JPWO2020183693A1 - ステータ、回転電機及びステータの製造方法 - Google Patents

ステータ、回転電機及びステータの製造方法 Download PDF

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Abstract

ステータは、複数の磁極片と、隣接する前記磁極片の間に設けられた継鉄片と、磁極片に巻かれたコイルと、磁極片とコイルとの間に設けられたインシュレータと、複数の磁極片の一の磁極片から他の磁極片との間で、コイルを渡す際に経由するバスバーと、を備え、磁極片と継鉄片とが薄肉部で折り曲げ可能に連結され、バスバーが薄肉部とともに折り曲げ可能に配置されている。

Description

本発明は、ステータ、回転電機及びステータの製造方法に関する。
従来、例えば車両用に用いられる回転電機のステータでは、ステータコアに絶縁物を取り付け、ステータコアの複数のティース部に電線を巻いて、複数の相のコイルを形成している。このようなステータには、各相のコイルをバスバーに接続して導通させるものがある(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特開2008−312277号公報 特開2007−202263号公報
しかしながら、特許文献1に記載された従来のステータでは、バスバーを直線状に製作し、単独で環状に加工した後に、ステータに組付けている。このため、バスバーの加工工数が多くなっている。
特許文献2に記載された従来のステータでは、ステータの外周側に端子が位置しないように、バスバーに、単独で複雑な折り曲げ加工を行っている。そして、バスバーを折り曲げた後に、ステータに組付けている。よって、バスバーの加工工数が多くなっている。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、バスバーの加工工数を削減することのできる、ステータ、回転電機及びステータの製造方法を得る。
本発明に係るステータは、複数の磁極片と、隣接する磁極片の間に設けられた継鉄片と、磁極片に巻かれたコイルと、磁極片とコイルとの間に設けられたインシュレータと、複数の磁極片の一の磁極片から他の磁極片との間で、コイルを渡す際に経由するバスバーと、を備え、磁極片と継鉄片とが薄肉部で折り曲げ可能に連結され、バスバーが薄肉部とともに折り曲げ可能に配置されている。
この発明によれば、バスバーをステータコアと一緒に折り曲げて環状のステータを形成している。これにより、バスバーを単独で環状に形成する工程が不要となり、回転電機の加工費を削減することができる。
本発明の実施の形態1におけるステータを示す平面図である。 図1のステータを、電線が巻線される前の直線状に展開された状態で示した平面図である。 図2のステータの斜視図である。 図3のステータを構成するバスバーを示す斜視図である。 図2のステータを構成するステータコアを示す平面図である。 図5AのA部拡大図である。 図2のステータを逆方向に折り曲げた状態を示す平面図である。 図5Aのステータコアの一部を示す平面図である。 図7Aのステータコアを逆方向に折り曲げた状態を示す平面図である。 図7Aのステータコアを正方向に折り曲げた状態を示す平面図である。 ステータコアに電線が巻かれる領域を示す平面図である。 実施の形態1のステータの変形例を示す平面図である。 図9の変形例のステータを逆方向に折り曲げた状態を示す平面図である。 実施の形態1のステータの製造フローを示す図である。 本発明の実施の形態2におけるステータを、電線が巻線される前の直線状に展開された状態で示した平面図である。 図12のステータの一部を示す平面図である。 図13のステータを構成するバスバーの斜視図である。 図14Aのバスバーの平面図である。 図12のステータの折り曲げ前後の状態を示す平面図である。 実施の形態2のステータの変形例を示す平面図である。 本発明の実施の形態3におけるステータを、電線が巻線される前の直線状に展開された状態で示した部分平面図である。 図17のステータの平面図である。 図18Aのステータの斜視図である。 本発明の実施の形態4におけるステータを、電線が巻線される前の直線状に展開された状態で示した平面図である。 