JP7042295B2 - 波巻コイルの製造方法及び回転電機のステータ - Google Patents

波巻コイルの製造方法及び回転電機のステータ Download PDF

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Description

本発明は、波巻コイルの製造方法及び回転電機のステータに関する。
一般に、電動機や発電機等の回転電機のステータを構成するコイルとして、波巻コイルが知られている。波巻コイルは、ステータコアのスロット内に配置されるストレート状の複数のスロット配置部と、ステータコアの軸方向外側で、隣り合うスロット配置部同士を山型状又はアーチ状に連結する複数のターン部と、を有し、ステータコアの周方向に沿って波形状に成形される。
波巻コイルとしては、それぞれ並列巻線からなるU相、V相、W相の三相によって構成されるコイルが知られている。しかし、各並列巻線間の電気的バランスがとれていないと、循環電流の発生によって電気的損失が生じる問題がある。
この循環電流の発生の問題に対して、特許文献1に記載の技術が知られている。この技術は、U字状のセグメントコイルを用いて、ターン部がステータコアの軸方向に長い長ピッチターン部と、軸方向に短い短ピッチターン部とを有し、短ピッチターン部が長ピッチターン部の軸方向内側に収まるように設置することによって、コイルを転位させ、循環電流の発生を抑制するようにしている。
特開2017-34847号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、ステータコアの上面にコイルを転位させる形状を形成し、ステータコアの下面に転位しない形状を形成することによって、転位形状と転位しない形状とを交互に複数形成している。そのため、同様の構成をステータコアの周方向に連続する連続線で実現しようとすると、折り返し方法を毎回変更する必要があり、実現は困難である。
そこで、本発明は、折り返し方法を変更する必要なく、転位した波巻コイルを連続線によって容易に成形することのできる波巻コイルの製造方法及びその波巻コイルを備える回転電機のステータを提供することを目的とする。
(1) 本発明に係る波巻コイルの製造方法は、連続線(例えば、後述の連続線10)により成形され、ステータコア(例えば、後述のステータコア20)のスロット(例えば、後述のスロット23)に配置される複数のスロット配置部(例えば、後述のスロット配置部11)と、隣り合う前記スロット配置部同士を連結するターン部(例えば、後述のターン部12)と、を有する波巻コイル(例えば、後述の波巻コイル1)の製造方法であって、前記連続線は、U字状に成形されたU字部(例えば、後述のU字部12A)と、前記U字部から延在する一対の直線部(例えば、後述の直線部14)と、を有し、同じ相に属する少なくとも2つの前記連続線のうち、1つの前記連続線の前記U字部が他の1つの前記連続線の前記U字部の内側に配置される転位形状を成形する転位形状成形工程と、前記転位形状が成形された前記連続線の前記一対の直線部を、前記一対の直線部の延在方向(例えば、後述のZ方向)と交差し、前記U字部の厚さ方向(例えば、後述のX方向)に直交する方向(例えば、後述のY方向)にオフセットさせ、前記連続線に斜行部(例えば、後述の斜行部15)を成形する斜行部成形工程と、前記斜行部が成形された前記連続線を、前記斜行部における前記ターン部の頂点部(例えば、後述の頂点部12c)に対応する部位において折り返し、前記ターン部と前記スロット配置部とを成形する折り返し工程と、を有し、前記斜行部成形工程と前記折り返し工程とを交互に行う。
上記(1)によれば、U字状に成形した連続線のU字部にのみ転位形状を成形することで、折り返し方法を変更することなく、転位した波巻コイルを容易に成形することができる。
(2) (1)に記載り波巻コイルの製造方法において、前記連続線は、前記一対の直線部の延在方向と交差し、前記U字部の厚さ方向に直交する方向に存在する少なくとも2つの単位線材(例えば、後述の単位線材10a)から構成され、前記転位形状成形工程は、前記連続線の1つの前記単位線材の前記U字部が、他の1つの前記単位線材の前記U字部の内側に配置される転位形状をそれぞれ成形してもよい。
上記(2)によれば、直線部の延在方向と交差し、U字部の厚さ方向に直交する方向に存在する少なくとも2つの単位線材によって連続線を構成することで、連続線を構成する単位線材もU字部において転位させることができる。
(3) (1)又は(2)に記載の波巻コイルの製造方法において、前記連続線の前記一対の直線部が同じ前記スロットに配置されるように複数の前記転位形状を重ねて配置し、複数の前記転位形状に対して前記斜行部成形工程と前記折り返し工程とを交互に行うようにしてもよい。
上記(3)によれば、各相の波巻コイルを一度に成形することができる。
(4) (3)に記載の波巻コイルの製造方法において、前記波巻コイルは、前記ステータコアに巻回されて装着されることにより、前記ステータコアの複数周分に対応する複数の層(例えば、後述の層T)を構成する波巻コイルであり、前記折り返し工程は、前記層が前記ステータコアの径方向に切り替わる層替わり部(例えば、後述の層替わり部Ta)において、前記斜行部の折り返し方向を逆にしてもよい。
上記(4)によれば、層替わり部において段差を形成することなく、複数周分の波巻コイルを一度に成形することができる。
(5) (4)に記載の波巻コイルの製造方法において、前記折り返し工程は、少なくとも1つの前記層替わり部において、製造される前記波巻コイルのスロットピッチが1スロット分ずれるように折り返してもよい。
上記(5)によれば、相の切り替わりを容易にずらすことができ、リップルを低減して回転電機を滑らかに回転させることができる。
(6) 本発明に係る回転電機のステータは、連続線(例えば、後述の連続線10)により成形された波巻コイル(例えば、後述の波巻コイル1)がステータコア(例えば、後述のステータコア20)のスロット(例えば、後述のスロット23)に挿入された回転電機のステータ(例えば、後述のステータ2)であって、前記波巻コイルは、U字状に成形されたU字部(例えば、後述のU字部12A)をそれぞれ有する少なくとも2つの前記連続線のうち、1つの前記連続線の前記U字部が他の1つの前記連続線の前記U字部の内側に配置された転位形状を各相につき1箇所有する。
上記(6)によれば、U字状に成形されたU字部にのみ転位形状を設けることで、転位した波巻コイルを有する回転電機のステータを容易に得ることができる。
(7) (6)に記載の回転電機のステータにおいて、前記転位形状は、前記ステータコアの径方向の最も外側又は最も内側のターン部(例えば、後述のターン部12)に配置されてもよい。
上記(7)によれば、転位した波巻コイルに容易に配置させることができる回転電機のステータを容易に得ることができる。
