JPH05275809A - 半導体発光素子 - Google Patents

半導体発光素子

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JPH05275809A JP6747792A JP6747792A JPH05275809A JP H05275809 A JPH05275809 A JP H05275809A JP 6747792 A JP6747792 A JP 6747792A JP 6747792 A JP6747792 A JP 6747792A JP H05275809 A JPH05275809 A JP H05275809A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長寿命化をはかる。 【構成】 活性層3からドーパントを有するクラッド層
21,22を離間して設け、このクラッド層と活性層と
の間にこのクラッド層に対する少数キャリアの進入を制
御する多量量子井戸もしくは多量量子障壁構造部11,
12を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体レーザ(L
D)、半導体発光ダイオード(LED)等の半導体発光
素子に係わる。
【0002】
【従来の技術】活性層がこれよりバンドギャップの大な
るクラッド層によって挟み込まれたいわゆるダブルヘテ
ロ接合構造のLD,LED等の半導体発光素子は高い発
光効率を示す。
【0003】このダブルヘテロ接合型半導体発光素子と
しては、例えば図11に示すように例えばn型のサブス
トレイト10上に、これと同導電型のn型のクラッド層
1、活性層3、他の導電型の例えばp型のクラッド層2
が順次エピタキシャル成長されて形成された基本的構成
を有する。
【0004】クラッド層2側には、例えばストライプ状
に一方の電極31がオーミックに被着され、サブストレ
イト10側に他方の対向電極32が配される。
【0005】この種の半導体発光素子においては、活性
層3に注入されるホールと電子の再結合によって発光が
生ずるものであるが、従来のこの種の通常の半導体発光
素子においては、電子とホールが互いに活性層を超えて
互いに少数キャリアとして他の導電型の多数キャリアを
有するp型クラッド層2及びn型クラッド層1に入り込
み、ここにおいてその少数キャリアの電子及びホールが
多数キャリアのホール及び電子と再結合するという現象
が生ずる。
【0006】そして、このようなクラッド層における電
子及びホールの再結合が生じると、これによって開放さ
れたエネルギーが不純物の拡散、ディフェクトの移動を
生じ、これが活性層に進入して活性層にダメージを与
え、特性の劣化、寿命の短縮化を来すという不都合が生
じる。
【0007】特に電子に関しては、その拡散長Lが長い
ことからp型クラッド層への入り込みが問題となる。す
なわち、拡散長Lは、L≒√(Dτ)であり、DはD=
μkT/eで与えられる。μはキャリアの移動度、τは
寿命で電子についてみると、τ≒10-9sとすると、 L=(μkT/e)1/2 =(1000cm2 V・s×10-9s×25meV/e)1/2 ≒1μm となる。これに対し、ホールは移動度μが、電子の場合
の1/10なので、L≒4000Åである。
【0008】つまり、特に電子のp型クラッド層への入
り込みが大であり、これによる寿命への影響が大であ
る。
【0009】一方、半導体発光素子において、しきい値
電流Ithは、Ith=Ith0 exp (T/T0 )で、Ith0
は絶対温度0のときのしきい値電流、Tは活性層の温
度、T0 は特性温度で、高温動作に向け特性温度T0
確保することが重要である。
【0010】特に4元系の例えばAlGaInP系等の
短波長レーザの活性層とクラッド層の間の伝導帯不連続
性V0 が充分とれないものにおいては、このT0 が確保
できないことは致命的な欠陥となり、応用温度波長の幅
を狭めることになる。
【0011】すなわち図12にバンドモデル図を示すよ
うに、伝導帯不連続部のバリアV0を越えると、その電
子透過率が高まってしまう。図13はこの活性層中の電
子エネルギーEと活性層クラッド層間の伝導帯不連続部
の差V0 との比に対する透過率を示すもので、これより
明らかなように電子エネルギーEがV0 以上でほとんど
透過してしまう。
【0012】また、活性層の閉じ込めのバリアとして多
重量子井戸(以下MQWという)を用いることの提案も
