JP7337842B2 - 洗浄剤組成物 - Google Patents

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Description

関連出願
本発明は、日本国特許出願:特願2018-220594号(2018年11月26日出願)の優先権主張に基づくものであり、同出願の全記載内容は引用をもって本書に組み込み記載されているものとする。
本開示は、洗浄剤組成物に関する。例えば、本開示は、皮膚から染料を落とすための染料用洗浄剤組成物に関する。また、例えば、本開示は、化粧料の洗浄に適用可能な洗浄剤組成物に関し、特に、油性化粧料及び/又は染料を含有する化粧料の洗浄に適用可能な洗浄剤組成物に関する。
化粧料成分には、水性成分と油性成分とが存在する。顔に塗布した化粧料を洗浄する場合に、水性化粧料用の洗浄剤及び油性化粧料用の洗浄剤それぞれで洗浄すれば、水性成分も油性成分も洗浄することができる。しかしながら、洗浄行為を少なくとも2回行うことは面倒である。そこで、例えば、特許文献1には、水性及び油性の汚れを落とすためのクレンジング用化粧料が開示されている。
特許文献1に記載のクレンジング用の化粧料は、N-ヤシ油脂肪酸アシルグリシンカリウム塩と、ラウリルジメチルアミンオキシド又はステアリルジメチルアミンオキシドと、を含有する。
特開平11-199437号公報
以下の分析は、本開示の観点から与えられる。
染料を配合した化粧料が知られている。本開示において、以下、このような化粧料を「ティント化粧料」と称する。ティント化粧料としては、例えば、リップティント又はティントリップと呼ばれる、色落ちを抑制した唇用化粧料が存在する。ティント化粧料においては、唇等の皮膚の角質層まで染料を浸透させて色付けすることによって色落ちが抑制されている。しかしながら、染料が角質層まで浸透しているため、おそらくは染料とタンパク質とが化学的に結合しているため、肌上に塗布された化粧料を洗浄するための通常の洗浄料ではティント化粧料を十分に除去することは困難である。このため、皮膚外観におけるティント化粧料の色をより薄くする、好ましくは、皮膚からティント化粧料の色を完全に落とすためには、ティント化粧料専用の洗浄料が必要となる。
特許文献1に記載のクレンジング用の化粧料は、ティント化粧料に対して高い洗浄性を有していない。
そこで、ティント化粧料に対して高い洗浄性を有する洗浄料が望まれている。
本開示の第1視点によれば、化1に示されるトリアルキルアミンオキシドを含有する洗浄剤組成物が提供される。
化1に示す化学式において、R1、R2及びR3のうち、いずれか2つは炭素数1~4のアルキル基であり、残り1つは炭素数22~26のアルキル基である。
本開示の洗浄剤組成物は、ティント化粧料に対して高い洗浄性を有している。
上記各視点の好ましい形態を以下に記載する。
上記第1視点の好ましい形態によれば、化1において、R及びRがメチル基である。Rがデシルテトラデシル基である。
上記第1視点の好ましい形態によれば、トリアルキルアミンオキシドの含有率は組成物の質量に対して0.01質量%~2質量%である。
上記第1視点の好ましい形態によれば、洗浄剤組成物は、油相及び水相を有する。油相と水相とが静置状態において主として乳化していない。
上記第1視点の好ましい形態によれば、油相の含有率は組成物の質量に対して20質量%~80質量%である。水相の含有率は組成物の質量に対して20質量%~80質量%である。
上記第1視点の好ましい形態によれば、水相のpHが4~8である。
上記第1視点の好ましい形態によれば、界面活性剤の含有率が組成物の質量に対して0.2質量%以下である。
上記第1視点の好ましい形態によれば、洗浄剤組成物は、アルキルベタイン型界面活性剤をさらに含有する。
上記第1視点の好ましい形態によれば、洗浄剤組成物は、組成物の質量に対して1質量%~20質量%の水溶性アルコールをさらに含有する。
上記第1視点の好ましい形態によれば、洗浄剤組成物は、組成物の質量に対して15質量%~50質量%の揮発性油性成分をさらに含有する。
上記第1視点の好ましい形態によれば、揮発性油性成分は、炭化水素油、エステル油、及びシリコーン油から選択される少なくとも1つである。
上記第1視点の好ましい形態によれば、洗浄剤組成物は、組成物の質量に対して0.1質量%~5質量%の塩をさらに含有する。
上記第1視点の好ましい形態によれば、洗浄剤組成物は、組成物の質量に対して0.05質量%~5質量%のポリオール誘導体を含有する。ポリオール誘導体は、化2に示すグリセリン誘導体及び化3に示すグリコール誘導体のうちの少なくとも一方である。
化2に示す化学式において、R、R及びRのうち、いずれか1つは炭素数4~15のアルキル基、アルケニル基又はアシル基であり、いずれか2つは水素原子である。
化3に示す化学式において、R及びRのうち、一方は炭素数10~20のアルキル基、アルケニル基又はアシル基であり、他方は水素原子である。Rは炭素数1~4のアルキル基、アルケニル基、アシル基又は水素原子である。
上記第1視点の好ましい形態によれば、グリセリン誘導体がエチルヘキシルグリセリン及びヘキシルグリセリンのうちの少なくとも一方を含む。
上記第1視点の好ましい形態によれば、グリコール誘導体がラウリン酸プロピレングリコール、ステアリン酸プロピレングリコール、及びイソステアリン酸プロピレングリコールのうちの少なくとも1つを含む。
上記第1視点の好ましい形態によれば、洗浄剤組成物は、化粧料用洗浄剤組成物である。
上記第1視点の好ましい形態によれば、洗浄剤組成物は、染料を含有する化粧料を皮膚から落とすための洗浄剤組成物である。
上記第1視点の好ましい形態によれば、洗浄剤組成物は、リーブオンタイプである。
以下の説明において、POEはポリオキシエチレン、POPはポリオキシプロピレンの略記で、POE又はPOPの後ろのカッコ内の数字は当該化合物中におけるPOE基又はPOP基の平均付加モル数を表す。
本開示において「実質量」とは、その化合物の添加による作用効果が生じ得る量をいう。
[(A)トリアルキルアミンオキシド]
第1実施形態に係る洗浄剤組成物は、(A)トリアルキルアミンオキシドを含有する。トリアルキルアミンオキシドは、水溶性であってもよいし、非水溶性(油溶性)であってもよい。トリアルキルアミンオキシドは、水溶性のトリアルキルアミンオキシドと油溶性のトリアルキルアミンオキシドの混合物であってもよい。油性化粧料及び/又はティント化粧料に対する洗浄性を高める場合にはトリアルキルアミンオキシドは非水溶性であると好ましい。水ないし油性成分への溶解性は、トリアルキルアミンオキシドのアルキル基の長さによって調整することができる。
トリアルキルアミンオキシドは、化4に示す構造を有することができる。R、R及びRは、それぞれ、直鎖アルキル基であってもよいし、分岐鎖アルキル基であってもよい。
1、R2及びR3のうち、いずれか2つ(例えば、R及びR)は炭素数1~4のアルキル基とすることができる。R1、R2及びR3のうち、残り1つ(例えば、R)は、炭素数22~26のアルキル基(例えば、炭素数24のアルキル基)とすることができる。トリアルキルアミンオキシドは、例えば、R及びRがメチル基であり、Rがデシルテトラデシル基である、化5に示すようなデシルテトラデシルジメチルアミンオキシドとすることができる。3つのアルキル基のうち1つのアルキル基(例えば、R)の炭素数が22以上であるトリアルキルアミンオキシドは、炭素数21以下のアルキル基を有するトリアルキルアミンオキシドよりもティント化粧料に対する洗浄性を高めることができる。
第1実施形態において、成分(A)の含有率は、組成物の質量に対して、0.01質量%以上であると好ましく、0.02質量%以上であるとより好ましく、0.05質量%以上であるとより好ましく、0.08質量%以上であるとより好ましく、0.1質量%以上であるとより好ましく、0.12質量%以上であるとより好ましく、0.15質量%以上であるとより好ましく、0.18質量%以上であるとさらに好ましい。成分(A)が0.01質量%未満であると、ティント成分に対する洗浄性が低下してしまう。成分(A)の含有率は、組成物の質量に対して、例えば、2質量%以下、1質量%以下、0.8質量%以下、0.6質量%以下、又は0.4質量%以下とすることができる。
第1実施形態に係る洗浄剤組成物によれば、皮膚を着色した染料(例えばティント化粧料)を皮膚から洗浄することができる。
第1実施形態に係る洗浄剤組成物は、洗い流しが不要なリーブオンタイプの洗浄剤として使用することもできる。
第1実施形態に係る洗浄剤組成物において、成分(A)は、油相及び水相のいずれにも溶解させてもよい。例えば、成分(A)が油溶性である場合には、成分(A)を水溶性アルコールに溶解させることによって水相に添加することができる。
第1実施形態に係る洗浄剤組成物は、(B)油性成分、(C)界面活性剤、(D)水、(E)水溶性アルコール、及び(F)ポリオール誘導体のうちの少なくとも1つをさらに含有することができる。
[(B)油性成分]
成分(A)が油溶性である場合、油性成分は成分(A)を溶解できるような成分であると好ましい。また、成分(B)は、マスカラ等の油性化粧料に対して洗浄性が高いと好ましい。成分(B)は、主として、室温において液状であると好ましい。
油性成分としては、例えば、液体油脂、固体油脂、ロウ、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、合成エステル油、シリコーン油等を使用することができる。
液体油脂としては、例えば、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン等が挙げられる。
固体油脂としては、例えば、カカオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油等が挙げられる。
ロウ類としては、例えば、ミツロウ、カンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル等が挙げられる。