本発明によれば、折り返し方法を変更する必要なく、転位した波巻コイルを連続線によって容易に成形することのできる波巻コイルの製造方法及びその波巻コイルを備える回転電機のステータを提供することができる。
波巻コイルを模式的に示す正面図である。 ステータを模式的に示す平面図である。 連続線を成形する様子を示す図である。 図3中のA-A線に沿う断面図である。 連続線のU字部を拡大して示す正面図である。 図5に示す連続線のU字部をZ方向に沿う方向から見た図である。 図5に示す連続線を2本使用して構成される転位形状を示す正面図である。 転位形状を有する連続線を複数並列させて構成した連続線群のU字部を拡大して示す正面図である。 図8に示す連続線群をZ方向に沿う方向から見た図である。 波巻コイル成形装置の概要を模式的に示す平面図である。 波巻コイル成形装置の概要を模式的に示す側面図である。 波巻コイル成形装置のクランプ部が連続線群をアンクランプした状態を示す図である。 波巻コイル成形装置のクランプ部が連続線群をクランプした状態を示す図である。 連続線群を斜行部の成形位置に搬送する様子を示す波巻コイル成形装置の平面図である。 連続線群を斜行部の成形位置に搬送する様子を示す波巻コイル成形装置の側面図である。 連続線群に斜行部を成形する様子を示す波巻コイル成形装置の平面図である。 連続線群に斜行部を成形する際のクランプ部の動作を示す平面図である。 斜行部成形後の連続線の斜行部を示す平面図である。 斜行部成形後の導体群を折り返し位置に搬送する様子を示す波巻コイル成形装置の平面図である。 斜行部成形後の連続線群に次の斜行部を成形する様子を示す波巻コイル成形装置の平面図である。 連続線群に成形した斜行部を折り返す際のクランプ部の動作を示す側面図である。 連続線群に成形した斜行部を折り返した様子を示す波巻コイル成形装置の平面図である。 斜行部を折り返した後の連続線群を示す平面図である。 斜行部を折り返した後のクランプ部の動作を示す図である。 斜行部を折り返した後に折り返し部を押圧部材で押圧する動作を示す側面図である。 折り返した後の連続線群に次の斜行部を成形する様子を示す波巻コイル成形装置の平面図である。 波巻コイルが装着された回転電機のステータの一部分を拡大して示す図である。 層替わり部に対応する斜行部を逆折りする様子を示す連続線群の平面図である。 層替わり部が逆折りされた連続線群によって構成されたシート状の波巻コイルを示す平面図である。 層替わり部が逆折りされた連続線群によって構成されたシート状の波巻コイルをステータコアに装着した状態の一部分を示す平面図である。 波巻コイルの4層目と5層目の層替わり部のスロット配置部のピッチを説明する正面図である。 4層目と5層目との間で相を1スロット分ずらした波巻コイルを模式的に示す図である。
以下、本発明に係る波巻コイル製造方法の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。まず、波巻コイル及びステータについて、図1及び図2を用いて説明する。本実施形態に示す波巻コイル1は、後段で説明する複数本の並列状態の連続線10を用いて、図中のY方向に沿って長尺なシート状に成形される。このY方向は、図2に示すステータコア20の周方向に対応する。
ステータ2は、ステータコア20と、ステータコア20に装着される波巻コイル1とにより構成される。ステータコア20は、中央の軸孔21に向けて放射状に突出する複数のティース22を有する。隣り合うティース22,22の間にスロット23が形成される。本実施形態では72個のスロット23を有するステータコア20を例示している。
波巻コイル1は、複数のスロット配置部11と、複数のターン部12と、を有する。スロット配置部11は、ステータコア20のスロット23内に配置される部位であり、ステータコア20の軸方向(図1中のZ方向)に沿って直線状に延びている。ターン部12は、ステータコア20の軸方向の外側において、連続線10の隣り合うスロット配置部11,11同士を山型状又はアーチ状に連結する部位である。波巻コイル1の一方端部は、駆動回路との電気的接続のための端子部13を有する。波巻コイル1のスロット配置部11及びターン部12は、複数本の連続線10により構成される。しかし、図1では、スロット配置部11、ターン部12及び端子部13を面で模式的に示している。
本実施形態の波巻コイル1は、ステータコア20の4周分の長さを有し、ステータコア20に全体で1T~8Tの8つの層T(8ターン)のコイルを構成する。従って、波巻コイル1は、ステータコア20の1周当たり2層(2ターン)分のコイルを構成し、ステータコア20を1周する毎に層替わりする。図1に示す符号Taは、7層(7T)と6層(6T)との間、5層(5T)と4層(4T)との間、3層(3T)と2層(2T)との間、にそれぞれ配置される層替わり部である。
この波巻コイル1は、ステータコア20を4周するように渦巻状に巻回され、スロット配置部11をステータコア20のスロット23内に配置させることにより、ステータコア20に装着される。これにより回転電機のステータ2が構成される。なお、各スロット23には、波巻コイル1とステータコア20との間の絶縁を図るための絶縁紙が配置されるが、図2では図示を省略している。
次に、波巻コイル1を構成する連続線10の一実施形態について、図3~図6を用いて説明する。連続線10は、銅線等からなる導体であり、波巻コイル1の1T~8Tの全長に亘って連続した線である。連続線10は、波巻コイル1の全長に亘る所定の長さに切断された後、図3に示すように、白抜き矢印に示す方向に移動する引出しツール300によって、連続線10の延在方向の略中央部において曲げ成形される。本実施形態の連続線10は、図4に示すように、それぞれ平角線からなる3本の単位線材10aを、ステータコア20の周方向に対応するY方向に並べて構成される。連続線10は、3本の単位線材10aをY方向に並べた状態で、引出しツール300によって、3本の単位線材10aの並び方向に一体に曲げ成形されている。
引出しツール300によって曲げ成形された連続線10は、図示しない成形金型によって、図5及び図6に示すように、山型状となるU字部12Aと、そのU字部12Aの両端部から同一方向に平行に延在する2本の直線部14,14と、を有するU字状に成形される。U字部12Aは、波巻コイル1に最初に成形されるターン部12でもある。
連続線10のU字部12Aは、図5及び図6に示すように、第1斜行部12aと、第2斜行部12bと、頂点部12cと、を有する。第1斜行部12a及び第2斜行部12bは、直線部14,14に一体に連結されると共に、直線部14,14との連結部位から互いに近づく方向に斜めに延び、頂点部12cにおいて一体に連結されている。
