JP5921302B2 - 回転電機の積層鉄心及びその製造方法 - Google Patents

回転電機の積層鉄心及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、回転電機の積層鉄心及びその製造方法に関する。
下記特許文献1には、分割構造とされた回転電機の積層鉄心が開示されている。
特開平9−200988号公報
しかしながら、従来の構成では、ダブテイル組部(ダブテイル及びダブテイル溝)にキーを挿入することによって、積層鉄心の組み立てが行なわれている。このように、キーを挿入する構成或いはダブテイルをダブテイル溝に圧入する構成を採る場合にあっては、該部分において、磨耗粉やバリ等が発生することが考えられる。
本発明は上記事実を考慮し、磨耗粉やバリ等が回転電機の積層鉄心を組み立てる際に生じることを抑制することができる回転電機の積層鉄心及びその製造方法を得ることが目的である。
請求項1記載の本発明に係る回転電機の積層鉄心は、回転電機の径方向に延在されかつ該回転電機の径方向内側の端部に遊嵌部が形成された複数のティース構成片が前記回転電機の軸方向に積層された状態で互いに接合されたティース部と、前記遊嵌部と遊嵌される被遊嵌部を外周部に備えた複数の鉄心環状部構成片が前記回転電機の軸方向に積層されていると共に、積層された一の前記鉄心環状部構成片の前記遊嵌部と他の一の前記鉄心環状部構成片の前記遊嵌部とが互いに前記回転電機の周方向にオフセットして配置され、前記遊嵌部と前記被遊嵌部とが当接された状態で前記ティース部と一体化され鉄心環状部構成部と、を備えている。
請求項1記載の本発明では、回転電機の径方向内側の端部に遊嵌部が形成されたティース構成片がこの回転電機の軸方向に積層されることによってティース部が構成されている。また、ティース構成片の遊嵌部と遊嵌される被遊嵌部を備えた鉄心環状部構成片が回転電機の軸方向に積層されることによって鉄心環状部構成部が構成されている。さらに、積層された一の鉄心環状部構成片と他の一の鉄心環状部構成片とが互いに回転電機の周方向の異なる方向へ回動されると、遊嵌部と被遊嵌部とが当接する。その結果、ティース部と鉄心環状部構成部とが一体化される。換言すると、本発明では、ティース部と鉄心環状部構成部とを一体化するために、ティース構成片の遊嵌部と鉄心環状部構成片の被遊嵌部とを圧入する必要が無い。即ち、本発明では、磨耗粉やバリ等が回転電機の積層鉄心を組み立てる際に生じることを抑制することができる。
請求項2記載の本発明に係る回転電機の積層鉄心は、請求項1記載の回転電機の積層鉄心において、前記遊嵌部及び前記被遊嵌部のいずれか一方は前記回転電機の径方向一方側に向けて突出する凸部とされ、かつ前記遊嵌部及び前記被遊嵌部のいずれか他方は前記回転電機の径方向他方側に向けて開口する凹部とされていると共に、前記凸部がこの凸部の突出方向に向けて末広がりとなるように形成され、かつ前記凹部がこの凹部の開口方向に向けて窄まるように形成されている。
請求項2記載の本発明では、上記の構成の凸部が凹部に遊嵌されることによってティース構成片と鉄心環状部構成片との仮組みがなされる。この仮組み状態において、ティース構成片が回転電機の径方向一方側へ移動すると、凸部が凹部へ係止される。即ち、本発明では、ティース構成片及び鉄心環状部構成片の仮組みの状態が崩れることを抑制することができる。
請求項3記載の本発明に係る回転電機の積層鉄心は、請求項1又は請求項2記載の回転電機の積層鉄心において、積層された一の前記鉄心環状部構成片及び他の一の前記鉄心環状部構成片には、それぞれ冶具挿入部が設けられており、一の前記鉄心環状部構成片に設けられた冶具挿入部は、前記回転電機の周方向に隣合う一対の前記被遊嵌部の間を通る基準線に対して前記回転電機の周方向一方側にオフセットして配置されており、他の一の前記鉄心環状部構成片に設けられた冶具挿入部は、前記基準線に対して前記回転電機の周方向他方側にオフセットして配置されている。
請求項3記載の本発明では、冶具挿入部に冶具が挿入されることによって、積層された一の鉄心環状部構成片と他の一の鉄心環状部構成片とを互いに回転電機の周方向の異なる方向へ回動させることができる。
