JPH01319512A - 加硫可能な組成物 - Google Patents

加硫可能な組成物

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JPH01319512A
JPH01319512A JP15213588A JP15213588A JPH01319512A JP H01319512 A JPH01319512 A JP H01319512A JP 15213588 A JP15213588 A JP 15213588A JP 15213588 A JP15213588 A JP 15213588A JP H01319512 A JPH01319512 A JP H01319512A
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憲一 林
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松岡 義人
Naoki Morita
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は新規なパーオキシド加硫可能な含フッ素エラス
トマーに関するものである。さらに詳しくいえば、本発
明は、良好な耐熱性、耐溶剤性、耐薬品性を有する上に
、ロール混練時の加工性、成形時の流動性、金型よりの
離型性及び耐寒性が優れたパーオキシド加硫可能な含フ
ッ素エラストマーに関するものである。
従来の技術 従来含フッ素エラストマーは、耐熱性、耐溶剤性、耐薬
品性などに優れていることから特に苛酷な条件下で使用
されるO−リング、オイルシーツ呟パツキン、カスケラ
トなどのシール材やダイヤフラムなどに使用されている
また含フッ素エラストマーは、種々の加硫方法、例えば
、ポリアミン加硫、ポリオール加硫、パーオキシド加硫
などが知られており、用途に応じて最適な加硫法が選定
され採用されている。なかでも有機過酸化物を使用する
パーオキシド加硫法によると、耐スチーム性、耐酸・耐
アルカリ性、耐アミン性などに優れたものが得られるこ
とが知られている。この場合の含フッ素エラストマーと
してはヨウ素又は、臭素を架橋点として結合させている
ものが用いられ、これまで−形式R,−18(ただし、
R,はフルオロ炭化水素基又はクロロフルオロ炭化水素
基である)で表わされるヨウ素化合物を用いる方法(特
開昭53−125491号公報)、−形式R・1.(た
だし、Rは炭素数1〜3の炭化水素基である)で表わさ
れるヨウ素化合物を用いる方法(特開昭60−2214
09号公報)、臭素又はヨウ素を結合する芳香族化合物
を用いる方法(特開昭62−232407号公報)、ヨ
ウ素又は臭素含有過酸化物を用いる方法(特開昭63−
23907号公報)、臭素を含む含フッ素オレフィンを
共重合させて得られる臭素を含有するパーオキシド加硫
可能な含フッ素重合体(特公昭53−4115号公報)
、−形式R−Br、(ただし、Rは飽和脂肪族炭化水素
基である)で表わされる臭素化合物を用いる方法(特開
昭59−20310号公報)なとか提案されている。
このように、パーオキシド加硫用台フッ素エラス1−マ
ーに11、臭素含有タイプとヨウ素含有タイプがあり、
これらはいずれも実用化されているか、含7ソ素エラス
トマーが本来有する良好な耐溶剤性、耐油性、耐薬品性
を保持するとともに、ロール混練時の加工性や流動性、
離型性、耐寒性も優れたものは、まだ見出されていない
のが現状である。
すなわち、耐溶剤性の1例として耐メタノール性がある
が、この耐メタノール性は含フッ素エラストマーのフン
素含量に大きく左右され、フッ素含量が高いほど耐メタ
ノール性は良好となるが、このように高フッ素含量タイ
プにすると、ロール混線時の加工性及び耐寒性が低下す
る傾向がある。
一方、低フッ素含量タイプのものは、耐寒性は極めて良
いが、耐溶剤性や耐薬品性なとが著しく劣る傾向にある
。例えばビニリデンフルオリド単位とへキザフルオロプ
ロピレン単位とから成る二元系低フッ素含量タイプのも
のは、耐寒性は良好であるものの、耐メタノール性と耐
