JP2019200827A - 磁気記録ヘッドおよびこれを備えるディスク装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】記録品質の向上を図ることが可能な磁気ヘッドおよびディスク装置を提供する。【解決手段】実施形態によれば、磁気記録ヘッドは、空気支持面と、垂直方向の記録磁界を発生する主磁極60と、主磁極の先端部にライトギャップWGを置いて対向したライトシールド磁極62と、磁気コアに磁束を励起するコイルと、ライトギャップ内で、一端側のエッジ部とライトシールド磁極との間に設けられた第1スピントルク発振子35aと、ライトギャップ内で、主磁極の他端側のエッジ部とライトシールド磁極との間に設けられた第2スピントルク発振子35bと、ライトギャップ内で、第1スピントルク発振子と第2スピントルク発振子との間に設けられた絶縁層と、主磁極およびライトシールド磁極を介して第1および第2スピントルク発振子に接続され、第1スピントルク発振子および第2スピントルク発振子のいずれか一方が発振する方向に通電するための電流回路と、を備えている。【選択図】図5
Description
この発明の実施形態は、磁気記録ヘッドおよびこれを備えるディスク装置に関する。
近年、ディスク装置として、磁気ディスク装置の高記録密度化、大容量化あるいは小型化を図るため、垂直磁気記録用の磁気ヘッドが提案されている。このような磁気ヘッドにおいて、記録ヘッドは、垂直方向磁界を発生させる主磁極と、この主磁極のトレーリング側にライトギャップを挟んで配置されたライトシールド磁極と、主磁極に磁束を流すためのコイルとを有している。更に、ライトシールド磁極と主磁極との間のライトギャップに高周波発振子、例えば、スピントルク発振子、を設け、主磁極およびライトシールド磁極を通してスピントルク発振子に電流を流す高周波アシストヘッドが提案されている。
また、ライトギャップに複数のスピントルク発振子を設けた記録ヘッドが提案されている。複数のスピントルク発振子は、同一の積層膜構成を有している。そのため、膜面に電流を印加した場合、複数のスピントルク発振子が同時に発振動作する。
また、ライトギャップに複数のスピントルク発振子を設けた記録ヘッドが提案されている。複数のスピントルク発振子は、同一の積層膜構成を有している。そのため、膜面に電流を印加した場合、複数のスピントルク発振子が同時に発振動作する。
一方、近年、記録密度の向上を図るための記録方式として、記録トラックを順次重ね書きする所謂、瓦書き記録方式が提案されている。上述したように、複数のスピントルク発振子を有する記録ヘッドでは、これらのスピントルク発振子が同時に発振動作するため、瓦書き記録方式に適合することが難しい。また、各スピントルク発振子内に、通電用の電極端子および複数の絶縁層を設けたものが提案されている。しかし、このスピントルク発振子は、電極端子および絶縁層の分だけ、主磁極とライトシールド磁極との間隔(ライトギャップ)が広くなってしまう。線記録密度の向上を図る上で、ライトギャップの拡大は望ましくない。
この発明の実施形態の課題は、記録品質の向上を図ることが可能な磁気記録ヘッドおよびこれを備えるディスク装置を提供することにある。
この発明の実施形態の課題は、記録品質の向上を図ることが可能な磁気記録ヘッドおよびこれを備えるディスク装置を提供することにある。
実施形態によれば、磁気記録ヘッドは、空気支持面と、前記空気支持面まで延びる先端部を有し、垂直方向の記録磁界を発生する主磁極と、前記主磁極の前記先端部にライトギャップを置いて対向し、前記主磁極とともに磁気コアを構成するライトシールド磁極と、前記磁気コアに磁束を励起するコイルと、前記ライトギャップ内で、前記主磁極の幅方向一端側のエッジ部と前記ライトシールド磁極との間に設けられた第1スピントルク発振子と、前記ライトギャップ内で、前記主磁極の幅方向他端側のエッジ部と前記ライトシールド磁極との間に設けられた第2スピントルク発振子と、前記ライトギャップ内で、前記第1スピントルク発振子と第2スピントルク発振子との間に設けられた絶縁層と、前記主磁極およびライトシールド磁極を介して前記第1および第2スピントルク発振子に接続され、前記第1スピントルク発振子および第2スピントルク発振子のいずれか一方が発振する方向に通電するための電流回路と、を備えている。
以下図面を参照しながら、実施形態に係るディスク装置ついて説明する。
なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更であって容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略あるいは簡略化することがある。
なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更であって容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略あるいは簡略化することがある。
(第1の実施形態)
ディスク装置として、第1の実施形態に係るハードディスクドライブ(HDD)について詳細に説明する。図1は、第1の実施形態に係るHDDを概略的に示すブロック図、図2は、浮上状態の磁気ヘッドおよび磁気ディスクを示す側面図である。
図1に示すように、HDD10は、矩形状の筐体11と、筐体11内に配設された記録媒体としての磁気ディスク12と、磁気ディスク12を支持および回転するスピンドルモータ21と、磁気ディスク12に対してデータの書込み(ライト)、読出し(リード)を行う複数の磁気ヘッド16と、を備えている。また、HDD10は、磁気ヘッド16を磁気ディスク12上の任意のトラック上に移動するとともに位置決めするヘッドアクチュエータ18を備えている。ヘッドアクチュエータ18は、磁気ヘッド16を移動可能に支持するキャリッジアッセンブリ20と、このキャリッジアッセンブリ20を回動させるボイスコイルモータ(VCM)22とを含んでいる。
ディスク装置として、第1の実施形態に係るハードディスクドライブ(HDD)について詳細に説明する。図1は、第1の実施形態に係るHDDを概略的に示すブロック図、図2は、浮上状態の磁気ヘッドおよび磁気ディスクを示す側面図である。
