JP2013014785A - パーオキサイド架橋可能なフッ素ゴム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】分子量分布において少なくとも2つのピークを有し、最も低分子量側のピークの数平均分子量が3000〜60000であり、該ピークの分子量分布が1.0〜2.0であり、かつフッ素ゴム全体の100℃におけるムーニー粘度が30〜80であるパーオキサイド架橋可能なフッ素ゴムである。
【選択図】なし
Description
(式中、構造単位M1はビニリデンフルオライド(m1)由来の構造単位であり、構造単位M2は含フッ素エチレン性単量体(m2)由来の構造単位であり、構造単位N1は単量体(m1)および単量体(m2)と共重合可能な単量体(n1)由来の繰り返し単位である)
構造単位N1は、構造単位M1と構造単位M2の合計量に対して、0〜20モル%であることが好ましい。
CY1 2=CY1−Rf 1CHR1X1 (2)
(式中、Y1は、水素原子、フッ素原子または−CH3、Rf 1は、フルオロアルキレン基、パーフルオロアルキレン基、フルオロポリオキシアルキレン基またはパーフルオロポリオキシアルキレン基、R1は、水素原子または−CH3、X1は、ヨウ素原子または臭素原子)で表されるヨウ素または臭素含有単量体、一般式(3):
CF2=CFO(CF2CF(CF3)O)m(CF2)n−X2 (3)
(式中、mは、0〜5の整数、nは、1〜3の整数、X2は、シアノ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、臭素原子、ヨウ素原子)で表される単量体、一般式(4):
CH2=CH(CF2)pI (4)
(式中、pは1〜10の整数)で表される単量体などがあげられ、たとえば特公平5−63482号公報、特開平7−316234号公報に記載されているようなパーフルオロ(6,6−ジヒドロ−6−ヨード−3−オキサ−1−ヘキセン)やパーフルオロ(5−ヨード−3−オキサ−1−ペンテン)などのヨウ素含有単量体、特開平4−217936号公報記載のCF2=CFOCF2CF2CH2Iなどのヨウ素含有単量体、特開昭61−55138号公報に記載されている4−ヨード−3,3,4,4−テトラフルオロ−1−ブテンなどのヨウ素含有単量体、特開平4−505341号公報に記載されている臭素含有単量体、特開平4−505345号公報、特開平5−500070号公報に記載されているようなシアノ基含有単量体、カルボキシル基含有単量体、アルコキシカルボニル基含有単量体などがあげられる。これらをそれぞれ単独で、または任意に組合わせて用いることができる。
(式中、構造単位M3はテトラフルオロエチレン(m3)由来の構造単位であり、構造単位M4はプロピレン(m4)由来の構造単位であり、構造単位N2は単量体(m3)および単量体(m4)と共重合可能な単量体(n2)由来の繰り返し単位である)
(式中、構造単位M5はテトラフルオロエチレン(m5)由来の構造単位であり、構造単位M6はパーフルオロ(アルキルビニルエーテル)やパーフルオロ(アルコキシビニルエーテル)(m6)由来の構造単位であり、構造単位N3は単量体(m5)および単量体(m6)と共重合可能な単量体(n3)由来の繰り返し単位である)
R8IxBry (8)
(式中、xおよびyはそれぞれ0〜2の整数であり、かつ1≦x+y≦2を満たすものであり、R8は炭素数1〜16の飽和もしくは不飽和のフルオロ炭化水素基またはクロロフルオロ炭化水素基、または炭素数1〜3の炭化水素基であり、酸素原子を含んでいてもよい)で示される化合物などをあげることができる。このようなヨウ素化合物を用いて得られるフッ素ゴムの末端には、ヨウ素原子または臭素原子が導入される。
APSは単独で使用してもよく、またサルファイト類、亜硫酸塩類のような還元剤と組み合わせて使用することもできる。
実施例、比較例で製造した架橋用組成物を熱プレス機により160℃および10MPaの条件下で圧縮成形し、厚さ0.5mmのシート状試験片を作製した。60mLの容積を有するSUS製容器(開放部面積1.26×10−3m2)に模擬燃料であるCE10(トルエン/イソオクタン/エタノール=45/45/10容量%)を18mL入れて、前記シート状試験片を容器開放部にセットして密閉することで、試験体とする。該試験体を恒温装置(40℃)に入れ、試験体の重量を測定し、単位時間あたりの重量減少が一定となったところで下記の式により燃料透過性を求めた。