硫酸性が著しく劣るという欠点がある。
また、ロール加工性については、−船釣に分子量分布か
ブロード化すると向上する傾向にあることが知られてい
るが、ヨウ素含有タイプのものは分子量分布かンヤープ
になる傾向があるため、ロール加工性はあまり改善され
ていない。一方、臭素含有タイプのものは、分子量分布
がブロード化する傾向にあるか、架橋点としての臭素の
ラジカル活性かヨウ素含有タイプのものに比べて低いた
め、加硫性か低く、また、プレス加硫後の金型離型性に
劣るという欠点がある。
発明か解決しようとする課題 本発明は、このような事情のもとで、含フッ素エラスト
マーが本来有する良好な耐熱性、耐溶剤性、耐薬品性を
十分に保持するとともに、ロール混練時の加工性、成形
時の流動性及び金型からの離型性か良く、さらに耐寒性
にも優れた、高性能のパーオキシド加硫可能な含フッ素
エラストマー全提供することを目的としてなされたもの
である。
課題を解決するだめの手段 本発明者らは、このような全体的にバランスのとれた優
れた物性を有する高性能のパーオギンド=4− 加硫可能な含フッ素エラストマーを開発するために鋭意
研究を重ねた結果、極限粘度数、分子量分布を表わす重
量平均分子量MWと数平均分子置型、との比MW/MN
%数平均分子量もと極限粘度数[η]CmQ/g)との
比MN/ [η1がそれぞれ所定の範囲にある特定組成
の含フッ素エラストマーが前記目的に適合しうろことを
見出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った
すなわち、本発明は、ビニリデンフルオリド(以下、V
dFと略記する)単位、ヘキサフルオロプロピレン(以
下、RFPと略記する)単位及びテトラフルオロエヂレ
ン(以下、TFEと略記する)単位から成る含フッ素エ
ラストマーにおいて、(イ) フッ素含量か66.5〜
68.5重量%であり、かつヘキサフルオロプロピレン
単位の含有量が20〜35重量%であること、 (ロ)極限粘度数が40〜100m12/gであること
、(ハ)重量平均分子量nwと数平均分子lLとの比M
W/Ml+が1.5−3.0であること、及び(ニ)数
平均分子量MNと極限粘度数[v ] (mil/g)
との比MN/[η]か600〜1200であることを特
徴とするパーオキシド加硫可能な含フッ素エラストマー
を提供するものである。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明の含フッ素エラストマーは、VdF単位とHF 
P単位とTFE単位とから成る共重合体であって、フッ
素含量が66.5〜68.5重量%、好ましくは66.
5〜67.5重量%の範囲にあり、かつRF P単位の
含有量が20〜35重量%、好ましくは22〜28重量
%の範囲にあることか必要である。
該フッ素含量か66.5重量%未満ではメタノールなと
の溶剤に対する耐溶剤性や濃硫酸なとの薬品に対する耐
薬品性に著しく劣るし、68.5重量%を超えると耐寒
性が低下する傾向か生しる。一方、HFP単位の含有量
か20重量%未満ではエラストマーとしての性質が十分
に発揮されないおそれがあるし、35重量%を超えると
ロール混練時の加工性なとが低下する傾向がある。
本発明のパーオキシド加硫可能な含フッ素エラス1〜マ
ーとしては、ヨウ素含有タイプ、臭素含有タイプのいず
れのものでもよいか、加硫反応性の点から、ヨウ素含有
タイプのものか好ましい。これは、炭素−ヨウ素結合が
炭素−臭素結合に比べて、ラジカルによる引き抜き反応
性に富むので、ヨウ素含有タイプのものの方が有機過酸
化物によるパーオキシド加硫を起こしやすいためである
このようなヨウ素含有タイプの含フッ素エラストマーは
、公知の方法、例えは−形式 (式中のRは炭素数1〜3の炭化水素基、Xはl又は2
である) で表わされるヨウ素化合物の存在下に、含フッ素オレフ
ィンを共重合させる方法(特開昭60−22409号公
報)なとによって製造することができる。このヨウ素含
有タイプの含フッ素エラストマーは、ポリマーに結合し
ているヨウ素の含有量が0.01〜5重量%、好ましく
