JP4073179B2 - N−カルボキシアルキル−アミノ酸類の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、N−カルボキシアルキル−アミノ酸類の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
N−カルボキシアルキル−アミノ酸類は、金属イオンを封鎖するキレート能が高いことから、有害金属の除去、有価金属の濃縮回収、金属の分離精製等に用いる金属キレート剤として活用することができる可能性がある。例えば、洗剤用ビルダー、石鹸添加剤、繊維・染色用薬剤、めっき工業用薬剤、漂白剤助剤等への利用が考えられ、特に、写真用処理剤の調製に用いる写真用薬剤(写真用キレート剤)への適用が注目されている。
【0003】
これらの用途では、通常はキレート剤が生活排水や産業廃棄物中に混じって廃棄されることになるため、生分解性が低いものであると、環境や生態系に影響を及ぼすことが懸念される。そこで、天然系において微生物やその産出物によって自然に分解が進行することにより、分解物が環境や生態系に悪影響を及ぼさなくなる性質、すなわち生分解性が高いキレート剤が欧米を中心に求められつつあり、日本でも関心が高まっている。
【0004】
現在のところ広く用いられている代表的なキレート剤としては、安価でキレート能が高いエチレンジアミン四酢酸(EDTA)等が挙げられるが、これの生分解性が極めて悪いことが知られていることから、キレート能と生分解性とを両立することができるキレート剤の一つとして、優れたキレート能と2級アミン構造に由来する優れた生分解性とを合わせ有するN−カルボキシアルキル−アミノ酸類への期待が高まっており、これの工業的な製造に関して種々の検討がなされている。このようなN−カルボキシアルキル−アミノ酸類を工業的に製造する場合、製造工程により得られた溶液の状態で保存したり供給したりするのが便宜である。
【0005】
特開平9−110812号公報には、特定構造のアミノ酸と、(メタ)アクリル酸、その塩又はエステルを塩基の存在下、反応させてアミノポリカルボン酸類を製造する方法に関し、実施例には、水酸化ナトリウムの水溶液にL−アスパラギン酸及びアクリル酸を加えて反応させることにより、N−2−カルボキシエチル−L−アスパラギン酸を得たことが開示されている。
【0006】
しかしながら、このような方法で工業的にN−カルボキシアルキル−アミノ酸類を含む溶液を製造して保存したり供給したりする場合には、製造工程においてアクリル酸により不純物となる重合体が生成することから、収率が低下すると共に、溶液の粘度が高くなって取り扱いにくくなり、また、未反応のアミノ酸や副生成物の分解によって生成するフマル酸等の不純物に起因すると考えられる溶液の分離や沈殿による不均一化が生じる恐れがある。このように不均一化が生じると、化学製品としての品質や性能が低下することになる。また、目的物を高収率で得るために、反応時における中和度の設定を工夫したり、溶液の分離や沈殿による不均一化を抑制するために、N−カルボキシアルキル−アミノ酸類を含む溶液の濃度や中和度の設定を工夫したりする余地があった。
【0007】
特開平9−249625号公報には、水性媒体中で特定構造のL−アスパラギン酸化合物と特定構造のアクリル酸化合物とを反応させてL−アスパラギン酸−N−モノプロピオン酸及び/又はその金属塩を製造する方法が開示されている。この方法を用いると、L−アスパラギン酸化合物へのアクリル酸化合物の付加を効率よく行うことができ、工業的に適した製法により高収率でN−カルボキシアルキル−アミノ酸類を得ることが可能である。