JP6844272B2 - 回転電機のステータ - Google Patents

回転電機のステータ Download PDF

Info

Publication number
JP6844272B2
JP6844272B2 JP2017007508A JP2017007508A JP6844272B2 JP 6844272 B2 JP6844272 B2 JP 6844272B2 JP 2017007508 A JP2017007508 A JP 2017007508A JP 2017007508 A JP2017007508 A JP 2017007508A JP 6844272 B2 JP6844272 B2 JP 6844272B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
lead
stator
lead portion
stator core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017007508A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018117466A (ja
Inventor
信吾 長井
信吾 長井
雅志 松本
雅志 松本
哲 高崎
哲 高崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2017007508A priority Critical patent/JP6844272B2/ja
Publication of JP2018117466A publication Critical patent/JP2018117466A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6844272B2 publication Critical patent/JP6844272B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility

Landscapes

  • Windings For Motors And Generators (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)

Description

本開示は、回転電機のステータに係り、特にセグメントコイルを用いたステータ巻線を有する回転電機のステータに関する。
車両搭載用の回転電機の小型化及び高出力化を図るために、ステータ巻線としてセグメントコイルが用いられる。セグメントコイルは、略U字状の形状に成形された絶縁皮膜付き導体線で、軸方向両端にステータコアのスロットにそれぞれ挿入される直線部を有する2本の平行な脚部と、脚部の一端同士を接続する折曲げ形状のターン部とを有する。脚部の両端部は絶縁皮膜が剥離されて導体が露出しており、ステータコアの軸方向端面から突出した端部が他のセグメントコイルの端部と溶接等により接合され、この接合端部をステータコアの周方向に沿って順次繰り返して形成し、ステータ巻線が形成される。
特許文献1には、ステータのコイルエンド部において、電気的絶縁性の確保等から、隣接するセグメントコイルの接合端部の間隔を離すために、最内周側溶接部から最外周側溶接部に向かうに従って接合端部の位置を周方向片側に徐々にずらすことが開示されている。
ここで、接合端部は、ステータコアの端面から突き出した1つのセグメントコイルの一方側の脚部の先端と、他のセグメントコイルの他方側の脚部の先端とを、互いに向い合うように周方向に折り曲げる。そして、向い合った箇所で双方の脚部の導体露出部分をステータコアの端面から離間する方向にそれぞれ軸方向に曲げて向い合せて揃え、その軸方向に揃えた導体露出部分を接合している。つまり、特許文献1における接合端部は、ステータコアの端面から突き出て周方向に曲げられた絶縁皮膜で被覆された部分から軸方向に離間した位置に形成される。
特開2013−055732号公報
特許文献1における接合端部の形成方法によれば、導体が露出している接合端部はセグメントコイルの絶縁皮膜で被覆された部分から軸方向に離間している。したがって、コイルエンド部において溶接接合された導体露出部と、これに隣接して配置されるセグメントコイル間の電気的絶縁性の確保が容易である。しかし、接合端部は、ステータコアの端面から軸方向に離間した位置に設けられるので、コイルエンド部が軸方向に長くなり、回転電機の大型化につながる。
接合端部の形成方法として、セグメントコイルの導体露出部分をステータコアの端面から軸方向に延ばさずに周方向に沿って溶接接合することが考えられる。この方法によれば、コイルエンド部の軸方向の長さを抑制することができるが、コイルエンド部において溶接接合された導体露出部と、これに隣接して周方向に沿って配置されるセグメントコイルの間隔が狭くなり、電気的絶縁性の確保が困難になる。そこで、導体露出部と他のセグメントコイルとの間の電気的絶縁性を確保し、かつコイルエンド部を小型化する回転電機のステータが要望される。
