JP5028234B2 - 回転電機、及び固定子の製造方法 - Google Patents

回転電機、及び固定子の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、複数のスロットを跨いで渡り導体部で連結された連続巻コイルにより形成された固定子巻線を有する回転電機、及び固定子の製造方法に関する。
固定子の巻線の形態には、磁極歯毎にコイルを集中して巻回する集中巻と、複数のスロットを跨いでコイルを巻回し、コイルエンドで異相、又は同相のコイル同士が重なり合うようにした分布巻とがある。集中巻の固定子はコイルエンドを小さくすることができ、回転電機の小型化や高効率化に有効であるが、その反面、固定子の内周に発生する回転磁界が滑らかに分布しないため、特に、5次、7次の高調波成分に起因して回転時に騒音が発生する等の欠点がある。一方、分布巻の固定子は、固定子内周の回転磁界を正弦波に近づけることができるので、集中巻よりも回転時の騒音を小さくすることができる。しかし、分布巻はコイルエンドでコイル同士の重なりが多くなるため、集中巻に比べてその体積が大きくなり、小型化や高効率化に課題がある。
また、高出力、かつ、電池で駆動されるような低電圧モータは、極めて高いレベルでの小型化及び高出力化が要求される。このような要求を達成する手段の一つとして、コイルの素線銅線に矩形断面の素線を使用して固定子スロット内のコイル占積率を高める方法がある。例えば、集中巻の固定子コイルを矩形断面の素線で構成してコイル占積率を高めた技術として特許文献1及び特許文献2などがある。このような集中巻の固定子への矩形断面の素線の適用は、コイルの形状が単純であるために比較的容易に実現することができる。
また、分布巻の固定子コイルを矩形断面の素線とした場合は、各素線の整列配置を保ちながら素線同士の誘導干渉を回避させる必要がある。素線同士の誘導干渉を回避させる手段としては同心巻の3相コイルが用いられている(例えば、特許文献3参照)。この場合、3相コイルのコイルエンドの構造はU相、V相、W相それぞれが軸方向に積層して形成され、かつ、それぞれのコイルエンドが重ならないように組み立てることで、異なるコイル同士の誘導干渉を回避している。
特開2004−80860号公報(段落番号0021〜0027、及び図1〜図4参照) 特開2006−288123号公報(段落番号0014〜0021、及び図1〜図5参照) 特開2006−101654号公報(段落番号0016〜0039、及び図1〜図3参照)
しかしながら、特許文献3に開示された分布巻の固定子コイルは、コイルエンドで積層して形成された素線が互いに誘導干渉しないように各相のコイルエンド形状を変えて形成して組み込んでいるため、コイルエンドの寸法が大きくなってしまう。
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、コイルエンドを小さくして小型化した回転電機、及び固定子の製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明の回転電機は、絶縁皮膜を有する矩形導体でコイルを構成することにより、スロット内の導体の高占積率化を図って高出力化を実現している。また、連続巻コイルで構成し、各コイルのコイルエンドが周方向に重なるようにして、固定子コアの両端のコイルエンドを小さくして小型化を実現している。さらに、渡り導体部でコイルを連結して連続巻コイルを構成することにより、導体端末の接続点数を少なくして低コスト化を実現している。
本発明によれば、コイルエンドを小さくすることができる。これにより、回転電機を高出力化、小型化、及び低コスト化することが可能となる。
以下に、本発明の回転電機を実現するための分布巻固定子の成形方法の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
《第1実施形態》
図1は、本発明の一実施形態である回転電機の分解斜視図である。図1に示すように、本実施形態による回転電機30は、固定子31と、固定子31の内周側に空隙を介して配置され、かつ回転可能に支持されている回転子41とを備える。固定子31と回転子41は、回転電機30のハウジング内に保持されているが、図ではハウジングの図示、及び亀甲形コイル23(図8)の形成を省略している。
