JP4453673B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

本発明は、乗用車等に搭載されて高電圧駆動される回転電機に関する。
U字状のセグメント導体を接合することにより構成される固定子巻線を備えた回転電機が知られているが、高電圧仕様の車載用モータにこのような固定子巻線を適用する場合、電圧(出力)にもよるが、毎極毎相あたりの直列導体数Zは12〜24が必要となる。そのためには、スロット導体数Ncおよびスロット数Nsを大きくすることが必要となる。このような固定子巻線として、例えばスロット導体数Ncが6あるいは8の固定子巻線が知られている(特許文献1〜3参照。)。
特許第3384337号公報(第4−8頁、図1−11) 特許第3303773号公報(第5−9頁、図1−19) 特開2004−166316号公報(第15−33頁、図1−46)
ところで、スロット導体数が多くなると、曲げ側(ターン部側)のコイルエンド高さが高くなるという問題があった。重ねられるセグメント導体の本数が少なくなるように配列を工夫することである程度コイルエンド高さを低くすることはできるが、固定子巻線の低抵抗化やフレームとの間の隙間の増大等のためにはさらにコイルエンド高さを低くする必要がある。また、接合側コイルエンドは、スロット導体数が増えると径方向接合点数が増えるため、コイルエンド端が外径側に拡がり、フレームとの隙間が減少するという問題があった。
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、固定子巻線のコイルエンド高さを低くすることができる回転電機を提供することにある。また、本発明の他の目的は、コイルエンドの外径寸法を小さくすることができる回転電機を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の回転電機は、回転子と、この回転子の径方向外側に対向配置された固定子とを有しており、固定子は、周方向に沿って配置された複数のスロットが形成された固定子鉄心と、一部がスロット内に配置され、残りの一方が固定子鉄心の軸方向端面から突出するU字状のセグメント導体の端部を接合することにより形成され、残りの他方が前記セグメント導体のターン部により形成される複数のコイルからなる多相巻線としての固定子巻線とを備え、スロット内には6本以上の偶数本のセグメント導体の直線部が径方向に沿って一列に配置されており、同じスロット内の異なる径方向位置であって内外径部を除く径方向中央部に直線部が配置された少なくとも一組のセグメント導体のターン部は、固定子鉄心の径方向に沿って、互いに他方のターン部を跨いで交差しており、多相巻線の各相には、電気角で180°対称に配置された2種類の巻線が含まれており、磁極ピッチよりも大きい反接合側コイル辺間隔である後ピッチを有するセグメント導体により、これら2種類の巻線間を接続している。
また、磁極ピッチよりも大きい後ピッチを有するセグメント導体によって電気角で180°対称に配置された2種類の巻線間を接続するにより、2種類の巻線間の接続線によるコイルエンド高さの増加を最小限に抑えることが可能になる。
また、コイルエンドの高さ方向にセグメント導体のターン部を重ねて配置せずに交差させることにより、さらにコイルエンド高さを低くすることができる。また、コイルエンドの径方向への拡がりを減らすことができる。
また、上述したターン部が交差する一組のセグメント導体は、どちらも重ね巻で互いに接続されており、この一組のセグメント導体に波巻として直列接続される他のセグメント導体のターン部がこの一組のセグメント導体を覆う位置に配置されていることが望ましい。
また、上述した固定子巻線を構成する各相巻線は、同じ接続形態の複数の巻線が並列接続された並列巻線であり、セグメント導体の端部において4本以上の偶数本をまとめて接合することが望ましい。これにより、接合箇所の数が減り、接合側コイルエンドの外径側への拡がりを抑えることができるとともに、接合工程も簡略化することができる。
以下、本発明を適用した一実施形態の回転電機について、図面を参照しながら詳細に説明する。
