JP2021073843A - コイル接続部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】接続強度を高めることが可能なコイル接続部材を提供する。【解決手段】電動機1の固定子を構成する環状の磁性体コア30に巻き回された複数のコイル巻線32の端部321,322を電気的に接続するコイル接続部材5であって、線状の導体性金属からなる導電体51と、導電体51の表面を被覆する絶縁体からなる絶縁被膜52とを備え、導電体51は、複数のコイル巻線32の端部321,322のそれぞれに接続される複数の接続部511と、複数の接続部511の間の中間部512とを一体に有し、接続部511は、コイル巻線32の端部321,322との接続面511aが平坦に形成されており、中間部512は、丸線状であると共に少なくとも1箇所において屈曲されており、絶縁被膜52は、中間部512の少なくとも一部を被覆している。【選択図】図4

Description

本発明は、コイル接続部材に関する。
従来、複数の磁性体コアにそれぞれ巻き回された複数相のコイル巻線の端部同士を接続する部材として、複数相の環状のバスリングを備え、複数相のコイル巻線に電流を集配電する接続部材が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の接続部材は、複数相のコイル巻線の各相にそれぞれ対応した複数の環状のバスリングを備えている。各バスリングは、良導電性の金属からなる中心導体を樹脂からなる絶縁体で被覆した丸線状の導電部材により形成されている。また、丸線状の導電部材を屈曲することにより、コイル巻線に接続される複数の接続部が形成されている。
それぞれの接続部は、径方向内方に延出されて各相のコイル巻線の一方の端部を挟む一対の延出部と、一対の延出部の間に形成された湾曲部とを一体に有している。一対の延出部の間には、各相のコイル巻線の一方の端部が挿通され、この一方の端部が一対の延出部に熱加締めされることにより、接続部の表面に施されたメッキが溶融し、接続部と各相のコイル巻線の一方の端部とが電気的に接続される。
特開2015−047072号公報
ところで、上記のように構成された接続部材を備えた電動機が例えば車両の駆動源として用いられる場合には、高い耐振動性が要求される。このため、コイル巻線と接続部材の接続部とは、接続強度を確保するため、広い面積で接合されることが望ましい。
しかしながら、特許文献1に記載の構成のように、コイル巻線の端部が平角線状の形状を有し、接続部のうちこの端部と接合する部分が丸線状の形状を有している場合、コイル巻線と接合部材との接合面積を大きくする上では制約が生じていた。
この点、コイル巻線の端部が平角線状の形状を有する場合に、接合面積を大きくするには、平角線状の形状を有する接続部材を用いることが考えられる。しかしながら、平角線状の接続部材は、丸線状の接続部材よりも加工がしにくく屈曲させる方向が限られるため、接続部材の配索の自由度の観点で制約が生じるおそれがある。また、平角線状の部材は丸線状の部材よりも材料費が高く、コストが上昇してしまうおそれがある。
そこで、本発明は、接続強度を高めることが可能なコイル接続部材を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決することを目的として、環状に配置されて電動機の固定子を構成する複数の磁性体コアのうち少なくとも1つの磁性体コアに巻き回されたコイル巻線の端部と、前記少なくとも1つの磁性体コアと異なる他の磁性体コアに巻き回されたコイル巻線の端部とを電気的に接続するコイル接続部材であって、線状の導体性金属からなる導電体と、前記導電体の表面を被覆する絶縁体からなる絶縁被膜とを備え、前記導電体は、前記コイル巻線に接続される複数の接続部と、前記複数の接続部の間の中間部とを一体に有し、前記接続部は、前記コイル巻線との接続面が平坦に形成されており、前記中間部は、丸線状であると共に少なくとも1箇所において屈曲されており、前記絶縁被膜は、前記中間部の少なくとも一部を被覆している、コイル接続部材を提供する。
本発明に係るコイル接続部材によれば、接続強度を高めることが可能となる。
