JP2015082868A - モータステータの製造方法、及び、モータ - Google Patents
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Abstract
【課題】複数のセグメントの端部同士を短時間で接合するモータステータの製造方法の提供。【解決手段】複数のセグメント(3、103、203)をステータコア(2)の半径方向(D1〜Dn)に沿って並ばせるように複数配置する(S1)。複数のセグメント(3、103、203)の一端部(33)及び他端部(34)をステータコア(2)の半径方向(D1)に挟持する(S2)。複数のセグメント(3、103、203)に電流を流す(S3)。セグメント(3、103、203)の一端部(33)と、セグメント(3、103、203)の隣に設けられる別のセグメント(3、103、203)の他端部(34)とが、接合面(331、341)で加熱接合する。【選択図】図12
Description
本発明はモータステータの製造方法、及び、モータに関する。
モータステータの製造方法では、複数のセグメントの端部同士を接合して、コイルを形成する工程がある。
例えば、特許文献1に開示されるモータステータの製造方法は、複数のセグメントの端部同士を挟んで例えば、TIG溶接により接合する工程を含む。
ところで、特許文献1で開示される製造方法では、複数のセグメントの端部同士を1組毎接合しており、接合にかかる時間が長かった。
本発明は、上記した事情を背景としてなされたものであり、複数のセグメントの端部同士を短時間で接合するモータステータの製造方法を提供することを目的とする。
本発明にかかるモータステータの製造方法は、
ステータコアと、
複数のセグメントと、を備え、
前記複数のセグメントは、前記ステータコアの周方向に沿って設けられており、
前記セグメントは、導電材料からなる棒状部と、前記棒状部を覆う皮膜と、を有し、
前記セグメントの一端部は、前記棒状部を露出した第1接合面と、前記皮膜に覆われた第1皮膜部と、を有しており、前記ステータコアから前記ステータコアの軸方向に突き出て、前記ステータコアの周方向に沿って曲がり、
前記セグメントの他端部は、前記棒状部を露出した第2接合面と、前記皮膜に覆われた第2皮膜部と、を有しており、前記ステータコアから前記ステータコアの軸方向に突き出ており、前記ステータコアの周方向に沿いつつ、前記第1皮膜部に前記第2皮膜部を向き合わすように曲がり、
隣り合う複数の前記セグメントの接合面同士が接合されて、接合部を形成し、
前記接合部が前記ステータコアの半径方向に沿って並んで複数配置され、コイルを形成し、
前記コイルが前記ステータコアの周方向に沿って並んで複数配置され、前記コイル同士が結線されて、巻線が形成するモータステータの製造方法であって、
前記複数のセグメントの前記一端部及び前記他端部を前記ステータコアの半径方向に挟持して、
前記複数のセグメントに電流を流して、
前記セグメントの前記一端部と、前記セグメントの隣に設けられる別の前記セグメントの前記他端部とが、前記第1接合面及び前記第2接合面で加熱接合する。
ステータコアと、
複数のセグメントと、を備え、
前記複数のセグメントは、前記ステータコアの周方向に沿って設けられており、
前記セグメントは、導電材料からなる棒状部と、前記棒状部を覆う皮膜と、を有し、
前記セグメントの一端部は、前記棒状部を露出した第1接合面と、前記皮膜に覆われた第1皮膜部と、を有しており、前記ステータコアから前記ステータコアの軸方向に突き出て、前記ステータコアの周方向に沿って曲がり、
前記セグメントの他端部は、前記棒状部を露出した第2接合面と、前記皮膜に覆われた第2皮膜部と、を有しており、前記ステータコアから前記ステータコアの軸方向に突き出ており、前記ステータコアの周方向に沿いつつ、前記第1皮膜部に前記第2皮膜部を向き合わすように曲がり、
隣り合う複数の前記セグメントの接合面同士が接合されて、接合部を形成し、
前記接合部が前記ステータコアの半径方向に沿って並んで複数配置され、コイルを形成し、
前記コイルが前記ステータコアの周方向に沿って並んで複数配置され、前記コイル同士が結線されて、巻線が形成するモータステータの製造方法であって、
前記複数のセグメントの前記一端部及び前記他端部を前記ステータコアの半径方向に挟持して、
前記複数のセグメントに電流を流して、
前記セグメントの前記一端部と、前記セグメントの隣に設けられる別の前記セグメントの前記他端部とが、前記第1接合面及び前記第2接合面で加熱接合する。
このような構成によれば、複数のセグメントの端部同士を短時間で接合することができる。
また、前記セグメントに電流を複数回流して、加熱接合することを特徴してもよい。また、前記第1接合面は、突き出す第1角部を有し、前記第2接合面は、突き出す第2角部を有し、前記セグメントの前記一端部の前記第1角部と、前記セグメントの隣に設けられる別の前記セグメントの前記他端部の前記第2角部とが互いに突き合わすように、前記第1接合面と前記第2接合面とが加圧されたまま、加熱接合することを特徴としてもよい。
他方、本発明にかかるモータは、上記した製造方法により得られるモータステータを備えるモータである。
このような構成によれば、複数のセグメントの端部同士を短時間で接合することができる。
実施の形態1.
