JP2007177128A - 液体洗浄剤組成物および容器入り液体洗浄剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】優れた洗浄力を有するとともに、層分離状態が良好で外観に優れた2層分離タイプの液体洗浄剤組成物、およびこれを用いた容器入り液体洗浄剤を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の液体洗浄剤組成物は、(a)ノニオン界面活性剤5〜50質量%、(b)アニオン界面活性剤1〜30質量%、(c)両性界面活性剤および/または半極性界面活性剤1〜20質量%、(d)ポリカルボン酸および/またはその塩5〜25質量%を含有し、20℃において2層に分離することを特徴とする。
【選択図】なし
【解決手段】本発明の液体洗浄剤組成物は、(a)ノニオン界面活性剤5〜50質量%、(b)アニオン界面活性剤1〜30質量%、(c)両性界面活性剤および/または半極性界面活性剤1〜20質量%、(d)ポリカルボン酸および/またはその塩5〜25質量%を含有し、20℃において2層に分離することを特徴とする。
【選択図】なし
Description
本発明は液体洗浄剤組成物、および該液体洗浄剤組成物を容器に収納してなる容器入り液体洗浄剤に関する。
従来の液体洗浄剤組成物は、単層であることが一般的であったが、最近ではシャンプーや化粧品などにおいて、静止時には水層と油層の2層に分離しており、使用時に撹拌して分散化するタイプの液体洗浄剤組成物がある。このような2層分離タイプの液体洗浄剤組成物は、視覚的に効果を訴えることができ、ファッション性にも富んだ剤型である。
これまで2層分離タイプの液体洗浄剤組成物について、いくつかの組成物が開示されている。
例えば下記特許文献1には、アニオン界面活性剤、塩析剤および着色成分を含有する2層分離型液体洗浄剤組成物が記載されている。
下記特許文献2には、界面活性剤の存在下で液体−液体相分離を起こす水溶性高分子化合物を用いた2相分離型液体洗浄剤組成物が記載されている。
下記特許文献3には、特定のアニオン界面活性剤と、アルカノールアミドと、縮合リン酸塩とを特定の比率で含有する層分離型液体洗浄剤組成物が記載されている。
下記特許文献4には、アニオン界面活性剤および/またはノニオン界面活性剤と、カルボキシ化合物を含有する2層分離型液体洗浄剤組成物が記載されている。
特開昭62−138595号公報
特開昭62−263297号公報
特開昭61−296099号公報
特開昭60−243199号公報
例えば下記特許文献1には、アニオン界面活性剤、塩析剤および着色成分を含有する2層分離型液体洗浄剤組成物が記載されている。
下記特許文献2には、界面活性剤の存在下で液体−液体相分離を起こす水溶性高分子化合物を用いた2相分離型液体洗浄剤組成物が記載されている。
下記特許文献3には、特定のアニオン界面活性剤と、アルカノールアミドと、縮合リン酸塩とを特定の比率で含有する層分離型液体洗浄剤組成物が記載されている。
下記特許文献4には、アニオン界面活性剤および/またはノニオン界面活性剤と、カルボキシ化合物を含有する2層分離型液体洗浄剤組成物が記載されている。
2層分離型液体洗浄剤組成物にあっては、分離した状態で上層、下層ともに透明で外観に優れていることが重要であるとともに、洗浄剤組成物として良好な洗浄力を有していることが必要であり、洗浄力の向上が求められている。
例えば、一般家庭において、食器などの硬表面の洗浄は基本的には水道水で行われる。水道水にはカルシウムイオンやマグネシウムイオンなどのイオンが含まれており、これによって、コップの茶渋など、着色成分による汚れ(ステイン汚れ)が発生する。ステイン汚れを落とす洗浄剤としては酸性洗浄剤または漂白系洗浄剤が一般的であるが、このような洗浄剤は直接手に触れる台所洗剤のような硬表面洗浄剤には好ましくない。一方、クレンザーなどの研磨系洗浄剤は、ステイン汚れに対して研磨粒子による物理的な除去が可能であるが、被洗物への傷つき性などが懸念される。また、硬表面に対する液体洗浄剤においては、ステイン汚れだけではなく、油分をも落とすことができる優れた洗浄力が求められる。
しかしながら、このような優れた洗浄力を有するとともに、良好な層分離状態が得られる2層分離タイプの液体洗浄剤組成物は無い。
例えば、一般家庭において、食器などの硬表面の洗浄は基本的には水道水で行われる。水道水にはカルシウムイオンやマグネシウムイオンなどのイオンが含まれており、これによって、コップの茶渋など、着色成分による汚れ(ステイン汚れ)が発生する。ステイン汚れを落とす洗浄剤としては酸性洗浄剤または漂白系洗浄剤が一般的であるが、このような洗浄剤は直接手に触れる台所洗剤のような硬表面洗浄剤には好ましくない。一方、クレンザーなどの研磨系洗浄剤は、ステイン汚れに対して研磨粒子による物理的な除去が可能であるが、被洗物への傷つき性などが懸念される。また、硬表面に対する液体洗浄剤においては、ステイン汚れだけではなく、油分をも落とすことができる優れた洗浄力が求められる。
しかしながら、このような優れた洗浄力を有するとともに、良好な層分離状態が得られる2層分離タイプの液体洗浄剤組成物は無い。
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、優れた洗浄力を有するとともに、層分離状態が良好で外観に優れた2層分離タイプの液体洗浄剤組成物、およびこれを用いた容器入り液体洗浄剤を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明においては以下のような手段を提案する。
第1の態様は、(a)ノニオン界面活性剤5〜50質量%、(b)アニオン界面活性剤1〜30質量%、(c)両性界面活性剤および/または半極性界面活性剤1〜20質量%、(d)ポリカルボン酸および/またはその塩5〜25質量%を含有し、20℃において2層に分離することを特徴とする液体洗浄剤組成物である。
第2の態様は、さらに(e)低級アルコールを含有することを特徴とする第1の態様の液体洗浄剤組成物である。
第3の態様は、第1または第2の態様の液体洗浄組成物を容器に収納してなる容器入り液体洗浄剤である。
第1の態様は、(a)ノニオン界面活性剤5〜50質量%、(b)アニオン界面活性剤1〜30質量%、(c)両性界面活性剤および/または半極性界面活性剤1〜20質量%、(d)ポリカルボン酸および/またはその塩5〜25質量%を含有し、20℃において2層に分離することを特徴とする液体洗浄剤組成物である。
第2の態様は、さらに(e)低級アルコールを含有することを特徴とする第1の態様の液体洗浄剤組成物である。
第3の態様は、第1または第2の態様の液体洗浄組成物を容器に収納してなる容器入り液体洗浄剤である。
本発明によれば、優れた洗浄力を有するとともに、層分離状態が良好で外観に優れた2層分離タイプの液体洗浄剤組成物液が得られる。
本発明の容器入り液体洗浄剤は、非使用時には容器内の液体洗浄剤組成物が良好な分離状態で2層分離していて外観に優れるとともに、該液体洗浄剤組成物の洗浄力にも優れている。
本発明の容器入り液体洗浄剤は、非使用時には容器内の液体洗浄剤組成物が良好な分離状態で2層分離していて外観に優れるとともに、該液体洗浄剤組成物の洗浄力にも優れている。
<液体洗浄剤組成物>
