JP2023507103A - 超低温弾性フルオロポリマー組成物及びそれを調製するためのプロセス - Google Patents

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Abstract

弾性フルオロポリマーは、以下のモノマー単位:約45モル%~約65モル%の-CF2-CH2-と、約8モル%~約30モル%の-CF2-CF2-と、約4.5モル%~約25モル%の-CF2-CF(O-CF3)-と、約6モル%~約20モル%の-CF2-CF(O-CF2-CF2-O-(CF2-O)n-CF3)-[式中、nは、1又は2である]と、を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、弾性フルオロポリマーと、少なくとも1種の添加剤と、を含む。いくつかの実施形態では、組成物は、第1の弾性フルオロポリマーと、第1の弾性フルオロポリマーとブレンドされた第2の弾性フルオロポリマーと、を含む。第1の弾性フルオロポリマーは、以下のモノマー単位:約45モル%~約65モル%の-CF2-CH2-と、約8モル%~約30モル%の-CF2-CF2-と、約4.5モル%~約25モル%の-CF2-CF(O-CF3)-と、約6モル%~約20モル%の-CF2-CF(O-CF2-CF2-O-(CF2-O)n-CF3)-[式中、nは、1又は2である]と、を含む。

Description

本発明は、弾性フルオロポリマー及び弾性フルオロポリマーを調製するための方法に関する。より具体的には、本発明は、超低温弾性フルオロポリマー及び超低温弾性フルオロポリマーを調製するための方法に関する。
優れた耐熱性、耐油性、及び耐薬品性を有するフルオロエラストマーは、シーリング材料、容器、及びホースに広く使用されている。
フルオロエラストマーの例としては、フッ化ビニリデン(vinylidene fluoride、VF2)の単位と、ヘキサフルオロプロピレン(hexafluoropropylene、HFP)、テトラフルオロエチレン(tetrafluoroethylene、TFE)、クロロトリフルオロエチレン(chlorotrifluoroethylene、CTFE)、フッ化ビニル(vinyl fluoride、VF)、又はペルフルオロ(アルキルビニルエーテル)(perfluoro(alkyl vinyl ether)、PAVE)などのフルオロビニルエーテルなどの、少なくとも1種の他の共重合可能なフッ素含有主要モノマーの単位と、を有する、コポリマーが挙げられる。PAVEモノマーの具体例としては、ペルフルオロ(メチルビニルエーテル)、ペルフルオロ(エチルビニルエーテル)、及びペルフルオロ(プロピルビニルエーテル)が挙げられる。フルオロエラストマーの他の例としては、テトラフルオロエチレンと、ペルフルオロ(メチルビニルエーテル)(perfluoro(methyl vinyl ether)、PMVE)などのペルフルオロ(アルキルビニルエーテル)とのコポリマーが挙げられる。
ほとんどの最終用途に必要な物理的特性を提供するために、フルオロエラストマーは、従来法では架橋されている。多くの最終用途のための1つの硬化系は、有機過酸化物と多官能性不飽和共架橋剤との組み合わせである。共架橋剤は、フルオロエラストマーのポリマー鎖上の硬化部位と反応することによって、架橋を形成する。硬化部位の一例は、フルオロエラストマー鎖上の炭素原子に結合したヨウ素原子である。
「Perfluorovinyl Ethers」と題される1972年9月19日に発行された米国特許第3,692,843号は、式CF-O-(CF-O)-CF-CF-O-CF=CF[式中、nは、1~5の整数である]の化合物(nVE)を開示している。
「Peroxide crosslinkable fluororubbers,a process for the production thereof and use thereof」と題される1997年12月9日に発行されたKruger et al.への米国特許第5,696,216号は、架橋活性反応部位を有し、かつVF2、1種以上のフッ素化プロペン及び/又はフッ素化メチルビニルエーテル、nVEであり得る1種以上のペルフルオロ(ポリオキサアルキルビニルエーテル)、並びに任意選択でTFEの重合単位から調製される、過酸化物架橋性フッ素ゴムを開示している。これらのフッ素ゴムは、65~82モル%の高VF2含有量を有し、超低温シールで使用するのに好適な耐流体性が欠如している。
米国特許第3,692,843号 米国特許第5,696,216号
良好な耐流体性と、-30℃未満の温度での使用に好適な、ガラス転移温度(T)、10%低温弾性回復(temperature retraction)(TR10)、及び70%低温弾性回復(TR70)などの低温特性との組み合わせを有する超低温シールに対する商業的必要性が増加している。現時点では、そのような工業用途に好適な耐流体性と低温特性との組み合わせを示す、nVEモノマー単位を含む弾性フルオロポリマーは開示されていない。
例示的な実施形態では、弾性フルオロポリマーは、以下のモノマー単位:約45モル%~約65モル%の-CF-CH-と、約8モル%~約30モル%の-CF-CF-と、約4.5モル%~約25モル%の-CF-CF(O-CF)-と、約6モル%~約20モル%の-CF-CF(O-CF-CF-O-(CF-O)-CF)-[式中、nは、1又は2である]と、を含む。
別の例示的な実施形態では、組成物は、弾性フルオロポリマーと、少なくとも1種の添加剤と、を含む。弾性フルオロポリマーは、以下のモノマー単位:約45モル%~約65モル%の-CF-CH-と、約8モル%~約30モル%の-CF-CF-と、約4.5モル%~約25モル%の-CF-CF(O-CF)-と、約6モル%~約20モル%の-CF-CF(O-CF-CF-O-(CF-O)-CF)-[式中、nは、1又は2である]と、を含む。
別の例示的な実施形態では、組成物は、第1の弾性フルオロポリマーと、第1の弾性フルオロポリマーとブレンドされた第2の弾性フルオロポリマーと、を含む。第1の弾性フルオロポリマーは、以下のモノマー単位:約45モル%~約65モル%の-CF-CH-と、約8モル%~約30モル%の-CF-CF-と、約4.5モル%~約25モル%の-CF-CF(O-CF)-と、約6モル%~約20モル%の-CF-CF(O-CF-CF-O-(CF-O)-CF)-[式中、nは、1又は2である]と、を含む。
