JP5940432B2 - 回転電機の固定子 - Google Patents

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Description

本発明は、回転電機の固定子に関し、特に、外部機器と接続する固定子巻線の口出し線部の改良に関する。
特許文献1には、従来の回転電機の固定子の一例が記載されている。この固定子では、固定子コアに巻かれた複数の固定子巻線の一端に設けられた外部機器との接続用の口出し線部を、固定子コアのスロットに配列された固定子巻線の複数の導体のうち、最も径方向内側に位置する導体から引き出している。また、口出し線部に作用する張力や圧縮力を吸収するように、口出し線部に、振動吸収用の曲げ部を形成している。
特開2004−350381号公報
例えば電気自動車用電動機(回転電機)の固定子の外部接続用の口出し線部の先端は、ケーブルと接続するために1箇所に集約することが望ましい。また、固定子の軸方向一端側のエンドコイルの上部は、ミッション部等の他の機器との隙間を確保するため、口出し線部が配設される凸部領域を狭くすることが望ましい。しかしながら、口出し線部を1箇所に集約させると、固定子と外部接続用の口出し線部との間に、エンジンや回転電機の振動による相対的な位置変動が発生し、過大な張力や圧縮応力が発生するため、口出し線部の信頼性や耐久性を確保する構造が必要となる。
本発明は、複数の口出し線部の先端を一箇所に集約して配置しつつ、振動に対する耐久性・信頼性に優れ、かつ、複数の固定子巻線の間で線間抵抗の均一化を容易に図ることができる新規な回転電機の固定子を提供することを目的としている。
そこで本発明は、円筒状をなす固定子コアと、この固定子コアに巻かれた複数本の固定子巻線と、を有する回転電機の固定子において、上記固定子コアには、軸方向に貫通するとともに周方向に配列された複数のスロットが形成され、各固定子巻線は、上記スロット内を軸方向に延在しつつ、上記スロットの軸方向一端より引き出された引出し線部によって、所定の周方向ピッチで離間する複数のスロットに跨って延在し、各引出し線部は、軸方向に対して所定方向に傾斜して上記スロットの軸方向一端より引き出された傾斜線部を有し、上記各固定子巻線の一端には、外部機器と接続するための口出し線部が設けられ、上記複数の固定子巻線の全ての口出し線部は、その先端が同方向を指向する姿勢で、一箇所に集約して配置され、かつ、各口出し線部には、上記傾斜線部から90度以上の角度で折り返される折返し部が設けられていることを特徴としている。
本発明によれば、複数の口出し線部の先端を一箇所に集約して配置しつつ、振動に対する耐久性・信頼性に優れ、かつ、複数の回転子巻線の間で線間抵抗の均一化を容易に図ることができる。
本発明の実施例1に係る回転電機の固定子が適用されたハイブリッド電気自動車を示すブロック図。 上記回転電機を示す一部断面図。 上記回転電機の固定子を示す斜視図。 上記固定子の固定子コアの各スロットに入る固定子巻線の導体を示す断面対応図。 上記固定子巻線の口出し部を示す側面対応図。 同じく上記固定子巻線の口出し部を示す斜視図。 上記口出し部の配置を示す上面図。 U相口出し線部を示す斜視図。 口出し線部のコイルフォーミング加工を説明する説明図。 同じく口出し線部のコイルフォーミング加工を説明する説明図。 本発明の実施例2に係る回転電機の固定子の固定子巻線を示す説明図。
以下、本発明の実施形態を説明する。回転電機は、円筒状をなす固定子と、この固定子の内周側に所定の間隙を隔てて配置された回転子と、により大略構成される。固定子は、回転方向に極性が交互に異なるように配置された複数の磁極を有するものであって、円筒状をなす固定子コアと、この固定子コアに巻かれた複数本の固定子巻線と、を有している。上記固定子コアには、軸方向に貫通するとともに周方向に配列された複数のスロットが形成されている。各固定子巻線は、各スロット内に収容配置された多数の導体を電気的に接続することにより構成されており、スロット内を軸方向に延在しつつ、スロットの軸方向一端より引き出された引出し線部によって、複数の磁極に対応するように、所定の周方向ピッチで離間する複数のスロットに跨って延在している。各引出し線部には、軸方向に対して所定方向に傾斜して上記スロットの軸方向一端より引き出された傾斜線部が設けられている。
各固定子巻線の両端には、外部接続用の口出し線部と中性線部とが設けられ、中性線部において、複数相の固定子巻線(コイル)が例えばY結線により結線される。
そして本実施形態では、上記複数の固定子巻線の全ての口出し線部は、その先端が同方向を指向する姿勢で、一箇所に集約して配置されている。例えば、複数の口出し線部は、スロットに配列された複数の導体のうちで最も径方向外側に位置する導体の引出し線部に設けられ、固定子コアの外周部分において、ほぼ径方向に沿って整列配置される。