本発明の液体洗浄剤組成物は、(a)ノニオン界面活性剤、(b)アニオン界面活性剤、(c)両性界面活性剤および/または半極性界面活性剤、および(d)ポリカルボン酸および/またはその塩を含有する。さらに(e)低級アルコールを含有することが好ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物は、(a)ノニオン界面活性剤、(b)アニオン界面活性剤、(c)両性界面活性剤および/または半極性界面活性剤、および(d)ポリカルボン酸および/またはその塩を含有する。さらに(e)低級アルコールを含有することが好ましい。
(a)ノニオン界面活性剤
ノニオン界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、脂肪酸アルカノールアミド、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアシルエステル、アルキルポリグリコシド、脂肪酸グリコシドエステル、脂肪酸メチルグリコシドエステル、アルキルメチルグルカミド等が挙げられる。これらは単独で或いは2種以上組み合わせて含有することができる。これらのうち、2層分離性を効率的に促進するために、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル及び/又は脂肪酸アルカノールアミドを含有することが望ましい。
ノニオン界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、脂肪酸アルカノールアミド、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアシルエステル、アルキルポリグリコシド、脂肪酸グリコシドエステル、脂肪酸メチルグリコシドエステル、アルキルメチルグルカミド等が挙げられる。これらは単独で或いは2種以上組み合わせて含有することができる。これらのうち、2層分離性を効率的に促進するために、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル及び/又は脂肪酸アルカノールアミドを含有することが望ましい。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテルにおいて、アルキル疎水基の炭素数が8〜18が好ましく、10〜16がより好ましい。アルキル疎水基の構造は、直鎖型または分枝型またはそれらを混合したもののいずれでもかまわないが、低温安定性の観点から、分枝型構造を有するものが望ましい。ポリオキシアルキレンアルキルエーテルの親水基、すなわちオキシアルキレン基は、オキシエチレン基、オキシプロピレン基などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。オキシアルキレン基は1種単独でも2種以上が混合されていてもよい。泡性能及び分離性の面からはオキシエチレン基が好ましい。
オキシアルキレン基の平均重合度(平均付加モル数)は、泡性能の面から1〜50が好ましく、さらには5〜15のものが好ましい。また、オキシアルキレン基がアルキル疎水基の末端以外の部位に結合した2級型でもよい。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテルの具体例としては、炭素数(以下、「C」と記載することもある)12−13混合ポリオキシエチレンアルキルエーテル(平均エチレンオキサイド付加モル数(以下、平均EO付加モル数と記載することもある):5モル)、C12−13混合ポリオキシエチレンアルキルエーテル(平均EO付加モル数:7モル)、C12−13混合ポリオキシエチレンアルキルエーテル(平均EO付加モル数:12モル)、C12−13混合ポリオキシエチレンアルキルエーテル(平均EO付加モル数:15モル)等があげられる。
オキシアルキレン基の平均重合度(平均付加モル数)は、泡性能の面から1〜50が好ましく、さらには5〜15のものが好ましい。また、オキシアルキレン基がアルキル疎水基の末端以外の部位に結合した2級型でもよい。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテルの具体例としては、炭素数(以下、「C」と記載することもある)12−13混合ポリオキシエチレンアルキルエーテル(平均エチレンオキサイド付加モル数(以下、平均EO付加モル数と記載することもある):5モル)、C12−13混合ポリオキシエチレンアルキルエーテル(平均EO付加モル数:7モル)、C12−13混合ポリオキシエチレンアルキルエーテル(平均EO付加モル数:12モル)、C12−13混合ポリオキシエチレンアルキルエーテル(平均EO付加モル数:15モル)等があげられる。
脂肪酸アルカノールアミドは、脂肪酸アルカノールアミドおよびそのアルキレンオキサイド付加物を含む。中でもポリオキシアルキレンモノアルカノールアミドが好ましく、アルキル疎水基の炭素数は10〜16が望ましい。アルキル疎水基の構造は、直鎖型または分枝型またはそれらを混合したもののいずれでもかまわないが、低温安定性の観点から、分枝型構造を含有するものが望ましい。脂肪酸アルカノールアミドの親水基、すなわちオキシアルキレン基は、オキシエチレン基、オキシプロピレン基などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。オキシアルキレン基は1種単独でも2種以上が混合されていてもよい。泡性能及び分離性の面からオキシエチレン基が好ましい。オキシアルキレン基の平均重合度(平均付加モル数)は、泡性能の点で1〜3が望ましい。
脂肪酸アルカノールアミドの具体例としては、C12ポリオキシアルキレンモノアルカノールアミド(平均EO付加モル数:1モル)、C12ポリオキシアルキレンモノアルカノールアミド(平均EO付加モル数:1.5モル)、C12ポリオキシアルキレンモノアルカノールアミド(平均EO付加モル数:2モル)、C12ポリオキシアルキレンモノアルカノールアミド(平均EO付加モル数:3モル)等があげられる。
脂肪酸アルカノールアミドの具体例としては、C12ポリオキシアルキレンモノアルカノールアミド(平均EO付加モル数:1モル)、C12ポリオキシアルキレンモノアルカノールアミド(平均EO付加モル数:1.5モル)、C12ポリオキシアルキレンモノアルカノールアミド(平均EO付加モル数:2モル)、C12ポリオキシアルキレンモノアルカノールアミド(平均EO付加モル数:3モル)等があげられる。
液体洗浄剤組成物における(a)ノニオン界面活性剤の配合量は、5〜50質量%であり、5〜30質量%が好ましく、7〜25質量%がより好ましい。ノニオン界面活性剤の配合量が5質量%以上であると良好な2層分離状態が得られる。50質量%以下とすることによりゲル化が抑えられて安定性が良好となる。
(b)アニオン界面活性剤
アニオン界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、アルカンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩、石鹸、アミドエーテルカルボン酸塩、スルホコハク酸塩、アミノ酸系アニオン性界面活性剤等が挙げられる。これらは単独で或いは2種以上組み合わせて含有することができる。ここで用いられる塩は、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム等の金属塩、アンモニウム塩、又はモノ、ジ、トリいずれの低級アルカノールアミン塩等が挙げられる。