請求項4記載の本発明に係る回転電機の積層鉄心の製造方法は、前記ティース構成片及び前記鉄心環状部構成片を前記回転電機の軸方向に積層することによって前記ティース部及び前記鉄心環状部構成部を構成すると共に、前記ティース構成片の前記遊嵌部と前記鉄心環状部構成片の前記被遊嵌部とを遊嵌させる第1の工程と、積層された一の鉄心環状部構成片と他の一の鉄心環状部構成片とを互いに前記回転電機の周方向の異なる方向へ回動させて、前記遊嵌部と前記被遊嵌部とを当接させることによって前記ティース部と前記鉄心環状部構成部とを一体化させる第2の工程と、を有する。
請求項4記載の本発明では、第1の工程において、回転電機の径方向内側の端部に遊嵌部が形成されたティース構成片がこの回転電機の軸方向に積層されることによってティース部が構成されると共に、ティース構成片の遊嵌部と遊嵌される被遊嵌部を備えた鉄心環状部構成片が回転電機の軸方向に積層されることによって鉄心環状部構成部が構成される。次いで、第2の工程において、積層された一の鉄心環状部構成片と他の一の鉄心環状部構成片とを互いに回転電機の周方向の異なる方向へ回動させて、遊嵌部と被遊嵌部とを当接させる。その結果、ティース部と鉄心環状部構成部とが一体化される。換言すると、本発明では、ティース部と鉄心環状部構成部とを一体化するために、ティース構成片の遊嵌部と鉄心環状部構成片の被遊嵌部とを圧入する必要が無い。即ち、本発明では、磨耗粉やバリ等が回転電機の積層鉄心を組み立てる際に生じることを抑制することができる。
請求項5記載の本発明に係る回転電機の積層鉄心の製造方法は、請求項4記載の回転電機の積層鉄心の製造方法において、前記鉄心環状部構成片には冶具が挿入される冶具挿入部が設けられていると共に、この冶具挿入部に冶具が挿入されることによって、積層された一の鉄心環状部構成片と他の一の鉄心環状部構成片とを互いに前記回転電機の周方向の異なる方向へ回動させている。
請求項5記載の本発明では、冶具挿入部に冶具が挿入されることによって、積層された一の鉄心環状部構成片と他の一の鉄心環状部構成片とを互いに回転電機の周方向の異なる方向へ回動させることができる。即ち、本発明では、この冶具を用いることによって、第2の工程の短縮化を図ることができる。
請求項6記載の本発明に係る回転電機の積層鉄心は、回転電機の径方向に延在されかつ該回転電機の径方向外側の端部に遊嵌部が形成された鉄心環状部構成片が前記回転電機の軸方向に積層された状態で互いに接合された鉄心環状部構成部と、前記遊嵌部と遊嵌される被遊嵌部を内周部に備えたティース構成片前記回転電機の軸方向に積層されていると共に、積層された一の前記ティース構成片の前記被遊嵌部と他の一の前記ティース構成片の前記被遊嵌部とが互いに前記回転電機の周方向にオフセットして配置され、前記遊嵌部と前記被遊嵌部とが当接された状態で前記鉄心環状部構成部と一体化されティース部と、を備えている。
請求項6記載の本発明では、回転電機の径方向内側の端部に遊嵌部が形成されたティース構成片がこの回転電機の軸方向に積層されることによってティース部が構成されている。また、ティース構成片の遊嵌部と遊嵌される被遊嵌部を備えた鉄心環状部構成片が回転電機の軸方向に積層されることによって鉄心環状部構成部が構成されている。さらに、積層された一のティース構成片と他の一のティース構成片とが互いに回転電機の周方向の異なる方向へ回動されると、遊嵌部と被遊嵌部とが当接する。その結果、ティース部と鉄心環状部構成部とが一体化される。換言すると、本発明では、ティース部と鉄心環状部構成部とを一体化するために、ティース構成片の遊嵌部と鉄心環状部構成片の被遊嵌部とを圧入することが不要である。即ち、本発明では、磨耗粉やバリ等が回転電機の積層鉄心を組み立てる際に生じることを抑制することができる。
請求項7記載の本発明に係る回転電機の積層鉄心の製造方法は、前記ティース構成片及び前記鉄心環状部構成片を前記回転電機の軸方向に積層することによって前記ティース部及び前記鉄心環状部構成部を構成すると共に、前記ティース構成片の前記遊嵌部と前記鉄心環状部構成片の前記被遊嵌部とを遊嵌させる第1の工程と、積層された一のティース構成片と他の一のティース構成片とを互いに前記回転電機の周方向の異なる方向へ回動させて、前記遊嵌部と前記被遊嵌部とを当接させることによって前記ティース部と前記鉄心環状部構成部とを一体化させる第2の工程と、を有する。
