JP2018046617A - 回転電機の固定子鉄心 - Google Patents

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Abstract

【課題】この発明は、コア片の打ち抜き工程での材料歩留まりの低下を抑制しつつ、コイルの巻回後の組み立て工数を削減し、製造コストを低減する回転電機の固定子鉄心を得る。【解決手段】分割鉄心2は、第1コア片10と第2コア片15とを交互に積層して構成され、分割鉄心連結体が、第2コア片15の第2バックヨーク部16の第2端部16bに形成された嵌合凸部18を、第1コア片10の第1バックヨーク部11の第1端部11aに形成された嵌合穴13に嵌合させて、複数の分割鉄心2を嵌合凸部18周りに回転可能に連結して、構成されている。【選択図】図3

Description

この発明は、発電機、電動機などの回転電機の固定子鉄心に関し、特に、磁極ティースがバックヨークから径方向外方に突出している固定子鉄心の構造に関するものである。
電動機や発電機などの回転電機の固定子鉄心は、鉄損を低減するために、板状のコア片を積層して構成されていた。回転子が固定子の外周側に配設されるアウターロータ型の回転電機の固定子鉄心は、磁極ティースが円環状のバックヨークから径方向外方に突出している。そこで、電磁鋼板などのシート材から打ち抜かれた円環状のコア片を積層して固定子鉄心を作製する場合、コア片の円環状のバックヨークの内周側の鋼板部分は廃材となるので、材料の歩留まりが悪くなる。
また、固定子鉄心の磁極ティースには、絶縁材を介してコイルが巻回される。このとき、コイルは巻線ノズルにより磁極ティースに巻回されるので、巻線ノズルの通るスペースが必要となる。そこで、固定子鉄心が円環状のコア片の積層体である場合、巻線ノズルにより隣の磁極ティースとの干渉を避けつつ当該磁極ティースにコイルを巻回するので、コイルのターン数が減少し、回転電機の効率が低下してしまう。
このような状況を鑑み、1本の磁極ティースのみを有する分割鉄心を円環状に配列して構成された固定子鉄心が提案されていた(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1によれば、分割鉄心が1本の磁極ティースのみを有している。そこで、巻線ノズルにより隣の磁極ティースに干渉されることなく当該磁極ティースにコイルを巻回できるので、コイルのターン数を増やすことができ、回転電機の効率を向上させることができる。
また、分割鉄心を構成するコア片はT字状に構成されているので、電磁鋼板などのシート材からコア片を打ち抜く際の廃材となる鋼板部分が少なくなり、材料の歩留まりを向上させることができる。
特開2007−159170号公報
しかしながら、特許文献1では、各分割鉄心の磁極ティースにコイルを巻回した後、分割鉄心を円環状に配列させる工程が必要となり、組み立て工数が増大し、製造コストが増大するという課題があった。
この発明は、上記課題を解決するためになされたもので、それぞれ、1本の磁極ティースを有する、複数の分割鉄心を、軸方向をコア片の積層方向とする軸部周りに回転可能に連結された分割鉄心連結体として構成して、コア片の打ち抜き工程での材料歩留まりの低下を抑制しつつ、コイルの巻回後の組み立て工数を削減し、製造コストを低減する回転電機の固定子鉄心を得ることを目的とする。
この発明による回転電機の固定子鉄心は、それぞれ、バックヨークおよび前記バックヨークの周方向中央部から径方向外方に突出した磁極ティースを有する複数の分割鉄心を連結して円弧状に配列した分割鉄心連結体を複数有し、複数の前記分割鉄心連結体を円環状に配列して構成されている。前記バックヨークは、嵌合穴を有する周方向の一側の第1端部と、嵌合凸部を有する周方向の他側の第2端部と、を有し、前記分割鉄心は、交互に積層されている第1コア片と第2コア片により構成され、前記第1コア片は、第1バックヨーク部と第1磁極ティース部を有し、前記第2コア片は、前記第1バックヨーク部と交互に積層されて前記バックヨークを構成する第2バックヨーク部と、前記第1磁極ティース部と交互に積層されて前記磁極ティースを構成する第2磁極ティース部を有し、前記第1端部は、前記第1バックヨーク部が前記第2バックヨーク部に対して周方向の一側に突出しており、前記嵌合穴が、前記第1端部における前記第1バックヨーク部の突出部に形成され、前記第2端部は、前記第2バックヨーク部が前記第1バックヨーク部に対して周方向の他側に突出しており、前記嵌合凸部が、前記第2端部における前記第2バックヨーク部の突出部に形成され、複数の前記分割鉄心は、前記分割鉄心の前記第2端部の前記第2バックヨーク部の突出部が隣の前記分割鉄心の前記第1端部の前記第1バックヨーク部の突出部間に挿入され、かつ前記嵌合凸部が前記嵌合穴に嵌合されている状態で、前記嵌合凸部周りに回転可能に連結されている。
この発明によれば、固定子鉄心が複数の分割鉄心連結体を円環状に配列して構成されるので、分割鉄心を円環状に配列して固定子鉄心を構成する場合に比べて、磁極ティースにコイルを巻回した後の組み立て工数が削減され、製造コストを低減できる。
