JP5121979B2 - 記録ヘッド、記録ヘッドを備えたディスク装置、および記録ヘッドによる記録方法 - Google Patents

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Description

この発明の実施形態は、ディスク装置に用いる垂直磁気記録用の記録ヘッド、これを備えたディスク装置、および記録ヘッドを用いた記録方法に関する。
ディスク装置として、例えば、磁気ディスク装置は、ケース内に配設された磁気ディスクと、磁気ディスクを支持および回転するスピンドルモータと、磁気ディスクに対して情報のリード/ライトを行う磁気ヘッドと、磁気ヘッドを磁気ディスクに対して移動自在に支持したキャリッジアッセンブリと、を備えている。磁気ヘッドのヘッド部は、ライト用の記録ヘッドとリード用の再生ヘッドとを含んでいる。
近年、磁気ディスク装置の高記録密度化、大容量化あるいは小型化を図るため、垂直磁気記録用の磁気ヘッドが提案されている。このような磁気ヘッドにおいて、記録ヘッドは、垂直方向磁界を発生させる主磁極と、その主磁極のトレーリング側にライトギャップを挟んで配置されて磁気ディスクとの間で磁路を閉じるリターン磁極、あるいはライトシールド磁極あるいはトレーリングシールド磁極と、主磁極に磁束を流すためのコイルとを有している。
記録密度の向上を図る目的で、主磁極とリターン磁極との間に高周波発振素子としてスピントルク発振子を設け、このスピントルク発振子から磁気記録層に高周波磁界を印加する高周波磁界アシスト記録方式の磁気ヘッドが提案されている。しかしながら、このように主磁極の近傍にスピントルク発振子を設置する場合、主磁極からの記録磁界が変化することにより、スピントルク発振子から生じる高周波磁界の周波数が変動する可能性がある。
そこで、主磁極から発生する磁気記録媒体に略垂直な記録磁界に伴う記録ギャップ磁界と、補助磁極(調製用磁極)から発生する磁気記録媒体に略垂直な補助磁界に伴う補助ギャップ磁界の両方を用いて、スピントルク発振子にかかる磁界を調整することが行われている。媒体磁化の反転中に高周波磁界周波数を低下させ、媒体磁化をより低い高周波磁界強度で反転させる技術が提案されている。この場合、媒体磁化が反転している最中に、スピントルク発振子に加わるギャップ磁界を低く又は高く調整する必要がある。
特開2010−20857号公報(要約、図1) 特開2009−99248号公報
J. Appl. Phys. Vol. 105, PP. 093903, (2009), "Chirped-microwave assisted magnetization reversal" by Zihui Wang and Mingzhong Wu(図1(b))
しかしながら、上記のように高速に記録ギャップ磁界や補助ギャップ磁界を変化させようとしても、主磁極の内部の磁化や補助磁極の内部の磁化が高速に応答できず、記録ギャップ磁界と補助ギャップ磁界が変化し得ない場合がある。その結果、垂直記録媒体の記録層の磁化反転が不足し、十分な記録能力を発揮することが困難となる。
この発明の課題は、十分な記録能力を発揮し、安定した記録特性を得ることが可能な記録ヘッド、これを備えたディスク装置、および記録ヘッドによる記録方法を提供することにある。
実施形態によれば、記録ヘッドは、記録媒体に記録磁界を印加する主磁極と、前記主磁極にライトギャップを置いて対向するトレーリングシールドと、前記主磁極と前記トレーリングシールドとの間に少なくともその一部が設けられ、前記記録媒体に高周波磁界を印加するスピントルク発振子と、前記スピントルク発振子の近傍に設けられ、前記スピントルク発振子に補助磁界を印加する補助発振子と、を備えている。前記補助発振子は、その発生補助磁界が、前記スピントルク発振子の発振層をほぼ垂直に横切る位置に設けられているとともに、コプレーナ・ウェーブガイドを備えている。
図1は、第1の実施形態に係る磁気ディスク装置(HDD)を示す斜視図。 図2は、前記HDDにおける磁気ヘッドおよびサスペンションを示す側面図。 図3は、前記磁気ヘッドのヘッド部を拡大して示す断面図。 図4は、記録ヘッドおよび再生ヘッドを模式的に示す斜視図。 図5は、前記記録ヘッドの磁気ディスク側の端部を拡大して示す断面図。 図6は、前記記録ヘッドおよび磁気ディスクを概略的に示す断面図。 図7は、前記記録ヘッドの主磁極およびコプレーナ・ウェーブガイドから印加される磁界の変化を示す図。 図8は、前記記録ヘッドの主磁極およびコプレーナ・ウェーブガイドから印加される磁界の変化を示す図。 図9は、前記記録ヘッドの記録動作を示すフローチャート。 図10は、前記記録ヘッドの記録動作時における主磁極励起電流の変化を示す図。 