図1に示すように、HDD10は、矩形状の筐体11と、筐体11内に配設された記録媒体としての磁気ディスク12と、磁気ディスク12を支持および回転するスピンドルモータ21と、磁気ディスク12に対してデータの書込み(ライト)、読出し(リード)を行う複数の磁気ヘッド16と、を備えている。また、HDD10は、磁気ヘッド16を磁気ディスク12上の任意のトラック上に移動するとともに位置決めするヘッドアクチュエータ18を備えている。ヘッドアクチュエータ18は、磁気ヘッド16を移動可能に支持するキャリッジアッセンブリ20と、このキャリッジアッセンブリ20を回動させるボイスコイルモータ(VCM)22とを含んでいる。
HDD10は、磁気ヘッド16を駆動するヘッドアンプIC30と、メインコントローラ90と、ドライバIC92と、を備えている。ヘッドアンプIC30は、例えば、キャリッジアッセンブリ20に設けられ、磁気ヘッド16に電気的に接続されている。ヘッドアンプIC30は、磁気ヘッド16の記録コイルに記録電流を供給する記録電流供給回路(記録電流供給部)91と、後述するスピントルク発振子(STO)に駆動電流を供給するためのSTO電流供給回路(STO電流供給部)93と、STO電流供給回路93の通電方向を第1方向あるいは第2方向に切替える切替え回路98と、を備えている。
メインコントローラ90およびドライバIC92は、例えば、筐体11の背面側に設けられた図示しない制御回路基板に構成されている。メインコントローラ90は、R/Wチャネル94と、ハードディスクコントローラ(HDC)96と、マイクロプロセッサ(MPU)97と、を備えている。メインコントローラ90は、ヘッドアンプIC30を介して磁気ヘッド16に電気的に接続されている。メインコントローラ90は、ドライバIC92を介して、VCM22及びスピンドルモータ21に電気的に接続されている。HDC96は、ホストコンピュータ95に接続可能である。
メインコントローラ90およびドライバIC92は、例えば、筐体11の背面側に設けられた図示しない制御回路基板に構成されている。メインコントローラ90は、R/Wチャネル94と、ハードディスクコントローラ(HDC)96と、マイクロプロセッサ(MPU)97と、を備えている。メインコントローラ90は、ヘッドアンプIC30を介して磁気ヘッド16に電気的に接続されている。メインコントローラ90は、ドライバIC92を介して、VCM22及びスピンドルモータ21に電気的に接続されている。HDC96は、ホストコンピュータ95に接続可能である。
図1および図2に示すように、磁気ディスク12は、垂直磁気記録媒体として構成されている。磁気ディスク12は、例えば、直径約2.5インチ(6.35cm)の円板状に形成され非磁性体からなる基板101を有している。基板101の各表面には、下地層として軟磁気特性を示す材料からなる軟磁性層102と、その上層部に、磁気ディスク12の表面に対して垂直方向に磁気異方性を有する垂直磁気記録層103と、保護膜104とが順次積層されている。磁気ディスク12は、スピンドルモータ21のハブに互いに同軸的に嵌合されている。磁気ディスク12は、スピンドルモータ21により所定の速度で矢印B方向に回転される。
キャリッジアッセンブリ20は、筐体11に回動自在に固定された軸受部24と、軸受部24から延出した複数のサスペンション26と、を有している。図2に示すように、磁気ヘッド16は、各サスペンション26の延出端に支持されている。磁気ヘッド16は、キャリッジアッセンブリ20に設けられた配線部材(フレクシャ)28を介して、ヘッドアンプIC30に電気的に接続されている。
キャリッジアッセンブリ20は、筐体11に回動自在に固定された軸受部24と、軸受部24から延出した複数のサスペンション26と、を有している。図2に示すように、磁気ヘッド16は、各サスペンション26の延出端に支持されている。磁気ヘッド16は、キャリッジアッセンブリ20に設けられた配線部材(フレクシャ)28を介して、ヘッドアンプIC30に電気的に接続されている。
図2に示すように、磁気ヘッド16は浮上型のヘッドとして構成され、ほぼ直方体状に形成されたスライダ42と、スライダ42の流出端(トレーリング)側の端部に形成されたヘッド部44とを有している。スライダ42は、例えば、アルミナとチタンカーバイドの焼結体(アルチック)で形成され、ヘッド部44は複数層の薄膜により形成されている。スライダ42は、配線部材28のジンバル部41に取付けられている。
スライダ42は、磁気ディスク12の表面に対向する矩形状のディスク対向面(空気支持面(ABS))43を有している。スライダ42は、磁気ディスク12の回転によってディスク表面とABS43との間に生じる空気流Cにより、磁気ディスク12の表面から所定量浮上した状態に維持される。空気流Cの方向は、磁気ディスク12の回転方向Bと一致している。スライダ42は、空気流Cの流入側に位置するリーディング端42aおよび空気流Cの流出側に位置するトレーリング端42bを有している。磁気ディスク12の回転に伴い、磁気ヘッド16は、磁気ディスク12に対して矢印A方向(ヘッド走行方向)、すなわち、ディスクの回転方向Bと反対の方向、に走行する。
スライダ42は、磁気ディスク12の表面に対向する矩形状のディスク対向面(空気支持面(ABS))43を有している。スライダ42は、磁気ディスク12の回転によってディスク表面とABS43との間に生じる空気流Cにより、磁気ディスク12の表面から所定量浮上した状態に維持される。空気流Cの方向は、磁気ディスク12の回転方向Bと一致している。スライダ42は、空気流Cの流入側に位置するリーディング端42aおよび空気流Cの流出側に位置するトレーリング端42bを有している。磁気ディスク12の回転に伴い、磁気ヘッド16は、磁気ディスク12に対して矢印A方向(ヘッド走行方向)、すなわち、ディスクの回転方向Bと反対の方向、に走行する。
図3は、ヘッド部44を拡大して示す断面図である。ヘッド部44は、スライダ42のトレーリング端42bに薄膜プロセスで形成された再生ヘッド(リードヘッド)54および記録ヘッド58を有し、分離型の磁気ヘッドとして形成されている。再生ヘッド54および記録ヘッド58は、スライダ42のABS43に露出する部分を除いて、非磁性の保護絶縁膜53により覆われている。保護絶縁膜53は、ヘッド部44の外形を構成している。
再生ヘッド54は、磁気抵抗効果素子55と、ダウントラック方向DTにおいて、磁気抵抗効果素子55のリーディング側(流入側)およびトレーリング側(流出側)に、磁気抵抗効果素子55を挟むように配置された第1磁気シールド膜56および第2磁気シールド膜57と、を有している。磁気抵抗効果素子55、第1および第2磁気シールド膜56、57は、ABS43に対してほぼ垂直に延在している。磁気抵抗効果素子55、第1および第2磁気シールド膜56、57の下端は、ABS43に露出している。
