JP5376028B1 - ステータ及び回転電機 - Google Patents
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Abstract
【課題】隣り合うティース間の限られたスペースの中でコイルの占積率を向上させることのできるステータ及び回転電機を提供することを例示的課題とする。
【解決手段】ステータ4は、略円環状の外コア7と、外コア7の内側に配置される内コア8と、を有するステータコアS、及び、周囲に巻線9が巻回される筒体部14と、その筒体部14から立ち上がるように形成され、複数の屈曲部15a〜15cとエッジ部15dとを有する鍔部15と、を有するボビン11、を有する。
【選択図】図3
【解決手段】ステータ4は、略円環状の外コア7と、外コア7の内側に配置される内コア8と、を有するステータコアS、及び、周囲に巻線9が巻回される筒体部14と、その筒体部14から立ち上がるように形成され、複数の屈曲部15a〜15cとエッジ部15dとを有する鍔部15と、を有するボビン11、を有する。
【選択図】図3
Description
本発明は、ステータ及び回転電機に関する。
従来、電動機等の回転電機に用いられるステータには、複数のティースが設けられている。複数のティースには、各々巻線が巻回されたボビンが挿入される。ボビンへの巻線の巻回数(巻線数、ターン数ともいう。)を増やし、占積率を増加させることは、回転電機の特性向上に寄与する。例えば、平角状断面を持つ被覆電線を逆方向に巻いたコイルを2つ重ねて一組とすることで、占積率の向上を図った提案がされている(例えば、特許文献1を参照。)。
ボビンに巻回された巻線は、隣り合うティース間のスペースに配置される。すなわち、隣り合うティース間のスペースが、巻線用のスペースとなる。近年では、ステータのスロット数を増大させた回転電機がある。スロット数が増大すると、隣接するティース間のスペースが小さくなる。その結果、巻線用のスペースが小さくなり、占積率を増大させることが難しくなる。
しかしながら、回転電機の特性向上のためには、占積率を増大させる必要がある。限られたスペースの中で、多くの巻線を配置することが望ましい。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、隣り合うティース間の限られたスペースの中でコイルの占積率を向上させることのできるステータ及び回転電機を提供することを例示的課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明の例示的側面としてのステータは、略円環状の外コアと、外コアの内側に配置される内コアと、を有するステータコア、及び、周囲に巻線が巻回される筒体部と、その筒体部から立ち上がるように形成され、複数の屈曲部と自由端部とを有する鍔部と、を有するボビン、を有する。
内コアは、外コアの円中心から外側に向けて等ピッチで放射状に突出すると共にその外側端部が外コアの内周面に当接するティースを有し、筒体部は、鍔部が外向きとなるようにティースに挿入され、複数の屈曲部は、筒体部と鍔部との間に形成された第1屈曲部と、第1屈曲部より自由端部側に形成された第2屈曲部とを含み、外コアの内周面に、内側に突出する突起が形成され、突起が、ティースの外側端部の両側であって、ボビンの第1屈曲部と第2屈曲部との間に位置していてもよい。
第2屈曲部は、外コアに向かって屈曲していてもよい。
第2屈曲部におけるボビンの肉厚は、第1屈曲部におけるボビンの肉厚と略同じであってもよい。
鍔部には、第2屈曲部よりも自由端部側に第3屈曲部が形成されていてもよい。
第3屈曲部の屈曲方向は、第2屈曲部の屈曲方向と逆方向であってもよい。
第3屈曲部におけるボビンの肉厚は、第1屈曲部におけるボビンの肉厚と略同じであってもよい。
ボビンは、第3屈曲部よりも自由端部側において、ティースの外側端部よりも外コアの円中心から遠い側に位置していてもよい。
本発明の他の例示的側面としての回転電機は、上記のステータと、外コアの外側又は内コアの内側に配置され、円中心回りに回転可能なロータと、を有する。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下添付図面を参照して説明される好ましい実施の形態によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、隣り合うティース間の限られたスペースの中でコイルの占積率を向上させることができる。その結果、回転電機の特性を向上させることができる。
