JP2012029355A - 回転電機の固定子 - Google Patents

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Abstract

【課題】相間渡り線間での衝突や摺動が発生しないようにした回転電機の固定子を提供する。
【解決手段】回転電機の固定子20は、周方向に複数のスロット31を有する円環状の固定子コア30と、固定子コア30のスロット31に巻装された複数の導線50からなる固定子巻線40とを備える。固定子巻線40は、複数の導線50が接続されてなる3本の相巻線43U,43V,43Wを有する。固定子コア30の軸方向端面から突出した固定子巻線40のコイルエンド42a上に、相巻線43U,43V,43Wの端末同士を接続する第1〜第5相間渡り線73〜77を有する。第1〜第5相間渡り線73〜77は、本体部の重なり合った部分同士が固着材80により相互に固定されている。
【選択図】図18

Description

本発明は、例えば車両において電動機や発電機として使用される回転電機の固定子に関する。
従来より、回転電機の固定子として、周方向に複数のスロットを有する円環状の固定子コアと、固定子コアのスロットに巻装された複数の導線からなる固定子巻線と、を備えたものが一般的に知られている。
そして、特許文献1には、固定子巻線は、複数の導線が接続されてなる複数の相巻線を有するとともに、固定子コアの軸方向端面から突出した固定子巻線のコイルエンド上に、相巻線の端末同士を接続する複数の相間渡り線を有するものが開示されている。この場合、複数の相間渡り線は、固定子コアの周方向において重なりを状態に配置されている。
特開2010−11623号公報
ところで、上記の回転電機においては、通電に伴うローレンツ力や外部からの振動荷重により、固定子巻線は振動し、近接する相間渡り線同士で衝突や摺動が発生する。この衝突や摺動により、相間渡り線やその被覆材が破損した場合には、固定子巻線の絶縁性が低下し、固定子としての機能が損なわれるという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、相間渡り線間での衝突や摺動が発生しないようにした回転電機の固定子を提供することを解決すべき課題とするものである。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、周方向に複数のスロットを有する円環状の固定子コアと、該固定子コアの前記スロットに巻装された複数の導線からなる固定子巻線と、を備えた回転電機の固定子において、前記固定子巻線は、複数の前記導線が接続されてなる複数の相巻線を有するとともに、前記固定子コアの軸方向端面から突出した前記固定子巻線のコイルエンド上に、前記相巻線の端末同士を接続する複数の相間渡り線を有し、少なくとも一部の前記相間渡り線が相互に固定されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、少なくとも一部の相間渡り線が相互に固定されているので、自動車の走行や回転電機の稼働に伴って発生する振動による相間渡り線の変位量を低減することができる。そのため、相間渡り線間における衝突や摺動の発生を防止することができる。
請求項2に記載の発明は、近接する複数の前記相間渡り線は、相互に圧接することにより固定されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、相間渡り線が振動する際に、圧接する相間渡り線同士に発生する摩擦力により相間渡り線の振動を減衰させることができる。これにより、相間渡り線間の衝突や摺動の発生を防止することができる。
請求項3に記載の発明は、相互に圧接する前記相間渡り線の間に弾性部材が介在されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、相間渡り線が振動する際に、弾性部材がその振動を吸収するため、相間渡り線の振動量を低減することができる。これにより、相間渡り線同士の接触も抑制されるので、摺動に伴う表面の摩耗を防止することができる。
請求項4に記載の発明は、近接する複数の前記相間渡り線は、固着材を用いて固定されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、近接する相間渡り線同士を機械的に固着することで、振動によって発生する相間渡り線同士の衝突や摺動を防止し、相間渡り線や結線部の破損を防止することができる。
請求項5に記載の発明は、前記固着材は、樹脂材により形成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、樹脂材を熱処理することによって、相間渡り線同士の固定を簡単容易に行うことが可能となる。また、固定すべき相間渡り線と樹脂材を一体成形することにより、相間渡り線同士を固定することができるので、この場合にも、相間渡り線同士の固定を簡単容易に行うことができる。また、相間渡り線が樹脂皮膜で被覆されている場合には、樹脂被膜と固着材に線膨張係数の近い樹脂材料を用いることで、温度変化時の膨張や収縮に伴い発生する剪断力を低減することができるので、樹脂被膜や固着材の破損発生を防止することが可能となる。
樹脂材としては、熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂の中から適宜選択することができる。熱硬化性樹脂としては、例えばエポキシ系樹脂やポリエステル系樹脂等が挙げられる。また、熱可塑性樹脂としては、例えばナイロン系樹脂やポリフェニレンサルファイド(PPS)等が挙げられる。
請求項6に記載の発明は、前記樹脂材は、熱硬化性樹脂であることを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、樹脂材が熱硬化性を有するため、雰囲気温度が高温となる環境下や通電により相間渡り線の導体部が高温になる場合でも、固着材の固着力を維持することができる。
請求項7に記載の発明は、前記固着材は、近接する複数の前記相間渡り線の平面部同士を該平面部同士が平行になるように固着していることを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、相間渡り線間に存在する固着材の厚みを均一にすることで、温度変化のある環境下においても、固着材内の温度分布を平滑化し、温度差に起因する固着材の破損を防止することができる。
請求項8に記載の発明は、複数の前記相間渡り線のうちの少なくとも前記固定子巻線の軸方向最外方側に位置する2本の相間渡り線同士が固定されていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明によれば、固定子巻線の軸方向最外方側に位置する2本の相間渡り線同士を固定しておくことで、近接する他の相間渡り線が振動した際に固定された2本の相間渡り線と接触するため、振動による変位量を低減することができる。
請求項9に記載の発明は、複数の前記相間渡り線のうちの少なくとも中性点に繋がる前記相間渡り線が、これに近接する前記相間渡り線と固定されていることを特徴とする。
請求項9に記載の発明によれば、多相の固定子巻線の中性点では複数の相巻線が結線されることから、他の結線部よりも強度が低いと考えられるため、中性点に繋がる相間渡り線を固定することで振動による変位を抑制し、中性点の結線部の破損を防止することができる。
請求項10に記載の発明は、前記コイルエンドは、複数の前記相間渡り線と複数の前記導線とにより形成され、前記コイルエンドの少なくとも前記相間渡り線が固定されていることを特徴とする。
