JP5784542B2 - 磁気記録ヘッド、およびこれを備えたディスク装置 - Google Patents

磁気記録ヘッド、およびこれを備えたディスク装置 Download PDF

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Description

この発明の実施形態は、高周波発振子を有する磁気記録ヘッド、および、この磁気記録ヘッドを備えたディスク装置に関する。
ディスク装置として、例えば、磁気ディスク装置は、磁気ディスクに対して情報のリード/ライトを行う磁気ヘッドと、磁気ヘッドを磁気ディスクに対して移動自在に支持したキャリッジアッセンブリと、を備えている。磁気ヘッドは、サスペンションに取り付けられたスライダ、およびスライダに設けられたヘッド部を有し、このヘッド部は、ライト用の記録ヘッドとリード用の再生ヘッドとを含んで構成されている。
近年、磁気ディスク装置の高記録密度化、大容量化あるいは小型化を図るため、垂直磁気記録用の磁気ヘッドが提案されている。このような磁気ヘッドにおいて、記録ヘッドは、垂直方向磁界を発生させる主磁極と、その主磁極のトレーリング側にライトギャップを挟んで配置されて磁気ディスクとの間で磁路を閉じるトレーリングシールドと、主磁極に磁束を流すためのコイルとを有している。トレーリングシールドの媒体側端部と主磁極との間に高周波発振子(高周波アシスト素子)を設け、主磁極およびトレーリングシールドを通して高周波発振子に電流を流し発振する高周波アシストヘッドが提案されている。
特開2009−70541号公報
このような高周波発振子を有する高周波アシストヘッドでは、高周波発振子から発振した高周波により媒体記録層の磁化反転が容易になり、記録能力が向上するという利点がある。しかしながら、磁極の中に高周波アシスト素子を入れる構造では、トレーリングシールド直下、ライトギャップ近傍で、既記録信号とは逆向きの磁界を強める効果もあるため、この逆向き磁界で既記録信号を劣化させてしまうという問題がある。
この発明は以上の点に鑑みなされたもので、その課題は、トレーリングシールド直下での逆向き磁界による既記録信号の信号劣化を抑制して高SNの記録信号を維持できるとともに、高密度記録化が可能な磁気記録ヘッド、およびこれを備えたディスク装置を提供することにある。
実施形態によれば、磁気記録ヘッドは、記録媒体の記録層に対して垂直方向の記録磁界を発生する主磁極と、前記主磁極のトレーリング側にライトギャップを置いて対向するトレーリングシールドと、前記主磁極に磁界を発生させる記録コイルと、前記主磁極の先端部とトレーリングシールドとの間で前記ライトギャップ内に設けられた高周波発振子と、を備え、
前記トレーリングシールドは、前記ライトギャップに面するギャップ側端面を含む磁性領域と、前記ライトギャップ近傍でトレーリングシールド内に配置され前記磁性領域を挟んで前記ライトギャップと対向する非磁性膜と、を備え、
前記主磁極および前記高周波発振子のトラック幅方向中心を含み前記記録媒体の記録層に垂直な平面において、トラック走行方向に沿った前記非磁性膜の膜厚は、前記ギャップ側端面から前記非磁性膜までの距離の1/2と同等以上である。
図1は、第1の実施形態に係るハードディスクドライブ(以下、HDD)を示す斜視図。 図2は、前記HDDにおける磁気ヘッドおよびサスペンションを示す側面図。 図3は、前記磁気ヘッドのヘッド部を拡大して示す断面図。 図4は、前記磁気ヘッドの記録ヘッドを模式的に示す斜視図。 図5は、前記記録ヘッドのディスク側端部をトラックセンターを含む垂直平面で破断して示す斜視図。 図6は、前記記録ヘッドの先端部および高周波発振子を示す断面図。 図7は、第1の実施形態に係る記録ヘッドと、比較例に係る記録ヘッドとについて、トラック方向位置とトラック方向磁界強度との関係を比較して示す図。 図8は、第1の実施形態に係る記録ヘッドと、比較例に係る記録ヘッドとについて、高周波発振子に通電前と通電後の、ヘッド印加電流とビットエラーレート(BER)との関係を比較して示す図。 図9は、トレーリングシールドにおける距離TStと非磁性膜の膜厚NMtとの各サイズにおいて、既記録信号の消去現象の有無を示す図。 図10は、第2の実施形態に係る記録ヘッドのディスク側端部をトラックセンターを含む垂直平面で破断して示す斜視図。 図11は、第3の実施形態に係る記録ヘッドのディスク側端部をトラックセンターを含む垂直平面で破断して示す斜視図。 図12は、第4の実施形態に係る記録ヘッドのディスク側端部をトラックセンターを含む垂直平面で破断して示す斜視図。 図13は、第5の実施形態に係る記録ヘッドのディスク側端部をトラックセンターを含む垂直平面で破断して示す斜視図。 図14は、第6の実施形態に係る記録ヘッドのディスク側端部をトラックセンターを含む垂直平面で破断して示す斜視図。 図15は、第7の実施形態に係る記録ヘッドのディスク側端部をトラックセンターを含む垂直平面で破断して示す斜視図。 図16は、第8の実施形態に係る記録ヘッドのディスク側端部をトラックセンターを含む垂直平面で破断して示す斜視図。