以下、実施形態に係る回転電機の一種としてのモータ(電動機)1につき図面を用いて説明する。図1は、実施形態に係るモータ1の分解斜視図である。このモータ1は、インナーロータ型のモータである。また、ロータ3に界磁としての永久磁石が用いられている。モータ1は、モータケース2、ロータ(回転子、インナーロータ)3、ベアリング12、ステータ(固定子、アウタステータ)4を有している。
モータケース2は、モータ1の外郭をなすケーシングであり、その上面に貫通孔2aが開口されている。モータケース2内には、界磁としてのロータ3が配置されている。ロータ3は、シャフト5とロータコア6とを有している。モータケース2とロータ3との間に、ベアリング12が配置されている。ロータ3は、交互に異極となるように列状に配置された複数個の永久磁石を有している。複数個の永久磁石は、ロータ3の円周面に沿って周状に配置されている。
シャフト5がベアリング12の中心孔とモータケース2の貫通孔2aとを貫通している。モータケース2にベアリング12の外輪が連結され、ロータ3のシャフト5にベアリング12の内輪が連結されることにより、ロータ3全体が、モータケース2に対してシャフト5の中心軸X回りに図中矢印α方向に回転可能とされている。シャフト5の中心軸Xは、平面視において、後述する外コア7の円中心と同じ位置である。したがって、平面視において、外コア7の円中心を中心軸と同じ符号Xで表す。
ベアリング12がモータケース2やロータ3に結合されておらず、モータケース2とロータ3とでベアリング12を挟み込むように構成されていてもよい。ロータ3の下方には、モータケース2の下面側を覆う下カバー13が配置されている。ロータ3と下カバー13との間にもベアリング12が配置され、ロータ3を回転可能に支持している。
なお、本明細書内では、便宜的に、図1における上下方向をモータ1における上下方向と定義し、上面、下面等の名称を用いる。しかしながら、モータの使用姿勢に応じて上下方向は図1における上下方向に限定されないのはもちろんである。
モータケース2内部には、ロータ3の外側にロータ3を囲むように電機子としてのステータ4が配置されている。図2は、ステータ4の軸直交平面による断面図である。ステータ4は、全体として軸直交平面(中心軸Xを法線方向とする平面)による断面が円形状である。ステータ4は、ステータコアSと複数のボビン11とを有している。ステータコアSは、外コア7と内コア8とを有して構成される。複数のボビン11には、各々巻線(コイル)9が巻回され、電機子コイルを構成している。
外コア7は金属製の円環状部材であり、内コア8の外側を保持する。内コア8は、磁性材料で形成され、放射状に延びるティース10を複数有している。なお、本実施形態では、外コア7と内コア8とは、同一の板金材料(磁性金属)からプレスにより型抜きされたものを、各々厚さ方向に積層して構成されている。ティース10は、円周状に等ピッチで配置され、隣接するティース10同士がその根元部分(円中心Xに近い側)で繋がっており、そこから外側に向けて突出している。内コア8は、ロータ3の永久磁石と一定の磁気的空隙を確保するように、ロータ3の周囲に配置されている。
ティース10を囲むように、巻線9が巻回されている。具体的には、筒状のボビン11に巻線9が巻回され、そのボビン11がティース10に挿入されている。このステータ4では、24個のボビン11が24本のティース10に各々挿入されて円周状に配置されている。したがって、隣接するティース10同士の角度ピッチは、15°である。
各々の巻線9は、2相、3相又はそれ以上の各相に対応する交流電源に接続されている。各相に異なる位相の電流が通電されると、電磁誘導作用によってロータ3が回転する。この実施形態では、隣接する2個ずつの巻線9が、U相、V相、W相の3相の交流電源に接続されている。
図3は、ステータ4の部分拡大断面図である。図3は、ティース10近傍の軸直交平面による断面図であり、ティース10にボビン11が挿入された状態を示している。ボビン11に巻線9が巻回され、そのボビン11がティース10に外側から挿入される。ボビン11の挿入後に、外コア7に対して内コア8が焼き嵌めにより挿入され、外コア7の内側に内コア8が配置される。
外コア7の内周面には、当接面7bが形成されている。当接面7bは、内コア8のティース10の先端(外側端部)10aが当接する面である。当接面7bの周方向両側には突起7aが形成されている。突起7aは、当接面7bよりも内周側に突出しており、ティース10の左右両側に位置する。突起7aは、ティース10に挿入されたボビン11の第1屈曲部15aと第2屈曲部15bとの間に位置している。突起7aは、外コア7と内コア8との相対的な周方向の回転を規制している。