図19のステータの一部を示す平面図である。 図20Aのステータを逆方向に折り曲げた状態を示す平面図である。 図20Aのステータを正方向に折り曲げた状態を示す平面図である。 本発明の実施の形態5におけるステータを用いた回転電機の、軸方向に沿う断面図である。 図21の回転電機を構成するステータのXXII−XXII線に沿う断面図である。 図22のステータの部分拡大図である。 実施の形態5のステータの第1変形例を示す断面図である。 実施の形態5のステータの第2変形例を示す断面図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1におけるステータ200を、軸方向からみた平面図である。図2は、図1のステータ200を、電線が巻線される前の直線状に展開された状態で示した平面図である。また、図3は、図2のステータの斜視図である。以下、図を用いて説明する。
図1〜3に示すように、ステータ200は、複数の磁極片2及び隣接する磁極片2間に設けられた継鉄片3からなるステータコア1と、各磁極片2に巻かれたコイル120と、磁極片2及び継鉄片3とコイル120とを絶縁する絶縁物であるインシュレータ4と、同相のコイルを渡す際の端子が設けられたバスバー5とを有しており、環状に形成されている。各磁極片2及び各継鉄片3は、薄板状の電磁鋼板を打ち抜いたものを積層して構成されている。なお、各磁極片2及び各継鉄片3は、一つのブロック状に形成されたものであってもよい。
バスバー5は、インシュレータ4にインサート成形され、一体となってバスバー組立体51を形成する。ステータコア1にバスバー組立体51が組み付けられ、コイル120が巻かれることでステータ200が形成される。
図4は、折り曲げ前のバスバー5を示す図である。バスバー5には、コイル120が接続される複数の端子5Aが設けられている。複数の端子5Aは、インシュレータ4から露出してインサート成形される。
図5Aは、折り曲げ前のステータコア1を示す図である。ステータコア1は、打ち抜き加工された薄板状の電磁鋼板を、回転電機の軸方向に複数枚積層することよって形成されている。図5Aに示すように、ステータコア1は、6個の磁極片2と6個の継鉄片3とを交互に連続して配置した形状に形成されている。また、ステータコア1の一方の端部を形成する磁極片2には、結合凸部10が形成されている。また、ステータコア1の他方の端部を形成する継鉄片3には、結合凹部11が形成されている。なお、ここでは、磁極片2と継鉄片3の数が同数となっているが、磁極片2間に複数個の継鉄片3を設ける場合など、磁極片2と継鉄片3は同数でなくてもよい。
図5Bは、図5AのA部拡大図である。ステータコア1を形成する複数の磁極片2は、それぞれ、ステータ200の径方向外側に形成され、環状の外周上に配置された第1のバックヨーク部7Aと、第1のバックヨーク部7Aから回転中心に向かって径方向内側に延びるティース部8とを有している。複数の継鉄片3は、それぞれ、環状のステータ200の外周上に配置された第2のバックヨーク部7Bを有している。そして、各磁極片2と各継鉄片3との境界には、それぞれ折り曲げ部6が形成されている。
なお、ここでは、磁極片2の第1のバックヨーク部7Aと、継鉄片3の第2のバックヨーク部7Bとを区別しているが、第1のバックヨーク部7Aと第2のバックヨーク部7Bとは連続している。
図5Bに示すように、各折り曲げ部6は、それぞれ、ステータ200の径方向内側に開口する切欠き6Aと薄肉部9により形成されている。各切欠き6Aの開口部6Bは、ステータコア1が折り曲げ前の直線状に展開された状態で、ティース部8側に向かうにつれて広くなるテーパ状に形成されている。また、各切欠き6Aは、テーパ状の開口部6Bと連続する円形の開口6Dを有し、全体として鍵穴形状となっている。各切欠き6Aの円形の開口6Dの薄肉部9側には、ステータコア1をティース部8側に折り曲げるときの折り曲げ中心点6Cが形成される。そして、ステータコア1は、各折り曲げ中心点6Cを中心として径方向内側に折り曲げられ、環状に形成される。
