JP7032246B2 - 電動機の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電動機の製造方法に関する。
電動機として、中心軸を囲む環状の固定子と、当該環状の固定子によって囲まれる可動子とを備えるものが知られている。前記固定子は、環状のバックヨークと当該バックヨークから可動子に向かって突出する複数のティースとを含む固定子鉄心と、複数のティースの各々に巻き回される複数のコイルとを含み、当該複数のコイルへの通電によって可動子を動かす電磁力を生成する。このような電動機として、例えば、下記特許文献1は直動電動機を開示する。
特表2014-504129号公報
前記のような電動機を製造する際には環状の固定子の内側に可動子を挿入する必要があるが、その作業は必ずしも容易ではない。特に、その出力を向上させるために、可動子の軸方向長さを大きくすること、可動子に設けられる磁石をより大きな磁力を有するものに変更すること、或いは、可動子と固定子との間に形成される隙間を小さく設定することが行われる場合、可動子が固定子に接触するのを回避しながら可動子を固定子に挿入することが極めて難しくなる。具体的には、可動子の軸方向長さを大きくすると、環状の固定子が目的とする位置に到達するまで可動子を固定子に対して相対的に移動させる距離が長くなる。そのため、可動子が固定子に接触する可能性が高くなる。また、可動子と固定子との間に形成される隙間を小さくしても、可動子が固定子に接触する可能性が高くなる。また、可動子に設けられる磁石の磁力が大きいと、可動子を環状の固定子に挿入する際に可動軸に設けられた磁石の磁力によって可動子が固定子に引き寄せられやすくなるので、可動子が固定子に接触する可能性がさらに高くなってしまう。
なお、特許文献1に記載の電動機では、可動子の軸方向に並んで配置された複数の固定子が用いられているが、当該複数の固定子を用いる場合には、可動子の軸方向一端から目的とする位置まで固定子を1つずつ移動させなければならず、その作業が煩雑である。しかも、複数の固定子を相互に位置決めする作業も必要になる。
本発明の目的は、可動子と可動子を囲むように配置され可動子との間に作用する電磁力によって可動子を移動させる固定子とを備える電動機であって、固定子が環状のバックヨークと当該バックヨークの内周面から突出して形成された複数のティースを有する鉄心であって前記周方向に分割可能な複数の周方向分割鉄心を含む固定子鉄心と複数のティースの各々の周囲に配置されるとともに各々が所定の形状を有するように予め成形された複数のコイルとを含むものにおいて、出力を向上させることができる電動機を容易に製造するための方法を提供することである。
上記の目的を達成するために、本願の発明者等は、可動子と可動子を囲むように配置され可動子との間に作用する電磁力によって可動子を移動させる固定子とを備える電動機を製造する際に、可動子を環状の固定子に挿入するのではなく、環状の固定子を可動子の周方向に分割可能な構造にし、当該周方向に分割可能な環状の固定子を可動子の周囲で組み上げることを検討した。そして、周方向に分割可能な複数の周方向分割鉄心のうち周方向で隣り合う2つの周方向分割鉄心の各々が有する分割ティース部を周方向に重ね合わせることで複数のティースの何れかが形成されるようにすればよいことに気付いた。本発明は、このような知見に基づいて完成されたものである。
本発明による電動機の製造方法は、可動子と前記可動子を囲むように配置され前記可動子との間に作用する電磁力によって前記可動子を移動させる固定子とを備える電動機の製造方法であって、前記固定子として、前記可動子の周方向の全周に亘って延びることで前記可動子を囲む環状のバックヨークと当該バックヨークの内周面から前記可動子の径方向内側に向かって突出するとともに前記周方向に並ぶ複数のティースとを有する鉄心であって前記周方向に分割可能な複数の周方向分割鉄心を含む固定子鉄心と前記複数のティースの各々の周囲に配置されるとともに各々が所定の形状を有するように予め成形された複数のコイルとを含むものであって、前記複数の周方向分割鉄心のうち前記周方向で隣り合う2つの周方向分割鉄心の各々が有する分割ティース部を前記周方向に重ね合わせることで前記複数のティースの何れかが形成されるものを準備する固定子準備工程と、前記周方向で隣り合う2つの周方向分割鉄心を相互に連結しながら前記可動子を囲むように前記複数の周方向分割鉄心を組み上げるとともに前記複数のティースの各々に対して前記複数のコイルのうち対応するコイルを組み付けることによって前記可動子の周囲に前記固定子を配置する固定子配置工程とを備え、前記固定子配置工程は、前記周方向で隣り合う2つの周方向分割鉄心の各々が有する前記分割ティース部を前記周方向に重ね合わせることで前記ティースを形成することと、前記ティースを形成する際に前記周方向で隣り合う2つの周方向分割鉄心を相互に連結することと、前記周方向で隣り合う2つの周方向分割鉄心を相互に連結しながら前記可動子を囲むように前記複数の周方向分割鉄心を組み上げることと、前記可動子を囲むように前記複数の周方向分割鉄心を組み上げる際に前記ティースを前記複数のコイルのうち対応するコイルに挿入することとを含む。