分割鉄心連結体は、複数の分割鉄心を嵌合凸部周りに回転可能に連結して構成されている。そこで、コイルの巻回工程では、隣り合う磁極ティース間が広がるように巻回対象の分割鉄心を嵌合凸部周りに回転させて、隣の磁極ティースに干渉されることなく当該磁極ティースにコイルを巻回できる。
分割鉄心が第1コア片と第2コア片により構成されているので、電磁鋼板などのシート材から円環状のコア片を打ち抜く場合に比べて、廃材が少なくなり、歩留まりが向上される。
この発明の実施の形態1に係る回転電機の固定子鉄心を示す平面図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機の固定子鉄心の構成を説明する分解平面図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機の固定子鉄心を構成する分割鉄心連結体の構成を説明する分解斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機の固定子鉄心を構成する分割鉄心連結体にコイルを巻回する方法を説明する図である。 この発明の実施の形態2に係る回転電機の固定子鉄心を示す平面図である。 この発明の実施の形態2に係る回転電機の固定子鉄心を構成する分割鉄心連結体を拡大位置として直線状に配列した状態を示す平面図である。 この発明の実施の形態2に係る回転電機の固定子鉄心を構成する分割鉄心連結体にコイルを巻回する方法を説明する図である。 この発明の実施の形態3に係る回転電機の固定子鉄心を構成する分割鉄心連結体を縮小位置として円弧状に配列した状態を示す平面図である。 この発明の実施の形態4に係る回転電機の固定子鉄心を構成する分割鉄心連結体を縮小位置として円弧状に配列した状態を示す平面図である。 この発明の実施の形態4に係る回転電機の固定子鉄心を構成する分割鉄心連結体を拡大位置として直線状に配列した状態を示す平面図である。 この発明の実施の形態5に係る回転電機の固定子鉄心を構成する分割鉄心連結体を縮小位置として円弧状に配列した状態を示す平面図である。 この発明の実施の形態5に係る回転電機の固定子鉄心を構成する分割鉄心連結体を拡大位置として直線状に配列した状態を示す平面図である。 図11に示される分割鉄心連結体の上端の第1コア片を取り除いた状態を示す正面図である。 この発明の実施の形態5に係る回転電機の固定子鉄心における第2コア片を示す正面図である。 この発明の実施の形態5に係る回転電機の固定子鉄心における第1コア片を示す正面図である。
以下、本発明による回転電機の固定子鉄心の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る回転電機の固定子鉄心を示す平面図、図2はこの発明の実施の形態1に係る回転電機の固定子鉄心の構成を説明する分解平面図、図3はこの発明の実施の形態1に係る回転電機の固定子鉄心を構成する分割鉄心連結体の構成を説明する分解斜視図、図4はこの発明の実施の形態1に係る回転電機の固定子鉄心を構成する分割鉄心連結体にコイルを巻回する方法を説明する図である。
図1および図2において、固定子鉄心100は、3つの分割鉄心連結体1を円環状に配列して構成されている。分割鉄心連結体1は、6つの分割鉄心2を嵌合凸部18周りに回転可能に連結して円弧状に構成されている。分割鉄心2は、円弧状のバックヨーク3と、バックヨーク3の外周面の周方向中央部から径方向外方に突出する磁極ティース4と、を備えたT字状に作製されている。分割鉄心連結体1を構成する6つの分割鉄心2においては、一の分割鉄心2のバックヨーク3の周方向一側の第1端部3aと、その周方向一側に位置する分割鉄心2のバックヨーク3の周方向他側の第2端部3bと、を、嵌合凸部18で回転可能に連結されている。
つぎに、分割鉄心連結体1および分割鉄心2の構造について、図3を参照しつつ説明する。
分割鉄心2は、第1コア片10と第2コア片15とを交互に積層し、カシメなどにより一体化されて構成されている。
第1コア片10は、円弧状の第1バックヨーク部11と、第1バックヨーク部11の外周面の周方向中央部から径方向外方に突出する第1磁極ティース部12と、からなるT字状に構成されている。嵌合穴13が第1バックヨーク部11の周方向一側の第1端部11aの内径側の部位を貫通して形成されている。
第2コア片15は、円弧状の第2バックヨーク部16と、第2バックヨーク部16の外周面の周方向中央部から径方向外方に突出する第2磁極ティース部17と、からなるT字状に構成されている。嵌合凸部18が第2バックヨーク部16の周方向他側の第2端部16bの内径側の部位に形成されている。
ここで、第1磁極ティース部12と磁極ティース部27は同一形状に形成されている。そこで、第1コア片10と第2コア片15とを交互に積層すると、第1磁極ティース部12と磁極ティース部27は積層方向に整列されて1列に配列され、磁極ティース4を構成する。