〔第1の実施形態〕
図1は、第1の実施形態の回転電機の全体構造を示す断面図である。図1に示すように、本実施形態の回転電機100は、固定子1、回転子2、フロントベアリング3、リアベアリング4、フレーム5を含んで構成されている。
固定子1は、周方向に沿って配置された複数のスロットが形成された円筒形の固定子コア(固定子鉄心)11と、Y結線された多相巻線(例えばU、V、W相からなる3相巻線)としての固定子巻線6を構成する複数種類のセグメント導体10とを備えている。固定子コア11は、所定厚さの積層鋼板を複数枚重ねることによって形成された積層コアとして形成されている。固定子巻線6は、例えば外部の三相インバータ制御回路(図示せず)から給電されている。
回転子2は、固定子1の内側に対向配置されており、永久磁石が内部に組み込まれている。回転子2のシャフト(回転軸)7がフロントベアリング3およびリアベアリング4によって回転自在に支持されている。フレーム5は、これらのフロントベアリング3およびリアベアリング4を収容する。
端子ケース12は、固定子巻線6の各相から引き出された3本の引出しリード線9の端部に接続された3つの接続端子を内蔵する。これらの接続端子には、外部の三相インバータ制御回路が接続される。端子ケース12より引き出された引出しリード線9は、シャフト7の軸線と平行に伸びた後、径方向内側に曲げられ、さらに軸線と平行になるよう曲げられてセグメント導体10の径方向側に位置し、スロット最外層より引き出された口出し線用引出し線8と径方向で合わされ、双方の軸方向端を溶接にて結線する。溶接部は絶縁樹脂13にて覆われている。
本実施形態では、固定子巻線6は、断面が四角形形状を有する平角のU字状のセグメント導体10を固定子コア11の一方の軸方向端面側から固定子コア11の各スロットに挿通し、スロットから各セグメント導体10の飛び出し端部を固定子コア11の他方の軸方向端面側に必要な長さだけ突出させ、各セグメント導体10の飛び出し端部を周方向にそれぞれ捻り、各セグメント導体10の飛び出し端部の先端部(接合部)を所定の組み合わせで溶接によって接合することにより構成されている。
次に、本実施形態の固定子巻線6の詳細について説明する。本実施形態では、固定子巻線6は、スロット導体数Ncが6の6層スロット導体の構造を有している。図2は、セグメント導体10のターン部側から見た固定子巻線6のコイルエンド形状を示す図であり、一部について外側のセグメント導体10を省略した状態が示されている。また、図3はセグメント導体の連結状態を示す斜視図である。図4は、毎極毎相あたりのスロット数Nsを3とした1相1極対分の巻線模式図である。
図2に示すように、本実施形態の固定子巻線6は、全周のコイルエンド高さを低減するために、スロット最内径側を1層導体、スロット最外径側導体を6層導体としたときに(図4において、矩形枠に付された1〜6の符号がこれらの層番号を示している)、2層−4層導体、及び、3層−5層導体が曲げ側(ターン部側)コイルエンド部にて径方向に交差して繋がれており、その周りを1層−6層導体を繋ぐ曲げ側コイルエンド部が取り囲む構造になっている。1層から6層導体は、図3に示すように一巡で全ての層が接続される導体配置となっており、2層−4層導体、及び、3層−5層導体が重ね巻部、1層−6層導体が波巻部を構成する。
図4に示すように、極ピッチPp=9(単位:スロット)に対し、内回りコイル(2層−4層導体間、及び、3層−5層導体間の曲げ側)のコイル辺ピッチ(後ピッチ)を8、溶接側のコイル辺ピッチ(前ピッチ)を8としており、1ピッチ小さいセグメント導体10の形状にしている。一方、外回りコイル(1層−6層導体間の曲げ側)のコイル辺ピッチ(後ピッチ)は、極ピッチPpより1ピッチ大きい10となるが、図4に示すように、高さが低くなった内回りコイルに先端部を近接させて先端部曲げ形状を最適化した導体形状にしている。このようなセグメント導体10の形状とすることにより、曲げ側、及び、接合側のコイルエンド高さを、コイル辺ピッチを極ピッチPp(=9)と同じにした全節巻(コイル辺ピッチ=9)より低くすることができる。