このような電動機の製造方法においては、可動子の周囲に固定子を配置することが容易にできる。具体的には、可動子を囲むように複数の周方向分割鉄心を組み上げるので、可動子を環状の固定子に挿入しなくても、可動子の周囲に固定子を配置することができる。また、複数のコイルのうち対応するコイルにティースを挿入することにより、複数の周方向分割鉄心を組み上げながら、ティースの周囲にコイルを容易に配置することができる。この方法は、前記固定子及び可動子の軸方向の寸法が大きい場合、例えば前記可動子と前記固定子との間に作用する電磁力によって前記可動子を前記軸方向に沿って直線移動させる直動電動機を製造する場合、に特に有効である。
また、上記製造方法によって製造される電動機においては、ティースを構成する2つの分割ティース部がコイルの内側で周方向に重ね合わせられているので、2つの分割ティース部の重ね合わせ面をコイルへの通電に起因して発生する磁束が流れる方向に沿うようにすることができる。そのため、磁束が周方向で隣り合う2つの周方向分割鉄心を跨ぐように流れるのを抑制できる。その結果、磁束が流れる磁気回路の磁気抵抗の増大に起因して電動機の出力が低下するのを抑制できる。
なお、前記固定子準備工程では、前記複数の周方向分割鉄心として、前記分割ティース部における重ね合わせ面が前記ティース内を流れる前記磁束に対して平行に形成されているものを準備することが好ましい。
このような態様においては、コイルへの通電に起因して発生する磁束が周方向で隣り合う2つの周方向分割鉄心を跨ぐように流れるのをより確実に抑制することができる。
また、前記固定子配置工程は、好ましくは、前記複数のコイルのうち前記ティースが挿入されるべきコイルを当該コイルに対して前記ティースが挿入される前に前記可動子の周囲に配置することをさらに含む。
このような態様においては、可動子の周囲に配置されたコイルに対してティースが挿入されるので、可動子とコイルとの位置関係を維持しながら、ティースをコイルに挿入することができる。
また、本発明による電動機は、可動子と、前記可動子を囲むように配置され前記可動子との間に作用する電磁力によって前記可動子の軸方向に前記可動子を移動させる固定子とを備え、前記固定子は、前記可動子の周方向の全周に亘って延びることで前記可動子を囲む環状のバックヨークと当該バックヨークの内周面から前記可動子の径方向内側に向かって突出するとともに前記周方向に並ぶ複数のティースとを有する鉄心であって前記周方向に分割可能な複数の周方向分割鉄心を含む固定子鉄心と、前記複数のティースの各々の周囲に配置されるとともに各々が所定の形状を有するように予め成形された複数のコイルとを含み、前記複数の周方向分割鉄心のうち前記周方向で隣り合う2つの周方向分割鉄心の一方は、前記周方向の一端において前記可動子の径方向に延びる第1分割ティース部を含み、前記周方向で隣り合う2つの周方向分割鉄心の他方は、前記周方向の他端において前記径方向に延びるとともに前記第1分割ティース部に対して前記周方向で重ね合わせられることによって前記複数のティースの何れかを形成する第2分割ティース部を含み、前記複数の周方向分割鉄心は、それぞれ、互いに分離可能に連結される第1連結部及び第2連結部を含む。
このような電動機においては、複数の周方向分割鉄心を組み上げることで固定子鉄心が構成されるとともに当該固定子鉄心が有する複数のティースの各々にコイルを挿入することで目的とする固定子が得られるので、可動子を固定子に挿脱しなくても、可動子の周囲に環状の固定子が配置された状態と可動子が環状の固定子から抜き取られた状態とを切り替えることができる。そのため、固定子を可動子に組み付ける作業や固定子を可動子から取り外して行うメンテナンス作業等を容易に行うことができる。
また、上記電動機においては、ティースを構成する第1及び第2の分割ティース部がコイルの内側で周方向に重ね合わせられているので、第1及び第2の分割ティース部の重ね合わせ面をコイルへの通電に起因して発生する磁束が流れる方向に沿うようにすることができる。そのため、磁束が周方向で隣り合う2つの周方向分割鉄心を跨ぐように流れるのを抑制できる。その結果、磁束が流れる磁気回路の磁気抵抗の増大に起因して電動機の出力が低下するのを抑制できる。
上記電動機において、好ましくは、前記第1分割ティース部及び前記第2分割ティース部の各々が有する重ね合わせ面は、前記複数のティースのうち前記第1分割ティース部と前記第2分割ティース部が前記周方向に重ね合わせられることで形成されるティースにおける前記周方向の中心を通過し且つ前記径方向に延びている。
このような態様においては、特定ティースが周方向に均等に分割されるので、第1分割ティース部及び第2分割ティース部の各々を流れる磁束の量を同じにすることができる。