第1バックヨーク部11と第2バックヨーク部16は、第1端部11a,16aおよび第2端部11b,16bの形状が異なる点を除いて同一形状に形成されている。そこで、第1コア片10と第2コア片15とを交互に積層すると、第1バックヨーク部11と第2バックヨーク部16は、周方向の両端部を除いて、積層方向に整列されて1列に配列され、バックヨーク3を構成する。そして、第1バックヨーク部11の第1端部11aが、第2バックヨーク部16の第1端部16aに対して周方向一側に突出し、第2バックヨーク部16の第2端部16bが、第1バックヨーク部11の第2端部11bに対して周方向他側に突出している。
そこで、一の分割鉄心2の第2コア片15の第2バックヨーク部16の第2端部16bが、周方向他側に位置する分割鉄心2の積層方向に隣り合う第1コア片10の第1バックヨーク部11の第1端部11a間に挿入され、嵌合凸部18が嵌合穴13に嵌め込まれて、2つの分割鉄心2が連結される。このとき、嵌合凸部18の外径が嵌合穴13の内径より僅かに小径に形成され、2つの分割鉄心2が嵌合凸部18を中心として、回転可能に連結される。このように、分割鉄心連結体1は、6つの分割鉄心2を嵌合凸部18周りに回動可能に連結して構成される。
なお、分割鉄心連結体1の周方向の一端に位置する分割鉄心2のバックヨーク3の第1端部3aの端面は、積層方向に面一となっており、周方向他側に窪む凹面となっている。一方、分割鉄心連結体1の周方向の他端に位置する分割鉄心2のバックヨーク3の第2端部3bの端面は、積層方向に面一となっており、周方向他側に突出する凸面となっている。そして、一の分割鉄心連結体1の周方向一側に位置するバックヨーク3の第1端部3aの凹面が、その周方向一側に位置する分割鉄心連結体1の周方向他側に位置するバックヨーク3の第2端部3bの凸面に嵌合し、3つの分割鉄心連結体1が円環状に配列される。
つぎに、分割鉄心連結体1の製造方法について説明する。
電磁鋼板などのシート材がプレス機に供給される。そして、6つの第2コア片15が、円弧状に配列された状態で打ち抜かれる。ついで、シート材が所定のピッチだけ送られ、6つの第1コア片10が、円弧状に配列された状態で打ち抜かれ、先に打ち抜かれた、円弧状に配列された第2コア片15上に重ねられる。これにより、嵌合凸部18が嵌合穴13に嵌め込まれる。このように、シート材を所定のピッチで送りながら、第1コア片10と第2コア片15とを交互に打ち抜いて、第1コア片10と第2コア片15との積層体を作製する。ついで、第1コア片10と第2コア片15との積層体をカシメ固定することで、分割鉄心連結体1が作製される。
このように、分割鉄心連結体1の構成とすることで、6つの第1コア片10および第2コア片15を円弧状に配列した状態でシート材から打ち抜くことができるので、円環状のコア片を打ち抜く場合に比べて、プレス金型を小さくでき、設備費を削減できるとともに、材料歩留まりが向上され、材料費を削減できる。
分割鉄心連結体1においては、隣り合う分割鉄心2同士が嵌合凸部18周りに回転可能となっている。そこで、図4に示されるように、隣り合う磁極ティース4間が広がるように分割鉄心2を嵌合凸部18周りに回転させ、フライヤ8によりコイル9を磁極ティース4に巻回する。そこで、フライヤ8の軌道がコイル9を巻回している磁極ティース4の隣の磁極ティース4と干渉しないので、フライヤ8による自動巻線が可能となり、設備の自動化が可能となる。また、コイル9のターン数を増やすことができ、回転電機の効率を向上させることができる。
コイル9が各磁極ティース4に巻回された後、分割鉄心2を嵌合凸部18周りに回転させ、分割鉄心連結体1を円弧状に成形する。ついで、3つの分割鉄心連結体1を円環状に配列し、樹脂などにより一体化し、固定子鉄心100が作製される。このように作製された固定子鉄心100は、電動機や発電機に用いられる、アウターロータ型の回転電機に適応される。
実施の形態2.
図5はこの発明の実施の形態2に係る回転電機の固定子鉄心を示す平面図、図6はこの発明の実施の形態2に係る回転電機の固定子鉄心を構成する分割鉄心連結体を拡大位置として直線状に配列した状態を示す平面図、図7はこの発明の実施の形態2に係る回転電機の固定子鉄心を構成する分割鉄心連結体にコイルを巻回する方法を説明する図である。
図5および図6において、嵌合穴19が第1コア片10Aの第1バックヨーク部11の第1端部11aに周方向に延びる長穴にされている。分割鉄心2Aは、第1コア片10Aと第2コア片15とを交互に積層、一体化して構成されている。分割鉄心連結体1Aは、嵌合凸部18を嵌合穴19に嵌合させて、6つの分割鉄心2Aを嵌合凸部18周りに回動可能に連結して構成されている。分割鉄心連結体1Aは、嵌合凸部18が嵌合穴19内を嵌合穴19の長さ方向に往復移動することで、嵌合凸部18が嵌合穴19の周方向の他端に接する縮小位置と、嵌合凸部18が嵌合穴19の周方向の一端に接する拡大位置と、をとるように構成されている。
なお、他の構成は、上記実施の形態1と同様に構成されている。
このように構成された分割鉄心連結体1Aでは、嵌合凸部18を嵌合穴19の周方向の他端に接する状態とすることで縮小位置となり、嵌合凸部18を嵌合穴19の周方向の一端に接する状態とすることで拡大位置となる。
