JP2011223652A - 回転電機巻線及び回転電機構成部材 - Google Patents

回転電機巻線及び回転電機構成部材 Download PDF

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Abstract

【課題】回転電機巻線において、巻線の配置空間での導体占積率を向上させるとともに、巻線を設ける回転電機の製造を容易に行えるようにすることである。
【解決手段】回転電機巻線であるロータ巻線28は、1層の断面が矩形の角線で、全体を波状に形成した導体素線を含み、ロータ18に波巻き形状に配置して単相の巻線として使用する。また、ロータ巻線28は、ロータコア20の径方向外側に複数周回巻き付けることにより、複数層積層させることもできる。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転電機のステータまたはロータに設けられる回転電機巻線及びステータまたはロータとして使用する回転電機構成部材に関する。
従来から、モータまたは発電機である回転電機において、ステータとロータとの少なくとも一方に巻線を設ける構造が知られている。例えば、特許文献1には、図14に略図で示す回転電機が記載されている。図14に示す回転電機10では、ステータ12において、ステータコア14に集中巻きで3相のステータ巻線16u、16v、16wを巻装し、ステータ巻線16u、16v、16wに交流電流を流すことで高調波成分を含む回転磁界を生成する。また、ロータ18は、回転軸19に固定しており、ロータコア20にロータ巻線22a、22bを巻装し、ロータ巻線22a、22bを整流素子であるダイオード24a、24bにより短絡している。ダイオード24a、24bは、誘導起電力の発生にともなってロータ巻線22a、22bに励起される誘導電流を整流する。ロータコア20は、ロータ巻線22a、22bに整流された電流が流れることで突極26を磁化させ、磁極が固定された磁石として機能する。周方向に隣接する突極26同士で磁化方向は逆になっている。また、ロータ巻線22a、22bは、各突極26に短節巻きで巻装し、各突極26に巻装したロータ巻線22a、22bにおいて、ロータ18の回転軸まわりの周方向に関する幅は、電気角で180度に相当する幅よりも小さくしている。
このような特許文献1に記載された回転電機によれば、例えば3相のステータ巻線16u、16v、16wに3相の交流電流を流すことで、ステータ12に回転磁界が生成され、回転磁界がロータ18に作用するので、これに応じてロータ18の突極26がステータ12の回転磁界に吸引され、ロータ18が回転磁界に同期してリラクタンストルクにより回転駆動する。また、回転磁界がロータ巻線22a、22bに鎖交すると、各ロータ巻線22a、22bには、空間高調波成分によりロータ18の基本波成分の回転周波数と異なる周波数の磁束変動が生じる。この磁束によって各ロータ巻線22a、22bに誘導起電力が発生する。そして、整流された電流がロータ巻線22a、22bに流れるのに応じて各突極26が磁化し、回転磁界と相互作用して、吸引及び反発作用が生じる。このため、ロータ18に磁石トルクに相当するトルクを作用させることができる。また、ロータ巻線22a、22bに誘導電流を効率よく発生することができ、ロータ18に作用するトルクを効率よく増大させることができる。
なお、本発明に関連する先行技術文献として、特許文献1の他に特許文献2がある。
特開2009−112091号公報 特開2000−69700号公報
ただし、特許文献1に記載された回転電機のステータ12またはロータ18に設けられた巻線の場合、断面丸形のエナメル線等の導体(丸線)により構成すると、複数本の導体を配置したスロット部で空間に占める導体の面積である導体占積率を大きくする面から改良の余地がある。
これに対して、特許文献2には、複数相のコイル導体を波巻きして重ねてなる多相波巻き巻線を、スロットに三相二層型で巻装することが記載されている。各相のコイル導体のスロット両側のコイルエンドに位置する渡り導体部に、径方向に渡り導体部の厚さだけ段差をそれぞれ設けている。そして各相のコイル導体で同一形状に塑性変形された渡り導体部を周方向に順次ずらして配置することで径方向寸法が小さくなるコイルエンドを作成できるとされている。また、断面長方形の角形導体を用いても丸線を用いてもよいとされている。また、プレス成形などで各相のコイル導体を作製するとされている。
ただし、特許文献2に記載された多相波巻き巻線の場合、多相分を分布巻きでスロットに設けているので、巻き方が複雑になり、しかもそれぞれの渡り導体部に段差を設ける複雑な加工が必要になる。また、段差を設けない場合でもコイルエンドで複数相の導体が交差する場合には曲げ加工が必要となる可能性があり、やはり複雑な加工が必要になる等、製造を容易に行えない可能性がある。
本発明の目的は、回転電機巻線及び回転電機構成部材において、巻線の配置空間での導体占積率を向上させるとともに、巻線を設ける回転電機の製造を容易に行えるようにすることである。
本発明のうち、第1の発明に係る回転電機巻線は、回転電機のステータまたはロータに設けられる回転電機巻線であって、1層の断面が矩形の角線で、全体を波状に形成した導体素線を含み、ステータまたはロータに波巻き形状に配置して単相の巻線として使用することを特徴とする回転電機巻線である。
第1の発明に係る回転電機巻線によれば、角線の導体素線を含むことにより巻線の配置空間での導体占積率を向上できるとともに、ステータまたはロータに波巻き形状に配置して単相の巻線として使用するので、複数相の巻線を分布巻きで設ける場合と異なり、コイルエンドで複雑な曲げ加工や段差形成の加工を行う必要がなくなり、巻線を設ける回転電機の製造を容易に行える。また、導体素線を金属板のプレス加工やレーザ加工により構成する場合には、更なる製造の容易化を図れる。また、波巻き形状に構成するので、巻線の接続点の減少によりコストを低減できる。
また、本発明のうち、第2の発明に係る回転電機構成部材は、第1の発明に係る回転電機巻線と、回転電機巻線を配置するコア部材とを備え、ステータまたはロータとして使用する。
また、第2の発明に係る回転電機構成部材において、好ましくは、コア部材は、コアまたは軸であり、回転電機巻線は、コア部材の径方向外側に複数周回巻き付けることにより、複数層積層させている。
上記構成によれば、溶接部等の接続部の数を減少でき、製造をさらに容易に行えるとともに、回転電機構成部材をロータとする場合には、使用時に作用する遠心力に対して強度確保を図れる。
