JP5042253B2 - 回転電機の電機子およびその製造方法 - Google Patents
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Description
励磁コイルが複数の磁極を跨って巻かれ、鉄心のスロット内に収められた固定子として、例えば、円周上に外周側に向かって突出して設けられた複数の突起部と、連続する複数の突起部に跨って設置されたコイルと、各突起部で形成されたティース部の外周部に装着されたヨーク部とを備えた固定子が開示されている。この固定子は、コイルが巻線装置と治具とを用いて予め形成され、ティース部間のスロットにはめ込まれている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、特許文献1に記載の電機子である固定子は、コイルを別の所で巻線し、これを鉄心のスロットに挿入するものであり、コイルは周長に余裕を持たせて大きめに巻線されている。
そのため、鉄心のスロットにこのようなコイルをはめ込んだ固定子は、コイルの周長に余裕を持たせた部分が鉄心端部で余り、高く積み重なるようになり、無用の空間を有する形状となる。そして、このコイル端部の余った部分は、固定子の励磁コイルが発生する磁界を強くすることに寄与しない。
すなわち、特許文献1に記載の固定子は、コイル端部に磁界を強くするのに寄与しない部分があり、回転電機の小型・高性能化が図りにくいとの問題があった。
図1は、本発明の実施の形態1に係わる回転電機の電機子の正面模式図である。
図1に示すように、本実施の形態の回転電機の電機子100は、複数の分割鉄心3で形成される鉄心1と、鉄心1の複数の磁極ティース5に跨って巻回されたコイル2と、鉄心1とコイル2との絶縁を保持する絶縁部材20とで構成されている。そして、絶縁部材20は後述するスロットセルとなる第1の絶縁部材とスロット開口部を塞ぐウェッジとなる第2の絶縁部材とで構成されている。
図2に示すように、本実施の形態の鉄心1は、第1の分割鉄心3aとそれに隣接する第2の分割鉄心3bとを交互に円周上に配列して形成されているとともに、ヨークの円周から鉄心の径方向中心側に向かってに延出した磁極ティース部5が設けられている。
第1の分割鉄心3aは、ヨーク部4の円周方向の両端部に磁極ティース構成部5aを備えており、ヨーク部4と磁極ティース構成部5aとで囲まれた部分がスロット6となっている。第2の分割鉄心3bは、ヨーク部4の円周方向の両端部に磁極ティース構成部5bを備えており、ヨーク部4と磁極ティース構成部5bとで囲まれた部分がスロット6となっている。
両分割鉄心3a,3bともに、磁極ティース構成部の両先端部は接触しておらず所定の間隔を保って離れ、開口部となっている。
第1の分割鉄心3aと第2の分割鉄心3bとを交互に円周上に配列して形成された鉄心1は、第1の分割鉄心3aと第2の分割鉄心3bとが円周方向の側面部で接触し、第1の分割鉄心3aの磁極ティース構成部5aと第2の分割鉄心3bの磁極ティース構成部5bとで、鉄心1の磁極ティース部5を形成している。
すなわち、本実施の形態の鉄心1は、鉄心1のティース部で周方向に分割された分割鉄心で形成されている。
図3は、本発明の実施の形態1に係わる回転電機の製造工程を説明するフローチャートである。