請求項10に記載の発明によれば、導線が密集しているコイルエンドでは、導線同士の干渉により振動時の変位量が低減されるのに対して、相間渡り線は、密集しない状態に配置され干渉しないため、コイルエンドの少なくとも相間渡り線を固定することで、振動時の変位量を低減することができる。
請求項11に記載の発明は、前記相間渡り線は、導体部と該導体部を被覆する絶縁皮膜とを有することを特徴とする。
請求項11に記載の発明によれば、相互に固定された相間渡り線の導体部同士の間に絶縁皮膜が存在するため、振動によって導体部同士間に発生する荷重を低減することができる。
請求項12に記載の発明は、前記相間渡り線は、延伸方向と直角な方向の断面形状が矩形の平角線であり、近接する複数の前記相間渡り線は、平面部同士が固定されていることを特徴とする。
請求項12に記載の発明によれば、平角線である相間渡り線の平面部同士を固定することで、固定面積を大きくとることができるため、相間渡り線同士の固定力を大きくすることができる。
請求項13に記載の発明は、前記相間渡り線は、延伸方向と直角な方向の断面形状が2辺の長さが異なる矩形の平角線であり、近接する複数の前記相間渡り線は、幅広の平面部同士が固定されていることを特徴とする。
請求項13に記載の発明によれば、平角線である相間渡り線の平面部のうち幅広面同士を固定することで、固定面積を大きくとることができるため、相間渡り線同士の固定力を大きくすることができる。
請求項14に記載の発明は、前記固定子コアは、周方向に分割された複数の分割コアを組み付けて円環状に形成されていることを特徴とする。
請求項14に記載の発明によれば、複数の分割コアを組み付けて形成された固定子コアは、一体に形成された固定子コアに比べて、振動による変位量が増大するため、上記の請求項1〜13に記載の発明の奏する作用および効果を十分に発揮させることができる。
実施形態1に係る回転電機の固定子の全体斜視図である。 実施形態1に係る回転電機の固定子の平面図である。 実施形態1に係る回転電機の固定子の側面図である。 実施形態1に係る固定子コアの平面図である。 実施形態1に係る分割コアの平面図である。 実施形態1に係る固定子巻線の全体斜視図である。 実施形態1に係る固定子巻線の側面図である。 実施形態1に係る固定子巻線の平面図である。 実施形態1に係る固定子巻線の底面図である。 (A)(B)は実施形態1において用いられる導線の断面図である。 (A)は実施形態1において用いられる導線の上面図であり、(B)はその導線の平面図である。 (A)は実施形態1において用いられる導線のターン部の形状を示す斜視図であり、(B)は隣接する複数のターン部を示す斜視図である。 実施形態1において用いられる導線集積体の図13(B)の下方側から見た上面図である。 実施形態1において用いられる導線集積体の正面図である。 実施形態1において導線集積体を円筒形状に巻き付けた場合の1本の導線の斜視図である。 実施形態1において用いられる固定子巻線の結線図である。 実施形態1において各スロットの最外径側に配置される各導線の第1スロット収容部の配置位置を示す説明図である。 実施形態1の固定子巻線において1本の導線(U1−4’)のスロット収容部の配置位置および軌跡を示す説明図である。 実施形態1におけるV相の相巻線の接続状態を示す巻線仕様図である。 実施形態1において用いられる相互に固定された状態の相間渡り線を示す図であって、(A)はその相間渡り線の平面図、(B)は(A)のI−I線に沿って切断した断面図である。 実施形態1において用いられる相間渡り線を固定子巻線から取り外した状態の分解斜視図である。 実施形態2において用いられる相互に固定された状態の相間渡り線を示す図であって、(A)はその相間渡り線の平面図、(B)は(A)のII−II線に沿って切断した断面図である。 変形例1に係る相互に固定された状態の相間渡り線の断面図である。 変形例2に係る相互に固定された状態の相間渡り線の断面図である。 変形例3に係る相互に固定された状態の相間渡り線の断面図である。 実施形態3において用いられる接続部材の平面図である。 (A)は実施形態3において用いられる相間渡り線の斜視図であり、(B)はその相間渡り線が埋め込まれた樹脂成形体の斜視図である。 実施形態3において用いられる樹脂成形体を固定子巻線に取り付ける前の状態の分解斜視図である。
以下、本発明に係る回転電機の固定子の実施形態について図面を参照しつつ具体的に説明する。
〔実施形態1〕
以下、本発明に係る回転電機の固定子の実施形態について図1〜図17を参照しつつ具体的に説明する。図1は、本実施形態に係る回転電機の固定子の全体斜視図である。図2は、その固定子の平面図である。図3は、その固定子の側面図である。
本実施形態の固定子20は、例えば車両の電動機及び発電機を兼ねる回転電機に使用されるものであって、内周側に回転子(図示せず)を回転自在に収容する。回転子は、固定子20の内周側と向き合う外周側に、永久磁石により磁性が異なる複数の磁極を周方向に交互に形成している。固定子20は、図1〜図3に示すように、固定子コア30と、複数(本実施形態では48本)の導線50から形成される三相の固定子巻線40とを備えている。なお、固定子コア30と固定子巻線40との間には、絶縁紙を配してもよい。
固定子コア30について図4および図5を参照して説明する。図4は、本実施形態に係る固定子コアの平面図である。図5は、本実施形態に係る分割コアの平面図である。固定子コア30は、図4に示すように、内周に複数のスロット31が形成された円環状を呈している。複数のスロット31は、その深さ方向が径方向と一致するように形成されている。固定子コア30に形成されたスロット31の数は、回転子の磁極数(8磁極)に対し、固定子巻線40の一相あたり2個の割合で形成されている。本実施形態では、8×3×2=48より、スロット数は48個とされている。
固定子コア30は、図5に示す分割コア32を所定の数(本実施形態では24個)を周方向に連結して形成されている。分割コア32の外周には、外筒37が嵌合されている(図1〜4参照)。分割コア32は、一つのスロット31を区画するとともに、周方向で隣接する分割コア32との間で一つのスロット31を区画する形状を呈している。具体的には、分割コア32は、径方向内方に伸びる一対のティース部33と、ティース部33を径方向外方で連結するバックコア部34とを有している。
固定子コア30を構成する分割コア32は、複数枚の電磁鋼板を積層させて形成されている。積層された電磁鋼板の間には、絶縁薄膜が配置されている。分割コア32は、この電磁鋼板の積層体からだけでなく、従来公知の金属薄板および絶縁薄膜を用いて形成してもよい。
次に、固定子巻線40について図6〜図9を参照して説明する。図6は、本実施形態に係る固定子巻線の全体斜視図であり、図7は側面図、図8は平面図、図9は底面図である。
固定子巻線40は、図6〜図9に示すように、複数の導線50により円筒形状に形成されており、固定子コア30のスロット31内に収容されるストレート部41と、このストレート部41の両端においてスロット31外に配置されるコイルエンド42a,42bを有する。一方のコイルエンド42aの端面において、出力線および中性点が軸方向に突出するとともに、内径側から突出した導線50の端部を外径側から突出した導線50の端部に接続する渡り部70が設けられている。
固定子巻線40を構成する導線50は、図10(A)に示すように、銅製の導体67と、導体67の外周を覆い導体67を絶縁する内層68a及び外層68bからなる絶縁被膜68とから形成されている。内層68aおよび外層68bを合わせた絶縁被膜68の厚みは、100μm〜200μmの間に設定されている。このように、内層68aおよび外層68bからなる絶縁被膜68の厚みが厚いので、導線50同士を絶縁するために導線50同士の間に絶縁紙等を挟み込む必要がなくなっているが、導線50同士の間あるいは固定子コア30と固定子巻線40との間に絶縁紙を配設してもよい。
