JP2003096048A - アミンオキシドの製造方法 - Google Patents

アミンオキシドの製造方法

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JP2003096048A JP2001295853A JP2001295853A JP2003096048A JP 2003096048 A JP2003096048 A JP 2003096048A JP 2001295853 A JP2001295853 A JP 2001295853A JP 2001295853 A JP2001295853 A JP 2001295853A JP 2003096048 A JP2003096048 A JP 2003096048A
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amine
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Yoji Tezuka
洋二 手塚
Takeshi Sakota
丈志 迫田
Keiichi Maruyama
圭一 円山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 残存する未反応脂肪族第3アミンおよび過酸
化水素が少なく、微量金属をほとんど含有せず、色相、
においなどの経時安定性に優れたアミンオキシドを得る
ことのできる製造方法を提供する。 【解決手段】 式(I)で示される脂肪族第3アミンと
過酸化水素とを反応させて得られるアミンオキシドの製
造方法において、脂肪族第3アミンと過酸化水素とを反
応させた後、キレート剤を添加することを特徴とするア
ミンオキシドの製造方法。 【化1】 (R1は炭素数8〜36の炭化水素基、R2およびR3
炭素数1〜4のアルキル基またはヒドロキシアルキル
基、AOは炭素数2〜4のオキシアルキレン基、nはオ
キシアルキレン基の平均モル数であり、0≦n≦11で
ある。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脂肪族第3アミン
と過酸化水素とから、色相、においなどの経時安定性に
優れたアミンオキシドを得る製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】脂肪族第3アミンのアミンオキシドは洗
浄力および起泡安定性に優れており、さらには低皮膚刺
激性であることから界面活性剤としてシャンプー、台所
洗剤などに使用されている。未反応の脂肪族第3アミン
の多量の存在はアミンオキシドの洗浄効果、色相、にお
い、皮膚刺激性などに悪影響を与えるため、脂肪族第3
アミンのアミンオキシドへの変換率はできるだけ高いも
のが好ましい。しかし変換率を上げようと過酸化水素を
多量に反応させると残存してしまい、洗浄効果は下が
り、皮膚刺激性が高くなるため、過酸化水素の残存量と
しては0.1重量%以下が望まれている。また、反応系
内の微量金属の影響によっても、経時安定性が損なわれ
る。そのため脂肪族第3アミンの変換率を上げかつ過酸
化水素の残存量が少なく、さらに微量金属をほとんど含
有しない製品が必要である。このため脂肪族第3アミン
に対してできるだけ少ない量(理論量〜1.1倍量)の
過酸化水素で酸化させる製造方法や微量金属を除去する
ために添加剤を加えて反応する製造方法が提案されてい
る。
【0003】例えば特公昭41−14089号公報はキ
レート剤であるジエチレントリアミンペンタ酢酸または
その塩の存在下で行う方法、特公昭42−11042号
公報はピロリン酸ナトリウムおよび重炭酸ナトリウムを
添加して行う方法、特開昭55−28968号公報は炭
酸塩または重炭酸塩とキレート剤を添加する方法、特公
昭60−55060号公報はクエン酸などの多塩基酸ま
たはその塩を添加する方法などが提案されている。しか
しこれらの方法はいずれも、反応前に添加剤を添加する
ため、多量の過酸化水素の影響で添加剤が劣化してしま
い、製品の色相、においなどの経時安定性も悪化してし
まう。また、余分の過酸化水素を水酸化ナトリウム、水
酸化カリウムなどのアルカリによって分解させ、その後
使用したアルカリを鉱酸もしくは有機酸で中和する方法
がある(J.Soc.Cosmet.Chem.Jpn.28(1),57-65(199
4))。しかしこの方法では中和塩が残存してしまい製品
の色相、においなどの経時安定性が悪く、特に熱あるい
は光によって劣化が著しくなり、洗浄剤などの配合成分
として使用するには問題となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、残存する未