記録ヘッド58は、再生ヘッド54に対して、スライダ42のトレーリング端42b側に設けられている。図4は、記録ヘッドを模式的に示す斜視図、図5は、記録ヘッドをABS側から見た平面図である。図3、図4および図5に示すように、記録ヘッド58は、ABS43に対して(磁気記録層103に対して)垂直方向の記録磁界を発生させる主磁極60、この主磁極60にライトギャップWGを置いて対向するライトシールド磁極(トレーリングシールド)62、主磁極60の上部をライトシールド磁極62に物理的に接合する接合部67、主磁極60とライトシールド磁極62で構成される磁気コアに巻き付けられた記録コイル70、および主磁極60の先端部60aとライトシールド磁極62との間で、ABS43に面して配置された一対の高周波発振素子、例えば、第1および第2スピントルク発振子35a、35b等を備えている。
主磁極60は、高透磁率、高飽和磁束密度を有する軟磁性材料から形成され、ABS43に対してほぼ垂直に延びている。主磁極60のABS43側の先端部60aは、ABS43および磁気ディスク12の表面に向かって先細に絞り込まれ、他の部分に対して幅の狭い柱状に形成されている。主磁極60の先端面は、スライダ42のABS43に露出している。先端部60aの幅(トラック幅方向CWに沿った幅)W1は、磁気ディスク12における記録トラックの幅以上に形成されている。
ライトシールド磁極62は、軟磁性材料で形成され、主磁極60直下の磁気ディスク12の軟磁性層102を介して効率的に磁路を閉じるために設けられている。主磁極60およびライトシールド磁極62は、スライダ42の長軸(中心軸C)上に、かつ、ダウントラック方向DTに並んで配置されている。
ライトシールド磁極62は、ほぼL字形状に形成され、その先端部62aは、細長い矩形状に形成されている。ライトシールド磁極62の先端面は、スライダ42のABS43に露出している。先端部62aは、主磁極60の先端部60aに対向するリーディング側端面(磁極端面)62bを有している。リーディング側端面62bは、主磁極60の先端部60aの幅W1、および、磁気ディスク12のトラック幅、よりも充分に長く、磁気ディスク12のトラックの幅方向CWに沿って延びている。リーディング側端面62bは、ABS43に対し僅かに傾斜して延びている。ABS43において、リーディング側端面62bの下端縁は、主磁極60のトレーリング側端面とライトギャップWG(ダウントラック方向DTのギャップ長)を置いて平行に対向している。
ライトシールド磁極62は、ほぼL字形状に形成され、その先端部62aは、細長い矩形状に形成されている。ライトシールド磁極62の先端面は、スライダ42のABS43に露出している。先端部62aは、主磁極60の先端部60aに対向するリーディング側端面(磁極端面)62bを有している。リーディング側端面62bは、主磁極60の先端部60aの幅W1、および、磁気ディスク12のトラック幅、よりも充分に長く、磁気ディスク12のトラックの幅方向CWに沿って延びている。リーディング側端面62bは、ABS43に対し僅かに傾斜して延びている。ABS43において、リーディング側端面62bの下端縁は、主磁極60のトレーリング側端面とライトギャップWG(ダウントラック方向DTのギャップ長)を置いて平行に対向している。
本実施形態において、記録ヘッド58は、一対のサイドシールド74を有している。サイドシールド74は、主磁極60のトラック幅方向両側に、主磁極60から物理的に分断し、かつ、トレーリングシールド62と接続するように配置されている。本実施形態では、サイドシールド74は、高透磁率材料により、ライトシールド磁極62の先端部62aと一体に形成され、先端部62aのリーディング側端面62bからスライダ42のリーディング端側に向かって突出している。
図3および図4に示すように、記録コイル70は、例えば、主磁極60とライトシールド磁極62との間で、接合部67の回りに巻付けられている。磁気ディスク12に信号を書き込む際、記録電流供給回路91から記録コイル70に記録電流が供給され、主磁極60に磁束を流し磁界を発生させる。記録電流供給回路91から記録コイル70に供給する電流は、HDDのメインコントローラ90によって制御される。
ライトシールド磁極62と接合部67との間に電気的な絶縁層61が配置され、主磁極60とライトシールド磁極とは互いに電気的に絶縁されている。主磁極60およびライトシールド磁極62はそれぞれ配線を介して第1および第2通電端子63に電気的に接続されている。通電端子63は、例えば、スライダ42のトレーリング端42bに設けられている。第1および第2通電端子63は、配線部材28の配線36を介して、STO電流供給回路93に電気的に接続されている。これにより、STO電流供給回路93から主磁極60、スピントルク発振子35a、35b、ライトシールド磁極62を通して電流を直列に通電する電流回路が構成されている。ライトシールド磁極62および主磁極60はスピントルク発振子35a、35bに垂直通電する電極としても機能する。
なお、STO電流供給部93は、メインコントローラ90の制御の下、切替え回路98により、電流の通電方向を正方向(第1方向)および逆方向(第2方向)に切り替えることが可能である。すなわち、STO電流供給回路93は、主磁極60、スピントルク発振子35a、35b、ライトシールド磁極62の順で通電する第1方向通電、および、ライトシールド磁極62、スピントルク発振子35a、35b、主磁極60の順で通電する第2方向通電を選択することができる。通電方向を選択することにより、第1スピントルク発振子35aおよび第2スピントルク発振子35bのいずれか一方を選択的に発振動作させることが可能となる。
なお、STO電流供給部93は、メインコントローラ90の制御の下、切替え回路98により、電流の通電方向を正方向(第1方向)および逆方向(第2方向)に切り替えることが可能である。すなわち、STO電流供給回路93は、主磁極60、スピントルク発振子35a、35b、ライトシールド磁極62の順で通電する第1方向通電、および、ライトシールド磁極62、スピントルク発振子35a、35b、主磁極60の順で通電する第2方向通電を選択することができる。通電方向を選択することにより、第1スピントルク発振子35aおよび第2スピントルク発振子35bのいずれか一方を選択的に発振動作させることが可能となる。