炭化水素油としては、例えば、流動パラフィン、オゾケライト、スクワラン、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス、n-ヘキサン、イソへキサン、シクロへキサン、n-オクタン、イソオクタン、n-ノナン、n-デカン、イソドデカン、イソヘキサデカン等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、トール酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等が挙げられる。
高級アルコールとしては、例えば、直鎖アルコール(例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール等);分枝鎖アルコール(例えば、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、2-デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等)等を使用することができる。
合成エステル油としては、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12-ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ-2-エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N-アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ-2-エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ-2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、トリ-2-エチルヘキサン酸グリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2-エチルヘキサノエート、2-エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2-ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N-ラウロイル-L-グルタミン酸-2-オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ-2-ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバシン酸ジ-2-エチルヘキシル、ミリスチン酸2-ヘキシルデシル、パルミチン酸2-ヘキシルデシル、アジピン酸2-ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸2-エチルヘキシル、クエン酸トリエチル等が挙げられる。
シリコーン油としては、ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ステアロキシメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン、フルオロアルキル・ポリオキシアルキレン共変性オルガノポリシロキサン、アルキル変性オルガノポリシロキサン、末端変性オルガノポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサン、アミノ変性オルガノポリシロキサン、シリコーンゲル、アクリルシリコーン、トリメチルシロキシケイ酸、シリコーンRTVゴム等のシリコーン化合物等が挙げられる。
上記油性成分のうち、炭化水素油、エステル油、シリコーン油等が、油性化粧料とのなみじがよいので好ましい。揮発性油性成分としては、イソドデカン、ジメチルポリシロキサン等が挙げられる。
成分(B)の含有率は、組成物の質量に対して、20質量%以上であると好ましく、25質量%以上であるとより好ましく、28質量%以上であるとさらに好ましい。成分(B)が20質量%未満であると、成分(A)が析出して、液体組成物の透明性が低下してしまうことがある。成分(B)の含有率は、組成物の質量に対して、例えば、80質量%以下、70質量%以下、又は60質量%以下とすることができる。
成分(B)のうち、揮発性油性成分は、組成物の質量に対して、15質量%以上であると好ましく、20質量%以上であるとより好ましく、25質量%以上であるとさらに好ましい。揮発性油性成分が15質量%未満であると、油性化粧料に対する洗浄性が低下してしまう。揮発性油性成分の含有率は、組成物の質量に対して、例えば、50質量%以下、45質量%以下、又は40質量%以下とすることができる。
[(C)界面活性剤]
成分(C)は、例えば、油水2層型の洗浄剤組成物において、使用時に洗浄剤組成物を一時的な乳化状態とするために添加することができる。成分(C)の例としては、以下の界面活性剤を挙げることができる。
[(C1)アニオン性界面活性剤]
アニオン性界面活性剤としては、例えば、脂肪酸セッケン(例えば、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等);高級アルキル硫酸エステル塩(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等);アルキルエーテル硫酸エステル塩(例えば、POE-ラウリル硫酸トリエタノールアミン、POE-ラウリル硫酸ナトリウム等);N-アシルサルコシン酸(例えば、ラウロイルサルコシンナトリウム等);高級脂肪酸アミドスルホン酸塩(例えば、N‐ステアロイル‐N‐メチルタウリンナトリウム、N-ミリストイル-N-メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ラウリルメチルタウリッドナトリウム等);リン酸エステル塩(POE-オレイルエーテルリン酸ナトリウム、POE-ステアリルエーテルリン酸等);スルホコハク酸塩(例えば、ジ-2-エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等);アルキルベンゼンスルホン酸塩(例えば、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸等);高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩(例えば、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等);N-アシルグルタミン酸塩(例えば、N-ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N-ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N-ミリストイル-L-グルタミン酸モノナトリウム等);硫酸化油(例えば、ロート油等);POE-アルキルエーテルカルボン酸;POE-アルキルアリルエーテルカルボン酸塩;α-オレフィンスルホン酸塩;高級脂肪酸エステルスルホン酸塩;二級アルコール硫酸エステル塩;高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩;ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム;N-パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン;カゼインナトリウム等を使用することができる。
[(C2)カチオン性界面活性剤]
カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルトリメチルアンモニウム塩(例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等);アルキルピリジニウム塩(例えば、塩化セチルピリジニウム等);ジアルキルジメチルアンモニウム塩(例えば、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム);塩化ポリ(N,N’-ジメチル-3,5-メチレンピペリジニウム);アルキル四級アンモニウム塩;アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩;アルキルイソキノリニウム塩;ジアルキルモリホニウム塩;POE-アルキルアミン;アルキルアミン塩;ポリアミン脂肪酸誘導体;アミルアルコール脂肪酸誘導体;塩化ベンザルコニウム;塩化ベンゼトニウム;アミノ酸系カチオン界面活性剤(例えば、N-ヤシ油脂肪酸アシル-L-アルギニンエチル・DL-ピロリドンカルボン酸塩)等が挙げられる。
[(C3)両性界面活性剤]
両性界面活性剤としては、例えば、イミダゾリン系両性界面活性剤(例えば、2-ウンデシル-N,N,N-(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)-2-イミダゾリンナトリウム、2-ココイル-2-イミダゾリニウムヒドロキサイド-1-カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等);ベタイン系界面活性剤(例えば、2-ヘプタデシル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)等が挙げられる。
[(C4)親水性非イオン性界面活性剤]
