JP5471867B2 - 回転電機の固定子 - Google Patents

回転電機の固定子 Download PDF

Info

Publication number
JP5471867B2
JP5471867B2 JP2010135853A JP2010135853A JP5471867B2 JP 5471867 B2 JP5471867 B2 JP 5471867B2 JP 2010135853 A JP2010135853 A JP 2010135853A JP 2010135853 A JP2010135853 A JP 2010135853A JP 5471867 B2 JP5471867 B2 JP 5471867B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stator
slot
slot accommodating
conducting wire
accommodating portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010135853A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011109895A (ja
Inventor
梅田  敦司
敦朗 石塚
中村  重信
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2010135853A priority Critical patent/JP5471867B2/ja
Priority to DE102010036429A priority patent/DE102010036429A1/de
Priority to US12/837,726 priority patent/US8450899B2/en
Priority to CN2010102725178A priority patent/CN101958589B/zh
Publication of JP2011109895A publication Critical patent/JP2011109895A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5471867B2 publication Critical patent/JP5471867B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/04Windings characterised by the conductor shape, form or construction, e.g. with bar conductors
    • H02K3/28Layout of windings or of connections between windings
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/04Windings characterised by the conductor shape, form or construction, e.g. with bar conductors
    • H02K3/12Windings characterised by the conductor shape, form or construction, e.g. with bar conductors arranged in slots
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
    • H02K3/46Fastening of windings on the stator or rotor structure
    • H02K3/50Fastening of winding heads, equalising connectors, or connections thereto

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Windings For Motors And Generators (AREA)

