JP2012205489A - 回転電機の固定子及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】鉄損の低減を図りつつ、外筒で分割コアを固定し得るようにした回転電機の固定子及びその製造方法を提供する。
【解決手段】固定子20は、周方向に分割された複数の分割コア32を円環状に組み付けてなる固定子コア30と、固定子コア30の外周との間に隙間Sを設けた状態で嵌合固定された外筒37と、固定子コア30に巻装された固定子巻線40とを備える。外筒37は、軸方向一端部が径方向内方側へ折り曲げられて、固定子コア30の軸方向端面30aにおける外周側端部に当接している折り曲げ部38を有する。
【選択図】図6

Description

本発明は、例えば車両において電動機や発電機として使用される回転電機の固定子及びその製造方法に関する。
従来、回転電機の固定子として、周方向に分割された複数の分割コアを円環状に組み付けてなる固定子コアと、該固定子コアの外周に嵌合固定された外筒と、前記固定子コアに巻装された固定子巻線と、を備えたものが一般に知られている。このような固定子において、固定子コアを構成する分割コアは、通常、鉄損低減のために、複数の電磁鋼板を固定子コアの軸方向に積層して形成されている。また、複数の分割コアを円環状に組み付けてなる固定子コアの外周に外筒を嵌合固定する方法として、所謂「焼ばめ」と呼ばれる手法が一般に採用されている。
そして、例えば特許文献1には、上記の電磁鋼板製の分割コアに比べ、高周波での鉄損が低い圧粉製の分割コアを用いることが開示されている。さらに、この特許文献1には、圧粉製の分割コアを用いた場合の有効な手段として、外筒の軸方向両端面に内側に向かってそれぞれ形成された挟持片により、外筒内で円環に組み付けられた各分割コアの軸方向両端面を挟持するようにした技術が開示されている。この挟持片は、外筒の周縁から立ち上がった後、その立ち上がり方向と反対方向に屈曲して、その先端部が分割コアのバックコア部に圧接するように構成されている。
特開2007−189786号公報
ところで、上記従来のように、固定子コアの外周に外筒を焼ばめにより嵌合固定する場合には、各分割コアが外周側から圧縮応力を受けるため、固定子コアの磁気特性が悪化するという問題がある。また、特許文献1に開示された挟持片のように、分割コアのバックコア部にその先端部を圧接させて分割コアを挟持固定する場合、固定子コアに磁界が発生した際に、磁束は固定子コアの内周側をより多く通るため、鉄損が大きくなって回転効率の低下を招き、回転電機の小型高出力化を図る上で不利となる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、鉄損の低減を図りつつ、外筒で分割コアを固定し得るようにした回転電機の固定子及びその製造方法を提供することを解決すべき課題とするものである。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、周方向に分割された複数の分割コアを円環状に組み付けてなる固定子コアと、該固定子コアの外周との間の少なくとも一部に隙間を設けた状態で嵌合固定された外筒と、前記固定子コアに巻装された固定子巻線と、を備えた回転電機の固定子において、前記外筒は、軸方向一端部が径方向内方側へ折り曲げられて、前記固定子コアの軸方向端面における外周側端部に当接している折り曲げ部を有することを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、外筒の軸方向一端部に設けられた折り曲げ部によって、複数の分割コアを円環状に組み付けてなる固定子コアを軸方向に固定することができる。この場合、折り曲げ部は、固定子コアの軸方向端面において内周側に比べて、通る磁束の少ない外周側端部に当接するようにされているため、鉄損の低減を図りつつ、外筒で分割コアを固定することが可能となる。
なお、本発明において、固定子コアの軸方向端面における外周側端部に当接した状態に設けられる折り曲げ部は、固定子コアの軸方向端面における外周側エッジ、又はその外周側エッジにより近い部位に当接するようにするのが好ましい。