図1〜5及び17を参照して実施の形態1にかかるモータステータについて説明する。図1は、実施の形態1にかかるモータステータの側面図を示す。図2は、実施の形態1にかかるモータステータの要部の斜視図を示す。図3は、実施の形態1にかかるモータステータの要部の模式図を示す。図4及び図5は、実施の形態1にかかるモータステータの要部の断面図を示す。図17は、実施の形態1にかかるモータステータの要部の側面図である。
図1〜5及び17を参照して実施の形態1にかかるモータステータについて説明する。図1は、実施の形態1にかかるモータステータの側面図を示す。図2は、実施の形態1にかかるモータステータの要部の斜視図を示す。図3は、実施の形態1にかかるモータステータの要部の模式図を示す。図4及び図5は、実施の形態1にかかるモータステータの要部の断面図を示す。図17は、実施の形態1にかかるモータステータの要部の側面図である。
図1に示すように、モータステータ1は、円環状のコア2と、複数のセグメント3とを含む。モータステータ1は、モータの固定子として使用される。なお、図1では、理解を容易にするためにセグメント3を2本だけ図示したが、セグメント3の本数は多数有ってもよい。
図2に示すように、コア2は、複数のスロット21を有する。スロット21のそれぞれは、互いに所定の間隔を空けて、コア2の内周面20に形成されている。
複数のセグメント3のうち、所定の本数のセグメント3が1つの組として、スロット21のそれぞれに挿し込まれている。図2では、例えば、12本のセグメント3が、1つのスロット21に挿し込まれている。この挿し込まれた12本のセグメント3の一つ一つは、絶縁インシュレータ4に包囲されて、互いに電気的に絶縁されている。
セグメント3は、一端部33と他端部34と、一端部33と他端部34とをつなぐ中央部37(図1参照)とを有する。コア2の上側では、一端部33は、スロット21から上方に突き出しており、コア2の周方向L1に沿って捻られる、又は、曲げられる。他端部34は、スロット21から上方に突き出しており、コア2の周方向L1に沿って捻られる、又は、曲げられる。なお、コア2の上下方向は、コア2の軸方向に平行である。再び図1を参照すると、コア2の下側では、セグメント3の中央部37は、スロット21から下方に突き出て、さらに、コア2の周方向L1に沿って延び、別のスロット21に挿し込まれる。再び図2を参照すると、隣り合うセグメント3は、互いに別方向に捻られる、又は、曲げられる。図3に示すように、セグメント3の一端部33と、セグメント3と同じスロット21に挿し込まれつつ、隣り合う別のセグメント3の他端部34とが接合しており、接合部35が形成される。なお、図3では、理解を容易にするためにセグメント3を3本だけ図示している。再び図1を参照すると、同じスロット21に挿し込まれつつ、隣り合う複数のセグメント3同士が、一端部33と別のセグメント3の他端部34とでそれぞれ接合する。すると、複数のセグメント3が2つのスロット21に巻き付けられた線と同じ形状を有し、コイルとしての機能を有する。換言すると、複数のセグメント3は、らせん状に巻き付けられた一本の線を形成する。ここで、コイルはモータの磁極に巻き付けられた導線を意味し、巻線は、各コイルを相互に結線した状態を意味する。
図2及び図3を参照すると、複数の接合部35が、半径方向D1、D2、…、Dnに沿って並ぶように、配置されている。ここで、nは、2以上の自然数である。接合部35は、同一の半径方向に沿って並ぶように配置されており列36を形成する。n個の列36は、周方向L1に沿って並ぶように、配置されている。列36を構成するセグメント3は、一体化して、特定の2つのスロット21に巻き付けられた導線となり、固定子の1つのコイルを形成する。