なされているが、この場合においてもその不連続エネル
ギー差V0 は実効的に2V0 程度に高め得るに留まり、
短波長化において不充分である。
【0013】また、このようなMQWないしは多重量子
障壁(以下MQBという)を設ける場合においても、p
型クラッド層にキャリアの活性層からの電子の流出を防
止する考慮はなされていても、これが活性層へのキャリ
アの流入を妨げないようにすることの考慮がなされてい
ないことから上述の特性温度T0 を必ずしも充分確保す
ることができない。
【0014】そして、今このMQWないしMQBをバリ
アとして設けた場合において例えばそのMQWないしは
MQBを構成する各超格子構造の半導体層において5原
子層を10ブロック積層した場合における電子に対する
透過率は、図14に示すようになり電子の断続的エネル
ギーに対して高い透過率を示してしまう。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、LDあるい
はLED等の半導体発光素子において、活性層を超えて
クラッド層に入り込む少数キャリアと、クラッド層にお
ける多数キャリアとの再結合の発生を効果的に回避して
非発光再結合により促進される不純物拡散あるいはディ
フェクトの移動が生じにくいようにしてこれが活性層に
侵入することによってダメージを与えて寿命を劣化させ
る不都合を効果的に回避する。
【0016】また、本発明においては、活性層を越えて
クラッド層に入る少数キャリアの阻止を効果的に行うと
共に、活性層に対するクラッド層側からのこれの多数の
キャリアの注入が効率よく活性層中に入り込むようにし
て発光効率の向上をはかり、高温動作を可能にする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1にその一
例の略線的拡大断面図を示すように、少なくとも活性層
3と、この活性層3を挟んでp型クラッド層とn型クラ
ッド層とを有してなる半導体発光素子において、その活
性層3から離れてp型ドーパントがドープされたp型ク
ラッド層22を配置し、活性層3とこのp型クラッド層
22との間に電子に対し透過率の低いMQW(多重量子
井戸)構造部もしくはMQB(多重量子障壁)の構造部
12を設ける。
【0018】また、本発明は同様に少なくとも活性層3
とこの活性層3を挟んでp型クラッド層とn型クラッド
層を有する半導体発光素子において、活性層3から離れ
てn型ドーパントがドープされたn型クラッド層21を
配置し、活性層3とn型クラッド層21との間にホール
に対し透過率の低いMQWもしくはMQB構造部11を
設ける。
【0019】また、本発明においては、活性層3と活性
層を挟んでp型クラッド層とn型クラッド層を有する半
導体発光素子において、活性層3のp型クラッド層22
側に隣り合って電子に対しては透過率が低く、ホールに
対しては透過率の高いMQWもしくはMQB構造部12
を設ける。
【0020】
【作用】上述したように活性層3から離れてp型ドーパ
ントがドープされたp型のクラッド層22を配置し、活
性層3との間に電子に対して透過率の低いMQWあるい
はMQB構造部12を設けることによって、クラッド層
22のp型ドーパントに対して活性層を越えて到来する
特に拡散長の長い電子が抑制されることによってこのp
型クラッド層22における電子とホールの再結合、つま
り活性層3以外での再結合が効果的に回避されるので、
このクラッド層22における再結合によって開放される
エネルギーによって活性層3へのp型不純物拡散、ある
いはディフェクトの移動を効果的に回避でき、これによ
って活性層にダメージが与えられることが効果的に回避
される。
【0021】また、同様にn型ドーパントがドープされ
たn型クラッド層21についてもこれを活性層3と離間
して設けてこれと活性層3との間にホールに対して透過
率の低いMQWあるいはMQB構造部11を設けたこと
によって同様にこのn型クラッド層21での再結合が防
止できることから、この場合においても活性層へのダメ
ージを効果的に回避できる。
【0022】また、活性層3からクラッド層21,22
に入り込む電子及びホールすなわち少数キャリアをMQ
WあるいはMQBによって阻止すると共に特にこのMQ
WあるいはMQBとしてクラッド層の多数のキャリアの
活性層への透過率が高いものを用いたことによって活性
層での再結合は大にすなわち発光効率を大にすることが
できる。
【0023】