図11は、前記記録ヘッドの記録動作時におけるコプレーナ・ウェーブガイドの発生電流の変化を示す図。 図12は、記録動作時におけるコプレーナ・ウェーブガイドの発生磁界の変化を示す図。 図13は、記録動作時における記録ヘッドの発生磁界の変化を示す図。 図14は、前記記録ヘッドの他の記録動作を示すフローチャー。 図15は、他の記録動作時における記録ヘッドの発生磁界の変化を示す図 図16は、第2の実施形態に係る記録ヘッドおよび磁気ディスクを概略的に示す断面図。 図17は、第3の実施形態に係る記録ヘッドおよび磁気ディスクを概略的に示す断面図。 図18は、第4の実施形態に係る記録ヘッドおよび磁気ディスクを概略的に示す断面図。 図16は、第5の実施形態に係る記録ヘッドおよび磁気ディスクを概略的に示す断面図。
以下図面を参照しながら、種々の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、ディスク装置として、第1の実施形態に係るハードディスクドライブ(HDD)のトップカバーを取り外して内部構造を示し、図2は、浮上状態の磁気ヘッドを示している。図1に示すように、HDDは筐体10を備えている。この筐体10は、上面の開口した矩形箱状のベース11と、図示しない矩形板状のトップカバーとを備えている。トップカバーは、複数のねじによりベースにねじ止めされ、ベースの上端開口を閉塞している。これにより、筐体10内部は気密に保持されている。なお、筺体10内部は、呼吸フィルター26を通して通気可能となっている。
ベース11上には、記録媒体としての磁気ディスク12および駆動部が設けられている。駆動部は、磁気ディスク12を支持および回転させるスピンドルモータ13、磁気ディスクに対して情報の記録、再生を行なう複数、例えば、2つの磁気ヘッド33、これらの磁気ヘッド33を磁気ディスク12の表面に対して移動自在に支持したヘッドアクチュエータ14、ヘッドアクチュエータを回動および位置決めするボイスコイルモータ(以下VCMと称する)16を備えている。また、ベース11上には、磁気ヘッド33が磁気ディスク12の最外周に移動した際、磁気ヘッド33を磁気ディスク12から離間した位置に保持するランプロード機構18、HDDに衝撃等が作用した際、ヘッドアクチュエータ14を退避位置に保持するイナーシャラッチ20、およびプリアンプ、ヘッドIC等の電子部品が実装された基板ユニット17が設けられている。
ベース11の外面には、制御回路基板25がねじ止めされ、ベース11の底壁と対向して位置している。制御回路基板25は、基板ユニット17を介してスピンドルモータ13、VCM16、および磁気ヘッド33の動作を制御する。
図1および図2に示すように、磁気ディスク12は、垂直磁気記録膜媒体として構成されている。磁気ディスク12は、例えば、直径約2.5インチの円板状に形成され非磁性体からなる基板19を有している。基板19の各表面には、下地層としての軟磁性層23と、その上層部に、ディスク面に対して垂直方向に磁気異方性を有する垂直磁気記録層22とが順次積層され、さらにその上に保護膜24が形成されている。
磁気ディスク12は、スピンドルモータ13のハブに互いに同軸的に嵌合されているとともにハブの上端にねじ止めされたクランプばね21によりクランプされ、ハブに固定されている。磁気ディスク12は、駆動モータとしてのスピンドルモータ13により所定の速度で矢印B方向に回転される。
ヘッドアクチュエータ14は、ベース11の底壁上に固定された軸受部15と、軸受部から延出した複数のアーム27と、を備えている。これらのアーム27は、磁気ディスク12の表面と平行に、かつ、互いに所定の間隔を置いて位置しているとともに、軸受部15から同一の方向へ延出している。ヘッドアクチュエータ14は、弾性変形可能な細長い板状のサスペンション30を備えている。サスペンション30は、板ばねにより構成され、その基端がスポット溶接あるいは接着によりアーム27の先端に固定され、アームから延出している。各サスペンション30の延出端にジンバルばね41を介して磁気ヘッド33が支持されている。サスペンション30、ジンバルばね41、および磁気ヘッド33により、ヘッドジンバルアッセンブリを構成している。なお、ヘッドアクチュエータ14は、軸受部15のスリーブと、複数のアームとを一体に形成したいわゆるEブロックを備えた構成としてもよい。
図2に示すように、各磁気ヘッド33は、ほぼ直方体形状のスライダ42とこのスライダの流出端(トレーリング端)に設けられた記録再生用のヘッド部44とを有している。各磁気ヘッド33は、サスペンション30の弾性により、磁気ディスク12の表面に向かうヘッド荷重Lが印加されている。2本のアーム27は所定の間隔を置いて互いに平行に位置し、これらのアームに取り付けられたサスペンション30および磁気ヘッド33は、磁気ディスク12を間に挟んで互いに向かい合っている。
