JP2009131092A - 回転電機の固定子および回転電機 - Google Patents

回転電機の固定子および回転電機 Download PDF

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Abstract

【課題】体格の粗大化が抑えられ、かつ回転電機に用いられたときに性能の低下を生じさせない固定子を提供すること。
【解決手段】周方向に複数のスロットを有する固定子コアと、スロットに設置されている周方向で波状をなす複数の各相巻線が巻回されて形成されるコイルとを備えた固定子であって、各相巻線は、スロット収容部44とターン部45と折り返し部46とを有し、かつ各相巻線が、所定のスロット数毎の同一のスロットに、スロットの深さ方向で交互にスロット収容部44が位置するように設置された巻装方向が異なる第一の巻線部40aと第二の巻線部40bとからなり、深さ方向にスロット収容部44が重なって収容されるスロットのうち、折り返し部46が収容されるスロットと折り返し部46に隣接したスロット収容部44が収容されないスロットは、収容されるスロット収容部の重なり合った長さよりも深く形成されている。
【選択図】 図5

Description

本発明は、回転電機の固定子および回転電機に関する。
近年、電動機および発電機として使用される回転電機において、小型高出力が求められている。
例えば、車両に搭載される回転電機においては、回転電機を搭載するためのスペースが小さくなってきている一方で、出力の向上が求められている。

従来の回転電機は、たとえば、特許文献1に開示されている。
特許文献1には、連続した固定子巻線でコイルが形成された回転電機の固定子が開示されている。
しかしながら、これらの回転電機は、12本の素線により三相固定子巻線を形成しており、24箇所の素線端部が固定子の軸方向に突出する構造となっている。そして、これらの素線端部を結線する場合に、固定子の軸方向のスペースが必要となり、固定子の軸方向寸法が大きくなるという課題があった。
特開2002−88993号公報
本発明は上記実状に鑑みてなされたものであり、コイルエンドの体格の粗大化が抑えられ、かつ回転電機に用いられたときに性能の低下を生じさせない回転電機の固定子を提供することおよびこの固定子を用いた回転電機を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明者は回転電機の固定子について検討を重ねた結果、本発明をなすに至った。
すなわち、本発明の請求項1に記載の回転電機の固定子は、周方向に複数のスロットを有する固定子コアと、スロットに設置されている周方向で波状をなす複数の各相巻線が巻回されて形成されるコイルと、を備えた回転電機の固定子であって、各相巻線は、周方向の異なるスロットに設置されているスロット収容部と、スロットの外部でスロット収容部同士を接続しているターン部と、一方の端部と他方の端部との間に位置し巻装方向が反転するスロット収容部よりなる折り返し部と、を有し、かつ各相巻線が、所定のスロット数毎の同一のスロットに、スロットの深さ方向で交互にスロット収容部が位置するように設置された巻装方向が異なる第一の巻線部と第二の巻線部とからなり、深さ方向にスロット収容部が重なって収容されるスロットのうち、折り返し部が収容されるスロットと折り返し部に隣接したスロットのうちスロット収容部が収容されないスロットは、収容されるスロット収容部の重なり合った長さよりも深く形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の本発明の回転電機の固定子は、請求項1に記載の固定子において、全てのスロットの深さが、収容されるスロット収容部の重なり合った長さよりも深く形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の本発明の回転電機の固定子は、請求項1に記載の固定子において、収容されるスロット収容部の重なり合った数を、それ以外のスロットでの重なり合った数よりも少なくしていることを特徴とする。
請求項4に記載の本発明の回転電機の固定子は、請求項1〜3のいずれかに記載の固定子において、各相巻線のターン部であって、折り返し部に接続されるターン部を構成する各相巻線の幅が、他の部分よりも細く形成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の本発明の回転電機の固定子は、請求項1〜4のいずれかに記載の固定子において、各相巻線は、金属よりなる断面が矩形形状の導体と、導体を被覆した絶縁性の樹脂皮膜と、から構成されることを特徴とする。
請求項6に記載の本発明の回転電機の固定子は、請求項1〜5のいずれかに記載の固定子において、ターン部は、周方向でクランク形状に曲成されていることを特徴とする。
請求項7に記載の本発明の回転電機の固定子は、請求項1〜6のいずれかに記載の固定子において、ターン部は、中央部が軸方向で前記固定子コアの端面からの突出高さが最も高い階段状に曲成されていることを特徴とする。