U字部12Aが成形された連続線10において、単位線材10aは、直線部14の延在方向(Z方向)と交差し、U字部12Aの厚さ方向(X方向)に直交する方向(Y方向)に並んで積層されている。連続線10にU字部12Aが成形される際、図5に示すように、U字部12Aにおけるいずれか1つの単位線材10aは、他の1つの単位線材10aのU字形状の内側又は外側に配置される。すなわち、連続線10のU字部12Aは、各単位線材10aの延び方向に沿って折り曲げられ、単位線材10aの積層順を変えることなくU字状に成形される。したがって、連続線10の幅方向の単位線材10aの積層順は、直線部14、第1斜行部12a、第2斜行部12b及び頂点部12cで同一である。
図6に示すように、連続線10の厚み(ステータコア20の径方向の厚み)をWとしたとき、第2斜行部12bは、連結される直線部14を基準として、X方向にオフセットすることなく、頂点部12cに向けて傾斜状に延びている。一方、第1斜行部12aは、第2斜行部12bに対してX1方向にWだけオフセットした後、直線部14に向けて傾斜状に延び、その直線部14との連結部位において、上記と反対方向となるX2方向にWだけオフセットしている。その結果、2つの直線部14,14のX方向に沿う位置は変わらない。即ち、2つの直線部14,14は、Y方向に沿う同一の面内に配置されている。なお、X1方向及びX2方向で示されるX方向は、ステータコア20の径方向に対応する。
U字部12Aを有するU字状の連続線10は、UVWの三相のうちの1つの相を構成する。本実施形態に示す波巻コイル1は、各相が2つずつ並列に配置される。すなわち、U相はU1,U2の2本の連続線10によって構成され、V相はV1,V2の2本の連続線10によって構成され、W相はW1,W2の2本の連続線10によって構成される。一般に、波巻コイル1は、各相をステータコア20の周方向(Y方向)に1スロットずつずらして配置している。しかし、本実施形態に示す波巻コイル1は、図7に示すように、同じU相(U1,U2)を構成する2本の連続線10U1,10U2の場合を例にとると、そのうちの1つの連続線10U2のU字部12Aが、他の1つの連続線10U1の内側に配置される。そのため、U相の2本の連続線10U1,10U2のU字部12A,12Aは転位形状を形成する。すなわち、図7において、ステータコア20の周方向(Y方向)に沿う図中左から右に見た場合、各頂点部12c,12cの部位を挟んで、位相の順がU1,U2からU2,U1に転位する(転位形状成形工程)。
このとき、連続線10U1,10U2の4本の直線部14は、Y方向に沿う同一の面内に配置される。連続線10U1,10U2の第1斜行部12a、第2斜行部12bの角度はそれぞれ略同一であるが、連続線10U2の第1斜行部12a、第2斜行部12bの長さは、連続線10U1の第1斜行部12a、第2斜行部12bの長さよりも短い。
連続線10U1の2本の直線部14,14の間隔は、ステータコア20における7スロット離れた2つのスロット23,23に対応する間隔を有する。すなわち、連続線10U1の2本の直線部14,14の間には、6つのスロット23が配置される。これに対し、連続線10U2の2本の直線部14,14の間隔は、ステータコア20における5スロット離れた2つのスロット23,23に対応する間隔を有する。すなわち、連続線10U2の2本の直線部14,14の間には、4つのスロット23が配置される。連続線10U1の直線部14と、連続線10U2の直線部14とは、隣り合うスロット23,23内に収容される。この2本の直線部14,14の幅は、それぞれのU字部12Aを成形する際の引出しツール300の幅(図3におけるY方向の幅)を調整又は引出しツール300を変更することによって設定される。
本実施形態の波巻コイル1において、このようなU相における2本の連続線10U1,10U2の構成は、V相(V1,V2)及びW相(W1,W2)にも全く同様に適用される。したがって、V相及びW相においても、それぞれU字部12Aが転位形状を有する連続線10V1,10V2、連続線10W1,10W2が構成される。
それぞれ2本の連続線10を内側及び外側に配置した各相2本ずつの合計6本の連続線10U1,10U2、10V1,10V2、10W1,10W2は、波巻コイル1の成形に際して、図8及び図9に示すように、並列に配置される。6本の連続線10が並列されることによって、連続線群100が構成される。12本の直線部14は、ステータコア20のスロット間隔に対応する均等間隔で平行に並べられる。各U字部12Aの第1斜行部12aと第2斜行部12bとは、連続線10の厚みWだけX方向に沿う反対方向にオフセットしているため、隣り合うU字部12A,12Aの第1斜行部12aと第2斜行部12bとを交差させて、隣り合う連続線10,10同士を重ねると、12本全ての直線部14は、Y方向に沿う同一の面内に配置される。
次に、6本の並列状態の連続線10からなる連続線群100から波巻コイル1を成形する方法について説明する。最初に、波巻コイル1を成形する際に用いられる波巻コイル成形装置200の具体的な構成について、図10及び図11を参照して説明する。
波巻コイル成形装置200は、連続線群100を載置する載置台201と、それぞれ連続線群100を斜行部成形及び折り返しのために把持する第1クランプ部202、第2クランプ部203、第3クランプ部204と、連続線群100を搬送のために把持する把持機構205と、を有する。
載置台201の上面201aには、図示しない搬送装置によって搬送されてきた連続線群100が、U字部12A(最初のターン部12)側を第1クランプ部202側に向けて平置きされる。
第1クランプ部202、第2クランプ部203、第3クランプ部204は、成形対象の連続線群100の搬送経路に沿って配置され、波巻コイル成形装置200の上下方向(図10における紙面に対して垂直方向、図11における上下方向)に昇降移動可能に設けられる。第1クランプ部202、第2クランプ部203、第3クランプ部204は、連続線群100をクランプしない時は、連続線群100の搬送を邪魔しないように、載置台201の上面201aよりも下位に配置され、連続線群100が第1クランプ部202、第2クランプ部203、第3クランプ部204の上方まで搬送されると上昇し、連続線群100を把持するように構成される。
第1クランプ部202は、最も載置台201に近接して配置される。第1クランプ部202は、連続線群100を構成する連続線10の直線部14を一括して把持する一対のクランプ部材202A,202Bを有する。クランプ部材202A,202Bは、図8に示す連続線群100のY方向に沿う幅以上の幅をそれぞれ有し、連続線群100の搬送経路に面して、連続線群100の搬送方向であるD1方向に一定の間隔をおいて平行に配置される。この一定の間隔によって、クランプ部材202A,202Bの間には、後述する把持機構205の一つの把持部材205A又は205Bを収容可能な空間部202Cが形成される。
