JP5268289B2 - 磁気記録ヘッド及び磁気記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、磁気記録ヘッド及び磁気記録装置に関し、特に高周波アシスト磁界を用いて高記録密度、高記録容量、高データ転送レートのデータストレージの実現に好適な磁気記録ヘッド及び磁気記録装置に関する。
1990年代においては、MR(Magneto-Resistive effect)ヘッドとGMR(Giant Magneto-Resistive effect)ヘッドの実用化が引き金となって、HDD(Hard Disk Drive)の記録密度と記録容量が飛躍的な増加を示した。しかし、2000年代に入ってから磁気記録媒体の熱揺らぎの問題が顕在化してきたために、記録密度増加のスピードが一時的に鈍化した。それでも、面内磁気記録よりも原理的に高密度記録に有利である垂直磁気記録が2005年に実用化されたことが牽引力となって、昨今、HDDの記録密度は年率約40%の伸びを示している。
また、最新の記録密度実証実験では400Gbits/inchを超えるレベルが達成されており、このまま堅調に進展すれば、2012年頃には記録密度1Tbits/inchが実現されると予想されている。しかしながら、このような高い記録密度の実現は、垂直磁気記録方式を用いても、再び熱揺らぎの問題が顕在化するために容易ではないと考えられる。
この問題を解消し得る記録方式として「高周波アシスト磁気記録方式」が提案されている。高周波アシスト磁気記録方式では、記録信号周波数より十分に高い、磁気記録媒体の共鳴周波数付近の高周波磁界を局所的に印加する。この結果、磁気記録媒体が共鳴し、高周波磁界を印加された磁気記録媒体の保磁力(Hc)はもともとの保磁力の半分以下となる。このため、記録磁界に高周波磁界を重畳することにより、より高保磁力(Hc)かつ高磁気異方性エネルギー(Ku)の磁気記録媒体への磁気記録が可能となる(例えば、特許文献1)。しかし、この特許文献1に開示された手法ではコイルにより高周波磁界を発生させており、高密度記録時に効率的に高周波磁界を印加することが困難であった。
そこで高周波磁界の発生手段として、スピン発振素子を利用する手法も提案されている(例えば、特許文献2および3)。この特許文献2および3に開示された技術においては、一対のスピン発振素子は、スピン偏極層と、非磁性層と、磁性層aと、非磁性層と、磁性層bと、電極層とからなる。電極層を通じて一対のスピン発振素子に直流電流を通電すると、スピン偏極層によって生じたスピントルクにより、磁性層aの磁化が強磁性共鳴を生じる。さらに、磁性層aと磁性層bとは反強磁性結合およびまたは静磁結合により、それぞれの磁化が互いに反平行になるように強磁性共鳴する。その結果、スピン発振素子から高周波磁界が発生することになる。
スピン発振素子のサイズは数十ナノメートル程度であり、かつ、磁性層aおよび磁性層bの強磁性共鳴の位相は180°ずれているため、発生する高周波磁界はスピン発振素子のギャップ近傍の数十ナノメートル程度に局在する。さらに高周波磁界の発生方向は面内方向となるため、垂直磁化した磁気記録媒体を効率的に共鳴させることが可能となり、磁気記録媒体の保磁力を大幅に低下させることが可能となる。この結果、記録磁極による記録磁界と、一対のスピン発振素子による高周波磁界とが重畳した部分のみで高密度磁気記録が行われ、高保磁力(Hc)かつ高磁気異方性エネルギー(Ku)の磁気記録媒体を利用することが可能となる。このため、高密度記録時の熱揺らぎの問題を回避できる。
一方、斜め記録磁界により高保磁力(Hc)の磁気記録媒体に記録する手法もある。Stoner-Wohlfarthのモデルによれば、45°方向磁界の場合に、高保磁力(Hc)の磁気記録媒体を反転することが可能である。垂直磁気記録方式では記録磁極の記録媒体対向面に対して交差した面から斜め記録磁界を発生させることが可能である。さらに、磁界強度変化が急峻な斜め磁界を発生させるためには、記録磁極近傍に補助磁極を追加することが有効である。記録磁極の記録媒体対向面に対して交差した面と補助磁極の記録媒体対向面に対して交差した面とのギャップ間隔を調整することにより、記録媒体内に発生する磁界方向を斜めとし、強度変化を急峻にすることが可能である。このため、記録磁極および補助磁極を備えた磁気記録ヘッドにより、高密度記録が可能となり、さらに高保磁力(Hc)かつ高磁気異方性エネルギー(Ku)の磁気記録媒体を利用することが可能となる。
米国特許第6011664号明細書 米国特許出願公開第2005/0023938号明細書 米国特許出願公開第2005/0219771号明細書
高周波アシスト磁気記録ヘッドを実現するためには、スピン発振素子と記録磁極とを近接させ、面内高周波磁界および斜め記録磁界とを媒体内で効率的に重畳することが重要になる。しかし、スピン発振素子および記録磁極を膜厚方向に順に積層する構成を用いて更なる高記録密度に対応した高周波アシスト磁気記録ヘッドを形成しようとする場合、スピン発振素子を構成する機能膜が厚いため、面内高周波磁界を発生させるスピン発振素子内のギャップと、斜め記録磁界を発生させる記録磁極の記録媒体対向面に対して交差した面と、が離れてしまう。その結果、スピン発振素子が発生する面内高周波磁界と、記録磁極の記録媒体対向面に対して交差した面が生成する斜め記録磁界とが十分に混合せず、効果的な高周波アシスト磁気記録が困難になるという問題があった。
このため、更なる高記録密度化のためには、スピン発振素子が発生する面内高周波磁界と、記録磁極が生成する垂直記録磁界とを効率的に混合することが可能な高周波アシスト磁気記録ヘッドの開発が不可欠である。
