JP2012119026A - 磁気ヘッド、およびこれを備えたディスク装置 - Google Patents

磁気ヘッド、およびこれを備えたディスク装置 Download PDF

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Abstract

【課題】記録信号品質を向上し、記録密度の向上を図ることが可能な磁気ヘッド、およびこれを備えたディスク装置を提供する。
【解決手段】ディスク装置の磁気ヘッドは、記録媒体の記録層に対し垂直な記録磁界を印加する主磁極66と、主磁極のトレーリング側にライトギャップを置いて対向し、主磁極からの磁束を還流させて主磁極とともに磁気回路を形成するリターン磁極68と、主磁極およびリターン磁極が形成する磁気回路に磁束を励起するコイルと、主磁極の記録媒体側の端部とリターン磁極とが対向する面の間に設けられ、高周波磁界を発生するスピントルク発振子74と、リターン磁極および主磁極を通してスピントルク発振子に電流を流す電流源と、リターン磁極および主磁極の少なくとも一方に設けられ、リターン磁極および主磁極の少なくとも一方のスピントルク素子と対向する対向面からこの対向面と交差する方向に延出した非磁性層80と、を備えている。
【選択図】 図7

Description

この発明の実施形態は、ディスク装置に用いる垂直磁気記録用の磁気ヘッド、この磁気ヘッドを備えたディスク装置に関する。
ディスク装置として、例えば、磁気ディスク装置は、ケース内に配設された磁気ディスクと、磁気ディスクを支持および回転するスピンドルモータと、磁気ディスクに対して情報のリード/ライトを行う磁気ヘッドと、磁気ヘッドを磁気ディスクに対して移動自在に支持したキャリッジアッセンブリと、を備えている。磁気ヘッドのヘッド部は、ライト用の記録ヘッドとリード用の再生ヘッドとを含んでいる。
近年、磁気ディスク装置の高記録密度化、大容量化あるいは小型化を図るため、垂直磁気記録用の磁気ヘッドが提案されている。このような磁気ヘッドにおいて、記録ヘッドは、垂直方向磁界を発生させる主磁極と、その主磁極のトレーリング側にライトギャップを挟んで配置されて磁気ディスクとの間で磁路を閉じるリターン磁極、あるいはライトシールド磁極と、主磁極に磁束を流すためのコイルとを有している。
記録密度の向上を図る目的で、主磁極とリターン磁極との間に高周波発振素子としてスピントルク発振子を設け、このスピントルク振素子から磁気記録層に高周波磁界を印加する高周波磁界アシスト記録方式の磁気ヘッドが提案されている。この磁気ヘッドは、ギャップ磁界を大きくとるために、主磁極とリターン磁極が対向する面の間の距離を減少させた構造を有している。
特開2009−070541号公報 特開2010−182361号公報
しかしながら、上記磁気ヘッドの場合、主磁極およびリターン磁極と、スピントルク発振子とが近接している。そのため、スピントルク発振子で生じた磁化の回転が主磁極、リターン磁極に伝わり、スピン波として磁極の膜面全体へさらに伝播する。これにより、スピントルク発振子を有効に発振させるためのギャップ磁界と逆向きの磁界が発生し、この磁界によりギャップ磁界が減少して良好な発振が妨げられる。その結果、垂直記録媒体の記録層の磁化反転を行うための高周波磁界の強度が足りず、記録信号品質が劣化する。
この発明の課題は、記録信号品質を向上し、記録密度の向上を図ることが可能な磁気ヘッド、およびこれを備えたディスク装置を提供することにある。
実施形態によれば、磁気ヘッドは、記録媒体の記録層に対し垂直な記録磁界を印加する主磁極と、前記主磁極のトレーリング側にライトギャップを置いて対向し、前記主磁極からの磁束を還流させて前記主磁極とともに磁気回路を形成するリターン磁極と、前記主磁極およびリターン磁極が形成する磁気回路に磁束を励起するコイルと、前記主磁極の前記記録媒体側の端部とリターン磁極とが対向する面の間に設けられ、高周波磁界を発生するスピントルク発振子と、前記リターン磁極および主磁極を通して前記スピントルク発振子に電流を流す電流源と、前記リターン磁極および前記主磁極の少なくとも一方に設けられ、前記リターン磁極および前記主磁極の少なくとも一方の前記スピントルク素子と対向する対向面からこの対向面と交差する方向に延出した非磁性層と、を備えている。
図1は、第1の実施形態に係る磁気ディスク装置(HDD)を示す斜視図。 図2は、前記HDDにおける磁気ヘッドおよびサスペンションを示す側面図。 図3は、前記磁気ヘッドのヘッド部を拡大して示す断面図。 図4は、前記磁気ヘッドの記録ヘッドを模式的に示す斜視図。 図5は、前記記録ヘッドの磁気ディスク側の端部を拡大して示す断面図。 図6は、前記記録ヘッドの磁気ディスク側の端部を主磁極側から見た正面図。 図7は、前記記録ヘッド部分をスライダのABS面側から見た平面図。 図8は、比較例に係る磁気ヘッドおよび第1の実施形態に係る磁気ヘッドについて、トラック幅方向位置とビットエラーレートとの関係を比較して示す図。 図9は、第2の実施形態に係るHDDにおける磁気ヘッドの記録ヘッドを模式的に示す斜視図。 図10は、第2の実施形態に係る記録ヘッドの磁気ディスク側の部分を拡大して示す正面図。 図11は、前記記録ヘッドをABS面側から見た平面図。 図12は、第3の実施形態に係るHDDにおける磁気ヘッドの記録ヘッドを模式的に示す斜視図。 図13は、第3の実施形態に係る記録ヘッドの磁気ディスク側の部分を拡大して示す正面図。 図14は、前記記録ヘッドをABS面側から見た平面図。 図15は、第4の実施形態に係るHDDにおける記録ヘッドの磁気ディスク側の部分を拡大して示す正面図。 図16は、前記記録ヘッドをABS面側から見た平面図。 図17は、第5の実施形態に係るHDDにおける記録ヘッドの磁気ディスク側の部分を拡大して示す正面図。 図18は、前記記録ヘッドをABS面側から見た平面図。 図19は、変形例に係る記録ヘッドをABS面側から見た平面図。 図20は、他の変形例に係る記録ヘッドをABS面側から見た平面図。
