WO2023042687A1 - 水中油型洗浄料組成物 - Google Patents

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Abstract

水中油型洗浄料組成物は、ラメラゲル相と3質量%~80質量%の油相と、水相と、を含む。ラメラゲル相は、親水部の両側に疎水部を有する第1の非イオン性界面活性剤と、HLB7~15の第2の非イオン性界面活性剤と、を含む。

Description

水中油型洗浄料組成物 関連出願
 本発明は、日本国特許出願:特願2021-151332号(2021年09月16日出願)の優先権主張に基づくものであり、同出願の全記載内容は引用をもって本書に組み込み記載されているものとする。
 本開示は、水中油型洗浄料組成物に関する。
 従来より、化粧品、医薬部外品、医薬品などの皮膚外用剤の乳化安定性を保つ目的で高級脂肪族アルコールや高級脂肪酸と親水性界面活性剤が形成するラメラゲル(αゲル)を用いたラメラゲル含有皮膚外用剤が用いられてきた(例えば、特許文献1及び非特許文献1参照)。
 特許文献1には、(A)1種または2種以上の炭素数16以上の高級脂肪族アルコール及び/または高級脂肪酸25~50質量%と、(B)特定の式で表されるポリオキシエチレンステロールエーテル40~70質量%と、(C)特定の式で表されるポリオキシエチレンジアルキルエステル及び/又はエーテルを5~20質量%と、を含み、水を加えることによって生成するαゲル形成用組成物が開示されている。
 非特許文献2には、クレンジングオイルに用いられる油剤には、低粘度の低分子量油分が適していることが示されている。
特開2017-132709号公報 Kei Watanabe et al.,J.Oleo Sci.,61, 29-34(2012) 津田ひろ子、J. Soc. Cosmet. Chem. Jpn. 総説 39 (1) 3-9 (2005)
 以下の分析は、本開示の観点から与えられる。
 メークアップ化粧料を洗浄するための洗浄料には、非特許文献2に示されているように粘性の低い低分子量の油性成分が適している。しかしながら、低分子量の油性成分は界面活性剤も溶解しやすい。このため、水中油型洗浄料において、低分子量の油性成分を乳化すると、乳化粒子が経時で合一してしまうという安定性上の問題がある。
 そこで、乳化安定性を高めるために、特許文献1に記載のような、高級脂肪族アルコール又は高級脂肪酸と親水性界面活性剤とで形成されたラメラゲル(αゲル)を用いたラメラゲル含有組成物が用いられている。しかしながら、特許文献1に記載のようなラメラゲルは、肌に塗布すると塗布中ヌルヌルする感触が生じてしまい、使用者はさっぱりとした使用感を得ることができない。また、このようなラメラゲル含有組成物は、経時で高級アルコールや高級脂肪酸が結晶として析出しやすいなどの問題点があった(例えば、非特許文献1参照)。
 そこで、低分子量の油性成分を安定に乳化可能であると共に、安定性が高く、さらに使用感の良好な水中油型洗浄料組成物が求められている。
 本開示の第1視点によれば、ラメラゲル相と、3質量%~80質量%の油相と、水相と、を含む水中油型洗浄料組成物が提供される。ラメラゲル相は、下記化1に示す式で表される第1の非イオン性界面活性剤と、HLB7~15の第2の非イオン性界面活性剤と、を含む。
 化1に示す式において、Rは炭素数16~24の直鎖アシル基又は直鎖アルキル基である。Rは炭素数2~4のアルキレン基である。Rは炭素数16~24の直鎖アシル基又は直鎖アルキル基である。kは4~15の整数を表す。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000006
 本開示の水中油型洗浄料組成物は、低分子量の油性成分であっても安定に乳化することができる。これにより、本開示の水中油型洗浄料組成物は高い洗浄性を有している。
 本開示の水中油型洗浄料組成物は、含有成分の結晶化が抑制され、高い経時安定性を有している
 本開示の水中油型洗浄料組成物によれば、使用者は、使用後に良好な使用感を得ることができる。
試験例1における小角広角X線散乱チャート及び示差熱量測定チャート。 試験例2における小角広角X線散乱チャート及び示差熱量測定チャート。 試験例3における小角広角X線散乱チャート及び示差熱量測定チャート。 試験例4における小角広角X線散乱チャート及び示差熱量測定チャート。 試験例1~4における融解エンタルピーを比較するグラフ。 試験例5における油性成分溶解性試験の写真。 試験例7における使用性テストの結果。 試験例7における使用性テストの結果。
 上記各視点の好ましい形態を以下に記載する。
 上記第1視点の好ましい形態によれば、第1の非イオン性界面活性剤及び第2の非イオン性界面活性剤がラメラゲル相の少なくとも一部を構成している。
 上記第1視点の好ましい形態によれば、油相はラメラゲル相でもって乳化されている。
 上記第1視点の好ましい形態によれば、第1の非イオン性界面活性剤は、洗浄料組成物の質量に対して0.1質量%~10質量%である。第2の非イオン性界面活性剤は、第1の非イオン性界面活性剤1質量部に対して、0.5質量部~6質量部である。
 上記第1視点の好ましい形態によれば、第1の非イオン性界面活性剤は、化1の式に示すkが4~8のジステアリン酸ポリエチレングリコールである。
 上記第1視点の好ましい形態によれば、第2の非イオン性界面活性剤は、下記化2~5に示す式で表される化合物の群から選択される少なくとも1つである。
 化2に示す式において、Rは炭素数16~24の直鎖アシル基又は直鎖アルキル基である。Rは炭素数2~4のアルキレン基である。lは5~20の整数を表す。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000007
 化3に示す式において、R、R10及びR14は、それぞれ、炭素数2~4のアルキレン基である。R、R11及びR15は、それぞれ、炭素数8~12のアルキレン基である。R、R12及びR16は、それぞれ、炭素数4~8のアルキル基である。R、R13及びR17は、それぞれ、12-ヒドロキシステアリン酸の重合体又はアルキレンポリオールの重合体である。m、n及びoは、それぞれ、自然数である。m、n及びoの合計は10~60である。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000008
 化4に示す式において、R18は炭素数16~24の直鎖アシル基又は直鎖アルキル基である。R19及びR20は、それぞれ、炭素数2~4のアルキレン基である。p及びqは、それぞれ、自然数である。p及びqの合計は5~20である。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000009
 化5に示す式において、R21、R22、R23及びR25は、それぞれ、炭素数2~4のアルキレン基である。r、s、t及びuは、それぞれ、自然数である。r、s、t及びuの合計は5~30である。R24は炭素数16~24の直鎖アシル基又は直鎖アルキル基である。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000010
 上記第1視点の好ましい形態によれば、ラメラゲル相は、化2~化5の式に示されるいずれか1つの第2の非イオン性界面活性剤単独で形成されたラメラゲル相よりも高い共融点及び融解エンタルピーを有する。
 上記第1視点の好ましい形態によれば、第1の非イオン性界面活性剤及び第2の非イオン性界面活性剤のHLB加重平均は6~10である。
 上記第1視点の好ましい形態によれば、油相は、油相の質量に対して50質量%以上の、分子量400以下の油性成分を含む。
 上記第1視点の好ましい形態によれば、ラメラゲル相は水をさらに含む。
 上記第1視点の好ましい形態によれば、高級脂肪族アルコール又は高級脂肪酸の含有率が洗浄料組成物の質量に対して1質量%以下である。
 以下の説明において、PEGはポリエチレングリコール、POEはポリオキシエチレン、POPはポリオキシプロピレンの略記で、PEG,POE又はPOPの後ろのカッコ内の数字は当該化合物中におけるPEG、POE基又はPOP基の平均付加モル数を表す。
 本開示において「実質量」とは、その化合物の添加による作用効果が生じ得る量をいう。
 本開示の第1実施形態に係る水中油型洗浄料組成物について説明する。第1実施形態に係る水中油型洗浄料組成物は、ラメラゲル相と、油相と、水相と、を含有する。
 ラメラゲル相は、第1の非イオン性界面活性剤及び第2の非イオン性界面活性剤を含む。非イオン性界面活性剤は、ラメラゲル相の少なくとも一部を構成する。ラメラゲル相は、水をさらに含むことができる。
 本開示において「ラメラゲル相」とは、親水性界面活性剤が水との共存下で形成するラメラ状の2分子膜からなる会合体で形成されたゲル状物質のことである。ただし、一般的には、高級脂肪族アルコールと親水性界面活性剤が水中で形成する会合体で、α型構造(福島正二著「セチルアルコールの物理化学」フレグランスジャーナル社)をとるゲルをラメラゲルと称している。
 ラメラゲル相の形成は、X線散乱パターンの解析により確認することができる。例えば、小角領域に長面間隔に対応する複数のピークが得られ、且つ、広角領域(散乱ベクトルq=1.5nm-1)に鋭い単一ピークが得られた場合に、ラメラゲル相が形成されていると判定することができる。
[第1の非イオン性界面活性剤]
 本開示のラメラゲル含有組成物は、ラメラゲル相の少なくとも一部を構成していると考えられる第1の非イオン性界面活性剤を含む。第1の非イオン性界面活性剤は、親水部の両側に疎水部を有する非イオン性界面活性剤であると好ましい。例えば、第1の非イオン性界面活性剤は、下記化6に示す構造を有する非イオン性界面活性剤とすることができる。
 化6に示す式において、Rは炭素数16~24の直鎖アシル基又は直鎖アルキル基である。Rは炭素数2~4のアルキレン基である。Rは炭素数16~24の直鎖アシル基又は直鎖アルキル基である。kは4~15の整数である。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000011