上記電動機において、好ましくは、前記複数の周方向分割鉄心は、それぞれ、前記周方向に延び前記バックヨークの一部を構成する分割バックヨーク部を含み、前記第1連結部は、前記分割バックヨーク部における前記周方向の一端であってかつ前記径方向の外側端部から前記周方向の外側に突出する凸状連結部であり、前記第2連結部は、前記分割バックヨーク部における前記周方向の他端であってかつ前記径方向の外側端部から前記周方向の内側に凹むことで前記凸状連結部を収容可能な凹状連結部である。
このような態様においては、互いに連結された凸状連結部と凹状連結部がコイルへの通電に起因して発生する磁束が通過し難い位置に存在しているので、これらの連結部を用いて周方向で隣り合う2つの周方向分割鉄心を連結しても、コイルへの通電に起因して発生する磁束の流れを阻害しないようにすることができる。
上記電動機において、好ましくは、前記複数の周方向分割鉄心は、それぞれ、前記軸方向に分割可能な複数の軸方向分割鉄心を含み、前記複数の軸方向分割鉄心は、それぞれ、前記第1分割ティース部及び前記第2分割ティース部を含み、前記複数の軸方向分割鉄心のうち前記軸方向で隣り合う2つの軸方向分割鉄心は、それぞれ、前記径方向で互いに係合可能な係合部を含む。
このような態様においては、軸方向で隣り合う2つの軸方向分割鉄心の各々が有する係合部による径方向での係合作用を利用して、軸方向で隣り合う2つの軸方向分割鉄心を位置決めすることができる。
本発明の電動機及びその製造方法によれば、当該電動機の製造を容易にしながら当該電動機の出力を向上させることができる。
本発明の実施の形態による直動電動機の断面図であって、直動電動機が有する可動子の軸方向に対して直交する方向で切断した断面図である。 本発明の実施の形態による直動電動機を構成する固定子が備えるコイルを示す斜視図である。 本発明の実施の形態による直動電動機を構成する固定子が備える周方向分割鉄心を示す平面図である。 本発明の実施の形態による直動電動機の製造方法における可動子配置工程を示す説明図であって、可動子を所定の位置に配置することを示す説明図である。 本発明の実施の形態による直動電動機の製造方法における固定子配置工程を示す説明図であって、可動子の周囲に複数のコイルを配置することを示す説明図である。 本発明の実施の形態による直動電動機の製造方法における固定子配置工程を示す説明図であって、可動子の周囲に配置された複数のコイルに対して複数の分割鉄心を組み付けることを示す説明図である。 本発明の実施の形態による直動電動機の製造方法における固定子配置工程を示す説明図であって、可動子の周囲に配置された複数のコイルに対して複数の分割鉄心を組み付けた状態を示す説明図である。 本発明の実施の形態の変形例に係る直動電動機の製造方法を示す説明図であって、軸方向で隣り合う2つの分割鉄心を位置決めすることを示す説明図である。 本発明の実施の形態の変形例に係る直動電動機の製造方法を示す説明図であって、固定子支持部材が可動子の周囲に配置されることを示す説明図である。 本発明の実施の形態の変形例に係る直動電動機の製造方法を示す説明図であって、固定子支持部材が周方向で隣り合う2つの分割鉄心の間に位置していることを示す説明図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について詳述する。
図1を参照しながら、本発明の実施の形態としての直動電動機10について説明する。図1は、直動電動機10の断面図であって、軸方向に対して直交する方向で切断した断面図である。
直動電動機10は、可動子20と、固定子30とを備える。以下、これらについて説明する。なお、以下の説明において、軸方向、周方向及び径方向は、それぞれ、可動子20の軸方向、周方向及び径方向をいうものとする。
可動子20は、軸方向に延びる形状を有するとともに当該軸方向に移動可能な状態で配置されている。可動子20は、円筒状の外周面を有している。なお、図示はしていないが、可動子20は、周方向及び軸方向に並んで配置されその表面又は表面の近傍に位置する複数の永久磁石を有している。
固定子30は、可動子20との間に作用する電磁力によって可動子20を軸方向に移動させる。固定子30は、軸方向から見て可動子20を囲むように配置されている。
固定子30は、固定子鉄心31と、複数のコイル32とを含む。固定子鉄心31は、バックヨーク311と、複数のティース312とを含む。
バックヨーク311は、周方向の全周に亘って延びることで可動子20を囲んでいる。つまり、バックヨーク311は、環状に形成されている。
複数のティース312は、それぞれ、バックヨーク311の内周面から径方向の内側に向かって突出している。複数のティース312は、周方向及び軸方向に等間隔に配置されている。複数のティース312は、互いに同じ大きさ及び形状を有している。
複数のコイル32は、複数のティース312の各々の周囲に1つずつ配置されている。複数のコイル32は、互いに同じ大きさ及び形状を有している。