本開示に係る回転電機のステータは、円環状のバックヨーク、バックヨークから内周側に突き出した状態の複数のティース、及び、隣接するティース間の空間である複数のスロットを含むステータコアと、断面が矩形形状の平角線を導体素線として、両端のリード部を除く導体素線の周囲に絶縁皮膜が被覆されており、所定の形状に成形された状態の絶縁皮膜付き導体線であるセグメントコイルを用いてステータコアのティースに巻回された状態の三相ステータ巻線と、を備え、三相ステータ巻線は、コイルエンド部において、同一相の各相巻線における一のセグメントコイルのリード部と他のセグメントコイルのリード部とが互いに周方向に沿って厚さ方向に接合されており、互いに異なる相でありその間に相間電圧を有する各相巻線がステータコアの周方向に沿い、且つ、軸方向に沿って複数配置されており、リード部の全体、及び、リード部に接続し絶縁皮膜で被覆された状態の部分をリード部近傍として、軸方向に沿って配置された一の相巻線のリード部近傍以外の部分と別の相巻線のリード部近傍との間の電気絶縁性の所定の仕様に基づいて、リード部近傍の矩形断面の長辺の寸法である寸法W40は、リード部近傍以外の部分の矩形断面の寸法W0よりも小さい。
上記構成によれば、一のセグメントコイルのリード部と他のセグメントコイルのリード部とが互いに周方向に沿って厚さ方向に接合されるので、コイルエンド部の軸方向が短くなり小型化できる。さらに、リード部近傍の幅寸法リード部近傍以外の絶縁皮膜を有する他の部分の幅寸法よりも小さいので、リード部と、これに隣接する周方向に延びる別のセグメントコイルとの間隔を大きくでき、電気的絶縁性が向上する。
上記構成の回転電機のステータによれば、導体露出部と他のセグメントコイルとの間の電気的絶縁性を確保し、かつコイルエンド部を小型化できる。
実施の形態における回転電機のステータのコイルエンド部を示す斜視図である。 図1で用いられるセグメントコイルの図である。図2(a)は全体図であり、(b)は(a)のB部の断面拡大図である。 図1のステータ巻線の巻回方法を示す図である。 図1において、隣接するセグメントコイルの間の関係を示す図である。 図4のE部の拡大図である。 図5のF−F線に沿った断面図である。 比較例として、導体露出部に凹部を設けない場合の図4に対応する図である。 比較例として、特許文献1の接合端部を示す図である。
以下に図面を用いて本発明に係る実施の形態につき、詳細に説明する。以下では、回転電機として、車両搭載用を述べるが、これは、説明のための例示であって、車両搭載以外の用途であっても構わない。
以下で述べる形状、寸法、ステータ巻線の巻数、材質等は、説明のための例示であって、回転電機のステータの仕様に合わせ、適宜変更が可能である。以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、回転電機のステータ10の構成について、コイルエンド部を示す図である。以下では、特に断らない限り、回転電機のステータ10を、ステータ10と呼ぶ。ステータ10が用いられる回転電機は、電動車両に搭載する回転電機である。回転電機は、電動車両が力行するときは電動機として機能し、電動車両が制動時にあるときは発電機として機能するモータ・ジェネレータで、三相同期型の回転電機である。回転電機は、図1に示すステータ10と、ステータ10の内周側に所定の間隔を隔てて配置されるロータとで構成される。図1ではロータの図示を省略した。ステータ10は、ステータコア12と、ステータ巻線20とを含む。
図1に、軸方向と径方向と周方向とを示す。軸方向は、ステータコア12の中心穴の中心軸CLに沿った方向で、ステータ巻線20において後述する接合端部40が設けられて動力線リードが引き出される方向がリード側で、その反対側が反リード側である。径方向は、軸方向に垂直な面内で中心軸CLを通る放射状の方向であり、周方向は、中心軸CLを中心として円周方向に沿った方向である。
ステータコア12は、ロータが配置される中心穴を有する磁性体部品で、円環状のバックヨーク14とバックヨーク14から内周側に突き出す複数のティース16とを含む。隣接するティース16の間の空間はスロット18である。ティース16の数とスロット18の数は、3の倍数の同数である。図1は、ステータコア12のリード側のコイルエンド部について中心穴の方向から見た斜視図であるので、バックヨーク14はステータ巻線20に隠れて視認されない。
かかるステータコア12は、バックヨーク14とティース16とを含み、スロット18が形成されるように所定の形状に成形された円環状の磁性体薄板を所定枚数で軸方向に積み重ねた積層体である。磁性体薄板の両面には電気的な絶縁処理が施される。磁性体薄板の材質としては、珪素鋼板の一種である電磁鋼板を用いることができる。磁性体薄板の積層体に代えて、磁性粉末を一体化成形したものをステータコア12としてもよい。
ステータ巻線20は、三相の分布巻コイルで、1つの相巻線が複数のティース16に跨って巻回されて形成される。各相巻線は、それぞれ2周ずつ分布巻されるので、その各周を区別して、U相巻線の場合はU1巻線とU2巻線とし、V相巻線の場合はV1巻線とV2巻線とし、W相巻線の場合はW1巻線とW2巻線と呼ぶ。ステータ巻線20は、U1巻線、U2巻線、V1巻線、V2巻線、W1巻線、W2巻線を一組として、ステータコア12の周方向に沿って巻回される。図1において示されているスロット18には、そこに挿入される各相巻線を小括弧でV2,W1,W2,U1と示した。したがって、同じ各相巻線は、6スロット間隔を隔てたスロットに順次挿入されてステータコア12の周方向に一周して巻回される。換言すれば、1つの相巻線は6つのティース16に跨って巻回されて形成される。