本発明の他の特徴及び利点は、例として本発明の原理を例示する添付図面と併せてなされる、好ましい実施形態の以下のより詳細な説明から明らかとなるであろう。
例示的な超低温弾性フルオロポリマー及び超低温弾性フルオロポリマーを調製するための方法が提供される。本開示の実施形態は、本明細書に開示される1つ以上の特徴を利用しない物質の組成物及び方法と比較して、超低温用途に好適であり、-30℃以下のガラス転移温度(T)、-30℃以下の10%低温弾性回復(TR10)、-16℃以下の70%低温弾性回復(TR70)、14℃未満の低温弾性回復の差(ΔTR)、28%未満の体積膨潤(volume swell、VS)、50%未満の圧縮永久歪み(compression set、CS)、少なくとも10dNmの最大トルク(M)、約10~約100の範囲のムーニー粘度、又はこれらの組み合わせを含む、弾性フルオロポリマーを提供する。
本明細書で使用される場合、ガラス転移温度(T)は、国際標準化機構(International Organization for Standardization、ISO)22768:2006試験プロトコルに従って定義される、10℃/分の昇温速度を使用して示差走査熱量測定(differential scanning calorimetry、DSC)によって決定される温度を指す。
本明細書で使用される場合、10%回復が生じる温度(TR10)は、ISO 2921:2005試験プロトコルに従って決定される温度を指す。
本明細書で使用される場合、70%回復が生じる温度(TR70)は、ISO 2921:2005試験プロトコルに従って決定される温度を指す。
本明細書で使用される場合、低温弾性回復の差(ΔTR)は、ISO 2921:2005試験プロトコルに従って決定される、TR70温度とTR10温度との間の温度差を指す。
本明細書で使用される場合、体積膨潤(VS)は、ISO 1817:2011試験プロトコルに従って決定される、60℃で70時間のM-15流体への曝露時の体積変化増加率を指す。
本明細書で使用される場合、圧縮永久歪み(CS)は、ISO 815-1:2008試験プロトコルに従って決定される、200℃で70時間後の変化率を指す。
本明細書で使用される場合、最大トルク(M)は、ISO 6502:1999試験プロトコルに従って決定される、非ブレンドに対しては177℃で24分間、振幅角度0.5°での硬化速度、又はブレンドに対しては180℃で12分間、振幅角度0.5°での硬化速度について、ムービングダイレオメータ(moving die rheometer、MDR)で測定されるパラメータを指す。
本明細書で使用される場合、ムーニー粘度は、ASTM D1646に従って、ML 1+10(121℃)の条件下で測定されるパラメータを指す。
本明細書で使用される場合、超低温は、-30℃以下の温度を指す。
本明細書で使用される場合、モノマーのモル%は、本明細書で更に詳述されるように、H及び19F核磁気共鳴(nuclear magnetic resonance、NMR)分光データの組み合わせから決定される、フルオロポリマー中のモノマーのモル%を指す。
本明細書で使用される場合、ヨウ素又は臭素の重量%は、本明細書で更に詳述されるように、H及び19F NMR分光データの組み合わせから決定される、フルオロポリマー中のヨウ素又は臭素の重量%を指す。
いくつかの実施形態では、超低温弾性フルオロポリマーは、以下の4種のモノマーのランダムテトラポリマーである:
a)フッ化ビニリデン(VF2): CF=CH
b)テトラフルオロエチレン(TFE): CF=CF
c)ペルフルオロメチルビニルエーテル(PMVE): CF=CF-O-CF
d)nVE CF=CF-O-CF-CF-O-(CF-O)-CF
e) 式中、n=1又は2である。
いくつかの実施形態では、超低温弾性フルオロポリマーは、約45モル%~約65モル%の範囲、代替的には約50モル%~約65モル%の範囲、代替的には約55モル%~約65モル%の範囲、代替的には約55モル%~約60モル%の範囲、又はそれらの間の任意の値、範囲、若しくは部分範囲の量のVF2を含む組成を有する。
いくつかの実施形態では、超低温弾性フルオロポリマーは、約8モル%~約30モル%の範囲、代替的には約10モル%~約25モル%の範囲、代替的には約10モル%~約20モル%の範囲、代替的には約15モル%~約20モル%の範囲、又はそれらの間の任意の値、範囲、若しくは部分範囲の量のTFEを含む組成を有する。
いくつかの実施形態では、超低温弾性フルオロポリマーは、約4.5モル%~約25モル%の範囲、代替的には約5モル%~約20モル%の範囲、代替的には約5モル%~約15モル%の範囲、代替的には約10モル%~約15モル%の範囲、又はそれらの間の任意の値、範囲、若しくは部分範囲の量のPMVEを含む組成を有する。
いくつかの実施形態では、超低温弾性フルオロポリマーは、約6モル%~約20モル%の範囲、代替的には約6モル%~約17モル%の範囲、代替的には約6モル%~約14モル%の範囲、代替的には約10モル%~約14モル%の範囲、又はそれらの間の任意の値、範囲、若しくは部分範囲の量の1VEを含む組成を有する。
いくつかの実施形態では、超低温弾性フルオロポリマーは、約6モル%~約20モル%の範囲、代替的には約6モル%~約17モル%の範囲、代替的には約6モル%~約14モル%の範囲、代替的には約10モル%~約14モル%の範囲、又はそれらの間の任意の値、範囲、若しくは部分範囲の量の2VEを含む組成を有する。
いくつかの実施形態では、超低温弾性フルオロポリマーは、約45モル%~約65モル%のVF2、約8モル%~約30モル%のTFE、約4.5モル%~約25モル%のPMVE、及び約6モル%~約20モル%の1VEの組成を有する。
いくつかの実施形態では、超低温弾性フルオロポリマーは、約45モル%~約65モル%のVF2、約8モル%~約30モル%のTFE、約4.5モル%~約25モル%のPMVE、及び約6モル%~約20モル%の2VEの組成を有する。