従来、各ティース部8に電線を巻く方法には、以下の二通りの方法がある。一つは、バスバー組立体51が組み付けられたステータコア1を、図6に示すように、各ティース部8が径方向外側になるように曲げて、各ティース部8に電線を巻く方法である。もう一つは、バスバー組立体51が組み付けられたステータコア1を直線状に展開した状態で、各ティース部8に電線を巻く方法である。
その後、バスバー組立体51を介してコイル120が巻かれたステータコア1を、各ティース部8が径方向内側になるように曲げることにより、環状のステータ200を形成する。以下、各ティース部8が径方向外側になるように曲げることを、「逆方向に曲げる」といい、各ティース部8が径方向内側になるように曲げることを、「正方向に曲げる」という。各ティース部8を一直線状にすることを「直線状に展開する」という。
図7Aから図7Cは、本実施の形態1に係るステータコア1の折り曲げ状態を示す図である。図7Aは、ステータコア1が直線状に展開された状態を示している。図7Bは、ステータコア1を逆方向に曲げた状態を示している。そして、図7Cは、ステータコア1を正方向に曲げた状態を示している。
図7Aにおいて、1つの継鉄片3の両端に形成された、各折り曲げ部6の各折り曲げ中心点6CのピッチをP1とする。同様に、図7Bにおける各折り曲げ中心点6CのピッチをP2とし、図7Cにおける各折り曲げ中心点6CのピッチをP3とする。また、図7Aにおいて、1つの継鉄片3の一端側に形成された切欠き6Aの外側の端部6Eと、他端側に形成された切欠き6Aの外側の端部6FとのピッチをQ1とする。同様に、図7Bにおける各切欠き6Aの端部6Eと6FのピッチをQ2とし、図7Cにおける各切欠き6Aの端部6Eと6FのピッチをQ3とする。
図7Aから図7Cにおいて、各折り曲げ中心点6Cのピッチは変化しない。よって、P1、P2及びP3は同一である。一方、図7BのピッチQ2は、図7AのピッチQ1よりも長くなる。そして、図7CのピッチQ3は、図7AのピッチQ1よりも小さくなる。
図8は、ステータコア1に電線が巻かれる領域を示す平面図である。図8に斜線で示す領域12に電線が巻かれることで、コイル120が形成される。また、環状のステータ200の径方向外側の外周面を構成するステータコア1のコアバック13の径方向外側には、図示しない回転電機のフレームが配置される。よって、ステータコア1が環状を形成した場合に、バスバー5は、各端子5Aが、コアバック13より径方向外側に突出しない位置に配置される必要がある。そこで、従来のバスバー5Cは、図9に一点鎖線で示すように、ステータコア1の折り曲げ中心Cよりも径方向内側であって、かつ、ティース部8の領域12よりも径方向外側の位置に配置されていた。なお、図面において網掛けを施した部位は、インシュレータ4を示している。
従来のバスバー5Cの位置では、バスバー5Cがステータコア1の各折り曲げ中心点6Cと重ならない。このため、ステータコア1を折り曲げる工程において、バスバー5Cを容易に折り曲げることができない。そして、バスバー5Cを折り曲げるときに、バスバー5Cに大きな伸縮を生じさせてしまう。また、バスバー5Cを折り曲げるときに、バスバー5Cの位置がずれてしまうこともあった。バスバー5Cの位置がずれてしまうと、各ティース部8に電線を巻く際に、電線とバスバー5Cの各端子5Aとが干渉するおそれがある。
そこで、図9に示すように、本実施の形態では、バスバー5に複数の屈曲部14を形成している。バスバー5は、ステータコア1の長手方向に沿って配置される。そして、バスバー5の各屈曲部14が、それぞれステータコア1の各折り曲げ部6の折り曲げ中心点6Cと重なるようにインシュレータ4にインサート成形された状態で配置される。これにより、図10に示すように、ステータコア1の各折り曲げ部6を折り曲げたときに、バスバー5の各屈曲部14が一緒に折れ曲がる。
図7Aから図7Cの説明で記載したように、1つの磁極片2の両端部に形成された2つの折り曲げ中心点6CのピッチP1〜P3は、ステータコア1を折り曲げても変わらない。よって、バスバー5の各屈曲部14が、ステータコア1の各折り曲げ中心点6Cに重なるように配置すれば、ステータコア1を折り曲げるときに、バスバー5に大きな伸縮を生じさせることなく、折り曲げることができる。