ステータ巻線20は、ステータコア12のティース16に複数のセグメントコイル30を用いて巻回される。図2は、セグメントコイル30を示す図である。図2(a)は、軸方向と周方向で規定される面を正面としたときの正面図である。
セグメントコイル30は、断面が矩形形状の平角線を導体素線38として、両端部を除く導体素線38の周囲に絶縁皮膜39を被覆し、所定の形状に成形した絶縁皮膜付き導体線である。絶縁皮膜付き導体線の導体素線38としては、銅線、銅錫合金線、銀メッキ銅錫合金線等が用いられる。絶縁皮膜39としては、ポリアミドイミドのエナメル皮膜が用いられる。
セグメントコイル30は、略U字状の形状を有する。図2に示すように、平角線の矩形断面の長辺面側が略U字状の正面であり、短辺面側が側面である。略U字状の形状は、短辺面を曲げるエッジワイズ曲げによって形成される。
略U字状の形状を有するセグメントコイル30は、軸方向両端にステータコア12のスロット18にそれぞれ挿入される直線部を有する2本の平行な脚部32,33と、脚部32,33の一端同士を接続する折曲げ形状のターン部34とを有する。平行な2つの脚部32,33の間隔は、6スロット分の長さである。1スロット分の間隔をdsとすると、平行な2つの脚部32,33の間隔D1は、D1=6dsである。脚部32,33のそれぞれの先端部は、絶縁皮膜39が剥離されて導体が露出したリード部36,37である。
図2(b)は、セグメントコイル30において、脚部32,33のそれぞれのリード部36,37の近傍を除く部分Bの矩形断面の拡大図である。部分Bにおいては、矩形断面の長辺を幅として、幅寸法W0と、短辺を厚さとして厚さ寸法tとを有する。ここで、W0>tである。脚部32,33のそれぞれのリード部36,37の近傍では、図2(a)に示すように、幅寸法はW0よりも小さいW40に設定される。幅寸法W40を有する領域は、導体素線38が露出するリード部36,37の全体と、リード部36,37に接続し絶縁皮膜39で被覆される脚部32,33の一部である。幅寸法W40の設定と、幅寸法W40を有する絶縁皮膜39で被覆される領域の長さの設定の詳細については後述する。リード部36,37の近傍について、幅寸法をW0からW40に小さくする方法は、プレス加工等を用いることができる。
セグメントコイル30を用いてステータ巻線20を形成するとき、セグメントコイル30は、ステータコア12の周方向に沿ってD1=6ds離れた2つのスロット18に2本の平行な脚部32,33のそれぞれが挿入される。挿入は、ステータコア12の反リード側の端面から行われ、リード部36,37を含む端部がステータコア12のリード側の端面から突き出す。突き出たリード部36,37は、ステータコア12のリード側の端面の外側で適当に折り曲げ成形される。図2に、脚部33について折り曲げた状態を二点鎖線で示す。脚部32についても曲げ方向が逆であるが同様に曲げられる。曲げられたリード部36,37は、それぞれ別のセグメントコイル30のリード部37,36に接合される。リード部36,37が折り曲げられて、所定の巻回方法に従って他のセグメントコイルのリード部37,36と溶接等で接合された部分は、ステータ巻線20におけるリード側のコイルエンド部となる。ステータコア12に挿入されたセグメントコイル30のターン部34は、ステータコア12の反リード側にあり、反リード側のコイルエンド部となる。
図3を用いて、セグメントコイル30を用いたステータ巻線20の巻回方法を述べる。ここでは、図1にU2と示すU2巻線の径方向に沿った巻数を3巻として、D1=6ds離れた3つのU2巻線用のスロット18に渡る巻回を示す。図3の紙面の左右方向は周方向で、上下方向は軸方向である。3巻は、径方向に近接して配置されるが、図3では3巻のそれぞれを識別できるように、各巻を紙面の上下方向にずらして示す。図3において、ティース16とスロット18を示す線を示す。図3の紙面の上方に、ティース16とスロット18の区別を示し、スロット18には、挿入される各相巻線を区別するU1,U2,V1,V2,W1,W2の符号を付した。説明のために、各スロット18にスロット番号として、周方向に沿って上流側から下流側に向かって、S1からS14を付した。U2巻線に用いられるスロット番号は、S2,S8,S14である。U2巻線に用いられる各セグメントコイル30にセグメントコイル番号として、SC1からSC7を付した。
U2巻線は、SC1からSC4を用いて、S2とS8に跨って3巻される。まず、S2よりも上流側に6スロット間隔離れたU2巻線用のスロット18から、SC1の他方側の脚部33がステータコア12の反リード側におけるS2に挿入される。ステータコア12のリード側から突き出たSC1の端部は周方向に沿って下流側に曲げられ、リード部36は、S2とS8のほぼ中間の位置に来る。これに対応して、ステータコア12のリード側のS2とS8に、SC2の2つの脚部32,33がそれぞれ挿入される。ステータコア12のリード側のS8から突き出たSC2の端部は、周方向に沿って上流側に曲げられて、リード部37がS2とS8のほぼ中間の位置に来る。このようにして、SC2のリード部37はSC1のリード部36と周方向に沿ってそれぞれの長辺面が向い合い、この向い合った長辺面が溶接されて、接合端部40となる。これで、S2とS8に跨る1巻目が形成される。
