JP2010064964A - アミンオキサイドの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】色相が良好で高品質のアミンオキサイドを、短時間に高収率で製造する方法の提供。
【解決手段】カルボン酸又はその塩、並びにアルカリの存在下、3級アミン(1)と過酸化水素を反応させる、アミンオキサイド(2)の製造方法。
Figure 2010064964

【選択図】なし

Description

本発明はアミンオキサイドの製造方法に関し、詳しくは洗浄剤等の界面活性剤として有用なアミンオキサイドの製造方法に関する。
アミンオキサイド、特に炭素数6以上の長鎖脂肪族炭化水素基を有するアミンオキサイドは、各種洗浄剤に補助活性剤として使用されており、その応用範囲は、食器用洗浄剤、シャンプー、衣料用洗浄剤等多岐にわたる。アミンオキサイドは、アルキルサルフェート(AS)やアルキルエトキシサルフェート(ES)等のアニオン界面活性剤、又はアルキルエトキシレートやアルキルグルコシド(AG)等のノニオン界面活性剤に添加した場合に於いて、優れた増泡効果や洗浄作用を示す。
アミンオキサイドの製造方法として、特許文献1には、炭酸化合物の存在下に3級アミンと過酸化水素を反応させる方法が開示されている。特許文献2には、1個以上の水酸基を有する多塩基酸又はその塩の存在下で、3級アミンと過酸化水素を反応させる方法が開示されている。特許文献3には、3級アミンと過酸化水素を反応させた後にアルカリを添加して特定のpHに調整する方法が開示されている。
しかし、これら従来の製造方法では、反応速度や収率、更に得られるアミンオキサイドの品質、特に色相においてまだ十分に満足できるものではなかった。
特開昭55−28968号公報 特公昭60−55060号公報 特開平10−168052号公報
本発明の課題は、色相が良好で高品質のアミンオキサイドを、短時間に高収率で製造する方法を提供することにある。
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究の結果、特定のカルボン酸又はその塩並びにアルカリの存在下で、3級アミンと過酸化水素を反応させると、反応速度が速く、色相が良好な高品質のアミンオキサイドが短時間に高収率で得られることを見出した。
即ち、本発明は、炭素原子に結合する少なくとも1つのカルボキシル基を有するカルボン酸又はその塩、並びにアルカリの存在下、一般式(1)で表される第3級アミン(以下3級アミン(1)という)と過酸化水素を反応させる、一般式(2)で表されるアミンオキサイド(以下アミンオキサイド(2)という)の製造方法を提供する。
Figure 2010064964
(式中、R1は炭素数6〜24の脂肪族炭化水素基を示し、R2及びR3はそれぞれ独立に、ヒドロキシル基を有していても良い炭素数1〜24の脂肪族炭化水素基を示すか、あるいはR2とR3が一緒になって形成する酸素原子を有していても良い環状構造を示す。A1及びA2はそれぞれ独立に、ヒドロキシル基を有していても良い炭素数1〜5のアルキレン基を示し、n1及びn2はそれぞれ独立に、平均付加モル数を示す0〜20の数である。)
本発明の方法により、色相が良好で高品質のアミンオキサイドを、短時間に高収率で製造することができる。
本発明に用いられる3級アミン(1)は上記一般式(1)で表されるが、一般式(1)において、R1は炭素数6〜24の脂肪族炭化水素基を示し、炭素数8〜22の脂肪族炭化水素基が好ましく、炭素数8〜18の脂肪族炭化水素基がより好ましい。ここで脂肪族炭化水素基としては、直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基が挙げられ、直鎖又は分岐鎖のアルキル基が好ましい。
