JP4443286B2 - 回転電動機の固定子、回転電動機のコイル装着方法、コイル巻線機 - Google Patents

回転電動機の固定子、回転電動機のコイル装着方法、コイル巻線機 Download PDF

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Description

この発明は、回転電機の固定子のスロット内にコイルを占積率良く装着する技術に関するものである。
従来の回転電動機において、例えば、内周面に所定の間隔を介して形成されるスロットの幅よりスロットの開口部の幅が狭く形成された鉄心と、巻回され、少なくとも対応する一対のスロットにそれぞれ装着される第1および第2の辺部が、整列巻きされて両スロット内に嵌挿可能な厚さ(束)に積層され、第1および第2の辺部の一端側に連なる第3の辺部が、第1および第2の辺部の延在方向にずれて積層方向の厚さがスロットの開口部より小さく積層されて形成された複数のコイル組合体を、第3の辺部をスロットの開口部を通過させることにより第1および第2の辺部を両スロット内に順次装着して形成されるコイルを備えたものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−153478号公報(発明の効果、図4)
上記回転電動機(特許文献1)においては、スロットの開口部を通過するコイル部をスロットの断面に応じた厚さ(束)から延在方向にずれるように所定の列数(例えば一列)に積層し、他端側では鉄心形状に沿った弧状に形成したコイルを使用することにより、内周面に所定の間隔を介して形成されるスロットの幅よりスロットの開口部の幅が狭く形成された鉄心にコイルを装着することが可能となる。
しかしながら、コイルをスロットの断面に応じた束から延在方向にずれるように所定の列数(例えば一列)に積層した部位は、外周になるほどそのコイル長さが長くなる。そのため、コイル周長が延びることにより、一次銅損の増加につながり、モータ効率が低減してしまう問題があった。
また、コイルを所定の列数(例えば一列)に積層した部位は、コイル挿入後にコアの端面部に位置する部分である。そのため、コイル周長が長くなることにより、従来一般の方式に比べコアの端面部に位置するコイルの容積が増加し、回転電動機の全長を延ばす原因となる等の課題があった。
さらに、コイル形状が複雑であるために、コイルの製作方法も困難であるという課題があった。
この発明は上記のような従来の課題を解消するためになされたものであり、コイル周長を延ばすことなく、また、コア端面部のコイル容積を増加させることなく、スロットの幅よりスロットの開口部の幅が狭く形成された鉄心にコイルを装着することができる回転電動機のコイル装着方法を提供する。
この発明による回転電動機の固定子は、所定の間隔を介してスロットが形成された鉄心と、スロット内に巻回されたコイルを備え、スロット内において整列巻きされた各線材層の並びであるコイル列は、鉄心の軸方向に平行で且つ周方向に配置され、鉄心のコイルエンド部においてスロット内コイル列と同一の連続した線材を用いて整列巻きされた各線材層の並びであるコイル列は、鉄心の軸方向にほぼ直角で且つ径方向に配置されていることを特徴とする。
また、この発明による回転電動機のコイル装着方法は、スロット内部の幅よりスロット開口部の幅が狭く形成された鉄心にコイル組合体を装着する方法であって、コイル組合体が、一対のスロット内に配設される第1及び第2の辺部と、第1及び第2の辺部の一端側に連なりスロット開口部に導入される第3の辺部と、第1及び第2の辺部の他端側に連なる第4の辺部を備え、コイル組合体の第1および第2の辺部を鉄心の軸方向に延ばすようにスライドさせ、スロット開口部を通過する部位である第3の辺部をスロット開口部の幅以下の積層厚にずらすことにより、コイル組合体をスロット内に挿入する工程と、コイル組合体の第1および第2の辺部を鉄心の軸方向に縮めるようにスライドさせることにより、第1および第2の辺部をスロット断面に応じた積層厚にすると共に、スロット開口部の幅以下の積層厚に形成された第3の辺部を重ならせる工程からなる。