請求項8に記載の本発明の回転電機の固定子は、請求項7に記載の固定子において、ターン部の階段状の一段の高さは、各相巻線の太さであることを特徴とする。
請求項9に記載の本発明の回転電機の固定子は、請求項1〜8のいずれかに記載の固定子において、スロットは、各相巻線のスロット収容部が深さ方向に並んで設置されることを特徴とする。
請求項10に記載の本発明の回転電機の固定子は、請求項1〜9のいずれかに記載の固定子において、折り返し部は、径方向の最内周側に位置することを特徴とする。
請求項11に記載の本発明の回転電機の固定子は、請求項1〜10のいずれかに記載の固定子において、各相巻線の両端部は、径方向の最外周側に位置し、両端部は、ターン部の固定子コアの端面から突出した突出高さよりも低い位置にもうけられていることを特徴とする。
また、請求項11に記載の本発明の回転電機の固定子は、周方向に複数のスロットを有する固定子コアと、スロットに設置されている周方向で波状をなす複数の各相巻線が巻回されて形成されるコイルと、を備えた回転電機の固定子であって、各相巻線は、周方向の異なるスロットに設置されているスロット収容部と、スロットの外部で該スロット収容部同士を接続しているターン部と、一方の端部と他方の端部との間に位置し巻装方向が反転するスロット収容部よりなる折り返し部と、を有し、かつ各相巻線が、所定のスロット数毎の同一のスロットに、スロットの深さ方向で交互にスロット収容部が位置するように設置された巻装方向が異なる第一の巻線部と第二の巻線部とからなり、折り返し部が収容されたスロットに周方向で隣に位置するスロットは、スロットの折り返し部が位置する径方向位置が空隙となっており、かつ各相巻線のターン部であって、折り返し部に接続されるターン部を構成する各相巻線の径方向の幅が、他の部分よりも細く形成されていることを特徴とする。
請求項12に記載の本発明の回転電機の固定子は、請求項11に記載の固定子において、各相巻線は、金属よりなる断面が矩形形状の導体と、導体を被覆した絶縁性の樹脂皮膜と、から構成されることを特徴とする。
請求項13に記載の本発明の回転電機の固定子は、請求項11〜12のいずれかに記載の固定子において、ターン部は、周方向でクランク形状に曲成されていることを特徴とする。
請求項14に記載の本発明の回転電機の固定子は、請求項11〜13のいずれかに記載の固定子において、ターン部は、中央部が軸方向で前記固定子コアの端面からの突出高さが最も高い階段状に曲成されていることを特徴とする。
請求項15に記載の本発明の回転電機の固定子は、請求項14に記載の固定子において、ターン部の階段状の一段の高さは、各相巻線の太さであることを特徴とする。
請求項16に記載の本発明の回転電機の固定子は、請求項11〜15のいずれかに記載の固定子において、スロットは、各相巻線のスロット収容部が深さ方向に並んで設置されることを特徴とする。
請求項17に記載の本発明の回転電機の固定子は、請求項11〜16のいずれかに記載の固定子において、折り返し部は、径方向の最内周側に位置することを特徴とする。
請求項18に記載の本発明の回転電機の固定子は、請求項11〜17のいずれかに記載の固定子において、各相巻線の両端部は、径方向の最外周側に位置し、両端部は、ターン部の固定子コアの端面から突出した突出高さよりも低い位置にもうけられていることを特徴とする。
また、請求項19に記載の本発明の回転電機は、請求項1〜18のいずれかに記載の回転電機の固定子の内周側または外周側に、周方向に交互に異なる複数の磁極を形成している回転子を備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の本発明の回転電機の固定子によると、コイルを構成する各相巻線の折り返し部および隣接するスロット収容部が収容されるスロットが、スロット収容部よりも深く形成されている。つまり、これらのスロットにおいては、スロット収容部が収容されないスペースが存在する。そして、このスペースにより、スロット収容部のスロット内の深さ方向での収容位置の自由度が向上する。この自由度により、接続したターン部が周囲のターン部と干渉を生じない位置にスロット収容部を導くことができる。つまり、本発明の回転電機の固定子では、コイルのターン部同士が干渉を生じなくなり、コイルエンドを回転子側に突出させなくても良くなっている。この結果、本発明の回転電機の固定子は、コイルエンドと回転子との干渉が抑えられ、固定子を用いた回転電機の性能の低下が抑えられる。
また、本発明の回転電機の固定子は、折り返し部を備えた巻線を波巻きしてコイルを形成しており、コイルの軸方向の端面から突出する巻線の端部の数が減少している。つまり、コイルの外部で各相巻線が接続される部位が巻線の一方の端部のみとなり、接続に要するコストを低減できる。
さらに、巻線の一方の端部が固定子コアの回転子と背向した背向面側にもうけられており、巻線がコイルの軸方向の端部(コイルエンド)をまたぐことなく外部回路と接続できる。
請求項2に記載の本発明の回転電機の固定子によると、全てのスロットが深く形成されており、これにより、固定子の周方向の全周にわたって各相巻線の巻装方法の自由度が向上する。
