JP2015023630A - ステータの製造方法及びステータ - Google Patents
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Abstract
【課題】製造過程においてバリが発生することを抑制することができるステータの製造方法及びステータを得る。
【解決手段】ステータ10は、回転電機の径方向に延在された複数のティース部14を有すると共に軸心部に開口部29を有するステータコア12を形成するコア形成工程と、複数のティース部14に巻線16を巻回する巻回工程と、開口部29の内径D1よりも小さな外径D2の筒状に形成されたセンタピース18を開口部29内に配置させ、センタピース18を径方向内側から径方向外側に向けて押圧してステータコア12の内周面とセンタピース18の外周面の少なくとも一部とを当接させることによってステータコア12とセンタピース18とを一体化するかしめ工程と、を経て製造される。
【選択図】図3
【解決手段】ステータ10は、回転電機の径方向に延在された複数のティース部14を有すると共に軸心部に開口部29を有するステータコア12を形成するコア形成工程と、複数のティース部14に巻線16を巻回する巻回工程と、開口部29の内径D1よりも小さな外径D2の筒状に形成されたセンタピース18を開口部29内に配置させ、センタピース18を径方向内側から径方向外側に向けて押圧してステータコア12の内周面とセンタピース18の外周面の少なくとも一部とを当接させることによってステータコア12とセンタピース18とを一体化するかしめ工程と、を経て製造される。
【選択図】図3
Description
本発明は、ステータの製造方法及びステータに関する。
下記特許文献1には、8極構造のステータ及びその製造方法が開示されている。この文献に記載された技術について簡単に説明すると、ステータは、ステータコア(電機子鉄心)を構成する複数の分割コア(分割鉄心)と、分割コアのティース部(コイル巻装極部)に巻回される巻線と、分割コアを支持する台板と、を有して構成されている。また、ステータは、一の分割コアの凹部と隣接する他の一の分割コアの凸部とを圧入嵌合させることによって複数の分割コアを環状に配列させる工程と、環状に配列された複数の分割コアを固定螺子を介して台板に固定する工程と、を経て製造される。
しかしながら、上記特許文献1に記載された構成では、分割コアの凹部と凸部とを圧入嵌合させる際に当該圧入部においてバリが発生することが考えられる。
本発明は上記事実を考慮し、製造過程においてバリが発生することを抑制することができるステータの製造方法及びステータを得ることが目的である。
請求項1記載のステータの製造方法は、回転電機の径方向に延在された複数のティース部を有すると共に軸心部に開口部を有するステータコアを形成するコア形成工程と、複数の前記ティース部に巻線を巻回する巻回工程と、前記開口部の内径よりも小さな外径の筒状に形成されたセンタピースを前記開口部内に配置させ、前記センタピースを径方向内側から径方向外側に向けて押圧して前記ステータコアの内周面と前記センタピースの外周面の少なくとも一部とを当接させることによって前記ステータコアと前記センタピースとを一体化するかしめ工程と、を有する。
請求項1記載のステータの製造方法によれば、上記のコア形成工程、巻回工程及びかしめ工程を経てステータが製造される。ここで、本発明では、センタピースの外径がステータコアの開口部の内径よりも小さな外径に形成されているため、センタピースをステータコアの開口部内に配置させる際にセンタピースとステータコアとが当たり難い。これにより、製造過程においてバリが発生することを抑制することができる。なお、巻回工程をかしめ工程の後に行うことによってステータを製造することもできる。
請求項2記載の本発明に係るステータの製造方法は、請求項1記載のステータの製造方法の前記かしめ工程において、前記センタピースにおける少なくとも回転電機の軸方向の2箇所を径方向内側から径方向外側に向けて押圧する。
請求項2記載のステータの製造方法によれば、前述のかしめ工程において、センタピースにおける少なくとも回転電機の軸方向の2箇所が押圧される。これにより、センタピースの外周面とステータコアの内周面とを少なくとも回転電機の軸方向の2箇所で当接させることができる。これにより、ステータコアがセンタピースに対して傾くことを抑制することができる。