第2クランプ部203は、第1クランプ部202に対して載置台201から遠い側に配置される。第2クランプ部203は、第1クランプ部202と同様に、連続線群100を構成する連続線10の直線部14を一括して把持する一対のクランプ部材203A,203Bを有する。クランプ部材203A,203Bも、連続線群100の幅以上の幅をそれぞれ有し、連続線群100の搬送経路に面して、連続線群100の搬送方向であるD1方向に一定の間隔をおいて平行に配置される。この一定の間隔によって、クランプ部材203A,203Bの間には、後述する把持機構205の一つの把持部材205A又は205Bを収容可能な空間部203Cが形成される。
第3クランプ部204は、第2クランプ部203よりも更に載置台201から遠い側に配置される。第3クランプ部204は、第1クランプ部202及び第2クランプ部203と同様に、連続線群100を構成する連続線10の直線部14を一括して把持する一対のクランプ部材204A,204Bを有する。クランプ部材204A,204Bも、連続線群100の幅以上の幅をそれぞれ有し、連続線群100の搬送経路に面して、連続線群100の搬送方向であるD1方向に一定の間隔をおいて平行に配置される。この一定の間隔によって、クランプ部材204A,204Bの間には、後述する把持機構205の一つの把持部材205A又は205Bを収容可能な空間部204Cが形成される。
第2クランプ部203及び第3クランプ部204には、上下方向に昇降移動可能な押圧部材203D,204Dがそれぞれ設けられる。第2クランプ部203の押圧部材203Dは、クランプ部材203Bに対して、載置台201から遠い側に平行に並列するように近接して配置される。第3クランプ部204の押圧部材203Dは、クランプ部材203Bに対して、載置台201から遠い側に平行に並列するように近接して配置される。図11は、押圧部材203D,204Dがそれぞれ下動した位置を示している。このときの押圧部材203D,204Dの上面は、連続線群100の搬送動作及び各クランプ部材203A,203B、204A,204Bによる把持動作及び連続線群100の搬送動作を阻害しないように、クランプ部材203A,203B、204A,204Bの上面よりも下位に配置される。
図10及び図11に示すように、第1クランプ部202における載置台201から遠い側のクランプ部材202Bと、第2クランプ部203における載置台201に近い側のクランプ部材203Aとは、距離L1だけ離れている。また、第2クランプ部203における載置台201から遠い側のクランプ部材203Bと、第3クランプ部204における載置台201に近い側のクランプ部材204Aとは、距離L2だけ離れている。距離L2は、距離L1よりも短い。
第3クランプ部204は、第1クランプ部202及び第2クランプ部203に対して、波巻コイル成形装置200の幅方向(図10におけるD2-D3方向)の一方向(図10におけるD2方向)にオフセットして配置される。D2-D3方向は、連続線群100の搬送方向であるD1方向に対して直交する方向である。第2クランプ部203に対する第3クランプ部204のD2方向へのオフセット量は、連続線群100の幅の半分、すなわち、連続線10の直線部14の6本分のピッチに相当する。
第2クランプ部203と第3クランプ部204とは、図示しない移動機構によって、波巻コイル成形装置200の幅方向に一体となって移動可能に設けられる。しかし、第1クランプ部202は不動である。そのため、少なくとも第1クランプ部202と第2クランプ部203とが連続線群100を把持した状態で、第2クランプ部203が第1クランプ部202に対して波巻コイル成形装置200の幅方向に移動することによって、第1クランプ部202と第2クランプ部203との間に配置される連続線群100の直線部14を斜めに折り曲げ、図16に示す斜行部15を形成することができる。したがって、第1クランプ部202と少なくとも第2クランプ部203とは、波巻コイル成形装置200における斜行部成形機構206を構成する。
第3クランプ部204は、第2クランプ部203との間を幅方向に延びる折り返し線R(図10参照)を境にして、図示しない回転移動機構によって、図21に示すように、第2クランプ部203上に重なるように回転移動可能に設けられる。第3クランプ部204の回転移動によって、クランプ部材203Aとクランプ部材204B、クランプ部材203Bとクランプ部材204A、空間部203C,204CD同士、押圧部材203D,204D同士、がそれぞれ重なり合う。これによって、第2クランプ部203及び第3クランプ部204に把持される連続線群100は、折り返し線Rを境にして、厚さ方向(図9におけるX1-X2方向)に折り返される。したがって、第2クランプ部203と第3クランプ部204とは、波巻コイル成形装置200における折り返し機構207を構成する。
把持機構205は、図11に示すように、載置台201の上面201aよりも上位に配置され、図示しない昇降機構によって、下方に配置される連続線群100に対して昇降可能に設けられる。把持機構205は、連続線群100の幅以上の幅をそれぞれ有する一対の把持部材205A,205Bを有する。把持部材205A,205Bは同一構造である。把持部材205A,205Bは、D1方向に沿って一定の距離だけ離れて配置されるとともに、把持部材205Bが、把持部材205Aに対して、D2方向にオフセットして配置される。
本実施形態の把持機構205は、折り返し機構207を構成する第2クランプ部203及び第3クランプ部204とは別体で設けられている。そのため、折り返し機構207における折り返し位置を常に一定にすることができ、折り返し位置の精度を良好にすることができる。
把持機構205と第1クランプ部202、第2クランプ部203及び第3クランプ部204とは、D1方向に沿って相対的に移動可能である。本実施形態では、把持機構205が、D1方向に沿って移動可能に設けられる。これによって、把持機構205は、把持した連続線群100を、D1方向に沿う搬送経路に沿って搬送し、第1クランプ部202、第2クランプ部203及び第3クランプ部204に対する相対位置を変更させる。
一対の把持部材205A,205BのD1方向に沿う間隔は、図10に示す初期状態の第1クランプ部202の空間部202Cと第2クランプ部203の空間部203Cとの間隔よりも僅かに狭く、第2クランプ部203の空間部203Cと第3クランプ部204の空間部204Cとの間隔に等しい。把持部材205Aに対する把持部材205BのD2方向に沿うオフセット量は、第2クランプ部203に対する第3クランプ部204のD2方向に沿うオフセット量に等しい。