請求項7記載の本発明では、第1の工程において、回転電機の径方向内側の端部に遊嵌部が形成されたティース構成片がこの回転電機の軸方向に積層されることによってティース部が構成されると共に、ティース構成片の遊嵌部と遊嵌される被遊嵌部を備えた鉄心環状部構成片が回転電機の軸方向に積層されることによって鉄心環状部構成部が構成される。次いで、第2の工程において、積層された一のティース構成片と他の一のティース構成片とを互いに回転電機の周方向の異なる方向へ回動させて、遊嵌部と被遊嵌部とを当接させる。その結果、ティース部と鉄心環状部構成部とが一体化される。換言すると、本発明では、ティース部と鉄心環状部構成部とを一体化するために、ティース構成片の遊嵌部と鉄心環状部構成片の被遊嵌部とを圧入する必要が無い。即ち、本発明では、磨耗粉やバリ等が回転電機の積層鉄心を組み立てる際に生じることを抑制することができる。
実施形態に係る回転電機の積層鉄心を示す斜視図である。 (A)はティース構成片を示す拡大平面図であり、(B) は鉄心環状部構成片を示す拡大平面図である。 (A)及び(B)は、ティース構成片の凸部と鉄心環状部構成片の凹部とを示す拡大平面図である。 (A)及び(B)は、ティ−ス部と鉄心環状部構成部との仮組み工程を示す平面図である。 鉄心環状部構成片の冶具挿入孔に冶具が挿入された際のティース構成片の凸部及び鉄心環状部構成片の凹部を示す拡大平面図である。 実施形態に係る回転電機の積層鉄心、シャフト及び冶具を示す斜視図である。 冶具挿入溝を有する鉄心環状部構成片を示す平面図である。
(回転電機の積層鉄心)
図1〜図6を用いて、本発明の実施形態に係る回転電機の積層鉄心について説明する。
図1に示されるように、本実施形態に係る回転電機の積層鉄心10は、図示しない巻線が巻回されるティース部12(本実施形態では12個のティース部12)と、シャフト14(図6参照)が挿入及び固定される鉄心環状部構成部16とが一体化(固着)されることによって構成されている。以下、先ずティース部12について説明し、次いで鉄心環状部構成部16について説明し、最後にティース部12と鉄心環状部構成部16との接合について説明する。
(ティース部12)
ティース部12は、板状に形成されたティース構成片18が回転電機の軸方向(矢印A方向)に積層されることによって構成されている。具体的には、図2(A)に示されるように、ティース構成片18は鉄系の板状素材に打ち抜き加工(プレス加工)がなされることによって成形されており、回転電機の径方向(矢印R1及び矢印R2方向)に延在された本体部20を備えている。また、本体部20の基端側(回転電機の径方向内側(矢印R2))には、回転電機の径方向内側(矢印R2)に向けて突出するように形成された遊嵌部としての凸部22が設けられている。さらに、この凸部22は、平面視で略菱形状に形成されていると共に、この凸部22の突出方向に向けて末広がりとなるように形成された末広がり部22Aを有している。
また、ティース構成片18は、本体部20の先端側に連結されると共に、回転電機の周方向(矢印C1方向及び矢印C2方向)に延在された先端部24を備えている。なお、ティース構成片18の構成を解りやすくするために、図1等において、ティース構成片18の板厚を誇張して表現してある。
以上説明したティース構成片18が回転電機の軸方向(矢印A方向)に積層されると共に、回転電機の軸方向(矢印A方向)に隣接するティース構成片18同士がかしめ部位26を介して接合されている。
(鉄心環状部構成部16)
図1に示されるように、鉄心環状部構成部16は、上記ティース構成片18と同じ板厚の板状に形成された鉄心環状部構成片28が回転電機の軸方向(矢印A方向)に積層されることによって構成されている。具体的には、図2(B)に示されるように、鉄心環状部構成片28は鉄系の板状素材に打ち抜き加工(プレス加工)がなされることによって成形されており、平面視で略円環状に形成されている。また、鉄心環状部構成片28の中心部には、シャフト14(図6参照)が挿入(圧入)される円形状の開口30が形成されている。さらに、鉄心環状部構成片28の外周部には、回転電機の径方向外側(矢印R1方向)に向けて開口する被遊嵌部としての凹部32が形成されている。また、凹部32は、平面視で略菱形状に形成されていると共に、この凹部32の開口方向に向けて窄まるように形成された窄まり部32Aを有している。また、本実施形態では、12個の凹部32が、回転電機の周方向(矢印C1方向及び矢印C2方向)に沿って等間隔で配置されている。