しかしながら、この方法においても条件によってはアクリル酸の重合体の生成や、溶液の分離が生じるなど、改良の余地は残されていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記に鑑み、アミノ酸化合物等に(メタ)アクリル酸化合物等を付加させるにあたって、不純物となる重合体の生成を抑制し、かつ溶液の分離や沈殿による不均一化を抑制すると共に、生分解性の低い3級アミン構造を有するジ付加体の生成を抑制し、優れたキレート能と2級アミン構造に由来する優れた生分解性とを有するモノ付加体であるN−カルボキシアルキル−アミノ酸類を選択的に製造する工業的に簡便な方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、反応液中でアミノ酸化合物に(メタ)アクリル酸化合物を付加させることにより、N−カルボキシアルキル−アミノ酸類の溶液を製造する方法について種々検討するうち、(メタ)アクリル酸化合物の反応液への添加方法を「一括投入」から「滴下」とすると、目的物の収率を低下させることなく(メタ)アクリル酸化合物による重合体の生成を抑制することができることや、反応液の温度や反応液中の(メタ)アクリル酸の濃度を調整したりすると、目的物の収率を低下させることなく(メタ)アクリル酸化合物による重合体の生成を抑制することができることにまず着目した。このように重合体の生成が抑制された溶液では、粘度の上昇が著しく抑制されて取り扱いやすいものとなり、また、溶液の分離や沈殿による不均一化を抑制することが可能となる。そして、(メタ)アクリル酸化合物をアミノ酸化合物の一部又は全部を中和した後に添加することにより、従来の製法に比べて、アミノ酸化合物等の窒素原子上に(メタ)アクリル酸化合物等が2個付加したジ付加体よりも1個付加したモノ付加体であるN−カルボキシアルキル−アミノ酸類を選択性良く製造することが可能となり、上記課題をみごとに解決することができることに想到した。このようにモノ付加体が選択的に生成した生成物では、3級アミン構造を有するジ付加体よりも2級アミン構造を有するモノ付加体の方が生分解性が優れることから生分解性が著しく向上されて、優れたキレート能と生分解性とが両立されることになる。また、N−カルボキシアルキル−アミノ酸類を含む溶液の中和度を特定の範囲となるように調整すると上記の作用効果を発揮することも見いだし、本発明に到達したものである。
【0010】
すなわち本発明は、アミノ酸化合物の一部又は全部を中和した反応液中で(メタ)アクリル酸化合物を反応させてN−カルボキシアルキル−アミノ酸類を含む溶液を得る工程を含んでなるN−カルボキシアルキル−アミノ酸類の製造方法であって、上記(メタ)アクリル酸化合物の反応液への添加は、アミノ酸化合物の一部又は全部を中和した後に滴下することにより行われるN−カルボキシアルキル−アミノ酸類の製造方法である。
【0011】
本発明はまた、アミノ酸化合物の一部又は全部を中和した反応液中で(メタ)アクリル酸化合物を反応させてN−カルボキシアルキル−アミノ酸類を含む溶液を得る工程を含んでなるN−カルボキシアルキル−アミノ酸類の製造方法であって、上記(メタ)アクリル酸化合物の反応液への添加は、反応液の温度を50℃以上として行われるN−カルボキシアルキル−アミノ酸類の製造方法でもある。
【0012】
本発明は更に、アミノ酸化合物の一部又は全部を中和した反応液中で(メタ)アクリル酸化合物を反応させてN−カルボキシアルキル−アミノ酸類を含む溶液を得る工程を含んでなるN−カルボキシアルキル−アミノ酸類の製造方法であって、上記反応液中の(メタ)アクリル酸の濃度は、10重量%以下に調整されてなるN−カルボキシアルキル−アミノ酸類の製造方法でもある。
以下に、本発明を詳述する。
【0013】
本発明のN−カルボキシアルキル−アミノ酸類の製造方法は、アミノ酸化合物の一部又は全部を中和した反応液中で(メタ)アクリル酸化合物を反応させてN−カルボキシアルキル−アミノ酸類を含む溶液を得る工程(以下、(メタ)アクリル酸化合物付加工程ともいう)を含んでなる。これにより、目的とするN−カルボキシアルキル−アミノ酸類を選択性よく製造することができ、例えば、窒素原子上に(メタ)アクリル酸化合物に由来する原子団を1個有するN−カルボキシアルキル−アミノ酸類を選択性よく簡便に製造することができる。
【0014】
本発明において用いられるアミノ酸化合物及び(メタ)アクリル酸化合物は、それぞれ1種であってもよく、2種以上であってもよい。いずれか又は両方を2種以上用いる場合には、生成物であるN−カルボキシアルキル−アミノ酸類も2種以上となる。また、(メタ)アクリル酸化合物付加工程以外の工程を含んでもよい。
【0015】