図3に示すように、第1の工程では、珪素鋼板から打ち抜いた磁性板の分割鉄心片を積層して分割鉄心を形成する。第2の工程では、分割鉄心のスロットのU次状部内にスロットセルとなる第1の絶縁部材を装着する。第3の工程では、2種類の分割鉄心をワークの所定の位置に位置決めしてセットする。第4の工程では、ワークに位置決めされセットされた2種類の分割鉄心のスロット間に電線を巻回しコイルを形成する。第5の工程では、分割鉄心のスロット開口部にウェッジとなる第2の絶縁部材を装着しコイル組合体を形成する。第6の工程では、分割鉄心の端部より出たコイルをコイルエンド部の形状に成形する。第7の工程では、複数のコイル組合体を所定の位置に位置決めする。第8の工程では、各コイル組合体の片側の分割鉄心を隣のコイル組合体のコイルの輪の中にくぐらせた後、各コイル組合体を環状に拘束することにより複数のコイル組合体を結合する。最後の第9の工程では、分割鉄心の結合部を接合する。そして、上記第1の工程〜第9の工程が順次実施され、回転電機の電機子が完成する。
図4は、本発明の実施の形態1におけるコイルを巻回する前の分割鉄心の状態を示す正面模式図(a)と、2種類の分割鉄心にコイルが巻回されて形成されたコイル組合体を示す正面模式図(b)とである。
図5は、本発明の実施の形態1における分割鉄心のスロットにセットされる第1の絶縁部材(a)とスロットの開口部にセットされる第2の絶縁部材(b)とを示す図である。
図4(a)に示すように、第1の絶縁部材7であるU字型のフィルム状のスロットセルが分割鉄心の積層方向から装着された第1の分割鉄心3aと第2の分割鉄心3bとを所定の間隔を設けてワーク(図示せず)に設置する。
図5(a)に示すように、第1の絶縁部材7には、その両端部に鉄心端面に係止される係止部7aを備えているが、第1の絶縁部材7に係止部7aが設けられていなくても絶縁上問題はない。第1の絶縁部材7に係止部7aを設けると、第1の絶縁部材7のスロット6への装着性が改善される。
同様にして、第1の分割鉄心3aと第2の分割鉄心3bとのスロット6間にコイル2bを巻回した第2のコイル組合体8bと、同様にして第1の分割鉄心3aと第2の分割鉄心3bとのスロット6間にコイル2cを巻回した第3のコイル組合体8cとを作製する。
図6は、本発明の実施の形態1における2種類の分割鉄心にコイルを設置する第1の巻線方式を説明する図である。
第1の巻線方式は、まず、図6(a)に示すように、電線25を巻枠16に巻回しコイル2を形成し、次に、図6(b)に示すように、巻枠16に形成されたコイル2を、ワークにセットされた2種類の分割鉄心のスロット6の開口部に落とし込み、分割鉄心3にコイル2を設置する方式である。
第2の巻線方式は、図7に示すように、フライヤ17の回転により、ワークにセットされた2種類の分割鉄心のスロット6内に電線25を直接に巻回してコイル2を設置するフライヤ巻線方式である。
図8は、本発明の実施の形態1における2種類の分割鉄心にコイルを設置する第3の巻線方式を説明する図である。
第3の巻線方式は、図8に示すように、コイルガイドであるフォーマ18を用いて、ワークにセットされた2種類の分割鉄心のスロット6内に巻線機19により電線25を巻き込み、コイル2を設置するフォーマ巻線方式である。
図9は、本発明の実施の形態1における複数のコイル組合体から電機子を作製する各段階を示す図である。
第1段階は、各コイル組合体8a,8b,8cのコイル2a,2b,2cの、各分割鉄心の端部より出たコイルをコイルエンド部の形状に成形するとともに、図9(a)に示すように、各コイル組合体8a,8b,8cのコイル2a,2b,2cを、分割鉄心のスロット開口部が内側になるように湾曲させる。
第2段階は、図9(b)に示すように第1のコイル組合体8aの第1の分割鉄心3aを、第2のコイル組合体8bの湾曲したコイル2bの内周側に配置し、第2のコイル組合体8bの第1の分割鉄心3aを、第3のコイル組合体8cの湾曲したコイル2cの内周側に配置し、第3のコイル組合体8cの第1の分割鉄心3aを、第1のコイル組合体8aの湾曲したコイル2aの内周側に配置する。