図2を参照しながら、コイル32について説明する。図2は、コイル32を示す斜視図である。
コイル32は、径方向に延びる筒形状を有するように予め成形されている。コイル32の成形は、例えば、ティース312と同じ大きさ及び形状を有するコアに対してコイル巻線を巻き回した後、当該コイル巻線を絶縁材料にて被覆することで実現できる。ここで、コイル巻線の断面は、円形であってもよいし、矩形であってもよい。或いは、コイル32の成形は、例えば、ティース312と同じ大きさ及び形状を有するコアに対して組み付けられたボビンにコイル巻線を巻き回した後、当該ボビンをコアから取り外すことで実現してもよい。つまり、コイル32は、コイル巻線が巻き回されたボビンを含んでいてもよい。コイル32がボビンを含んでいる場合、周方向で隣り合う2つのコイル32は、各々が有するボビンを利用して相互に連結することができる。
コイル32は、径方向内側の開口が径方向外側の開口よりも小さくなっている。具体的には、コイル32では、径方向内側の開口は、その周方向の長さが径方向外側の開口よりも小さくなっている。コイル32の径方向内側及び外側の開口は、それぞれ、径方向から見たときに矩形形状を有している。
ここで、図1に示す例では、複数のコイル32のうち周方向で隣り合う2つのコイル32同士が絶縁材を介して連結されている。なお、周方向で隣り合う2つのコイル32の間には、隙間が形成されていてもよい。また、ティース312とコイル32との間にボビンが介在していてもよい。つまり、コイル32が所定の形状を有するように予め成形されることには、コイル32がティース312に外嵌されるボビンに対して巻き回されることを含む。
固定子鉄心31は、周方向及び軸方向に分割可能な複数の分割鉄心33を含む。つまり、固定子鉄心31は周方向に分割可能な複数の周方向分割鉄心を含み、当該複数の周方向分割鉄心はそれぞれ軸方向に分割可能な複数の軸方向分割鉄心を含む。要するに、分割鉄心33は、周方向分割鉄心であって且つ軸方向分割鉄心である。複数の分割鉄心33は、互いに同じ大きさ及び形状を有している。
図3を参照しながら、分割鉄心33について説明する。図3は、分割鉄心33を示す平面図である。
なお、以下の説明では、複数のティース312の各々が第1及び第2の分割ティース部としての2つの分割ティース部35、36を周方向に重ね合わせることで形成される場合について説明するが、本発明に係る電動機は、複数のティース312の各々がこのような構造を有するものに限定されない。例えば、分割鉄心33に設けられた2つの分割ティース部35、36の間に少なくとも1つのティース312が設けられていてもよい。
複数の分割鉄心33は、それぞれ、分割バックヨーク部34と、複数(図3に示す例では、2つ)の分割ティース部35、36とを含む。
分割バックヨーク部34は、周方向に延びて、環状のバックヨーク311の一部を構成する。分割バックヨーク部34は、複数の分割鉄心33のうち周方向で隣り合う2つの分割鉄心33を分離可能に連結する。分割バックヨーク部34は、第1連結部341と、第2連結部342とを含む。
第1連結部341と第2連結部342は互いに分離可能に連結される。第1連結部341は、分割バックヨーク部34における周方向の一端であってかつ径方向の外側端部から周方向の外側に向かって突出する凸状連結部である。第2連結部342は、分割バックヨーク部34における周方向の他端であってかつ径方向の外側端部から周方向の内側に向かって凹むことによって第1連結部341(凸状連結部)を収容可能な凹状連結部である。
なお、第1連結部341及び第2連結部342には、それぞれ、ボルト挿入孔が形成されている。第1連結部341が第2連結部342内に収容された状態で、第1連結部341及び第2連結部342の各々に形成されたボルト挿入孔が繋がる。その結果、第1連結部341と第2連結部342を相互に連結するためのボルトが、第1連結部341及び第2連結部342の各々に形成されたボルト挿入孔に挿入可能になる。
複数の分割ティース部35、36は、それぞれ、分割バックヨーク部34から径方向の内側に向かって突出している。具体的には、以下のとおりである。
分割ティース部35は、分割バックヨーク部34における周方向の一端から径方向内側に向かって突出している。分割ティース部35における周方向一端側の端面は、分割ティース部36に対して周方向で重ね合わせられる重ね合わせ面351である。重ね合わせ面351は、軸方向から見て径方向に延びている。また、重ね合わせ面351は、分割バックヨーク部34における周方向一端側の端面に対して面一で形成されている。つまり、重ね合わせ面351は、分割バックヨーク部34における周方向一端側の端面と周方向で同じ位置に形成されている。