【実施例】本発明による半導体発光素子例えばLDを図
1を参照して説明する。
【0024】この場合、例えばn型のInPよりなるサ
ブストレイト10を設け、これの上に例えばAlGaI
nPよりなりn型ドーパントを有するクラッド層(以下
nクラッド層という)12をエピタキシャル成長し、こ
れの上に続いて不純物ノンドープのMQWあるいはMQ
B構造部(以下単にMQW構造部という)11を成長さ
せ、続いてこれの上に例えば不純物ノンドープもしくは
低不純物濃度の例えばGaInPよりなる活性層3をエ
ピタキシャル成長し、さらにこれの上に不純物がノンド
ープのMQW構造部12を形成し、これの上にp型のド
ーパントを有するクラッド層22(以下pクラッド層と
いう)を順次連続的にそれぞれMBE(分子線エピタキ
シー)MOCVD(有機金属化学的気相成長)法等によ
って被着形成する。
【0025】クラッド層2上には、直接的あるいは図示
しないがキャップ層を介して例えばストライプ状の電極
31をオーミックに被着し、サブストレイト10側に他
方の対向電極32が被着形成される。
【0026】MQW構造部12は、例えば図2にそのバ
ンドモデル図を示すように、それぞれ例えばノンドープ
の活性層3の構成材料とpクラッド層22の構成材料の
各原子層例えばそれぞれ1〜十数原子層の各構成材料層
の繰り返し積層による超格子構造によって構成する。
【0027】そして、この場合このMQW構造部12の
各層の原子層数及び周期数を選定する事によって、電子
eに対して反射効果を生じさせて電子eに対して低い透
過率を示すようにするものであるが、特にpクラッド層
22の多数キャリアのホールに関しては反射が生じない
ようにして高い透過率を示すように選定する。
【0028】また、他の例としては、図3にその一例の
バンドモデル図を示すように、構造部12を例えば2重
障壁構造部とすることによって、上述したpクラッド層
22の多数のキャリアのホールに対しては共鳴トンネル
によってこれが透過し得るも、少数キャリアの電子eに
対してはトンネル確率が小さくこれをほとんど透過する
ことがない量子準位を有する超格子構造とする。
【0029】また、活性層3のnクラッド層21側のM
QW構造部11については、同様にそれぞれノンドープ
の活性層3の構成材料とnクラッド層21の各1〜十数
原子層の繰り返しによる超格子構造によって構成するも
のであるが、この場合においては、図4にその一例のバ
ンドモデル図を示すように、nクラッド層21の少数キ
ャリアのホールに対してこれを反射してほとんど透過す
ることがない構造とし、nクラッド層21の多数キャリ
アの電子に対しては高い透過率を示す構造とする。
【0030】また、この構造部11についても前述した
2重障壁構造として電子に対しては共鳴トンネルが生
じ、ホールに対しては共鳴トンネルの確率が小さい構造
とすることもできる。
【0031】実施例1 この例においては図5にその略線的断面図を示すよう
に、図1で説明した構造において、pクラッド層22と
活性層3との間にMQW(もしくはMQB)構造部12
を配置した構成とした場合で、図5において図1と対応
する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
【0032】そして、この構造において両クラッド層2
1及び22として(Al0.6 Ga0. 4 0.5 In0.5
(バンドギャップ2.2eV)とし、それぞれn型及び
p型のドーパントを有する層によって構成し活性層3と
してノンドープのGa0.5 In0.5 P(バンドギャップ
1.85eV)によって構成した。各元素に対する添字
は原子比を示す(以下同様)。
【0033】また、この構造においてMQW(MQB)
構造部12を図2で示したバリア層とウエル層の繰り返
しによる超格子構造によって構成した。
【0034】バリア層としてはクラッド層と同一材料の
(Al0.6 Ga0.4 0.5 In0.5Pによって構成しウ
エル層としては活性層と同一材料のGa0.5 In0.5
を用いた。
【0035】そして、この場合ウエル層Wとバリア層B
との繰り返しによる構造(W,B)の各ウエル層W,バ
リア層Bの各原子層数をa,bとし、その周期数をγで
表現し、
【数1】
【0036】このように表現するとき(W,B)を5種
の積層構造し、すなわち(W,B)=(10,10)2
(6,8)4 ,(4,6)5 ,(4,4)2 (3,4)
2 とした。つまり、それぞれ10原子層のW層とB層と