請求項3記載の本発明に係るステータの製造方法は、請求項1又は請求項2記載のステータの製造方法において、回転電機の軸方向に沿って形成された溝部を内周部に有する前記センタピースを用い、前記かしめ工程において、前記センタピースにおける前記溝部の両側部を押圧する。
請求項3記載のステータの製造方法によれば、上記構成の溝部を内周部に備えたセンタピースが用いられている。すなわち、溝部が設けられた部位が薄肉とされたセンタピースが用いられている。そのため、センタピースにおける溝部の両側部が押圧された際に、当該押圧された部位がセンタピースの径方向外側に向けて変形し易い。これにより、かしめ工程における加工力を低減することができる。
請求項4記載の本発明に係るステータの製造方法は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のステータの製造方法において、回転電機の径方向に延在された前記ティース部と、前記ティース部の基端側に連結された連結部と、を有する複数の分割コアを用いて形成された前記ステータコアを用い、前記かしめ工程において、前記センタピースにおける前記連結部と対向する部位を押圧する。
請求項4記載のステータの製造方法によれば、ステータコアが上記構成の分割構造とされていると共に、前述のかしめ工程において、センタピースにおける連結部と対向する部位が押圧される。これにより、分割コアの連結部とセンタピースの外周面とを安定して当接させることができる。すなわち、分割構造とされたステータコアとセンタピースとを安定して固着(一体化)させることができる。
請求項5記載の本発明に係るステータの製造方法は、請求項4記載のステータの製造方法において、回転電機の周方向一方側に向けて突出する嵌合凸部と、回転電機の周方向他方側に向けて開放された嵌合凹部と、を有する前記分割コアを用い、前記コア形成工程において、一の前記分割コアの前記嵌合凸部を回転電機の周方向に隣接する他の前記分割コアの前記嵌合凹部に回転電機の周方向にクリアランスを有して嵌合させることによって複数の前記分割コアを環状に配列させて前記ステータコアを形成する。
請求項5記載のステータの製造方法によれば、上記構成の嵌合凸部と嵌合凹部とを互いに嵌合させることによって複数の分割コアが環状に配列されてステータコアが形成される。ここで、センタピースの外周面がステータコアの内周面に当接して、ステータコアが拡径すると(各々の分割コアが回転電機の径方向外側に向けて移動すると)、嵌合凸部と嵌合凹部とがより強固に嵌合する。これにより、センタピースの外周面がステータコアの内周面に当接した際に分割コアの配列が崩れることを抑制することができ、ひいては、ステータコアの真円度を確保することができる。
請求項6記載の本発明に係るステータの製造方法は、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のステータの製造方法において、前記ステータコアの一部に当接する位置決め部を備えた前記センタピースを用い、前記かしめ工程において、前記位置決め部を前記ステータコアの一部に当接させることによって前記センタピースを前記開口部の中心部に配置する。
請求項6記載ステータの製造方法によれば、上記構成の位置決め部がセンタピースに設けられていることにより、位置決め冶具を用いることなくセンタピースをステータコアの開口部の中心部に配置させることができる。
請求項7記載の本発明に係るステータの製造方法は、請求項4〜請求項6のいずれか1項に記載のステータの製造方法の前記コア形成工程において、環状に形成された一のインシュレータに保持された複数の前記分割コアと、環状に形成された他の一のインシュレータに保持された複数の前記分割コアとを組み合わせることによって前記ステータコアを形成する。
請求項7記載ステータの製造方法によれば、ステータコアが、一のインシュレータに支持された複数の分割コアと他のインシュレータに支持された複数の分割コアとを組み合わせることによって形成される。ここで、前述のように、本発明では、分割コアの連結部とセンタピースの外周面とを安定して当接させることができる。これにより、各々のインシュレータの一部に応力が集中することを抑制することができ、ひいては、かしめ工程においてインシュレータが破損することを抑制することができる。
請求項8記載の本発明に係るステータは、回転電機の径方向に延在された複数のティース部を有すると共に軸心部に開口部を有するステータコアと、複数の前記ティース部に巻回された巻回と、前記開口部の内径よりも小さな外径の筒状に形成されていると共に少なくとも一部に径方向内側に向けて突出する突起部を有し、該突起部の突出方向の先端部が前記ステータコアの内周面に当接することによって前記ステータコアと一体化されたセンタピースと、を備えている。
