JP2014123414A - 磁気記録ヘッド、およびこれを備えた磁気記録装置 - Google Patents

磁気記録ヘッド、およびこれを備えた磁気記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】既記録情報の劣化または消去を防止し、高記録密度化を可能とする記録ヘッドおよびこれを備えたディスク装置を提供する。
【解決手段】実施形態によれば、ディスク装置の磁気記録ヘッドは、記録媒体に対向する対向面43と、対向面に露出する先端部を有し、記録媒体の記録層に対して記録磁界を印加する主磁極60と、主磁極のトレーリング側に近接して設けられ、記録層に高周波磁界を印加する高周波発振子74と、を備えている。主磁極のトレーリング側端と高周波発振子のトレーリング側端との間の領域において、主磁極から記録媒体に印加する記録磁界と、前記対向面とのなす角度が0ないし85度である。
【選択図】図5

Description

この発明の実施形態は、磁気記録装置に用いる高周波アシスト磁気記録ヘッド、およびこの磁気記録ヘッドを備えた磁気記録装置に関する。
磁気記録装置として、例えば、磁気ディスク装置は、ケース内に配設された磁気ディスクと、磁気ディスクを支持および回転するスピンドルモータと、磁気ディスクに対して情報のリード/ライトを行う磁気ヘッドと、磁気ディスクに対して磁気ヘッドを移動自在に支持したキャリッジアッセンブリと、を備えている。磁気ヘッドは、サスペンションに取り付けられたスライダ、およびスライダに設けられたヘッド部を有し、このヘッド部は、ライト用の記録ヘッドとリード用の再生ヘッドとを含んで構成されている。
磁気ディスク装置の高記録密度化、大容量化あるいは小型化を図るため、垂直磁気記録用の磁気ヘッドが提案されている。更に、主磁極の近傍に高周波発振子を設け、この高周波発振子から記録媒体に高周波磁界を印加する高周波アシスト記録ヘッドが提案されている。
特開2009−70541号公報 特開2012−104168号公報 特開2008−305486号公報 特開2009−80904号公報
高周波アシスト記録ヘッドおよび磁気記録装置では、大きな保磁力を持つ記録媒体に記録可能となる。しかしながら、近年、更なる記録密度の向上が求められている。
そこで、この発明の課題は、記録密度の更なる向上が可能な磁気記録ヘッドおよびこれを備えた磁気記録装置を提供することにある。
実施形態によれば、磁気記録ヘッドは、記録媒体に対向する対向面と、前記対向面に露出する先端部を有し、前記記録媒体の記録層に対して記録磁界を印加する主磁極と、前記主磁極のトレーリング側に近接して設けられ、前記記録層に高周波磁界を印加する高周波発振子と、を備え、前記主磁極のトレーリング側端と前記高周波発振子のトレーリング側端との間の領域において、前記主磁極から記録媒体に印加する記録磁界と、前記対向面とのなす角度が0ないし85度である。
図1は、実施形態に係るハードディスクドライブ(以下、HDD)を示す斜視図。 図2は、前記HDDにおける磁気ヘッドおよびサスペンションを示す側面図。 図3は、前記磁気ヘッドのヘッド部を拡大して示す断面図。 図4は、前記磁気ヘッドの記録ヘッドを模式的に示す斜視図。 図5は、前記記録ヘッドのディスク側端部を拡大して示す断面図。 図6Aは、記録磁界のなす角度が90度の場合における、記録ヘッドの高周波磁界周波数と媒体反転磁界との関係を示す図。 図6Bは、記録磁界のなす角度が85度の場合における、記録ヘッドの高周波磁界周波数と媒体反転磁界との関係を示す図。 図6Cは、記録磁界のなす角度が80度の場合における、記録ヘッドの高周波磁界周波数と媒体反転磁界との関係を示す図。 図6Dは、記録磁界のなす角度が60度の場合における、記録ヘッドの高周波磁界周波数と媒体反転磁界との関係を示す図。 図6Eは、記録磁界のなす角度が45度の場合における、記録ヘッドの高周波磁界周波数と媒体反転磁界との関係を示す図。 図6Fは、記録磁界のなす角度が30度の場合における、記録ヘッドの高周波磁界周波数と媒体反転磁界との関係を示す図。 図6Gは、記録磁界のなす角度が10度の場合における、記録ヘッドの高周波磁界周波数と媒体反転磁界との関係を示す図。 図6Hは、記録磁界のなす角度が1度の場合における、記録ヘッドの高周波磁界周波数と媒体反転磁界との関係を示す図。 図7Aは、記録磁界のなす角度が45の場合における、媒体反転磁界と高周波磁界強度(c−Hac)との関係を示す図。 