Description

本発明は、例えば車両において電動機や発電機として使用される回転電機の固定子に関する。
従来より、回転電機の固定子として、周方向に複数のスロットを有する円環状の固定子コアと、固定子コアに巻回される複数の導線からなる固定子巻線と、を備えたものが一般的に知られている。
そして、例えば特許文献1には、スロット内に配置される導線の占積率を向上させるために、軸線に対して垂直方向の断面形状が矩形形状であるとともに、展開したときの全体形状がクランク状に蛇行した形状の各相巻線(U相導体、V相導体、W相導体)により、固定子巻線を構成する技術が開示されている。この場合、固定子巻線を構成する各相巻線は、所定の回数、渦巻き状に巻回して円筒状に形成された構造になっている。
特開2001−145286号公報
ところで、上記特許文献1の場合、固定子巻線を構成する各相巻線(U相導体、V相導体、W相導体)は、所定の回数、渦巻き状に巻回することにより円筒状に形成される構造であることから、それぞれの導線は、長さの長いものが必要になる。このため、長い導線を製造するため、製造設備が大型化するという問題がある。さらに、製造する導線は、長いもの程、ハンドリングが悪くなるため、製造効率が悪化し、コストの増大化を招くこととなる。また、長い巻線を渦巻き状にして固定子コアのスロット内に収容されるため、復元力(スプリングバック力)による巻線と回転子との干渉、それによる巻線の傷つきや断線による性能不良といった、信頼性低下の可能性もある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、製造効率を高めるとともに、低コスト化、および信頼性向上を図ることができる回転電機の固定子を提供することを解決すべき課題とするものである。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、周方向に複数のスロットを有する円環状の固定子コアと、前記固定子コアに巻回される複数の導線からなる固定子巻線と、を備えた回転電機の固定子において、複数の前記導線の各々は、前記スロットに収容される第1スロット収容部と、第1スロット収容部から順に周方向に離間した前記スロットにそれぞれ収容される第2スロット収容部、第3スロット収容部、・・・、第n(nは4以上の自然数)スロット収容部と、前記固定子コアの一端側における前記スロットの外部と前記固定子コアの他端側における前記スロットの外部とで交互に前記第1スロット収容部と前記第2スロット収容部を接続する第1ターン部、前記第2スロット収容部と前記第3スロット収容部を接続する第2ターン部、・・・、前記第(n−1)スロット収容部と前記第nスロット収容部を接続する第(n−1)ターン部と、を有し、前記固定子巻線は、前記第1スロット収容部を前記スロットの最も外径側に配置し、前記第nスロット収容部を前記スロットの最も内径側に配置するものであって、前記固定子巻線を形成する各相巻線は、少なくとも2つの前記導線を有するとともに、一方の前記導線の前記第1スロット収容部に接続される外周側端部と他方の前記導線の第nスロット収容部に接続される内周側端部とが接続されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、固定子巻線を構成する各相巻線は、複数の導線を接続することにより形成されている。この各相巻線は、複数の導線を接続するものであるため、1本の導線の長さを短くすることができる。このため、製造する際のハンドリングが極めて良好になり、製造効率を大幅に高めることができ、製造設備の小型化が可能となる。
また、少なくとも2つの導線は、一方の導線の第1スロット収容部に接続される外周側端部と他方の導線の第nスロット収容部に接続される内周側端部とが接続されている。即ち、最内径側に位置する内周側端部と最外径側に位置する外周側端部を接続することになる。このため、互いに接続する導線の端部をそれぞれ内径側と外径側とで離間した位置から引き出すことができ、任意の内周側端部と外周側端部を接合することが容易にできるとともに、結線の自由度を高めることができる。
なお、各相巻線が直列接続されている箇所は少なくとも1箇所あれば良く、その他の接続箇所の接続形態は、任意に選択することができる。
なお、ここでnは4以上の自然数であり、nは4の場合に限らず、nが5、6、7、8、・・・、12の場合であっても良い。特に、nが偶数の場合は、第1スロット収容部に接続される引出し部と第nスロット収容部に接続される引出し部が固定子コアの同じ端面から突出することになるため、引出し部の接続等が容易となる。
請求項2に記載の発明は、前記固定子巻線は、複数の前記導線を所定の状態に積み重ねて帯状に形成した導線集積体を巻き付けることにより円筒状に形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、固定子巻線は、先ず、複数の導線を所定の状態に積み重ねて帯状の導線集積体を形成し、その導線集積体を円筒状に巻き付けることにより形成される。この場合、導線集積体を形成する際には、導線を交差させて編み込む編込み作業を行うことなく、複数の導線を所定の状態に積み重ねる作業のみでよいため、導線集積体を簡易に形成することができる。特に、導線は、長さが短いため、ハンドリングが極めて良好になるので、帯状の導線集積体を形成する作業、およびその導線集積体を円筒状に巻き付ける作業が容易になり、信頼性も向上する。
請求項3に記載の発明は、前記導線は、前記スロットの数と同じ本数であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、スロット収容部が1スロットずつ周方向にずれた状態で、全ての導線を規則的に配置することができるので、真円筒形状により近い固定子巻線を形成することが可能となる。これにより、回転電機の出力特性やトルクリップル、損失等の性能の安定化を図ることができる。
請求項4に記載の発明は、前記内周側端部は、前記固定子コアの径方向外方側に折り曲げられていることを特徴とする。
通常、複数の導線を巻回して円筒状に形成される固定子巻線は、各導線の最内径側に位置するスロット収容部が、スプリングバックと呼ばれる反発力の作用により径方向内方へ膨出する傾向にある。そのため、一方の導線の最内径側に位置する内周側端部が、固定子コアの径方向外方側に折り曲げられていることによって、導線のスロット収容部が径方向内方へ膨出するのを防止することができる。これにより、導線が、固定子コアおよび固定子巻線の内径側に配設される回転子と接触するのを防止して、導線の表面に設けられた絶縁被膜の破壊を効果的に防止することができる。
請求項5に記載の発明は、前記一方の導線の前記内周側端部と前記他方の導線の前記外周側端部は、前記固定子巻線の軸方向端面上を通る渡り部を介して接続されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、渡り部を設けることによって、渡り部を介して導線のスロット収容部が径方向へ膨出するのを防止することができる。これにより、固定子コアおよび固定子巻線の内径側に配設される回転子との干渉を防止して、各導線の表面に設けられた絶縁被膜の破壊を効果的に防止することができる。なお、二つの導線の接続部は、渡り部の全範囲に設定することが可能である。但し、接続部を渡り部の端部に設定する場合には、回転子と干渉しない方の端部にするのが好ましい。また、渡り部が複数設けられる場合には、複数の渡り部が互いに固定子巻線の軸方向端面上で交差しないようにすることが好ましい。固定子巻線の軸方向端面上で交差する場合には、渡り部の高さ分だけ固定子巻線のコイルエンド高さが大きくなってしまうからである。
請求項6に記載の発明は、前記渡り部の両端部は、前記固定子コアの中心軸線から放射方向に延びる直線に沿って延びていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、渡り部の両端部が固定子コアの中心軸線から放射方向に延びる直線に沿って延びていることにより、渡り部を介して固定子巻線の径方向に力を作用させることができ、スロット収容部の径方向への膨出をより効果的に防止することができる。
請求項7に記載の発明は、前記固定子巻線の軸方向端面において、前記渡り部が設けられる領域と中性点の引出し部が設けられる領域が分離されていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、中性点の引出し部が一つの領域に集合しているので、回転電機から、中性点をまとめて取り出すことが可能となる。
請求項8に記載の発明は、前記中性点の引出し部と同じ領域に出力線の引出し部が設けられていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明によれば、中性点および出力線の引出し部が一つの領域に集合しているので、回転電機から、中性点および出力線をまとめて取り出すことが可能となる。
請求項9に記載の発明は、前記一方の導線の前記内周側端部と前記他方の導線の前記外周側端部は、前記内周側端部と前記外周側端部とを接続する接続片を複数備えた接続部材により接続されていることを特徴とする。
請求項9に記載の発明によれば、接続部材を用いることにより、接続すべき導線同士の接続部の位置合わせが容易になるので、接続すべき導線同士の接続作業を簡易に行うことができる。特に、接続箇所が多数となる場合に効果的である。
請求項10に記載の発明は、前記接続部材は、絶縁体からなる基板と、該基板の所定位置に埋設された複数の前記接続片とから構成されていることを特徴とする。
請求項10に記載の発明によれば、接続部材を、絶縁体からなる基板と、基板の所定位置に埋設された複数の接続片とから構成することで、接続すべき導線同士の接続作業を簡易に行うことが可能となる接続部材を、実現することができる。
請求項11に記載の発明は、前記導線の両端に設けられる引出し部の少なくとも一方は、前記導線の最も長手方向外側に位置する前記スロット収容部から長手方向内側へ寄った位置に設けられていることを特徴とする。
請求項11に記載の発明によれば、接続すべき、一方の導線の最内径側に位置する内周側端部と、他方の導線の最外径側に位置する外周側端部との間の距離を短縮することが可能となる。これにより、固定子巻線の抵抗値を下げることによって、固定子の銅損低下が可能となる。
請求項12に記載の発明は、前記一方の導線の前記内周側端部と前記他方の導線の前記外周側端部は、溶接により接続されていることを特徴とする。請求項12に記載の発明によれば、導線同士の接続を強固にすることができるので、耐久性が向上する。
請求項13に記載の発明は、前記溶接は、前記固定子巻線の最も外径側に位置する前記ターン部よりも外径側において行われていることを特徴とする。
請求項13に記載の発明によれば、固定子巻線のコイルエンドよりも外方で溶接を行うため、溶接時の熱によりコイルエンド部の絶縁被膜が損傷することを防止できる。
請求項14に記載の発明は、前記ターン部は、前記固定子コアの端面に平行な段部を前記固定子コアの軸方向に複数有する階段形状に形成されていることを特徴とする。
請求項14に記載の発明によれば、ターン部が階段形状に形成されていることによって、固定子コアの端面から突出しているターン部(コイルエンド)の突出高さを低くすると共に、径方向幅を小さくすることができるので、固定子巻線を小型化することができる。