いくつかの実施形態では、超低温弾性フルオロポリマーは、約10~約100の範囲、代替的には約20~約70の範囲、代替的には約30~約60の範囲、又はそれらの間の任意の値、範囲、若しくは部分範囲のムーニー粘度を有する。
いくつかの実施形態では、超低温弾性フルオロポリマーは、硬化部位を提供するようにフルオロポリマーの炭素原子に結合されたヨウ素又は臭素を更に含む。いくつかの実施形態では、ヨウ素又は臭素は、フルオロポリマーの重量に対して、約0.05重量%~約0.4重量%の範囲、代替的には約0.1重量%~約0.35重量%の範囲、代替的には約0.2重量%~約0.35重量%の範囲、代替的には約0.25重量%~約0.3重量%の範囲、又はそれらの間の任意の値、範囲、若しくは部分範囲の量でフルオロポリマー中に存在する。
弾性フルオロポリマーの末端炭素に結合したヨウ素硬化部位又は臭素硬化部位は、以下の重合プロセスについて記載されるジヨードペルフルオロ化合物などのヨウ素含有又は臭素含有連鎖移動剤を使用することによって提供され得る。ポリマーに沿ったヨウ素硬化部位又は臭素硬化部位はまた、以下のプロセスについて記載されるように、ヨウ素含有又は臭素含有オレフィンモノマーをフルオロポリマーに組み込むこと、例えば、ヨードテトラフルオロブテンによって提供され得る。ヨウ素硬化部位は、本実施形態の実施に関して、臭素硬化部位よりも好ましい。
いくつかの実施形態では、弾性フルオロポリマーを調製するためのセミバッチ乳化重合プロセスは、容器内でnVE液体モノマーを事前乳化させることを含む。プロセスはまた、重合温度で、TFEガス状モノマー、VF2ガス状モノマー、及びPMVEガス状モノマーを供給し、容器を重合圧力まで加圧することを含む。プロセスはまた、開始剤を添加することを含む。プロセスは、重合温度で、TFEガス状モノマー、VF2ガス状モノマー、及びPMVEガス状モノマーを連続的に提供して重合圧力を維持しながら、nVE液体モノマー、TFEガス状モノマー、VF2ガス状モノマー、及びPMVEガス状モノマーからテトラポリマーを形成することを更に含む。
いくつかの実施形態では、超低温弾性フルオロポリマーは、容器に事前乳化したnVE液体モノマーを投入することと、容器内でTFE、VF2、及びPMVEコモノマーと共重合させることと、重合を停止させることと、約70℃~約100℃に加熱してガスをスパージすることによって未反応液体nVEモノマーを除去することと、凝固させることと、単離したクラムを洗浄することと、単離したクラムポリマーを乾燥させることと、を含む、プロセスによって形成される。
いくつかの実施形態では、超低温弾性フルオロポリマーは、セミバッチ乳化重合プロセスによって調製される。いくつかの実施形態では、重合は、十分に撹拌された反応容器中で、約0℃~約50℃の範囲、代替的には約30℃~約40℃の範囲、代替的には約34℃~約37℃の範囲、代替的には約35℃、又はそれらの間の任意の値、範囲、若しくは部分範囲の温度で実施される。いくつかの実施形態では、プロセスは、nVEを、フッ素系界面活性剤を含有する水溶液とともに反応器内に乳化させることを含む。乳化中に、リン酸水素二ナトリウム七水和物の水溶液が、反応器内に別々に供給される。次いで、反応器を重合温度に加熱し、次いで、VF2、TFE、及びPMVEのガスモノマー混合物とともに加圧する。
いくつかの実施形態では、プロセスは、次いで、重合中に、ピロ亜硫酸ナトリウムの水溶液、続いて過硫酸アンモニウムの水溶液を連続的に添加することを含む。ガスモノマー混合物は、重合全体を通して、約100psig~約300psigの範囲、代替的には約120psig~約200psigの範囲、代替的には約140psig~約160psigの範囲、代替的には約150psig、又はそれらの間の任意の値、範囲、若しくは部分範囲の一定圧力を維持するように、反応器に供給される。所定量のガスモノマー混合物が供給された後、ジヨードペルフルオロ化合物である1,4-ジヨードペルフルオロブタン、1,6-ジヨードペルフルオロヘキサン、1,8-ジヨードペルフルオロオクタン、及び1,10-ジヨードペルフルオロデカンの混合物を、反応器に投入する。追加の所定量のガスモノマー混合物が添加された後、ヨードテトラフルオロブテンもまた、連続的に供給される。所定の量の時間及び合計量のガスモノマーが反応器に供給された後、モノマーの添加を中止し、反応器の残留ガス状モノマー(複数可)をパージする。反応は、好ましくはVF2でパージされるが、例えば、窒素又はプロパンなどの代替的なパージガスを使用してもよい。
重合の温度が低減されているため、熱開始剤を含めることが可能であるが、実用性は低くなり、レドックス開始剤系が、一般に好ましい。本開示の弾性フルオロポリマーは、一般に、フリーラジカル乳化重合又は懸濁重合によって調製される。重合開始剤は、乳化重合に使用される任意の従来の過酸化物開始剤であり得る。重合開始剤には、無機過酸化物及び有機過酸化物が含まれ得るが、これらに限定されない。適切な無機過酸化物としては、ペルオキシ二硫酸塩、過硫酸カリウム、又は過硫酸アンモニウムを挙げることができるが、これらに限定されない。適切な有機過酸化物としては、ヒドロペルオキシド、過酸化水素、ベンゾイルペルオキシド、又はtert-ブチルヒドロペルオキシドを挙げることができるが、これらに限定されない。レドックス型の開始の場合、過酸化物に加えて還元剤が存在する。還元剤は、任意の従来の有機還元剤又は無機還元剤であり得る。適切な無機還元剤としては、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、又はピロ亜硫酸ナトリウムを挙げることができるが、これらに限定されない。適切な有機還元剤としては、アスコルビン酸、シュウ酸、又はスルフィン酸を挙げることができるが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態では、プロセスは、反応器を約90℃に加熱することと、ガスをスパージして未反応のnVEを除去することと、を含む。得られたフルオロエラストマーラテックスを、硫酸アルミニウムカリウム水溶液の添加によって凝固させ、得られた弾性フルオロポリマーを、脱イオン水で洗浄する。次いで、ポリマークラムを、約80℃で乾燥させてもよい。