幅広いpH範囲において良好な泡性能を発揮させるためには、非石鹸型アニオン界面活性剤が好ましく、その中でもスルホン酸型および硫酸エステル型アニオン界面活性剤がより望ましい。特に、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩を含有させることが望ましい。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩におけるアルキル基の構造は、直鎖型または分枝型またはそれらを混合したもののいずれでもかまわないが、低温安定性の観点から、分枝型構造を含有するものが望ましい。該アルキル基の炭素数は、洗浄力の点から8〜18が好ましく、炭素数10〜16がより好ましい。ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩におけるオキシアルキレン基としては、エチレンオキサイドやプロピレンオキサイド等が挙げられる。
オキシアルキレン基の平均付加モル数は、洗浄力の点から1〜5が好ましく、2〜4がより望ましい。
アニオン界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、アルカンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩、石鹸、アミドエーテルカルボン酸塩、スルホコハク酸塩、アミノ酸系アニオン性界面活性剤等が挙げられる。これらは単独で或いは2種以上組み合わせて含有することができる。ここで用いられる塩は、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム等の金属塩、アンモニウム塩、又はモノ、ジ、トリいずれの低級アルカノールアミン塩等が挙げられる。
幅広いpH範囲において良好な泡性能を発揮させるためには、非石鹸型アニオン界面活性剤が好ましく、その中でもスルホン酸型および硫酸エステル型アニオン界面活性剤がより望ましい。特に、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩を含有させることが望ましい。
ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩におけるアルキル基の構造は、直鎖型または分枝型またはそれらを混合したもののいずれでもかまわないが、低温安定性の観点から、分枝型構造を含有するものが望ましい。該アルキル基の炭素数は、洗浄力の点から8〜18が好ましく、炭素数10〜16がより好ましい。ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩におけるオキシアルキレン基としては、エチレンオキサイドやプロピレンオキサイド等が挙げられる。
オキシアルキレン基の平均付加モル数は、洗浄力の点から1〜5が好ましく、2〜4がより望ましい。
液体洗浄剤組成物における(b)アニオン界面活性剤の配合量は1〜30質量%であり、5〜25質量%が好ましく、10〜20質量%がより好ましい。アニオン界面活性剤の配合量を1質量%以上とすることにより泡の持続力を向上させることができる。30質量%以下とすることによりゲル化が抑えられて安定性が良好となる。
また、液体洗浄剤組成物において、(a)ノニオン界面活性剤と(b)アニオン界面活性剤の配合量の質量比(ノニオン/アニオン)は、分散化状態から2層分離状態への移行時間(分離時間)を短縮するうえで、5/1〜1/9が好ましく、3/1〜1/4がより好ましい。特に、移行時間の短縮に加えて優れた分離状態および優れた安定性も同時に達成するためには、3/2〜3/7が好ましい。
また、液体洗浄剤組成物において、(a)ノニオン界面活性剤と(b)アニオン界面活性剤の配合量の質量比(ノニオン/アニオン)は、分散化状態から2層分離状態への移行時間(分離時間)を短縮するうえで、5/1〜1/9が好ましく、3/1〜1/4がより好ましい。特に、移行時間の短縮に加えて優れた分離状態および優れた安定性も同時に達成するためには、3/2〜3/7が好ましい。
(c)両性界面活性剤および/または半極性界面活性剤
両性界面活性剤としてはベタイン型界面活性剤が挙げられ、具体例としては、アルキルベタイン、アルキルヒドロキシスルホベタイン、アルキルアミドベタイン、イミダゾリニウムベタイン、N−アルキルアミノ酸等が挙げられる。
半極性界面活性剤としてはアミンオキシド型界面活性剤等が挙げられ、具体例としては、下記式(I)に示した構造のものが挙げられる。
両性界面活性剤としてはベタイン型界面活性剤が挙げられ、具体例としては、アルキルベタイン、アルキルヒドロキシスルホベタイン、アルキルアミドベタイン、イミダゾリニウムベタイン、N−アルキルアミノ酸等が挙げられる。
半極性界面活性剤としてはアミンオキシド型界面活性剤等が挙げられ、具体例としては、下記式(I)に示した構造のものが挙げられる。
〔上記式中、R1は炭素数8〜18の直鎖状または分岐鎖状のアルキル基またはアルケニル基であり、R2、R3はそれぞれ独立に炭素数1〜3のアルキル基またはヒドロキシアルキル基である。R4は炭素数1〜4のアルキル基であり、Aは−CONH−、−NHCO−、−COO−、−OCO−または−O−から選ばれる基であり、nは0または1の数である〕
R1の炭素数は、好ましくは8〜16であり、より好ましくは10〜14である。
式(I)に示した構造を有するものとしては、例えば、アルキルアミンオキシド、アルキルアミドプロピルジメチルアミンオキシド挙げられる。これらは単独で或いは2種以上組み合わせて用いることができる。
(c)成分の中でも、洗浄力の点から半極性界面活性剤を用いることが好ましく、炭素数が10〜14であるアルキルジメチルアミンオキシドを含有させることがより好ましい。
R1の炭素数は、好ましくは8〜16であり、より好ましくは10〜14である。
式(I)に示した構造を有するものとしては、例えば、アルキルアミンオキシド、アルキルアミドプロピルジメチルアミンオキシド挙げられる。これらは単独で或いは2種以上組み合わせて用いることができる。
(c)成分の中でも、洗浄力の点から半極性界面活性剤を用いることが好ましく、炭素数が10〜14であるアルキルジメチルアミンオキシドを含有させることがより好ましい。
液体洗浄剤組成物における(c)両性界面活性剤および/または半極性界面活性剤の配合量は1〜20質量%であり、好ましくは1〜8質量%、より好ましくは2〜6質量%である。該(c)成分の配合量を1質量%以上とすることにより洗浄力が向上し、20質量%以下とすることにより良好な低温安定性が得られる。
また、液体洗浄剤組成物において、(b)アニオン界面活性剤と(c)両性界面活性剤および/または半極性界面活性剤との配合量の質量比(アニオン/両性・半極性)は、優れた洗浄力を達成するうえで、7/1〜1/5が好ましく、6/1〜1/4がより好ましい。
また、液体洗浄剤組成物において、(b)アニオン界面活性剤と(c)両性界面活性剤および/または半極性界面活性剤との配合量の質量比(アニオン/両性・半極性)は、優れた洗浄力を達成するうえで、7/1〜1/5が好ましく、6/1〜1/4がより好ましい。
(d)ポリカルボン酸および/またはその塩(以下、ポリカルボン酸/塩と表記する。)