2及びR3はそれぞれ独立に、ヒドロキシル基を有していても良い炭素数1〜24の脂肪族炭化水素基を示すか、あるいはR2とR3が一緒になって形成する酸素原子を有していても良い環状構造を示すが、R2としては、炭素数1〜5のヒドロキシル基を有していても良い脂肪族炭化水素基又は炭素数6〜24の脂肪族炭化水素基が好ましく、炭素数1〜3のヒドロキシル基を有していても良い脂肪族炭化水素基又は炭素数8〜22の脂肪族炭化水素基がより好ましい。R3としては、炭素数1〜5のヒドロキシル基を有していても良い脂肪族炭化水素基が好ましく、炭素数1〜3のヒドロキシル基を有していても良い脂肪族炭化水素基がより好ましい。ここでヒドロキシル基を有していても良い脂肪族炭化水素基としては、直鎖又は分岐鎖のアルキル基、アルケニル基又はヒドロキシアルキル基が挙げられ、直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はヒドロキシアルキル基が好ましい。R2とR3が一緒になって形成する酸素原子を有していても良い環状構造としては、ピペリジン環、モルホリン環等が挙げられる。
1及びA2はそれぞれ独立に、ヒドロキシル基を有していても良い炭素数1〜5のアルキレン基を示すが、炭素数2〜3のアルキレン基が好ましい。アルキレン基は直鎖でも分岐鎖を有していても良い。n1及びn2はそれぞれ独立に、平均付加モル数を示す0〜20の数を示すが、0〜10の数が好ましく、0〜5の数がより好ましく、0が更に好ましい。
3級アミン(1)の好ましい具体例としては、ジメチルオクチルアミン、ジメチルデシルアミン、ジメチルドデシルアミン、ジメチルテトラデシルアミン、ジメチルヘキサデシルアミン、ジメチルオクタデシルアミン、ジオクチルメチルアミン、ジデシルメチルアミン、ジドデシルメチルアミン、ジテトラデシルメチルアミン、ジヘキサデシルメチルアミン、ジオクタデシルメチルアミン、オクチルピペリジン、デシルピペリジン、ドデシルピペリジン、テトラデシルピペリジン、ヘキサデシルピペリジン、オクタデシルピペリジン、オクチルモルホリン、デシルモルホリン、ドデシルモルホリン、テトラデシルモルホリン、ヘキサデシルモルホリン、オクタデシルモルホリン、2−エチルヘキシルジメチルアミン、2−ブチルオクチルジメチルアミン、2−ヘキシルデシルジメチルアミン、ジヒドロキシエチルオクチルアミン、ジヒドロキシエチルデシルアミン、ジヒドロキシエチルドデシルアミン、ジヒドロキシエチルテトラデシルアミン、ジヒドロキシエチルオクタデシルアミン等が挙げられる。
本発明において、3級アミン(1)と反応させる過酸化水素は、20〜90重量%の水溶液が工業的に入手可能であり、このいずれの濃度のものも本発明で使用できるが、一般には35重量%のものが好ましい。過酸化水素水溶液の使用量は、3級アミン1モルに対して0.99〜2.0モル倍が好ましく、モノ長鎖アルキル基を有するアミンオキサイドの場合では0.99〜1.5モル倍がより好ましく、1.00〜1.25モル倍がさらに好ましく、1.00〜1.05モル倍がさらにより好ましい。また、ジ長鎖アルキル基を有するアミンオキサイドの場合では1.0〜2.0モル倍がより好ましく、1.05〜1.7モル倍がさらに好ましく、1.1〜1.5モル倍がさらにより好ましい。
本発明において、3級アミン(1)と過酸化水素との反応は、炭素原子に結合する少なくとも1個のカルボキシル基を有するカルボン酸又はその塩、並びにアルカリの存在下で行う。
本発明に用いられる炭素原子に結合する少なくとも1個のカルボキシル基を有するカルボン酸又はその塩としては、炭素原子に結合する2個以上のカルボキシル基を有するカルボン酸又はその塩が好ましく、炭素数2〜10の2価以上のカルボン酸又はその塩がより好ましく、1個以上の水酸基を有する炭素数2〜10の2〜5価のカルボン酸又はその塩が更に好ましい。塩としては、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩等が挙げられ、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩が好ましい。
本発明に用いられるカルボン酸又はその塩の好ましい具体例としては、リンゴ酸、酒石酸、シトラマル酸、クエン酸、イソクエン酸又はこれらの塩等が挙げられる。特にクエン酸又は酒石酸等のカルボン酸が好ましく、クエン酸がより好ましい。
本発明に用いられるアルカリとしては、アルカリ金属、アルカリ土類金属又はアンモニウムの水酸化物、炭酸塩又は炭酸水素塩等が挙げられる。