反応脂肪族第3アミンおよび過酸化水素が少なく、微量
金属をほとんど含有せず、色相、においなどの経時安定
性に優れたアミンオキシドを得ることのできる製造方法
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、 (1)式(I)で示される脂肪族第3アミンと過酸化水
素とを反応させて得られるアミンオキシドの製造方法に
おいて、脂肪族第3アミンと過酸化水素とを反応させた
後、キレート剤を添加することを特徴とする色相および
においの経時安定性に優れた式(II)のアミンオキシド
の製造方法、
【0006】
【化2】
【0007】(R1は炭素数8〜36の炭化水素基、R2
およびR3は炭素数1〜4のアルキル基またはヒドロキ
シアルキル基、AOは炭素数2〜4のオキシアルキレン
基、nはオキシアルキレン基の平均モル数であり、0≦
n≦11である。)
【0008】
【化3】
【0009】(記号は前式と同じ意味である。) (2)反応系内の残存過酸化水素が0.5重量%以下お
よびアミンオキシド含有量に対する遊離アミンが3.0
重量%以下を反応終了点とする前記(1)記載のアミン
オキシドの製造方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に更に詳細に本発明を説明す
る。式(I)で示される脂肪族第3アミンにおいてR1
は炭素数8〜36の炭化水素である。具体的には、オク
チル基、ノ二ル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル
基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、
ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノ
ナデシル基、エイコシル基、ヘンイコシル基、ドコシル
基、トリコシル基、テトラコシル基、ペンタコシル基、
ヘキサコシル基、ヘプタコシル基、オクタコシル基、ノ
ナコシル基、トリアコンチル基、ドトリアコンチル基、
テトラトリアコンチル基、ペンタトリアコンチル基、ヘ
キサトリアコンチル基、イソパルミチル基、イソステア
リル基、2−エチルへキシル基、2−デシルテトラデシ
ル基、オクチルドデシル基などのアルキル基、シス−9
−シス−オクタデセニル基、シス−9−シス−12−オ
クタデカジエニル基などのアルケニル基、これらの混合
物であるヤシ油アルキル基、牛脂アルキル基、硬化牛脂
アルキル基などの混合アルキル基が挙げられる。好まし
くは、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペ
ンタデシル基、ヘキサデシル基、ペンタデシル基および
オクタデシル基である。炭素数が7以下もしくは37以
上ではアミンオキシドとして十分な界面活性能力を得ら
れない。
【0011】nは炭素数2〜4のオキシアルキレン基の
平均付加モルで、0〜11であり、好ましくは0〜5で
ある。R2およびR3は炭素数1〜4のアルキル基または
ヒドロキシアルキル基であり、例えばメチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基などのアルキル基、ヒドロキ
シメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル
基、ヒドロキシブチル基などのヒドロキシアルキル基が
挙げられ、好ましくは、メチル基、エチル基、ヒドロキ
シエチル基である。
【0012】過酸化水素の使用量は脂肪族第3アミンに
対して等モル以上用いるが、一般的には脂肪族第3アミ
ンの1.0〜1.3モル倍量である。過酸化水素は、2
0〜90%水溶液が工業的に入手可能であり、いずれの
濃度でも使用できるが、一般的に入手し易い35%前後
のものが良い。本反応の溶媒としては、通常は水が使用
されるが、メタノール、エタノール、イソプロパノール
などの水溶性溶媒を併用することもできる。反応温度は
30〜90℃が適当であるが、好ましくは60〜80℃
である。過酸化水素は、通常上記温度にて2〜5時間か
けて滴下し、さらに3〜6時間反応させる。
【0013】残存過酸化水素が0.5重量%以下および
アミンオキシド含有量に対する遊離アミンが3.0重量
%以下の条件を反応終了点として、この条件下でキレー
ト剤を加えることが好ましい。この条件を満たすもの
は、反応直後の色相および臭い、それらの経時安定性が
さらに良好なものが得られる。これらの値を超える場合
にはさらに反応させるか、吸着剤で処理することにより