請求項8記載のステータは、上記構成のステータコア、巻線、及びセンタピースを有して構成されている。そのため、前述のコア形成工程、巻回工程、及びかしめ工程を経ることによって当該ステータを製造することができ、これにより、製造過程においてバリが発生することを抑制することができる。
請求項9記載の本発明に係るステータは、請求項8記載のステータにおいて、前記ステータコアは、回転電機の径方向に延在された前記ティース部と、前記ティース部の基端側に連結された連結部と、を有する複数の分割コアを環状に配列させた分割構造とされており、前記センタピースにおける複数の分割コアの前記連結部と対向する部位に前記突起部が設けられていることを特徴としている。
請求項9記載のステータでは、センタピースにおける複数の分割コアの連結部と対向する部位に突起部が設けられている。当該突起部の配置とすることにより、分割コアの連結部とセンタピースの突起部とを安定して当接させることができる。すなわち、分割構造とされたステータコアとセンタピースとを安定して固着(一体化)させることができる。
請求項10記載の本発明に係るステータは、請求項8又は請求項9記載のステータにおいて、前記センタピースには、前記ステータコアの一部に当接することによって前記センタピースを前記開口部の中心部に配置する位置決め部が設けられていることを特徴としている。
請求項10記載のステータは、上記構成の位置決め部がセンタピースに設けられている。そのため、位置決め冶具を用いることなくセンタピースをステータコアの開口部の中心部に配置することができる。
請求項11記載の本発明に係るステータは、請求項9又は請求項10記載のステータにおいて、前記分割コアは、前記回転電機の周方向一方側に向けて突出する嵌合凸部を備えていると共に、前記分割コアは、前記回転電機の周方向他方側に向けて開放されかつ隣接する他の一の前記分割コアの前記嵌合凸部と前記回転電機の周方向にクリアランスを有して嵌合される嵌合凹部を備えており、一の前記分割コアの前記嵌合凸部を前記回転電機の周方向に隣接する他の一の前記分割コアの前記嵌合凹部に嵌合させることによって複数の前記分割コアが環状に配列されており、前記ステータコアと前記センタピースとが一体化された状態において、前記嵌合凸部における前記回転電機の径方向外側及び径方向内側の部位が前記嵌合凹部と線接触していることを特徴としている。
請求項11記載のステータでは、ステータコアとセンタピースとが一体化された状態において、嵌合凸部における回転電機の径方向外側及び径方向内側の部位が嵌合凹部と線接触している。そのため、嵌合凸部と嵌合凹部との接触抵抗が大きくなり、各々の分割コアを強固に連結させることができる。
先ず、図1〜図4を用いて本発明の実施形態に係るステータの構成及びステータの製造方法について説明する。
(ステータ10の構成)
図1及び図2に示されるように、本実施形態のステータ10は、アウタロータタイプのブラシレスモータに用いられるものであり、図示しないアウターロータの径方向内側に配置されるステータコア12と、ステータコア12に設けられた各々のティース部14に巻回された巻線16と、ステータコア12の径方向内側に配置されて当該ステータコア12と一体化されたセンタピース18と、を有して構成されている。
図1及び図2に示されるように、本実施形態のステータ10は、アウタロータタイプのブラシレスモータに用いられるものであり、図示しないアウターロータの径方向内側に配置されるステータコア12と、ステータコア12に設けられた各々のティース部14に巻回された巻線16と、ステータコア12の径方向内側に配置されて当該ステータコア12と一体化されたセンタピース18と、を有して構成されている。
ステータコア12は、回転電機の周方向(矢印C1及び矢印C2方向)に沿って複数(本実施形態では12個)の分割コア20が配列されることによって構成された分割構造とされている。具体的には、分割コア20は、回転電機の径方向(矢印R1及び矢印R2方向)に延在された矩形ブロック状のティース部14を備えている。また、分割コア20は、ティース部14の先端側(回転電機の径方向外側)に連結されていると共に、回転電機の周方向(矢印C1及び矢印C2方向)に延びるティース先端部22を備えている。また、分割コア20は、ティース部14の基端側(回転電機の径方向内側)に連結された連結部24を備えている。