このように、実施の形態1のステータ200によれば、直線状のバスバー5とインシュレータ4とを一体化して直線状のステータコア1に組み付けている。この際、ステータコア1の各折り曲げ中心点6Cと、バスバー5の各屈曲部14とが重なるように、ステータコア1に組み付けられる。その後、ステータコア1とバスバー5を一体として折り曲げて、環状に成形される。バスバー5を折り曲げる際のバスバー5の伸縮量を小さくすることができ、バスバー5の内部抵抗の増加を抑制することができる。これにより、回転電機の効率を向上させることができる。さらに、バスバー5の各屈曲部14を、ステータコア1の各折り曲げ中心点6Cの位置に重ねることにより、バスバー5の各端子5Aを、ステータコア1の径方向内側に寄せて配置することができる、これにより、ステータ200の外径を小さくすることができ、回転電機を小型化することができる。
次に、実施の形態1のステータ200の製造方法について簡単に説明する。図11は、ステータ200の製造フローを示す図である。
まず、ステップ1(ST1)で電磁鋼板を打抜き加工して、複数枚積層することにより、直線状のステータコア1を形成する。
次に、ステップ2(ST2)で、予めバスバー5とインシュレータ4とをインサート成形により一体化したものをバスバー5の各屈曲部14がステータコア1の各折り曲げ部6の位置に重なるように取り付ける。
次に、ステップ3(ST3)で、ステータコア1の各折り曲げ部6を、バスバー5とインシュレータ4とをインサート成形により一体化したものとともに逆方向に曲げる。
次に、ステップ4(ST4)で、各ティース部8にインシュレータ4を介して電線を巻いてコイル120を形成する。
次に、ステップ5(ST5)で、ステータコア1の各折り曲げ部6を、正方向に曲げて、環状に成形形成する。以上により、ステータ200が完成する。なお、各ティース部8に電線を巻く作業は、ステータコア1を直線状に展開した状態で行ってもよい。この場合、電線を巻くためにステータコア1を逆方向に曲げることがないので、バスバー5の金属疲労が低減でき、また、作業が一つ少なくできる。
実施の形態2.
図12は、本発明の実施の形態2におけるステータ200を、電線が巻線される前の直線状に展開された状態で示した平面図である。図13は、図12の継鉄片3部分を示す図である。また、図14A及び図14Bは、図12のバスバーの斜視図と平面図である。実施の形態2のステータ200は、バスバー5が実施の形態1のステータ200とは異なる。他の構成は、上記実施の形態1と同様であるため、詳しい説明は省略する。
図13及び図14Aに示すように、実施の形態2のステータ200に用いられるバスバー5は、ステータコア1の各継鉄片3に対応する位置に、それぞれ凸部15を有している。各凸部15は、図14Bに示すように、それぞれ、3つの屈曲部16A〜16Cにより形成されている。そして、図15に示すように、3つの屈曲部16A〜16Cのうち、屈曲部16Bと屈曲部16Cは、ステータコア1の折り曲げ部6に位置している。
各凸部15は、バスバー5が折り曲げられたときに変形して、バスバー5を伸縮させようとする力を吸収する。例えば、図15に破線で示すように、ステータコア1が径方向外側に折り曲げられた場合には、各屈曲部16A〜16Cがさらに屈曲して、バスバー5を縮めようとする力を吸収する。一方、ステータコア1が径方向内側に折り曲げられた場合には、各屈曲部16A〜16Cが広がり、バスバー5を伸ばそうとする力を吸収する。
このように、実施の形態2のステータ200は、バスバー5の、ステータコア1の各継鉄片3に対応する位置に、それぞれ凸部15を有している。そして、ステータコア1が折り曲げられた場合に、各凸部15の3つの屈曲部16を屈曲させ、または広げて、バスバー5を伸縮させようとする力を吸収する。これにより、バスバー5の伸縮量を小さくすることができ、バスバー5の内部抵抗の増加を抑制することができる。また、ステータコア1が折り曲げられた場合に、バスバー5の位置がずれることを防止して、ステータ200の品質を安定させることができる。
なお、本実施の形態では、凸部を、径方向外側に凸となる形状としたが、凸部の形状は、これに限るものではない。例えば凸部の形状は、径方向内側に凸となる形状としてもよいし、複数の凸部を連続させて形成してもよい。さらに、実施の形態2では、凸部の形状を三角形状としたが、図16に示すように円弧状の凸部としてもよい。
実施の形態3.