電動機のステータの構成例及び係る構成例における本発明の一実施の形態に係るコイル接続部材の配索例について説明する概略図である。 (a)は、図1に示すステータを構成する磁性体コアの電気的な接続状態を示す模式図であり、(b)は、(a)で実現されている電気的な接続を模式的に示す回路図である。 図1に示す電動機における第1の磁性体コアの1つを単体で示す斜視図である。 本発明の一実施の形態に係るコイル接続部材の構成例を示す図であり、(a)は正面図、(b)は斜視図、(c)は一端部を拡大して示す側面図である。 本発明の一変形例に係るコイル接続部材の一端部を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は斜視図である。 本発明の一変形例に係るコイル接続部材の概略構成を示す正面図である。 本発明の一変形例に係るコイル接続部材の構成例を示す概略図である。 本発明の一変形例に係るコイル接続部材が用いられる別のステータの構成において実現される電気的な接続を模式的に示す回路図である。
[実施の形態]
以下、本発明の実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
(電動機1の構成)
図1は、本発明の一実施の形態に係るコイル接続部材が用いられる電動機のステータの構成例及び係る構成例における本発明の一実施の形態に係るコイル接続部材の配索例について説明する概略図である。図2(a)は、ステータを構成する磁性体コアの電気的な接続状態を示す模式図であり、図2(b)は、図2(a)で実現されている電気的な接続を模式的に示す回路図である。図3は、図1のステータを構成する第1の磁性体コアを単体で示す斜視図である。図4は、本発明の一実施の形態に係るコイル接続部材の構成例を示す図であり、(a)は正面図、(b)は斜視図、(c)は一端部を拡大して示す側面図である。
(電動機1の構成)
図1、図2(a)に示すように、電動機1は、回転子であるロータ2と、固定子を構成する複数の磁性体コア片31からなる磁性体コア30を有するステータ3とを備えている。
ロータ2は、図略の軸受によってステータ3と同軸上で回転可能に支持されたシャフト21と、シャフト21の外周面に固定されてN極及びS極が周方向に沿って交互に着磁された円筒状の磁石22とを有している。
ステータ3は、環状に配置された複数の磁性体コア片31と、それぞれの磁性体コア片31の外周囲に巻き回されたコイル巻線32とを有している。
本実施の形態では、18個の磁性体コア片31が、図2に示すシャフト21の回転軸線O1を中心として環状に配置されている。これら18個の磁性体コア片31は、15個の第1の磁性体コア片31(以下、単に「磁性体コア片31」と記載する。)及び3個の第2の磁性体コア片31Aから構成される。磁性体コア片31では、後述するコイル巻線32の一方の端部321と他方の端部322とが共にステータ3の径方向外側に向けて引き出されているのに対し、第2の磁性体コア片31Aでは、他方の端部322Aがステータ3の径方向内側に向けて引き出されている点で相違する。詳細は後述する。なお、本実施の形態では、磁性体コア30を複数の磁性体コア片31からなるものとしたが、磁性体コアは一つの環状の磁性体からなっていてもよい。
また、15個の磁性体コア片31は、5個のU相の磁性体コア片31U、5個のV相の磁性体コア片31V、及び5個のW相の磁性体コア片31Wから構成され、3個の第2の磁性体コア片31Aは、1個のU相の第2の磁性体コア片31AU、1個のV相の第2の磁性体コア片31AV、及び1個のW相の第2の磁性体コア片31AWから構成される。なお、以下の説明では便宜上、後述する給電端子410,420,430が接続されている磁性体コア片31U,31V,31Wを1番目の磁性体コア片31U,31V,31Wとし、図2(a)に示すロータ2の回転方向Rに沿って、2番目、3番目、4番目、5番目の順で番号を割り当てる。
図2(a)に示すロータ2の回転方向Rに沿って、1番目のU相の磁性体コア片31Uの隣に1番目のV相の磁性体コア片31Vが、この1番目のV相の磁性体コア片31Vの隣に1番目のW相の磁性体コア片31Wが、それぞれ順に配置され、以降、U相、V相、W相の順に5番目の磁性体コア片31U,31V,31Wまでが配置されている。また、5番目のW相の磁性体コア片31Wの隣にU相の第2の磁性体コア片31AUが、このU相の第2の磁性体コア片31AUの隣にV相の第2の磁性体コア片31AVが、このV相の第2の磁性体コア片31AVの隣にW相の第2の磁性体コア片31AWが、それぞれ配置されている。なお、本実施の形態では、複数(18個)の磁性体コア片31が環状に配置されているものを用いているが、他の形態として、これら複数の磁性体コア片31が一体となった環状体を用いることも可能である。