また、連結部24は、回転電機の軸方向から見て略扇形状に形成されており、連結部24における回転電機の周方向一方側(矢印C1方向)の端部には、当該方向に向けて突出する嵌合凸部26が設けられている。また、嵌合凸部26は回転電機の周方向一方側(矢印C1方向)に向けて幅が広がるように形成されており、これにより、嵌合凸部26には、一対の嵌合凸部側テーパ面26Aが形成されている。
また、連結部24における回転電機の周方向他方側(矢印C2方向)の端部には、該方向に向けて開放された嵌合凹部28が設けられている。さらに、この嵌合凹部28は回転電機の周方向他方側(矢印C2方向)に向けて幅が狭まるように形成されており、これにより、嵌合凹部28には、一対の嵌合凹部側テーパ面28Aが形成されている。また、嵌合凹部28は、隣り合う他の一の分割コア20の嵌合凸部26と回転電機の周方向にクリアランスを有して嵌合される、すなわち、嵌合凸部26と嵌合凹部28とが遊嵌される。
以上説明した分割コア20の嵌合凸部26が、隣り合う分割コア20の嵌合凹部28に嵌合(遊嵌)されることによって、12個の分割コア20が環状に配列され、ステータコア12が形成される。また、12個の分割コア20が環状に配列されることによって、ステータコアの軸心部に開口部29が形成される。なお、分割コア20は、一例としてシート状に形成された分割コア構成片が、回転電機の軸方向(矢印L方向)に積層されることによって構成されている。
また、ステータコア12のティース部14には、一例として銅やアルミニウムを用いて形成された導電性の巻線16が巻回されている。これにより、各々のティース部14に沿ってコイル部30が形成されている。
図3に示されるように、センタピース18は、ステータコア12の開口部29の内径D1よりも小さな外径D2の円筒状に形成された筒状部32と、筒状部32の軸方向(回転電機の軸方向)他方側の端部から当該筒状部32の径方向外側に向けて延びるフランジ部34と、を備えている。なお、図3においてはD1とD2の差が誇張して示されている。また、筒状部32の内周部には、当該筒状部32の径方向内側に向けて突出する被加工部36が設けられている。この被加工部36が後に詳述する第1のパンチ42によって押圧される。
また、筒状部32には、当該筒状部32の径方向に外側に向けて突出する突起部38が形成されている。突起部38の突出方向の先端部がステータコア12の内周面(連結部24)に当接することによってステータコア12とセンタピース18とが一体化されている。さらに、本実施形態では、上記の突起部38が、分割コア20の連結部24と対向する部位に設けられている。なお、突起部38は、後述するかしめ工程を経ることによって形成されている。また、図3においては突起部38の突出量を誇張して表現している。
(ステータ10の製造方法)
次に、前述したステータ10の製造方法について説明する。
次に、前述したステータ10の製造方法について説明する。
図1及び図2に示されるように、本実施形態では、先ず鋼板材が打抜き加工されること等により、分割コア構成片が形成される。次いで、この分割コア構成片が回転電機の軸方向に積層されることによって前述の分割コア20が形成される。そして、一の分割コア20の嵌合凸部26を回転電機の周方向に隣接する他の分割コア20の嵌合凹部28に嵌合させることによって、12個の分割コア20が環状に配列される。これにより、前述のステータコア12が形成される(コア形成工程)。
次いで、本実施形態では、導電性の巻線16が、ステータコア12の各々のティース部14に巻回される(巻回工程)。なお、巻線16のティース部14への巻回は、フライヤ等を用いて自動で行ってもよいし、手動で行ってもよい。
次いで、図3に示されるように、前述のセンタピース18の筒状部32がステータコア12の軸心部に形成された開口部29内に配置される。そして、かしめ冶具40を介して当該筒状部32がその径方向内側から径方向外側に向けて押圧され、ステータコア12の内周面とセンタピース18の外周面とが当接される。これにより、ステータコア12とセンタピース18とが一体化される(かしめ工程)。
ここで、かしめ冶具40の構成について説明すると、本実施形態のかしめ冶具40は、筒状部32に設けられた被加工部36を押圧する4個の第1のパンチ42と、4個の第1のパンチ42を回転電機の径方向外側に移動させる第2のパンチ44と、を有して構成されている。