SC2のステータコア12のリード側のS2から突き出た端部は、周方向に沿って下流側に曲げられ、リード部36がS2とS8のほぼ中間の位置に来る。これに対応して、ステータコア12のリード側のS2とS8に、SC3の2つの脚部32,33がそれぞれ挿入される。ステータコア12のリード側のS8から突き出たSC3の端部は、周方向に沿って上流側に曲げられて、リード部37がS2とS8のほぼ中間の位置に来る。このようにして、SC3のリード部37はSC2のリード部36と周方向に沿ってそれぞれの長辺面が向い合い、この向い合った長辺面が溶接されて、接合端部40となる。これで、S2とS8に跨る2巻目が形成される。
SC3のステータコア12のリード側のS2から突き出た端部は、周方向に沿って下流側に曲げられ、リード部36がS2とS8のほぼ中間の位置に来る。これに対応して、ステータコア12のリード側のS2とS8に、SC4の2つの脚部32,33がそれぞれ挿入される。ステータコア12のリード側のS8から突き出たSC4の端部は、周方向に沿って上流側に曲げられて、リード部37がS2とS8のほぼ中間の位置に来る。このようにして、SC4のリード部37はSC3のリード部36と周方向に沿ってそれぞれの長辺面が向い合い、この向い合った長辺面が溶接されて、接合端部40となる。これで、S2とS8に跨る3巻目が形成される。SC4のステータコア12のリード側のS2から突き出た端部は、渡り線部となって、ステータコア12のリード側において、S2からS8まで周方向に延びる。
続いて、U2巻線は、SC4の渡り線部と、SC5からSC7を用いて、S8とS14に跨って3巻される。S8まで延びてきたSC4の渡り線部は、ステータコア12のリード側のS8に挿入され、反リード側に出て、さらにS14に挿入される。SC4の渡り部がリード側のS14から突き出た端部は、周方向に上流側に曲げられ、リード部37となって、S8とS14のほぼ中間の位置に来る。なお、SC4の渡り線部は、両端部が共に周方向に沿って上流側に向いて曲げられるので、リード部に付す符号を同じとし、リード部37とした。SC4の渡り線部に対応して、ステータコア12のリード側のS8とS14に、SC5の2つの脚部32,33がそれぞれ挿入される。ステータコア12のリード側のS8から突き出たSC5の端部は、周方向に沿って下流側に曲げられて、リード部36がS8とS14のほぼ中間の位置に来る。このようにして、SC5のリード部36は、SC4の渡り線部のリード部37と周方向に沿ってそれぞれの長辺面が向い合い、この向い合った長辺面が溶接されて、接合端部40となる。これで、S8とS14に跨る1巻目が形成される。
以下同様にして、S8とS14に挿入されたSC6とSC7を用いて、S8とS14に跨る2巻目と3巻目とが形成される。これをステータコア12の周方向に沿って繰り返し、1周することで、U2巻線の全体が形成される。その詳細は、上記で述べた巻回方法と同じであるので、重複する説明を省略する。図3は、分布巻の巻回方法の一例であって、これと異なる巻回方法を用いてもよい。
上記では、U2巻線について述べたが、U1巻線、V1巻線、V2巻線、W1巻線、W2巻線についても同様である。図3のS1からS8の区間について、U1巻線、V1巻線、V2巻線、W1巻線、W2巻線の各相巻線の1巻目の脚部32を破線で示す。ここに示されるように、各相巻線の脚部32がステータコア12のリード側から突き出てそれぞれ下流側に曲げられる部分は、並列的に重なって配置され、それぞれの接合端部40は、軸方向に同じ位置で周方向に沿って並んで配置される。図3において一点鎖線の枠で囲んだ領域は、スロット番号でS4からS7の範囲の部分であるが、この領域が図1の斜視図で示す部分に対応する。
図1に戻り、U2巻線の接合端部40について述べると、接合端部40は、図3で述べたセグメントコイル(SC1)のリード部36と、セグメントコイル(SC1)とは異なるセグメントコイル(SC2)のリード部37とが接合した部分である。接合端部40は、セグメントコイル(SC1)のリード部36とセグメントコイル(SC2)のリード部37とが互いに周方向に沿って厚さ方向に接合された状態において、それぞれの導体素線38が露出している導体露出部である。これによって、ステータ10のリード側のコイルエンド部の軸方向を短くできる。一方で、導体露出部である接合端部40は、U2巻線に隣接して周方向に沿って配置されるV1巻線の絶縁皮膜39で被覆された部分との間隔が狭くなる。接合端部40は絶縁皮膜39がないので、V1巻線との間の電気的絶縁性の確保が困難になる。図1に示す凹部50は、U2巻線における接合端部40の導体露出部の幅寸法W40を、絶縁皮膜39を有する他の部分の幅寸法W0よりも小さくしたことで形成された隙間である。幅寸法W40<幅寸法W0とすることで形成される凹部50によって、U2巻線の導体露出部である接合端部40と、V1巻線との間の電気的絶縁性を確保できる。他の各相巻線の接合端部40においても、それぞれ同様に凹部50が設けられる。
上記構成の作用効果について、図4から図8を用いてさらに詳細に説明する。図4は、図1におけるU2巻線とV1巻線との位置関係を抜き出して示す図である。図5は、図4のE部の拡大図である。