図17は、本発明の実施の形態3におけるステータ200を、電線が巻線される前の直線状に展開された状態で示した部分平面図である。図18Aは、図17のステータ200の平面図である。図18Bは、図18Aのステータ200の斜視図である。本実施の形態では、インシュレータのバスバー5を被覆する範囲が、上記実施の形態1とは異なる。他の構成は、上記実施の形態1と同様であるため、詳しい説明は省略する。
図17、図18A及び図18Bに示すように、本実施の形態では、バスバー5の、各屈曲部14から磁極片2側が絶縁物で被覆され、インシュレータ4を構成している。
このように構成することで、ステータを円環状に成形する場合に、各屈曲部14から磁極片2側がインシュレータ4で固定されているため、バスバー5を、各屈曲部14において安定させて折り曲げることができる。よって、バスバー5の折り曲げによる形状ばらつきを抑制でき、また、折り曲げ位置のばらつきも抑制できる。
実施の形態4.
図19は、本発明の実施の形態4におけるステータを、電線が巻線される前の直線状に展開された状態で示した平面図である。また、図20Aから図20Cは、図19のステータ200の折り曲げ状態を示す平面図である。本実施の形態では、インシュレータ4のバスバー5を被覆する範囲が、上記実施の形態1とは異なる。また、本実施の形態のバスバー5は、屈曲部14を有していない点が、上記実施の形態1とは異なる。他の構成は、上記実施の形態1と同様であるため、詳しい説明は省略する。
図20Aに示すように、本実施の形態では、バスバー5を、ステータコア1の折り曲げ中心点6Cの位置よりもティース部8側に配置している。また、バスバー5を被覆している絶縁物4と、バスバー5が絶縁物4から露出している部位との境界である境界部20を、折り曲げ部6に対して磁極片2側に離間させている。これにより、図20Bに示すように、ステータコア1を径方向外側に折り曲げた場合には、バスバー5が、ステータコア1の径方向外側に移動する。一方、図20Cに示すように、ステータコア1を径方向内側に折り曲げた場合には、バスバー5が、ステータコア1の径方向内側に移動する。
このように構成されたステータ200によれば、バスバー5を単独で環状に形成する工程が削減でき、回転電機の加工費を低減させることができる。また、バスバー5の伸縮量を小さくすることができ、バスバー5の内部抵抗の増加を抑制することができる。よって、回転電機の効率を向上させることができる。さらに、バスバー5を、ステータコア1の径方向の最も内側に配置することができる。これにより、ステータコア1を小径化することができ、回転電機を小型化することができる。
実施の形態5.