図3及び図4に示されるように、4個の第1のパンチ42はそれぞれ図示しないベースによって回転電機の径方向に移動可能に支持されている。また、第1のパンチ42には、回転電機の径方向外側に向けて突出する略円錐状に形成された2個の押圧突起42Aが設けられており、さらに2個の押圧突起42Aは、回転電機の軸方向に沿って間隔を空けて配置されている。すなわち、第1のパンチ42が回転電機の径方向外側に移動することによって、第1のパンチ42(2個の押圧突起42A)がセンタピース18における回転電機の軸方向の2箇所を押圧するようになっている。また、4個の第1のパンチ42は、回転電機の軸方向から見て回転電機の周方向に沿って等間隔に配置されている。これにより、4個の第1のパンチ42(押圧突起42A)が、センタピース18の筒状部32に設けられた被加工部36を合計8箇所押圧するようになっている。また、本実施形態では、4個の第1のパンチ42の押圧突起42Aが、それぞれ連結部24における回転電機の周方向の中間部と対向するように配置されている。また、被加工部36が押圧突起42Aに押圧されることによって、上記構成の突起部38が筒状部32に形成される。すなわち、本実施形態では、8個の突起部38が筒状部32に形成される。
また、第1のパンチ42における回転電機の周方向内側の面は、回転電機の軸方向に対して傾斜する傾斜面42Bとされている。
第2のパンチ44は、回転電機の軸方向に沿って延びる棒状に形成されており、また第2のパンチ44における回転電機の軸方向一方側の端部は、該方向に向けて窄まる略円錐台状に形成された先端部44Aとされている。第2のパンチ44が回転電機の軸方向一方側に移動して、第2のパンチ44の先端部44Aと第1のパンチ42の傾斜面42Bとが当接及び摺接することによって、4個の第1のパンチ42が回転電機の径方向外側に向けてそれぞれ移動することが可能となっている。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
図1〜図4に示されるように、本実施形態では、上記のコア形成工程、巻回工程及びかしめ工程を経てステータ10が製造される。ここで、本実施形態では、センタピース18の筒状部32の外径D2がステータコア12の開口部29の内径D1よりも小さな外径に形成されているため、センタピース18の筒状部32をステータコア12の開口部29内に配置させる際にセンタピース18の筒状部32とステータコア12とが当たり難い。これにより、製造過程においてバリが発生することを抑制することができる。
また、本実施形態では、かしめ工程で用いられる第1のパンチ42が、回転電機の軸方向に沿って間隔を空けて配置された2個の押圧突起42Aを有して構成されている。これにより、センタピース18の筒状部32とステータコア12の内周面とを少なくとも回転電機の軸方向の2箇所で当接させることができ、ひいては、ステータコア12がセンタピース18に対して傾くことを抑制することができる。
さらに、本実施形態では、ステータコア12が12個の分割コア20を環状に配列させることによって構成された分割構造とされている。これに加えて、本実施形態では、4個の第1のパンチ42の押圧突起42Aが、それぞれ連結部24における回転電機の周方向の中間部と対向するように配置されている。これにより、分割コア20の連結部24とセンタピース18の筒状部32の外周面とを安定して当接させることができる。すなわち、本実施形態では、分割構造とされたステータコア12とセンタピース18とを安定して固着(一体化)させることができる。
また、本実施形態では、上記構成の嵌合凸部26と嵌合凹部28とを互いに嵌合させることによって12個の分割コア20が環状に配列されてステータコア12が構成される。ここで、本実施形態では、センタピース18の筒状部32の外周面(突起部38)がステータコア12の内周面に当接して、ステータコア12が拡径すると(各々の分割コア20が回転電機の径方向外側に向けて移動すると)、嵌合凸部26と嵌合凹部28との嵌合力が増す。これにより、本実施形態では、センタピース18の筒状部32の外周面(突起部38)がステータコア12の内周面に当接した際に分割コア20の配列が崩れることを抑制することができ、ひいてはステータコア12の真円度を確保することができる。
なお、本実施形態では、かしめ工程を巻回工程を経た後に行った例について説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、巻回工程をかしめ工程を経た後に行うことによってステータを製造することもできる。