また、本発明のうち、第3の発明に係る回転電機構成部材は、回転電機巻線と、回転電機巻線を配置するコア部材とを備え、ロータとして使用する回転電機構成部材であって、回転電機巻線は、コア部材に設けた複数のティースの根元側に波巻き形状に配置された根元側巻線と、複数のティースの先端側に波巻き形状に配置された先端側巻線とを含み、根元側巻線は、単相巻線であり、先端側巻線は、それぞれ波状に形成された第1導体及び第2導体を含み、第1、第2導体の接続部を根元側ロータ巻線に接続しており、さらに、第1導体と第2導体とのそれぞれに、励起された誘導電流を整流するように接続された整流素子を備え、根元側巻線は、第1の発明に係る回転電機巻線であることを特徴とする回転電機構成部材である。
上記構成によれば、先端側巻線に主にステータからの磁界を受け誘導電流を励起する機能を持たせ、根元側巻線に主に誘導電流により磁界を生成する機能を持たせることができる。このため、製造の容易化と導体占積率の向上とを図れる構造で、コア部材先端側でのロータの回転に伴う遠心力の作用にかかわらず先端側巻線の外側への変位を規制する構造をなくすかまたは小さくでき、性能向上と遠心力に対する強度向上との両立を図れる。また、先端側巻線または根元側巻線を、コア部材の径方向外側に複数周回巻き付けることにより、複数層積層させることにより構成した場合には、溶接部等の接続部の減少を図れ、製造をさらに容易に行える。また、コイルエンド部の重なりが最大2相分となるため、コイルエンドの径方向長さを小さくできる。
また、第3の発明に係る回転電機構成部材において、好ましくは、さらに、第1導体及び第2導体は、それぞれ断面が矩形の角線の導体素線であって、全体を波状に形成した導体素線を含む。
また、第3の発明に係る回転電機構成部材において、好ましくは、第1導体は、1層の断面が矩形の角線で全体を波状に形成した導体素線を長さ方向全長にわたって幅方向中間部で絶縁部を介して2に分離することにより構成される2の分割導体素線の一方の分割導体素線を含み、第2導体は、2の分割導体素線の他方の分割導体素線を含む。
また、本発明のうち、第4の発明に係る回転電機巻線は、回転電機のステータまたはロータに設けられる回転電機巻線であって、1層の断面が矩形の角線で全体を波状に形成した導体素線を長さ方向全長にわたって幅方向中間部で絶縁部を介して2に分離することにより構成される2の分割導体素線の一方の分割導体素線を含む第1導体と、2の分割導体素線の他方の分割導体素線を含む第2導体とを備え、ステータまたはロータに波巻き形状に配置して2相の集中巻きの巻線として使用することを特徴とする回転電機巻線である。
第4の発明に係る回転電機巻線によれば、それぞれ角線の分割導体素線を含む第1導体及び第2導体を備えることにより巻線の配置空間での導体占積率を向上できる。また、2の分割導体素線は、波状に形成した導体素線を長さ方向全長にわたって幅方向中間部で絶縁部を介して分離することにより構成され、ステータまたはロータに波巻き形状に配置して2相の集中巻きの巻線として使用するので、複数相の巻線を分布巻きで設ける場合と異なり、コイルエンドで複雑な曲げ加工や段差形成の加工を行う必要がなくなり、巻線を設ける回転電機の製造を容易に行える。また、導体素線を金属板のプレス加工やレーザ加工により構成する場合には、更なる製造の容易化を図れる。また、コイルエンドで2相の巻線となる第1導体及び第2導体が異なる相で径方向に重ならないので、コイルエンドの径方向長さを小さくできる。また、波巻き形状に構成するので、巻線の接続点の減少によりコストを低減できる。
また、本発明のうち、第5の発明に係る回転電機巻線は、回転電機のステータまたはロータに設けられる回転電機巻線であって、それぞれ1層の断面が矩形の角線で、全体を波状に形成した1相分の導体素線を含む第1導体及び第2導体を備え、第1導体及び第2導体は、径方向に分かれて配置するとともに、第1導体と第2導体との波形の位相を180度ずらせて、ステータまたはロータに集中巻きの波巻き形状に配置して2相の集中巻きの巻線として使用することを特徴とする回転電機巻線である。
第5の発明に係る回転電機巻線によれば、2相巻線として使用する第1導体及び第2導体が角線の導体素線を含むことにより巻線の配置空間での導体占積率を向上できる。また、第1導体及び第2導体は、ステータまたはロータに集中巻きの波巻き形状に配置して使用するので、複数相の巻線を分布巻きで設ける場合と異なり、コイルエンドで複雑な曲げ加工や段差形成の加工を行う必要がなくなり、巻線を設ける回転電機の製造を容易に行える。また、導体素線を金属板のプレス加工やレーザ加工により構成する場合には、更なる製造の容易化を図れる。また、コイルエンドで2相の巻線がステータまたはロータの軸方向に重ならないので、コイルエンドの軸方向長さを小さくできる。また、波巻き形状に構成するので、巻線の接続点の減少によりコストを低減できる。
また、第6の発明に係る回転電機構成部材は、第4または第5の発明に係る回転電機巻線と、回転電機巻線を配置するコア部材とを備え、ステータまたはロータとして使用することを特徴とする回転電機構成部材である。
また、第6の発明に係る回転電機構成部材において、好ましくは、コア部材は、コアまたは軸であり、回転電機巻線は、コア部材の径方向外側に複数周回巻き付けることにより、複数層積層させている。
上記構成によれば、溶接部等の接続部の数を減少でき、製造をさらに容易に行えるとともに、回転電機構成部材をロータとする場合には、使用時に作用する遠心力に対して強度確保を図れる。
また、第7の発明に係る回転電機構成部材は、回転電機巻線と、回転電機巻線を配置するコア部材とを備え、ロータとして使用する回転電機構成部材であって、回転電機巻線は、コア部材に設けた複数のティースの根元側に波巻き形状に配置された根元側巻線と、複数のティースの先端側に波巻き形状に配置された先端側巻線とを含み、根元側巻線は、単相巻線であり、先端側巻線は、それぞれ波状に形成された第1導体及び第2導体を含み、第1、第2導体の接続部を根元側ロータ巻線に接続しており、さらに、第1導体と第2導体とのそれぞれに、励起された誘導電流を整流するように接続された整流素子を備え、先端側巻線は、第4または第5の発明に係る回転電機巻線であることを特徴とする回転電機構成部材である。
上記構成によれば、先端側巻線に主にステータからの磁界を受け誘導電流を励起する機能を持たせ、根元側巻線に主に誘導電流により磁界を生成する機能を持たせることができる。このため、製造の容易化と導体占積率の向上とを図れる構造で、コア部材先端側でのロータの回転に伴う遠心力の作用にかかわらず先端側巻線の外側への変位を規制する構造をなくすかまたは小さくでき、性能向上と遠心力に対する強度向上との両立を図れる。また、先端側巻線または根元側巻線を、コア部材の径方向外側に複数周回巻き付けることにより、複数層積層させることにより構成した場合には、溶接部等の接続部の減少を図れ、製造をさらに容易に行える。また、コイルエンド部の径方向の重なりが最大2相分となるため、コイルエンドの径方向長さを小さくできる。