図21は、この発明の実施の形態5におけるステータ200を用いた回転電機の、軸方向に沿う断面図である。この例では、回転電機はポンプである。図において、斜線でハッチングされた部分は、樹脂でモールド成型されたモールド樹脂部601である。ステータ200の内部に位置するローター部608はモールド成型をしない。
モールド樹脂部601は、コイル120のすべてを覆うとともに、複数の磁極片2および複数の継鉄片3のすべてを覆っている。さらに、磁極片2に巻かれたコイル120を接続するバスバー602もモールド成型により樹脂で覆われている。
図22は、図21の回転電機を構成するステータ200のXXII−XXII線に沿う断面図である。図において、斜線で示された部分はモールド樹脂部601である。なお、図22では、モールド樹脂部601によって覆われているステータ200を、モールド樹脂部601を透過させて示している。
図23は、図22のステータ200の部分拡大図である。図に示すように、バスバー602,604は、ステータ200の外周を覆う円筒状のフレーム605の近傍に配置されている。従って、例えばポンプが振動してバスバー602,604が移動すると、バスバー602,604がフレーム605に触れて導通し、ポンプの動作に不具合が生じるおそれがある。
実施の形態5のステータ200では、モールド樹脂部601によってバスバー602,604を覆っている。このため、図23に二点鎖線で示す領域B及び領域Cのように、バスバー602,604とフレーム605との間に樹脂が充填されている。これにより、ポンプが振動した場合であっても、バスバー602,604がフレーム605に接触して導通することが防止できる。
また、コイル120に通電した際に発生するバスバー602,604の熱は、モールド樹脂部601を介して放熱される。このため、磁極片2の熱容量を増加させる必要がなく、ステータ200を小型化することができる。
また、モールド樹脂部601は、コイル120の全体も覆っている。このため、コイル120の絶縁性を向上させることができる。
モールド樹脂部601の成形には、例えばPPS樹脂(ポリフェニレンスルファイド樹脂)、POM樹脂(ポリアセタール樹脂)、EP樹脂(エポキシ樹脂)が用いられる。
図24は、実施の形態5のステータ200の第1変形例を示す断面図である。なお、図24では、モールド樹脂部606によって覆われているステータ200を、モールド樹脂部606を透過させて示している。
この例では、モールド樹脂部606は、複数の磁極片2および複数の継鉄片3のコアバック13側を覆っている。このため、コイル120に通電した際に発生するバスバー602,604の熱を、モールド樹脂部606を介して効率的に放熱することができる。
さらに、この例では、モールド樹脂部606の成形に使用する樹脂の量を少なくすることができる。このため、製品としてのポンプの価格を抑えることができる。また、この例では、隣接する磁極片2間の隙間607を樹脂で覆っていない。このため、ポンプ内を通過する流体の流量を増加させることができる。
図25は、実施の形態5のステータの第2変形例を示す断面図である。なお、図25では、モールド樹脂部606によって覆われているステータ200を、モールド樹脂部606を透過させて示している。この例では、図24の第1変形例に加えて、コイル120を樹脂によって覆っている。このため、コイル120に通電した際に発生する熱を、モールド樹脂部606を介して効率的に放熱させることができる。
1 ステータコア、2 磁極片、3 継鉄片、4 絶縁物、5 バスバー、6 折り曲げ部、6A 切り欠き、6B 開口部、6C 折り曲げ中心点、6D 開口、7A 第1のバックヨーク部、7B 第2のバックヨーク部、8 ティース部、9 薄肉部、10 結合凸部、11 結合凹部、12 領域、13 コアバック、14 屈曲部、15 凸部、16A〜16C 屈曲部、20 境界部、51 バスバー組立体、120 コイル、200 ステータ、601,606 モールド樹脂部、602,604 バスバー、605 フレーム、607 隙間、608 ローター部。

Claims (15)

  1. 複数の磁極片と、
    隣接する前記磁極片の間に設けられた継鉄片と、
    前記磁極片に巻かれたコイルと、
    前記磁極片と前記コイルとの間に設けられたインシュレータと、
