JP5083329B2 - ステータ及びこれを用いた回転電機 - Google Patents
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Description
しかしながら、特許文献2においては、固定子鉄心(ステータコア)のティース部にいわゆる集中巻き状態で電機子巻線を巻き付けて形成した固定子についての技術である。そのため、補助鉄心をコイルエンド部の内周部と外周部に設けているだけで、ティース部には補助鉄心を設けていない。そのため、補助鉄心を設けた部分においては、回転子に十分に磁束を供給することができず、充分に出力特性を向上させることができない。
しかしながら、特許文献3においては、渦電流損失に基づく大きな温度上昇を低減することを目的としており、ステータコアによって形成したモータ等の出力特性を改善することを目的としていない。そのため、特許文献3においても、出力特性を向上させることはできない。
上記コイル導体は、上記スロット内に配置するスロット導体部と、上記ステータコアの軸方向端面の外方において該ステータコアの周方向に延びるコイルエンド導体部と、該コイルエンド導体部と上記スロット導体部とを繋ぐ立上導体部とを複数連ねてなり、
上記スロット導体部及び上記立上導体部は、上記ステータコアの径方向に複数本が並んで配置してあり、
少なくとも最も外周側に位置する上記立上導体部は、上記ステータコアの軸方向外側に向かうに連れて外周側へ拡径する傾斜形状に形成してあり、
上記ステータコアは、上記スロット導体部を配置するための主スロット部を形成した主コア部と、上記立上導体部を配置する補助スロット部を形成した補助コア部とを連結してなり、
該補助コア部の上記補助スロット部における外周側底部は、上記最も外周側に位置する立上導体部の傾斜形状に沿って、段差形状又は傾斜形状に形成してあり、
上記主コア部は、円環形状を有する一体コアとして形成してあり、上記補助コア部は、上記ステータコアの周方向における複数箇所において分割した複数個の分割コアを組み合わせて形成してあり、
上記補助コア部は、上記複数個の分割コアを組み合わせた状態を保持するための円環状のスリーブ内に嵌入してあることを特徴とするステータにある。
具体的には、本発明のステータコアは、主コア部に対して補助コア部を連結することにより、スロット導体部と対向する部分にのみステータコアを形成するのではなく、立上導体部と対向する部分にも、ステータコアを形成している。これにより、本発明のステータを使用する際には、立上導体部に対向する位置においても、磁気回路を形成することができる。
また、立上導体部の形成位置に対応して補助コア部を設けているため、補助コア部の配設によってステータ全体が大きくなってしまうことを防止することができる。
上記スロットにおける外周側底部は、上記ステータコアの少なくとも一方の軸方向外側部分が該ステータコアの軸方向外側に向かうに連れて外周側へ拡径する段差形状又は傾斜形状に形成してあると共に、残部が上記ステータコアの軸方向に平行に形成してあり、
上記スロット内において、上記コイル導体は、上記ステータコアの径方向に複数本が並んで配置してあり、
上記コイル導体において上記スロット内に配置する部分であって、少なくとも最も外周側に配置する部分は、上記スロットにおける外周側底部に沿った形状に形成してあることを特徴とするステータにある。
具体的には、本発明のステータコアのスロットにおける外周側底部は、ステータコアの少なくとも一方の軸方向外側部分が段差形状又は傾斜形状に形成してあり、コイル導体において少なくとも最も外周側に配置する部分を、外周側底部に沿った形状に形成している。これにより、コイル導体において、コイルエンド部を形成するために径方向の外周側へ屈曲させた立上導体部に対応する部分にもステータコアを配置することができる。そのため、ステータ全体が大きくなってしまうことを防止して、ステータを使用する際に磁気回路を形成する領域をより拡大することができる。
上記ステータに対向して回転可能に配置するロータは、上記主コア部及び上記補助コア部を連結した長さに対応する長さに形成してあることを特徴とするステータを用いた回転電機にある。
それ故、本発明のステータを用いた回転電機によれば、ステータの大型化を防止しながら、回転電機の出力特性を向上させることができる。