いくつかの実施形態では、得られた超低温弾性フルオロポリマーは、弾性フルオロポリマー製造業界で利用されている従来技術によって単離され、濾過され、洗浄され、乾燥される。
いくつかの実施形態では、超低温弾性フルオロポリマーは、臭素硬化部位又はヨウ素硬化部位を含み、過酸化物硬化性である。いくつかの実施形態では、過酸化物硬化性組成物は、超低温弾性フルオロポリマーと、有機過酸化物と、共架橋剤と、を含む。いくつかの実施形態では、過酸化物硬化性組成物はまた、例えば、二価金属水酸化物、二価金属酸化物、10超のpKaを有する強塩基性有機アミン、又はこれらの組み合わせなどの受酸剤を含む。適切な強塩基性有機アミンとしては、1,8-ビス(ジメチルアミノ)ナフタレンを挙げることができるが、これに限定されない。適切な二価金属酸化物及び水酸化物としては、CaO、Ca(OH)、Bi、及びMgOを挙げることができるが、これらに限定されない。
適切な有機過酸化物としては、1,1-ビス(t-ブチルペルオキシ)-3,5,5-トリメチルシクロヘキサン、1,1-ビス(t-ブチルペルオキシ)シクロヘキサン、2,2-ビス(t-ブチルペルオキシ)オクタン、4,4-ビス(t-ブチルペルオキシ)吉草酸n-ブチル、2,2-ビス(t-ブチルペルオキシ)ブタン、2,5-ジメチルヘキサン-2,5-ジヒドロキシペルオキシド、ジ-t-ブチルペルオキシド、t-ブチルクミルペルオキシド、ジクミルペルオキシド、α,α’-ビス(t-ブチルペルオキシ-m-イソプロピル)ベンゼン、2,5-ジメチル-2,5-ジ(t-ブチルペルオキシ)ヘキサン、2,5-ジメチル-2,5-ジ(t-ブチルペルオキシ)ヘキセン-3、ベンゾイルペルオキシド、t-ブチルペルオキシベンゼン、2,5-ジメチル-2,5-ジ(ベンゾイルペルオキシ)-ヘキサン、t-ブチルペルオキシマレイン酸、及び炭酸t-ブチルペルオキシイソプロピルを挙げることができるが、これらに限定されない。有機過酸化物の好ましい例としては、2,5-ジメチル-2,5-ジ(t-ブチルペルオキシ)ヘキサン、ジクミルペルオキシド、又はα,α’-ビス(t-ブチルペルオキシ-m-イソプロピル)ベンゼンが挙げられる。いくつかの実施形態では、有機過酸化物の量は、超低温弾性フルオロポリマーの重量に基づいて、0.05重量%~5重量%の範囲、代替的には0.1重量%~3重量%の範囲である。有機過酸化物が0.05重量%未満の量で存在する場合、硬化速度が不十分であり得、不十分な離型を引き起こす可能性があるため、この特定の範囲が選択される。一方で、有機過酸化物が5重量%を超える量で存在する場合、硬化したポリマーの圧縮永久歪みは、許容できないほど高くなり得る。更に、有機過酸化物は、単独で、又は2種以上の組み合わせで使用され得る。
過酸化物硬化性組成物に用いられる共架橋剤としては、例えば、シアヌル酸トリアリル、イソシアヌル酸トリメタクリル、イソシアヌル酸トリアリル、イソシアヌル酸トリメタリル、トリアクリルホルマール、トリメリット酸トリアリル、N,N’-m-フェニレンビスマレイミド、フタル酸ジアリル、テトラアリルテレフタルアミド、トリ(ジアリルアミン)-s-トリアジン、亜リン酸トリアリルなどの多官能性不飽和化合物、例えば、CH=CH(C2n+1)-CH=CH[式中、n=4、6、若しくは8である]、又はN,N-ジアリルアクリルアミドなどのビス-オレフィンを挙げることができるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、共架橋剤の量は、超低温弾性フルオロポリマーの重量に基づいて、約0.1重量%~約10重量%の範囲、代替的には約0.2重量%~約6重量%の範囲である。共架橋剤が約0.1重量%未満の量で存在する場合、硬化したポリマーの架橋密度が許容できない可能性があるため、この特定の濃度範囲が選択される。一方で、共架橋剤が約10重量%を超える量で存在する場合、成形中に表面にブルームが生じ、不十分な離型特性をもたらす可能性がある。不飽和化合物は、単独で、又は2種以上の組み合わせとして使用され得る。
いくつかの実施形態では、超低温弾性フルオロポリマーを含む組成物は、1種以上の添加剤を含む。適切な添加剤としては、例えば、カーボンブラック、Austin black、グラファイト、熱可塑性フルオロポリマー微粉末、シリカ、粘土、珪藻土、タルク、珪灰石、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、フッ化カルシウム、若しくは硫酸バリウムなどの1種以上の充填剤;例えば、高級脂肪酸エステル、脂肪酸カルシウム塩、脂肪酸アミド(例えば、エルカミドなど)、低分子量ポリエチレン、シリコーン油、シリコーングリース、ステアリン酸、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸アルミニウム、若しくはステアリン酸亜鉛などの1種以上の加工助剤;及び/又は、例えば、チタン白又は赤色鉄などの1種以上の着色剤を挙げることができるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、充填剤の量は、超低温弾性フルオロポリマーの重量に基づいて、約0.1重量%~約100重量%の範囲、代替的には約1重量%~約60重量%の範囲である。充填剤が約0.1重量%未満の量で存在する場合、効果がほとんどないか又は全くない場合があり、一方で、約100重量%を超える充填剤が使用される場合、弾性が犠牲になるおそれがあるため、この範囲が選択される。いくつかの実施形態では、加工助剤の量は、超低温弾性フルオロポリマーの重量に基づいて、約10重量%未満、代替的には約5重量%未満である。使用される量が限界を超える場合、耐熱性が悪影響を受けるおそれがある。いくつかの実施形態では、着色剤の量は、超低温弾性フルオロポリマーの重量に基づいて、約50重量%未満、代替的には約30重量%未満である。約50重量%を超える着色剤が使用される場合、圧縮永久歪みが悪化するおそれがある。