外層68bは、ナイロン等の絶縁材で形成され、内層68aは外層68bよりもガラス転移温度の高い熱可塑性樹脂またはポリアミドイミド等の絶縁材で形成されている。これにより、回転電機に発生する熱により外層68bは内層68aよりも早く結晶化するため、外層68bの表面硬度が高くなり、導線50に傷がつきにくくなる。このため、後述するターン部52に段部を形成する加工を施した導線50の絶縁を確保することができる。
さらに、導線50は、図10(B)に示すように、内層68aおよび外層68bからなる絶縁被膜68の外周をエポキシ樹脂等からなる融着材69で被覆してもよい。これにより、融着材69は、回転電機に発生する熱により絶縁被膜68よりも早く溶融するので、同じスロット31に収容されている複数の導線50同士が融着材69同士により熱接着する。その結果、同じスロット31に収容されている複数の導線50が一体化し導線50同士が硬化することで、スロット31内の導線50の機械的強度が向上する。なお、絶縁被膜68の外層68bには、ポリフェニレンサルファイド(PPS)よりなる被膜を用いてもよい。
図11に、導線50を平面上に展開した場合の図を示す。導線50は、図11に示すように、固定子コア30のスロット31内に収容される複数のスロット収容部51と、スロット31から固定子コア30の外に突出し、周方向に異なるスロットに収容されているスロット収容部51同士を接続している複数のターン部52とを有する。具体的に、複数のスロット収容部51は、少なくとも、スロット31に収容される第1スロット収容部51Aと、第1スロット収容部51Aから周方向に離間したスロット31に収容される第2スロット収容部51Bと、第2スロット収容部51Bから周方向に離間したスロット31に収容される第3スロット収容部51Cを含む。また、複数のターン部52は、少なくとも、固定子コア30の一端側におけるスロット31の外部で第1スロット収容部51Aと第2スロット収容部52Bを接続する第1ターン部52Aと、固定子コア30の他端側におけるスロット31の外部で第2スロット収容部51Bと第3スロット収容部51Cを接続する第2ターン部52Bを含む。なお、本実施形態においては、図11に示すように、各導線50は、12個のスロット収容部51A〜51Lと、11個のターン部52A〜52Kを備えている。
具体的に、本実施形態におけるスロット収容部51は、図11の左端に位置する第1スロット収容部51Aから順に、固定子コア30の周方向に離間したスロット31にそれぞれ収容される第2スロット収容部51B、第3スロット収容部51C、・・・、第12スロット収容部51Lの12個からなる。また、ターン部52は、固定子コア30の一端側におけるスロット31の外部と固定子コア30の他端側におけるスロット31の外部とで交互にスロット収容部51同士を接続する第1ターン部52A、第2ターン部52B、・・・、第10ターン部52J、および第11スロット収容部51Kと第12スロット収容部51Lを接続する第11ターン部52Kの11個からなる。
この導線50の隣り合うスロット収容部51同士の周方向(矢印Y方向)の離間距離Xは、全ての箇所で異なるようにされている。この場合、離間距離Xは、導線50の第1スロット収容部51A側から第12スロット収容部51L側に向かうにつれて、徐々に短くなるようにされている。即ち、離間距離Xは、X1>X2>X3>X4>X5>X6>X7>X8>X9>X10>X11となっている。なお、離間距離Xは、固定子コア30の周方向において隣り合うスロット31同士の離間距離(スロットピッチ)を考慮して適宜設定される。
導線50の両端には、他の導線50等と接続するための引出し部53a、53bが設けられている。一方の引出し部53aは、第1スロット収容部51Aの端末から内側(図11の右側)へ戻るように、スロット収容部間のターン部の略半分の長さに形成されたターン部52Mを介して形成されている。よって、一方の引出し部53aは、第1スロット収容部51Aからターン部52Mの長さだけ内側(図11の右側)へ寄った所に位置している。他方の引出し部53bは、第12スロット収容部51Lの端末から内側(図11の左側)へ戻るように、スロット収容部間のターン部の略半分の長さに形成されたターン部52Nを介して形成されている。よって、他方の引出し部53bは、第12スロット収容部51Lからターン部52Nの長さだけ内側(図11の左側)へ寄った所に位置している。他方の引出し部53bとターン部52Nとの間には、固定子巻線40の軸方向端面上で固定子コア30の径方向外方へ折り曲げられて配置される渡り部70が設けられている。
ターン部52の略中央部には、第1スロット収容部51A、第2スロット収容部51B、第3スロット収容部51C、・・・、第12スロット収容部51Lを導線50の長手方向およびスロット収容部51の長手方向に直交する方向に順次段差が生じるようにクランク部54(図12参照)が形成されている。その結果、導線50は図11(A)に示すように階段状の形状を有することになる。
図12に、図11に示す導線50を用いて円筒形状の固定子巻線40を形成した場合のターン部52の形状を示す斜視図を示す。図12(A)に示すように、ターン部52は、固定子コア30の径方向に変位して固定子コア30の端面30aに沿って延びるクランク部54を有する。クランク部54のクランク形状によるずれ量(径方向への変位量)は、ターン部52の径方向厚み分である。これにより、ターン部52によって接続されたスロット収容部51同士は、ターン部52の径方向厚み分だけ変位している。このようにクランク部54がターン部52に設けられていることにより、図12(B)に示すように周方向に隣接している導線50のターン部52同士を密に巻回できる。また、図12(B)に示すように周方向に隣接するターン部52は互いに同じ形状であり、ターン部52同士が干渉するのを防止している。
また、スロット31から固定子コア30の外に突出するターン部52の突出箇所に、導線50がまたがって設置されているスロット同士に向けて固定子コア30の軸方向両側の端面30aに沿って段部55が形成されている。これにより、スロット31から突出している導線50のターン部52の突出箇所の間隔、言い換えればターン部52が形成する三角形状部分の底辺の長さは、導線50がまたがって設置されているスロット同士の間隔よりも狭くなっている。その結果、コイルエンド42a,42bの高さが低くなる。
また、固定子コア30の端面30aに沿った段部55の長さをd1、周方向に隣接するスロット同士の間隔をd2とすると、d1≦d2になっている。これにより、導線50の段部55が周方向に隣り合うスロットから突出する導線50と干渉することを防止できる。これにより、周方向に隣接するスロットから突出する導線50同士が互いに干渉することを避けるために、コイルエンド42a,42bの高さが高くなったり、あるいはコイルエンド42a,42bの径方向の幅が大きくなったりすることを防止できる。その結果、コイルエンド42a,42bの高さが低くなる。さらに、コイルエンド42a,42bの径方向の幅が小さくなるので、固定子巻線40が径方向外側に張り出すことを防止する。
さらに、導線50には、ターン部52の略中央部のクランク部54と、ターン部52の突出箇所に形成した段部55との間に、それぞれ2個の段部56が形成されている。つまり、固定子コア30の一方の軸方向の端面30a側の導線50のターン部52には、1個のクランク部54と合計6個の段部55、56が形成されている。これにより、クランク部54や段部55、56を形成しない三角形状のターン部の高さに比べ、ターン部52の高さが低くなる。クランク部54のクランク形状も、段部55、56と同様に、固定子コア30の端面30aに沿って形成されている。したがって、導線50のターン部52は、クランク部54を挟んで両側が階段状に形成されている。