    複数の前記磁極片の一の前記磁極片から他の前記磁極片との間で、前記コイルを渡す際に経由するバスバーと
    を備え、
    前記磁極片と前記継鉄片とが薄肉部で折り曲げ可能に連結され、前記バスバーが前記薄肉部とともに折り曲げ可能に配置されているステータ。
  2. 前記バスバーは、各前記折り曲げ部の折り曲げ中心点に重なる位置に配置されている、
    請求項1に記載のステータ。
  3. 前記バスバーは、各前記折り曲げ部に対応する部位に、それぞれ屈曲部を有する、
    請求項2に記載のステータ。
  4. 前記バスバーは、各前記継鉄片に対応する部位における、一端側の前記屈曲部と他端側の前記屈曲部との間に、それぞれ、さらに少なくとも1つの屈曲部を有する、
    請求項3に記載のステータ。
  5. 前記バスバーは、各前記磁極片に対応する部位の一部が絶縁物で被覆されており、
    前記バスバーは、各前記継鉄片に対応する部位と、各前記折り曲げ部に対応する部位が、前記絶縁物から露出している、
    請求項1から4のいずれか1項に記載のステータ。
  6. 前記バスバーは、各前記磁極片に対応する部位の一部が絶縁物で被覆されており、
    前記バスバーは、各前記継鉄片に対応する部位と、各前記折り曲げ部に対応する部位と、各前記折り曲げ部に対応する部位から、各前記磁極片側にあらかじめ定められた距離離れた位置までの部位が、前記絶縁物から露出している、
    請求項1に記載のステータ。
  7. 前記バスバーは、前記絶縁物と一体化されてバスバー組立体を形成しており、
    前記バスバー組立体は、ステータコアに組付けられている、
    請求項5または6に記載のステータ。
  8. 前記ステータコアは、各前記折り曲げ部で折り曲げられており、
    前記バスバーは、前記ステータコアに沿って折り曲げられており、
    前記ステータコア及び前記バスバーは、環状に形成されている、
    請求項7に記載のステータ。
  9. 請求項8に記載のステータを有する回転電機。
  10. 第1のバックヨーク部とティース部とを有する複数の磁極片と第2のバックヨーク部を有する前記複数の磁極片と同数の継鉄片とを有し、磁極片と継鉄片とが交互に連結配置され、各前記磁極片と各前記継鉄片とが、それぞれ折り曲げ部が形成された薄肉部で連結された電磁鋼板を複数枚積層して、直線状のステータコアを形成する工程と、
    直線状のバスバーを、前記ステータコアの長手方向に沿って、かつ各前記折り曲げ部に重なる位置に取付ける工程と、
    前記複数の磁極片の各前記ティース部に電線を巻いてコイルを形成する工程と、
    前記ステータコアの、各前記折り曲げ部を折り曲げるとともに、前記バスバーを前記ステータコアに沿って折り曲げて環状に形成する工程とを有する、
    ステータの製造方法。
  11. 前記直線状のバスバーを、前記ステータコアの長手方向に沿って、かつ各前記折り曲げ部に重なる位置に取付ける工程は、
    前記直線状のバスバーを、各前記折り曲げ部の各折り曲げ中心に重なる位置に取付ける工程である、
    請求項10に記載のステータの製造方法。
  12. 前記直線状のバスバーは、絶縁物と一体化している、
    請求項10または11に記載のステータの製造方法。
  13. ステータコアを複数の磁極片で構成し、
    前記複数の磁極片に巻かれたコイルと、前記コイルと接続されたバスバーとを樹脂で覆うことにより、前記ステータコアの外周を囲むフレームと前記バスバーとの間の絶縁を確保するステータの製造方法。
  14. ステータコアを複数の磁極片で構成し、
    前記複数の磁極片と、前記複数の磁極片に巻かれるコイルと接続されるバスバーのコアバック側とを樹脂で覆うことにより、前記ステータコアの外周を囲むフレームと前記バスバーとの間の絶縁を確保するステータの製造方法。
  15. 複数の磁極片で構成されたステータコアと、
    前記複数の磁極片に巻かれたコイルと、
    前記コイルに接続されたバスバーと、
    前記複数の磁極片及び前記バスバーを覆う樹脂と
    を有し、
    前記バスバーに発生する熱を前記樹脂を介して放熱するステータ。
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