図7Bは、記録磁界のなす角度が90の場合における、媒体反転磁界と高周波磁界強度(c−Hac)との関係を示す図。 図8Aは、本実施形態の記録ヘッドによる有効磁界強度(Heff)、スピントルク発振子による高周波磁界強度(c−Hac)、および、媒体反転磁界(Hc)のダウントラック方向に沿ったプロファイルを示す図。 図8Bは、ダウントラック方向に沿った有効磁界強度(Heff)の成す角度分布を示す図。 図8Cは、比較例として、記録磁界がABSとなす角度θが90度であると仮定した場合の本実施形態の記録ヘッド58による有効磁界強度(Heff)、スピントルク発振子74による高周波磁界強度(c−Hac)、および、媒体反転磁界(Hc)のダウントラック方向に沿ったプロファイルを示す図。 図9は、本実施形態における記録ヘッドの高周波アシスト記録磁界のダウントラック方向分布を計算した結果を示す図。 図10は、複数の高周波周波数について、高周波アシスト記録磁界のダウントラック方向分布の具体的な計算結果を示す図。 図11は、媒体核生成磁界(HnO)=13kOe、媒体飽和磁界(HsO)=17kOeの記録媒体を用いて、遷移長(Trans50)と高周波周波数との関係を求めた結果を示す図。 図12は、最少の遷移長(Trans50)と、発振層表面から主磁極までの距離と、の依存性を示す図。 図13は、媒体反転磁界の高周波磁界周波数依存性と、記録磁界印加時間との関係を示す図。 図14は、スピントルク発振子による高周波アシストなしでの媒体反転磁界(HcO)で規格化したアシスト最大のスピントルク発振子の発振周波数fと、HcOで規格化した高周波磁界強度(c−Hac)との関係を示す図。
以下図面を参照しながら、実施形態について説明する。
図1は、実施形態に係るHDDのトップカバーを取り外して内部構造を示し、図2は、浮上状態の磁気ヘッドを示している。図1に示すように、磁気記録装置としてのHDDは筐体10を備えている。この筐体10は、上面の開口した矩形箱状のベース10aと、図示しない矩形板状のトップカバーとを備えている。トップカバーは、複数のねじによりベースにねじ止めされ、ベースの上端開口を閉塞している。これにより、筐体10内部は気密に保持され、呼吸フィルター26を通してのみ、外部と通気可能となっている。
ベース10a上には、記録媒体としての磁気ディスク12および機構部が設けられている。機構部は、磁気ディスク12を支持および回転させるスピンドルモータ13、磁気ディスクに対して情報の記録、再生を行なう複数、例えば、2つの磁気ヘッド33、これらの磁気ヘッド33を磁気ディスク12の表面に対して移動自在に支持するヘッドアクチュエータ14、ヘッドアクチュエータを回動および位置決めするボイスコイルモータ(以下VCMと称する)16を備えている。また、ベース10a上には、磁気ヘッド33が磁気ディスク12の最外周に移動した際、磁気ヘッド33を磁気ディスク12から離間した位置に保持するランプロード機構18、HDDに衝撃等が作用した際、ヘッドアクチュエータ14を退避位置に保持するラッチ機構20、およびプリアンプ、ヘッドIC等の電子部品が実装された基板ユニット17が設けられている。
ベース10aの外面には、制御回路基板25がねじ止めされ、ベース10aの底壁と対向して位置している。制御回路基板25は、基板ユニット17を介してスピンドルモータ13、VCM16、および磁気ヘッド33の動作を制御する。
図1に示すように、磁気ディスク12は、スピンドルモータ13のハブに互いに同軸的に嵌合されているとともにハブの上端にねじ止めされたクランプばね15によりクランプされ、ハブに固定されている。磁気ディスク12は、駆動モータとしてのスピンドルモータ13により所定の速度で矢印B方向に回転駆動される。
ヘッドアクチュエータ14は、ベース10aの底壁上に固定された軸受部24と、軸受部24から延出した複数のアーム27と、を備えている。これらのアーム27は、磁気ディスク12の表面と平行に、かつ、互いに所定の間隔を置いて位置しているとともに、軸受部24から同一の方向へ延出している。ヘッドアクチュエータ14は、弾性変形可能な細長い板状のサスペンション30を備えている。サスペンション30は、板ばねにより構成され、その基端がスポット溶接あるいは接着によりアーム27の先端に固定され、アームから延出している。各サスペンション30は対応するアーム27と一体に形成されていてもよい。各サスペンション30の延出端に磁気ヘッド33が支持されている。アーム27およびサスペンション30によりヘッドサスペンションを構成し、このヘッドサスペンションと磁気ヘッド33とによりヘッドサスペンションアッセンブリを構成している。