請求項2に記載の発明は、前記外筒の前記折り曲げ部は、周方向に複数に分割されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、折り曲げ部の形成に大きな曲げ力を必要としなくなるため、折り曲げ部を容易に形成することができる。また、設備コストの低減化も可能となる。なお、複数に分割形成された折り曲げ部を、周方向に所定距離を隔てて配置するようにすれば、固定子コアの軸方向端面において、折り曲げ部が当接する周方向範囲を低減することができるので、折り曲げ部の当接による鉄損の増大を最小限に抑制することが可能となる。
請求項3に記載の発明は、周方向に複数に分割された前記折り曲げ部は、周方向に分割された複数の前記分割コア毎に対応して設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、全ての分割コアの軸方向端面に外筒の折り曲げ部が必ず存在するようになるため、外筒の折り曲げ部によって、全ての分割コアの軸方向の固定及び抜け止めを確実に行うことができる。また、各分割コアの積層厚さがそれぞれ異なる場合であっても、全ての分割コアの軸方向端面に折り曲げ部が必ず当接している状態にすることができるため、振動入力時に外筒に対して分割コアが相対移動するのを防止することができる。これにより、振動入力時に、固定子巻線の表面を被覆する絶縁皮膜の損傷発生を防止することができる。なお、本発明において、各分割コアに対して設けられる折り曲げ部の個数は、1個以上の任意の個数に設定することができる。
請求項4に記載の発明は、前記外筒の前記折り曲げ部の先端部が前記固定子コアの軸方向端面に当接していることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、折り曲げ部は、固定子コアの軸方向端面に対して、その後端部と先端部の2個所が当接した状態になる。そのため、折り曲げ部を形成する際に、固定子コアの軸方向に積層された複数の鋼板よりなる分割コアの内径側が軸方向に開くのを抑制することができる。即ち、固定子コアの内径側には、固定子巻線が巻装されており、固定子コアの軸方向両側には、固定子コアの軸方向端面から軸方向外方に突出する固定子巻線のコイルエンド部が形成されている。そのため、分割コアの内径側が軸方向に開くと、コイルエンド部と接触してしまい、絶縁距離を確保できなくなる。本発明によれば、この問題の発生を回避することができる。
請求項5に記載の発明は、周方向に分割された複数の分割コアを円環状に組み付けてなる固定子コアと、該固定子コアの外周との間の少なくとも一部に隙間を設けた状態で嵌合固定された外筒と、前記固定子コアに巻装された固定子巻線と、を備えた回転電機の固定子の製造方法において、所定形状に成形された前記固定子巻線と前記固定子コアを組み付ける組み付け工程と、前記固定子コアの外周に前記外筒を嵌合する嵌合工程と、前記外筒の軸方向の一端部を径方向内方側へ折り曲げて、前記固定子コアの軸方向端面における外周側端部に当接している折り曲げ部を形成する折り曲げ工程と、を有することを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、折り曲げ工程において、外筒の軸方向の一端部を径方向内方側へ折り曲げて、固定子コアの軸方向端面における外周側端部に当接している折り曲げ部を形成するようにしている。これにより、鉄損の低減を図りつつ、外筒で分割コアを固定し得るようにした回転電機の固定子を簡単且つ容易に得ることができる。
実施形態に係る回転電機の構成を模式的に示す軸方向断面図である。 実施形態に係る固定子の斜視図である。 実施形態において固定子コアと外筒が組み付けられた状態の斜視図である。 実施形態において固定子コアと外筒が組み付けられた状態の平面図である。 図4のA−A線に沿う断面図である。 図4の一部を拡大して示す部分拡大図である。 実施形態に係る固定子巻線の斜視図である。 実施形態に係る固定子の製造方法の各工程を示すブロック図である。 実施形態に係る固定子の製造方法の嵌合工程において固定子コアに外筒が嵌合された状態の斜視図である。 実施形態に係る固定子の製造方法の嵌合工程において固定子コアに外筒が嵌合された状態の平面図である。 図10のB−B線に沿う断面図である。 図10の一部を拡大して示す部分拡大図である。 他の実施形態に係る固定子の要部を拡大して示す拡大断面図である。
以下、本発明の回転電機の固定子を具体化した一実施形態について図面を参照しつつ具体的に説明する。
図1は、実施形態に係る回転電機の構成を模式的に示す軸方向断面図である。本実施形態に係る回転電機1は、車両用電動機として使用されるものであって、図1に示すように、略有底筒状の一対のハウジング部材10a,10bが開口部同士で接合されてなるハウジング10と、ハウジング10に軸受け11,12を介して回転自在に支承される回転軸13に固定された回転子14と、ハウジング10内の回転子14を包囲する位置でハウジング10に固定された固定子20と、を備えている。