固定子31は、固定子鉄心21と、固定子巻線34とを備えている。固定子鉄心21は、渦電流損を低減するため、薄板の電磁鋼板をプレス成形により所定の形状とした上で、軸方向に積層したものである。固定子鉄心21の内周部には、軸方向に連続した複数のスロットが形成されている。なお、本実施形態では48個のスロットが形成されている。固定子巻線34は分布巻により固定子鉄心21に巻回されている。ここで、分布巻とは、コイルが、複数のスロットを跨いで離間した2つのスロットに収納されるように、固定子鉄心21に巻回される巻線方式である。
回転子41は、回転子鉄心42と、永久磁石44とを備えている。回転子鉄心42は、薄板の電磁鋼板をプレス成形により所定の形状とした上で積層したものである。回転子鉄心42の外周部には、回転子41の軸方向に貫通した複数の磁石挿入穴が周方向等間隔に形成されている。本実施の形態では、8個の磁石挿入穴が形成されている。永久磁石44は、永久磁石挿入穴のそれぞれに極性が交互になるように貼付されている。なお、永久磁石44の間に形成されているコアは補助磁極として機能する。
図2は、固定子巻線を構成する部品である連続巻コイル巻線8(図2(c))を形成するための工程の流れを示す流れ図である。図2(a)に示すように、まず、矩形導体のコイル素線1を巻枠4に複数回、巻回して積層された第1のコイル1−1を形成する。そして、第1のコイル1−1の終端の導体端末を矩形導体の幅が狭い方向に折り曲げ、折り曲げ部2aを形成する。なお、コイル素線1の矩形導体は、例えば、狭い方の幅が0.6mmで広い方の幅が3.6mmである。
さらに、折り曲げ部2aからそのまま直線状に巻枠4の端面に平行に渡り導体部3を導き、同じように矩形導体の幅が狭い方向に折り曲げて折り曲げ部2bを形成し、そのままコイル素線1を導いて巻枠4に同一方向に巻き付けて第2のコイル1−2を形成する。同様の方法によって合計8個のコイル(第1のコイル1−1から第8のコイル1−8)を形成してコイル巻線の製作が完了する(ステップS100)。なお、渡り導体部3とは、折り曲げ部2aと折り曲げ部2bを含めたコイルとコイルとをつなぐ導体部分である。
次に、図2(b)に示すように、2本の矩形導体からなるコイル素線1で形成された導体端末5と導体端末6とのそれぞれにカッター刃7を押し込むと、カッター刃7がコイル素線1の絶縁被膜を貫通してコイル素線1の導体部分に繋がる。図2では図示されていないが、カッター刃7にはコイル通電加熱装置が接続されているため、カッター刃7に通電することにより、コイル素線1の表面の自己融着層を溶解して、コイル素線1同士を固着させる。(ステップS101)。
さらに、図2(c)に示すように、フォーミングされたコイル素線1から巻枠4を取り外すと、第1のコイル1−1〜第8のコイル1−8からなる連続巻コイル巻線8が形成される(ステップS102)。
図3は、図2の工程によって形成された連続巻コイル巻線8を複数個用いて組立コイル10を構成するための工程の流れを示す流れ図である。まず、図3(a)に示すように、図2の工程で組み立てられた連続巻コイル巻線8を組立機(図示せず)に位置決めして固定する(ステップS200)。次に、図3(b)に示すように、1個目の連続巻コイル巻線8(つまり、図3(b)で一番奥側の連続巻コイル巻線8)に対して、2個目の連続巻コイル巻線8(つまり、図3(b)で一番奥から2番目の連続巻コイル巻線8)を固定子鉄心21(図8)のスロット間隔に相当するピッチ間隔で重ね合わせる。以下、同様の方法によって合計6個の連続巻コイル巻線8を重ね合わせる(ステップS201)。
次に、図3(c)に示すように、重ね合わせた6個の連続巻コイル巻線8をプレス機9によって加圧成形する(ステップS202)。これにより、コイルとコイルを連結する渡り導体部3と、導体端末5,6は、すべてコイルエンド上に位置し、連続巻コイル巻線8をすべて直線上に並べることができる。次に、図3(d)に示すように、プレス機9を退避させると、6個の連続巻コイル巻線8が塑性変形の方向へひねられて、直線上に並べられた組立コイル10が得られる(ステップS203)。
図4は、図3の工程で形成された組立コイル10を6個の連続巻コイル巻線8に分解した状態を示す図である。図4の分解した状態を示す図において、第1の連続巻コイル巻線11は、組立コイル10の中で図中最も右端に位置するコイル巻線である。この第1の連続巻コイル巻線11は、図3(a)に示す連続巻コイル巻線8の初期形状に対して、渡り導体部3の取り出し位置11aは図3の組立コイル10の最も奥側に塑性変形しているが、渡り導体部3のもう一方の取り出し位置11bは図3(a)に示す連続巻コイル巻線8の初期の形状を維持している。
