JP5986774B2 - 回転電機 - Google Patents

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本発明は、電動機又は発電機として動作する回転電機に関する。
従来から、回転電機の一例として、円環状に形成されたステータ(固定子)と、該ステータの中心部に回転自在に挿入されるロータ(回転子)とを有し、前記ステータに装着された巻線によって回転磁界を発生させ、前記ロータを回転させる電動機が知られている。
近年、分割された導体(以下、分割導体という)をステータコアのスロットに軸方向から挿入し、前記ステータコアの端面側で前記分割導体の端部同士を接続することにより、巻線を形成する構造のものが提案されている。
上述した回転電機のステータでは、例えば、特許文献1に開示されているように、ステータコアのスロットに対して軸方向の一方側から、分割導体として固定子コイルを構成する略U字状のコイル片を挿入し、軸方向の他方側に延出したコイル片の開放端部同士をはんだや溶接等で結合し、さらに、U相、V相、W相のコイルを構成する4ターンのコイル間の渡りを結線するための接続個所をフロント側の1ヵ所に集約する構成もある。
特開2001−169491号公報
しかしながら、上述した特許文献1に係る回転電機では、分割導体をステータコアのスロットに挿入した後で、分割導体端部の成形工程や分割導体端部間の接合工程を営む製造方法を採用しているため、分割導体を含む巻線の装着に必要な設備が大型化したり、製造工程が煩雑となり、しかも生産効率もさほど向上しない。また、ステータコアの外部(端面側)に、分割導体端部同士を接合する渡り部が設けられるが、この渡り部には溶接等の接合処理が施されるために、渡り部の軸方向の長さが増大し、その結果、ステータ自体が大型化する不都合がある。
また、巻線として成形した後の分割導体は、その形状を安定的に維持することが難しく、従って、分割導体端部間の接合に困難な場合があり、これによって、分割導体端部間の接合部に導通不良や絶縁不良が生じる懸念がある。
本発明は、前記の課題を考慮してなされたものであり、分割導体の構造を改良すると共に、渡り部の軸方向の長さを低減することにより、小型化に適し、分割導体と渡り部との接合が容易であり、品質が向上した回転電機を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、円環状に形成されたステータと、前記ステータの中心部に回転自在に挿入されるロータと、からなる回転電機であって、前記ステータは、径方向に突出して形成された複数のティースを有する円環状のステータコアと、隣り合う前記ティース間のスロットに装着される巻線と、を備え、前記巻線は、前記ステータコアの軸方向に沿う一端面側及び他端面側から前記スロットに対してそれぞれ挿入される第1と第2の分割導体からなり、前記第1と第2の分割導体の端部は、相互に接合可能な形状を有する第1と第2接合部をそれぞれ備え、前記第1接合部が凹形状で、前記第2接合部が該第1接合部に挿入可能な凸形状で形成され、相互に接合された前記第1と第2接合部は、前記スロットの内部に収納され、前記ステータコアは、第1ステータコアと、前記第1ステータコアより多数に分割された分割コアからなる第2ステータコアとからなり、前記第1ステータコアと前記第2ステータコアとは同軸上に積層され、前記ティースは、前記第1ステータコアにおいて径方向に突出して形成された第1ティースと、前記第2ステータコアにおいて径方向に突出して形成された第2ティースとからなり、前記第1ティースの内周端部には周方向の両側に突出する突起部が形成され、前記ステータコアの内周面を形成する前記第2ティースの周方向の幅が、前記第1ティースの周方向の幅よりも小さく設定されると共に、前記第1接合部と前記第2接合部とは、隣り合う前記第2ティース間に収納配置されることを特徴とする。
本発明によれば、第1と第2の分割導体の端部に、相互に接合可能な形状を有する第1と第2の接合部をそれぞれ備え、前記第1と第2の分割導体を異なる方向から同一のスロットへと挿入して、前記第1と第2の接合部を相互に接合した状態で前記スロット内に収納し、前記第1と第2の分割導体からなる巻線が構成されている。
従って、第1と第2の分割導体を簡単な構造で接合して巻線を形成することができ、また、第1と第2の分割導体をスロット内で接合することができるため、巻線の渡り部の高さを低減することができる。