各クランプ部材202A,202B、203A,203B、204A,204B及び把持部材205A,205Bが連続線群100を把持するための具体的な構造は、各クランプ部材202A,202B、203A,203B、204A,204B及び把持部材205A,205Bで同一であってもよい。連続線群100を把持するための構造は、例えば、図12及び図13に示すように、連続線群100の幅方向(図8におけるY方向)に開閉可能に並置される複数のブロック210によって構成することができる。各ブロック210は、導体群00を構成する各連続線10の直線部14の幅(図5におけるY方向の幅)よりも僅かに細幅の溝部210aを有する。各溝部210aは、連続線群100の直線部14の延在方向であるD1方向に沿って延びている。
溝部210aは、ブロック210の幅方向の一方の側面から上面の略半分にかけて切り欠かれることによって形成され、各ブロック210の上面の残りの半分によって、連続線10の直線部14を挟み付けるための挟着片210bが形成される。溝部210a及び挟着片210bは、1つのブロック210についてそれぞれ1つずつ形成される。溝部210a及び挟着片210bの数は、連続線群100の直線部14の本数以上である。すなわち、本実施形態の場合、1つのクランプ部材202A,202B、203A,203B、204A,204B又は把持部材205A,205Bは、少なくとも12本の溝部210a及び挟着片210bを有する。
図12に示すように、各ブロック210が離れると、クランプ部材202A,202B、203A,203B、204A,204B及び把持部材205A,205Bは開いた状態となる。このとき、隣接する挟着片210b,210b間に配置される溝部210aの幅は、連続線10の直線部14の幅よりも広くなる。そのため、各溝部210aは、連続線10の直線部14を内部に収容可能又は内部から取り出し可能である。
一方、図13に示すように、各ブロック210が密接すると、クランプ部材202A,202B、203A,203B、204A,204B及び把持部材205A,205Bは閉じた状態となる。このとき、隣接する挟着片210b,210b間に配置される溝部210aの幅は、連続線10の直線部14の幅よりも僅かに狭くなる。そのため、各溝部210a内に収容された連続線10の直線部14は、隣接する挟着片210b,210bでそれぞれ個別に挟着される。これによって、連続線群100は把持される。
このように、連続線群100を把持するクランプ部材202A,202B、203A,203B、204A,204B及び把持部材205A,205Bは、連続線10の直線部14の各々を幅方向から把持する。直線部14の幅方向(図5及び図8に示すY方向)は、連続線10を構成する複数の単位線材10aの積層方向である。そのため、複数の単位線材10aの間に厚さ方向(図4に示すX方向)のばらつきがあっても、連続線10を構成する複数の単位線材10aを一体に挟着することによって把持可能である。しかも、単位線材10aがばらつかないように連続線10を押さえるための別途の押さえ部材が不要であるため、装置の小型化も可能である。
なお、図12及び図13は、連続線群100の直線部14を下側から把持する場合を示している。これは、クランプ部材202A,202B、203A,203B、204A,204Bによって連続線群100の直線部14を下側から把持する場合に対応する。把持部材205A,205Bよって連続線群100の直線部14を上側から把持する場合は、図12及び図13を上下反転させた構成となる。
次に、この波巻コイル成形装置200によって連続線群100に対して成形を行う際の具体的な成形動作について説明する。
まず、図10及び図11に示すように、載置台201の上面201aに、6本の連続線10(連続線10U1,10U2、10V1,10V2、10W1,10W2)からなる連続線群100が、各U字部12A(最初のターン部12)を第1クランプ部202側に向けて載置される。
把持機構205が載置台201上の連続線群100に向けて移動し、載置台201に近い側に配置される把持部材205Aが連続線群100の上方に配置されると、把持機構205が下降し、把持部材205Aが連続線群100のU字部12A近傍の直線部14をそれぞれ把持する。このとき、もう一方の把持部材205Bは、載置台201と第1クランプ部202との間に配置され、連続線群100を把持しない。把持機構205は、連続線群100を把持した状態で、直線部14の延在方向に沿うD1方向に直線的に移動し、図14に示すように、連続線群100を、斜行部成形機構206を構成する第1クランプ部202及び第2クランプ部203の上方まで搬送する。
図14における符号208は、載置台201と第1クランプ部202との間に配置される複数のピンからなるガイド部材である。ガイド部材208は、連続線群100のU字部12Aが第1クランプ部202の上方を通過した後に、連続線群100の下方から上昇し、隣接する直線部14,14の間にそれぞれ挿入される。これによって、搬送時の連続線群100の直線部14同士の干渉が防止され、連続線群100の円滑な搬送がガイドされる。
連続線群100を把持した把持部材205Aは、図14及び図15に示すように、第2クランプ部203の空間部203Cの上方まで移動した後、第1クランプ部202、第2クランプ部203及び第3クランプ部204が一体に上昇することによって、空間部203C内に収容される。第1クランプ部202及び第2クランプ部203の上昇時、クランプ部材202A,202B、203A,203Bは、図12に示すように開いた状態である。そのため、第1クランプ部202及び第2クランプ部203の上昇によって、隣接する挟着片210b,210b間の各溝部210a内に連続線群100の直線部14がそれぞれ収容される。溝部210a内に直線部14が収容された後、クランプ部材202A,202B、203A,203Bは閉じた状態となり、連続線群100を把持する。
図14及び図15に示すように、第1クランプ部202及び第2クランプ部203がそれぞれ把持する直線部14の被把持部140,140は、波巻コイル1のスロット配置部11に対応する部位である。このため、直線部14の延在方向に沿う一対のクランプ部材202A,202Bの間隔(空間部202Cを含む第1クランプ部202のD1方向の長さ)及び一対のクランプ部材203A,203Bの間隔(空間部203Cを含む第2クランプ部203のD1方向の長さ)は、それぞれ波巻コイル1のスロット配置部11の長さに略等しい。
図14及び図15に示すように、連続線群100の直線部14において、第1クランプ部202と第2クランプ部203との間に配置される部位141は、連続線群100において斜行部15が成形される部位であり、波巻コイル1のターン部12に対応する部位である。この部位141の長さ、すなわち、図10及び図11に示す第1クランプ部202と第2クランプ部203との距離L1は、波巻コイル1の1本のターン部12を一直線状に延ばした場合の長さに略等しい。
第1クランプ部202及び第2クランプ部203が連続線群100を把持した後、把持機構205は、連続線群100の把持を解除するとともに上昇し、連続線群100の上方に退避する。その後、次の把持動作に備えて、図16に示すように、把持部材205Aが第1クランプ部202の空間部202Cの上方に配置されるように移動する。