本発明は上記の状況を鑑み、効果的・効率的な高周波アシスト磁気記録を可能とした磁気記録ヘッド及びこれを用いた磁気記録装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、記録磁極と、前記記録磁極と磁気的に結合されその先端が媒体対向面に延在した補助磁極と、少なくとも1層の磁性体層を有する第1の磁性層と、少なくとも1層の磁性体層を有する第2の磁性層と、前記第1の磁性層と前記第2の磁性層との間に設けられた非磁性体層と、を有し、前記記録磁極と前記補助磁極との間に設けられたスピン発振素子と、を備え、前記第1の磁性層と、前記第2の磁性層と、は、互いに反強磁性結合および/または静磁結合してなり、前記第1の磁性層と、前記第2の磁性層と、は、前記媒体対向面に対して略平行な方向で且つ前記媒体対向面に対して交差した前記記録磁極の側面のうちの前記補助磁極と対向した側面に対して略平行な方向に積層してなり、前記第1の磁性層の飽和磁化と前記第1の磁性層の膜厚との積は、前記第2の磁性層の飽和磁化と前記第2の磁性層の膜厚との積と等しいことを特徴とする磁気記録ヘッドが提供される。
本発明の他の一態様によれば、磁気記録媒体と、上記の磁気記録ヘッドと、前記磁気記録媒体と前記磁気記録ヘッドとを離間させまたは接触させた状態で対峙させながら相対的に移動可能とした可動手段と、前記磁気記録ヘッドを前記磁気記録媒体の所定記録位置に位置合せする制御手段と、前記磁気記録ヘッドを用いて前記磁気記録媒体への信号の書き込みと読出しを行う信号処理手段と、を備え、前記スピン発振素子の発振周波数は、前記磁気記録媒体の記録磁性層を構成する記録磁性粒または記録磁性ドットの強磁性共鳴周波数と略等しいことを特徴とする磁気記録装置が提供される。
本発明によれば、効果的・効率的な高周波アシスト磁気記録を可能とした磁気記録ヘッド及びこれを用いた磁気記録装置が提供される。
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
本発明の磁気記録ヘッドに関わる第1の実施の形態について、ここでは多粒子系の垂直磁気記録媒体に記録する場合を想定して、説明する。
図1は、本発明の実施の形態にかかる磁気記録ヘッドの概略構成を表す斜視図である。 また、図2は、この磁気記録ヘッドが搭載されるヘッドスライダーを表す斜視図である。
また、図3は、この磁気記録ヘッドに設けられるスピン発振素子の構成を例示する模式図である。
本実施形態の磁気記録ヘッド5は、再生ヘッド部70と、書込ヘッド部60と、を備えている。再生ヘッド部70は、磁気シールド層72aと、磁気シールド層72bと、磁気シールド層72aと磁気シールド層72bとに挟まれた磁気再生素子71と、を有する。また、書込ヘッド部60は、記録磁極61と、リターンパス(補助磁極)62と、励磁コイル63と、スピン発振素子10と、を有する。再生ヘッド部70の各要素、および書込ヘッド部60を構成する各要素は、アルミナ等の絶縁体(図示せず)により分離されている。磁気再生素子71としては、GMR素子TMR素子などを利用することが可能である。また、再生分解能をあげるために、磁気再生素子71は、2枚の磁気シールド層72a、72bの間に設置される。
この磁気記録ヘッド5は、図2に表したようにヘッドスライダー3に搭載される。ヘッドスライダー3は、Al/TiCなどからなり、磁気ディスクなどの磁気記録媒体80(図1参照)の上を浮上または接触しながら相対的に運動できるように設計・加工されている。そして、ヘッドスライダー3は、空気流入側3Aと空気流出側3Bとを有し、磁気記録ヘッド5、空気流出側3Bの側面などに配置される。
磁気記録媒体80は、媒体基板82とその上に設けられた磁気記録層81とを有する。書込ヘッド部60から印加される磁界により磁気記録層81の磁化が所定の方向に制御され、書込がなされる。そして、再生ヘッド部70は、磁気記録層81の磁化の方向を読み取る。
記録磁極61のみからなる書込みヘッドでは、垂直成分の記録磁界が主に発生し、磁気記録媒体80内部にて斜め記録磁界が十分に発生しない場合がある。このため記録磁極61の近傍にリターンパス(補助磁極)62を設置することが望ましい。また、記録磁極61からの漏洩記録磁界により、隣接トラックもしくは隣接ビットの磁化84が影響を受ける場合がある。このため、補助磁極62以外にも記録磁極61に対向、もしくは取り囲むように磁気シールド(図示せず)を設置し、記録磁極61から磁気記録媒体80への漏洩記録磁界を少なくしても良い。
図3は、スピン発振素子10の構造を例示する模式図である。
図3は、図1におけるX方向を手前向きにして、且つY方向を右向きにして、右斜め上方からスピン発振素子10および記録磁極61を眺めている。スピン発振素子10および記録磁極61以外の補助磁極62などを含む構成部品は、便宜上省略している。
スピン発振素子10は、第1の電極層41と、磁化301が膜面に対して略平行方向(図1(a))または略垂直方向(図1(b))に配向したスピン偏極層30と、スピン透過率の高い非磁性層22(Cu,Au,Ag等)と、第1のスピン発振層10aと、第1の非磁性層21と、第2のスピン発振層10bと、第2の電極層42と、がこの順に積層された構造を有する。
第1の電極層41と第2の電極層42は、それぞれTiまたはCuなどからなる。
第1のスピン発振層10aは、磁化10a1が膜面内方向に配向した磁性層により形成することができる。
第1の非磁性層21は、Cu等の非磁性金属層からなる。
第2のスピン発振層10bは、磁化10b1が膜面内方向に配向した磁性層により形成することができる。
第1のスピン発振層10aと第2のスピン発振層10bは、第1の非磁性層21(Cu,Pt,Au,Ag,Pd,Ru等の貴金属を用いることが好ましく、Cr,Rh,Mo,W等の非磁性遷移金属を利用することも可能である)を介して互いに反強磁性結合および/または静磁結合をさせることによって、それぞれの磁化が互いに反平行となるように設けられている。そして、磁気ヘッドの内部または外部に適宜配置された定電流源50を用いることによって、電極層41と電極層42を経由してこれら一対のスピン発振層10a、10bに所定の直流電流を流すことができる。
ここで、上述した反強磁性結合および/または静磁結合は、第1の非磁性層21の材料と厚みを適宜調節することによって、どちらか一方またはどちらの結合もできるように設計することが可能である。また、スピン偏極層30は磁化固着層の意味合いもあるため、スピン偏極層の磁化301が常に安定であるように、スピン偏極層30と第1のスピン発振層10aとが、あまり大きな磁気的結合をしないように、非磁性層22の材料や膜厚等を適宜選択することが好ましい。