分割ティース部36は、分割バックヨーク部34における周方向の他端から径方向内側に向かって突出している。分割ティース部36における周方向他端側の端面は、分割ティース部35に対して周方向で重ね合わせられる重ね合わせ面361である。重ね合わせ面361は、軸方向から見て径方向に延びている。また、重ね合わせ面361は、分割バックヨーク部34における周方向他端側の端面に対して面一で形成されている。つまり、重ね合わせ面361は、分割バックヨーク部34における周方向他端側の端面と周方向で同じ位置に形成されている。
複数の分割鉄心33は、周方向及び軸方向に並んだ状態で相互に連結される。具体的には、複数の分割鉄心33の各々が有する分割バックヨーク部34が当該分割バックヨーク部34に設けられた第1連結部341及び第2連結部342を利用して当該分割バックヨーク部34に対して周方向で隣に位置する他の分割バックヨーク部34に連結される。また、複数の分割鉄心33の各々が有する分割バックヨーク部34が溶接などにより当該分割バックヨーク部34に対して軸方向で隣に位置する他の分割バックヨーク部34に連結される。これにより、固定子鉄心31における環状のバックヨーク311が形成される。
また、上記のように複数の分割鉄心33が周方向及び軸方向に連結された状態では、周方向で隣り合う2つの分割鉄心33の一方が有する分割ティース部35と周方向で隣り合う2つの分割鉄心33の他方が有する第2分割ティース部36とが周方向に重ね合わせられる。これにより、固定子鉄心31における複数のティース312の各々がバックヨーク311から径方向内側に向かって突出するように形成される。
つまり、周方向で隣り合う2つの分割鉄心33の一方は周方向の一端において径方向に延びる分割ティース部35を含み、周方向で隣り合う2つの分割鉄心33の他方は周方向の他端において径方向に延びるとともに分割ティース部35に対して周方向で重ね合わせられることによって複数のティース312の何れかを形成する分割ティース部36を含む。
また、分割ティース部35及び分割ティース部36の各々が有する重ね合わせ面351、361は、分割ティース部35及び分割ティース部36からなるティース312の周囲に配置されるコイル32の内側に位置している。分割ティース部35及び分割ティース36の各々が有する重ね合わせ面351、361は、分割ティース部35及び分割ティース部36からなるティース312における周方向の中心を通過し且つ径方向に延びている。つまり、ティース312は、周方向に均等に分割されている。
このような直動電動機10においては、図1に示すように、複数のコイル32の各々への通電に起因して発生する磁束が可動子20と固定子30との間に跨って形成される複数の磁気回路MCの何れかを流れる。複数の磁気回路MCは、それぞれ、軸方向に対して直交する平面内に形成される。複数の磁気回路MCの各々において、磁束は、複数のティース312のうち周方向で隣り合う2つのティース312の一方と、可動子20と、周方向で隣り合う2つのティース312の他方とをこの順番で通過する。複数のティース312の各々には、周方向で隣り合う2つの磁気回路MCの各々を流れる磁束が通過する。複数のティース312の各々を構成する分割ティース部35及び分割ティース部36がそれぞれ有する重ね合わせ面351、361は、ティース312内での磁束の流れに沿うように形成されている。
続いて、直動電動機10の製造方法について説明する。この製造方法は、可動子配置工程と、固定子準備工程と、固定子配置工程とを備える。以下、これらの工程について説明する。
先ず、可動子配置工程について説明する。可動子配置工程では、可動子20を所定の位置に配置する。具体的には、図4に示すように、可動子20の軸方向一端を可動子支持部材51によって支持するとともに可動子20の軸方向他端を可動子支持部材52によって支持する。
続いて、固定子準備工程について説明する。固定子準備工程では、固定子30を準備する。具体的には、固定子30を構成する固定子鉄心31(つまり、複数の分割鉄心33)と、コイル32とを準備する。つまり、固定子準備工程では、複数の分割鉄心として、分割ティース部35、36における重ね合わせ面がティース312内を流れる磁束に対して平行に形成されているものを準備する。
続いて、固定子配置工程について説明する。固定子配置工程では、周方向で隣り合う2つの分割鉄心33を相互に連結しながら可動子20を囲むように複数の分割鉄心33を組み上げるとともに複数のティース312の各々に対して複数のコイル32のうち対応するコイル32を組み付けることによって可動子20の周囲に固定子30を配置する。
ここで、固定子配置工程は、(1)周方向で隣り合う2つの分割鉄心33の各々が有する2つの分割ティース部35、36を周方向に重ね合わせることでティース312を形成することと、(2)ティース312を形成する際に周方向で隣り合う2つの分割鉄心33を相互に連結することと、(3)周方向で隣り合う2つの分割鉄心33を相互に連結しながら可動子20を囲むように複数の分割鉄心33を組み上げることと、(4)可動子20を囲むように複数の分割鉄心33を組み上げる際にティースを複数のコイル32のうち対応するコイル32に挿入することとを含んでいればよい。(1)~(4)の工程が実施される順番は任意である。また、(1)~(4)の工程は個別に実施される必要はなく、例えば、複数の工程が纏めて実施されてもよい。