除去することもできる。吸着剤としては活性白土、合成
ゼオライト、活性炭、活性アルミナ、シリカゲル、マグ
ネシウムなどが挙げられ、アルカリ土類金属酸化物、ア
ルカリ土類金属水酸化物を含有するものが好ましい。
【0014】キレート剤には、微量金属に対してキレー
ト作用を持つ化合物であれば何でもよい。例えば、クエ
ン酸、イソクエン酸、リンゴ酸、酒石酸などの多塩基酸
およびこれらのアルカリ金属、アルカリ土類金属、アン
モニウムなどの塩、エチレンジアミンテトラ酢酸、ジエ
チレントリアミンペンタ酢酸、ニトリロトリ酢酸などの
アミノポリカルボン酸またはこれらのアルカリ金属、ア
ルカリ土類金属、アンモニウムなどの塩、サリチル酸、
グルコン酸、グリセリン酸、ポリリン酸またはこれらの
アルカリ金属、アルカリ土類金属などの塩、グリシン、
エチレンジアミン、1,2−ビス(ジフェニルホスフィ
ノ)エタン、トリメチレンジアミン、クラウンエーテル
類、メタリン酸、ヒドロキシエタンジホスホン酸、ヒド
ロキシエタンジホスホン酸四ナトリウム、ヒドロキシエ
チルエチレンジアミン三酢酸三ナトリウム液などが挙げ
られる。好ましくはアミノポリカルボン酸またはそのナ
トリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩であり、
特に好ましくはエチレンジアミンテトラ酢酸またはその
ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩であ
る。キレート剤添加時の温度は30℃以下であり、水あ
るいは有機溶媒に溶かして加えてもよい。キレート剤の
添加量としては、生成したアミンオキシド含有量に対し
て0.01〜5重量%が適当であり、好ましくは0.0
5〜0.2重量%である。0.01重量%未満では十分
なキレート作用を示さない。5重量%を超える場合では
過剰なキレート剤によって、経時安定性が悪くなってし
まう。
【0015】
【発明の効果】本発明の製造方法により、脂肪族第3級
アミンと過酸化水素とからアミンオキシドを得る際に、
残存する未反応の脂肪族第3アミンおよび過酸化水素が
少なく、微量金属をほとんど含有しないため得られたア
ミンオキシドは色相、においなどの経時安定性がともに
良好である。
【0016】
【実施例】次に実施例および比較例を挙げて本発明を説
明する。%は重量%を意味する。 実施例1 四つ口フラスコにN,N−ジメチルドデシルアミン(表
1の化合物A)213g(1モル)、水150gを仕込
み、攪拌し70℃に保ちながら35%過酸化水素水溶液
117g(過酸化水素としてモル数1.2モル)を2時
間で滴下し、5時間反応を続けた。残存過酸化水素およ
びアミンオキシド含有量に対する遊離アミン濃度を確認
した後、温度を25℃まで下げ、エチレンジアミンテト
ラ酢酸を0.22g(アミンオキシド含有量に対して
0.1重量%)添加し、1時間攪拌し溶解させた後、残
存過酸化水素、アミンオキシド含有量に対する遊離アミ
ン濃度、色相およびにおいの経時安定性を測定した。結
果は表2に示す。
【0017】a)残存過酸化水素の測定 共栓付き三角フラスコに試料約1gを正しく秤り取り、
クロロホルム10mlを加えて完全に溶解させた。次に
氷酢酸15mlを加え共栓をしたのちよく振り混ぜてフ
ラスコ全体を遮光し、ヨウ化カリウムのメタノール飽和
溶液2mlを加えて常温で暗所に30分間放置し、蒸留
水30mlを加えて遊離したヨウ素を水層に移行させ
て、水層が無色になるまで0.01Nチオ硫酸ナトリウ
ム標準液で滴定した。並行して空試験を行った。下記式
で残存過酸化水素(%)を算出した。
【0018】
【数1】
【0019】A:本試験での0.01Nチオ硫酸ナトリ
ウム標準液の使用量(ml) B:空試験での0.01Nチオ硫酸ナトリウム標準液の
使用量(ml) F:0.01Nチオ硫酸ナトリウム標準液の力価 S:試料採取量(g)
【0020】b)遊離アミンの測定 試料約1gを正しく秤り取り、イソプロパノール50m
lを加え完全に溶解させ、0.1N塩酸で滴定した(電
位差滴定法)。別に、空試験として試料約1gを正しく
秤り取り、イソプロパノール50mlを加え完全に溶解
させ、さらにヨウ化メチル2mlを加え20℃で1時間
放置した後、0.1N塩酸で滴定した(電位差滴定
法)。下記の式を用いて遊離アミンの量(%)を算出し
た。
【0021】
【数2】
【0022】A:空試験での0.1N塩酸の使用量(m
l) B:本試験での0.1N塩酸の使用量(ml) F:0.1N塩酸の力価 Ma:原料アミンの分子量 Wa:本試験での試料採取量(g) Wb:空試験での試料採取量(g)
【0023】c)アミンオキシド純分の測定 遊離アミンの0.1N塩酸の使用量(Bml)より、下