図1および図2に示すように、各磁気ヘッド33は、サスペンション30およびアーム27上に固定された中継フレキシブルプリント回路基板(以下、中継FPCと称する)35を介して後述するメインFPC38に電気的に接続されている。
図1に示すように、基板ユニット17は、フレキシブルプリント回路基板により形成されたFPC本体36と、このFPC本体から延出したメインFPC38とを有している。FPC本体36は、ベース11の底面上に固定されている。FPC本体36上には、プリアンプ37、ヘッドICを含む電子部品が実装されている。メインFPC38の延出端は、ヘッドアクチュエータ14に接続され、各中継FPC35を介して磁気ヘッド33に接続されている。
VCM16は、軸受部15からアーム27と反対方向に延出した図示しない支持フレーム、および支持フレームに支持されたボイスコイルを有している。ヘッドアクチュエータ14をベース11に組み込んだ状態において、ボイスコイルは、ベース11上に固定された一対のヨーク34間に位置し、これらのヨークおよびヨークに固定された磁石とともにVCM16を構成している。
磁気ディスク12が回転した状態でVCM16のボイスコイルに通電することにより、ヘッドアクチュエータ14が回動し、磁気ヘッド33は磁気ディスク12の所望のトラック上に移動および位置決めされる。この際、磁気ヘッド33は、磁気ディスク12の径方向に沿って、磁気ディスクの内周縁部と外周縁部との間を移動される。
次に、磁気ヘッド33の構成について詳細に説明する。図3は、磁気ヘッド33のヘッド部44を拡大して示す断面図、図4は、記録ヘッドおよび再生ヘッドを模式的に示す斜視図、図5は、記録ヘッドの磁気ディスク側の端部を拡大して示す断面図、図6は、記録ヘッドおよび磁気ディスクを概略的に示す断面図である。
図2および図3に示すように、磁気ヘッド33は浮上型のヘッドとして構成され、ほぼ直方体状に形成されたスライダ42と、スライダの流出端(トレーリング)側の端部に形成されたヘッド部44とを有している。スライダ42は、例えば、アルミナとチタンカーバイドの焼結体(アルチック)で形成され、ヘッド部44は薄膜により形成されている。
スライダ42は、磁気ディスク12の表面に対向する矩形状のディスク対向面(空気支持面(ABS))43を有している。スライダ42は、磁気ディスク12の回転によってディスク表面とディスク対向面43との間に生じる空気流Cにより、磁気ディスク表面から所定量浮上した状態に維持される。空気流Cの方向は、磁気ディスク12の回転方向Bと一致している。スライダ42は、磁気ディスク12表面に対し、ディスク対向面43の長手方向が空気流Cの方向とほぼ一致するように配置されている。
スライダ42は、空気流Cの流入側に位置するリーディング端42aおよび空気流Cの流出側に位置するトレーリング端42bを有している。スライダ42のディスク対向面43には、図示しないリーディングステップ、トレーリングステップ、サイドステップ、負圧キャビティ等が形成されている。
図3および図4に示すように、ヘッド部44は、スライダ42のトレーリング端42bに薄膜プロセスで形成された再生ヘッド54および記録ヘッド56を有し、分離型磁気ヘッドとして形成されている。
再生ヘッド54は、磁気抵抗効果を示す磁性膜50と、この磁性膜のトレーリング側およびリーディング側に磁性膜50を挟むように配置されたシールド膜52a、52bと、で構成されている。これら磁性膜50、シールド膜52a、52bの下端は、スライダ42のディスク対向面43に露出している。
記録ヘッド56は、再生ヘッド54に対して、スライダ42のトレーリング端42b側に設けられている。記録ヘッド56は、磁気ディスク12の表面に対して垂直方向の記録磁界を発生させる主磁極66と、主磁極66のトレーリング側に配置され、主磁極直下の軟磁性層23を介して効率的に磁路を閉じるために設けられたトレーリングシールド(リターン磁極)68と、磁気ディスク12に信号を書き込む際、主磁極66に磁束を流すために主磁極66およびトレーリングシールド68を含む磁気磁路に巻きつくように配置された記録コイル71と、を有している。
主磁極66とトレーリングシールド68とに第1電源70が接続され、この第1電源から主磁極66、トレーリングシールド68を通して電流を直列に通電できるように電流回路が構成されている。