また、隣接スロット導体を接続するための異形線の中でピッチが11と大きい1層−5層導体をつなぐ異形線(図4では符号6aが付されている)は、図4に示すように、他コイルに近接させて、コイルエンド高さを低減する。これに合わせてピッチ11の異形線(1層−5層導体間)も他のコイルに近接させてコイルエンド高さを抑えている。固定子巻線6の各相には、電気角で180°対称に配置された2種類の巻線が含まれており、この1層−5層をつなぐセグメント導体10は、これら2種類の巻線間を接続するために用いられている。図5は、1層−5層導体をつなぐ異形線の形状を示す図である。図6は、図5に示す異形線を含むコイルエンドの斜視図である。図4〜図6に示すように、磁極ピッチPpよりも小さい後ピッチを有するセグメント導体10のターン部を覆う位置に、磁極ピッチPpよりも大きい後ピッチを有するセグメント導体10のターン部である1層−5層をつなぐ異形線(1−5層)が配置されている。
このようなセグメント導体の形状とすることにより、曲げ側、及び、接合側のコイルエンド高さを、コイル辺ピッチを極ピッチPp(=)と同じにした全節巻よりも低くすることができる。また、隣接スロット導体を接続するための異形線(コイル辺ピッチや曲げ側形状の異なる線)の中でピッチが11と大きい1層−5層導体をつなぐ異形線は、図4〜図6に示すように他のコイルに近接させることにより、コイルエンド高さを低くすることができる。
このように、本実施形態の回転電機100では、固定子巻線6の各相巻線の少なくとも一部のコイル辺ピッチを磁極ピッチよりも小さくすることにより、各相巻線において2つのスロット内に配置された直線部(コイル辺)同士を繋ぐコイルエンド高さを低くすることができる。したがって、このように低いコイルエンド高さを有するセグメント導体10のターン部を覆うようにコイル辺ピッチが大きいセグメント導体10のターン部を配置することにより、コイルエンド全体の高さを低くすることができる。
また、固定子巻線6の各相には、電気角で180°対称に配置された2種類の巻線が含まれており、磁極ピッチよりも大きい後ピッチを有するセグメント導体10(1層−5層導体をつなぐ異形線が含まれるセグメント導体10)は、これら2種類の巻線間を接続しており、これにより、2種類の巻線間の接続線によるコイルエンド高さの増加を最小限に抑えることが可能になる。
また、スロット内に配置された偶数本のセグメント導体10の直線部は、固定子コア11の径方向に沿って一列に配置されている。これにより、固定子コア11の周方向に沿って配列されるセグメント導体10の本数を減らすことができ、コイル辺ピッチの間隔を小さくすることと相まってコイルエンド高さを低くすることができる。
また、スロット内の異なる径方向位置に配置された直線部に対応する少なくとも一組のセグメント導体10のターン部は、固定子コア11の径方向に沿って交差している。このように、コイルエンドの高さ方向にセグメント導体10のターン部を重ねて配置せずに交差させることにより、さらにコイルエンド高さを低くすることができる。また、コイルエンドの径方向への拡がりを減らすことができる。
また、ターン部が交差する一組のセグメント導体10(2層−4層導体をつなぐセグメント導体10と3層−5層導体をつなぐセグメント導体10)は、どちらも重ね巻で互いに直列接続されており、これらのセグメント導体10に波巻として直列接続される他のセグメント導体(1層−6層導体をつなぐセグメント導体10)のターン部がこれらのセグメント導体10を覆う位置に配置されている。直列接続することによって固定子巻線6の各相の導体巻数を増加させることが容易となり、高電圧駆動に適した回転電機100を実現することが可能となる。
図7は、セグメント導体10の曲げ側の固定子巻線6の側面図である。図7に示すように、軸方向に頂部が突出する異形線6aにより隣接スロット導体を接続する構造とし、結線の簡素化を図っている。
図8は、固定子巻線6の変形例を示す側面図である。図8に示すように、3相巻線の各相の端部をスロット外径側(コアバック側)に張り出させ、セグメント導体10の曲げ側の頂部からずらした位置で結線することにより、中性点接続部の突出高さを、図8に示すH0から図8に示すH1に抑えることが可能になる。