次に、図4の組立コイル10で右から2番目の第2の連続巻コイル巻線12は、図3(a)に示す連続巻コイル巻線8の初期形状に対して、渡り導体部3の取り出し位置12aは、取り出し位置11aと比較してやや手前(紙の表方向)に塑性変形している。一方、渡り導体部3の取り出し位置12bは、取り出し位置11bと比較してやや手前(紙の表方向)に塑性変形している。
次に、図4の組立コイル10で右から3番目の第3の連続巻コイル巻線13、右から4番目の第4の連続巻コイル巻線14、右から5番目の第5の連続巻コイル巻線15、右から6番目の第6の連続巻コイル巻線16のそれぞれについても、渡り導体部3の取り出し位置は順次手前側(紙の表方向)に塑性変形している。このように、渡り導体部3の取り出し位置13a、14a、15a、16aと、渡り導体部3の取り出し位置13b、14b、15b、16bは共に少しづつ手前の方向(紙の表方向)に変わっており、渡り導体部3の取り出し位置16aについては初期の形状を維持している。したがって、これら6個の連続巻コイル巻線11〜16を組み立てた組立コイル10では、連続巻コイル巻線11〜16の整列方向に対して渡り導体部3の取り出し位置が、矩形導体の広い方の導体幅だけズレて、規則的に異なっていることが判る。
図5は、図4における連続巻コイル巻線8の分解図を一部抽出して巻線引出し部を示した図である。つまり、図5では、図4の組立コイル10の最も右側に位置する第1の連続巻コイル巻線11、及び最も左側に位置する第6の連続巻コイル巻線16の巻線引出し部を示している。
図5は、組立コイル10の最も右側の第1の連続巻コイル巻線11と、最も左側の第6の連続巻コイル巻線16との拡大図である。図5(a)において、第1の連続巻コイル巻線11は、巻線引出し部11Cを固定して、巻線引出し部11Bが図の矢印の方向へ最も大きく塑性変形している。同様にして、巻線引出し部11Hを固定して、巻線引出し部11Fが図の矢印の方向へ少し塑性変形している。なお、巻線引出し部11B,11Dは、矩形導体の幅方向だけずれ、巻線引出し部11E,11Gは、矩形導体の幅方向だけずれ
ている。
一方、図5(b)において、第6の連続巻コイル巻線16は、巻線引出し部16Fを固定して、巻線引出し部16Gが図の矢印の方向へ塑性変形している。同様にして、巻線引出し部16Bを固定して、巻線引出し部16Cが図の矢印の方向へ塑性変形している。これにより、渡り導体部3がひねられる。
以下、最も右側の第1の連続巻コイル巻線11と最も左側の第6の連続巻コイル巻線16との間にある第2の連続巻コイル巻線12、第3の連続巻コイル巻線13、第4の連続巻コイル巻線14、及び第5の連続巻コイル巻線15は、それぞれ、第1の連続巻コイル巻線11と第6の連続巻コイル巻線16の中間の塑性変形を呈する。したがって、このような塑性変形によって、6個の連続巻コイル巻線11〜16を組み立てた組立コイル10では、連続巻コイル巻線11〜16の整列方向に対して渡り導体部3の取り出し位置を規則的に異なるようにすることができる。
なお、本実施形態では、コイルの巻き方は順巻、コイル連続巻数は8、合計コイル数は48の回転電機について説明したが、これに限らず、コイルの巻き方はα巻にしてもよいし、コイル連続巻数や合計コイル数は増減させてもよい。
図6は、図3の工程で形成された組立コイル10を環状組立コイル20に成形した図である。すなわち、図6(a)は、図3の工程で組み立てられた連続巻コイル巻線11〜16を軸方向から見た組立コイル10の平面図である。この図は各連続巻コイル巻線11〜16が直線上に並べられた状態であり、図示されていないが絶縁紙24(図8)が既に組み込まれている。組立コイル10は、隣接するスロットに挿入される複数のコイル素線を重ねた重ね巻の形態となっている。なお、渡り導体部3は、軸方向に対して、一端が矩形導体の幅だけずれ、若干傾斜している。すなわち、図5(a)における11Bは11Cよりも矩形導体の導体幅だけ内側に引き出され、11Fは11Gよりも同じ導体幅だけ内側に引き出される。同様に、図5(b)における16Cは16Bよりも矩形導体の導体幅だけ内側に引き出され、16Gは16Fよりも同じ導体幅だけ内側に引き出される。また、図6(b)は、図6(a)の組立コイル10を環状に成形した環状組立コイル20を示している。つまり、図6(b)に示すように、環状組立コイル20は組立コイル10がスパイラル状(渦巻状)に形成されている。