第1のスピン発振層10a、第2のスピン発振層10b、スピン偏極層30に用いる材料としては、CoFe、CoNiFe、NiFe、CoZrNb、FeN、FeSi、FeAlSi等の、比較的、飽和磁束密度の大きく膜面内方向に磁気異方性を有する軟磁性層や、膜面内方向に磁化が配向したCoCr系の磁性合金膜等を利用することができる。さらに、膜面直方向に磁化配向したCoCrPt、CoCrTa、CoCrTaPt、CoCrTaNb等のCoCr系磁性層や、TbFeCo等のRE−TM系アモルファス合金磁性層や、Co/Pd、Co/Pt、CoCrTa/Pd等のCo人工格子磁性層や、より高い磁気異方性エネルギー(Ku)が必要であればCoPt系やFePt系の合金磁性層や、SmCo系合金磁性層など、垂直配向性に優れた材料も適宜利用することができる。また、第1の非磁性層と第2の非磁性層としては、Cu、Pt、Au、Ag、Pd、Ru等の貴金属を用いることが好ましく、Cr、Rh、Mo、W等の非磁性遷移金属を利用することも可能である。
第1のスピン発振層10a、第2のスピン発振層10b、スピン偏極層30に用いる材料は、前記磁性層を積層フェリ層にしてもよい。これは、スピン発振層10a、10bの発振周波数を上げるため、又はスピン偏極層30の磁化を効率的に固着するため、である。さらに、第1のスピン発振層10a、第2のスピン発振層10b、スピン偏極層30に用いる材料は、複数の前記材料を積層してもよい。これは、スピン発振層10a、10bとスピン偏極層30との飽和磁束密度(Ms)および異方性磁界(Hk)を調整するためである。
そして、本実施形態においては、スピン発振素子10のギャップ(第1のスピン発振層10aと第2のスピン発振層10bとの対向面)21aは、記録媒体対向面100と交差した記録磁極61の側面61aに対して略垂直になるように設置する。すなわち、第1のスピン発振層10aと第2のスピン発振層10bは、記録媒体対向面100に対して略平行であり、且つ、記録媒体対向面100と交差した記録磁極61の側面61aに対して略平行な方向に積層されている。例えば、図1及び図3に表した具体例の場合、記録磁極61の側面61aは、Y方向に対して平行であり、これに対して、第1のスピン発振層10aと第2のスピン発振層10bは、Y方向に対して平行な方向に積層されている。
このように設置することにより、スピン発振素子10を記録磁極61に近接して配置し、スピン発振素子10から放出される高周波磁界と、記録磁極61から放射される記録磁界とを、一致させ重畳させることが容易となる。またさらに、スピン発振素子10の素子サイズ(記録磁極の側面61aに対して平行な方向、および媒体対向面100に対して垂直な方向)の寸法を比較的自由に設定できる。つまり、図1及び図3において、Y方向とZ方向にはスピン発振素子10を大きく形成することが可能である。このため、記録密度に対して最適なスピン発振素子10のサイズを設計することが可能となる。また、スピン発振層10a、10bは記録磁極61の記録媒体対向面100に対して交差した側面61aと平行方向に磁化し、その磁化方向を軸として歳差運動10a2、10b2することから、スピン発振層10a、10bの記録磁極61方向への大きさ、およびスピン発振層10a、10bの媒体対向面(ABS)に対して垂直方向の寸法は等しくすることが望ましい。
図4及び図5は、本実施形態の磁気記録ヘッドの動作を説明するための概念図である。なお、図4では、スピン偏極層30の磁化301が膜面内方向の場合を例示したが、膜面直方向(図3(b)参照)の場合もほぼ同様である。
電極層42、一対のスピン発振層10b、10a、そして電極層41の順に直流電流51が通電されると、それとは反対方向に電子流52が流れることになる。電極層41からスピン偏極層30に流入し、スピン偏極層30を通過する電子のスピンは、スピン偏極層30の膜面に対して略平行方向(または略垂直方向)に配向した磁化301の向きに偏極される。この偏極された電子流52は、スピン透過率の高い非磁性層22を経由して、第1のスピン発振層10aに流入する。
第1のスピン発振層10aの磁化10a1を膜面内方向に配向させると磁化10a1と磁化301の方向とが直交するため、磁化10a1は大きなスピントルクを受けることにより強磁性共鳴(磁化の歳差運動)を起こす。このため、第1のスピン発振層10a内にはその磁気特性等に応じて数GHzから100GHzを超える範囲内の高周波発振現象が生じる。このとき、第1のスピン発振層10a内に生じた高周波磁化Mrfの媒体面直方向成分Mrf(⊥)によって、第1のスピン発振層10aの媒体対向面100側の端部には高周波磁荷が生じる。
本発明者の検討によれば、スピン偏極層30の磁化301の方向が膜面に対して略平行方向でも略垂直方向でもこのような強磁性共鳴を生じさせることができ、本具体例の場合には、特に、磁化301が膜面に対して略平行方向の場合に、より顕著に強磁性共鳴を生じさせることができることが判明した。
次に、第1のスピン発振層10aからスピン透過率の高い非磁性層21を通過した電子流52が第2のスピン発振層10bに流入すると、上述した第1のスピン発振層10aが強磁性共鳴を起したのと同様の原理で第2のスピン発振層10bにも強磁性共鳴が生じる。ここで、第1のスピン発振層10aと第2のスピン発振層10bとは、これらの間に挿入した非磁性層21の材料と厚みを適宜選択することによって、お互いの磁化を反強磁性結合および/または静磁結合させると、第2のスピン発振層10bの磁化10b1は第1のスピン発振層10aの磁化10a1に対して常に反平行状態となる。
このような状態が保たれると、第2のスピン発振層10bの磁化10b1と第1のスピン発振層10aの磁化10a1とは、逆位相(以降、「逆相」とも表記する)で歳差運動した方がエネルギー的に安定する。そのため、第2のスピン発振層10bが高周波発振(歳差運動)すると、第2のスピン発振層10bの媒体対向面100側の端部に生じる高周波磁荷は、上述した第1のスピン発振層10aの媒体対向面100側の端部に生じる高周波磁荷とは逆相となる。このため、これら一対のスピン発振層を媒体側から見ると、図5に表したように、一対のスピン発振層の媒体対向面100側のそれぞれの端部には互いに逆相の高周波磁荷が生じる。従って、一対のスピン発振層の端部からは媒体面内方向成分Hrf(Y)が支配的な高周波磁界が発生することになり、これを媒体の磁気記録層81に印加することができる。