図3ないし図6に示すように、主磁極66は、磁気ディスク12の表面に対してほぼ垂直に延びている。主磁極66の磁気ディスク12側の先端部66aは、ディスク面に向かって先細に絞り込まれている。主磁極66の先端部66aは、例えば、断面が矩形状に形成され、主磁極66の先端面は、スライダ42のディスク対向面43に露出している。本実施形態において、主磁極66の先端部66aの幅は、磁気ディスク12におけるトラックの幅にほぼ対応している。
トレーリングシールド68は、ほぼU字形状に形成され、その先端部68aは、細長い矩形状に形成されている。トレーリングシールド68の先端面は、スライダ42のディスク対向面43に露出している。先端部68aのリーディング側端面68bは、磁気ディスク12のトラックの幅方向に沿って延びている。このリーディング側端面68bは、主磁極66のトレーリング側端面67aとライトギャップWGを置いてほぼ平行に対向している。
記録ヘッド56は、主磁極66の先端部66aとトレーリングシールド68との間に設けられた高周波発振子、例えば、スピントルク発振子74を備えている。スピントルク発振子74は、主磁極66の先端部66aのトレーリング側端面67aとリターン磁極68のリーディング側端面68bとの間に挟まれ、これらの端面と平行に配置されている。スピントルク発振子74は、その先端がABS面43に露出し、磁気ディスク12の表面に対して、主磁極66の先端面と同一の高さ位置に設けられている。スピントルク発振子74は、前述した制御回路基板25の制御の下、第1電源70から主磁極66、トレーリングシールド68に電圧を印加することにより、スピントルク発振子74の膜厚方向に直流電流が印加される。通電することにより、スピントルク発振子74の発振層の磁化が回転し、高周波磁界を発生させることが可能となる。これにより、スピントルク発振子74は、磁気ディスク12の記録層22に高周波磁界を印加する。このように、トレーリングシールド68と主磁極66はスピントルク発振子74に垂直通電する電極としても働く。
図3および図4に示すように、トレーリングシールド68は、ライトギャップWG、すなわち、スライダ42のディスク対向面43から離れた位置で、主磁極66の上部に接近した連結部65を有している。この連結部65は、例えばSiO2等の絶縁層67を介して主磁極66に連結されている。この絶縁層67により、主磁極66とトレーリングシールド68とが電気的に絶縁している。このように、絶縁層67を設けることにより、スピントルク発振子74の電極と兼用している主磁極66およびリターン磁極68を通じて、第1電源70から効率的にスピントルク発振子74に電流を印加することが可能となる。絶縁層67はSiO2以外にも、Al22を用いてもよい。
図3ないし図5に示すように、スピントルク発振子74は、下地層74a、スピン注入層(第2磁性体層)74b、中間層74c、発振層(第1磁性体層)74d、キャップ層74eを、主磁極66側からトレーリングシールド68側に順に積層して構成されている。そして、下地層74aとキャップ層74eが電極を兼用する主磁極66とトレーリングシールド68とにそれぞれ接続している。主磁極66の先端部66aのトレーリング側端面67aのトラック幅方向長さは、スピントルク発振子74のトラック幅方向長さよりも長いことが好ましい。
発振層(第1磁性体層)74dの保磁力は、主磁極66から印加される磁界よりも小さく、また、スピン注入層(第2磁性体層)74bの保磁力は、主磁極66から印加される磁界よりも小さい。
スピン注入層74bおよび発振層74dの材料として、CoPt、FeCoAl、CoFe、CoNiFe、NiFe、CoZrNb、FeN、FeSi、FeAlSi、FeCoAl、FeCoSi、CoFeB等の、比較的、飽和磁束密度が大きく膜面内方向に磁気異方性を有する軟磁性層やCoIr等の膜面内方向に磁化が配向したCoCr系の磁性合金膜を用いることができる。
また、スピン注入層74bおよび発振層74dには、膜面に対して垂直方向に磁化配向したCoCrPt、CoCrTa、CoCrTaPt、CoCrTaNb等のCoCr系磁性、TbFeCo等のRE−TM系アモルファス合金磁性層、Co/Pd、Co/Pt、Co/Ni、CoCrTa/Pd等のCo人工格子磁性層、CoPt系やFePt系の合金磁性層、SmCo系合金磁性層など、垂直配向性に優れた材料も適宜用いることができる。更に、飽和磁化や異方性磁界を調整するために、複数の上記材料を積層した積層膜を用いることもできる。積層膜を用いた場合には、発振層74dとスピン注入層74bとの飽和磁束密度(Bs)及び異方性磁界(Hk)を調整することができる。
発振層74dには、例えば、高Bs軟磁性材料(FeCo/NiFe積層膜)の厚さが5nm〜20nmの膜を用いることができる。この時、例えば、スピン注入層74bには、膜面垂直方向に磁化配向したCoPt合金からなる厚さが2nm〜60nmの膜を用いることができる。