各口出し線部には、上記傾斜線部から90度以上の角度で折り返される折返し部が設けられる。このように、各口出し線部に、傾斜線部から90度以上の角度で折り返される折返し部を設けることで、複数の口出し線部の先端を1箇所に集約させながらも、口出し線部の剛性を向上して、振動の発生を抑制することが可能となる。また、各口出し線部に適宜な曲げ部を設けて、その長さを適宜に調整することで、複数の口出し線部の先端を一箇所に集約して配置しつつ、複数の回転子巻線の間で線間抵抗の均一化を容易に図ることができるとともに、口出し線部が設けられるスペースである凸部領域を狭くすることで、ミッション部等の他の機器との隙間を確保することができる。
以下、図1〜10を参照して、本発明の実施例1について説明する。図1は、本発明の実施例1に係る回転電機を搭載したハイブリッド電気自動車のブロック図を示している。車両1には、車両動力源としてのエンジン2と回転電機3とが搭載されている。なお、役割の異なる2つの回転電機を併用するようにしても良く、この場合、一方の回転電機は発電及び車両の駆動の双方を行い、他方の回転電機は車両の駆動を担う。
エンジン2および回転電機3による回転トルクは、無段変速機や有段自動変速機等の変速機4と、ディファレンシャルギア5と、を介して車輪(駆動輪)6に伝達される。回転電機3は、エンジン2と変速機4の間、もしくは変速機4の中に搭載される。従って、回転電機3は、車両1に対するスペースの影響を最小限とするため、小型高出力が要求される。
図2は、上記の回転電機3を簡略的に示す一部断面図であり、シャフト201を挟んで右側の領域を断面で示し、左側の領域を側面図として示している。回転電機3はケース7の内部に収容配置されている。ここで、図1に示すように回転電機3がエンジン2と変速機4の間に配置される構成の場合、ケース7はエンジン2のケースや変速機4のケースを利用して構成される。また、回転電機3が変速機4の中に搭載される場合には、ケース7が変速機4のケースを利用して構成される。
回転電機3は、周知のように、固定子100と回転子200とを備えている。回転子200は、固定子100の内周側に隙間11を介して配置される。回転子200はシャフト201に固定されており、このシャフト201と一体的に回転する。シャフト201の両端は軸受202A、202Bよってケース7に回転可能に支持されている。固定子100は、その外周側がボルト12等を用いてケース7の内周側に固定されている。この回転電機3は、回転子200に永久磁石を有する3相同期型の電動機であり、固定子100に大電流(例えば300A程度)の3相交流が供給されることで電動機として作動する。また、本実施例で用いる回転電機3は、回転軸方向の厚さが外径(径方向寸法)に比べて小さな偏平型の回転電機である。
図3は、回転電機1の固定子100を単体で示す斜視図であり、図4は、各スロット105の内部を示す断面対応図である。なお、固定子100の基本的な構成については、本出願人が先に出願した特開2011−15459号公報にも記載されているように公知であるために、ここでは簡単な説明にとどめる。
図3及び図4に示すように、この固定子100は、複数のスロット105が内周側に形成された固定子コア(固定子鉄心とも呼ぶ)101と、この固定子コア101に巻かれるV相,W相,及びU相に対応した3本の固定子巻線102と、を有している。スロット105は、軸方向に貫通形成されるとともに、所定の周方向ピッチで周方向に等間隔おきに配列されており、内周側には軸方向に延びるスリット109が開口形成されている。
各固定子巻線102は、後述するように、スロット105に挿入・保持される多数の導体106を有している。そして、同一のスロット105内で隣り合う導体106同士が、固定子コア101の軸方向一端側(図3の下端側)に設けられた溶接部104で互いに溶接されることによって、複数の導体106が溶接部104で電気的に接続された長尺な固定子巻線102が構成されている。各スロット105内には絶縁紙103が挿入され、この絶縁紙103によって、導体106のスロット105内を挿通する直線部112と固定子コア101との間が絶縁されている。図4に示すように、絶縁紙103は、各スロット105内に配列される4つの導体106のうち、隣り合う2つの導体106を束ねるように設けられており、つまり各スロット105に2つの絶縁紙103が設けられている。
各固定子巻線102は、スロット105の軸方向一端より引き出された略U字状もしくは略V字状をなす引出し線部107によって、所定の周方向ピッチで離間する複数のスロット105に跨って延在している。そして、複数の固定子巻線102によって、回転方向に極性が交互に異なるように配置された複数の磁極が生成されている。