以下図面を参照しながら、種々の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、ディスク装置として、第1の実施形態に係るハードディスクドライブ(HDD)のトップカバーを取り外して内部構造を示し、図2は、浮上状態の磁気ヘッドを示している。図1に示すように、HDDは筐体10を備えている。この筐体10は、上面の開口した矩形箱状のベース11と、図示しない矩形板状のトップカバーとを備えている。トップカバーは、複数のねじによりベースにねじ止めされ、ベースの上端開口を閉塞している。これにより、筐体10内部は気密に保持され、呼吸フィルター26を通してのみ、外部と通気可能となっている。
ベース11上には、記録媒体としての磁気ディスク12および機構部が設けられている。機構部は、磁気ディスク12を支持および回転させるスピンドルモータ13、磁気ディスクに対して情報の記録、再生を行なう複数、例えば、2つの磁気ヘッド33、これらの磁気ヘッド33を磁気ディスク12の表面に対して移動自在に支持したヘッドアクチュエータ14、ヘッドアクチュエータを回動および位置決めするボイスコイルモータ(以下VCMと称する)16を備えている。また、ベース11上には、磁気ヘッド33が磁気ディスク12の最外周に移動した際、磁気ヘッド33を磁気ディスク12から離間した位置に保持するランプロード機構18、HDDに衝撃等が作用した際、ヘッドアクチュエータ14を退避位置に保持するイナーシャラッチ20、およびプリアンプ、ヘッドIC等の電子部品が実装された基板ユニット17が設けられている。
ベース11の外面には、制御回路基板25がねじ止めされ、ベース11の底壁と対向して位置している。制御回路基板25は、基板ユニット17を介してスピンドルモータ13、VCM16、および磁気ヘッド33の動作を制御する
図1および図2に示すように、磁気ディスク12は、垂直磁気記録膜媒体として構成されている。磁気ディスク12は、例えば、直径約2.5インチの円板状に形成され非磁性体からなる基板19を有している。基板19の各表面には、ソフト・マグネティク・アンダーレーヤーと呼ばれる下地層としての軟磁性層23と、その上層部に、ディスク面に対して垂直方向に磁気異方性を有する垂直磁気記録層22とが順次積層され、さらにその上に保護膜24が形成されている。
図1に示すように、磁気ディスク12は、スピンドルモータ13のハブに互いに同軸的に嵌合されているとともにハブの上端にねじ止めされたクランプばね21によりクランプされ、ハブに固定されている。磁気ディスク12は、駆動モータとしてのスピンドルモータ13により所定の速度で矢印B方向に回転される。
ヘッドアクチュエータ14は、ベース11の底壁上に固定された軸受部15と、軸受部から延出した複数のアーム27と、を備えている。これらのアーム27は、磁気ディスク12の表面と平行に、かつ、互いに所定の間隔を置いて位置しているとともに、軸受部15から同一の方向へ延出している。ヘッドアクチュエータ14は、弾性変形可能な細長い板状のサスペンション30を備えている。サスペンション30は、板ばねにより構成され、その基端がスポット溶接あるいは接着によりアーム27の先端に固定され、アームから延出している。各サスペンション30の延出端に磁気ヘッド33が支持されている。アーム27およびサスペンション30によりヘッドサスペンションを構成し、このヘッドサスペンションと磁気ヘッド33とによりヘッドサスペンションアッセンブリを構成している。
図2に示すように、各磁気ヘッド33は、ほぼ直方体形状のスライダ42とこのスライダの流出端(トレーリング端)に設けられた記録再生用のヘッド部44とを有している。磁気ヘッド33は、サスペンション30の先端部に設けられたジンバルばね41に固定されている。各磁気ヘッド33は、サスペンション30の弾性により、磁気ディスク12の表面に向かうヘッド荷重Lが印加されている。2本のアーム27は所定の間隔を置いて互いに平行に位置し、これらのアームに取り付けられたサスペンション30および磁気ヘッド33は、磁気ディスク12を間に挟んで互いに向かい合っている。
各磁気ヘッド33は、サスペンション30およびアーム27上に固定された中継フレキシブルプリント回路基板(以下、中継FPCと称する)35を介して後述するメインFPC38に電気的に接続されている。
図1に示すように、基板ユニット17は、フレキシブルプリント回路基板により形成されたFPC本体36と、このFPC本体から延出したメインFPC38とを有している。FPC本体36は、ベース11の底面上に固定されている。FPC本体36上には、プリアンプ37、ヘッドICを含む電子部品が実装されている。メインFPC38の延出端は、ヘッドアクチュエータ14に接続され、各中継FPC35を介して磁気ヘッド33に接続されている。
VCM16は、軸受部15からアーム27と反対方向に延出した図示しない支持フレーム、および支持フレームに支持されたボイスコイルを有している。ヘッドアクチュエータ14をベース11に組み込んだ状態において、ボイスコイルは、ベース11上に固定された一対のヨーク34間に位置し、これらのヨークおよびヨークに固定された磁石とともにVCM16を構成している。