ここで、媒体走行方向85は、X方向(図1、図3参照)である。もし、第1のスピン発振層10aと第2のスピン発振層10bの磁気特性と膜厚を等しく選ぶと、Hrf(Y)は非磁性層21の中央直下近傍で最大となり、その直下位置からY方向(トラック幅方向)に離れると強度が減衰する。より詳細には、Hrf(Y)の分布93の分解能(半値幅)は、第1のスピン発振層10aと第2のスピン発振層10bとの膜厚と飽和磁化とが同じで、その膜厚をt(=t)とし、非磁性層21の膜厚をt21とし、一対のスピン発振層と磁気記録媒体の記録層までのスペーシングがt、tと同等以下であれば、上記の半値幅は近似的にtとt21/2との和すなわち(t+(t21)/2)と表すことができる。
一例として、tとtを10nmとし、t21として1nm(材料としてはRuを選択し、一対のスピン発振層が比較的強い反強磁性結合をする場合に相当する)を選択すると、Hrf(Y)の分布の半値幅は10.5nm程度となる。
ところで、図5に表したように、一対のスピン発振層の発振周波数を媒体磁化の強磁性共鳴周波数もしくはその近傍に設定して、磁気ヘッドを垂直磁気記録媒体に対峙させると、一対のスピン発振層からは、記録層領域91(前述のような分解能に相当する)内の垂直磁化Mに対して直交する方向の高周波磁界Hrf(Y)が印加される。従って、記録層81の記録層領域91内の磁化が強磁性共鳴による歳差運動をするため、記録層領域91内の磁化は非常に反転し易くなる。
図6は、記録層の磁化容易軸と高周波磁界との関係を説明するための模式図である。
記録層81の保磁力を効率的に低減するには、図6(a)に表したように、磁気記録層81に対してその磁化容易軸(磁化の配向方向)と直交する方向に高周波磁界を印加して磁化にトルクTHrfを与えて強磁性共鳴(歳差運動)を起させることが必要である。一方、図6(b)に表したように、磁化容易軸に対して平行な方向に高周波磁界を印加すると、磁化に有効なトルクが働かず強磁性共鳴は生じ難い。従って、垂直記録媒体を用いる場合、その保磁力を効率的に低下させるには、媒体面の面内方向成分が支配的な高周波磁界を記録層に印加する必要がある。
ところが、特許文献2及び3に開示されている従来構造のスピン発振層が発生する高周波磁界は媒体面直方向成分が支配的で、これが記録層磁化と平行であるため、この高周波磁界を印加してもその部位の磁化が強磁性共鳴(歳差運動)を生じにくく、記録部位保磁力の効果的低減が困難という問題があった。
これに対して、本実施形態によれば、従来の磁気記録方式では書き込み困難な高保磁力の垂直磁気記録媒体への高効率な高周波アシスト磁気記録が可能となり、将来の超高密度磁気記録に好適な磁気記録ヘッドおよびこれを用いた磁気記録装置を提供することが可能となる。
図7は、記録層における保磁力の低下を例示するグラフ図である。
垂直磁気記録媒体においても、記録層81の媒体面に対して平行な方向に高周波磁界を印加することにより、記録層81の保磁力Hc1をHc2まで減少させることができる。このように保磁力が減少したタイミングで一対のスピン発振層に近接配置した記録磁極61から記録層領域91に記録磁界を印加すれば、記録層領域91の磁化が容易に反転して、情報の書き込みが完了する。
本実施形態による保磁力の減少については、高周波アシストが無い場合の保磁力の1/2〜1/3以下の低下が可能と考えられる。従って、上述のような一対のスピン発振層を用いた高周波アシスト磁気記録を行えば、より高い記録密度ポテンシャルを有するようなより高い磁気異方性エネルギー(すなわち高保磁力)の垂直磁気記録媒体を用いても、従来の記録磁極61を用いての記録が可能となり、HDD等の磁気記録装置の記録密度向上が将来に亘って継続できるという顕著な効果を得ることができる。
ここで、本実施形態においては、第1のスピン発振層10aと第2のスピン発振層10bの磁気異方性エネルギー(Ku)は、一致または略一致させることが好ましい。これは、スピン発振層の発振周波数は素子の磁気異方性エネルギー(Ku)の大きさにより決定され、第1のスピン発振層10aと第2のスピン発振層10bの磁気異方性エネルギー(Ku)が異なると、片方の素子が発振しても他方の素子が発振しなくなってしまい、上述のような互いに逆相の歳差運動が成立しなくなるからである。
また、より高分解能の高周波アシスト磁気記録を実現するためには、第1のスピン発振層10aと第2のスピン発振層10bとから発生する高周波磁界の媒体面内方向成分Hrf(Y)を媒体走行方向に対して対称形にすることが好ましい。そのためには、第1のスピン発振層10aと第2のスピン発振層10bの飽和磁化と膜厚とを、それぞれMs1とt、Ms2とtと表記したとき、積Ms1×tを積Ms2×tに略等しくすることが好ましい。
図8は、図1に表した磁気記録ヘッドにより記録ギャップ66近傍付近でトラック中心に発生する面内記録磁界強度と、垂直記録磁界強度と、高周波磁界強度と、トラック長手方向(X方向)との位置の関係を表すグラフ図である。なお、図8においては、磁界強度の絶対値を表した。また、図8には、記録磁極61、補助磁極62、スピン発振素子10のX方向の配置関係も併せて表した。
第1のスピン発振層10aと第2のスピン発振層10bとは、逆相で発振している。その結果として、スピン発振素子10が磁気記録媒体80内に生成する高周波磁界の主成分は面内成分となる。磁気記録媒体80に印加される高周波磁界HHFの面内成分強度は、スピン発振素子10直下が最も大きい。第1のスピン発振層10aと第2のスピン発振層10bは逆相で発振しているため、スピン発振素子10の面内高周波磁界強度は、スピン発振素子10から離れるに従い急激に減少する。このため、スピン発振素子10による高周波磁界の印加範囲は、スピン発振素子10の近傍のみに限定される。
スピン発振素子10の高周波磁界周波数は、媒体の強磁性共鳴周波数と一致するように調整することが望ましい。その場合、スピン発振素子10による面内高周波磁界を印加された磁気記録媒体80の磁化84は、強磁性共鳴する。強磁性共鳴している磁気記録媒体80の磁化84の反転磁界は、図7に関して前述したように、通常の保磁力の1/2〜1/3になる。
