JP5163255B2 - 回転電機の固定子 - Google Patents

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本発明は、乗用車等に搭載される回転電機の固定子に関する。
従来から、矩形断面を有する導体を用いて波巻を行う場合に、外層と内層が交互に入れ替わる第1コイル群と第2コイル群を用い、スロット内におけるそれぞれのコイル群の導体の配置を交互に入れ替えるようにした固定子巻線が知られている。また、この固定子巻線では、1相1極当たりのスロット数を2とし、1スロット分ずらして配置された2本の巻線を直列接続することで1相の巻線が構成されている。
特許第3672846号公報(第8−22頁、図1−23)
ところで、特許文献1に開示された構成では、スロット内の導体数が多くなると、固定子巻線を構成するコイル群の数も多くなるため、巻線を成形する工程が複雑になるという問題があった。また、1相1極当たりのスロット数を2として巻回した2本の巻線を直列接続ではなく並列接続して固定子巻線を構成しようとすると、これら2本の巻線の端末位置が1スロット分ずれた状態で並列接続する必要があるため、出力を取り出すリード線等の配線が複雑になるという問題があった。
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、巻線を形成する工程を簡略化することができ、並列接続時の配線を容易に行うことができる回転電機の固定子を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の回転電機の固定子は、周方向に交互に異なる複数の磁極を形成している回転子と対向する位置に配置されており、周方向に複数のスロットを有する固定子コアと、断面形状がほぼ矩形状の線材により形成されてスロットに巻回された多相固定子巻線とを備える。線材は、周方向の異なるスロットに収容されたスロット収容部と、スロットの外部でスロット収容部同士を接続しているターン部とを有し、スロットから突出するターン部の突出箇所に、線材がまたがって収容されている2つのスロットに向けた段部が形成されており、nを2以上の自然数としたときに、線材は、n本を1セットとして波巻結線が連続して行われる。
このように、n本の線材を1セットにして固定子コアのスロットに巻回されているため、これらn本の線材のそれぞれからなる2種類の固定子巻線を並列接続した際に、各相の出力線や中性点のそれぞれが同一スロットから引き出されることになるため、線材の引き回し形状を簡素化することができ、配線が容易となる。また、n本の線材を1セットにして固定子コアのスロットに巻回することにより、線材を1本毎に巻回する場合に比べて巻回数を1/nにすることができるため、巻線を形成する工程を簡略化することができる。さらに、スロットの外部で線材のスロット収容部同士を接続している線材のターン部がスロットから突出する突出箇所に、線材がまたがって配置されているスロット同士に向けた段部が形成されているため、ターン部の突出箇所の間隔が、線材が配置されているスロット同士の間隔よりも狭くなり、固定子コアから突出している線材の形状が全体に小さくなって、コイルエンドの高さを低くすることができる。
また、上述した多相固定子巻線の相数をk、回転子の1極あたりの各相のスロットの数をtとすると、多相固定子巻線において線材の接続が切れている端末数mは、4n×k×tであることが望ましい。こうすることで、巻線形成の工程を簡略化することができるとともに、端末毎に区切られた各相の線材に電圧を印加して固定子巻線の各相の絶縁検査を行うことによる信頼性向上が可能となる。
また、上述した多相固定子巻線の相数をk、回転子の1極あたりの各相のスロットの数をt、n本を1セットとして2周波巻結線された線材の径方向に沿った層数を2p(pは1以上の自然数)とすると、多相固定子巻線において径方向に沿った各層のそれぞれ毎に線材の接続が切れている箇所の層数分の合計数cは、4n×k×t×pであることが望ましい。こうすることで、絶縁検査を巻線群の最小単位で行うことができ、信頼性が向上する。
また、上述したターン部のほぼ中央部は、ねじりを伴わない径方向に沿ったクランク形状に形成されていることが望ましい。これにより、線材のターン部のほぼ中央部がねじられている場合に比べて、固定子コアから突出している線材のターン部の高さを低くすることができ、コイルエンドの高さもその分低くなる。
また、上述したターン部のほぼ中央部は、線材の径方向に沿った線幅のほぼn倍分が径方向に沿ってクランク形状にずれていることが望ましい。これにより、n本を1セットにした線材同士を径方向に隙間なく並べることができるため、多相固定子巻線の径方向の幅を狭くすることができる。