U2巻線とV1巻線とは、互いに異なる相であり、その間には相間電圧があるので、電気的絶縁性の確保が必要である。U2巻線の接合端部40よりも周方向の上流側では、U2巻線の折り曲げられた脚部32は絶縁皮膜39で被覆されている。また、U2巻線に沿って周方向に配置されるV1巻線の脚部32も絶縁皮膜39で被覆されている。このように、接合端部40よりも周方向の上流側においては、U2巻線の導体素線38とV1巻線の導体素線38との間には絶縁皮膜39が二重に配置されているので、電気的絶縁性は確保される。これに対し、U2巻線の接合端部40は、脚部32側のリード部36と脚部33側のリード部37とが互いに周方向に沿って厚さ方向に接合されて、導体素線38が露出する導体露出部となっている。この導体露出部には絶縁皮膜39がないので、U2巻線の接合端部40とV1巻線の脚部32との間は、V1巻線の脚部32の絶縁皮膜39のみが絶縁層である。
凹部50は、導体素線38が露出する導体露出部である接合端部40の幅が、絶縁皮膜39を有する他の部分の幅よりも狭い部分である。これは、セグメントコイル30において、リード部36,37近傍の幅寸法を予めW40に成形した部分に相当する。凹部50の深さD2と、凹部50の内で絶縁皮膜39によって被覆される領域の長さL2とは、U2巻線の接合端部40とV1巻線の脚部32との間の電気的絶縁性を確保する観点に基づいて設定される。具体的には、回転電機のステータ10の耐圧仕様等から設定することができる。その際に、回転電機の振動等によってステータ巻線20が振れることを考慮することが好ましい。なお、U2巻線とV1巻線とが軸方向に沿って隙間なく配置される場合は、D2={(幅寸法W0)−(幅寸法W40)}となる。また、L2>D2に設定することが好ましい。
図6は、図5のF−F線に沿った断面図である。F−F線は、U2巻線とV1巻線とが周方向に延びる方向に垂直であり、接合端部40の内で絶縁皮膜39にできるだけ近くで導体素線38のみの部分の位置を通る線である。図6に示すように、U2巻線の導体素線38と、V1巻線の脚部32との間の距離は、凹部50の深さD2となる。補強絶縁部52は、ステータ巻線20が巻回された後で、電気的絶縁性をさらに向上させるために、凹部50の空間を利用して、絶縁樹脂、絶縁粉末等を塗布等したものである。接合端部40を形成する際に、絶縁皮膜39を一部残すようにして、これを補強絶縁部52としてもよい。
図7と図8は、上記構成の作用効果を比較するための比較例である。図7は、凹部50を有さないことを除いて図1と同じ構成で、図4に対応する図である。この例では、導体露出部である接合端部40と、U2巻線に隣接して周方向に沿って配置されるV1巻線の絶縁皮膜39で被覆された部分との間隔が近接する。接合端部40は絶縁皮膜39がないので、V1巻線との間の電気的絶縁性の確保が困難になる。特に、回転電機が振動して、ステータ巻線20が振れるきに、接合端部40とV1巻線との間の電気的絶縁性が低下していると、部分放電や短絡等が生じる恐れがある。上記では、異なる相であるU2巻線とV1巻線との間の電気的絶縁性を述べた。同相であるU1巻線とU2巻線との間等でも、電気的絶縁性が低下すると、U1巻線、U2巻線、V1巻線、V2巻線、W1巻線、W2巻線の全体で構成する三相巻線の動作に不具合が生じる。
図8は、特許文献1の例を示す図である。特許文献1におけるステータ巻線60でも、セグメントコイル62,63のそれぞれのリード部は接合端部64を形成する。接合端部64は、一のセグメントコイル62のリード部と、他のセグメントコイル63のリード部とが、互いに軸方向に沿って厚さ方向に接合されて、導体露出部となる。図8に示されるように、接合端部64は、セグメントコイル62,63の絶縁皮膜39で被覆された部分と、方向に沿って離れた位置に配置されるので、例えば、図示しないが周方向に沿って一のセグメントコイル62に近接して延びる別のセグメントコイルとの間の距離が十分に確保される。したがって、図8の例では、電気的絶縁性を十分に確保できるが、一方で、コイルエンド部の軸方向がくなり、ステータの小型化が困難である。
これらの比較例に対し、図1から図6で述べた構成のステータ10は、一のセグメントコイル(SC1)のリード部36と、他のセグメントコイル(SC2)のリード部37とが、互いに周方向に沿って厚さ方向に接合されるので、コイルエンド部が小型となる。さらに、接合端部40に凹部50が設けられるので、周方向に沿って近接して延びる別のセグメントコイルと接合端部40との間の電気的絶縁性を確保できる。
本実施の形態に係る回転電機のステータ10は、ステータコア12とステータ巻線20とを備える。ステータコア12は、円環状のバックヨーク14、バックヨーク14から内周側に突き出す複数のティース16、及び、隣接するティース16間の空間である複数のスロット18を含む。ステータ巻線20は、幅寸法W0が厚さ寸法tよりも大きい平角線からなるセグメントコイル30を用いてステータコア12のティース16に巻回される。ステータ巻線20は、ステータ10のコイルエンド部において、一のセグメントコイル(SC1)のリード部36と他のセグメントコイル(SC2)のリード部37とが互いに周方向に沿って厚さ方向に接合された状態の接合端部40を形成する。ステータ巻線20は、接合端部40の導体露出部の幅寸法W40は、絶縁皮膜39を有する他の部分の幅寸法W0よりも狭い。
上記構成によれば、導体露出部と他のセグメントコイルとの間の電気的絶縁性を確保し、かつコイルエンド部を小型化できる。
10 (回転電機の)ステータ、12 ステータコア、14 バックヨーク、16 ティース、18 スロット、20,60 ステータ巻線、30,62,63 セグメントコイル、32,33 脚部、34 ターン部、36,37 リード部、38 導体素線、39 絶縁皮膜、40,64 接合端部(導体露出部)、50 凹部、52 補強絶縁部。