請求項3に記載の本発明の回転電機の固定子によると、一部のスロットに収容されるスロット収容部の数を減らすこととなる。つまり、固定子コアのスロット深さを特別に制御する必要がない。つまり、固定子コアのスロットを周方向で同じ深さとすることができ、固定子コアに要するコストの上昇を抑えることができる。
請求項4に記載の本発明の回転電機の固定子によると、各相巻線を略矩形状の導体と樹脂皮膜とから構成したことで、安価にコイルを形成できる。
請求項5に記載の本発明の回転電機の固定子によると、ターン部がクランク状に成形されたことで、隣接するスロットに別の固定子巻線が設置されても、ターン部の径方向での位置がずれてターン部同士の干渉を抑えることができる。この結果、コイルの体格の粗大化が抑えられる。
請求項6に記載の本発明の回転電機の固定子によると、ターン部が階段状に成形されたことで、隣接するスロットに別の固定子巻線が設置されても、ターン部の軸方向での位置がずれてターン部同士の干渉を抑えることができる。この結果、コイルの体格の粗大化が抑えられる。
請求項7に記載の本発明の回転電機の固定子によると、一段の高さが各相巻線の太さの階段状にターン部が成形されたことで、隣接するスロットに別の固定子巻線が設置されても、ターン部同士が軸方向で重なり合うこととなり、ターン部同士の干渉を抑えることができる。この結果、コイルの体格の粗大化が抑えられる。
請求項8に記載の本発明の回転電機の固定子によると、スロット内に各相巻線のスロット収容部が深さ方向に一列に並んでおり、各相巻線において生じる磁力特性が高くなる。
請求項9に記載の本発明の回転電機の固定子によると、折り返し部が最内周側に位置することで、各相巻線を構成する二本の巻線の端部がコイルの内周側に位置しなくなり、この端部がコイルの軸方向の端部をまたがなくなり、コイルの体格の粗大化が抑えられる。
請求項10に記載の本発明の回転電機の固定子によると、各相巻線の両端部がコイルの軸方向の端部を超えなくなり、コイルの体格の粗大化が抑えられる。
請求項11に記載の本発明の回転電機の固定子によると、特定のターン部を構成する各相巻線の径方向での太さが、細くなっている。これにより、近接するターン部同士が干渉を生じることなく、接近した状態で各相巻線の取り回しを行うことができる。この結果、本発明の回転電機の固定子は、コイルエンドと回転子との干渉が抑えられ、固定子を用いた回転電機の性能の低下が抑えられる。
また、本発明の回転電機の固定子は、折り返し部を備えた巻線を波巻きしてコイルを形成しており、コイルの軸方向の端面から突出する巻線の端部の数が減少している。つまり、コイルの外部で各相巻線が接続される部位が巻線の一方の端部のみとなり、接続に要するコストを低減できる。
さらに、巻線の一方の端部が固定子コアの回転子と背向した背向面側にもうけられており、巻線がコイルの軸方向の端部(コイルエンド)をまたぐことなく外部回路と接続できる。
請求項12に記載の本発明の回転電機の固定子によると、各相巻線を略矩形状の導体と樹脂皮膜とから構成したことで、安価にコイルを形成できる。
請求項13に記載の本発明の回転電機の固定子によると、ターン部がクランク状に成形されたことで、隣接するスロットに別の固定子巻線が設置されても、ターン部の径方向での位置がずれてターン部同士の干渉を抑えることができる。この結果、コイルの体格の粗大化が抑えられる。
請求項14に記載の本発明の回転電機の固定子によると、ターン部が階段状に成形されたことで、隣接するスロットに別の固定子巻線が設置されても、ターン部の軸方向での位置がずれてターン部同士の干渉を抑えることができる。この結果、コイルの体格の粗大化が抑えられる。
請求項15に記載の本発明の回転電機の固定子によると、一段の高さが各相巻線の太さの階段状にターン部が成形されたことで、隣接するスロットに別の固定子巻線が設置されても、ターン部同士が軸方向で重なり合うこととなり、ターン部同士の干渉を抑えることができる。この結果、コイルの体格の粗大化が抑えられる。
請求項16に記載の本発明の回転電機の固定子によると、スロット内に各相巻線のスロット収容部が深さ方向に一列に並んでおり、各相巻線において生じる磁力特性が高くなる。
請求項17に記載の本発明の回転電機の固定子によると、折り返し部が最内周側に位置することで、各相巻線を構成する二本の巻線の端部がコイルの内周側に位置しなくなり、この端部がコイルの軸方向の端部をまたがなくなり、コイルの体格の粗大化が抑えられる。
請求項18に記載の本発明の回転電機の固定子によると、各相巻線の両端部がコイルの軸方向の端部を超えなくなり、コイルの体格の粗大化が抑えられる。
請求項19に記載の本発明の回転電機によると、コイルの体格の粗大化が抑えられた固定子を用いており、回転電機の体格の粗大化が抑えられたものとなっている。
以下に本発明の回転電機の固定子および回転電機を、実施の形態を用いてより具体的に説明する。
(第一実施形態例)
