JPH03259945A - 含フッ素エラストマー組成物およびその製造法 - Google Patents

含フッ素エラストマー組成物およびその製造法

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JPH03259945A
JPH03259945A JP5816690A JP5816690A JPH03259945A JP H03259945 A JPH03259945 A JP H03259945A JP 5816690 A JP5816690 A JP 5816690A JP 5816690 A JP5816690 A JP 5816690A JP H03259945 A JPH03259945 A JP H03259945A
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JP
Japan
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elastomer
molecular weight
vinylidene fluoride
fluorine
mol
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JP5816690A
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Hiroshi Wachi
和知 博
Masayuki Tamura
田村 正之
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AGC Inc
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Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は含フッ素エラストマー組成物およびその製造法
に関するものである。
[従来の技術] 最近、自動車用の燃料として、アルコールあるいは、ア
ルコールとガソリンの混合物への変換が考えられ、これ
等の燃料に優れた耐性を持つ材料が要求されている。耐
燃料性の材料としては、耐熱性も兼ね備えた材料として
・フッ素ゴムがあるが、自動車の燃料系統への応用とし
ては、部品がチューブ、ホースであるため、押出成形加
工性を備えていることが重要である。
押出成形性を改善する方法として低分子量化する方法が
考えられるが、含フッ素エラストマーにおいては、耐圧
縮永久歪などの機械的性質が低下する。従って低分子量
分と高分子量分とからなる押出成形性に遺した分子量分
布を持つフッ素ゴムが提案されている(特公昭51−2
4554、特開昭64−40509) 、又、他の押出
成形性の改良法としては、加工助剤、例えばオイル、ワ
ックスを添加する方法が知られている。
(特公昭52−17054、特開昭52−44866)
[発明の解決しようとする問題点] 従来技術の加工助剤の添加法で得た製品はチューブ、ホ
ース等に使用中に、加工助剤の抽出され、流体に混入す
る恐れがあり好ましくない。
一方、分子量分布の選択による方法は、押出成形性は優
れた結果を得ているが、どうしても、低分子量部分のポ
リマー鎖の架橋点数が低下する為、充分満足する加硫物
特性は、得られていない。
又、構成ポリマーの架橋密度を単に増やすだけでは、引
張伸度の減少、クラック発生しやすくなり、実用的でな
い。
本発明は、押出成形性と加硫物特性を両立させるため、
低分子量成分と高分子量成分を共存させるとともに、低
分子量成分は高架橋密度に高分子量成分は、低架橋密度
とさせる必要があるとの新規態様を提案するものである
[問題点を解決するための手段] 本発明は、前述の問題点を解決すべくなされたものであ
り、フッ化ビニリデンに基づく単位を5〜90モル%含
有する固有粘度が0.2〜1.0dl/gである低分子
量エラストマーおよびフッ化ビニリデンに基づく単位を
5〜90モル%含有する固有粘度が0.6dl/g以上