また、ステータコアは、第1ステータコアと、前記第1ステータコアより多数に分割された分割コアからなる第2ステータコアとからなり、前記第1ステータコアと前記第2ステータコアとは同軸上に積層され、ティースは、前記第1ステータコアにおいて径方向に突出して形成された第1ティースと、前記第2ステータコアにおいて径方向に突出して形成された第2ティースとからなり、第1接合部と第2接合部とは、隣り合う前記第2ティース間に収納配置されるとよい。
さらに、ステータコアの内周面を形成する前記第2ティースの周方向の幅を、前記第1ティースの周方向の幅よりも小さく設定することにより、巻線を損傷することなく分割コアを外周側から挿入して第2ステータコアを形成することができる。
さらにまた、分割コアを、1つ又は2つの第2ティースを含んで形成することにより、分割コアを巻線に接触させることなく組み付けることができる。
またさらに、第1ステータコアの軸方向の厚さを、第2ステータコアの軸方向の厚さよりも大きく設定することにより、複数の分割コアからなる第2ステータコアに対して第1ステータコアの体積が大きくなるため、ステータとロータとの磁束の受け渡し効率を向上させることができる。
また、ステータコアに2つの第1ステータコアを備え、第2ステータコアを軸方向において前記2つの第1ステータコアの間に配設することにより、ステータコアの軸方向の両側で略対称的に磁束を発生させることができるため、ロータとシャフトとの間で安定した回転力が伝達される。これにより、回転電機に生じる軸方向荷重を抑えると共に、シャフトのねじれを防止することができる。さらに、回転電機の軸受耐久性を向上したり、駆動音を抑制することもできる。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
すなわち、第1と第2の分割導体の端部に、相互に接合可能な形状を有する第1と第2の接合部をそれぞれ備え、前記第1と第2の分割導体をそれぞれステータコアの一端面側及び他端面側から同一のスロットへと挿入し、接合された前記第1と第2の接合部が前記スロットに収納されるため、第1と第2の分割導体を簡単な構造で接合して巻線を形成することができ、これにより、第1と第2の分割導体の接合処理における導通不良や絶縁不良を防止することができる。また、第1と第2の分割導体をスロット内で接合するため、巻線の渡り部の高さを低減することができ、これにより、ステータを小型化することができる。
本発明の実施の形態に係る回転電機の外観斜視図である。 図1の回転電機を構成するステータの分割導体結合前の状態の一部省略拡大斜視図である。 ステータに波重ね巻きで装着される巻線を示す概念図である。 図4Aは、第1分割導体を第1ステータコアに装着した状態を示す、径方向に沿った一部省略断面図であり、図4Bは、第1、第2分割導体を接合した状態を示す径方向に沿った一部省略断面図であり、図4Cは、第2ステータコアを装着してステータを形成した状態を示す、図1のIVC−IVC線に沿った一部省略断面図である。 回転電機を構成するステータの変形例を示す径方向に沿った断面図である。
本発明に係る回転電機について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係る電動機を示す。この電動機10は、円環状に形成されると共に、該電動機10に固定されるステータ11と、該ステータ11の中心部に回転自在に挿入されるロータ12と、前記ロータ12の中心部に取り付けられると共に、前記ロータ12の回転軸となるシャフト13とを備える。
ステータ11は、図1に示されるように、円環状のステータコア14と、巻線(導電部材)16とから構成される。前記ステータコア14は、該ステータコア14の内径方向(以下、内径方向という)に等間隔に突出する複数のティース15を有し、前記巻線16は前記ティース15に図示しない絶縁紙を介して巻回される。
ステータコア14は、一体的に形成された第1ステータコア14aと、前記第1ステータコア14aに同軸上に積層される複数の分割コア18からなる第2ステータコア14bとから構成される。前記第1ステータコア14aと前記第2ステータコア14bとは、例えば、端面板(図示せず)を用いてスタッドボルトで一体的に結合され、又は、加締め、圧入等のいずれかの方法によって一体的に結合される。
