JP7271280B2 - リッツ線の接続構造、常電導磁石およびリッツ線の接続方法 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、細い絶縁線を多数本撚り合わせたリッツ線の接続構造、常電導磁石およびリッツ線の接続方法に関する。
従来、加速器用常電導磁石に用いられるコイルには、一般的にホローコンダクターと呼
ばれる中空矩形断面の導体が用いられている。
ここで図7を参照して加速器用常電導磁石の一例としてスキャニング電磁石の従来例を
説明する。
図7において、スキャニング電磁石40のコイルの導体としてホローコンダクター41
が用いられ、スキャニングコイル43を囲むように鉄心42が配置されて構成されている
。そして、ホローコンダクター41の中心部には冷却水が流通して導体の冷却を行うよう
に構成されている。
そして、このようなスキャニング電磁石40のように高周波で大電流を流す場合には、
全体のシステムをコンパクトにするため、より大電流を流す要求が成されてきている。こ
のため、ホローコンダクター41を使用した水冷コイルでは冷却が成立しないケースが出
てきている。
このようなケースに対して、細い導体外周に絶縁被膜を有した絶縁導体を複数本撚り合
わせて形成されたリッツ線を導体としたスキャニング電磁石が開発されている。リッツ線
に限らず、導体の接続方法として、絶縁被膜を除去して素線を露出した状態でのはんだ接
続や圧着端子を用いたかしめ接続が一般的に採用されている。
国際公開第2013/161117号 国際公開第2015/151904号 特開2003-332016号公報
常電導磁石では、導体の抵抗が0でないために電流を流すことで熱が発生し、この熱を
除去するために常電導磁石を冷却する必要がある。リッツ線を用いたスキャニング電磁石
においても同様で、大電流による膨大な熱を除去するため、水冷でスキャニングコイルを
冷却している。そのため、リッツ線は冷却水と接する環境に置かれ、リッツ線接続部も冷
却水に触れる環境にある。
しかし、一般的に用いられるはんだ接続は、はんだの主成分である鉛やすずが水に溶け
るために、水中では使用できないという課題がある。また、かしめ接続では、リッツ線接
続部において、素線同士の隙間に冷却水が侵入して酸化皮膜が生じることで接続抵抗が増
加するといった課題が考えられる。特許文献1に示すように、冷却水の侵入を防止するた
めに当該接続部を覆う防水構造にすると、接続部の冷却を行うことが困難な可能性があっ
た。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、水中環境において、接続部の
冷却を可能としつつ電気的な接続を有するリッツ線の接続構造を提供することを目的とす
る。
本実施形態に係るリッツ線の接続構造は、絶縁被膜で外周が覆われた素線から構成される絶縁導体が複数本束ねられて形成された一対のリッツ線の接続構造であって、一対の前記リッツ線の互いの端部の前記絶縁被膜が除去されて重ね合わされた被膜除去部と、この被膜除去部スリーブと、を備え、前記被膜除去部は、前記スリーブが被せられた状態で圧着され、この圧着された部分が抵抗溶接されて前記リッツ線同士が電気的に接続され、前記リッツ線が常電導磁石のコイルを冷却する冷却水が流れる冷却配管の内部に設けられ、前記スリーブの外周および前記絶縁被膜が前記冷却水と接する状態にされ、前記リッツ線により前記コイルが形成されていることを特徴とする。
また、本実施形態に係る常電導磁石は、前記リッツ線の接続構造を用いた前記コイルと、内部に前記コイルを配置した前記冷却配管と、を備えることを特徴とする。
さらに、本実施形態に係るリッツ線の接続方法は、絶縁被膜で外周が覆われた素線から構成される絶縁導体が複数本束ねられて形成され一対のリッツ線の接続方法であって、一方の前記リッツ線の端部の前記絶縁被膜を除去するとともに他方の前記リッツ線の端部の前記絶縁被膜を除去し、互いの端部を重ね合わせて被膜除去部を形成し、この被膜除去部にスリーブを被せた後に、前記被膜除去部が圧着され、この圧着された部分を抵抗溶接して前記リッツ線同士を電気的に接続させ、前記リッツ線を常電導磁石のコイルを冷却する冷却水が流れる冷却配管の内部に設け、前記スリーブの外周および前記絶縁被膜を前記冷却水と接する状態にし、前記リッツ線により前記コイルを形成することを特徴とする。
本発明の実施形態は、上述した課題を解決するためになされたものであり、水中環境に
おいて、接続部の冷却を可能としつつ電気的な接続を有するリッツ線の接続構造およびそ
の接続方法、リッツ線の接続構造を用いたコイルを提供することができる。
実施例1に使用されるリッツ線を示す概略断面図。 図1に示したリッツ線の概略側面図。 実施例1における加圧前のリッツ線の接続構造を示す縦断面図。 実施例1における加圧後のリッツ線の接続構造を示す縦断面図。 被膜除去部の素線を溶着させた状態を示す一部拡大斜視図。 実施例2におけるスキャニングコイルの縦断面図。 スキャニングコイルの従来例を示す縦断面図。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
(実施例1)
まず、実施例1を図1から図5を参照して説明する。図1は、本実施例1に使用される
リッツ線を示す断面図である。リッツ線10は、素線11と素線11を覆う絶縁被膜12
とからなる絶縁導体13を複数本束ねて構成される。
接続する際には、図2のリッツ線10の側面図に示すように、図中左側は絶縁被膜12