また、この発明のコイル巻線機は、一対のスロット内に配設される第1及び第2の辺部を備えたコイル組合体を巻く巻枠を備えたコイル巻線機であって、巻枠は、巻線時の線材層の幅がスロット開口部の幅以下となるような所定層毎に挿入することができる複数の仕切り板兼巻軸と、仕切り板兼巻軸方向に移動可能な他端側に設けられた巻軸を備え、仕切り板兼巻軸が回転軸を中心に垂直方向に回転することにより、巻回されたコイル組合体の第1及び第2の辺部を折り曲げることができ、かつ仕切り板兼巻き軸をずらすことで巻回されたコイル組合体の第1及び第2の辺部を辺長方向にずらすことができることを特徴とする。
この発明による回転電動機の固定子によれば、コイルを形成する線材層がそれぞれの部位で規則正しく配列されることにより、鉄心のスロット内の占積率を上げるだけでなく、コイルエンド部の占積率も向上させることができ、回転電動機の全長を短くすることが可能となる。また、従来方式による不規則な線材層の配列ではコイルエンド成形で局部的に力を受ける可能性が高くなるが、本発明によれば、コイルエンド成形時の負荷もなく信頼性の面でも向上する。
また、この発明による回転電動機のコイル装着方法によれば、コイル組合体の第1および第2の辺部を鉄心の軸方向に延ばすようにスライドさせ、スロット開口部を通過する部位である第3の辺部をスロット開口部の幅以下の積層厚にずらすことにより、コイル組合体の第3の辺部をスロット開口部から簡単に挿入することができる。また、スロット通過後は、コイル組合体の第1および第2の辺部を鉄心の軸方向に縮めるようにスライドさせることにより、スロット開口部の幅以下の積層厚に形成された部位である第3の辺部を重ねて鉄心端面に位置するコイルの高さを低くすることができる。
また、この発明によるコイル巻線機において、巻線時の線材層の幅がスロット開口部の幅以下となるような所定層毎に仕切り板兼巻軸を挿入し、コイル組合体の断面がスロット形状に応じた断面の束となるように整列巻線を行う。その後、コイル組合体の第1および第2辺部の整列巻き部の形状を保持した状態で、仕切り板兼巻軸を挿入した部位を折り曲げ、その後、巻線時に挿入した仕切り板兼巻軸をコイル組合体の第1および第2辺方向にずらすことで、仕切り板兼巻軸で分割されたスロット開口部の幅以下となる厚さの線材層毎にスライドさせる。その結果、対応する一対のスロットにそれぞれ装着されるコイル組合体の第1および第2辺部はスロットの断面に応じた束に整列巻線され、かつスロット開口部を通過する部位はスロット開口部の幅以下となる線材の層が形成される。
以下、この発明を実施するための最良の形態を図に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による回転電動機の固定子を示す斜視図である。図において、円筒状の鉄心3には、内周面に所定の間隔を介して突出し先端が両側に出っ張った複数の磁極ティース部3aが形成されている。そして、これら磁極ティース3a間には、開口部の幅w1が内部の幅w2より狭いスロット3bが形成されている。コイル組合体1は、本実施の形態に特徴的なものであり、所定のスロット3bとそこからn個離れた位置のスロット3bに配設される第1及び第2の辺部1a、1bと、第1及び第2の辺部1a、1bの一端側に連なり、実施の形態2で詳述するようにスロット3bの開口部から導入される第3の辺部1c、d、eと、第1及び第2の辺部1a、1bの他端側に連なり鉄心3の円弧形状に沿った形状の第4の辺部1fを備えている。
図2(a)は本実施の形態による回転電動機の固定子を示す側面図であり、図2(b)は図2(a)のA−A線断面、B−B線断面、C線断面におけるコイル組合体の断面図、図2(c)は図2(a)のA−A線断面、B−B線断面、C線断面におけるコイル列を示している。