本発明に用いられるアルカリの好ましい具体例としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸アンモニウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素アンモニウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム等が挙げられ、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、水酸化ナトリウムがより好ましく、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウムがさらに好ましい。
本発明において、カルボン酸又はその塩の使用量は、3級アミン(1)に対して0.0005〜0.1モル倍が好ましく、0.001〜0.05モル倍がより好ましく、0.002〜0.03モル倍が更に好ましい。また、アルカリの使用量は、3級アミン(1)に対して0.0003〜0.3モル倍が好ましく、0.001〜0.05モル倍がより好ましく、0.002〜0.03モル倍が更に好ましい。
本発明の反応は溶媒を用いることが好ましく、溶媒としては、一般に水が使用され、アミンオキサイド水溶液の粘度を調節するために、メタノール、エタノール、イソプロパノール等の水溶性溶媒を併用することもできる。過酸化水素の仕込み温度は50〜120℃が好ましく、60〜100℃がより好まく、特に70〜95℃が反応時間の短縮と得られるアミンオキサイドの色相などから好ましい。
また、本発明の方法においては、過酸化水素を添加した後、アミンオキサイドへの転化率を向上させるために熟成を行う。熟成時間としては、0.5〜15時間が好ましく、モノ長鎖アルキル基を有するアミンオキサイドの場合では0.5〜5時間がより好ましい。また、ジ長鎖アルキル基を有するアミンオキサイドの場合は1〜15時間がより好ましく、1〜10時間がさらに好ましい。アミンオキサイドへの転化率が99%に達するに要する熟成時間が極端に短い場合は、分解などの異常反応も伴いやすくなり、色相や匂い悪化等の品質低下が起きやすくなり、一方、アミンオキサイドへの転化率が99%に達するに要する熟成時間が比較的長い場合は生産性の面や未反応アミンの高温での長時間保持により色相悪化等が起きやすくなることから、上記熟成時間がより好ましい。また、熟成温度は、50〜120℃が好ましく、60〜100℃がより好ましく、70〜95℃がさらに好ましい。
本発明の方法により、反応終了品の色相の判断基準であるAPHAが、好ましくは30未満、より好ましくは20以下のアミンオキサイドを得ることができる。
以下の例中の%は特記しない限り重量基準である。
実施例1
滴下ロート、温度計、冷却管及び撹拌機を取り付けた500mlの四つ口フラスコにラウリルジメチルアミン(花王(株)製ファーミン DM2098):96.86g(0.45mol)、イオン交換水:167.78g、クエン酸:0.43g(0.0023mol)及び炭酸水素ナトリウム:0.38g(0.0045mol)を入れ、攪拌しながら80℃まで加熱した。その後、45%過酸化水素:34.49g(0.46mol)を1時間かけて滴下し、その後90℃にて熟成した。反応の進行を1H−NMR測定にて確認した結果、第3級アミンからアミンオキサイドへの転化率が99%に達するに要した熟成時間は2時間であった。また、反応終了品の色相はAPHA5であった。
実施例2
実施例1と同様の装置でクエン酸を1.30g(0.0068mol)に変更した以外は、実施例1の方法に従ってラウリルジメチルアミンオキサイドを製造した。アミンオキサイドへの転化率が99%に達するに要した熟成時間は2時間であった。また、反応終了品の色相はAPHA5であった。
実施例3
実施例1と同様の装置でラウリルジメチルアミンをミリスチルジメチルアミン(花王(株)製ファーミン DM4098):69.85g(0.29mol)に変更して、さらにイオン交換水を207.77g、クエン酸を0.28g(0.0015mol)、炭酸水素ナトリウムを0.24g(0.0029mol)及び45%過酸化水素を21.84g(0.29mol)に変更した以外は、実施例1の方法に従ってミリスチルジメチルアミンオキサイドを製造した。アミンオキサイドへの転化率が99%に達するに要した熟成時間は2時間であった。また、反応終了品の色相はAPHA5であった。
実施例4