本実施形態の回転電機の構成を図1に示した。本実施形態の回転電機1は、略有底筒状の一対のハウジング部材100,101とが開口部同士で接合されてなるハウジング10と、ハウジング10に軸受け110,111を介して回転自在に支承される回転軸20に固定された回転子2と、ハウジング10の内部で回転子2を包囲する位置でハウジング10に固定された固定子3と、を備えている。
回転子2は、永久磁石により周方向に交互に異なる磁極を、固定子3の内周側と向き合う外周側に複数形成している。回転子2の磁極の数は、回転電機により異なるため限定されるものではない。本実施形態においては、8極(N極:4、S極:4)の回転子が用いられている。
固定子3は、図2に示したように、固定子コア30と、複数の各相巻線から形成される三相のコイル4と、固定子コア30とコイル4との間に配された絶縁紙5と、を備えた構成を有している。
固定子コア30は、内周に複数のスロット31が形成された円環状を有している。複数のスロット31は、その深さ方向が径方向と一致するように形成されている。固定子コア30に形成されたスロット31の数は、回転子2の磁極数に対し、コイル4の一相あたり2個の割合で形成されている。すなわち、8×3×2=48個のスロット31が形成されている。
固定子コア30は、所定の数の分割コアを周方向に配設して形成されている。本実施形態においては、24個である。分割コアは、ひとつのスロット31を区画するとともに、周方向で隣接する分割コアとの間でひとつのスロットを区画する形状(径方向内方に伸びるティース部と、ティース部が形成されるバックコア部)に形成されている。
固定子コア30(を構成する分割コア)は、0.3mmの厚さの電磁鋼板410枚を積層させて形成されている。なお、積層された電磁鋼板の間には、絶縁薄膜が配置されている。なお、固定子コア30は、この電磁鋼板の積層体からだけでなく、従来公知の金属薄板および絶縁薄膜を用いて形成してもよい。
コイル4は、複数の巻線40を所定の巻回方法で巻回してなる。コイル4を構成する巻線40は、図3(A)に示したように、銅製の導体41と、導体41の外周を覆い導体41を絶縁する内層420及び外層421からなる絶縁皮膜42とから形成されている。内層420および外層421を合わせた絶縁皮膜42の厚みは、100μm〜200μmの間に設定されている。このように、内層420および外層421からなる絶縁皮膜42の厚みが厚いので、巻線40同士を絶縁するために巻線40同士の間に絶縁紙等を挟み込んで絶縁する必要がなくなっているが、線材同士を絶縁するためにあるいは固定子コア30との間に絶縁紙を配してもよい。
外層421はナイロン等の絶縁材、内層420は外層よりもガラス転移温度の高い熱可塑性樹脂またはポリアミドイミド等の絶縁材で形成されている。これにより、回転電機に発生する熱により外層421は内層420よりも早く軟化するので、同じスロット31に設置されている巻線40同士が外層421同士で熱接着する。その結果、同じスロット31に設置されている複数の巻線40が一体化し巻線40同士が剛体化するので、スロット31内の線巻線40の機械的強度が向上する。また、過剰な振動が発生しても、内層420と導体41の接着箇所よりも内層420と外層421との接着箇所が先に剥離するので、内層420と導体41との接着を維持し絶縁を確保できる。
さらに、コイル4の巻線40は、図3(B)に示したように、内層420および外層421からなる絶縁皮膜42の外周をエポキシ樹脂等からなる融着材43で被覆してもよい。これにより、回転電機に発生する熱により融着材43は絶縁皮膜42よりも早く溶融するので、同じスロット31に設置されている複数の巻線40同士が融着材43同士により熱接着する。その結果、同じスロット31に設置されている複数の巻線40が一体化し巻線40同士が鋼体化することで、スロット31の巻線40の機械的強度が向上する。
コイル4を構成する巻線40の絶縁皮膜42には、ポリフェニレンサルファイド(PPS)よりなる皮膜を用いても良い。
コイル4は、図4に示したように、それぞれ二本の三相巻線(U1,U2,V1,V2,W1,W2)により形成されている。
コイル4は、複数の巻線40を所定の形状に巻回してなる。コイル4を構成する巻線40は、固定子コア30の内周側で周方向にそって波巻きされている。そして、固定子コア30に形成されたスロット31に収容される直線状のスロット収容部44と、隣り合ったスロット収容部44同士を接続するターン部45と、を備えている。スロット収容部44は、所定のスロット数(本実施形態では3相×2個=6個)ごとのスロット31に収容されている。ターン部45は、固定子コア30の軸方向の端面から突出して形成されている。
そして、コイル4は、複数の巻線40を一方の端部が固定子コア30の軸方向の端面から突出した状態で、周方向に沿って波状に巻装して形成されている。コイル4の1相は、周方向に沿って波状でありかつ異なる巻装方向に巻装された2本の巻線部40a,40bを巻装方向が反転する折り返し部46で接続された構成を有している。つまり、巻線40は、第一の巻線部40aと第二の巻線部40bとが接続された構成を有している。二つの巻線部40a,40bは、同一スロット31にそれぞれのスロット収容部44が収容される。このとき、第一の巻線部40aのスロット収容部44と、第二の巻線部40bのスロット収容部44は、スロット31の深さ方向で交互にスロット収容部44が位置するように設置されている。