図2に示すように、鉄心3のスロット3b内におけるコイル列は、鉄心3の軸方向に対して平行で且つ鉄心3の周方向に重なるように並んでおり、図2(b)に示すように、A−A線断面とB−B線断面で同じ並びとなっている。ここでいう「コイル列」とは、整列巻きされた各線材層の並びを意味し、特に後述の実施の形態3で示すように、ワイヤを巻枠に巻線する際に形成される各線材層の並びを指している。図2(c)の上2段はA−A線、B−B線におけるコイル列を模式的に表した図であり、この例では6列のコイル列が、鉄心3の軸方向に対して平行で且つ鉄心3の周方向に重なるように並んでいる。
また、後述する実施の形態3の巻枠により整列巻きされたコイル列は、鉄心3のスロット3b内に位置する部分だけでなく、図2(b)および(c)のC線断面に示すように、コイルエンド部となる第3の辺部1c、1d、1eでも規則正しく配列されており、鉄心3の軸方向に対してほぼ直角で且つ鉄心の径方向に重なるような並びとなっている。図2(c)の最下段はC線におけるコイル列を模式的に表した図であり、A−A線断面、B−B線断面と同じ6列のコイル列が、鉄心3の軸方向に対してほぼ直角で且つ鉄心の径方向に重なるように並んでいる。
固定子鉄心のスロット内におけるコイル占積率を向上するためにより多くの線材(ワイヤ)を詰め込むと、当然コイルエンド部の線材(ワイヤ)の占める体積も大きくなる。回転電動機の全長を短くするにはコイルエンド部の占積率も向上させる必要がある。
本実施の形態では、スロット内におけるコイル列を、鉄心の軸方向に平行で且つ周方向に配置すると共に、コイルエンド部におけるコイル列を、鉄心の軸方向にほぼ直角で且つ径方向に配置したので、スロット内の線材の占積率を上げるだけでなく、コイルエンド部の線材の占積率も向上させることができ、ひいては回転電動機の全長を短くすることが可能となる。
実施の形態2.
図3はこの発明の実施の形態2によるコイル組合体を説明するための斜視図であり、図3(a)は上記実施の形態1によるコイル組合体をスライドしてスロット開口部を通過する部位を薄い形状にした構成を示す斜視図、図3(b)は図3(b)のコイル組合体を再度スライドしてスロット開口部を通過する部位を重ねた形状にした構成(実施の形態1のコイル組合体)を示す斜視図である。
図3(a)のコイル組合体1において、一対のスロット3bに装着される第1および第2の辺部1a、1bは、整列巻きされ鉄心3のスロット3b内に嵌挿可能な厚さに積層されている。これら第1および第2の辺部1a、1bの一端側に連なる第3の辺部1c、1d、1eは、それぞれコイル列がスロット開口部の幅以下となる厚さになるように、第1および第2の辺部1a、1bより図示X1方向(鉄心の軸方向)にスライドされて形成される。第1および第2の辺部1a、1bの他端側に連なる第4の辺部1fは、鉄心3の端面形状に沿った円弧状に積層されている。
図3(b)のコイル組合体1は、図3(a)のコイル組合体1の第1および第2の辺部1a、1bを図示X2方向(鉄心の軸方向)にスライドすることにより、第3の辺部1c、1d、1eを重ねた状態に形成される。この状態において、鉄心3のスロット3b内に配置される第1および第2の辺部1a、1bのコイル列は、鉄心3の軸方向に対して平行で且つ鉄心3の周方向に重なるように並んでいる。また、鉄心3のコイルエンド部に配置される第3の辺部1c、1d、1eのコイル列は、鉄心3の軸方向に対してほぼ直角で且つ鉄心の径方向に重なるような並びとなっている。
図4〜図6はこの発明の実施の形態2によるコイル組合体の鉄心への装着手順を示す図である。図4(a)および図4(b)はコイル組合体1を鉄心3のスロット3bに挿入する前状態を示す平面図およびD−D線側面断面図、図5はコイル組合体1が鉄心3のスロット3bを通過している状態を示す側面断面図、図6(a)および図6(b)はコイル組合体1が鉄心3を通過しコイルエンド部が重なる状態を示す側面断面図である。