は帆1〜2重量%の範囲にあるものが有利である。
本発明の含フッ素エラストマーにおいては、極限粘度数
[η]が40〜100mff/gの範囲にあることが必
要である。この極限粘度数は分子量を示す指標であり、
その値か40mQh未満では低分子量ポリマーが多く、
ロール加工時において、ロールへの粘着が起こりやすく
なる。一方、lOh+ff/gを超えると流動性が低下
して加工性が悪くなる傾向が生じる。特に、ヨウ素を末
端に結合する含フッ素エラストマーの場合、分子量か大
きくなるのに伴い、必然的にポリマー中のヨウ素含量か
減少するので、加硫度か低下し、プレス加硫時の金型離
型性が悪くなる。好ましい極限粘度数[η1は、50〜
80mQ/gの範囲で選はれる。
本発明の含フッ素エラストマーにおける分子量分布につ
いては、重量平均分子量MWど数平均分子量りとの比M
W/MNか1.5〜3.01好ましくは1.8〜2.8
の範囲にあり、かつ数平均分子量恥と極限粘度数Cη〕
CmQ/e)との比L/[ηコか600−1200、好
ましくは700〜1100の範囲にあることが必要であ
る。
本発明の含フッ素エラス)・マーは、このような分子量
分布を有することにより、耐寒性か向上する。
一般に、VdF単位を含む含フッ素エラストマ一の耐寒
性は、フッ素含量と逆の相関があって、フッ素含量が多
くなるほど耐寒性が悪くなり、同一のフッ素含量であれ
ば、はぼ同一の耐寒性を示すことが知られている。しか
しながら、本発明の含フッ素エラス[・マーは、分子量
分布が前記のような特殊な関係にあることにより、耐寒
性の評価手法として用いられているゲーマン捩り試験及
びTR試験において、耐寒性はフッ素含量が同一の市販
品ポリマーに比べて、かなり改善されている。
前記MN/[η]の値は、極限粘度数[?]が同一であ
る場合の低分子量ポリマー成分の含有割合やポリマー鎖
からの分校の割合などを表わすと考えられており、低分
子量ポリマー成分の含有割合や分枝度が特定の範囲にあ
る場合、ポリマー鎖の分子運動が低温で保持されやすく
、その結果耐寒性が改善されるものと思われる。
本発明の含フッ素エラストマーは、このような分子量分
布を有することにより、フッ素含量が同一の従来の含フ
ッ素エラストマーに比へて、耐寒性が約5°C改善され
ている。したがって、フッ素含量か約67重量%のVd
F単位とHF P単位とTFE単位とから成る本発明の
三元系共重合体は、フッ素含量が約65重量%のVdF
単位とHF P単位とから成る二元系共重合体と同等の
耐寒性を確保することができる。一方、耐溶剤性、例え
ば耐メタノール性はフッ素含量によって一義的に決まり
、フッ素含量が多いはと良好となる。すなわち、本発明
の含フッ素エラストマーは、三元系含フッ素エラス[・
マーの良好な耐溶剤性を保持するとともに、二元系含フ
ッ素エラストママーに匹敵する耐寒性を有しており、こ
のことは極めて重要な意義を有する。
次に本発明の含フッ素エラストマーの好適な製造方法を
説明する。通常、含フッ素エラストマーは、−船釣には
乳化重合法によって製造され極めて特殊なケースとして
懸濁重合法や溶液重合法によって製造されることかある
。本発明の含フッ素エラストマーもいずれの方法で製造
してもよいが、本発明の構成要素である極限粘度数、M
W/ MNs L/[η1の分子量、分子量分布の特殊
な関係を満足するためには懸濁重合法によって製造する
ことか好ましい。
本発明の含フッ素エラストマーは、ポリマー中にヨウ素
を結合しているものが好ましく、このような含フッ素エ
ラストマーは、例えば前記したように、−形式 (式中のRは炭素数1〜3の炭化水素基、Xはl又は2
である) で表わされるヨウ素化合物の存在下に、含フッ素オレフ
ィンを懸濁重合法により共重合させることにより製造す
ることができる。この懸濁重合法においては、反応温度
を50°C以上の高温とし、重合触媒及び前記ヨウ素化
合物の存在下に、含フッ素オレフィンを比較的重合時間
を長くして重合させることが望ましい。この際、ヨウ素
化合物の仕込みモル数に対して、少ないモル数の重合触
媒を仕込んで重合させると効率よくヨウ素をポリマー中