コイル4においては、この二つの巻線部40a,40bを備えた成形体を2個で1相をなすように巻線40が配されている。この二つの巻線部40a,40bの成形体を6組用いて3相(U,V,W)×2個(倍スロット)のコイル4を形成している。つまり、コイル4は、二つの巻線部40a,40b×3相(U,V,W)×2個(倍スロット)=12本の巻線40を用いて形成されている。
本実施形態においては、二つの巻線部40a,40bをもつ成形体は、周方向で4周巻回してコイル4を形成している。すなわち、コイル4は、二つの巻線部40a,40bをもつ成形体が径方向で4層重なった構成となっている。つまり、ひとつのスロット31内に4層×2本=8本のスロット収容部44が配置されている。二つの巻線部40a,40bの成形体を巻回したコイル4は、巻線40の端部が最外周層側に位置し、巻線40の折り返し部46が最内周層側に位置するように巻回されている。
コイル4において、ターン部45は固定子コア30の軸方向両側にそれぞれ形成されている。ターン部45の略中央部は、ねじりを伴わないクランク状をなすように成形されている。ターン部45のクランク形状は、固定子コア30の周方向でクランク形状をなすように形成されている。このターン部45のクランク形状によるずれ量は、巻線40の略幅分である。これにより、径方向に隣接している巻線40のターン部45同士が干渉しなくなり、ターン部45を密に巻回できる。その結果、コイル4の固定子コア30の端面から突出したコイルエンドの径方向の幅が小さくなるので、コイル4を形成した巻線40が径方向外側に張り出すことが防止できる。
また、スロット31から固定子コア30の外に突出するターン部45は、固定子コア30の軸方向の端面から階段状に形成されている。ターン部45が階段状に形成されたことで、巻線40の階段状のターン部45が周方向に隣り合うスロットから突出する巻線40と干渉することを防止できる。これにより、周方向に隣接するスロットから突出する巻線40同士が互いに干渉することを避けるために、コイル4の固定子コア30の端面から突出したコイルエンドの高さが高くなったり、あるいはコイルエンドの径方向の幅が大きくなることを防止できる。その結果、コイルエンドの高さが低くなる。さらに、コイルエンドの径方向の幅が小さくなるので、コイル4が径方向外側に張り出すことを防止できる。
階段状のターン部45は、4段の階段状に形成されている。そして、4段の階段状のターン部45の一段の高さは、巻線40の略幅(高さ)分である。これにより、軸方向でターン部45が重なり合ったときに、すき間を生じることなくターン部45同士を重ね合わせることができ、ターン部45を密に巻回できる。
階段状のターン部45は、その最も高い部分(階段状の頂上部)が、クランク状に形成されている。したがって、巻線40のターン部45は、クランク部を挟んで両側を階段状に形成している。
コイル4は、ターン部45が固定子コア30から突出したコイルエンドの高さの範囲内で、コイル4を構成する各巻線40の成形体の端部が径方向外方に向かって突出している。そして、各巻線40の成形体の端部であって、中性点側の端部は、他方の端部よりも高い位置で径方向外方に突出している。
次に、本実施形態におけるコイル4を構成する巻線40の巻回状態を図5〜6を用いてより具体的に説明する。
本実施形態のコイル4の展開図を図5に示した。図5に示したように、コイル4は、二つの巻線部40a,40bを備えた成形体を各相(U1,U2,V1,V2,W1,W2)ごとに、6組用いて形成されている。
各相の結線方法は同様であり、コイル4の巻線40の巻回の仕方をU1相を用いて結線方法を説明する。ここで、U1相の結線方法は、巻線40の二つの巻線部40a,40bのスロット収容部44が収容されたスロット31a〜hの収容位置と結線方法を示した図6を用いて説明する。
図6においては、破線が巻線部40aを実線が巻線部40bを示す。なお、図6は、二つの巻線部40a、40bのスロット収容部44がスロット31に収容された位置(深さの番地)で示した。
U1相をなす巻線40が収容されるスロット31は、回転子2が8極であり、固定子コア30に8個(31a,31b,〜31h)が形成されている。スロット31のうち、スロット31aおよびスロット31bは、その深さが、9本のスロット収容部44が重なった厚さとなるように形成されている。また、それ以外のスロット31c〜hは、その深さが、9本のスロット収容部44が重なった厚さとなるように形成されている。成形体は、スロット収容部44が重なるように形成されており、スロット31には8本のスロット収容部44が深さ方向に重なって収容される。スロット31の深さ方向でスロット収容部44が収容される位置を、開口部から深さ方向に進むにつれて、8番、7番、6、…1番と呼ぶ。なお、スロット31aおよびスロット31hは、1番の奥の位置を0番と呼ぶ。