外コア7の内周面には、退避面7cが形成されている。退避面7cは、突起7aから見て当接面7bと反対側に位置している。退避面7cは、外コア7の半径方向において、当接面7bよりも外側(円中心Xから遠い側)に位置している。退避面7cが半径方向の外側に退避しているので、退避面7cとボビン11の鍔部15(特に、第3屈曲部15c及びエッジ部15d)との干渉が防止されている。退避面7cとティース10の側面とで囲まれた空間部分にボビン11及び巻線9が位置する。
後述するように、本実施形態では、外コア7と内コア8とは同一材料からのプレスにより形成される。プレス工程に際しては、ティース10の先端10aと退避面7cとが対向している。したがって、退避面7cは、外コア7の半径方向において、先端10aよりも外側(円中心Xから遠い側)に位置している。退避面7cの周方向に沿った長さ(L7)は、ティース10の周方向に沿った幅(すなわち、先端10aの周方向に沿った長さ)L10以上の長さである。
ボビン11は、全体的に四角筒形状又は円筒形状を呈しており、樹脂成形により形成されている。その中空内部がティース10に挿入されるようになっている。図3は、ボビン11の略中央を通る軸直交平面で切断している。ボビン11は、筒体部14と鍔部15とを有している。筒体部14は、ボビン11の本体部分であり、巻線9が巻回される部分である。筒体部14の中空内部をティース10が貫通する。
鍔部15は、筒体部14の外側に位置し、筒体部14から立ち上がるように形成されている。鍔部15は、巻線9の側方を支持して積層状態の巻線9が崩れないようにしている。鍔部15は、複数(本実施の形態では3つ)の屈曲部15a〜15cとエッジ部(自由端部)15dとを有する。
第1屈曲部15aは、筒体部14と鍔部15との間に形成されている。すなわち、筒体部14と鍔部15との接続部分が第1屈曲部15aである。第1屈曲部15aにおいては、筒体部14と鍔部15とが略90°に屈曲しており、鍔部15が外コア7の略周方向に沿って延びている。第1屈曲部15aは、筒体部14が挿入されたティース10から鍔部15が遠ざかる方向に屈曲している。
第2屈曲部15bは、第1屈曲部15aよりも鍔部15の先端(終端)であるエッジ部15d側に形成されている。第2屈曲部15bは、それよりエッジ部15d側の鍔部15を外周側(すなわち、円中心Xから遠ざかる方向)に向けるように、すなわち外コア7に向かって屈曲しており、屈曲方向が第1屈曲部15aと逆向きである。第2屈曲部15bが鍔部15を外周側に向けて屈曲しているので、ボビン11の巻線スペースが増大する。したがって、より多くの巻線9をボビン11に巻回することができる。
外コア7の突起7aは、第1屈曲部15aと第2屈曲部15bとの間に位置しており、ボビン11の鍔部15に対向している。つまり、鍔部15は、第1屈曲部15aで屈曲することにより突起7aとの干渉を避け、第2屈曲部15bで屈曲することにより、巻線スペースの増大を図っている。
第3屈曲部15cは、第2屈曲部15bよりも鍔部15の先端(終端)であるエッジ部15d側に形成されている。第3屈曲部15cは、それよりエッジ部15d側の鍔部15が周方向に沿う方向となるように、すなわち外コア7の内周に沿う方向に屈曲しており、屈曲方向が第2屈曲部15bと逆向きである。第3屈曲部15cが鍔部15を周方向に沿うように屈曲しているので、第2屈曲部15bによる巻線スペース増大の効果を得つつ、ボビン11の小型化を実現している。ステータ4の半径方向にボビン11が大型化することが抑制されているので、ステータ4の半径方向サイズの小型化が図られている。
ボビン11においては、鍔部15全体としての肉厚が略均等肉厚とされている。すなわち、第1屈曲部15a、第2屈曲部15b、第3屈曲部15cにおける肉厚、第1屈曲部15a−第2屈曲部15b間における肉厚、第2屈曲部15b−第3屈曲部15c間における肉厚、第3屈曲部15c−エッジ部15d間における肉厚が略一定である。したがって、鍔部15の外コア7側に対向する面の屈曲形状と巻線9側に対向する屈曲形状とが略同じである。肉厚を一定とすることにより、ボビン11の成形を良好とすることができる。肉厚を略均一として第1屈曲部15a、第2屈曲部15b、第3屈曲部15cを形成することにより、突起7aとの干渉を避けつつ巻線スペースを増大し、ボビン11全体の小型化を実現している。
<外コアと内コアのプレス加工>
図4は、外コア7と内コア8とを同一の板金材料Pからプレスする際の両者の位置関係を説明する説明図である。図4中のハッチング部分が、プレスの型抜きによって除去される部分である。板金材料Pからプレスする際には、内コア8のティース10と外コア7の退避面7cとが対向する配置となっている。つまり、ステータ4における外コア7と内コア8との位置関係と、板金材料Pからプレスする際の外コア7と内コア8との位置関係とは、円中心Xを回転中心として7.5°ずれている。