そこで、分割鉄心連結体1Aは、拡大位置とすることで、図6に示されるように、6つの分割鉄心2Aを直線状に配列することができる。そこで、6つの第1コア片10Aと6つの第2コア片15とを、それぞれ直線状に配列した状態で交互に打ち抜いて積層して、第1コア片10Aと第2コア片15との積層体を作製する。ついで、第1コア片10Aと第2コア片15との積層体をカシメ固定することで、分割鉄心連結体1Aが作製される。
このように、実施の形態2によれば、6つの第1コア片10Aと6つの第2コア片15とを、それぞれ直線状に配列した状態で打ち抜くことができるので、6つの第1コア片10と6つの第2コア片15とを、それぞれ円弧状に配列した状態で打ち抜いている実施の形態1に比べて、材料歩留まりを向上でき、材料費を削減できる。
本分割鉄心連結体1Aにおいては、隣り合う分割鉄心2同士が嵌合凸部18周りに回転可能となっているとともに、嵌合凸部18が嵌合穴19の長さ方向に移動可能となっている。そこで、図7に示されるように、分割鉄心連結体1Aを拡大位置として直線状に配列させ、コイル9が巻回される分割鉄心2Aを縮小位置として、隣り合う磁極ティース4間が広がるように嵌合凸部18周りに回転させ、フライヤ8によりコイル9を磁極ティース4に巻回する。
このように、実施の形態2においても、フライヤ8の軌道がコイル9を巻回している磁極ティース4の隣の磁極ティース4と干渉しないので、フライヤ8による自動巻線が可能となり、設備の自動化が可能となる。また、コイル9のターン数を増やすことができ、回転電機の効率を向上させることができる。直線状の分割鉄心2Aを順送しているので、円弧状の分割鉄心を順送する場合に比べて、巻線の設備を製造する際の部材が安価であり、設備費を低減できる。さらに、大きさの異なる鉄心に対しても、同じ直線状の動作となるので、設備の流用が容易であり、多機種の生産の場合に、設備費を低減できる。
コイル9が各磁極ティース4に巻回された後、分割鉄心2Aを嵌合凸部18周りに回転させ、分割鉄心連結体1Aを円弧状に成形する。ついで、3つの分割鉄心連結体1Aを円環状に配列し、ハウジング(図示せず)を圧入して、円環状の固定子鉄心100Aが作製される。このように作製された固定子鉄心100Aは、電動機や発電機に用いられる、アウターロータ型の回転電機に適応される。なお、実施の形態1と同様に、樹脂を用いて円環状の固定子鉄心110Aを一体化してもよい。
実施の形態3.
図8はこの発明の実施の形態3に係る回転電機の固定子鉄心を構成する分割鉄心連結体を縮小位置として円弧状に配列した状態を示す平面図である。
図8において、6つの分割鉄心2Bが、縮小位置とし、嵌合凸部18周りに回転させて円弧状に配列された状態において、一の分割鉄心2Bのバックヨーク3の第1端部3aと、その周方向一側に位置する分割鉄心2Aのバックヨーク3の第2端部3bとの重なり領域を積層方向に貫通するピン挿入孔20が形成されている。そして、固定ピン21がピン挿入孔20に圧入されて、分割鉄心連結体1Bを構成する6つの分割鉄心2Bが円弧状に配列された状態に保持される。
なお、実施の形態3は、隣り合う分割鉄心2Bの一方のバックヨーク3の第1端部3aと他方のバックヨーク3の第2端部3bとの重なり領域を貫通するピン挿入孔20を備え、固定ピン21をピン挿入孔29に差し込んで、隣り合う分割鉄心2Bが固定されている点を除いて、上記実施の形態2と同様に構成されている。
実施の形態3では、分割鉄心2Bが第1コア片と第2コア片とを交互に積層して構成されている。分割鉄心連結体1Bを構成する6つの分割鉄心2Bが嵌合凸部18周りに回転可能に連結されている。さらに、嵌合凸部18が嵌合穴19にその長手方向に往復移動可能に嵌合され、分割鉄心2Bが隣の分割鉄心2Bに対して縮小位置と拡大位置とをとるように連結されている。したがって、実施の形態3においても、上記実施の形態2と同様の効果が得られる。
実施の形態3によれば、分割鉄心連結体1Bの隣り合う分割鉄心2Bが、縮小位置で、円弧状に配列した状態で、固定ピン21により固定されている。そこで、分割鉄心連結体1B内での分割鉄心2Bの位置が固定されるので、3つの分割鉄心連結体1Bを円環状に配列して構成された固定子鉄心内にハウジング(図示せず)を圧入しても、真円度の悪化が抑制される。また、固定子鉄心内にハウジングを圧入することで、固定子鉄心の径を拡大させる力が発生し、隣り合う分割鉄心2Bを離間させるように作用する。しかし、この隣り合う分割鉄心2B間を離間させる力が、固定ピン21により受けられ、隣り合う分割鉄心2Bの離間が阻止される。
これにより、固定子鉄心の真円度が確保され、回転電機の効率を向上できる。また、隣り合う分割鉄心2B間に隙間が形成されないので、回転電機の動作時に、分割鉄心2Bの振動が抑制され、騒音の発生が抑えられる。さらに、固定子鉄心と回転子が同じハウジングに保持されるので、固定子鉄心と回転子との同心度が高められ、回転電機の動作時の振動の発生を一層抑制できる。
なお、上記実施の形態3では、実施の形態2による分割鉄心連結体が円弧状に配列している状態で、隣り合う分割鉄心を固定ピンにより固定しているが、実施の形態1による分割鉄心連結体が円弧状に配列している状態で、隣り合う分割鉄心を固定ピンにより固定してもよい。
実施の形態4.