磁気ディスク12が回転した状態でVCM16のボイスコイルに通電することにより、ヘッドアクチュエータ14が回動し、磁気ヘッド33は磁気ディスク12の所望のトラック上に移動および位置決めされる。この際、磁気ヘッド33は、磁気ディスク12の径方向に沿って、磁気ディスクの内周縁部と外周縁部との間を移動される。
次に、磁気ヘッド33の構成について詳細に説明する。図3は、磁気ヘッド33のヘッド部44を拡大して示す断面図である。
図2および図3に示すように、磁気ヘッド33は浮上型のヘッドとして構成され、ほぼ直方体状に形成されたスライダ42と、スライダの流出端(トレーリング)側の端部に形成されたヘッド部44とを有している。スライダ42は、例えば、アルミナとチタンカーバイドの焼結体(アルチック)で形成され、ヘッド部44は薄膜により形成されている。
スライダ42は、磁気ディスク12の表面に対向する矩形状のディスク対向面(空気支持面(ABS面))43を有している。スライダ42は、磁気ディスク12の回転によってディスク表面とディスク対向面43との間に生じる空気流Cにより、磁気ディスク表面から所定量浮上した状態に維持される。空気流Cの方向は、磁気ディスク12の回転方向Bと一致している。スライダ42は、磁気ディスク12表面に対し、ディスク対向面43の長手方向が空気流Cの方向とほぼ一致するように配置されている。
スライダ42は、空気流Cの流入側に位置するリーディング端42aおよび空気流Cの流出側に位置するトレーリング端42bを有している。スライダ42のディスク対向面43には、図示しないリーディングステップ、トレーリングステップ、サイドステップ、負圧キャビティ等が形成されている。
図3に示すように、ヘッド部44は、スライダ42のトレーリング端42bに薄膜プロセスで形成された再生ヘッド54および記録ヘッド56を有し、分離型磁気ヘッドとして形成されている。
再生ヘッド54は、磁気抵抗効果を示す磁性膜50と、この磁性膜のトレーリング側およびリーディング側に磁性膜50を挟むように配置されたシールド膜52a、52bと、で構成されている。これら磁性膜50、シールド膜52a、52bの下端は、スライダ42のディスク対向面43に露出している。
記録ヘッド56は、再生ヘッド54に対して、スライダ42のトレーリング端42b側に設けられている。記録ヘッド56は、トレーリング端側にリターン磁極をもつ単磁極ヘッドとして構成されている。
図4は、記録ヘッド56および磁気ディスク12を模式的に示す斜視図、図5は、記録ヘッドの磁気ディスク側の端部を拡大して示す側面図、図6は、記録ヘッドの磁気ディスク側の端部を主磁極側から見た正面図、図7は、記録ヘッド部分をスライダ42のABS面43側から見た配置図である。
図3および図4に示すように、記録ヘッド56は、磁気ディスク12の表面に対して垂直方向の記録磁界を発生させる高透磁率材料からなる主磁極66と、主磁極66のトレーリング側に配置され、主磁極直下の軟磁性層23を介して効率的に磁路を閉じるために設けられたリターン磁極(ライトシールド磁極)68と、主磁極66の上部をライトシールド磁極68に連結する連結部67と、磁気ディスク12に信号を書き込む際、主磁極66に磁束を流すために主磁極66およびリターン磁極68を含む磁気磁路に巻きつくように配置された記録コイル71と、を有している。連結部67には、主磁極66とリターン磁極68とを電気的に絶縁するための絶縁層65が形成されている。
主磁極66とリターン磁極68とに電流源70が接続され、この電流源から主磁極66、リターン磁極68を通して電流を直列に通電できるように電流回路が構成されている。
図3ないし図7に示すように、主磁極66は、磁気ディスク12の表面に対してほぼ垂直に延びている。主磁極66の磁気ディスク12側の先端部66aは、ディスク面に向かって先細に絞り込まれている。図7に示すように、主磁極66の先端部66aは、例えば、断面が台形状に形成され、トレーリング端側に位置した所定幅のトレーリング側端面72a、トレーリング側端面と対向しているとともにトレーリング側端面よりも幅の狭いリーディング側端面72b、および両側面を有している。主磁極66の先端面は、スライダ42のディスク対向面43に露出している。本実施形態において、トレーリング側端面72aの幅は、磁気ディスク12におけるトラックの幅にほぼ対応している。
図3ないし図7に示すように、リターン磁極68は、ほぼL字形状に形成され、その先端部68aは、細長い矩形状に形成されている。リターン磁極68の先端面は、スライダ42のディスク対向面43に露出している。先端部68aのリーディング側端面68bは、磁気ディスク12のトラックの幅方向に沿って延びている。このリーディング側端面68bは、主磁極66のトレーリング側端面67aとライトギャップWGを置いて平行に対向している。
記録ヘッド56は、主磁極66の先端部66aとリターン磁極68との間に設けられた高周波発振子、例えば、スピントルク発振子74を備えている。スピントルク発振子74は、主磁極66の先端部66aのトレーリング側端面67aとリターン磁極68のリーディング側端面68bとの間に、これらの端面と平行に配置されている。スピントルク発振子74は、その先端がABS面43に露出し、磁気ディスク12の表面に対して、主磁極66の先端面と同一の高さ位置に設けられている。スピントルク発振子74は、前述した制御回路基板25の制御の下、電流源70から主磁極66、リターン磁極68を通して電流を印加することにより発振し、磁気ディスク12に高周波磁界を印加する。このように、リターン磁極68と主磁極66はスピントルク発振子74に垂直通電する電極として働くことになる。