次に、波巻コイル成形装置200は、第1クランプ部202及び第2クランプ部203によって連続線群100を把持した状態から、第1クランプ部202に対して、第2クランプ部203及び第3クランプ部204を、図16に示すように、D2方向に移動させる。すなわち、連続線群100における連続線10のU字部12Aと第2クランプ部203で把持された被把持部140とを、連続線群100の連続線10の延在する面内(図16の紙面内)において、直線部14の延在方向と交差する方向(D2方向)に沿ってオフセットさせる。これによって、第1クランプ部202と第2クランプ部203との間に配置される12本の直線部14からなる部位141がオフセット方向(D2方向)に傾斜し、連続線群100を構成する各連続線10に1番目の斜行部15(斜行部15A)がそれぞれ成形される。
直線部14に対する斜行部15の傾斜角度は、図5に示すように、連続線10に成形されるターン部12の第1斜行部12a又は第2斜行部12bの傾斜角度に略等しい。連続線群100に斜行部15が成形されることによって、第2クランプ部203によって把持される連続線群100のU字部12A側は、第1クランプ部202によって把持される直線部14に対して、連続線群100の幅の半分、すなわち、連続線10の直線部14の6本分のピッチに相当するオフセット量で、D2方向にずれて配置される。
本実施形態の波巻コイル成形装置200は、斜行部15を成形する際、第2クランプ部203側をD2方向に直線移動させるのではなく、図17に示すように、各斜行部15と、この斜行部15に連続し且つ第1クランプ部202によって把持される各直線部14との境界点である曲げ起点Pを中心とするとともに斜行部15の長さを半径として、第2クランプ部203側を円弧状に移動させるように構成される。このとき、第2クランプ部203側は、第1クランプ部202に対して平行を維持したまま円弧状に移動する。これによって、図18町の矢印で示すように、斜行部15(部位141)は、反対方向に引っ張られながら成形されるため、成形後の斜行部15の直線性が良好となり、斜行部15の成形精度が向上する。
斜行部15の成形のために第2クランプ部203がD2方向にオフセットすると、図16に示すように、第1クランプ部202の空間部202Cと第2クランプ部203の空間部203Cとの間隔は、僅かに小さくなり、一対の把持部材205A,205Bの間隔に一致する。したがって、連続線群100に最初の斜行部15(斜行部15A)が成形された後、把持機構205が、図16に示す位置において連続線群100に向けて下降すると、把持部材205A,205Bは、空間部202C,203C内にそれぞれ収容され、連続線群100を把持することができる。
このとき、一対の把持部材205A,205Bは、斜行部15を挟んだ両側にそれぞれ配置される直線部14,14の二点で連続線群100を把持するため、連続線群100がばらけにくい。その後、把持機構205が連続線群100を把持すると、第1クランプ部202及び第2クランプ部203は、連続線群100の把持を解除して下降するとともに、D3方向に移動し、初期状態の位置に復帰する。
その後、連続線群100を把持した把持機構205は、D1方向に移動し、図19に示すように、把持部材205Aが第2クランプ部203の空間部203Cの上方に配置されるとともに、把持部材205Bが第3クランプ部204の空間部204Cの上方に配置されるまで、連続線群100を搬送する。第3クランプ部204は、第1クランプ部202及び第2クランプ部203に対して、予め連続線群100の幅の半分だけD2方向にオフセットし、把持機構205の把持部材205Bも把持部材205Aに対して同様にオフセットしているため、第1クランプ部202、第2クランプ部203及び第3クランプ部204が上昇すると、最初の斜行部15(斜行部15A)を成形した後の連続線群100を把持した把持部材205A,205Bは、第2クランプ部203の空間部203Cと第3クランプ部204の空間部204Cとにそれぞれ収容される。
第1クランプ部202、第2クランプ部203及び第3クランプ部204は、上昇後、それぞれ連続線群100の直線部14を把持するとともに、把持機構205は連続線群100の把持を解除する。このとき、連続線群100に成形された斜行部15は、第2クランプ部203のクランプ部材203Bと第3クランプ部204のクランプ部材204Aとの間に配置される。すなわち、クランプ部材203Bとクランプ部材204Aとの間の距離L2は、斜行部15を挟んで隣接する直線部14,14間の距離に略等しい。また、第1クランプ部202と第2クランプ部203との間には、次に成形される斜行部15となる部位141が新たに配置される。把持機構205は、連続線群100の上方に退避した後、図20に示すように、次の把持に備えて、第1クランプ部202の空間部202D及び第2クランプ部203の空間部203Cの上方まで移動する。
その後、図16に示した場合と同様に、第2クランプ部203及び第3クランプ部204をD2方向に移動させることによって、図20に示すように、第1クランプ部202と第2クランプ部203との間に、2番目の斜行部15(斜行部15B)をそれぞれ成形する(斜行部成形工程)。
次に、第2クランプ部203と第3クランプ部204との間に配置される最初の斜行部15Aの中央部、すなわち、第2クランプ部203と第3クランプ部204との間に配置される折り返し線R(図10、図20参照)を境にして、第3クランプ部204が、図20に示すように、第2クランプ部203上に重なるように回転移動して、最初の斜行部15Aを折り返す(折り返し工程)。
第3クランプ部204の回転移動によって、連続線群100の最初の斜行部15Aが、連続線群100の厚さ方向に折り返される。折り返し線Rは、連続線群100の幅方向に沿うD2-D3方向に沿って配置され、斜行部15Aに対して交差している。そのため、斜行部15Aが折り返されることによって、その折り返し部は、折り返し線Rを頂点部(頂点部12c)とする山型状(三角形状)の新たな12本のターン部12(第2ターン部12B)を構成する。本実施形態では、第3クランプ部204の回転移動によって、斜行部15Aを、折り返し線Rに沿って、図20における紙面の手前側方向(R1方向)に順折りしている。
図23は、最初の斜行部15Aが折り返された後の連続線群100のみを示している。図23に示すように、最初の斜行部15Aが折り返されると、第2クランプ部203と第3クランプ部204とによって把持されていた直線部14の被把持部140,140同士の一部が平行に重なり合う。具体的には、第2クランプ部203で把持される12本の被把持部140のうちの6本と、第3クランプ部204で把持される12本の被把持部140のうちの6本とが、互いに重なり合う。これによって、直線部14の18本分の幅のスロット配置部11が形成される。折り返されて重なり合う直線部14,14同士は、UVWの三相のうちの同一の相の連続線10の直線部14,14である。この重なり合う同一相の直線部14,14は、波巻コイル1がステータコア20に装着される際に、同一のスロット23内に収容される。