磁性体コア片31について、図3を用いて詳細を説明する。なお、U相、V相、W相の磁性体コア片31U,31V,31Wは同一の構成を有するため、ここでは代表してU相の磁性体コア片31Uを例にとって、以下説明する。
図3に示すように、磁性体コア片31Uは、複数の電磁鋼板310を積層して構成され、ステータ3の内周側から外周側に向かって順に形成されている第1の壁部331及び第2の壁部332と、第1の壁部331からステータ3の内周側に向かって張り出し、ステータ3の軸方向に対して直交する内鍔部334と、第2の壁部332からステータ3の外周側に向かって張り出し、ステータ3の軸方向に対して直交する外鍔部335とを一体に有するインシュレータ33を備えている。また、磁性体コア片31Uには、ステータ3の径方向における第1の壁部331及び第2の壁部332の間に、U相のコイル巻線32Uが巻き回されている。このコイル巻線32Uの両端部のうち、一方の端部321U及び他方の端部322Uは、第2の壁部332に形成された挿通孔332aを通り、それぞれステータ3の径方向外側に向けて引き出され、電動機1の回転軸線O1方向に延在している。
同様に、V相の磁性体コア片31Vには、コイル巻線32としてV相のコイル巻線32Vが、W相の磁性体コア片31Wには、コイル巻線32としてW相のコイル巻線32Wが、それぞれ巻き回され、各コイル巻線32V,32Wの両端部、すなわち、一方の端部321V,321W及び他方の端部322V,322Wは、ステータ3の径方向外側に向けて引き出されている。
磁性体コア片31において、図1に示すように、1番目のU相のコイル巻線32Uの両端部のうち一方の端部321Uには、U相の給電端子410が電気的に接続されている。同様に、1番目のV相のコイル巻線32Vの一方の端部321Vには、V相の給電端子420が、1番目のW相のコイル巻線32Wの一方の端部321Wには、W相の給電端子430が、それぞれ電気的に接続されている。
コイル巻線32には、これら給電端子410,420,430を介して図略のインバータから120度ずつ位相がずれた正弦波状の駆動電流が供給される。この駆動電流によってステータ3に回転磁界が形成され、磁石22がこの回転磁界による吸引力及び反発力により回転力を受けてシャフト21をその回転軸線O1を中心として回転させる。
第2の磁性体コア片31Aにおいて、U相の第2の磁性体コア片31AUには、コイル巻線32としてU相のコイル巻線32AUが巻き回される。V相の第2の磁性体コア片31AVには、コイル巻線32としてV相のコイル巻線32AVが巻き回される。W相の第2の磁性体コア片31AWには、コイル巻線32としてW相のコイル巻線32AWが巻き回される。磁性体コア片31と異なり、第2の磁性体コア片31Aでは、各コイル巻線32AU,32AV,32AWの一方の端部321AU,321AV,321AWは、ステータ3の径方向外側に向けて引き出されている一方で、他方の端部322AU,322AV,322AWは、ステータ3の径方向内側に向けて引き出されている。
(コイル接続部材5の説明)
コイル接続部材5は、少なくとも1つの磁性体コア片31に巻き回されたコイル巻線32の端部と、この少なくとも1つの磁性体コア片31と異なる他の磁性体コア片31に巻き回されたコイル巻線32の端部とを電気的に接続する部材である。
図4(a)に示すように、コイル接続部材5は、線状の導体性金属からなる導電体51と、この導電体の表面を被覆する絶縁体からなる絶縁被膜52とを備えている。
導電体51は、コイル巻線32に接続される複数の接続部511と、複数の接続部511の間の中間部512とを一体に有している。具体的に、導電体51は、その両端部に2つの接続部511を有している。
接続部511は、例えばプレス加工により、コイル巻線32と電気的に接続される接続面511aが平坦に形成されている。また、コイル巻線32の両端部321,322は、平角線状の形状を有しており(図3参照)、接続面511aは、両端部321,322の電動機1の周方向B(図1参照)側の側面(例えば、図3の付番322Ua参照)にそれぞれ接合される。具体的に、コイル接続部材5は、接続部511の接続面511aがコイル巻線32の両端部321,322の延在方向、すなわち、電動機1の回転軸線O1方向に延在するように配置され、接続面511aとコイル巻線32の側面とが、TIG(Tungsten Inert Gas)溶接やレーザ溶接、あるいは熱加締めやハンダ付けによって接合される。
