JP2012142361A - 発光素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】長寿命、低抵抗で、高い発光効率(特に内部量子効率)を保持した発光素子を提供することを目的とする。
【解決手段】p型クラッド層と、(AlGa1−xIn1−yP(0≦x≦0.6,0.4≦y≦0.6)からなる3層以上の活性層及び該活性層よりAl含有率xが高い2層以上の障壁層が交互に積層された多重活性層部と、n型クラッド層とを有する化合物半導体基板を用いて製造された発光素子であって、障壁層は、n型クラッド層に近い側の障壁層に比べ、p型クラッド層に近い側の障壁層の方がバンドギャップが小さく、かつ、化合物半導体基板は、多重活性層部とn型クラッド層の間に、又は、n型クラッド層中に、超格子障壁層を有するものである発光素子。
【選択図】図1

Description

本発明は、照明や表示機の光源となる有色の発光素子に関し、具体的には多重の活性層を有する発光素子に関するものである。
AlGaInPを発光層に持つ発光素子は従来の有色の発光素子に比べて1桁以上明るいため、車載照明やLCDバックライトなど従来の発光ダイオードとは異なる用途で需要が拡大している。AlGaInPが直接遷移型であるということも寄与しているが、透明かつ厚い窓層を設けることで外部量子効率を高めていることも明るくなっている要因にある。
一方、内部量子効率を高めるため、厚い透明導電層を基板及び窓層に設けるとともに、多重量子井戸(MQW:Multiple Quantum Well)を設けることで、発光効率を高めることが、例えば非特許文献1などに示されている。
AlGaInP系発光素子では、AlGaAs若しくはGaPが窓層として用いられる。AlGaAs層は水分に対して劣化するという特性上の問題があり、一般的にはGaPが用いられている。しかしながら、厚いGaP層を設けるためには、AlGaInP発光層部に直接GaP基板を接合するか、GaPの厚膜を結晶成長させなければならない。GaP基板を直接接合する方法では、例えば特許文献2に示されているように、GaP基板との接合界面で障壁層が生じる問題があり、これを回避するために、長時間かつ高温の熱処理が必要となる。
また、窓層は発光層の一方の面に設けても発光効率の向上には有効だが、他方の面にも設ける、すなわち発光層の上下に設けた方が、より外部量子効率が高まることが知られている。この場合、他方の面に設ける窓層も、貼り合せ、若しくは結晶成長によって形成されるが、GaAs基板は光吸収層として機能するため、窓層形成前に当該基板を除去する必要がある。
発光素子に必要なAlGaInP系材料からなる層構造は、一般にはGaAs基板上にMOVPE法で形成する。その総膜厚はせいぜい10μm前後である。AlGaInP系とGaAs系は格子整合系ながら、選択エッチング法の利用が可能であり、そのため、選択エッチングに要する層を、GaAs基板とAlGaInP層との間に適切に挿入することで、GaAs基板をエッチング除去することができる。
ただし、発光に必要な機能層を作るために必要なAlGaInP系材料の総膜厚はせいぜい10μm程度であり、GaAs基板を除去してAlGaInP層のみになると、その残存ウエハの膜厚は10μm前後になってしまう。10μm前後の膜厚のウエハは実験的にはハンドリングは可能だが、割れやすく、工業的な工程を通すために必要な機械的強度を有さない。
このため、GaAs基板除去前に、機械的強度を保つための強度保持板(あるいはウエハ)を、AlGaInP成長面側に貼り付けてから除去する方法も考えられる。この場合、GaAs基板が除去された面側にGaP基板を貼り付けた後、強度保持板(あるいはウエハ)は剥離(除去)しなければならず、剥離に伴って洗浄が必要であったり、汚染などの懸念もあり、工業的にはコストが上がるばかりであまりメリットがない。従って、省コストで工業的な工程を通すためには、GaAs基板除去前に、厚膜GaP層を結晶成長させることでウエハに機械的強度を持たせる方法が、GaP層部で光取出し層と強度保持板を兼ねることができるため合理的である。
このように厚膜GaP層を結晶成長させる場合、工業的工程を通すために十分な機械的強度を持たせるのに必要な厚さは20μm以上である。この20μm以上の膜厚のGaP層を結晶成長させるためには、数〜十数時間が必要である。GaP層は厚膜になるほど外部量子効率が増すため、長い成長時間が必要である。また、GaP層の成長に要する温度は、一般にAlGaInP層を成長するために必要な温度と同等以上の高温が必要であり、AlGaInP発光層部はMOVPE成長時の温度、若しくはそれより高い温度に長時間さらされることになる。