図9はこの発明の実施の形態4に係る回転電機の固定子鉄心を構成する分割鉄心連結体を縮小位置として円弧状に配列した状態を示す平面図、図10はこの発明の実施の形態4に係る回転電機の固定子鉄心を構成する分割鉄心連結体を拡大位置として直線状に配列した状態を示す平面図である。
図9および図10において、突起部23が、第1コア片10Cの第1バックヨーク部11の第1端部11aの周方向側面から周方向一側に突出するように形成されている。突起部23は、第1バックヨーク部11の第1端部11aに形成された嵌合穴19より外径側に位置している。窪み部24が、第1コア片10Cの第1バックヨーク部11の第2端部11bの周方向縁部に周方向一側に窪んで、突起部23が嵌合可能な穴形状に形成されている。突起部23は、突起部23と同じ径方向位置に形成されている。ここで、径方向位置とは、固定子鉄心の軸心を中心とする当該軸心と直交する方向の位置である。
なお、実施の形態4は、突起部23および窪み部24を第1コア片10Cに形成されている点を除いて、上記実施の形態2と同様に形成されている。
分割鉄心2Cは、第1コア片10Cと第2コア片15とを交互に積層、一体化して構成されている。分割鉄心連結体1Cは、嵌合凸部18を嵌合穴19に嵌合させて、6つの分割鉄心2Cを嵌合凸部18周りに回動可能に連結して構成されている。隣り合う分割鉄心2Cは、嵌合凸部18が嵌合穴19内をその長手方向に往復移動し、縮小位置と拡大位置とをとるように連結されている。
したがって、実施の形態4においても、上記実施の形態2と同様の効果が得られる。
分割鉄心連結体1Cでは、図10に示されるように、嵌合凸部18が嵌合穴19の周方向の一端に接して、隣り合う分割鉄心2Cが拡大位置をとり、6つの分割鉄心2Cが直線状に配列された状態となる。また、図9に示されるように、嵌合凸部18が嵌合穴19の周方向の他端に接して、隣り合う分割鉄心2Cが縮小位置をとり、分割鉄心2Cを嵌合凸部18周りに回動させて突起部23が窪み部24に嵌合させ、6つの分割鉄心2Cが円弧状に配列された状態となる。
このように、6つの分割鉄心2Cが円弧状に配列された状態では、分割鉄心連結体1C内での分割鉄心2Cの位置が固定される。そこで、3つの分割鉄心連結体1Cを円環状に配列して構成された固定子鉄心内にハウジング(図示せず)を圧入しても、真円度の悪化が抑制される。また、固定子鉄心内にハウジングを圧入することで発生する固定子鉄心の径を拡大させる力が、突起部23と窪み部24との嵌合部で受けられ、隣り合う分割鉄心2Cの離間が阻止される。これにより、固定子鉄心の真円度が確保され、回転電機の効率を向上できる。また、隣り合う分割鉄心2C間に隙間が形成されないので、回転電機の動作時に、分割鉄心2Cの振動が抑制され、騒音の発生が抑えられる。さらに、固定子鉄心と回転子が同じハウジングに保持されるので、固定子鉄心と回転子との同心度が高められ、回転電機の動作時の振動の発生を一層抑制できる。
なお、上記実施の形態4では、突起部が、第1コア片のバックヨーク部の第1端部に形成され、窪み部が、第1コア片のバックヨーク部の第2端部に形成されているが、突起部が、第1コア片のバックヨーク部の第2端部に形成され、窪み部が、第1コア片のバックヨーク部の第1端部に形成されてもよい。
また、上記実施の形態4では、突起部および窪み部が第1コア片のバックヨーク部に形成されているが、突起部および窪み部は、第2コア片のバックヨーク部に形成されてもよく、第1コア片と第2コア片のバックヨーク部に形成されてもよい。
また、上記実施の形態4では、実施の形態2による分割鉄心において、突起部および窪み部を第1コア片に形成しているが、実施の形態1による分割鉄心において、突起部および窪み部を第1コア片に形成してもよい。
実施の形態5.
図11はこの発明の実施の形態5に係る回転電機の固定子鉄心を構成する分割鉄心連結体を縮小位置として円弧状に配列した状態を示す平面図、図12はこの発明の実施の形態5に係る回転電機の固定子鉄心を構成する分割鉄心連結体を拡大位置として直線状に配列した状態を示す平面図、図13は図11に示される分割鉄心連結体の上端の第1コア片を取り除いた状態を示す正面図、図14はこの発明の実施の形態5に係る回転電機の固定子鉄心における第2コア片を示す正面図、図15はこの発明の実施の形態5に係る回転電機の固定子鉄心における第1コア片を示す正面図である。
なお、磁極である分割鉄心の磁極ティースの周方向幅の中心が磁極中心となる。隣り合う磁極中心間の中央が磁極間中心となる。磁極間中心を示す磁極間中心線は、固定子鉄心を分割鉄心の個数等分する直線である。図14および図15では、便宜的に、1磁極を明示する2つの磁極間中心線を第1磁極間中心線A1と第2磁極間中心線A2とした。
図14において、第1窪み部61が、第2コア片15Dの第2バックヨーク部16の第1端部16aに、後述する第2突起部72が嵌合可能な穴形状に形成されている。第1窪み部61の内周面が、第1円弧部51を構成している。第1円弧部51は、第2突起部72が第1窪み部61に嵌合された時の嵌合凸部18の軸心を中心とする円弧面であり、半周以上の周長を有している。第1突起部71が、第1窪み部61の内径側に第1磁極間中心線A1から周方向一側に突出するように形成されている。第3突起部73が、第1窪み部61の外径側に第1磁極間中心線A1から周方向一側に突出するように形成されている。第3突起部73の外径側の面が、第3円弧部53を構成している。第3円弧部53は、第2突起部72が第1窪み部61に嵌合された時の嵌合凸部18の軸心を中心とする円弧面であり、第1磁極間中心線A1から周方向一側に延びている。