すなわち、湾曲した各コイル組合体8a,8b,8cを巴状に配置する。
第4段階は、第2のコイル組合体8bの湾曲したコイル2bの輪内に挿入された第1のコイル組合体8aの第1の分割鉄心3aを、第2のコイル組合体8bの第2の分割鉄心3bと第3のコイル組合体8cの第2の分割鉄心3bとに結合する。第3のコイル組合体8cの湾曲したコイル2cの輪内に挿入された第2のコイル組合体8bの第1の分割鉄心3aを、第3のコイル組合体8cの第2の分割鉄心3bと第1のコイル組合体8aの第2の分割鉄心3bとに結合する。第1のコイル組合体8aの湾曲したコイル2aの輪内に挿入された第3のコイル組合体8cの第1の分割鉄心3aを、第1のコイル組合体8aの第2の分割鉄心3bと第2のコイル組合体8bの第2の分割鉄心3bとに結合する。
本実施の形態の回転電機の電機子は、上記のような工程で電機子が製造されるので、分割鉄心端部より出たコイルエンド部でのコイル余りが少なく、スロット内のコイル占積率が大きい電機子が得られる。また、分割鉄心に直接コイルを巻回するので、生産性に優れている。
図10に示すように、円周上に、第1の分割鉄心3aと第2の分割鉄心3bとが交互に配列して鉄心1が形成されている。
また、第1のコイル組合体8aのコイル2aと第2のコイル組合体8bのコイル2bと第3のコイル組合体8cのコイル2cとは、各々、鉄心1の3個の磁極ティース部に跨っている。
そして、コイル2aの第1の分割鉄心3a側はコイル2bに接して鉄心径方向の内側に配置され、コイル2bの第1の分割鉄心3a側はコイル2cに接して鉄心径方向の内側に配置され、コイル2cの第1の分割鉄心3a側はコイル2aに接して鉄心径方向の内側に配置されている。
本実施の形態の電機子は回転電機の固定子として用いることができる。
本実施の形態では、分割鉄心のスロット6に設けられたスロットセルとなる第1の絶縁部材7と、スロット開口部に設けられたウェッジとなる第2の絶縁部材15とに、フィルム状の絶縁部材を用いているが、樹脂成形品であっても良い。
本実施の形態の回転電機の電機子100では、鉄心1が6個の分割鉄心で形成されているが、これに限定されず6個以上の偶数個の分割鉄心で形成されれば良く、その数は用いる回転電機の仕様、組立性等の点から、適宜決められる。
本実施の形態では、2種類の分割鉄心を用いて鉄心を形成したが、円周方向の一方側の側面におけるヨーク部に段差部を設け、磁極ティース構成部に凸部を設け、他方側の側面におけるヨーク部に凸部を設け、磁極ティース構成部に凹部を設けた1種類の分割鉄心を円周上に配列して鉄心を形成しても良い。
図11は、本発明の実施の形態2に係わる回転電機の電機子に用いられる分割鉄心の構造を示す部分斜視模式図(a)と分割鉄心の接続を説明する図(b)とである。
図11(a)に示すように、本実施の形態の鉄心11は、第1の磁極ティース構成部51a側における他の分割鉄心との結合部に、鉄心の径方向に形成し、積層方向に配列した複数の凸部9が設けられ、第2の磁極ティース構成部51b側における他の分割鉄心との結合部に、鉄心の径方向に形成し、積層方向に配列した複数の凹部10が設けられている。
そして、第1の磁極ティース構成部51a側に形成された複数の凸部9と第2の磁極ティース構成部51b側に形成された複数の凹部10は、分割鉄心31の積層方向における同じ位置にある。
また、分割鉄心31どうしの結合は、図11(b)に示すように、一方の分割鉄心31に対して、隣接する分割鉄心31を、鉄心の径方向にスライドさせて行う。
本実施の形態の回転電機の電機子は、分割鉄心31が上記のような構造である以外、実施の形態1の回転電機の電機子と同様である。