図2に示すように、各磁気ヘッド33は、ほぼ直方体形状のスライダ42とこのスライダの流出端(トレーリング端)に設けられた記録再生用のヘッド部44とを有している。磁気ヘッド33は、サスペンション30の先端部に設けられたジンバルばね41に固定されている。各磁気ヘッド33は、サスペンション30の弾性により、磁気ディスク12の表面に向かうヘッド荷重Lが印加されている。2本のアーム27は所定の間隔を置いて互いに平行に位置し、これらのアームに取り付けられたサスペンション30および磁気ヘッド33は、磁気ディスク12を間に挟んで互いに向かい合っている。
各磁気ヘッド33は、サスペンション30およびアーム27上に固定された中継フレキシブルプリント回路基板(以下、中継FPCと称する)35を介して後述するメインFPC38に電気的に接続されている。
図1に示すように、基板ユニット17は、フレキシブルプリント回路基板により形成されたFPC本体36と、このFPC本体から延出したメインFPC38とを有している。FPC本体36は、ベース10aの底面上に固定されている。FPC本体36上には、プリアンプ37、ヘッドICを含む電子部品が実装されている。メインFPC38の延出端は、ヘッドアクチュエータ14に接続され、各中継FPC35を介して磁気ヘッド33に接続されている。
VCM16は、軸受部21からアーム27と反対方向に延出した図示しない支持フレーム、および支持フレームに支持されたボイスコイルを有している。ヘッドアクチュエータ14をベース10aに組み込んだ状態において、ボイスコイルは、ベース10a上に固定された一対のヨーク34間に位置し、これらのヨークおよびヨークに固定された磁石とともにVCM16を構成している。
磁気ディスク12が回転した状態でVCM16のボイスコイルに通電することにより、ヘッドアクチュエータ14が回動し、磁気ヘッド33は磁気ディスク12の所望のトラック上に移動および位置決めされる。この際、磁気ヘッド33は、磁気ディスク12の径方向に沿って、磁気ディスクの内周縁部と外周縁部との間を移動される。
次に、磁気ディスク12および磁気ヘッド33の構成について詳細に説明する。図3は、磁気ヘッド33のヘッド部44および磁気ディスクを拡大して示す断面図である。
図1ないし図3に示すように、磁気ディスク12は、例えば、直径約2.5インチの円板状に形成され非磁性体からなる基板101を有している。基板101の各表面には、下地層として軟磁気特性を示す材料からなる軟磁性層102と、その上層部に、ディスク面に対して垂直方向に磁気異方性を有する磁気記録層103と、その上層部に保護膜層104が順に積層されている。
図2および図3に示すように、磁気ヘッド33は浮上型のヘッドとして構成され、ほぼ直方体状に形成されたスライダ42と、スライダの流出端(トレーリング)側の端部に形成されたヘッド部44とを有している。スライダ42は、例えば、アルミナとチタンカーバイドの焼結体(アルチック)で形成され、ヘッド部44は薄膜を積層することにより形成されている。
スライダ42は、磁気ディスク12の表面に対向する矩形状のディスク対向面(空気支持面(ABS))43を有している。スライダ42は、磁気ディスク12の回転によってディスク表面とディスク対向面43との間に生じる空気流Cにより浮上する。空気流Cの方向は、磁気ディスク12の回転方向Bと一致している。スライダ42は、磁気ディスク12表面に対し、ディスク対向面43の長手方向が空気流Cの方向とほぼ一致するように配置されている。
スライダ42は、空気流Cの流入側に位置するリーディング端42aおよび空気流Cの流出側に位置するトレーリング端42bを有している。スライダ42のディスク対向面43には、図示しないリーディングステップ、トレーリングステップ、サイドステップ、負圧キャビティ等が形成されている。
図3に示すように、ヘッド部44は、スライダ42のトレーリング端42bに薄膜プロセスで形成された再生ヘッド54および記録ヘッド58を有し、分離型の磁気ヘッドとして形成されている。
再生ヘッド54は、磁気抵抗効果を示す磁性膜55と、この磁性膜のトレーリング側およびリーディング側に磁性膜55を挟むように配置されたシールド膜56、57と、で構成されている。これら磁性膜55、シールド膜56、57の下端は、スライダ42のディスク対向面43に露出している。