p導電型クラッド層にはMgやZnなどのp型不純物がドーピングされており、上記のような結晶成長の際、加熱されることにより、熱力学にしたがって拡散し、活性層中にも拡散する可能性がある。活性層中に拡散したp型不純物は欠陥を形成しやすいため、通電などによる素子寿命試験時に欠陥を形成し、その結果、キャリア注入効率の低下、光吸収の増大等を引き起こし、寿命試験時に光出力の低下現象を引き起こす。
p型不純物の拡散は、(AlGa1−xIn1−yP中のAl組成xに大きく依存し、Al組成xが少なければ不純物の拡散が早いため、不純物が滞留しにくい。例えば、活性層はAl組成xが少ないため、活性層中の不純物拡散速度は、Al組成xの高いクラッド層より相対的に早く、不純物が滞在しにくい。不純物濃度は隣接する層の不純物濃度によって変わるが、活性層に隣接する層にはキャリア閉じ込めのためのクラッド層が必要であり、一般にクラッド層はドーピングされている。クラッド層は活性層よりワイドバンドギャップである必要があるため、Al組成xが大きく、不純物拡散は活性層より遅い。また、活性層への注入効率を落とさないため、クラッド層はある程度以上の濃度の不純物を保持していなければならない。このため、クラッド層に存在する不純物は活性層中へ拡散する。
不純物の拡散があっても、活性層がある程度以上の厚さを有していれば、不純物拡散による影響が起こる不純物濃度以下に光活性部を設計することができる。例えば、活性層中への不純物拡散による欠陥形成が起こる部位が厚さ50nm程度で、発光再結合に必要な有効活性層膜厚が500nm程度である場合は、厚さ550nm程度の均一で一様組成の活性層を設けておけば、不純物の拡散があっても活性層における発光再結合は維持される。ただし、この厚さ50nm程度の不純物拡散汚染層は非発光再結合が他の活性層より大きい層でもあり、発光効率が低下する要因になる。便宜上、この型の活性層をバルク型活性層と呼ぶ。
このように、バルク型活性層は不純物拡散の影響抑止という点では利点がある活性層だが、p型とn型のクラッド層に挟まれたキャリア閉じ込め効果しか期待はできず、不純物で汚染された部位は非発光再結合層の機能を有するため、発光効率を上げにくい。バルク型活性層では60%程度の内部量子効率しかなく、さらに内部量子効率を高める必要がある。
内部量子効率を高める方法として、例えば特許文献3などに示されているように多重量子井戸(MQW)構造を用いる方法がある。MQW構造をとることにより、量子井戸への閉じ込め効果によって発光効率を高めることができる。しかしながら、MQWの各層の厚さは数〜十数nmと半導体内の電子のド・ブロイ波長程度であるため、バルク活性層と比べると大幅に各層の厚さは薄い。このため、前述したように活性層への不純物拡散の影響が大きくなる。MQWにおける活性層の層数を増やせば解決できる可能性もあるが、大幅に増やす必要があり、活性層の自己吸収で内部量子効率は低下する。
また、MQWに擬似的な形で、各層をド・ブロイ波長以上の膜厚に設定して、少ない層数で発光効率を高める方法もある。この場合、不純物拡散は適切に制御されるため、寿命試験時に問題がおきにくく、長寿命の発光素子の作製が可能である。
AlGaInP系以外の別の材料系でも別組成の層を挟むことでMg拡散抑制の効果が示され、例えば特許文献4などにその効果を見ることができる。
しかし、ド・ブロイ波長以上の膜厚では、活性層と活性層の間に設ける障壁層におけるトンネル現象は起こらないため、活性層から隣接する他の活性層へのキャリア輸送はポンピングに頼るしかない。電子は有効質量が小さいため、ポンピングは比較的容易だが、正孔は有効質量が電子よりも大幅に大きく、高い障壁層を越えるポンピングの統計的確率は電子に比べて低下するため、特にキャリアが少ない低電流域では、活性層におけるキャリア注入効率とそれに伴う発光効率が低下する。さらに、キャリア注入効率の低下から結果として直列抵抗成分の増大を招く。この効果は発光ダイオードのような低電流域で使用するデバイスにおいては大きな問題となる。しかし、キャリアのポンピングが生じにくくなるという事は、キャリアの閉じ込め効果が増すことと同義であり、活性層に閉じ込められるキャリアの効果により発光効率は上昇する。
活性層よりワイドバンドギャップの材料を挿入することによって直列抵抗成分が増大する前述と同様の効果は、例えば特許文献5に示されている。