実施例1と同様の装置でラウリルジメチルアミンをジラウリルメチルアミン(花王(株)製ファーミン M2-2095):100.11g(0.27mol)に変更して、さらにイオン交換水を170.64g、クエン酸を0.26g(0.0014mol)、炭酸水素ナトリウムを0.23g(0.0027mol)及び45%過酸化水素を28.73g(0.38mol)に変更した以外は実施例1の方法に従ってジ長鎖アルキルを有するジラウリルメチルアミンオキサイドを製造した。アミンオキサイドへの転化率が99%に達するに要した熟成時間は8時間であった。また、反応終了品の色相はAPHA5であった。
実施例5
実施例1と同様の装置でクエン酸を酒石酸:0.34g(0.0023mol)に変更した以外は、実施例1の方法に従ってラウリルジメチルアミンオキサイドを製造した。アミンオキサイドへの転化率が99%に達するに要した熟成時間は3時間であった。また、反応終了品の色相はAPHA5であった。
実施例6
実施例1と同様の装置で炭酸水素ナトリウムを炭酸ナトリウム:0.30g(0.0028mol)に変更した以外は、実施例1の方法に従ってラウリルジメチルアミンオキサイドを製造した。アミンオキサイドへの転化率が99%に達するに要した熟成時間は2時間であった。また、反応終了品の色相はAPHA5であった。
実施例7
実施例1と同様の装置で炭酸ナトリウムの添加量を0.13g(0.0012mol)に変更した以外は、実施例6の方法に従ってラウリルジメチルアミンオキサイドを製造した。アミンオキサイドへの転化率が99%に達するに要した熟成時間は3時間であった。また、反応終了品の色相はAPHA5であった。
実施例8
実施例1と同様の装置で炭酸水素ナトリウムを水酸化ナトリウム:0.23g(0.0058mol)に変更した以外は、実施例1の方法に従ってラウリルジメチルアミンオキサイドを製造した。アミンオキサイドへの転化率が99%に達するに要した熟成時間は3時間であった。また、反応終了品の色相はAPHA5であった。
実施例9
実施例1と同様の装置で水酸化ナトリウムを0.10g(0.0025mol)に変更した以外は、実施例8の方法に従ってラウリルジメチルアミンオキサイドを製造した。アミンオキサイドへの転化率が99%に達するに要した熟成時間は3時間であった。また、反応終了品の色相はAPHA5であった。
実施例10
実施例1と同様の装置で水酸化ナトリウムを0.06g(0.0015mol)に変更した以外は、実施例8の方法に従ってラウリルジメチルアミンオキサイドを製造した。アミンオキサイドへの転化率が99%に達するに要した熟成時間は3時間であった。また、反応終了品の色相はAPHA5であった。
比較例1
実施例1と同様の装置で炭酸水素ナトリウムを添加しない以外は、実施例1の方法に従ってラウリルジメチルアミンオキサイドを製造した。アミンオキサイドへの転化率は、熟成2時間では95%であり、99%に達するに要した熟成時間は6時間で実施例1に比べて長時間必要であった。また、反応終了品の色相はAPHA5であった。
比較例2
実施例1と同様の装置で炭酸水素ナトリウムを添加しない以外は、実施例3の方法に従ってミリスチルジメチルアミンオキサイドを製造した。アミンオキサイドへの転化率は、熟成2時間では95%であり、99%に達するに要した熟成時間は6時間で実施例3に比べて長時間必要であった。また、反応終了品の色相はAPHA5であった。
比較例3
実施例1と同様の装置で炭酸水素ナトリウムを添加しない以外は、実施例4の方法に従ってジ長鎖アルキルを有するジラウリルメチルアミンオキサイドを製造した。アミンオキサイドへの転化率は、熟成8時間では93%、99%に達するに要した熟成時間は16時間で実施例4に比べて長時間必要であった。また、反応終了品の色相はAPHA30であり、実施例4のAPHA5に比べて悪かった。
比較例4
実施例1と同様の装置で炭酸水素ナトリウムを添加しない以外は、実施例2の方法に従ってラウリルジメチルアミンオキサイドを製造した。アミンオキサイドへの転化率は、熟成2時間では94%であり、99%に達するに要した熟成時間は6時間で実施例2に比べて長時間必要であった。また、反応終了品の色相はAPHA5であった。
比較例5