記録ヘッド58は、再生ヘッド54に対して、スライダ42のトレーリング端42b側に設けられている。図4は、記録ヘッド58および磁気ディスク12を模式的に示す斜視図、図5は、記録ヘッド58の磁気ディスク側の端部を拡大して示す断面図である。
図3ないし図5に示すように、記録ヘッド58は、磁気ディスク12の表面に対して垂直方向の記録磁界を発生させる高透磁率材料からなる主磁極60、トレーリングシールド62、および、リーディングシールド64を有し、主磁極60とトレーリングシールド62とからなる磁路を形成する第1磁気コアと、主磁極60とリーディングシールド64とからなる磁路を形成する第2磁気コアと、を構成している。記録ヘッド58は、第1磁気コアに巻き付けられた第1コイル70と、第2磁気コアに巻き付けられた第2コイル72とを有している。
主磁極60は、磁気ディスク12の表面に対してほぼ垂直に延びている。主磁極60の磁気ディスク12側の先端部60aは、ディスク面に向かって先細に絞り込まれている。主磁極60の先端部60aは、例えば、断面が台形状に形成され、トレーリング端側に位置した所定幅のトレーリング側端面、トレーリング端面と対向しているとともにトレーリング側端面よりも幅の狭いリーディング側端面、および両側面を有している。主磁極60の先端面は、スライダ42のディスク対向面43に露出している。先端部60aのトレーリング側端面の幅は、磁気ディスク12におけるトラックの幅にほぼ対応している。
軟磁性体で形成されたトレーリングシールド62は、主磁極60のトレーリング側に配置され、主磁極直下の軟磁性層102を介して効率的に磁路を閉じるために設けられている。トレーリングシールド62は、ほぼL字形状に形成され、主磁極60に接続される第1接続部50、および後述する第2接続部を有している。第1接続部50は非導電体52を介して主磁極60の上部、すなわち、ディスク対向面43から離れた上部、に接続されている。
トレーリングシールド62の先端部66aは、細長い矩形状に形成され、その先端面は、スライダ42のディスク対向面43に露出している。先端部66aのリーディング側端面66bは、磁気ディスク12のトラックの幅方向に沿って延びている。このリーディング側端面66bは、主磁極60のトレーリング側端面67aとライトギャップWGを置いて平行に対向している。
ディスク対向面43の近傍で、主磁極60の先端部60aとトレーリングシールド62のリーディング側端面66bとの間に、これらを電気的に接合する非磁性導電層65が配置されている。トレーリングシールド62の先端部62aは、第2接続部を構成している。非磁性導電層65は、単層あるいは、複数の非磁性導電層を積層した多層構造のいずれでもよい。非磁性導電層65の材料は、Cu、Ag、Au、Al、ニクロム、Ta、Ruなどを用いることができる。
図3および図5に示すように、本実施形態では、非磁性導電層65は、高周波発振子、例えば、スピントルク発振子74を含んでいる。すなわち、スピントルク発振子74は、主磁極60に隣接して主磁極のトレーリング側に設けられ、ライトギャップWG内に位置している。スピントルク発振子74は、キャップ層、発振層(第1磁性体層)74a、中間層、スピン注入層(第2磁性体層)、下地層を、主磁極60側からトレーリングシールド62側に順に積層して構成されている。各層は、ディスク対向面43に対してほぼ垂直に延びている。これらの層の積層順は、上記と逆でもよい。
主磁極60とトレーリングシールド62とに端子91、92が接続され、これらの端子91、92は電源94が接続されている。この電源94から主磁極60、非磁性導電層65、トレーリングシールド62を通して電流Iopを直列に通電できるように電流回路が構成されている。
図3および図4に示すように、記録ヘッド58は、磁気ディスク12に信号を書き込む際、主磁極60に磁束を流すために主磁極60およびトレーリングシールド62を含む磁気磁路に巻き付くように配置された第1コイル(記録コイル)70を有している。第1コイル70は、例えば、主磁極60とリターン磁極66との間で、第1接続部50の回りに巻付けられている。