図4は、外コア7と内コア8とを同一の板金材料Pからプレスする際の両者の位置関係を説明する説明図である。図4中のハッチング部分が、プレスの型抜きによって除去される部分である。板金材料Pからプレスする際には、内コア8のティース10と外コア7の退避面7cとが対向する配置となっている。つまり、ステータ4における外コア7と内コア8との位置関係と、板金材料Pからプレスする際の外コア7と内コア8との位置関係とは、円中心Xを回転中心として7.5°ずれている。
板金材料Pから外コア7や内コア8をプレスにより型抜きする場合、一定幅以上の抜き代Cが必要となる。抜き代Cは、打抜き刃としてのプレス型の厚さに相当する寸法である。ステータ4における外コア7と内コア8との位置関係と同様に、ティース10と当接面7bとを対向させた状態で、板金材料Pから両コア7,8をプレスすると、ティース10の長さが抜き代Cの分短くなってしまう。そうすると、焼き嵌めによってティース10と当接面7bとを当接させることができない。
退避面7cとティース10とを対向させてプレスすることにより、抜き代Cがあってもティース10の先端10aの半径方向位置を当接面7bの半径方向位置と略一致させることができる。退避面7cの半径方向位置は、ティース10の先端10aよりも少なくとも抜き代Cの分、円中心Xから遠ざかる。ティース10の先端10aの周方向寸法L10は、外コア7の2つの突起7aに挟まれた退避面7cの周方向寸法L7以下である。
<従来のステータ>
図5は、従来のステータ40の軸直交平面による部分拡大断面図である。このステータ40では、ティース100の個数(スロット数)が9個である。したがって、隣接するティース100同士の角度ピッチは40°である。
図5は、従来のステータ40の軸直交平面による部分拡大断面図である。このステータ40では、ティース100の個数(スロット数)が9個である。したがって、隣接するティース100同士の角度ピッチは40°である。
外コア70の内周面には、当接面70bが形成され、当接面70bの左右両側に突起70aが配置されている。突起70aから見て当接面70bの反対側には略周方向に沿って延びる退避面70cが形成されている。退避面70cは、当接面70bよりも円中心Xから遠くに位置している。突起70aと退避面70cとは、なだらかに傾斜する傾斜面70dによって接続されている。
ティース100には、ボビン110が挿入されている。ボビン110は筒体部140と鍔部150との接続部において第1屈曲部150aを有している。鍔部150は、第2屈曲部や第3屈曲部を有していない。第1屈曲部150aからエッジ部150dまでは、外コア70の傾斜面70dに沿って略直線状とされている。
図6は、従来の外コア70と内コア80とを同一の板金材料Pからプレスする際の両者の位置関係を説明する説明図である。図6中のハッチング部分が、プレスの型抜きによって除去される部分である。板金材料Pからプレスする際には、内コア80のティース100と外コア70の退避面70cとが対向する配置となっている。つまり、ステータ40における外コア70と内コア80との位置関係と、板金材料Pからプレスする際の外コア70と内コア80との位置関係とは、円中心Xを回転中心として20°ずれている。
従来のステータ40では、ティース100同士の角度ピッチが40°と比較的大きい。したがって、突起70aと退避面70cとを傾斜面70dで接続しても、退避面70cの周方向長さを比較的長い寸法とすることができる。ティース100の周方向における幅は、当接面70bの周方向長さと略同じであり、また、ティース100の先端100aの半径方向位置は当接面70bの半径方向位置と略同じである。プレス型の抜き代を考慮すると、ティース100の周方向の幅L100は、図6中に示すように、2つの傾斜面70dの途中部分(この途中部分は、当接面70bの半径方向位置に対応している。)同士を結ぶ周長である。
スロット数を増加させると、傾斜面70dの傾斜角度が一定である場合は、退避面70cの周方向長さを短縮する必要がある。すると、ティース100の周方向の幅L100を当接面70bの周方向長さと同じ長さに確保することができなくなってしまう。
しかしながら、本実施形態に係るステータ4は、この問題を解決している。すなわち、突起7aの直後に退避面7cが位置するように外コア7を構成する。これにより、傾斜面がない状態又は傾斜面の傾斜角が急角度な状態となる。こうすると、退避面7cの周方向長さを長く確保することができ、スロット数の多いステータ4においても、ティース10の周方向の幅L10を当接面7bの周方向長さL7と略同じ長さとすることができる。
そして、突起7aの両側に第1屈曲部15aと第2屈曲部15bが位置し、更に第2屈曲部15bとエッジ部15dとの間に第3屈曲部15cが位置するようにボビン11を構成することにより、巻線スペースの増大も図ることができ、モータ1の特性向上に寄与することができる。