 第1の非イオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレン(4モル)ジステアリン酸(例えば、日本エマルジョン社製、Emalex 200DIS)、ポリオキシエチレン(6モル)ジステアリン酸(例えば、日本エマルジョン社製、Emalex 300DIS)、ポリオキシエチレン(8モル)ジステアリン酸(例えば、日本エマルジョン社製、Emalex 400DIS)、ポリオキシエチレン(12モル)ジステアリン酸(例えば、日本エマルジョン社製、Emalex 600DIS)、ステアリン酸ステアレス-4(例えば、日本エマルジョン社製、Emalex SWS-4)、ステアリン酸ステアレス-6(例えば、日本エマルジョン社製、Emalex SWS-6)、ステアリン酸ステアレス-9(例えば、日本エマルジョン社製、Emalex SWS-9)、ポリオキシエチレン(8モル)ジベヘニルエーテルなどが挙げられる。なお、ポリオキシエチレン鎖とアルキル基の結合様式はエステルであってもよいし、エーテルであってもよいし、また、その両方が含まれてもよい。
 第1の非イオン性界面活性剤の含有率は、組成物の質量に対して、0.05質量%以上であると好ましい。第1の非イオン性界面活性剤は、0.1質量%以上、0.15質量%以上、0.2質量%以上、0.25質量%以上、0.3質量%以上、0.5質量%以上、1質量%以上、2質量%以上、5質量%以上、又は8質量%以上とすることができる。第1の非イオン性界面活性剤の含有率が0.05質量%未満であると、低分子量の油性成分に対して安定性のあるゲルを形成することが困難となる。第1の非イオン性界面活性剤の含有率は、組成物の質量に対して、10質量%以下であると好ましい。第1の非イオン性界面活性剤は、8質量%以下、5質量%以下、3質量%以下、2.5質量%以下、2質量%以下、1.5質量%以下、1質量%以下、又は0.5質量%以下とすることができる。第1の界面活性剤の含有率が10質量%を超えると、非常に高粘度となり使用感触が悪くなってしまう。
[第2の非イオン性界面活性剤]
 第2の非イオン性界面活性剤は、第1の非イオン性界面活性剤と共に、ラメラゲル相の少なくとも一部を構成していると考えられる。第2の非イオン性界面活性剤は、7以上のHLBを有すると好ましい。第2の非イオン性界面活性剤は、15以下のHLBを有すると好ましい。
 第2の非イオン性界面活性剤は、下記化7~化10に示す式で表される化合物の群から選択される少なくとも1つの非イオン性界面活性剤とすることができる。第2の非イオン性界面活性剤は、複数の種類の組み合わせであってもよい。
 化7に示す式において、Rは炭素数16~24の直鎖アシル基又は直鎖アルキル基である。Rは炭素数2~4のアルキレン基である。lは5~20の整数である。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000012
 化7に示される第2の非イオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレン(20モル)ベヘニルエーテル(例えば、日光ケミカルズ社製、Nikkol BB-20)、ポリオキシエチレン(10モル)ステアリルエーテル(例えば、日本エマルジョン社製、Emalex 610)、ポリオキシエチレン(7モル)セチルエーテル(例えば、日本エマルジョン社製、Emalex 107)等を挙げることができる。
 化8に示す式において、R、R10及びR14は、それぞれ、炭素数2~4のアルキレン基である。R、R11及びR15は、それぞれ、炭素数8~12のアルキレン基である。R、R12及びR16は、それぞれ、炭素数4~8のアルキル基である。R、R13及びR17は、それぞれ、12-ヒドロキシステアリン酸の重合体又はアルキレンポリオールの重合体である。12-ヒドロキシステアリン酸の重合体又はアルキレンポリオールの重合体の重合度は、例えば、1~3とすることができる。m、n及びoは、それぞれ、自然数である。m、n及びoの合計は10~60である。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000013
 化8に示される第2の非イオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレン(20モル)水添ヒマシ油脂肪酸グリセリル(例えば、日光ケミカルズ社製、Nikkol HCO-20)、ポリオキシエチレン(60モル)水添ヒマシ油脂肪酸グリセリル(例えば、日光ケミカルズ社製、Nikkol HCO-60)等を挙げることができる。
 化9に示す式において、R18は炭素数16~24の直鎖アシル基又は直鎖アルキル基である。R19及びR20は、それぞれ、炭素数2~4のアルキレン基である。p及びqは、それぞれ、自然数である。p及びqの合計は5~20である。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000014
 化9に示される第2の非イオン性界面活性剤としては、例えば、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(5モル)グリセリル(例えば、日本エマルジョン社製、Emalex GM-5)、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(10モル)グリセリル(例えば、日本エマルジョン社製、Emalex GM-10)等を挙げることができる。
 化10に示す式において、R21、R22、R23及びR25は、それぞれ、炭素数2~4のアルキレン基である。r、s、t及びuは、それぞれ、自然数である。r、s、t及びuの合計は5~30である。R24は炭素数16~24の直鎖アシル基又は直鎖アルキル基である。
Figure JPOXMLDOC01-appb-C000015
 化10に示される第2の非イオン性界面活性剤としては、例えば、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(20モル)ソルビタン(例えば、日光ケミカルズ社製、Nikkol TS-10V)等を挙げることができる。
 第2の非イオン性界面活性剤の含有率は、組成物の質量に対して、0.05質量%以上であると好ましい。第2の非イオン性界面活性剤は、0.1質量%以上、0.15質量%以上、0.2質量%以上、0.25質量%以上、0.3質量%以上、0.5質量%以上、1質量%以上、2質量%以上、5質量%以上、又は8質量%以上とすることができる。第2の非イオン性界面活性剤の含有率が0.05質量%未満であると、ラメラゲルが形成されにくくなってしまう。第2の非イオン性界面活性剤の含有率は、組成物の質量に対して、10質量%以下であると好ましい。第2の非イオン性界面活性剤は、8質量%以下、5質量%以下、3質量%以下、2.5質量%以下、2質量%以下、1.5質量%以下、1質量%以下、又は0.5質量%以下とすることができる。
 第1の非イオン性界面活性剤と第2の非イオン性界面活性剤の質量比は、第1の非イオン性界面活性剤1質量部に対して第2の非イオン性界面活性剤は、0.2質量部以上であると好ましい。第2の非イオン性界面活性剤は、第1の非イオン性界面活性剤1質量部に対して、0.5質量部以上、1質量部以上、1.5質量部以上、2質量部以上、2.5質量部以上、又は3質量部以上とすることができる。第1の非イオン性界面活性剤と第2の非イオン性界面活性剤の質量比は、第1の非イオン性界面活性剤1質量部に対して第2の非イオン性界面活性剤は、6質量部以下であると好ましい。第2の非イオン性界面活性剤は、第1の非イオン性界面活性剤1質量部に対して、5質量部以下、4質量部以下、3質量部以下、又は2質量部以下とすることができる。第2の非イオン性界面活性剤が第1の非イオン性界面活性剤1質量部に対して6質量部を超えると、極性油に対して安定性の高いラメラゲルを形成されにくくなってしまう。
 第1の非イオン性界面活性剤と第2の非イオン性界面活性剤の総量は、組成物の質量に対して、15質量%以下であると好ましい。第1の非イオン性界面活性剤と第2の非イオン性界面活性剤の総量は、組成物の質量に対して、12質量%以下、10質量%以下、8質量%以下、6質量%以下、4質量%以下、2質量%以下、又は1.5質量%以下とすることができる。界面活性剤の総量を低くすることにより、皮膚に対する刺激を低くすることができる。例えば、本開示の洗浄料組成物をリーブオンタイプに適用することができる。
 第1の非イオン性界面活性剤及び第2の非イオン性界面活性剤のHLB加重平均は、6以上、7以上、8以上、又は9以上とすることができる。第1の非イオン性界面活性剤及び第2の非イオン性界面活性剤のHLB加重平均は、11以下、10以下、9以下、又は8以下とすることができる。HLB加重平均は、第1の非イオン性界面活性剤と第2の非イオン性界面活性剤の質量比から算出することができる。例えば、第1の非イオン性界面活性剤のHLBが6であり、第2の非イオン性界面活性剤のHLBが12であり、第1の非イオン性界面活性剤と第2の非イオン性界面活性剤の質量比が1:2であるとき、HLB加重平均は10となる。
[水]
 本開示の水中油型洗浄料組成物は、水をさらに含むことができる。水としては、化粧料、医薬部外品等に使用される水を使用することができ、例えば、精製水、イオン交換水、水道水等を使用することができる。
 水の含有率は、組成物の質量に対して、10質量%以上、15質量%以上、20質量%以上、25質量%以上、30質量%以上、35質量%以上、又は40質量%以上とすることができる。水の含有率は、組成物の質量に対して、90質量%以下、80質量%以下、70質量%以下、60質量%以下、50質量%以下、40質量%以下、30質量%以下、25質量%以下、又は20質量%以下とすることができる。ここでいう水の含有率には、水相中の水のみならず、ラメラゲル相に含まれている水も含まれる。
 [油相]