回転子14は、固定子20の内周側と向き合う外周側に、周方向に所定距離を隔てて極性が交互に異なるように配置された複数の磁極を有する。これらの磁極は、回転子14内に埋設された複数の永久磁石により形成されている。回転子14の磁極の数は、回転電機により異なるため限定されるものではない。本実施形態においては、8極(N極:4、S極:4)の回転子が用いられている。
次に、図2〜図7を参照して固定子20について説明する。図2は、実施形態に係る固定子の斜視図である。図3は、実施形態において固定子コアと外筒が組み付けられた状態の斜視図である。図4は、実施形態において固定子コアと外筒が組み付けられた状態の平面図である。図5は、図4のA−A線に沿う断面図である。図6は、図4の一部を拡大して示す部分拡大図である。図7は、実施形態に係る固定子巻線の斜視図である。
固定子20は、図2及び図3に示すように、周方向に分割された複数の分割コア32を円環状に組み付けてなる固定子コア30と、固定子コア30の外周に嵌合固定された円筒状の外筒37と、固定子コア30に巻装された三相の固定子巻線40と、を備えている。
固定子コア30は、図3及び図4に示すように、所定数(本実施形態では24個)の分割コア32を周方向に連結して円環状に形成され、その内周側に周方向に配列された複数のスロット31を有する。スロット31は、その深さ方向が径方向と一致するように形成されている。固定子コア30に形成されたスロット31の数は、回転子14の磁極数(8磁極)に対し、固定子巻線40の一相あたり2個の割合で形成されている。本実施形態では、8×3×2=48より、スロット数は48個とされている。
分割コア32は、一つのスロット31を区画するとともに、周方向で隣接する分割コア32との間で一つのスロット31を区画する形状を呈している。具体的には、分割コア32は、図3及び図4に示すように、径方向内方に延びる一対のティース部33と、ティース部33を径方向外方で連結するバックコア部34とを有している。この分割コア32は、かしめにより固定子コア30の軸方向に積層連結された複数の電磁鋼板により形成されている。本実施形態では、それぞれの分割コア32において、バックコア部34の径方向略中央位置で周方向に沿った3箇所に外径側かしめ部35aが設けられ、バックコア部34の径方向中央から内方側へ寄った位置で周方向中央に位置する1箇所に内径側かしめ部35bが設けられている。
固定子コア30は、円環状に組み付けられた分割コア32の外周に嵌合された外筒37により円環状に固定(保形)されている。この場合、外筒37の内径は、固定子コア30の外径よりも僅かに大きく設定されている。よって、固定子コア30は、外筒37により締め付けられていないので、分割コア32に周方向の圧縮応力も作用していない。また、外筒37は、軸方向両端部の内径が軸方向中央部の内径よりも僅かに大きく設定されている。これにより、外筒37の内部に嵌合収容される分割コア32の組み付け作業が容易になることから、組付け精度の高い装置が不要となり、コストの抑制が可能となる。
図5において、外筒37の軸方向下端側には、下端から径方向外方へ略直角に張り出すリング状のフランジ部37aが形成されている。このフランジ部37aには、取付ボルト(図示せず)を挿通する挿通孔37bが周方向の複数箇所(本実施形態では6箇所)に設けられている。また、外筒37の軸方向下端側には、下端から径方向内方へ略直角に張り出すリング状の座部37cが形成されている。この座部37cには、円環状に組み付けられた状態で外筒37の内部に収容された分割コア32(固定子コア30)の下端が着座している。
そして、外筒37の軸方向上端側には、図6に示すように、外筒37の軸方向上端部が径方向内方側へ略直角に折り曲げられて、固定子コア30の軸方向端面30aにおける外周側端部に当接している折り曲げ部38が設けられている。この場合、折り曲げ部38は、曲げ起点38aが分割コア32の外径側のエッジと略同じ所に位置するように折り曲げられており、固定子コア30の軸方向端面において、外周側エッジから径方向内方側へ寄った所定範囲の外周側端部に後端部38bのみが当接している。よって、折り曲げ部38の中央部38c及び先端部38dは、固定子コア30の軸方向端面に当接していない。これにより、折り曲げ部38は、固定子コア30に磁界が発生した際に、通る磁束が最も少ない外周側端部のみに当接するようにされている。なお、本実施形態の場合、外筒37の上端部内周面と分割コア32の外周面との間には隙間Sが形成されている。