本実施の形態の回転電機の電機子は、実施の形態1の回転電機の電機子と同様な効果があるとともに、分割鉄心の一方の磁極ティース部側に凸部が設けられ、他方の磁極ティース部側に凹部が設けられているので、分割鉄心どうしの位置決めが容易であり、分割鉄心の結合における積層方向の位置ずれが発生しにくい。
図12は、本発明の実施の形態3に係わる回転電機の電機子に用いられる分割鉄心の構造を示す正面模式図(a)と分割鉄心を結合した状態を示す図(b)とである。
図12(a)に示すように、本実施の形態の鉄心を形成する分割鉄心には、2種類の分割鉄心が用いられている。第1の分割鉄心32aは、磁極ティース構成部52aにおける他の分割鉄心との結合部に、鉄心の周方向に形成し積層方向に配列された突起部11が設けられた突起を有する分割鉄心である。第2の分割鉄心32bは、磁極ティース構成部52bにおける他の分割鉄心との結合部に、鉄心の周方向に形成し積層方向に配列された窪み部12が設けられた窪みを有する分割鉄心である。
そして、第1の分割鉄心32aと第2の分割鉄心32bとが、円周上に交互に配列されて鉄心が形成される。この時、図12(b)に示すように、第1の分割鉄心32aの突起部11が第2の分割鉄心32bの窪み部12と嵌合している。
また、第1の分割鉄心32aのヨーク部4aにおける外周側端部の他の分割鉄心との結合部にテーパをもった窪み21が設けられ、第2の分割鉄心32bのヨーク部4bにおける外周側端部の他の分割鉄心との結合部にテーパを持った突起22が設けられ、窪み21と突起22とが契合する。
本実施の形態の回転電機の電機子は、実施の形態1の回転電機の電機子と同様な効果がある。それと、磁極ティース部に突起部が設けられた第1の分割鉄心と、磁極ティース部に窪み部が設けられた第2の分割鉄心とが交互に配列されて鉄心が形成されているので、分割鉄心どうしの位置決めが容易であり、分割鉄心の結合における径方向の位置ずれが発生しにくい。
また、本実施の形態の回転電機の電機子は、第1の分割鉄心のヨーク部にテーパをもった窪みが形成され、第2の分割鉄心のヨーク部にテーパを持った突起が形成されているので、分割鉄心を結合する際に、図9(c)の状態で、第1の分割鉄心を中心側に配置することにより分割鉄心の結合面同士を干渉させずにスライドでき、鉄心の組み立て性が優れている。
また、磁極ティース構成部52aにおける他の分割鉄心との結合部に、鉄心の積層方向に形成された突起部を設け、磁極ティース構成部52bにおける他の分割鉄心との結合部に、鉄心の積層方向に形成された窪み部12が設けられた分割鉄心(図示せず)を円周上に配列して形成した鉄心を用いても良く、同様な効果が得られる。
図13は、本発明の実施の形態4に係わる回転電機の電機子に用いられる鉄心構造を示す正面模式図である。
図13に示すように、鉄心14の径方向におけるスロット6の位置が異なる2種類の分割鉄心34a,34bが用いられている。すなわち、第2の分割鉄心34bは、そのスロット位置が、第1の分割鉄心34aのスロット位置より、鉄心14の径方向において外周側にずれている。そして、鉄心14は、第1の分割鉄心34aと第2の分割鉄心34bとが円周上に交互に配列して形成されている。
図15は、本発明の実施の形態4に係わる回転電機の電機子を示す正面模式図である。
図14に示すように、第1の分割鉄心34aと第2の分割鉄心34bとにコイル24を巻回して形成したコイル組合体84も、実施の形態1と同様、分割鉄心のスロット開口部が内側になるように湾曲させてある。このようにして形成したコイル組合体84の3個を、実施の形態1と同様にして組合せ、分割鉄心を結合させるとともに、結合部を接合することにより、図15に示す、本実施の形態の回転電機の電機子200を得る。