請求項15に記載の発明は、前記導線の一端部に形成された引出し部と前記導線の最も一端側に位置する前記スロット収容部との間に設けられるターン部、および前記導線の他端部に形成された引出し部と前記導線の最も他端側に位置する前記スロット収容部との間に設けられるターン部のうちの少なくとも一方のターン部は、ストレート状に形成されていることを特徴とする。
請求項15に記載の発明によれば、導線の両端部に設けられるターン部のうちの少なくとも一方のターン部は、段部等を形成することなく、ストレート状に形成することで、段部の形成箇所を減らすことができる。
請求項16に記載の発明は、前記導線は、断面形状が矩形状の導体部と、該導体部の外周を覆う絶縁被膜部とからなることを特徴とする。
請求項16に記載の発明によれば、断面形状が矩形状の導体部を有する導線を用いることで、固定子コアのスロット内に配置される導線(スロット収容部)をより密な状態に配置することができるため、占積率の向上を図ることができる。また、ターン部もより密な状態に配置することができる。
請求項17に記載の発明は、複数の前記導線の全ては、各前記導線の両端部に形成された引出し部の間において同じ形状に成形されていることを特徴とする。
請求項17に記載の発明によれば、全ての導線が、引出し部の間において同じ形状に成形されているため、導線の成形工程の簡略化を図ることができる。
請求項18に記載の発明は、複数の前記導線の各々は、前記固定子コアの軸線の回りを渦巻き状に延伸するように設けられていることを特徴とする。
請求項18に記載の発明によれば、各々の導線が、固定子コアの軸線の回りを、徐々に径が大きくなるような渦巻き状に延伸するように設けられているので、固定子巻線の径方向寸法を大きくさせることなく、導線を密に配置することができる。
実施形態に係る回転電機の固定子の全体斜視図である。 実施形態に係る回転電機の固定子の平面図である。 実施形態に係る回転電機の固定子の側面図である。 実施形態に係る固定子コアの平面図である。 実施形態に係る分割コアの平面図である。 実施形態に係る固定子巻線の全体斜視図である。 実施形態に係る固定子巻線の側面図である。 実施形態に係る固定子巻線の平面図である。 実施形態に係る固定子巻線の底面図である。 (A)(B)実施形態において用いられる導線の断面図である。 (A)は実施形態において用いられる導線の上面図であり、(B)は導線の平面図である。 (A)は実施形態において用いられる導線のターン部の形状を示す斜視図であり、(B)は隣接する複数のターン部を示す斜視図である。 実施形態において用いられる導線集積体の図13(B)の下方側から見た上面図である。 実施形態において用いられる導線集積体の正面図である。 実施形態において導線集積体を円筒形状に巻き付けた場合の1本の導線の斜視図である。 実施形態において用いられる固定子巻線の結線図である。 実施形態において各スロットの最外径側に配置される各導線の第1スロット収容部の配置位置を示す説明図である。 実施形態の固定子巻線において1本の導線(U1−4’)のスロット収容部の配置位置および軌跡を示す説明図である。 実施形態においてV相の巻線の接続状態を示す巻線仕様図である。 (A)は変形例1の導線の展開図であり、(B)は変形例2の導線の展開図である。 (A)は変形例3の導線の展開図であり、(B)は変形例4の導線の展開図である。 変形例5において用いられる導線のターン部の形状を示す斜視図である。 (A)は変形例6の導線の上面図であり、(B)は変形例6の導線の平面図である。 実施形態2に係る回転電機の固定子の平面図である。 実施形態2に係る回転電機の固定子の側面図である。 実施形態2に係る回転電機の固定子の接続部材装着前の状態の平面図である。 実施形態2に係る回転電機の固定子の接続部材装着前の状態の側面図である。 実施形態2において用いられる接続部材の平面図である。 実施形態2において用いられる接続部材の側面図である。 実施形態2において用いられる接続部材の底面図である。 他の実施形態において固定子巻線を構成する導線の接続状態を示す固定子の平面図である。 他の実施形態において固定子巻線を構成する導線の接続状態を示す固定子の要部斜視図である。
以下、本発明に係る回転電機の固定子の実施形態について図面を参照しつつ具体的に説明する。
〔実施形態1〕
以下、本発明に係る回転電機の固定子の実施形態について図1〜図17を参照しつつ具体的に説明する。図1は、本実施形態に係る回転電機の固定子の全体斜視図である。図2は、その固定子の平面図である。図3は、その固定子の側面図である。
本実施形態の固定子20は、例えば車両の電動機及び発電機を兼ねる回転電機に使用されるものであって、内周側に回転子(図示せず)を回転自在に収容する。回転子は、永久磁石により周方向に磁性が交互に異なる磁極を固定子20の内周側と向き合う外周側に複数形成している。固定子20は、図1〜図3に示すように、固定子コア30と、複数(本実施形態では48本)の導線50から形成される三相の固定子巻線40とを備えている。なお、固定子コア30と固定子巻線40との間には、絶縁紙を配してもよい。
図4および図5を用いて固定子コア30を説明する。図4は、本実施形態に係る固定子コアの平面図である。図5は、本実施形態に係る分割コアの平面図である。
固定子コア30は、図4に示すように、内周に複数のスロット31が形成された円環状を呈している。複数のスロット31は、その深さ方向が径方向と一致するように形成されている。固定子コア30に形成されたスロット31の数は、回転子の磁極数(8磁極)に対し、固定子巻線40の一相あたり2個の割合で形成されている。本実施形態では、8×3×2=48より、スロット数は48個とされている。
固定子コア30は、図5に示す分割コア32を所定の数(本実施形態では24個)を周方向に連結して形成されている。分割コア32の外周には、外筒37が嵌合されている(図1〜4参照)。分割コア32は、一つのスロット31を区画するとともに、周方向で隣接する分割コア32との間で一つのスロット31を区画する形状を呈している。具体的には、分割コア32は、径方向内方に伸びる一対のティース部33と、ティース部33を径方向外方で連結するバックコア部34とを有している。
固定子コア30を構成する分割コア32は、複数枚の電磁鋼板を積層させて形成されている。積層された電磁鋼板の間には、絶縁薄膜が配置されている。分割コア32は、この電磁鋼板の積層体からだけでなく、従来公知の金属薄板および絶縁薄膜を用いて形成してもよい。
次に、図6〜図9を用いて固定子巻線40を説明する。図6は、本実施形態に係る固定子巻線の全体斜視図であり、図7は側面図、図8は平面図、図9は底面図である。
固定子巻線40は、図6〜図9に示すように、複数の導線50により円筒形状に形成されており、固定子コア30のスロット31内に収容されるストレート部41と、このストレート部41の両端においてスロット31外に配置されるコイルエンド部42を有する。一方のコイルエンド部42の端面において、出力線および中性点が軸方向に突出するとともに、内径側から突出した導線50の端部を外径側から突出した導線50の端部に接続する渡り部70が設けられている。
固定子巻線40を構成する導線50は、図10(A)に示すように、銅製の導体67と、導体67の外周を覆い導体67を絶縁する内層68a及び外層68bからなる絶縁被膜68とから形成されている。内層68aおよび外層68bを合わせた絶縁被膜68の厚みは、100μm〜200μmの間に設定されている。このように、内層68aおよび外層68bからなる絶縁被膜68の厚みが厚いので、導線50同士を絶縁するために導線50同士の間に絶縁紙等を挟み込む必要がなくなっているが、導線50同士の間あるいは固定子コア30と固定子巻線40との間に絶縁紙を配設してもよい。
外層68bはナイロン等の絶縁材で形成され、内層68aは外層68bよりもガラス転移温度の高い熱可塑性樹脂またはポリアミドイミド等の絶縁材で形成されている。これにより、回転電機100に発生する熱により外層68bは内層68aよりも早く結晶化するため、外層68bの表面硬度が高くなり、導線50に傷がつきにくくなる。このため、後述するターン部52に段部を形成する加工を施した導線50の絶縁を確保することができる。
さらに、導線50は、図10(B)に示すように、内層68aおよび外層68bからなる絶縁被膜68の外周をエポキシ樹脂等からなる融着材69で被覆してもよい。これにより、融着材69は、回転電機に発生する熱により絶縁被膜68よりも早く溶融するので、同じスロット31に収容されている複数の導線50同士が融着材69同士により熱接着する。その結果、同じスロット31に収容されている複数の導線50が一体化し導線50同士が硬化することで、スロット31内の導線50の機械的強度が向上する。なお、絶縁被膜68の外層68bには、ポリフェニレンサルファイド(PPS)よりなる被膜を用いてもよい。
図11に、導線50を平面上に展開した場合の図を示す。導線50は、図11に示すように、固定子コア30のスロット31内に収容される複数のスロット収容部51と、スロット31から固定子コア30の外に突出し、周方向に異なるスロットに収容されているスロット収容部51同士を接続している複数のターン部52とを有する。具体的に、複数のスロット収容部51は、少なくとも、スロット31に収容される第1スロット収容部51Aと、第1スロット収容部51Aから周方向に離間したスロット31に収容される第2スロット収容部51Bと、第2スロット収容部51Bから周方向に離間したスロット31に収容される第3スロット収容部51Cを含む。また、複数のターン部52は、少なくとも、固定子コア30の一端側におけるスロット31の外部で第1スロット収容部51Aと第2スロット収容部52Bを接続する第1ターン部52Aと、固定子コア30の他端側におけるスロット31の外部で第2スロット収容部51Bと第3スロット収容部51Cを接続する第2ターン部52Bを含む。なお、本実施形態においては、図11に示すように、各導線50は、12個のスロット収容部51A〜51Lと、11個のターン部52A〜52Kとを備えている。
具体的に、本実施形態におけるスロット収容部51は、図11の左端に位置する第1スロット収容部51Aから順に、固定子コア30の周方向に離間したスロット31にそれぞれ収容される第2スロット収容部51B、第3スロット収容部51C、・・・、第12スロット収容部51Lの12個からなる。また、ターン部52は、固定子コア30の一端側におけるスロット31の外部と固定子コア30の他端側におけるスロット31の外部とで交互にスロット収容部51同士を接続する第1ターン部52A、第2ターン部52B、・・・、第10ターン部52J、および第11スロット収容部51Kと第12スロット収容部51Lを接続する第11ターン部52Kの11個からなる。
この導線50の隣り合うスロット収容部51同士の周方向(矢印Y方向)の離間距離Xは、全ての箇所で異なるようにされている。この場合、離間距離Xは、導線50の第1スロット収容部51A側から第12スロット収容部51L側に向かうにつれて、徐々に短くなるようにされている。即ち、離間距離Xは、X1>X2>X3>X4>X5>X6>X7>X8>X9>X10>X11となっている。なお、離間距離Xは、固定子コア30の周方向において隣り合うスロット31同士の離間距離(スロットピッチ)を考慮して適宜設定される。