また、本実施形態では、上記形状の嵌合凸部26と嵌合凹部28とを嵌合させることによって複数の分割コア20を環状に配列させた例について説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。嵌合凸部及び嵌合凹部の形状等は、当該嵌合凸部と嵌合凹部との嵌合力等を考慮して適宜設定すればよい。
さらに、本実施形態では、ステータコア12が分割構造とされた例について説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ステータコアが一体構造とされていてもよい。
また、本実施形態では、上記の構成の第1のパンチ42を用いることによってセンタピース18の筒状部32に突起部38を形成し、当該突起部38の先端部をステータコア12の内周面に当接させてステータコア12とセンタピース18とを一体化させた例について説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。ステータコアの内周面とセンタピースの外周面との接触状態は、当該ステータコアとセンタピースとの固着力等を考慮して適宜設定すればよい。すなわち、ステータコアの内周面とセンタピースの外周面との接触状態が所望の接触状態となるようにかしめ冶具の形状等を設定すればよい。
(第1変形例に係るセンタピース及び変形例に係るかしめ冶具)
次に、図5を用いて第1変形例に係るセンタピース及び変形例に係るかしめ冶具について説明する。なお、上記実施形態と基本的に同一の部材及び部分については上記実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
次に、図5を用いて第1変形例に係るセンタピース及び変形例に係るかしめ冶具について説明する。なお、上記実施形態と基本的に同一の部材及び部分については上記実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
図5に示されるように、本変形例に係るセンタピース46の筒状部32には、回転電機の軸方向に沿って4個の溝部50が形成されている。この溝部50は、回転電機の径方向内側に向けて開放されていると共に回転電機の軸方向から見て縁部が略U字状に形成されている。また、4つの溝部50は、回転電機の軸方向から見て回転電機の周方向に沿って等間隔に配置されている。さらに、溝部50が形成された部位の筒状部32の外周面は、回転電機の径方向外側に向けて突出する膨らみ部52とされている。
また、本変形例のかしめ冶具48は、上記実施形態の4個の第1のパンチ42に代えて4個の第1のパンチ54を有して構成されている。詳述すると、第1のパンチ54には、回転電機の径方向外側に向けて突出すると共に回転電機の軸方向を長手方向として延びる一対の押圧突起54Aを備えている。この一対の押圧突起54Aがセンタピース46の筒状部32における溝部50を跨ぐ両側の部位を押圧するようになっている。
以上説明した本変形例では、上記の溝部50がセンタピース46の筒状部32に設けられている。すなわち、センタピース46の筒状部32における溝部50が設けられた部位が薄肉とされている。そのため、センタピース46の筒状部32における溝部50を跨ぐ両側の部位が第1のパンチ54(押圧突起54A)に押圧された際に、当該押圧された部位がセンタピース46の筒状部32の径方向外側に向けて変形し易くなる。これにより、本変形例では、かしめ工程における加工力を低減することができる。
(第2変形例に係るセンタピース)
次に、図6を用いて第2変形例に係るセンタピースについて説明する。なお、上記実施形態と基本的に同一の部材及び部分については上記実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
次に、図6を用いて第2変形例に係るセンタピースについて説明する。なお、上記実施形態と基本的に同一の部材及び部分については上記実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
図6に示されるように、本変形例に係るセンタピース56は、ステータコア12の開口部29の内周面に当接することによってセンタピース56の筒状部32を開口部29の中心部に配置する位置決め部58が設けられていることに特徴がある。具体的には、筒状部32におけるフランジ部34側の部位が位置決め部58とされており、この位置決め部58の外径D3はステータコア12の開口部29の内径D1よりも若干小さな外径とされている。位置決め部58の外周面とステータコア12の内周面とが当接することによってセンタピース56の筒状部32を開口部29の中心部に配置することが可能となる。