スピントルク発振子74は、例えば、電極膜、スピン透過率の高い中間層、発振層、バイアス層、電極層をリターン磁極側から主磁極側に順に積層して構成されている。また、スピントルク発振子74が発振しやすいように、スピントルク発振子74の主磁極66側にスピン注入層76が設けられている。主磁極66の先端部66aのトレーリング側端面72aのトラック幅方向長さは、スピントルク発振子74のトラック幅方向長さよりも長いことが好ましい。
図4ないし図7に示されるように、スピントルク発振子74と対向するリターン磁極68のリーディング側端面68bに非磁性部として一対の非磁性層80が配置されている。各非磁性層80は、例えば、Al23(アルミナ)、Ru、Cuなどを用いる。一対の非磁性層80は、リターン磁極68のリーディング側端面68bから、スピントルク発振子74から離れる方向に向かって、リターン磁極68内を延びている。言い換えると、一対の非磁性層80は、リーディング側端面68bから、このリーディング側端面68bと交差する方向に、リターン磁極の内側に延びている。本実施形態では、各非磁性層80は、リーディング側端面68bと直交する方向に、リターン磁極の内側に延びている。更に、各非磁性層80は、リターン磁極68の下端面、つまり、ディスク対向面43からリターン磁極先端部の上面まで上方に延びている。
一対の非磁性層80は、主磁極66のトレーリング側端面のトラック幅方向の端位置よりも外側に配置させることが好ましい。更に、トラック幅方向に沿った一対の非磁性層80間の間隔は、スピントルク発振子74のトラック幅方向の幅よりも僅かに広く、一対の非磁性層80は、スピントルク発振子74のトラック幅方向の端位置よりも外側に配置されている。
各非磁性層80のトラック幅方向TWの厚さTは1nm程度に形成されている。原子の強磁性結合によりスピントルク発振子74からリターン磁極68に伝わるスピン波については、リターン磁極68に用いられる代表的なFeNi(パーマロイ)の格子定数が3.55Åのため、1nmの厚さで十分に伝播を抑制することができる。
非磁性層80の奥行き方向、つまり、リーディング側端面68bと直交する方向の幅Wは、5nm以上に形成されている。リターン磁極60の膜表面に沿って伝播するスピン波に対して、リターン磁極68のトレーリング側端面と直交する方向へのスピン波の伝播は、主磁極66およびリターン磁極68を含む磁路の磁束の流れによって妨げられるため、非磁性層80は5〜10nmの幅Wがあれば伝播抑制効果が得られる。
スピン波はリターン磁極68の膜面全体に伝播することから、各非磁性層80のディスク対向面43から上方向への高さは、リターン磁極68のディスク対向面43から上部方向への長さTHと同様にすることが好ましい。
以上のように構成されたHDDによれば、VCM16を駆動することにより、ヘッドアクチュエータ14が回動し、磁気ヘッド33は、磁気ディスク12の所望のトラック上に移動され、位置決めされる。また、磁気ヘッド33は、磁気ディスク12の回転によってディスク表面とディスク対向面43との間に生じる空気流Cにより浮上する。HDDの動作時、スライダ42のディスク対向面43はディスク表面に対し隙間を保って対向している。図2に示すように、磁気ヘッド33は、ヘッド部44の記録ヘッド56部分が最も磁気ディスク12表面に接近した傾斜姿勢をとって浮上する。この状態で、磁気ディスク12に対して、再生ヘッド54により記録情報の読み出しを行うとともに、記録ヘッド56により情報の書き込みを行う。
情報の書き込みにおいては、スピントルク発振子74に直流電流を通電して高周波磁界を発生させ、この高周波磁界を磁気ディスク12の垂直磁気記録層22に印加する。また、記録コイル71により主磁極66を励磁し、この主磁極から直下の磁気ディスク12の記録層22に垂直方向の記録磁界を印加することにより、所望のトラック幅にて情報を記録する。記録磁界に高周波磁界を重畳することにより、高保持力かつ高磁気異方性エネルギーの磁気記録を行うことができる。
本実施形態の磁気ヘッド33を用いた場合において、スピントルク発振子74の膜面に対して垂直に、主磁極66とリターン磁極68間に通電し、かつ、記録コイル71に通電すると、主磁極66とリターン磁極68の間に発生するギャップ磁界により、スピントルク発振子74内の磁化が一様に磁化回転し始める。同時に、この磁化の回転は主磁極66、リターン磁極68にも伝わり、原子の強磁性結合で伝わる波と磁界で伝わる波の2種類が関与するスピン波としてリターン磁極68に伝播する。そのため、ギャップ磁界が低下し、初期のスピントルク発振子内の発振の一様回転が劣化する。しかし、磁気ヘッド33によれば、スピン波伝播は、非磁性層80で止められるため、リターン磁極68へのスピン波吸収が抑制され、ギャップ磁界の劣化を最小限にとどめることが可能となる。これにより、所望のスピントルク発振子74の発振を維持することが可能となる。スピントルク発振子74の発振が維持されることにより、記録媒体の記録層22に対して、良好な磁化反転状態を実現でき、記録信号品質の良好な記録が可能となる。
図8(a)は、本実施形態の磁気ヘッド33における記録ヘッドと比較例に係る記録ヘッド(非磁性層を備えていない磁気ヘッド)とについて、信号誤り率(ビットエラーレート)のトラック幅方向のプロファイルを比較して示している。図8(b)は、ディスク対向面側から見た、本実施形態に係る記録ヘッドの構成を模式的に示している。