一方、励磁コイル63によって記録磁極61および補助磁極62から発生した記録磁界の面内成分は、例えば記録ギャップ66中央付近で最大の強度となり、記録ギャップ66中央から離れるに従い減少する。これに対して、記録磁界の垂直成分は、例えば記録ギャップ66の中央付近で小さくなり、記録ギャップ66の端部付近において大きくなり、それよりも外側では記録ギャップ66から離れるにしたがって小さくなる傾向がある。
記録ギャップ66の中央からトレーリング側及びリーディング側にそれぞれずれると、記録磁界の面内成分強度を示す曲線Hxと、記録磁界の垂直成分強度を示す曲線Hzとが交わる。この近辺では、記録磁界の方向は、図8に表したX方向とZ方向との合成ベクトルとなるR方向(またはこれに反対の方向)、すなわち、磁気記録媒体80に対して45°となっている。このような斜め記録磁界を活用した磁気記録では、磁気記録媒体80の通常の保磁力の1/2程度の磁界で記録することが可能である。
スピン発振素子10は、記録ギャップ66中央からリーディング側にずれており、記録磁極61及び補助磁極62による45°斜め記録磁界の印加される領域と、スピン発振素子10による面内高周波磁界の印加される範囲とをほぼ一致させることができる。この結果、強磁性共鳴による磁化反転能力の増大効果と、斜め磁界記録による書込み性能の増大効果と、を相乗させることができ、記録磁界の4倍から6倍の高保磁力を有する磁気記録媒体80に対しても書き込むことが可能となる。したがって、本実施形態によれば、高密度記録に適したさらなる高保磁力(Hc)かつ高磁気異方性エネルギー(Ku)の磁気記録媒体80への磁気記録が可能となり、熱揺らぎの影響を排除することが可能となる。このため、高い信頼性をもつ高密度磁気記録装置を提供するという顕著な効果を得ることができる。
ここで、記録磁極61のみの存在を考えた場合は、スピン発振素子10は、記録磁極61のトレーリング側、もしくは、リーディング側のどちらにも設置することが可能である。これは記録磁極61による記録磁界の急峻さよりも、スピン発振素子10による面内高周波磁界がより急峻であるためである。
ただし、補助磁極62が存在する場合には、記録磁極61と補助磁極62の間の記録磁界がより大きいため、記録磁極61と補助磁極62との間にスピン発振素子10を設置することが望ましい。したがって、図1に表したように記録磁極61のトレーリング側に補助磁極62が設けられている場合には、スピン発振素子10も記録磁極61のトレーリング側に設置することが望ましい。
また、記録磁極61および補助磁極62には、書込み動作時に渦電流等の外乱電流が発生する。このため、スピン発振素子10に電流を供給する電極に、記録磁極61および補助磁極62を利用すると、書込み動作時にスピン発振素子10にノイズ電流が流れ込み、効果的なスピン発振動作を行えなくなる可能性がある。さらにこの場合、アルミナ等の絶縁体(図示せず)を用いて記録磁極61と補助磁極62とを分離する必要があり、記録磁極61と補助磁極62とが磁気的にも分離される。その結果、記録磁極61および補助磁極62からなる磁気回路のリラクタンス(磁気抵抗)が増加し、励磁コイル63による記録磁界の発生が非効率になるという問題がある。そこで、記録磁極61および補助磁極62から電気的に絶縁され、かつ、記録磁極61の記録媒体対向面100に対して交差した側面61aに平行な電極を設置し、この電極を通じてスピン発振素子10に電流を供給し、記録磁極61および補助磁極62も磁気的に接着することが望ましい。
図9は、本実施形態の磁気ヘッドの変型例を表す模式斜視図である。
本変型例では、記録磁極61のリーディング側に補助磁極62が設置されている。このため、良好な記録特性を得るためには、記録磁極61のリーディング側にスピン発振素子10を設置し、記録磁極61と補助磁極62とにより発生する斜め発生磁界印加領域と、スピン発振素子10による高周波発振磁界印加領域と、を一致させることが望ましい。スピン発振素子10が発生する面内高周波磁界強度のトラック方向の依存性は、図5に関して前述したように非常に急峻であり、この急峻さにより記録分解能が決定している。スピン発振素子10を記録磁極61のリーディング側に設置した磁気記録ヘッドは、スピン発振素子10をトレーリング側に設置した磁気記録ヘッドと同様の特性を得ることができる。また、本実施例におけるその他のヘッド構成、動作原理、効果等は第一の実施の形態において上述したものと同様である。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図10は、本発明の第2の実施の形態かかる記録ヘッドの概略構成を表す模式図である。
本実施形態においては、トラック幅方向(Y方向)に記録磁極61を挟み込むように、第1のスピン発振素子10a4および第2のスピン発振素子10b4が設けられている。さらに、これら記録磁極61と、第1のスピン発振素子10a4および第2のスピン発振素子10b4と、をトラック幅方向(Y方向)に挟み込むように、第1の補助磁極62a1と第2の補助磁極62b1とが設けられている。第1のスピン発振素子10a4と第2のスピン発振素子10b4とは、それぞれ図3に関して前述したような構造を有する。
そして、それぞれのスピン発振素子のギャップ(第1のスピン発振層10aと第2のスピン発振層10bとの対向面)21a(図3参照)は、X方向に対して略垂直になるように設けられている。すなわち、第1のスピン発振素子10a4および第2のスピン発振素子10b4のそれぞれが有するスピン発振層10aと第2のスピン発振層10bは、記録媒体対向面100に対して略平行であり、且つ、媒体移動方向85に略平行な方向(すなわち、X方向)に積層されている。
このように設置することにより、スピン発振素子10を記録磁極61に近接して配置し、スピン発振素子10から放出される高周波磁界と、記録磁極61から放射される記録磁界とを、一致させ重畳させることが容易となる。またさらに、第1のスピン発振素子10a4および第2のスピン発振素子10b4の素子サイズ(X方向及びZ方向)の寸法を比較的自由に設定できる。つまり、図10において、X方向とZ方向にはスピン発振素子10a4、10b4を大きく形成することが可能である。このため、記録密度に対して最適なスピン発振素子10のサイズを設計することが可能となる。