である高分子量エラストマーからなり、低分子量エラス
トマーの架橋部位濃度が高分子量エラストマーの架橋部
位濃度よりも高いことを特徴とする含フッ素エラストマ
ー組成物。および、その製造法として、フッ化ビニリデ
ンを含む単量体を水性媒体中で重合反応を行い、重合反
応途中で連鎖移動剤を添加することを特徴とする低分子
量エラストマーおよび高分子量エラストマーを含む含フ
ッ素エラストマー組成物の製造法、フッ化ビニリデンを
含む単量体を水性媒体中で重合反応を行い、重合反応途
中で連鎖移動剤を添加し、連鎖移動剤添加後に供給する
単量体中の架橋部位導入単量体濃度を連鎖移動剤添加前
のそれに対して高くすることを特徴とする低分子量エラ
ストマーおよび高分子量エラストマーを含む含フッ素エ
ラストマー組成物の製造法を提供するものである。
本発明の組成物における低分子量エラストマーおよび高
分子量エラストマーはいずれもフッ化ビニリデンに基づ
く単位を5〜90モル%含有する含フッ素エラストマー
としては、フッ化ビニリデン弾性共重合体としては、フ
ッ化ビニリデンとこれと共重合して弾性共重合体を生成
する各種共重合体1例えば、テトラフルオロエチレン、
クロロトリフルオロエチレン、トリフルオロエチレン、
フッ化ビニル、ヘキサフルオロプロピレン、パーフルオ
ロ(アルキルビニルエーテル)、パーフルオロ(アルコ
キシアルキルビニルエーテル)、エチレン、プロピレン
インブチレン等から選ばれる一種以上、との共重合体が
例示され、フッ化ビニリデンーテトラフルオロエチレン
ーブロビレン系三元共重合体、フッ化ビニリデン−テト
ラフルオロエチレン−エチレン−イソブチレン系四元共
重合体、フッ化ビニリデン−へキサフルオロブロビレン
系二元共重合体、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプ
ロピレン−テトラフルオロエチレン系三元共重合体、フ
ッ化ビニリデン−パーフルオロ(アルキルビニルエーテ
ル)系二元共重合体、フッ化ビニリデン−パーフルオロ
(アルコキシアルキルビニルエーテル)系二元共重合体
、さらにはこれらに他の共単置体に基く単位を含有せし
めたものなどで、ガラス転移点が室温以下である共重合
体が好ましく採用可能である。
かかる共重合体中の各単量体単位の含有割合は、その機
械的特性、耐熱性、耐寒性、耐薬品性、耐油性等の緒特
性を勘案して適宜選定されるが、例えば、フッ化ビニリ
デンーテトラフルオロエチレンーブロビレン系三元共重
合体についてはフッ化ビニリデン単位5〜70モル%、
テトラフルオロエチレン単位20〜60モル%、プロピ
レン単位20〜50モル%の範囲が、またフッ化ビニリ
デン−へキサフルオロプロピレン系共重合体もしくはフ
ッ化ビニリデン−へキサフルオロプロピレン−テトラフ
ルオロエチレン系共重合体についてはフッ化ビニリデン
単位50〜85モル%、ヘキサフルオロプロピレン単位
15〜30モル%、テトラフルオロエチレン単位0〜3
0モル%の範囲が好ましく採用可能である。
なお、かかる共重合体においては、フッ化ビニリデン単
位の含有割合を5〜90モル%、特に5〜85モル%の
割合とすることが好ましい。該割合が高すぎる場合には
、共重合体のゴム弾性の欠如、共重合体の耐アルカリ性
の低下など、物性上の不都合が生じ、また、低すぎる場
合には、架橋部位の生成が不充分となり、加硫性の改善
効果が低下する。
本発明の含フッ素エラストマー組成物は、固有粘度が0
.2〜1.0dl/gの低分子量含フッ素エラストマー
と固有粘度が0.6dl/g以上の高分子量の含フッ素
エラストマーを含んでなる。低分子量エラストマーと高
分子量エラストマーが含まれているため、良好な押出成
形性と加硫物特性が両立されるのである。低分子量エラ
ストマーとしては、あまりに低分子量のものを使用する
と、抽出される可能性が大きい、またあまりに高分子量
のものでは、押出成形性の改良効果が充分に達成されず
好ましくない。特に、固有粘度が0.3〜O,l1ld
l/gであるものを採用することが好ましい。また、高