固定子巻線40は、図11に示した導線50を48本用いて形成されている。ただし、固定子巻線40に出力線や中性点などを設けるために、渡り部70を設けていない導線50を適宜混在させても良い。したがって、本実施形態では、48本の導線50の全ては、各導線50の両端部に形成された引出し部53a、53bの間において同じ形状に成形されている。
この固定子巻線40を形成するには、先ず、48本の導線50を、それぞれの第1スロット収容部51Aが固定子コア30の隣接するスロット31の周方向距離(1スロットピッチ)だけ導線50の長手方向にずれるようにして順次積み重ねる。これにより、図13(A)(B)に示すように、長手方向両端部に階段状に傾斜した傾斜面45aを有する帯状の導線集積体45を形成する。なお、図13(A)において、積み重ね最初の導線50aは左側端部の最下方に位置しており、積み重ね最後の導線50bは右側端部の最上方に位置している。このように導線50を積み重ねることで、上記の導線50を固定子巻線40において周方向に複数有する構成となる。
そして、その導線集積体45を、長手方向一端側から巻き付けて、径方向の厚みが全周で一定となるように円筒形状に成形する。本実施形態では、図13(A)において、積み重ね最初の導線50aが内側となるようにして、導線集積体45の左端側から反時計回り方向(矢印Z方向)に巻き付けを開始し、導線集積体45の長手方向両端部の傾斜面45a同士が互いに面接触した状態に巻き付けられている。これにより、円筒形状に成形された導線集積体45の各導線50は、図13(C)に示すように、周方向に略1周半する渦巻き状に巻き付けられている。即ち、各導線50は、固定子コア30の中心軸線Oの回りを渦巻き状に延伸するように成形されている(図16参照)。
その後、48本の導線50のうち所定の導線50の引出し部53a、53bを溶接で接続することにより、図6〜図9に示す固定子巻線40が得られる。ここで、固定子巻線40の最も外径側に位置するターン部52は、スロット31の最も外径側に収容されたスロット収容部51よりも外径側に突出していないので、固定子巻線40のコイルエンド42a,42bの外径寸法を小さくできる。
この固定子巻線40を構成する導線50は、ターン部52の略中央部に、ターン部52の径方向厚み分だけ径方向にずれたクランク部54が設けられていることにより、ターン部52によって接続されたスロット収容部51同士は、固定子コア30の中心軸線からの半径距離が、スロット収容部51の径方向厚み分だけ異なっている。また、導線50は、隣り合うスロット収容部51同士の離間距離Xが、導線50の第1スロット収容部51A側から第12スロット収容部51L側に向かうにつれて、徐々に短くなるようにされており、全ての箇所で実質的に異なっている(図8参照)。これらのことから、固定子巻線40は、径方向に重なり合うスロット収容部51が、周方向に位置ずれすることなく径方向一列にストレートな状態に整列するようになるので、真円筒形状により近い形状にすることができる(図6および図7参照)。
この固定子巻線40は、複数の導線の第1スロット収容部51A同士、第2スロット収容部51B同士、・・・、第12スロット収容部51L同士をそれぞれ周方向に連続するスロットに配置するとともに、第1スロット収容部51A同士、第2スロット収容部51B同士、・・・、第12スロット収容部51L同士の固定子コアの中心軸線Oからの半径距離がそれぞれ等しくなるよう配置されているので、固定子巻線40の外径寸法および内径寸法を周方向で均一化することができる。
この固定子巻線40は、図14に示すように、それぞれ16本の導線50が直列に接続されてなる3本の相巻線43U、43V、43WをY結線した三相巻線として形成されている。図15は、本実施形態において各スロット31の最外径側に配置される各導線50の第1スロット収容部51Aの配置位置を示す説明図である。図15において、各導線50のスロット収容部51は、12個の破線円と放射方向に延びる破線とが交差する位置に配置されており、最外径側と最内径側のみが矩形断面形状で表されている。また、放射方向に1列に並んだスロット収容部51の外側には、それぞれ対応する1〜48のスロット番号が付されている(以後、図16においても同じ)。また、スロット番号の外側には、それぞれのスロットの最外径側(第12層)に、巻回の始端側となる第1スロット収容部51Aが配置される導線の番号が付されている。
各相巻線43U、43V、43Wを構成する16本の導線50は、8個の同一のスロット31にスロット収容部51が収容される8本の導線50と、それら8個のスロット31とは別の8個の同一のスロット31にスロット収容部51が収容される8本の導線50とに分かれている。例えばU相の相巻線43Uの場合には、8本の導線(U1−1)〜(U1−4)および(U1−1’)〜(U1−4’)は、外径側から内径側に向かって反時計回りに巻回されて、それぞれのスロット収容部51が、1番スロット、7番スロット、13番スロット、19番スロット、25番スロット、31番スロット、37番スロットおよび43番スロットに収容される。また、他の8本の導線(U2−1)〜(U2−4)および(U2−1’)〜(U2−4’)は、外径側から内径側に向かって反時計回りに巻回されて、それぞれのスロット収容部51が、2番スロット、8番スロット、14番スロット、20番スロット、26番スロット、32番スロット、38番スロットおよび44番スロットに収容される。
なお、図15には、代表として導線(U1−1)の軌跡が示されている。図15において、黒四角で示された部分は導線(U1−1)のスロット収容部51が配置されていることを示し、導線(U1−1)の周方向に延びる太線は、固定子コア30の軸方向一方側(図15の紙面手前側)に位置するターン部52を示し、導線(U1−1)の周方向に延びる二点鎖線は、固定子コア30の軸方向他方側(図15の紙面後側)に位置するターン部52を示す(以後、図16においても同じ)。
この固定子巻線40は、図15に示すように、各スロット31において、8本の導線50のスロット収容部51が径方向に12層、積層された状態になっている。導線(U1−1)は、始端側の第1スロット収容部51Aが1番スロットの最外層(第12層)に位置し、終端側の第12スロット収容部51Lが19番スロットの最内層(第1層)に位置している。
また、固定子巻線40を構成する48本の導線50は、長手方向(周方向)に1スロットピッチずつずれて配置されているので、各導線50の始端側となる第1スロット収容部51Aが、48個の各スロット31の最外層(第12層)に順に収容されている。下記の表1は、1番〜48番の各スロット31において、最外層に位置する導線の番号と、最内層に位置する導線の番号をまとめたものである。
Figure 2012029355
固定子巻線40を構成する導線50は、各導線50の一端側(第1スロット収容部51A側)から他端側(第12スロット収容部51L側)に向かうにつれて、スロット収容部51の固定子コア30の中心軸線Oからの半径距離が順次小さくなっている。本実施形態の場合、各導線50は、ターン部52によって接続されたスロット収容部51同士の固定子コア30の中心軸線Oからの半径距離がスロット収容部51の径方向厚み分異なっている。