以上説明した凹部32には、ティース構成片18の凸部22が遊嵌される。また、図3(A)及び(B)に示されるように、ティース構成片18の凸部22が凹部32に遊嵌された状態において、凸部22と凹部32との間には、回転電機の周方向(矢印C1方向及び矢印C2方向)に所定のクリアランスCを有している。なお、本実施形態では、このクリアランスCを0.02mm〜0.06mmに設定しているが、本発明はこれに限定されず、凸部22及び凹部32の寸法公差等を考慮して適宜設定すればよい。
また、図2(B)に示されるように、鉄心環状部構成片28における回転電機の径方向(矢印R1及び矢印R2方向)の中間部には、後述する冶具34(図6参照)が挿入される冶具挿入部としての円形の冶具挿入孔36が形成されている。本実施形態では、4つの冶具挿入孔36が回転電機の周方向(矢印C1方向及び矢印C2方向)に沿って等間隔で配設されている。さらに、本実施形態では、冶具挿入孔36が基準線Lに対して回転電機の周方向一方側(矢印C1方向)にオフセットして設けられた鉄心環状部構成片28(28A)と、冶具挿入孔36が基準線Lに対して回転電機の周方向他方側(矢印C2方向)にオフセットして設けられた鉄心環状部構成片28(28B)とが、回転電機の軸方向(矢印A方向)に交互に積層されることによって鉄心環状部構成部16が構成されている。
(ティース部12と鉄心環状部構成部16との接合)
図4(A)及び(B)に示されるように、積層されたティース構成片18の各々の凸部22が、積層された鉄心環状部構成片28の各々の凹部32に遊嵌される。次いで、図5(A)に示されるように、鉄心環状部構成片28(28A)が、回転電機の周方向他方側(矢印C2方向)に回動されることによって、凸部22における回転電機の周方向一方側(矢印C1方向)端部と凹部32における回転電機の周方向一方側(矢印C1方向)端部とが当接する。また、図5(B)に示されるように、鉄心環状部構成片28(28B)が、回転電機の周方向一方側(矢印C1方向)に回動されることによって、凸部22における回転電機の周方向他方側(矢印C2方向)端部と凹部32における回転電機の周方向他方側(矢印C2方向)端部とが当接する。換言すると、ティース部12を構成するティース構成片18の凸部22が、鉄心環状部構成片28(28A)及び鉄心環状部構成片28(28B)の凹部32に当接することによって狭持されている。その結果、ティース部12と鉄心環状部構成部16とが一体化(固着)される。
さらに、上記の如く、ティース部12と鉄心環状部構成部16とが一体化(固着)された状態において、鉄心環状部構成部16を構成する鉄心環状部構成片28の各々の開口30にシャフト14(図6参照)が挿入(圧入)される構成である。
(本実施形態の作用並びに効果)
図1に示されるように、本実施形態に係る回転電機の積層鉄心10のティース部12は、回転電機の径方向内側(矢印R2方向)の端部に凸部22が形成されたティース構成片18がこの回転電機の軸方向(矢印A方向)に積層されることによって構成されている。また、ティース構成片18の凸部22と遊嵌される凹部32を備えた鉄心環状部構成片28が回転電機の軸方向(矢印A方向)に積層されることによって鉄心環状部構成部16が構成されている。さらに、図5に示されるように、ティース部12を構成するティース構成片18の凸部22が、鉄心環状部構成片28(28A)及び鉄心環状部構成片28(28B)の凹部32に当接することによって、ティース部12と鉄心環状部構成部16とが一体化(固着)されている。換言すると、本実施形態では、ティース部12と鉄心環状部構成部16とを一体化するために、ティース構成片の凸部22と鉄心環状部構成片の凹部32とを圧入する必要が無い。即ち、本実施形態では、磨耗粉やバリ等が回転電機の積層鉄心10を組み立てる際に生じることを抑制することができる。
また、図4に示されるように、本実施形態では、上記の構成の凸部22が凹部32に遊嵌されることによってティース構成片18(ティース部12)と鉄心環状部構成片28(鉄心環状部構成部16)との仮組みがなされる。図3(A)に示されるように、この仮組み状態において、ティース構成片18(ティース部12)が回転電機の径方向一方側(矢印R1方向)へ移動すると、凸部22の末広がり部22Aが凹部32の窄まり部32Aへ係止される。即ち、本実施形態では、ティース構成片18(ティース部12)及び鉄心環状部構成片28(鉄心環状部構成部16)の仮組みの状態が崩れることを抑制することができる。