図8において、トラック幅方向位置=0の位置を記録ヘッドの主磁極66およびスピントルク発振子74のトラック幅方向の中心位置とする。□で示す特性は、比較例に係る磁気ヘッドについて、スピントルク発振子74を発振させない状態、つまり、主磁極66とリターン磁極68間に通電させない状態での、ビットエラーレートのトラック幅方向のプロファイルである。■で示す特性は、比較例に係る記録ヘッドについて、スピントルク発振子74を発振させた状態、つまり、主磁極66とリターン磁極68間に通電させた状態でのビットエラーレートのトラック幅方向のプロファイルである。これらの特性の比較から、比較例に係る記録ヘッドでは、スピントルク発振子を発振させた場合でも、ビットエラーレートの改善度が小さいことが分かる。これは、リターン磁極68の膜面に伝播するスピン波により、スピントルク発振子74の発振が良好ではないためと考えられる。
図8において、○で示す特性は、本実施形態に係る磁気ヘッド33における記録ヘッドについて、スピントルク発振子74を発振させない状態でのビットエラーレートのトラック幅方向のプロファイルである。●で示す特性は、本実施形態に係る記録ヘッドについて、スピントルク発振子74を発振させた状態でのビットエラーレートのトラック幅方向のプロファイルである。これらの特性の比較から、本実施形態に係る磁気ヘッドでは、スピントルク発振子74を発振させることにより、比較例の記録ヘッドにおけるスピントルク発振時よりも、ビットエラーレートが大幅に向上していることが分かる。すなわち、リターン磁極68の膜面に伝播するスピン波を防ぐことができ、スピントルク発振子74を有効に発振させることができることが分かる。また、ビットエラーレートのトラック幅方向の改善幅は、スピントルク発振子74の幅とほぼ同等のため、トラック密度を維持することができ、あるいは、スピントルク発振子の幅によってはトラック密度の向上も可能となる。
次に、他の実施形態に係るHDDの磁気ヘッドについて説明する。なお、以下に説明する他の実施形態において、前述した第1の実施形態と同一の部分には、同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略し、第1の実施形態と異なる部分を中心に詳しく説明する。
(第2の実施形態)
図9は、第2の実施形態に係るHDDの磁気ヘッドにおける記録ヘッドを模式的に示す斜視図、図10は、記録ヘッドの下端部分を主磁極側からみた正面図、図11は、記録ヘッドをスライダのディスク対向面からみた平面図である。
図9ないし図11に示すように、第2の実施形態によれば、垂直磁気記録方式の磁気ヘッドにおける記録ヘッド56は、リターン磁極68のリーディング側端面68bと主磁極66の絞込み先端部66aのトレーリング側端面72aとの間に挟まれるように配置されたスピントルク発振子74と、スピン注入層32と、を有している。
スピントルク発振子74と対向するリターン磁極68のリーディング側端面68bに1対以上の複数の非磁性層80が配置されている。各非磁性層80の材料は、Al23(アルミナ)、Ru、Cuなどを用いる。また、非磁性層80は、主磁極66のトレーリング端方向位置よりも外側に配置させることが好ましい。磁界で伝わるスピン波は原子の強磁性結合で伝わるスピン波に対して10nmオーダーの範囲で磁化の回転を励起するため、1対以上の非磁性層80は、トラック幅方向TWに10nm程度の間隔で配置されている。
複数の非磁性層80の内、最もスピントルク発振子74に隣接する2つの非磁性層80は、主磁極66のトレーリング側端面のトラック幅方向の端位置よりも外側に配置させることが好ましい。更に、これら2つの非磁性層80のトラック幅方向に沿った間隔は、スピントルク発振子74のトラック幅方向の幅よりも僅かに広く、これら非磁性層80は、スピントルク発振子74のトラック幅方向の端位置よりも外側に配置されている。他の非磁性層80は、上記2つの非磁性層の外側に順次並んで設けられている。
各非磁性層80のトラック幅方向TWの厚さTは1nm程度に形成されている。原子の強磁性結合によりスピントルク発振子74からリターン磁極68に伝わるスピン波については、リターン磁極68に用いられる代表的なFeNi(パーマロイ)の格子定数が3.55Åのため、1nmの厚さで十分に伝播を抑制することができる。
非磁性層80の奥行き方向、つまり、リーディング側端面68bと直交する方向の幅Wは、5nm以上に形成されている。リターン磁極60の膜表面に沿って伝播するスピン波に対して、リターン磁極68のトレーリング側端面と直交する方向へのスピン波の伝播は、主磁極66およびリターン磁極68を含む磁路の磁束の流れによって妨げられるため、非磁性層80は5〜10nmの幅Wがあれば伝播抑制効果が得られる。
スピン波はリターン磁極68の膜面全体に伝播することから、各非磁性層80のディスク対向面43から上方向への高さは、リターン磁極68のディスク対向面43から上部方向への長さTHと同様にすることが好ましい。
HDDおよび磁気ヘッドの他の構成は、前述した第1の実施形態と同一である。上記のように構成された第2の実施形態に係る磁気ヘッドの記録ヘッド56によれば、1対以上の非磁性層80を配置することで、リターン磁極68の膜面に伝播する原子の強磁性結合で伝わるスピン波および磁界で伝わるスピン波を抑制することができる。これにより、スピントルク発振子74を有効に発振させ、ビットエラーレートの大幅な改善を図ることが可能となる。ビットエラーレートのトラック幅方向の改善幅はスピントルク発振子の幅とほぼ同等のためトラック密度を維持し、あるいはスピントルク発振子の幅によってはトラック密度の向上も可能となる。