この折り曲げ部38は、周方向に所定距離を隔てて複数に分割されて形成されており、周方向に分割された複数の分割コア32毎に対応して設けられている。本実施形態では、24個の分割コア32に対して、各分割コア32の周方向中央部に1個ずつ折り曲げ部38が設けられている。これにより、円環状に組み付けられた状態で外筒37の内部に収容された分割コア32(固定子コア30)は、外筒37の座部37cと折り曲げ部38とによって軸方向に固定され、軸方向への抜け出しが阻止されている。
各折り曲げ部38と外周37の中心軸線Lとの間には、1個の外径側かしめ部35a及び内径側かしめ部35bが位置している。これにより、複数の電磁鋼板が積層連結されてなる分割コア32は、折り曲げ部38が形成される際に、軸方向端面における外周側端部に折り曲げ部38の後端部が当接しても、分割コア32のティース部33の先端側(固定子コア30の内径側)が軸方向に開くことが防止されている。
固定子巻線40は、図7に示すように、所定の波形形状に成形した所定数(本実施形態では12本)の導線50により円筒状に形成されている。この固定子巻線40は、固定子コア30のスロット31内に収容される直状部41と、この直状部41の両端においてスロット31外に配置されるコイルエンド部42とを有する。一方のコイルエンド部42の端面において、出力線(U、V、W)および中性点(U、V、W)が軸方向に突出するとともに、内径側から突出した導線50の端部を外径側から突出した導線50の端部に接続する渡り部70が設けられている。この固定子巻線40は、所定数の導線50を所定の状態に積み重ねて帯状の導線集積体を形成し、その導線集積体を渦巻き状に巻き付ける(本実施形態では6周)ことにより円筒状に成形されている。
固定子巻線40を構成する導線50は、長手方向に離間して並列配置され固定子コア30のスロット31に設置される複数の直状のスロット収容部51と、隣り合うスロット収容部51同士をスロット収容部51の両端側で交互に接続する複数のターン部52とを有し、全体形状が波形に形成されている。この導線50は、矩形断面の導体と、導体の外周を被覆する絶縁皮膜とからなる絶縁被覆平角線が採用されている。
次に、本実施形態の固定子20の製造方法について説明する。本実施形態の固定子20の製造方法は、図8に示すように、固定子巻線40と固定子コア30とを組み付ける組み付け工程101と、固定子コア30の外周に外筒37を嵌合する嵌合工程102と、外筒37の軸方向一端部を折り曲げて折り曲げ部37dを形成する折り曲げ工程103と、を順に行うものである。
組み付け工程101では、円筒状に成形された固定子巻線40(図7参照)に対して、外周側から各分割コア32のティース部33を挿入して、全ての分割コア32を固定子巻線40の周方向に沿って円環状に組み付ける。これにより、全ての分割コア32が固定子巻線40に組み付けられると、固定子巻線40の直状部41(導線50のスロット収容部51)が固定子コア30の所定のスロット31内に収容された状態となる。
この場合、各導線50のスロット収容部51は、所定のスロット数(本実施形態では3相×2個(倍スロット)=6個)ごとのスロット31に収容されている。また、導線50の隣り合うスロット収容部51同士を接続しているターン部52は、固定子コア30の両方の軸方向端面30aからそれぞれ軸方向外方へ突出し、その突出している多数のターン部52により、固定子巻線40の軸方向両端部にコイルエンド部42が形成される(図7参照)。
次の嵌合工程102では、図9〜図11に示すように、組み付け工程101で円環状に組み付けられた固定子コア30の外周に、外筒37Aを、座部37cと反対側の端部から嵌合して組み付ける。これにより、固定子コア30は、図11に示すように、外筒37の他端側内周に設けられた座部37cに着座した状態で外筒37内に収容される。なお、ここで準備する外筒37Aには、外筒37Aの軸方向一端部(座部37cと反対側の端部、以下同じ。)の所定位置に、後続の折り曲げ工程103において24個の折り曲げ部38を折り曲げ形成する際の折り曲げ予定部38Aが設けられている。