〔第2の実施形態〕
次に、スロット導体数Ncを8とした固定子巻線6が備わった第2の実施形態の回転電機について説明する。なお、本実施形態の回転電機の全体構成については、図1に示した第1の実施形態の回転電機100と同じであり、全体構成の説明は省略して巻線構造のみについて説明を行うものとする。
図9は、第2の実施形態のセグメント導体10のターン部側から見た固定子巻線6のコイルエンド形状を示す図であり、一部について外側のセグメント導体10を省略した状態が示されている。また、図10はセグメント導体の連結状態を示す斜視図である。図11は、毎極毎相あたりのスロット数Nsを3とした1相1極対分の巻線模式図である。図12は、セグメント導体10の接合部側から見た固定子巻線6のコイルエンド形状を示す図である。
図9に示すように、8層スロット導体(Nc=8)の場合、全周のコイルエンド高さを低くするため、3層−5層導体、4層−6層導体が曲げ側コイルエンド部にて径方向に交差してつながれており、その周りを1層−7層導体、2層−8層導体をつなぐ曲げ側コイルエンド部が取り囲む構造としている。また、これらの1層−7層導体、2層−8層導体も曲げ側コイルエンド部にて径方向に交差してつながれている。
1層から8層の各導体は、図10に示すように、一巡で全ての層が接続される導体配置となっており、3層−5層導体、4層−6層導体が重ね巻部、1層−7層導体、2層−8層導体が波巻部を構成する。図示のように隣接する導体が並行して巻装された並列巻線として構成され、大電流に対応できるのが特徴である。また、図12に示すように、径方向に整列した接合側導体端部を4本ずつ(1〜4層導体、および、5〜8層導体を)まとめて溶接することにより、隣接導体を並列接続している。これにより、接合箇所の数を減らすことができ、接合側コイルエンドの外径側への拡がりを抑えることができ、接合工程も簡略化することができる。
図11に示すように、本実施形態の固定子巻線は、極ピッチPp=9(単位:スロット)に対し、内回りコイル(1層−7層導体間、2層−8層導体間、3層−5層導体間、4層−6層導体間の曲げ側)のコイル辺ピッチ(後ピッチ)を8としており、1ピッチ小さいセグメント導体10の形状にしている。このようなセグメント導体10の形状とすることにより、曲げ側のコイルエンド高さを、コイル辺ピッチを極ピッチPp(=9)と同じにした全節巻(コイル辺ピッチ=9)より低くすることができる。
また、固定子巻線6の各相には、電気角で180°対称に配置された2種類の巻線が2組含まれており、これら2種類の巻線間を接続するために用いられているピッチが11と大きい3層−7層導体をつなぐ異形線(図11では符号6bが付されている)と4層−8層導体をつなぐ異形線(図11では符号6cが付されている)は、図11に示すように、他コイルに近接させて、コイルエンド高さを低減する。図13は、3層−7層導体をつなぐ異形線と4層−8層導体をつなぐ異形線のそれぞれの形状を示す図である。図13および図11に示すように、磁極ピッチPpよりも小さい後ピッチを有するセグメント導体10のターン部を覆う位置に、磁極ピッチPpよりも大きい後ピッチを有するセグメント導体10のターン部である3層−7層をつなぐ異形線(3−7層)と4層−8層をつなぐ異形線(4層−8層)とが配置されている。
このようなセグメント導体の形状とすることにより、曲げ側のコイルエンド高さを、コイル辺ピッチを極ピッチPp(=9)と同じにした全節巻よりも低くすることができる。また、隣接スロット導体を接続するための異形線(コイル辺ピッチや曲げ側形状の異なる線)の中でピッチが11と大きい3層−7層導体をつなぐ異形線と4層−8層導体をつなぐ異形線は、図11や図13に示すように他のコイルに近接させることにより、コイルエンド高さを低くすることができる。