なお、本実施形態では、連続線群100に対する最初の折り返し工程の前に、2つの斜行部15(斜行部15A,15B)を成形している。そのため、図22に示すように、折り返し後の連続線群100の各U字部12Aは、2番目に成形された斜行部15(斜行部15B)上に重なるように配置される。したがって、折り返し後のターン部12が連続線群100の直線部14と干渉することはない。
斜行部15を折り返す際は、図21に示すように、第2クランプ部203と第3クランプ部204との間に折り返し治具220を挿入してもよい。折り返し治具220は、断面三角形状に形成され、鋭角な頂点側の辺縁部220aを斜行部15の折り返し線Rに沿わせて挿入される。これによって、第3クランプ部204は、斜行部15を折り返し線Rに沿って精度良く折り返すことができる。折り返し治具220は、折り返し動作が完了する前に第2クランプ部203と第3クランプ部204との間から取り除かれる。
また、斜行部15の折り返し完了後は、図24中の白抜き矢印で示すように、連続線群100を把持した状態で、第3クランプ部204を、第2クランプ部203に対して相対的に、直線部14の並び方向に沿って、折り返し部分の幅方向(D2-D3方向)に僅かに移動させてもよい。これによって、斜行部15を折り返した後のターン部12が開きながら戻ろうとするスプリングバックを抑制することができる。また、折り返された6本の直線部14同士のピッチを調整することが可能になる。
折り返し工程では、斜行部15が折り返された後、第2クランプ部203と第3クランプ部204とが重なり合った状態で、図25に示すように、第2クランプ部203の押圧部材203Dが第2クランプ部203に対して上昇するとともに、第3クランプ部204の押圧部材204Dが第3クランプ部204に対して上昇し、連続線群100の折り返し部であるターン部12が、押圧部材203D,204D間に挟み付けられて厚さ方向に押圧される。これによって、ターン部12がスプリングバックによって厚さ方向に膨らむことを抑制できるとともに、ターン部12の成形精度も更に向上する。また、第2クランプ部203及び第3クランプ部204によってターン部12を成形した後、そのまま押圧することができるため、押圧のためのステーションを別途に設ける必要がなく、装置及び工程を簡素化することができる。
第2ターン部12Bを成形した後、把持機構205は、連続線群100を更にD1方向に搬送し、2番目に成形された斜行部15Bを第2クランプ部203と第3クランプ部204との間に配置する。その後、図20に示した場合と同様に、第1クランプ部202と第2クランプ部203との間に配置される直線部14に対して、3番目の斜行部15(斜行部15C)を成形する。
これ以降は、連続線群100により成形される波巻コイル1が、ステータコア20を4周する所定の長さになるまで、上記同様に、2番目の斜行部15Bに対する折り返し工程、4番目の斜行部を成形する斜行部成形工程、3番目の斜行部15Cに対する折り返し工程、・・・が交互に繰り返し実行される。これによって、スロット配置部11が6本分ずれて2層に重なり合う1T~8Tの8層(8ターン)分のシート状の波巻コイル1が成形される。
このようにして成形される波巻コイル1は、各連続線10(連続線10U1,10U2、10V1,10V2、10W1,10W2)のU字部12Aの転位形状が維持された状態で、斜行部成形工程で各斜行部が成形されるとともに折り返し工程で各ターン部が成形される。そのため、本実施形態の波巻コイル1の製造方法によれば、各相の2本の連続線10,10のU字部12A,12Aを、図7に示すように内側及び外側に配置させ、全ての相の6本の連続線10を、図8及び図9に示すように重ね合わせた後に、上記のように斜行部成形工程と折り返し工程とを交互に実行するだけで、折り返し方法を変更する必要なく、転位した波巻コイル1を連続線10によって容易に成形することができる。
成形された波巻コイル1は、各連続線10(連続線10U1,10U2、10V1,10V2、10W1,10W2)のU字部12A側を最も内周側又は最も外周側に配置させて、ステータコア20に装着される。図27は、U字部12A側を最も内周側に配置させてステータコア20に装着した波巻コイル1を、波巻コイル1の内周側から見た状態を示している。波巻コイル1の最も内周の第1層1Tに配置される各U字部12Aは、図8に示した転位形状を維持している。
三相6本の連続線10(連続線10U1,10U2、10V1,10V2、10W1,10W2)は、直線部14が1スロットずつずれるようにオフセットして重ねられているため、各相が2本ずつの連続線10によって構成される三相の波巻コイル1を一度に成形することができる。
しかも、斜行部15の成形と斜行部15の折り返しとを交互に繰り返す波巻コイル成形装置200によって成形される波巻コイル1は、連続線10を折り返す際に生じる成形誤差が斜行部15に蓄積されない。そのため、スロット配置部11及びターン部12の成形精度が良好である。
連続線10が、本実施形態のように複数本の単位線材10aを並べて構成されるものである場合、1つの連続線10における単位線材10aも、U字部12Aにおいて転位させることができる。
連続線10が複数本の単位線材10aによって構成される場合では、斜行部15を折り返す際に、折り返し前の斜行部15の延在方向と折り返し方向との角度差により、各単位線材10a間で周長差が発生することが避けられない。仮に、全ての斜行部を先に成形した場合では、折り返しの際に各単位線材10a間で発生する周長差が既に成形済みの斜行部に影響し、成形済みの斜行部の肩曲げ部(斜行部の折り曲げの起点)がずれてしまう問題がある。しかし、本実施形態のように斜行部成形工程と折り返し工程とを交互に行うことにより、折り返しによる単位線材10a間の周長差の影響を、次の斜行部15の成形によって実質的にキャンセルすることができる。このため、連続線10が複数本の単位線材10aを厚さ方向に並べて構成される場合でも、成形精度の良い波巻コイル1を製造することが可能である。
以上により得られるシート状の波巻コイル1は、スロット配置部11が重なり合った2層構造となり、図1に示したように、ステータコア20の1周毎にステータコア20の径方向に層(ターン)Tが切り替わる層替わり部Taを有する。このような波巻コイル1を成形する場合は、層替わり部Taにおける層間の干渉を避けるため、以下に説明するように、層替わり部Taに対応する折り返し工程において、斜行部15の折り返し方向を、それまでの折り返し方向(R1方向)とは逆方向(R2方向)に折り返してもよい。