図3ないし図5に示すように、軟磁性体で形成されたリーディングシールド64は、主磁極60のリーディング側に主磁極と対向して設けられている。リーディングシールド64は、ほぼL字形状に形成され、磁気ディスク12側の先端部64aは細長い矩形状に形成されている。この先端部64aの先端面(下端面)は、スライダ42のディスク対向面43に露出している。先端部64aのトレーリング側端面64bは、磁気ディスク12のトラックの幅方向に沿って延びている。このトレーリング側端面64bは、主磁極60のリーディング側端面とギャップを置いて平行に対向している。このギャップには、後述する非磁性体としての保護膜絶縁膜が位置している。
リーディングシールド64は、磁気ディスク12から離間した位置で主磁極60に接合された第1接続部68を有している。この第1接続部68は、例えば、軟磁性体で形成され、主磁極60およびリーディングシールド64とともに磁気回路を形成している。記録ヘッド58は、主磁極60およびリーディングシールド64を含む磁気磁路に巻きつくように配置され、この磁気回路に磁界を印加する第2コイル72を有している。第2コイル72は、例えば、主磁極60とリーディングシールド64との間で、第1接続部68の回りに巻付けられている。なお、第1接続部68の一部に非導電体、もしくは、非磁性体を挿入してもよい。
第2コイル72は、第1コイル70と反対向きに巻かれている。第1コイル70および第2コイル72にそれぞれ端子95、96が接続され、これらの端子95、96に第2電源98が接続されている。また、第2コイル72は、第1コイル70と直列に接続されている。なお、第1コイル70および第2コイル72は、別々に電流供給制御してもよい。第1コイル70および第2コイル72に供給する電流は、HDDの制御部によって制御される。
上述した記録ヘッド58において、主磁極60、トレーリングシールド62、およびリーディングシールド64を構成する軟磁性材料は、Fe、Co、又はNiの少なくとも一種を含む合金、または化合物の中から選択して用いることができる。
図3に示すように、再生ヘッド54および記録ヘッド58は、スライダ42のディスク対向面43に露出する部分を除いて、保護絶縁膜76により覆われている。保護絶縁膜76は、ヘッド部44の外形を構成している。
以上のように構成されたHDDによれば、VCM16を駆動することにより、ヘッドアクチュエータ14が回動し、磁気ヘッド33は、磁気ディスク12の所望のトラック上に移動され、位置決めされる。また、磁気ヘッド33は、磁気ディスク12の回転によってディスク表面とディスク対向面43との間に生じる空気流Cにより浮上する。HDDの動作時、スライダ42のディスク対向面43はディスク表面に対し隙間を保って対向している。図2に示すように、磁気ヘッド33は、ヘッド部44の記録ヘッド58部分が最も磁気ディスク12表面に接近した傾斜姿勢をとって浮上する。この状態で、磁気ディスク12に対して、再生ヘッド54により記録情報の読み出しを行うとともに、記録ヘッド58により情報の書き込みを行う。
情報の書き込みにおいては、図3に示すように、電源94から主磁極60、スピントルク発振子74を含む非磁性導電層65、トレーリングシールド62に直流電流を通電し、スピントルク発振子74から高周波磁界を発生させ、この高周波磁界を磁気ディスク12の磁気記録層103に印加する。また、電源98から第1コイル70および第2コイル72に交流電流を流すことにより、第1コイル70により主磁極60を励磁し、この主磁極から直下の磁気ディスク12の記録層103に垂直方向の記録磁界を印加する。これにより、磁気記録層103に所望のトラック幅にて情報を記録する。記録磁界に高周波磁界を重畳することにより、高保持力かつ高磁気異方性エネルギーの磁気記録を行うことができる。また、主磁極60からトレーリングシールド62にかけて電流を流すことにより、主磁極60内の磁区の乱れを解消し、効率のよい磁路を導くことができ、主磁極の先端から発生する磁界が強くなる。
この際、第2コイル72に電流を流してリーディングシールド64を励起し、主磁極60およびリーディングシールドを含む閉磁路に所望の磁界流すことにより、トレーリングシールド62直下へ戻り磁界が集中することを防止することができる。すなわち、リーディングシールド64を含む閉磁路を流れる磁界により、戻り磁界をリーディングシールド64にも分散させ、トレーリングシールド62方向への集中的な戻りが抑制される。
このことから、記録トラックにおける既記録情報劣化や消去を抑制することができる。したがって、書込みトラック上での記録能力を確保したまま、既記録情報劣化や消去を防止することができ、磁気ディスク12の記録層を高トラック密度化し、HDDの記録密度の向上を図ることが可能となる。