以上の問題を解決するための方法として、特許文献6に示されるように、上下に厚膜透明層を設けると共に活性層と障壁層を交互に積層した構造で、p型側の障壁層のバンドギャップを下げることで、VF(順方向電圧)が低減され、高輝度で長寿命の発光素子を得ることができる。しかし、輝度低下の問題等の解決には不十分であり、さらに高品質の素子が求められていた。
特開2006−32837号公報 特開2003−46200号公報 特開平06−283825号公報 特開平11−251687号公報 特開2010−087270号公報 特開平06−283822号公報 特開平06−310813号公報 特開平08−088404号公報
Applied Physics Letters Vo.74 No.15 pp.2230−2232
活性層部の上下に厚膜の透明膜を有する構造は、素子の上下方向からではなく、素子の横方向からの光取り出しを重視した構造である。この型の素子ではコストダウンを図る際に、素子の断面積を小さくする事が有効であり、これは、電流が流れる方向の断面積が小さくなることを意味し、上記構造は、大きな電流を流す素子ではなく、小電流を流す素子に好適な構造である。
しかし、このような小電流条件下ではバイアス差異が大きくないため、活性層に注入された第一導電型のキャリアが、第二導電型でドーピングされている層へ到達するオーバーフロー現象より、第一導電型の活性層からクラッド層へキャリアが戻る現象が問題となる。この現象の発生によって、活性層にキャリアが十分に滞在できなくなるため、輝度低下の問題を発生していた。
オーバーフローを抑制する手段として、例えば特許文献7に示される様に超格子バリアを活性層よりもp型側へ設ける方法が知られている。しかしながら、この文献は、n型キャリアの活性層からp導電型の層へのオーバーフローの対策であり、活性層の電流密度が大きく、且つ、印加電圧が大きい場合に限定される。
しかし、小電流条件下では、n型キャリアがp導電型の層にあふれるほど大きな電圧を印加しておらず、活性層のキャリアの電流密度も高くない。従って、上記した小電流条件で用いられる素子構造のオーバーフローの課題の解決にはならない。
また、特許文献8において、n型クラッド層側に超格子障壁層を設けているが、活性層は単純なMQW構造であり、長寿命な素子とはなりがたい。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであって、長寿命、低抵抗で、高い発光効率(特に内部量子効率)を保持した発光素子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、少なくとも、p型クラッド層と、(AlGa1−xIn1−yP(0≦x≦0.6,0.4≦y≦0.6)からなる3層以上の活性層及び該活性層よりAl含有率xが高い2層以上の障壁層が交互に積層された多重活性層部と、n型クラッド層とを有する化合物半導体基板を用いて製造された発光素子であって、前記障壁層は、前記n型クラッド層に近い側の障壁層に比べ、前記p型クラッド層に近い側の障壁層の方がバンドギャップが小さく、かつ、前記化合物半導体基板は、前記多重活性層部と前記n型クラッド層の間に、又は、前記n型クラッド層中に、超格子障壁層を有するものであることを特徴とする発光素子を提供する。
このように、障壁層は、n型クラッド層に近い側の障壁層に比べ、p型クラッド層に近い側の障壁層の方がバンドギャップが小さいものであれば、障壁層でのp型キャリアのホッピング確率を増加させることができる。これにより、活性層中にn型、p型の両キャリアを均一に分布させることができ、直列抵抗の減少と同時に内部量子効率の向上を図ることができる。さらに、多重活性層部とn型クラッド層の間に、又は、n型クラッド層中に、超格子障壁層を有するものであれば、キャリアのオーバーフローを抑制して輝度低下を防止することができる。また、多重活性層構造を取っているため、不純物拡散の影響を低減でき、長寿命とすることができる。また、n型クラッド層中に超格子障壁層を有する場合は、イオン化した不純物によるキャリアトラップを考慮しなくともよいため、超格子障壁層のドーピング濃度等の設計自由度が高い発光素子となる。
以上より、本発明によれば、長寿命で、低抵抗且つ高発光効率の発光素子となる。
このとき、前記超格子障壁層は、(AlGa1−xIn1−yP(0≦x≦1,0.4≦y≦0.6)及び/又はAlGa1−zAs(0≦z≦1)からなり、バンドギャップが異なる層同士が交互に積層されたものであることが好ましい。