記の式を用いてアミンオキシドの量(%)を算出した。 アミンオキシドの量(%)=(B×0.1×F×Mb)
/(Wb×10)Mb:アミンオキシドの分子量 アミンオキシド純分に対する遊離アミンの量(%)は上
記の2式によって得られる下記の式により算出した。
【0024】
【数3】
【0025】d)色相の経時安定性 得られたアミンオキシドを50℃に保存し、10日目と
30日目の色相をJIS K−1557 6.2に準じ
て測定した。 e)においの経時安定性 得られたアミンオキシドを50℃に保存し、10日目と
30日目の臭気を測定した。測定方法は、10人で以下
に示す5段階評価を行い、平均値で比較した。結果を表
2に示す。 5:ほとんど無臭、もしくはわずかに特異臭がある。 4:弱い特異臭がある。 3:特異臭があり、若干劣化臭がある。 2:強い特異臭があり、劣化臭もかなりある。 1:強烈な特異臭、劣化臭がある。
【0026】実施例2 四つ口フラスコにN,N−ジメチルオクタデシルアミン
(表1の化合物B)295g(1モル)、水150gを
仕込み、攪拌し70℃に保ちながら35%過酸化水素水
溶液117g(1.2モル)を2時間で滴下し、5時間
反応を続けた。残存過酸化水素およびアミンオキシド含
有量に対する遊離アミン濃度を確認した後、温度を25
℃まで下げ、エチレンジアミンテトラ酢酸を0.22g
(アミンオキシド含有量に対して0.1%)添加し、1
時間攪拌し溶解させた後、残存過酸化水素、アミンオキ
シド含有量に対する遊離アミン濃度、色相およびにおい
の経時安定性を測定した。測定方法は実施例1の方法を
用いた。結果は表2に示した。
【0027】実施例3 四つ口フラスコにN,N−ジヒドロキシエチルオクタデ
シルアミン(表1の化合物C)357g(1モル)、エ
タノール150gを仕込み、攪拌し70℃に保ちながら
35%過酸化水素水溶液107g(1.1モル)を2時
間で滴下し、5時間反応を続けた。残存過酸化水素およ
びアミンオキシド含有量に対する遊離アミン濃度を確認
した後、温度を25℃まで下げ、エチレンジアミンテト
ラ酢酸を0.36g(アミンオキシド含有量に対して
0.1%)添加し、1時間攪拌し溶解させた後、残存過
酸化水素、アミンオキシド含有量に対する遊離アミン濃
度、色相およびにおいの経時安定性を測定した。測定方
法は実施例1の方法を用いた。結果は表2に示した。
【0028】実施例4 四つ口フラスコにN,N−ジメチルドデシルエトキシ
(3モル)アミン(表1の化合物D)345g(1モ
ル)、水150gを仕込み、攪拌し70℃に保ちながら
35%過酸化水素水溶液116g(1.2モル)を3時
間で滴下し、5時間反応を続けた。残存過酸化水素およ
びアミンオキシド含有量に対する遊離アミン濃度を確認
した後、温度を25℃まで下げ、エチレンジアミンテト
ラ酢酸を0.35g(アミンオキシド含有量に対して
0.1%)添加し、1時間攪拌し溶解させた後、残存過
酸化水素、アミンオキシド含有量に対する遊離アミン濃
度、色相およびにおいの経時安定性を測定した。測定方
法は実施例1の方法を用いた。結果は表2に示した。
【0029】実施例5 四つ口フラスコにN,N−ジメチル−2−デシルテトラ
デシルアミン(表1の化合物E)381g(1モル)、
水150gを仕込み、攪拌し70℃に保ちながら35%
過酸化水素水溶液107g(1.1モル)を3時間で滴
下し、5時間反応を続けた。残存過酸化水素およびアミ
ンオキシド含有量に対する遊離アミン濃度を確認した
後、温度を25℃まで下げ、エチレンジアミンテトラ酢
酸を0.39g(アミンオキシド含有量に対して0.1
%)添加し、1時間攪拌し溶解させた後、残存過酸化水
素、アミンオキシド含有量に対する遊離アミン濃度、色
相およびにおいの経時安定性を測定した。測定方法は実
施例1の方法を用いた。結果は表2に示した。
【0030】実施例6 四つ口フラスコにN,N−ジメチル−2−ヘキシルデシ
ルアミン(表1の化合物F)269g(1モル)、水1
50gを仕込み、攪拌し70℃に保ちながら35%過酸
化水素水溶液107g(1.1モル)を3時間で滴下
し、5時間反応を続けた。残存過酸化水素およびアミン
オキシド含有量に対する遊離アミン濃度を確認した後、
温度を25℃まで下げ、エチレンジアミンテトラ酢酸を
0.42g(アミンオキシド含有量に対して0.15
%)添加し、1時間攪拌し溶解させた後、残存過酸化水
素、アミンオキシド含有量に対する遊離アミン濃度、色
相およびにおいの経時安定性を測定した。測定方法は実
施例1の方法を用いた。結果は表2に示した。
【0031】比較例1 実施例6で使用した原料アミンを用いてアミンオキシド