また、上述した多相固定子巻線の相数をk、回転子の1極あたりの各相のスロットの数をtとすると、ターン部に形成されている階段形状の段部の数は(k×t)であることが望ましい。
固定子巻線の相数がk、回転子の1極あたりの各相のスロットの数がtであると、周方向に隣接しているk相の固定子巻線が巻回されている1極当たりのスロットの総数はk×tである。その結果、周方向の異なるスロット同士にまたがって配置されている線材は、周方向にk×t個離れたスロット同士に配置されるので、周方向に隣接しているスロットから突出する線材同士の干渉を避けるため、(k×t)個の段部がターン部に必要になる。このように、(k×t)個の階段形状を形成することにより、線材同士の干渉を防止することができるとともに、コイルエンドの高さをさらに低くすることができる。
また、上述したターン部において階段形状に形成されている突出箇所が固定子コアの軸方向端面に沿っている長さは、周方向に隣り合うスロットの間隔以下の長さであることが望ましい。これにより、スロットから突出する線材の突出部が周方向に隣り合うスロットから突出する線材と干渉することを防止することができる。
また、上述した線材は、固定子コアの全周にわたって連続して形成されていることが望ましい。これにより、多相固定子巻線の製造コストを低減することができるとともに、電気的接続箇所に腐食等の接続不良が発生することを低減することができる。
また、上述した線材は、導体と、導体の外周を覆う絶縁被膜とを有し、絶縁被膜は、100〜200μmの厚みとすることで、線材同士を絶縁するために線材同士の間に絶縁紙等を挟み込んで絶縁する必要がない。
また、上述した絶縁被膜は、内層と、内層の外周を覆って内層よりもガラス転移温度の低い外層とを有することが望ましい。これにより、回転電機に発生する熱により絶縁被膜の外層は内層よりも早く結晶化するため、外層の表面硬度が高くなり、線材に傷がつきにくくなる。このため、ターン部に段部を形成する加工を施した線材の絶縁を確保することができる。
以下、本発明を適用した一実施形態の回転電機の固定子について、図面を参照しながら詳細に説明する。一実施形態の回転電機の固定子は、所定形状を有する線材を複数本まとめて巻回することにより固定子巻線を形成することに特徴がある。線材を複数本まとめて巻回する具体例について説明する前に、1本の線材を同形状に成形する基本構造について、線材の形状および巻線方法の具体例を説明する。
図1は、基本構造に対応する固定子の部分的な斜視図である。図2は、図1に示す固定子に含まれる固定子巻線を構成する線材の部分的な斜視図である。図1に示す固定子は、例えば車両の電動機および発電機を兼ねる回転電機に使用される。この固定子は、内周側に回転子60(図7参照)を回転自在に収容する。回転子60は、永久磁石により周方向に交互に異なる磁極を、固定子10の内周側と対向する外周側に複数形成している。固定子コア12は、所定厚さの磁性鋼板を軸方向に積層して環状に形成されている。図1に示すように、固定子コア12には、軸方向に沿って内周側に開口して互いに周方向に隣接するスロット14、15が形成されている。隣接するスロット14、15を一組とし、複数組のスロット14、15が周方向に等間隔に並んで配置されている。多相固定子巻線としての固定子巻線20は、例えば三相巻線であり、周方向に隣接する一組のスロット14、15に各相の固定子巻線20が巻回されている。そして、周方向に隣接する三組のスロット14、15のそれぞれの組には、異なる相の固定子巻線20が巻回されている。
図3は、固定子巻線20を形成している線材30の断面図である。図3に示すように、固定子巻線20を形成している線材30は、断面形状が矩形状であって、銅製の導体32と、導体32の外周を覆って導体32を絶縁する内層34および外層36からなる絶縁被膜とから形成されている。内層34は、導体32の外周を覆い、外層36は内層34の外周を覆っている。内層34と外層36を合わせた絶縁被膜の厚みは、100μm〜200μmの間に設定されている。このように、内層34および外層36からなる絶縁被膜の厚みが厚いので、線材30同士を絶縁するために線材30同士の間に絶縁紙等を挟み込んで絶縁する必要がない。
外層36は、ナイロン等の絶縁材で形成されている。内層34は、外層36よりもガラス転移温度の高い熱可塑性樹脂またはガラス転移温度が高いポリアミドイミド等の絶縁材で形成されている。すなわち、外層36は、内層34よりもガラス転移温度が低く設定されている。これにより、回転電機に発生する熱により外層36は内層34よりも早く結晶化する。その結果、外層の表面硬度が高くなり、線材に傷がつきにくくなる。このため、ターン部に段部を形成する加工を施した線材の絶縁を確保することができる。