ここで、第1のスピン発振素子10a4と第2のスピン発振素子10b4とは同時に成膜し、その後リソグラフィー等のパターニング技術を使って、2つのスピン発振素子に分割することができる。このようにすれば、第1のスピン発振素子10a4と第2のスピン発振素子10b4は同一の積層構造を有し且つ同一平面状にあり、記録ビットのトラック方向のズレを少なくすることが可能である。
図11は、本実施形態の磁気ヘッドにより、スピン発振素子10の記録ギャップ66a、66b近傍付近で発生する面内記録磁界強度と、垂直記録磁界強度と、高周波磁界強度と、トラック幅方向との位置の関係を表すグラフ図である。なお、図11においては、磁界強度の絶対値を表した。また、図11には、記録磁極61、補助磁極62、スピン発振素子10の方向の配置関係も併せて表した。
本実施形態においては、記録磁極61に対向する補助磁極62a1、62b1はトラック幅方向(Y方向)に設けられている。このため、記録磁極61が発生する斜め磁界はトラック幅方向に限定され、トラック長手方向(X方向)の斜め磁界の漏洩は小さくなっている。従って、記録ターゲットとなる記録ビット領域のみに集中的に斜め磁界を印加することができる。
すなわち、記録磁極61と補助磁極62a1、62b1とにより形成される記録磁界の面内成分Hxの強度は、記録磁極61の両側の磁気ギャップ66a、66bの中央付近で高く、ここから離れるに従って低くなる。一方、記録磁極61と補助磁極62a1、62b1とにより形成される記録磁界の垂直成分Hzの強度は、記録磁極61の近傍で高くなり、例えば磁気ギャップ66a、66bの両端近傍で低くなる。
そして、図11に表した具体例の場合、記録磁極61の近傍において、記録磁界の面内成分Hxと垂直成分Hzとがほぼ一致して、媒体主面に対して45°(R方向またはその反対の方向)傾斜した斜め磁界が得られる。
図11に表したように、記録磁極61からの45°(R方向またはその反対の方向)斜め記録磁界の印加領域と、スピン発振素子10による高周波磁界HHFの印加領域とが一致するように、第1のスピン発振素子10a4および第2のスピン発振素子10b4が設置されている。このため、より効率よく高保磁力(Hc)かつ高磁気異方性エネルギー(Ku)の磁気記録媒体80への書き込みが可能である。また、本実施例におけるその他のヘッド構成、動作原理、効果等は第1実施形態に関して前述したものと同様である。
図12は、本発明の第3の実施の形態にかかる磁気ヘッドの要部を示した斜視図である。すなわち、図12は、磁気ヘッド5を媒体対向面の側から眺めた斜視図である。
本実施形態の記録ヘッド5も、記録磁極61とこれと磁気コア(その全体は図示していない)を形成する補助磁極62と、記録磁極61および補助磁極62とを結合するコイル(図示していない)と、を有し、磁気記録媒体は、垂直磁気記録媒体を想定している。そして、本実施形態においては、図3に関して前述したように一対のスピン発振層を有するスピン発振素子10が、記録磁極61と補助磁極62とのギャップ66の近傍に近接配置されている。
そして、それぞれのスピン発振素子のギャップ(第1のスピン発振層10aと第2のスピン発振層10bとの対向面)21a(図3参照)は、X方向に対して略垂直になるように設けられている。すなわち、スピン発振素子10が有する第1のスピン発振層10aと第2のスピン発振層10bは、記録媒体対向面100に対して略平行であり、且つ、媒体移動方向85に略平行な方向(すなわち、X方向)に積層されている。
このように設置することにより、スピン発振素子10を記録磁極61に近接して配置し、スピン発振素子10から放出される高周波磁界と、記録磁極61から放射される記録磁界とを、一致させ重畳させることが容易となる。またさらに、第1のスピン発振素子10a4および第2のスピン発振素子10b4の素子サイズの寸法を比較的自由に設定できる。つまり、図12において、X方向、Z方向及び−Y方向にスピン発振素子10を大きく形成することが可能である。このため、記録密度に対して最適なスピン発振素子10のサイズを設計することが可能となる。
本実施形態によれば、特に記録ヘッドのサイズが、スピン発振素子10に比べて3次元的に十分に大きい場合には、スピン発振素子10に設けられた一対のスピン発振層によって高周波アシストされた媒体記録部位に十分な強度で且つ媒体記録層の磁化M(y方向)に対して略45°傾斜した斜め方向(角度θ=45°)の記録磁界Hwを印加することが可能となる。記録磁極61および補助磁極62に対して、スピン発振素子10の一対のスピン発振層の位置関係を適切に定めることによって、θ=45°のHwを媒体記録部位に印加することも可能である。これにより、図1〜図11に関して前述した実施例と同様に、高効率の情報記録が可能となる。
また、本実施形態においては、媒体移動方向85をX方向の代わりに、Z方向とすることもできる。このようにしても、記録磁極61及び補助磁極62により得られる45°斜め記録磁界と、スピン発振素子10から放射される高周波磁界と、を一致させて重畳させ、高効率の書き込みを行うことができる。
次に、本発明の実施の形態に係る磁気記録装置について説明する。すなわち、図1〜図12に関して説明した本発明の磁気記録ヘッド5は、例えば、記録再生一体型の磁気ヘッドアセンブリに組み込まれ、磁気記録再生装置に搭載することができる。
図13は、このような磁気記録再生装置の概略構成を例示する要部斜視図である。すなわち、本発明の磁気記録再生装置150は、ロータリーアクチュエータを用いた形式の装置である。同図において、記録用媒体ディスク180は、スピンドル152に装着され、図示しない駆動装置制御部からの制御信号に応答する図示しないモータにより矢印Aの方向に回転する。本発明の磁気記録再生装置150は、複数の媒体ディスク180を備えたものとしてもよい。
媒体ディスク180に格納する情報の記録再生を行うヘッドスライダ3は、図2に関して前述したような構成を有し、薄膜状のサスペンション154の先端に取り付けられている。ここで、ヘッドスライダ3は、例えば、前述したいずれかの実施の形態にかかる磁気記録ヘッドをその先端付近に搭載している。