このような超格子障壁層であれば、キャリアのオーバーフローが効果的に抑制される発光素子となる。
このとき、前記超格子障壁層は、バンドギャップが異なり、厚さが15nm以下の層同士が交互に積層されたものであることが好ましい。
このような超格子障壁層であれば、障壁を大きくとることができ、キャリアのオーバーフローを確実に抑制できる発光素子となる。
このとき、前記超格子障壁層は、前記多重活性層部に隣接して形成されたものとすることができる。
本発明の超格子障壁層としては、このように多重活性層部に隣接して形成することができる。
以上のように、本発明によれば、例えばGaP厚膜の成長を伴う発光素子において、多重活性層型発光素子の持つ長寿命と高い発光効率(特に内部量子効率)を両立させた発光素子を提供することができる。
(a)本発明の第1の実施形態の発光素子及び、(b)該発光素子の製造に用いられる化合物半導体基板の一例を示した概略図である。 本発明の第1の実施形態の発光素子の製造に用いられる化合物半導体基板の多重活性層部の一例を示した概略図である。 本発明の第1の実施形態の発光素子の製造に用いられる化合物半導体基板の多重活性層部のバンドラインナップを示す図である。 本発明の第1の実施形態の発光素子の製造に用いられる化合物半導体基板の超格子障壁層の一例を示した概略図である。 本発明の第1の実施形態の発光素子の製造に用いられる化合物半導体基板の超格子障壁層のバンドラインナップを示す図である。 (a)本発明の第2の実施形態の発光素子及び、(b)該発光素子の製造に用いられる化合物半導体基板の一例を示した概略図である。 本発明の第2の実施形態の発光素子の製造に用いられる化合物半導体基板の多重活性層部の一例を示した概略図である。 本発明の第2の実施形態の発光素子の製造に用いられる化合物半導体基板の多重活性層部のバンドラインナップを示す図である。 本発明の第2の実施形態の発光素子の製造に用いられる化合物半導体基板の超格子障壁層の一例を示した概略図である。 本発明の第2の実施形態の発光素子の製造に用いられる化合物半導体基板の超格子障壁層のバンドラインナップを示す図である。
以下、本発明について、実施態様の一例として、図を参照しながら詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1は、(a)本発明の第1の実施形態の発光素子及び、(b)それに用いられる化合物半導体基板を示した概略図である。図2は、多重活性層部を示した概略図である。
図1(a)に示すように、本発明の発光素子10は、例えば、化合物半導体基板100と、その表面上に形成された電極11からなるものである。発光素子10は、下記で説明する化合物半導体基板100のp型表面とn型表面に電極11を形成し、ダイス形状にダイシングして得られる。
上記の本発明の第1の実施形態の発光素子10の製造に用いられる化合物半導体基板100は、図1(b)及び図2に示すように、p型クラッド層107と、(AlGa1−xIn1−yP(0<x≦0.6,0.4≦y≦0.6)からなる3層以上の活性層106A及び該活性層106AよりAl含有率xが高い2層以上の障壁層106B、106Cが交互に積層された多重活性層部106と、n型クラッド層104とを有する。
そして、障壁層は、n型クラッド層104に近い側の障壁層106Bに比べ、p型クラッド層107に近い側の障壁層106Cの方がバンドギャップが小さく、かつ、化合物半導体基板100は多重活性層部106とn型クラッド層104の間に超格子障壁層105を有するものである。
このように、多重活性層部106を有することで、不純物拡散の影響を抑制し、長寿命の素子とすることができる。また、電流密度の高いレーザー素子を主眼においた構造では、p型クラッド層側に超格子障壁層が設けられるのと異なり、電流密度の低いLED等では、逆側の多重活性層部106とn型クラッド層104の間に超格子障壁層105を設けることで、オーバーフローを効果的に抑制することができる。
また、単に超格子障壁層105を設けるのみでは、特に低温時等にVFが上昇する。このため、多重活性層部106の障壁層106B,106Cについて、障壁層106Cは障壁層106Bよりも低バンドギャップの材料で構成する。このような不均一障壁層とすることで、p型キャリアの障壁層でのホッピング確率を増加させて、p/nジャンクション付近でのp型キャリアの滞在確率を増加させることができる。このため、活性層中にn型、p型両者のキャリアを均一に分布させることができ、VFを効果的に低下させることができる。