いくつかの実施形態では、超低温弾性フルオロポリマー、有機過酸化物、共架橋剤、及び任意の添加剤は、内部ミキサー又はゴムミルによって過酸化物硬化性組成物に組み込まれる。次いで、得られた過酸化物硬化性組成物は、成形(例えば、金型成形又は押出)され、硬化され得る。いくつかの実施形態では、硬化は、約150℃~約200℃の範囲の温度で約1分間~約60分間の期間行われる。好適な加熱及び硬化能力を有する従来のゴム硬化プレス、金型成形、押出機などを使用することができる。また、最適な物理的特性及び寸法安定性のために、金型成形又は押出された組成物は、一般的には空気雰囲気下で、約180℃~約275℃の範囲の温度において、約1~約48時間の追加の期間、炉などで加熱される、硬化後操作を実行してもよい。
弾性フルオロポリマー中のモノマー含有量及びヨウ素含有量の値は、以下のNMR手順に基づいて決定される。
テトラメチルシラン(tetramethylsilane、TMS)及び1,3,5-トリス(トリフルオロメチル)ベンゼン(1,3,5-tris(trifluoromethyl)benzene、TFMB)が、それぞれH化学シフト参照及びH/19F定量化のために添加されている、0.7mLのアセトン-d(Cambridge Isotope Laboratories、99.9%D)中に、60~70mgのポリマーを一晩溶解させることによって、弾性フルオロポリマー試料を、5mmのNMRチューブ(Wilmad 528-PP)中でNMR分析用に調製する。TFMB由来のH及び19F共鳴は、それぞれ、約8.4ppm及び-64ppmに出現し、それらの1:3積分比を使用して、試料のH及び19F NMRスペクトルをスケーリングする。
試料のH NMRスペクトルを、5mm QCI H/F-C/N-Dクライオプローブを備えるBruker NEO 600 MHz NMR分光計で、25℃において取得する。Hスペクトルを、90°パルス、3.5秒の取得時間、14ppmのスペクトル幅、45秒の繰り返し時間、及び64回のスキャンを使用して取得する。FIDは、131072ポイントまでゼロフィリングされ、0.24Hzの指数関数的線幅拡大が、フーリエ変換前に適用される。溶媒ブランク(アセトン-d、TMS及びTFMB含有)のHスペクトルを、同じ条件下で取得する。
試料の19F NMRスペクトルを、低フッ素バックグラウンド用に特別に構築された5mm QCI H/F-C/N-Dクライオプローブを備えるBruker NEO 600 MHz NMR分光計で、25℃において取得する。19Fスペクトルを、30°パルス、2.5秒の取得時間、185ppmのスペクトル幅、45秒の繰り返し時間、及び128回のスキャンを使用して取得する(プローブS/Nは、19Fで4000:1である)。FIDは、524288ポイントまでゼロフィリングされ、0.33Hzの指数関数的線幅拡大が、フーリエ変換前に適用される。19F化学シフトは、-64ppmにおけるTFMBシグナルに対して報告される。
弾性フルオロポリマーのバルク組成は、以下のように、19F及びH NMRスペクトルの積分から決定される:
600MHz(564.7MHz 19F)において、PMVEのOCFシグナル及び1VEのOCFOCFシグナルは、19Fスペクトルにおいてベースライン分離され、オーバーラップすることなく積分される。これら2種のモノマーの比率(モル基準)は、-54ppmにおけるPMVEのOCFの積分を3で除算し、-55ppm及び-58ppmにおける1VEのOCFOCFの積分の合計を5で除算することによって、決定される。
TFMBのH/19F共鳴を使用して、H/19Fスペクトルを均一にスケーリングすることにより、VF2の量は、Hスペクトルの4.2ppm~1.8ppmの領域の積分から、溶媒ブランクから測定した水及びアセトン-dを減算し、2で除算した後に決定される。
次いで、TFEの量は、-80ppm~-150ppmの間の19F NMR領域の積分から、他の3種のモノマーに起因する19F面積を減算し、4で除算することによって、決定される。次いで、それぞれのモノマーの正規化されたモル比率を使用して、モルパーセント単位で弾性フルオロポリマーのバルク組成を計算し、それを重量パーセントに変換することができる。
CFCHI末端に起因するプロトンシグナルは、約18Hzの(FH)を有する三重線の集合体として、弾性フルオロポリマーのH NMRスペクトルの4.0ppm~3.8ppmの領域に出現する。3.8ppmの高磁場側の三重線中心は、CFCHOH末端に起因するものであり、これらのシグナルは、CFCHI末端の定量化に含まれない。何らかの疑いがある場合、標準的なH-13C HSQC NMR実験により、CFCHOHメチレン(65ppmにおける13C)を、CFCHIメチレン(-3ppmにおける13C)と区別する。
4.0ppm~3.8ppmのH NMR領域は、CFCHIのメチレンシグナルが、主要部VFH NMR共鳴のテーリング部分に出現するため、傾斜及びバイアスに厳重に注意して積分される。H/19Fスペクトルを均一にスケーリングするためにTFMB H/19F共鳴を使用して、ポリマー試料中のCFCHI末端の量は、CFCHIの積分を2で除算し、バルク組成におけるCFCHI末端の比をモルパーセントとして計算することによって、決定される。
CFCHI末端からもたらされる弾性フルオロポリマー中のヨウ素の重量パーセントは、CFCHI末端のモル%を、CFCHI末端の重量パーセントに変換し、次いで、CFCHI中のヨウ素の重量パーセント、又は0.665を乗じることによって、計算される。同様の手順を使用して、硬化部位がヨウ素硬化部位ではなく臭素硬化部位である場合の臭素含有量を決定することができる。分解能が不十分なH NMRスペクトルを有する弾性フルオロポリマー試料の場合、X線蛍光(X-ray fluorescence、XRF)などの代替的な方法を使用して、試料中のヨウ素含有量を測定することができる。