上記アミノ酸化合物としては特に限定されず、例えば、アスパラギン酸、グルタミン酸、セリン、スレオニン等が挙げられる。これらの中でも、生成するN−カルボキシアルキル−アミノ酸類が優れたキレート作用を有することから、アスパラギン酸、グルタミン酸を用いることが好ましい。より好ましくは、アスパラギン酸である。また、上記アミノ酸化合物は、L配置のアミノ酸化合物(L体)であってもD配置のアミノ酸化合物(D体)であってもよく、ラセミ混合物等のL体とD体の混合物であってもよいが、L体を用いることが好ましい。これにより、L体がD体よりも安価であることから、生成物の製造コストを低減することが可能となる。また、L体のアミノ酸化合物を用いると、これに由来する立体配置が生成するN−カルボキシアルキル−アミノ酸類の構造式中の不斉炭素にS配置として保持されることとなり、このようなS配置の不斉炭素を有する化合物がR配置の不斉炭素を有する化合物よりも生分解性が優れることから、生成するN−カルボキシアルキル−アミノ酸類の生分解性が向上することになる。これらのことから、本発明ではアミノ酸化合物として、L−アスパラギン酸を用いることが最も好適である。
【0016】
上記(メタ)アクリル酸化合物としては特に限定されず、例えば、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸ナトリウム等が挙げられる。これらの中でも、(メタ)アクリル酸を用いることが好ましい。
上記(メタ)アクリル酸化合物付加工程において使用するアミノ酸化合物と(メタ)アクリル酸化合物との割合としては特に限定されず、例えば、アミノ酸化合物1モルに対して、(メタ)アクリル酸化合物を0.5〜1.5モルとすることが好ましい。0.5モル未満であると、N−カルボキシアルキル−アミノ酸の純度が低下し、生産性が悪くなるおそれがある。1.5モルを超えると、モノ付加反応の選択性が低下し、ジ付加体であるN,N−ビス(カルボキシアルキル)−アミノ酸の生成を充分に抑制することができないおそれがある。より好ましくは、0.8〜1.2モルである。
【0017】
上記(メタ)アクリル酸化合物付加工程で使用するアミノ酸化合物及び(メタ)アクリル酸化合物は、一般に入手できるものであれば粗製品でも精製品でもよく、それらは水溶液であっても使用可能である。
【0018】
上記(メタ)アクリル酸化合物付加工程において、アミノ酸化合物の一部又は全部を中和した反応液を調製する方法としては特に限定されず、例えば、(1)塩の形態のアミノ酸化合物を媒体に添加する方法、(2)塩基を用いてアミノ酸化合物を媒体中で塩の形態とする方法等が好ましい。これらの場合、すべてのアミノ酸化合物の分子のうち、一部が塩の形態となっていてもよく、全部が塩の形態となっていてもよい。また、アミノ酸化合物の1分子が2つ以上のカルボキシル基を有するときには、そのうちの一部のカルボキシル基が塩の形態となっていてもよく、全部のカルボキシル基が塩の形態となっていてもよい。なお、アミノ酸化合物の塩を塩基を用いて調製する際、アミノ酸化合物と塩基の仕込順序や仕込方法としては特に限定されるものではない。また、アミノ酸化合物の一部又は全部を中和することにより、アミノ酸化合物が有するカルボキシル基の水素原子の一部又は全部がアルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、アンモニウム、有機アミン等となるが、一部がアルキル基やアリール基等となるようにしてもよい。
【0019】
上記媒体としては、水性媒体であることが好ましい。水性媒体とは、水若しくは水と水に溶解する溶媒との混合物で、例えば、水;水とメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、アセトン、アセトニトリル等との混合溶媒等が挙げられる。これらの中でも、水を用いることが好ましい。
【0020】
上記塩基としては特に限定されず、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物;アンモニア;炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、リン酸三ナトリウム、アルミン酸ナトリウム等のアルカリ金属塩;水酸化カルシウム等のアルカリ土類金属水酸化物;トリエチルアミン、ピリジン等の3級アミン類;水酸化テトラエチルアンモニウム、水酸化テトラブチルアンモニウム等の水酸化四級アンモニウム塩等が挙げられ、1種又は2種を用いることができる。これらの中でも、本発明では水酸化ナトリウム及び/又はアンモニアが好適である。