本実施の形態では、コイル組合体を鉄心へ装着するにあたって、コイル組合体1の第3の辺部1cの両端部の各々を保持する一対のブレード4と、コイル組合体1の第3の辺部1c、d、eを押し上げるアッパーツール5と、コイル組合体1の第1および第2の辺部1a、1bを保持する保持部材6と、アッパーツール5をスライド可能にガイドし、ブレード4を配設すると共に、保持部材6を取り付け可能な本体部50を備えたコイル装着装置が使用される。
以下、本実施の形態2によるコイル組合体の鉄心への装着方法を説明する。まず、図4において、コイル組合体1の第1および第2の辺部1a、1bに一対の保持部材6を装着して整列保持すると共に、第3の辺部1c、1d、1eの両端部を二対のブレード4間に挿入する。なお、図では、2組のコイル組合体1を同時に鉄心3へ装着している例を示している。
次に、図5において、コイル装着装置の本体部50、すなわちブレード4及びアッパーツール5を上昇させることにより、コイル組合体1は鉄心3の一対のスロット3b内に嵌挿されて行く。そして、ブレード4が鉄心3のスロット3bを貫通した時点で、コイル装着装置の本体部50すなわちブレード4及びアッパーツール5の上昇を停止する。
次に、図6(a)および(b)において、アッパーツール5のみを本体部50でガイドしながら上昇させると、2対のブレード4内のコイル組合体1も上昇し、コイル組合体1の第3の辺部1c、1d、1eの順で鉄心3を通過し、更にブレード4から外れる。そして、最終的に、第3の辺部1c、1d、1eはアッパーツール5の上昇とともに重なり合う。
以上のように、本実施の形態によれば、コイル組合体を鉄心に挿入するときは、第1および第2の辺部を鉄心の軸方向に延ばすようにスライドさせることにより、スロット開口部を通過する部位である第3の辺部をスロット開口部の幅以下の積層厚に形成することができる。また、スロット通過後は、コイル組合体の第1および第2の辺部を鉄心の軸方向に縮めるようにスライドさせることにより、スロット開口部の幅以下の積層厚に形成された部位である第3の辺部を重ねて鉄心端面に位置するコイルの高さを低くすることができる。
実施の形態3.
図7〜図10はこの発明の実施の形態3によるコイル巻線を説明するための図であり、図7は本実施の形態のコイル巻線に使用する巻枠の構成を示す正面図、図8(a)〜(d)は図7の巻枠を使用してコイル巻線を行う状態を示す側面図、図9は図7の巻枠を使用してコイルの折り曲げを行う状態を示す側面図、図10は図7の巻枠を使用してコイルのスライドを行う状態を示す側面図である。
図7〜図10に示すように、本実施の形態に使用されるコイルの巻枠15は、コイル巻回時に線材の各層毎またはスロット開口部の幅以下となるような数層毎に挿入される仕切り板兼巻軸7a、7b、7cと、仕切り板兼巻軸7a、7b、7cに相対する巻軸9と、コイルが巻回された仕切り板兼巻軸7a、7b、7cを少なくとも90度回転することができる回転軸10と、回転軸10に取り付けられ、仕切り板兼巻軸7a、7b、7cに巻回されたコイル組合体1を折り曲げることができる折り曲げ軸11と、巻軸9を仕切り板兼巻軸7a、7b、7c方向に移動させることができるスライダー12及びスライドガイド12bと、コイル組合体1の形状を保持する当て板13と、コイル組合体1の第1および第2の辺部1a、1bを整列保持する一対の保持部材14を備えている。