 油相は、ラメラゲル相で乳化されている。油相は、大気圧25℃で液状であると好ましい。油相をラメラゲル相で乳化することにより、乳化安定性を高めることができる。
 油相の平均粒径は、0.5μm以上であると好ましい。油相の平均粒径は、例えば、1μm以上とすることができる。油相の平均粒径は、20μm以下であると好ましい。油相の平均粒径は、例えば、15μm以下、10μm以下、又は5μm以下とすることができる。
 油相は、分子量400以下の油性成分を含むと好ましい。分子量400以下の油性成分を含有させることによって、メークアップ等の油性被洗浄物に対する洗浄性を高めることができる。分子量400以下の油性成分としては、例えば、ジピバリン酸トリプロピレングリコール、イソデカン、イソノナン酸イソノニル、エチルヘキサン酸セチル、イソステアリン酸エチル、イソステアリン酸イソブチル、ネオペンタン酸イソデシル、ネオペンタン酸オクチルドデシル、ネオペンタン酸ミリスチル、及びネオペンタン酸イソステアリルからなる群から選択される少なくとも1つを挙げることができる。
 分子量400以下の油性成分は、例えば、油相の質量に対して、50質量%以上、60質量%以上、70質量%以上、80質量%以上、90質量%以上、又は100質量%とすることができる。
 油相は、特に限定されるものではなく、例えば、液体油脂、固体油脂、ロウ類、炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、合成エステル油、シリコーン油などを適宜配合することができる。
 液体油脂としては、例えば、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン等が挙げられる。
 固体油脂としては、例えば、カカオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油等が挙げられる。
 ロウ類としては、例えば、ミツロウ、カンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル等が挙げられる。
 炭化水素油としては、例えば、流動パラフィン、オゾケライト、スクワラン、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。
 高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、トール酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等が挙げられる。
 高級アルコールとしては、例えば、直鎖アルコール(例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール等);分枝鎖アルコール(例えば、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、2-デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等)等を使用することができる。
 合成エステル油としては、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12-ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ-2-エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N-アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ-2-エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ-2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、トリ-2-エチルヘキサン酸グリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2-エチルヘキサノエート、2-エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ-2-ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2-ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N-ラウロイル-L-グルタミン酸-2-オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ-2-ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバシン酸ジ-2-エチルヘキシル、ミリスチン酸2-ヘキシルデシル、パルミチン酸2-ヘキシルデシル、アジピン酸2-ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸2-エチルヘキシル、クエン酸トリエチル等が挙げられる。
 シリコーン油としては、ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ステアロキシメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン、フルオロアルキル・ポリオキシアルキレン共変性オルガノポリシロキサン、アルキル変性オルガノポリシロキサン、末端変性オルガノポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサン、アミノ変性オルガノポリシロキサン、シリコーンゲル、アクリルシリコーン、トリメチルシロキシケイ酸、シリコーンRTVゴム、シクロペンタシロキサン等のシリコーン化合物等が挙げられる。
 油相(油性成分)の含有率は、水中油型洗浄料組成物の質量に対して、3質量%以上であると好ましい。油相は、例えば、5質量%以上、10質量%以上、15質量%以上、20質量%以上、25質量%以上、30質量%以上、35質量%以上、40質量%以上、45質量%以上、50質量%以上、55質量%以上、又は60質量%以上とすることができる。油相が5質量%未満であると、洗浄性が低下してしまう。油相の含有率は、水中油型洗浄料組成物の質量に対して、80質量%以下であると好ましい。油相は、例えば、70質量%以下、60質量%以下、55質量%以下、50質量%以下、45質量%以下、又は40質量%以下とすることができる。油相が80質量%を超えると乳化安定性が低下してしまう。
[高級脂肪族アルコール・高級脂肪酸]
 本開示の組成物においては、非イオン性界面活性剤のみでラメラゲル相を構築することができる。本開示の組成物において、ラメラゲル相を構成する炭素数16以上の高級脂肪族アルコール又は高級脂肪酸の含有率が水中油型洗浄料組成物の質量に対して1質量%以下であると好ましい。本開示の水中油型洗浄料組成物は、炭素数16以上の高級脂肪族アルコール又は高級脂肪酸は実質的に含有しないこともできる。ラメラゲル相を構成する高級脂肪族アルコール又は高級脂肪酸が1質量%を超えて含有すると、肌への塗布時に使用者がぬるつきを感じてしまう。
 水中油型洗浄料組成物における第1の非イオン性界面活性剤、第2の非イオン性界面活性剤、及び水の含有率については、ラメラゲル相の含有率から算出することができる。
 本開示のラメラゲル相の製造方法について説明する。ラメラゲル相を製造する方法は、例えば、上述の非イオン性界面活性剤を加熱溶融する工程と、溶融させた非イオン性界面活性剤に水を添加して撹拌する工程と、を含むことができる。非イオン性界面活性剤は、例えば70℃~80℃で溶融させることができる。添加する水は、非イオン界面活性剤と同程度(例えば、70℃~80℃;例えば±15℃)に加熱すると好ましい。ラメラゲル相は、水を添加した後、冷却することにより得ることができる。非イオン性界面活性剤が混合物である場合、例えば、化6に示す非イオン性界面活性剤と化7~化10に示す非イオン性界面活性剤との混合物を加熱溶融させることができる。
 本開示の水中油型洗浄料組成物の製造方法について説明する。第1の態様として、水中油型洗浄料組成物の製造方法は、例えば、ラメラゲル相で油性成分を乳化する工程と、乳化後に水性成分を添加する工程と、を含むことができる。油性成分を乳化する工程は、例えば、第1の非イオン性界面活性剤と第2の非イオン性界面活性剤を多価アルコール(例えば、ジプロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール)に溶解させた溶液を作製する工程と、当該溶液に油性成分を添加しながら乳化する工程と、を含むことができる。例えば、本開示の水中油型洗浄料組成物は、非水乳化法(D相乳化法)を用いて製造することができる。非水乳化法を用いることにより、乳化粒子をより細かくすることができる。また、ラメラゲル相を油-水界面に吸着させることができる。
 本開示のラメラゲル相は、高級脂肪族アルコール又は高級脂肪酸を使用することなく、非イオン性界面活性剤で構築することができる。これにより、ラメラゲル相を肌に塗布したときに、使用者は高級脂肪族アルコール又は高級脂肪酸を用いたラメラゲル相のようなぬるつきを感じることなく、さっぱりとした使用感を得ることができる。特に、ラメラの面間中に多くの水性成分を取り込むことがないと考えられるため、塗布中の肌なじみを早くすることができると共に、塗布後は肌の保湿作用に優れている。
 本開示の水中油型洗浄料組成物は、1相の自己組織体として構成されたラメラゲル相を有することができる。本開示の水中油型洗浄料組成物においては、性質が類似したポリオキシエチレン系の非イオン界面活性剤のみから形成されているために、ラメラゲル相と結晶の2相の混合物の生成を抑制することができる。これにより、本開示の水中油型洗浄料組成物においては、結晶析出、粘度上昇等の経時安定性の問題を生じることを抑制することができる。
 化6に示す非イオン性界面活性剤と化7~化10に示す非イオン性界面活性剤で形成された本開示のラメラゲル相は、化7~化10に示す非イオン性界面活性剤単独で形成されたラメラゲル相よりも高い共融点及び融解エンタルピーを有する。高い共融点及び融解点エンタルピーを有することにより、高温に対する安定性を高くすることができる。