媒体ディスク180が回転すると、ヘッドスライダ3の媒体対向面(ABS)は媒体ディスク180の表面から所定の浮上量をもって保持される。あるいはスライダが媒体ディスク180と接触するいわゆる「接触走行型」であってもよい。
サスペンション154は、図示しない駆動コイルを保持するボビン部などを有するアクチュエータアーム155の一端に接続されている。アクチュエータアーム155の他端には、リニアモータの一種であるボイスコイルモータ156が設けられている。ボイスコイルモータ156は、アクチュエータアーム155のボビン部に巻き上げられた図示しない駆動コイルと、このコイルを挟み込むように対向して配置された永久磁石および対向ヨークからなる磁気回路とから構成される。
アクチュエータアーム155は、スピンドル157の上下2箇所に設けられた図示しないボールベアリングによって保持され、ボイスコイルモータ156により回転摺動が自在にできるようになっている。
図14は、アクチュエータアーム155から先の磁気ヘッドアセンブリをディスク側から眺めた拡大斜視図である。すなわち、磁気ヘッドアッセンブリ160は、例えば駆動コイルを保持するボビン部などを有するアクチュエータアーム155を有し、アクチュエータアーム155の一端にはサスペンション154が接続されている。
サスペンション154の先端には、図1〜図12に関して前述したいずれかの磁気記録ヘッド5を具備するヘッドスライダ3が取り付けられている。サスペンション154は信号の書き込みおよび読み取り用のリード線164を有し、このリード線164とヘッドスライダ3に組み込まれた磁気ヘッドの各電極とが電気的に接続されている。図中165は磁気ヘッドアッセンブリ160の電極パッドである。
本発明によれば、図1〜図12に関して前述したような磁気記録ヘッドを具備することにより、従来よりも高い記録密度で垂直磁気記録型の媒体ディスク180に情報を確実に記録することが可能となる。なお、効果的な高周波アシスト記録を行うためには、使用する媒体ディスク180の共鳴周波数とスピン発振素子10の発振周波数とをほぼ等しくすることが望ましい。
図15は、本実施形態において用いることができる磁気記録媒体を例示する模式図である。
すなわち、本具体例の磁気記録媒体1は、非磁性体(あるいは空気)87により互いに分離された垂直配向した多粒子系の磁性ディスクリートトラック86を有する。この媒体1がスピンドルモータ4により回転され、媒体走行方向85に向けて移動する際に、図1〜図12に関して前述した磁気記録ヘッド5により、記録磁化84を形成することができる。
スピン発振素子10の記録トラック幅方向の幅(TS)を記録トラック86の幅(TW)以上で、且つ記録トラックピッチ(TP)以下とすることによって、スピン発振素子10から発生する漏れ高周波磁界による隣接記録トラックの保磁力低下を大幅に抑制することができる。このため、本具体例の磁気記録媒体では、記録したい記録トラック86のみを効果的に高周波アシスト磁気記録することができる。
本具体例によれば、いわゆる「べた膜状」の多粒子系垂直媒体を用いるよりも、狭トラックすなわち高トラック密度の高周波アシスト記録装置を実現することが容易になる。また、高周波アシスト磁気記録方式を利用し、さらに従来の磁気記録ヘッドでは書き込み不可能なFePtやSmCo等の高磁気異方性エネルギー(Ku)の媒体磁性材料を用いることによって、媒体磁性粒子のさらなる微細化(ナノメーター級のサイズ)が可能となり、記録トラック方向(ビット方向)においても、従来より遥かに線記録密度の高い磁気記録装置を実現することができる。
図16は、本実施形態において用いることができるもうひとつの磁気記録媒体を例示する模式図である。
すなわち、本具体例の磁気記録媒体1は、非磁性体87により違いに分離された磁性ディスクリートビット88を有する。この媒体1がスピンドルモータ4により回転され、媒体走行方向85に向けて移動する際に、図1〜図12に関して前述した磁気記録ヘッド5により、記録磁化84を形成することができる。
本発明によれば、図15及び図16に表したように、ディスクリート型の磁気記録媒体1において、高い保磁力を有する記録層に対しても確実に記録することができ、高密度且つ高速の磁気記録が可能となる。
この具体例においても、スピン発振素子10の記録トラック幅方向の幅(TS)を記録トラック86の幅(TW)以上で、且つ記録トラックピッチ(TP)以下とすることによって、スピン発振素子10から発生する漏れ高周波磁界による隣接記録トラックの保磁力低下を大幅に抑制することができるため、記録したい記録トラック86のみを効果的に高周波アシスト磁気記録することができる。本実施例を用いれば、使用環境下での熱揺らぎ耐性を維持できる限りは、磁性ドット88の高磁気異方性エネルギー(Ku)化と微細化を進めることで、10Tbits/inch以上の高い記録密度の高周波アシスト磁気記録装置を実現できる可能性がある。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、上述した各具体例に限定されるものではない。例えば、図1〜図16に関して前述した各具体例のいずれか2つあるいはそれ以上を技術的に可能な範囲で組み合わせたのも、本発明の範囲に包含される。
すなわち、本発明は各具体例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することが可能であり、これらすべては本発明の範囲に包含される。