分子量エラストマーとしては、あまり低分子量のもので
は加硫物特性が低下し、またあまりに高分子量のもので
は実際上押出成形が困難になるため好ましくない。特に
固有粘度が0.6〜3 dl/gであるものを採用する
ことが好ましい。含フッ素エラストマーの分子量を調整
する方法としては、含フッ素エラストマー製造時に、連
鎖移動剤の使用の有無、使用量の調整などにより容易に
達成される。本発明の含フッ素エラストマー組成物は、
あらかじめ製造した低分子量エラストマーと高分子量エ
ラストマーをブレンドしてもよいし、含フッ素エラスト
マー製造時に、高分子量エラストマーと低分子量エラス
トマーの混合物を製造してもよい。具体的には、含フッ
素エラストマー製造の重合反応途中で連鎖移動剤を添加
あるいは添加量を増量することにより、前半で高分子量
エラストマーを、後半で低分子量エラストマーを製造す
ることができる。また、高分子量エラストマーを含む媒
体中で含フッ素エラストマーの重合反応を行わしめるこ
とにより、高分子量エラストマーと低分子量エラストマ
ーの組成物を得ることもできる。ここで連鎖移動剤とし
ては、1〜12の炭素数を有する炭化水素アルコール、
エステル、ハロゲン化物、ケトンおよびメルカプト類な
ど特に限定されないが、四塩化炭素、n−ブタノール、
5ec−ブタノール、n−プロパツール、シクロヘキサ
ン、イソペンタン、ドデシルメルカプタンなどが好まし
く採用される。
また、本発明の含フッ素エラストマー組成物は、低分子
量エラストマーの架橋部位濃度が高分子量エラストマー
の架橋部位濃度よりも高い。ここで、架橋部位としては
、ヨウ素含有基、臭素含有基、不飽和結合、エポキシ基
、ヒドロキシル基などが例示される。また、かかる架橋
部位は、含フッ素エラストマー製造時に架橋部位導入モ
ノマーを共重合し、ポリマー鎖へ架橋部位を導入する方
法、や、含フッ素エラストマーを後処理して架橋部位を
導入する方法などがある。架橋部位導入モノマーを使用
する方法において、架橋部位導入モノマーとしては、臭
化オレフィン、臭化ビニルエーテル、エポキシ基含有ビ
ニルエーテル、ヒドロキシル基含有ビニルエーテル、ヨ
ウ化オレフィン、ヨウ化ビニルエーテルなどが例示され
る。特に、パーフルオロ(2−ブロモエチルビニルエー
テル)、トリフルオロブロモエチル、グリシジルエーテ
ルが好ましく採用される。また、架橋部位濃度は、共重
合時の架橋部位導入モノマーの仕込み量により制御、可
能である。特に、低分子量エラストマーでは1〜lOモ
ル%、高分子量エラストマーでは0.1〜5モル%の仕
込量とすることが好ましい。また、含フッ素エラストマ
ー製造時の重合反応途中で連鎖移動剤を添加あるいは増
量して分子量調整を行う場合には、連鎖移動剤の添加あ
るいは増量後に供給するモノマー中の架橋部位導入モノ
マーの割合を高めることが好ましい。また、含フッ素エ
ラストマーを後処理して架橋部位を導入する方法として
は次の方法などがある。
含フッ素エラストマーの水性分散液の状態で、オニウム
化合物を含有するアルカリ性水溶液を作用せしめること
により、架橋部位である不飽和基を導入する方法などが
ある。
水性分散液の形成方法は特に限定されないが、乳化重合
、懸濁重合等の手法で水性媒体中で共重合体を生成せし
め、かくして得られるラテックスもしくは水性分散液を
そのまま使用する方法が工程的に有利である。勿論、溶
液重合、塊状重合等の手法で生成せしめた共重合体を適
宜の手段で水性媒体に分散せしめることにより調整され
た水性分散液も使用可能である。
いずれにせよ、分散している共重合体の平均粒径が10
mm以下であることが円滑な反応を行なわしめる上で望
ましい。また、該分散液に、反応促進等の目的で、t−
ブタノールあるいはトリクロロトリフルオロエタン、ジ
クロロテトラフルオロエタンのごとき有機溶媒を共存せ
しめることも可能である。
オニウム化合物としては、求核剤と反応し、その親油性
カチオンの作用により、有機媒体への溶解、あるいは有
機物への親和性を高める働きをし、求核剤と有機基質と
の反応を促進する機能を持つものが有効であり、陽イオ