図2に示すように、線材30は、固定子コア12のスロット14、15内に配置されるスロット収容部40と、スロット14、15から固定子コア12の外に突出し、周方向に異なるスロットに配置されているスロット収容部40同士を接続しているターン部42とを有しており、固定子コア12に波巻されることにより固定子巻線20が形成されている。ターン部42は、固定子コア12の軸方向端面13の両側にそれぞれ形成されている。ターン部42のほぼ中央部にはねじりを伴わないクランク部44が形成されている。クランク部44は、固定子コア12の軸方向端面13に沿って(軸方向端面13と平行に)クランク形状に形成されている。このクランク部44のクランク形状によるずれ量は、線材30のほぼ幅分に設定されている。これにより、径方向に隣接している線材30のターン部42同士を密に巻回することができる。その結果、コイルエンドの径方向の幅を狭くすることができるので、固定子巻線20が径方向外側に張り出すことを防止することができる。
また、スロット14、15から固定子コア12の外に突出するターン部42のすべての突出箇所に、線材30がまたがって配置されているスロット同士に向けて固定子コア12の軸方向端面13に沿って(軸方向端面13に平行に)段部46が形成されている。図6に示すように、スロット14、15から突出している線材30のターン部42の突出箇所の間隔、言い換えればターン部42が形成する三角形状部分の底辺の長さは、線材30がまたがって配置されているスロット同士の間隔よりも狭くなっている。その結果、コイルエンドの高さhが低くなる。
また、固定子コア12の端面13に沿った段部46の長さをd1、周方向に隣接するスロット同士の間隔をd2とすると、d1≦d2になっている。これにより、線材30の段部46が周方向に隣り合うスロットから突出する線材30と干渉することを防止することができる。また、周方向に隣接するスロットから突出する線材30同士が互いに干渉することを避けるために、コイルエンドの高さが高くなったり、あるいはコイルエンドの径方向の幅が広がることを防止することができる。その結果、コイルエンドの高さが低くなる。さらに、コイルエンドの径方向の幅を狭くすることができるため、固定子巻線20が径方向外側に張り出すことを防止することができる。
さらに、線材30には、ターン部42のほぼ中央部のクランク部44と、ターン部42の突出箇所に形成した段部46との間に、それぞれ2個の段部48が形成されている。各段部48も、段部46と同様に、軸方向端面13に平行に形成されている。これにより、クランク部および段部を有しない三角形状のターン部330(図6)の高さに比べ、ターン部42の高さhが低くなる。段部48の階段形状も、クランク部44、段部46と同様に、固定子コア12の軸方向端面13に沿った階段形状に形成されている。したがって、線材30のターン部42は、クランク部44を挟んで両側に階段状に形成されている。また、すべての段部の軸方向端面13に平行な長さは、周方向に隣り合うスロットの間隔以下の長さに設定されている。
上述した三相の固定子巻線20では、回転子の1極当たり各相の線材30は2個のスロット14、15に配置されている。つまり、周方向に連続して隣接している三相の固定子巻線20の回転子60の1極当たりのスロット総数は3×2=6である。その結果、周方向の異なるスロットにまたがって配置されている線材30は、周方向に6個離れたスロット同士に配置されるので、線材のほぼ中央部の1個のクランク部44を加え、周方向に隣接しているスロットから突出する線材30同士の干渉を避けるため、(3×2)個の段部をターン部42に形成することが望ましい。このように固定子コア12の一方の軸方向側のコイルエンドで線材30に1個のクランク部と6個の段部を形成することにより、コイルエンドの高さを低くし、コイルエンドの径方向の幅を狭くすることができる。なお、固定子巻線20の相数をk、回転子60の1極あたりの各相のスロット数をtとして、望ましいターン部42の段数を一般化すると(k×t)となる。