U1相に収容される巻線40の成形体は、二つの巻線部40a,40bの2本を接合してなる。巻線40aの端部が固定子3の中性点に接続され、巻線40bの端部がU1相に接続される。
巻線40aは、中性点に最も近いスロット収容部44が、スロット31aの0番に収容され、つづいてスロット31bの1番→スロット31cの2番→スロット31dの1番に収容される。その後、1番と2番とに交互に収容される。周方向に一周してスロット31hでは1番に収容される。
巻線40bは、相端子に最も近いスロット収容部44が、スロット31bの0番に収容され、つづいてスロット31cの1番→スロット31dの2番→スロット31eの1番に収容される。その後、2番と1番とに交互に収容される。周方向に一周してスロット31hでは2番に収容される。
スロット31c〜hでは、二つの巻線部40a,40bのスロット収容部44は、スロット31の深さ方向の位置が交互に入れ替わっている。
スロット31hの1番にスロット収容部44が収容された巻線40aは、次のスロット収容部44が、スロット31aの2番に収容され、つづいてスロット31bの3番→スロット31cの4番→スロット31dの3番に収容される。その後、3番と4番とに交互に収容される。周方向に一周してスロット31hでは3番に収容される。
スロット31hの2番にスロット収容部44が収容された巻線40bは、次のスロット収容部44が、スロット31aの1番に収容され、つづいてスロット31bの2番→スロット31cの3番→スロット31dの4番に収容される。その後、4番と3番とに交互に収容される。周方向に一周してスロット31hでは4番に収容される。
スロット31hの3番にスロット収容部44が収容された巻線40aは、次のスロット収容部44が、スロット31aの4番に収容され、つづいてスロット31bの5番→スロット31cの6番→スロット31dの5番に収容される。その後、5番と6番とに交互に収容される。周方向に一周してスロット31hでは5番に収容される。
スロット31hの4番にスロット収容部44が収容された巻線40bは、次のスロット収容部44が、スロット31aの3番に収容され、つづいてスロット31bの4番→スロット31cの5番→スロット31dの6番に収容される。その後、6番と5番とに交互に収容される。周方向に一周してスロット31hでは6番に収容される。
スロット31hの5番にスロット収容部44が収容された巻線40aは、次のスロット収容部44が、スロット31aの6番に収容され、つづいてスロット31bの7番→スロット31cの8番→スロット31dの7番に収容される。その後、7番と8番とに交互に収容される。周方向に一周してスロット31hでは7番に収容される。
スロット31hの6番にスロット収容部44が収容された巻線40bは、次のスロット収容部44が、スロット31aの5番に収容され、つづいてスロット31bの6番→スロット31cの7番→スロット31dの8番に収容される。その後、8番と7番とに交互に収容される。周方向に一周してスロット31hでは8番に収容される。
スロット31hの7番にスロット収容部44が収容された巻線40aは、次のスロット収容部44が、スロット31aの8番に収容される。また、スロット31hの8番にスロット収容部44が収容された巻線40bは、次のスロット収容部44が、スロット31aの8番に収容される。
つまり、スロット31aの8番に収容されたスロット収容部44は、折り返し部46となっている。
このとき、スロット31aの7番とスロット31bの8番とは、ともに空隙となっている。
本実施形態の回転電機の固定子3では、特に、このスロット31aの7番の空隙により生じたスペースにより、折り返し部46に接続されたターン部45の取り回しが容易となっている。つまり、このスロット31aの7番の空隙により、このスロット収容位置につながるスペースに、折り返し部45に接続されたターン部45を取り回しすることができる。この結果、本実施形態の回転電機1の固定子3は、コイルエンドが径方向内方にはみ出すことが抑えられた。
(第二の実施の形態)
本実施の形態は、全てのスロット31a〜hの深さが、スロット収容部44の9個分の深さで形成されている以外は、ダイイチの実施の形態と同様な回転電機及び固定子である。
本実施形態においては、スロット収容部44の深さ方向での8番目(最内周側)の位置が空隙となる。この空隙が、ターン部45の取り回しのためのスペースとなる。この結果、本実施形態の回転電機1の固定子3は、第一の実施の形態の時と同様に、コイルエンドが径方向内方にはみ出すことが抑えられた。
(第三の実施の形態)
第一及び第二の実施の形態においては、巻線40の成形体の巻数を一定としたときに、ターン部45の取り回しのスペースを形成するために、スロット31の深さを深くしている。これに対し、スロット31の深さを固定した状態では、巻線40の成形体の巻数を減らすことで、スロット31に収容されるスロット収容部44の数を減らすことができる。この方法でも、ターン部45の取り回しのためのスペースが形成でき、第一及び第二の実施の形態の時と同様に、コイルエンドが径方向内方にはみ出すことが抑えられた。