図7は、図6で形成された環状組立コイル20とこれを組み込む固定子鉄心21を示す図である。なお、図7では、固定子鉄心21のスロットは48個で形成されている。環状組立コイル20を分布巻として固定子鉄心21に巻回するためには、環状組立コイル20の各コイルを亀甲形に変形してスロットを跨ぐように挿入する必要がある。
図8は、図6の環状組立コイル20のうちの1つのコイルを引き曲げて、固定子鉄心21に挿入した図である。すなわち、図8は、図6の環状組立コイル20の各コイルを亀甲形に変形して固定子鉄心21のスロット21aにコイルを挿入する状態を示す概念図であり、図8(a)はコイル22を亀甲形コイル23に変形する状態を示し、図8(b)は固定子鉄心21のスロット21aに亀甲形コイル23を挿入する状態を示している。図8(a)に示すように、環状組立コイル20の中の一つのコイルを代表してコイル22とする。コイル22には絶縁紙24が巻かれている。固定子鉄心21の外周側に位置するコイル22の導体を左側へ、内周側に位置するコイル22の導体を右側へ引き曲げて図のような亀甲形コイル23を形成する。
このようにして形成された亀甲形コイル23を固定子鉄心21のスロット21aに挿入すると、各スロット21aにおける導体の位置関係は図6(b)のように、複数(5個)のスロットを跨ぐ分布巻となる。また、外周側から内周側に右回りに巻回されている。また、隣接する連続巻コイル巻線8が、隣接するスロットに挿入され、重ね巻が実現される。このとき、コイル22の引き曲げ作業は全コイルについて一括して行うため、コイルエンド上の渡り導体部3は固定子鉄心21の周方向に重なったまま、その位置関係を維持することができるため、コイルエンドの軸方向長さを短くすることができる。
なお、本実施形態では、コイル22の引き曲げ方を固定子鉄心21の外周側に位置する導体を左側、内周側に位置する導体を右側としたが、固定子鉄心21の外周側に位置する導体を右側へ、内周側に位置する導体を左側へ引き曲げて固定子鉄心21に組み込んで、左回りに巻回してもよい。この場合もモータの固定子として成立し、コイルエンドも小さくすることができる。
図9は、本発明の第1実施形態において、固定子鉄心21に固定子巻線を施す工程を示すフローチャートである。すなわち、回転子41と、固定子鉄心21の内周部において軸方向に延びる複数のスロット内に固定子巻線(が施された固定子とを備える回転電機の製造方法において、まず、複数本の矩形導体のコイル素線を巻枠4に複数回巻回する。すなわち、巻枠4によって渡り導体部3を介して接続する複数のコイル(連続巻コイル巻線)を形成する(ステップS1)。
次に、コイル巻線の導体端末を通電する。これにより、コイル素線1を導通固着させる(ステップS2)。その後、巻枠4を外して複数のコイルを連続巻コイルとして形成する(ステップS3)。このようにして形成された複数の連続巻コイルをスロット間隔に相当するピッチ間隔で重ね合わせて加圧成形する。これにより、複数の連続巻コイルが重ね合わされて、組立コイル10が形成される(ステップS4)。次に、組立コイル10の側面をプレス機9により加圧して加圧成形する(ステップS5)。次に、加圧された組立コイル10を渦巻状にして環状組立コイル20を形成する(ステップS6)。そして、環状組立コイルの各コイル22を亀甲形コイル23に変形して固定子鉄心21(固定子)のスロット21aに挿入する(ステップS7)。これによって、コイルエンドの回転軸方向の長さを短くすることができるので、回転電機30の回転時の軸振動を小さくすることができる。このため、高速回転しても軸振動が小さくなって安定した運転を行うことができる。
《第2実施形態》
上記の第1実施形態では、渡り導体部3において矩形導体の幅が狭い方向に折り曲げて、折り曲げ部をあらかじめ作製した。これは、矩形導体の縦横の幅が大きく異なる場合は組立性の向上に有効である。しかし、矩形導体が正方形、もしくはそれに近い場合は、必ずしも矩形導体の幅が狭い方向に折り曲げる必要はない。第2実施形態では矩形導体の折り曲げ形状を限定しない形態とする。