導線50の両端には、他の導線50等と接続するための引出し部53a、53bが設けられている。一方の引出し部53aは、第1スロット収容部51Aの端末から内側(図11の右側)へ戻るように、スロット収容部間のターン部の略半分の長さに形成されたターン部52Mを介して形成されている。よって、一方の引出し部53aは、第1スロット収容部51Aからターン部52Mの長さだけ内側(図11の右側)へ寄った所に位置している。他方の引出し部53bは、第12スロット収容部51Lの端末から内側(図11の左側)へ戻るように、スロット収容部間のターン部の略半分の長さに形成されたターン部52Nを介して形成されている。よって、他方の引出し部53bは、第12スロット収容部51Lからターン部52Nの長さだけ内側(図11の左側)へ寄った所に位置している。他方の引出し部53bとターン部52Nとの間には、固定子巻線40の軸方向端面上で固定子コア30の径方向外方へ折り曲げられて配置される渡り部70が設けられている。
ターン部52の略中央部には、第1スロット収容部51A、第2スロット収容部51B、第3スロット収容部51C、・・・、第12スロット収容部51Lを導線50の長手方向およびスロット収容部51の長手方向に直交する方向に順次段差が生じるようにクランク部54(図12参照)が形成されている。その結果、導線50は図11(A)に示すように階段状の形状を有することになる。
図12に、図11に示す導線50を用いて円筒形状の固定子巻線40を形成した場合のターン部52の形状を示す斜視図を示す。図12(A)に示すように、ターン部52は、固定子コア30の径方向に変位して固定子コア30の端面30aに沿って延びるクランク部54を有する。クランク部54のクランク形状によるずれ量(径方向への変位量)は、ターン部52の径方向厚み分である。これにより、ターン部52によって接続されたスロット収容部51同士は、ターン部52の径方向厚み分だけ変位している。このようにクランク部54がターン部52に設けられていることにより、図12(B)に示すように周方向に隣接している導線50のターン部52同士を密に巻回できる。また、図12(B)に示すように周方向に隣接するターン部52は互いに同じ形状であり、ターン部52同士が干渉するのを防止している。
また、スロット31から固定子コア30の外に突出するターン部52の突出箇所に、導線50がまたがって設置されているスロット同士に向けて固定子コア30の軸方向両側の端面30aに沿って段部55が形成されている。これにより、スロット31から突出している導線50のターン部52の突出箇所の間隔、言い換えればターン部52が形成する三角形状部分の底辺の長さは、導線50がまたがって設置されているスロット同士の間隔よりも狭くなっている。その結果、コイルエンドの高さが低くなる。
また、固定子コア30の端面30aに沿った段部55の長さをd1、周方向に隣接するスロット同士の間隔をd2とすると、d1≦d2になっている。これにより、導線50の段部55が周方向に隣り合うスロットから突出する導線50と干渉することを防止できる。これにより、周方向に隣接するスロットから突出する導線50同士が互いに干渉することを避けるために、コイルエンドの高さが高くなったり、あるいはコイルエンドの径方向の幅が大きくなったりすることを防止できる。その結果、コイルエンドの高さが低くなる。さらに、コイルエンドの径方向の幅が小さくなるので、固定子巻線40が径方向外側に張り出すことを防止する。
さらに、導線50には、ターン部52の略中央部のクランク部54と、ターン部52の突出箇所に形成した段部55との間に、それぞれ2個の段部56が形成されている。つまり、固定子コア30の一方の軸方向の端面30a側の導線50のターン部52には、1個のクランク部54と合計6個の段部55、56が形成されている。これにより、クランク部54や段部55、56を形成しない三角形状のターン部の高さに比べ、ターン部52の高さが低くなる。クランク部54のクランク形状も、段部55、56と同様に、固定子コア30の端面30aに沿って形成されている。したがって、導線50のターン部52は、クランク部54を挟んで両側が階段状に形成されている。
固定子巻線40は、図11に示した導線50を48本用いて形成されている。ただし、固定子巻線40に出力線や中性点などを設けるために、渡り部70を設けていない導線50を適宜混在させても良い。したがって、本実施形態では、48本の導線50の全ては、各導線50の両端部に形成された引出し部53a、53bの間において同じ形状に成形されている。
この固定子巻線40を形成するには、先ず、48本の導線50を、それぞれの第1スロット収容部51Aが固定子コア30の隣接するスロット31の周方向距離(1スロットピッチ)だけ導線50の長手方向にずれるようにして順次積み重ねる。これにより、図13(A)(B)に示すように、長手方向両端部に階段状に傾斜した傾斜面45aを有する帯状の導線集積体45を形成する。なお、図13(A)において、積み重ね最初の導線50aは左側端部の最下方に位置しており、積み重ね最後の導線50bは右側端部の最上方に位置している。このように導線50を積み重ねることで、上記の導線50を固定子巻線40において周方向に複数有する構成となる。
そして、その導線集積体45を、長手方向一端側から巻き付けて、径方向の厚みが全周で一定となるように円筒形状に成形する。本実施形態では、図13(A)において、積み重ね最初の導線50aが内側となるようにして、導線集積体45の左端側から反時計回り方向(矢印Z方向)に巻き付けを開始し、導線集積体45の長手方向両端部の傾斜面45a同士が互いに面接触した状態に巻き付けられている。これにより、円筒形状に成形された導線集積体45の各導線50は、図13(C)に示すように、周方向に略1周半する渦巻き状に巻き付けられている。即ち、各導線50は、固定子コア30の中心軸線Oの回りを渦巻き状に延伸するように成形されている(図16参照)。
その後、48本の導線50のうち所定の導線50の引出し部53a、53bを溶接で接続することにより、図6〜図9に示す固定子巻線40が得られる。ここで、固定子巻線40の最も外径側に位置するターン部52は、スロット31の最も外径側に収容されたスロット収容部51よりも外径側に突出していないので、固定子巻線40のコイルエンド42の外径寸法を小さくできる。
この固定子巻線40を構成する導線50は、ターン部52の略中央部に、ターン部52の径方向厚み分だけ径方向にずれたクランク部54が設けられていることにより、ターン部52によって接続されたスロット収容部51同士は、固定子コア30の中心軸線からの半径距離が、スロット収容部51の径方向厚み分だけ異なっている。また、導線50は、隣り合うスロット収容部51同士の離間距離Xが、導線50の第1スロット収容部51A側から第12スロット収容部51L側に向かうにつれて、徐々に短くなるようにされており、全ての箇所で実質的に異なっている(図8参照)。これらのことから、固定子巻線40は、径方向に重なり合うスロット収容部51が、周方向に位置ずれすることなく径方向一列にストレートな状態に整列するようになるので、真円筒形状により近い形状にすることができる(図6および図7参照)。
この固定子巻線40は、複数の導線の第1スロット収容部51A同士、第2スロット収容部51B同士、・・・、第12スロット収容部51L同士をそれぞれ周方向に連続するスロットに配置するとともに、第1スロット収容部51A同士、第2スロット収容部51B同士、・・・、第12スロット収容部51L同士の固定子コアの中心軸線Oからの半径距離がそれぞれ等しくなるよう配置されているので、固定子巻線40の外径寸法および内径寸法を周方向で均一化することができる。この固定子巻線40は、図14に示すように、それぞれの相が16本の導線50を直列に接続した各相巻線43(U、V、W)をY結線した三相巻線として形成されている。
図15において、各導線50のスロット収容部51は、12個の破線円と放射方向に延びる破線とが交差する位置に配置されており、最外径側と最内径側のみが矩形断面形状で表されている。また、放射方向に1列に並んだスロット収容部51の外側には、ぞれぞれ対応する1〜48のスロット番号が付されている(以後、図16においても同じ)。また、スロット番号の外側には、それぞれのスロットの最外径側(第12層)に、巻回の始端側となる第1スロット収容部51Aが配置される導線の番号が付されている。
各相の巻線を構成する16本の導線50は、8個の同一のスロット31にスロット収容部51が収容される8本の導線50と、それら8個のスロット31とは別の8個の同一のスロット31にスロット収容部51が収容される8本の導線50とに分かれている。例えばU相の場合には、8本の導線(U1−1)〜(U1−4)および(U1−1’)〜(U1−4’)は、外径側から内径側に向かって反時計回りに巻回されて、それぞれのスロット収容部51が、1番スロット、7番スロット、13番スロット、19番スロット、25番スロット、31番スロット、37番スロットおよび43番スロットに収容される。また、他の8本の導線(U2−1)〜(U2−4)および(U2−1’)〜(U2−4’)は、外径側から内径側に向かって反時計回りに巻回されて、それぞれのスロット収容部51が、2番スロット、8番スロット、14番スロット、20番スロット、26番スロット、32番スロット、38番スロットおよび44番スロットに収容される。
なお、図15には、代表として導線(U1−1)の軌跡が示されている。図15において、黒四角で示された部分は導線(U1−1)のスロット収容部51が配置されていることを示し、導線(U1−1)の周方向に延びる太線は、固定子コア30の軸方向一方側(図14の紙面手前側)に位置するターン部52を示し、導線(U1−1)の周方向に延びる二点鎖線は、固定子コア30の軸方向他方側(図14の紙面後側)に位置するターン部52を示す(以後、図16においても同じ)。
この固定子巻線40は、図15に示すように、各スロット31において、8本の導線50のスロット収容部51が径方向に12層、積層された状態になっている。導線(U1−1)は、始端側の第1スロット収容部51Aが1番スロットの最外層(第12層)に位置し、終端側の第12スロット収容部51Lが19番スロットの最内層(第1層)に位置している。
また、固定子巻線40を構成する48本の導線50は、長手方向(周方向)に1スロットピッチずつずれて配置されているので、各導線50の始端側となる第1スロット収容部51Aが、48個の各スロット31の最外層(第12層)に順に収容されている。下記の表1は、1番〜48番の各スロット31において、最外層に位置する導線の番号と、最内層に位置する導線の番号をまとめたものである。
Figure 0005471867
固定子巻線40を構成する導線50は、各導線50の一端側(第1スロット収容部51A側)から他端側(第12スロット収容部51L側)に向かうにつれて、スロット収容部51の固定子コア30の中心軸線Oからの半径距離が順次小さくなっている。本実施形態の場合、各導線50は、ターン部52によって接続されたスロット収容部51同士の固定子コア30の中心軸線Oからの半径方向距離がスロット収容部51の径方向厚み分異なっている。
図16は、固定子巻線40を図15の裏側から見た場合の、1本の導線(U1−4’)の軌跡を示す図である。この導線(U1−4’)は、始端側となる第1スロット収容部51Aが43番スロットの第12層(最外層)に配置され、第2スロット収容部51Bが1番スロットの第11層に配置され、第3スロット収容部51Cが7番スロットの第10層に配置され、第4スロット収容部51Dが13番スロットの第9層に配置され、最終の第12スロット収容部51Lが13番スロットの第1層(最内層)に配置されている。即ち、導線(U1−4’)は、始端側(外径側)から終端側(内径側)に向かうにつれて、スロット収容部51の固定子コア30の中心軸線Oからの半径距離が順次小さくなっている。