(第3の実施形態)
図12は、第3の実施形態に係るHDDの磁気ヘッドにおける記録ヘッドを模式的に示す斜視図、図13は、記録ヘッドの下端部分を主磁極側からみた正面図、図14は、記録ヘッドをスライダのディスク対向面からみた平面図である。
図12ないし図14に示すように、第3の実施形態によれば、垂直磁気記録方式の磁気ヘッドにおける記録ヘッド56は、主磁極66、リターン磁極68に加えて一対のサイドシールド82を有している。また、記録ヘッド56は、リターン磁極68のリーディング側端面68bと主磁極66の絞込み先端部66aのトレーリング側端面72aとの間に挟まれるように配置されたスピントルク発振子74と、スピン注入層32と、を有している。
サイドシールド82は、主磁極66のトラック幅方向両側に主磁極66とディスク対向面43上では磁気的に分断され、かつ、リターン磁極68と結合して配置さている。本実施形態において、各サイドシールド82は、高透磁率材料によりリターン磁極68の先端部68aと一体に形成され、先端部68aのリーディング側端面68bからスライダ42のリーディング端側に向かって突出している。各サイドシールド84は、主磁極66の先端部66a近傍に対して少なくとも一部がライトギャップよりも狭い間隔を置いて対向している。
スピントルク発振子74と対向するリターン磁極68のリーディング側端面68bに一対の非磁性層80が配置されている。各非磁性層80は、例えば、Al23(アルミナ)、Ru、Cuなどを用いる。一対の非磁性層80は、リターン磁極68のリーディング側端面68bから、スピントルク発振子74から離れる方向に向かって、リターン磁極68内を延びている。言い換えると、一対の非磁性層80は、リーディング側端面68bから、このリーディング側端面68bと交差する方向に、リターン磁極の内側に延びている。本実施形態では、各非磁性層80は、リーディング側端面68bと直交する方向に、リターン磁極の内側に延びている。更に、各非磁性層80は、リターン磁極68の下端面、つまり、ディスク対向面43からリターン磁極先端部の上面まで上方に延びている。
一対の非磁性層80は、主磁極66のトレーリング側端面のトラック幅方向の端位置よりも外側に配置させることが好ましい。更に、トラック幅方向に沿った一対の非磁性層80間の間隔は、スピントルク発振子74のトラック幅方向の幅よりも僅かに広く、一対の非磁性層80は、スピントルク発振子74のトラック幅方向の端位置よりも外側に配置されている。
各非磁性層80のトラック幅方向TWの厚さTは1nm程度に形成されている。原子の強磁性結合によりスピントルク発振子74からリターン磁極68に伝わるスピン波については、リターン磁極68に用いられる代表的なFeNi(パーマロイ)の格子定数が3.55Åのため、1nmの厚さで十分に伝播を抑制することができる。
非磁性層80の奥行き方向、つまり、リーディング側端面68bと直交する方向の幅Wは、5nm以上に形成されている。リターン磁極60の膜表面に沿って伝播するスピン波に対して、リターン磁極68のトレーリング側端面と直交する方向へのスピン波の伝播は、主磁極66およびリターン磁極68を含む磁路の磁束の流れによって妨げられるため、非磁性層80は5〜10nmの幅Wがあれば伝播抑制効果が得られる。
スピン波はリターン磁極68の膜面全体に伝播することから、各非磁性層80のディスク対向面43から上方向への高さは、リターン磁極68のディスク対向面43から上部方向への長さTHと同様にすることが好ましい。
第3の実施形態において、HDDおよび磁気ヘッドの他の構成は、前述した第1の実施形態と同一である。上記のように構成された第3の実施形態に係る磁気ヘッドの記録ヘッド56によれば、非磁性層80を配置することで、リターン磁極68の膜面に伝播する原子の強磁性結合で伝わるスピン波および磁界で伝わるスピン波を抑制することができる。これにより、スピントルク発振子74を有効に発振させ、ビットエラーレートの大幅な改善を図ることが可能となる。ビットエラーレートのトラック幅方向の改善幅はスピントルク発振子の幅とほぼ同等のためトラック密度を維持し、あるいはスピントルク発振子の幅によってはトラック密度の向上も可能となる。
また、サイドシールド82を設けることにより、主磁極66の絞込み部分から直接媒体の記録層22に流入する磁束のもれを抑制することができる。そのため、トラック幅方向への記録信号の書き広がりが抑えられ、トラック密度が向上する。加えて、ライトシールド磁極68とサイドシールド82の接合部のなす鋭角部分で磁化が一様ではないため、ピン止めの効果により磁化の回転が抑制され、スピン波の伝播を抑制することできる。
(第4の実施形態)
図15は、第4の実施形態に係るHDDの磁気ヘッドにおける記録ヘッドの下端部分を主磁極側からみた正面図、図16は、記録ヘッドをスライダのディスク対向面からみた平面図である。
図15および図16に示すように、第4の実施形態によれば、垂直磁気記録方式の磁気ヘッドにおける記録ヘッド56は、主磁極66、リターン磁極68、一対のサイドシールド82、リターン磁極68のリーディング側端面68bと主磁極66の絞込み先端部66aのトレーリング側端面72aとの間に挟まれるように配置されたスピントルク発振子74と、スピン注入層32と、スピントルク発振子74と対向するリターン磁極68のリーディング側端面68bに配置された一対の非磁性層80と、を有し、第3の実施形態と同様に構成されている。