(第四の実施の形態)
U1相のスロット31hと折り返し部46が収容されるスロット31aの間(周方向での間)には、U2相,V1相,V2相,W1相,W2相の各相の巻線40が収容されるスロット31が形成されている。
そして、U相、V相及びW相の各相においても、U1相と同様に巻線40が巻装されている。この状態で、U1相のスロット31hとスロット31aの間をターン部45で接続しても、他の相の同様なターン部45と干渉を生じる。
本実施形態においては、図7に示したように、U2相を構成する巻線40が、U1相を構成する巻線40の巻数よりも少なく巻回されている。つまり、U2相の巻線が収容されるスロットの最内周部には、空隙が形成されている。同様に、V2相およびW2相を構成する巻線の成形体の巻回数がV1相およびW1相のそれより少なくなっている。
そして、本実施形態においては、U1相のスロット31hとスロット31aの間をターン部45は、径方向でクランク形状をなすように、成形されている。また、軸方向での太さが、スロット収容部45における太さの半分となるように形成されている。
ターン部45は、クランク形状に形成されたことで、他の相のターン部45と干渉を生じなくなっている。
本実施形態においては、折り返し部46に接続されるターン部45の軸方向での幅が短く形成されているが、ターン部45とスロット収容部44での巻線40の断面積が一定となるように径方向の幅が設定されており、このターン部45での電気的な特性が低下していない。
つまり、本実施形態においても、上記の各実施形態の時と同様に、コイルエンドが径方向内方にはみ出すことが抑えられた。
(比較の形態例)
上記の実施の形態においては同一相に配された成形体を構成する二本の巻線が40a,40bが接合されていたが、本比較の形態は、この二本が接合されていない状態で形成されたコイル4を備えている。本比較の形態の巻線の巻回方法を図8〜9に示した。
図8に展開図で示したように、コイル4の内周面側と外周面側の両面側に、コイル4を構成する巻線40の両端部(巻き始め端部および巻き終わり端部)のそれぞれが位置している。このようなコイル4では、最内周面側の巻線40の端部(巻き終わり端部)を接続するためには、コイルエンドの外方に巻線40の端部(巻き終わり端部)を取り回ししなければならない。
本形態のように、巻線40の数が多くなると、巻き終わり端部の取り回しが煩雑となり、コイル4の製造に多大なコストが要求されるようになる。この巻き終わり端部の取り回しの一例を図9に示した。図9は、図8と同様な手法で巻線の結線を示した図である。
さらに、図9に示したように、巻き終わり端部がコイル4の最内層側(スロットの8番目)から突出することで、巻き終わり端部を結線するためにはコイルエンドを乗り越えて結線する必要がある。この端部の取り回しの結果、コイルエンドの体格が粗大化し、コイル全体が粗大化している。
これに対し、本実施形態の回転電機1の固定子3では、コイル4を構成する二本の巻線40a、40bが折り返し部36で接合されたことで、二本の巻線40a、40bの成形体の端部がコイルエンドから突出しない構成となっている。すなわち、本実施形態の回転電機1の固定子3は、コイル4の体格の粗大化が抑えられている。
(他の比較の形態例)
本形態は、ターン部45の取り回しのためのスペースを形成しない場合の例である。
図10に、本形態の固定子3の上面図を示した。本形態は、折り返し部46に接続されるターン部45の取り回しのためのスペースが形成されていないため、最内周側に位置するターン部45がコイル4の内周面から突出している。このような構成の固定子では、回転子2の組み付けが困難となる。
これに対し、上記の実施の形態では、コイル4の回転子2と対向する内周面から径方向内方に巻線40が突出しておらず、コイル4が回転子2に干渉しない構成となっている。
このように、本実施形態の回転電機の固定子1は、小型化を達成できるものとなっており、性能の優れた回転電機を提供できる効果を発揮する。
実施形態の回転電機の構成を示した図である。 実施形態の回転電機の固定子の斜視図である。 実施形態の回転電機のコイルを構成する各相巻線の構成を示す断面図である。 第1の実施の形態の回転電機のコイルの各相巻線の結線を示した図である。 第1の実施形態の回転電機のコイルの巻線の展開図である。 第1の実施形態の回転電機のコイルの結線を示した図である。 第4の実施形態の回転電機のコイルの巻き終わり部近傍の構成を示した図である。 比較の形態の回転電機のコイルの各相巻線の結線を示した図である。 比較の形態の回転電機の固定子の側面図である。 他の比較の形態例の回転電機の固定子の上面図である。
符号の説明
1:回転電機 10:ハウジング
110,111:軸受け
2:回転子 20:回転軸
3:固定子 30:固定子コア
31,31a〜h:スロット
4:コイル 40:各相巻線
41:導体 42:絶縁皮膜
43:スロット収容部 44:融着材
45:ターン部 46:折り返し部
47:絶縁皮膜

Claims (19)

  1. 周方向に複数のスロットを有する固定子コアと、