本発明の回転電機巻線及び回転電機構成部材によれば、巻線の配置空間での導体占積率を向上できるとともに、巻線を設ける回転電機の製造を容易に行える。
本発明の第1の実施の形態に係る回転電機構成部材であるロータを示す略図である。 図1において、ロータの周方向を横方向に伸ばして径方向に見た図である。 ロータ巻線を1層のみとして示す、図2のA−A断面図である。 図1のロータを構成する場合に、ロータコアに導体を巻き付ける様子を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係るステータ巻線を、ステータの周方向を横方向に伸ばして径方向に見た図である。 ステータ巻線を1層のみとして示す、図5のB−B断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るステータ巻線を、ステータの周方向を横方向に伸ばして径方向に見た図である。 本発明の第4の実施の形態に係るロータを含む回転電機を示す略図である。 図8からロータのみを取り出して示す略図である。 図9においてロータ巻線の等価回路を示す図である。 第4の実施の形態における磁界の生成を説明する図である。 第4の実施の形態における磁界の生成を説明する図である。 図9において、1のティース周りでのロータ巻線配置の別例を示す略断面図である。 従来構造の回転電機を示す略図である。
[第1の発明の実施の形態]
以下、本発明の実施形態を、図面を用いて説明する。図1から図4は、本発明の第1の実施の形態を示している。図1に示すように、本実施の形態の回転電機巻線であるロータ巻線は、モータまたは発電機として使用される回転電機のロータに設けられる。図1に示すように、ロータ18は、コア部材であるロータコア20と、ロータコア20の周囲に設けた単相のロータ巻線28とを備える。ロータコア20は、外周面の周方向複数個所に突出させた突極であるティース30を設けている。ロータ18は、使用時に回転軸19に固定し、ハウジング等の固定部材に回転可能に支持する。ロータ18は、後述するステータ(図示省略)の径方向内側に対向配置し、ラジアル型の回転電機を構成する。
ロータ18の外周部に、複数のティース30に波巻きでかけ渡すように、単相のロータ巻線28を複数層積層して設けている。すなわち図2に示すように、ロータ18に設けたすべてのティース30に軸方向(図2の上下方向)片側からと他側からとに交互にかけ渡すように、ロータ巻線28を波巻き形状に配置している。図3に示すように、ロータ巻線28は、1層の断面が矩形または略矩形である平角線等の角線の、全体を波状に形成した導体素線32を含む。また、導体素線32の表面に絶縁部を設けることにより導体を構成している。
なお、導体素線32の断面形状は、長方形、正方形の矩形状の他、角部が少しだけ丸まった略矩形状であってもよい。また、導体素線32は、銅、アルミニウム、銀、鉄、金、またはそれらの合金等の導電性を有する導電性材料により構成している。
このようなロータ巻線28は、例えば次のようにして構成する。まず、平板状の導電性材料である金属板に打ち抜き等のプレス加工を施すことにより、断面矩形で全体が波形であり平板状に伸ばした形状の導体素線32(図4)を造る。このような導体素線32は、ロータコア20の隣り合うティース30の間のスロット36に挿入する直線状のスロット挿入部と、スロット挿入部に対し略直角に結合された渡り部とを有する。すなわち、導体素線32は、平行に配置された複数のスロット挿入部と、隣り合うスロット挿入部の一端同士または他端同士を、スロット挿入部に対し略直角に連結する略直線状の渡り部とを有し、渡り部はスロット挿入部の一端側と他端側とに交互に設けている。
次いで、例えば上記の導体素線32の表面に絶縁部を塗布する等により絶縁部を設けることにより導体とした後、図4に示すように、ロータコア20の径方向外側に複数周回、複数のティース30の軸方向片側からと他側からとに交互に波巻きでかけ渡すように巻き付ける。これにより、ロータコア20の径方向外側に複数層積層したロータ巻線28(図1)を構成する。そしてロータコア20に巻き付けたロータ巻線28の両端を図示しないスリップリングを介して単相の直流または交流の電源に接続することにより、ロータ巻線28を単相巻線として使用する。
この状態で、ロータ巻線28は、図2に示すように、複数のスロット36のそれぞれに直線状のスロット挿入部が挿入されるように波巻き形状に配置され、単相のロータ巻線28が構成される。また、ロータコア20の軸方向両端から外側に外れた部分に配置された渡り部により、コイルエンド38が構成される。
この場合、例えば、図2に矢印αで示す方向にロータ巻線28に電流が流れることにより、図2のP部のティース30の周囲に時計方向に電流が流れ、図2のQ部のティース30の周囲に反時計方向に電流が流れる。このため、P部とQ部とで異なる向きの磁場が形成される。
このようなロータ巻線28を含むロータ18は、一般的な3相巻線構造を有する図示しないステータの径方向内側に対向配置する。ステータは、固定のハウジング等に固定する。ステータは、ステータコアを含み、ステータコアは、内周面の周方向複数個所に突出させたティースを有する。ティースの周囲に集中巻きまたは分布巻きで3相のステータ巻線を設けている。使用時には、例えばステータ巻線に、ロータ18に同期した3相の交流電流を流すとともに、ロータ巻線28に単相の直流電流を流すことで、ロータ巻線28に界磁電流を流し、ロータ18を巻線型同期機を構成するものとして使用する。これによりロータ18が駆動される。
なお、本実施の形態では、金属板にプレス加工を施すことにより導体素線32を形成しているが、本発明はこのような構成に限定するものではない。例えば、金属板にレーザ加工を施して波状に形成した導体素線を構成することもできる。
このような回転電機巻線及び回転電機構成部材によれば、ロータ巻線28が角線の導体素線32を含むことによりロータ巻線28の配置空間での導体占積率を向上できる。これとともに、ロータ18にロータ巻線28を波巻き形状に配置して単相の巻線として使用するので、上記の特許文献2に記載された従来構造のように複数相の巻線を分布巻きで設ける場合と異なり、図2に示すようにロータ巻線28のコイルエンド38で、複数相の巻線が曲げられるように交差することがなく、複雑な曲げ加工や段差形成の加工を行う必要がなくなる。このため、ロータ巻線28を設ける回転電機の製造を容易に行える。したがって、ロータ巻線28の配置空間での導体占積率を向上できるとともに、回転電機の製造を容易に行える。