各固定子巻線102の一端に位置する導体106の引出し線部107には、外部機器(ケーブル)と接続するための口出し線部300(301,302,303)が設けられている。各口出し線部300の先端には、例えば図6に示すように接続用の端子110が固定される。そして、複数の固定子巻線102の全ての口出し線部300は、固定子100の軸方向一端であるコイルエンドの上部に引き出されて、その先端が同方向を指向する姿勢で、一箇所に集約して配置されている。この実施例では、V相,W相,及びU相の3本の固定子巻線102に対応して、それぞれV相口出し線部301,W相口出し線部302,及びU相口出し線部303が設けられている。口出し線部300は、スロット105内に径方向に一列に配列された複数の固定子巻線102の導体106のうち、径方向で最も外側に位置する導体106に一体的に形成されており、つまりスロット105の最も径方向外側の導体106から引き出されている。このため、本実施例のように他の機器との干渉を回避するために口出し線部300を固定子コア101よりも径方向外側に配置する場合に、上述した従来例のように径方向内側より口出し線部を引き出す場合に比して、口出し線部300の長さを短くすることができる。図5にも示すように、UVWの3相の口出し線部300(301,302,303)は、周方向で一定の間隔401(4スロット分)で引き出されている。
一方、3本の固定子巻線102の他端に設けられた中性線部は、図示していないが、例えばY結線あるいはΔ結線等により結線されている。
図4に示すように、スロット105に挿入される導体106a,106b,106c,106dの4本は、同心円状の層をなすように固定子コア101の径方向に一列に配置されている。各スロット105に挿入される導体106a,106b,106c,106dを内径方向から順に、第1層,第2層,第3層,第4層とする。つまり、導体部106aは第1層、導体部106bは第2層、導体部106cは第3層、導体部106dは第4層に配置・挿入されている。
固定子巻線102を構成する各導体106は、図4〜図6にも示すように、断面長方形状をなす平角セグメントコイルであり、口出し線部300及び中性線部が設けられた固定子巻線102の両端の導体106を除いて、ほぼ同様の形状に形成されている。各導体106は、スロット105内を軸方向に貫通する直線部112(図5参照)を有するとともに、スロット105の軸方向一端(図3の上端)から引き出される一方の引出し線部107がU字状又はV字状に形成されて、所定の周方向ピッチで離間する2つの直線部112を繋いでおり、かつ、両端に接合部104を有する銅線で構成されている。
なお、セグメントコイルを用いることもでき、この場合には、セグメントコイルをスロット104に挿通する前に、固定子コア101の端部より軸方向両端に位置するコイルエンドを予め成形することができ、異相間もしくは同相間に適切な絶縁距離を容易に設けることができる。
図3〜図7に示すように、3つの口出し線部300(301,302,303)は、電気自動車用モータの固定子100に対する外部接続機器であるケーブル(図示省略)との接続を容易とするために、その先端が同方向を指向する姿勢で、一箇所に集約して配置されている。更に言えば、図6に示すように、3つの口出し線部300のいずれにおいても、端子110が固定される面が同じ側(図6の下側)となるように、各口出し線部300の先端の断面形状も同じ姿勢に揃えられている。また、図7に示すように、3つの口出し線部300は、固定子コア101よりも外周側に配置されるとともに、ほぼ径方向に沿う直線状に並んで配列されている。更に、車両用電動機では、外部接続用のケーブルと口出し線部300との位置を出来るだけ近傍に配置する必要があることから、3つの口出し線部300は、スロット105からの引き出し部分107Aから60度以内の角度範囲108に集約して配置されている。
全ての導体106の引出し線部107には、スロット105の軸方向一端より引き出される部分に、スロット105内を挿通する直線部112に対して所定方向へ傾斜しつつ周方向に沿って延在する傾斜線部113が形成されている。そして、口出し線部300が設けられていない通常の導体106の引出し線部107は、この傾斜線部113に対して鈍角に傾斜する他の傾斜線部が設けられたU字状もしくはV字状をなしており、上述したように、所定の周方向ピッチだけ離れた2つの直線部112を繋ぐ構造となっている。
これに対して、口出し線部300が設けられた引出し線部107においては、傾斜線部113の引出し方向に対して、90度以上反転する折返し部400が折曲形成されている。つまり、折返し部400によって、傾斜線部113から周方向に関してほぼ反対方向へ折り返された折返し線部402が設けられている。
特に本実施例では、エンドコイル群から突出する口出し線部300が配置される凸部領域を縮小するように、折返し線部402が固定子100の軸方向に直交する面に平行で、かつ、コイルエンド群と同様に周方向に沿うように形成されている。