次に、上記巻枠15を使用したコイルの巻線方法について説明する。まず、図8(a)に示すように、仕切り板兼巻軸7aと巻軸9の間に線材2を、図示しないコイル巻線機により、所定の巻数巻回する。次に、図8(b)に示すように、仕切り板兼巻軸7aの上に仕切り板兼巻軸7bをスライドした後、仕切り板兼巻軸7bと巻軸9の間に線材2を巻回する。更に、図8(c)に示すように、仕切り板兼巻軸7bの上に仕切り板兼巻軸7cをスライドした後、仕切り板兼巻軸7cと巻軸9の間に線材2を巻回する。このようにすることで、先に巻回したコイルの層と次に巻くコイルの層を分割することができる。なお、図示しないが、仕切り板兼巻軸7a、7b、7cの巻線用溝部の形状は、それぞれの仕切り板兼巻軸に巻回される巻数分の溝幅で決められており、各層に巻かれたコイルを重ねると鉄心のスロット形状に対応したコイル形状となる。そして、仕切り板兼巻軸7a〜7cに巻線が終了すると、図8(d)に示すように、仕切り板兼巻軸7a〜7c上にカバー8を被せる。
次に、図9に示すように、コイル組合体1の第1および第2の辺部1a、1bに一対の保持部材14を装着して整列保持し、巻軸9をスライダー12により仕切り板兼巻軸7a、b、cの方向に移動させる。そして、折り曲げ軸11を仕切り板兼巻軸7aに配設された回転軸10に取り付け、仕切り板兼巻軸7a〜7c及びカバー8を90度回転させることにより、コイル組合体1の第1および第2の辺部1a、1bを90度折り曲げる。これにより、第1および第2の辺部1a、1bにおいてスライド可能なコイル組合体が形成される。
そして、図10に示すように、仕切り板兼巻軸7a、7b、7cをそれぞれコイル組合体の第1および第2の辺部1a、1b方向にスライドすることで、所定の層が分離しスロット開口部の幅以下の厚さとなるコイル組合体1の第3の辺部1c、1d、1eが形成される。
以上のように、本実施の形態によれば、コイル巻回時に所定の層毎に仕切り板兼巻軸7a、7b、7cを挿入することにより、巻回されたコイル組合体1の上記所定の層毎において分割が可能となる。そして、仕切り板兼巻軸7a、7b、7cを90度回転させコイル組合体1を折り曲げることでスライド可能なコイル形状が得られる。
また、仕切り板兼巻軸7a、7b、7cを90度回転させコイル組合体1を折り曲げる際に、折り曲げる回転中心から外周方向になるほどコイルは引寄せられ、引寄せられるコイルの末端は、他端側の巻軸9に規制され引寄せが妨害される。しかしながら、他端側の巻軸9が仕切り板兼巻軸7a、7b、7cのある方向に移動(退避)することでコイルが他端側の巻軸9に妨害されることを防ぐ。
次に、上記実施の形態による巻枠を使用した巻線機について説明する。一般に、モータ効率を向上させる方法として電線径を太くすることで一次銅損を低減させる方法がある。しかし鉄心のスロット内に所定の巻数のコイルを入れる場合、電線径を太くするには限界があり、また太くすることで隣り合う電線間に無駄な空間ができコイル占積率向上に結びつかない。そこで細い電線を複数本同時に巻線するパラレル巻きが必要になる。パラレル巻きを行うにはフライヤ巻きでは複数本のワイヤが捩れてしまうため、巻枠自身を回転させるスピンドル巻きが必要になる。また、1台の巻枠ではコイル1台しか巻けないため、隣り合うコイルの線材(ワイヤ)をつなげる端末処理が必要になる。そこで、実施の形態2による巻枠を複数台用意し、駆動源により回転する回転軸の先端に固定された巻枠取付台に装着する。そして、渡り線処理により連続巻線することでスライド可能なコイルを容易に製作することができ、端末処理の箇所も低減することができる。
この発明の実施の形態1による回転電動機の固定子を示す斜視図である。 図2(a)は実施の形態1による回転電動機の固定子を示す側面図、図2(b)はA−A線断面、B−B線断面、C線断面におけるコイル組合体の断面図、図2(c)はA−A線断面、B−B線断面、C線断面におけるコイル列を示している。 この発明の実施の形態2によるコイル組合体を説明するための斜視図である。 この発明の実施の形態2によるコイル組合体の鉄心への装着手順を示す図である。 この発明の実施の形態2によるコイル組合体の鉄心への装着手順を示す図である。 この発明の実施の形態2によるコイル組合体の鉄心への装着手順を示す図である。 この発明の実施の形態3のコイル巻線に使用する巻枠の構成を示す正面図である。 この発明の実施の形態3による巻枠を使用してコイル巻線を行う状態を示す側面図である。 この発明の実施の形態3による巻枠を使用してコイルの折り曲げを行う状態を示す側面図である。 この発明の実施の形態3による巻枠を使用してコイルのスライドを行う状態を示す側面図である。