第1突起部71の内周面が、第5円弧部55を構成している。第2バックヨーク部16の第5円弧部を除く内周面が第6円弧部56を構成している。第6円弧部56は、固定子鉄心の軸心を中心とする円弧面である。第5円弧部55は、第6円弧部56の曲率半径より小さい曲率半径の円弧面であり、第6円弧部56より内径側に位置している。
第2突起部72が、第2コア片15Dの第2バックヨーク部16の第2端部16bに、第1窪み部61に嵌合可能な形状に形成されている。嵌合凸部18が、第2突起部72に形成され、その軸心が第2磁極間中心線A2上に位置している。第2突起部72の外周面が、第2円弧部52を構成している。第2円弧部52は、嵌合凸部18の軸心を中心とする円弧面であり、半周以上の周長を有している。第2窪み部62が、第2突起部72の内径側に第2磁極間中心線A2から周方向一側に窪んで、第1突起部71が嵌合可能な穴形状に形成されている。さらに、第3窪み部63が、第2突起部72の外径側に第2磁極間中心線A2から周方向一側に窪んで、第3突起部73が嵌合可能な穴形状に形成されている。第3窪み部63の外径側の面が、第4円弧部54を構成している、第4円弧部54は、嵌合凸部18の軸心を中心とする円弧面であり、第2磁極間中心線A2から周方向一側に延びている。
図15において、第4突起部74が、第1コア片10Dの第1バックヨーク部11の第1端部11aに形成されている。嵌合穴19が、その周方向の他端に接する嵌合凸部18の軸心が第1磁極間中心線A1上に位置するように、第4突起部74に形成されている。第4突起部74の外周面の一部が、第7円弧部57を構成している。第7円弧部57は、嵌合穴19の周方向の他端に接する嵌合凸部18の軸心を中心とする円弧面である。第5窪み部65が、第4突起部74の外径側に第1磁極間中心線A1から周方向他側に窪む形状に形成されている。第5窪み部65の外径側の面が、第9円弧部59を構成している、第9円弧部59は、嵌合穴19の周方向の他端に接する嵌合凸部18の軸心を中心とする円弧面であり、第1磁極間中心線A1から周方向他側に延びている。
第4窪み部64が、第1コア片10Dの第1バックヨーク部11の第2端部11bに、第2磁極間中心線A2から周方向一側に窪んで、第4突起部74が嵌合可能な穴形状に形成されている。第4窪み部64の内周面の一部が、第8円弧部58を構成している。第8円弧部58は、第4突起部74が第4窪み部64に嵌合された時の、嵌合穴19の周方向の他端に接する嵌合凸部18の軸心を中心とする円弧面である。第5突起部75が、第4窪み部64の外径側に第2磁極間中心線A2から周方向他側に突出して、第5窪み部65に嵌合可能な形状に形成されている。第5突起部75の外径側の面が、第10円弧部60を構成している。第10円弧部60は、第4突起部74が第4窪み部64に嵌合された時の、嵌合穴19の周方向の他端に接する嵌合凸部18の軸心を中心とする円弧面であり、第2磁極間中心線A2から周方向他側に延びている。
なお、他の構成は、上記実施の形態2と同様に構成されている。
分割鉄心2Dは、第1コア片10Dと第2コア片15Dとを交互に積層、一体化して構成されている。分割鉄心連結体1Dは、嵌合凸部18を嵌合穴19に嵌合させて、6つの分割鉄心2Dを嵌合凸部18周りに回動可能に連結して構成されている。隣り合う分割鉄心2Dは、嵌合凸部18が嵌合穴19内をその長手方向に往復移動し、縮小位置と拡大位置とをとるように連結されている。
分割鉄心連結体1Dでは、図12に示されるように、嵌合凸部18が嵌合穴19の周方向の一端に接して、隣り合う分割鉄心2Dが拡大位置をとり、6つの分割鉄心2Dが直線状に配列された状態となる。また、図11および図13に示されるように、第2突起部72を第1窪み部61に嵌合させ、嵌合凸部18が嵌合穴19の周方向の他端に接して、隣り合う分割鉄心2Dが縮小位置をとる。そして、分割鉄心2Dを嵌合凸部18周りに回転させて、第3突起部73を第3窪み部63に嵌合させ、かつ第5突起部75を第5窪み部65に嵌合させて、6つの分割鉄心2Dが円弧状に円弧状に配列される。円弧状に配列された3つの分割鉄心連結体1Dを円環状に配列し、固定子鉄心が得られる。
したがって、実施の形態5においても、上記実施の形態2と同様の効果が得られる。
第1コア片10Dにおいては、分割鉄心2Dが縮小位置に位置しているときに、第5突起部75が第5窪み部65に嵌合している。第2コア片15Dにおいては、分割鉄心2Dが縮小位置に位置しているときに、第2突起部72が第1窪み部61に嵌合し、第1突起部71が第2窪み部62に嵌合する。この嵌合構造は、隣り合う分割鉄心2Dを周方向に離間させる力を受けることができる。このように、6つの分割鉄心2Dが円弧状に配列された状態では、分割鉄心連結体1D内での分割鉄心2Dの位置が固定される。