次に、上述した固定子巻線20の巻線仕様を図7〜図9に基づいて説明する。図7〜図9では、説明を簡単にするために、回転子60の磁極数、固定子コア12のスロット14、15の総数を実際のものよりも少なくしている。各相においてスロット14、15を一組とし、図8に示すように、4組のスロット14、15が90°間隔に固定子コア12に形成されているものとする。したがって、図7に示すように、スロット14、15を一組とした相の異なる組同士は30°間隔で固定子コア12に形成されている。各スロット14、15には、それぞれ線材30の4本のスロット収容部40が合計8本配置されている。各組のスロット14の径方向外側から内側に向けて線材30が配置されている位置に1〜4の符号を付し、各組のスロット15の径方向外側から内側に向けて線材30が配置されている位置に5〜8の符号を付している。
なお、図1に示した例では、各スロット14、15には、それぞれ線材30の6本のスロット収容部40が合計12本配置されており、その中で周方向の向きが同一の6本が図示されている。
以下では、図9を用いて、一相の固定子巻線20について巻線仕様を説明する。図9において、例えば(1−4)とは、図8の#1の4の位置に配置されている線材30を表している。図9に示すように、スロット14、15の8箇所の位置に配置されている線材は、まず、以下に示す位置の線材が連続して接続されて8グループを形成している。(1−1)、(1−5)の位置の線材は入力部50と接続されている。また、一相の固定子巻線20は、(4−1)、(4−5)の2個の巻端をそれぞれ中性点52としている。三相の固定子巻線20の合計6個の中性点52は、図4および図5に示すように1箇所に集められている。つまり、固定子巻線20はスター結線されており、各相の一方の巻端が中性点52、他方の巻端が入力部50となっている。
(グループ1) (1−1)−(2−2)−(3−1)−(4−2)
(グループ2) (1−2)−(2−1)−(3−2)−(4−1)
(グループ3) (1−3)−(2−4)−(3−3)−(4−4)
(グループ4) (1−4)−(2−3)−(3−4)−(4−3)
(グループ5) (1−5)−(2−6)−(3−5)−(4−6)
(グループ6) (1−6)−(2−5)−(3−6)−(4−5)
(グループ7) (1−7)−(2−8)−(3−7)−(4−8)
(グループ8) (1−8)−(2−7)−(3−8)−(4−7)
そして、これら8グループの連続する線材は、(1−2)と(4−3)、(1−3)と(4−2)、(1−4)と(4−8)、(1−6)と(4−7)、(1−7)と(4−6)、(1−8)と(4−4)を接続することにより、以下に示す入力部50から中性点52に至る図9において点線と実線とで示された連続した線材30により、並列に接続された固定子巻線20(#1)および固定子巻線20(#2)を一組形成している。他の二相の固定子巻線20も同様に、入力部50から中性点52に至る連続した線材30により、並列に接続された固定子巻線20をそれぞれ一組形成している。図9に示す(1−4)と(4−8)、(1−8)と(4−4)の接続部54は、図4および図5において、三相分が同じ符号54で示されている。
・固定子巻線#1
(入力部)−(グループ1)−(グループ3)−(グループ8)−(グループ6)−(中性点)
・固定子巻線#2
(入力部)−(グループ5)−(グループ7)−(グループ4)−(グループ2)−(中性点)
このように、固定子コア12の全周にわたり連続した線材30により入力部50から中性点52まで一相の固定子巻線を形成しているので、公知のセグメント導体を溶接等により電気的に接続して入力部50から中性点52までの固定子巻線を形成する構成に比べ、電気的接続箇所を極力減らすことができる。これにより、固定子巻線20の製造コストが低下するとともに、固定子巻線20の電気的接続不良を極力低減することができる。
また、コイルエンドの径方向の幅が狭くなってコイルエンドが径方向外側に張り出さなくなるため、中性点52をコイルエンドの径方向外側に取り出すことができる。
次に、上述した基本構造を変形した一実施形態の回転電機の固定子について説明する。図10は、一実施形態の固定子の斜視図である。図11は、図10に示す固定子に装備された一相の固定子巻線の巻線仕様図である。なお、図11に示す巻線仕様図は、図9に示された基本構造の巻線仕様に対応するものであり、説明を簡単にするために回転子60の磁極数や固定子コア12のスロット14、15の総数を実際のものよりも少なくした回転子60および固定子コア12(図7、図8)に対応している。また、図10および図11に示した固定子巻線20Aでは、図1等に示した基本構造の固定子巻線20の各部と対応する部位には同一の符号が付されている。
本実施形態の固定子に装備された固定子巻線20Aは、基本構造の固定巻線20では1本の線材30を周方向に複数回巻回することで形成されていたのに対して、径方向に隣接する2本の線材30を1セットとして各セットを構成する2本の線材30を複数回巻回する点が異なっている。