ポリカルボン酸/塩としては、例えばクエン酸、シュウ酸、コハク酸、イミノジコハク酸、エチレンジアミンコハク酸、グルタル酸、メチルコハク酸、アジピン酸、イタコン酸、シクロプロパン−1,3−ジカルボン酸、シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸、ニトリロ3酢酸、エチレンジアミン4酢酸、ジエチレントリアミン5酢酸、トリエチレンテトラアミン6酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン3酢酸、マロン酸、リンゴ酸、酒石酸、フマル酸、マレイン酸、メチルグリシン2酢酸、グルタミン酸2酢酸、タウリン−N,N−2酢酸、アスパラギン酸、グルタミン酸およびそれらの塩等が挙げられる。これらは単独で或いは2種以上組み合わせて含有させることができる。
これらの中でも、特に、クエン酸、コハク酸、アジピン酸、マロン酸、リンゴ酸、酒石酸、アスパラギン酸、グルタミン酸およびそれらの塩は2層分離性に優れている点で好ましい。
また、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、エチレンジアミン4酢酸、ニトリロ3酢酸、メチルグリシン二酢酸、アスパラギン酸、グルタミン酸及びそれらの塩は、ステイン除去能が高い点で好ましい。特に、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、エチレンジアミン4酢酸およびそれらの塩は、ステイン除去能に優れている。
またクエン酸、リンゴ酸、アスパラギン酸、グルタミン酸及びそれらの塩は生分解性が高い点で好ましい。
また、アスパラギン酸、グルタミン酸及びそれらの塩は、液体洗浄剤組成物が肌に触れたときの皮膚刺激性を緩和する効果が得られる点で好ましい。
ポリカルボン酸/塩としては、例えばクエン酸、シュウ酸、コハク酸、イミノジコハク酸、エチレンジアミンコハク酸、グルタル酸、メチルコハク酸、アジピン酸、イタコン酸、シクロプロパン−1,3−ジカルボン酸、シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸、ニトリロ3酢酸、エチレンジアミン4酢酸、ジエチレントリアミン5酢酸、トリエチレンテトラアミン6酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン3酢酸、マロン酸、リンゴ酸、酒石酸、フマル酸、マレイン酸、メチルグリシン2酢酸、グルタミン酸2酢酸、タウリン−N,N−2酢酸、アスパラギン酸、グルタミン酸およびそれらの塩等が挙げられる。これらは単独で或いは2種以上組み合わせて含有させることができる。
これらの中でも、特に、クエン酸、コハク酸、アジピン酸、マロン酸、リンゴ酸、酒石酸、アスパラギン酸、グルタミン酸およびそれらの塩は2層分離性に優れている点で好ましい。
また、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、エチレンジアミン4酢酸、ニトリロ3酢酸、メチルグリシン二酢酸、アスパラギン酸、グルタミン酸及びそれらの塩は、ステイン除去能が高い点で好ましい。特に、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、エチレンジアミン4酢酸およびそれらの塩は、ステイン除去能に優れている。
またクエン酸、リンゴ酸、アスパラギン酸、グルタミン酸及びそれらの塩は生分解性が高い点で好ましい。
また、アスパラギン酸、グルタミン酸及びそれらの塩は、液体洗浄剤組成物が肌に触れたときの皮膚刺激性を緩和する効果が得られる点で好ましい。
ポリカルボン酸/塩は、塩として添加してもよく、または酸として添加し、配合層内で中和してもよい。ただし本発明においては(d)ポリカルボン酸/塩の配合量が比較的多いため、配合層内中和は大きく発熱する可能性があるため、必要に応じて、冷却等の手段を用いるとよい。
ポリカルボン酸の塩としてはナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム等の金属塩、アンモニウム塩、又はモノ、ジ、トリいずれかの低級アルカノールアミン塩等が挙げられ、これらは単独でもよく或いは2種以上組み合わせてもよい。
本発明においては(d)ポリカルボン酸/塩の配合量が比較的多いため、溶解度の高い塩を用いることが好ましい。溶解度の高い好ましい塩として、カリウム塩、マグネシウム塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩が挙げられる。中でも、カリウム塩、マグネシウム塩、トリエタノールアミン塩が好ましい。
ポリカルボン酸の塩としてはナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム等の金属塩、アンモニウム塩、又はモノ、ジ、トリいずれかの低級アルカノールアミン塩等が挙げられ、これらは単独でもよく或いは2種以上組み合わせてもよい。
本発明においては(d)ポリカルボン酸/塩の配合量が比較的多いため、溶解度の高い塩を用いることが好ましい。溶解度の高い好ましい塩として、カリウム塩、マグネシウム塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩が挙げられる。中でも、カリウム塩、マグネシウム塩、トリエタノールアミン塩が好ましい。
液体洗浄剤組成物における(d)ポリカルボン酸/塩の配合量は5〜25質量%であり、7〜20質量%が好ましく、10〜20質量%がより好ましい。ポリカルボン酸/塩の含有量を5質量%以上とすることにより、良好に2層分離させることができる。またステイン汚れに対する洗浄力も向上する。25質量%以下とすることにより良好な低温安定性が得られる。
また、液体洗浄剤組成物に含まれる界面活性剤の全量と、(d)ポリカルボン酸/塩の質量比(界面活性剤/ポリカルボン酸・塩)は、良好な分離性を達成するうえで1/6〜1/1が好ましく、1/5〜2/3がより好ましい。
また、液体洗浄剤組成物に含まれる界面活性剤の全量と、(d)ポリカルボン酸/塩の質量比(界面活性剤/ポリカルボン酸・塩)は、良好な分離性を達成するうえで1/6〜1/1が好ましく、1/5〜2/3がより好ましい。
(e)低級アルコール
低級アルコールとしては、炭素鎖長が5以下の短鎖アルコールがあげられ、分離性の面からは、炭素数2〜4のアルコールが望ましい。アルキル基の構造は、直鎖型または分枝型のいずれでもかまわない。具体例としては、エタノール、1−プロパノール、イソプロパノールがあげられる。特に、分離性及び取り扱い性の面から、エタノール、イソプロパノールが望ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物において、(e)低級アルコールは必須成分ではないが、これを含有させることにより、2層分離状態の安定性が向上する。
液体洗浄剤組成物における(e)低級アルコールの含有量は3〜15質量%が好ましく、5〜10質量%がより好ましい。低級アルコールの添加量を3質量%以上とすることにより、良好な添加効果が得られ、15質量%以下とすることにより良好な安定性が得られる。
低級アルコールとしては、炭素鎖長が5以下の短鎖アルコールがあげられ、分離性の面からは、炭素数2〜4のアルコールが望ましい。アルキル基の構造は、直鎖型または分枝型のいずれでもかまわない。具体例としては、エタノール、1−プロパノール、イソプロパノールがあげられる。特に、分離性及び取り扱い性の面から、エタノール、イソプロパノールが望ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物において、(e)低級アルコールは必須成分ではないが、これを含有させることにより、2層分離状態の安定性が向上する。