中間層74cとしては、Cu、Au、Agなどのスピン透過率の高い非磁性材料を用いることができる。中間層74cの膜厚は、1原子層から3nm程度とすることができる。これにより発振層74dとスピン注入層74bの交換結合を少なくすることが可能となる。
スピントルク発振子74の素子のサイズ(積層方向に対して垂直な平面で切断したときの断面の大きさ)は、10nm四方から100nm四方にすることが望ましく、素子形状も直方体だけでなく、円柱状や六角柱状としてもよい。ただし、このサイズに限定されることなく、発振層74d、スピン注入層74bおよび中間層74cに用いられる材料及びこれらの大きさは任意に選択可能である。
なお、スピン注入層74b、中間層74c、発振層74dの順に積層したが、発振層、中間層、スピン注入層の順に積層してもよい。この場合、主磁極66と発振層74dとの距離が近くなり、主磁極66が発生する記録磁界と、発振層が発生する高周波磁界とが効率的に重畳する範囲が、媒体上で広くなり、良好な記録が可能となる。
スピントルク発振子74から発生される高周波磁界の周波数と強度は、スピントルク発振子74に加わる磁界の強度及び向きと、スピントルク発振子74に通電される電流の向きと大きさにより決定される。
図4ないし図6に示すように、記録ヘッド56は、スピントルク発振子74に補助磁界を印加する補助発振子として機能するコプレーナ・ウェーブガイド80を備えている。スピントルク発振し74の近傍に設けられたコプレーナ・ウェーブガイド80は、スピントルク発振子74に対して、磁気ディスク12と反対側に設けられた線路導体80aと、この線路導体を挟んで線路導体の両側で線路導体と共通平面に設けられた2つの接地導体80bと、を有している。本実施形態において、コプレーナ・ウェーブガイド80は、磁気ディスク12の表面とほぼ平行な平面内に設けられている。線路導体80aおよび接地導体80bは、トラック幅方向に互いに平行に延びている。また、コプレーナ・ウェーブガイド80は、図6に示すように、その発生補助磁界が、スピントルク発振子74の発振層74dをほぼ垂直に横切る位置に設けられている。コプレーナ・ウェーブガイド80の線路導体80aおよび接地導体80bは、配線83を介して第2電源82に接続されている。この第2電源82からコプレーナ・ウェーブガイド80に通電することにより、補助磁界81が発生される。第2電源82および第1電源70は、例えば、制御回路基板25に設けられ、制御回路基板上の制御部84に接続されている。また、配線83は、図2で示した中継FPC35を介して基板ユニット17に接続されている。
コプレーナ・ウェーブガイド80の特性インピーダンスZcopは、多くのマイクロ波対応のケーブルアセンブリ・コネクタ・アンプ等と同様に、50Ω前後に設計されていることが望ましい。コプレーナ・ウェーブガイド80は、誘電体の内部に設けられている。線路導体80aの幅はSW、2つの接地導体80bの間隔はdとする。また、線路導体80a、接地導体80bの厚さLは、SWおよびdに比較して十分に小さいものとする。
この場合、コプレーナ・ウェーブガイド80の特性インピーダンスは、以下の式1により算出される。
Figure 0005121979
ここで、εcopは基板の実効誘電率、Zcop,oはεr=1の場合のコプレーナ・ウェーブガイドの特性インピーダンス、ζ0=(μ0/ε0)1/2、kは第一種完全楕円積分、k=SW/d、d=SW+2S、k´=(1−k21/2である。誘電体をAlとしてZcopが50Ωとなるk=SW/dを計算すると、k=0.37となる。ただし、Zcopが50Ωからずれていたとしても、入力された電力の反射がおこるものの、実施することができる。具体的には、Zcopが10〜5000Ωの間であれば、好適に実施することができる。
コプレーナ・ウェーブガイド80まで電力を供給するための配線83には、公知の伝送路である同軸線路、ストリップライン、マイクロストリップライン、サスペンデットライン、スロットライン、短形導波管や円形導波管等の各種導波管等を好ましく用いることができる。また、コプレーナ・ウェーブガイド80の曲がり部分には、公知の手段である、同軸の中心導体を太くして広帯域化容量を設けたり同軸の中心導体を細くしたりする、同軸エルボの手段等を用いて、供給される電力の損失を小さくすることが出来る。