に結合させることができる。
次に、本発明の含フッ素エラストマーを製造す=11= るための好ましい懸濁重合法の1例について説明すると
、まず所定の混合モノマー(仕込みモノマー)を溶存し
た不活性有機溶媒を懸濁安定剤を含む水媒体中に分散さ
せたのち、これに有機過酸化物を触媒として添加し機械
的にかきまぜなから温度を好ましくは50〜100°C
の範囲を保ち、かつ圧力か通常5〜20に97cm2・
Gで一定になるように新たな組成の混合モノマー(連添
モノマー)を添加して重合を進める。この際、生成する
含フッ素エラストマーの量がほぼ追撚モノマー量に等し
く、かつ含フッ素エラストマーの組成が、はぼ追撚モノ
マー組成と同しになるように仕込み組成を決定する。
仕込みモノマー組成及び連添モノマーの組成はカスクロ
マトグラフ(C,C,)により、含フッ素エラストマー
中のモノマー単位の組成は、該エラストマーをアセトン
に溶解後19FNMHによって測定することかできる。
この懸濁重合法において用いられる不活性有機溶媒とし
ては、連鎖移動を生しやすい炭素−水素=12− 結合をもたない有機溶媒から選択することが好ましく、
例えばパーフルオロジメチルシクロブタン、1.1.2
−1−ジクロロ−1,2,2−1−リフルオロエタン、
1.2−ジクロロ−1,1,2,2−テ]・リフルオロ
エタンなどを用いることができるが、特に1,1.2−
1−ジクロロ−1,2,2−トリフルオロエタンが性能
的にも経済的にも好適である。
また懸濁安定剤としては、従来慣用されている公知のも
の、例えばメチルセルロース、ポリビニルアルコールな
とを用いることができるが、特にメチルセルロースが好
適である。重合開始剤については、重合温度で重合開始
能を有する有機過酸化物であれはよく、特に制限はない
が、例えばパーオキシジカーポ不−ト系触媒やジアシル
パーオキシド系触媒が好ましい。該パーオキンジヵーボ
不−ト系触媒の具体例としては、ジイソプロピルパーオ
キシジカーボネート、ジーn−プロビルバーオキシジカ
ーボネー1−、ジー2−エチルヘキシルパーオキシジカ
ーボネート、ジ−n−ブチルパーオキシジカーボネート
、ジー5ec−プチルパーオキンジカーボ不一トなとか
挙げられるか、これらの中でジイソプロピルパーオキシ
ジカーポ不−l・及びジーn−プロピルバーオキシジカ
ーボ不−l・か好適である。ジアシルバーオギシド系触
媒の具体例としては、ジパーフルオロブタノイルパーオ
キンド、インブヂリルパーオキシドなとか挙けられる。
添加するヨウ素化合物としては、例えノ」モノヨードメ
タン、ショートメタン、1−ヨードエタン、1.2−シ
ョートエタン、1−ヨード−n−プロパン、ヨウ化イソ
プロピル、1.3−ショート−n −フロパンなどが挙
けられ、これらの中でショートメタンが重合反応性、加
硫反応性、入手の容易さなとの点からもっとも好ましく
用いられる。これらのヨウ素化合物の添加量は、重合触
媒添加量との関係で決定し、ヨウ素をポリマー中に有効
に結合させるために重合触媒モル数に対し過剰量のヨウ
素化合物を用いることか好ましい。
含フッ素エラストマーの分子量を調整するために、メタ
ノール、エタノール、イソペンクン、マロン酸ジエチル
、四塩化炭素などの連鎖移動剤を併用することかできる
が必ずしも必要でない。
本発明の含フッ素エラストマーは、ポリアミン化合物、
ポリオール化合物などでも加硫可能であるか有機過酸化
物を用いるパーオキシド加硫した場合、本発明の含フッ
素エラストマーの改善された性能が著しく発揮される。
次に、パーオキシド加硫法について説明すると、まず、
含フッ素エラストマーに多官能性不飽和化合物、有機過
酸化物及び必要に応じて用いられる充てん剤や架橋助剤
として作用する金属酸化物又は金属水酸化物なとを配合
混練りしたのち、加熱して加硫処理を行う。該多官能性
不飽和化合物としては、例えば、トリアリルシアヌレー
ト、トリアリルインシアヌレ−1・、トリス(ジアリル
アミン)−s−1□リアジンなどが有用であり、特にト
リアリルイソシアヌレ=1・が好ましく用いられる。
これらの多官能性不飽和化合物の使用量は、エラストマ