本実施形態において、記録ヘッド56は、更に、サイドシールド82に設けられた非磁性部としての一対の非磁性層83を有している。非磁性層80の材料は、Al23(アルミナ)、Ru、Cuなどを用いる。各非磁性層83は、サイドシールド82の主磁極66と対向する主磁極側端面82aから、スピントルク発振子74から離れる方向に向かって、サイドシールド82内を延びている。言い換えると、非磁性層83は、主磁極側端面82aから、この主磁極側端面82aと交差する方向に、リターン磁極の内側に延びている。本実施形態では、各非磁性層83は、主磁極側端面82aからトラック幅方向TWに沿って延びている。更に、各非磁性層83は、サイドシールド82の下端面、つまり、ディスク対向面43からサイドシールド82内に延びている。一対の非磁性層83は、主磁極66のトレーリング側端面72aとスピントルク発振子74との間の位置と対向するように配置されている。
スピン波がサイドシールド82の膜表面へ伝播するため、リターン磁極68と同様の理由から、各非磁性層83の厚さTは1nm程度に形成され、トラック幅方向TWの幅Wは、5nm以上に形成されている。リターン磁極68の膜面からサイドシールド84へ伝播するスピン波は、サイドシールド膜面全体に伝播することから、非磁性層83のディスク対向面43から上部方向への高さは、サイドシールド82のディスク対向面43から上部方向への長さSTHと同様にすることが好ましい。
第4の実施形態において、HDDおよび磁気ヘッドの他の構成は、前述した第3の実施形態と同一である。上記のように構成された第4の実施形態に係る磁気ヘッドの記録ヘッド56によれば、非磁性層80を配置することで、リターン磁極68の膜面に伝播する原子の強磁性結合で伝わるスピン波および磁界で伝わるスピン波を抑制することができる。これにより、スピントルク発振子74を有効に発振させ、ビットエラーレートの大幅な改善を図ることが可能となる。ビットエラーレートのトラック幅方向の改善幅はスピントルク発振子の幅とほぼ同等のためトラック密度を維持し、あるいはスピントルク発振子の幅によってはトラック密度の向上も可能となる。
また、サイドシールド82を設けることにより、主磁極66の絞込み部分から直接媒体の記録層22に流入する磁束のもれを抑制することができる。そのため、トラック幅方向への記録信号の書き広がりが抑えられ、トラック密度が向上する。加えて、ライトシールド磁極68とサイドシールド82の接合部のなす鋭角部分で磁化が一様ではないため、ピン止めの効果により磁化の回転が抑制され、更に、サイドシールド84に流入するスピン波の伝播を非磁性層83により抑制することできる。
(第5の実施形態)
図17は、第5の実施形態に係るHDDの磁気ヘッドにおける記録ヘッドの下端部分を主磁極側からみた正面図、図18は、記録ヘッドをスライダのディスク対向面からみた平面図である。
図17および図18に示すように、第5の実施形態によれば、垂直磁気記録方式の磁気ヘッドにおける記録ヘッド56は、主磁極66、リターン磁極68、リターン磁極68のリーディング側端面68bと主磁極66の絞込み先端部66aのトレーリング側端面72aとの間に挟まれるように配置されたスピントルク発振子74およびスピン注入層32と、を備えている。記録ヘッド56は、1つ以上の非磁性層80を有している。本実施形態によれば、非磁性層80は、リターン磁極68ではなく、主磁極66に設けられている。
ここでは、スピントルク発振子74と対向する主磁極66の先端部66aのトレーリング側端面72aに1つ以上、例えば、一対の非磁性層80が配置されている。各非磁性層80の材料は、Al23(アルミナ)、Ru、Cuなどを用いる。非磁性層80のトラック幅方向に沿った間隔は、スピントルク発振子74のトラック幅方向の幅よりも僅かに広く、これら非磁性層80は、スピントルク発振子74のトラック幅方向の端位置よりも外側に配置されている。磁界で伝わるスピン波は原子の強磁性結合で伝わるスピン波に対して10nmオーダーの範囲で磁化の回転を励起するため、非磁性層80は、トラック幅方向TWに10nm程度の間隔で配置されている。
一対の非磁性層80は、主磁極66のトレーリング側端面72aから、スピントルク発振子74から離れる方向に向かって、主磁極66内を延びている。言い換えると、一対の非磁性層80は、トレーリング側端面72aから、このトレーリング側端面72aと交差する方向に、主磁極の内側に延びている。本実施形態では、各非磁性層80は、トレーリング側端面72aと直交する方向に、主磁極66の内側に延びている。更に、各非磁性層80は、主磁極66の下端面、つまり、ディスク対向面43から主磁極の上部に向かって、ほぼ垂直に延びている。
各非磁性層80のトラック幅方向TWの厚さTは1nm程度に形成されている。原子の強磁性結合によりスピントルク発振子74からリターン磁極68に伝わるスピン波については、リターン磁極68に用いられる代表的なFeNi(パーマロイ)の格子定数が3.55Åのため、1nmの厚さで十分に伝播を抑制することができる。
非磁性層80の奥行き方向、つまり、トレーリング側端面72aと直交する方向の幅Wは、5nm以上に形成されている。主磁極66の膜表面に沿って伝播するスピン波に対して、主磁極66のトレーリング側端面72aと直交する方向へのスピン波の伝播は、主磁極66およびリターン磁極68を含む磁路の磁束の流れによって妨げられるため、非磁性層80は5〜10nmの幅Wがあれば伝播抑制効果が得られる。