第1、第2の発明のステータは、電動機(モータ)、発電機(ジェネレータ)、モータジェネレータ等の回転電機のステータ(固定子)として用いることができる。
上記ステータは、その内周側にロータを配置して用いるインナーロータタイプのステータとすることができる。
上記ステータコアの径方向に複数本並ぶ立上導体部は、外周側に位置する立上導体部の傾斜角度を、その内周側に位置する立上導体部の傾斜角度よりも大きくして形成することができる。また、最も内周側に位置する立上導体部の傾斜角度は、ほぼ0°とすることができる。
この場合には、補助コア部の補助スロット部を傾斜して加工する必要がなく、補助コア部の補助スロット部を、コアブロックを複数段に積み重ねることによって容易に形成することができる。
なお、ステータコアの軸方向中心側とは、ステータコアの軸方向の中心に近い側をいい、ステータコアの軸方向外側とは、ステータコアの軸方向の中心から遠い側をいう。
この場合には、補助コア部の補助スロット部を傾斜形状に形成することが容易である。
これにより、一体コアとして形成した主コア部によって、ステータの真円度の精度を高く維持することができる。また、補助コア部を複数個の分割コアに分割したことにより、コイル導体の立上導体部に対して、各分割コアを外周側から容易に配置することができる。これにより、ステータの組付を容易にすることができる。
この場合には、ステータコアとコイル導体との間の絶縁を行う絶縁紙を、上記主絶縁紙と補助絶縁紙とに分けて形成することにより、主コア部の主スロット部に対する主絶縁紙の配置と、補助コア部における各分割コアの補助スロット部に対する補助絶縁紙の配置とを容易に行うことができる。これにより、ステータの組付を容易にすることができる。
この場合には、主コア部と補助コア部とを一体化して複数個の分割コアに分割したことにより、ステータを形成する状態にコイル導体を形成しておき、このコイル導体に対して、各分割コアを外周側から容易に配置することができる。これにより、ステータの組付を容易にすることができる。
この場合には、コイル導体における各スロット導体部及び各立上導体部に絶縁紙を配置しておき、この絶縁紙を配置した状態のコイル導体に対して、各分割コアを外周側から組み付けることができる。
この場合には、絶縁紙の端部同士を重ね合わせた部分が、各スロットの内周側に位置しないため、各スロットの内周側に配置するウェッジ等の絶縁材を廃止することができる。
なお、ステータコアの内周側とは、ステータコアの径方向の中心に近い側をいい、ステータコアの外周側とは、ステータコアの径方向の中心から遠い側をいう。
この場合には、分割コアの分割数を少なくすることができると共に、コイル導体の立上導体部に対して、一対のスロットの間に挟まれたスロットを外周側から径方向に沿って配置することにより、各分割コアを外周側から容易に組み付けることができる。
この場合には、コイル導体の立上導体部を傾斜形状に形成することが容易であり、また、各スロット内におけるコイル導体の占有面積を容易に向上させることができる。
この場合には、ステータコアに分布巻き状態で配置するコイル導体の形成が容易である。
この場合には、3相のコイル導体を用いて形成したステータによって、出力特性を向上させた3相の回転電機を形成することができる。
この場合には、コイルエンド導体部の径方向の厚みを薄くすることにより、立上導体部の傾斜角度(ステータコアの軸方向に対する傾斜角度)を小さくすることができる。そのため、補助スロット部の外周側に位置するヨーク部の径方向の長さ(断面積)を大きくすることができ、ステータを用いて構成した回転電機の出力特性をより向上させることができる。
(実施例1)
本例のステータ1は、図1〜図3に示すごとく、ステータコア2における複数のスロット21に、分布巻き状態で3相のコイル導体6を配設してなる。コイル導体6は、ステータコア2の軸方向Lに平行な状態でスロット21内に配置するスロット導体部61と、ステータコア2の軸方向端面201の外方においてステータコア2の周方向Cに沿って配置するコイルエンド導体部63と、コイルエンド導体部63とスロット導体部61とを繋ぐ立上導体部62とを複数連ねてなる。スロット導体部61及び立上導体部62は、ステータコア2の径方向Rに複数本が並んで配置してある。