を除去し、被膜除去部11aを形成する。この絶縁被膜の除去は、機械研磨やブラスト、
溶剤による溶解あるいはレーザなどの熱によって行うことができる。そして被膜除去部1
1aを形成した後、接続相手方のリッツ線10(図示せず)も同様に被膜除去部11aを
形成する。そして、お互いの被膜除去部11aの素線11同士を重ね合わせた被膜除去部
11aを形成させる。
そして、図3に示すように素線11同士を重ね合わせた被膜除去部11aにスリーブ2
1を被せてから図4に示されるようにスリーブ21を圧着し、さらに圧着部を抵抗溶接す
ることで圧着接続部14を形成して複数のリッツ線10を電気的に接続する。
なお、図5に示すように、スリーブ21の圧着前に、素線11同士を抵抗溶接、超音波
溶接ないし電子ビーム溶接により溶着させ、接合部31を形成しておいてもよい。 そし
て、この複数のリッツ線10が電気的に接続された状態において、冷却水中に設置される
本実施例1によれば、スリーブ21ごと圧着することで素線11同士が密着し、この状
態で抵抗溶接を行うことで素線11同士を隙間なく溶融、固相接合することができる。こ
れにより、導体抵抗と同等の接続抵抗とすることができ、かつ被膜除去部11aが直接的
に冷却水と接触することを防ぐことで、素線の隙間に水が入り込んで酸化皮膜が形成され
て接続抵抗が増加することを抑制することができる。さらに、スリーブ21および素線1
1は隙間なく接触しているため、素線11の発熱をスリーブ21を介して冷却水によって
除去し、冷却することができる。
(実施例2)
実施例2について図6のスキャニングコイルの縦断面図を参照して説明する。なお、図
6において、図1、図7と同一部分には同一符号を付して、その構成の説明は省略する。
図6には、従来使用されていたホローコンダクター41に代わり実施例1で示したリッ
ツ線10を用いたスキャニングコイル45を示す。そして、スキャニングコイル45を囲
むように鉄心42が配置されてスキャニング電磁石44が構成されている。
本実施例2では、冷却配管46内にリッツ線10を配置した冷却構造としている。この
ような構成において、コイル同士の接続部や口出し部分にリッツ線10の接続構造を適用
することで、リッツ線10を用いた水冷スキャニング電磁石44を得ることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したも
のであり、発明の範囲を限定することは意図していない。
これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を
逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組み合わせを行うことができる。
これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲
に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10…リッツ線
11…素線
11a…被膜除去部
12…絶縁被膜
13…絶縁導体
14…圧着接続部
21…スリーブ
31…接合部
40…スキャニング電磁石
41…ホローコンダクター
42…鉄心
43…スキャニングコイル
44…スキャニング電磁石(水冷スキャニング電磁石)
45…スキャニングコイル
46…冷却配管

Claims (5)

  1. 絶縁被膜で外周が覆われた素線から構成される絶縁導体が複数本束ねられて形成された一対のリッツ線の接続構造であって、
    対の前記リッツ線の互いの端部の前記絶縁被膜が除去されて重ね合わされた被膜除去部と、
    この被膜除去部スリーブと、
    を備え、
    記被膜除去部は、前記スリーブが被せられた状態で圧着され、この圧着された部分が抵抗溶接されて前記リッツ線同士が電気的に接続され、
    前記リッツ線が常電導磁石のコイルを冷却する冷却水が流れる冷却配管の内部に設けられ、前記スリーブの外周および前記絶縁被膜が前記冷却水と接する状態にされ、前記リッツ線により前記コイルが形成されていることを特徴とするリッツ線の接続構造。
  2. 前記被膜除去部は、前記素線同士が溶着されていることを特徴とする請求項1記載のリッツ線の接続構造。
  3. 請求項1または請求項2記載の前記リッツ線の接続構造を用いた前記コイルと、
    内部に前記コイルを配置した前記冷却配管と、
    を備えることを特徴とする常電導磁石
  4. 絶縁被膜で外周が覆われた素線から構成される絶縁導体が複数本束ねられて形成され一対のリッツ線の接続方法であって、
    一方の前記リッツ線の端部の前記絶縁被膜を除去するとともに他方の前記リッツ線の端部の前記絶縁被膜を除去し、互いの端部を重ね合わせて被膜除去部を形成し、
    この被膜除去部にスリーブを被せた後に、前記被膜除去部が圧着され、この圧着された部分を抵抗溶接して前記リッツ線同士を電気的に接続させ
    前記リッツ線を常電導磁石のコイルを冷却する冷却水が流れる冷却配管の内部に設け、前記スリーブの外周および前記絶縁被膜を前記冷却水と接する状態にし、前記リッツ線により前記コイルを形成することを特徴とするリッツ線の接続方法。
  5. 前記被膜除去部は、前記スリーブを被せる前に前記素線同士を溶着させることを特徴とする請求項4記載のリッツ線の接続方法。
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