 本開示に水中油型洗浄料組成物は、高級脂肪族アルコール又は高級脂肪酸を用いたラメラゲル相で乳化させた水中油型洗浄料組成物よりも、安定性が高いと共に、肌へのなじみが早い。
 本開示のラメラゲル相は、分子量400以下の油性成分及び高極性の油性成分に対して溶解性が低い。これにより、高級脂肪族アルコール又は高級脂肪酸を用いたラメラゲル相では乳化できないような低分子量油及び高極性油を乳化しても高い乳化安定性を維持することができる。これにより、クレンジング効果の高い低分子量の油性成分を多く配合することができ、本開示に水中油型洗浄料組成物は、例えば、メークアップ等の油性被洗浄成分に対して、高い洗浄性を得ることができる。
 本開示の水中油型洗浄料組成物は、本開示の効果を阻害しない範囲において、他の成分、例えば、水溶性アルコール、粉末、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、親水性非イオン性界面活性剤、親油性非イオン性界面活性剤、水溶性ポリマー、増粘剤、保湿剤、皮膜剤、油溶性紫外線吸収剤、水溶性紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤、アミノ酸、有機アミン、高分子エマルジョン、pH調整剤、皮膚栄養剤、ビタミン、酸化防止剤、酸化防止助剤、香料等を必要に応じて適宜含有することができる。
 水溶性アルコールとしては、例えば、低級アルコール、多価アルコール、多価アルコール重合体、2価のアルコールアルキルエーテル類、2価アルコールアルキルエーテル類、2価アルコールエーテルエステル、グリセリンモノアルキルエーテル、糖アルコール、単糖、オリゴ糖、多糖およびそれらの誘導体等から選ばれる少なくとも1つを挙げることができる。
 低級アルコールとしては、例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t-ブチルアルコール等が挙げられる。
 2価のアルコールとしては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,2-ブチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、2,3-ブチレングリコール、ペンタメチレングリコール、2-ブテン-1,4-ジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール等を使用することができる。
 3価のアルコールとしては、例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン等を使用することができる。
 多価アルコールとしては、例えば、2価のアルコール(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,2-ブチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、2,3-ブチレングリコール、ペンタメチレングリコール、2-ブテン-1,4-ジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール等);3価のアルコール(例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン等);4価アルコール(例えば、1,2,6-ヘキサントリオール等のペンタエリスリトール等);5価アルコール(例えば、キシリトール等);6価アルコール(例えば、ソルビトール、マンニトール等);多価アルコール重合体(例えば、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等);2価のアルコールアルキルエーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2-メチルヘキシルエーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル等);2価アルコールアルキルエーテル類(例えば、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル等);2価アルコールエーテルエステル(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、エチレングリコールジアジベート、エチレングリコールジサクシネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノフェニルエーテルアセテート等);グリセリンモノアルキルエーテル(例えば、キミルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等);糖アルコール(例えば、ソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、マンニトール、ショ糖、エリトリトール、グルコース、フルクトース、デンプン分解糖、マルトース、キシリトール、デンプン分解糖還元アルコール等);グリコリド;テトラハイドロフルフリルアルコール;POE-テトラハイドロフルフリルアルコール;POP-ブチルエーテル;POP・POE-ブチルエーテル;トリポリオキシプロピレングリセリンエーテル;POP-グリセリンエーテル;POP-グリセリンエーテルリン酸;POP・POE-ペンタンエリスリトールエーテル、ポリグリセリン等が挙げられる。
 単糖としては、例えば、三炭糖(例えば、D-グリセリルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン等)、四炭糖(例えば、D-エリトロ-ス、D-エリトルロ-ス、Dートレオ-ス、エリスリトール等)、五炭糖(例えば、L-アラビノ-ス、D-キシロ-ス、L-リキソ-ス、D-アラビノ-ス、D-リボ-ス、D-リブロ-ス、D-キシルロ-ス、L-キシルロ-ス等)、六炭糖(例えば、D-グルコ-ス、D-タロ-ス、D-プシコ-ス、D-ガラクト-ス、D-フルクト-ス、L-ガラクト-ス、L-マンノ-ス、D-タガト-ス等)、七炭糖(例えば、アルドヘプト-ス、ヘプツロース等)、八炭糖(例えば、オクツロース等)、デオキシ糖(例えば、2-デオキシ-D-リボ-ス、6-デオキシ-L-ガラクト-ス、6-デオキシ-L-マンノ-ス等)、アミノ糖(例えば、D-グルコサミン、D-ガラクトサミン、シアル酸、アミノウロン酸、ムラミン酸等)、ウロン酸(例えば、D-グルクロン酸、D-マンヌロン酸、L-グルロン酸、D-ガラクツロン酸、L-イズロン酸等)等から選ばれる少なくとも1つを挙げることができる。
 オリゴ糖としては、例えば、ショ糖、グンチアノース、ウンベリフェロース、ラクトース、プランテオース、イソリクノース類、α,α-トレハロース、ラフィノース、リクノース類、ウンビリシン、スタキオース、ベルバスコース類等から選ばれる少なくとも1つを挙げることができる。
 多糖としては、例えば、セルロース、クインスシード、コンドロイチン硫酸、デンプン、ガラクタン、デルマタン硫酸、グリコーゲン、アラビアガム、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、キサンタンガム、ムコイチン硫酸、グアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビーンガム、サクシノグルカン、カロニン酸等から選ばれる少なくとも1つを挙げることができる。
 その他のポリオールとしては、例えば、ポリオキシエチレンメチルグルコシド(グルカムE-10)、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド(グルカムP-10)等から選ばれる少なくとも1つを挙げることができる。
 粉末は、化粧料用途等、一般に用い得るものであれば特に限定されるものではない。粉末としては、例えば、無機粉末(例えば、タルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、焼成雲母、焼成タルク、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼオライト、ガラス、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、リン酸カルシウム、フッ素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(例えば、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム)、窒化ホウ素等);有機粉末(例えば、ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四フッ化エチレン粉末、セルロース粉末、シリコーン樹脂粉末、シルクパウダー、ウールパウダー、ウレタンパウダー等);無機白色顔料(例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛等);無機赤色系顔料(例えば、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等);無機褐色系顔料(γ-酸化鉄等)、無機黄色系顔料(黄酸化鉄、黄土等)、無機黒色系顔料(黒酸化鉄、カーボンブラック、低次酸化チタン等)、無機紫色系顔料(例えば、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等);無機緑色系顔料(例えば、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等);無機青色系顔料(例えば、群青、紺青等);パール顔料(例えば、酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等);金属粉末顔料(例えば、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等);ジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料(例えば、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、及び青色404号などの有機顔料、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号及び青色1号等);天然色素(例えば、クロロフィル、β-カロチン等);ワックス粉末(例えば、カルナバワックス粉末等);デンプン粉末(例えば、トウモロコシデンプン粉末、コメデンプン粉末等)等を使用することができる。