本例のステータ1は、ハイブリッドカー、電気自動車等に使用する三相交流のモータ、ジェネレータ、モータジェネレータ等に用いるものである。また、本例のステータ1は、図1、図2に示すごとく、その内周側R1にロータ101を配置して用いるインナーロータタイプのステータ1である。
なお、補助コア部4は、電磁鋼板25を用いる代わりに、軟磁性粉末(微粒)をバインダーを介して圧縮成形して形成することもできる。
また、図9、図10に示すごとく、スリーブ5は、その本体部51を、複数個の分割コア4Aを組み合わせた状態の補助コア部4の外周に装着し、当該本体部51の軸方向端部511をかしめリング53を介して補助コア部4の軸方向端面201に締め付けることにより、複数個の分割コア4Aを組み合わせた状態を保持することができる。また、図1に示すごとく、スリーブ5により、スリーブ取付部52同士の間に取付部32を挟持して、各補助コア部4を主コア部3に連結している。
本例のステータコア2においては、U相、V相及びW相の各相のスロット21U、21V、21Wが、複数個(本例では2個)ずつ隣接すると共に同じ配列順序で(例えば、U相、V相、W相の順に)繰り返し形成してある。
なお、立上導体部62は、主コア部3の軸方向端面301から突出し、この軸方向端面301の外方にコイルエンド導体部63を径方向Rに整列して配置するために、外周側R2(径方向Rの外側)へ屈曲変形させる部分である。また、外周側R2へ屈曲変形される立上導体部62は、スロット導体部61よりも外周側R2に配置される。
図2に示すごとく、ステータコア2の軸方向端面201の外方においては、隣接する同相のスロット21から引き出された同相のコイル導体6における複数本(本例では2本)のコイルエンド導体部63が、ステータコア2の軸方向Lに並んで配置してある。
なお、3相のコイル導体6U、6V、6Wのコイルエンド導体部63同士の間には、相間絶縁紙79が配置してある。
本例においては、複数枚の電磁鋼板25を積層して円環形状の一体コアとして主コア部3を形成し、また、複数枚の電磁鋼板25を積層して補助コア部4を構成する複数個の分割コア4Aを形成する。このとき、図11、図12に示すごとく、各分割コア4Aを形成するに当たり、補助スロット部41を形成するために、各電磁鋼板25の内周側R1から形成したスロット用溝415は、ステータコア2の軸方向Lの外側に位置する電磁鋼板25における半径寸法R1ほど、軸方向Lの中心側に位置する電磁鋼板25における半径寸法R1よりも大きくしておく。そして、複数枚の電磁鋼板25を積層したときには、各分割コア4Aにおいて、電磁鋼板25の枚数分(例えば10〜50枚程度)の微小な段差を有する傾斜形状の補助スロット部41の外周側底部を形成することができる。
次いで、図8に示すごとく、各主スロット部31の内周側R1には、主絶縁紙71の端部に対向して、絶縁材としてのウェッジ712を配置する。
こうして、3相のコイル導体6U、6V、6Wをステータコア2における複数のスロット21に配置したステータ1を製造することができる。
具体的には、本例のステータコア2は、主コア部3の軸方向両端面301に対して補助コア部4を連結することにより、スロット導体部61と対向する部分にのみステータコア2を形成するのではなく、立上導体部62と対向する部分にも、ステータコア2を形成している。これにより、本例のステータ1を使用する際には、立上導体部62に対向する位置においても、磁気回路を形成することができる。
また、立上導体部62の形成位置に対応して補助コア部4を設けているため、補助コア部4の配設によってステータ1の全体が大きくなってしまうことを防止することができる。
本例は、図15〜図17に示すごとく、主コア部3及び補助コア部4を、ステータコア2の周方向Cにおける複数箇所において分割した複数個の分割コア3A、4Aを組み合わせて形成したステータ1についての例である。
図18、図20、図22に示すごとく、本例の主コア部3及び補助コア部4を構成する分割コア3A、4Aは、上記実施例1と同様に、スロット21を間に1つ挟む一対のスロット21の外周側R2に位置するヨーク部32、42において分断して形成されている。各分割コア3A、4Aにおいては、1つのスロット311、411の両側に半分に分断されたスロット312、412がそれぞれ形成されている。そして、ステータコア2には48個のスロット21が形成されており、分割コア3A、4Aは24個に分割して形成されている。