以下図面を参照しながら、種々の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るHDDのトップカバーを取り外して内部構造を示し、図2は、浮上状態の磁気ヘッドを示している。図1に示すように、HDDは筐体10を備えている。この筐体10は、上面の開口した矩形箱状のベース10aと、図示しない矩形板状のトップカバーとを備えている。トップカバーは、複数のねじによりベースにねじ止めされ、ベースの上端開口を閉塞している。これにより、筐体10内部は気密に保持され、呼吸フィルター26を通してのみ、外部と通気可能となっている。
ベース10a上には、記録媒体としての磁気ディスク12および機構部が設けられている。機構部は、磁気ディスク12を支持および回転させるスピンドルモータ13、磁気ディスクに対して情報の記録、再生を行なう複数、例えば、2つの磁気ヘッド33、これらの磁気ヘッド33を磁気ディスク12の表面に対して移動自在に支持するヘッドアクチュエータ14、ヘッドアクチュエータを回動および位置決めするボイスコイルモータ(以下VCMと称する)16を備えている。また、ベース10a上には、磁気ヘッド33が磁気ディスク12の最外周に移動した際、磁気ヘッド33を磁気ディスク12から離間した位置に保持するランプロード機構18、HDDに衝撃等が作用した際、ヘッドアクチュエータ14を退避位置に保持するラッチ機構20、およびプリアンプ、ヘッドIC等の電子部品が実装された基板ユニット17が設けられている。
ベース10aの外面には、制御回路基板25がねじ止めされ、ベース10aの底壁と対向して位置している。制御回路基板25は、基板ユニット17を介してスピンドルモータ13、VCM16、および磁気ヘッド33の動作を制御する。
図1に示すように、磁気ディスク12は、スピンドルモータ13のハブに互いに同軸的に嵌合されているとともにハブの上端にねじ止めされたクランプばね15によりクランプされ、ハブに固定されている。磁気ディスク12は、駆動モータとしてのスピンドルモータ13により所定の速度で矢印B方向に回転駆動される。
ヘッドアクチュエータ14は、ベース10aの底壁上に固定された軸受部24と、軸受部24から延出した複数のアーム27と、を備えている。これらのアーム27は、磁気ディスク12の表面と平行に、かつ、互いに所定の間隔を置いて位置しているとともに、軸受部24から同一の方向へ延出している。ヘッドアクチュエータ14は、弾性変形可能な細長い板状のサスペンション30を備えている。サスペンション30は、板ばねにより構成され、その基端がスポット溶接あるいは接着によりアーム27の先端に固定され、アームから延出している。各サスペンション30は対応するアーム27と一体に形成されていてもよい。各サスペンション30の延出端に磁気ヘッド33が支持されている。アーム27およびサスペンション30によりヘッドサスペンションを構成し、このヘッドサスペンションと磁気ヘッド33とによりヘッドサスペンションアッセンブリを構成している。
図2に示すように、各磁気ヘッド33は、ほぼ直方体形状のスライダ42とこのスライダの流出端(トレーリング端)に設けられた記録再生用のヘッド部44とを有している。磁気ヘッド33は、サスペンション30の先端部に設けられたジンバルばね41に固定されている。各磁気ヘッド33は、サスペンション30の弾性により、磁気ディスク12の表面に向かうヘッド荷重Lが印加されている。2本のアーム27は所定の間隔を置いて互いに平行に位置し、これらのアームに取り付けられたサスペンション30および磁気ヘッド33は、磁気ディスク12を間に挟んで互いに向かい合っている。
各磁気ヘッド33は、サスペンション30およびアーム27上に固定された中継フレキシブルプリント回路基板(以下、中継FPCと称する)35を介して後述するメインFPC38に電気的に接続されている。
図1に示すように、基板ユニット17は、フレキシブルプリント回路基板により形成されたFPC本体36と、このFPC本体から延出したメインFPC38とを有している。FPC本体36は、ベース10aの底面上に固定されている。FPC本体36上には、プリアンプ37、ヘッドICを含む電子部品が実装されている。メインFPC38の延出端は、ヘッドアクチュエータ14に接続され、各中継FPC35を介して磁気ヘッド33に接続されている。