次に、スピントルク発振子について詳細に説明する。図5に示すように、主磁極60の先端部60aとライトシールド磁極62との間で、ライトギャップWGに第1スピントルク発振子35aおよび第2スピントルク発振子35bが並んで配置されている。第1スピントルク発振子35aは、主磁極60のトラック幅方向CWの一端側のエッジ部に配置され、一部は一端側のエッジを超えてトラック幅方向CWに延在している。第2スピントルク発振子35bは、主磁極60のトラック幅方向CWの他端側のエッジ部に配置され、一部は他端側のエッジを超えてトラック幅方向CWに延在している。トラック幅方向CWにおいて、第1スピントルク発振子35aと第2スピントルク発振子35bとはトラック幅方向CWに間隔を置いて配置されている。第1スピントルク発振子35aと第2スピントルク発振子35bとの間には絶縁層ILあるいは絶縁材料(保護絶縁膜53)が充填されている。
第1スピントルク発振子35aは、主磁極60上に形成され磁性金属からなるスピン分極層31aと、スピン分極層31a上に順に積層された第1導電層32aと、磁性金属からなる磁束制御層33aと、磁束制御層33aとライトシールド磁極62とを電気的に接続する第2導電層34aとを有している。このように、第1スピントルク発振子35aを構成する複数層31a〜34aは、主磁極60からライトシールド磁極62に向かって順に積層されている。第1スピントルク発振子35aは、主磁極60からライトシールド磁極62に向う方向(第1方向)に通電されると発振動作し、スピントルクを発生する。第1スピントルク発振子35aは、逆向き(第2方向)の電流が通電された場合には実質的にスピントルクを発振しない。なお、スピン分極層31aは省略可能であり、第1導電層32aを主磁極60上に直接形成した構成としてもよい。
第2スピントルク発振子35bは、ライトシールド磁極62上に形成された磁性金属からなるスピン分極層31bと、スピン分極層31a上に順に積層された第1導電層32bと、磁性金属からなる磁束制御層33bと、磁束制御層33bと主磁極60を電気的に接続する第2導電層34bとを有している。このように、第2スピントルク発振子35bを構成する複数層31b〜34bは、第1スピントルク発振子35aの複数層と逆向きに積層されている、すなわち、ライトシールド磁極62から主磁極60に向かって順に積層されている。これにより、第2スピントルク発振子35bは、ライトシールド磁極62から主磁極60に向う方向(第2方向)に通電された際に発振動作しスピントルクを発生する。第2スピントルク発振子35bは、逆向き(第1方向)の電流が通電された場合には実質的にスピントルクを発振しない。なお、スピン分極層31bは省略可能であり、第1導電層32bをライトシールド磁極62上に直接形成した構成としてもよい。
一例では、スピン分極層31a、31bは、Fe、Co、Niから選ばれる少なくとも1つを含む磁性金属で形成されている。第1導電層32a、32bは、Cu、Au、Ag、Al、Ir、NiAl合金から選ばれる少なくとも1つを含む金属層で形成されている。磁束制御層33a、33bは、Fe、Co、Niから選ばれる少なくとも1つを含む磁性金属で形成されている。第2導電層34a、34bは、Ta、Ru、Pt、W、Moから選ばれる少なくとも1つを含む金属層で形成されていることが好ましい。
上記のように構成された磁気ヘッド16を有するHDD10によれば、記録時において、ヘッドアンプIC30の記録電流供給回路91は、R/Wチャネル94から発生する記録信号、記録パターンに応じて記録電流を記録コイル70に通電する。これにより、記録コイル70は主磁極60を励磁し、主磁極60から記録磁界を発生させる。
STO電流供給回路93は、MPU46の制御の下、主磁極60およびトレーリングシールド62に電圧を印加することにより、配線36、通電端子63、主磁極60、第1および第2スピントルク発振子35a、35b、ライトシールド磁極62を通して駆動電流を直列に通電する。また、MPU46の制御の下、切替え回路98により駆動電流の通電方向を第1方向から第2方向に切り替えることにより、STO電流供給回路93は、配線36、通電端子63、ライトシールド磁極62、第1および第2スピントルク発振子35a、35b、主磁極60を通して駆動電流を直列に通電する。
すなわち、STO電流供給回路93は、第1方向あるいは逆向きの第2方向に沿って、第1および第2スピントルク発振子35a、35bの膜面に垂直な膜厚方向に、駆動電流を通電する。
STO電流供給回路93は、MPU46の制御の下、主磁極60およびトレーリングシールド62に電圧を印加することにより、配線36、通電端子63、主磁極60、第1および第2スピントルク発振子35a、35b、ライトシールド磁極62を通して駆動電流を直列に通電する。また、MPU46の制御の下、切替え回路98により駆動電流の通電方向を第1方向から第2方向に切り替えることにより、STO電流供給回路93は、配線36、通電端子63、ライトシールド磁極62、第1および第2スピントルク発振子35a、35b、主磁極60を通して駆動電流を直列に通電する。
すなわち、STO電流供給回路93は、第1方向あるいは逆向きの第2方向に沿って、第1および第2スピントルク発振子35a、35bの膜面に垂直な膜厚方向に、駆動電流を通電する。
第1方向に通電することにより、第1スピントルク発振子35aの磁束制御層33aの磁化が回転し、スピントルクを発振する。第2方向に通電することにより、第2スピントルク発振子35bの磁束制御層33bの磁化が回転し、スピントルクを発振する。第1あるいは第2スピントルク発振子35a、35bから発振するスピントルクは、主磁極60とライトシールド磁極62との間に生じるギャップ磁界の向きと反対方向に向けられる。そのため、スピントルクは、主磁極60からライトシールド磁極62に直接流れる磁束を低減するように作用する。その結果、主磁極60から磁気ディスク12の磁気記録層103に向かう磁束量が増大する。このような状態で、記録ヘッド58から記録磁界を磁気記録層103に印加して、所望のデータを磁気記録層103に書き込む。