以上のように構成されたHDDによれば、VCM16を駆動することにより、ヘッドアクチュエータ14が回動し、磁気ヘッド33は、磁気ディスク12の所望のトラック上に移動され、位置決めされる。また、磁気ヘッド33は、磁気ディスク12の回転によってディスク表面とディスク対向面43との間に生じる空気流Cにより浮上する。HDDの動作時、スライダ42のディスク対向面43はディスク表面に対し隙間を保って対向している。図2に示すように、磁気ヘッド33は、ヘッド部44の記録ヘッド56部分が最も磁気ディスク12表面に接近した傾斜姿勢をとって浮上する。この状態で、磁気ディスク12に対して、再生ヘッド54により記録情報の読み出しを行うとともに、記録ヘッド56により情報の書き込みを行う。
情報の書き込みにおいては、図3および図6に示すように、スピントルク発振子74に第1電源70から直流電流を通電して高周波磁界を発生させ、この高周波磁界を磁気ディスク12の垂直磁気記録層22に印加する。また、記録コイル71により主磁極66を励磁し、この主磁極から直下の磁気ディスク12の記録層22に垂直方向の記録磁界100を印加する。同時に、主磁極66からライトギャップに向かう記録ギャップ磁界110が発生する。これにより、磁気記録層22に所望のトラック幅にて情報を記録する。記録磁界に高周波磁界を重畳することにより、高保持力かつ高磁気異方性エネルギーの磁気記録を行うことができる。
磁気記録層22の磁化反転の最中に、スピントルク発振子74から発生する高周波磁界の周波数を変化させる場合には、第2電源82からコプレーナ・ウェーブガイド80に通電し、コプレーナ・ウェーブガイドから補助磁界81を発生させる。これにより、記録ギャップ磁界110と補助磁界81とでつくられる合成磁界を変化させることができる。コプレーナ・ウェーブガイド80は、図示しない高周波電力を、高速に伝送することができる伝送路である。そのため、スピントルク発振子74から発生する高周波磁界の周波数を、より高速に変化させることが可能となる。
ここで、磁気記録層22の磁化反転の途中における、媒体磁化に加わる有効磁界を考えると、反転の途中では媒体磁化に加わる反磁界と異方性磁界が大きく変化するために、共鳴周波数が大きく変化する。そのため、磁化反転の途中においては、スピントルク発振子74から発生する高周波磁界の周波数を変化させることにより、さらに効率よく磁気記録層の磁化を反転させることができる。
図6、図7、図8に示すように、スピントルク発振子74に加わる磁界を時間変化させた例を示す。図7に破線で示す記録ギャップ磁界のX成分は、時間tに対して変化がないものとしている。これに対して、一点鎖線で示すコプレーナ・ウェーブガイド80から加わる磁界のX成分を、時間tに対して、一旦上昇させた後、所定時間経過後に、低下するように変化させる。これにより、記録ギャップ磁界のX成分とコプレーナ・ウェーブガイド80ら加わる磁界のX成分との合成は、実線で表したように変化する。すなわち、合成磁界のX成分は時間tの経過と共にいったん増加し、その後わずかに減少している。
一方、図8においては、合成磁界のX成分は時間tの経過と共に一旦減少し、その後わずかに増加している。どのように合成磁界のX成分を時間変化させるかは、スピントルク発振子74の特性や、磁気記録媒体の特性に依存して変えることとなる。
なお、コプレーナ・ウェーブガイド80に交流電力を供給したり、周波数や振幅を変調させた電力を供給したりすることも、可能である。
このような磁気ヘッド33を用いて磁気記録層22にデータを記録する場合、例えば、上向きのビートデータを書き込んだ後、磁化変転して下向きのビットデータを書き込む場合、図9に示すように、スピントルク発振子74に通電して高周波磁界を発生した(S1)後、主磁極66の励起電流を−Iwoから+Iwoとして記録磁界100の向きを反転する(S2)。
図10に示すように、主磁極66への印加電流の上昇時間をt1とする。そして、時間t2待機した後(S3)、図9に示すように、コプレーナ・ウェーブガイド80に電流Icpを印加し(S4)、その上昇時間をt3とする(t2>t3)。これにより、図12に示すように、コプレーナ・ウェーブガイド80から発生する磁界が時間t3で対応する値まで上昇する。
このように、主磁極66およびコプレーナ・ウェーブガイド80から磁界を発生させることにより、スピントルク発振子74に印加される発生磁界は図13に示すように変化する。主磁極66からスピントルク発振子74に印加されるギャップ磁界Hgapに、コプレーナ・ウェーブガイド80から発生する磁界を合成したトータルの印加磁界Htotalが大きくなる。図13において、td1+td2>td3である。ここで、td1は、主磁極励起電流Iwoを変化させはじめてから、実際に主磁極から発生する磁界が変化するまでに要する時間を示し、td2は、td1が経過した後、主磁極から発生する磁界が最大になるまでに要する時間を示している。td3は、HtotalがHgapと等しくなるまでに要する時間である。