【0021】
上記塩基によるアミノ酸化合物の塩の形成割合を「アミノ酸化合物の中和度」とし、化学量論的にアミノ酸化合物が有するカルボキシル基の全部が塩の形態となるときを中和度100%とすると、上記(メタ)アクリル酸化合物を添加する前のアミノ酸化合物の中和度が、40%以上となるようにすることが好ましく、これにより目的物を高収率で得ることができることになる。また上記中和度が高くなるほど反応速度が早くなるが、150%以下となるようにすることが好ましい。150%を超えると、副反応が起こるなどして、収率・純度が低下するおそれがある。より好ましくは、50〜120%であり、更に好ましくは、60〜100%である。なお、中和度が100%を超えるときには、アミノ酸化合物を塩の形態とすることができる塩基が化学量論的に過剰に存在することになる。
【0022】
本発明では、(1)上記(メタ)アクリル酸化合物の反応液への添加が、アミノ酸化合物の一部又は全部を中和した後に滴下することにより行われる形態、(2)上記(メタ)アクリル酸化合物の反応液への添加が、反応液の温度を50℃以上として行われる形態、又は、(3)上記反応液中の(メタ)アクリル酸の濃度が、10重量%以下に調整されてなる形態の3つがあるが、これら(1)、(2)及び(3)の形態を適宜組み合わせて行ってもよい。上記(1)の形態においては、滴下時間を1分〜12時間とすることが好ましい。より好ましくは10分〜8時間であり、更に好ましくは20分〜6時間である。また、この際反応液中の(メタ)アクリル酸濃度が10重量%以下となるようにすることが好ましい。上記(2)及び(3)の形態において、(メタ)アクリル酸化合物を反応液に添加する方法としては特に制限はないが、反応液中の(メタ)アクリル酸濃度が10重量%以下となるようにすることが好ましく、一括投入、分割投入、滴下等が挙げられ、いくつかの方法を組み合わせてもよい。更に、(メタ)アクリル酸の添加時には反応液を攪拌することが好ましい。
【0023】
上記(2)において、反応液の温度が50℃未満であると、アミノ酸溶液に(メタ)アクリル酸化合物を一括添加したときに高粘度化が起こるおそれがある。好ましくは、60〜150℃であり、より好ましくは、70〜120℃である。
【0024】
上記(3)において、反応液中の(メタ)アクリル酸の濃度が10%を超えると、溶液が高粘度となる。好ましくは、7重量%以下であり、より好ましくは、5重量%以下である。なお、反応液中の(メタ)アクリル酸濃度は、0重量%を超えるものとする。(メタ)アクリル酸の濃度を調整する方法としては特に限定されず、例えば、(メタ)アクリル酸化合物の初期添加量を調整することにより調整する方法や、分割投入や滴下により添加する場合であれば、反応で消費された(メタ)アクリル酸の量等を考慮して、(メタ)アクリル酸化合物の添加量や添加回数、滴下時間等を適宜調整する方法等を適用することができる。
【0025】
上記(メタ)アクリル酸化合物付加工程においては、(メタ)アクリル酸化合物を添加した後の全カルボン酸化合物の中和度が、40〜90%であることが好ましい。すなわち、上記アミノ酸化合物の一部又は全部を中和した反応液に、上記(メタ)アクリル酸化合物を添加した後の全カルボン酸化合物の中和度は、40〜90%であることが好ましく、これにより生成したN−カルボキシアルキル−アミノ酸類の溶液の分離や沈殿による不均一化が抑制されて生成物溶液の安定性が向上することになる。より好ましくは、42〜85%であり、更に好ましくは、45〜75%である。なお、全カルボン酸化合物の中和度とは、カルボキシル基を含む化合物のカルボキシル基の塩の形成割合で、すなわちN−カルボキシアルキル−アミノ酸や原料のアミノ酸化合物や(メタ)アクリル酸化合物及びカルボキシル基をもつ副生成物のカルボキシル基の全部が塩の形態となることが中和度100%である。
【0026】