VCM16は、軸受部21からアーム27と反対方向に延出した図示しない支持フレーム、および支持フレームに支持されたボイスコイルを有している。ヘッドアクチュエータ14をベース10aに組み込んだ状態において、ボイスコイルは、ベース10a上に固定された一対のヨーク34間に位置し、これらのヨークおよびヨークに固定された磁石とともにVCM16を構成している。
磁気ディスク12が回転した状態でVCM16のボイスコイルに通電することにより、ヘッドアクチュエータ14が回動し、磁気ヘッド33は磁気ディスク12の所望のトラック上に移動および位置決めされる。この際、磁気ヘッド33は、磁気ディスク12の径方向に沿って、磁気ディスクの内周縁部と外周縁部との間を移動される。
次に、磁気ディスク12および磁気ヘッド33の構成について詳細に説明する。図3は、磁気ヘッド33のヘッド部44および磁気ディスクを拡大して示す断面図である。
図1ないし図3に示すように、磁気ディスク12は、例えば、直径約2.5インチの円板状に形成され非磁性体からなる基板101を有している。基板101の各表面には、下地層として軟磁気特性を示す材料からなる軟磁性層102と、その上層部に、ディスク面に対して垂直方向に磁気異方性を有する磁気記録層103と、その上層部に保護膜層104が順に積層されている。
図2および図3に示すように、磁気ヘッド33は浮上型のヘッドとして構成され、ほぼ直方体状に形成されたスライダ42と、スライダの流出端(トレーリング)側の端部に形成されたヘッド部44とを有している。スライダ42は、例えば、アルミナとチタンカーバイドの焼結体(アルチック)で形成され、ヘッド部44は複数の薄膜を積層することにより形成されている。
スライダ42は、磁気ディスク12の表面に対向する矩形状のディスク対向面(空気支持面(ABS))43を有している。スライダ42は、磁気ディスク12の回転によってディスク表面とディスク対向面43との間に生じる空気流Cにより浮上する。空気流Cの方向は、磁気ディスク12の回転方向Bと一致している。スライダ42は、磁気ディスク12表面に対し、ディスク対向面43の長手方向が空気流Cの方向とほぼ一致するように配置されている。
スライダ42は、空気流Cの流入側に位置するリーディング端42aおよび空気流Cの流出側に位置するトレーリング端42bを有している。スライダ42のディスク対向面43には、図示しないリーディングステップ、トレーリングステップ、サイドステップ、負圧キャビティ等が形成されている。
図3に示すように、ヘッド部44は、スライダ42のトレーリング端42bに薄膜プロセスで形成された再生ヘッド54および記録ヘッド(磁気記録ヘッド)58を有し、分離型の磁気ヘッドとして形成されている。再生ヘッド54および記録ヘッド58は、スライダ42のディスク対向面43に露出する部分を除いて、保護絶縁膜76により覆われている。保護絶縁膜76は、ヘッド部44の外形を構成している。
再生ヘッド54は、磁気抵抗効果を示す磁性膜55と、この磁性膜のトレーリング側およびリーディング側に磁性膜55を挟むように配置されたシールド膜56、57と、で構成されている。これら磁性膜55、シールド膜56、57の下端は、スライダ42のディスク対向面43に露出している。
記録ヘッド58は、再生ヘッド54に対して、スライダ42のトレーリング端42b側に設けられている。図4は、記録ヘッド58を模式的に示す斜視図である。
図3および図4に示すように、記録ヘッド58は、磁気ディスク12の表面に対して垂直方向の記録磁界を発生させる高飽和磁化材料からなる主磁極60と、主磁極66のトレーリング側に配置され、主磁極直下の軟磁性層102を介して効率的に磁路を閉じるために設けられたトレーリングシールド(リターン磁極)62と、磁気ディスク12に信号を書き込む際、主磁極60に磁束を流すために主磁極60およびトレーリングシールド62を含む磁気回路に巻きつくように配置された記録コイル70と、主磁極60の先端部60aとトレーリングシールド62との間で、かつ、ABS面に面する部分に配置された非磁性導電体からなる高周波発振素子、例えば、スピントルク発振子65と、を有している。
主磁極60とトレーリングシールド62とに電源94が接続され、この電源から主磁極60、スピントルク発振子65、トレーリングシールド62を通して電流を直列に通電できるように電流回路が構成されている。
主磁極60は、磁気ディスク12の表面およびディスク対向面43に対してほぼ垂直に延びている。主磁極60の磁気ディスク12側の先端部60aは、ディスク面に向かって先細に絞り込まれている。先端部60aの先端、つまり、下端は、磁気ヘッドのディスク対向面43に露出している。先端部60aのトラック幅方向の大きさは、磁気ディスク12におけるトラックの幅にほぼ対応している。