また、図5に示すように、記録ヘッド58は、スピントルク発振子74から高周波磁界を印加した状態で、主磁極60のトレーリング側端とスピントルク発振子74のトレーリング側端との間の領域において、主磁極60から記録媒体(磁気ディスク12)に印加する記録磁界Eと、スライダのディスク対向面(ABS)43とのなす角度θが0ないし85度となるように構成されている。
図6Aないし図6Hは、種々の角度θについて、媒体反転磁界(Hc)の周波数依存性をそれぞれ示す図である。計算に用いた構成は次の通りである。垂直の磁気異方性磁界Hk=16kOeの磁気記録媒体(磁気ディスク)を構成する単一の記録媒体粒子に、スピントルク発振子からABS面と平行な成分からなる円偏光の高周波磁界700(Oe)を印加した。その時に、磁気記録媒体が反転する記録有効磁界強度(Heff)を媒体反転磁界(Hc)とした。なお、記録磁界Eと記録有効磁界強度(Heff)の関係は、ストナー・ウォルファース(Stoner−Wohlfarth)モデルに従って、下記の式であらわされる。
(記録磁界のABS面並行成分)(2/3)+(記録磁界のABS面垂直成分)(2/3)=(記録有効磁界強度)(2/3)
図6Bないし図6Hに示すように、記録磁界Eがディスク対向面43となす角度θが0〜85度の場合には、高周波磁界の周波数と媒体反転磁界(Hc)とが1対1に対応している。すなわち、ある周波数に対して、一定の媒体反転磁界が対応している。そのため、高周波磁界周波数を制御することにより、所望の媒体反転磁界を発生させることができる。
これに対して、図6Aに示すように、角度θが90度の場合には、高周波磁界の周波数が12〜15GHの範囲で、媒体反転磁界が内側に食い込んでおり、周波数に対する媒体反転磁界(Hc)が不定となる領域が生じる。すなわち、ある周波数に対して、複数の大きさの媒体反転磁界が生じる。
図7Aおよび図7Bは、2つの角度θ(θ=45度、θ=90度)について、媒体反転磁界と高周波磁界強度(c−Hac)との関係を示している。図7Aに示すように、記録磁界EがABSとなす角度θが45度の場合には、媒体有効磁界と高周波磁界強度とが1対1で対応している。一方、角度θが90度の場合、図7Bに示すように、10GHzの周波数、かつ、高周波磁界強度(c−Hac)が330〜6300(Oe)の範囲で、媒体反転磁界(Hc)が不定となる。すなわち、この領域を用いて、記録媒体磁化を反転させる場合、磁化遷移位置が不定となる。
図8Aは、本実施形態の記録ヘッド58による記録有効磁界強度(Heff)、スピントルク発振子74による高周波磁界強度(c−Hac)、および、媒体反転磁界(Hc)のダウントラック方向に沿ったプロファイルを示している。また、図8Bは、ダウントラック方向に沿った記録磁界Eの成す角度分布を示している。
なお、これら図8A、8Bでは、ダウントラック方向位置が0nmの場所に主磁極60の端部があり、負の方向へ伸びている。トレーリングシールド62の端部は50nmの場所にあり、正の方向へ伸びている。スピントルク発振子74の発振層(第1磁性体層)74aは10nm〜23nmの場所に位置している。
これらの図8A、8Bから、記録ヘッド58では、広い領域で記録有効磁界強度(Heff)が媒体反転磁界(Hc)よりも大きくなっており、良好な飽和記録が可能となる。また、記録有効磁界強度(Heff)と媒体反転磁界(Hc)が交差する部分が、媒体磁化の遷移点に相当している。記録有効磁界強度(Heff)と媒体反転磁界(Hc)は1点で交差しており、遷移長が短く高線記録密度の実現が可能となる。また、図8Bに示すように、主磁極端部からスピントルク発振子端部までの間で、記録磁界EがABSと成す角度θの分布は、0〜85度となっている。
図8Cは、比較例として、記録磁界EがABSとなす角度θが90度であると仮定した場合の本実施形態の記録ヘッド58による記録有効磁界強度(Heff)、スピントルク発振子74による高周波磁界強度(c−Hac)、および、媒体反転磁界(Hc)のダウントラック方向に沿ったプロファイルを示している。角度θが90度の場合、不定な媒体反転磁界領域と記録有効磁界強度(Heff)領域とが交差し、遷移長が長くなることがわかる。
次に、以下の方法により、高周波アシスト記録での遷移長を定量的に計算した。