以上説明した本変形例では、上記構成の位置決め部58がセンタピース56に設けられている。そのため、位置決め冶具を用いることなくセンタピース56の筒状部32をステータコア12の開口部29の中心部に配置することができる。
(変形例に係る嵌合凸部)
次に、図7を用いて変形例に係る嵌合凸部について説明する。なお、上記実施形態と基本的に同一の部材及び部分については上記実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
次に、図7を用いて変形例に係る嵌合凸部について説明する。なお、上記実施形態と基本的に同一の部材及び部分については上記実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
図7に示されるように、本変形例では、上記実施形態の嵌合凸部26に代えて回転電機の軸方向に沿って延びる円柱状に形成された嵌合凸部60が設けられている。これにより、ステータコア12とセンタピース18とが一体化された際に(かしめ工程を経た際に、嵌合凸部60における回転電機の径方向外側及び径方向内側の部位をそれぞれ嵌合凹部28の嵌合凹部側テーパ面28Aに線接触させることが可能となっている。
以上説明した本変形例では、嵌合凸部60における回転電機の径方向外側及び径方向内側の部位がそれぞれ嵌合凹部28の嵌合凹部側テーパ面28Aと線接触している。そのため、嵌合凸部60と嵌合凹部28との接触抵抗が大きくなり、各々の分割コア20を強固に連結させることができる。
(変形例に係るコア形成工程)
次に、図8を用いて変形例に係るコア形成工程について説明する。なお、上記実施形態と基本的に同一の部材及び部分については上記実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
次に、図8を用いて変形例に係るコア形成工程について説明する。なお、上記実施形態と基本的に同一の部材及び部分については上記実施形態と同一の符号を付してその説明を省略する。
図8に示されるように、本変形例では、先ず前述の分割コア20を環状に形成されたインシュレータ62に取付ける。詳述すると、本変形例では、4個の分割コア20をインシュレータ62の周方向に沿って等間隔に配置した状態で当該インシュレータ62に取付ける。これにより、ステータ構成部64を形成する。また、本件変形例では、3個のステータ構成部64を構成する。次いで、巻線16を各々の分割コア20のティース部14に巻回する(巻回工程)。そして、3個のステータ構成部64を組み合せる、即ち、インシュレータ62に保持された複数の分割コア20を組み合わせることによってステータコア12を形成する(コア形成工程)。次いで、前述のかしめ工程を経ることによってステータコア12とセンタピース18とを一体化させる。
以上説明した本変形例では、分割コア20の連結部24とセンタピース18の筒状部32とを安定して当接させることができることにより、各々のインシュレータ62の一部に応力が集中することを抑制することができ、ひいてはかしめ工程においてインシュレータ62が破損することを抑制することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10…ステータ,12…ステータコア,14…ティース部,16…巻線,18…センタピース,20…分割コア,24…連結部,26…嵌合凸部,28…嵌合凹部,29…開口部,46…センタピース,50…溝部,56…センタピース,58…位置決め部,60…嵌合凸部,62…インシュレータ
Claims (11)
- 回転電機の径方向に延在された複数のティース部を有すると共に軸心部に開口部を有するステータコアを形成するコア形成工程と、
複数の前記ティース部に巻線を巻回する巻回工程と、
前記開口部の内径よりも小さな外径の筒状に形成されたセンタピースを前記開口部内に配置させ、前記センタピースを径方向内側から径方向外側に向けて押圧して前記ステータコアの内周面と前記センタピースの外周面の少なくとも一部とを当接させることによって前記ステータコアと前記センタピースとを一体化するかしめ工程と、