ー100重量部当り、通常帆1〜10重量部、好ましく
は1〜6重量部の範囲で選ばれる。
有機過酸化物としては、熱によって容易にバーオギシラ
ジカルを発生ずるものが好ましく、例えは、2,5−ン
メヂルー2,5−ジ([−ブチルパーオキシ)へギシン
−3,2,5−ジメチル−2,5−ジ(1−ブヂルパー
オキ/)ヘキサノなとのシアルキルパーオキンドか好適
である。
架橋助剤としての金属酸化物や水酸化物としては、例え
ばカルシウム、マグイシウム、鉛、亜鉛などの酸化物や
水酸化物が有効である。これらの架橋助剤は、目的によ
って特に用いなくてもよい。
充てん剤としては、例えばカーボンブラック、シリカ、
クレー、タルクなどが必要に応じ適宜用いられる。
前記の含フッ素エラストマー、多官能性不飽和化合物、
有機過酸化物及び必要に応して用いられる充てん剤や架
橋助剤などの混合物は、ロールやバンバリーミギザーな
とて混練り後、金型に入れ加圧して一次加硫し次いで二
次加硫する。一般に一次加硫の条件は、温度10’O〜
200’O,加硫時間5分〜30分、圧力2O−300
h/ cm2−Gの範囲がら選一16= はれ、二次加硫の条件は、温度100〜200°C1加
硫時間O〜20時間の範囲から選はれる。
発明の効果 本発明の含フッ素エラストマーは、良好な耐熱性、耐溶
剤性、耐薬品性を有し、かつロール混線時の加工性に優
れる」二に、優れた耐寒性を併わせもつので、厳しい条
件下に使用されるカスケラト、O−リング、オイルシー
ルなとのシール材やダイヤフラム、ホース、保護コーテ
ィングなとに好適に用いられる。
実施例 次に、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、
本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではな
い。
なお、含フッ素エラストマーの物性及び分子量分布、加
硫ゴムの物性は、次の方法に従って求めIこ。
含フッ素エラストマーの物性及び分子量分布(1)  
極限粘度数[η] 0.1g/ ]、00mff濃度のメチルエチルケトン
溶液を、毛細管粘度計を用いて、35°Cで測定した。
(2)分子量人、盟ッ及び分子量分布MW/MNは、次
の条件で測定し、求めた。
分子量分布測定条件 液体クロマトグラフ・ LC−3A型(島津製作所(株)製) カラム KF−80M (2本) +KF−800P 
(ブレカラム)(昭和電工(株)製) 検出器−ERC−75105(エルマ光学(株)製)イ
ンチグレーター フ000A (ンステムインスツルメンツ社製) 展開溶媒:テトラヒドロフラン 濃  度二0.1重量% 温   度  35°C 分子量検量線用標準ポリマー: 単分散ポリスヂレン各種(東洋曹達 (株)製)α−/MN−1.2 (may))以下に示
すパーオキシド加硫標準条件で、厚さ2mmの加硫シー
トを作成し、これから3号ダンベル型試験片を打抜き、
JIS−に6301に準じて引張試験機[東洋精機(株
)製]を用い、引張速度50Cm/分で測定した。
パーオキシド加硫標準条件 含フン素エラス[・マー:100重量部メディアムザー
マルカーボン・30重量部l・リアリルイソシアヌレ−
1・:4重量部パーへキサ2.5B −40: 3.7
5重量部(日本油脂(株)製) 混練方法二ロール 一次熱プレス加硫 160°C×10分間二次オーブン
加硫:180°Ox4時間(2)加工性 加工性の評価は、前記パーオキシド加硫標準条件の配合
で、ロール混練加工、成形する際の作業性により求めた
(1) ロール加工性 ロールへの粘着性、泣きわかれ、粉入れ時間、シート出
し状態を総合的にみて判定した。
○:優れる、△・普通、×・劣る (1」)流動性 毛管流動性試験機キャビログラフ[東洋精機(株)製]
による測定結果より判定した。
○、優れる、△:普通、×:劣る (iii)  離型性 標準条件で一次プレス加硫し、厚さ2mmのシートを作
成した際の金型よりの離型性で判定しlこ。
○:優れる、△:普通、×−劣る (3)耐寒性 (1)ゲーマン捩り試験 ASTM D +053−65に記載するゲーマン捩り
試験法により測定した。