また、導体素線32を金属板のプレス加工やレーザ加工により構成する場合には、更なる製造の容易化を図れる。また、ロータ巻線28を波巻き形状に構成するので、ロータ巻線28の接続点の減少によりコストを低減できる。なお、ロータ巻線28は、1本の導体素線32により構成するものに限定するものではなく、複数本の波状に形成した導体素線の端部を溶接等により接続することにより1のロータ巻線を構成することもできる。例えば、ロータコア20に導体素線を1周分または半周分設けるごとに、次に巻き付ける別の導体素線の端部に溶接等により接続することができる。この構成の場合もロータ巻線28の接続点の減少を図れる。
なお、ロータ巻線28の両端を(ダイオード等を介さず)短絡させて、ロータ18を誘導機を構成するものとして使用することもできる。この場合もロータ巻線28には単相電流(交流電流)が流れる。また、このようにロータ巻線28を短絡する場合に、ロータ18に設けるロータ巻線28を、各層ごとに設けて配置した複数のロータ巻線28とし、各層、すなわち各周ごとのロータ巻線28で端部同士を接続してそれぞれ略環状に構成することもできる。また、ロータ巻線28は、ロータコア20の径方向外側に複数周回巻き付けることにより、複数層積層させているので、ロータ巻線28を構成するために複数の導体素線を溶接等により接続する必要がない。このため、溶接部等の接続部の数を減少でき、製造をさらに容易に行える。また、ロータ18に本発明を適用した本実施の形態では、使用時にロータ18の回転により遠心力が作用するのにもかかわらず、ロータ巻線28の外側への変位を防止できるので、遠心力に対して強度確保を図れる。
なお、本実施の形態では、ロータ巻線28をロータコア20に設けているが、本実施の形態はこれに限定するものではなく、ロータコア20の代わりに外周面が略円筒面状のロータ軸にロータ巻線28を波巻き形状に配置することもできる。この場合、例えば、ロータ軸にロータ巻線28を係止するための突起等の係止手段が設けられていればよい。この場合、ロータは、空芯にロータ巻線28を配置したのと同様になる。
また、上記では、ロータ18に角線の導体素線32を含むロータ巻線28を設ける場合を説明した。ただし、ステータに設けるステータ巻線として、1層の断面が矩形の角線の、全体を波状に形成した導体素線を含み、ステータに波巻き形状に配置して単相の巻線として使用するステータ巻線を採用することもできる。この場合、例えばステータ巻線を2相として使用する場合には、後述する図5、図6または図7のように構成する。この2相巻線については、後で詳しく説明する。なお、ステータに設けるステータ巻線を単相とする場合には、ステータ巻線を上記のロータ巻線28と同様にして構成し、ステータを構成するステータコアに巻き付け、はめ込み等により設けることができる。
また、本実施の形態では、径方向内側にロータ18を配置し、径方向外側にステータ12を設けた場合を説明したが、ロータ18とステータ12との径方向の内外を逆にした構成に本発明を適用することもできる。また、ロータ18またはステータ12に巻線を設ける場合に、例えば、コアを複数に分割した分割コアにして巻線を設けたロータ18またはステータ12を構成することもできる。
また、巻線を構成する導体素線は、金属のプレス加工またはレーザ加工により構成する場合に限定するものではなく、例えばダイキャストにより波形の導体素線を造ることもできる。また、ローラキャストと呼ばれる互いに対向する一対のローラの組を複数使用した鍛造加工により、波形の導体素線を造ることもできる。また、波形の巻線を構成するために、波形を分割しような形状を有する2以上の巻線要素を、コアの軸方向片側と他側とに対応する方向の両側から突き合わせて溶接等により接続して、波形の巻線を構成することもできる。
また、ロータ巻線またはステータ巻線は、コアまたは軸に複数層を積層する場合に限定するものではなく、1層のみとすることもできる。
[第2の発明の実施の形態]
図5は、本発明の第2の実施の形態に係るステータ巻線を、ステータの周方向を横方向に伸ばして径方向に見た図である。図6は、ステータ巻線を1層のみとして示す、図5のB−B断面図である。図5、図6に示すように、本実施の形態では、ステータ12に設けるステータ巻線44を2相巻線として構成している。すなわチ、ステータ巻線44は、上記の第1の実施の形態のロータ巻線28(図1等)を構成する導体素線と同様に、それぞれ1層の断面が矩形の角線で全体を波状に形成した導体素線を構成し、その導体素線を長さ方向全長にわたって幅方向中間部で絶縁部46(図6)を介して2に分離することにより構成される2の分割導体素線48,50のうちの一方の分割導体素線48を含む第1導体51と、2の分割導体素線48,50の他方の分割導体素線50を含む第2導体53とを備える。したがって、2の分割導体素線48,50はそれぞれ波形である。図6に示すように、ステータ巻線44は、第1導体51及び第2導体53同士を絶縁部46を介して結着部(図示せず)等により結合することにより構成している。なお、絶縁部46は、分割導体素線48,50の表面にそれぞれ塗布等により設けることもできる。
また、結着部は、例えば、融着剤としての樹脂や、接着剤としての樹脂を有する樹脂により構成する。例えば、融着材として、ポリビニルブチラール系、ポリアミド系、エポキシ系等の熱融着性を有する樹脂や、アルコール可溶に編成されたポリアミド系等のアルコール融着性を有する樹脂があり、接着剤として、EVA系、アクリル系、ウレタン系、シリコーン系等の樹脂がある。なお、結着部は、このような構成に限定するものではなく、種々の接着部等を使用できる。
ステータ巻線44を構成する場合、例えば、金属板にプレス加工等を施すことにより、1本の波形の導体素線を構成する。そして、1本の導体素線を長さ方向全長にわたって幅方向中間部で切断加工により分離することにより、それぞれ波形の2の分割導体素線48,50を構成する。次いで、各分割導体素線48,50の表面に塗布等により絶縁部46を設けて第1導体51及び第2導体53とした状態で、各導体51,53同士を絶縁部46を介して結着部により結合し、全体が波形であるステータ巻線44を構成する。
このようなステータ巻線44は、ステータコア14にはめ込み等により複数層を互いに積層した状態で波形に配置して、ステータ12を構成する。使用時には、各導体51,53のうち、一方の導体51(または53)(以下単に一方の導体51とする。)に、ロータ18(図14参照)の回転周波数に同期した周波数の交流電流を流す。また、各導体51,53のうち、他方の導体53(または51)(以下単に他方の導体53とする。)に、一方の導体51に流す交流電流の周波数と異なる周波数の交流電流を流す。このため、一方の導体51によりステータ12に基本波回転磁界が生成され、同時に他方の導体53によりステータ12に、基本波とは異なる周波数の回転磁界(例えば基本波よりも高次の高調波回転磁界)を生成することができる。この場合、一方の導体51と他方の導体53とに互いに同じ向き(例えば図5のα方向またはβ方向)の電流を流す。したがって、ステータ巻線44は、ステータ12に波巻き形状に配置され、2相の集中巻きの巻線として使用される。