また、各口出し線部300には、上記の折返し部400の他に、後述するクランク部403a、403b、403cを含めた複数の曲げ部を有している。このように複数の曲げ部を設けることで、複数の口出し線部300の先端を同じ姿勢で一箇所に集約して配置した構造でありながら、曲げ部を設けることでその剛性を向上して振動を抑制し、耐久性・信頼性を向上することができる。更に、曲げ部を適宜に設定することで、口出し線部300の長さを調整することが可能とるために、各口出し線部300の長さを適正化することで、複数の口出し線部300の間で抵抗値を均一化することができる。
特に、車両用交流電動機においては、U、V、W各相の電気抵抗値が異なると、電流波形や電圧波形が異なり、トルクや誘起電圧、出力といった諸特性に悪影響を及ぼす。本実施例では、各口出し線部300において適宜な曲げ部を設けてコイル長を調整することで、各相の固定子巻線の間で抵抗値を等しくすることが可能となる。
更に、図示していないが、各口出し線部300は、エポキシ樹脂等の絶縁性のエポキシ系の被膜により覆われている。このように絶縁性の被膜により口出し線部300の周囲を覆うことで、導体の冷却性を損なうことなく、絶縁性を確保することが容易に可能となる。
図8は、U相の口出し線部303を単体で示す斜視図である。なお、基本的な構造はV相口出し線部301やW相口出し線部304も同様であるために、ここでは説明を省略する。U相口出し線303は、固定子コア周方向に緩く湾曲する湾曲部404,405を有するとともに、大きく折曲する曲げ部406,407を有し、この曲げ部406,407によって、軸方向と径方向のそれぞれの方向に一箇所以上で屈曲するクランク部が構成されている。このようにクランク部406,407を設けることで、口出し線部300の形成範囲をコンパクトに構成しつつ、電気抵抗値を一定にするための適宜な長さを確保し、かつ、剛性を向上して耐久性・信頼性を向上することができる。なお、この実施例1においては、クランク部を径方向及び軸方向のそれぞれに設けているが、径方向または軸方向のいずれか一方にのみ折曲する1か所以上のクランク部を設ける構造であっても良い。
図9及び図10は、口出し線部300のコイルフォーミング加工を説明する図である。図9は固定子コア101の中心側から見た図であり、図10はコイルエンドの上方から軸方向に沿って見た図である。図6にも示すように口出し線303の形状は立体的に成形されているため、このような形状を実現するには、フォーミング加工による成形が必要となる。
これらの図9及び図10において、フォーミング加工による曲げ加工は、図中のP1〜P10の順に行われる。なお、P1〜P9は、フォーミング加工を行う際の成形ピンの位置をも示している。図9のP1〜P3では、平角線の幅が狭い面にピンを当てて曲げ加工が行われる。ピン位置P1、P2、P3の順に導体のコイル501が折り曲げられ、第1導体部502,第2導体部503および端子部504が形成される。
図10のP4〜P9では、平角線の幅が広い面にピンを当てて曲げ加工が行われる。ピン位置P4,P5で折り曲げることによって、第1導体部502の最終形状が形成される。第1導体部502は、コイルエンド径方向に湾曲している。次工程でピン位置P7,P8で折り曲げることにより、第2導体部503の最終形状が形成される。最後に、ピン位置P9において90度折り曲げて、端子部504の部分を成形する。
これらの図9、図10に示すように、導体のコイル501をフォーミング加工により折り曲げられることで、図10に示すように、成形ピンが当接した複数のクランク部Cと、クランク部Cと隣接するクランク部Cとの間の直線部Sを容易に形成することができる。クランク部Cのピン当接部分には、成形ピンの圧痕が形成される。このように複数の折り曲げ加工を行うことにより、曲げ部分の多い複雑な曲線形状であっても、精度良く容易に口出し線部を加工することができる。
図11は、実施例2に係る固定子巻線の口出し線部の近傍を示している。固定子コアのスロット105から引き出された口出し線部300は、上述した実施例1と同様に、スロット105の最外径部から引き出され、初期の引き出し線部の引出し方向に対し、折返し部400において90度以上反転する方向に折り返されて配置されている。
そして実施例2では、図11に示すように、口出し線部300には、上記90度反転する方向に折り返された折返し線部402が設けられるとともに、固定子コア軸方向に折曲する2つのクランク部406,407が設けられており、更に、軸方向に延在する軸方向コイル長調整部408a,408bと、径方向に延在する径方向コイル長調整部409と、が設けられている。このように、複数の軸方向コイル長調整部408a,408bと径方向コイル長調整部409とを設ける構造とすることによって、コイル長さをU相、V相、W相の3相でそれぞれ容易に調整することが可能となる。従って、上記の実施例1と同様に、3相の口出し線部300の先端を同じ姿勢で一箇所に集約して配置しつつ、曲げ部を設けることで剛性を向上して振動を抑制することができ、かつ、各口出し線部300でコイル長さを調整することで、複数の固定子巻線の間で全長を均一にして、電気抵抗値を均一化することができる。