本発明の発光素子10の製造に用いられる化合物半導体基板100としては、例えば、第一層部としてn型GaP基板101(厚さ30〜150μm、ドーピング濃度5×1017/cm〜5×1018/cm)、第二層部としてn型InGaP緩衝層102(厚さ10〜100nm、0.5<x<0.9、ドーピング濃度1×1018/cm〜1×1019/cm)、第三層部としてn型AlGaInP層103((AlGa1−xIn1−yP(0.5≦x≦0.7、0.45≦y≦0.55)、厚さ0.1〜1.5μm、ドーピング濃度1×1017/cm〜1×1018/cm)を設けることができる。
そして、第四層部にn型クラッド層104として、例えばn型AlGaInP層((AlGa1−xIn1−yP(0.6≦x≦1、0.45≦y≦0.55)、厚さ0.5〜1.5μm、ドーピング濃度1×1017/cm〜1×1018/cm)を設けることができる。
また、第七層部にp型クラッド層107として、例えばp型AlGaInP層((AlGa1−xIn1−yP(0.5≦x≦0.7、0.45≦y≦0.55)、厚さ0.1〜1.5μm、ドーピング濃度5×1015/cm〜1×1018/cm)を設けることができる。
さらに、第八層部としてp型AlGaInP層108((AlGa1−xIn1−yP(0.5≦x≦1、0.45≦y≦0.55)、厚さ0.1〜1.5μm、ドーピング濃度5×1016/cm〜3×1018/cm)、第九層部としてp型InGaP緩衝層109(GaIn1−yP(0.45≦y<1)、厚さ0.001〜0.5μm、ドーピング濃度3×1017/cm〜3×1019/cm)、第十層部としてp型GaP窓層110(厚さ30〜150μm、ドーピング濃度5×1017/cm〜5×1018/cm)を設けることができる。
また、図2に示すような第六層部の多重活性層部106は、3層以上の活性層106Aと、活性層106Aの間に設けられ、図3に示すように活性層106Aよりも大きなバンドギャップを有する2層以上の障壁層106B,106Cからなる。この活性層106Aと障壁層106B,106Cは交互に積層され、活性層106Aがp型クラッド層107及び超格子障壁層105と隣接するように設けられる。なお、図3は、多重活性層部のバンドラインナップである。
そして、本発明では、例えば、障壁層106Bの組成はAl0.85GaInPで、障壁層106Cの組成はAl0.60GaInPとすることで、図3に示すように、n型クラッド層104に近い側の障壁層106Bに比べ、p型クラッド層107に近い側の障壁層106Cの方がバンドギャップが小さいものとすることができる。
多重活性層部106の構造において、活性層106Aと障壁層106B,106Cの膜厚としては、15〜150nmの厚さが好ましい。
例えばn型GaP基板101やp型GaP窓層110を形成する際に、層102〜層109を成長させる以上の温度と時間が必要である。多重活性層部106の各層の厚さが15nm以上であれば、上記のようなn型GaP基板101やp型GaP窓層110形成時の大きな熱エネルギーにさらされた場合でも、p型ドーパンドが活性層に拡散し、光寿命特性が悪化することを抑制できる。また、厚さが150nm以下であれば、活性層106A自体の光吸収を低減でき、光出力の低下を防止できる。
このような障壁層106B,106Cを、10nm以上の膜厚で構成する場合、従来ではVFが上昇する問題があった。VF上昇の原因は有効質量の大きいp型キャリアにあり、障壁層106Cをキャリアが超えにくくなるために生じる。しかし、本発明のように、n型クラッド層104に近い側の障壁層106Bに比べ、p型クラッド層107に近い側の障壁層106Cの方がバンドギャップが小さいものとすることで、このようなVF上昇は効果的に抑制される。
また、多重活性層部106には、積極的なドーピングは行わなくてもよいが、n型GaP基板101やp型GaP窓層110を形成する過程でp型ドーパントが拡散して存在するため、1×1017/cm以下の濃度でp型ドーパントのMgあるいはZnが存在する場合がある。
本発明において、第五層部の超格子障壁層105は、例えば、図4に示すように、(AlGa1−xIn1−yP(0≦x≦1,0.4≦y≦0.6)及び/又はAlGa1−zAs(0≦z≦1)からなり、バンドギャップが異なる層105A,105B同士が交互に積層されたものとすることができる。この場合、図5に示すように、超格子障壁層105の一方の層105Aのバンドギャップを他方の層105Bより小さいバンドギャップとすることができる。なお、図4は、超格子障壁層を示した概略図であり、図5は、超格子障壁層のバンドラインナップである。