ンの中心元素が窒素であるアンモニウム化合物をはじめ
として、ホスホニウム、アルソニウム、スルホニウム、
オキソニウム、セレイニウム、スタノニウム、ヨードニ
ウム各化合物等種々のものが採用可能であるが、入手性
の面から4級アンモニウム化合物および4級ホスホニウ
ム化合物が好ましい。そして、かかる化合物としては、
塩化物、臭化物、ヨウ化物、水酸化物、硫酸水素化物等
が好ましい。中でも、親水性と親油性のバランスのとれ
た化合物が活性の面から好ましく採用される。かかる好
適な化合物としては、テトラブチルアンモニウムプロミ
ド テトラブチルアンモニウムクロリド ベンジルトリ
ブチルアンモニウムクロリド、テトラエチルアンモニウ
ムプロミド、テトラブチルアンモニウムハイドロゼンサ
ルフェイト、エチルアンモニウムプロミド、テトラブチ
ルアンモニウムハイドロゼンサルフェイト、テトラブチ
ルアンモニウムハイドロオキサイド、ベンジルトリエチ
ルアンモニウムクロリド、テトラブチルホスホニウムプ
ロミド、テトラプロヒルホスホニウムプロミドが例示さ
れる。
上記のごときオニウム化合物の使用量は特に限定されな
いが、脱HF反応を円滑に進行せしめるためには、被処
理共重合体、中のフッ化ビニリデン単位の含有割合に応
じて変化せしめることが好ましく、該割合をV(単位モ
ル%)で表わしたときに、被処理共重合体100重量部
当りのオニウム化合物の使用量(重量部)は20/V〜
400/V、特に40/■〜200/ Vの範囲から選
定することが好ましい。
オニウム化合物を含有するアルカリ性水溶液のアルカリ
源としては、アミン、アンモニア。
アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物等が
基本的には使用可能であるが、廃液処理負担、共重合体
の凝集特性等の観点から、水酸化ナトリウムおよび水酸
化カリウムが好ましく採用される。水溶液中のアルカリ
濃度としては通常0.5〜40重量%重量%時に2〜2
0重量%程度が採用される。
フッ化ビニリデン弾性共重合体にオニウム化合物を含有
するアルカリ性水溶液を作用せしめる際に被処理共重合
体のゲル化を生起せしめないようにすることが、その後
の配合特性、加硫特性等の面から好ましく、また、加硫
特性および加硫物物性の両面から、脱HFされた共重合
体中の不飽和結合濃度を、単量体単位100当り0.1
〜15とすることが好ましく、この値を0.5〜10、
特に 1〜5程度とすることがさらに好ましい。かかる
見地から、温度としては50〜120℃、特に70〜1
00℃程度、時間としては10分〜10時間、特に30
分〜3時間程度が好ましく採用される。
本発明の含フッ素エラストマー組成物は、低分子エラス
トマーの架橋部位濃度が高分子エラストマーの架橋部位
濃度よりも高いため、加硫物特性の優れた加硫ゴムが得
られるのである。
本発明の含フッ素エラストマー組成物は、上記含フッ素
エラストマーの他に加硫用配合剤が配合されていてもよ
い。かかる加硫配合剤としては、加硫剤、加硫促進剤な
どがある。
加硫剤としては、有機過酸化物、ポリヒドロキシ芳香族
化合物などがある。
有機過酸化物としては、種々例示され得る。
例えば、ジベンゾイルパーオキシドのごときジアシルパ
ーオキシド、ジクミルパーオキシド。
ジ−t−ブチルパーオキシド、t−ブチルパーオキシア
セテート、t−ブチルパーオキシイソプロビルカーボネ
ート、t−ブチルパーオキシベンゾエートのごときパー
オキシエステル類などのモノパーオキシ化合物および2
,5−ジメチル−2,5−ジー(t−ブチルパーオキシ
)−ヘキシン−3,2,5−ジメチル−2,5−ジー(
t−ブチルパーオキシ)−ヘキサン、α、α′−ビス−
(t−ブチルパーオキシ)−p−ジイソプロピルベンゼ
ン、2.5−ジメチル−2,5−ジー (ベンゾイルパ
ーオキシ)−ヘキサンなどのシバ−オキシ化合物などが
あげられる。これらは、一種類単独あるいは二種以上混
合して使用され得る。かかる有機過酸化物の添加量は、
通常含フッ素弾性共重合体100重量部当り、通常0.