親水性非イオン界面活性剤としては、例えば、POE-ソルビタン脂肪酸エステル(例えば、POE-ソルビタンモノオレエート、POE-ソルビタンモノステアレート、POE-ソルビタンモノオレエート、POE-ソルビタンテトラオレエート等);POE-ソルビット脂肪酸エステル(例えば、POE-ソルビットモノラウレート、POE-ソルビットモノオレエート、POE-ソルビットペンタオレエート、POE-ソルビットモノステアレート等);POE-グリセリン脂肪酸エステル(例えば、POE-グリセリンモノステアレート、POE-グリセリンモノイソステアレート、POE-グリセリントリイソステアレート等のPOE-モノオレエート等);POE-脂肪酸エステル(例えば、POE-ジステアレート、POE-モノジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコール等);POE-アルキルエーテル(例えば、POE-ラウリルエーテル、POE-オレイルエーテル、POE-ステアリルエーテル、POE-ベヘニルエーテル、POE-2-オクチルドデシルエーテル、POE-コレスタノールエーテル等);プルロニック型(例えば、プルロニック等);POE・POP-アルキルエーテル(例えば、POE・POP-セチルエーテル、POE・POP-2-デシルテトラデシルエーテル、POE・POP-モノブチルエーテル、POE・POP-水添ラノリン、POE・POP-グリセリンエーテル等);テトラPOE・テトラPOP-エチレンジアミン縮合物(例えば、テトロニック等);POE-ヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体(例えば、POE-ヒマシ油、POE-硬化ヒマシ油、POE-硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE-硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE-硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE-硬化ヒマシ油マレイン酸等);POE-ミツロウ・ラノリン誘導体(例えば、POE-ソルビットミツロウ等);アルカノールアミド(例えば、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等);POE-プロピレングリコール脂肪酸エステル;POE-アルキルアミン;POE-脂肪酸アミド;ショ糖脂肪酸エステル;アルキルエトキシジメチルアミンオキシド;トリオレイルリン酸等が挙げられる。
[(C5)親油性非イオン性界面活性剤]
親油性非イオン界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル(例えば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等);グリセリンポリグリセリン脂肪酸(例えば、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α,α'-オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等);プロピレングリコール脂肪酸エステル(例えば、モノステアリン酸プロピレングリコール等);硬化ヒマシ油誘導体;グリセリンアルキルエーテル等が挙げられる。
洗浄剤組成物をリーブオンタイプとして使用可能にする場合、皮膚への低刺激性の観点から、界面活性剤は、ラウリルアルキルベタイン、N-ヤシ油脂肪酸アシル-L-アルギニンエチル・DL-ピロリドンカルボン酸塩(ココイルアルギニンエチルPCA)、塩化ベンザルコニウム等がより好ましい。
リーブオンタイプとして使用可能な洗浄剤組成物とする場合、成分(C)の含有率は、組成物の質量に対して、0.02質量%以上、0.05質量%以上、又は0.07質量%以上とすることができる。成分(C)が0.02質量%未満であると、ティント成分に対する洗浄性が低下してしまう。成分(C)の含有率は、組成物の質量に対して、例えば、0.3質量%以下、0.2質量%以下、0.15質量%以下、又は0.1質量%以下とすることができる。
リーブオンタイプとして使用しない洗浄剤組成物とする場合、成分(C)の含有率は、組成物の質量に対して、1質量%以上、1.5質量%以上、又は2質量%以上とすることができる。成分(C)の含有率は、組成物の質量に対して、例えば、5質量%以下、3質量%以下、又は2質量%以下とすることができる。
[(D)水]
水としては、化粧料、医薬部外品等に使用される水を使用することができ、例えば、精製水、イオン交換水、水道水等を使用することができる。
成分(D)の含有率は、組成物の質量に対して、20質量%以上であると好ましく、30質量%以上であるとより好ましく、40質量%以上であるとさらに好ましい。成分(D)が20質量%未満であると、組成物が油水2層分離型である場合、振盪後の乳化時間が不十分となってしまう。成分(D)の含有率は、組成物の質量に対して、例えば、80質量%以下、70質量%以下、又は60質量%以下とすることができる。
[(E)水溶性アルコール]
水溶性アルコールとしては、例えば、低級アルコール、多価アルコール、多価アルコール重合体、2価のアルコールアルキルエーテル類、2価アルコールアルキルエーテル類、2価アルコールエーテルエステル、グリセリンモノアルキルエーテル、糖アルコール、単糖、オリゴ糖、多糖およびそれらの誘導体等から選ばれる少なくとも1つを挙げることができる。
低級アルコールとしては、例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t-ブチルアルコール等が挙げられる。
多価アルコールとしては、例えば、2価のアルコール(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,2-ブチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、2,3-ブチレングリコール、ペンタメチレングリコール、2-ブテン-1,4-ジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール等);3価のアルコール(例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン等);4価アルコール(例えば、1,2,6-ヘキサントリオール等のペンタエリスリトール等);5価アルコール(例えば、キシリトール等);6価アルコール(例えば、ソルビトール、マンニトール等);多価アルコール重合体(例えば、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等);2価のアルコールアルキルエーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2-メチルヘキシルエーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル等);2価アルコールアルキルエーテル類(例えば、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル等);2価アルコールエーテルエステル(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、エチレングリコールジアジペート、エチレングリコールジサクシネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノフェニルエーテルアセテート等);グリセリンモノアルキルエーテル(例えば、キミルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等);糖アルコール(例えば、ソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、マンニトール、ショ糖、エリトリトール、グルコース、フルクトース、デンプン分解糖、マルトース、キシリトール、デンプン分解糖還元アルコール等);グリコリド;テトラハイドロフルフリルアルコール;POE-テトラハイドロフルフリルアルコール;POP-ブチルエーテル;POP・POE-ブチルエーテル;トリポリオキシプロピレングリセリンエーテル;POP-グリセリンエーテル;POP-グリセリンエーテルリン酸;POP・POE-ペンタンエリスリトールエーテル、ポリグリセリン等が挙げられる。
単糖としては、例えば、三炭糖(例えば、D-グリセリルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン等)、四炭糖(例えば、D-エリトロ-ス、D-エリトルロ-ス、Dートレオ-ス、エリスリトール等)、五炭糖(例えば、L-アラビノ-ス、D-キシロ-ス、L-リキソ-ス、D-アラビノ-ス、D-リボ-ス、D-リブロ-ス、D-キシルロ-ス、L-キシルロ-ス等)、六炭糖(例えば、D-グルコ-ス、D-タロ-ス、D-プシコ-ス、D-ガラクト-ス、D-フルクト-ス、L-ガラクト-ス、L-マンノ-ス、D-タガト-ス等)、七炭糖(例えば、アルドヘプト-ス、ヘプツロース等)、八炭糖(例えば、オクツロース等)、デオキシ糖(例えば、2-デオキシ-D-リボ-ス、6-デオキシ-L-ガラクト-ス、6-デオキシ-L-マンノ-ス等)、アミノ糖(例えば、D-グルコサミン、D-ガラクトサミン、シアル酸、アミノウロン酸、ムラミン酸等)、ウロン酸(例えば、D-グルクロン酸、D-マンヌロン酸、L-グルロン酸、D-ガラクツロン酸、L-イズロン酸等)等から選ばれる少なくとも1つを挙げることができる。
オリゴ糖としては、例えば、ショ糖、グンチアノース、ウンベリフェロース、ラクトース、プランテオース、イソリクノース類、α,α-トレハロース、ラフィノース、リクノース類、ウンビリシン、スタキオース、ベルバスコース類等から選ばれる少なくとも1つを挙げることができる。
多糖としては、例えば、セルロース、クインスシード、コンドロイチン硫酸、デンプン、ガラクタン、デルマタン硫酸、グリコーゲン、アラビアガム、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、キサンタンガム、ムコイチン硫酸、グアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビーンガム、サクシノグルカン、カロニン酸等から選ばれる少なくとも1つを挙げることができる。
その他のポリオールとしては、例えば、ポリオキシエチレンメチルグルコシド(グルカムE-10)、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド(グルカムP-10)等から選ばれる少なくとも1つを挙げることができる。
上記のうち、水溶性アルコールとしては、乳化の調整及び防腐性の観点により、エタノール、ブチレングリコール、ジプロピレングリコール等がより好ましい。