図6は、上記のように構成された記録ヘッド58を用いた場合の記録磁界分布のオフトラック方向プロファイルと、比較例に係る代表的なサイドシールドつき記録ヘッドを用いた場合の記録磁界分布のオフトラック方向プロファイルと、を比較して示している。トラック幅方向位置=0の位置は、記録ヘッドの主磁極60のトラック幅方向中心位置である。図4において、破線で示された特性線は、比較例の記録ヘッドの直下から発生するヘッド磁界分布においてオフトラック方向各点での最大磁界をプロットしたものである。実線で示された特性線は、本実施形態に係る記録ヘッド58の直下から発生するヘッド磁界分布においてオフトラック方向各点での最大磁界をプロットしたものである。
図示の例では、第1スピントルク発振子35aが発振する第1方向に、駆動電流を印加している。すなわち、STO電流供給回路93から通電端子63、主磁極60、第1スピントルク発振子35a、ライトシールド磁極62を通して駆動電流を通電している。第1方向に通電した場合、第2スピントルク発振子35bは、実質的にスピントルクを発振しない。
図示の例では、第1スピントルク発振子35aが発振する第1方向に、駆動電流を印加している。すなわち、STO電流供給回路93から通電端子63、主磁極60、第1スピントルク発振子35a、ライトシールド磁極62を通して駆動電流を通電している。第1方向に通電した場合、第2スピントルク発振子35bは、実質的にスピントルクを発振しない。
実線の特性線から分かるように、本実施形態に係る記録ヘッド58では、トラック幅方向プラス側(第1スピントルク発振子35a)付近の磁界強度は、比較例に比べて改善しており、トラック幅方向+30nm付近で磁界強度が300(Oe)程度増大している。
一方、トラック幅方向マイナス側(第2スピントルク発振子35b)付近の磁界強度は、比較例に比べて悪化しており、トラック幅方向−30nmで200(Oe)程度減少している。
一方、トラック幅方向マイナス側(第2スピントルク発振子35b)付近の磁界強度は、比較例に比べて悪化しており、トラック幅方向−30nmで200(Oe)程度減少している。
上記のように、通電端子63から主磁極60、第1スピントルク発振子35a、ライトシールド磁極62を通して第1方向の通電した場合、スピントルク発振子35aの磁束制御層33aに対して主磁極60からスピントルクが作用し、磁束制御層33aの磁化の向きは、主磁極60とライトシールド磁極62との間に生じる磁界(ギャップ磁界)の向きと反対方向に向けられる。そのため、磁束制御層33aは、主磁極60からライトシールド磁極62に直接流れる磁束を低減するように作用する。その結果、主磁極60から磁気ディスク12の磁気記録層103に向かう磁束量が増大する。
第1方向に駆動電流を通電した場合、第2スピントルク発振子35bの磁束制御層33bに対してはスピントルクが作用しない。そのため、磁束制御層33bは、主磁極60からライトシールド磁極62に直接流れる磁束が集中する。その結果、主磁極60から磁気ディスク12の磁気記録層103へ向かう磁束量が減少する。このような動作により、本実施形態に係る記録ヘッド58は、図6に実線で示す記録磁界分布を得ることができる。
第1方向に駆動電流を通電した場合、第2スピントルク発振子35bの磁束制御層33bに対してはスピントルクが作用しない。そのため、磁束制御層33bは、主磁極60からライトシールド磁極62に直接流れる磁束が集中する。その結果、主磁極60から磁気ディスク12の磁気記録層103へ向かう磁束量が減少する。このような動作により、本実施形態に係る記録ヘッド58は、図6に実線で示す記録磁界分布を得ることができる。
なお、切り換え回路98により、STO駆動電流の通電方向を第2方向に切り替えた場合、第1スピントルク発振子35aの磁束制御層33aに対してスピントルクが作用しなくなり、第2スピントルク発振子35bの磁束制御層33bに対してスピントルクが作用する。その結果、図6に実線で示す記録磁界分布のオフトラック方向プロファイルと左右対称の磁界分布プロファイルが得られる。
本実施形態に係る磁気ヘッド16は、瓦記録方式を採用しているHDDにおいて、有効に活用することができる。STO駆動電流の通電方向を適宜、切り替えることで、第1スピントルク発振子35aおよび第2スピントルク発振子35bを選択的に動作させ、書き込みたい主磁極60のエッジ部の記録品質を向上することが可能となる。
図7および図8は、瓦書き記録の一例を概略的に示している。図7に示すように、磁気ディスク12の内周(ID)から外周(OD)に向かって順次、データトラックT1、T2、T3を重ね書きする場合、記録ヘッド58の第1スピントルク発振子35aが発振する第1方向に通電することにより、主磁極60の外周側エッジを用いて効率良く瓦記録を実行することができる。図8に示すように、磁気ディスク12の外周(OD)から内周(ID)に向かって順次、データトラックT4、T5、T6を重ね書きする場合、記録ヘッド58の第2スピントルク発振子35bが発振する第2方向に通電することにより、主磁極60の内周側エッジを用いて効率良く瓦記録を実行することができる。
図7および図8は、瓦書き記録の一例を概略的に示している。図7に示すように、磁気ディスク12の内周(ID)から外周(OD)に向かって順次、データトラックT1、T2、T3を重ね書きする場合、記録ヘッド58の第1スピントルク発振子35aが発振する第1方向に通電することにより、主磁極60の外周側エッジを用いて効率良く瓦記録を実行することができる。図8に示すように、磁気ディスク12の外周(OD)から内周(ID)に向かって順次、データトラックT4、T5、T6を重ね書きする場合、記録ヘッド58の第2スピントルク発振子35bが発振する第2方向に通電することにより、主磁極60の内周側エッジを用いて効率良く瓦記録を実行することができる。
以上のことから、第1の実施形態によれば、記録品質の向上を図ることが可能な磁気ヘッドおよびこれを備えるディスク装置を提供することができる。また、スピントルク発振子の膜面に電流を印加する方向を切り替えることで、最適な重ね書き方向を選択することができる。各スピントルク発振子は、内部に通電用の電極端子および絶縁層を持たない構成であるため、全体の層厚を薄くすることができ、その結果、主磁極とライトシールド磁極との間隔(ライトギャップ)を狭くすることが可能となる。これにより、記録磁化転移幅を狭くし、線記録密度を向上することが可能となる。
次に、他の実施形態に係るHDDおよび磁気ヘッドについて説明する。なお、以下に述べる他の実施形態において、前述した第1の実施形態と同一の部分には、第1の実施形態と同一の参照符号を付して、その詳細な説明を省略あるいは簡略化する場合がある。