図5~図7を参照しながら、固定子配置工程の一例について説明する。本例に係る固定子配置工程では、先ず、図5に示すように、複数のコイル32を可動子20の周囲に配置する。つまり、本例に係る固定子配置工程では、複数のコイル32のうちティース312が挿入されるべきコイル32を当該コイル32に対してティース312が挿入される前に可動子20の周囲に配置する。
続いて、図6に示すように、可動子20の周囲に配置された複数のコイル32に対して複数の分割鉄心33を組み付ける。具体的には、分割鉄心33が有する分割ティース部35を周方向で隣り合う2つのコイル32の一方に対して径方向外側から挿入するとともに、分割鉄心33が有する分割ティース部36を周方向で隣り合う2つのコイル32の他方に対して径方向外側から挿入する。このようにして複数の分割鉄心33の各々を周方向で隣り合う2つのコイル32に対して順次組み付ける。これにより、図7に示すように、可動子20の周囲を囲むようにして複数の分割鉄心33を組み上げることができる。また、周方向で隣り合う2つの分割鉄心33の各々が有する分割ティース部35、36を周方向に重ね合わせることでティース312を形成しながら、当該ティース312を複数のコイル32のうち対応するコイル32に挿入することができる。つまり、本例に係る固定子配置工程では、可動子20を囲むように複数の分割鉄心33を組み上げる際に、周方向で隣り合う2つの分割鉄心33の各々が有する分割ティース部35、36を周方向に重ね合わせることでティース312を形成しながら、当該ティース312を複数のコイル32のうち対応するコイル32に挿入する。
また、本例に係る固定子配置工程では、可動子20を囲むように複数の分割鉄心33を組み上げる際に、周方向で隣り合う2つの分割鉄心33を相互に連結する。具体的には、複数の分割鉄心33の各々が有する分割バックヨーク部34を、当該分割バックヨーク部34に設けられた第1連結部341及び第2連結部342を利用して、当該分割バックヨーク部34に対して周方向で隣に位置する他の分割バックヨーク部34に連結する。このようにして周方向で隣り合う2つの分割バックヨーク部34を連結するときには、2つの分割ティース部35、36が周方向に重ね合わせられることでティース312が形成される。つまり、本例に係る固定子配置工程では、ティース312を形成する際に、周方向で隣り合う2つの分割鉄心33を相互に連結する。
このような直動電動機10の製造方法においては、可動子20の周囲に固定子30を配置することが容易にできる。具体的には、可動子20を囲むように複数の分割鉄心33を組み上げるので、可動子20を環状の固定子に挿入しなくても、可動子20の周囲に固定子30を配置することができる。また、複数のコイル32のうち対応するコイル32にティース312を挿入することにより、複数の分割鉄心33を組み上げながら、ティース312の周囲にコイル32を容易に配置することができる。
また、このような直動電動機10の製造方法が有する固定子配置工程では、複数のコイル32のうちティース312が挿入されるべきコイル32を当該コイル32に対してティース312が挿入される前に可動子20の周囲に配置するので、可動子20とコイル32との位置関係を維持しながら、ティース312をコイル32に挿入することができる。
また、直動電動機10においては、複数の分割鉄心33を組み上げることで固定子鉄心31が構成されるとともに当該固定子鉄心31が有する複数のティース312の各々にコイル32を挿入することで目的とする固定子30が得られるので、可動子を固定子に挿脱しなくても、可動子20の周囲に環状の固定子30が配置された状態と可動子20が環状の固定子30から抜き取られた状態とを切り替えることができる。そのため、固定子30を可動子20に組み付ける作業や固定子30を可動子20から取り外して行うメンテナンス作業等を容易に行うことができる。
また、直動電動機10においては、ティース312を構成する2つの分割ティース部35、36がコイル32の内側で周方向に重ね合わせられているので、2つの分割ティース部35、36の重ね合わせ面をコイル32への通電に起因して発生する磁束が流れる方向に沿うようにすることができる。そのため、磁束が周方向で隣り合う2つの分割鉄心33を跨ぐように流れるのを抑制できる。その結果、磁束が流れる磁気回路の磁気抵抗の増大に起因して直動電動機10の出力が低下するのを抑制できる。
特に、直動電動機10においては、2つの分割ティース部35、36の各々が有する重ね合わせ面351、361は、ティース312内を流れる磁束に対して平行に形成されている。そのため、コイル32への通電に起因して発生する磁束が周方向で隣り合う2つの分割鉄心を跨ぐように流れるのをより確実に抑制することができる。