このような磁界を印加することにより、磁気記録層22が磁化反転され、下向きのビット信号が書き込まれる。上記の構成によれば、コプレーナ・ウェーブガイドを用いない場合と比較して、Htotal が所定の磁場になるまでの時間td3を、Hgapが所定の磁場になるまでの時間(td1+td2)よりも短くすることができる。これにより、スピントルク発振子74の応答を速くすることができる。なお、HtotalがHgapの強度を超えた後、Hcpをゼロにしてもよい。
また、磁気記録層22の磁化反転をより小さな高周波磁界強度で行う場合、図14に示すように、例えば、上向きのビートデータを書き込んだ後、磁化変転して下向きのビットデータを書き込む場合、まず、スピントルク発振子74に通電して高周波磁界を発生し(S1)、主磁極66の励起電流を−Iwoから+Iwoとして記録磁界100の向きを反転する(S2)。
主磁極66への印加電流の上昇時間をtd11とする。td11が経過した後、主磁極から発生する磁界が最大になるまでに要する時間をtd12とする。そして、時間t11待機した後(S3)、コプレーナ・ウェーブガイド80に電流Icpを印加し(S4)、更に時間t12(t11<t12)が経過した後(S5)、コプレーナ・ウェーブガイド80への印加電流Icpをゼロとする(S6)。
これにより、図15に示すように、コプレーナ・ウェーブガイド80からの発生磁界Hcpとギャップ磁界Hgapとの合成磁界Htotalは、時間t11の経過と共に一旦減少し、その後、時間t12で再び増加する。磁気記録層22の記録磁化の向きに同期させて補助発振子から印加する補助磁界81を変化させる。このような合成磁界Htotalをスピントルク発振子74に印加することにより、スピントルク発振子74から発生する高周波磁界の周波数を、より高速に変化させることができる。これにより、より小さな高周波磁界強度で磁気記録層22が磁化反転され、下向きのビット信号が書き込まれる(S7)。
上記のように構成された実施形態によれば、補助発振子によってスピントルク発振子に補助磁界を印加することにより、スピントルク発振子から発生する高周波磁界の周波数を、より高速に変化させることができる。これにより、十分な記録能力の発揮し、安定した記録特性を得ることが可能な記録ヘッド、これを備えたディスク装置、および記録ヘッドによる記録方法が得られる。
次に、他の実施形態に係るHDDの磁気ヘッドについて説明する。なお、以下に説明する他の実施形態において、前述した第1の実施形態と同一の部分には、同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略し、第1の実施形態と異なる部分を中心に詳しく説明する。
(第2の実施形態)
図16は、第2の実施形態に係るHDDの磁気ヘッドにおける記録ヘッド56および磁気ディスク12を模式的に示している。本実施形態によれば、記録ヘッド56は、補助発振子として、スピントルク発振子74の近傍に設けられたコプレーナ・ウェーブガイド80を備えている。本実施形態において、コプレーナ・ウェーブガイド80は、スピントルク発振子74に対して、磁気ディスク12と反対側に設けられ、更に、磁気ディスク12の表面とほぼ直交する平面に設けられている。
このような構成においても前述した第1の実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
図17は、第3の実施形態に係るHDDの磁気ヘッドにおける記録ヘッド56および磁気ディスク12を模式的に示している。本実施形態によれば、記録ヘッド56は、補助発振子として、スピントルク発振子74の近傍に設けられたストリップ線路86を備えている。ストリップ線路86は、線路導体86aと、この線路導体86aを上下から挟む2つの接地導体86b、86cとを有している。これらの線路導体86aおよび接地導体86b、86cは配線を介して第2電源に接続されている。
スピントルク発振子74は、線路導体86aと、接地導体86cとの間に設置されている。ストリップ線路86に通電することにより、このストリップ線路からスピントルク発振子74に対して補助磁界87を加えることが可能である。
(第4の実施形態)
図18は、第4の実施形態に係るHDDの磁気ヘッドにおける記録ヘッド56および磁気ディスク12を模式的に示している。本実施形態によれば、記録ヘッド56は、補助発振子として、スピントルク発振子74の近傍に設けられたマイクロストリップ線路88を備えている。マイクロストリップ線路88は、線路導体88aと、接地導体88bとを有している。これらの線路導体88aおよび接地導体88bは配線を介して第2電源に接続されている。