    該スロットに設置されている周方向で波状をなす複数の各相巻線が巻回されて形成されるコイルと、
    を備えた回転電機の固定子であって、
    該各相巻線は、周方向の異なる該スロットに設置されているスロット収容部と、該スロットの外部で該スロット収容部同士を接続しているターン部と、一方の端部と他方の端部との間に位置し巻装方向が反転する該スロット収容部よりなる折り返し部と、を有し、
    かつ該各相巻線が、所定のスロット数毎の同一の該スロットに、該スロットの深さ方向で交互に該スロット収容部が位置するように設置された巻装方向が異なる第一の巻線部と第二の巻線部とからなり、
    深さ方向に該スロット収容部が重なって収容される該スロットのうち、該折り返し部が収容される該スロットと該折り返し部に隣接した該スロットのうち該スロット収容部が収容されない該スロットは、収容されるスロット収容部の重なり合った長さよりも深く形成されていることを特徴とする回転電機の固定子。
  2. 全ての前記スロットの深さが、収容される前記スロット収容部の重なり合った長さよりも深く形成されている請求項1記載の回転電機の固定子。
  3. 収容される前記スロット収容部の重なり合った数を、それ以外の該スロットでの重なり合った数よりも少なくしている請求項1記載の回転電機の固定子。
  4. 前記各相巻線は、金属よりなる断面が矩形形状の導体と、該導体を被覆した絶縁性の樹脂皮膜と、から構成される請求項1〜3のいずれかに記載の回転電機の固定子。
  5. 前記ターン部は、周方向でクランク形状に曲成されている請求項1〜4のいずれかに記載の回転電機の固定子。
  6. 前記ターン部は、中央部が軸方向で前記固定子コアの端面からの突出高さが最も高い階段状に曲成されている請求項1〜5のいずれかに記載の回転電機の固定子。
  7. 前記ターン部の前記階段状の一段の高さは、前記各相巻線の太さである請求項6記載の回転電機の固定子。
  8. 前記スロットは、前記各相巻線の前記スロット収容部が深さ方向に並んで設置される請求項1〜7のいずれかに記載の回転電機の固定子。
  9. 前記折り返し部は、径方向の最内周側に位置する請求項1〜8のいずれかに記載の回転電機の固定子。
  10. 前記各相巻線の両端部は、径方向の最外周側に位置し、
    該両端部は、前記ターン部の前記固定子コアの端面から突出した突出高さよりも低い位置にもうけられている請求項1〜9のいずれかに記載の回転電機の固定子。
  11. 周方向に複数のスロットを有する固定子コアと、
    該スロットに設置されている周方向で波状をなす複数の各相巻線が巻回されて形成されるコイルと、
    を備えた回転電機の固定子であって、
    該各相巻線は、周方向の異なる該スロットに設置されているスロット収容部と、該スロットの外部で該スロット収容部同士を接続しているターン部と、一方の端部と他方の端部との間に位置し巻装方向が反転する該スロット収容部よりなる折り返し部と、を有し、
    かつ該各相巻線が、所定のスロット数毎の同一の該スロットに、該スロットの深さ方向で交互に該スロット収容部が位置するように設置された巻装方向が異なる第一の巻線部と第二の巻線部とからなり、
    該折り返し部が収容された該スロットに周方向で隣に位置する該スロットは、該スロットの該折り返し部が位置する径方向位置が空隙となっており、
    かつ該各相巻線の該ターン部であって、該折り返し部に接続される該ターン部を構成する該各相巻線の径方向の幅が、他の部分よりも細く形成されていることを特徴とする回転電機の固定子。
  12. 前記各相巻線は、金属よりなる断面が矩形形状の導体と、該導体を被覆した絶縁性の樹脂皮膜と、から構成される請求項11に記載の回転電機の固定子。
  13. 前記ターン部は、周方向でクランク形状に曲成されている請求項11〜12のいずれかに記載の回転電機の固定子。
  14. 前記ターン部は、中央部が軸方向で前記固定子コアの端面からの突出高さが最も高い階段状に曲成されている請求項11〜13のいずれかに記載の回転電機の固定子。
  15. 前記ターン部の前記階段状の一段の高さは、前記各相巻線の太さである請求項14記載の回転電機の固定子。
  16. 前記スロットは、前記各相巻線の前記スロット収容部が深さ方向に並んで設置される請求項11〜15のいずれかに記載の回転電機の固定子。
  17. 前記折り返し部は、径方向の最内周側に位置する請求項11〜16のいずれかに記載の回転電機の固定子。
  18. 前記各相巻線の両端部は、径方向の最外周側に位置し、
    該両端部は、前記ターン部の前記固定子コアの端面から突出した突出高さよりも低い位置にもうけられている請求項11〜17のいずれかに記載の回転電機の固定子。
  19. 請求項1〜18のいずれかに記載の回転電機の固定子の内周側または外周側に、周方向に交互に異なる複数の磁極を形成している回転子を備えたことを特徴とする回転電機。
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