 アニオン性界面活性剤としては、例えば、脂肪酸セッケン(例えば、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等);高級アルキル硫酸エステル塩(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等);アルキルエーテル硫酸エステル塩(例えば、POE-ラウリル硫酸トリエタノールアミン、POE-ラウリル硫酸ナトリウム等);N-アシルサルコシン酸(例えば、ラウロイルサルコシンナトリウム等);高級脂肪酸アミドスルホン酸塩(例えば、N‐ステアロイル‐N‐メチルタウリンナトリウム、N-ミリストイル-N-メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム、ラウリルメチルタウリッドナトリウム等);リン酸エステル塩(POE-オレイルエーテルリン酸ナトリウム、POE-ステアリルエーテルリン酸等);スルホコハク酸塩(例えば、ジ-2-エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等);アルキルベンゼンスルホン酸塩(例えば、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸等);高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩(例えば、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等);N-アシルグルタミン酸塩(例えば、N-ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N-ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N-ミリストイル-L-グルタミン酸モノナトリウム等);硫酸化油(例えば、ロート油等);POE-アルキルエーテルカルボン酸;POE-アルキルアリルエーテルカルボン酸塩;α-オレフィンスルホン酸塩;高級脂肪酸エステルスルホン酸塩;二級アルコール硫酸エステル塩;高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩;ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム;N-パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン;カゼインナトリウム等を使用することができる。
 カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルトリメチルアンモニウム塩(例えば、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム等);アルキルピリジニウム塩(例えば、塩化セチルピリジニウム等);ジアルキルジメチルアンモニウム塩(例えば、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム);塩化ポリ(N,N’-ジメチル-3,5-メチレンピペリジニウム);アルキル四級アンモニウム塩;アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩;アルキルイソキノリニウム塩;ジアルキルモリホニウム塩;POE-アルキルアミン;アルキルアミン塩;ポリアミン脂肪酸誘導体;アミルアルコール脂肪酸誘導体;塩化ベンザルコニウム;塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
 両性界面活性剤としては、例えば、イミダゾリン系両性界面活性剤(例えば、2-ウンデシル-N,N,N-(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)-2-イミダゾリンナトリウム、2-ココイル-2-イミダゾリニウムヒドロキサイド-1-カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等);ベタイン系界面活性剤(例えば、2-ヘプタデシル-N-カルボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)等が挙げられる。
 親水性非イオン界面活性剤としては、例えば、POE-ソルビタン脂肪酸エステル(例えば、POE-ソルビタンモノオレエート、POE-ソルビタンモノステアレート、POE-ソルビタンモノオレエート、POE-ソルビタンテトラオレエート等);POE-ソルビット脂肪酸エステル(例えば、POE-ソルビットモノラウレート、POE-ソルビットモノオレエート、POE-ソルビットペンタオレエート、POE-ソルビットモノステアレート等);POE-グリセリン脂肪酸エステル(例えば、POE-グリセリンモノステアレート、POE-グリセリンモノイソステアレート、POE-グリセリントリイソステアレート等のPOE-モノオレエート等);POE-脂肪酸エステル(例えば、POE-ジステアレート、POE-モノジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコール等);POE-アルキルエーテル(例えば、POE-ラウリルエーテル、POE-オレイルエーテル、POE-ステアリルエーテル、POE-ベヘニルエーテル、POE-2-オクチルドデシルエーテル、POE-コレスタノールエーテル等);プルロニック型(例えば、プルロニック(登録商標)等);POE・POP-アルキルエーテル(例えば、POE・POP-セチルエーテル、POE・POP-2-デシルテトラデシルエーテル、POE・POP-モノブチルエーテル、POE・POP-水添ラノリン、POE・POP-グリセリンエーテル等);テトラPOE・テトラPOP-エチレンジアミン縮合物(例えば、テトロニック等);POE-ヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体(例えば、POE-ヒマシ油、POE-硬化ヒマシ油、POE-硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE-硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE-硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE-硬化ヒマシ油マレイン酸等);POE-ミツロウ・ラノリン誘導体(例えば、POE-ソルビットミツロウ等);アルカノールアミド(例えば、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等);POE-プロピレングリコール脂肪酸エステル;POE-アルキルアミン;POE-脂肪酸アミド;ショ糖脂肪酸エステル;アルキルエトキシジメチルアミンオキシド;トリオレイルリン酸等が挙げられる。
 親油性非イオン界面活性剤としては、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル(例えば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ-2-エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等);グリセリンポリグリセリン脂肪酸(例えば、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α,α'-オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等);プロピレングリコール脂肪酸エステル(例えば、モノステアリン酸プロピレングリコール等);硬化ヒマシ油誘導体;グリセリンアルキルエーテル等が挙げられる。
 天然の水溶性ポリマーとしては、例えば、植物系高分子(例えば、アラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、グリチルリチン酸);微生物系高分子(例えば、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等);動物系高分子(例えば、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等)等が挙げられる。
 半合成の水溶性ポリマーとしては、例えば、デンプン系高分子(例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等);セルロース系高分子(メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末等);アルギン酸系高分子(例えば、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等)等が挙げられる。
 合成の水溶性ポリマーとしては、例えば、ビニル系高分子(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等);ポリオキシエチレン系高分子(例えば、ポリエチレングリコール20,000、40,000、60,000のポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体等);アクリル系高分子(例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等);ポリエチレンイミン;カチオンポリマー等が挙げられる。