図16は、固定子巻線40を図15の裏側から見た場合の、1本の導線(U1−4’)の軌跡を示す図である。この導線(U1−4’)は、始端側となる第1スロット収容部51Aが43番スロットの第12層(最外層)に配置され、第2スロット収容部51Bが1番スロットの第11層に配置され、第3スロット収容部51Cが7番スロットの第10層に配置され、第4スロット収容部51Dが13番スロットの第9層に配置され、最終の第12スロット収容部51Lが13番スロットの第1層(最内層)に配置されている。即ち、導線(U1−4’)は、始端側(外径側)から終端側(内径側)に向かうにつれて、スロット収容部51の固定子コア30の中心軸線Oからの半径距離が順次小さくなっている。
よって、固定子コア30の中心軸線Oから、第1スロット収容部51Aまでの半径距離r43と、第2スロット収容部51Bまでの半径距離r1と、第3スロット収容部51Cまでの半径距離r7と、第4スロット収容部51Dまでの半径距離r13は、順次スロット収容部51の径方向厚み分小さくなっており、以後同様に、第12スロット収容部51Lに至るまで、半径距離が順次スロット収容部51の径方向厚み分小さくなっている。即ち、第1スロット収容部51Aから第12スロット収容部51Lに至るまで、半径距離が順次小さくなるのみで、途中で半径距離が大きくなることはない。
次に、16本の導線50を直列に接続してなる3本の相巻線43U、43V、43Wのうち、代表としてV相の相巻線43Vの接続状態を、図8、図14、図17および上記の表1を参照して説明する。図14において出力線Vの始端に位置する導線(V1−1)は、表1および図17に示すように、始端側の第1スロット収容部51Aが5番スロットの最外層(第12層)に配置され、終端側の第12スロット収容部51Lが23番スロットの最内層(第1層)に配置されている。導線(V1−1)の終端側には、始端側の第1スロット収容部51Aが17番スロットの第12層に配置され、終端側の第12スロット収容部51Lが35番スロットの第1層に配置された導線(V1−2)の始端側が接続されている。
導線(V1−2)の終端側には、始端側の第1スロット収容部51Aが29番スロットの第12層に配置され、終端側の第12スロット収容部51Lが47番スロットの第1層に配置された導線(V1−3)の始端側が接続されている。導線(V1−3)の終端側には、始端側の第1スロット収容部51Aが41番スロットの第12層に配置され、終端側の第12スロット収容部51Lが11番スロットの第1層に配置された導線(V1−4)の始端側が接続されている。導線(V1−4)の終端側には、始端側の第1スロット収容部51Aが6番スロットの第12層に配置され、終端側の第12スロット収容部51Lが24番スロットの第1層に配置された導線(V2−1)の始端側が接続されている。
導線(V2−1)の終端側には、始端側の第1スロット収容部51Aが18番スロットの第12層に配置され、終端側の第12スロット収容部51Lが36番スロットの第1層に配置された導線(V2−2)の始端側が接続されている。導線(V2−2)の終端側には、始端側の第1スロット収容部51Aが30番スロットの第12層に配置され、終端側の第12スロット収容部51Lが48番スロットの第1層に配置された導線(V2−3)の始端側が接続されている。導線(V2−3)の終端側には、始端側の第1スロット収容部51Aが42番スロットの第12層に配置され、終端側の第12スロット収容部51Lが12番スロットの第1層に配置された導線(V2−4)の始端側が接続されている。
導線(V2−4)の終端側には、始端側の第1スロット収容部51Aが48番スロットの第12層に配置され、終端側の第12スロット収容部51Lが18番スロットの第1層に配置された導線(V2−4’)の終端側が、第1相間渡り線73(図8参照)を介して接続されている。導線(V2−4’)の始端側には、始端側の第1スロット収容部51Aが36番スロットの第12層に配置され、終端側の第12スロット収容部51Lが6番スロットの第1層に配置された導線(V2−3’)の終端側が接続されている。導線(V2−3’)の始端側には、始端側の第1スロット収容部51Aが24番スロットの第12層に配置され、終端側の第12スロット収容部51Lが42番スロットの第1層に配置された導線(V2−2’)の終端側が接続されている。導線(V2−2’)の始端側には、始端側の第1スロット収容部51Aが12番スロットの第12層に配置され、終端側の第12スロット収容部51Lが30番スロットの第1層に配置された導線(V2−1’)の終端側が接続されている。
導線(V2−1’)の始端側には、始端側の第1スロット収容部51Aが47番スロットの第12層に配置され、終端側の第12スロット収容部51Lが17番スロットの第1層に配置された導線(V1−4’)の終端側が接続されている。導線(V1−4’)の始端側には、始端側の第1スロット収容部51Aが35番スロットの第12層に配置され、終端側の第12スロット収容部51Lが5番スロットの第1層に配置された導線(V1−3’)の終端側が接続されている。導線(V1−3’)の始端側には、始端側の第1スロット収容部51Aが23番スロットの第12層に配置され、終端側の第12スロット収容部51Lが41番スロットの第1層に配置された導線(V1−2’)の終端側が接続されている。導線(V1−2’)の始端側には、始端側の第1スロット収容部51Aが11番スロットの第12層に配置され、終端側の第12スロット収容部51Lが29番スロットの第1層に配置された導線(V1−1’)の終端側が接続されている。導線(V1−1’)の始端側は、中性点Vに接続されている。
なお、U相の相巻線43UおよびW相の相巻線43Wにおける導線50の接続も、V相の相巻線43Vと同様の接続となっている。U相の相巻線43Uにおいては、導線(U2−4)の終端側と導線(U2−4’)の終端側とが、第2相間渡り線74(図8参照)を介して接続され、導線(U1−1’)の始端側は、中性点Uに接続されている。また、W相の相巻線43Wにおいては、導線(W2−4)の終端側と導線(W2−4’)の終端側とが、第3相間渡り線75(図8参照)を介して接続され、導線(W1−1’)の始端側は、中性点Wに接続されている。この中性点Wと中性点Uは、第4相間渡り線76を介して接続され、中性点Uと中性点Vは、第5相間渡り線77を介して接続されている。
次に、表1、図11および図17を参照して各導線50の接続状態を説明する。ここでは、代表としてV相の相巻線43Vのうちの2本の導線(V1−1)(V1−2)の接続状態を説明する。一方の導線(V1−1)は、始端側となる第1スロット収容部51Aが5番スロットの最外層(第12層)に配置され、終端側となる第12スロット収容部51Lが23番スロットの最内層(第1層)に配置されている。この導線(V1−1)の終端側に設けられた引出し部53b(内周側端部)は、第12スロット収容部51Lが配置されている23番スロットからターン部52Nの長さ分だけ戻った所(20番スロット付近)に位置している。
そして、他方の導線(V1−2)は、始端側となる第1スロット収容部51Aが17番スロットの最外層(第12層)に配置され、終端側となる第12スロット収容部51Lが35番スロットの最内層(第1層)に配置されている。この導線(V1−2)の始端側に設けられた引出し部53a(外周側端部)は、第1スロット収容部51Aが配置されている17番スロットからターン部52Mの長さ分だけ戻った所(20番スロット付近)に位置している。図6〜図9に示すように、この導線(V1−1)の引出し部53b(内周側端部)は、径方向外方側へ略直角に折り曲げられた後、その先端が、固定子巻線40の外周端部に位置する導線(V1−2)の引出し部53a(外周側端部)の先端部に溶接接合されることにより接続されている。