本実施の形態の回転電機の電機子200も、複数の磁極ティースに跨って、コイル24が配置されている。
実施の形態1の回転電機の電機子100では、他のコイルが内周側で重なる、分割鉄心3のコイル端部は、内周側で重なるコイルを避けるためにコイル2が、鉄心1の径方向における外周側に折り曲げられている。
例えば、図10に示した電機子100では、図16に示すように、コイル2aが配設された第2の分割鉄心3bのコイル端部では、内周側で重なるコイル2cを避けるため、コイル2aが、鉄心1の径方向における外周側に折り曲げられている。
そして、コイル2b、コイル2cともに、第2の分割鉄心3bのコイル端部では、同様に鉄心1の径方向における外周側に折り曲げられている。
本実施の形態では、第1の分割鉄心34aと第2の分割鉄心34bとが交互に配列しているが、第2の分割鉄心34b間に配設する第1の分割鉄心34aは複数であっても良い。ただし、各第2の分割鉄心34b間に配設される第1の分割鉄心34aの個数は、同じである。すなわち、各1個の第2の分割鉄心は第1の分割鉄心で挟まれ、且つ同一の間隔で配置されている。
本実施の形態の回転電機の電機子200は、分割鉄心が上記のような構造である以外、実施の形態1〜実施の形態3の回転電機の電機子と同様である。
本実施の形態の回転電機の電機子200は、実施の形態1〜実施の形態3の回転電機の電機子と同様な効果があるとともに、コイルエンド部からのコイルと、このコイルの内周側に配置される他のコイルとの干渉を防止できるので、コイルエンド部のコイル余りをさらに少なくできる。
図17は、本発明の実施の形態5に係わる回転電機の電機子に用いられる鉄心構造を示す正面模式図である。
図17に示すように、本実施の形態の鉄心41は、第1の分割鉄心43aとそれに隣接する第2の分割鉄心43bとを交互に円周上に配列して形成しているとともに、ヨークの円周から鉄心の径方向外側に向かってに延出した磁極ティース部45が設けられている。
第1の分割鉄心43aは、ヨーク部44の円周方向の両端部に磁極ティース構成部45aを備えており、ヨーク部44と磁極ティース構成部45aとで囲まれた部分がスロット46となっている。第2の分割鉄心43bは、ヨーク部44の円周方向の両端部に磁極ティース構成部45bを備えており、ヨーク部44と磁極ティース構成部45bとで囲まれた部分がスロット46となっている。
両分割鉄心43a,43bともに、磁極ティース構成部の両先端部は接触しておらず所定の間隔を保って離れ、開口部となっている。
第1の分割鉄心43aと第2の分割鉄心43bとを交互に円周上に配列して形成された鉄心41は、第1の分割鉄心43aと第2の分割鉄心43bとが円周方向の側面部で接触し、第1の分割鉄心43aの磁極ティース構成部45aと第2の分割鉄心43bの磁極ティース構成部45bとで、鉄心41の磁極ティース部45を形成している。
すなわち、本実施の形態の鉄心41も、鉄心41の磁極ティース部で周方向に分割された分割鉄心で形成されたものである。
図18に示すように、全ての分割鉄心のスロット46に第1の絶縁部材47であるスロットセルが装着され、各スロットの開口部に、第2の絶縁部材48であるウェッジが装着されている。
図19は、本発明の実施の形態5に係わる回転電機の電機子の正面模式図である。
鉄心41が上記のような構造であるので、本実施の形態の回転電機の電機子300は、図19に示すように、円周上に、第1の分割鉄心43aと第2の分割鉄心43bとが交互に配列して鉄心1が形成されている。
本実施の形態の回転電機の電機子300では、3個のコイル42a,42b,42cを備えており、各コイルとも、2個の分割鉄心を挟んで設置されている第1の分割鉄心43aと第2の分割鉄心43bの間に巻回されている。すなわち、各コイルは、鉄心41の3個の磁極ティース部45に跨っている。