液体洗浄剤組成物における(e)低級アルコールの含有量は3〜15質量%が好ましく、5〜10質量%がより好ましい。低級アルコールの添加量を3質量%以上とすることにより、良好な添加効果が得られ、15質量%以下とすることにより良好な安定性が得られる。
(その他の成分)
本発明の液体洗浄剤組成物には、上記(a)〜(e)成分の他の任意成分を適宜含有させることができる。
例えば、2層分離性をより向上させるうえで、無機塩および/またはモノカルボン酸を添加することが好ましい。
無機塩としては、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属、マグネシウムやカルシウム等のアルカリ土類金属及びマンガン、亜鉛等の遷移金属の硫酸塩、塩酸塩、硝酸塩、炭酸塩、水酸化物等が挙げられる。無機塩を含有させる場合、液体洗浄剤組成物中における無機塩の含有量は、良好な添加効果を得るうえで0.1質量%以上が好ましく、0.3質量%以上がより好ましい。また低温で析出が生じるのを防止するうえで10質量%以下が好ましく、7.5質量%以下がより好ましい。
モノカルボン酸は、モノカルボン酸塩であってもよく、両方を併用してもよい。モノカルボン酸としては蟻酸、酢酸、グリコール酸、乳酸などが挙げられる。モノカルボン酸を含有させる場合、液体洗浄剤組成物中におけるモノカルボン酸の含有量は、良好な添加効果を得るうえで5質量%以上が好ましく、10質量%以上がより好ましい。また安定性の点で30質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物には、上記(a)〜(e)成分の他の任意成分を適宜含有させることができる。
例えば、2層分離性をより向上させるうえで、無機塩および/またはモノカルボン酸を添加することが好ましい。
無機塩としては、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属、マグネシウムやカルシウム等のアルカリ土類金属及びマンガン、亜鉛等の遷移金属の硫酸塩、塩酸塩、硝酸塩、炭酸塩、水酸化物等が挙げられる。無機塩を含有させる場合、液体洗浄剤組成物中における無機塩の含有量は、良好な添加効果を得るうえで0.1質量%以上が好ましく、0.3質量%以上がより好ましい。また低温で析出が生じるのを防止するうえで10質量%以下が好ましく、7.5質量%以下がより好ましい。
モノカルボン酸は、モノカルボン酸塩であってもよく、両方を併用してもよい。モノカルボン酸としては蟻酸、酢酸、グリコール酸、乳酸などが挙げられる。モノカルボン酸を含有させる場合、液体洗浄剤組成物中におけるモノカルボン酸の含有量は、良好な添加効果を得るうえで5質量%以上が好ましく、10質量%以上がより好ましい。また安定性の点で30質量%以下が好ましく、20質量%以下がより好ましい。
また、2層分離状態の安定性を向上させるために、ハイドロトロープ剤を含有させることが好ましい。具体例としては、芳香族スルホン酸およびその塩、芳香族カルボン酸及びその塩、炭素数10〜16の炭化水素、炭素数1〜5の一価アルコール、炭素数4〜12の多価アルコール、分子量が200〜2000までのポリアルキレングリコール、グリセリン、ソルビトール等が挙げられる。これらを含有させることにより、2層分離した上下層のうち、特に、界面活性剤のほとんどが含まれる上層の低温安定性が向上する。
その他、ポリリジン、グルタルアルデヒド、塩化ベンザルコニウム、ゲラニオール等の殺菌剤、パール化剤、植物抽出液、色素、酸化防止剤、酵素、香料、香料可溶化剤、防腐剤などを配合してもよい。
特に色素を添加することにより、上層と下層の色調が異なる2層分離状態が得られ、ファッション性の高い外観を実現できる。
液体洗浄剤組成物中における、上記(a)〜(e)成分以外の任意成分の含有量は20質量%を越えないことが好ましく、15質量%以下がより好ましい。
その他、ポリリジン、グルタルアルデヒド、塩化ベンザルコニウム、ゲラニオール等の殺菌剤、パール化剤、植物抽出液、色素、酸化防止剤、酵素、香料、香料可溶化剤、防腐剤などを配合してもよい。
特に色素を添加することにより、上層と下層の色調が異なる2層分離状態が得られ、ファッション性の高い外観を実現できる。
液体洗浄剤組成物中における、上記(a)〜(e)成分以外の任意成分の含有量は20質量%を越えないことが好ましく、15質量%以下がより好ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物は、上記(a)〜(d)成分および必要に応じて(e)成分および他の任意成分を混合して調製することができる。各成分の製造方法は特に限定されず、市販品を適宜用いることができる。
成分の混合方法は特に限定されないが、例えば以下の方法で行うことが好ましい。
まず第1の工程で(a)ノニオン界面活性剤と(b)アニオン界面活性剤を混合する。(e)低級アルコールを含有させる場合は、この第1の工程で(a)成分と(b)成分と(e)成分を混合し、よく撹拌してゲル化を抑える。
次いで、第1の工程で得られた混合物に、残りの成分のうち、(c)成分と香料を除く成分を添加して均一に混合する。(d)ポリカルボン酸および/またはその塩は、この第2の工程で加える。第2の工程で得られる混合物は濁りを生じている場合もある。
次いで、第2の工程で得られた混合物に、(c)両性界面活性剤および/または半極性界面活性剤と、香料を添加して撹拌する。
そして好ましくは、最後に中和して液体洗浄剤組成物を得る。中和剤としては水酸化カリウム水溶液、水酸化ナトリウム水溶液、硫酸水溶液を用いることができる。このような中和を行うことによって、層の分離が促進される。これは、ポリカルボン酸が中和されてイオン解離している状態となるためと考えられる。具体的には、液体洗浄剤組成物を撹拌して全体を均一に分散化した状態での、25℃におけるpHが5〜9であることが好ましく、6〜8であることがより好ましい。
成分の混合方法は特に限定されないが、例えば以下の方法で行うことが好ましい。
まず第1の工程で(a)ノニオン界面活性剤と(b)アニオン界面活性剤を混合する。(e)低級アルコールを含有させる場合は、この第1の工程で(a)成分と(b)成分と(e)成分を混合し、よく撹拌してゲル化を抑える。
次いで、第1の工程で得られた混合物に、残りの成分のうち、(c)成分と香料を除く成分を添加して均一に混合する。(d)ポリカルボン酸および/またはその塩は、この第2の工程で加える。第2の工程で得られる混合物は濁りを生じている場合もある。
次いで、第2の工程で得られた混合物に、(c)両性界面活性剤および/または半極性界面活性剤と、香料を添加して撹拌する。
そして好ましくは、最後に中和して液体洗浄剤組成物を得る。中和剤としては水酸化カリウム水溶液、水酸化ナトリウム水溶液、硫酸水溶液を用いることができる。このような中和を行うことによって、層の分離が促進される。これは、ポリカルボン酸が中和されてイオン解離している状態となるためと考えられる。具体的には、液体洗浄剤組成物を撹拌して全体を均一に分散化した状態での、25℃におけるpHが5〜9であることが好ましく、6〜8であることがより好ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物は、20℃において2層に分離するものである。本発明において「20℃で2層に分離する」とは、PS−No.11の瓶(ガラス製、外径:50mm、高さ:90mm、容量:100ml)に80gの液体洗浄剤組成物を入れ、20℃の雰囲気中で24時間静置したときに、2層に分離していることをいう。