この溶接接合は、固定子巻線40の最も外径側に位置するターン部52よりも外径側において溶接により接続されている。この場合、導線(V1−1)の引出し部53b(内周側端部)の折り曲げ部は、固定子巻線40の軸方向端面(ターン部52の軸方向外面)上を通る渡り部70を形成しており、2本の導線(V1−1)(V1−2)は、渡り部70を介して接続されている。これにより、内径側に位置するス第12ロット収容部51Lの径方向内方への膨出をより効果的に防止することができるので、内径側に位置する回転子との干渉を回避することが可能となる。
なお、渡り部70は、図2および図8に示すように、渡り部70の径方向両端部が、固定子コア30(固定子巻線40)の中心軸線Oから放射方向に延びる直線に沿って延びるように形成されている。渡り部70の形状をこのようにすることによって、導線の折り曲げを容易にするとともに、溶接接合を容易にすることができる。
また、この渡り部70は、図2および図8に示すように、固定子巻線40の軸方向端面上において、周方向に略3/4周する範囲の領域に設けられている。そして、固定子巻線40の軸方向端面上の残り1/4周する範囲の領域には、中性点V、出力線W、中性点U、出力線V、中性点Wおよび出力線Uの引出し部が順番に並んで設けられている。即ち、固定子巻線40の軸方向端面において、中性点U、V、Wの引出し部と同じ領域に出力線U、V、Wの引出し部が設けられているとともに、渡り部70が設けられる領域と中性点U、V、Wおよび出力線U、V、Wの引出し部が設けられる領域が分離されている。
次に、図8、図18および図19を参照して第1〜第5相間渡り線73〜77の接続状態を説明する。図18は、本実施形態において用いられる相互に固定された状態の第1〜第5相間渡り線を示す図であって、(A)はその第1〜第5相間渡り線の平面図、(B)は(A)のI−I線に沿って切断した断面図である。図19は、その第1〜第5相間渡り線を固定子巻線から取り外した状態の分解斜視図である。
第1〜第5相間渡り線73〜77は、図8に示すように、固定子巻線40の一方のコイルエンド42aの端面上において、周方向に部分的に重なり合った状態に配置されており、それら重なり合った部分が固着材80により相互に固定されている。第1〜第5相間渡り線73〜77は、図10に示す導線50と同じ断面形状を有する絶縁被覆平角線により略コの字形状に形成されており、周方向に円弧状に延びる本体部と、本体部の両端に屈曲形成された接続部とからなる。
この場合、図18(A)に示すように、第1相間渡り線73は、本体部の周方向中央部に形成された段差部73aと、段差部73aの一端側に形成された高段部73bと、段差部73aの他端側に形成された低段部73cとを有する。この第1相間渡り線73は、低段部73cが第2相間渡り線74の本体部の延長線上に位置し、高段部73bが第2相間渡り線74の本体部の一端部と固定子巻線40の軸方向(図18の紙面前後方向)において重なり合っている。第1相間渡り線73と第2相間渡り線74は、その重なり部が固着材80により固着されている。
第4相間渡り線76と第5相間渡り線77は、互いに本体部が延長線上に位置するようにして、第1および第2相間渡り線73,74の径方向(矢印X方向)外方側に並んだ状態に配置されている。これにより、第1相間渡り線73の低段部73cの一部と第5相間渡り線77の本体部の一部が径方向(矢印X方向)において重なり合っているとともに、第2相間渡り線74の本体部の一部と第4相間渡り線76の本体部の全部が径方向において重なり合っている。
第3相間渡り線75は、その本体部が第4および第5相間渡り線76,77の本体部の軸方向外方側(図18の紙面手前側)に位置するように配置されている。これにより、第4および第5相間渡り線76,77の各本体部の一部と第3相間渡り線75の本体部の一部が軸方向において重なり合っている。また、第3相間渡り線75の本体部の一部は、第1相間渡り線73の高段部73bの全部と径方向(矢印X方向)において重なり合っている。
本実施形態の第1〜第5相間渡り線73〜77は、それぞれの本体部が固定子巻線40の軸方向または径方向(矢印X方向)に重なり合った全ての箇所において、固着材により相互に固着されている。本実施形態では、固着材80として、熱硬化性を有するエポキシ系樹脂が用いられている。図18(B)は、3本の第2〜第4相間渡り線74〜76の本体部が重なり合った部分(図18(A)のI−I線部分)の断面図である。この場合、第2相間渡り線74と第4相間渡り線76の互いに対向する平面状の側面74a,76a同士が平行になるように、固着材80により固着されている。また、第3相間渡り線75と第4相間渡り線76は、互いに対向する第3相間渡り線75の平面状の下面75cと第4相間渡り線76の平面状の上面76bとが平行になるように、固着材80により固着されている。第3相間渡り線75の下面75cおよび第4相間渡り線76の上面76bは、それらの側面75a,76aよりも幅広の平面部となっているので、側面75a,76a同士を固着した場合に比べて固着面積が広く、固着力が大きくなっている。
なお、上記の他、第1相間渡り線73の高段部73bと第2相間渡り線74の本体部の一端部との重なり部、および第3相間渡り線75の本体部と第5相間渡り線77の本体部との重なり部においても、幅広の平面部同士の組み合わせになっているので、固着材80による大きな固着力が確保されている。
第1〜第5相間渡り線73〜77は、図19に示すように、固定子巻線40の一方のコイルエンド42aの内径側および外径側の所定位置に引き出された所定の導線50に対して、第1〜第5相間渡り線73〜77のそれぞれ対応する接続部が溶接により接続されている。この場合、第1相間渡り線73は、導線(V2−4’)と導線(V2−4)とを接続し、第2相間渡り線74は、導線(U2−4’)と導線(U2−4)とを接続し、第3相間渡り線75は、導線(W2−4’)と導線(W2−4)とを接続するように取り付けられる。また、第4相間渡り線76は、中性点Wと中性点Uとを接続し、第5相間渡り線77は、中性点Uと中性点Vとを接続するように取り付けられる。
これら第1〜第5相間渡り線73〜77の溶接による取付け作業は、上記した渡り部70の溶接作業を行う際に行われる。そして、第1〜第5相間渡り線73〜77の取付け作業終了後に、第1〜第5相間渡り線73〜77の重なり合った部分の固着材80による固着作業が行われる。この場合、第1〜第5相間渡り線73〜77のそれぞれの重なり合った部分の間に、粉体のエポキシ系樹脂を注入し、加熱して硬化させる。これにより、第1〜第5相間渡り線73〜77の全てが、重なり合った部分で相互に固着される。
上記のように構成された固定子巻線40は、外周側から分割コア32が挿入されることによって固定子コア30と組み付けられている(図1〜図3参照)。これにより、固定子巻線40を構成する導線50は、固定子コア30の内周側で周方向に沿って波巻きされた状態に組み付けられている。導線50のターン部52によって接続されたスロット収容部51同士は、所定のスロットピッチ(本実施形態では、3相×2個=6スロットピッチ)だけ離間したスロット31に収容されている。隣り合うスロット収容部51同士を接続するターン部52は、固定子コア30の軸方向の両端面30aからそれぞれ突出し、その突出している多数のターン部52によりコイルエンド42a,42bが形成されている。
以上のように構成された本実施形態の回転電機の固定子20によれば、相巻線43U,43V,43Wの端末同士を接続する第1〜第5相間渡り線73〜77が相互に固定されているので、自動車の走行や回転電機の稼働に伴って発生する振動による第1〜第5相間渡り線73〜77の変位量を低減することができる。そのため、第1〜第5相間渡り線73〜77間における衝突や摺動の発生を防止することができる。