軟磁性体で形成されたトレーリングシールド62は、主磁極60のトレーリング側に配置され、主磁極直下の軟磁性層102を介して効率的に磁路を閉じるために設けられている。トレーリングシールド62は、ほぼL字形状に形成され、主磁極60の先端部に対向する先端部62aと主磁極60に接続される接続部50とを有している。接続部50は非導電体52を介して主磁極60の上部、すなわち、ディスク対向面43から離れた上部、に接続されている。
図5は、記録ヘッド58の磁気ディスク側の端部をトラッキングセンター断面で破断して示す斜視図、図6は、記録ヘッド58の磁気ディスク側の端部をトラッキングセンターで破断した断面図である。
図3ないし図6に示すように、トレーリングシールド62の先端部62aは、細長い矩形状に形成されている。トレーリングシールド62の先端面(下端面)は、スライダ42のディスク対向面43に露出している。先端部62aのギャップ側端面(リーディング側端面)62cは、磁気ディスク12のトラックの幅方向に沿って延びている。このギャップ側端面62cは、主磁極60の先端部60aとライトギャップWGを置いて平行に対向している。
スピントルク発振子65は、主磁極60の先端部60aとトレーリングシールド62のギャップ側端面62cとの間で、ライトギャップWG内に設けられている。スピントルク発振子65は、主磁極60の先端部60aのトラック幅方向の幅とほぼ同一の幅に形成されている。スピントルク発振子65は、下地層、スピン注入層(第2磁性体層)、中間層、発振層(第1磁性体層)、キャップ層を、主磁極60側からトレーリングシールド62側に順に積層して構成されている。
図3および図4に示すように、主磁極60とトレーリングシールド62に端子90、91が接続され、これらの端子90、91は電源94に接続されている。この電源94から主磁極60、スピントルク発振子65、トレーリングシールド62を通して電流Iopを直列に通電できるように電流回路が構成されている。通電することにより、スピントルク発振子65は高周波を発振し、磁気ディスク12の記録層103に印加する。
記録コイル70は、例えば、主磁極60とトレーリングシールド62との間で、接続部50の回りに巻付けられている。記録コイル70に端子95が接続され、この端子95に第2電源98が接続されている。第2電源98から記録コイル70に供給する電流は、HDDの制御部によって制御される。磁気ディスク12に信号を書き込む際、第2電源98から記録コイルに所定の電流が供給され、主磁極60に磁束を流し磁界を発生させる。
図5および図6に示すように、トレーリングシールド62の先端部62aは、ライトギャップWGに面するギャップ側端面62cを含む磁性領域63と、ライトギャップWG近傍でトレーリングシールド内に配置された非磁性膜80と、を備えている。非磁性膜80は、磁性領域63を挟んでスピントルク発振子65と対向しているとともに、本実施形態では、非磁性膜80はギャップ側端面62cとほぼ平行に延びている。非磁性膜80は、例えば、Al23、Ru、Cu、Ta、Cなどで形成されている。なお、非磁性膜80は、導電性膜であってもよい。
主磁極60およびスピントルク発振子65のトラック幅方向中心を含み磁気ディスク12の記録層103に垂直な平面(トラックセンター断面)において、ギャップ側端面62cと直交する方向の非磁性膜80の膜厚NMtは、ギャップ側端面62cから非磁性膜80までの距離(磁性領域63の膜厚)TStの1/2と同等以上に形成されている。また、本実施形態において、非磁性膜80の膜厚NMtは、TSt/2≦NMt≦3TStに設定されている。また、距離TStは、ギャップ側端面62cと直交する方向のライトギャップWGの厚さ以上で、かつライトギャップの厚さの2倍以下(WG≦TSt≦2WG)に形成されている。非磁性膜80のトラック幅方向の長さは、スピントルク発振子65のトラック幅方向の幅よりも長く形成されている。
以上のように構成されたHDDによれば、VCM16を駆動することにより、ヘッドアクチュエータ14が回動し、磁気ヘッド33は、磁気ディスク12の所望のトラック上に移動され、位置決めされる。また、磁気ヘッド33は、磁気ディスク12の回転によってディスク表面とディスク対向面43との間に生じる空気流Cにより浮上する。HDDの動作時、スライダ42のディスク対向面43はディスク表面に対し隙間を保って対向している。図2に示すように、磁気ヘッド33は、ヘッド部44の記録ヘッド58部分が最も磁気ディスク12表面に接近した傾斜姿勢をとって浮上する。この状態で、磁気ディスク12に対して、再生ヘッド54により記録情報の読み出しを行うとともに、記録ヘッド58により情報の書き込みを行う。