中間部512は、丸線状であると共に少なくとも1箇所において屈曲されている。本実施の形態では、中間部512は、その両端部の2箇所において屈曲されている。具体的に、中間部512は、図4(a)に示す正面視において直線状の形状を有する本体部513と、本体部513と連続し屈曲した形状を有する屈曲部515と、屈曲部515と本体部513の反対側で連続し直線状の形状を有する直線部517と、直線部517と接続部511との間に配置され、両端において直線部517と接続部511とに連続する連続部516とを一体に有している。連続部516は、接続部511と屈曲部515とに滑らかに連続するように、その断面形状が、接続部511側から屈曲部515側に向かって連続的に変化するように構成されている。なお、連続部516及び直線部517は必ずしも設けられている必要はなく、任意に設けることができる。
本実施の形態では、屈曲部515は、図4(a)に示す正面視において、約90度の角度で屈曲されている。すなわち、屈曲部515は、その一端に連続する直線部517が、他端に連続する本体部513に対して直交する方向に延在するように屈曲されている。このような構成により、接続面511aがコイル巻線32の両端部321,322の延在方向に延在するようにコイル接続部材5が電動機1に配置されたときに、中間部512の本体部513全体が電動機1の軸方向における同一の高さに位置するように配置することができる。
また、図4(b)に示すように、中間部512は、その少なくとも一部、すなわち本体部513が、図4(b)に示す側面視において、所定の曲率を持つ円弧状に湾曲した弓型の形状を有している。具体的に、中間部512の本体部513全体が、コイル接続部材5が電動機1に配置された状態において、磁性体コア片31の配置に沿うことができるように湾曲している。より具体的に、本体部513は、一方の接続部511が、環状に配列された磁性体コア片31のコイル巻線32の一方の端部321と接続でき、かつ、他方の接続部511が、別の磁性体コア片31のコイル巻線32の他方の端部322と接続できるように、電動機1の外周縁に沿って湾曲している。
また、本実施の形態では、中間部512の長さは、図1に示した磁性体コア片31の配置において、所定の磁性体コア片31の他方の端部322と、ロータ2の回転方向Rに沿ってすぐ次に配置されている同相の磁性体コア片31、すわなち、当該所定の磁性体コア片31の3つ隣の磁性体コア片31のコイル巻線32の一方の端部321とを接続可能な長さに調整されている。なお、中間部512の湾曲の湾曲率及び長さは、これに限られるものではなく、接続される磁性体コア片31の位置によって適宜調整される。
また、絶縁被膜52は、中間部512の少なくとも一部を被覆している。具体的に、図4(a)、図4(c)に示すように、中間部512のうち、本体部513と、屈曲部515と、直線部517の一部とが、絶縁被膜52により被覆されている。
また、図4(c)に示すように、接続面511aは、コイル接続部材5が電動機1に配置された状態において、接続部511の近傍の中間部512に被覆された絶縁被膜52の外面よりもコイル巻線32の端部321,322側に位置している。具体的に、2つの接続面511aは共に、中間部512の直線部517の一部に被覆されている絶縁被膜52の外面52aよりもコイル巻線32の端部321,322側に位置している。例えば、接続面511aと当該外面52aとの距離dは、1mm以上とすることができる。なお、図4(c)にはコイル巻線32は示していないが、コイル巻線32は接続面511aの図示の左側に存在しているものとして説明した。また、本実施の形態では、コイル接続部材5の両方の端部に存在する2つの接続部511が共に上述の構成を有するものとしたが、これに限定されるものではなく、少なくとも1つの接続部511が上述のような構成を有しているものであってもよい。
また、接続面511aの幅は、中間部512の直径以上である。ここで、接続面511aの幅とは、中間部512の中心軸線O2方向に垂直な方向における接続面511aの長さのことである。
(コイル接続部材5の配索について)