まず、高周波アシスト記録有効磁界の計算方法を説明する。通常の記録有効磁界強度(Heff)が反転可能な最大媒体Hkに相当することを鑑み、高周波アシスト記録有効磁界を次のように計算した。すなわち、高周波磁界強度(c−Hac)、記録有効磁界強度(Heff)、記録磁界Eが媒体容易軸となす角度、および、周波数が与えられた時、その条件で反転可能な最大媒体Hkを、高周波アシスト記録有効磁界とした。なお、高周波アシスト記録の場合、記録磁界が媒体容易軸となす角によっては、媒体反転磁界が不定となる場合がある。この場合には、反転開始するHkと、完全に反転するHkとの2種類を求め、高周波アシスト記録有効磁界とした。
次に、図9に示すように、高周波アシスト記録有効磁界のダウントラック方向分布を計算した。記録媒体の磁化反転は、記録時の媒体核生成磁界(HnO)から開始し、記録時の媒体飽和磁界(HsO)で終了する。Hn0の位置からHs0の位置までの間は、媒体の磁化状態は不定となる。そこで、遷移長(Trans50)は、HnOの位置からHsOの位置までの距離の半分とした。なお、高周波アシスト記録の場合、有効磁界が媒体容易軸となす角によっては、反転磁界が不定となる場合がある。そのため、確実に核生成・飽和する領域を求め、遷移長(Trans50)を評価した。
図10は、高周波アシスト記録有効磁界のダウントラック方向分布の具体的な計算結果を示している。計算に用いた記録ヘッドの構成は次の通りである。主磁極とトレーリングシールドとの距離(WG)は35nmとし、主磁極とトレーリングシールド間にスピントルク発振子を設置している。スピントルク発振子は、磁化が回転する発振層(FGL)とスピンを注入するスピン注入層(SIL)を有している。発振層の膜厚は13nm、飽和磁束密度は2.3Tである。発振層表面から主磁極までの距離は5nmとしている。
図10に示すように、高周波印加なしの場合、有効磁界の最大値は15kOeとなる。高周波周波数を増加させるに従い、高周波アシスト記録有効磁界の最大値が増加し、高周波周波数38GHzの場合には最大値が24kOeとなる。周波数が46GHzおよびそれ以上の場合、媒体共鳴条件と一致しないため、高周波アシスト記録有効磁界は、通常の有効磁界(高周波印加なし)と同一となる。
図11は、媒体核生成磁界(HnO)=13kOe、媒体飽和磁界(HsO)=17kOeの記録媒体を用いて、遷移長(Trans50)と高周波周波数との関係を求めた結果を示している。スピントルク発振子の発振層(FGL)表面から主磁極(MP)までの距離が5nmの場合、高周波周波数を26GHzとすることで、遷移長(Trans50)を1.3nmまで低減することが可能となる。なお、高周波アシスト記録を用いない、通常の磁気記録ヘッドの場合、最良の遷移長(Trans50)は3nmであり、高周波アシスト記録ヘッドにより、遷移長(Trans50)の改善が可能となることが分かる。なお、通常の磁気記録ヘッドの場合、主磁極とトレーリングシールドの距離(WG)を縮小することで、遷移長(Trans50)を低減することが可能であるが、縮小しすぎると有効磁界の最大値が小さくなるため遷移長(Trans50)が悪化する。このため最適なライトギャップWGが存在する。
なお、図11には、発振層(FGL)の位置を移動した場合の結果も合わせて記載している。いずれの場合でも、周波数が20〜30GHzの間で、遷移長(Trans50)が最小となる。
図12は、最少の遷移長(Trans50)と、発振層(FGL)74aの表面から主磁極までの距離と、の依存性を示している。FGL表面から主磁極までの距離が0〜15nmの間では、遷移長(Trans50)は2.0nm以下と良好な結果を示す。一方、FGL表面から主磁極までの距離が20nm以上では、高周波磁界と有効磁界との重畳が悪化するため、遷移長(Trans50)が急激に悪化する。このため、FGL表面から主磁極までの距離は、0〜15nmとすることが望ましい。
図13は、媒体反転磁界の高周波磁界周波数依存性と、記録磁界印加時間との関係を示している。図13(a)に示すように、印加時間が0.05nsの場合、アシスト領域が小さいが、図13(b)、図13(c)に示すように、印加時間を0.1ns以上とすることで、アシスト領域が拡大し安定して磁化反転することがわかる。すなわち、磁化遷移領域における記録媒体粒子への印加時間を考慮すると、記録媒体の平均磁性体粒子サイズ/周速 ≧ 0.1nsにすることが望ましい。磁性体粒子は1ビット粒を用いてもよい。また、記録媒体は、グラニュラー媒体を用いることもできる。