図28に示すように、層替わり部Taに対応する斜行部15を折り返し線Rに沿って折り返す折り返し工程では、それまでの折り返し工程における斜行部15の折り返し方向(R1方向)とは逆方向(R2方向)に斜行部15を逆折りする。すなわち、本実施形態に示す波巻コイル1の場合、図1に示したように、7層(7T)と6層(6T)との間、5層(5T)と4層(4T)との間、3層(3T)と2層(2T)との間、の計3か所にそれぞれ層替わり部Taが存在するため、これらの層替わり部Taに対応する斜行部15の折り返し工程のみ、上記のように、斜行部15を逆折りする。
これにより、図29に示すように、各層替わり部Taにおいて、ターン部12の厚さ方向(ステータコアの径方向、図28におけるX方向)のオフセット方向が逆方向になり、波巻コイル1がステータコア20に装着された際に、層替わり部Taにおける層T間の干渉を避けることができる。そのため、この波巻コイル1の各スロット配置部11を各スロット23内に挿入することによって波巻コイル1をステータコア20に装着すると、図30に示すように、各層替わり部Taにおいて段差を形成することなく、4周分の波巻コイル1を一度に成形することができる。
ところで、回転電機においては、相間のトルク変動によってロータの回転時に脈動する現象(リップル)が知られている。リップルは、回転電機がハイブリッド車や電気自動車等の車両走行用モータである場合は、車両の乗り心地に影響を与えるおそれがある。そこで、ステータコアの径方向に隣り合う層コイル間の位相を1スロット分ずらすことにより、相間におけるトルク変動をなだらかにし、リップルを低減することが知られている。
図31は、本実施形態における波巻コイル1において、リップルの低減のために波巻コイル1のスロットピッチを部分的に1スロット分ずらした状態を示している。ここでは、1T~8Tからなる波巻コイル1の中間部位、すなわち、4Tと5Tとの間で、スロットピッチを1スロット分短くなるようにずらした例を示している。
詳しくは、波巻コイル1の各層Tにおける各相の連続線10のスロットピッチは、通常、6スロットピッチである。例えば、図8に示すように、U相に着目した場合、図8中の最も左端の連続線10U1の直線部14に対して、Y方向に隣接する同一のU相の直線部14は、6スロットピッチ離れた連続線10U2の直線部14である。しかし、図31に示すように、本実施形態の波巻コイル1は、4Tと5Tとの間の層替わり部Taのみにおいて、スロット配置部11が5スロットピッチで折り返されている。より詳しくは、4Tと5Tその層替わり部Taに対応する逆折りの折り返し工程において、ターン部12の高さが、6スロットピッチで折り返される場合に比べて、高さhだけ低くなるように折り返されている。
これによって、図32に示すように、波巻コイル1の4Tと5Tとの間において、UVWの三相の位相を1スロットピッチだけずらすことができる。そのため、回転電機の回転時のリップルの発生を抑制し、回転電機を滑らかに回転させることができる。
このようにスロットピッチを1スロット分だけずらす部位は、波巻コイル1の少なくとも1つの層替わり部Taに存在していればよい。本実施形態では、スロットピッチが1スロット分短くなるように構成しているが、1スロット分長くなるように構成してもよい。
以上説明した波巻コイル1は、6本の連続線10を並列させて構成したが、連続線10の並列数は6本に限定されず、適宜増減できる。また、連続線10は、3本の単位線材10aを並べて構成したが、単位線材10aの本数は3本に限定されず、適宜増減できる。
1 波巻コイル
10 連続線
10a 単位線材
11 スロット配置部
12 ターン部
12A U字部
12c 頂点部
14 直線部
15 斜行部
2 ステータ
20 ステータコア
23 スロット
T 層
Ta 層替わり部

Claims (7)

  1. 連続線により成形され、ステータコアのスロットに配置される複数のスロット配置部と、隣り合う前記スロット配置部同士を連結するターン部と、を有する波巻コイルの製造方法であって、
    前記連続線は、U字状に成形されたU字部と、前記U字部から延在する一対の直線部と、を有し、
    同じ相に属する少なくとも2つの前記連続線のうち、1つの前記連続線の前記U字部が他の1つの前記連続線の前記U字部の内側に配置される転位形状を成形する転位形状成形工程と、
    前記転位形状が成形された前記連続線の前記一対の直線部を、前記一対の直線部の延在方向と交差し、前記U字部の厚さ方向に直交する方向にオフセットさせ、前記連続線に斜行部を成形する斜行部成形工程と、
    前記斜行部が成形された前記連続線を、前記斜行部における前記ターン部の頂点部に対応する部位において折り返し、前記ターン部と前記スロット配置部とを成形する折り返し工程と、を有し、
    前記斜行部成形工程と前記折り返し工程とを交互に行う、波巻コイルの製造方法。
  2. 前記連続線は、前記一対の直線部の延在方向と交差し、前記U字部の厚さ方向に直交する方向に存在する少なくとも2つの単位線材から構成され、
    前記転位形状成形工程は、前記連続線の1つの前記単位線材の前記U字部が、他の1つの前記単位線材の前記U字部の内側に配置される転位形状をそれぞれ成形する、請求項1に記載の波巻コイルの製造方法。
  3. 前記連続線の前記一対の直線部が同じ前記スロットに配置されるように複数の前記転位形状を重ねて配置し、複数の前記転位形状に対して前記斜行部成形工程と前記折り返し工程とを交互に行う、請求項1又は2に記載の波巻コイルの製造方法。
  4. 前記波巻コイルは、前記ステータコアに巻回されて装着されることにより、前記ステータコアの複数周分に対応する複数の層を構成する波巻コイルであり、
    前記折り返し工程は、前記層が前記ステータコアの径方向に切り替わる層替わり部において、前記斜行部の折り返し方向を逆にする、請求項3に記載の波巻コイルの製造方法。
  5. 前記折り返し工程は、少なくとも1つの前記層替わり部において、製造される前記波巻コイルのスロットピッチが1スロット分ずれるように折り返す、請求項4に記載の波巻コイルの製造方法。
  6. 連続線により成形された波巻コイルがステータコアのスロットに挿入された回転電機のステータであって、
    前記波巻コイルは、U字状に成形されたU字部をそれぞれ有する少なくとも2つの前記連続線のうち、1つの前記連続線の前記U字部が他の1つの前記連続線の前記U字部の内側に配置された転位形状を各相につき1箇所有する、回転電機のステータ。
  7. 前記転位形状は、前記ステータコアの径方向の最も外側又は最も内側のターン部に配置される、請求項6に記載の回転電機のステータ。
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