を繰り返し2回積層し、これの上に6原子層のW層と8
原子層のB層とをそれぞれ4周期繰り返し、さらにW層
とB層がそれぞれ4原子層、6原子層を5周期繰り返し
さらにW層,B層をそれぞれ4原子層として2周期繰り
返し、さらにW層及びB層を3原子層及び4原子層とし
て2周期繰り返し積層した超格子構造とした。
【0037】この場合の超格子構造12のキャリアのエ
ネルギーEとバリアの高さV0 との比がE/V0 に対す
る電子の透過率Te及びホールに対する透過率Thを図
6及び図7に示す。
【0038】これより明らかなように、V0 /Eが約4
まで電子は流出せず、他方ホールについてはE/V0
約0.5以上で流入が可能となった。
【0039】つまり、図5の構造において拡散長の長い
電子が活性層3を通過してpクラッド層22に入り込む
確率を抑制でき、これによってこのクラッド層22にお
ける再結合を効果的に回避できることから、ここにおけ
る再結合によって生じる活性層3への不純物の拡散、デ
ィフェクトの移動を効果的に回避でき、活性層3に与え
るダメージの低減化、これによる長寿命化をはかること
ができる。
【0040】また、これと同時にpクラッド層22の多
数キャリア(ホール)の活性層3への注入は構造部12
が高い透過率Thを有することから何等この構造部12
によって活性層3への注入が妨げられることがなく、し
たがって活性層3における電子−ホールの再結合が大と
なり高い発光効率を得ることができる。
【0041】実施例1において、超格子構造によるMQ
W構造部12によって電子に対してE/V0 の広い範囲
にわたって低い透過率Teを示す構造とするものである
が、更にこれについて説明する。
【0042】図8にW層の原子層数を1〜15に選定
し、これら各W層1〜15の原子層数に対してB層をそ
れぞれ1〜15の原子層に選定したものにおける電子に
対する透過率Teの測定結果を示す。図8において黒線
及び斜線部分が透過率0を示す場合、白色部分は透過率
が0より大である場合である。これより明らかなよう
に、W層及びB層の原子層数の選定によってE/V0
対して異なる透過率特性を示すことが分かる。
【0043】更に、今理解を容易にするために、W層を
7原子層に特定し、B層を1〜15原子層数に変えた場
合のそれぞれの同様のE/V0 を変化させた場合の電子
に対する透過率Teを図9に示す。図9において斜線を
付した範囲が殆ど透過を示さなかった領域である。
【0044】これより明らかなように、W層及びB層の
原子層数の変化によって電子に対して透過しない領域が
分散していることから、これらを異なる原子層数の組合
せで用いることによって、広い範囲のエネルギーの電子
に対して低い透過率を示す構造とし得る。すなわち例え
ば図10に模式的に示すように、図9からそれぞれ異な
る範囲の電子エネルギーに対してそれぞれ低い透過率を
示す層の組合せ、例えば(W,B)=(7,8)(7,
4)(7,2)の組合せによって広い通常の動作範囲で
の電子エネルギーに対してすべて低い透過率を示す構造
部11を構成することができることになる。
【0045】実施例1及び図8〜図10は電子に対して
低い透過率を示す構造部12について説明したが、構造
部11についても同様に各W層及びB層の選定によって
ホールに対して透過することがなく、電子に対して高い
透過率を示す超格子構造にすることができる。
【0046】また、図1及び図5で説明した例において
は、サブストレイト10がn型である場合について説明
したが、それぞれ図示の各部を、図示とは逆の導電型に
選定した構造とする場合に適用することもできる。
【0047】また、上述したように構造部11及び12
において、W層とB層の繰り返しによる超格子構造によ
って構成することができるものであるが、この場合各W
層及びB層の原子層の各原子層数は隣り合う層ができる
だけ近似する層として積層していくことが、その原子層
数の選定にずれが生じた場合においても特性上の影響を
小とし得る。
【0048】また、図10で示したように隣り合う原子
層を活性層に近い側から順次低いエネルギーの電子に対
して低い透過率を示す層によって構成することが、望ま
しい。即ちこれは活性層側から到来する高いエネルギー
の電子が活性層に近い側の層に入って、ここでそのエネ
ルギーが低められたとき、次の層で有効に阻止され、更
にここでそのエネルギーが低められたとき、更に次の層
で効果的に阻止できることに因る。
【0049】
【発明の効果】上述したように本発明では活性層3から