磁性体コア片31において、2〜5番目のU相のコイル巻線32Uの一方の端部321U及び他方の端部322Uには、上述した本発明の一実施の形態に係るコイル接続部材5が電気的に接続されている。同様に、2〜5番目のV相のコイル巻線32Vの一方の端部321V及び他方の端部322Vと、2〜5番目のW相のコイル巻線32Wの一方の端部321W及び他方の端部322Wとには、コイル接続部材5が、それぞれ電気的に接続されている。また、第2の磁性体コア片31Aにおいて、U相のコイル巻線32AUの一方の端部321AU、V相のコイル巻線32AVの一方の端部321AV、W相のコイル巻線32AWの一方の端部321AWには、コイル接続部材5がそれぞれ電気的に接続されている。
具体的に、図1、図2(a)に示すように、コイル接続部材5により、1番目のU相の磁性体コア片31Uのコイル巻線32Uの他方の端部322Uと、2番目のU相の磁性体コア片31Uのコイル巻線32Uの一方の端部321Uとが電気的に接続さている。同様に、2番目のU相の磁性体コア片31Uのコイル巻線32Uの他方の端部322Uと、3番目のU相の磁性体コア片31Uのコイル巻線32Uの一方の端部321Uとが、3番目のU相の磁性体コア片31Uのコイル巻線32Uの他方の端部322Uと、4番目のU相の磁性体コア片31Uのコイル巻線32Uの一方の端部321Uとが、4番目のU相の磁性体コア片31Uのコイル巻線32Uの他方の端部322Uと、5番目のU相の磁性体コア片31Uのコイル巻線32Uの一方の端部321Uとが、5番目のU相の磁性体コア片31Uのコイル巻線32Uの他方の端部322Uと、U相の第2の磁性体コア片31AUのコイル巻線32AUの一方の端部321AUとが、それぞれ電気的に接続さている。V相、W相に対しても同様の関係の接続がなされている。
また、図1、図2(a)に示すように、U相のコイル巻線32AUの他方の端部322AUと、V相のコイル巻線32AVの他方の端部322AVと、W相のコイル巻線32AWの他方の端部322AWとは、中性相コイル接続部材5Aにより電気的に接続されている。以下、係る接続状態を、スター結線と記載する。
図2(b)に示すように、コイル接続部材5は、所定のコイル巻線32の一方の端部321とロータ2の回転方向Rに沿ってすぐ次に配置されている同相のコイル巻線32の他方の端部322と接続することにより、各相のコイル巻線32同士を電気的に直列に接続することができる。
(変形例1)
図5は、本発明の一変形例に係るコイル接続部材の一端部を示す概略図であり、(a)は平面図、(b)は斜視図である。なお、参照として、図5(a)には、接続部511と電気的に接続されるコイル巻線の端部として一方の端部321を例にとって図示している。上記実施の形態では、絶縁被膜52が屈曲部515を被覆しているように構成したが、図5(a),図5(b)に示すように、屈曲部515を絶縁被膜52から露出するように構成することもできる。また、上記実施の形態のように、連続部516及び直線部517を設けず、屈曲部515が接続部511と直接連続している。さらに、屈曲部515は、接続部511と連続する境界部515aから本体部513側の所定の範囲に亘る側面515bが平坦面となるように構成することもできる。換言すれば、屈曲部515のうち、接続部511の延在方向に沿って延在している部分の側面、すなわち、図5(a)の平面視において、接続面511aの幅方向において接続面511aが配置されている範囲に含まれる部分の側面が、接続面511aと連続する平坦面となるように構成することもできる。
(変形例2)
また、上記実施の形態では、中間部512の本体部513が円弧状に湾曲した形状を有するように構成したが、図6に示すように、中間部512Bの少なくとも一部が多角形状に形成されているようにすることもできる。具体的に、中間部512Bは、2つの所定の位置で折り曲げられている。より具体的に、中間部512Bは、コイル接続部材5が電動機1に配置された状態において、磁性体コア片31の配置に沿うことができるように多角形状に形成されている。
換言すれば、中間部512Bは、直線状の第1の本体部513Bと、本体部513Bの一端と連続する直線状の第2の本体部513Cと、本体部513Bの他端と連続する直線状の第3の本体部513Dと、を一体に有している。また、第1の本体部513B及び第2の本体部513C並びに第1の本体部513B及び第3の本体部513Dは、それぞれなす角が所定の角度θ1,θ2となるように連続している。θ1,θ2は任意に調整することが可能であり、例えば、所定の磁性体コア片31の他方の端部322と、ロータ2の回転方向Rに沿って当該所定の磁性体コア片31の3つ隣の磁性体コア片31のコイル巻線32の一方の端部321とを接続可能なように調整することができる。なお、中間部を構成する本体部の数、各本体部の長さ、一つの本体部と他の本体部とのなす角等は適宜調整可能である。また、第2の本体部513C及び第3の本体部513Dの、第1の本体部513Bと反対側の先端に屈曲部や、連続部、直線部を設けて、接続部511と連続させることもできる。