第1ステータコア14aと第2ステータコア14bとは、ステータコア14の周方向(以下、周方向という)に沿って略同一の断面形状を有し、一方、前記ステータコア14の軸方向(矢印A1、A2方向)では、第1ステータコア14aは、第2ステータコア14bよりも軸方向の厚さが大きく形成されている。すなわち、第1ステータコア14aは、第2ステータコア14bよりも全体として大きな体積を有する。
第1ステータコア14aは、内径方向に等間隔に突出する複数の第1ティース15aを有する。前記第1ステータコア14aは、複数の円環状の珪素鋼板等の磁性体からなる薄板を積層し、周方向に等間隔離間した複数の加締めピン(図示せず)によって軸方向A1、A2に加締めることで一体的に形成される。
なお、第1ステータコア14aは、第2ステータコア14bの分割コア18よりも少数の他の分割コアを周方向に結合して形成されるようにしてもよい。
第2ステータコア14bは、内径方向に等間隔に突出する複数の第2ティース15bを有し、前記第2ステータコア14bを構成する分割コア18には、1つ又は2つの前記第2ティース15bが設けられる。前記分割コア18は、複数の珪素鋼板等の磁性体からなる薄板を積層し、加締めピン(図示せず)によって軸方向A1、A2に加締めることで一体的に形成される。
ティース15は、第1ステータコア14aの第1ティース15aと第2ステータコア14bの第2ティース15bとを積層して形成される。前記第1ティース15aと前記第2ティース15bとは、周方向に沿って略同一の断面形状を有するが、内径方向で前記第1ティース15aが終端する位置に周方向の両側に突出する突起部(鍔部)20が形成されている。すなわち、第2ステータコア14bの内周面を形成する前記第2ティース15bの端面22bの周方向の幅は、第1ステータコア14aの内周面を形成する前記第1ティース15aの端面22aの周方向の幅よりも小さく設定される。
隣り合うティース15の対向面の間にスロット24が形成され、このスロット24の内部に巻線16の一部が収納される。前記スロット24は、周方向に沿って等間隔に複数設けられる。前記スロット24は、図2から容易に諒解されるように、軸方向A1、A2に沿って貫通しており、ステータコア14の内周壁で開口して前記軸方向A1、A2に延在する開口部26を有する。
巻線16は、本実施の形態では、図1に示されるように、U相と、V相と、W相との三相交流でそれぞれ回転磁界を発生させるU相巻線16aと、V相巻線16bと、W相巻線16cとを備える。
U相巻線16aは、例えば、波巻きでティース15に巻回されて3つおきにスロット24に収納される。図示を省略するが、V相巻線16b及びW相巻線16cも、前記U相巻線16aと同様に、波巻きでティース15に巻回されて3つおきにスロット24に収納される。なお、U相巻線16a、V相巻線16b及びW相巻線16cは、波重ね巻き(図3参照)等の他の巻き方で構成されてもよい。
このU相巻線16aは、図1及び図2に示されるように、ステータコア14の一端面(第1ステータコア14a側)からスロット24に挿入される複数の第1分割導体28と、前記ステータコア14の他端面(第2ステータコア14b側)から前記スロット24に挿入される複数の第2分割導体30とから構成される。前記U相巻線16aは、前記第1分割導体28と前記第2分割導体30とが交互に連結されることで無端状(図示せず)に形成される。V相巻線16b及びW相巻線16cも、図示しないが、U相巻線16aと同様に、複数の第1分割導体28と複数の第2分割導体30とから無端状に形成される。
第1分割導体28と第2分割導体30とは、例えば、断面長方形状の平角導板が折曲された略U字形状に形成される。第1分割導体28は、図2に示されるように、一対の直線部28a、28bと、該直線部28a、28bの一端部同士を接続する曲線部28cとから構成され、該直線部28a、28bの他端部は第1接合部32を備える。同様にして、第2分割導体30は、一対の直線部30a、30bと、該直線部30a、30bの一端部同士を接続する曲線部30cとから構成され、該直線部30a、30bの他端部は第2接合部34を備える。
第1分割導体28の一方の直線部28aと他方の直線部28bとは、互いに所定間隔離間して略平行に形成される。同様にして、第2分割導体30の一方の直線部30aと他方の直線部30bとは、互いに所定間隔離間して略平行に形成される。また、第1分割導体28の直線部28a(28b)と第2分割導体30の直線部30a(30b)との長さの合計値は、少なくともステータコア14の軸方向A1、A2の厚さ、すなわち、スロット24の前記軸方向A1、A2の長さよりも大きく設定される。