そこで、固定子鉄心をハウジング(図示せず)に圧入しても、固定子鉄心の真円度が確保され、回転電機の効率を向上できる。固定子鉄心内にハウジングを圧入することで発生する固定子鉄心の径を拡大させる力が、上述の嵌合構造で受けられ、分割鉄心2D間の隙間の発生が抑制される。これにより、隣り合う分割鉄心2Dの間に隙間が形成されないので、回転電機の動作時に、分割鉄心2Dの振動が抑制され、騒音の発生が抑えられる。さらに、固定子鉄心と回転子が同じハウジングに保持されるので、固定子鉄心と回転子との同心度が高められ、回転電機の動作時の振動の発生を一層抑制できる。また、分割鉄心2Dが縮小位置に位置する状態で、分割鉄心2Dを嵌合凸部18周りに回転できるので、コイルを磁極ティース4に巻回した後、分割鉄心2Dを円弧状に配列させることができる。
また、分割鉄心2Dが縮小位置に位置しているときに、第3突起部73が第3窪み部63に嵌合する。この嵌合構造は、第1円弧部51および第2円弧部52の曲率変形が小さい場合でも、隣り合う分割鉄心2Dを周方向に離間させるのを阻止するように機能するので、分割鉄心2D間の隙間の発生が抑制される。回転電機の動作時に、分割鉄心2Dの振動が抑制され、騒音の発生が抑えられる。
第5円弧部55がバックヨーク3の内周面を構成する第6円弧部より内径側に位置している。そこで、固定子鉄心をハウジング(図示せず)に圧入した場合、第1突起部71が外径側に変位し、第2突起部72と第1窪み部61との嵌合強度が高められ、分割鉄心2D間の離間が抑制される。
第1コア片10Dにおいては、分割鉄心2Dが縮小位置に位置しているときに、第4突起部74が第4窪み部64に嵌合する。この嵌合構造によれば、第1コア片10Dおよび第2コア片15Dを直線状に配列した状態で打ち抜いて得られる分割鉄心2Dが拡大位置となる分割鉄心連結体を、分割鉄心2Dが縮小位置となる分割鉄心連結体に容易に変位させることができる。また、縮小位置に位置している分割鉄心2Dを嵌合凸部18周りに回転させることができる。
また、分割鉄心2Dが縮小位置に位置しているときに、第5突起部75が第5窪み部65に嵌合する。この嵌合構造によれば、第1コア片10Dの第3突起部73と第2コア片15Dの第5突起部75とが交互に積層されるので、隣り合う分割鉄心2D間の積層方法のずれが抑制される。
なお、上記各実施の形態では、分割鉄心連結体が6つの分割鉄心を嵌合凸部周りに回転可能に連結して構成されているが、分割鉄心連結体を構成する分割鉄心の個数は6個に限定されない。
また、上記各実施の形態では、固定子鉄心が18個の分割鉄心により構成されているが、固定子鉄心を構成する分割鉄心の個数は、18個に限定されない。
1,1A,1B,1C,1D 分割鉄心連結体、2,2A,2B,2C,2D 分割鉄心、3 バックヨーク、3a 第1端部、3b 第2端部、4 磁極ティース、10,10A,10C,10D 第1コア片、11 第1バックヨーク部、12 第1磁極ティース部、13,19 嵌合穴、15,15D 第2コア片、16 第2バックヨーク部、17 第2磁極ティース部、18 嵌合凸部、20 ピン挿入孔、21 固定ピン、23 突起部、24 窪み部、51 第1円弧部、52 第2円弧部、53 第3円弧部、54 第4円弧部、57 第7円弧部、58 第8円弧部、59 第9円弧部、60 第10円弧部、61 第1窪み部、62 第2窪み部、63 第3窪み部、64 第4窪み部、65 第5窪み部、71 第1突起部、72 第2突起部、74 第4突起部、75 第5突起部。

Claims (9)

  1. それぞれ、バックヨークおよび前記バックヨークの周方向中央部から径方向外方に突出した磁極ティースを有する複数の分割鉄心を連結して円弧状に配列した分割鉄心連結体を複数有し、複数の前記分割鉄心連結体を円環状に配列して構成される回転電機の固定子鉄心において、
    前記バックヨークは、嵌合穴を有する周方向の一側の第1端部と、嵌合凸部を有する周方向の他側の第2端部と、を有し、
    前記分割鉄心は、交互に積層されている第1コア片と第2コア片により構成され、
    前記第1コア片は、第1バックヨーク部と第1磁極ティース部を有し、
    前記第2コア片は、前記第1バックヨーク部と交互に積層されて前記バックヨークを構成する第2バックヨーク部と、前記第1磁極ティース部と交互に積層されて前記磁極ティースを構成する第2磁極ティース部を有し、
    前記第1端部は、前記第1バックヨーク部が前記第2バックヨーク部に対して周方向の一側に突出しており、
    前記嵌合穴が、前記第1端部における前記第1バックヨーク部の突出部に形成され、
    前記第2端部は、前記第2バックヨーク部が前記第1バックヨーク部に対して周方向の他側に突出しており、
    前記嵌合凸部が、前記第2端部における前記第2バックヨーク部の突出部に形成され、
    複数の前記分割鉄心は、前記分割鉄心の前記第2端部の前記第2バックヨーク部の突出部が隣の前記分割鉄心の前記第1端部の前記第1バックヨーク部の突出部間に挿入され、かつ前記嵌合凸部が前記嵌合穴に嵌合されている状態で、前記嵌合凸部周りに回転可能に連結されている回転電機の固定子鉄心。
  2. 前記嵌合穴は、周方向に延びる長穴形状に形成され、
    前記分割鉄心は、隣接する前記分割鉄心に対して、前記嵌合凸部が前記嵌合穴の周方向の一端に接する拡大位置と、前記嵌合凸部が前記嵌合穴の周方向の他端に接する縮小位置と、の間を変位可能に構成されている請求項1記載の回転電機の固定子鉄心。