本発明の液体洗浄剤組成物は、好ましくは容器に収納されて使用される。容器に収納された液体洗浄剤組成物は、静置状態で2層に分離し、使用時には容器を振ることによって2層を撹拌して分散化させる。容器を振って良好な分散状態を得るためには、液体洗浄剤組成物の粘度が、25℃において350mPa・S以下であることが好ましく、200mPa・S以下であることがより好ましい。また使い勝手の点からは、液体洗浄剤組成物の粘度は5mPa・S以上であることが好ましく、10mPa・S以上であることがより好ましい。なお本明細書における粘度の値は、前記PS−No.11の瓶に80gの液体洗浄剤組成物を入れ、長さ3cmのスターラーを用い、1500rpmで30秒間撹拌した液体洗浄剤組成物(25℃)をB型粘度計で測定した値である。
<容器入り液体洗浄剤>
本発明の液体洗浄剤を容器に収納して、本発明の容器入り液体洗浄剤が得られる。
容器は、液体洗浄剤を収容するボトルと、該ボトルの開口部を開閉自在に塞ぐキャップを備える。
ボトルは良好な製品外観を得るうえで透明であることが好ましい。ボトルの材質は特に限定されないが、例えば、透明性が良好である点からポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリスチレン(PS)、アクリル等が好ましい。
また、液体洗浄剤組成物が色素を含有している場合は、ボトルを構成する材料に色素の褪色防止効果を有する成分が含まれていることが好ましい。かかる褪色防止成分の具体例としては、紫外線吸収剤(例えば、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t‐ブチル−5’−メチルフェノール)−5−クロロベンゾトリアゾール、ナフタレンテトラカルボン酸イミド)等が挙げられる。
ボトルの形状は、特に限定されず、各種形状のものを用いることができる。特に円柱状のシリンダーボトルは、容器入り液体洗浄剤を手に持って振る際に、持ち易く、振り易く、かつ手で把持されている部分に負荷がかかっても開口部からの液漏れが生じ難い点で好ましい。
本発明の液体洗浄剤を容器に収納して、本発明の容器入り液体洗浄剤が得られる。
容器は、液体洗浄剤を収容するボトルと、該ボトルの開口部を開閉自在に塞ぐキャップを備える。
ボトルは良好な製品外観を得るうえで透明であることが好ましい。ボトルの材質は特に限定されないが、例えば、透明性が良好である点からポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリスチレン(PS)、アクリル等が好ましい。
また、液体洗浄剤組成物が色素を含有している場合は、ボトルを構成する材料に色素の褪色防止効果を有する成分が含まれていることが好ましい。かかる褪色防止成分の具体例としては、紫外線吸収剤(例えば、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t‐ブチル−5’−メチルフェノール)−5−クロロベンゾトリアゾール、ナフタレンテトラカルボン酸イミド)等が挙げられる。
ボトルの形状は、特に限定されず、各種形状のものを用いることができる。特に円柱状のシリンダーボトルは、容器入り液体洗浄剤を手に持って振る際に、持ち易く、振り易く、かつ手で把持されている部分に負荷がかかっても開口部からの液漏れが生じ難い点で好ましい。
キャップは特に限定されず既存の各種タイプのキャップを採用することができる。キャップは、容器入り液体洗浄剤を手に持って振る際に液漏れが生じ難い構造のものが好ましく、例えばヒンジ型が好ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物は、各種の対象物の洗浄に用いることができるが、硬表面の洗浄に好適であり、特に台所用洗剤として好適である。
本発明の液体洗浄剤組成物は、静置すると2層に分離し、上層および下層の両方が透明である良好な分離状態が得られるため、ファッション性に優れた外観が得られ、商品の付加価値を向上させることができる。また後述の実施例にも示されるように、茶渋汚れ等のステイン汚れと油汚れの両方を落とすことができる優れた洗浄力を有するとともに、泡立ちも良好である。また、皮膚に対する刺激が少ないため、手荒れを生じ難い。
さらに、温度変化による上層と下層の存在割合の変動が小さく、良好な温度安定性が得られる。また、撹拌して上層と下層を分散化した後、安定な2層分離状態になるまでの所要時間(本明細書では分離時間という)が短く、分離性が良好である。
本発明の液体洗浄剤組成物は、静置すると2層に分離し、上層および下層の両方が透明である良好な分離状態が得られるため、ファッション性に優れた外観が得られ、商品の付加価値を向上させることができる。また後述の実施例にも示されるように、茶渋汚れ等のステイン汚れと油汚れの両方を落とすことができる優れた洗浄力を有するとともに、泡立ちも良好である。また、皮膚に対する刺激が少ないため、手荒れを生じ難い。
さらに、温度変化による上層と下層の存在割合の変動が小さく、良好な温度安定性が得られる。また、撹拌して上層と下層を分散化した後、安定な2層分離状態になるまでの所要時間(本明細書では分離時間という)が短く、分離性が良好である。
本発明者等の研究によれば、既存の各種台所用洗剤組成物にクエン酸を添加しても、条件によって分離する場合もあれば、分離しない場合もあり、濁ったり、析出が生じたりする。また台所用洗剤においては、含有されている界面活性剤の種類や含有量、および他の成分の種類や含有量の組み合わせが多様であり、本発明により、洗浄力、特に台所用洗剤としての優れた特性と良好な2層分離状態を両立できることは驚くべき効果である。
(実施例および比較例)
下記表1〜5に示す配合で液体洗浄剤組成物を調製した。なお、表中の配合量は質量%である。
すなわち、(a)成分、(b)成分及び(e)成分を混合し、よく撹拌した。次いで(c)成分および香料を除く、その他成分を混合、撹拌し、均一化後(濁りを生じている場合もある)、(c)成分および香料を添加し、撹拌した。最後に1NのNaOH水溶液(純正試薬)で中和してpH6.7に調整し、目的の洗浄剤組成物を得た。
下記表1〜5に示す配合で液体洗浄剤組成物を調製した。なお、表中の配合量は質量%である。
すなわち、(a)成分、(b)成分及び(e)成分を混合し、よく撹拌した。次いで(c)成分および香料を除く、その他成分を混合、撹拌し、均一化後(濁りを生じている場合もある)、(c)成分および香料を添加し、撹拌した。最後に1NのNaOH水溶液(純正試薬)で中和してpH6.7に調整し、目的の洗浄剤組成物を得た。
表に記載した各成分は、次のとおりである。
AE(15):ポリオキシエチレンC12−13混合アルキルエーテル:平均EO付加モル数15モル(原料高級アルコール:ネオドール23:シェル社製)。
AE(7):C12−13混合アルキル2級アルコールに、EOを平均7モル付加させたもの(ソフタノール70:商品名、日本触媒社製)。
AE(5):C12−13混合アルキル2級アルコールに、EOを平均7モル付加させたもの(EMALEX705:商品名、日本エマルジョン社製)。