離れてp型ドーパントがドープされたp型のクラッド層
22を配置し、活性層3との間に電子に対して透過率の
低いMQWあるいはMQB構造部12を設けたことによ
って、クラッド層22のp型ドーパントに対して活性層
を越えて到来する特に拡散長の長い電子が抑制されるこ
とによってこのp型クラッド層22における電子とホー
ルの再結合、つまり活性層3以外の活性層近傍での再結
合が効果的に回避されるので、このクラッド層22にお
ける再結合によって解放されるエネルギーによって活性
層3へのp型不純物拡散、あるいはディフェクトの移動
を効果的に回避でき、これによって活性層にダメージが
与えられることが効果的に回避され、長寿命化、特性温
度T0 の向上、動作温度の向上をはかることができる。
【0050】また、同様にn型ドーパントがドープされ
たn型クラッド層21についてもこれを活性層3と離間
して設けてこれと活性層3との間にホールに対して透過
率の低いMQWあるいはMQB構造部11を設けたこと
によって同様にこのn型クラッド層21での再結合が防
止できることから、この場合においても活性層へのダメ
ージを効果的に回避できる。
【0051】また、活性層3からクラッド層21,22
に入り込む電子及びホール即ち少数キャリアをMQWあ
るいはMQBによって阻止すると共に特にこのMQWあ
るいはMQBとしてクラッド層の多数キャリアの活性層
への透過率が高いものを用いたことによって活性層での
再結合は大にすなわち発光効果を大にすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による半導体発光素子の一例の略線的断
面図である。
【図2】本発明の説明に供するエネルギーバンドモデル
図である。
【図3】本発明の説明に供するエネルギーバンドモデル
図である。
【図4】本発明の説明に供するエネルギーバンドモデル
図である。
【図5】本発明の他の例の半導体発光素子の一例の略線
的断面図である。
【図6】超格子構造部の電子の透過率特性曲線図であ
る。
【図7】超格子構造部のホールに対する透過率特性曲線
図である。
【図8】ウエル層とバリア層の原子層数の組合せと電子
透過率の測定図である。
【図9】ウエル層とバリア層の原子層数の組合せと電子
透過率の測定図である。
【図10】本発明の説明に供するバンドモデルと電子に
対する遮断効果の説明図である。
【図11】従来の半導体発光層の略線的断面図である。
【図12】バンドモデル図である。
【図13】電子のエネルギーに対する透過率特性曲線図
である。
【図14】ホールのエネルギーに対する透過率測定曲線
図である。
【符号の説明】
21 n型ドーパントを有するクラッド層 11 MQW(MQB)構造部 3 活性層 12 MQW(MQB)構造部 22 p型ドーパントを有するクラッド層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも活性層と、該活性層を挟んで
    p型クラッド層とn型クラッド層とを有してなる半導体
    発光素子において、 上記活性層から離れてp型ドーパントがドープされた上
    記p型クラッド層が配置され、 上記活性層と上記p型ドーパントがドープされたp型ク
    ラッド層側との間に電子に対し透過率の低い多重量子井
    戸もしくは多重量子障壁構造部が設けられてなることを
    特徴とする半導体発光素子。
  2. 【請求項2】 少なくとも活性層と、該活性層を挟んで
    p型クラッド層とn型クラッド層とを有してなる半導体
    発光素子において、 上記活性層から離れてn型ドーパントがドープされた上
    記n型クラッド層が配置され、 上記活性層と上記n型ドーパントがドープされたn型ク
    ラッド層との間にホールに対し透過率の低い多重量子井
    戸もしくは多重量子障壁構造部が設けられてなることを
    特徴とする半導体発光素子。
  3. 【請求項3】 少なくとも活性層と該活性層を挟んでp
    型クラッド層とn型クラッド層とを有してなる半導体発
    光素子において、 上記活性層の上記p型クラッド層側に隣り合って電子に
    対しては透過率が低くホールに対して透過率の高い多重
    量子井戸もしくは多重量子障壁構造部が設けられてなる
    ことを特徴とする半導体発光素子。
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