次の折り曲げ工程103では、外筒37Aの軸方向一端部に設けられた24個の折り曲げ予定部38Aをそれぞれ径方向内方側へ折り曲げて、折り曲げ予定部38Aの後端部が固定子コア30の軸方向端面30aにおける外周側端部に当接するように折り曲げ部38を形成する。
本実施形態では、図12に示すように、各折り曲げ予定部38Aに対して90°曲げ用のプレス加工装置によりプレス加工を施して、外筒37Aの軸方向一端部に折り曲げ部38を形成する。この場合のプレス加工は、先ず、外筒37Aの軸方向一端部が上方に位置するようにして、プレス加工装置の芯金61に固定子コア30を保持させる。次いで、パンチ63を下降させて、外筒37Aの軸方向一端部の折り曲げ予定部38Aを径方向内方側へ略90°折り曲げる。このとき、折り曲げ予定部38Aは、分割コア32の外径側のエッジと対応する部位が曲げ起点38aとなって折り曲げられる。これにより、形成された折り曲げ部38は、図6に示すように、分割コア32の軸方向端面30aにおいて、エッジから径方向内方側へ寄った所定範囲の外周側端部に後端部38bのみが当接し、折り曲げ部38の中央部38c及び先端部38dは、固定子コア30の軸方向端面30aに当接していない状態になる。また、外筒37の上端部内周面と分割コア32の外周面との間には隙間Sが形成されている。
このようにして、外筒37Aの軸方向一端部に設けられた24個の全ての折り曲げ予定部38Aに対して、それぞれ個別にプレス加工を施すことにより24個の折り曲げ部38を形成する。このとき、折り曲げ部38が周方向に複数に分割されていることから、小さなプレス力でそれぞれの折り曲げ部38を形成することができるため、折り曲げ部38を容易に形成することができる。これにより、外筒37の内部に収容されている全ての分割コア32(固定子コア30)が、外筒37の座部37cと折り曲げ部38とによって軸方向に固定され、軸方向への抜け出しが阻止された状態となる。その後、必要に応じて適宜処理を施して、図2に示す固定子20を完成させ、全工程を終了する。
以上のように、本実施形態の固定子20によれば、外筒37は、軸方向一端部が径方向内方側へ折り曲げられて、固定子コア30の軸方向端面30aにおける外周側端部に当接している折り曲げ部38を有する。これにより、外筒37の軸方向両側に設けられた座部37cと折り曲げ部38とによって、複数の分割コア32を円環状に組み付けてなる固定子コア30を軸方向に固定することができる。この折り曲げ部38は、固定子コア30に磁界が発生した際に、固定子コア30の軸方向端面30aにおいて内周側に比べて通る磁束の少ない外周側端部に当接するようにされているため、鉄損の低減を図りつつ、外筒37で分割コア32を固定することが可能となる。
また、折り曲げ部38は、周方向に複数に分割されていることから、それぞれの折り曲げ部38の形成に大きな曲げ力を必要としなくなるため、折り曲げ部38を容易に形成することができる。さらに、設備コストの低減化も可能となる。そして、周方向に分割形成された複数の折り曲げ部38は、周方向に所定距離を隔てて配置されていることから、固定子コア30の軸方向端面30aにおいて、折り曲げ部38が当接する周方向範囲を低減することができるので、折り曲げ部38の当接による鉄損の増大を抑制することができる。特に、本実施形態では、分割コア32毎に折り曲げ部38が1個ずつ設けられているため、折り曲げ部38の当接による鉄損の増大を最小限に抑制することができる。
また、本実施形態では、周方向に分割された折り曲げ部38は、周方向に分割された複数の分割コア32毎に対応して設けられている。これにより、全ての分割コア32の軸方向端面30aに折り曲げ部38が必ず存在するようになるため、折り曲げ部38によって、全ての分割コア32の軸方向の固定及び抜け止めを確実に行うことができる。さらに、各分割コア32の積層厚さがそれぞれ異なる場合であっても、全ての分割コア32の軸方向端面30aに折り曲げ部38が必ず当接している状態にすることができるため、振動入力時に外筒37に対して分割コア32が相対移動するのを防止することができる。これにより、振動入力時に、固定子巻線40の表面を被覆する絶縁皮膜の損傷発生を防止することができる。
そして、本実施形態の固定子20の製造方法によれば、折り曲げ工程103において、外筒37の軸方向の一端部を径方向内方側へ折り曲げて、固定子コア30の軸方向端面30aにおける外周側端部に当接している折り曲げ部38を形成するようにしている。これにより、鉄損の低減を図りつつ、外筒37で分割コア32を固定し得るようにした回転電機の固定子を簡単且つ容易に得ることができる。