を有するステータの製造方法。 - 前記かしめ工程において、前記センタピースにおける少なくとも回転電機の軸方向の2箇所を径方向内側から径方向外側に向けて押圧する請求項1記載のステータの製造方法。
- 回転電機の軸方向に沿って形成された溝部を内周部に有する前記センタピースを用い、
前記かしめ工程において、前記センタピースにおける前記溝部の両側部を押圧する請求項1又は請求項2記載のステータの製造方法。 - 回転電機の径方向に延在された前記ティース部と、前記ティース部の基端側に連結された連結部と、を有する複数の分割コアを用いて形成された前記ステータコアを用い、
前記かしめ工程において、前記センタピースにおける前記連結部と対向する部位を押圧する請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のステータの製造方法。 - 回転電機の周方向一方側に向けて突出する嵌合凸部と、回転電機の周方向他方側に向けて開放された嵌合凹部と、を有する前記分割コアを用い、
前記コア形成工程において、一の前記分割コアの前記嵌合凸部を回転電機の周方向に隣接する他の前記分割コアの前記嵌合凹部に回転電機の周方向にクリアランスを有して嵌合させることによって複数の前記分割コアを環状に配列させて前記ステータコアを形成する請求項4記載のステータの製造方法。 - 前記ステータコアの一部に当接する位置決め部を備えた前記センタピースを用い、
前記かしめ工程において、前記位置決め部を前記ステータコアの一部に当接させることによって前記センタピースを前記開口部の中心部に配置する請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のステータの製造方法。 - 前記コア形成工程において、環状に形成された一のインシュレータに保持された複数の前記分割コアと、環状に形成された他の一のインシュレータに保持された複数の前記分割コアとを組み合わせることによって前記ステータコアを形成する請求項4〜請求項6のいずれか1項に記載のステータの製造方法。
- 回転電機の径方向に延在された複数のティース部を有すると共に軸心部に開口部を有するステータコアと、
複数の前記ティース部に巻回された巻回と、
前記開口部の内径よりも小さな外径の筒状に形成されていると共に少なくとも一部に径方向内側に向けて突出する突起部を有し、該突起部の突出方向の先端部が前記ステータコアの内周面に当接することによって前記ステータコアと一体化されたセンタピースと、
を備えたステータ。 - 前記ステータコアは、回転電機の径方向に延在された前記ティース部と、前記ティース部の基端側に連結された連結部と、を有する複数の分割コアを環状に配列させた分割構造とされており、
前記センタピースにおける複数の分割コアの前記連結部と対向する部位に前記突起部が設けられている請求項8記載のステータ。 - 前記センタピースには、前記ステータコアの一部に当接することによって前記センタピースを前記開口部の中心部に配置する位置決め部が設けられている請求項8又は請求項9記載のステータ。
- 前記分割コアは、回転電機の周方向一方側に向けて突出する嵌合凸部を備えていると共に、前記分割コアは、回転電機の周方向他方側に向けて開放されかつ隣接する他の一の前記分割コアの前記嵌合凸部と回転電機の周方向にクリアランスを有して嵌合される嵌合凹部を備えており、
一の前記分割コアの前記嵌合凸部を回転電機の周方向に隣接する他の一の前記分割コアの前記嵌合凹部に嵌合させることによって複数の前記分割コアが環状に配列されており、
前記ステータコアと前記センタピースとが一体化された状態において、前記嵌合凸部における回転電機の径方向外側及び径方向内側の部位が前記嵌合凹部と線接触している請求項9又は請求項10記載のステータ。
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WO2021033676A1 (ja) * | 2019-08-21 | 2021-02-25 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 固定子、電動機 |
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- 2013-07-17 JP JP2013148707A patent/JP2015023630A/ja active Pending
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