情報の書き込みにおいては、図3に示すように、電源94から主磁極60、スピントルク発振子65、トレーリングシールド62に直流電流を通電し、スピントルク発振子65から高周波磁界を発生させ、この高周波磁界を磁気ディスク12の磁気記録層103に印加する。また、電源98から記録コイル70に交流電流を流すことにより、記録コイル70により主磁極60を励磁し、この主磁極から直下の磁気ディスク12の記録層103に垂直方向の記録磁界を印加する。これにより、磁気記録層103に所望のトラック幅にて情報を記録する。記録磁界に高周波磁界を重畳することにより、高保持力かつ高磁気異方性エネルギーの磁気記録を行うことができる。また、主磁極60からトレーリングシールド62にかけて電流を流すことにより、主磁極60内の磁区の乱れを解消し、効率のよい磁路を導くことができ、主磁極の先端から発生する磁界が強くなる。
また、記録ヘッドのトレーリングシールド62に非磁性膜80を設け、非磁性膜80の膜厚NMtを、ギャップ側端面62cから非磁性膜80までの距離(磁性領域63の膜厚)TStの1/2と同等以上とすることにより、このトレーリングシールド62直下での逆向き磁界による既記録信号の信号劣化を抑制することができる。これにより、高周波発振子で高周波アシストしながら記録された高SNの記録信号を維持し、磁気ディスク12の記録層を高トラック密度化し、HDDの記録密度の向上を図ることが可能となる。
図7は、上記のように構成された磁気記録ヘッド58のトラック走行方向の磁界強度分布を、比較例に係る磁気記録ヘッドの磁界強度分布と比較して示している。ここで、比較例に係る磁気記録ヘッドは、トレーリングシールドに非磁性膜80が設けられていない高周波アシスト記録ヘッドとしている。図7に示すように、比較例に係る記録ヘッドでは、主磁極60から発生する磁界(図では正方向)とトレーリングシールドのトレーリング端部から発生する磁界(図では負方向)は、逆向きとなっている。このような場合、高周波アシスト記録ヘッドでは、トレーリングシールド62の下、かつ、A領域で、逆方向磁界もアシストされるために、主磁極60で記録された情報を消去または劣化させてしまうという問題がある。
これに対して、本実施形態の記録ヘッドでは、非磁性膜80を設けることにより、トレーリングシールド62の下、かつ、A領域で、主磁極60と同極性の磁界が発生している。そのため、スピントルク発振子65により高周波アシストした場合でも、主磁極60で記録した情報を消去することはない。
図8は、本実施形態に係る磁気記録ヘッドと、比較例に係る磁気記録ヘッドとについて、BER(ビットエラーレート)の電流依存性を比較して示している。この図から、比較例に係る磁気記録ヘッドにおいて、高周波アシスト素子を発振させず、磁極のみで記録を行った場合(通電前)には、◇で示されるように、電流Iwの増大とともに、BERが少しずつ良くなる傾向にある。また、高周波アシスト素子を発振させた場合(通電後)、□で示すように、20mA以下の低電流側で、通電前に比べて、BERが良好になっているが、高電流側で、通電前に比べてBERが悪化する傾向となる。高周波アシスト現象は、磁極から発生して媒体に印加される磁界に加えて、媒体内磁化の歳差運動を加速させ、媒体磁化を反転しやすくさせる。そのため、磁極から発生する磁界を強める働きがある。記録層が高周波アシスト素子の直下を通過するときには、反転させたい方向にアシストされるが、トレーリングシールド下では、反転させたい方向とは逆向きの戻り磁界が発生しており、高周波アシスト素子に近いトレーリングシールド位置では、逆向きの戻り磁界を増幅させてしまう。この逆向き磁界による既記録信号を劣化させてしまう現象が発生してしまう。そのために、逆向きの戻り磁界も大きくなる高電流側でBERが劣化する(□)という現象が生じる。
本実施形態に係る磁気記録ヘッドでは、トレーリングシールド62のライトギャップWGに近い部分のみ、逆向きの磁界を発生させないための磁極構造を有している。そのため、図8に●で示すように、記録ヘッド58を用いた場合には、既記録信号の劣化は起こらず、BERが単調に低減している。
図9は、トレーリングシールド62における距離TStと非磁性膜80の膜厚NMtとの各サイズにおいて、既記録信号の消去現象の有無を示している。BERの電流特性を測定し、高電流側で高周波アシスト素子に通電する前よりもBERが悪化しているものを既記録信号劣化と判定し、消去現象の有無を示している。図9において、TStとNMtのサイズで●で記載されたものは、既記録信号の劣化がなく、×で記載されたものは、既記録信号の劣化があったものである。この両サイズのバランスにおいて、TSt/2≦NMt≦3×TStの範囲で、既記録信号の劣化が抑制できた。