成分(E)の含有率は、組成物の質量に対して、2質量%以上であると好ましく、5質量%以上であるとより好ましく、10質量%以上であるとさらに好ましい。成分(E)が2質量%未満であると、防腐力不足となってしまう。成分(E)の含有率は、組成物の質量に対して、例えば、30質量%以下であると好ましく、20質量%以下であるとより好ましく、15質量%以下であるとさらに好ましい。成分(E)が30質量%を超えると、組成物が油水2層分離型である場合、振盪後の乳化が不十分となってしまう。
[(F)ポリオール誘導体]
第1実施形態に係る洗浄剤組成物は、ポリオール誘導体をさらに含有することができる。ポリオール誘導体は、グリセリン誘導体及びグリコール誘導体のうちの少なくとも一方とすることができる。
グリセリン誘導体としては、例えば、アルキルグリセリルエーテル及び/又はグリセリンエステル、特にモノアルキルグリセリルエーテル、を使用することができる。グリセリン誘導体としては、下記化6に示される化合物のいずれかを使用することができる。化6に示す化学式において、R、R及びRのうち、いずれか1つはアルキル基、アルケニル基又はアシル基とすることができ、他の2つは水素原子とすることができる。アルキル基、アルケニル基又はアシル基の炭素数は4以上であると好ましい。炭素数が4未満であると十分な洗浄作用を得ることができない。アルキル基、アルケニル基又はアシル基の炭素数は15以下であると好ましく、12以下であるとより好ましい。炭素数が15を超えると十分な洗浄作用を得ることができない。アルキル基、アルケニル基又はアシル基は、直鎖状であってもよいし、分岐鎖状であってもよい。
グリセリン誘導体の例としては、エチルヘキシルグリセリン(オクトキシグリセリン)、ヘキシルグリセリン、イソオクタン酸グリセリル、ラウリン酸ポリグリセリル-2、モノオクタン酸グリセリル等を挙げることができる。このうち、容器内面に付着する液滴解消の観点から2-エチルヘキシル基を有するエチルヘキシルグリセリン及び/又はヘキシル基を有するヘキシルグリセリンが好ましい。エチルヘキシルグリセリンの市販品としては、例えば、Sensiva SC50(Schulke & Mayr社製)等が挙げられる。
グリコール誘導体としては、例えば、グリコールエステル及び/又はグリコールエーテルを使用することができる。グリコール誘導体としては、例えば、プロピレングリコール脂肪酸エステル及び/又はプロピレングリコールエーテル、特にプロピレングリコールモノ脂肪酸エステル、を使用することができる。グリコール誘導体は、化7に示す化合物とすることができる。化7に示す化学式において、R及びRのうち、一方は炭素数10~20のアルキル基、アルケニル基又はアシル基とすることができ、他方は水素原子とすることができる。Rは炭素数1~4のアルキル基、アルケニル基、アシル基又は水素原子とすることができる。アルキル基、アルケニル基又はアシル基は、直鎖状であってもよいし、分岐鎖状であってもよい。
グリコール誘導体の例としては、ラウリン酸プロピレングリコール、ステアリン酸プロピレングリコール、イソステアリン酸プロピレングリコール等を挙げることができる。
グリセリン誘導体及びグリコール誘導体は、油相と水相のいずれに存在していてもよい。
成分(F)は、洗浄剤組成物が容器内面に付着した液滴が残存することを抑制することができる。例えば、特に、洗浄剤組成物が油水2層型液体である場合に、液体上部の透明容器内面に付着した液滴が透けて見えることを抑制し、製品の見た目を改善することができる。
成分(F)は、洗浄剤組成物が油水2層型である場合に、一時的乳化後の静置による油相と水相の再分離時に、油相と水相の界面を明確にする作用も有する。これにより、容器から透けて見える油水分離組成物の外観をさらに改善することができる。
成分(F)は、洗浄剤組成物が油水2層構造であり、油溶性の成分(A)が水相に配合している場合に、一時的乳化後における洗浄剤組成物の安定性を高めることができる。また、グリセリン誘導体は、洗浄剤組成物の洗浄性を高めることができる。
上記成分(F)の含有率は、組成物の質量に対して、0.06質量%以上であると好ましく、0.07質量%以上であるとより好ましく、0.08質量%以上であるとさらに好ましい。ポリオール誘導体の含有率は、組成物の質量に対して、0.1質量%以上、0.2質量%以上、又は0.5質量%以上とすることができる。ポリオール誘導体が0.06質量%未満では、上述の作用を十分に得ることができない。上記成分(F)の含有率は、組成物の質量に対して、1.8質量%以下であると好ましく、1.5質量%以下であるとより好ましく、1.2質量%以下であるとさらに好ましい。ポリオール誘導体の含有率は、組成物の質量に対して、1質量%以下、0.8質量%以下、又は0.5質量%以下とすることができる。ポリオール誘導体が1.8質量%を超えると、油相と水相の界面が不鮮明になってしまう。
[(G)塩]
第1実施形態に係る洗浄剤組成物は、水又は水相を含有する場合、塩をさらに含有することができる。特に、洗浄剤組成物を油水2層型とする場合に、洗浄剤組成物は塩を含有すると好ましい。塩の添加によって、一時的乳化後の再分離速度を調整することができる。
成分(G)は、皮膚に対して低刺激性を有するものであれば、無機塩であっても、有機塩であってもよい。成分(G)の例としては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、クエン酸ナトリウム、エデト酸ナトリウム等を挙げることができる。
成分(G)の含有率は、組成物の質量に対して、0.1質量%以上であると好ましく、0.2質量%以上であるとより好ましく、0.3質量%以上であるとさらに好ましい。成分(G)が0.1質量%未満では、上述の作用を十分に得ることができない。成分(G)の含有率は、組成物の質量に対して、2質量%以下であると好ましく、1.5質量%以下であるとより好ましく、1質量%以下であるとさらに好ましい。成分(G)が2質量%を超えると、組成物が油水2層分離型である場合、振盪後の乳化が不十分となってしまう。
[(H)その他]
本開示の洗浄剤組成物は、本開示の効果を阻害しない範囲において、他の成分、例えば、粉体、保湿剤、水溶性高分子、増粘剤、皮膜剤、紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤、アミノ酸、有機アミン、高分子エマルジョン、pH調整剤、皮膚栄養剤、ビタミン、酸化防止剤、酸化防止助剤、香料等を必要に応じて適宜含有することができる。
本明細書において使用する用語「粉体」は「粉末」と同義である。粉体は、化粧料用途等、一般に用い得るものであれば特に限定されるものではない。粉末としては、例えば、無機粉末(例えば、タルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、焼成雲母、焼成タルク、バーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼオライト、ガラス、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、リン酸カルシウム、フッ素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(例えば、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム)、窒化ホウ素等);有機粉末(例えば、ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四フッ化エチレン粉末、セルロース粉末、シリコーン樹脂粉末、シルクパウダー、ウールパウダー、ウレタンパウダー等);無機白色顔料(例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛等);無機赤色系顔料(例えば、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等);無機褐色系顔料(γ-酸化鉄等)、無機黄色系顔料(黄酸化鉄、黄土等)、無機黒色系顔料(黒酸化鉄、カーボンブラック、低次酸化チタン等)、無機紫色系顔料(例えば、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等);無機緑色系顔料(例えば、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等);無機青色系顔料(例えば、群青、紺青等);パール顔料(例えば、酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等);金属粉末顔料(例えば、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等);ジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料(例えば、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、及び青色404号などの有機顔料、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号及び青色1号等);天然色素(例えば、クロロフィル、β-カロチン等)等を使用することができる。
保湿剤としては、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3-ブチレングリコール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル-12-ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl-ピロリドンカルボン酸塩、アルキレンオキシド誘導体、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イザヨイバラ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物等が挙げられる。