本実施形態の固定子巻線20Aでは、図11に示すように、スロット14、15の8箇所の位置に配置されている線材は、まず、以下に示す位置の線材が連続して接続されて8グループを形成している。(1−1)、(1−2)の位置の線材は入力部50と接続されている。また、一相の固定子巻線20は、(4−5)、(4−6)の2個の巻端をそれぞれ中性点52としている。三相の固定子巻線20の合計6個の中性点52は、図10に示すように1箇所に集められている。つまり、固定子巻線20Aはスター結線されており、各相の一方の巻端が中性点52、他方の巻端が入力部50となっている。この点は基本構造と同じである。
(グループ1) (1−1)−(2−3)−(3−1)−(4−3)
(グループ2) (1−2)−(2−4)−(3−2)−(4−4)
(グループ3) (1−3)−(2−1)−(3−3)−(4−1)
(グループ4) (1−4)−(2−2)−(3−4)−(4−2)
(グループ5) (1−5)−(2−7)−(3−5)−(4−7)
(グループ6) (1−6)−(2−8)−(3−6)−(4−8)
(グループ7) (1−7)−(2−5)−(3−7)−(4−5)
(グループ8) (1−8)−(2−6)−(3−8)−(4−6)
そして、これら8グループの連続する線材は、(1−3)と(4−3)、(1−4)と(4−4)、(1−5)と(4−1)、(1−6)と(4−2)、(1−7)と(4−7)、(1−8)と(4−8)を接続することにより、入力部50から中性点52に至る図11において点線と実線とで示された連続した線材30により、並列に接続された固定子巻線20A(#3)および固定子巻線20A(#4)を一組形成している。他の二相の固定子巻線20Aも同様に、入力部50から中性点52に至る連続した線材30により、並列に接続された固定子巻線20Aをそれぞれ一組形成している。図11に示す(1−5)と(4−1)、(1−6)と(4−2)の接続部54は、図10において、三相分が同じ符号54で示されている。
・固定子巻線#3
(入力部)−(グループ1)−(グループ3)−(グループ5)−(グループ7)−(中性点)
・固定子巻線#4
(入力部)−(グループ2)−(グループ4)−(グループ6)−(グループ8)−(中性点)
このように、本実施形態の固定子巻線20Aは、基本構造の固定子巻線20と同様に、固定子コア12の全周にわたり連続した線材30により入力部50から中性点52まで一相の固定子巻線を形成しているので、公知のセグメント導体を溶接等により電気的に接続して入力部50から中性点52までの固定子巻線を形成する構成に比べ、電気的接続箇所を極力減らすことができる。これにより、固定子巻線20の製造コストが低下するとともに、固定子巻線20の電気的接続不良を極力低減することができる。また、コイルエンドの径方向の幅が狭くなってコイルエンドが径方向外側に張り出さなくなるため、中性点52をコイルエンドの径方向外側に取り出すことができる。
また、本実施形態の固定子巻線20Aは、径方向に並んだ2本の線材30を1セットにして固定子コア12のスロット14、15に巻回されているため、これら2本の線材30のそれぞれからなる2種類の固定子巻線#3、#4を並列接続した際に、各相において入力部50に接続される線材30(出力線)が同一スロットから引き出されることになる。同様に、各相において中性点52に接続される線材30が同一スロットから引き出されることになる。これにより、異なるスロット14、15から別々に引き出される線材30を同一の入力部50や中性点52として結線する場合に比べて線材30の引き回し形状を簡素化することができ、配線が容易となる。
また、径方向に並んだ2本の線材30を1セットにして固定子コア12のスロット14、15に巻回することにより、線材30を1本毎に巻回する場合に比べて巻回数を半分にすることができるため、巻線を形成する工程を簡略化することができる。
図12は、図10に示した本実施形態の固定子に対応する出力線の引き出し位置と径方向に沿った線材30の巻回数とを示す図であり、一相の固定子巻線に対応した具体例が示されている。また、図13は基本構造に対応する巻線仕様(図9)でほぼ同一形状に巻回した場合の出力線の引き出し位置と径方向に沿った線材30の巻回数とを示す図である。図12および図13において、P1〜P12は、周方向に交互に配置された回転子60の各磁極を示している。また、図12では、ハッチングが付された四角は1セットで巻回される2本の線材30を示しており、ハッチングが付されていない四角は別の1セットとして巻回される2本の線材30を示している。これに対し、図13に示す例では、2本の線材を1セットにして巻回せずに1本1本の線材を巻回しているため、ハッチングが付された四角と付されない四角とが径方向に1個ずつ並んでいる。