 増粘剤としては、例えば、アラビアガム、カラギーナン、カラヤガム、トラガカントガム、キャロブガム、クインスシード(マルメロ)、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、ペクチン酸ナトリウム、アルギン酸ナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルメチルエーテル(PVM)、PVP(ポリビニルピロリドン)、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ローカストビーンガム、グアガム、タマリントガム、ジアルキルジメチルアンモニウム硫酸セルロース、キサンタンガム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ベントナイト、ヘクトライト、ケイ酸アルミニウムマグネシウム(ビーガム)、ラポナイト、無水ケイ酸、タウレート系合成高分子、アクリレート系合成高分子等が挙げられる。
 保湿剤としては、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3-ブチレングリコール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル-12-ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl-ピロリドンカルボン酸塩、アルキレンオキシド誘導体、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イザヨイバラ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物等が挙げられる。
 皮膜剤としては、例えば、アニオン性皮膜剤(例えば、(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸エステル共重合体、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸高重合体等)、カチオン性皮膜剤(例えば、カチオン化セルロース、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合体、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド/アクリルアミド共重合体等)、ノニオン性皮膜剤(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル共重合体、(メタ)アクリルアミド、高分子シリコーン、シリコーンレジン、トリメチルシロキシケイ酸等)が挙げられる。
 油溶性紫外線吸収剤としては、例えば、安息香酸系紫外線吸収剤(例えば、パラアミノ安息香酸(以下、PABAと略す)、PABAモノグリセリンエステル、N,N-ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N-ジエトキシPABAエチルエステル、N,N-ジメチルPABAエチルエステル、N,N-ジメチルPABAブチルエステル、N,N-ジメチルPABAエチルエステル、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル等);アントラニル酸系紫外線吸収剤(例えば、ホモメンチル-N-アセチルアントラニレート等);サリチル酸系紫外線吸収剤(例えば、サリチル酸エチルヘキシル、アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p-イソプロパノールフェニルサリシレート、ホモサレート等);桂皮酸系紫外線吸収剤(例えば、オクチルメトキシシンナメート、エチル-4-イソプロピルシンナメート、メチル-2,5-ジイソプロピルシンナメート、エチル-2,4-ジイソプロピルシンナメート、メチル-2,4-ジイソプロピルシンナメート、プロピル-p-メトキシシンナメート、イソプロピル-p-メトキシシンナメート、イソアミル-p-メトキシシンナメート、オクチル-p-メトキシシンナメート(2-エチルヘキシル-p-メトキシシンナメート、メトキシケイ皮酸エチルヘキシル)、2-エトキシエチル-p-メトキシシンナメート、シクロヘキシル-p-メトキシシンナメート、エチル-α-シアノ-β-フェニルシンナメート、2-エチルヘキシル-α-シアノ-β-フェニルシンナメート、グリセリルモノ-2-エチルヘキサノイル-ジパラメトキシシンナメート等);3-(4’-メチルベンジリデン)-d,l-カンファー、3-ベンジリデン-d,l-カンファー;2-フェニル-5-メチルベンゾキサゾール;2,2’-ヒドロキシ-5-メチルフェニルベンゾトリアゾール;2-(2’-ヒドロキシ-5’-t-オクチルフェニル) ベンゾトリアゾール;2-(2’-ヒドロキシ-5’-メチルフェニルベンゾトリアゾール;ジベンザラジン;ジアニソイルメタン;4-メトキシ-4’-t-ブチルジベンゾイルメタン;5-(3,3-ジメチル-2-ノルボルニリデン)-3-ペンタン-2-オン、ジモルホリノピリダジノン;2-エチルヘキシル-2-シアノ-3,3-ジフェニルアクリレート(オクトクレリン);2,4-ビス-{[4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシ]-フェニル}-6-(4-メトキシフェニル)-(1,3,5)-トリアジン、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤(例えば、2,4-ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’-ジヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2,2’-ジヒドロキシ-4,4’-ジメトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’-テトラヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシ-4’-メチルベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸塩、4-フェニルベンゾフェノン、2-エチルヘキシル-4’-フェニル-ベンゾフェノン-2-カルボキシレート、2-ヒドロキシ-4-n-オクトキシベンゾフェノン、4-ヒドロキシ-3-カルボキシベンゾフェノン等)等が挙げられる。
 水溶性紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤(例えば、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸塩等)、ベンジリデンショウノウ系紫外線吸収剤(ベンジリデンショウノウスルホン酸、テレフタリリデンジショウノウスルホン酸等)、フェニルベンゾイミダゾール系紫外線吸収剤(フェニルベンズイミダゾールスルホン酸等)等が挙げられる。
 金属イオン封鎖剤としては、例えば、1-ヒドロキシエタン-1,1-ジフォスホン酸、1-ヒドロキシエタン-1,1-ジフォスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、コハク酸、エデト酸、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸3ナトリウム等が挙げられる。
 アミノ酸としては、例えば、中性アミノ酸(例えば、スレオニン、システイン等);塩基性アミノ酸(例えば、ヒドロキシリジン等)等が挙げられる。また、アミノ酸誘導体として、例えば、アシルサルコシンナトリウム(ラウロイルサルコシンナトリウム)、アシルグルタミン酸塩、アシルβ-アラニンナトリウム、グルタチオン、ピロリドンカルボン酸等が挙げられる。
 有機アミンとしては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、トリイソプロパノールアミン、2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール、2-アミノ-2-メチル-1-プロパノール等が挙げられる。
 高分子エマルジョンとしては、例えば、アクリル樹脂エマルジョン、ポリアクリル酸エチルエマルジョン、アクリルレジン液、ポリアクリルアルキルエステルエマルジョン、ポリ酢酸ビニル樹脂エマルジョン、天然ゴムラテックス等が挙げられる。
 pH調整剤としては、例えば、乳酸-乳酸ナトリウム、クエン酸-クエン酸ナトリウム、コハク酸-コハク酸ナトリウム等の緩衝剤等が挙げられる。
 ビタミン類としては、例えば、ビタミンA、B1、B2、B6、C、E及びその誘導体、パントテン酸及びその誘導体、ビオチン等が挙げられる。
 酸化防止剤としては、例えば、トコフェロール類、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸エステル類等が挙げられる。
 酸化防止助剤としては、例えば、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、ケファリン、ヘキサメタフォスフェイト、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸等が挙げられる。