また、ターン部が交差する一組のセグメント導体10(3層−5層導体をつなぐセグメント導体10と4層−6層導体をつなぐセグメント導体10)は、どちらも重ね巻で互いに並列接続されており、これらのセグメント導体10に波巻として直列接続される他のセグメント導体(1層−7層導体をつなぐセグメント導体10と2層−8層導体をつなぐセグメント導体10)のターン部がこれらのセグメント導体10を覆う位置に配置されている。並列接続することにより、交差する一組のセグメント導体10は、同じスロットに対応していて端部が接近しているため、これらを互いに並列接続する場合の接合工程を簡略化することができる。また、大電流に対応することが容易となる。
〔他の実施形態〕
図14は、変形例のセグメント導体の連結状態を示す斜視図である。図15は、図14に示すセグメント導体を用いて毎極毎相あたりのスロット数Nsを3とした1相2極対分の巻線模式図である。図14に示すように、8層スロット導体を2組に分け、重ね巻部を構成する3層−5層導体と波巻部を構成する4層−6層導体からなる第1組導体を順次接続し、これを取り囲む形で重ね巻部を構成する1層−7層導体と波巻部を構成する2層−8層導体からなる第2組導体を順次接続し、これら第1組導体と第2組導体とを図15に示す直列接続線Cにてつなぐようにしてもよい。この固定子巻線6は、接合側導体端部が2本ずつ溶接される点、および、第1組導体と第2組導体が2つの経路で巻装された並列導体が同一スロットの引出し線に合流して並列接続される点が第2の実施形態の固定子巻線6と異なっている。異形線Dだけは、長ピッチ(10スロット)だが、他の異形線に近接させてコンパクト化することでコイルエンド高さを低くしている。
なお、図14に示したセグメント導体は、8層スロット導体をすべて直列接続するようにしてもよい。図16は、図14に示すセグメント導体において8層スロット導体をすべて直列接続した変形例の巻線模式図である。図16に示す直列接続線Cを用いて、8層スロット導体をすべて直列接続することにより、図14に示した巻線仕様に対して直列導体数Zを2倍(Z=24)とすることができ、より高電圧仕様の回転電機100を実現することができる。また、異形線Dだけは長ピッチ(10スロット)だが、他の異形線に近接させてコンパクト化することでコイルエンド高さを低くしている。
また、8層スロット導体をすべて直列接続する場合の変形例で、図17に示すように、隣接スロットの導体間を異形線で接続することで結線を簡素化するようにしてもよい。図18は、8層スロット導体をすべて直列接続する場合の変形例に対応する固定子巻線6のコイルエンド形状を示す図である。また、図19はセグメント導体の連結状態を示す斜視図である。図20は、毎極毎相あたりのスロット数Nsを3とした1相1極対分の巻線模式図である。
図18に示すように、2層−4層導体および3層−5層導体が曲げ側コイルエンド部で交互にクロスしてつながれ、その周りを1層−7層導体をつなぐ曲げ側コイルエンド部が取り囲み、さらにこの1層−7層導体および6層−8層導体をつなぐ曲げ側コイルエンド部が交互にクロスして配置された構造となっており、これによりコイルエンド高さの低減を図っている。1層から8層導体は、図19に示すように一巡で全ての層導体が接続される導体配置となっており、2層−4層導体、3層−5層導体、6層−8層導体が重ね巻部、1層−7層導体が波巻部を構成する。図20に示すように、6−8層導体間をつなぐ異形線Dだけは長ピッチ(10スロット)だが、他の異形線に近接させてコンパクト化することでコイルエンド高さを低くしている。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。例えば、上述した実施形態では、セグメント導体(平角線)は、通常絶縁層(エナメル層)の外周をPPS樹脂層で覆った被膜厚100μm以上の厚被膜線を使用するようにしてもよい。これにより、高電圧による部分(コロナ)放電を、セグメント導体10の周囲に配置するインシュレータを用いずに抑制することができる。また、上述した各実施形態のように短節巻にすると同一スロット内に異なる相導体が巻装されるため、従来の平角線では、異相導体間の絶縁を確実にするにはこれらの間に絶縁紙を介装することが望ましいが、厚被膜線を使用することにより、これらの間の絶縁紙をなくすことができ、製作容易性やコスト低減および高占積率化などのメリットがある。