天然の水溶性高分子としては、例えば、植物系高分子(例えば、アラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、グリチルリチン酸);微生物系高分子(例えば、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等);動物系高分子(例えば、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等)等が挙げられる。
半合成の水溶性高分子としては、例えば、デンプン系高分子(例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等);セルロース系高分子(メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末等);アルギン酸系高分子(例えば、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等)等が挙げられる。
合成の水溶性高分子としては、例えば、ビニル系高分子(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等);ポリオキシエチレン系高分子(例えば、ポリエチレングリコール20,000、40,000、60,000のポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体等);アクリル系高分子(例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等);ポリエチレンイミン;カチオンポリマー等が挙げられる。
増粘剤としては、例えば、アラビアガム、カラギーナン、カラヤガム、トラガカントガム、キャロブガム、クインスシード(マルメロ)、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、ペクチン酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルメチルエーテル(PVM)、PVP(ポリビニルピロリドン)、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ローカストビーンガム、グアガム、タマリンドガム、ジアルキルジメチルアンモニウム硫酸セルロース、キサンタンガム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ベントナイト、ヘクトライト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム(ビーガム)、ラポナイト、無水ケイ酸、タウレート系合成高分子、アクリレート系合成高分子等が挙げられる。
皮膜剤としては、例えば、アニオン性皮膜剤(例えば、(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸エステル共重合体、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸高重合体等)、カチオン性皮膜剤(例えば、カチオン化セルロース、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合体、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド/アクリルアミド共重合体等)、ノニオン性皮膜剤(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル共重合体、(メタ)アクリルアミド、高分子シリコーン、シリコーンレジン、トリメチルシロキシケイ酸等)が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えば、安息香酸系紫外線吸収剤(例えば、パラアミノ安息香酸(以下、PABAと略す)、PABAモノグリセリンエステル、N,N-ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N-ジエトキシPABAエチルエステル、N,N-ジメチルPABAエチルエステル、N,N-ジメチルPABAブチルエステル、N,N-ジメチルPABAエチルエステル等);アントラニル酸系紫外線吸収剤(例えば、ホモメンチル-N-アセチルアントラニレート等);サリチル酸系紫外線吸収剤(例えば、アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p-イソプロパノールフェニルサリシレート等);桂皮酸系紫外線吸収剤(例えば、オクチルメトキシシンナメート、エチル-4-イソプロピルシンナメート、メチル-2,5-ジイソプロピルシンナメート、エチル-2,4-ジイソプロピルシンナメート、メチル-2,4-ジイソプロピルシンナメート、プロピル-p-メトキシシンナメート、イソプロピル-p-メトキシシンナメート、イソアミル-p-メトキシシンナメート、オクチル-p-メトキシシンナメート(2-エチルヘキシル-p-メトキシシンナメート)、2-エトキシエチル-p-メトキシシンナメート、シクロヘキシル-p-メトキシシンナメート、エチル-α-シアノ-β-フェニルシンナメート、2-エチルヘキシル-α-シアノ-β-フェニルシンナメート、グリセリルモノ-2-エチルヘキサノイル-ジパラメトキシシンナメート等);ベンゾフェノン系紫外線吸収剤(例えば、2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’-ジヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2,2’-ジヒドロキシ-4,4’-ジメトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’-テトラヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシ-4’-メチルベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸塩、4-フェニルベンゾフェノン、2-エチルヘキシル-4’-フェニル-ベンゾフェノン-2-カルボキシレート、2-ヒドロキシ-4-n-オクトキシベンゾフェノン、4-ヒドロキシ-3-カルボキシベンゾフェノン等);3-(4’-メチルベンジリデン)-d,l-カンファー、3-ベンジリデン-d,l-カンファー;2-フェニル-5-メチルベンゾキサゾール;2,2’-ヒドロキシ-5-メチルフェニルベンゾトリアゾール;2-(2’-ヒドロキシ-5’-t-オクチルフェニル) ベンゾトリアゾール;2-(2’-ヒドロキシ-5’-メチルフェニルベンゾトリアゾール;ジベンザラジン;ジアニソイルメタン;4-メトキシ-4’-t-ブチルジベンゾイルメタン;5-(3,3-ジメチル-2-ノルボルニリデン)-3-ペンタン-2-オン、ジモルホリノピリダジノン;2-エチルヘキシル-2-シアノ-3,3-ジフェニルアクリレート;2,4-ビス-{[4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシ]-フェニル}-6-(4-メトキシフェニル)-(1,3,5)-トリアジン等が挙げられる。
金属イオン封鎖剤としては、例えば、1-ヒドロキシエタン-1,1-ジフォスホン酸、1-ヒドロキシエタン-1,1-ジフォスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、コハク酸、エデト酸、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸3ナトリウム等が挙げられる。
アミノ酸としては、例えば、中性アミノ酸(例えば、スレオニン、システイン等);塩基性アミノ酸(例えば、ヒドロキシリジン等)等が挙げられる。また、アミノ酸誘導体として、例えば、アシルサルコシンナトリウム(ラウロイルサルコシンナトリウム)、アシルグルタミン酸塩、アシルβ-アラニンナトリウム、グルタチオン、ピロリドンカルボン酸等が挙げられる。
有機アミンとしては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、トリイソプロパノールアミン、2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール等が挙げられる。
高分子エマルジョンとしては、例えば、アクリル樹脂エマルジョン、ポリアクリル酸エチルエマルジョン、アクリルレジン液、ポリアクリルアルキルエステルエマルジョン、ポリ酢酸ビニル樹脂エマルジョン、天然ゴムラテックス等が挙げられる。
pH調整剤としては、例えば、乳酸-乳酸ナトリウム、クエン酸-クエン酸ナトリウム、コハク酸-コハク酸ナトリウム等の緩衝剤等が挙げられる。
ビタミン類としては、例えば、ビタミンA、B1、B2、B6、C、E及びその誘導体、パントテン酸及びその誘導体、ビオチン等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、トコフェロール類、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸エステル類等が挙げられる。
酸化防止助剤としては、例えば、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、ケファリン、ヘキサメタフォスフェイト、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸等が挙げられる。