よって、固定子コア30の中心軸線Oから、第1スロット収容部51Aまでの半径距離r43と、第2スロット収容部51Bまでの半径距離r1と、第3スロット収容部51Cまでの半径距離r7と、第4スロット収容部51Dまでの半径距離r13は、順次スロット収容部51の径方向厚み分小さくなっており、以後同様に、第12スロット収容部51Lに至るまで、半径距離が順次スロット収容部51の径方向厚み分小さくなっている。すなわち、第1スロット収容部51Aから第12スロット収容部51Lに至るまで、半径距離が順次小さくなるのみで、途中で半径距離が大きくなることはない。
次に、16本の導線50を直列に接続してなる各相巻線43(U、V、W)のうち、代表としてV相の各相巻線の接続状態を、図14、図17および上記の表1を参照して説明する。なお、U相、W相の各相巻線もV相と同様の接続となっている。図14において出力線Vの始端に位置する導線(V1−1)は、表1および図17に示すように、始端側の第1スロット収容部51Aが5番スロットの最外層(第12層)に配置され、終端側の第12スロット収容部51Lが23番スロットの最内層(第1層)に配置されている。導線(V1−1)の終端側には、始端側の第1スロット収容部51Aが17番スロットの第12層に配置され、終端側の第12スロット収容部51Lが35番スロットの第1層に配置された導線(V1−2)の始端側が接続されている。
導線(V1−2)の終端側には、始端側の第1スロット収容部51Aが29番スロットの第12層に配置され、終端側の第12スロット収容部51Lが47番スロットの第1層に配置された導線(V1−3)の始端側が接続されている。導線(V1−3)の終端側には、始端側の第1スロット収容部51Aが41番スロットの第12層に配置され、終端側の第12スロット収容部51Lが11番スロットの第1層に配置された導線(V1−4)の始端側が接続されている。導線(V1−4)の終端側には、始端側の第1スロット収容部51Aが6番スロットの第12層に配置され、終端側の第12スロット収容部51Lが24番スロットの第1層に配置された導線(V2−1)の始端側が接続されている。
導線(V2−1)の終端側には、始端側の第1スロット収容部51Aが18番スロットの第12層に配置され、終端側の第12スロット収容部51Lが36番スロットの第1層に配置された導線(V2−2)の始端側が接続されている。導線(V2−2)の終端側には、始端側の第1スロット収容部51Aが30番スロットの第12層に配置され、終端側の第12スロット収容部51Lが48番スロットの第1層に配置された導線(V2−3)の始端側が接続されている。導線(V2−3)の終端側には、始端側の第1スロット収容部51Aが42番スロットの第12層に配置され、終端側の第12スロット収容部51Lが12番スロットの第1層に配置された導線(V2−4)の始端側が接続されている。
導線(V2−4)の終端側には、始端側の第1スロット収容部51Aが48番スロットの第12層に配置され、終端側の第12スロット収容部51Lが18番スロットの第1層に配置された導線(V2−4’)の終端側が接続されている。導線(V2−4’)の始端側には、始端側の第1スロット収容部51Aが36番スロットの第12層に配置され、終端側の第12スロット収容部51Lが6番スロットの第1層に配置された導線(V2−3’)の終端側が接続されている。導線(V2−3’)の始端側には、始端側の第1スロット収容部51Aが24番スロットの第12層に配置され、終端側の第12スロット収容部51Lが42番スロットの第1層に配置された導線(V2−2’)の終端側が接続されている。導線(V2−2’)の始端側には、始端側の第1スロット収容部51Aが12番スロットの第12層に配置され、終端側の第12スロット収容部51Lが30番スロットの第1層に配置された導線(V2−1’)の終端側が接続されている。
導線(V2−1’)の始端側には、始端側の第1スロット収容部51Aが47番スロットの第12層に配置され、終端側の第12スロット収容部51Lが17番スロットの第1層に配置された導線(V1−4’)の終端側が接続されている。導線(V1−4’)の始端側には、始端側の第1スロット収容部51Aが35番スロットの第12層に配置され、終端側の第12スロット収容部51Lが5番スロットの第1層に配置された導線(V1−3’)の終端側が接続されている。導線(V1−3’)の始端側には、始端側の第1スロット収容部51Aが23番スロットの第12層に配置され、終端側の第12スロット収容部51Lが41番スロットの第1層に配置された導線(V1−2’)の終端側が接続されている。導線(V1−2’)の始端側には、始端側の第1スロット収容部51Aが11番スロットの第12層に配置され、終端側の第12スロット収容部51Lが29番スロットの第1層に配置された導線(V1−1’)の終端側が接続されている。なお、導線(V1−1’)の始端側は、中性点Vに接続されている。
次に、表1、図11および図17を参照して各導線50の接続状態を説明する。ここでは、代表として2本の導線(V1−1)(V1−2)の接続状態を説明する。一方の導線(V1−1)は、始端側となる第1スロット収容部51Aが5番スロットの最外層(第12層)に配置され、終端側となる第12スロット収容部51Lが23番スロットの最内層(第1層)に配置されている。この導線(V1−1)の終端側に設けられた引出し部53b(内周側端部)は、第12スロット収容部51Lが配置されている23番スロットからターン部52Nの長さ分だけ戻った所(20番スロット付近)に位置している。
そして、他方の導線(V1−4’)は、始端側となる第1スロット収容部51Aが17番スロットの最外層(第12層)に配置され、終端側となる第12スロット収容部51Lが35番スロットの最内層(第1層)に配置されている。この導線(V1−2)の始端側に設けられた引出し部53a(外周側端部)は、第1スロット収容部51Aが配置されている47番スロットからターン部52Mの長さ分だけ戻った所(2番スロット付近)に位置している。図6〜図9に示すように、この導線(V1−1)の引出し部53b(内周側端部)は、径方向外方側へ略直角に折り曲げられた後、その先端が、固定子巻線40の外周端部に位置する導線(V1−4’)の引出し部53a(外周側端部)の先端部に溶接接合されることにより接続されている。
この溶接接合は、固定子巻線40の最も外径側に位置するターン部52よりも外径側において溶接により接続されている。この場合、導線(V1−1)の引出し部53b(内周側端部)の折り曲げ部は、固定子巻線40の軸方向端面(ターン部52の軸方向外面)上を通る渡り部70を形成しており、2本の導線(V1−1)(V1−2’)は、渡り部70を介して接続されている。これにより、内径側に位置するス第12ロット収容部51Lの径方向内方への膨出をより効果的に防止することができるので、内径側に位置する回転子との干渉を回避することが可能となる。
なお、渡り部70は、図2および図8に示すように、渡り部70の径方向両端部70a、70bが、固定子コア30(固定子巻線40)の中心軸線Oから放射方向に延びる直線に沿って延びるように形成されている。渡り部70の形状をこのようにすることによって、導線の折り曲げを容易にするとともに、溶接接合を容易にすることができる。
また、この渡り部70は、図2および図8に示すように、固定子巻線40の軸方向端面上において、周方向に略3/4周する範囲の領域に設けられている。そして、固定子巻線40の軸方向端面上の残り1/4周する範囲の領域には、中性点V、出力線W、中性点U、出力線V、中性点Wおよび出力線Uの引出し部が順番に並んで設けられている。即ち、固定子巻線40の軸方向端面において、中性点U、V、Wの引出し部と同じ領域に出力線U、V、Wの引出し部が設けられているとともに、渡り部70が設けられる領域と中性点U、V、Wおよび出力線U、V、Wの引出し部が設けられる領域が分離されている。
上記のように構成された固定子巻線40は、外周側から分割コア32が挿入されることによって固定子コア30と組み付けられている(図1〜図3参照)。これにより、固定子巻線40を構成する導線50は、固定子コア30の内周側で周方向に沿って波巻きされた状態に組み付けられている。導線50のターン部52によって接続されたスロット収容部51同士は、所定のスロットピッチ(本実施形態では、3相×2個=6スロットピッチ)だけ離間したスロット31に収容されている。隣り合うスロット収容部51同士を接続するターン部52は、固定子コア30の軸方向の両端面からそれぞれ突出し、その突出している部分によりコイルエンドが形成されている。
以上のように構成された本実施形態の回転電機の固定子20によれば、固定子巻線40を構成する各相巻線43は、複数の導線50を接続することにより形成されているので、導線50の長さを短くすることができる。そのため、固定子巻線40を製造する際のハンドリングが極めて良好になり、製造効率を大幅に高めることができる。また、導線50の長さが短いので、製造設備の小型化が可能となる。
また、2つの導線50は、一方の導線50の第1スロット収容部51Aに接続される外周側端部(引出し部53a)と他方の導線50の第12スロット収容部51Lに接続される内周側端部(引出し部53b)とが接続されている。即ち、最内径側に位置する内周側端部(引出し部53b)と最外径側に位置する外周側端部(引出し部53a)を接続することになる。このため、互いに接続する導線50の端部をそれぞれ内径側と外径側とで離間した位置から引き出すことができ、内周側端部(引出し部53b)と外周側端部(引出し部53a)を接合することが容易にできるとともに、結線の自由度を高めることができる。
また、本実施形態の固定子巻線40は、複数の導線50を所定の状態に積み重ねて帯状に形成した導線集積体を巻き付けることにより円筒状に形成されている。このとき、導線50は、長さが短いため、ハンドリングが極めて良好になるので、帯状の導線集積体を形成する作業、およびその導線集積体を円筒状に巻き付ける作業を容易に行うことができる。
また、固定子巻線40を構成する導線50の本数(48本)は、スロット31の個数(48個)と同じであるため、スロット収容部51が1スロットずつ周方向にずれた状態で、全ての導線50を規則的に配置することができる。そのため、真円筒形状により近い形状の固定子巻線40を形成することが可能となる。これにより、回転電機の出力特性やトルクリップル、損失等の性能の安定化を図ることができる。さらに、固定子巻線40を構成する48本の導線50の全てが、引出し部53a、53bの間において同じ形状に成形されているため、導線50を成形して形成する際に成形工程の簡略化を図ることができる。そして、固定子巻線40を構成する各導線50は、固定子コア30の中心軸線Oの回りを渦巻き状に延伸するように設けられているので、固定子巻線40の径方向寸法を大きくさせることなく、導線50を密に配置することができる。
また、本実施形態では、接続すべき2本の導線50において、一方の導線50の最内径側に位置する内周側端部(引出し部53b)は、固定子コア30の径方向外方側に折り曲げられて、その先端が他方の導線50の最外径側に位置する外周側端部(引出し部53a)に接続されている。そのため、一方の導線50の最内径側に位置する内周側端部(引出し部53b)が、固定子コア30の径方向外方側に折り曲げられていることによって、一方の導線50のスロット収容部51が径方向内方へ膨出するのを防止することができる。これにより、一方の導線50が、固定子コア30および固定子巻線40の内径側に配設される回転子と接触するのを防止して、導線50の表面に設けられた絶縁被膜の破壊を効果的に防止することができる。