第1の実施形態の回転電機の全体構造を示す断面図である。 セグメント導体のターン部側から見た固定子巻線のコイルエンド形状を示す図である。 セグメント導体の連結状態を示す斜視図である。 毎極毎相あたりのスロット数Nsを3とした1相1極対分の巻線模式図である。 1層−5層導体をつなぐ異形線の形状を示す図である。 図5に示す異形線を含むコイルエンドの斜視図である。 セグメント導体の曲げ側の固定子巻線の側面図である。 固定子巻線の変形例を示す側面図である。 第2の実施形態のセグメント導体のターン部側から見た固定子巻線のコイルエンド形状を示す図である。 セグメント導体の連結状態を示す斜視図である。 毎極毎相あたりのスロット数Nsを3とした1相1極対分の巻線模式図である。 セグメント導体の接合部側から見た固定子巻線のコイルエンド形状を示す図である。 3層−7層導体をつなぐ異形線と4層−8層導体をつなぐ異形線のそれぞれの形状を示す図である。 変形例のセグメント導体の連結状態を示す斜視図である。 図14に示すセグメント導体を用いて毎極毎相あたりのスロット数Nsを3とした1相2極対分の巻線模式図である。 図14に示すセグメント導体において8層スロット導体をすべて直列接続した変形例の巻線模式図である。 8層スロット導体をすべて直列接続する場合の変形例を示す図である。 8層スロット導体をすべて直列接続する場合の変形例に対応する固定子巻線のコイルエンド形状を示す図である。 セグメント導体の連結状態を示す斜視図である。 毎極毎相あたりのスロット数Nsを3とした1相1極対分の巻線模式図である。
符号の説明
1 固定子
2 回転子
3 フロントベアリング
4 リアベアリング
5 フレーム
6 固定子巻線
10 セグメント導体
11 固定子コア
12 端子ケース
100 回転電機

Claims (4)

  1. 回転子と、この回転子の径方向外側に対向配置された固定子とを有する回転電機において、
    前記固定子は、周方向に沿って配置された複数のスロットが形成された固定子鉄心と、一部が前記スロット内に配置され、残りの一方が前記固定子鉄心の軸方向端面から突出するU字状のセグメント導体の端部を接合することにより形成され、残りの他方が前記セグメント導体のターン部により形成される複数のコイルからなる多相巻線としての固定子巻線とを備え、
    前記スロット内には6本以上の偶数本の前記セグメント導体の直線部が径方向に沿って一列に配置されており、
    同じ前記スロット内の異なる径方向位置であって内外径部を除く径方向中央部に直線部が配置された少なくとも一組の前記セグメント導体のターン部は、前記固定子鉄心の径方向に沿って、互いに他方のターン部を跨いで交差しており、
    前記多相巻線の各相には、電気角で180°対称に配置された2種類の巻線が含まれており、
    磁極ピッチよりも大きい反接合側コイル辺間隔である後ピッチを有する前記セグメント導体により、これら2種類の巻線間を接続することを特徴とする回転電機。
  2. 請求項1において、
    互いにターン部を跨いで交差する前記ターン部につながる一組の前記セグメント導体の2本の前記直線部を前記スロット内に1層飛びに、前記スロットの径方向内周から数えて一のスロットの第2層と他のスロットの第4層に、一のスロットの第3層と他のスロットの第5層に配置することを特徴とする回転電機。
  3. 請求項1において、
    互いにターン部が交差する一組の前記セグメント導体は、どちらも重ね巻で互いに接続されており、この一組の前記セグメント導体に波巻として直列接続される他のセグメント導体のターン部がこの一組の前記セグメント導体を覆う位置に配置されていることを特徴とする
    回転電機。
  4. 請求項2において、
    前記固定子巻線を構成する各相巻線は、同じ接続形態の複数の巻線が並列接続された並列巻線であり、前記セグメント導体の端部において4本以上の偶数本をまとめて接合することを特徴とする回転電機。
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