セグメント3の詳細について説明する。図4に示すように、セグメント3は、導電材料からなる棒状部31と、棒状部31を覆う皮膜32とを含む。セグメント3は、例えば、エナメル線である。導電材料は、例えば、銅又は銅合金が挙げられる。皮膜32は、棒状部31の材料よりも導電率の低い材料からなる皮膜であり、例えば、樹脂からなる皮膜である。
図5に示すように、セグメント3の一端部33は、皮膜32に覆われる第1皮膜面333と、棒状部31を直接露出する第1接合面331とを有する。また、別のセグメント3の他端部34は、皮膜32に覆われる第2皮膜面343と、棒状部31を直接露出する第2接合面341とを有する。第1皮膜面333と第2皮膜面343とは、対向している。また、接合部35では、セグメント3の第1接合面331と、別のセグメント3の第2接合面341とが、接合している。
図3〜5に示すように、列36では、複数のセグメント3に加えて、内側セグメント103と、外側セグメント203とが、さらに配置されている。
図4に示すように、内側セグメント103と、外側セグメント203とは、セグメント3と同様に、導電材料からなる棒状部31と、棒状部31を覆う皮膜32とを含む。図3図5及び図17に示すように、内側セグメント103は、一端部33と、一端部33を両端に備える中央部137とを有する。詳細には、図17は、コア2の中心から視た場合のモータステータ1の要部を示す側面図である。内側セグメント103の一端部33は、同じ列36に配置されたセグメント3の他端部34と接合している。外側セグメント203は、他端部34と、他端部34を両端に有する中央部237とを有する。外側セグメント203の他端部34は、同じ列36に配置された別のセグメント3の一端部33と接合している。
図17に示すように、内側セグメント103は、列36の最も内側に配置される。内側セグメント103は、2つの列36のスロット21に挿し込まれている。コア2の上側では、内側セグメント103の一端部33は、それぞれ挿し込まれたスロット21と同じ列36のセグメント3の他端部34と接合している。コア2の下側では、中央部137は、スロット21から下方に突き出て、さらに、コア2の周方向L1に沿って延び、別のスロット21に挿し込まれる。図17に示すように、内側セグメント103の一端部33と、内側セグメント103と同じスロット21に挿し込まれつつ、隣り合う別のセグメント3の他端部34とが接合しており、接合部35が形成される。隣り合う列36のセグメント3が、電気的に接続される。つまり、列36のセグメント3により形成されるコイルと、その隣の別のコイルが、互いに結線される。
外側セグメント203は、列36の最も外側に配置される。外側セグメント203は、2つの列36のスロット21に挿し込まれている。コア2の上側では、外側セグメント203の他端部34は、それぞれ挿し込まれたスロット21と同じ列36のセグメント3の一端部33と接合している。コア2の下側では、中央部237は、スロット21から下方に突き出て、さらに、コア2の周方向L1に沿って延び、別のスロット21に挿し込まれる。図17に示すように、外側セグメント203の他端部34と、内側セグメント103と同じスロット21に挿し込まれつつ、隣り合う別のセグメント3の一端部33とが接合しており、接合部35が形成される。隣り合う列36のセグメント3が、電気的に接続される。つまり、列36のセグメント3により形成されるコイルと、その隣の別のコイルが、互いに結線される。
内側セグメント103及び外側セグメント203のいずれか一方が、列36に配置されており、隣り合う列36を電気的に接続する。n個の列36に含まれる複数のセグメント3が、全て電気的に接続されている。セグメント3、内側セグメント103及び外側セグメント203は、1本の線と同じ形状を有し、巻線として機能する。セグメント3、内側セグメント103及び外側セグメント203は、1つの電流の経路となる。
製造方法1.