図14は、スピントルク発振子による高周波アシストなしでの媒体反転磁界(HcO)で規格化したアシスト最大のスピントルク発振子の発振周波数fと、HcOで規格化した高周波磁界強度(c−Hac)との関係を、種々の角度θについて示している。規格化した発振周波数fが0.35〜0.8であるとき、すなわち、
(0.35 < f/(γ×HcO) < 0.8)、 γ=2.88GHz/kOe、
であるとき、アシスト最大となることが分かる。上記と同様に、記録磁界の角度θが15〜85度において、発振周波数fが0.35〜0.8とすることにより、ビット間の遷移長(Trans50)を短くすることができる。
以上のように、本実施形態に係る磁気記録ヘッドおよびHDDによれば、高周波アシスト記録ヘッドにおいて、記録磁化遷移領域での、記録ヘッドから記録媒体に印加する記録磁界とディスク対向面(ABS)とのなす角度θを0〜85度にするとともに、アシストなしでの媒体反転磁界(HcO)で規格化したスピントルク発振子の発振周波数を0.35〜0.8とすることにより、更に、記録媒体の記録層について、媒体平均磁性体粒子サイズ/周速 ≧ 0.1ns、に構成することにより、ビット間の遷移長を短くし、線記録密度の向上を図ることができる。これにより、記録密度の更なる向上が可能な記録ヘッドおよびこれを備えた磁気記録装置を得ることができる。
本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
例えば、ヘッド部を構成する要素の材料、形状、大きさ等は、必要に応じて変更可能である。また、磁気ディスク装置において、磁気ディスクおよび磁気ヘッドの数は、必要に応じて増加可能であり、磁気ディスクのサイズも種々選択可能である。
10…筺体、11…ベース、12…磁気ディスク、13…スピンドルモータ、
14…ヘッドアクチュエータ、25…制御回路基板、42…スライダ、
43…ディスク対向面(ABS)、44…ヘッド部、54…再生ヘッド、
56…記録ヘッド、60…主磁極、60a…先端部、62…トレーリングシールド、
64…リーディングシールド、65…非磁性導電層、70…第1コイル、
72…第2コイル、74…スピントルク発振子、100…制御部

Claims (7)

  1. 記録媒体に対向する対向面と、
    前記対向面に露出する先端部を有し、前記記録媒体の記録層に対して記録磁界を印加する主磁極と、
    前記主磁極のトレーリング側に近接して設けられ、前記記録層に高周波磁界を印加する高周波発振子と、を備え、
    前記主磁極のトレーリング側端と前記高周波発振子のトレーリング側端との間の領域において、前記主磁極から記録媒体に印加する記録磁界と、前記対向面とのなす角度が0ないし85度である磁気記録ヘッド。
  2. 前記高周波発振子は、発振層を有し、前記発振層の表面から前記主磁極までの距離が0ないし15nmである請求項1に記載の磁気記録ヘッド。
  3. 前記高周波発振子の高周波磁界発振がない時の媒体反転磁界をHcOとした場合、前記高周波発振子の発振周波数f(GHz)は、
    0.35 < f/(γ×HcO) < 0.8、 γ=2.88 GHz/kOe
    である請求項1又は2に記載の磁気記録ヘッド。
  4. 前記主磁極のトレーリング側にライトギャップを置いて対向し、非導電体を介して前記主磁極に接続され、前記主磁極とともに第1磁気コアを形成するトレーリングシールドと、前記第1磁気コアに巻き付つくように設けられた第1コイルと、を具備する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の磁気記録ヘッド。
  5. 前記主磁極のリーディング側にギャップを置いて対向し、磁性体を介して前記主磁極に接続され、前記主磁極とともに第2磁気コアを形成するリーディングシールドと、前記第2磁気コアに巻き付つくように設けられた第2コイルと、を具備する請求項4に記載の磁気記録ヘッド。
  6. 媒体面に対して垂直方向に磁気異方性を有する磁気記録層を有する記録媒体と、
    前記記録媒体を回転する駆動部と、
    前記記録媒体に対し情報処理を行う請求項1ないし5のいずれか1項に記載の磁気記録ヘッドと、
    を備える磁気記録装置。
  7. 前記磁気記録層の磁性体粒子サイズと前記記録媒体の周速との比が、0.1ns以上である請求項6に記載の磁気記録装置。
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