特に、本実施形態では、複数の導線50(ターン部52)と第1〜第5相間渡り線73〜77とにより形成されるコイルエンド42aにおいて、密集せずに干渉しにくい状態に配置された第1〜第5相間渡り線73〜77を固定するようにしているので、振動時の変位量を効果的に低減することができる。
また、本実施形態では、第1〜第5相間渡り線73〜77が固着材80により固定されているので、近接する第1〜第5相間渡り線73〜77同士が機械的に固着されている。することで、振動によって発生する第1〜第5相間渡り線73〜77同士の衝突や摺動を防止し、第1〜第5相間渡り線73〜77や結線部の破損を防止することができる。
さらに、固着材80は、樹脂材により形成されているので、樹脂材を熱処理することによって、第1〜第5相間渡り線73〜77同士の固定を簡単容易に行うことができる。また、本実施形態では、固着材80が熱硬化性樹脂であるため、雰囲気温度が高温となる環境下や通電により第1〜第5相間渡り線73〜77の導体部が高温になる場合でも、固着材80の固着力を維持することができる。
また、本実施形態で用いられる第1〜第5相間渡り線73〜77は、導体部67と絶縁皮膜68とからなることから、相互に固定された相間渡り線73〜77の導体部67同士の間に絶縁皮膜68が存在するため、振動によって導体部67同士間に発生する荷重を低減することができる。
また、第1〜第5相間渡り線73〜77は、延伸方向と直角な方向の断面形状が2辺の長さの異なる矩形の平角線である。そのため、近接する第1〜第5相間渡り線73〜77の平面部同士が固着材80により固着されているので、固着面積を大きくとることができ、相互に固着された相間渡り線73〜77同士の固着力を大きくすることができる。この場合、固着材80は、近接する第1〜第5相間渡り線73〜77の平面部同士を、その平面部同士が平行になるように固着しているので、相互に固着された相間渡り線73〜77間に存在する固着材80の厚みを均一にすることができる。これにより、温度変化のある環境下においても、固着材80内の温度分布を平滑化し、温度差に起因する固着材80の破損を防止することができる。
さらに、第1相間渡り線73と第2相間渡り線74、第3相間渡り線75と第4相間渡り線76、および第3相間渡り線75と第5相間渡り線77は、幅広の平面部同士が固着材80により固着されている。これにより、相互に固着された相間渡り線73〜77同士の固着面積を大きくとることができるため、大きな固着力を確保することができる。
また、本実施形態の固定子20は、固定子コア30として、周方向に分割された複数の分割コア32を円環状に組み付けて形成されたものが採用されている。この固定子コア30は、一体に形成された固定子コアに比べて、振動による変位量が増大するため、本実施形態における上記の作用および効果を十分に発揮させることができる。
〔実施形態2〕
実施形態2に係る回転電機の固定子を図20を参照して説明する。図20は、実施形態2において用いられる相互に固定された状態の相間渡り線を示す図であって、(A)はその相間渡り線の平面図、(B)は(A)のII−II線に沿って切断した断面図である。
実施形態2の回転電機の固定子20は、上記実施形態1では、第1〜第5相間渡り線73〜77の重なり合った部分同士が固着材80で相互に固着されることにより固定されていたのに対して、実施形態2では、第1〜第5相間渡り線73〜77の重なり合った部分同士が相互に圧接することにより固定されている点でのみ、実施形態1のものと異なる。よって、共通する部材には同じ符号を使用して、以下、異なる点を中心に説明する。
実施形態2の第1〜第5相間渡り線73〜77は、図20(A)に示すように、形状や構造が実施形態1のものと実質的に同じである。また、実施形態2の第1〜第5相間渡り線73〜77は、実施形態1の場合と同様に、固定子巻線40のコイルエンド42aに対して、第1〜第5相間渡り線73〜77のそれぞれの本体部が固定子巻線40の軸方向または径方向(矢印X方向)に重なり合った状態に取り付けられる。そして、第1〜第5相間渡り線73〜77のそれぞれの本体部が重なり合った部分同士の全ての箇所において、相互に圧接している。
図20(B)に示すように、3本の第2〜第4相間渡り線74〜76の本体部が重なり合った部分では、第2相間渡り線74と第4相間渡り線76の互いに対向する平面状の側面74a,76a同士が相互に圧接している。また、第3相間渡り線75と第4相間渡り線76は、互いに対向する第3相間渡り線75の平面状の下面75cと第4相間渡り線76の平面状の上面76bとが相互に圧接している。この場合にも、第3相間渡り線75の下面75cおよび第4相間渡り線76の上面76bは、それらの側面75a,76aよりも幅広の平面部となっているので、側面75a,76a同士の圧接に比べて圧接面積が広く、固定力が大きくなっている。
なお、実施形態2の固定子20のその他の構成は、実施形態1のものと同じであるので、詳しい説明は省略する。
以上のように構成された実施形態2の固定子20によれば、近接する第1〜第5相間渡り線73〜77が、相互に圧接することにより固定されているので、第1〜第5相間渡り線73〜77が振動する際に、圧接している相間渡り線73〜77同士に発生する摩擦力により第1〜第5相間渡り線73〜77の振動を減衰させることができる。これにより、実施形態1の場合と同様に、第1〜第5相間渡り線73〜77間における衝突や摺動の発生を防止することができる。
なお、実施形態2の変形例として、相互に圧接するように配置された第1〜第5相間渡り線73〜77の間に弾性部材を介在させるようにしてもよい。
例えば、3本の第2〜第4相間渡り線74〜76の本体部が重なり合った部分において、図21に示す変形例1の場合には、互いに圧接する第2相間渡り線74の側面74aと第4相間渡り線76の側面76aとの間に、ゴム弾性体よりなる弾性部材82aが介在されている。また、図22に示す変形例2の場合には、互いに圧接する第3相間渡り線75の下面75cと第4相間渡り線76の上面76bとの間に、ゴム弾性体よりなる弾性部材82bが介在されている。また、図23に示す変形例3の場合には、互いに圧接する第2相間渡り線74の側面74aと第4相間渡り線76の側面76aとの間、および互いに圧接する第3相間渡り線75の下面75cと第4相間渡り線76の上面76bとの間に、略L字状に屈曲されたゴム弾性体よりなる弾性部材82cが介在されている。
これら変形例1〜3のように、相互に圧接するように配置された第1〜第5相間渡り線73〜77の間に弾性部材82a〜82cを介在させることにより、第1〜第5相間渡り線73〜77が振動する際に、弾性部材82a〜82cがその振動を吸収するため、第1〜第5相間渡り線73〜77の振動量を低減することができる。これにより、第1〜第5相間渡り線73〜77同士の接触も抑制されるので、摺動に伴う表面の摩耗を防止することができる。
〔実施形態3〕
実施形態3に係る回転電機の固定子を図24〜図26を参照しつつ説明する。
図24は、実施形態3において用いられる接続部材の平面図である。図25(A)は、実施形態3において用いられる相間渡り線の斜視図であり、図25(B)はその相間渡り線が埋め込まれた樹脂成形体の斜視図である。図26は、実施形態3において用いられる樹脂成形体を固定子巻線に取り付ける前の状態の分解斜視図である。
実施形態3の回転電機の固定子20は、上記実施形態1では、第1〜第5相間渡り線73〜77の重なり合った部分同士が固着材80で相互に固着されることにより固定されていたのに対して、実施形態3では、第1〜第5相間渡り線73A〜77Aが樹脂成形体85に埋め込まれることにより一体的に固定されている点でのみ、実施形態1のものと異なる。実施形態3の固定子20のその他の構成は、実施形態1のものと同じであるので、共通する部材等には同じ符号を付して詳しい説明は省略し、以下、異なる点を説明する。