以上、本発明の好ましい実施の形態を説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、その要旨の範囲内で様々な変形や変更が可能である。
上記実施形態においては、回転電機がモータ(電動機)1であるものとして説明したが、回転電機は、モータ1と同等の構成のロータ3及びステータ4を備える発電機であってもよい。また、ステータ4のスロット数(すなわち、ティース10の数)が24であるものとして説明したが、スロット数はこれに限定されず、他の数に適宜設定してもよい。モータとしては、実施形態で説明したアウタステータ(インナーロータ)型に限られない。インナーステータ(アウタロータ)型のモータであってもよい。
矢印:α
抜き代:C
退避面の周方向に沿った長さ:L7
ティースの周方向に沿った幅:L10
従来のティースの周方向に沿った幅:L100
板金材料:P
ステータコア:S
中心軸:X
モータ(回転電機):1
モータケース:2
貫通孔:2a
ロータ(回転子、インナーロータ):3
ステータ(固定子、アウタステータ):4,40
シャフト:5
ロータコア:6
外コア:7,70
突起:7a,70a
当接面:7b,70b
退避面:7c,70c
傾斜面:70d
内コア:8,80
巻線(コイル):9
ティース:10,100
先端(外側端部):10a,100a
ボビン:11,110
ベアリング12
下カバー:13
筒体部:14,140
鍔部:15,150
第1屈曲部:15a,150a
第2屈曲部:15b
第3屈曲部:15c
エッジ部(自由端部):15d,150d
抜き代:C
退避面の周方向に沿った長さ:L7
ティースの周方向に沿った幅:L10
従来のティースの周方向に沿った幅:L100
板金材料:P
ステータコア:S
中心軸:X
モータ(回転電機):1
モータケース:2
貫通孔:2a
ロータ(回転子、インナーロータ):3
ステータ(固定子、アウタステータ):4,40
シャフト:5
ロータコア:6
外コア:7,70
突起:7a,70a
当接面:7b,70b
退避面:7c,70c
傾斜面:70d
内コア:8,80
巻線(コイル):9
ティース:10,100
先端(外側端部):10a,100a
ボビン:11,110
ベアリング12
下カバー:13
筒体部:14,140
鍔部:15,150
第1屈曲部:15a,150a
第2屈曲部:15b
第3屈曲部:15c
エッジ部(自由端部):15d,150d
Claims (7)
- 略円環状の外コアと、
前記外コアの内側に配置される内コアと、を有するステータコア、及び、
周囲に巻線が巻回される筒体部と、
その筒体部から立ち上がるように形成され、複数の屈曲部と自由端部とを有する鍔部と、を有するボビン、
を有し、
前記内コアは、前記外コアの円中心から見て外側に向けて等ピッチで放射状に突出すると共にその外側端部が前記外コアの内周面に当接するティースを有し、
前記筒体部は、前記鍔部が外向きとなるように前記ティースに挿入され、
前記複数の屈曲部は、前記筒体部と前記鍔部との間に形成された第1屈曲部と、
前記第1屈曲部より自由端部側に形成された第2屈曲部とを含み、
前記外コアの内周面に、内側に突出する突起が形成され、
前記突起が、前記ティースの外側端部の両側であって、前記ボビンの前記第1屈曲部と前記第2屈曲部との間に位置しており、
前記第2屈曲部は、前記外コアに向かって屈曲しているステータ。 - 前記第2屈曲部における前記ボビンの肉厚は、前記第1屈曲部における前記ボビンの肉厚と略同じである、請求項1に記載のステータ。
- 前記鍔部には、前記第2屈曲部よりも前記自由端部側に第3屈曲部が形成されている、請求項1又は請求項2に記載のステータ。
- 前記第3屈曲部の屈曲方向は、前記第2屈曲部の屈曲方向と逆方向である、請求項3に記載のステータ。
- 前記第3屈曲部における前記ボビンの肉厚は、前記第1屈曲部における前記ボビンの肉厚と略同じである、請求項3又は請求項4に記載のステータ。
- 前記ボビンは、前記第3屈曲部よりも前記自由端部側において、前記ティースの外側端部よりも前記外コアの円中心から遠い側に位置している、請求項3から請求項5のうちいずれか1項に記載のステータ。
- 請求項1から請求項6のうちいずれか1項に記載のステータと、 前記外コアの外側又は前記内コアの内側に配置され、前記円中心回りに回転可能なロータと、 を有する回転電機。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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