この際、超格子障壁層105は、バンドギャップが異なり、厚さが15nm以下の層同士が交互に積層されたものであることが好ましい。
膜厚を15nm以下に設定するのは超格子作成によってミニバンドを形成させるためである。ドブロイ波長15nm以下の膜厚で形成された交互積層構造の超格子障壁層105は、ミニバンドを形成するため、構成材の最低バンドギャップより大きなバンドギャップを有する。従って、15nm以下の膜厚とすることによって、構成材料以上のバンドギャップの設計が可能となる。
また、層105Bのバンドギャップは、n型クラッド層104より大きなバンドギャップの材料で構成されることが好ましい。
ミニバンド形成の考え方から鑑みると、n型クラッド層104より小さなバンドギャップの材料で層105Bを形成することも可能である。しかし、n導電型側の障壁を高めることを考慮すると、層105Bのバンドギャップはn型クラッド層104より大きなバンドギャップの材料で構成されることがより望ましい。
また、層105Aのバンドギャップは、活性層106Aのバンドギャップと同程度以上であることが望ましい。
このような層105Aのバンドギャップであれば、光の吸収層とはなりにくい。このような光吸収は、特に膜厚が厚い場合に顕著に発生するため、バンドギャップの小さい層105Aの膜厚が、活性層106Aと同程度の膜厚であるならば、その影響は許容されうるが、設計上望ましくない。従って、層105Aは、活性層106Aより大きなバンドギャップとなる組成、特にn型クラッド層104以上のバンドギャップとなる組成を有する事が望ましい。
この点から、例えば、n型クラッド層104がAl0.85GaInPで構成されている場合、層105BはAlInPが好適であり、層105AはAl0.85GaInPで構成することが好適である。
また、本実施形態の超格子障壁層105のドーピング濃度は、n型クラッド層104より低く、例えば1×1016/cm〜8×1017/cmとすることが好ましい。
上記ドーピング濃度であれば、キャリアトラップ要因となり出力を低下させる活性層近傍のイオン化した不純物を十分に低減でき、さらに、超格子障壁層105でキャリアがトラップされることも抑制できる。
次に、本発明の第2の実施形態について、説明する。第2の実施形態では、n型クラッド層中に超格子障壁層を有する点が第1の実施形態と異なる。
図6は、(a)本発明の第2の実施形態の発光素子及び、(b)その製造に用いられる化合物半導体基板を示した概略図である。図7は、多重活性層部を示した概略図であり、図8は、多重活性層部のバンドラインナップである。図9は、超格子障壁層を示した概略図であり、図10は、超格子障壁層のバンドラインナップである。
図6(a)に示すように、本発明の発光素子20は、例えば、化合物半導体基板200と、その表面上に形成された電極21からなるものである。
そして、図6(b)に示す化合物半導体基板200のp型クラッド層208、n型クラッド層204を含む各層201−204,208−211は、第1の実施形態の化合物半導体基板100の各層101−104,107−110と同様のものとすることができる。
図6(b)に示す化合物半導体基板200において、図7に示す多重活性層部207の活性層207Aと障壁層207B,207Cについても、第1の実施形態の多重活性層部106の活性層106Aと障壁層106B,106Cと同様のものとすることができる。
従って、n型クラッド層204に近い側の障壁層207Bに比べ、p型クラッド層208に近い側の障壁層207Cの方がバンドギャップが小さい構造とし、図8に示すようなバンドラインナップとする。これによりVFを小さくすることができる。
図6(b)に示す化合物半導体基板200において、図9に示すn型クラッド層204、206中に設けられる超格子障壁層205の層205A,205Bについても、第1の実施形態の超格子障壁層105の層105A,105Bと同様のものとし、図10に示すようなバンドラインナップのものとすることができる。ただし、第2の実施形態では、以下に説明するように、n型クラッド層204,206中に超格子障壁層205を有するため、超格子障壁層205のドーピング濃度の範囲はより広い範囲で設定可能である。
第2の実施形態においても、n型クラッド層204、206中に設けられる超格子障壁層205により、オーバーフローを抑制することができる。