その他の配合可能成分としては、例えば、防腐剤(エチルパラベン、ブチルパラベン、クロルフェネシン、フェノキシエタノール等);消炎剤(例えば、グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、サリチル酸誘導体、ヒノキチオール、酸化亜鉛、アラントイン等);美白剤(例えば、胎盤抽出物、ユキノシタ抽出物、アルブチン等);各種抽出物(例えば、オウバク、オウレン、シコン、シャクヤク、センブリ、バーチ、セージ、ビワ、ニンジン、アロエ、ゼニアオイ、アイリス、ブドウ、ヨクイニン、ヘチマ、ユリ、サフラン、センキュウ、ショウキョウ、オトギリソウ、オノニス、ニンニク、トウガラシ、チンピ、トウキ、海藻等)、賦活剤(例えば、ローヤルゼリー、感光素、コレステロール誘導体等);血行促進剤(例えば、ノニル酸ワニリルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β-ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、タンニン酸、α-ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ-オリザノール等);抗脂漏剤(例えば、硫黄、チアントール等);抗炎症剤(例えば、トラネキサム酸、チオタウリン、ヒポタウリン等)等が挙げられる。
さらに、本開示の組成物は、カフェイン、タンニン、ベラパミル、トラネキサム酸及びその誘導体、甘草、カリン、イチヤクソウ等の各種生薬抽出物、酢酸トコフェロール、グリチルレジン酸、グリチルリチン酸及びその誘導体又はその塩等の薬剤、ビタミンC、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、アスコルビン酸グルコシド、アルブチン、コウジ酸等の美白剤、アルギニン、リジン等のアミノ酸及びその誘導体、も適宜含有することができる。
[相構成]
第1実施形態に係る洗浄剤組成物は、目的及び/又は用途に応じて、所望の相構成を採ることができる。洗浄剤組成物は、水性組成物、油性組成物、水中油型組成物、油中水型組成物、バイコンティニュアス型組成物、油水分離型組成物、脂肪酸石鹸含有組成物等の形態を採ることができる。
油水分離型組成物は、静置した状態で油相と水相とが上下に分離した2層構成を有しているものである。油水分離型組成物は、油性成分の配合量を多くすることができるので、洗浄性を高めることができる。水相の存在により、使用感を高めることができる。また、界面活性剤の配合量を少なくできるので、リーブオン(拭き取り)使用形態を採用することができる。油水2層分離タイプである場合、水相と油相の質量比は、油相1に対して、水相は0.25以上であると好ましく、0.5以上であるとより好ましく、1以上であるとさらに好ましい。水相の質量比が0.25未満であると使用時のさっぱり感が損なわれてしまう。水相と油相の質量比は、油相1に対して、水相は4以下であると好ましく、2.5以下であるとより好ましく、2以下であるとさらに好ましい。水相の質量比が4を超えると、成分(A)が析出して透明性が低下してしまう。
[pH]
第1実施形態に係る洗浄剤組成物は水相を有する場合、水相のpHは、5以上であると好ましく、5.5以上であるとより好ましい。pHが5未満であると、成分(A)が析出しやすくなって、透明性が低下してしまう。水相のpHは、8以下でると好ましく、7.5以下であるとより好ましい。pHが8を超えると、皮膚への刺激が強くなってしまう。
[外観]
第1実施形態に係る洗浄剤組成物は、高い透明性を有することができる。これにより、洗浄剤組成物は、透明な容器に入れて使用することができる。透明な容器が使用可能であると、例えば、洗浄剤組成物が油水2層分離型である場合に、振盪操作による乳化状態を目視で確認することができる。
洗浄剤組成物が油水2層分離型である場合、水相及び油相がともに濁りがなく、かつ、水相と油相の界面が鮮明である組成物とすることができる。
[洗浄性]
本開示の洗浄剤組成物の洗浄性について説明する。第1実施形態に係る洗浄剤組成物は、例えば、化粧料除去洗浄剤、ハンドソープ、ボディソープ、毛髪洗浄剤、台所用洗浄剤等に好適に適用することができる。
本開示の洗浄剤組成物は、皮膚を着色している染料(例えば酸性染料)を落とすための洗浄剤として使用することができる。例えば、本開示の洗浄剤組成物はティント化粧料に適用可能な洗浄料とすることができる。ティント化粧料における染料としては、通常、酸性染料(陰イオン染料)が使用されている。酸性染料は、皮膚のタンパク質と化学的相互作用(例えば、イオン的相互作用)により結合していると考えられる。本開示の洗浄剤組成物は、成分(A)の配合によって、このような酸性染料に対する高い洗浄性を有する。
本開示の洗浄剤組成物は、水で洗い流して使用する洗浄剤とすることもできれば、水で洗い流す必要のないタイプ(リーブオンタイプ)として使用する洗浄剤とすることもできる。リーブオンタイプである場合、例えば、洗浄対象物(例えば皮膚)に洗浄剤組成物を塗布、滴下等して、こすった後、ティッシュペーパーやパッド等の繊維体でふき取って洗浄を終えることができる。また、洗浄剤組成物を浸み込ませた繊維体で洗浄対象物(例えば皮膚)をこすって被除去成分を除去することができる。特に、上述のように、染料を皮膚から落とす場合(例えば、ティント化粧料を落とす場合)であっても、リーブオンタイプとして使用することができる。例えば、ココアンホジ酢酸2ナトリウムは、ティント化粧料に対する洗浄性を有しているが、肌への刺激性が高いため、ティント化粧料洗浄時に水で洗い流すことが必要となる。本開示の洗浄剤組成物であれば、ティント化粧料に適用可能なリーブオンタイプ洗浄料に適用することができる。
本開示の洗浄剤組成物は、成分(B)を配合することによって、ウォータプルーフタイプの油性化粧料(例えば、マスカラ)を落とすための洗浄剤に適用することができる。本開示の洗浄剤組成物は、ティント化粧料とウォータプルーフ化粧料を1回の洗浄で落とすための洗浄料に適用することができる。また、本開示の洗浄剤組成物は、ティント化粧料とウォータプルーフ化粧料を1回の洗浄で落とすためのリーブオンタイプ洗浄料に適用することができる。
[使用方法]
第1実施形態に係る洗浄剤組成物が油水2層分離型である場合、容器から出す前に容器を振って一時的な乳化状態(乳化類似状態含む)にしてから洗浄剤組成物を容器から出すことができる。
乳化状態にするための容器の振盪回数は、例えば、20回以下であると好ましく、15回以下であるとより好ましく、10回以下であるとさらに好ましい。振盪操作によって形成された一時的な乳化状態は、一定時間継続すると好ましい。例えば、一時的な乳化状態は10秒以上継続すると好ましく、15秒以上継続すると好ましく、20秒以上継続すると好ましい。また、一時的な乳化状態から、静置によって油水2層分離状態に戻した場合に、洗浄剤組成物は、白濁しておらず、透明性を有すると好ましい。また、油相と水相の界面が鮮明であると好ましい。
[製造方法]
本開示の洗浄剤組成物の製造方法について説明する。本開示の洗浄剤組成物は特定の方法にされることなく、一般に公知の方法によって作製することができる。例えば、上記各成分を混合することによって洗浄剤組成物を作製することができる。成分(A)が油溶性である場合、成分(A)は成分(B)に溶解させて洗浄剤組成物を製造することができる。成分(A)が水溶性である場合、成分(A)は成分(D)及び/又は(E)に溶解させて洗浄剤組成物を製造することができる。
本開示の洗浄剤組成物において、相構造等が、組成によって直接特定することが困難であるか、又はおよそ実際的ではない場合がある。このような場合には、本開示の洗浄剤組成物は、その製造方法によって洗浄剤組成物を特定することが許されるべきものである。
本開示の洗浄剤組成物について、以下に例を挙げて説明する。しかしながら、本開示の洗浄剤組成物は以下の例に限定されるものではない。また、以下の実施例では、各試験例の洗浄剤組成物を化粧料の洗浄に適用した例について説明するが、本開示の組成物は化粧料用に限定されるものでもない。各表に示す各成分の含有率の単位は質量%である。
[試験例1~4]
油水2層分離型の洗浄剤組成物を作製し、洗浄性、外観及び安定性について試験を行った。成分(A)としては、デシルテトラデシルジメチルアミンオキシドを用い、これを水相に配合した。各試験例における組成及び結果を表1に示す。
各試験例においては、油相及び水相をそれぞれ作製した後、両者を混合して、油水2層型洗浄剤組成物を作製した。以下の表に示す油相及び水相は、洗浄剤組成物作製時に各成分を配合した相を示している。したがって、振盪処理及び/又は静置時に、油相に配合した成分が水相に移行し、及び/又は、水相に配合した成分が油相に移行している可能性はあることを付言しておく。
[ティント化粧料に対する洗浄性]
ティント化粧料を塗布する内腕部分のL色空間を色差計(日本電色社Spectrophotometer SE7700)を用いて測定した。このときのa値をa(Base)と表記する。次に、色空間を測定した部分にティント化粧料を内腕に塗布し、20分間放置して皮膚に染着させた。余分なティント化粧料は拭き取った。ティント化粧料としては、酸性化粧料としてテトラフロルテトラブロムフルオレセインを含有するティント化粧料を用いた。ティント化粧料を染着させた部分のL色空間を測定した。このときのa値をa(Blank)と表記する。各試験例の油水2層分離型洗浄剤組成物を乳化状態にした後、洗浄剤組成物を1g含浸させたコットンで、ティント化粧料及びウォータプルーフマスカラによる着色部分を20回均一な力で擦った。洗浄剤組成物を拭き取った後、洗浄後の着色部分のL色空間を測定した。このときのa値をa(Sample)と表記する。各試験例に係る洗浄剤組成物の洗浄性を以下の式から算出した洗浄率(%)により評価した。洗浄率の算出式及び評価基準を以下に示す。
A:洗浄率90%以上;
B:洗浄率75%以上90%未満;
C:洗浄率60%以上75%未満;
D:洗浄率45%以上60%未満;
E:洗浄率45%未満。
[ウォータプルーフマスカラに対する洗浄性]
ウォータプルーフマスカラの塗布及び洗浄は、ティント化粧料の試験と同様である。ウォータプルーフマスカラに対する洗浄性は、腕に化粧料の色が残存しているかどうかを目視で確認した。ウォータプルーフマスカラに対する洗浄性は以下の基準で判定した。
A:ウォータプルーフマスカラが十分に除去されている;
B:ウォータプルーフマスカラがほぼ除去されている;
C:ウォータプルーフマスカラの少し残存している;
D:ウォータプルーフマスカラの大部分が残存している。
[外観・乳化]
[振盪前静置状態]