また、直動電動機10においては、2つの分割ティース部35、36の各々が有する重ね合わせ面351、361は、ティース312における周方向の中心を通過し且つ径方向に延びている。そのため、ティース312が周方向に均等に分割される。その結果、2つの分割ティース部35、36の各々を流れる磁束の量を同じにすることができる。
また、直動電動機10においては、第1連結部341が分割バックヨーク部34における周方向の一端であってかつ径方向の外側端部から周方向の外側に向かって突出しており、第2連結部342が分割バックヨーク部34における周方向の他端であってかつ径方向の外側端部から周方向の内側に向かって凹むことで第1連結部341を収容している。つまり、互いに連結された第1連結部341と第2連結部342はコイル32への通電に起因して発生する磁束が通過し難い位置に存在することになる。そのため、これらの連結部341、342を用いて周方向で隣り合う2つの分割鉄心33を連結しても、コイル32への通電に起因して発生する磁束の流れを阻害しないようにすることができる。
[実施の形態の変形例1]
例えば、図8に示すように、軸方向で隣り合う2つの分割鉄心33の一方に第1係合部346を形成するとともに他方に第2係合部347を形成し、これらの係合部346、347が径方向で係合するようにしてもよい。
第1係合部346は、分割鉄心33が有するバックヨーク部34における軸方向の一端であって且つ径方向の外側端から軸方向の外側に向かって突出する凸状係合部である。第2係合部347は、分割鉄心33が有するバックヨーク部34における軸方向の他端であって且つ径方向の外側端から軸方向の内側に向かって凹む凹状係合部である。第2係合部347には、第1係合部346が収容される。この状態で、第1係合部346は第2係合部347に対して径方向で接触している。つまり、第1係合部346及び第2係合部347は、それぞれ、互いに径方向で接触する接触面を有している。第1係合部346及び第2係合部347の各々が有する接触面同士が径方向で接触することにより、第1係合部346が第2係合部347に対して径方向で係合する。
このような態様においては、軸方向で隣り合う2つの分割鉄心33の各々が有する係合部346、347による径方向での係合作用を利用して、軸方向で隣り合う2つの分割鉄心33を位置決めすることができる。その結果、軸方向で隣り合う2つの分割鉄心33を溶接等によって相互に連結することが容易にできる。
[実施の形態の変形例2]
上記直動電動機10では、複数の分割鉄心33の各々が有する第1連結部341及び第2連結部342を利用して複数の分割鉄心33が相互に連結されているが、複数の分割鉄心33を相互に連結する態様は、複数の分割鉄心33の各々が有する第1連結部341及び第2連結部342を利用するものに限定されない。
例えば、複数の分割鉄心33を溶接によって相互に連結してもよい。また、複数の分割鉄心33を収容するハウジングに対して複数の分割鉄心33を固定することで、複数の分割鉄心33を相互に連結してもよい。
複数の分割鉄心33を溶接によって相互に連結する場合、溶接のために複数の分割鉄心33を一時的に位置決めしてもよい。例えば、図9及び図10に示すように、複数の固定子支持部材60の各々により、周方向で隣り合う2つの分割鉄心33を位置決めして支持するようにしてもよい。具体的には、複数の分割鉄心33の各々が有する分割バックヨーク部34に凹部343、344を形成し、これらの凹部343、344によって形成される孔345内に固定子支持部材60を挿入するようにしてもよい。
凹部343は、分割バックヨーク部34における周方向の一端であってかつ径方向の外側端から周方向の内側に向かって凹むように形成される。凹部343は、分割バックヨーク部34の軸方向の全長に亘って形成される。つまり、凹部343は、軸方向に延びる溝形状を呈している。
凹部344は、分割バックヨーク部34における周方向の他端であってかつ径方向の外側端から周方向の内側に向かって凹むように形成される。凹部344は、分割バックヨーク部34の軸方向の全長に亘って形成される。つまり、凹部344は、軸方向に延びる溝形状を呈している。
また、凹部344は、凹部343とともに孔345を形成する。孔345は、周方向で隣り合う2つの分割鉄心33がそれぞれ可動子20の周囲に配置された複数のコイル32のうち対応するコイル32に対して組み付けられることで形成される。孔345には、固定子支持部材60が配置される。
固定子支持部材60は、その軸方向一端が可動子支持部材51によって支持されるとともに、その軸方向他端が可動子支持部材52によって支持される。固定子支持部材60は、一定の断面で軸方向に延びている。この変形例では、固定子支持部材60の断面は円形であるが、固定子支持部材60の断面は円形に限定されない。