上記(メタ)アクリル酸化合物付加工程における反応条件としては特に限定されず、例えば、反応温度としては、50〜180℃とすることが好ましい。50℃未満であると、反応速度が著しく低下するおそれがある。180℃を超えると、反応原料であるアミノ酸化合物、(メタ)アクリル酸や、生成物の分解が起こるおそれがあり、生成物の収率や純度が低下するおそれがある。より好ましくは、60〜150℃である。反応時間としては、反応温度、反応原料の濃度等により適宜設定すればよいが、通常5分〜20時間とすることが好ましい。より好ましくは、10分〜10時間である。また、反応の操作方法としては、例えば、回分操作、連続操作、半回分操作等のいずれの方法を用いてもよい。
【0027】
本発明のN−カルボキシアルキル−アミノ酸類の製造方法の好ましい形態としてはまた、アミノ酸化合物の一部又は全部を中和した反応液中で(メタ)アクリル酸化合物を反応させてN−カルボキシアルキル−アミノ酸類を含む溶液を得る工程を含んでなるN−カルボキシアルキル−アミノ酸類の製造方法であって、上記N−カルボキシアルキル−アミノ酸類を含む溶液の濃度は、15〜65重量%に調整されてなる形態等が挙げられる。上記N−カルボキシアルキル−アミノ酸類を含む溶液の濃度とは、(メタ)アクリル酸化合物付加工程により得られる溶液中のN−カルボキシアルキル−アミノ酸類、副生成物等の不純物及び未反応原料の酸及び塩の濃度を意味する。
【0028】
上記製造方法によっても、N−カルボキシアルキル−アミノ酸類を含む溶液の分離や沈殿による不均一化を抑制することが可能であることから、溶液状態で保存するときの安定性を向上し、また、溶液の粘度を低くして取り扱いしやすくすることができることになる。上記濃度が15重量%未満であると、N−カルボキシアルキル−アミノ酸類の含有量が少なすぎて化学製品としての価値が低下し、65重量%を超えると、上記の作用効果が発揮されないこととなる。上記濃度の好ましい範囲としては、30〜60重量%であり、より好ましくは、44〜55重量%である。なお、(メタ)アクリル酸化合物付加工程は上述したのと同様であり、(メタ)アクリル酸化合物の反応液への添加が、アミノ酸化合物の一部又は全部を中和した後に滴下することにより行われることが好ましい。
【0029】
上記N−カルボキシアルキル−アミノ酸類を含む溶液の濃度を調整する方法としては特に限定されず、例えば、好ましい形態としては、(1)アミノ酸化合物や(メタ)アクリル酸化合物、溶媒の仕込み量を調整することにより行う方法、(2)(メタ)アクリル酸化合物付加工程の後に得られる溶液の溶媒量を調整することにより行う方法等が挙げられる。このような(1)及び(2)の方法を適宜組み合わせて行ってもよい。
【0030】
上記製造方法ではまた、上記N−カルボキシアルキル−アミノ酸類を含む溶液を製品として取り扱ったり保存したりする際には、溶液の中和度が、40〜95%に調整されてなることが好ましい。
上記N−カルボキシアルキル−アミノ酸類を含む溶液の中和度とは、化学量論的に溶液中のN−カルボキシアルキル−アミノ酸や原料のアミノ酸化合物や(メタ)アクリル酸化合物及びカルボキシル基をもつ副生成物のカルボキシル基の全部が塩の形態となるときを中和度100%とする値である。
【0031】
上記N−カルボキシアルキル−アミノ酸類を含む溶液の中和度を上記の範囲にすることによっても、上記の作用効果を発揮することになる。上記中和度が高くなるに従って溶液の粘度が高くなる傾向にあるが、40%未満であると、溶液状態で保存するときの安定性が低下するおそれがあり、95%を超えると、析出が出やすくなり溶液が取り扱いにくくなるおそれがある。上記中和度のより好ましい範囲としては、42〜90%であり、更に好ましくは、45〜85%である。
【0032】
上記N−カルボキシアルキル−アミノ酸類を含む溶液の中和度を調整する方法としては特に限定されず、例えば、(1)反応液中のアミノ酸化合物や(メタ)アクリル酸化合物、塩基の仕込み量を調整することにより行う方法、(2)(メタ)アクリル酸化合物付加工程の後に得られる溶液に酸及び/又は塩基を添加することにより行う方法等が挙げられる。このような(1)及び(2)の方法を適宜組み合わせて行ってもよい。
【0033】