作製した油水2層分離型洗浄剤組成物を透明なポリエステル製容器に入れた。振盪する前に、容器を静置した状態で、油相と水相との界面の状態、及び各相の透明性を以下の基準で確認した。
A:油相と水相の界面が鮮明で、かつ各相が濁っていない;
B:油相と水相の界面が不鮮明であるか、又はいずれかの相がやや濁っている;
C:いずれかの相が濁っている;
D:析出物が生じている。
[振盪乳化状態]
油相と水相が2層に分離している状態において、容器を鉛直方向に手で8回振盪させて、油相と水相とを乳化させて、乳化状態の継続性について、以下の基準で確認した。
A:乳化状態の継続時間が10秒以上である;
B:乳化状態の継続時間が10秒未満である。
[振盪後静置状態]
振盪処理後、洗浄剤を3時間及び/又は24時間静置し、油相及び水相の濁りの有無を以下の基準で確認した。
A:油相及び水相のいずれも濁っていない;
B:油相及び水相のいずれかは濁っている。
[安定性]
洗浄剤を0℃、室温及び50℃のそれぞれの温度において温度平衡状態となるまで静置し、洗浄剤の安定性について以下の基準で確認した。
A:油相及び水相が濁っておらず、2層状態を維持している;
B:水相又は油相が濁っている;
C:析出物が生じている、又は第3層が出現している。
成分(A)を含有していない試験例1に係る洗浄剤組成物は、ティント化粧料に対する洗浄性が低かった。しかしながら、成分(A)を添加した試験例2~4においては、ティント化粧料に対する洗浄性を高めることができた。これより、成分(A)は、皮膚に付着した染料を落とす作用が高いと考えられる。また、試験例2~4に係る洗浄剤組成物は、油性化粧料であるウォータプルーフマスカラに対しても高い洗浄性を有することを確認することができた。
試験例2~4においては、振盪処理による一時的な乳化状態が10秒以上継続することが確認された。また、試験例3及び4においては、一時的な乳化状態の洗浄剤組成物を静置することによって、油相と水相はきれいに分離し、いずれの層も白濁しておらず、透明性を有することが確認された。ただし、試験例2においては、再分離時に析出物の発生が確認された。これより、油溶性の成分(A)を水相に配合した場合には、成分(E)の配合量を多くするか、及び/又は成分(F)を配合することが好ましいと考えられる。
試験例2~4に係る洗浄剤組成物は、リーブオンタイプとして使用することができた。
Figure 0007337842000009
[試験例5~6]
試験例1~4においては、成分(A)を水相に配合したが、試験例5~6に係る油水2層型洗浄剤組成物においては成分(A)を油相に配合した。試験例5においては成分(C)を油相に配合し、試験例6においては成分(C)を水相に配合した。試験方法及び評価基準については試験例1~4と同様である。各試験例における組成及び結果を表2に示す。
試験例5及び6のいずれにおいても、ティント化粧料及び油性化粧料に対して良好な洗浄性が示された。また、試験例5及び6のいずれにおいても、外観・乳化状態及び安定性に問題はなかった。これより、成分(A)は、油相に配合することができることが分かった。また、成分(C)も油相及び水相のいずれに配合してもよいと考えられる。ただし、試験例6においては、低温において水相が若干かすむ傾向があったため、成分(C)は水相に配合したほうがより好ましいと考えられる。
試験例5及び6に係る洗浄剤組成物は、リーブオンタイプとして使用することができた。
Figure 0007337842000010
[試験例7~9]
試験例7~9に係る油水2層型洗浄剤組成物においては、成分(A)の含有率を変化させた。試験方法及び評価基準については試験例1~4と同様である。各試験例における組成及び結果を表3に示す。
試験例7~9のいずれの組成物もティント化粧料に対して十分な洗浄性を有していた。試験例7よりも試験例8及び9のほうがティント化粧料に対する洗浄性の改善が認められた。これより、成分(A)の含有率は、組成物の質量に対して、0.05質量%以上であると好ましく、0.1質量%以上であるとより好ましく、0.15質量%以上であるとさらに好ましいと考えられる。
試験例7~9に係る洗浄剤組成物は、リーブオンタイプとして使用することができた。
Figure 0007337842000011
[試験例10~11]
試験例10~11に係る油水2層型洗浄剤組成物においては、成分(E)の含有率、特にエタノールの含有率、を変化させて、安定性への影響を確認した。試験方法及び評価基準については試験例1~4と同様である。各試験例における組成及び結果を表4に示す。
試験例10~11のいずれにおいても、安定性に問題は生じなかった。これより、成分(E)の含有率は、組成物の質量に対して、2質量%以上、4質量%以上、6質量%以上、又は8質量%以上とすることができると考えられる。
試験例10及び11に係る洗浄剤組成物は、リーブオンタイプとして使用することができた。
Figure 0007337842000012
[試験例12~13]
試験例12~13に係る油水2層型洗浄剤組成物においては、成分(C)の含有率、特に成分(C3)の含有率、を変化させて、安定性への影響を確認した。試験方法及び評価基準については試験例1~4と同様である。各試験例における組成及び結果を表5に示す。
試験例12~13のいずれにおいても、安定性に問題は生じなかった。これより、成分(C)の含有率は、組成物の質量に対して、0.02質量%以上、0.03質量%以上、0.05質量%以上、0.07質量%以上、又は0.1質量%以上とすることができると考えられる。
試験例12及び13に係る洗浄剤組成物は、リーブオンタイプとして使用することができた。
Figure 0007337842000013
[試験例14~15]
試験例14~15に係る油水2層型洗浄剤組成物においては、成分(G)の含有率を変化させて、安定性への影響を確認した。試験方法及び評価基準については試験例1~4と同様である。各試験例における組成及び結果を表6に示す。
試験例14~15のいずれにおいても、安定性に問題は生じなかった。これより、成分(G)の含有率は、組成物の質量に対して、0.1質量%以上、0.2質量%以上、0.4質量%以上、0.6質量%以上、0.8質量%以上、又は1質量%以上とすることができると考えられる。
試験例14及び15に係る洗浄剤組成物は、リーブオンタイプとして使用することができた。
Figure 0007337842000014
[試験例16~23]
試験例16~23に係る油水2層型洗浄剤組成物においては、成分(H)のうち、pH緩衝剤の含有率を変化させて、すなわち、水相のpHを変化させて、安定性への影響を確認した。試験方法及び評価基準については試験例1~4と同様である。各試験例における組成及び結果を表7及び表8に示す。
水相のpHを低下させると、析出物が生じやすくなった。また、低温における安定性も低下した。これより、水相のpHは、5以上であると好ましく、5.5以上であるとより好ましいと考えられる。
試験例16~23に係る洗浄剤組成物は、リーブオンタイプとして使用することができた。
Figure 0007337842000015
Figure 0007337842000016
[試験例24~28]
試験例24~28に係る油水2層型洗浄剤組成物においては、成分(A)の配合量を変化させて、ティント化粧料に対する洗浄性を試験した。成分(A)は油相に添加した。洗浄性の評価方法及び評価基準は試験例1~4と同様である。各試験例における組成及び結果を表9に示す。
成分(A)を添加していない試験例1と比較すると、成分(A)を0.02質量%配合した試験例24において洗浄性の大幅な改善が認められた。また、試験例25~28において、成分(A)の配合量を多くすると、洗浄性のさらなる向上が認められた。これより、成分(A)の配合量は、洗浄剤組成物の質量に対して、0.01質量%以上であると好ましく、0.02質量%以上であるとより好ましく、0.03質量%以上であるとより好ましく、0.05質量%以上であるとより好ましく、0.08質量%以上であるとより好ましく、0.1質量%以上であるとより好ましく、0.12質量%以上であるとより好ましく、0.15質量%以上であるとより好ましく、0.18質量%以上であるとさらに好ましいと考えられる。
成分(A)を水相に配合した試験例2~4を参照しても、成分(A)は水相及び油相のいずれに配合しても高い洗浄性を得ることができる。
試験例24~28に係る洗浄剤組成物は、リーブオンタイプとして使用することができた。
Figure 0007337842000017
[試験例29~31]
試験例1~28においては油水2層型洗浄剤組成物を作製したが、試験例29~31においては、水性洗浄剤組成物(クレンジングウォータ)を作製し、ティント化粧料に対する洗浄性を試験した。洗浄性の評価方法は、洗浄剤組成物をそのままコットンに含浸させた以外は試験例1~4と同様である。評価基準は試験例1~4と同様である。各試験例における組成及び結果を表10に示す。
成分(A)を添加した試験例30及び31は、成分(A)を添加していない試験例29よりもティント化粧料に対する洗浄性が高かった。これより、成分(A)は、水性洗浄剤組成物であっても、ティント化粧料に対する洗浄性を改善できることが分かった。また、成分(A)の添加量を増加すると、洗浄性の向上が確認された。
試験例30及び31に係る洗浄剤組成物は、リーブオンタイプとして使用することができた。
Figure 0007337842000018
[試験例32~39]
試験例32~39においては、水中油型洗浄剤組成物を作製し、ティント化粧料に対する洗浄性を試験した。試験例32及び33に係る組成物はクレンジングジェルであった。試験例34~36に係る組成物はミルクタイプであった。試験例37~39に係る組成物はクリームタイプであった。洗浄性の評価方法は、洗浄剤組成物をそのまま着色部分に塗布し、手で20回こすった後、洗浄剤組成物を水で洗い流した以外は試験例1~4と同様である。評価基準は試験例1~4と同様である。各試験例における組成及び結果を表11~13に示す。
成分(A)を添加していない試験例32、34及び37は、いずれもティント化粧料に対する洗浄性が非常に低かった。しかしながら、成分(A)を添加すると、ティント化粧料に対する洗浄性の改善が認められた。これより、成分(A)は、水中油型洗浄剤組成物であっても、ティント化粧料に対する洗浄性を改善できることが分かった。また、成分(A)の添加量を増加すると、洗浄性の向上が確認された。