また、一方の導線50の最内径側に位置する内周側端部(引出し部53b)と他方の導線50の最外径側に位置する外周側端部(引出し部53a)は、固定子巻線30の軸方向端面上を通る渡り部70を介して接続されている。そのため、渡り部70を介して導線50のスロット収容部51が径方向内方へ膨出するのを防止することができる。これにより、固定子コア30および固定子巻線40の内径側に配設される回転子との干渉を防止して、導線50の表面に設けられた絶縁被膜の破壊を効果的に防止することができる。
特に、本実施形態では、渡り部70の両端部70a、70bが、固定子コア30の中心軸線Oから放射方向に延びる直線に沿って延びるようにされているので、渡り部70を介して固定子巻線40の径方向外方に力を作用させることができ、導線50のスロット収容部51の径方向内方への膨出をより効果的に防止することができる。
また、本実施形態では、固定子巻線40の軸方向端面において、渡り部70が設けられる領域と中性点の引出し部が設けられる領域が分離されている。これにより、中性点の引出し部を一つの領域に集合させているので、回転電機から、中性点をまとめて取り出すことができる。さらに、中性点の引出し部と同じ領域に出力線の引出し部が設けられているので、回転電機から、中性点および出力線をまとめて取り出すことができる。また、中性点と出力線の配線をユニット化することができるので、組付け工数の低減が可能となる。
また、本実施形態では、導線50の両端に設けられる外周側端部(引出し部53a)、内周側端部(引出し部53b)は、導線50の最も長手方向外側に位置するスロット収容部51A、51Lから長手方向内側へ寄った位置に設けられている。これにより、接続すべき、一方の導線50の最内径側に位置する内周側端部(引出し部53b)と、他方の導線50の最外径側に位置する外周側端部(引出し部53a)との間の距離を短縮することができる。本実施形態の場合、両方の外周側端部(引出し部53a)、内周側端部(引出し部53b)が、スロット収容部51A、51Lから長手方向内側へ寄った位置に設けられているため、最大限の短縮が可能となる。これにより、固定子巻線40の抵抗値を下げることによって、固定子20の銅損低下が可能となる。
なお、導線50の両端に設けられる引出し部53a、53bは、例えば図18(A)(B)および図19(A)(B)に示す変形例1〜4のように設けることができる。図18(A)に示す変形例1の場合には、両方の引出し部53a、53bは、両端に位置する第1および第12スロット収容部51A、51Lの端末からそれぞれ外側へ向かって延びるように、スロット収容部間のターン部の略半分の長さに形成されたターン部52M、52Nを介して形成されている。図18(B)に示す変形例2の場合には、一方の引出し部53aは、第1スロット収容部51Aの端末から外側へ向かって延びるように、スロット収容部間のターン部の略半分の長さに形成されたターン部52Mを介して形成され、他方の引出し部53bは、第12スロット収容部51Lの端末から内側へ戻るように、スロット収容部間のターン部の略半分の長さに形成されたターン部52Nを介して形成されている。
そして、図19(A)に示す変形例3の場合には、一方の引出し部53aは、第1スロット収容部51Aの端末から内側へ戻るように、スロット収容部間のターン部の略半分の長さに形成されたターン部52Mを介して形成され、他方の引出し部53bは、第12スロット収容部51Lの端末から外側へ向かって延びるように、スロット収容部間のターン部の略半分の長さに形成されたターン部52Nを介して形成されている。また、図19(B)に示す変形例4の場合には、両方の引出し部53a、53bは、両端に位置する第1および第12スロット収容部51A、51Lの端末からそれぞれ直接、延長するように形成されている。
また、実施形態1では、図12に示したように、ターン部52の略中央部のクランク部54と、ターン部52の突出箇所に形成した段部55との間に、それぞれ2個の段部56が形成されていたが、ターン部52の形状を図20に示す形状に変更した変形例5のようにすることもできる。変形例5では、ターン部52の略中央部のクランク部54と、ターン部52の突出箇所に形成した段部55との間に、段部56が形成されていない。このようなターン部52の形状とすることで、ターン部52の形状および加工を簡易なものにすることができる。
なお、ターン部52の形状は、図12や図20の形状に限らず、種々の形状を採用することができる。例えば、ターン部52の略中央部のクランク部54のクランク形状によるずれ量(径方向への変位量)がスロット収容部51の径方向厚み分であるものを、スロット収容部51の径方向厚みの0.5倍や1.5倍あるいは2倍としても良い。このようにクランク形状を変更した場合、ターン部52によって接続されたスロット収容部51同士の固定子コア30の中心軸線Oからの半径距離rも同様に、スロット収容部51の径方向厚みの0.5倍や1.5倍あるいは2倍異なるものになる。
また、実施形態1では、図11に示したように、導線50の両端部にそれぞれ形成された引出し部53a、53bと、それら引出し部53a、53bに最も近い所に位置するスロット収容部51A、51Lとの間にそれぞれ設けられた略半分のターン部52M、52Nは、曲げ加工により段部が形成されているが、図21に示す変形例6のように、ターン部52M、52Nに段部を形成することなく、ストレート状にしてもよい。このようにターン部52M、52Nをストレート状にすることで、引出し部53a、53bを所定の位置に精度良く設けることができる。なお、変形例6では、両方のターン部52M、52Nがストレート状に形成されているが、両方のターン部52M、52Nのうちのいずれか一方のみをストレート状にするようにしてもよい。
〔実施形態2〕
実施形態2に係る回転電機の固定子を図22〜図28を参照しつつ説明する。図22は、実施形態2に係る回転電機の固定子の平面図であり、図23は、その固定子の側面図である。図24は、その固定子の接続部材装着前の状態の平面図であり、図25は、その固定子の接続部材装着前の状態の側面図である。図26は、接続部材の平面図であり、図27は、接続部材の側面図であり、図28は、接続部材の底面図である。
実施形態2の回転電機の固定子20は、上記実施形態1では、34箇所において接続すべき2本の導線50の外周側端部(引出し部53a)と内周側端部(引出し部53b)が、渡り部70を介して直接、接続されていたのに対して、実施形態2では、各導線50には渡り部70を設けておらず、34箇所において接続すべき2本の導線50が、それらの外周側端部(引出し部53a)と内周側端部(引出し部53b)とを接続する接続片82を備えた接続部材80により接続されている点でのみ、実施形態1のものと異なる。実施形態2の固定子20のその他の構成は、実施形態1のものと同じであるので、共通する部材等には同じ符号を付して詳しい説明は省略し、以下、異なる点を説明する。
実施形態2の固定子20は、固定子巻線40に対して接続部材80が装着される前には、図24に示すように、固定子巻線40の軸方向端面上で周方向に略3/4周する範囲の領域(E)の34箇所において、接続すべき2本の導線50の外周側端部(引出し部53a)と内周側端部(引出し部53b)は、未接続の状態になっている。この場合、接続すべき2本の導線50の外周側端部(引出し部53a)と内周側端部(引出し部53b)は、固定子巻線40の軸方向外方に向かって延びる先端が、ターン部52の頂部となるクランク部54と略同じ所に位置している。
接続部材80は、図26〜図28に示すように、絶縁性樹脂からなる樹脂基板81と、樹脂基板81の所定位置に位置決めされて埋設された34個の接続片82とから構成されている。樹脂基板81は、固定子巻線40の軸方向端面の領域(E)の形状と対応した円弧形状に形成されている。34個の接続片82は、実施形態1の渡り部70と同様のクランク形状に形成され、円弧状の樹脂基板81の内部に周方向に所定距離を隔てて等間隔に配置されている。接続片82の径方向両端部は、固定子コア30(固定子巻線40)の中心軸線Oから放射方向に延びる直線に沿って延びている。樹脂基板80aの内径側端部と外径側端部に位置する接続片82の両端部は、樹脂基板81の一方面(固定子巻線40の軸方向端面の領域(E)と対向する面)側へ屈曲して、その先端が一方面から突出している。
この接続部材80は、それぞれの接続片82の両端部の突出先端部が、固定子巻線40の軸方向端面の領域(E)の34箇所にある、接続すべき2本の導線50の外周側端部(引出し部53a)および内周側端部(引出し部53b)とそれぞれ接触するように装着された後、それぞれの接触部が溶接により接合される。これにより、34箇所にある、一方の導線50の最内径側に位置する内周側端部(引出し部53b)と、他方の導線50の最外径側に位置する外周側端部(引出し部53a)が、接続片82を介してそれぞれ接続される。
以上のように、実施形態2の回転電機の固定子20によれば、接続すべき2本の導線50同士の接続を、接続部材80により行うようにしているため、接続すべき導線50同士の接続部の位置合わせが容易になるので、接続すべき導線50同士の接続作業を簡易に行うことができる。特に、実施形態2では、接続箇所が多数(34箇所)であるため、作業効率が格段に向上する。
〔他の実施形態〕
上記実施形態では、内周側端部53bを固定子コア30の径方向外方側に折り曲げる構成としたが、外周側端部53aを固定子コア30の径方向内方側に折り曲げる構成としてもよい。また、図29および図30に示すように、外周側端部53aを固定子コア30の径方向内方側に折り曲げて内周側端部53bと溶接接合したものと、内周側端部53bを固定子コア30の径方向外方側に折り曲げて外周側端部53aと溶接接合したものとを、周方向に交互に配置した構成としてもよい。このようにすれば、隣り合う溶接部53c同士の間隔を大きくすることによって、互いの絶縁性を向上させることができる。
また、上記実施形態では、渡り部70を固定子巻線30の軸方向端面上を通る構成としたが、固定子巻線30の軸方向端面から離間した場所に渡り部70を設けても良く、渡り部70の形状としては、内周側端部53bと外周側端部53aを接続するものであれば、直線形状であっても、曲線形状であっても良い。
また、上記実施形態では、固定子巻線40の軸方向端面において、渡り部70が設けられる領域と中性点や出力線の引出し部が設けられる領域が分離されていたが、渡り部70が設けられる領域内に中性点や出力線の引出し部を設けても良い。
また、上記実施形態では、内周側端部53bと外周側端部53aを溶接により接合したが、この溶接方法としては例えばレーザ溶接を用いることができる。また、内周側端部53bと外周側端部53aの接合としては、溶接に限らず、はんだ付けなどの他の接合方法を用いることもでき、コネクタや圧着端子等で接続することもできる。
また、上記実施形態では、内周側端部53bと外周側端部53aを接合した後、塗装もしくは、樹脂等で接合部を覆うことで絶縁性を確保しても良い。
また、上記実施形態では、内周側端部53bと外周側端部53aを接合した後、接合部を絶縁性を有するカバー等で接合部を覆うことで絶縁性を確保しても良い。
20…固定子、 30…固定子コア、 30a…端面、 31…スロット、 40…固定子巻線、 43…各相巻線、 50…導線、 51…スロット収容部、 52…ターン部、 53a、53b…引出し部、 54…クランク部、 55、56…段部、 67…導体、 68…絶縁皮膜、 70、70B…渡り部、 70a、70b…端部、 80…接続部材、 81…樹脂基板、 82…接続片。