(第2の実施形態)
第2の実施形態に係るHDDの磁気ヘッドについて説明する。図9は、第2の実施形態に係るHDDにおける磁気ヘッドのヘッド部を拡大して示す断面図、図10は、磁気ヘッドの記録ヘッドを模式的に示す斜視図、図11は、記録ヘッドをABS側から見た平面図。
(第2の実施形態)
第2の実施形態に係るHDDの磁気ヘッドについて説明する。図9は、第2の実施形態に係るHDDにおける磁気ヘッドのヘッド部を拡大して示す断面図、図10は、磁気ヘッドの記録ヘッドを模式的に示す斜視図、図11は、記録ヘッドをABS側から見た平面図。
図10および図11に示すように、第2の実施形態によれば、記録ヘッド58のライトシールド磁極62は、第1シールド磁極68aと第2シールド磁極68bとに分離して形成されている。一例では、磁気ヘッド16の中心軸C上に位置するスリット65により、2つのシールド磁極に分離されている。スリット65には絶縁層(保護絶縁膜53)が充填されている。これにより、第1シールド磁極68aと第2シールド磁極68bとは電気的に絶縁された状態で互いに隣接して配置されている。
同様に、接合部67は、スリット65により第1接合部67aと第2接合部67bとに2分されている。第1接合部67aは、第1シールド磁極68aの上部と主磁極60の上部とを接合している。第2接合部67bは、第2シールド磁極68bの上部と主磁極60の上部とを接合している。第1および第2接合部67a、67bと主磁極60との間に電気的な絶縁層61が配置され、主磁極60と第1、第2シールド磁極68a、68bとは互いに電気的に絶縁されている。
同様に、接合部67は、スリット65により第1接合部67aと第2接合部67bとに2分されている。第1接合部67aは、第1シールド磁極68aの上部と主磁極60の上部とを接合している。第2接合部67bは、第2シールド磁極68bの上部と主磁極60の上部とを接合している。第1および第2接合部67a、67bと主磁極60との間に電気的な絶縁層61が配置され、主磁極60と第1、第2シールド磁極68a、68bとは互いに電気的に絶縁されている。
図11に示すように、第1スピントルク発振子35aは、ライトギャップWGにおいて、主磁極60と第1シールド磁極68aとの間に設けられている。第2スピントルク発振子35bは、ライトギャップWGにおいて、主磁極60と第2シールド磁極68aとの間に設けられている。第1スピントルク発振子35aは、主磁極60のトラック幅方向CWの一端側に配置され、一部は一端側のエッジを超えてトラック幅方向CWに延在している。第2スピントルク発振子35bは、主磁極60のトラック幅方向CWの他端側に配置され、一部は他端側のエッジを超えてトラック幅方向CWに延在している。トラック幅方向CWにおいて、第1スピントルク発振子35aと第2スピントルク発振子35bとはトラック幅方向CWに間隔を置いて配置されている。第1スピントルク発振子35aと第2スピントルク発振子35bとの間には絶縁層ILあるいは絶縁材料(保護絶縁膜53)が充填されている。
第1スピントルク発振子35aは、主磁極60上に形成され磁性金属からなるスピン分極層31aと、スピン分極層31a上に順に積層された第1導電層32aと、磁性金属からなる磁束制御層33aと、磁束制御層33aと第1シールド磁極68aとを電気的に接続する第2導電層34aとを有している。このように、第1スピントルク発振子35aを構成する複数層31a〜34aは、主磁極60から第1シールド磁極68aに向かって順に積層されている。第1スピントルク発振子35aは、主磁極60から第1シールド磁極68aに向う方向(第1方向)に通電されると動作し、スピントルクを発生する。主磁極60および第1シールド磁極68aは、第1スピントルク発振子35aに垂直通電する電極としても機能する。
第2スピントルク発振子35bは、主磁極60上に形成され磁性金属からなるスピン分極層31bと、スピン分極層31b上に順に積層された第1導電層32bと、磁性金属からなる磁束制御層33bと、磁束制御層33bと第2シールド磁極68bとを電気的に接続する第2導電層34bとを有している。このように、第2スピントルク発振子35bを構成する複数層31b〜34bは、第1スピントルク発振子35aの複数層と同一の向きに積層されている、すなわち、主磁極60から第2シールド磁極68bに向かって順に積層されている。これにより、第2スピントルク発振子35bは、主磁極60から第2シールド磁極68bに向う方向(第1方向)に通電された際に動作しスピントルクを発生する。主磁極60および第2シールド磁極68bは、第2スピントルク発振子35bに垂直通電する電極としても働くことになる。
一例では、スピン分極層31a、31bは、Fe、Co、Niから選ばれる少なくとも1つを含む磁性金属で形成されている。第1導電層32a、32bは、Cu、Au、Ag、Al、Ir、NiAl合金から選ばれる少なくとも1つを含む金属層で形成されている。磁束制御層33a、33bは、Fe、Co、Niから選ばれる少なくとも1つを含む磁性金属で形成されている。第2導電層34a、34bは、Ta、Ru、Pt、W、Moから選ばれる少なくとも1つを含む金属層で形成されていることが好ましい。
図9および図10に示すように、主磁極60は、配線を介して第1通電端子63に電気的に接続されている。第1シールド磁極68aおよび第2シールド磁極68bは、それぞれ配線を介して、第2通電端子66a、第3通電端子66bに別々に接続されている。第1〜第3通電端子63、66a、66bは、スライダ42のトレーリング端42bに設けられている。第1〜第3通電端子63、66a、66bは、それぞれ配線部材28の配線36を介して、STO電流供給回路93に電気的に接続されている。STO電流供給部93から主磁極60、第1スピントルク発振子35a、第1シールド磁極68aを通して電流を直列に通電する第1電流回路、および、STO電流供給部93から主磁極60、第2スピントルク発振子35b、第2シールド磁極68bを通して電流を直列に通電する第2電流回路、が構成されている。これにより、切替え回路98によって電流回路を切り替えることにより、STO電流供給部93は、第1スピントルク発振子35aおよび第2スピントルク発振子35bに選択的に駆動電流を通電することが可能である。なお、通電方向は、第1および第2スピントルク発振子35a、35bが発振する第1方向としている。