このようなステータ巻線44を含むステータ12は、ロータ18(図14参照)に径方向に対向配置させて使用する。この場合、例えば、ロータ18として、上記の図14に示した特許文献1に記載された回転電機10を構成するロータ18と同様の構成を有するものを使用する。この場合、ロータ18は、ロータコア20にロータ巻線22a、22bを巻装し、ロータ巻線22a、22bを整流素子であるダイオード24a、24bにより短絡している。ダイオード24a、24bは、誘導起電力の発生にともなってロータ巻線22a、22bに励起される誘導電流を整流する。ロータコア20は、ロータ巻線22a、22bに整流された電流が流れることで突極26を磁化させ、磁極が固定された磁石として機能する。周方向に隣接する突極26同士で磁化方向は逆になっている。また、ロータ巻線22a、22bは、各突極26に短節巻きで巻装し、各突極26に巻装したロータ巻線22a、22bにおいて、ロータ18の回転軸まわりの周方向に関する幅は、電気角で180度に相当する幅よりも小さくしている(より好ましくは略90度に相当する幅とする。)。このようなロータ18とステータ12とを組み合わせた回転電機では、ステータ12の他方の導体53による高調波回転磁界によりロータ巻線22a、22bに誘導電流を生じさせ、突極26が磁化するので、ステータ12の一方の導体51による基本波回転磁界との関係でロータ18にトルクを発生させることができる。なお、ロータ18に設けるロータ巻線は、上記の図1に示したのと同様に、波巻き配置の角線を使用する構成で、さらに、ロータ巻線の両端をダイオードを介して電流が一方向に流れるように短絡させた構成を使用することもできる。この場合も、同様に、ロータ巻線に誘導電流を生じさせ、ロータにトルクを発生させることができる。このようなステータ巻線44及びステータ12によれば、角線の導体素線を分離した2の分割導体素線48,50の一方の分割導体素線48を含む第1導体51と、2の分割導体素線48,50の他方の分割導体素線50を含む第2導体53とを備えることによりステータ巻線44の配置空間での導体占積率を向上できる。これとともに、2の分割導体素線48,50は、波状に形成した1の導体素線を長さ方向全長にわたって幅方向中間部で絶縁部46を介して分離することにより構成され、ステータ12に波巻き形状に配置して2相の集中巻きの巻線として使用する。このため、上記の特許文献2に記載の従来構造のように、複数相の巻線を分布巻きで設ける場合と異なり、ステータ巻線44のステータコア14両端から軸方向外側に外れた部分に位置するコイルエンド52で、複雑な曲げ加工や段差形成の加工を行う必要がなくなる。このため、ステータ巻線44を設ける回転電機の製造を容易に行える。
また、導体素線を金属板のプレス加工やレーザ加工により構成する場合には、更なる製造の容易化を図れる。また、コイルエンド52で2相の巻線となる第1導体51及び第2導体53が異なる相でステータ12の径方向に重ならない、すなわちラップしないので、コイルエンド52の径方向(図5の表裏方向)長さを小さくできる。また、ステータ巻線44を波巻き形状に構成するので、巻線の接続点の減少によりコストを低減できる。その他の構成及び作用は、上記の第1の実施の形態と同様である。
なお、上記では、2の分割導体素線48,50により構成する第1導体51及び第2導体53を互いに結着部等により結合してステータ巻線44を構成するとしたが、2の導体51,53を互いに分離して独立に配置することによりステータ巻線を構成することもできる。また、上記では、2相巻線をステータ巻線44とした場合を説明したが、2相巻線として使用するロータ巻線で、本実施の形態のステータ巻線44と同様に構成することもできる。この場合、2相巻線のロータ巻線は、例えば後述する図8、図9に示すように、単相巻線のロータの径方向外側に配置し、径方向内側の単相巻線の両端にダイオードを介してまたは直接に接続することができる。また、上記の図1から図4に示した第1の実施の形態のロータ18のロータ巻線に上記の2相巻線の構成を採用し、2相巻線を互いに並列にまたは分離して電流が流れる構成とすることもできる。また、ステータの径方向内側にロータを対向配置する構成、ステータの径方向外側にロータを対向配置する構成のいずれに設けるステータまたはロータの巻線でも、本実施の形態のステータ巻線と同様に構成できる。
[第3の発明の実施の形態]
図7は、本発明の第3の実施の形態に係るステータ巻線を、ステータの周方向を横方向に伸ばして径方向に見た図である。本実施の形態の場合も、ステータ12に設けるステータ巻線54を2相巻線として構成している。すなわちステータ巻線54は、上記の第1の実施の形態のロータ巻線28(図1等)を構成する導体素線32(図3)と同様に、それぞれ1層の断面が矩形の角線の、全体を波状に形成した1相分の導体素線32を含む第1導体56及び第2導体58を備える。そして、第1導体56及び第2導体58を、ステータコア14に径方向に分かれて1層ずつ交互に積層するように配置するとともに、第1導体56と第2導体58との波形の位相を180度ずらせて、すなわち軸方向(図7の上下方向)の向きを逆にして、ステータ12に集中巻きの波巻き形状に配置している。各導体56,58の表面に絶縁部を設けている。なお、第1導体56及び第2導体58を、ステータコア14に径方向に分かれて複数層ずつそれぞれ積層して互いに接続するように設けて、交互に積層するように配置してもよい。
このようなステータ巻線54を構成する場合も、例えば、金属板にプレス加工等を施すことにより導体素線32を構成する。また、ステータ巻線54をステータコア14に配置する場合、第1導体56と、第2導体58とを順に積層するようにステータコア14に設けてもよいし、1ずつまたは複数ずつの第1導体56及び第2導体58を組み合わせて1組とした状態で、ステータコア14に1組ずつ順に積層してもよい。