いくつかの実施形態では、超低温弾性フルオロポリマーは、第2の弾性フルオロポリマーとブレンドされる。第2の弾性フルオロポリマーは、ペルフルオロポリマーであり得る。いくつかの実施形態では、第2の弾性フルオロポリマーは、単独使用の弾性フルオロポリマーほど超低温使用に適していない物理的特性を有する市販の弾性フルオロポリマーである。例えば、いくつかの実施形態では、第2の弾性フルオロポリマーのTは、約-30℃を超える、代替的には約-25℃を超える、代替的には約-20℃を超える、又はそれらの間の任意の値、範囲、若しくは部分範囲である。いくつかの実施形態では、第2の弾性フルオロポリマーのTは、超低温弾性フルオロポリマーのTよりも5℃、代替的には10℃、代替的には15℃、代替的には20℃、代替的には25℃、代替的には30℃、又はそれらの間の任意の値、範囲、若しくは部分範囲で高い。いくつかの実施形態では、第2の弾性フルオロポリマーは、VF2、TFE、及びPMVEのターポリマーである。いくつかの実施形態では、ポリマーの相対量は、例えば、所定のガラス転移温度などの所定の物理的パラメータをもたらすように選択される。いくつかの実施形態では、ブレンドは、単一のガラス転移温度を有する。
超低温弾性フルオロポリマーは、2種のポリマーの総重量に基づいて、例えば、約20%~約95%の範囲、代替的には約60%~約90%の範囲、代替的には約60%~約80%の範囲、代替的には約60%~約75%の範囲、又はそれらの間の任意の値、範囲、若しくは部分範囲などの任意の相対量で、第2の弾性フルオロポリマーとブレンドされ得る。
超低温弾性フルオロポリマーは、様々な用途において有用であり得る。
いくつかの実施形態では、超低温弾性フルオロポリマーは、シーリング材料、ワイヤコーティング、容器、チューブ、ラミネート、及びホースにおいて有用な用途を見出し得る。いくつかの実施形態では、超低温弾性フルオロポリマーは、約-60℃~約200℃の範囲にわたる使用温度で、信頼性の高いシールを提供する。
いくつかの実施形態では、超低温弾性フルオロポリマーは、Oリング及びシャフトシールに使用され得る。
いくつかの実施形態では、超低温弾性フルオロポリマーは、自動車用シールに使用され得る。
いくつかの実施形態では、超低温弾性フルオロポリマーは、ガス処理プラントにおいて使用され得る。
いくつかの実施形態では、超低温弾性フルオロポリマーは、石油精製所において使用され得る。
本発明は、以下の実施例によって更に説明されるが、これらに限定されない。
実施例1.本発明の実施例1の形成
本発明の実施例1は、セミバッチ乳化重合プロセスによって調製され、十分に撹拌した40Lの反応容器内で35℃で行われる。4167gの量の1VEを、商標名Capstone(商標)FS-10(The Chemours Company、Wilmington、DE)で入手可能な97.8gのフッ素系界面活性剤C13-CH-CH-SOHを含有する23Lの水溶液を有する反応器に入れて乳化させた。乳化中に、水及び141gのリン酸水素二ナトリウム七水和物の2L溶液を、反応器に別個に供給した。反応器を35℃に加熱し、次いで、62.3重量%のVF2、15.7重量%のTFE、及び22.0重量%のPMVEのガスモノマー混合物で、150psigに加圧した。2重量%のピロ亜硫酸ナトリウムの水溶液39.6mLを、10.5mL/時の速度で連続的に添加し、続いて、2重量%の過硫酸アンモニウムの水溶液47.5mLを、12.7mL/時で連続的に添加した。60重量%のVF2、22重量%のTFE、及び18重量%のPMVEのガスモノマー混合物を、反応器に供給して、重合全体を通して150psigの圧力を維持した。20gのガスモノマー混合物を供給した後、45.9モル%の1,4-ジヨードペルフルオロブタン、41.1モル%の1,6-ジヨードペルフルオロヘキサン、9.4モル%の1,8-ジヨードペルフルオロオクタン、及び3.3モル%の1,10-ジヨードペルフルオロデカンの混合物7.0mLを、反応器に投入した。848gのガスモノマー混合物を添加した後、ヨードテトラフルオロブテンもまた、供給されたガスモノマー混合物3000g当たり14.9mLの割合で、連続的に供給した。
9.2時間後、及び合計4167gのガスモノマーが反応器に供給された後に、モノマー添加を中止し、反応器の残留ガス状モノマー(複数可)をパージした。次いで、反応器を90℃に加熱し、不活性ガス(窒素)をスパージして、未反応の1VEを除去した。得られたフルオロエラストマーラテックスを硫酸アルミニウムカリウム水溶液の添加によって凝固させ、得られたフルオロエラストマーを、脱イオン水で洗浄した。ポリマークラムを、80℃で8時間乾燥した。得られた本発明の実施例1を、上述のようにNMR分光法によって分析して、61.1モル%のVF2、17.8モル%のTFE、7.5モル%のPMVE、及び13.6モル%の1VEのポリマー組成、並びに0.18重量%のヨウ素を含有することを判定した。本発明の実施例1は、示差走査熱量測定(DSC、加熱モード、10℃/分、転移変曲点)によって判定すると、-45℃のガラス転移温度を有する非晶質フルオロエラストマーであった。
実施例2.比較例
4つの比較例を形成して評価した。比較例は、異なる比率のモノマーを用いたことを除き、上述の実施例1のプロセスによって形成した。組成物の形成後に上述のようにNMR分光法によって判定したこれらの比較例の組成を、表1に示す。
Figure 2023507103000001
弾性フルオロポリマーを、2本ロールミルにおいて、以下の成分(重量を基準として、ポリマー100部当たりの部数):Orion Engineered Carbons LLC(Kingwood、TX)から商標名「Corax(登録商標)N990」で市販されているカーボンブラック(中等度の熱グレード)30部、Natrochem Inc.(Savannah、GA)から商標名「TAIC DLC(登録商標)-A」で市販されているシリカ担体上の1,3,5-トリアリル-1,3,5-トリアジン-2,4,6(1H,3H,5H)-トリオン(72重量%)4.2部、Vanderbilt Chemicals LLC(Norwalk、CT)から商標名「Varox(登録商標)DBPH-50」で市販されている炭酸カルシウム/シリカ担体上の2,5-ジメチル-2,5-ジ-(tert-ブチルペルオキシ)ヘキサン(45重量%)2部、Zochem LLC(Dickson、TN)から商標名「Zoco Grade 102」で市販されている酸化亜鉛3部、並びにStruktol Company of America(Stow、OH)から商標名「Struktol(登録商標)HT 290」で市販されている25%未満のオクタデシルアミンを含有する脂肪酸誘導体とワックスとのブレンド0.7部を用いて調合し、t90+10分間に等しい時間、177℃でプレス硬化して、Oリング及びスラブを形成し、次いで、230℃において4時間、空気循環炉で後硬化した。4つの比較例のそれぞれについて、物理的特性パラメータを測定し、記録して、超低温用途でのそれら比較例の適合性を評価した。これら比較例の評価の結果を、表2に示す。