第2の実施形態において、磁気ヘッド16およびHDDの他の構成は、前述した第1の実施形態における磁気ヘッドおよびHDDと同一である。
第2の実施形態において、磁気ヘッド16およびHDDの他の構成は、前述した第1の実施形態における磁気ヘッドおよびHDDと同一である。
以上のように構成された第2の実施形態に係るHDDの磁気ヘッド16によれば、ライトシールド磁極を2つに分割し、それぞれ第1スピントルク発振子35aおよび第2スピントルク発振子35bに通電する独立した2つの電流回路を構成している。これにより、第1および第2スピントルク発振子35a、35bを適宜、選択的に駆動し、主磁極60の各エッジ部により効率よく磁気記録を行うことが可能となる。例えば、瓦記録方式において、磁気ディスク12の内周(ID)から外周(OD)に向かって順次、データトラックを重ね書きする場合、記録ヘッド58の第1スピントルク発振子35aのみに通電して発振動作させることにより、効率良く瓦記録を実行することができる。また、瓦記録方式において、磁気ディスク12の外周(OD)から内周(ID)に向かって順次、データトラックを重ね書きする場合、第2スピントルク発振子35bのみに通電して発振動作させることにより、主磁極60の内周側エッジを用いて効率良く瓦記録を実行することができる。
以上のことから、第2の実施形態によれば、記録品質の向上を図ることが可能な磁気ヘッドおよびこれを備えるディスク装置が得られる。また、第2の実施形態によれば、第1スピントルク発振子および第2スピントルク発振子は、膜構成および積層順が同一であるため、共通の製造プロセスで形成することができる。従って、磁気ヘッドの形成が容易となり、製造コストの低減が可能なる。
なお、第2の実施形態において、主磁極60に接続された配線および第1通電端子63を省略し、第2および第3通電端子66a、66bから第1および第2スピントルク発振子35a、35bに通電する電流回路を構成してもよい。例えば、第2通電端子66aから第1シールド磁極68a、第1スピントルク発振子35a、主磁極60、第2スピントルク発振子35b、第2シールド磁極68b、第3通電端子66bを順に通して通電するしてもよい。この場合、第1スピントルク発振子35aには第1ライトシールド磁極68aから主磁極60に向かう第2方向の駆動電流が通電され、第1スピントルク発振子35aは実質的にスピントルクを発振しない。一方、第2スピントルク発振子35bには主磁極60から第2ライトシールド磁極68bに向かう第1方向の駆動電流が通電され、スピントルクを発振する。
切替え回路により通電方向を切り替えると、第3通電端子66bから第2シールド磁極68b、第2スピントルク発振子35b、主磁極60、第1スピントルク発振子35a、第1シールド磁極68a、第2通電端子66aを順に通して通電される。この場合、第2スピントルク発振子35bには第2ライトシールド磁極68bから主磁極60に向かう第2方向の駆動電流が通電され、第2スピントルク発振子35bは実質的にスピントルクを発振しない。一方、第1スピントルク発振子35aには主磁極60から第1ライトシールド磁極68aに向かう第1方向の駆動電流が通電され、スピントルクを発振する。
切替え回路により通電方向を切り替えると、第3通電端子66bから第2シールド磁極68b、第2スピントルク発振子35b、主磁極60、第1スピントルク発振子35a、第1シールド磁極68a、第2通電端子66aを順に通して通電される。この場合、第2スピントルク発振子35bには第2ライトシールド磁極68bから主磁極60に向かう第2方向の駆動電流が通電され、第2スピントルク発振子35bは実質的にスピントルクを発振しない。一方、第1スピントルク発振子35aには主磁極60から第1ライトシールド磁極68aに向かう第1方向の駆動電流が通電され、スピントルクを発振する。
本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
例えば、磁性体層および非磁性体層を構成する材料、およびこれらの形状は、実施形態に限定されることなく、必要に応じて変更可能である。磁気ヘッドのヘッド部を構成する要素の材料、形状、大きさ等は、必要に応じて変更可能である。磁気ディスク装置において、磁気ディスクおよび磁気ヘッドの数は、必要に応じて増加可能であり、磁気ディスクのサイズも種々選択可能である。
例えば、磁性体層および非磁性体層を構成する材料、およびこれらの形状は、実施形態に限定されることなく、必要に応じて変更可能である。磁気ヘッドのヘッド部を構成する要素の材料、形状、大きさ等は、必要に応じて変更可能である。磁気ディスク装置において、磁気ディスクおよび磁気ヘッドの数は、必要に応じて増加可能であり、磁気ディスクのサイズも種々選択可能である。
10…磁気ディスク装置、11…筐体、12…磁気ディスク、16…磁気ヘッド、
30…ヘッドアンプIC、31a、31b…スピン分極層、
32a、32b…第1導電層、33a、33b…磁束制御層、
34a、34b…第2導電層、35a…第1スピントルク発振子、
35b…第2スピントルク発振子、42…スライダ、44…ヘッド部、
54…再生ヘッド、58…記録ヘッド、60…主磁極、62…ライトシールド磁極、
65…スリット、63、66a、66b…通電端子、68a…第1シールド磁極、
68b…第2シールド磁極、74…サイドシールド、90…メインコントローラ、
91…記録電流供給回路、93…STO電流供給回路、98…切替え回路
30…ヘッドアンプIC、31a、31b…スピン分極層、
32a、32b…第1導電層、33a、33b…磁束制御層、
34a、34b…第2導電層、35a…第1スピントルク発振子、
35b…第2スピントルク発振子、42…スライダ、44…ヘッド部、
54…再生ヘッド、58…記録ヘッド、60…主磁極、62…ライトシールド磁極、
65…スリット、63、66a、66b…通電端子、68a…第1シールド磁極、
68b…第2シールド磁極、74…サイドシールド、90…メインコントローラ、
91…記録電流供給回路、93…STO電流供給回路、98…切替え回路
Claims (15)
- 空気支持面と、
前記空気支持面まで延びる先端部を有し、垂直方向の記録磁界を発生する主磁極と、
前記主磁極の前記先端部にライトギャップを置いて対向し、前記主磁極とともに磁気コアを構成するライトシールド磁極と、
前記磁気コアに磁束を励起するコイルと、