(ii)TR試験 ASTM D 1329−72に従って測定されTR,
oは、試験片がその伸張長さの10%収縮する温度であ
る。
(4)耐液体性 JIS K 6301に従って各種液体中に浸せき後体
積膨潤率を測定した。
SFエンジン油;l−ヨタモーターオイルキャッスルク
リーンターポSF 実施例1 電磁誘導式かきまぜ機を備えた内容積約15Qのオート
クレーブを窒素ガスで十分に掃気し、減圧−窒素光てん
を3回繰り返して窒素置換したのち、減圧状態で脱酸素
した純水4 、76h、1.1.2−1−リクロローL
2,2− )リフルオロエタン(以下フロン113とい
う)2.190g及び懸濁安定剤としてのメチルセルロ
ース(粘度50 cp) 4.h、ショートメタン15
8gを仕込み、600rpmでかきまぜながら温度50
°Cに保った。次いでVdF24.4重量%、RF P
 69.6重量%、TFE6.0重量%から成る混合モ
ノマーを仕込みガスとして、15kg/cm2・Gとな
るまで仕込んだ。次に触媒として、ジイソプロピルパー
オキシジカーポ不一ト20,5重量%を含有したフロン
113溶液を21.4kg仕込み重合を開始させた。重
合により圧力が14.5に97 cm2・Gまで低下し
たら、VdF52.3重量%、RF P 25.6重量
%、]’ F E 22.1重量%から成る混合モノマ
ーを連添ノノスとして連添し、再び圧力を15kg/c
m2・Gに戻した。このような操作を繰り返し、8.3
時間重合反応を行った。
重合反応終了後、残存する混合モノマーを掃気し得られ
た懸濁液を遠心分離機で脱水し、十分水洗したのら、1
00°Cで真空乾燥して約3.3kgのエラストマーを
得た。得られた含フッ素エラストで−を”FNMRによ
り分析したところ、VdF単位53.2重量%、i−r
 Fp単位26.7重量%、TFE単位20.1重量%
であり、フッ素含量は、67.1重量%であった。
また[η]は、55m(1/9、Lは4.6X 10’
、MW/MNは2.2、MN/ [η]は、836であ
った。
該含フッ素エラストマーを標準条件によりパーオキシド
加硫したところ、加工性に優れ、かつ優れた特性を示す
加硫物か得られた。加硫ゴムの特性を第2表に示す。
実施例2〜5、比較例1〜2 第1表に示す重合条件で重合を行つプこ以外は、実施例
1と同様に実施した。得られたエクス1−マーのポリマ
ー特性、加工性、加硫ゴム物性を第2表に示す。
比較例3〜5 市販のパーオキシド加硫可能な含フッ素エラストマーの
加工性、加硫ゴム物性を第2表に示す。
これらの実施例及び比較例の結果から、フッ素含有量と
耐寒性との関係を求めた。第1図はフッ素含有量どゲー
マン捩り試験における耐寒温度との関係を示すグラフ、
第2図はフッ素含有量とTR試験における耐寒温度との
関係を示すグラフである。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、含フッ素エラストマーのフッ素含
量と耐寒温度との関係を示すグラフであり、第1図はゲ
ーマン捩り試験、第2図はTR試験による場合である。 特許出願人 旭化成工業株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ビニリデンフルオリド単位、ヘキサフルオロプロピ
    レン単位及びテトラフルオロエチレン単位から成る含フ
    ッ素エラストマーにおいて、 (イ)フッ素含量が66.5〜68.5重量%であり、
    かつヘキサフルオロプロピレン単位の含有量が20〜3
    5重量%であること、 (ロ)極限粘度数が40〜100ml/gであること、 (ハ)重量平均分子量@M@_Wと数平均分子量@M@
    _Nとの比@M@_W/@M@_Nが1.5〜3.0で
    あること、及び(ニ)数平均分子量@M@_Nと極限粘
    度数[η](ml/g)との比@M@_N/[η]が6
    00〜1200であることを特徴とするパーオキシド加
    硫可能な含フッ素エラストマー。
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