このようなステータ巻線54を含むステータ12の使用時には、電源からそれぞれの導体56,58に、互いに逆向きの交流電流を流す。例えば、第1導体56に図7の矢印α方向に交流電流を流し、第2導体58に図7の矢印γ方向に交流電流を流す。また、各導体56,58のうち、一方の導体56(または58)(以下単に一方の導体56とする。)に、ロータ18(図14参照)の回転周波数に同期した周波数の交流電流を流す。また、各導体56,58のうち、他方の導体58(または56)(以下単に他方の導体58とする。)に、一方の導体56に流す交流電流の周波数と異なる周波数の交流電流を流す。このため、一方の導体56によりステータ12に基本波回転磁界が生成され、同時に他方の導体58によりステータ12に、基本波とは異なる周波数の回転磁界(例えば高次の高調波回転磁界)を生成することができる。このような、ステータ巻線54は、ステータ12に波巻き形状に配置され、2相の集中巻きの巻線として使用される。
このようなステータ巻線54を含むステータ12は、ロータ18(図14参照)に径方向に対向配置して使用する。この場合に使用するロータ18の構成は、上記の図5、図6に示した第2の実施の形態で使用するロータ18と同様である。したがって、ステータ12とロータ18とを含む回転電機によりロータ18にトルクを発生できる。このようなステータ巻線54及びステータ12によれば、2相巻線として使用する第1導体56及び第2導体58が角線の導体素線32を含むことにより、ステータ巻線54の配置空間での導体占積率を向上できる。これとともに、第1導体56及び第2導体58は、ステータ12に集中巻きの波巻き形状に配置して使用するので、上記の特許文献2に記載された従来構造のように、複数相の巻線を分布巻きで設ける場合と異なり、ステータ巻線54のステータコア14両端から軸方向外側に外れた部分に位置するコイルエンド52で、複雑な曲げ加工や段差形成の加工を行う必要がなくなり、巻線を設ける回転電機の製造を容易に行える。
また、導体素線32を金属板のプレス加工やレーザ加工により構成する場合には、更なる製造の容易化を図れる。また、コイルエンド52で2相の巻線がステータ12の軸方向に重ならないので、コイルエンド52の軸方向長さを小さくできる。また、波巻き形状に構成するので、巻線の接続点の減少によりコストを低減できる。その他の構成及び作用は、上記の図1から図4に示した第1の実施の形態と同様である。
なお、上記では、2相巻線をステータ巻線54とした場合を説明したが、2相巻線として使用するロータ巻線28で、本実施の形態のステータ巻線54と同様に構成することもできる。この場合、例えば、上記の図1から図4に示した第1の実施の形態のロータ18のロータ巻線に上記の2相巻線の構成を採用し、2相巻線を互いに並列にまたは分離して電流が流れる構成とすることもできる。また、ステータの径方向内側にロータを対向配置する構成、ステータの径方向外側にロータを対向配置する構成のいずれに設けるステータまたはロータの巻線でも、本実施の形態のステータ巻線と同様に構成できる。
[第4の発明の実施の形態]
図8は、本発明の第4の実施の形態に係るロータを含む回転電機を示す略図である。図9は、図8からロータのみを取り出して示す略図である。図10は、図9においてロータ巻線の等価回路を示す図である。図11、図12は、本実施の形態における磁界の生成を説明する図である。
図8に示すように、回転電機10は、径方向外側に配置されたステータ12と、ステータ12の径方向内側に対向配置されたロータ18とを備える。ステータ12の構造は、上記の図14に示した従来構造のステータ12と同様である。すなわちステータ12は、ステータコア14に設けた複数のティース40に集中巻きで3相のステータ巻線16u、16v、16wを巻装し、各相のステータ巻線16u、16v、16wに交流電流を流すことで高調波成分を含む回転磁界を生成する。
一方、ロータ18は、コア部材であるロータコア20と、ロータコア20に設けたロータ巻線60とを備える。ロータ巻線60は、ロータコア20に設けた複数のティース30に径方向内側、すなわち根元側に波巻き形状に配置された根元側巻線62と、複数のティース30の先端側に波巻き形状に配置された先端側巻線64とを含む。根元側巻線62は、上記の図1から図4に示した第1の実施の形態で説明したロータ巻線28と同様の構成を有する。すなわち、根元側巻線62は、1層の断面が矩形の角線の全体を波状に形成した導体素線を含み、根元側巻線62をロータコア20のティース30周りに波巻き形状に配置して単相巻線として使用する。
また、図9に示すように、先端側巻線64は、それぞれ波状に形成された第1導体66及び第2導体68により構成する2相巻線として、上記の図5から図6に示した第2の実施の形態で説明したステータ巻線44と同様の構成を有する巻線を使用する。例えば、図8、図9に示すように、先端側巻線64を、第2の実施の形態のステータ巻線44(図5、図6参照)と同様の構成を有する巻線とする場合、第1導体66は、波状に形成した2の分割導体素線48,50(図5)の一方の分割導体素線48(図5)を含む。また、第2導体68は、2の分割導体素線48,50の他方の分割導体素線50(図5)を含む。なお、図8、図9では、第1導体66、第2導体68を互いに分離して結合されないような図示としているが、両導体66、68を絶縁部を介して互いに結合することもできる。そして、図10のロータ巻線60の等価回路図で示すように、第1導体66及び第2導体68にそれぞれ同方向(図5の構成の場合)または逆方向(図7の構成の場合)に励起された電流を整流するように整流素子であるダイオード24a、24bを接続している。
また、第1、第2導体66、68の一端同士の接続部Rを根元側ロータ巻線60の一端に接続し、第1、第2導体66、68の他端に接続したダイオード24a、24bの負極側を根元側ロータ巻線60の他端に接続している。なお、図10では、第1導体66及び第2導体68は、それぞれ複数のティース40に波巻きで配置しているため、各導体66,68に電流が流れる場合に互いに隣り合うティース40同士で異なる向きの磁場が生成される。この作用については、後で詳しく説明する。
このような回転電機10では、ステータ12に3相の交流電流を流すことにより回転磁界を生じさせ、ロータ18に設けたダイオード24a、24bが誘導起電力の発生にともなって第1導体66及び第2導体68に励起される誘導電流を整流する。ロータコア20は、ロータ巻線60に整流された電流が流れることで磁極部であり、突極であるティース30を磁化させ、磁極が固定された磁石として機能する。また、ロータ巻線60は、各ティース30に短節巻きで巻装しているのと同様に機能させる。また、各ティース30の周囲に配置した巻線部において、ロータ18の回転軸まわりの周方向に関する幅θは、電気角で180度に相当する幅よりも小さくし、好ましくは、電気角で90度に相当する幅に略等しくしている。