スピン波は主磁極66の膜面全体に伝播すること、ギャップ磁界は主磁極66の絞込み先端部とリターン磁極6で挟まれる磁気回路から形成されることから、各非磁性層80のディスク対向面43から上方向への高さは、リターン磁極68のディスク対向面43から上部方向への長さTHより少なくとも長くすることが好ましい。
第5の実施形態において、HDDおよび磁気ヘッドの他の構成は、前述した第1の実施形態と同一である。上記のように構成された第5の実施形態に係る磁気ヘッドの記録ヘッド56によれば、主磁極66に非磁性層80を配置することで、主磁極66の膜面に伝播する原子の強磁性結合で伝わるスピン波および磁界で伝わるスピン波を抑制することができる。これにより、スピントルク発振子74を有効に発振させ、ビットエラーレートの大幅な改善を図ることが可能となる。ビットエラーレートのトラック幅方向の改善幅はスピントルク発振子の幅とほぼ同等のためトラック密度を維持し、あるいはスピントルク発振子の幅によってはトラック密度の向上も可能となる。
上述した実施形態において、非磁性層80は、リターン磁極のトレーリング側端面と直交する方向、あるいは、主磁極のリーディング側端面と直交する方向に延びる構成としたが、これに限らず、これら端面と交差する方向に延びていればよい。例えば、非磁性層80は、図19に示すように、リターン磁極68のリーディング側端面68bに対して外側に傾斜して延びていてもよく、あるいは、図20に示すように、リターン磁極68のリーディング側端面68bに対して内側に傾斜して延びていてもよい。
上述した第1ないし第5の実施形態によれば、記録信号品質を向上し、記録密度の向上を図ることが可能な磁気ヘッド、およびこれを備えたディスク装置を提供することができる。
本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
例えば、上述した記録ヘッドの非磁性層は、リターン磁極のみ、あるいは、主磁極のみ、に限らず、リターン磁極および主磁極の両方に設けてもよい。非磁性層の数は、一対の限らず、必要に応じて、増加可能である。非磁性層を構成する材料、形状、大きさ等は、上述した実施形態に限定されることなく、必要に応じて変更可能である。
10…筺体、11…ベース、12…磁気ディスク、13…スピンドルモータ、
14…ヘッドアクチュエータ、25…制御回路基板、27…アーム、
30…サスペンション、42…スライダ、43…ディスク対向面、
44…ヘッド部、54…再生ヘッド、56…記録ヘッド、66…主磁極、
66a…先端部、68…リターン磁極、68a…先端部、
68b…トレーディング側端面、70…電流源、71…記録コイル、
72a…リーディング側端面、74…スピントルク発振子
76…スピン注入層、80、83…非磁性層、82…サイドシールド

Claims (7)

  1. 記録媒体の記録層に対し垂直な記録磁界を印加する主磁極と、
    前記主磁極のトレーリング側にライトギャップを置いて対向し、前記主磁極からの磁束を還流させて前記主磁極とともに磁気回路を形成するリターン磁極と、
    前記主磁極およびリターン磁極が形成する磁気回路に磁束を励起するコイルと、
    前記主磁極の前記記録媒体側の端部とリターン磁極とが対向する面の間に設けられ、高周波磁界を発生するスピントルク発振子と、
    前記リターン磁極および主磁極を通して前記スピントルク発振子に電流を流す電流源と、
    前記リターン磁極および前記主磁極の少なくとも一方に設けられ、前記リターン磁極および前記主磁極の少なくとも一方の前記スピントルク素子と対向する対向面からこの対向面と交差する方向に延出した非磁性層と、
    を備える垂直記録用の磁気ヘッド。
  2. 前記スピントルク素子の近傍で、前記リターン磁極に設けられた一対の前記非磁性層を備え、前記非磁性層は、それぞれ前記リターン磁極の前記スピントルク素子と対向する端面からこの端面と交差する方向に延び、前記一対の非磁性層は、前記スピントルク発振子のトラック幅方向幅よりもトラック幅方向外側に配置されている請求項1に記載の磁気ヘッド。
  3. 前記リターン磁極は、前記スピントルク素子に対して、前記一対の非磁性層の外側にトラック幅方向に間隔を置いて複数けられた複数の他の非磁性層を備え、前記他の非磁性層は、それぞれ前記端面からこの端面と交差する方向に延びている請求項2に記載の磁気ヘッド。
  4. 前記スピントルク素子の近傍で、前記主磁極に設けられた一対の前記非磁性層を備え、前記非磁性層は、それぞれ前記主磁極の前記スピントルク素子と対向する端面からこの端面と交差する方向に延び、前記一対の非磁性層は、前記スピントルク発振子のトラック幅方向幅よりもトラック幅方向外側に配置されている請求項1に記載の磁気ヘッド。
  5. 前記主磁極のトラック幅方向の両側にそれぞれ前記主磁極から離間して設けられたサイドシールドを備えている請求項1又は2に記載の磁気ヘッド。
  6. 前記サイドシールドは、前記主磁極と対向する端面を有し、
    前記サイドシールドに設けられ、前記端面からこの端面と交差する方向に延出した非磁性層を更に備えている請求項5に記載の磁気ヘッド。
  7. 媒体面に対して垂直方向に磁気異方性を有する記録層を有するディスク状の記録媒体と、
    前記記録媒体を支持しているとともに回転する駆動部と、
    前記記録媒体に対し情報処理を行う請求項1ないし6のいずれか1項に記載の磁気ヘッドと、
    を備えるディスク装置。
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