 その他の配合可能成分としては、例えば、防腐剤(エチルパラベン、ブチルパラベン、クロルフェネシン、フェノキシエタノール等);消炎剤(例えば、グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、サリチル酸誘導体、ヒノキチオール、酸化亜鉛、アラントイン等);美白剤(例えば、胎盤抽出物、ユキノシタ抽出物、アルブチン等);各種抽出物(例えば、オウバク、オウレン、シコン、シャクヤク、センブリ、バーチ、セージ、ビワ、ニンジン、アロエ、ゼニアオイ、アイリス、ブドウ、ヨクイニン、ヘチマ、ユリ、サフラン、センキュウ、ショウキョウ、オトギリソウ、オノニス、ニンニク、トウガラシ、チンピ、トウキ、海藻等)、賦活剤(例えば、ローヤルゼリー、感光素、コレステロール誘導体等);血行促進剤(例えば、ノニル酸ワニリルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β-ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、タンニン酸、α-ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ-オリザノール等);抗脂漏剤(例えば、硫黄、チアントール等);抗炎症剤(例えば、トラネキサム酸、チオタウリン、ヒポタウリン等)等が挙げられる。
 さらに、本開示の組成物は、カフェイン、タンニン、ベラパミル、トラネキサム酸及びその誘導体、甘草、カリン、イチヤクソウ等の各種生薬抽出物、酢酸トコフェロール、グリチルレジン酸、グリチルリチン酸及びその誘導体又はその塩等の薬剤、ビタミンC、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、アスコルビン酸グルコシド、アルブチン、コウジ酸等の美白剤、アルギニン、リジン等のアミノ酸及びその誘導体、も適宜含有することができる。
 本開示の水中油型洗浄料組成物について、以下に例を挙げて説明する。しかしながら、本開示の水中油型洗浄料組成物は以下の例に限定されるものではない。各表に示す各成分の含有率の単位は質量%である。
[試験例1~4]
 表1~4に示す組成物を作製し、各組成物について小角広角X線散乱測定及び示差走査熱量測定(DSC測定)を行った。表1~表4に示す括弧書きのモル数は、ポリオキシエチレンの平均付加モル数を示す。
 2鎖型非イオン性界面活性剤である第1の非イオン性界面活性剤として、ポリオキシエチレン(6モル)ジステアリン酸を用いた。HLB7~15の第2の非イオン性界面活性剤として、ポリオキシエチレン(7モル)セチルエーテル(HLB10)、ポリオキシエチレン(20モル)水添ヒマシ油脂肪酸グリセリル(HLB10.5)とポリオキシエチレン(10モル)水添ヒマシ油脂肪酸グリセリル(HLB7)の3:2の混合物、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(10モル)グリセリル(HLB11)、及びモノステアリン酸ポリオキシエチレン(20モル)ソルビタン(HLB14.9)を用いた。
 本開示の組成物は、下記表に示す非イオン性界面活性剤を70℃~80℃にて溶融させ一相にし、これに70~80℃のイオン交換水を加えて撹拌した後、冷却することによって作製した。
 小角広角X線散乱は、25℃のラメラゲルについて測定した。示差走査熱量は、30℃から70℃まで毎分2℃で昇温した際の熱量変化について測定した(DSC測定)。第1の非イオン性界面活性剤を添加した場合と添加していない場合とを比較した。
 図1~4に、試験例1~4における小角広角X線散乱チャート及びDSCチャートを示す。各図において、上段(「添加」表示)が第1の非イオン性界面活性剤を添加した組成物のチャートであり、下段(「無添加」表示)が第1の非イオン性界面活性剤を添加していない組成物のチャートである。
 試験例1(図1)において、X線チャートの小角側の1:2の等間隔の矢印はラメラゲルの長面間隔に対応しており、ポリオキシエチレン(6モル)ジステアリン酸の添加、無添加の試料がともにラメラ構造を有していることがわかる。しかしながら、大きな点矢印で示した散乱ベクトルq=1.5nm-1付近のピークはα型構造の六方晶の格子を表わしているが、強度が強くなっており、このことから副格子面の規則性が高くなったことがわかる。一方、DSCでは無添加の場合、40.2℃にあった吸熱ピークはポリオキシエチレン(6モル)ジステアリン酸を添加すると45.6℃にシフトし、この際、元のピークが消失していることから、混合物の共融点であることがわかった。
 試験例2(図2)においては、無添加の試料は融点を持たず、散乱ベクトルq=1.5nm-1付近のピークがないことから、六方晶構造を有さないラメラ液晶であることがわかる。しかし、ポリオキシエチレン(6モル)ジステアリン酸を添加することにより、六方晶のピークが出現し、38.0℃に共融点が発生した。
 試験例3(図3)及び試験例4(図4)でもポリオキシエチレン(6モル)ジステアリン酸の添加により、副格子面の規則性が高くなり、共融点が現れて元の融点よりも約5℃高くなっていた。
 これより、本開示の組成物においては、第1の非イオン性界面活性剤、第2の非イオン性界面活性剤、及び水で1相の自己組織体を形成していることが分かった。例えば、結晶とラメラゲルの2相の混合物であった場合、組成物中に結晶の塊が析出することになる。本開示の組成物は、均一な組成物であることが示された。また、本開示の組成物は、高い高温安定性を有することが分かった。
 図5に、試験例1~4における第1の非イオン性界面活性剤と第2の非イオン性界面活性剤混合物含有組成物の融解エンタルピー(添加)と、第2の非イオン性界面活性剤単独のラメラゲル又はラメラ液晶含有組成物の融解エンタルピー(無添加)の比較を示す。
 図5に示すように、ポリオキシエチレン(6モル)ジステアリン酸の添加によって、各非イオン界面活性剤水分散物自己組織体の融解エンタルピーは著しく上昇した。以上のことから、ポリオキシエチレン(6モル)ジステアリン酸の添加によって、非イオン性界面活性剤の自己組織体の規則性が高くなり、ラメラゲルがより強固になることがわかった。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000016
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000017
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000018
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000019
[試験例5]
 本開示のラメラゲル相の極性油性成分に対する溶解性を試験した。表5に示す成分でラメラゲル相を含む組成物を調製した。この組成物に高極性油性成分であるジピバリン酸トリプロピレングリコール(日清オイリオ社製、サラコスTPG)を同質量加え、50℃の恒温槽に1か月間保存して、ジピバリン酸トリプロピレングリコールに対する各ラメラゲルの溶解性を確認した。溶解性は、ラメラゲル相の容積分率で比較した。容積分率は、底面から液面の高さ(a)に対する底面からラメラゲル相(白濁部分)の上面までの高さ(b)の比(b/a)に100を乗じた数である。図6に、試験例5-1~5-4の組成物の写真を示す。試験例5-1及び試験例5-2の組成物は、試験例3-1及び試験例3-2の組成物と同じである。
 第1の非イオン性界面活性剤を添加していない試験例5-2の組成物はラメラゲルが油性成分に溶解してしまった。また、高級アルコールを添加してラメラゲル相を形成した試験例5-3及び5-4においては、極性油分に溶解せずに残存したラメラゲル相は存在したが、試験例5-1に示す本開示のラメラゲル相よりも多く溶解していた。これより、本開示のラメラゲル相は、高極性油性成分に対して低い溶解性を有していることが分かった。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000020
[試験例6]
 本開示の水中油型洗浄料組成物の乳化安定性を試験した。油相には、クレンジング性の高い低分子量油分としてジピバリン酸トリプロピレングリコール及びイソデカンを用いた。作製した水中油型洗浄料組成物を50℃で1ヶ月保存して、乳化油滴の合一の有無を確認した。比較対照として、本開示のラメラゲル相で乳化せずに、第2の非イオン性界面活性剤単独又は高級アルコールで作成したラメラゲル相で乳化させた水中油型組成物についても同様の試験を行った。表6に、組成及び結果を示す。
 第1の非イオン性界面活性剤を用いなかった試験例6-5~6-7においては、乳化油滴の合一が確認された。一方、本開示のラメラゲル相を用いた試験例6-1~6-4においては、乳化油滴の合一は確認されなかった。試験例1~5の結果より、本開示のラメラゲル相は、構造がより強固であるのでジピバリン酸トリプロピレングリコール及びイソドデカンにほとんど溶解しなかった。このため、ラメラゲル相が油滴中に取り込まれないために乳化粒子の合一が生じなかったと考えられる。これに対し、試験例6-5~6-7においては、ラメラゲル相が油滴中に溶解したために油滴の合一が生じたと考えられる。
 試験例6-1においては、低分子量の油性成分が40質量%も配合されている。このため、試験例6-1の水中油型洗浄料組成物は、高い洗浄性を有していると考えられる。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000021
[試験例7]
 本開示のラメラゲル相を用いた水中油(O/W)型洗浄料組成物の使用感触について試験した。試験例7-1は、本開示のラメラゲル相を用いた洗浄料である。比較対照として、ベヘニン酸石鹸、ステアリン酸石鹸、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(5モル)グリセリル、モノステアリン酸グリセリル、及びベヘニルアルコールを用いたαゲル水中油(O/W)型洗浄料(試験例7-2)、並びにポリオキシエチレン(60モル)硬化ヒマシ油を用いた水中油(O/W)型洗浄料(試験例7-3)を用いた。表7に、試験例7-1~7-3の水中油型洗浄料組成物の組成を示す。