前記ライトギャップ内で、前記主磁極の幅方向一端側のエッジ部と前記ライトシールド磁極との間に設けられた第1スピントルク発振子と、
前記ライトギャップ内で、前記主磁極の幅方向他端側のエッジ部と前記ライトシールド磁極との間に設けられた第2スピントルク発振子と、
前記ライトギャップ内で、前記第1スピントルク発振子と第2スピントルク発振子との間に設けられた絶縁層と、
前記主磁極およびライトシールド磁極を介して前記第1および第2スピントルク発振子に接続され、前記第1スピントルク発振子および第2スピントルク発振子のいずれか一方が発振する方向に通電するための電流回路と、
を備える磁気記録ヘッド。 - 前記第1スピントルク発振子は、非磁性金属から形成され前記主磁極上に設けられた第1導電層と、磁性金属から形成され前記第1導電層上に設けられた磁束制御層と、非磁性金属から形成され前記磁束制御層と前記ライトシールド磁極との間に設けられた第2導電層と、を有し、前記主磁極から前記ライトシールド磁極に向かう第1方向の通電により発振するように構成され、
前記第2スピントルク発振子は、非磁性金属から形成され前記ライトシールド磁極上に設けられた第1導電層と、磁性金属から形成され前記第1導電層上に設けられた磁束制御層と、非磁性金属から形成され前記磁束制御層と前記主磁極との間に設けられた第2導電層と、を有し、前記ライトシールド磁極から前記主磁極に向かう第2方向の通電により発振するように構成されている請求項1に記載の磁気記録ヘッド。 - 前記第1スピントルク発振子は、前記主磁極と前記第1導電層との間に設けられたスピン分極層を更に備え、
前記第2スピントルク発振子は、前記ライトシールド磁極と前記第1導電層との間に設けられたスピン分極層を更に備えている請求項2に記載の磁気記録ヘッド。 - 前記第1導電層は、Cu、Au、Ag、Al、Ir、NiAl合金から選ばれる少なくとも1つを含む金属層で形成され、
前記磁束制御層は、Fe、Co、Niから選ばれる少なくとも1つを含む磁性金属で形成され、
前記第2導電層は、Ta、Ru、Pt、W、Moから選ばれる少なくとも1つを含む金属層で形成されている請求項2に記載の磁気記録ヘッド。 - 前記スピン分極層は、Fe、Co、Niから選ばれる少なくとも1つを含む磁性金属で形成され、
前記第1導電層は、Cu、Au、Ag、Al、Ir、NiAl合金から選ばれる少なくとも1つを含む金属層で形成され、
前記磁束制御層は、Fe、Co、Niから選ばれる少なくとも1つを含む磁性金属で形成され、
前記第2導電層は、Ta、Ru、Pt、W、Moから選ばれる少なくとも1つを含む金属層で形成されている請求項3に記載の磁気記録ヘッド。 - 前記電流回路は、前記主磁極に接続された第1通電端子と前記ライトシールド磁極に接続された第2通電端子とを有している請求項1から5のいずれか1項に記載の磁気記録ヘッド。
- 前記ライトシールド磁極は、互いに電気的に絶縁された第1シールド磁極と第2シールド磁極とを有し、
前記第1スピントルク発振子は、前記ライトギャップ内で、前記主磁極と前記第1シールド磁極との間に設けられ、
前記第2スピントルク発振子は、前記ライトギャップ内で、前記主磁極と前記第2シールド磁極との間に設けられている請求項1に記載の磁気記録ヘッド。 - 前記電流回路は、前記主磁極に接続された第1通電端子と、前記第1シールド磁極に接続された第2通電端子と、前記第2シールド磁極に接続された第3通電端子と、前記第1通電端子、前記主磁極、第1スピントルク発振子、前記第1シールド磁極、前記第2通電端子を通して通電する第1電流回路と、前記第1通電端子、前記主磁極、第2スピントルク発振子、前記第2シールド磁極、前記第3通電端子を通して通電する第2電流回路と、を備えている請求項7に記載の磁気記録ヘッド。
- 前記電流回路は、前記第1シールド磁極に接続された第2通電端子と前記第2シールド磁極に接続された第3通電端子と、を有し、前記第2通電端子、第1シールド磁極、第1スピントルク発振子、主磁極、第2スピントルク発振子、第2シールド磁極、前記第3通電端子を通る電流回路を構成している請求項7に記載の磁気記録ヘッド。
- 前記第1スピントルク発振子は、非磁性金属から形成され前記主磁極上に設けられた第1導電層と、磁性金属から形成され前記第1導電層上に設けられた磁束制御層と、非磁性金属から形成され前記磁束制御層と前記第1シールド磁極との間に設けられた第2導電層と、を有し、
前記第2スピントルク発振子は、非磁性金属から形成され前記主磁極上に設けられた第1導電層と、磁性金属から形成され前記第1導電層上に設けられた磁束制御層と、非磁性金属から形成され前記磁束制御層と前記第2シールド磁極との間に設けられた第2導電層と、を有している請求項7から9のいずれか1項に記載の磁気記録ヘッド。 - 前記第1スピントルク発振子は、前記主磁極と前記第1導電層との間に設けられたスピン分極層を更に備え、
前記第2スピントルク発振子は、前記主磁極と前記第1導電層との間に設けられたスピン分極層を更に備えている請求項10に記載の磁気記録ヘッド。 - 前記第1導電層は、Cu、Au、Ag、Al、Ir、NiAl合金から選ばれる少なくとも1つを含む金属層で形成され、
前記磁束制御層は、Fe、Co、Niから選ばれる少なくとも1つを含む磁性金属で形成され、
前記第2導電層は、Ta、Ru、Pt、W、Moから選ばれる少なくとも1つを含む金属層で形成されている請求項10に記載の磁気記録ヘッド。 - 前記スピン分極層は、Fe、Co、Niから選ばれる少なくとも1つを含む磁性金属で形成され、
前記第1導電層は、Cu、Au、Ag、Al、Ir、NiAl合金から選ばれる少なくとも1つを含む金属層で形成され、
前記磁束制御層は、Fe、Co、Niから選ばれる少なくとも1つを含む磁性金属で形成され、
前記第2導電層は、Ta、Ru、Pt、W、Moから選ばれる少なくとも1つを含む金属層で形成されている請求項11に記載の磁気記録ヘッド。 - 磁気記録層を有する回転自在なディスク状の記録媒体と、
前記磁気記録層に対し情報を記録する請求項1から13のいずれか1項に記載の磁気記録ヘッドと、
を備えるディスク装置。 - 前記電流回路に電流を供給する電流供給回路と、前記電流供給回路の通電方向を第1方向あるいは第1方向と逆の第2方向に切り替える切替え回路と、を備えている請求項14に記載のディスク装置。
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