Figure 2023507103000002
比較例1は、28%の閾値を上回る29.5%の体積膨潤を有し、50%の閾値を上回る59%の圧縮永久歪みを有した。比較例2は、28%の閾値を上回る31.0%の体積膨潤を有した。比較例3は、14℃の閾値を上回る15℃の低温弾性回復の差を有した。比較例4は、-30℃の閾値を上回る-26℃の10%低温弾性回復、-16℃の閾値を上回る0.0℃の70%低温弾性回復、及び14℃の閾値を上回る26℃の低温弾性回復の差を有した。
比較例のそれぞれは、少なくとも1種のモノマーが、VF2については45~65モル%、TFEについては8~30モル%、PMVEについては4.5~25モル%、及び1VEについては6~20モル%の範囲外である組成を有した。
実施例3.本発明の実施例
本発明の実施例1に加えて8つの本発明の実施例を形成して評価し、これら本発明の実施例は、異なる比率のモノマーを用いたことを除き、上述の実施例1と同様のプロセスによって形成した。組成物の形成後に上述のようにNMR分光法によって判定したこれらの9つの本発明の実施例の組成を、表3に示す。
Figure 2023507103000003
本発明の弾性フルオロポリマーは、2本ロールミルにおいて、比較例の弾性フルオロポリマーと同じ様式で、同じ量の他の成分を用いて調合した。9つの本発明の実施例のそれぞれについて、物理的特性パラメータを測定し、記録して、超低温用途でのそれら本発明の実施例の適合性を評価した。これら本発明の実施例の評価の結果を、表4に示す。
Figure 2023507103000004
9つの本発明の実施例のそれぞれは、超低温弾性フルオロポリマーとして使用するための所定の範囲内のガラス転移温度、10%低温弾性回復、70%低温弾性回復、低温弾性回復の差、体積膨潤、圧縮永久歪み、及び最大トルクを有した。
9つの本発明の実施例のそれぞれは、45~65モル%のVF2、10~30モル%のTFE、4.5~25モル%のPMVE、及び6~20モル%の1VEの範囲の組成を有した。
実施例4.ブレンド
本発明の実施例9を、市販のフルオロエラストマーと様々な比率でブレンドして、低温及び/又は超低温用途についてそのようなブレンドの適合性を評価した。市販のフルオロエラストマーは、Viton(商標)GFLT-200S(The Chemours Company、Wilmington、DE)であった。Viton(商標)GFLT-200Sは、-23℃のTを有するVF2、TFE、及びPMVEのターポリマーである。
試験したブレンドは、100重量%、75重量%、63重量%、及び50重量%の本発明の実施例9を含んでいた。弾性フルオロポリマーは、2本ロールミルにおいて、以下の成分(ポリマー100部当たりの重量部):Cancarb Limited(Medicine Hat、Alberta、Canada)から「MT Thermax Floform N 990」として市販されているカーボンブラック(中等度の熱グレード)30部、The Chemours Company(Wilmington、DE)から「Rubber chem Diak no 7」として市販されている1,3,5-トリアリル-1,3,5-トリアジン-2,4,6(1H,3H,5H)-トリオン3部、Arkema(Colombes、France)から商標名「Luperox(登録商標)101 XL 45」で市販されている炭酸カルシウム/シリカ担体上の2 2,5-ジメチル-2,5-ジ-(tert-ブチルペルオキシ)ヘキサン(45重量%)2.2部、Sigma-Aldrich Corp.(St.Louis、MO)から市販されている酸化亜鉛(ReagentPlus 99.9% 5マイクロメートル)3部、及び25%未満のオクタデシルアミンを含有する脂肪酸誘導体とワックスとのブレンドであるStruktol(登録商標)HT 290 0.7部を用いて調合し、t90+10分間に等しい時間、180℃でプレス硬化して、Oリング及びスラブを形成し、次いで、230℃において4時間、空気循環炉で後硬化した。ブレンドのそれぞれについて、物理的特性パラメータを測定し、記録して、超低温用途でのそれらブレンドの適合性を評価した。これらブレンドの評価の結果を、表5に示す。
Figure 2023507103000005
ブレンドのそれぞれは、50:50のブレンドを除いて、単一のガラス転移温度を有した。表5に示されるように、TR10値及びTR70値はいずれも、本発明の実施例9の含有量の減少とともに減少した。
ブレンドのそれぞれはまた、ISO 37:2005 Cor 1 2008試験プロトコルに従って、引張強度(tensile strength、TS)、破断点伸び(elongation at break、EAB)、及び100%での弾性率(M@100%)について、23℃の温度で試験した。表5に示されるように、測定された引張強度は、13.5~16.0MPaの範囲であり、本発明の実施例9の含有量の減少とともに増加した。測定された破断点伸びは、本発明の実施例9の含有量の減少とともに227%から239%~242%に増加し、50:50のブレンドについてはその後に217%に減少した。測定された100%での弾性率の値は、2.9~4.0MPaの範囲であり、本発明の実施例9の含有量の減少とともに増加した。
ブレンドの低温圧縮永久歪みを、2つの異なる条件下で測定した:-20℃で24時間後(24/-20)及び-30℃で24時間後(24/-30)。これらブレンドの評価の結果を、表6に示す。
Figure 2023507103000006
市販のフルオロエラストマーの成分を多く有するにもかかわらず、ブレンドは、低いTR及び低温圧縮永久歪みデータによって証明されるように、驚くほど良好な低温特性を示した。