以上のように本発明を具体的な実施例に基づいて説明してきたが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の変形・変更を含むものである。例えば、上記実施例では固定子巻線を3本としているが、他の本数であっても良い。また、本実施例では、スロットの最も径方向外側の層からのみ口出し線部を引き出しているが、径方向外側の層と径方向内側の層の双方から口出し線部を引き出すように構成しても良い。
3…回転電機
100…固定子
101…固定子コア
102…固定子巻線
105…スロット
106…導体
107…引出し線部
113…傾斜線部
200…回転子
300(301,302,303)…口出し線部
400…折返し部
402…折返し線部
406,407…曲げ部(クランク部)

Claims (9)

  1. 円筒状をなす固定子コアと、この固定子コアに巻かれた複数本の固定子巻線と、を有する回転電機の固定子において、
    上記固定子コアには、軸方向に貫通するとともに周方向に配列された複数のスロットが形成され、
    各固定子巻線は、上記スロット内を軸方向に延在しつつ、上記スロットの軸方向一端より引き出された引出し線部によって、所定の周方向ピッチで離間する複数のスロットに跨って延在し、
    各引出し線部は、軸方向に対して所定方向に傾斜して上記スロットの軸方向一端より引き出された傾斜線部を有し、
    上記各固定子巻線の一端を構成する引出し線部には、外部機器と接続するための口出し線部が設けられ、上記複数の固定子巻線の全ての口出し線部は、その先端が同方向を指向する姿勢で、一箇所に集約して配置され、
    かつ、各口出し線部には、上記傾斜線部から90度以上の角度で折り返される折返し部が設けられていることを特徴とする回転電機の固定子。
  2. 上記口出し線部は、上記スロット内に径方向に一列に配列された複数の固定子巻線のうち、径方向で最も外側に位置する固定子巻線の引出し線部に一体的に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機の固定子。
  3. 上記口出し線部は、上記傾斜線部から上記折返し部で折り返されて、周方向に沿って上記傾斜線部とは反対方向へ延在する折返し線部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の回転電機の固定子。
  4. 上記口出し線部には、クランク状に折曲する振動吸収用のクランク部が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の回転電機の固定子。
  5. 上記口出し線部には、上記折返し部の他に、軸方向もしくは径方向に折曲する曲げ部が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の回転電機の固定子。
  6. 上記複数の固定子巻線の全ての口出し線部を、軸方向視で60度以内の角度範囲内に配置したことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の回転電機の固定子。
  7. 上記各固定子巻線は、所定の周方向ピッチで離間する2つのスロットに挿入される2つの直線部と、上記スロットの一方の軸方向端部より引き出されて上記2つの直線部を繋ぐ引出し線部と、上記スロットの他方の軸方向端部より引き出されて隣接する他の導体に溶接により電気的に接続される溶接部と、を有する複数の導体を有し、
    上記各固定子巻線の端部を構成する導体の引出し線部に、上記口出し線部が形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の回転電機の固定子。
  8. 上記複数の固定子巻線が均一の抵抗値となるように、各口出し線部の長さが設定されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の回転電機の固定子。
  9. 上記複数の固定子巻線は、上記口出し線部が設けられた端部とは反対側の端部に設けられた中性線部において結線されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の回転電機の固定子。
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