Claims (18)

  1. 周方向に複数のスロットを有する円環状の固定子コアと、前記固定子コアに巻回される複数の導線からなる固定子巻線と、を備えた回転電機の固定子において、
    複数の前記導線の各々は、前記スロットに収容される第1スロット収容部と、第1スロット収容部から順に周方向に離間した前記スロットにそれぞれ収容される第2スロット収容部、第3スロット収容部、・・・、第n(nは4以上の自然数)スロット収容部と、前記固定子コアの一端側における前記スロットの外部と前記固定子コアの他端側における前記スロットの外部とで交互に前記第1スロット収容部と前記第2スロット収容部を接続する第1ターン部、前記第2スロット収容部と前記第3スロット収容部を接続する第2ターン部、・・・、前記第(n−1)スロット収容部と前記第nスロット収容部を接続する第(n−1)ターン部と、を有し、
    前記固定子巻線は、前記第1スロット収容部を前記スロットの最も外径側に配置し、前記第nスロット収容部を前記スロットの最も内径側に配置するものであって、
    前記固定子巻線を形成する各相巻線は、少なくとも2つの前記導線を有するとともに、一方の前記導線の前記第1スロット収容部に接続される外周側端部と他方の前記導線の第nスロット収容部に接続される内周側端部とが接続されていることを特徴とする回転電機の固定子。
  2. 前記固定子巻線は、複数の前記導線を所定の状態に積み重ねて帯状に形成した導線集積体を巻き付けることにより円筒状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機の固定子。
  3. 前記導線は、前記スロットの数と同じ本数であることを特徴とする請求項1または2に記載の回転電機の固定子。
  4. 前記内周側端部は、前記固定子コアの径方向外方側に折り曲げられていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の回転電機の固定子。
  5. 前記一方の導線の前記内周側端部と前記他方の導線の前記外周側端部は、前記固定子巻線の軸方向端面上を通る渡り部を介して接続されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の回転電機の固定子。
  6. 前記渡り部の両端部は、前記固定子コアの中心軸線から放射方向に延びる直線に沿って延びていることを特徴とする請求項5に記載の回転電機の固定子。
  7. 前記固定子巻線の軸方向端面において、前記渡り部が設けられる領域と中性点の引出し部が設けられる領域が分離されていることを特徴とする請求項5または6に記載の回転電機の固定子。
  8. 前記中性点の引出し部と同じ領域に出力線の引出し部が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の回転電機の固定子。
  9. 前記一方の導線の前記内周側端部と前記他方の導線の前記外周側端部は、前記内周側端部と前記外周側端部とを接続する接続片を複数備えた接続部材により接続されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の回転電機の固定子。
  10. 前記接続部材は、絶縁体からなる基板と、該基板の所定位置に埋設された複数の前記接続片とから構成されていることを特徴とする請求項9に記載の回転電機の固定子。
  11. 前記導線の両端に設けられる引出し部の少なくとも一方は、前記導線の最も長手方向外側に位置する前記スロット収容部から長手方向内側へ寄った位置に設けられていることを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載の回転電機の固定子。
  12. 前記一方の導線の前記内周側端部と前記他方の導線の前記外周側端部は、溶接により接続されていることを特徴とする請求項1〜11の何れか一項に記載の回転電機の固定子。
  13. 前記溶接は、前記固定子巻線の最も外径側に位置する前記ターン部よりも外径側において行われていることを特徴とする請求項12に記載の回転電機の固定子。
  14. 前記ターン部は、前記固定子コアの端面に平行な段部を前記固定子コアの軸方向に複数有する階段形状に形成されていることを特徴とする請求項1〜13の何れか一項に記載の回転電機の固定子。
  15. 前記導線の一端部に形成された引出し部と前記導線の最も一端側に位置する前記スロット収容部との間に設けられるターン部、および前記導線の他端部に形成された引出し部と前記導線の最も他端側に位置する前記スロット収容部との間に設けられるターン部のうちの少なくとも一方の前記ターン部は、ストレート状に形成されていることを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載の回転電機の固定子。
  16. 前記導線は、断面形状が矩形状の導体部と、該導体部の外周を覆う絶縁被膜部とからなることを特徴とする請求項1〜15の何れか一項に記載の回転電機の固定子。
  17. 複数の前記導線の全ては、各前記導線の両端部に形成された引出し部の間において同じ形状に成形されていることを特徴とする請求項1〜16のいずれか一項に記載の回転電機の固定子。
  18. 複数の前記導線の各々は、前記固定子コアの軸線の回りを渦巻き状に延伸するように設けられていることを特徴とする請求項1〜17のいずれか一項に記載の回転電機の固定子。
JP2010135853A 2009-07-17 2010-06-15 回転電機の固定子 Active JP5471867B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010135853A JP5471867B2 (ja) 2009-07-17 2010-06-15 回転電機の固定子
DE102010036429A DE102010036429A1 (de) 2009-07-17 2010-07-15 Stator für drehende elektrische Maschinen
US12/837,726 US8450899B2 (en) 2009-07-17 2010-07-16 Stator for electric rotating machine
CN2010102725178A CN101958589B (zh) 2009-07-17 2010-07-16 用于旋转电机器的定子