本発明を好ましい実施形態を参照して説明してきたが、当業者には、本発明の範囲から逸脱することなく様々な変更を行うことができ、その要素の代わりに同等物を使用することができることが理解されるであろう。加えて、特定の状況又は材料を本発明の教示に適合させるために、本発明の本質的な範囲から逸脱することなく多くの修正を行うことができる。したがって、本発明は、本発明を実施するために企図される最良の形態として開示されている特定の実施形態に限定されるものではなく、本発明は、添付の特許請求の範囲内に含まれる全ての実施形態を含むことが意図される。

Claims (27)

  1. 弾性フルオロポリマーであって、以下のモノマー単位:
    約45モル%~約65モル%の-CF2-CH2-と、
    約8モル%~約30モル%の-CF2-CF2-と、
    約4.5モル%~約25モル%の-CF2-CF(O-CF3)-と、
    約6モル%~約20モル%の-CF-CF(O-CF-CF-O-(CF-O)-CF)-[式中、nは、1又は2である]と、を含む、弾性フルオロポリマー。
  2. 前記弾性フルオロポリマーは、ランダムテトラポリマーである、請求項1に記載の弾性フルオロポリマー。
  3. nは、1である、請求項1又は2に記載の弾性フルオロポリマー。
  4. nは、2である、請求項1又は2に記載の弾性フルオロポリマー。
  5. ヨウ素硬化部位又は臭素硬化部位を更に含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の弾性フルオロポリマー。
  6. ヨウ素又は臭素を約0.05重量%~約0.4重量%の範囲の量で更に含む、請求項5に記載の弾性フルオロポリマー。
  7. 前記ヨウ素又は前記臭素のうちの少なくとも一部は、前記弾性フルオロポリマーの末端炭素原子に結合されている、請求項6に記載の弾性フルオロポリマー。
  8. 前記ヨウ素又は前記臭素のうちの少なくとも一部は、ヨウ素含有又は臭素含有オレフィンのモノマー単位を更に含む前記弾性フルオロポリマーによって提供される、請求項5に記載の弾性フルオロポリマー。
  9. 前記弾性フルオロポリマーは、-30℃以下のガラス転移温度を有する、請求項1~8のいずれか一項に記載の弾性フルオロポリマー。
  10. 硬化後、前記弾性フルオロポリマーは、-30℃以下の10%低温弾性回復(temperature retraction)を有する、請求項1~9のいずれか一項に記載の弾性フルオロポリマー。
  11. 硬化後、前記弾性フルオロポリマーは、-16℃以下の70%低温弾性回復を有する、請求項1~10のいずれか一項に記載の弾性フルオロポリマー。
  12. 硬化後、前記弾性フルオロポリマーは、14℃未満の低温弾性回復の差を有する、請求項1~11のいずれか一項に記載の弾性フルオロポリマー。
  13. 硬化後、前記弾性フルオロポリマーは、28%未満の体積膨潤度を有する、請求項1~12のいずれか一項に記載の弾性フルオロポリマー。
  14. 硬化後、前記弾性フルオロポリマーは、50%未満の圧縮永久歪みを有する、請求項1~13のいずれか一項に記載の弾性フルオロポリマー。
  15. 前記弾性フルオロポリマーは、約10~約100の範囲のムーニー粘度を有する、請求項1~14のいずれか一項に記載の弾性フルオロポリマー。
  16. 組成物であって、
    弾性フルオロポリマーであって、以下のモノマー単位:
    約45モル%~約65モル%の-CF2-CH2-と、
    約8モル%~約30モル%の-CF2-CF2-と、
    約4.5モル%~約25モル%の-CF2-CF(O-CF3)-と、
    約6モル%~約20モル%の-CF-CF(O-CF-CF-O-(CF-O)-CF)-[式中、nは、1又は2である]と、を含む、弾性フルオロポリマーと、
    少なくとも1種の添加剤と、を含む、組成物。
  17. 前記少なくとも1種の添加剤は、少なくとも1種の充填剤、少なくとも1種の加工助剤、少なくとも1種の着色剤、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項16に記載の組成物。
  18. 前記少なくとも1種の添加剤は、過酸化物硬化剤を含む、請求項16に記載の組成物。
  19. 前記過酸化物硬化剤は、有機過酸化物及び多官能性不飽和共架橋剤からなる群から選択される、請求項18に記載の組成物。
  20. 前記弾性フルオロポリマーは、ヨウ素硬化部位又は臭素硬化部位を更に含む、請求項16~19のいずれか一項に記載の組成物。
  21. 組成物であって、
    第1の弾性フルオロポリマーであって、以下のモノマー単位:
    約45モル%~約65モル%の-CF-CH-と、
    約8モル%~約30モル%の-CF-CF-と、
    約4.5モル%~約25モル%の-CF-CF(O-CF)-と、
    約6モル%~約20モル%の-CF-CF(O-CF-CF-O-(CF-O)-CF)-[式中、nは、1又は2である]と、を含む、第1の弾性フルオロポリマーと、
    前記第1の弾性フルオロポリマーとブレンドされた第2の弾性フルオロポリマーと、を含む、組成物。
  22. 前記第1の弾性フルオロポリマーは、ヨウ素硬化部位又は臭素硬化部位を更に含む、請求項21に記載の組成物。
  23. 前記第2の弾性フルオロポリマーは、フッ化ビニリデン、テトラフルオロエチレン、及びペルフルオロメチルビニルエーテルのターポリマーを含む、請求項21又は22に記載の組成物。
  24. 前記第1の弾性フルオロポリマーは、-30℃以下のガラス転移温度を有する、請求項21~23のいずれか一項に記載の組成物。
  25. 前記第2の弾性フルオロポリマーは、約-30℃を上回るガラス転移温度を有する、請求項21~24のいずれか一項に記載の組成物。
  26. 前記第1の弾性フルオロポリマー及び前記第2の弾性フルオロポリマーは、前記組成物に所定のガラス転移温度をもたらすように選択された量で組み合わされる、請求項21~25のいずれか一項に記載の組成物。
  27. 前記組成物は、単一の所定のガラス転移温度を有する、請求項21~26のいずれか一項に記載の組成物。
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