1〜20重量部、好ましくは1−10重量部程度が採用
される。
加硫促進剤としては、アリル化合物、メタクリレート類
、ジビニル化合物のごとき官能性モノマー、さらにはポ
リブタジェンのごとき多官能性ポリマーなとの反応性不
飽和化合物、さらにオキシム化合物、硫黄化合物等広範
囲のものが採用可能であるが、加硫性あるいは配合時の
混線性などの見地から反応性不飽和化合物が好ましく、
特に圧縮永久歪、耐熱性など、加硫物の特性の面から多
アリル化合物および1.2−ポリブタジェンのごとき多
官能性化合物が好ましく採用可能である。
本発明において好適に採用可能な多アリル化合物として
は、アリル基(−CH,CH=CH,)を二個以上有す
る化合物が種々例示可能である。例えば、グリセリンの
ジアリルエーテル、ジアリルアミン、トリアリルアミン
のごとき多アリル基置換のアルキルまたは芳香族アミン
、トリアリルリン酸などで代表される多アリル基置換の
リン酸または亜すン酸、ジアリルサクシネート。
アジピン酸ジアリル、フタル酸ジアリルのごときカルボ
ン酸の多アリル置換体、ジアリルメラミン、シアヌル酸
トリアリル、インシアヌル酸トリアリルなどがあげられ
る。これらは、一種類単独あるいは二種以上混合して使
用され得る。好適な具体例としては、2mmHgの減圧
下で30℃以上の沸点を有するシアヌル酸トリアリル(
162℃/2mmHg) 、  リン酸トリアリル(1
57℃/44mmHg) 、インシアヌル酸トリアリル
、フタル酸ジアリル(161℃/4mmHg) 、ジア
リルメラミンなどを例示し得る。
かかる加硫促進剤の添加量は、含フッ素弾性共重合体1
00重量部当り、通常は0.2〜lO重量部程度が採用
され得る。
本発明の組成物には、従来加硫ゴムの製造に際して通常
使用される種々の添加剤も添加配合され得る。これら添
加剤は、酸化マグネシウム、酸化鉛のごとき金属酸化物
あるいはカーボンブラック、ファインシリカ、クレイ、
タルクのごとき補強剤、その他の充填剤、顔料、酸化防
止剤、安定剤などを包含する。
本発明の組成物の製造に際しては、含フッ素エラストマ
ー、有機過酸化物、加硫促進剤、その他の添加剤を充分
均一に混合することが望ましい。かかる混合は、従来よ
り通常使用されているゴム混線用ロールまたはバンバリ
ーミキサ−等によって行なわれ得る。混合時の作業条件
は特に限定されないが、通常は30〜80℃程度の温度
で約10〜60分間混練することによって、添加配合物
を含フッ素弾性共重合体中に充分分散し得る。
また、かかる添加配合物を適当に溶媒中に溶解分散し、
懸濁溶液とする事も可能である。さらに、混合を最初か
ら媒体中で行なういわゆるウェット混合も可能である。
このような場合には、ロール、ボールミル、ホモジナイ
ザー等の混合機を用いることによって溶液状の配合物が
得られる。なお、混合時に作業条件や操作は、使用原料
および配合剤の種類や目的に応じて最適条件を選定して
行なうのが望ましい。
[実施例] 以下の実施例および比較例において、組成物の加硫特性
および加硫物物性は下記のごとく測定した。
祉盃笠並 今生機械工業■製JSRn型キュラストメータにより、
 170℃において加硫曲線を測定し、これに基いて加
硫密度の相当する有効トルクΔTRおよび最適加硫時間
t、。を算出した。
厘1目11豆 加硫用組成物を1mmmm−トおよび圧縮永久歪測定用
試験片の形に圧力100kg/crrr G 、温度1