また、図16に示すごとく、本例の補助コア部4の補助スロット部41における外周側底部は、最も外周側R2に位置する立上導体部62Aの傾斜形状に沿った段差形状に形成してある。本例の補助コア部4を構成する分割コア4Aは、ステータコア2の軸方向Lに複数枚の電磁鋼板25を積層してなるコアブロック45を、ステータコア2の軸方向Lに複数段に積み重ねて形成してある。
より具体的には、本例の補助コア部4を構成する分割コア4Aは、コアブロック45をステータコア2の軸方向Lに3段に積み重ねて形成してある。そして、最も軸方向Lの外側に位置するコアブロック45Aにおけるスロット用溝415の半径寸法R1は、中間に位置するコアブロック45Bにおけるスロット用溝415の半径寸法R1よりも大きく、かつ、中間に位置するコアブロック45Bにおけるスロット用溝415の半径寸法R1は、最も軸方向Lの中心側に位置するコアブロック45Cにおけるスロット用溝415の半径寸法R1よりも大きくなっている。
また、絶縁紙75は、図23に示すごとく、両側に重ね合わせ端部751を形成した後、図24に示すごとく、真ん中部分752において折り曲げて形成することができる。
その後、図17、図18に示すごとく、複数個の分割コア連結体300を組み合わせたステータコア2の外周面にスリーブ5Aを装着し、図16に示すごとく、スリーブ5Aの本体部51の軸方向端部511を、かしめリング53を介して補助コア部4の軸方向端面に締め付けることにより、各補助コア部4を主コア部3に連結する。
こうして、3相のコイル導体6U、6V、6Wをステータコア2における複数のスロット21に配置したステータ1を製造することができる。
本例においても、その他の構成は上記実施例1と同様であり、上記実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
本例は、ステータコア2のスロット21における外周側底部に段差形状又は傾斜形状を形成した例である。
図26、図27に示すごとく、本例のスロット21における外周側底部は、ステータコア2の軸方向Lの両外側部分がステータコア2の軸方向Lの外側に向かうに連れて外周側R2へ拡径する段差形状又は傾斜形状に形成してあると共に、残部がステータコア2の軸方向Lに平行に形成してある。
本例のステータコア2も、軸方向Lに複数枚の電磁鋼板25を積層してなる。本例のステータコア2においては、スロット導体部61に対応する位置に形成された主コア部3と、立上導体部62に対応する位置に形成された補助コア部4とが、複数枚の電磁鋼板25を積層することによって、軸方向Lに一体に形成されている。
本例においても、その他の構成は上記実施例1と同様であり、上記実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
Claims (10)
- ステータコアにおける複数のスロットに、3相のコイル導体を配設してなるステータにおいて、
上記コイル導体は、上記スロット内に配置するスロット導体部と、上記ステータコアの軸方向端面の外方において該ステータコアの周方向に延びるコイルエンド導体部と、該コイルエンド導体部と上記スロット導体部とを繋ぐ立上導体部とを複数連ねてなり、
上記スロット導体部及び上記立上導体部は、上記ステータコアの径方向に複数本が並んで配置してあり、
少なくとも最も外周側に位置する上記立上導体部は、上記ステータコアの軸方向外側に向かうに連れて外周側へ拡径する傾斜形状に形成してあり、
上記ステータコアは、上記スロット導体部を配置するための主スロット部を形成した主コア部と、上記立上導体部を配置する補助スロット部を形成した補助コア部とを連結してなり、
該補助コア部の上記補助スロット部における外周側底部は、上記最も外周側に位置する立上導体部の傾斜形状に沿って、段差形状又は傾斜形状に形成してあり、
上記主コア部は、円環形状を有する一体コアとして形成してあり、上記補助コア部は、上記ステータコアの周方向における複数箇所において分割した複数個の分割コアを組み合わせて形成してあり、