また、コイル42aの第1の分割鉄心43a側はコイル42bに接して鉄心径方向の内側に配置され、コイル42bの第1の分割鉄心43a側はコイル42cに接して鉄心径方向の内側に配置され、コイル42cの第1の分割鉄心43a側はコイル42aに接して鉄心径方向の内側に配置されている。
そして、本実施の形態の回転電機の電機子300は、回転電機の回転子に用いることができる。
本実施の形態では、実施の形態2と同様に、分割鉄心の一方の磁極ティース構成部における他の分割鉄心との結合部に、鉄心の径方向に形成し、積層方向に配列した複数の凸部を設け、他方の磁極ティース構成部における他の分割鉄心との結合部に、鉄心の径方向に形成し、積層方向に配列した複数の凹部を設けても良い。
このようにすると、実施の形態2の回転電機の電機子と同様な効果が得られる。
また、本実施の形態では、実施の形態3と同様に、第1の分割鉄心の径方向の外側、すなわち磁極ティース構成部にテーパをもった窪みを形成し、第2の分割鉄心の径方向の外側、すなわち磁極ティース構成部にテーパを持った突起を形成しても良い。
このようにすると、実施の形態3の回転電機の電機子と同様な効果が得られる。
3b 第2の分割鉄心、4,4a,4b ヨーク部、5 磁極ティース部、
5a,5b 磁極ティース構成部、6 スロット、7 第1の絶縁部材、7a 係止部、
8a 第1のコイル組合体、8b 第2のコイル組合体、8c 第3のコイル組合体、
9 凸部、10 凹部、11 突起部、12 窪み部、14 鉄心、
15 第2の絶縁部材、16 巻枠、17 フライヤ、18 フォーマ、19 巻線機、
20 絶縁部材、21 窪み、22 突起、24 コイル、25 電線、
31 分割鉄心、32a 第1の分割鉄心、32b 第2の分割鉄心、
34a 第1の分割鉄心、34b 第2の分割鉄心、
41 鉄心、42a,42b,42c コイル、43a 第1の分割鉄心、
43b 第2の分割鉄心、ヨーク部44、45 磁極ティース部、
45a,45b 磁極ティース構成部、46 スロット、47 第1の絶縁部材、
48 第2の絶縁部材、51a 第1の磁極ティース構成部、
51b 第2の磁極ティース構成部、52a,52b 磁極ティース構成部、
84 コイル組合体、100,200,300 回転電機の電機子。
Claims (13)
- 偶数個の分割鉄心を円周上に配列して形成され、且つヨークから径方向に延出した磁極ティースが設けられた鉄心と、上記鉄心を形成した各2個の上記分割鉄心のスロット内に、上記鉄心の複数の磁極ティースに跨って配設されたコイルとを備えた回転電機の電機子であって、上記分割鉄心が、円弧状のヨーク部と、上記ヨーク部の両端に設けられた磁極ティース構成部と、上記ヨーク部と上記磁極ティース構成部とで囲まれた上記スロットとを備え、上記磁極ティースが、隣接する一方の上記分割鉄心における一端の上記磁極ティース構成部と隣接する他方の上記分割鉄心における他端の上記磁極ティース構成部とで形成され、上記スロットに絶縁部材が設けられ、上記絶縁部材が設けられたスロット内に上記コイルを配設した各2個の上記分割鉄心間に、別の上記分割鉄心が配置された回転電機の電機子。
- 一端の磁極ティース構成部における他の分割鉄心との結合部に、鉄心の径方向に形成し積層方向に配列した複数の凸部が設けられ、他端の磁極ティース構成部における他の分割鉄心との結合部に、上記鉄心の径方向に形成し積層方向に配列した複数の凹部が設けられた分割鉄心を、円周上に配列して上記鉄心が形成され、上記一端の磁極ティース構成部側に形成された上記複数の凸部が、隣接する上記他の分割鉄心の上記他端の磁極ティース構成部側に形成された上記複数の凹部と嵌合していることを特徴とする請求項1に記載の回転電機の電機子。