符号の説明
1 コイル組合体、1a,1b 第1および第2の辺部、1c,d,e 第3の辺部、1f 第4の辺部、2 線材、3 鉄心、3a 磁極ティース部、3b スロット、
4 ブレード、5 アッパーツール、6 保持部材、7a,b,c 仕切り板兼巻軸、
9 巻軸、10 回転軸、11 折り曲げ軸、13 当て板、14 保持部材、
15 巻枠。

Claims (7)

  1. 所定の間隔を介してスロットが形成された鉄心と、上記スロット内に巻回されたコイルを備え、
    上記スロット内において、整列巻きされた各線材層の並びであるコイル列は、上記鉄心の軸方向に平行で且つ周方向に配置され、
    上記鉄心の少なくとも一つの軸方向端面であるコイルエンド部において、上記コイル列と同一の連続した線材を用いて整列巻きされた各線材層の並びであるコイル列は、上記鉄心の軸方向にほぼ直角で且つ径方向に配置されていることを特徴とする回転電動機の固定子。
  2. 鉄心の軸方向からスロット内のコイル列および鉄心の少なくとも一つの軸方向端面であるコイルエンド部のコイル列を挿入したことを特徴とする請求項1に記載の回転電動機の固定子。
  3. 鉄心に形成したスロット内のコイル列はスロット内の1の側面に対して平行に配置していることを特徴とする請求項1に記載の回転電動機の固定子。
  4. 鉄心に形成したスロット内のコイル列はスロット内において左右非対称に配置していることを特徴とする請求項1に記載の回転電動機の固定子。
  5. スロット内部の幅よりスロット開口部の幅が狭く形成された鉄心にコイル組合体を装着する回転電動機のコイル装着方法において、
    上記コイル組合体が、上記一対のスロット内に配設される第1及び第2の辺部と、第1及び第2の辺部の一端側に連なり上記スロット開口部に導入される第3の辺部と、第1及び第2の辺部の他端側に連なる第4の辺部を備え、
    上記コイル組合体の第1および第2の辺部を上記鉄心の軸方向に延ばすようにスライドさせ、上記スロット開口部を通過する部位である第3の辺部を上記スロット開口部の幅以下の積層厚にずらすことにより、上記コイル組合体を上記スロット内に挿入する工程と、
    上記コイル組合体の第1および第2の辺部を上記鉄心の軸方向に縮めるようにスライドさせることにより、第1および第2の辺部を上記スロット断面に応じた積層厚にすると共に、上記スロット開口部の幅以下の積層厚に形成された第3の辺部を重ならせる工程からなる回転電動機のコイル装着方法。
  6. 上記コイル組合体の第1および第2の辺部におけるコイル列は、上記鉄心の軸方向に平行で且つ周方向に配置され、上記コイル組合体の第3の辺部におけるコイル列は、上記鉄心の軸方向にほぼ直角で且つ径方向に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の回転電動機のコイル装着方法。
  7. 一対のスロット内に配設される第1及び第2の辺部を備えたコイル組合体を巻く巻枠を備えたコイル巻線機であって、
    上記巻枠は、巻線時の線材層の幅がスロット開口部の幅以下となるような所定層毎に挿入することができる複数の仕切り板兼巻軸と、上記仕切り板兼巻軸方向に移動可能な他端側に設けられた巻軸を備え、
    上記仕切り板兼巻軸が回転軸を中心に垂直方向に回転することにより、巻回された上記コイル組合体の第1及び第2の辺部を折り曲げることができ、かつ上記仕切り板兼巻き軸をずらすことで巻回された上記コイル組合体の第1及び第2の辺部を辺長方向にずらすことができることを特徴とするコイル巻線機。
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