次に、図6〜13を用いて、実施の形態1にかかるモータステータの製造方法について説明する。図6は、実施の形態1にかかるモータステータの製造方法を示すフローチャートである。図7〜13は、実施の形態1にかかるモータステータの製造方法の模式図を示す。
次に、図6〜13を用いて、実施の形態1にかかるモータステータの製造方法について説明する。図6は、実施の形態1にかかるモータステータの製造方法を示すフローチャートである。図7〜13は、実施の形態1にかかるモータステータの製造方法の模式図を示す。
セグメント3、内側セグメント103及び外側セグメント203をスロット21にそれぞれ組み付ける(組付ステップS1)。詳細には、絶縁インシュレータ4により包囲された所定の本数のセグメント3、内側セグメント103及び外側セグメント203を、スロット21に嵌め込む。内側セグメント103を最も内側に配置し、外側セグメント203を最も外側に配置する。セグメント3を、内側セグメント103及び外側セグメント203の間に少なくとも1つ配置する。続いて、セグメント3、内側セグメント103及び外側セグメント203のそれぞれを周方向L1に沿うように捻る、又は曲げる。
組付ステップS1の終了後では、図7に示すように、一端部33と他端部34とは、向き合いつつも、互いに離れている。また、接合部35を形成する一端部33と他端部34とが、半径方向D1、D2、…、Dnのそれぞれに沿って並ぶように配置されており、列36を形成する。なお、詳細には、図7は、半径方向D1に沿って並ぶ一端部33及び他端部34を上方視したときの模式図である。
また、図8に示すように、側方視すると、一端部33と他端部34とは互いに重なり合う部分を有する。また、図9に示すように、セグメント3又は外側セグメント203の他端部34の第2接合面341は、セグメント3又は外側セグメント203の長手方向に垂直な方向に突き出す第2角部342を備える。第2角部342は第2接合面341に直線状に延びる。同様に、図10に示すように、セグメント3又は内側セグメント103の一端部33の第1接合面331は、セグメント3又は内側セグメント103の長手方向に垂直な方向に突き出す第1角部332を備える。第1角部332は第1接合面331に直線状に延びる。再び図7に示すように、第1接合面331と第2接合面341とが向かい合うように、一端部33と他端部34とが配置されている。
なお、棒状部31が銅又は銅合金からなる場合、第1接合面331と第2接合面341とは、自然酸化皮膜に覆われていても構わない。ここで、自然酸化皮膜は、銅又は銅合金からなる固体を大気中に放置すると、固体表面に生じる酸化皮膜である。このような酸化皮膜としては、例えば、Cu2O又はCuOからなる皮膜がある。
続いて、図11に示すように、一端部33と他端部34とを治具5で挟み込み、加圧する(加圧ステップS2)。治具5は、絶縁材料からなる。この絶縁材料としては、例えば、カーボンがある。ここで、第1接合面331と第2接合面341とが突き合わされており、図8に示すように、第1角部332と第2角部342とが点Pで点接触している。従って、第1接合面331と第2接合面341との接触面積が小さい。なお、側方視すると、点Pは、第1角部332と第2角部342との交差点である。
続いて、図12に示すように、複数のセグメント3、内側セグメント103及び外側セグメント203に電流を流して加熱する(第1通電加熱ステップS3)。なお、図12では、コア2の下方においてつながる内側セグメント103の一端部33同士(図17参照)、及び、外側セグメント203の他端部34同士(図17参照)は、矢印で指し示している。まず、電源E、複数のセグメント3、内側セグメント103及び外側セグメント203を導線で互いに接続する。さらに、図示しない真空室に入れて、真空雰囲気になるまで減圧する。また、電源Eから電流を、例えば、電流値1000A、時間60secで流す。なお、この電流値が高いと、電流を流す時間を短縮化し得て、好ましい。電流を流す時間が短縮化すると、セグメント3自体の発熱が抑制されて、皮膜32が熱による損傷を受けにくくなる。