LME(2):ポリオキシエチレンラウリン酸モノエタノールアミド:平均EO付加モル数2モル(アミゾール2L:商品名、川研ファインケミカル製)。
APG:ラウリルグルコシド(マイドール12:商品名、花王社製)。
AES(2):ポリオキシエチレンC12−13混合アルキルエーテル硫酸Na:平均EO鎖長2モル(原料高級アルコール:ネオドール23:商品名、シェル社製)。
LAS:直鎖アルキルベンゼンスルホン酸Na(ライオン社製)。
SAS:セカンダリーアルカンスルホン酸Na (クラリアント・ジャパン社製)。
AOS:α−オレフィンスルホン酸ナトリウム(C14)(ライオン社製)。
AX:ラウリル-N,N-ジメチルアミンオキシド(ライオンアクゾ社製)。
CA3K:クエン酸三カリウム一水和物(関東化学社製)。
CA3Na:クエン酸三ナトリウム(扶桑化学工業社製)。
(CA)2Mg3:クエン酸マグネシウム九水和物(和光純薬工業社製)。
マロン酸2Na:マロン酸2ナトリウム1水和物(関東化学社製)。
コハク酸2Na:コハク酸ナトリウム(コハク酸(関東化学社製)を水酸化ナトリウム水溶液で中和)。
リンゴ酸2Na:リンゴ酸ナトリウム(リンゴ酸(関東化学社製)を水酸化ナトリウム水溶液で中和)。
酒石酸2Na:酒石酸ナトリウム(扶桑化学工業社製)。
アジピン酸2Na:アジピン酸ナトリウム(アジピン酸(関東化学社製)を水酸化ナトリウム水溶液で中和)。
アスパラギン酸K:アスパラギン酸カリウム(アスパラギン酸(関東化学社製)を水酸化カリウム水溶液で中和)。
グルタミン酸K:グルタミン酸カリウム(グルタミン酸(関東化学社製)を水酸化カリウム水溶液で中和)。
EtOH:エタノール(NEDO社製)。
i−PrOH:イソプロピルアルコール(関東化学社製)。
SB:安息香酸ナトリウム(東亞合成社製)。
pTS:パラトルエンスルホン酸(協和発酵工業社製)。
PEG:ポリエチレングリコール(分子量1000)(ライオンケミカル社製)。
Na2SO4:硫酸ナトリウム(関東化学社製)。
ZnSO4:硫酸亜鉛七水和物(ライオンケミカル社製)。
MgSO4:硫酸マグネシウム七水和物(赤穂化成社製)。
色素:黄色4号(ダイワ化成社製)。
防腐剤:ネオロンM-10(商品名、ローム&ハース社製)。
EDTA−4Na:エチレンジアミン4酢酸ナトリウム(アクゾノーベルファンクショナルケミカルズ社製)。
AE(15):ポリオキシエチレンC12−13混合アルキルエーテル:平均EO付加モル数15モル(原料高級アルコール:ネオドール23:シェル社製)。
AE(7):C12−13混合アルキル2級アルコールに、EOを平均7モル付加させたもの(ソフタノール70:商品名、日本触媒社製)。
AE(5):C12−13混合アルキル2級アルコールに、EOを平均7モル付加させたもの(EMALEX705:商品名、日本エマルジョン社製)。
LME(2):ポリオキシエチレンラウリン酸モノエタノールアミド:平均EO付加モル数2モル(アミゾール2L:商品名、川研ファインケミカル製)。
APG:ラウリルグルコシド(マイドール12:商品名、花王社製)。
AES(2):ポリオキシエチレンC12−13混合アルキルエーテル硫酸Na:平均EO鎖長2モル(原料高級アルコール:ネオドール23:商品名、シェル社製)。
LAS:直鎖アルキルベンゼンスルホン酸Na(ライオン社製)。
SAS:セカンダリーアルカンスルホン酸Na (クラリアント・ジャパン社製)。
AOS:α−オレフィンスルホン酸ナトリウム(C14)(ライオン社製)。
AX:ラウリル-N,N-ジメチルアミンオキシド(ライオンアクゾ社製)。
CA3K:クエン酸三カリウム一水和物(関東化学社製)。
CA3Na:クエン酸三ナトリウム(扶桑化学工業社製)。
(CA)2Mg3:クエン酸マグネシウム九水和物(和光純薬工業社製)。
マロン酸2Na:マロン酸2ナトリウム1水和物(関東化学社製)。
コハク酸2Na:コハク酸ナトリウム(コハク酸(関東化学社製)を水酸化ナトリウム水溶液で中和)。
リンゴ酸2Na:リンゴ酸ナトリウム(リンゴ酸(関東化学社製)を水酸化ナトリウム水溶液で中和)。
酒石酸2Na:酒石酸ナトリウム(扶桑化学工業社製)。
アジピン酸2Na:アジピン酸ナトリウム(アジピン酸(関東化学社製)を水酸化ナトリウム水溶液で中和)。
アスパラギン酸K:アスパラギン酸カリウム(アスパラギン酸(関東化学社製)を水酸化カリウム水溶液で中和)。
グルタミン酸K:グルタミン酸カリウム(グルタミン酸(関東化学社製)を水酸化カリウム水溶液で中和)。
EtOH:エタノール(NEDO社製)。
i−PrOH:イソプロピルアルコール(関東化学社製)。
SB:安息香酸ナトリウム(東亞合成社製)。
pTS:パラトルエンスルホン酸(協和発酵工業社製)。
PEG:ポリエチレングリコール(分子量1000)(ライオンケミカル社製)。
Na2SO4:硫酸ナトリウム(関東化学社製)。
ZnSO4:硫酸亜鉛七水和物(ライオンケミカル社製)。
MgSO4:硫酸マグネシウム七水和物(赤穂化成社製)。
色素:黄色4号(ダイワ化成社製)。
防腐剤:ネオロンM-10(商品名、ローム&ハース社製)。
EDTA−4Na:エチレンジアミン4酢酸ナトリウム(アクゾノーベルファンクショナルケミカルズ社製)。
得られた洗浄組成物について、下記の試験方法により層分離性(2層分離状態)、油洗浄力(油汚れの除去性能)、茶渋洗浄力(茶渋汚れの除去性能)、泡立ち性、分離の温度安定性(下層体積の温度依存性)、および分離時間を評価した。評価結果は表に示す。
[層分離性の評価]
洗浄剤組成物を前記PS−No.11の瓶に80g入れた。これを20℃で撹拌・分散化させて、24時間放置した後の外観を目視で評価した。撹拌条件は、長さ3cmのスターラーを用い、1500rpmで10分間撹拌とした。
(評価基準)
◎:上下層の高さの比率が、上層/下層=5/5以上7/3以下で、両層が透明。
○:上下層の高さの比率が、上層/下層=1/9以上5/5未満、または7/3より大きく9/1以下で、両層が透明。
×:分離せず。
洗浄剤組成物を前記PS−No.11の瓶に80g入れた。これを20℃で撹拌・分散化させて、24時間放置した後の外観を目視で評価した。撹拌条件は、長さ3cmのスターラーを用い、1500rpmで10分間撹拌とした。
(評価基準)
◎:上下層の高さの比率が、上層/下層=5/5以上7/3以下で、両層が透明。
○:上下層の高さの比率が、上層/下層=1/9以上5/5未満、または7/3より大きく9/1以下で、両層が透明。
×:分離せず。
[油洗浄力の評価]
牛脂1gを10cm×15cm×5cmのタッパ容器に均一になるように塗布し、激しく汚れた疎水表面汚垢とした。11.5cm×7.5cm×3cmの食器洗い用スポンジに、38gの水道水と2gの洗浄剤組成物をとり、数回手で揉んだ後、上記で牛脂を塗布したタッパ容器を、25℃の水道水を用いて、通常家庭で行われるのと同様にして洗浄した。洗浄後、水道水でよくすすぎ、その時のタッパ容器の汚染されていた表面を手で触ったときの触感で、油洗浄力を下記の基準に基づき評価した。
(評価基準)
◎:タッパ容器のいずれの部位を触っても、油による皮膜がなく、油の残留によるぬるつきはまったく感じられない。
○:タッパ容器の底面及び側面を触ると、油による皮膜がなく、油の残留によるぬるつきは感じられないが、角の部位には僅かにぬるつきが残っている。
△:タッパ容器の底面を触ると、油による皮膜がなく、油の残留によるぬるつきは感じられないが、側面や角の部位にぬるつきが残っている。