本発明では、N−カルボキシアルキル−アミノ酸類を含む溶液において、粘度が0.3Pa・s以下となるように調整したり、pHが25℃で3〜12となるように調整したりすることが好ましい。これにより、本発明の作用効果がより確実に発揮されることになる。上記粘度としては、より好ましくは、0.25Pa・s以下であり、更に好ましくは、0.2Pa・s以下である。また、上記pHとしては、より好ましくは3.5〜11であり、更に好ましくは、4〜10である。このように溶液の粘度やpHを調整する方法としては特に限定されるものではない。
【0034】
上記N−カルボキシアルキル−アミノ酸類とは、N−カルボキシアルキル−アミノ酸及びその塩を意味する。
上記N−カルボキシアルキル−アミノ酸類の好ましいものとしては、アミノ酸化合物の好ましいものに対応して、N−カルボキシアルキル−アスパラギン酸やN−カルボキシアルキル−グルタミン酸やこれらの塩であることが好ましく、より好ましくは、N−カルボキシアルキル−アスパラギン酸やその塩である。また、不斉炭素がS配置であることが好ましく、N−カルボキシアルキル−アスパラギン酸やその塩の不斉炭素がS配置であることが最も好ましい。
【0035】
上記(メタ)アクリル酸化合物付加工程により生成する生成物において、N−カルボキシアルキル−アミノ酸類の純度としては、例えば、モノ付加体であるN−カルボキシアルキル−アミノ酸類とジ付加体であるN,N−ビス(カルボキシアルキル)−アミノ酸類との重量比率として、80/20〜100/0となるように設定することが好ましい。N−カルボキシアルキル−アミノ酸類が上記重量比率よりも少ないと、生成物の生分解性が充分でなくなるおそれがあり、キレート能と生分解性とを充分に両立させるには、生成物からN−カルボキシアルキル−アミノ酸類を分離・精製して取り出す操作を行うほうがよいが、操作が煩雑となる。より好ましくは、90/10〜100/0であり、更に好ましくは、95/5〜100/0である。
【0036】
本発明の製造方法におけるアミノ酸化合物と(メタ)アクリル酸化合物との反応スキームの一例を下記に示す。
【0037】
【化1】
【0038】
上記反応スキームでは、一般式(1)で表されるアミノ酸及びその塩と一般式(2)で表される(メタ)アクリル酸化合物とが反応して、アミノ酸化合物が有する窒素原子上に(メタ)アクリル酸化合物が1個付加したモノ付加体である一般式(3)で表されるN−カルボキシアルキル−アミノ酸類が選択的に生成することを表している。
【0039】
上記一般式中、R1は、炭素数1〜3のアルキレン基を表す。R2は、水素原子又はメチル基を表す。Xは、−NH2、−COOM1又は−OHを表す。M1、M2及びM3は、同一又は異なって、水素原子、アンモニウム、アルカリ金属原子、アルカリ土類金属原子、アルキル基又はアリール基を表す。なお、上記アルキル基としては、例えば、炭素数が1〜18であることが好ましく、上記アリール基としては、例えば、炭素数が6〜18であることが好ましい。
【0040】
上記反応スキームでは、アミノ酸化合物の1分子が有するカルボキシル基の一部又は全部が塩基により塩の形態となって(メタ)アクリル酸化合物と反応することを表しているが、本発明では上述したようにアミノ酸化合物の一部又は全部が上記反応スキームのように反応することによりN−カルボキシアルキル−アミノ酸類を高純度かつ高収率で得ることができることになる。
【0041】
本発明の製造方法では、上述した(メタ)アクリル酸化合物付加工程により、N−カルボキシアルキル−アミノ酸類を含む溶液を得ることになるが、N−カルボキシアルキル−アミノ酸類を工業的に利用するためには、このような溶液の形態であることが好ましく、また、このような溶液の形態で保存及び/又は利用することが好ましい。すなわち上述した(メタ)アクリル酸化合物付加工程により得られるN−カルボキシアルキル−アミノ酸類を含む溶液を保存及び/又は利用する方法は、本発明の好ましい実施形態である。溶液の形態が好ましい理由としては、粉体では、粉塵により作業性が低下したり、作業環境が悪化したりすることがあるが、液体では、配管で簡単に輸送が行え、配管に流量計を設置すれば計量も簡便であること等が挙げられる。また、人手で計量の際にも粉塵が舞うことがなく安全である。
【0042】