Claims (1)

  1. 円環状のバックヨーク、前記バックヨークから内周側に突き出した状態の複数のティース、及び、隣接する前記ティース間の空間である複数のスロットを含むステータコアと、
    断面が矩形形状の平角線を導体素線として、両端のリード部を除く前記導体素線の周囲に絶縁皮膜が被覆されており、所定の形状に成形された状態の絶縁皮膜付き導体線であるセグメントコイルを用いて前記ステータコアの前記ティースに巻回された状態の三相ステータ巻線と、
    を備え、
    前記三相ステータ巻線は、
    コイルエンド部において、
    同一相の各相巻線における一の前記セグメントコイルの前記リード部と他の前記セグメントコイルの前記リード部とが互いに周方向に沿って厚さ方向に接合されており、
    互いに異なる相でありその間に相間電圧を有する各相巻線が前記ステータコアの周方向に沿い、且つ、軸方向に沿って複数配置されており、
    前記リード部の全体、及び、前記リード部に接続し前記絶縁皮膜で被覆された状態の部分をリード部近傍として、
    前記軸方向に沿って配置された一の相巻線の前記リード部近傍以外の部分と別の相巻線の前記リード部近傍との間の電気絶縁性の所定の仕様に基づいて、前記リード部近傍の矩形断面の長辺の寸法である寸法W40は、前記リード部近傍以外の部分の矩形断面の寸法W0よりも小さい、回転電機のステータ。
JP2017007508A 2017-01-19 2017-01-19 回転電機のステータ Active JP6844272B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017007508A JP6844272B2 (ja) 2017-01-19 2017-01-19 回転電機のステータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017007508A JP6844272B2 (ja) 2017-01-19 2017-01-19 回転電機のステータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018117466A JP2018117466A (ja) 2018-07-26
JP6844272B2 true JP6844272B2 (ja) 2021-03-17