なお、第1分割導体28の直線部28a、28bの長さは、第1ステータコア14aの軸方向A1、A2の厚さよりも大きく、且つ、ステータコア14の軸方向A1、A2の長さよりも小さく設定されるとよい。一方、第2分割導体30の直線部30a、30bの長さは、第2ステータコア14bの軸方向A1、A2の厚さよりも小さく設定されるとよい。
また、第1分割導体28の第1接合部32と、第2分割導体30の第2接合部34とは、相互に接合可能で、且つ、スロット24に挿入可能な形状を有する。例えば、図2に示されるように、第1接合部32が凹形状を有すると共に、第2接合部34が凸形状を有することで、両者が接合可能となる。勿論、第1接合部32が凸形状で、第2接合部34が凹形状であってもよい。なお、第1接合部32を含む第1分割導体28の断面形状と第2接合部34を含む第2分割導体30の断面形状とは、略同一の外径で形成されるとよい。
本発明の実施の形態に係る電動機10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に該電動機10のステータ11に巻線16が装着される巻線装着方法について、図4A〜図4Cを参照しながら説明する。
先ず、図4Aに示されるように、第1分割導体28を軸方向A1に沿って第1ステータコア14aの第1ティース15a間(スロット24)に挿入する。このとき、前記第1分割導体28の第1接合部32を含む端部が前記第1ステータコア14aから軸方向A1側に露呈される。なお、前記第1分割導体28の端部が露呈される長さは、第2ステータコア14bの軸方向A1、A2の厚さよりも小さく設定される。
この第1分割導体28に対して、第2分割導体30を軸方向A2に沿って配設し、このとき、図4Bに示されるように、第1接合部32と第2接合部34とを相互に接合することにより、第1分割導体28と第2分割導体30とが相互に接合される。
このようにして、複数の第1分割導体28と複数の第2分割導体30とが第1ステータコア14aに装着されることで、U相巻線16a、V相巻線16b及びW相巻線16cが形成され、前記U相巻線16a、前記V相巻線16b及び前記W相巻線16cからなる巻線16が第1ステータコア14aのみに組み付けられた状態となる。
また、接合された第1接合部32と第2接合部34とは、第1ステータコア14aから軸方向A1側に露呈され、その露呈される長さは、第2ステータコア14bの軸方向A1、A2の厚さよりも小さく設定される。
次に、第1ステータコア14aの軸方向A1側の端面上で、複数の分割コア18をステータコア14の外径側から内径方向へと配設する(図4B、図4C参照)。このとき、分割コア18の第2ティース15bの端面22bを前記内径方向に向けると共に、該第2ティース15bを、第1ステータコア14aで周方向に隣り合う巻線16間に挿入する。
この第2ティース15bは、巻線16で接合されている第1分割導体28の第1接合部32と第2分割導体30の第2接合部34とに隣接する。これにより、第1接合部32及び第2接合部34は、前記第2ティース15b間に収納され、すなわち、スロット24内に収納される。
このようにして、第1ステータコア14aの軸方向A1側の端面上に複数の分割コア18が配設され、前記複数の分割コア18を一体的に結合することにより、第2ステータコア14bが形成される(図1参照)。すなわち、前記第2ステータコア14bは、前記第1ステータコア14aと積層された状態となる。
さらに、巻線16が装着された状態の第1ステータコア14aと第2ステータコア14bとを結合することによりステータコア14が形成され、すなわち、前記巻線16が装着されたステータ11が構成される。
以上のように、本実施の形態では、相互に接合可能で、且つ、スロット24に挿入可能な形状を有する第1接合部32と第2接合部34とを、第1分割導体28と第2分割導体30との端部にそれぞれ備え、前記第1分割導体28と前記第2分割導体30とが、ステータコア14の両端面側からそれぞれ配設されて同一のスロット24へと挿入される。前記第1接合部32と前記第2接合部34とが前記スロット24内で接合され、前記第1分割導体28と前記第2分割導体30からなる巻線16が形成される。
これにより、第1分割導体28と第2分割導体30とを、簡単な構造で、且つ、容易に接合し、巻線16を形成することができる。また、前記第1分割導体28と前記第2分割導体30とをスロット24の内部で接合することができるため、前記巻線16の渡り部の軸方向A1、A2の長さを低減することができる。さらに、前記巻線16が装着されるステータ11を、シンプルな形状で、且つ、小型に構成することができる。