図13に示すように、列36に含まれる全てのセグメント3、内側セグメント103及び外側セグメント203には、電流Iが流れる。この結果、一端部33及び他端部34が、例えば、700〜800℃まで加熱される。これにより、複数の一端部33及び他端部34を1回の通電加熱により接合し、一端部33と他端部34とが短時間で接合する。なお、第1皮膜面333と第2皮膜面343との間に電流が流れない、又は、殆ど流れない。第1皮膜面333と第2皮膜面343とは、殆ど加熱することがなく、接合しない。
また、電流が点P(図8参照。)において第1角部332と第2角部342とに流れる。第1接合面331と第2接合面341との接触面積が小さいので、面積あたりのジュール熱が高い。これにより、第1接合面331と第2接合面341とがさらに短時間で接合することができる。
なお、棒状部31が銅又は銅合金からなり、第1接合面331と第2接合面341とが自然酸化皮膜に覆われている場合、治具5に含まれる炭素と、一端部33及び他端部34の自然酸化皮膜とが還元反応を起こし、生成した反応物が剥離する。つまり、拡散接合のために接合面を清浄する必要なく、拡散接合を行うことができる。
続いて、再び、電流を流して加熱する(第2通電加熱ステップS4)。詳細には、電流を、第1通電加熱ステップS3と同様に電流を流す。その後、図14に示すように、治具5による加圧を解除する。すると、接合部35が互いに離れる。
なお、第1通電加熱ステップS3と第2通電加熱ステップS4との間に、所定の時間間隔を置いてもよい。このような所定の時間間隔を置くと、複数のセグメント3、内側セグメント103及び外側セグメント203が放熱し、皮膜32への熱による損傷を抑制し得て、好ましい。
ところで、第1通電加熱ステップを経ても、第1接合面331と第2接合面341とが良好に接合しておらず、一端部33と他端部34との接合強度が、部位によっては大きくばらつく場合がある。しかしながら、このような場合であっても、第2通電加熱ステップS4において、一端部33と他端部34との接合強度が良好でない部位では、面積あたりのジュール熱が高くなり、高い発熱が得られる。つまり、通電加熱、例えば、第1通電加熱ステップS3及び第2通電加熱ステップS4を複数回行うことで、一端部33と他端部34とが良好に接合し、一端部33と他端部34との接合強度の部位によるバラツキを抑制することができる。
以上の工程を経ると、モータステータ1が得られた。
以上、上記した製造方法によれば、1回の通電加熱で、複数の一端部33及び他端部34を接合することができ、セグメント3、内側セグメント103及び外側セグメント203の一端部33及び他端部34を短時間で接合することができる。
また、第1通電加熱ステップS3及び第2通電加熱ステップS4を経る、つまり、複数回に分けて通電加熱を行うことで、一旦、皮膜32等から放熱させて、皮膜32への熱による損傷を抑制し得る。また、第2通電加熱ステップS4により、第1通電加熱ステップS3による接合が良好でなくとも、良好に再接合し得る。また、接合部において、接合強度のバラツキの発生を抑制させることができる。
また、第1角部332と第2角部342とを形成することにより、一端部33と他端部34との接触面積を下げて、通電による電流密度を高める。これにより、面積当たりのジュール熱を高めて、セグメント3、内側セグメント103及び外側セグメント203の一端部33及び他端部34を短時間で接合させる。
なお、上記した実施の形態1にかかるモータステータの製造方法では、第2通電加熱ステップS4を含めたが、必要に応じて、第2通電加熱ステップS4を省略しても構わない。また、必要に応じて、第2通電加熱ステップS4の後に、さらに通電加熱ステップを加えてもよい。
製造方法2.