Family

ID=62984229

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017007508A Active JP6844272B2 (ja) 2017-01-19 2017-01-19 回転電機のステータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6844272B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7263991B2 (ja) 2019-09-12 2023-04-25 株式会社デンソー ステータの製造方法
CN117254620B (zh) * 2023-09-06 2024-04-02 小米汽车科技有限公司 电机端部绕组、定子组件、电机和车辆

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4539418B2 (ja) * 2005-04-21 2010-09-08 トヨタ自動車株式会社 セグメントコイル端部の接合方法
JP5842856B2 (ja) * 2013-04-08 2016-01-13 株式会社デンソー 回転電機の固定子
JP2015082868A (ja) * 2013-10-21 2015-04-27 トヨタ自動車株式会社 モータステータの製造方法、及び、モータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018117466A (ja) 2018-07-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5918353B2 (ja) 回転電機のステータ構造
CN108028556B (zh) 旋转电机
US10050484B2 (en) Stator for rotating electric machine
JP5083329B2 (ja) ステータ及びこれを用いた回転電機
JP5314908B2 (ja) 回転電機の固定子および回転電機
JP2018064421A (ja) 回転電機のステータ
JP2010041795A (ja) 回転電機の固定子
JP2009131103A (ja) 回転電機、及び固定子の製造方法
JP6638629B2 (ja) 回転電機のステータ
JP2019088139A (ja) ステータおよび回転電機
JP2016135060A (ja) 回転電機ステータ
JP5935716B2 (ja) 回転電機の固定子
US8659201B2 (en) Stator for electric rotating machine
JP6844272B2 (ja) 回転電機のステータ
JP2017028831A (ja) 回転電機ステータ
US20120001516A1 (en) Stator for electric rotating machine and method of manufacturing the same
JP2012095488A (ja) 回転電機用ロータ、およびこれを用いた回転電機
JP2010142019A (ja) 回転電機の多相波巻き巻線およびその製造方法
JP6892473B2 (ja) 固定子及び回転電機
JP2014193038A (ja) 回転電機用電機子及び回転電機用電機子の製造方法
WO2014157621A1 (ja) ステータの構造
JP2013051750A (ja) 回転電機
JP6338767B2 (ja) 回転電機
JP2010252611A (ja) ステータ、及びステータ製造方法
JP6079240B2 (ja) 回転電機用ステータおよび回転電機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190917

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200728

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200804

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201001

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210126

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210208

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6844272

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151