上記溶液から固体状のN−カルボキシアルキル−アミノ酸類を得る方法としては、例えば、溶液に親水性の有機溶媒として、例えば、メタノール等のアルコール類を添加して析出させる操作、溶液から媒体を蒸発させる操作等により行うことができる。また、酸析を行うことにより、N−カルボキシアルキル−アミノ酸類を酸の形態で析出させることができる。このような酸析操作を行う際の酸の使用量としてはN−カルボキシアルキル−アミノ酸類の濃度により適宜設定すればよい。酸析操作時の温度は10〜100℃とすることが好ましく、より好ましくは40〜80℃である。この後に温度を常温まで放冷又は冷却することにより、N−カルボキシアルキル−アミノ酸類を酸の形態で得ることができる。なお、使用する酸の種類としては、硫酸、塩酸、酢酸、シュウ酸等が挙げられる。
【0043】
本発明の製造方法により生成するN−カルボキシアルキル−アミノ酸類の用途としては特に限定されず、例えば、写真用薬剤、洗剤用ビルダー、石鹸添加剤、繊維・染色用薬剤、めっき工業用薬剤、漂白剤助剤等が挙げられ、これらの中でも、写真用薬剤として好適に用いられることとなる。
【0044】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
【0045】
実施例1〜10、参考例1
装置
表1に示すように、攪拌装置、還流装置及び温度計を備えた、ガラス製若しくはSUS製の4つ口フラスコ又はセパラブルフラスコを用いた。
実施例の容器サイズ
実施例1及び実施例2:200mL4つ口フラスコ
実施例3及び実施例4:2Lセパラブルフラスコ
実施例5〜10、参考例1:1L4つ口フラスコ
【0046】
N−カルボキシアルキル−アミノ酸類を、以下の手順により製造した。
(1)アスパラギン酸の中和
表1に示す重量の水を上記の装置に仕込み、水酸化ナトリウム水溶液(工業用48%)、L−アスパラギン酸(以下、L−Aspという)をこの順で溶解させ、反応液を調製した。この反応液のL−Aspの中和度を、表1に示した。
(2)昇温
(1)で調製した反応液を、表1に示す温度(添加時温度)まで昇温した。
【0047】
(3)アクリル酸の添加
(2)の温度(添加時温度)の反応液を攪拌しながら、80%アクリル酸水溶液を表1に示す時間をかけて添加した。アクリル酸は、L−Aspと等モル添加した。
(4)熟成
表1に示す温度(熟成温度)において攪拌を継続し反応を完了させ、N−カルボキシアルキル−アミノ酸類を含む溶液を得た。反応後の反応液の25℃の粘度を表1に示した。
【0048】
【表1】
【0049】
表1について、以下に説明する。80%アクリル酸(g)とは、80%アクリル酸水溶液の添加量である。固形分濃度(wt%)とは、溶液中の固形分濃度(重量%)である。L−Aspの中和度(%)とは、(メタ)アクリル酸化合物を添加する前の反応液における、L−Aspの中和度である。全体の中和度(%)とは、溶液中の全カルボキシル基(仕込んだL−Asp及びアクリル酸のカルボン酸に相当)の溶液中の塩基(NaOH)による塩の形成割合である。滴下時温度及び熟成温度において、refluxとは、還流の温度を表す。AA濃度(wt%)とは、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により定量した反応液中のアクリル酸重量%であり、実施中に十数回分析した中から最大値を記載した。粘度は、25℃での溶液の粘度である。「ジ体/モノ体(モル比)」とは、N,N−ビス(カルボキシエチル)−L−アスパラギン酸(ジ付加体、ジ体)とN−(カルボキシエチル)−L−アスパラギン酸(モノ付加体、モノ体)のモル比を示しており、HPLCによる定量においてジ体が最大値を示したときの値である。「反応液の濁り」とは、反応終了後の反応液を室温まで冷却したときの濁り具合を示している。
【0050】
比較例1〜6
装置
実施例と同様の装置を用いた。
【0051】
N−カルボキシエチル−アスパラギン酸を、以下の手順により製造した。
(1)アスパラギン酸の中和
表2に示す重量の水を仕込み、水酸化ナトリウム水溶液(工業用48%)、L−アスパラギン酸(以下、L−Aspという)をこの順で溶解させ、反応液を調製した。この反応液のL−Aspの中和度を、表2に示した。
(2)アクリル酸の投入
40℃のL−アスパラギン酸水溶液に80%アクリル酸水溶液を一括で添加した。アクリル酸は、L−Aspと等モル添加した。
【0052】