本発明の実施の形態にかかる磁気記録ヘッドの概略構成を表す斜視図である。 磁気記録ヘッドが搭載されるヘッドスライダーを表す斜視図である。 磁気記録ヘッドに設けられるスピン発振素子の構成を例示する模式図である。 本実施形態の磁気記録ヘッドの動作を説明するための概念図である。 本実施形態の磁気記録ヘッドの動作を説明するための概念図である。 記録層の磁化容易軸と高周波磁界との関係を説明するための模式図である。 記録層における保磁力の低下を例示するグラフ図である。 図1に表した磁気記録ヘッドにより記録ギャップ66近傍付近でトラック中心に発生する面内記録磁界強度と、垂直記録磁界強度と、高周波磁界強度と、トラック長手方向(X方向)との位置の関係を表すグラフ図である。 第1実施形態の磁気ヘッドの変型例を表す模式斜視図である。 本発明の第2の実施の形態かかる記録ヘッドの概略構成を表す模式図である。 第2実施形態の磁気ヘッドにより、スピン発振素子10の記録ギャップ66a、66b近傍付近で発生する面内記録磁界強度と、垂直記録磁界強度と、高周波磁界強度と、トラック幅方向との位置の関係を表すグラフ図である。 本発明の第3の実施の形態にかかる磁気ヘッドの要部を示した斜視図である。 磁気記録再生装置の概略構成を例示する要部斜視図である。 アクチュエータアーム155から先の磁気ヘッドアセンブリをディスク側から眺めた拡大斜視図である。 本実施形態において用いることができる磁気記録媒体を例示する模式図である。 本実施形態において用いることができるもうひとつの磁気記録媒体を例示する模式図である。
符号の説明
1 磁気記録媒体、 3 ヘッドスライダー、 3A 空気流入側、 3B 空気流出側、 4 スピンドルモータ、 5 磁気記録ヘッド、 10 スピン発振素子、 10a スピン発振層、 10a スピン発振素子、 10a 歳差運動、 10a 磁化、 10b スピン発振層、 21 非磁性層、 22 非磁性層、 30 スピン偏極層、 41 電極層、 42 電極層、 50 定電流源、 51 直流電流、 52 電子流、 60 書込ヘッド部、 61 記録磁極、 61a 面、 62 補助磁極、 62a 補助磁極、 62b 補助磁極、 63 励磁コイル、 66 記録ギャップ、 66a 磁気ギャップ(記録ギャップ)、 70 再生ヘッド部、 71 磁気再生素子、2a 磁気シールド層、 72b 磁気シールド層、 80 磁気記録媒体、 81 磁気記録層、 82 媒体基板、 84 磁化、 85 媒体移動方向媒体走行方向、 86 磁性ディスクリートトラック(記録トラック)、 87 非磁性体、 88 磁性ディスクリートビット(磁性ドット)、 91 記録層領域、 93 分布、100 記録媒体対向面、150 磁気記録再生装置、152 スピンドル、154 サスペンション、155 アクチュエータアーム、156 ボイスコイルモータ、157 スピンドル、160 磁気ヘッドアッセンブリ、164 リード線、80 媒体ディス

Claims (11)

  1. 記録磁極と、
    前記記録磁極と磁気的に結合されその先端が媒体対向面に延在した補助磁極と、
    少なくとも1層の磁性体層を有する第1の磁性層と、少なくとも1層の磁性体層を有する第2の磁性層と、前記第1の磁性層と前記第2の磁性層との間に設けられた非磁性体層と、を有し、前記記録磁極と前記補助磁極との間に設けられたスピン発振素子と、
    を備え、
    前記第1の磁性層と、前記第2の磁性層と、は、互いに反強磁性結合および/または静磁結合してなり、
    前記第1の磁性層と、前記第2の磁性層と、は、前記媒体対向面に対して略平行な方向で且つ前記媒体対向面に対して交差した前記記録磁極の側面のうちの前記補助磁極と対向した側面に対して略平行な方向に積層してなり、
    前記第1の磁性層の飽和磁化と前記第1の磁性層の膜厚との積は、前記第2の磁性層の飽和磁化と前記第2の磁性層の膜厚との積と等しいことを特徴とする磁気記録ヘッド。
  2. 前記スピン発振素子は
    磁化方向が固定された強磁性体を含む第3の磁性層と、
    前記第1及び第2の磁性層と、前記非磁性体層と、前記第3の磁性層と、を有する積層体に電流を通電可能とした一対の電極と、
    をさらに有することを特徴とする請求項1記載の磁気記録ヘッド。
  3. 前記積層体を流れる電流は、前記記録磁極の前記側面に対して略平行な方向に流れることを特徴とする請求項2記載の磁気記録ヘッド。
  4. 前記記録磁極の前記側面は、磁気記録媒体に形成される記録トラックの長手方向に対して略垂直であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の磁気記録ヘッド。
  5. 前記スピン発振素子は、前記記録磁極のトレーリング側に設けられたことを特徴とする請求項記載の磁気記録ヘッド。
  6. 前記スピン発振素子は、前記記録磁極のリーディング側に設けられたことを特徴とする請求項記載の磁気記録ヘッド。
  7. 前記記録磁極の前記側面は、磁気記録媒体に形成される記録トラックの長手方向に対して略平行であることを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の磁気記録ヘッド。
  8. 前記記録磁極により形成され前記媒体対向面に対して略45°傾斜した記録磁界が磁気記録媒体に印加される領域と、前記スピン発振素子により形成される高周波磁界が磁気記録媒体に印加される領域と、が略一致してなることを特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の磁気記録ヘッド。
  9. 磁気記録媒体と、
    請求項1〜のいずれか1つに記載の磁気記録ヘッドと、
    前記磁気記録媒体と前記磁気記録ヘッドとを離間させまたは接触させた状態で対峙させながら相対的に移動可能とした可動手段と、
    前記磁気記録ヘッドを前記磁気記録媒体の所定記録位置に位置合せする制御手段と、
    前記磁気記録ヘッドを用いて前記磁気記録媒体への信号の書き込みと読出しを行う信号処理手段と、
    を備え、
    前記スピン発振素子の発振周波数は、前記磁気記録媒体の記録磁性層を構成する記録磁性粒または記録磁性ドットの強磁性共鳴周波数と略等しいことを特徴とする磁気記録装置。
  10. 前記磁気記録媒体は、隣接し合う記録トラック同士が非磁性部材を介して形成されたディスクリートトラック媒体であることを特徴とする請求項記載の磁気記録装置。
  11. 前記磁気記録媒体は、非磁性部材を介して孤立した記録磁性ドットが規則的に配列形成されたディスクリートビット媒体であることを特徴とする請求項記載の磁気記録装置。
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