また、本実施の形態では、ステータコア14を、一体的に形成された第1ステータコア14aと、複数の分割コア18からなる第2ステータコア14bとで構成し、第1分割導体28の第1接合部32と第2分割導体30の第2接合部34とが、第2ステータコア14bの第2ティース15b間に配置されている。さらに、前記第1ステータコア14aの第1ティース15aの端部にのみ、周方向の両側に突出した突起部20が形成されるため、前記第2ティース15bの端部の周方向の幅は、前記第1ティース15aの端部の周方向の幅よりも小さく設定されている。
これにより、第1分割導体28と第2分割導体30とからなる巻線16を第1ステータコア14aに組み付けることで、前記巻線16の形状が径方向に安定的に維持される。また、第2ティース15b間の周方向の間隔が大きいため、巻線16を損傷することなく、分割コア18を外周側から挿入して第2ステータコア14bを形成することができる。従って、導通不良や絶縁不良を生じることなく巻線16を装着することができる。
さらに、第1ステータコア14aの軸方向A1、A2の厚さを、第2ステータコア14bよりも大きくすることで、第1ステータコア14aは、第2ステータコア14bよりも大きな体積で形成される。
この体積の大きな第1ステータコア14aによって、ステータ11とロータ12との磁束の受け渡し効率を向上させることができる。
なお、本実施の形態の電動機10では、第1ステータコア14aは、ロータ12の回転数を検出する図示しない回転センサが配置される側に配設されるとよい。これにより、電動機10から漏出する磁束の回転センサへの侵入を防止し、回転センサで生じるノイズを軽減することができる。
また、上述した実施の形態では、1つの第1ステータコア14aと、1つの第2ステータコア14bとを積層してステータコア14とする構成としているが、この構成に限定されるものではない。
例えば、図5に示される変形例に係るステータ111のように、第1ステータコア14aと、前記第1ステータコア14aと同一形状で形成される第1ステータコア114aとの間に、1つの第2ステータコア14bを配設して、これらを積層してステータコア114とする構成としてもよい。
このステータ111に装着される巻線116は、第1分割導体28と第2分割導体130とからなり、該第2分割導体130は、上述した第2分割導体130と略同一形状を有し、一方、前記第1分割導体28の直線部28a、28bと同じ長さの直線部130a、130bを有する。
ステータ111の巻線116の装着方法としては、例えば、上述した実施の形態と同様にして、先ず、第1分割導体28を、軸方向A1に沿って第1ステータコア14aに組み付け、一方、第2分割導体130を、軸方向A2に沿って第1ステータコア114aに組み付ける。
次に、第1分割導体28の第1接合部32と、第2分割導体130に設けられた第2接合部134とを接合して巻線116が形成される。
その後、複数の分割コア18を、ステータコア14の外径側から内径方向に向けて第1ステータコア14aと第1ステータコア114aとの間に配設し、第1分割導体28の第1接合部32と第2分割導体130の第2接合部134とが、第2ステータコア14bの第2ティース15b間に配設される。
さらに、巻線116が装着された状態の第1ステータコア14a、第1ステータコア114aと第2ステータコア14bとを結合することによりステータコア114が形成され、すなわち、前記巻線116が装着されたステータ111が構成される。
以上のように、変形例に係るステータ111では、第2ステータコア14bの軸方向A1、A2の両側に、一体的に形成された第1ステータコア14a、114aを配設している。そのため、ステータコア114の軸方向A1、A2の両側で略対称的に磁束を発生させることができるため、ロータ12からシャフト13へと安定した回転が伝達される。これにより、前記電動機10に生じる軸方向荷重を抑えると共に、前記シャフト13のねじれを防止することができる。さらに、前記電動機10の軸受耐久性を向上したり、駆動音を抑制することもできる。
また、ステータ111とロータ12との間のエアギャップにより発生する風切音は、一体的に形成された第1ステータコア14a、114aでは小さくなるため、前記ステータ111全体として風切音を抑制することができる。