固定子支持部材60は、周方向で隣り合う2つの分割鉄心33がそれぞれ可動子20の周囲に配置された複数のコイル32のうち対応するコイル32に対して組み付けられる際に、当該周方向で隣り合う2つの分割鉄心33の間に形成される孔345に配置される。なお、固定子支持部材60が孔345に配置される際、固定子支持部材60は、分割ティース部35、36の各々が有する重ね合わせ面351、361に接触することで変形してもよい。
このようにして固定子支持部材60が孔345に配置されることで、固定子支持部材60が周方向で隣り合う2つの分割鉄心33を位置決めして支持する。この状態で、複数の分割鉄心33を溶接によって相互に連結することで、固定子30を可動子20の周囲に配置することができる。
以上、本発明の実施の形態について詳述してきたが、これらはあくまでも例示であって、本発明は、上述の実施の形態の記載によって、何等、限定的に解釈されるものではない。
上記実施の形態では、可動子20の周囲に複数のコイル32を配置した後、これら複数のコイル32に対して複数の分割鉄心33を組み付けることで、可動子20を囲むように固定子30を配置しているが、可動子20を囲むように固定子30を配置する際に、複数のコイル32を可動子20の周囲に予め配置しておく必要はない。
上記実施の形態において、複数の分割鉄心33の代わりに、複数の周方向分割鉄心を採用してもよい。この場合、複数の周方向分割鉄心の各々は、2つの分割ティース部35、36がそれぞれ軸方向に等間隔に設けられた構造を有する。
本発明に係る製造方法により製造される電動機は直動電動機に限定されない。当該方法は、上述した固定子30と同様の構造を有する固定子を備えた他のタイプの電動機、例えば回転型電動機、にも適用されることが可能である。
10 直動電動機
20 可動子
30 固定子
31 固定子鉄心
311 固定子鉄心
312 ティース
32 コイル
33 分割鉄心
34 バックヨーク部
341 第1連結部
342 第2連結部
35 分割ティース部
351 重ね合わせ面
36 分割ティース部
361 重ね合わせ面

Claims (3)

  1. 可動子と前記可動子を囲むように配置され前記可動子との間に作用する電磁力によって前記可動子を移動させる固定子とを備える電動機の製造方法であって、
    前記固定子として、前記可動子の周方向の全周に亘って延びることで前記可動子を囲む環状のバックヨークと当該バックヨークの内周面から前記可動子の径方向内側に向かって突出するとともに前記周方向に並ぶ複数のティースとを有する鉄心であって前記周方向に分割可能な複数の周方向分割鉄心を含む固定子鉄心と前記複数のティースの各々の周囲に配置されるとともに各々が所定の形状を有するように予め成形された複数のコイルとを含むものであって、前記複数の周方向分割鉄心のうち前記周方向で隣り合う2つの周方向分割鉄心の各々が有する分割ティース部を前記周方向に重ね合わせることで前記複数のティースの何れかが形成されるものを準備する固定子準備工程と、
    前記周方向で隣り合う2つの周方向分割鉄心を相互に連結しながら前記可動子を囲むように前記複数の周方向分割鉄心を組み上げるとともに前記複数のティースの各々に対して前記複数のコイルのうち対応するコイルを組み付けることによって前記可動子の周囲に前記固定子を配置する固定子配置工程とを備え、
    前記固定子準備工程は、周方向で隣り合う2つの周方向分割鉄心にそれぞれ凹部を形成することを含み、
    前記固定子配置工程は、
    前記周方向で隣り合う2つの周方向分割鉄心の各々が有する前記分割ティース部を前記周方向に重ね合わせることで前記ティースを形成することと、
    前記ティースを形成する際に前記周方向で隣り合う2つの周方向分割鉄心のそれぞれの前記凹部により形成される孔内に固定子支持部材を挿入して前記周方向で隣り合う2つの周方向分割鉄心を位置決めして支持し、このように位置決めされた前記周方向で隣り合う2つの周方向分割鉄心を相互に連結することと、
    前記周方向で隣り合う2つの周方向分割鉄心を相互に連結しながら前記可動子を囲むように前記複数の周方向分割鉄心を組み上げることと、
    前記可動子を囲むように前記複数の周方向分割鉄心を組み上げる際に前記ティースを前記複数のコイルのうち対応するコイルに挿入することとを含む、電動機の製造方法。
  2. 請求項1に記載の電動機の製造方法であって、
    前記固定子配置工程は、
    前記複数のコイルのうち前記ティースが挿入されるべきコイルを当該コイルに対して前記ティースが挿入される前に前記可動子の周囲に配置することをさらに含む、電動機の製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載の電動機の製造方法であって、
    前記固定子準備工程では、前記複数の周方向分割鉄心として、前記分割ティース部における重ね合わせ面が前記ティース内を流れる前記磁束に対して平行に形成されているものを準備する、電動機の製造方法。
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