 専門パネル6名が、それぞれ、試験例7-1の組成物を適量、顔の半分に塗布し、試験例7-2の組成物を他方の半分に塗布し、試験例7-2に対する試験例7-1の使用感触について評価した。使用感触は、図7に示す各評価項目(ぬめり、のび、洗浄中のべたつき、みずみずしさ、しっとりさ、なめらかさ、ツッパリ感、洗浄後のべたつき、さっぱりさ、洗浄から5分後のしっとりさ)について-3から+3までの7段階で評価した。評価点0は試験例7-2と同等の使用感触とした。試験例7-3の組成物についても、同様にして試験例7-1に対する使用感触を評価した。図7に、試験例7-2に対する試験例7-1の評価結果を示す。図8に、試験例7-3に対する試験例7-1の評価結果を示す。
 本開示のラメラゲル相を用いた洗浄料は、図7に示す結果より、試験例7-2のラメラゲル相を用いた洗浄料に比べて、のびが良く、なめらかであり、さっぱりしているにもかかわらず、洗浄後の肌のエモリエント感が高いことが分かった。本開示の洗浄料は、試験例7-2の洗浄料よりも優れた使用感を有することが分かった。
 本開示のラメラゲル相を用いた洗浄料は、図8に示す結果より、試験例7-3のポリオキシエチレン(60モル)硬化ヒマシ油で乳化した洗浄料に比べて、のびが良く、なめらかであり、さっぱりしているにもかかわらず、洗浄後の肌のエモリエント感が高いことが分かった。本開示の洗浄料は、試験例7-3の洗浄料よりも優れた使用感を有することが分かった。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000022
[試験例8]
 非イオン性界面活性剤のHLB加重平均を変化させてラメラゲルが作製可能であるか、そして当該ラメラゲルで水中油型組成物が作製可能であるかを確認した。表8に、水中油型組成物の組成を示す。
 試験例8-1~8-7のいずれの組成においてもラメラゲル相の形成が確認された。また、油相の乳化も安定に行うことができた。これより、HLB加重平均は6~10という広い範囲をとり得ることが分かった。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000023
 本開示の組成物の処方例を以下に挙げる。本開示の組成物の適用例は、以下の処方例によって限定されるものではない。表に示す各成分の含有率の単位は質量%である。
[処方例1 クレンジングシート(表9)]
 常法により乳化して、表9に示すクレンジング乳液を作製した。得られたクレンジング乳液を脱脂綿に含浸させて、クレンジングシートを作製した。当該クレンジングシートで、化粧したマスカラを除去したところ、マスカラを良く落とすことができた。また、使用者は、洗浄後に、油っぽさを感じず、さっぱり感を得ることができた。さらに、クレンジング乳液は乳化安定性が良好であった。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000024
[処方例2 クレンジングジェル(表10)]
 常法により乳化して、表10に示すクレンジングジェルを作製した。当該クレンジングジェルで、化粧したマスカラを除去したところ、マスカラを良く落とすことができた。また、使用者は、洗浄後に、油っぽさを感じず、さっぱり感を得ることができた。さらに、クレンジング乳液は安定性が良好であった。
Figure JPOXMLDOC01-appb-T000025
 本発明の水中油型洗浄料組成物及びその製造方法は、上記実施形態及び実施例に基づいて説明されているが、上記実施形態及び実施例に限定されることなく、本発明の範囲内において、かつ本発明の基本的技術思想に基づいて、各開示要素(請求の範囲、明細書及び図面に記載の要素を含む)に対し種々の変形、変更及び改良を含むことができる。また、本発明の請求の範囲の範囲内において、各開示要素の多様な組み合わせ・置換ないし選択が可能である。
 本発明のさらなる課題、目的及び形態(変更形態含む)は、請求の範囲を含む本発明の全開示事項からも明らかにされる。
 本書に記載した数値範囲については、別段の記載のない場合であっても、当該範囲内に含まれる任意の数値ないし範囲が本書に具体的に記載されているものと解釈されるべきである。
 上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下の記載には限定されない。各付記は、特許請求の範囲に記載の各請求項と組み合わせることもできる。
[付記1]
 第1の非イオン性界面活性剤を溶融する溶融工程と、
 溶融した前記第1の非イオン性界面活性剤に、水を添加して撹拌する水添加工程と、
 作製されたラメラゲル相で油相を乳化する乳化工程と、を含む、水中油型洗浄料組成物の製造方法。
[付記2]
 前記溶融工程において、前記第1の非イオン性界面活性剤及び第2の非イオン性界面活性剤を溶融する、付記に記載の製造方法。
[付記3]
 水添加工程において、添加前に、前記第1の非イオン性界面活性剤の加熱温度に対して±15℃の範囲まで加熱する、付記に記載の製造方法。
[付記4]
 第1の非イオン性界面活性剤を多価アルコールに溶解して溶液を作製する溶液作製工程と、
 前記溶液に油性成分を添加して乳化する工程と、
 乳化後、水を添加する工程と、
を含む、水中油型洗浄料組成物の製造方法。
[付記5]
 前記溶液作製工程において、前記第1の非イオン性界面活性剤及び第2の非イオン性界面活性剤を溶融する、付記に記載の製造方法。
[付記6]
 前記多価アルコールは、2価アルコールである、付記に記載の製造方法。
[付記7]
 前記第1の非イオン性界面活性剤は、上記化1に示す式で表される、付記に記載の製造方法。
[付記8]
 前記第2の非イオン性界面活性剤は、上記化2~化5に示す式で表される化合物の群から選択される少なくとも1つである、付記に記載の製造方法。
[付記9]
 本開示の水中油型洗浄料組成物を化粧料の洗浄に適用する、使用方法。
 本開示の水中油型洗浄料組成物は、例えば、肌に適用する洗浄料、毛髪に適用する洗浄料等に適用することができる。例えば、本開示の水中油型洗浄料組成物は、メークアップ洗浄料、シャンプー等に適用することができる。

Claims (11)

  1.  ラメラゲル相と、
     3質量%~80質量%の油相と、
     水相と、を含み、
     前記ラメラゲル相は、
     下記化1に示す式で表される第1の非イオン性界面活性剤と、
     HLB7~15の第2の非イオン性界面活性剤と、を含む、水中油型洗浄料組成物。
    Figure JPOXMLDOC01-appb-C000001
    (化1に示す式において、Rは炭素数16~24の直鎖アシル基又は直鎖アルキル基であり、Rは炭素数2~4のアルキレン基であり、Rは炭素数16~24の直鎖アシル基又は直鎖アルキル基であり、kは4~15の整数を表す。)
  2.  前記第1の非イオン性界面活性剤及び前記第2の非イオン性界面活性剤が前記ラメラゲル相の少なくとも一部を構成している、請求項1に記載の洗浄料組成物。
  3.  前記油相は前記ラメラゲル相でもって乳化されている、請求項1又は2に記載の洗浄料組成物。
  4.  前記第1の非イオン性界面活性剤は、洗浄料組成物の質量に対して0.1質量%~10質量%であり
     前記第2の非イオン性界面活性剤は、前記第1の非イオン性界面活性剤1質量部に対して、0.5質量部~6質量部である、請求項1~3のいずれか一項に記載の洗浄料組成物。
  5.  前記第1の非イオン性界面活性剤は、化1の式に示すkが4~8のジステアリン酸ポリエチレングリコールである、請求項1~4のいずれか一項に記載の洗浄料組成物。
  6.  前記第2の非イオン性界面活性剤は、下記化2~化5に示す式で表される化合物の群から選択される少なくとも1つである、請求項1~5のいずれか一項に記載の洗浄料組成物。
    Figure JPOXMLDOC01-appb-C000002
    (化2に示す式において、Rは炭素数16~24の直鎖アシル基又は直鎖アルキル基であり、Rは炭素数2~4のアルキレン基であり、lは5~20の整数を表す。)

    Figure JPOXMLDOC01-appb-C000003
    (化3に示す式において、R、R10及びR14は、それぞれ、炭素数2~4のアルキレン基であり、R、R11及びR15は、それぞれ、炭素数8~12のアルキレン基であり、R、R12及びR16は、それぞれ、炭素数4~8のアルキル基であり、R、R13及びR17は、それぞれ、12-ヒドロキシステアリン酸の重合体又はアルキレンポリオールの重合体であり、m、n及びoは、それぞれ、自然数であり、m、n及びoの合計は10~60である。)

    Figure JPOXMLDOC01-appb-C000004
    (化4に示す式において、R18は炭素数16~24の直鎖アシル基又は直鎖アルキル基であり、R19及びR20は、それぞれ、炭素数2~4のアルキレン基であり、p及びqは、それぞれ、自然数であり、p及びqの合計は5~20である。)

    Figure JPOXMLDOC01-appb-C000005
    (化5に示す式において、R21、R22、R23及びR25は、それぞれ、炭素数2~4のアルキレン基であり、r、s、t及びuは、それぞれ、自然数であり、r、s、t及びuの合計は5~30であり、R24は炭素数16~24の直鎖アシル基又は直鎖アルキル基である。)
  7.  前記ラメラゲル相は、化2~化5の式に示されるいずれか1つの前記第2の非イオン性界面活性剤単独で形成されたラメラゲル相よりも高い共融点及び融解エンタルピーを有する、請求項1~6のいずれか一項に記載の洗浄料組成物。
  8.  前記第1の非イオン性界面活性剤及び前記第2の非イオン性界面活性剤のHLB加重平均は6~10である、請求項1~7のいずれか一項に記載の洗浄料組成物。
  9.  前記油相は、前記油相の質量に対して50質量%以上の、分子量400以下の油性成分を含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の洗浄料組成物。
  10.  前記ラメラゲル相は、水をさらに含む、請求項1~9のいずれか一項に記載の洗浄料組成物。
  11.  高級脂肪族アルコール又は高級脂肪酸の含有率が洗浄料組成物の質量に対して1質量%以下である、請求項1~10のいずれか一項に記載の洗浄料組成物。
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