(回転電機の積層鉄心の製造方法)
図4〜図6を用いて、本発明の実施形態に係る回転電機の積層鉄心10の製造方法について説明する。なお、上記実施形態と同一の部材については同一の符号を付して、その説明を省略する。
図4に示されるように、本実施形態に係る回転電機の積層鉄心10の製造方法は、先ず、ティース構成片18及び鉄心環状部構成片28を回転電機の軸方向(矢印A方向)に積層することによってティース部12及び鉄心環状部構成部16を構成すると共に、ティース構成片18の凸部22と鉄心環状部構成片28の凹部32とを遊嵌させる第1の工程を経る。次いで、図5(A)及び(B)に示されるように、積層された一の鉄心環状部構成片28(28A)と他の一の鉄心環状部構成片28(28B)とを互いに回転電機の周方向の異なる方向(矢印C1及びC2方向)へ回動させて、凸部22と凹部32とを当接させる第2の工程を経る。その結果、ティース部12と鉄心環状部構成部16とが一体化(固着)する。
また、図6に示されるように、本実施形態では、第2の工程において、鉄心環状部構成片28の冶具挿入孔36に冶具34が挿入されることによって、積層された一の鉄心環状部構成片28(28A)と他の一の鉄心環状部構成片28(28B)とを互いに回転電機の周方向の異なる方向(矢印C1及びC2方向)へ回動させる。
さらに、本実施形態では、第2の工程を経た後に、鉄心環状部構成部16を構成する鉄心環状部構成片28の各々の開口30にシャフト14が挿入(圧入)される第3の工程を経る。
以上の第1の工程〜第3の工程を経ることによって、回転電機の積層鉄心10が構成されている。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
本実施形態に係る回転電機の積層鉄心の製造方法では、上記の第1の工程及び第2の工程を経ることによって、ティース部12と鉄心環状部構成部16とが一体化される。換言すると、本実施形態では、ティース部12と鉄心環状部構成部16とを一体化するために、ティース構成片18の凸部22と鉄心環状部構成片28の凹部32とを圧入する必要が無い。即ち、本実施形態では、磨耗粉やバリ等が回転電機の積層鉄心10を組み立てる際に生じることを抑制することができる。
また、本実施形態に係る回転電機の積層鉄心の製造方法では、冶具挿入孔36に冶具34が挿入されることによって、積層された一の鉄心環状部構成片28(28A)と他の一の鉄心環状部構成片28(28B)とを互いに回転電機の周方向の異なる方向(矢印C1及びC2方向)へ回動させることができる。即ち、本実施形態では、この冶具34を用いることによって、第2の工程の短縮化を図ることができる。
なお、上記実施形態では、遊嵌部及び被遊嵌部として上記構成の凸部22及び凹部32を設けた例について説明してきたが、本発明はこれに限定されず、鉄心環状部構成片28を回動させることによってティース部12と鉄心環状部構成部16とが一体化(固着)される他の構成の遊嵌部及び被遊嵌部を設けた構成としても良い。
また、上記実施形態では、鉄心環状部構成片28を回動させることによってティース部12と鉄心環状部構成部16とが一体化(固着)される例について説明してきたが、本発明はこれに限定されず、ティース構成片18を回動させることによってティース部12と鉄心環状部構成部16とが一体化(固着)されるように構成しても良い。この場合、上記実施形態と同様の構成の冶具挿入孔をティース構成片18に設けると共に、回転電機の軸方向(矢印A方向)に隣接する鉄心環状部構成片28同士をかしめ部位を介して接合するように構成すればよい。
さらに、本実施形態では、冶具挿入孔36を鉄心環状部構成片28に設けた例について説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図7に示されるように、鉄心環状部構成片28の開口30の周縁部に冶具挿入部としての冶具挿入溝38を設けた構成としてもよい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10…回転電機の積層鉄心,12…ティース部,16…鉄心環状部構成部,18…ティース構成片,22…凸部,28…鉄心環状部構成片,32…凹部,34…冶具,36…冶具挿入孔(冶具挿入部),38…冶具挿入溝(冶具挿入部)