70℃で15分間成形加硫後230℃で16時間2次加
硫したものを試験片とし、各種測定に供した。
引張特性、耐寒性、耐薬品性の測定はJISK−630
1に準拠し、また圧縮永久の測定はASTMD−395
−78に準拠して測定した。
監棗里亘通ま 50〜100μのフィルムを作製、IRにより、不飽和
基の定性分析を行った。
C=Cの伸縮、C=C−HのC−H伸縮に帰属される1
722cm−’、 3120cm−’の吸光度とCHa
基のC−H伸縮に帰属される3010c+n−’の吸光
度の比を求め、不飽和基濃度として相対比較をした。
乱五亙濾 四フッ化エチレン/フッ化ビニリデン/プロピレン系共
重合体は、溶媒としてテトラヒドロフランを用い、フッ
化ビニリデン/パーフルオロヘキシルビニルエーテル系
共重合体は溶媒としてトリクロロトリフルオロエタン/
ジメチルホルムアミド混合溶媒(重量比90/10)を
用い、それぞれ30℃で測定した。
〈合成例−1〉 撹拌翼、ブラインを設けた1OI2オートクレーブに脱
酸素水5尼、t−ブタノール620g、Na1HP04
・12Hz0124 g、ラウリル硫酸ソーダ31.0
g、(NH4)zs20m 162gを仕込み、窒素置
換、脱気後、酸化還元触媒として、FeSO4・7H2
0エチレンジアミン四酢酸を添加する。次に四フッ化エ
チレン(TFE) /プロピレン(P)/フッ化ビニリ
デン(VDF)混合モノマーを導入、温度を25℃、圧
力を23(kg/cm”)とした後に、ヒドロキシメタ
ンスルフィン酸塩(ロンガリット)を添加、重合を開始
する。圧力が降下したら、TFE/P/VDF混合ガス
を供給し、定圧にて重合を継続する。後仕込みの混合ガ
ス量が2.5kgとなった時点で、重合槽を冷却、モノ
マーをパージする。
以上の重合により三元共重合体を30重量%含有するラ
テックスを得た。又、この三元共重合体のポリマー組成
はTFE/P/Vl)F=41/23/31モル%、固
有粘度は0.35 (di/g)であった。
一方、冷却管および撹拌翼を設けた10℃ステンレス製
反応器に14%水酸化カリウム水溶液5kgを仕込み、
78℃に加熱した。該溶液に上で得られたラテックス5
kgを撹拌下に滴下、さらにテトラ−n−プチルアミモ
ニウムブロミド22、5 gを添加、78℃で2時間保
持した。室温に冷却後、粒子相を分離し、洗浄、乾燥を
行った。処理共重合体の収量は1.46kgであった。
そして、該処理共重合体の不飽和基濃度をIR分析にて
測定したところ、1722cm−’と3010cm−の
吸収ピークの比は0.42であった。
又、ムーニー粘度は100℃でML、や、 110 。
ML、、、。87であった。
く合成例−2〉 合成例−1の重合に於いて、連鎖移動剤として、n−ド
デシルメルカプタン12.5gを添加した以外は同様な
処方での重合を行い、TFE/P/VDF=40.5/
27.5/32(−ル%、固有粘度0、59 (di/
g)の三元共重合体ラテックスを得た。
該ラテックスを合成例−1のアルカリ処理において、処
理温度が84℃で行った以外は同様なアルカリ処理を行
い、処理共重合体1.5kgを得た。該処理共重合体の
不飽和基濃度を測定したところ、1722cm−’と3
010cm−’の吸収ピーク比は、0.68であった。
又、ムーニー粘度はML、、、 55. ML、。1゜
45であった・ く参考例−1〉 合成例−2のアルカリ処理において、処理温度を78℃
で行った以外は、同様な処理を行い、処理共重合体1.