本発明の一実施形態である回転電機の構成を示す分解斜視図である。 連続巻コイル巻線を形成するための工程の流れを示す流れ図である。 連続巻コイル巻線を複数個用いて組立コイルを構成するための工程の流れを示す流れ図である。 組立コイルを6個の連続巻コイル巻線に分解した状態を示す図である。 連続巻コイル巻線の分解図を一部抽出して巻線引出し部を示した図である。 組立コイルを環状組立コイルに成形した図である。 環状組立コイルとこれを組み込む固定子鉄心を示す図である。 環状組立コイルのうちの1つのコイルを引き曲げて、固定子鉄心のスロットに挿入した図である。 固定子に固定子巻線を施す工程を示すフローチャートである。
符号の説明
1 コイル素線
1−1〜1−8 第1のコイル〜第8のコイル
2a,2b 折り曲げ部
3 渡り導体部
4 巻枠
5,6 導体端末
7 カッター刃
8 連続巻コイル巻線
9 プレス機
10 組立コイル
11〜16 第1の連続巻コイル巻線〜第6の連続巻コイル巻線
11a〜16a、11b〜16b 渡り導体部の取り出し位置
(11A〜16A)〜(11H〜16H) 巻線引出し部
20 環状組立コイル
21 固定子鉄心
21a スロット
22 コイル
23 亀甲形コイル
24 絶縁紙
30 回転電機
31 固定子
34 固定子巻線
41 回転子
42 回転子鉄心
44 永久磁石

Claims (7)

  1. 固定子鉄心の内周部において軸方向に延びる複数のスロット内に固定子巻線が施された固定子と、この固定子の内部で回転可能な回転子とを備える回転電機において、
    複数の前記固定子巻線は、矩形導体のコイル素線を複数回巻回し、渡り導体部を介して形成された同一形状のコイル巻線を複数個形成し、前記複数個のコイル巻線を連続巻コイルとして形成し、複数個の前記連続巻コイルをスロット間隔に相当するピッチ間隔で重ね合わせて加圧成形し、前記加圧成形した組立コイルをほぼ渦巻状にして環状組立コイルを形成し、前記形成された環状組立コイルの各コイルを亀甲形コイルに変形し、変形された亀甲形コイルを前記固定子鉄心のスロットに挿入することにより、前記複数のスロットを跨ぐ渡り導体部で連結された矩形導体からなる連続巻コイルにより構成され、前記渡り導体部の端部の位置が前記固定子の周方向に異なっていることを特徴とする回転電機。
  2. 複数の前記渡り導体部は、略同一形状であり、かつ、等間隔に前記固定子の周方向に重なって配置されていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  3. 前記渡り導体部は、前記矩形導体の幅が狭い方向に折り曲げ成形されていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  4. 前記固定子巻線の巻線方式は重ね巻であり、
    前記端部の位置は、前記スロットの間隔で周方向にずれていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
  5. 固定子鉄心の内周部において軸方向に延びる複数のスロット内に固定子巻線が施された固定子の製造方法において、
    矩形導体のコイル素線を巻枠に複数回巻回することにより、渡り導体部を介して接続される複数のコイル巻線を複数個形成する第1の工程と、
    前記巻枠を取り外して前記複数のコイル巻線を連続巻コイルとして、略同一形状の複数個の連続巻コイルを形成する第の工程と、
    前記略同一形状の複数個の連続巻コイルをスロット間隔に相当するピッチ間隔で重ね合わせて加圧成形することにより、前記連続巻コイル毎の渡り導体部の端部の位置が前記固定子の周方向に異なっている組立コイルを形成する第の工程と
    含むことを特徴とする回転電機用の固定子の製造方法。
  6. 前記加圧成形した組立コイルをほぼ渦巻状にして環状組立コイルを形成する第4の工程と、
    前記環状組立コイルの各コイルを亀甲形コイルに変形して前記固定子鉄心のスロットに挿入する第5の工程と
    をさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の回転電機用の固定子の製造方法。
  7. 前記第2の工程と前記第3の工程との間に、前記複数個のコイル巻線のそれぞれの導体端末において前記コイル素線を導通固着させる第6の工程を備えたことを特徴とする請求項6に記載の回転電機用の固定子の製造方法。
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