スピントルク発振子74は、線路導体88aと、接地導体88cとの間に設置されている。マイクロストリップ線路88に通電することにより、このマイクロストリップ線路からスピントルク発振子74に対して補助磁界90を加えることが可能である。
(第5の実施形態)
図19は、第5の実施形態に係るHDDの磁気ヘッドにおける記録ヘッド56および磁気ディスク12を模式的に示している。本実施形態によれば、記録ヘッド56は、補助発振子として、スピントルク発振子74の近傍に設けられたレッヘル線92を備えている。レッヘル線92は、2つの線路導体92a、92bを有し、これらの線路導体は配線を介して第2電源に接続されている。スピントルク発振子74は、線路導体92a、92bとの間に設置されている。レッヘル線92に通電することにより、このレッヘル線からスピントルク発振子74に対して補助磁界94を加えることが可能である。
第2ないし第5の実施形態において、HDDおよび磁気ヘッドの他の構成は、前述した第1の実施形態と同一である。
上記のように構成された第2ないし第5の実施形態に係る記録ヘッド56においても、補助発振子によってスピントルク発振子に補助磁界を印加することにより、スピントルク発振子から発生する高周波磁界の周波数を、より高速に変化させることができる。これにより、十分な記録能力の発揮し、安定した記録特性を得ることが可能な記録ヘッド、これを備えたディスク装置、および記録ヘッドによる記録方法が得られる。
本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
10…筺体、11…ベース、12…磁気ディスク、13…スピンドルモータ、
14…ヘッドアクチュエータ、25…制御回路基板、30…サスペンション、
42…スライダ、43…ディスク対向面、44…ヘッド部、54…再生ヘッド、
56…記録ヘッド、66…主磁極、66a…先端部、68…トレーリングシールド、
70…第1電源、71…記録コイル、74…スピントルク発振子、
80…コプレーナ・ウェーブガイド、80a…線路導体、80b…接地導体、
82…第2電源、84…制御部、86…ストリップ線路、
88…マイクロストリップ線路、92…レッヘル線

Claims (8)

  1. 記録媒体に記録磁界を印加する主磁極と、
    前記主磁極にライトギャップを置いて対向するトレーリングシールドと、
    前記主磁極と前記トレーリングシールドとの間に少なくともその一部が設けられ、前記記録媒体に高周波磁界を印加するスピントルク発振子と、
    前記スピントルク発振子の近傍に設けられ、前記スピントルク発振子に補助磁界を印加する補助発振子と、を備え、
    前記補助発振子は、その発生補助磁界が、前記スピントルク発振子の発振層をほぼ垂直に横切る位置に設けられているとともに、コプレーナ・ウェーブガイドを備えている記録ヘッド。
  2. 前記コプレーナ・ウェーブガイドは、前記スピントルク発振子に対して、前記記録媒体と反対側に設けられた線路導体と、この線路導体の両側で線路導体と共通平面に設けられた2つの接地導体と、を有している請求項に記載の記録ヘッド。
  3. 前記コプレーナ・ウェーブガイドは、前記記録媒体の表面とほぼ平行に設けられている請求項に記載の記録ヘッド。
  4. 前記コプレーナ・ウェーブガイドは、前記記録媒体の表面と交差する方向の平面に設けられている請求項に記載の記録ヘッド。
  5. 前記スピントルク発振子に電流を供給する第1電源と、前記補助発振子に電流を供給する第2電源と、前記第1および第2電源の通電量、通電タイミングを前記記録媒体の記録磁化の向きに同期して制御する制御部と、を備えている請求項1ないしのいずれか1項に記載の記録ヘッド。
  6. 磁気記録層を有するディスク状の記録媒体と、
    前記記録媒体を支持しているとともに回転する駆動部と、
    前記記録媒体に対し情報処理を行う請求項1ないしのいずれか1項に記載の記録ヘッドと、を備えるディスク装置。
  7. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の記録ヘッドを用いた磁気記録方法であって、 スピントルク発振子から磁気記録媒体の記録領域に高周波磁界を印加した状態で、記録ヘッドの主磁極から前記記録領域に記録磁界を印加し、
    前記記録磁界を印加している間、前記記録ヘッドの補助発振子から前記スピントルク発振子に補助磁界を印加して前記スピントルク発振子で発生する高周波磁界を変化させる 磁気記録方法。
  8. 前記磁気記録媒体に記録を行う際に、前記磁気記録媒体の記録磁化の向きに同期させて前記補助発振子から印加する補助磁界を変化させる請求項に記載の磁気記録方法。
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