上記補助コア部は、上記複数個の分割コアを組み合わせた状態を保持するための円環状のスリーブ内に嵌入してあることを特徴とするステータ。 - 請求項1において、上記主コア部は、上記ステータコアの軸方向に複数枚の電磁鋼板を積層してなり、
上記補助コア部は、上記ステータコアの軸方向に複数枚の電磁鋼板を積層してなるコアブロックを、上記ステータコアの軸方向に複数段に積み重ねてなり、
上記補助スロット部は、上記コアブロックの内周側から形成したスロット用溝の半径寸法を、上記ステータコアの軸方向中心側に位置するものに比べて軸方向外側に位置するものを大きくすることによって形成してあることを特徴とするステータ。 - 請求項1において、上記主コア部は、上記ステータコアの軸方向に複数枚の電磁鋼板を積層してなり、
上記補助コア部は、軟磁性粉末を圧縮成形してなることを特徴とするステータ。 - 請求項1〜3のいずれか一項において、上記主コア部の上記主スロット部には、該主スロット部ごとに、当該主コア部と上記スロット導体部との間の絶縁を行うための主絶縁紙がそれぞれ配置してあり、
上記補助コア部における上記各分割コアの上記補助スロット部には、当該分割コアにおけるすべての上記補助スロット部と上記立上導体部との間の絶縁を行うための補助絶縁紙が配置してあることを特徴とするステータ。 - 請求項1〜4のいずれか一項において、上記スロットは、上記ステータコアの径方向において互いに平行な周方向側面を備えた平行スロットであり、該平行スロットは、2の倍数個形成してあり、
上記複数個の分割コアは、上記スロットを間に1つ挟む一対のスロットの外周側に位置するヨーク部において分断して形成してあることを特徴とするステータ。 - 請求項1〜5のいずれか一項において、上記コイル導体は、断面略四角形状の角線からなると共に、上記スロット内に分布巻き状態で配置して、上記コイルエンド導体部において他の相のコイル導体と径方向に重ねて配置してあり、かつ上記コイルエンド導体部の少なくとも一部を上記スロット導体部より径方向外側に配置して、少なくとも最も外周側に位置する上記立上導体部が、上記ステータコアの軸方向外側に向かうに連れて外周側へ拡径する傾斜形状に形成してあることを特徴とするステータ。
- 請求項6において、上記コイル導体は、上記スロット導体部及び上記立上導体部に対して、上記コイルエンド導体部を上記ステータコアの軸方向一端側と軸方向他端側とにおいて交互に連結した波巻コイル形状を有していることを特徴とするステータ。
- 請求項1〜7のいずれか一項において、上記コイル導体は、U相、V相及びW相の3相のコイル導体からなり、
上記ステータコアにおいては、U相、V相及びW相のスロットが、複数個ずつ隣接すると共に同じ配列順序で繰り返し形成してあり、
各相のスロット内には、各相のコイル導体部における上記スロット導体部及び上記立上導体部が、上記ステータコアの径方向に整列して複数本配置してあり、
上記ステータコアの軸方向端面の外方においては、隣接する同相のスロットから引き出された同相のコイル導体における複数本の上記コイルエンド導体部が、上記ステータコアの軸方向に並んで配置してあり、
上記ステータコアの周方向の各部位においては、U相のコイルエンド導体部とV相のコイルエンド導体部、V相のコイルエンド導体部とW相のコイルエンド導体部、又はW相のコイルエンド導体部とU相のコイルエンド導体部のいずれかが、上記ステータコアの径方向に交互に重なって配置してあり、
上記補助コア部における上記補助スロット部は、上記最も外周側に位置する立上導体部の傾斜形状に沿った段差形状又は傾斜形状に形成してあることを特徴とするステータ。 - 請求項1〜8のいずれか一項において、上記コイルエンド導体部は、上記ステータコアの軸方向の厚みに比べて、上記ステータコアの径方向の厚みが薄い断面形状を有していることを特徴とするステータ。
- 請求項1〜9のいずれか一項に記載のステータを用いた回転電機において、
上記ステータに対向して回転可能に配置するロータは、上記主コア部及び上記補助コア部を連結した長さに対応する長さに形成してあることを特徴とするステータを用いた回転電機。
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