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009169520 2009-07-17
JP2009169520 2009-07-17
JP2009241798 2009-10-20
JP2009241798 2009-10-20
JP2010135853A JP5471867B2 (ja) 2009-07-17 2010-06-15 回転電機の固定子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011109895A JP2011109895A (ja) 2011-06-02
JP5471867B2 true JP5471867B2 (ja) 2014-04-16

Family

ID=43464762

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010135853A Active JP5471867B2 (ja) 2009-07-17 2010-06-15 回転電機の固定子

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8450899B2 (ja)
JP (1) JP5471867B2 (ja)
CN (1) CN101958589B (ja)
DE (1) DE102010036429A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10355547B2 (en) 2017-05-23 2019-07-16 Mistubishi Electric Corporation Rotary electric machine
US11114913B2 (en) 2017-05-23 2021-09-07 Mitsubishi Electric Corporation Rotating electric machine

Families Citing this family (35)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5532319B2 (ja) * 2009-07-17 2014-06-25 株式会社デンソー 回転電機の固定子およびその製造方法
JP5471867B2 (ja) * 2009-07-17 2014-04-16 株式会社デンソー 回転電機の固定子
JP5429132B2 (ja) * 2009-10-23 2014-02-26 株式会社デンソー 回転電機の固定子の製造方法および回転電機の固定子
DE112011100077T5 (de) * 2010-02-18 2012-10-31 Aisin Aw Co., Ltd. Anker für eine drehende elektrische Maschine
JP5585819B2 (ja) 2010-03-31 2014-09-10 株式会社デンソー 回転電機の固定子
JP5370245B2 (ja) 2010-03-31 2013-12-18 株式会社デンソー 回転電機の固定子の製造方法
JP5704394B2 (ja) 2010-03-31 2015-04-22 株式会社デンソー 回転電機の固定子
JP2012110188A (ja) * 2010-11-19 2012-06-07 Nippon Densan Corp 中間接続部材、ステータ及びモータ
JP2013005516A (ja) * 2011-06-14 2013-01-07 Toyota Motor Corp ステータおよび回転電機
JP5977008B2 (ja) * 2011-09-28 2016-08-24 トヨタ自動車株式会社 回転電機固定子
JP5833885B2 (ja) * 2011-10-25 2015-12-16 トヨタ自動車株式会社 回転電機固定子
KR102023012B1 (ko) * 2013-04-05 2019-09-19 엘지전자 주식회사 스테이터 및 이를 포함하는 전기 회전 장치
KR102011820B1 (ko) * 2013-05-27 2019-08-19 엘지전자 주식회사 전기 회전 장치
JP6029548B2 (ja) * 2013-07-18 2016-11-24 本田技研工業株式会社 回転電機
CN108365690B (zh) * 2013-10-21 2020-08-11 日本电产株式会社 汇流条单元以及马达
CN107078578B (zh) 2014-09-22 2019-04-30 三菱电机株式会社 旋转电机的定子
WO2016067981A1 (ja) * 2014-10-31 2016-05-06 日立オートモティブシステムズ株式会社 回転電機の固定子
CN104767300B (zh) * 2015-03-25 2018-06-22 广东美芝制冷设备有限公司 用于电机的定子及其制造方法、电机和压缩机
CN107710558B (zh) * 2015-07-06 2019-08-23 爱信艾达株式会社 旋转电机用定子
US9755463B2 (en) 2015-08-11 2017-09-05 Genesis Robotics Llp Electric machine
US11139707B2 (en) 2015-08-11 2021-10-05 Genesis Robotics And Motion Technologies Canada, Ulc Axial gap electric machine with permanent magnets arranged between posts
JP6113247B1 (ja) * 2015-10-22 2017-04-12 三菱電機株式会社 回転電機の固定子
FR3050588B1 (fr) 2016-04-20 2018-04-13 Valeo Equipements Electriques Moteur Machine electrique tournante minimisant les perturbations electromagnetiques subies par un element de mesure
CN106300716B (zh) * 2016-06-17 2018-08-03 浙江方正电机股份有限公司 三相电机定子
US11043885B2 (en) 2016-07-15 2021-06-22 Genesis Robotics And Motion Technologies Canada, Ulc Rotary actuator
JP6799962B2 (ja) * 2016-08-03 2020-12-16 本田技研工業株式会社 バスバーユニット
DE102017213883A1 (de) * 2017-08-09 2019-02-14 Robert Bosch Gmbh Elektrische Maschine mit Kontaktierungsvorrichtung und Verfahren zur Herstellung der elektrischen Maschine
CN109586464B (zh) * 2017-09-29 2021-11-12 比亚迪股份有限公司 定子组件、电机和车辆
KR102437131B1 (ko) * 2017-10-31 2022-08-26 현대모비스 주식회사 헤어핀 권선모터
JP6573654B2 (ja) * 2017-12-25 2019-09-11 本田技研工業株式会社 回転電機のロータ
JP7009986B2 (ja) * 2017-12-27 2022-01-26 トヨタ自動車株式会社 回転電機のステータ、および、ステータコイルの製造方法
CN110784040B (zh) * 2018-07-29 2021-10-22 比亚迪股份有限公司 定子组件及具有该定子组件的电机
JP7052767B2 (ja) * 2019-03-28 2022-04-12 株式会社デンソー 回転電機、およびその固定子
WO2023228734A1 (ja) * 2022-05-25 2023-11-30 ニデック株式会社 ステータ、およびモータ
CN117394567A (zh) * 2023-12-11 2024-01-12 豪森润博智能装备常州有限公司 一种电机定子绕组结构

Family Cites Families (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3969658A (en) * 1975-01-17 1976-07-13 Emerson Electric Co. Motor and control system having cyclic reversal and unidirectional capabilities
US4115915A (en) * 1975-07-31 1978-09-26 General Electric Company Process for manufacturing motor having windings constructed for automated assembly
US4270065A (en) * 1979-03-19 1981-05-26 Eltra Corporation Four pole wave wound direct current machine with multi-turn armature coils
JP2001145286A (ja) * 1999-11-12 2001-05-25 Mitsubishi Electric Corp 回転電機の固定子及びその製造方法
DE10146922A1 (de) * 2000-09-25 2002-04-18 Denso Corp Drehfeldmaschine und Verfahren zur Herstellung derselben
JP2002233095A (ja) * 2001-02-06 2002-08-16 Hitachi Ltd 電気機器
US20030214190A1 (en) 2002-05-15 2003-11-20 Delco Remy America Connection device for hairpin wound electric machines
JP4146379B2 (ja) * 2004-03-29 2008-09-10 三菱電機株式会社 回転電機の固定子
US7269888B2 (en) * 2004-08-10 2007-09-18 Visteon Global Technologies, Inc. Method of making cascaded multilayer stator winding with interleaved transitions
EP1653587B1 (en) * 2004-10-29 2013-06-26 Hitachi, Ltd. Rotating electrical machine and manufacturing method thereof
JP3941821B2 (ja) * 2005-07-15 2007-07-04 株式会社デンソー 車両用タンデム式回転電機
US7432626B2 (en) 2006-02-03 2008-10-07 Remy International, Inc. Dynamoelectric machine having reduced magnetic noise and method
US7788790B2 (en) * 2006-03-27 2010-09-07 Remy Technologies, L.L.C. Method for forming a stator core
JP4734159B2 (ja) 2006-04-13 2011-07-27 日立オートモティブシステムズ株式会社 回転電機のステータの製造方法
JP4688003B2 (ja) 2007-03-05 2011-05-25 株式会社デンソー 回転電機の固定子およびそれを用いた回転電機
JP2009077468A (ja) * 2007-09-19 2009-04-09 Hitachi Ltd 回転電機、および回転電機の製造方法
US7923885B2 (en) * 2007-11-26 2011-04-12 Denso Corporation Stator for rotary electric machine, and rotary electric machine using the stator
JP5028234B2 (ja) * 2007-11-27 2012-09-19 株式会社日立製作所 回転電機、及び固定子の製造方法
JP2009169520A (ja) 2008-01-11 2009-07-30 Business Partners:Kk 口座振替登録処理システム及びその制御方法
JP5237048B2 (ja) * 2008-02-13 2013-07-17 日立オートモティブシステムズ株式会社 回転電機、および固定子巻線
JP4990208B2 (ja) 2008-03-31 2012-08-01 本田技研工業株式会社 自動二輪車用ブレーキ装置
JP5471867B2 (ja) * 2009-07-17 2014-04-16 株式会社デンソー 回転電機の固定子
JP2010135853A (ja) 2010-03-15 2010-06-17 Nikon Corp 露光装置、露光方法、及びデバイス製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10355547B2 (en) 2017-05-23 2019-07-16 Mistubishi Electric Corporation Rotary electric machine
US11114913B2 (en) 2017-05-23 2021-09-07 Mitsubishi Electric Corporation Rotating electric machine

Also Published As

Publication number Publication date
DE102010036429A1 (de) 2011-02-24
CN101958589B (zh) 2013-09-11
CN101958589A (zh) 2011-01-26
US20110012450A1 (en) 2011-01-20
US8450899B2 (en) 2013-05-28
JP2011109895A (ja) 2011-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5471867B2 (ja) 回転電機の固定子
JP5493906B2 (ja) 回転電機の固定子
JP5586969B2 (ja) 回転電機の固定子
JP5532319B2 (ja) 回転電機の固定子およびその製造方法
JP5429132B2 (ja) 回転電機の固定子の製造方法および回転電機の固定子
JP5488421B2 (ja) 回転電機の固定子
JP2012029355A (ja) 回転電機の固定子
JP5560176B2 (ja) モータ及びモータ製造方法
JP5704394B2 (ja) 回転電機の固定子
US7994677B2 (en) Stator for rotary electric machine, and rotary electric machine using the stator
US8193675B2 (en) Stator for electric rotating machine
JP5531634B2 (ja) 回転電機の固定子の製造方法
US7923885B2 (en) Stator for rotary electric machine, and rotary electric machine using the stator
US20140021823A1 (en) Stator and manufacturing method for stator
JP5382469B2 (ja) 回転電機用固定子巻線の製造方法
US20090134737A1 (en) Stator of electric rotating machine and electric rotating machine
JP5621263B2 (ja) 固定子巻線の製造方法及びその製造装置
JP2009033832A (ja) モータ用ステータ
JP5370245B2 (ja) 回転電機の固定子の製造方法
JP5483111B2 (ja) 回転電機用固定子巻線の製造方法
JP5704418B2 (ja) 回転電機の固定子
JPWO2019065460A1 (ja) コイル
JP5674012B2 (ja) 回転電機の固定子およびその製造方法
JP2022157251A (ja) ステータ
JPWO2020183693A1 (ja) ステータ、回転電機及びステータの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120726

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140120

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5471867

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250