(3)昇温−反応
(2)でアクリル酸を添加した溶液を、攪拌しながら還流し、108〜110℃まで昇温した。
【0053】
(4)熟成
還流下(108〜110℃)で攪拌を8時間以上継続し反応を完了させ、N−カルボキシアルキル−アミノ酸類を含む溶液を得た。
【0054】
【表2】
【0055】
表2について、以下に説明する。80%アクリル酸(g)とは、80%アクリル酸水溶液の添加量である。固形分濃度(wt%)とは、溶液中の固形分濃度(重量%)である。L−Aspの中和度(%)とは、(メタ)アクリル酸化合物を添加する前の反応液における、L−Aspの中和度である。全体の中和度(%)とは、溶液中の全カルボキシル基(仕込んだL−Asp及びアクリル酸のカルボン酸に相当)の溶液中の塩基(NaOH)による塩の形成割合である。滴下時温度及び熟成温度において、refluxとは、還流の温度を表す。AA濃度(wt%)とは、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により定量した反応液中のアクリル酸重量%であり、実施中に十数回分析した中から最大値を記載した。粘度は、25℃での溶液の粘度である。「ジ体/モノ体(モル比)」とは、N,N−ビス(カルボキシエチル)−L−アスパラギン酸(ジ付加体、ジ体)とN−(カルボキシエチル)−L−アスパラギン酸(モノ付加体、モノ体)のモル比を示しており、HPLCによる定量においてジ体が最大値を示したときの値である。「反応液の濁り」とは、反応終了後の反応液を室温まで冷却したときの濁り具合を示している。
【0056】
表1より、実施例においては反応液の粘度は低く、アクリル酸の重合体の生成が抑制されていることが分かる。表2より比較例においては反応液の高粘度化がおこり、取り扱いにくい液性となっていることが分かる。反応液の濁りについては、比較例で反応後、白濁が生じているが、実施例においては濁りはなく、析出抑制が可能であることが分かる。また、ジ付加体とモノ付加体のモル比から、実施例においてジ付加体の生成がモノ付加体よりもかなり少なく、モノ付加体の生成の選択性が高いことを示している。
【0057】
【発明の効果】
本発明のN−カルボキシアルキル−アミノ酸類の製造方法は、上述のような構成よりなるため、これにより化学製品としての品質や性能が向上したN−カルボキシアルキル−アミノ酸類を含む溶液を工業的に簡便な方法で製造することができることになる。すなわちアミノ酸化合物等に(メタ)アクリル酸化合物等を付加させるにあたって、不純物となる重合体の生成を抑制し、かつ溶液の分離や沈殿による不均一化を抑制すると共に、生分解性の低い3級アミン構造を有するジ付加体の生成を抑制し、優れたキレート能と2級アミン構造に由来する優れた生分解性とを有するモノ付加体であるN−カルボキシアルキル−アミノ酸類を選択的に製造することが可能となる。
Claims (3)
- アミノ酸化合物の一部又は全部を中和した反応液中で(メタ)アクリル酸化合物を反応させてN−カルボキシアルキル−アミノ酸類を含む溶液を得る工程を含んでなるN−カルボキシアルキル−アミノ酸類の製造方法であって、
該(メタ)アクリル酸化合物の反応液への添加は、アミノ酸化合物の一部又は全部を中和した後に滴下することにより行われるものであり、該(メタ)アクリル酸化合物の滴下時間は、0.5〜4時間であって、
該アミノ酸化合物の一部又は全部を中和した反応液に、該(メタ)アクリル酸化合物を添加した後の全カルボン酸化合物の中和度は、40〜61%であり、
該反応液中の(メタ)アクリル酸の濃度は、5重量%以下に調整されてなる
ことを特徴とするN−カルボキシアルキル−アミノ酸類の製造方法。 - 前記(メタ)アクリル酸化合物の反応液への添加は、反応液の温度を50℃以上として行われる
ことを特徴とする請求項1に記載のN−カルボキシアルキル−アミノ酸類の製造方法。 - 前記(メタ)アクリル酸化合物を添加する前のアミノ酸化合物の中和度は、60〜100%である
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のN−カルボキシアルキル−アミノ酸類の製造方法。
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