このようなロータ18を含む回転電機10によれば、例えば3相のステータ巻線16u、16v、16wに3相の交流電流を流すことで、ステータ12に基本波成分の回転磁界が生成され、空間高調波成分を含む回転磁界がロータ18に作用する。空間高調波とは、ステータ巻線16u、16v、16wの配置やステータコア14の形状に起因して起磁力に生じる高調波成分である。また、これに応じてロータ18のティース30がステータ12の回転磁界に吸引され、ロータ18が回転磁界に同期してリラクタンストルクにより回転駆動する。また、回転磁界がロータ巻線60に鎖交すると、第1導体66及び第2導体68には、空間高調波成分により、ロータ18の回転磁界の基本波成分である回転周波数と異なる周波数の磁束変動が生じる。この磁束によって各導体66,68に誘導起電力が発生する。そして、整流された電流が各導体66,68に流れるのに応じて各ティース30が磁化し、回転磁界と相互作用して、吸引及び反発作用が生じる。
これについて、図11、図12を用いて詳しく説明する。図11、図12は、それぞれ上記の図5に示したステータ12をロータ18とした場合の図5のδで示す範囲の断面に対応する図である。この場合、ロータコア20のティース30はヨーク部分を介して磁気的につながっているので、図11(a)の矢印で示すように、ロータ18への鎖交磁束の大部分は互いに打ち消し合う。ロータ巻線60が配置されていなければ、図11(b)の矢印で示すように、ロータ18の隣り合うティース30間の空間に漏れ出す磁束のみが発生する。
実際には、漏れ磁束が発生する空間に第1導体66及び第2導体68を含むロータ巻線60が配置されているので、漏れ磁束の変動によって、図12(a)(b)に示すように、各導体66,68に誘導起電力が発生する。この場合、各ティース30のそれぞれで最も近い導体66(または68)に、主としてそのティース30を通過する漏れ磁束による誘導電流が発生する。各導体66,68にダイオード24a、24bの整流方向に応じた直流電流が流れると、各導体66,68で発生する誘導電流が共通に径方向内側の波巻きに形成された根元側巻線62に流れることになる。すなわち、図10に示すように、根元側巻線62に流れる電流は各導体66,68において発生する誘導電流の和となる。根元側巻線62に電流が一方向に流れることで図12に破線Tで示す部分にも導体68と同じ向きに巻かれた巻線部が配置されているように機能する。すなわち、根元側巻線62は、図10に示す第1巻線部78と第2巻線部80とが配置されているように機能する。第1巻線部78と第2巻線部80とを電流が流れることで、各巻線部78,80の内側のティース30が磁化され、それぞれ磁極が固定された磁石として機能する。周方向に隣り合うティース30同士で、第1巻線部78と第2巻線部80との巻き方向が異なるように機能する。この場合、図12のa相に対応する導体66とb相に対応する導体68とにそれぞれダイオード24a、24bにより整流された半波整流が流れ、その半波整流の位相は互いに180度異なる。すなわち、導体66,68には、互いに位相が異なる電流が流れる。また、図12のa相に対応するティース30にN極が形成され、b相に対応するティース30にS極が形成されるように、各導体66,68にダイオード24a、24bを接続する。このため、磁化された各ティース30とステータ12の基本波回転磁界との相互作用により、ロータ18に磁石トルクに相当するトルクを作用させることができる。また、コイル幅である幅θは180度から減少するのにしたがってロータ巻線60への鎖交磁束の変動幅が増大し、略90度でロータ巻線60への鎖交磁束が最大となる。このため、全節巻きと比較して、空間高調波による鎖交磁束の振幅を増大させることができる。したがって、ロータ巻線60に誘導電流を効率よく発生することができ、ロータ18に作用するトルクを効率よく増大させることができる。
また本実施の形態では、根元側巻線62に流れる電流は各導体66,68において発生する誘導電流の和となる。このため、ロータ18における起磁力の時間的変動である脈動を低減することができ、回転電機10全体のトルクを向上させることができる。なお、上記では回転電機10をモータとして使用する場合を説明したが、ロータ18の動力を利用してステータ巻線16u、16v、16wに電力を発生させる発電機として機能させることもできる。
また、本実施の形態では、各導体66,68として、角線で全体を波状に形成した導体素線を含み、ロータ18に波巻き形状に配置する2相巻線を使用し、根元側巻線62として角線で全体を波状に形成した導体素線を含み、ロータ18に波巻き形状に配置する単相巻線を使用する。このため、各導体66,68により構成する先端側巻線64に、主にステータ12からの磁界を受け誘導電流を励起する機能を持たせ、根元側巻線62に主に誘導電流により磁界を生成する機能を持たせることができる。このため、製造の容易化と導体占積率の向上とを図れる構造で、ティース30先端側でのロータ18の回転に伴う遠心力の作用にかかわらず先端側巻線64の外側への変位を規制する構造をなくすかまたは小さくできる。例えば、各ティース30の根元側巻線62よりも先端側に変位規制構造としての突起等の係止部を設ければ、遠心力の作用により先端側巻線64が外側に変位するのを防止するための変位規制構造としての突起等の係止部をなくすか、または小さくできる。このため、ステータ12からの磁界を先端側巻線64で受けやすくできる。したがって、性能向上と遠心力に対する強度向上との両立を図れる。なお、先端側巻線64の外側への変位を規制する構造として樹脂等でティース30に固定する等の方法を採用することもできる。
しかも、先端側巻線64及び根元側巻線62を、ロータコア20の径方向外側に複数周回巻き付け、複数層積層させることにより構成しているので、溶接部等の接続部の減少を図れ、製造をさらに容易に行える。これとともに、遠心力に対する強度をより高くすることができ、各ティース30の根元側巻線62よりも先端側に変位規制構造としての突起等の係止部を省略しても強度確保を図りやすくなる。また、ロータ巻線60のコイルエンドでの径方向の重なりが最大2相分となるため、コイルエンドの径方向長さを小さくできる。なお、図示は省略するが、別例の構成として、例えば、図5,6に示した2相巻線の構成を利用して、先端側巻線64として、第1導体51と第2導体53とを、ロータコア20の径方向に関して交互に配置するとともに、その場合の第1導体51と第2導体53との軸方向の向きを互いに逆にする、すなわち、波形の位相を180度ずらせて配置して、2相巻線を構成することもできる。この場合、それぞれで複数ずつ直列に接続した第1導体51及び第2導体53とに電流が並列にかつ逆向きに流れるようにする。