本実施形態では、2本の線材30を1セットにして巻回しているため、図12に示すように、入力部50に接続される2本の出力線がスロット番号7が付された同一スロットから引き出されている。これに対し、基本構造の固定子巻線20では、図13に示すように、入力部50に接続される2本の出力線は、スロット番号7、8が付された2つのスロットから別々に引き出されている。
また、本実施形態では、径方向に沿って同一スロットに8本の線材30を収容する場合には、図12に示すように、径方向の巻回数が2回となる。これに対し、基本構造の固定子巻線20では、図13に示すように、径方向の巻回数が4回となる。
ところで、上述したように、1スロットに挿入される2本の線材30を1セットにして同時に成形して巻線を形成する場合、1相の1スロットに巻線の巻き始めが2本、巻き終わりが2本で合計4本の切れている箇所が存在する。本実施形態では線材30が波巻で巻かれており、2本の巻線がスロット内配置を交互に入れ替わるように配置されるため、上述した切れている箇所はさらに1セット存在することになり、合計8本の切れている箇所が存在することになる。固定子巻線20の全体では、相数が3、回転子の1極あたりの各相のスロットの数が2であるため、固定子巻線20の全体において線材30の接続が切れている端末数mは、8×3×2となる。本実施形態の固定子巻線を、n本の巻線30を1セットにして同時に成形して巻線を形成する場合に拡張し、固定子巻線の相数をk、回転子の1極あたりの各相の前記スロットの数をtとすると、固定子巻線において線材30の接続が切れている端末数mは、4n×k×tとなる。
また、本実施形態の固定子巻線20は、2本の線材30を1セットにして周方向に沿って2周巻回することで1つの巻線群が存在する(図12に示す例では、「径方向巻回数1」に対応する第1の巻線群と「径方向巻回数2」に対応する第2の巻線群が存在する)。固定子巻線20の相数をk、回転子の1極あたりの各相のスロットの数をt、n本を1セットとして2周波巻結線された線材の径方向に沿った巻線群の層数を2p(pは1以上の自然数)とすると、固定子巻線20において径方向に沿った各層(各巻線群)のそれぞれ毎に線材30の接続が切れている箇所の層数分の合計数cは、4n×k×t×pとなる。このc箇所において固定子巻線20を分割することが可能であり、分割された巻線毎に線材30を巻回することにより、巻線工程を簡略化することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。例えば、上述した実施形態では、図2に示したように、線材30のターン部42に固定子コア12の軸方向端面13に沿った段部46とほぼ中央部のクランク部44の他に4箇所に段部48を形成したが、これらの段部48の数を減らしすようにしてもよい。例えば、図14に示す例では、線材のターン部72に、固定子コア12の軸方向端面13に沿った段部78と、ほぼ中央部のクランク部76とが形成されており、クランク部78とクランク部76の間が直線形状に形成されている。
また、上述した実施形態では、電動機および発電機を兼ねている回転電機の固定子について説明したが、電動機または発電機のいずれか一方の機能のみを有する回転電機の固定子についても本発明を適用することができる。
また、上述した実施形態では、線材30のターン部42のほぼ中央部にねじりを伴わない径方向に沿ったクランク部44を形成したが、クランク部44の位置は中央部からずれてもよい。また、スター結線の固定子巻線に限定されず、デルタ結線の固定子巻線を有する固定子に本発明を適用してもよい。
基本構造に対応する固定子の部分的な斜視図である。 図1に示す固定子に含まれる固定子巻線を構成する線材の部分的な斜視図である。 固定子巻線を形成している線材の断面図である。 基本構造に対応する固定子の部分的な斜視図である。 基本構造に対応する固定子の部分的な斜視図である。 線材のターン部の形状を示す模式図である。 回転電機の回転子の磁極および固定子のスロットの構成を示す模式図である。 一相当たりのスロットの配置を示す説明図である。 一相当たりの巻線仕様図である。 一実施形態の固定子の斜視図である。 図10に示す固定子に装備された一相の固定子巻線の巻線仕様図である。 図10に示した本実施形態の固定子に対応する出力線の引き出し位置と径方向に沿った線材の巻回数とを示す図である。 基本構造に対応する巻線仕様で巻回した場合の出力線の引き出し位置と径方向に沿った線材の巻回数とを示す図である。 ターン部形状の変形例を示す図である。