を製造した。四つ口フラスコにN,N−ジメチル−2−
ヘキシルデシルアミン269g(1モル)、ジエチレン
トリアミンペンタ酢酸1.3gおよびエタノール150
gを仕込み、攪拌し70℃に保ちながら35%過酸化水
素水溶液106g(1.1モル)を3時間で滴下し、5
時間反応を続けた。測定方法は実施例1の方法を用い
た。結果は表2に示した。
【0032】比較例2 実施例1で使用した原料アミンを用いてアミンオキシド
を製造した。四つ口フラスコにジメチルドデシルアミン
213g(1モル)、クエン酸1.05g(0.005
モル)および水431gを仕込み、70℃に保ちながら
35%過酸化水素水溶液107g(1.1モル)を3時
間で滴下し、5時間反応を続けた。測定方法は実施例1
の方法を用いた。結果は表2に示した。
【0033】比較例3 実施例5で使用した原料アミンを用いてアミンオキシド
を製造した。四つ口フラスコにN,N−ジメチル−2−
デシルテトラデシルアミン281g(1モル)およびエ
タノール150gを仕込み、70℃に保ちながら35%
過酸化水素水溶液164g(1.7モル)を3時間で滴
下し、5時間反応を行った。50℃に温度を下げ、30
%水酸化ナトリウム水溶液3.0gを添加した。3時間
後36%塩酸1.86mlを加えて中和し、濾過して中
和塩を除去した。測定方法は実施例1の方法を用いた。
結果は表2に示した。
【0034】比較例4 実施例1で使用した原料アミンを用いてアミンオキシド
を製造した。四つ口フラスコにN,N−ジメチルドデシ
ルアミン213g(1モル)を仕込み、70℃に保ちな
がら35%過酸化水素水溶液39g(0.4モル)を2
時間で滴下し、3時間反応を行った。その後、水650
gを添加し、70℃に保ちながら35%過酸化水素水溶
液67g(0.7モル)を2時間で滴下し、5時間反応
を行った。50℃に温度を下げ、30%水酸化ナトリウ
ム水溶液5.0gを添加した。3時間後36%塩酸3.
1mlを加えて中和した。測定方法は実施例1の方法を
用いた。結果は表2に示した。
【0035】比較例5 実施例2で使用した原料アミンを用いてアミンオキシド
を製造した。四つ口フラスコにN,N−ジメチルオクタ
デシルアミン295g(1モル)およびジエチレントリ
アミンペンタ酢酸1.3gを仕込み、攪拌して70℃に
保ちながら35%過酸化水素水溶液39g(0.4モ
ル)を2時間で滴下し、3時間反応を行った。その後水
550gを添加し、70℃に保ちながら35%過酸化水
素水溶液106g(1.1モル)を2時間で滴下し、5
時間反応を続けた。測定方法は実施例1の方法を用い
た。結果は表2に示した。
【0036】比較例6 実施例6で使用した原料アミンを用いてアミンオキシド
を製造した。四つ口フラスコにN,N−ジメチル−2−
ヘキシルデシルアミン269g(1モル)、ジエチレン
トリアミンペンタ酢酸1.3gおよびエタノール150
gを仕込み、攪拌し70℃に保ちながら35%過酸化水
素水溶液106g(1.1モル)を3時間で滴下し、5
時間反応を続けた。測定方法は実施例1の方法を用い
た。結果は表2に示した。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】表2より、実施例は全て色相およびにおい
共に若干の劣化は認められるものの良好な結果となって
いる。比較例は、反応終了点の残存過酸化水素量および
遊離の脂肪族第3アミンの量にかかわらず著しく劣化し
ていることがわかる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(I)で示される脂肪族第3アミンと過
    酸化水素とを反応させて得られるアミンオキシドの製造
    方法において、脂肪族第3アミンと過酸化水素とを反応
    させた後、キレート剤を添加することを特徴とするアミ
    ンオキシドの製造方法。 【化1】 (R1は炭素数8〜36の炭化水素基、R2およびR3
    炭素数1〜4のアルキル基またはヒドロキシアルキル
    基、AOは炭素数2〜4のオキシアルキレン基、nはオ
    キシアルキレン基の平均モル数であり、0≦n≦11で
    ある。)
  2. 【請求項2】反応系内の残存過酸化水素が0.5重量%
    以下およびアミンオキシド含有量に対する遊離アミンが
    3.0重量%以下を反応終了点とする請求項1記載のア
    ミンオキシドの製造方法。
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Cited By (4)

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