Claims (7)

  1. 回転電機の径方向に延在されかつ該回転電機の径方向内側の端部に遊嵌部が形成された複数のティース構成片が前記回転電機の軸方向に積層された状態で互いに接合されたティース部と、
    前記遊嵌部と遊嵌される被遊嵌部を外周部に備えた複数の鉄心環状部構成片が前記回転電機の軸方向に積層されていると共に、積層された一の前記鉄心環状部構成片の前記遊嵌部と他の一の前記鉄心環状部構成片の前記遊嵌部とが互いに前記回転電機の周方向にオフセットして配置され、前記遊嵌部と前記被遊嵌部とが当接された状態で前記ティース部と一体化され鉄心環状部構成部と、
    を備えた回転電機の積層鉄心。
  2. 前記遊嵌部及び前記被遊嵌部のいずれか一方は前記回転電機の径方向一方側に向けて突出する凸部とされ、かつ前記遊嵌部及び前記被遊嵌部のいずれか他方は前記回転電機の径方向他方側に向けて開口する凹部とされていると共に、
    前記凸部がこの凸部の突出方向に向けて末広がりとなるように形成され、かつ前記凹部がこの凹部の開口方向に向けて窄まるように形成された請求項1記載の回転電機の積層鉄心。
  3. 積層された一の前記鉄心環状部構成片及び他の一の前記鉄心環状部構成片には、それぞれ冶具挿入部が設けられており、
    一の前記鉄心環状部構成片に設けられた冶具挿入部は、前記回転電機の周方向に隣合う一対の前記被遊嵌部の間を通る基準線に対して前記回転電機の周方向一方側にオフセットして配置されており、
    他の一の前記鉄心環状部構成片に設けられた冶具挿入部は、前記基準線に対して前記回転電機の周方向他方側にオフセットして配置されている請求項1又は請求項2記載の回転電機の積層鉄心。
  4. 前記ティース構成片及び前記鉄心環状部構成片を前記回転電機の軸方向に積層することによって前記ティース部及び前記鉄心環状部構成部を構成すると共に、前記ティース構成片の前記遊嵌部と前記鉄心環状部構成片の前記被遊嵌部とを遊嵌させる第1の工程と、
    積層された一の鉄心環状部構成片と他の一の鉄心環状部構成片とを互いに前記回転電機の周方向の異なる方向へ回動させて、前記遊嵌部と前記被遊嵌部とを当接させることによって前記ティース部と前記鉄心環状部構成部とを一体化させる第2の工程と、
    を有する請求項1記載の回転電機の積層鉄心の製造方法。
  5. 前記鉄心環状部構成片には冶具が挿入される冶具挿入部が設けられていると共に、この冶具挿入部に冶具が挿入されることによって、積層された一の鉄心環状部構成片と他の一の鉄心環状部構成片とを互いに前記回転電機の周方向の異なる方向へ回動させた請求項4記載の回転電機の積層鉄心の製造方法。
  6. 回転電機の径方向に延在されかつ該回転電機の径方向外側の端部に遊嵌部が形成された鉄心環状部構成片が前記回転電機の軸方向に積層された状態で互いに接合された鉄心環状部構成部と、
    前記遊嵌部と遊嵌される被遊嵌部を内周部に備えたティース構成片前記回転電機の軸方向に積層されていると共に、積層された一の前記ティース構成片の前記被遊嵌部と他の一の前記ティース構成片の前記被遊嵌部とが互いに前記回転電機の周方向にオフセットして配置され、前記遊嵌部と前記被遊嵌部とが当接された状態で前記鉄心環状部構成部と一体化されティース部と、
    を備えた回転電機の積層鉄心。
  7. 前記ティース構成片及び前記鉄心環状部構成片を前記回転電機の軸方向に積層することによって前記ティース部及び前記鉄心環状部構成部を構成すると共に、前記ティース構成片の前記遊嵌部と前記鉄心環状部構成片の前記被遊嵌部とを遊嵌させる第1の工程と、
    積層された一のティース構成片と他の一のティース構成片とを互いに前記回転電機の周方向の異なる方向へ回動させて、前記遊嵌部と前記被遊嵌部とを当接させることによって前記ティース部と前記鉄心環状部構成部とを一体化させる第2の工程と、
    を有する請求項6記載の回転電機の積層鉄心の製造方法。
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