以上のように、本実施形態に係る磁気記録ヘッドを用いることにより、高周波発振素子を用いたハードディスク装置において、高い線記録密度を達成することができる。
次に、他の実施形態に係るHDDについて説明する。なお、以下に説明する他の実施形態において、前述した第1の実施形態と同一の部分には、同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略し、第1の実施形態と異なる部分を中心に詳しく説明する。
(第2の実施形態)
図10は、第2の実施形態に係るHDDにおける磁気記録ヘッドを示す斜視図であり、ライトギャップ近傍、トラックセンターで分断した場合の磁気記録ヘッド部分を示している。
本実施形態によれば、記録ヘッドは、軟磁性材料からなり先端部60aにおいてABS面にむかってトラック走行方向に絞り込む傾斜面60bを有する主磁極60と、トレーリングシールド62と、主磁極のトラック幅方向両側に主磁極60から物理的に分断し、かつ、トレーリングシールド62と接続するように配置されたサイドシールド82とからなる磁路を形成する磁気コアを有している。また、記録ヘッドは、主磁極60とトレーリングシールド62との接続部、かつ、ABS面に面する部分に配置された高周波発振素子としてのスピントルク発振子65と、トレーリングシールド62内のライトギャップWG近傍にギャップ側端面とぼほ平行となるように配置された非磁性膜80とを備えている。非磁性膜80の膜厚NMtは、ライトギャップWGから非磁性膜80の距離TStと、非磁性膜厚NMtとの関係において、TSt/2≦NMt≦3TStの範囲に形成されている。
この構成の記録磁気ヘッドにおいて、磁気コアに巻きつくように配置された記録コイルに流す記録電流印加によって発生する記録磁界と、主磁極60、スピントルク発振子65、トレーリングシールド62に直列に電流を流すことによって生じる高周波アシスト膜の発振により、既記録信号を劣化させずに、良好なSNの記録信号を媒体に記録することが可能となる。
(第3の実施形態)
図11は、第3の実施形態に係るHDDにおける磁気記録ヘッドを示す斜視図であり、ライトギャップ近傍、トラックセンターで分断した場合の磁気記録ヘッド部分を示している。
本実施形態によれば、磁気記録ヘッドは、前述した第2の実施形態に係る記録ヘッドに加えて、更に、リーディングシールド84を備えている。このリーディングシールド84は、主磁極60のリーディング側に主磁極とは物理的に分断し、かつ、サイドシールド82と接続して配置されている。他の構成は、第1および第2実施形態に係る記録ヘッドと同一である。
このような構成の記録磁気ヘッドにおいても、磁気コアに巻きつくように配置された記録コイルに流す記録電流印加によって発生する記録磁界と、主磁極60、スピントルク発振子65、トレーリングシールド62に直列に電流を流すことによって生じる高周波アシスト膜の発振により、既記録信号を劣化させずに、良好なSNの記録信号を媒体に記録することが可能となる。
(第4の実施形態)
図12は、第4の実施形態に係るHDDにおける磁気記録ヘッドを示す斜視図であり、ライトギャップ近傍、トラックセンターで分断した場合の磁気記録ヘッド部分を示している。
本実施形態によれば、記録ヘッドは、軟磁性材料からなる主磁極60と、トレーリングシールド62とからなる磁路を形成する磁気コアと、主磁極60とトレーリングシールド62との接続部、かつ、ABS面に面する部分に配置されたスピントルク発振子65と、トレーリングシールド内のライトギャップWG近傍にトレーリングシールド62のライトギャップ近傍の磁性領域63のみが磁気的に独立するように配置された非磁性膜80と、を備えている。すなわち、非磁性膜80のトラック幅方向の両端部は、ギャップ側端面62c側に折れ曲がり、このギャップ側端面に露出している。ABS面側から見て、非磁性膜80は、ほぼU字形状に形成され、トレーリングシールド62の磁性領域63を囲んでいる。
トラックセンター断面において、非磁性膜80の膜厚NMtは、ライトギャップWGから非磁性膜80の距離TStと、前記非磁性膜厚NMtとの関係において、TSt/2≦NMt≦3TStの範囲に形成されている。
このように構成された記録磁気ヘッドにおいても、磁気コアに巻きつくように配置された記録コイルに流す記録電流印加によって発生する記録磁界と、主磁極60、スピントルク発振子65、トレーリングシールド62に直列に電流を流すことによって生じる高周波アシスト膜の発振により、既記録信号を劣化させずに、良好なSNの記録信号を媒体に記録することが可能となる。
(第5の実施形態)