48kgを得た。
該処理共重合体の不飽和基濃度は、1722cm−’と
3010cm−’の吸収ピーク比は、0.40であった
ムーニー粘度はML、。、 50. ML、、+041
であった。
〈合成例−3〉 合成例−1に於いて、導入モノマーとして、TFE、P
、VDFにCF−:CFOC−F、Br(BrVE)を
加えた以外は、同様な重合を行い、TFE/P/VDF
/BrVE=40.5/27.3/31.510.7 
(モル%) 固有粘度0、80 (di/g)の四元共
重合体を得た。
〈合成例−4〉 合成例−1に於いて、導入モノマーとして、TFE、 
P、 VDFにBrVEを加えた以外と、分子量制御の
為、連鎖移動剤としてn−ドデシルメルカプタンを12
.5g添加した以外は同様な重合を行い、TFE/P/
VDF/BrVE=40.1/27.2/31.3/1
.4  (モル%)、固有粘度0.58 (cH/g)
の四元共重合体を得た。
〈実施例−1〉 合成例1および合成例2で得たアルカリ処理共重合体を
、ゴムロールを用い、高分子量エラストマー(固有粘度
0.85)/低分子量エラストマー(固有粘度0.59
>= 50150.40/60.30/70のブレンド
比でブレンドを行った。そして、まずブレンド物のムー
ニー粘度を測定した、表1に示す。さらに、該ブレンド
ポリマーに、パー力ドックス142重量部、トリアリル
イソシアネート(TAICl 5重量部、MgO#15
0 3重量部、ステアリン酸ソーダ1重量部、MTカー
ボン25重量部を配合した。
配合物の一部を用い、圧縮成形により、1mmシートと
、圧縮永久歪用サンプルを得た。なお、加硫条件はプレ
ス170℃×20分、オーブン230℃×16時間であ
る。以上得たサンプルにより、加硫物の引張特性、圧縮
永久歪を測定し、表1に示す。
一方、該配合物を使用し、30mmφの小型押出成形機
(L/D=12)により押出試験を行い、押出成形性を
評価した。押出成形のグイとしてはガーベイダイを使用
し、ASTM−D2230−B法に準拠して評価した。
評価結果を表1に示す。
く比較例−1〉 合成例−1で得たアルカリ処理共重合体に実施例−1と
同様の配合、加硫を行い、加硫物特性評価を行った。一
方、配合物については、実施例−1と同様の押出成形性
評価も行し)、結果を表1に示す。
く比較例−2〉 合成例−2で得たアルカリ処理共重合体に実施例−1と
同様の配合加硫を行い、加硫物特性及び押出成形性の評
価を行った。評価結果を表1に示す。
〈比較例−3〉 合成例−1と参考例1で得たアルカリ処理共重合体をブ
レンド比40/60でブレンドを行った。実施例−1と
同様な配合、加硫を行い、加硫物特性及び押出成形性の
評価を行った。評価結果を表1に示す。
〈実施例−2〉 合成例−3と合成例−4で得た4元系共重合体を高分子
量エラストマー(固有粘度0.80)/低分子量エラス
トマー(固有粘度0.58)のブレンド比40/60で
ブレンドを行った。
該ブレンド物にパーへキサ2.5B  2重量部、TA
IC5重量部、Ca(OH)、 5重量部、MTカーボ
ン25重量部を配合した。配合物の一部を用い圧縮成形
により1mmシートと圧縮永久歪用サンプルを作成し、
加硫物特性の評価を行った。その結果、引張強度150
(kg/cm”) 、伸び230(%)硬度74(JI
S−A) 、圧縮永久歪(200℃X 70H)で28
.5%と優れた加硫物特性を示した。
一方、該配合物を用い、ガーベイダイ押出機により成形
性の評価を行った結果、押出速度75 (cm/win
)、形状評価6Aの優れた押出成形を示した。
〈実施例−3〉 撹拌翼、ブラインを設けた2氾オートクレーブに脱酸素
水980 g、 t−ブタノール126 g、Na2H
P0442H2025,8g 、  CaF+yCOO
NH+  10g(NH4)zSzOa 12.9g、
バーフルオロヘキシルビニルエーテJL、(PHVE)
 481g仕込み、窒素置換、脱気後、酸化還元触媒と
して、FeSO4・7H20、エチレンジアミン四酢酸
を添加する、次に、CF2=CFBrを16.6g、フ
ッ化ビニリデン(VDF)を210g導入、温度を25
℃、圧力を23(kg/am”)とした後に、ヒドロキ
シメタンスルフィン酸塩を添加、重合を開始する。
圧力が降下したら■叶を供給、定圧にて重合を継続する
。後仕込みのVDFが160gとなった時点で、重合槽