- 磁極ティース構成部における他の分割鉄心との結合部に鉄心の周方向に形成し積層方向に配列された突起部が設けられた突起を有する分割鉄心と、上記磁極ティース構成部における他の分割鉄心との結合部に、上記鉄心の周方向に形成し積層方向に配列された窪み部が設けられた窪みを有する分割鉄心とを、円周上に交互に配列して上記鉄心が形成され、上記突起を有する分割鉄心の上記突起部が上記窪みを有する分割鉄心の上記窪み部と嵌合していることを特徴とする請求項1に記載の回転電機の電機子。
- 鉄心を形成する円周上に接して配列された分割鉄心が、第1の分割鉄心とスロット位置が上記第1の分割鉄心のスロット位置より上記鉄心の径方向において外周側にずれている第2の分割鉄心とを備え、各1個の上記第2の分割鉄心は上記第1の分割鉄心で挟まれ、且つ同一の間隔で配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の回転電機の電機子。
- 鉄心の磁極ティース部が、ヨークから上記鉄心の径方向における中心側に向かってに延出していることを特徴とする請求項1に記載の回転電機の電機子。
- 鉄心の磁極ティース部が、ヨークから上記鉄心の径方向における外側に向かってに延出していることを特徴とする請求項1に記載の回転電機の電機子。
- 絶縁部材が、分割鉄心のスロットのU字状部に配設される第1の絶縁部材と上記スロット開口部を塞ぐ第2の絶縁部材とでなることを特徴とする請求項1に記載の回転電機の電機子。
- 絶縁部材が、フィルム状の絶縁材料であることを特徴とする請求項7に記載の回転電機の電機子。
- 絶縁部材が、樹脂成形品であることを特徴とする請求項7に記載の回転電機の電機子。
- 磁性板の分割鉄心片を積層して分割鉄心を形成する第1の工程と、上記分割鉄心のスロットに第1の絶縁部材を装着する第2の工程と、2個の上記分割鉄心をワークに位置決めしてセットする第3の工程と、上記ワークに位置決めされた2個の上記分割鉄心の上記スロット間に電線を巻回しコイルを形成する第4の工程と、上記コイルが形成された上記分割鉄心の開口部に第2の絶縁部材を装着しコイル組合体を形成する第5の工程と、上記分割鉄心の端部から出た上記コイルをコイルエンド部の形状に成形する第6の工程と、複数の上記コイル組合体を所定の位置に位置決めする第7の工程と、各上記コイル組合体の片側の上記分割鉄心を隣の上記コイル組合体の上記コイルの輪の中にくぐらせた後、各上記コイル組合体を環状に拘束することにより複数の上記コイル組合体を結合する第8の工程と、上記分割鉄心の結合部を接合する第9の工程とを備えた回転電機の電機子の製造方法。
- 第4の工程が、電線を巻枠に巻回しコイルを形成し、上記巻枠に形成された上記コイルを、ワークにセットされた2個の分割鉄心のスロットの開口部に落とし込み、上記分割鉄心に上記コイルを設置する方式であることを特徴とする請求項10に記載の回転電機の電機子の製造方法。
- 第4の工程が、フライヤの回転により、ワークにセットされた2個の分割鉄心のスロット内に電線を直接に巻回してコイルを設置する方式であることを特徴とする請求項10に記載の回転電機の電機子の製造方法。
- 第4の工程が、コイルガイドであるフォーマを用いて、ワークにセットされた2個の分割鉄心のスロット内に巻線機により電線を巻き込み、コイルを設置する方式であることを特徴とする請求項10に記載の回転電機の電機子の製造方法。
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