符号の説明
10 固定子
12 固定子コア
13 軸方向端面
14、15 スロット
20、20A 固定子巻線
30 線材
32 導体
40 スロット収容部
42 ターン部
44 クランク部
46、48 段部
50 入力部
52 中性点
54 接続部
60 回転子

Claims (14)

  1. 周方向に複数のスロットを有する固定子コアと、線材により形成された前記スロットに配置されている固定子巻線とを備える回転電機の固定子において、
    前記固定子巻線は、周方向の異なる前記スロットに収容されたスロット収容部と、前記スロットの外部で前記スロット収容部同士を接続しているターン部とを有し、
    前記スロットから突出する前記ターン部の突出箇所に、前記固定子コアの端面に沿った段部が形成され、
    nを2以上の自然数としたときに、前記線材は、n本を1セットとして波巻結線が連続して行われることを特徴とする回転電機の固定子。
  2. 前記スロットから突出する前記ターン部のすべての突出箇所に、前記固定子コアの端面に沿った段部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機の固定子。
  3. 前記固定子巻線の相数をk、周方向に交互に異なる複数の磁極を有する回転子の1極あたりの各相の前記スロットの数をtとすると、前記固定子巻線において前記線材の接続が切れている端末数mは、4n×k×tであることを特徴とする請求項1または2に記載の回転電機の固定子。
  4. 前記固定子巻線の相数をk、周方向に交互に異なる複数の磁極を有する回転子の1極あたりの各相の前記スロットの数をt、n本を1セットとして2周波巻結線された前記線材の径方向に沿った層数を2p(pは1以上の自然数)とすると、前記固定子巻線において径方向に沿った各層のそれぞれ毎に前記線材の接続が切れている箇所の層数分の合計数cは、4n×k×t×pであることを特徴とする請求項1または2に記載の回転電機の固定子。
  5. 前記ターン部は、前記固定子コアの端面に平行な段部を前記固定子コアの軸方向に複数有する階段形状に形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の回転電機の固定子。
  6. 前記ターン部は、前記固定子コアから最も離れた位置にクランク形状を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の回転電機の固定子。
  7. 前記クランク形状は、前記固定子コアの端面に平行に形成されていることを特徴とする請求項6に記載の回転電機の固定子。
  8. 前記クランク形状は、前記線材の径方向に沿った線幅のほぼn倍分が径方向にずれていることを特徴とする請求項6または7に記載の回転電機の固定子。
  9. 前記固定子巻線の相数をk、周方向に交互に異なる複数の磁極を有する回転子の1極あたりの各相の前記スロットの数をtとすると、前記ターン部に形成されている階段形状の前記段部の数は(k×t)であることを特徴とする請求項5から8のいずれか一項に記載の回転電機の固定子。
  10. 前記ターン部において前記段部に形成されている前記突出箇所が前記固定子コアの軸方向端面に沿っている長さは、周方向に隣り合う前記スロットの間隔以下の長さであることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の回転電機の固定子。
  11. 前記線材は、前記固定子コアの全周にわたって連続して形成されていることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の回転電機の固定子。
  12. 前記線材は、導体と、前記導体の外周を覆う絶縁被膜とを有し、
    前記絶縁被膜は、100〜200μmの厚みであることを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の回転電機の固定子。
  13. 前記絶縁被膜は、内層と、前記内層の外周を覆って前記内層よりもガラス転移温度の低い外層とを有することを特徴とする請求項12に記載の回転電機の固定子。
  14. 前記線材は、断面形状が矩形状であることを特徴とする請求項1から13のいずれか一項に記載の回転電機の固定子。
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