そして、図6(b)に示す本発明の第2の実施形態では、化合物半導体基板200は、多重活性層部207と超格子障壁層205の間に、内側のn型クラッド層206が設けられている。このn型クラッド層206としては、例えば、外側のn型クラッド層204よりも低濃度でドープしたn型AlGaInP層((AlGa1−xIn1−yP(0.6≦x≦1,0.45≦y≦0.55)、厚さ0.5〜1.5μm、ドーピング濃度1×1016/cm〜5×1017/cm)とするのが好ましい。この場合、超格子障壁層205は、n型クラッド層のドーピング一定層とドーピング減少層の境界付近に設けられることになる。
このような内側のn型クラッド層206を有することで、イオン化した不純物によるキャリアトラップの影響を考慮する必要が無くなるため、超格子障壁層205のドーピング濃度は、外側のn型クラッド層204と同等のものとすることができ、1×1017/cm〜1×1018/cmの範囲に設定することができる。
また、n型クラッド層206が0.5μm以下の厚さの薄膜である場合には、イオン化不純物の影響を確実に無くすために、超格子障壁層205のドーピング濃度をn型クラッド層204のドーピング濃度より少なくしたり、超格子障壁層205のn型クラッド層204界面からn型クラッド層206界面にかけて傾斜もしくは階段状にドーピング濃度を変化させることもできる。
上記のような本発明の発光素子の製造方法としては、特に限定されないが、例えば以下のような方法がある。
先ず、成長用単結晶基板としてn型のGaAs基板を準備し、そのGaAs基板上に、MOCVD法により、n型InGaP緩衝層等、n型クラッド層、超格子障壁層、多重活性層部、p型クラッド層等の各層を気相成長させる。そして、HVPE法により、Znをドープし、最表層のp型GaP窓層を気相成長させた後、GaAs基板を除去する。これによりn型InGaP緩衝層を露出させる。
そして、GaAs基板を除去することで露出したn型InGaP緩衝層の表面に、n型GaP基板を貼り付けるか、またはHVPE法を用い気相成長によりn型GaP層を形成することで、化合物半導体基板を得ることができる。
上記MOCVD法やHVPE法によって気相成長させる際には一般的な条件を用いればよい。
このように得られた化合物半導体基板に電極を形成し、切断してチップに加工して、本発明の発光素子が得られる。
以下、実施例及び比較例を示して本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1,2)
実施例1として、図1に示す本発明の第1の実施形態の発光素子10を作製した。また、実施例2として、図6に示す本発明の第2の実施形態の発光素子20を作製した。
実施例1,2ともに、多重活性層部106,207の障壁層106B、207Bの組成はAl0.85GaInPで、障壁層106C、207Cの組成はAl0.60GaInPとした。これにより、n型クラッド層に近い側の障壁層に比べ、p型クラッド層に近い側の障壁層の方がバンドギャップを小さくした。
また、実施例1,2ともに、超格子障壁層105、205は、層105A、205Aを、膜厚15nmで、高Alバンドギャップ層の材料(AlInP層)とし、層105B、205Bを、膜厚15nmで、低バンドギャップ層の材料(Al0.85GaInP)とし、これらの層の交互積層を20回繰り返して形成した。
このような発光素子の特性評価を行った。表1に、20mAの電流を流すのに要した電圧(VF)と、光出力(PO)を示す。
(比較例)
実施例1と同様に、ただし、超格子障壁層105は設けずに発光素子を作製した。
このような発光素子の特性評価を行った結果を表1に示す。
Figure 2012142361
表1に示すように、20mA通電時のVF値は比較例及び実施例1,2の間で大きな差はなく、また、実施例1,2の方が、光出力(PO)は上昇している事が確認された。
なお、実施例1,2では超格子障壁層の各層の膜厚を15nmとしたが、これより薄くすることで、サブバンドの形成準位をより高エネルギー側に変化させる事ができ、障壁を大きく取る事が出来る。サブバンド設計は低バンドギャップ層と高バンドギャップ層の膜厚で適宜設計可能なため、本質的に両者の膜厚が同一である必要がないことは言うまでもない。
(実施例3,4)
実施例3として、図1に示す本発明の第1の実施形態の発光素子10を作製した。また、実施例4として、図6に示す本発明の第2の実施形態の発光素子20を作製した。
実施例3,4ともに、多重活性層部106,207の障壁層106B、207Bの組成はAl0.85GaInPで、障壁層106C、207Cの組成はAl0.60GaInPとした。これにより、n型クラッド層に近い側の障壁層に比べ、p型クラッド層に近い側の障壁層の方がバンドギャップを小さくした。