  3. 前記第1端部の前記第1バックヨーク部の突出部と前記第2端部の前記第2バックヨーク部の突出部との重なり領域を積層方向に貫通するピン挿入孔と、
    前記ピン挿入孔に挿入されて隣り合う前記分割鉄心を固定する固定ピンと、を備える請求項1又は請求項2記載の回転電機の固定子鉄心。
  4. 前記第1端部の前記第1バックヨーク部と前記第2バックヨーク部の少なくとも一方のバックヨーク部の前記嵌合凸部より径方向外側に形成された突起部と、
    前記第2端部の、前記突起部が形成された前記バックヨーク部の前記嵌合凸部より径方向外側に形成された窪み部と、を備え、
    隣り合う前記分割鉄心が、前記突起部が前記窪み部に嵌合されている状態で、縮小位置に保持されている請求項1又は請求項2記載の回転電機の固定子鉄心。
  5. 前記第2コア片の前記第2バックヨーク部の周方向の他側の端部に形成された第2突起部と、
    軸心を第2磁極間中心線上に位置させて前記第2突起部に形成された前記嵌合凸部と、
    前記第2突起部の外周面の一部により構成され、半周以上の周長を有し、前記第2突起部に形成された前記嵌合凸部の軸心を中心とする円弧面の第2円弧部と、
    前記第2突起部の内径側に形成され、前記第2磁極間中心線から周方向の一側に窪む第2窪み部と、
    前記第2コア片の前記第2バックヨーク部の周方向の一側の端部に形成され、第1磁極間中心線から周方向の他側に窪む第1窪み部と、
    前記第1窪み部の内周面により構成され、半周以上の周長を有し、前記第2突起部が前記1窪み部に嵌合されたときの前記嵌合凸部の軸心を中心とする円弧面の第1円弧部と、
    前記第1窪み部の内径側に形成され、前記第1磁極間中心線から周方向一側に突出する第1突起部と、を備え、
    前記固定子鉄心が、隣の前記固定子鉄心に対して縮小位置に位置しているときに、前記第2突起部が前記第1窪み部に嵌合し、第1突起部が第2窪み部に嵌合する請求項2記載の回転電機の固定子鉄心。
  6. 前記第1窪み部の外径側に形成され、前記第1磁極間中心線から周方向一側に突出する第3突起部と、
    前記第3突起部の外径側の面により構成され、前記第2突起部が前記第1窪み部に嵌合されたときの前記嵌合凸部の軸心を中心とする円弧面であり、前記第1磁極間中心線から周方向一側に延びている第3円弧部と、
    前記第2突起部の外径側に形成され、前記第2磁極間中心線から周方向一側に窪む第3窪み部と、
    前記第3窪み部の外径側の面により構成され、前記第2突起部に形成された前記嵌合凸部の軸心を中心とする円弧面であり、前記第2磁極間中心線から周方向一側に延びている第4円弧部と、を備え、
    前記固定子鉄心が、隣の前記固定子鉄心に対して縮小位置に位置しているときに、前記第3突起部が前記第3窪み部に嵌合する請求項5記載の回転電機の固定子鉄心。
  7. 前記第1突起部の内周面が前記第1バックヨーク部の内周面より内径側に位置している請求項5又は請求項6記載の回転電機の固定子鉄心。
  8. 前記第1コア片の前記第1バックヨーク部の周方向の一側の端部に形成された第4突起部と、
    前記第4突起部に形成され、前記嵌合凸部が周方向の他端に接したときに、前記嵌合凸部の軸心が前記第1磁極間中心線上に位置する前記嵌合穴と、
    前記第4突起部の外周面の一部により構成され、前記嵌合穴の周方向の他端に接した前記嵌合凸部の軸心を中心とする円弧面の第7円弧部と、
    前記第1コア片の前記第1バックヨーク部の周方向の他側の端部に形成され、前記第2磁極間中心線から周方向の一側に窪む第4窪み部と、
    前記第4窪み部の内周面の一部により構成され、前記第4突起部が前記第4窪み部に嵌合されたときの前記嵌合穴の周方向の他端に接した前記嵌合凸部の軸心を中心とする円弧面の第8円弧部と、を備え、
    前記固定子鉄心が、隣の前記固定子鉄心に対して縮小位置に位置しているときに、前記第4突起部が前記第4窪み部に嵌合する請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の回転電機の固定子鉄心。
  9. 前記第4突起部の外径側に形成され、前記第1磁極間中心線から周方向の他側に窪む第5窪み部と、
    前記第5窪み部の外径側の面により構成され、前記嵌合穴の周方向の他端に接した前記嵌合凸部の軸心を中心とする円弧面であり、前記第1磁極間中心線から周方向の他側に延びている第9円弧部と、
    前記第4窪み部の外径側に形成され、前記第2磁極間中心線から周方向の他側に突出する第5突起部と、
    前記第5突起部の外径側の面により構成され、前記第4突起部が前記第4窪み部に嵌合されたときの前記嵌合穴の周方向の他端に接した前記嵌合凸部の軸心を中心とする円弧面であり、前記第2磁極間中心線から周方向の他側に延びている第10円弧面と、を備え、
    前記固定子鉄心が、隣の前記固定子鉄心に対して縮小位置に位置しているときに、前記第5突起部が前記第5窪み部に嵌合する請求項8記載の回転電機の固定子鉄心。
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