次に、図15及び図16を用いて、実施の形態2にかかるモータステータの製造方法について説明する。図15は、実施の形態1にかかるモータステータの製造方法を示すフローチャートである。図16は、実施の形態1にかかるモータステータの製造方法の模式図を示す。
次に、図15及び図16を用いて、実施の形態2にかかるモータステータの製造方法について説明する。図15は、実施の形態1にかかるモータステータの製造方法を示すフローチャートである。図16は、実施の形態1にかかるモータステータの製造方法の模式図を示す。
複数のセグメント3をコア2に組み付ける(組付ステップS21)。組付ステップS21は、上記した組付ステップS1と同じ内容であるので、説明を省略する。
続いて、ナノ粒子ペーストを第1接合面331と第2接合面341とに塗布する(塗布ステップS22)。ナノ粒子ペーストは、ナノ粒子を含むペースト体である。ナノ粒子は、導電材料からなる直径1〜100nmの粒子である。導電材料としては、例えば、銀や銅などの金属材料がある。
続いて、図16に示すように、一端部33と他端部34とを治具51で挟んで加圧する(加圧ステップS23)。なお、治具51として、導電材料からなる治具を使用してもよい。
最後に、一端部33と他端部34とを所定時間加熱する(加熱ステップS24)。例えば、炉に入れて、250℃に達するまで加熱して、10分間保持する。すると、ナノ粒子ペーストが乾燥して、凝固する。一端部33と他端部34とが接合し、接合部35を形成する。さらに、治具51による加圧を解除すると、複数の接合部35は互いに離間する。
以上の工程を経ると、モータステータ1が得られた。つまり、実施形態の2にかかる製造方法によれば、上記した実施形態の1にかかるモータステータの製造方法により得られるモータステータと同様のモータステータを製造することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、三相モータについても実施の形態1及び2にかかる製造方法を適用することができる。
1 モータステータ、 2 コア、 3、103、203 セグメント、
4 絶縁インシュレータ、 5、51 治具、
20 内周面、 21 スロット
31 棒状部、 32 皮膜、 33 一端部、 34 他端部、
35 接合部、 36 列、 37 中央部、
331、341 接合面、 332、342 角部、
333、343 皮膜面、
D1、D2、…、Dn 半径方向、 E 電源、 I 電流、
L1 周方向、 P 点
4 絶縁インシュレータ、 5、51 治具、
20 内周面、 21 スロット
31 棒状部、 32 皮膜、 33 一端部、 34 他端部、
35 接合部、 36 列、 37 中央部、
331、341 接合面、 332、342 角部、
333、343 皮膜面、
D1、D2、…、Dn 半径方向、 E 電源、 I 電流、
L1 周方向、 P 点
Claims (4)
- ステータコアと、
複数のセグメントと、を備え、
前記複数のセグメントは、前記ステータコアの周方向に沿って設けられており、
前記セグメントは、導電材料からなる棒状部と、前記棒状部を覆う皮膜と、を有し、
前記セグメントの一端部は、前記棒状部を露出した第1接合面と、前記皮膜に覆われた第1皮膜部と、を有しており、前記ステータコアから前記ステータコアの軸方向に突き出て、前記ステータコアの周方向に沿って曲がり、
前記セグメントの他端部は、前記棒状部を露出した第2接合面と、前記皮膜に覆われた第2皮膜部と、を有しており、前記ステータコアから前記ステータコアの軸方向に突き出ており、前記ステータコアの周方向に沿いつつ、前記第1皮膜部に前記第2皮膜部を向き合わすように曲がり、
隣り合う複数の前記セグメントの接合面同士が接合されて、接合部を形成し、
前記接合部が前記ステータコアの半径方向に沿って並んで複数配置され、コイルを形成し、
前記コイルが前記ステータコアの周方向に沿って並んで複数配置され、前記コイル同士が結線されて、巻線が形成するモータステータの製造方法であって、
前記複数のセグメントの前記一端部及び前記他端部を前記ステータコアの半径方向に挟持して、
前記複数のセグメントに電流を流して、
前記セグメントの前記一端部と、前記セグメントの隣に設けられる別の前記セグメントの前記他端部とが、前記第1接合面及び前記第2接合面で加熱接合するモータステータの製造方法。 - 前記セグメントに電流を複数回流して、加熱接合することを特徴とする請求項1に記載のモータステータの製造方法。
- 前記第1接合面は、突き出す第1角部を有し、
前記第2接合面は、突き出す第2角部を有し、
前記セグメントの前記一端部の前記第1角部と、前記セグメントの隣に設けられる別の前記セグメントの前記他端部の前記第2角部とが互いに突き合わすように、前記第1接合面と前記第2接合面とが加圧されたまま、加熱接合することを特徴とする請求項1又は2に記載のモータステータの製造方法。 - 請求項1〜3のいずれか1つに記載のモータステータの製造方法により得られるモータステータを備えるモータ。
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