図13は、図9において、1のティース30周りでのロータ巻線60配置の別例を示す略断面図である。図13に示すように、本実施の形態では、各ティース30の根元側巻線62よりも先端側に変位規制構造としての突起である係止部82を設けることもでき、この場合には、遠心力に対するさらなる強度向上を図れる。
なお、本実施の形態では、各先端側巻線64として、角線の導体素線を含み、ロータ18に波巻き状に配置する2相巻線を使用し、根元側巻線62として、角線の導体素線を含み、ロータ18に波巻き状に配置する単相巻線を使用する場合を説明した。ただし、本実施の形態では、根元側巻線62のみを、上記の図1から図4に示したロータ巻線28と同様に、角線の導体素線を含み、ロータ18に波巻き状に配置する単相巻線を使用する構造を採用することもできる。この場合、先端側巻線64は、例えば2相の丸線の波巻き形状の構成等を用いる。逆に、先端側巻線64のみを、上記の図5、図6に示したステータ巻線44または図7に示したステータ巻線54と同様に、角線の導体素線を含み、ロータ18に波巻き状に配置する2相巻線を使用する構造を採用し、根元側巻線62は、例えば単相の丸線の波巻き形状の構成等を用いることもできる。
また、ロータ巻線60を設けるロータ18は、ステータ12の径方向内側に対向配置する内側ロータとする場合に限定するものではなく、ステータの径方向外側に対向配置する外側ロータに本実施の形態の構成を適用することもできる。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
10 回転電機、12 ステータ、14 ステータコア、16u,16v,16w ステータ巻線、18 ロータ、19 回転軸、20 ロータコア、22a,22b ロータ巻線、24a,24b ダイオード、26 突極、28 ロータ巻線、30 ティース、32 導体素線、36 スロット、38 コイルエンド、40 ティース、42a,42b ステータ巻線、44 ステータ巻線、46 絶縁部、48,50 分割導体素線、51 第1導体、52 コイルエンド、53 第2導体、54 ステータ巻線、56 第1導体、58 第2導体、60 ロータ巻線、62 根元側巻線、64 先端側巻線、66 第1導体、68 第2導体、78 第1巻線部、80 第2巻線部、82 係止部。

Claims (11)

  1. 回転電機のステータまたはロータに設けられる回転電機巻線であって、
    1層の断面が矩形の角線で、全体を波状に形成した導体素線を含み、ステータまたはロータに波巻き形状に配置して単相の巻線として使用することを特徴とする回転電機巻線。
  2. 請求項1に記載の回転電機巻線と、
    回転電機巻線を配置するコア部材とを備え、ステータまたはロータとして使用することを特徴とする回転電機構成部材。
  3. 請求項2に記載の回転電機構成部材において、
    コア部材は、コアまたは軸であり、
    回転電機巻線は、コア部材の径方向外側に複数周回巻き付けることにより、複数層積層させていることを特徴とする回転電機構成部材。
  4. 回転電機巻線と、回転電機巻線を配置するコア部材とを備え、ロータとして使用する回転電機構成部材であって、
    回転電機巻線は、コア部材に設けた複数のティースの根元側に波巻き形状に配置された根元側巻線と、複数のティースの先端側に波巻き形状に配置された先端側巻線とを含み、
    根元側巻線は、単相巻線であり、
    先端側巻線は、それぞれ波状に形成された第1導体及び第2導体を含み、
    第1、第2導体の接続部を根元側ロータ巻線に接続しており、
    さらに、第1導体と第2導体とのそれぞれに、励起された誘導電流を整流するように接続された整流素子を備え、
    根元側巻線は、請求項1に記載した回転電機巻線であることを特徴とする回転電機構成部材。
  5. 請求項4に記載の回転電機構成部材において、
    さらに、第1導体及び第2導体は、それぞれ断面が矩形の角線の導体素線であって、全体を波状に形成した導体素線を含むことを特徴とする回転電機構成部材。
  6. 請求項5に記載の回転電機構成部材において、
    第1導体は、1層の断面が矩形の角線で全体を波状に形成した導体素線を長さ方向全長にわたって幅方向中間部で絶縁部を介して2に分離することにより構成される2の分割導体素線の一方の分割導体素線を含み、
    第2導体は、2の分割導体素線の他方の分割導体素線を含むことを特徴とする回転電機構成部材。
  7. 回転電機のステータまたはロータに設けられる回転電機巻線であって、
    1層の断面が矩形の角線で全体を波状に形成した導体素線を長さ方向全長にわたって幅方向中間部で絶縁部を介して2に分離することにより構成される2の分割導体素線の一方の分割導体素線を含む第1導体と、
    2の分割導体素線の他方の分割導体素線を含む第2導体とを備え、
    ステータまたはロータに波巻き形状に配置して2相の集中巻きの巻線として使用することを特徴とする回転電機巻線。
  8. 回転電機のステータまたはロータに設けられる回転電機巻線であって、
    それぞれ1層の断面が矩形の角線で、全体を波状に形成した1相分の導体素線を含む第1導体及び第2導体を備え、
    第1導体及び第2導体は、径方向に分かれて配置するとともに、第1導体と第2導体との波形の位相を180度ずらせて、ステータまたはロータに集中巻きの波巻き形状に配置して2相の集中巻きの巻線として使用することを特徴とする回転電機巻線。
  9. 請求項7または請求項8に記載の回転電機巻線と、
    回転電機巻線を配置するコア部材とを備え、ステータまたはロータとして使用することを特徴とする回転電機構成部材。
  10. 請求項9に記載の回転電機構成部材において、
    コア部材は、コアまたは軸であり、
    回転電機巻線は、コア部材の径方向外側に複数周回巻き付けることにより、複数層積層させていることを特徴とする回転電機構成部材。
  11. 回転電機巻線と、回転電機巻線を配置するコア部材とを備え、ロータとして使用する回転電機構成部材であって、
    回転電機巻線は、コア部材に設けた複数のティースの根元側に波巻き形状に配置された根元側巻線と、複数のティースの先端側に波巻き形状に配置された先端側巻線とを含み、
    根元側巻線は、単相巻線であり、
    先端側巻線は、それぞれ波状に形成された第1導体及び第2導体を含み、
    第1、第2導体の接続部を根元側ロータ巻線に接続しており、
    さらに、第1導体と第2導体とのそれぞれに、励起された誘導電流を整流するように接続された整流素子を備え、
    先端側巻線は、請求項7または請求項8に記載した回転電機巻線であることを特徴とする回転電機構成部材。
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