×:タッパ容器全体にぬるつきが感じられ、明らかに油が残留していることがわかる。
牛脂1gを10cm×15cm×5cmのタッパ容器に均一になるように塗布し、激しく汚れた疎水表面汚垢とした。11.5cm×7.5cm×3cmの食器洗い用スポンジに、38gの水道水と2gの洗浄剤組成物をとり、数回手で揉んだ後、上記で牛脂を塗布したタッパ容器を、25℃の水道水を用いて、通常家庭で行われるのと同様にして洗浄した。洗浄後、水道水でよくすすぎ、その時のタッパ容器の汚染されていた表面を手で触ったときの触感で、油洗浄力を下記の基準に基づき評価した。
(評価基準)
◎:タッパ容器のいずれの部位を触っても、油による皮膜がなく、油の残留によるぬるつきはまったく感じられない。
○:タッパ容器の底面及び側面を触ると、油による皮膜がなく、油の残留によるぬるつきは感じられないが、角の部位には僅かにぬるつきが残っている。
△:タッパ容器の底面を触ると、油による皮膜がなく、油の残留によるぬるつきは感じられないが、側面や角の部位にぬるつきが残っている。
×:タッパ容器全体にぬるつきが感じられ、明らかに油が残留していることがわかる。
[茶渋洗浄力の評価]
市販紅茶ティーバック(BBLジャパン社製、製品名:リプトンイエローラベルティーバッグ)2個を500mlの沸騰した水道水中で30分間抽出した紅茶液を、直径60mmの白色陶器製マグカップに200ml注ぎ、60℃恒温槽で24時間静置して、蒸発乾固したものを激しく茶渋の付着したモデル汚垢とした。上記油洗浄力の評価方法と同様にして洗浄剤組成物を含ませたスポンジにより、通常家庭で行われるのと同様にして洗浄し、水でよくすすぎ、以下の評価基準に従って、目視により評価した。
(評価基準)
◎:マグカップ内面のいずれの部位にも、茶渋の残存が認められない。
○:マグカップ内面の底面若しくは側面の一部分に茶渋の残存が認められる。
×:マグカップ内面の底面若しくは側面の半分以上に茶渋の残存が認められる。
市販紅茶ティーバック(BBLジャパン社製、製品名:リプトンイエローラベルティーバッグ)2個を500mlの沸騰した水道水中で30分間抽出した紅茶液を、直径60mmの白色陶器製マグカップに200ml注ぎ、60℃恒温槽で24時間静置して、蒸発乾固したものを激しく茶渋の付着したモデル汚垢とした。上記油洗浄力の評価方法と同様にして洗浄剤組成物を含ませたスポンジにより、通常家庭で行われるのと同様にして洗浄し、水でよくすすぎ、以下の評価基準に従って、目視により評価した。
(評価基準)
◎:マグカップ内面のいずれの部位にも、茶渋の残存が認められない。
○:マグカップ内面の底面若しくは側面の一部分に茶渋の残存が認められる。
×:マグカップ内面の底面若しくは側面の半分以上に茶渋の残存が認められる。
[泡立ち性の評価]
11.5cm×7.5cm×3cmの食器洗い用スポンジに、38gの水道水と2gの洗浄剤組成物をとり、10回手で揉んだ後の泡立ちを下記の基準に基づき目視により評価した。
(評価基準)
◎:よく泡立つ。
○:泡立つ。
×:泡立たない。
11.5cm×7.5cm×3cmの食器洗い用スポンジに、38gの水道水と2gの洗浄剤組成物をとり、10回手で揉んだ後の泡立ちを下記の基準に基づき目視により評価した。
(評価基準)
◎:よく泡立つ。
○:泡立つ。
×:泡立たない。
[分離の温度安定性の評価]
洗浄剤組成物をよく撹拌・分散化させた後、前記PS−No.11の瓶へ80g入れたサンプルを、各洗浄剤組成物ごとに2つ調製した。一方のサンプルは−5℃で、他方のサンプルは50℃で、それぞれ24時間放置した後の下層長さ及び全長を測定し、下層体積比(=下層長さ/全体の長さ×100、単位:%)を求めた。
(評価基準)
◎:−5℃と50℃における下層体積比の差が、0%以上10%未満。
○:−5℃と50℃における下層体積比の差が、10%以上20%未満。
×:−5℃と50℃における下層体積比の差が、20%以上。
洗浄剤組成物をよく撹拌・分散化させた後、前記PS−No.11の瓶へ80g入れたサンプルを、各洗浄剤組成物ごとに2つ調製した。一方のサンプルは−5℃で、他方のサンプルは50℃で、それぞれ24時間放置した後の下層長さ及び全長を測定し、下層体積比(=下層長さ/全体の長さ×100、単位:%)を求めた。
(評価基準)
◎:−5℃と50℃における下層体積比の差が、0%以上10%未満。
○:−5℃と50℃における下層体積比の差が、10%以上20%未満。
×:−5℃と50℃における下層体積比の差が、20%以上。
[分離時間の評価]
洗浄剤組成物を上記PS−No.11の瓶へ80g入れたサンプルを、よく撹拌して分散化させた後、10分おきに下層の長さ及び全長を測定した。各測定値より下層体積比(=下層の長さ/全長の長さ×100、単位:%)の値を算出し、該下層体積比の値が一定となった状態を終点とし、該終点に達するまでの時間を記録した。
(評価基準)
◎:0分以上30分未満。
○:30分以上60分未満。
×:60分以上。
洗浄剤組成物を上記PS−No.11の瓶へ80g入れたサンプルを、よく撹拌して分散化させた後、10分おきに下層の長さ及び全長を測定した。各測定値より下層体積比(=下層の長さ/全長の長さ×100、単位:%)の値を算出し、該下層体積比の値が一定となった状態を終点とし、該終点に達するまでの時間を記録した。
(評価基準)
◎:0分以上30分未満。
○:30分以上60分未満。
×:60分以上。
表1〜5の結果に示されるように、本発明にかかる実施例の洗浄剤組成物は層分離性、油洗浄力、茶渋洗浄力、泡立ち性、分離の温度安定性、および分離時間のいずれも良好であった。
これに対して、(a)成分を含有しない比較例1では、(d)成分を添加しても2層に分離しなかった。(b)成分を含有しない比較例2では、層分離性は良好であったが、油洗浄力が劣っていた。(c)成分を含有しない比較例3では、透明な2層に分離したが、油洗浄力が劣っていた。(d)成分を含有しない比較例4では、2層に分離せず、茶渋洗浄力も劣っていた。(d)成分の含有量が本発明の範囲より少ない比較例5では、2層に分離しなかった。
これに対して、(a)成分を含有しない比較例1では、(d)成分を添加しても2層に分離しなかった。(b)成分を含有しない比較例2では、層分離性は良好であったが、油洗浄力が劣っていた。(c)成分を含有しない比較例3では、透明な2層に分離したが、油洗浄力が劣っていた。(d)成分を含有しない比較例4では、2層に分離せず、茶渋洗浄力も劣っていた。(d)成分の含有量が本発明の範囲より少ない比較例5では、2層に分離しなかった。
Claims (3)
- (a)ノニオン界面活性剤5〜50質量%、(b)アニオン界面活性剤1〜30質量%、(c)両性界面活性剤および/または半極性界面活性剤1〜20質量%、(d)ポリカルボン酸および/またはその塩5〜25質量%を含有し、20℃において2層に分離することを特徴とする液体洗浄剤組成物。
- さらに(e)低級アルコールを含有することを特徴とする請求項1記載の液体洗浄剤組成物。
- 請求項1または2記載の液体洗浄組成物を容器に収納してなる容器入り液体洗浄剤。
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- 2005-12-28 JP JP2005378630A patent/JP2007177128A/ja not_active Withdrawn
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