また、実施例3,4ともに、超格子障壁層105、205は、層105A、205Aを、膜厚15nmで、高Alバンドギャップ層の材料(AlInP層)とし、層105B、205Bを、膜厚15nmで、低バンドギャップ層の材料(GaInP)とし、これらの層の交互積層を20回繰り返して形成した。
このような発光素子の特性評価を行った結果を表2に示す。参考として比較例の結果も示す。
Figure 2012142361
実施例1,2と同様に、比較例に比べてVF値の差はほとんど無く、また、実施例3,4でも光出力(PO)は上昇している事が確認された。ただし、実施例1,2よりも光出力の上昇の程度は低い。この原因は活性層より小さなバンドギャップを有するGaInP層部で光吸収が起こり、実施例1,2より光出力を低下させたものと考えられる。但し、超格子障壁層の効果は光吸収が生じても損なわれておらず、光出力は比較例より上昇している。
(実施例5,6)
実施例5として、図1に示す本発明の第1の実施形態の発光素子10を作製した。また、実施例6として、図6に示す本発明の第2の実施形態の発光素子20を作製した。
実施例5,6ともに、多重活性層部106,207の障壁層106B、207Bの組成はAl0.85GaInPで、障壁層106C、207Cの組成はAl0.60GaInPとした。これにより、n型クラッド層に近い側の障壁層に比べ、p型クラッド層に近い側の障壁層の方がバンドギャップを小さくした。
また、実施例5,6ともに、超格子障壁層105、205は、層105A、205Aを、膜厚15nmで、高Alバンドギャップ層の材料(AlInP層)とし、層105B、205Bを、膜厚15nmで、低バンドギャップ層の材料(Al0.3Ga0.7As)とし、これらの層の交互積層を20回繰り返して形成した。
このような発光素子の特性評価を行った結果を表3に示す。参考として比較例の結果も示す。
Figure 2012142361
実施例1,2と同様に、比較例とVFはほとんど変わらず、また、実施例5,6も光出力は上昇していることが確認された。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
10、20…発光素子、 11、21…電極、
101、201…n型GaP基板、 102、202…n型InGaP緩衝層、
103、203…n型AlGaInP層、
104、204、206…n型クラッド層、 105、205…超格子障壁層、
105A、105B、205A、205B…超格子障壁層の積層された層、
106、207…多重活性層部、 106A、207A…活性層、
106B,106C、207B、207C…障壁層、
107、208…p型クラッド層、 108、209…p型AlGaInP層、
109、210…p型InGaP緩衝層、 110、211…p型GaP窓層。

Claims (4)

  1. 少なくとも、p型クラッド層と、(AlGa1−xIn1−yP(0≦x≦0.6,0.4≦y≦0.6)からなる3層以上の活性層及び該活性層よりAl含有率xが高い2層以上の障壁層が交互に積層された多重活性層部と、n型クラッド層とを有する化合物半導体基板を用いて製造された発光素子であって、
    前記障壁層は、前記n型クラッド層に近い側の障壁層に比べ、前記p型クラッド層に近い側の障壁層の方がバンドギャップが小さく、かつ、前記化合物半導体基板は、前記多重活性層部と前記n型クラッド層の間に、又は、前記n型クラッド層中に、超格子障壁層を有するものであることを特徴とする発光素子。
  2. 前記超格子障壁層は、(AlGa1−xIn1−yP(0≦x≦1,0.4≦y≦0.6)及び/又はAlGa1−zAs(0≦z≦1)からなり、バンドギャップが異なる層同士が交互に積層されたものであることを特徴とする請求項1に記載の発光素子。
  3. 前記超格子障壁層は、バンドギャップが異なり、厚さが15nm以下の層同士が交互に積層されたものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の発光素子。
  4. 前記超格子障壁層は、前記多重活性層部に隣接して形成されたものであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の発光素子。
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