図13は、第5の実施形態に係るHDDにおける磁気記録ヘッドを示す斜視図であり、ライトギャップ近傍、トラックセンターで分断した場合の磁気記録ヘッド部分を示している。
本実施形態によれば、記録ヘッドは、軟磁性材料からなる主磁極60と、トレーリングシールド62とからなる磁路を形成する磁気コアと、主磁極60とトレーリングシールド62との接続部、かつ、ABS面に面する部分に配置されたスピントルク発振子65と、トレーリングシールド内のライトギャップWG近傍にABS面とは対向する奥側のみ分断するように配置された非磁性膜80と、を備えている。すなわち、非磁性膜80は、ABS面から離間した位置に形成され、非磁性膜80のABS面側の領域は、磁性領域が連続している。
トラックセンター断面において、非磁性膜80の膜厚NMtは、ライトギャップWGから非磁性膜80の距離TStと、前記非磁性膜厚NMtとの関係において、TSt/2≦NMt≦3TStの範囲に形成されている。
このように構成された記録磁気ヘッドにおいても、磁気コアに巻きつくように配置された記録コイルに流す記録電流印加によって発生する記録磁界と、主磁極60、スピントルク発振子65、トレーリングシールド62に直列に電流を流すことによって生じる高周波アシスト膜の発振により、既記録信号を劣化させずに、良好なSNの記録信号を媒体に記録することが可能となる。
(第6の実施形態)
図14は、第6の実施形態に係るHDDにおける磁気記録ヘッドを示す斜視図であり、ライトギャップ近傍、トラックセンターで分断した場合の磁気記録ヘッド部分を示している。
本実施形態によれば、記録ヘッドは、トレーリングシールド62内でライトギャップWGの近傍に配置された非磁性膜80を備え、この非磁性膜80は、トレーリングシールドのギャップ側端面に対し、トラック走行方向、前後に傾いて配置されている。他の構成は、第1の実施形態に係る記録ヘッドと同一である。
トラックセンター断面において、非磁性膜80の膜厚NMtは、ライトギャップWGから非磁性膜80の距離TStと、前記非磁性膜厚NMtとの関係において、TSt/2≦NMt≦3TStの範囲に形成されている。
このように構成された記録磁気ヘッドにおいても、磁気コアに巻きつくように配置された記録コイルに流す記録電流印加によって発生する記録磁界と、主磁極60、スピントルク発振子65、トレーリングシールド62に直列に電流を流すことによって生じる高周波アシスト膜の発振により、既記録信号を劣化させずに、良好なSNの記録信号を媒体に記録することが可能となる。
(第7の実施形態)
図15は、第7の実施形態に係るHDDにおける磁気記録ヘッドを示す斜視図であり、ライトギャップ近傍、トラックセンターで分断した場合の磁気記録ヘッド部分を示している。
本実施形態によれば、記録ヘッドは、トレーリングシールド62内でライトギャップWGの近傍に配置された非磁性膜80を備え、この非磁性膜80は、ABS面から奥側に向けて、つまり、ABS面から離れる方向に向けて、膜厚が徐々に薄くなるように形成されている。他の構成は、第1の実施形態に係る記録ヘッドと同一である。
トラックセンター断面において、非磁性膜80の最大の膜厚NMtは、ライトギャップWGから非磁性膜80の距離TStと、前記非磁性膜厚NMtとの関係において、TSt/2≦NMt≦3TStの範囲に形成されている。
このように構成された記録磁気ヘッドにおいても、磁気コアに巻きつくように配置された記録コイルに流す記録電流印加によって発生する記録磁界と、主磁極60、スピントルク発振子65、トレーリングシールド62に直列に電流を流すことによって生じる高周波アシスト膜の発振により、既記録信号を劣化させずに、良好なSNの記録信号を媒体に記録することが可能となる。
(第8の実施形態)
図16は、第8の実施形態に係るHDDにおける磁気記録ヘッドを示す斜視図であり、ライトギャップ近傍、トラックセンターで分断した場合の磁気記録ヘッド部分を示している。
本実施形態によれば、記録ヘッドは、トレーリングシールド62内でライトギャップWGの近傍に配置された非磁性膜80を備えている。また、主磁極60の先端部60aのギャップ側端面60d、トレーリングシールド62のギャップ側端面、および、非磁性膜80は、トラック走行方向に傾斜して形成されている。同様に、ライトギャップWG内で、主磁極60の先端部60aのギャップ側端面60dとトレーリングシールド62のギャップ側端面との間に設けられたスピントルク発振子65は、トラック走行方向に傾斜して形成されている。ただし、ABS面では、いずれも平坦に、つまり、ABS面と平行に形成されている。他の構成は、第1の実施形態に係る記録ヘッドと同一である。