なお、上述した実施の形態では、ステータ11、111は、一体的に形成された第1ステータコア14aに巻線16を装着した後で、複数の分割コア18からなる第2ステータコア14bを組み付ける構成としているが、この構成に限定されるものではない。
例えば、図示しないが、第1分割導体28の直線部28a、28bの長さを、一体的に形成されたステータコア14の軸方向A1、A2の厚さよりも大きく設定し、この第1分割導体28を、軸方向A1に沿ってステータコア14の一端面からスロット24に挿入する。このとき、前記第1分割導体28の第1接合部32を含む端部が、前記ステータコア14の他端面から露呈する。ここで、前記第1接合部32に対して、第2分割導体30の第2接合部34を接合する。
このようにして、複数の第1分割導体28と複数の第2分割導体30とがステータコア14に装着されることで巻線16の装着が完了した後、該巻線16に対してステータコア14を軸方向A1へとスライド(移動)させる。これにより、第1分割導体28と第2分割導体30との接合部分、すなわち、第1接合部32と第2接合部34とを、前記ステータコア14のスロット24内に収納することができる。
本実施の形態に例示される構成は、発電機にも適用されることは勿論である。
なお、本発明に係る回転電機は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…電動機 11、111…ステータ
12…ロータ 13…シャフト
14、114…ステータコア 14a、114a…第1ステータコア
14b…第2ステータコア 15…ティース
15a…第1ティース 15b…第2ティース
16、116…巻線 18…分割コア
20…突起部 22a、22b…端面
24…スロット 26…開口部
28…第1分割導体 30、130…第2分割導体
28a、28b、30a、30b、130a、130b…直線部
28c、30c…曲線部 32…第1接合部
34、134…第2接合部

Claims (4)

  1. 円環状に形成されたステータと、
    前記ステータの中心部に回転自在に挿入されるロータと、
    からなる回転電機であって、
    前記ステータは、
    径方向に突出して形成された複数のティースを有する円環状のステータコアと、
    隣り合う前記ティース間のスロットに装着される巻線と、
    を備え、
    前記巻線は、前記ステータコアの軸方向に沿う一端面側及び他端面側から前記スロットに対してそれぞれ挿入される第1と第2の分割導体からなり、
    前記第1と第2の分割導体の端部は、相互に接合可能な形状を有する第1と第2接合部をそれぞれ備え、
    前記第1接合部が凹形状で、前記第2接合部が該第1接合部に挿入可能な凸形状で形成され、相互に接合された前記第1と第2接合部は、前記スロットの内部に収納され
    前記ステータコアは、第1ステータコアと、前記第1ステータコアより多数に分割された分割コアからなる第2ステータコアとからなり、前記第1ステータコアと前記第2ステータコアとは同軸上に積層され、
    前記ティースは、前記第1ステータコアにおいて径方向に突出して形成された第1ティースと、前記第2ステータコアにおいて径方向に突出して形成された第2ティースとからなり、前記第1ティースの内周端部には周方向の両側に突出する突起部が形成され、前記ステータコアの内周面を形成する前記第2ティースの周方向の幅が、前記第1ティースの周方向の幅よりも小さく設定されると共に、
    前記第1接合部と前記第2接合部とは、隣り合う前記第2ティース間に収納配置されることを特徴とする回転電機。
  2. 請求項1記載の回転電機であって、
    前記分割コアは、1つ又は2つの前記第2ティースを含んで形成されることを特徴とする回転電機。
  3. 請求項1又は2記載の回転電機であって、
    前記第1ステータコアの軸方向の厚さは、前記第2ステータコアの軸方向の厚さよりも大きく設定されることを特徴とする回転電機。
  4. 請求項のいずれか1項に記載の回転電機であって、
    前記ステータコアは、2つの前記第1ステータコアを備え、
    前記第2ステータコアは、前記軸方向において前記2つの第1ステータコアの間に配設されることを特徴とする回転電機。
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