目視により表面肌のきめの細かさを判断し、以下のように評価した。
◎ ・・・非常に滑らかで光沢がある。
○ ・・・平滑である。
△ ・・・細かな凹凸が少しある。
× ・・・細かな凹凸が多数ある。
××・・・表面が非常に荒れている。
製造例で得られたフッ素ゴム、および実施例、比較例で得られた架橋用組成物を8インチロール2本を備えた練りロール機(ロール間隙:約1mm)に3回通してシーティングし、ムーニー粘度測定器(MV2000E ALPHA TECHNOLOGIES社製)を用いて、L型ローターを使用し、100℃または40℃で予熱時間1分、測定時間10分にて、JIS K 6300(1994年)に準拠して、測定した。
装置:HLC−8020(東ソー(株)製)
カラム:GPC KF−806M(昭和カラム 製) 2本
GPC KF−801(昭和カラム 製) 1本
GPC KF−802(昭和カラム 製) 1本
検出器:RI検出器(東ソー(株)製)
展開溶媒:テトラヒドロフラン
カラム温度:40℃
検量線温度:35℃
試料濃度:0.1重量%
標準試料:単分散ポリスチレン各種((Mw/Mn)=1.14(Max))、TSK standard POLYSTYRENE(東ソー(株)製)
19F−NMR(Bruker社製AC300P型)を用いて測定した。
内容積3Lの重合槽に、純水1Lおよび乳化剤としてパーフルオロオクタン酸アンモニウム(C7F15COONH4)2gを仕込み、系内を窒素ガスで充分に置換した後、80℃に昇温し、VdF/HFP/TFEのモノマー混合物(モル比18/71/11)を内圧が16kg/cm2・Gになるように圧入した。ついで、過硫酸アンモニウム(APS)の0.2重量%水溶液を10mL圧入し重合を開始した。
分子量調整剤の添加量を表1に示す量にした以外は、製造例1と同様にして重合を行った。得られたポリマーの特性を表1に示す。
製造例1〜5で得られたポリマーA〜Eを表2に示す割合でブレンドして、以下の標準配合にて架橋用組成物を得た。得られた架橋用組成物のムーニー粘度について測定し、標準加硫条件にて加硫した成形体の押出肌の評価を行った。その結果を表2に示す。
フッ素ゴム 100重量部
トリアリルイソシアヌレート(TAIC) 4重量部
パーヘキサ25B 1.5重量部
SRFカーボン 13重量部
混練方法 :ロール練り
プレス加硫 :160℃で10分
オーブン加硫:180℃で4時間
Claims (4)
- ビニリデンフルオライド/ヘキサフルオロプロピレン系フッ素ゴム、ビニリデンフルオライド/テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン系フッ素ゴム、およびビニリデンフルオライド/テトラフルオロエチレン/パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)系フッ素ゴムからなる群から選ばれる少なくとも1種のゴムであり、
分子量分布において少なくとも2つのピークを有し、最も低分子量側のピークの数平均分子量が3000〜60000であり、該ピークの分子量分布が1.0〜2.0であり、最も高分子量側のピークの数平均分子量が80000〜500000であり、かつフッ素ゴム全体の100℃におけるムーニー粘度が30〜80であるパーオキサイド架橋可能なフッ素ゴム。 - フッ素ゴムが、架橋反応可能な架橋部位を有するものであり、該架橋部位がヨウ素または臭素である請求項1記載のフッ素ゴム。
- 請求項1又は2記載のフッ素ゴム、架橋剤および架橋助剤からなる架橋用組成物。
- 請求項3記載の架橋用組成物を架橋して得られる成形品。
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CN113861326A (zh) * | 2020-06-30 | 2021-12-31 | 中昊晨光化工研究院有限公司 | 一种控制过氧化物硫化氟橡胶门尼粘度的方法 |
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