を冷却、モノマーをパージする。
得られたラテックスの凝集、洗浄、乾燥を行い、ポリマ
ー組成VDF/PHVE/CF1CFBr:81/18
/1.0  (モル%)、固有粘度0.56 (di/
g)の白色ポリマーを505g得た。
成形性の目安であるムーニー粘度はMLl、446゜M
L、や、。40であった。一方、上記重合処方に於いて
、CFz=CFBrの仕込量を2.8gとした以外と同
様な処方により重合を行い、VDF/PHVE/CF2
=CFBr:82.2/17.610.2 (モル%)
、固有粘度0.78(di/g)の白色ポリマー500
gを得た。ムーニ粘度は、ML+、4104. ML、
。、。92であった。以上の二つのポリマーを5015
0でブレンドし、ムーニー粘度の測定を行い、さらに、
パーへキサ2.5B 0.8重量部、TAICO,5重
量部、Ca(OH)、 5重量部、5RF−LSSカー
ボッ3重量部を配合、該配合物を1mmシートと、圧縮
永久歪用サンプルに成形、加硫し、加硫物性の測定を行
った。
該ブレンド物のムーニー粘度はML、、470゜ML、
。1゜60と押出成形グレードとして最適の値であり、
又、加硫物特性も引張強度152(kg/am”)、伸
度180(%)、硬度80 (JISA) 。
圧縮永久歪(200℃X22H)27.4%と優れた値
であった。
[発明の効果] 本発明の含フッ素エラストマーブレンド物は、押出成形
性と加硫物特性がともに優れ、押出成形品の原体として
有用である。又より成形加工性が、必要とされるトラン
スファー成形にも利用することが出来る。
さらに、該共重合体の耐熱、耐油性に基づき、自動車の
チューブ、ホース、エンジン回りのガスケット、オイル
シール、食品プラント機器のチューブ、ホース、熱交換
ガスケット、ダイヤフラム、自動販売機用のチューブ、
シール材等の広範囲の用途において有用である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、フッ化ビニリデンに基づく単位を5〜90モル%含
    有する固有粘度が0.2〜1.0dl/gである低分子
    量エラストマーおよびフッ化ビニリデンに基づく単位を
    5〜90モル%含有する固有粘度が0.6dl/g以上
    である高分子量エラストマーからなり、低分子量エラス
    トマーの架橋部位濃度が高分子量エラストマーの架橋部
    位濃度よりも高いことを特徴とする含フッ素エラストマ
    ー組成物。 2、低分子量エラストマーおよび/または高分子量エラ
    ストマーが、フッ化ビニリデンに基づく単位を5〜90
    モル%含有する含フッ素エラストマーを、水性分散液の
    状態でオニウム化合物を含有するアルカリ性水溶液を作
    用することにより不飽和基を導入せしめたものである請
    求項1記載の含フッ素エラストマー組成物。 3、フッ化ビニリデンを含む単量体を水性媒体中で重合
    反応を行い、重合反応途中で連鎖移動剤を添加すること
    を特徴とする低分子量エラストマーおよび高分子量エラ
    ストマーを含む含フッ素エラストマー組成物の製造法。 4、フッ化ビニリデンを含む単量体を水性媒体中で重合
    反応を行い、重合反応途中で連鎖移動剤を添加し、連鎖
    移動剤添加後に供給する単量体中の架橋部位導入単量体
    濃度を連鎖移動剤添加前のそれに対して高くすることを
    特徴とする低分子量エラストマーおよび高分子量エラス
    トマーを含む含フッ素エラストマー組成物の製造法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07258498A (ja) * 1994-03-04 1995-10-09 Ausimont Spa ポリフッ化ビニリデンブレンドと高光沢塗料組成のための用途
JP2007056215A (ja) * 2005-08-26 2007-03-08 Daikin Ind Ltd パーオキサイド架橋可能なフッ素ゴム
JP2013014785A (ja) * 2012-10-22 2013-01-24 Daikin Industries Ltd パーオキサイド架橋可能なフッ素ゴム

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