試験例33、35及び36に係る洗浄剤組成物は、リーブオンタイプとして使用することができた。
Figure 0007337842000019
Figure 0007337842000020
Figure 0007337842000021
[試験例40~43]
試験例40~43においては、脂肪酸石鹸が形成されていると考えられる組成物を作製し、ティント化粧料に対する洗浄性を試験した。洗浄性の評価方法は、洗浄剤組成物を泡立ててから着色部分に塗布し、手で20回こすった後、洗浄剤組成物を水で洗い流した以外は試験例1~4と同様である。評価基準は試験例1~4と同様である。各試験例における組成及び結果を表14~15に示す。
成分(A)を添加していない試験例40及び42は、いずれもティント化粧料に対する洗浄性が低かった。しかしながら、成分(A)を添加すると、ティント化粧料に対する洗浄性の改善が認められた。これより、成分(A)は、脂肪酸石鹸の洗浄性に対して、ティント化粧料に対する洗浄性を付加することができることが分かった。
Figure 0007337842000022
Figure 0007337842000023
[試験例44~45]
試験例44~45においては、バイコンティニュアス(油相・水相連続相)型洗浄剤組成物(クレンジングリキッド)を作製し、ティント化粧料に対する洗浄性を試験した。洗浄性の評価方法は試験例32~39と同様である。評価基準は試験例1~4と同様である。各試験例における組成及び結果を表16に示す。
成分(A)を添加した試験例44及び45は、いずれもティント化粧料に対する洗浄性が高かった。これより、成分(A)は、バイコンティニュアス型組成物であっても、ティント化粧料に対する洗浄性を改善できることが分かった。
Figure 0007337842000024
[試験例46~47]
試験例46~47においては、油性洗浄剤組成物(クレンジングオイル)を作製し、ティント化粧料に対する洗浄性を試験した。洗浄性の評価方法は試験例32~39と同様である。評価基準は試験例1~4と同様である。各試験例における組成及び結果を表17に示す。
成分(A)を添加した試験例46及び47は、いずれもティント化粧料に対する洗浄性が高かった。これより、成分(A)は、油性洗浄剤組成物であっても、ティント化粧料に対する洗浄性を改善できることが分かった。
Figure 0007337842000025
[試験例48~58]
成分(A)におけるアルキル基の炭素数を変えて、ティント化粧料に対する洗浄性について試験を行った。試験例48~50においては、成分(A)として、上記化4におけるアルキル基の1つがデシルテトラデシル基であるデシルテトラデシルジメチルアミンオキシドを用いた。試験例51~53においては、成分(A’)として、上記化4におけるアルキル基の1つがドデシル基(ラウリル基)であるラウリルジメチルアミンオキシドを用いた。試験例54~56においては、成分(A’)として、上記化4におけるアルキル基の1つがオクタデシル基(ステアリル基)であるステアリルジメチルアミンオキシドを用いた。試験例57においては、成分(A)の代わりに、エチレンジアミン化合物を用いて同様の試験を行った。試験例58においては、成分(A)及びエチレンジアミン化合物のいずれも添加しなかった。試験例48~58の組成物は油水2層分離型の洗浄剤組成物である。洗浄性の評価方法及び評価基準は試験例1~4と同様である。各試験例における組成及び結果を表18~19に示す。
アルキル基が短い成分(A’)を用いた試験例51~56においては、成分(A’)を添加していない試験例58よりも洗浄性の改善が認められた。しかしながら、添加量が少ないと洗浄性が低く、洗浄性を高めるためには成分(A’)の添加量を多くする必要があった。一方、アルキル基が長い成分(A)を用いた試験例48~50によれば、成分(A)の添加量が少なくても、高い洗浄性を得ることができた。また、成分(A’)のアルキル基がドデシル基である試験例51~53よりも、成分(A’)のアルキル基がオクタデシル基である試験例54~56のほうが洗浄性が高かった。これより、上記化4におけるアルキル基の1つの炭素数が多いほうがティント化粧料に対する洗浄性を高めることができると考えられる。
成分(A)の代わりにエチレンジアミン化合物を用いた試験例57においては、試験例58よりは洗浄性が改善したが、試験例57よりも少量の成分(A)又は(A’)を添加した試験例50、53及び56よりも洗浄性は低かった。これより、上記化4に示す化合物は、ティント化粧料に対して高い洗浄性を有していると考えられる。
Figure 0007337842000026
Figure 0007337842000027
本発明の洗浄剤組成物は、上記実施形態及び実施例に基づいて説明されているが、上記実施形態及び実施例に限定されることなく、本発明の範囲内において、かつ本発明の基本的技術思想に基づいて、各開示要素(請求の範囲、明細書及び図面に記載の要素を含む)に対し種々の変形、変更及び改良を含むことができる。また、本発明の請求の範囲の範囲内において、各開示要素の多様な組み合わせ・置換ないし選択が可能である。
本発明のさらなる課題、目的及び形態(変更形態含む)は、請求の範囲を含む本発明の全開示事項からも明らかにされる。
本書に記載した数値範囲については、別段の記載のない場合であっても、当該範囲内に含まれる任意の数値ないし範囲が本書に具体的に記載されているものと解釈されるべきである。
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下の記載には限定されない。各付記は、特許請求の範囲に記載の各請求項と組み合わせることもできる。
[付記1]
トリアルキルアミンオキシドを含有する洗浄剤組成物を用いて、皮膚から染料を落とす洗浄方法。
[付記2]
化1に示されるトリアルキルアミンオキシドを含有する洗浄剤組成物を用いる洗浄方法。
[付記3]
前記洗浄剤組成物をリーブオンタイプとして使用する洗浄方法。
[付記4]
皮膚から染料を落とすための染料用洗浄剤組成物であって、
トリアルキルアミンオキシドを含有する、洗浄剤組成物。
[付記5]
前記トリアルキルアミンオキシドは非水溶性である、付記に記載の洗浄剤組成物。
[付記6]
前記トリアルキルアミンオキシドは下記化8に示す構造を有する、付記に記載の洗浄剤組成物。
(化8に示す化学式において、R1、R2及びR3のうち、いずれか2つは炭素数1~4のアルキル基であり、いずれか1つは炭素数12~26のアルキル基である。)
[付記7]
化8において、R及びRがメチル基であり、Rがデシルテトラデシル基である、付記に記載の洗浄剤組成物。
[付記8]
前記染料は酸性染料である、付記に記載の洗浄剤組成物。
本開示の洗浄剤組成物は、肌の洗浄に好適に用いることができる。特に、本開示の組成物は、肌上の化粧料を落とすための洗浄に好適に用いることができる。

Claims (16)

  1. 染料を含有する化粧料を皮膚から落とすための洗浄剤組成物であり、
    デシルテトラデシルジメチルアミンオキシドを含有する、洗浄剤組成物。
  2. デシルテトラデシルジメチルアミンオキシドの含有率は前記組成物の質量に対して0.01質量%~2質量%である、請求項1に記載の洗浄剤組成物。
  3. 油相及び水相を有し、
    前記油相と前記水相とが静置状態において主として乳化していない、請求項1又は2に記載の洗浄剤組成物。
  4. 前記油相の含有率は前記組成物の質量に対して20質量%~80質量%であり、
    前記水相の含有率は前記組成物の質量に対して20質量%~80質量%である、請求項に記載の洗浄剤組成物。
  5. 前記水相のpHが4~8である、請求項又はに記載の洗浄剤組成物。
  6. 界面活性剤の含有率が前記組成物の質量に対して0.2質量%以下である、請求項1~のいずれか一項に記載の洗浄剤組成物。
  7. アルキルベタイン型界面活性剤をさらに含有する、請求項1~のいずれか一項に記載の洗浄剤組成物。
  8. 前記組成物の質量に対して1質量%~20質量%の水溶性アルコールをさらに含有する、請求項1~のいずれか一項に記載の洗浄剤組成物。
  9. 前記組成物の質量に対して15質量%~50質量%の揮発性油性成分をさらに含有する、請求項1~のいずれか一項に記載の洗浄剤組成物。
  10. 前記揮発性油性成分は、炭化水素油、エステル油、及びシリコーン油から選択される少なくとも1つである、請求項に記載の洗浄剤組成物。
  11. 前記組成物の質量に対して0.1質量%~5質量%の塩をさらに含有する、請求項1~10のいずれか一項に記載の洗浄剤組成物。
  12. 前記組成物の質量に対して0.05質量%~5質量%のポリオール誘導体を含有し、
    前記ポリオール誘導体は、化に示すグリセリン誘導体及び化に示すグリコール誘導体のうちの少なくとも一方である、請求項1~11のいずれか一項に記載の洗浄剤組成物。
    (化に示す化学式において、R、R及びRのうち、いずれか1つは炭素数4~15のアルキル基、アルケニル基又はアシル基であり、いずれか2つは水素原子である。)

    (化に示す化学式において、R及びRのうち、一方は炭素数10~20のアルキル基、アルケニル基又はアシル基であり、他方は水素原子であり、Rは炭素数1~4のアルキル基、アルケニル基、アシル基又は水素原子である。)
  13. 前記グリセリン誘導体がエチルヘキシルグリセリン及びヘキシルグリセリンのうちの少なくとも一方を含む、請求項12に記載の洗浄剤組成物。
  14. 前記グリコール誘導体がラウリン酸プロピレングリコール、ステアリン酸プロピレングリコール、及びイソステアリン酸プロピレングリコールのうちの少なくとも1つを含む、請求項12又は13に記載の組成物。
  15. 化粧料用洗浄剤組成物である、請求項1~14のいずれか一項に記載の洗浄剤組成物。
  16. リーブオンタイプである、請求項1~15のいずれか一項に記載の洗浄剤組成物。
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