実施例1と同様の装置でクエン酸を添加せず、炭酸水素ナトリウムを0.57g(0.0068mol)に変更した以外は、実施例1の方法に従ってラウリルジメチルアミンオキサイドを製造した。アミンオキサイドへの転化率は、熟成2時間では89%であり、熟成6時間においても99%に到達できなかった。また、反応終了品の色相はAPHA40であり、実施例1のAPHA5に比べて悪かった。
比較例6
実施例1と同様の装置で炭酸水素ナトリウムを炭酸ナトリウム:0.30g(0.0028mol)に変更した以外は、比較例5の方法に従ってラウリルジメチルアミンオキサイドを製造した。アミンオキサイドへの転化率は、熟成3時間では85%であり、熟成10時間においても99%に到達できなかった。また、反応終了品の色相はAPHA50であり、実施例6のAPHA5に比べて悪かった。
比較例7
実施例1と同様の装置で炭酸ナトリウムを0.42g(0.0040mol)に変更した以外は、比較例6の方法に従ってラウリルジメチルアミンオキサイドを製造した。アミンオキサイドへの転化率は、熟成2時間では77%であり、熟成10時間においても99%に到達できなかった。また、反応終了品の色相はAPHA80であり、実施例6のAPHA5に比べて悪かった。
比較例8
実施例1と同様の装置でクエン酸をエチレンジアミン四酢酸:0.66g(0.0023mol)に変更した以外は、実施例1の方法に従ってラウリルジメチルアミンオキサイドを製造した。アミンオキサイドへの転化率が99%に達するに要した熟成時間は2時間であったが、反応終了品の色相はAPHA30であり、実施例1のAPHA5に比べて悪かった。
比較例9
実施例1と同様の装置でエチレンジアミン四酢酸を1.32g(0.0045mol)に変更した以外は、比較例8の方法に従ってラウリルジメチルアミンオキサイドを製造した。アミンオキサイドへの転化率は、熟成2時間では96%であり、熟成6時間においても99%に到達できなかった。また、反応終了品の色相はAPHA100であり、実施例1のAPHA5に比べて悪かった。
実施例1〜10及び比較例1〜9の結果を表1にまとめて示す。
Figure 2010064964

Claims (6)

  1. 炭素原子に結合する少なくとも1個のカルボキシル基を有するカルボン酸又はその塩、並びにアルカリの存在下、一般式(1)で表される第3級アミンと過酸化水素を反応させる、一般式(2)で表されるアミンオキサイドの製造方法。
    Figure 2010064964
    (式中、R1は炭素数6〜24の脂肪族炭化水素基を示し、R2及びR3はそれぞれ独立に、ヒドロキシル基を有していても良い炭素数1〜24の脂肪族炭化水素基を示すか、あるいはR2とR3が一緒になって形成する酸素原子を有していても良い環状構造を示す。A1及びA2はそれぞれ独立に、ヒドロキシル基を有していても良い炭素数1〜5のアルキレン基を示し、n1及びn2はそれぞれ独立に、平均付加モル数を示す0〜20の数である。)
  2. カルボン酸又はその塩の使用量が、一般式(1)で表される第3級アミンに対して0.0005〜0.1モル倍である、請求項1記載のアミンオキサイドの製造方法。
  3. アルカリの使用量が、一般式(1)で表される第3級アミンに対して0.0003〜0.3モル倍である、請求項1又は2記載のアミンオキサイドの製造方法。
  4. 一般式(1)及び(2)におけるR1が、炭素数8〜22脂肪族炭化水素基である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のアミンオキサイドの製造方法。
  5. カルボン酸又はその塩が、炭素数2〜10の2価以上のカルボン酸又はそのアルカリ金属塩である、請求項1〜4のいずれか1項に記載のアミンオキサイドの製造方法。
  6. アルカリが、アルカリ金属、アルカリ土類金属又はアンモニウムの水酸化物、炭酸塩又は炭酸水素塩である、請求項1〜5のいずれか1項に記載のアミンオキサイドの製造方法。
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JP2014185122A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Matsumoto Yushi Seiyaku Co Ltd アミンオキサイドの製造方法

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