トラックセンター断面において、非磁性膜80の最大の膜厚NMtは、ライトギャップWGから非磁性膜80の距離TStと、前記非磁性膜厚NMtとの関係において、TSt/2≦NMt≦3TStの範囲に形成されている。
このように構成された記録磁気ヘッドにおいても、磁気コアに巻きつくように配置された記録コイルに流す記録電流印加によって発生する記録磁界と、主磁極60、スピントルク発振子65、トレーリングシールド62に直列に電流を流すことによって生じる高周波アシスト膜の発振により、既記録信号を劣化させずに、良好なSNの記録信号を媒体に記録することが可能となる。
本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
例えば、ヘッド部を構成する要素の材料、形状、大きさ等は、必要に応じて変更可能である。また、磁気ディスク装置において、磁気ディスクおよび磁気ヘッドの数は、必要に応じて増加可能であり、磁気ディスクのサイズも種々選択可能である。トレーリングシールドの磁性領域は、磁性膜と非磁性膜とを交互に積層した積層構造としてもよい。
10…筺体、11…ベース、12…磁気ディスク、13…スピンドルモータ、
14…ヘッドアクチュエータ、25…制御回路基板、42…スライダ、
43…ディスク対向面(ABS面)、44…ヘッド部、54…再生ヘッド、
56…記録ヘッド、60…主磁極、60a…先端部、62…トレーリングシールド、
62c…ギャップ側端面、63…磁性領域、65…スピントルク発振子、
70…記録コイル、80…非磁性膜

Claims (12)

  1. 記録媒体の記録層に対して垂直方向の記録磁界を発生する主磁極と、
    前記主磁極のトレーリング側にライトギャップを置いて対向するトレーリングシールドと、
    前記主磁極に磁界を発生させる記録コイルと、
    前記主磁極の先端部とトレーリングシールドとの間で前記ライトギャップ内に設けられた高周波発振子と、を備え、
    前記トレーリングシールドは、前記ライトギャップに面するギャップ側端面を含む磁性領域と、前記ライトギャップ近傍でトレーリングシールド内に配置され前記磁性領域を挟んで前記ライトギャップと対向する非磁性膜と、を備え、
    前記主磁極および前記高周波発振子のトラック幅方向中心を含み前記記録媒体の記録層に垂直な平面において、トラック走行方向に沿った前記非磁性膜の膜厚は、前記ギャップ側端面から前記非磁性膜までの距離の1/2と同等以上である磁気記録ヘッド。
  2. 前記距離は、前記トラック走行方向に沿った前記ライトギャップの厚さと同等以上である請求項1に記載の磁気記録ヘッド。
  3. 前記距離は、前記トラック走行方向に沿った前記ライトギャップの厚さ以上で、かつ前記ライトギャップの厚さの2倍以下である請求項1又は2に記載の磁気記録ヘッド。
  4. 前記非磁性膜の膜厚は、前記距離の3倍以下である請求項1ないし3のいずれか1項に記載の磁気記録ヘッド。
  5. 前記非磁性膜は、前記トレーリングシールド内のライトギャップ近傍の領域を磁気的に分断するように配置されている請求項1ないし4のいずれか1項に記載の磁気記録ヘッド。
  6. 前記非磁性膜は、前記トレーリングシールド内において、記録ヘッドのディスク対向面から僅かに離間した領域を磁気的に分断するように配置されている請求項5に記載の磁気記録ヘッド。
  7. 前記非磁性膜は、トラック走行方向に対して前後方向に傾いて設けられている請求項1ないし5のいずれか1項に記載の磁気記録ヘッド。
  8. 前記非磁性膜は、記録ヘッドのディスク対向面から、このディスク対向面と離間する方向に向かって膜厚が徐々に薄くなるように形成されている請求項1ないし5のいずれか1項に記載の磁気記録ヘッド。
  9. 前記トレーリングシールドのギャップ側端面は、トラック走行方向に対して前後方向に傾いている請求項1ないし5のいずれか1項に記載の磁気記録ヘッド。
  10. 前記主磁極のトラック幅方向両側に主磁極から物理的に分断して、かつ、前記トレーリングシールドに接続されたサイドシールドを備えている請求項1ないし9のいずれか1項に記載の磁気記録ヘッド。
  11. 前記主磁極のリーディング側に主磁極とは物理的に分断して設けられ、かつ、前記サイドシールドに接続されたリーディングシールドを備えている請求項10に記載の磁気記録ヘッド。
  12. 媒体面に対して垂直方向に磁気異方性を有する磁気記録層を有する記録媒体と、
    前記記録媒体を回転する駆動部と、
    前記記録媒体に対し情報処理を行う請求項1ないし11のいずれか1項に記載の磁気記録ヘッドと、
    を備えるディスク装置。
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