実施形態3の第1〜第5相間渡り線73A〜77Aは、図25(A)に示すように、銅板により、実施形態1の第1〜第5相間渡り線73〜77と略同じ大きさおよび形状に形成されている。但し、第4相間渡り線76Aと第5相間渡り線77Aは、連結された状態で一体に形成されている。これらの第1〜第5相間渡り線73A〜77Aは、樹脂成形体85を成形する際に、金型内に図25(A)に示す状態にインサートされて一体成形される。これにより、図25(B)に示すように、本体部が樹脂成形体85の内部に埋め込まれて一体化された第1〜第5相間渡り線73A〜77Aが得られる。
この樹脂成形体85は、固定子巻線40のコイルエンド42aの円筒形状に沿った円弧形状に形成されている。そして、図24および図25に示すように、樹脂成形体85の内周側には、第1〜第3相間渡り線73A〜75Aの6個の接続部(A,B,C,A’,B’,C’)が露出しており、樹脂成形体85の外周側には、第4および第5相間渡り線76A,77Aの3個の接続部(D,D’,D”)が露出している。
この樹脂成形体85は、図26に示すように、固定子巻線40の一方のコイルエンド42aの内径側および外径側の所定位置に引き出された所定の導線50に対して、第1〜第5相間渡り線73A〜77Aのそれぞれ対応する接続部が溶接により接続される。この場合、第1相間渡り線73Aの接続部(A,A’)は、導線(V2−4’)と導線(V2−4)にそれぞれ接続され、第2相間渡り線74Aの接続部(B,B’)は、導線(U2−4’)と導線(U2−4)にそれぞれ接続され、第3相間渡り線75Aの接続部(C,C’)は、導線(W2−4’)と導線(W2−4)にそれぞれ接続される。また、第4および第5相間渡り線76A,77Aの接続部(D,D’,D”)は、中性点V、中性点Uおよび中性点Wにそれぞれ接続される。これら第1〜第5相間渡り線73A〜77Aの溶接による接続作業は、渡り部70の溶接作業を行う際に行われる。
以上のように、実施形態3の回転電機の固定子20によれば、第1〜第5相間渡り線73A〜77Aは、本体部が樹脂成形体85に埋め込まれることにより一体的に固定されているので、近接する第1〜第5相間渡り線73A〜77A同士を機械的に固着することができる。そのため、振動によって発生する第1〜第5相間渡り線73A〜77A同士の衝突や摺動を防止し、第1〜第5相間渡り線73A〜77Aや結線部の破損を防止することができる。
また、第1〜第5相間渡り線73A〜77Aは、樹脂成形体85を成形する際に一体成形することにより、第1〜第5相間渡り線73A〜77A同士を固定することができるので、第1〜第5相間渡り線73A〜77A同士の固定を簡単容易に行うことができる。
〔他の実施形態〕
上記実施形態1では、5本の第1〜第5相間渡り線73〜77の全てが、相互に固定されるようにしているが、第1〜第5相間渡り線73〜77のうち、少なくとも固定子巻線40の軸方向最外方側に位置する2本の相間渡り線同士を固定するようにしてもよい。このようにすれば、近接する他の相間渡り線が振動した際に、固定された2本の相間渡り線と接触するため、振動による変位量を低減することができる。
また、第1〜第5相間渡り線73〜77のうち、少なくとも中性点U,V,Wに繋がる第4および第5相間渡り線76,77を、これに近接する第1〜第3相間渡り線73〜75と固定するようにしてもよい。このようにすれば、多相の固定子巻線40の中性点では複数の相巻線が結線されることから、他の結線部よりも強度が低いと考えられるため、中性点U,V,Wに繋がる第4および第5相間渡り線76,77を固定することで、振動による変位を抑制し、中性点U,V,Wの結線部の破損を防止することができる。
20…固定子、 30…固定子コア、 30a…端面、 31…スロット、 40…固定子巻線、 43…各相巻線、 50…導線、 51…スロット収容部、 52…ターン部、 53a、53b…引出し部、 54…クランク部、 55、56…段部、 67…導体、 68…絶縁皮膜、 70…渡り部、 73,73A…第1相間渡り線、 74,74A…第2相間渡り線、 75,75A…第3相間渡り線、 76,76A…第4相間渡り線、 77,77A…第5相間渡り線、 80…固着材、 82a〜82c…弾性部材、 85…樹脂成形体。

Claims (14)

  1. 周方向に複数のスロットを有する円環状の固定子コアと、該固定子コアの前記スロットに巻装された複数の導線からなる固定子巻線と、を備えた回転電機の固定子において、
    前記固定子巻線は、複数の前記導線が接続されてなる複数の相巻線を有するとともに、前記固定子コアの軸方向端面から突出した前記固定子巻線のコイルエンド上に、前記相巻線の端末同士を接続する複数の相間渡り線を有し、少なくとも一部の前記相間渡り線が相互に固定されていることを特徴とする回転電機の固定子。
  2. 近接する複数の前記相間渡り線は、相互に圧接することにより固定されていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機の固定子。
  3. 相互に圧接する前記相間渡り線の間に弾性部材が介在されていることを特徴とする請求項2に記載の回転電機の固定子。
  4. 近接する複数の前記相間渡り線は、固着材を用いて固定されていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機の固定子。
  5. 前記固着材は、樹脂材により形成されていることを特徴とする請求項4に記載の回転電機の固定子。
  6. 前記樹脂材は、熱硬化性樹脂であることを特徴とする請求項5に記載の回転電機の固定子。
  7. 前記固着材は、近接する複数の前記相間渡り線の平面部同士を該平面部同士が平行になるように固着していることを特徴とする請求項4〜6の何れか一項に記載の回転電機の固定子。
  8. 複数の前記相間渡り線のうちの少なくとも前記固定子巻線の軸方向最外方側に位置する2本の相間渡り線同士が固定されていることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の回転電機の固定子。
  9. 複数の前記相間渡り線のうちの少なくとも中性点に繋がる前記相間渡り線が、これに近接する前記相間渡り線と固定されていることを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の回転電機の固定子。
  10. 前記コイルエンドは、複数の前記相間渡り線と複数の前記導線とにより形成され、前記コイルエンドの少なくとも前記相間渡り線が固定されていることを特徴とする請求項1〜9の何れか一項に記載の回転電機の固定子。
  11. 前記相間渡り線は、導体部と該導体部を被覆する絶縁皮膜とを有することを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載の回転電機の固定子。
  12. 前記相間渡り線は、延伸方向と直角な方向の断面形状が矩形の平角線であり、近接する複数の前記相間渡り線は、平面部同士が固定されていることを特徴とする請求項1〜11の何れか一項に記載の回転電機の固定子。
  13. 前記相間渡り線は、延伸方向と直角な方向の断面形状が2辺の長さが異なる矩形の平角線であり、近接する複数の前記相間渡り線は、幅広の平面部同士が固定されていることを特徴とする請求項11または12に記載の回転電機の固定子。
  14. 前記固定子コアは、周方向に分割された複数の分割コアを組み付けて円環状に形成されていることを特徴とする請求項1〜13の何れか一項に記載の回転電機の固定子。
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