〔他の実施形態〕
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更することが可能である。
例えば、実施形態では、折り曲げ部38が分割コア32毎に1個ずつ設けられているが、折り曲げ部38を、分割コア32毎に複数個ずつ設けるようにしてもよい。また、1個の折り曲げ部38が設けられた分割コア32と複数個の折り曲げ部38が設けられた分割コア32とが混在するようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、外筒37の折り曲げ部38は、固定子コア30の軸方向端面30aにおいて、外周側エッジから径方向内方側へ寄った所定範囲の外周側端部に後端部38bのみが当接し、折り曲げ部38の先端部38dは、固定子コア30の軸方向端面30aに当接しないようにされているが、図13に示すように、外筒37の折り曲げ部39の先端部39dも固定子コア30の軸方向端面30aに当接するようにしてもよい。この場合、折り曲げ部39は、固定子コア30の軸方向端面30aに対して、後端部39bと先端部39dが当接し、中央部39cのみが当接しないようにされている。即ち、この折り曲げ部39は、固定子コア30の軸方向端面30aの径方向において、後端部39bと先端部39dの2個所が当接した状態になっている。
このようにすれば、折り曲げ部39を形成する際に、固定子コア30の軸方向に積層された複数の電磁鋼板よりなる分割コア32の内径側が軸方向に開くのをより確実に抑制することができる。これにより、分割コア32の内径側が軸方向に開くことによって、その分割コア32が固定子コア30の内径側に巻装された固定子巻線40のコイルエンド部42と接触してしまうのを回避することができるので、固定子コア30と固定子巻線40との十分な絶縁距離を確保することができる。
1…回転電機、 10…ハウジング、 11,12…軸受け、 13…回転軸、 14…回転子、 20…固定子、 30…固定子コア、 30a…軸方向端面、 31…スロット、 32…分割コア、 33…ティース部、 34…バックコア部、 35a…外径側かしめ部、 35b…内径側かしめ部、 37,37A…外筒、 37a…フランジ部、 37b…挿通孔、 37c…座部、 38,39…折り曲げ部、 38A…折り曲げ予定部、 38a…曲げ起点、 38b,39b…後端部、 38c,39c…中央部、
38d,39d…先端部、 40…固定子巻線、 50…導線、 61…芯金、 63…パンチ。

Claims (5)

  1. 周方向に分割された複数の分割コアを円環状に組み付けてなる固定子コアと、該固定子コアの外周との間の少なくとも一部に隙間を設けた状態で嵌合固定された外筒と、前記固定子コアに巻装された固定子巻線と、を備えた回転電機の固定子において、
    前記外筒は、軸方向一端部が径方向内方側へ折り曲げられて、前記固定子コアの軸方向端面における外周側端部に当接している折り曲げ部を有することを特徴とする回転電機の固定子。
  2. 前記外筒の前記折り曲げ部は、周方向に複数に分割されていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機の固定子。
  3. 周方向に複数に分割された前記折り曲げ部は、周方向に分割された複数の前記分割コア毎に対応して設けられていることを特徴とする請求項2に記載の回転電機の固定子。
  4. 前記外筒の前記折り曲げ部の先端部が前記固定子コアの軸方向端面に当接していることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の回転電機の固定子。
  5. 周方向に分割された複数の分割コアを円環状に組み付けてなる固定子コアと、該固定子コアの外周との間の少なくとも一部に隙間を設けた状態で嵌合固定された外筒と、前記固定子コアに巻装された固定子巻線と、を備えた回転電機の固定子の製造方法において、
    所定形状に成形された前記固定子巻線と前記固定子コアを組み付ける組み付け工程と、
    前記固定子コアの外周に前記外筒を嵌合する嵌合工程と、
    前記外筒の軸方向の一端部を径方向内方側へ折り曲げて、前記固定子コアの軸方向端面における外周側端部に当接している折り曲げ部を形成する折り曲げ工程と、
    を有することを特徴とする回転電機の固定子の製造方法。
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