(変形例3)
また、上記実施の形態では、中間部512を、その両端部の2箇所において屈曲されているように構成したが、これに加えて両端部以外の箇所でさらに屈曲されているように構成することもできる。係る構成は、例えば、中性相コイル接続部材5Aとして用いることができる。具体的に、図7に示すように、中性相コイル接続部材5Aは、中間部512の両端部の2箇所515に加えて、さらに本体部513の2箇所515bで屈曲されている。また、本体部513の屈曲されている2箇所515bに挟まれた領域の一部が絶縁被膜52から露出して、別の接続部511Bを形成している。
参照として、図7に、図1に示した第2の磁性体コア片31Aのコイル巻線32Aの他方の端部322AU,322AV,322AWを示した。図7に示すように、中性相コイル接続部材5Aは、両端部の接続部511が、それぞれ、U相の第2の磁性体コア片31AUのコイル巻線32AUの他方の端部322AU及びW相の第2の磁性体コア片31AWのコイル巻線32AWの他方の端部322WUと電気的に接続し、中央の接続部511BはV相の第2の磁性体コア片31AVのコイル巻線32AVの他方の端部322AVと電気的に接続する。以上のようにして、変形例3に係る中性相コイル接続部材5Aを用いて、各相の第2の磁性体コア片31Aのコイル巻線32Aの他方の端部322A同士が電気的に接続される。
(変形例4)
また、上記実施の形態及び変形例1乃至3に係るコイル接続部材5は、図1、図2(a)に示すような、スター結線を形成する配索に用いたが、同相の磁性体コア片31の直列的な接続であれば、他の配索に用いることもできる。図8に他の配索例を示す。この配索例では、各相において、3つの並列的接続と、それぞれの並列的接続を構成する2つの直列的接続とが形成されている。このような、図8に示す回路を実現する配索において、上記実施の形態及び変形例1乃至3に係るコイル接続部材5は、直列的接続、すなわち、同相の磁性体コア片31同士を直列的に接続させるために用いることができる。
(変形例5)
上記実施の形態及び上述の変形例1乃至4に係るコイル接続部材5,5Aは、電動機1において、コイル巻線32が1つの磁性体コア片31にそれぞれ巻き回されている構成(係る構成を「集中巻」とする。)で用いたが、コイル巻線32が複数の磁性体コア片31に亘って巻き回されている構成(前述の集中巻に対して、係る構成を「分布巻」とする。)で用いることも可能である。
(実施の形態の作用及び効果)
以上説明した実施の形態及びその変形例によれば、以下のような作用及び効果が得られる。すなわち、本実施の形態に係るコイル接続部材5は、線状の導体性金属からなる導電体51と、導電体51の表面を被覆する絶縁体からなる絶縁被膜52とを備え、導電体51は、コイル巻線32に接続される複数の接続部511と、複数の接続部511の間の中間部512とを一体に有し、接続部511は、コイル巻線との接続面511aが平坦に形成されており、中間部512は、丸線状であると共に少なくとも1箇所において屈曲されており、絶縁被膜52は、中間部512の少なくとも一部を被覆している。
このように構成することで、接続面511aが平坦に形成された接続部511と、平角状の形状を有するコイル巻線32の端部321,322との接合面積を、丸線状の接続部を用いるときよりも大きくすることができる。また、中間部512が丸線状であるため屈曲などの加工がし易く、少なくとも1箇所以上の任意の箇所で屈曲させることにより、接続面511aがコイル巻線32の端部321,322の側面の延在方向に沿うように配置することが容易にでき、これにより、接続部511と、コイル巻線32の端部321,322との接合面積をさらに大きくすることができる。その結果、接続面511aとコイル巻線32の端部321,322の側面とがより広い面積で接合することができ、接続強度を高めることができる。
これに加えて、中間部512が丸線状であり屈曲などの加工がし易いことによって、コイル接続部材5の配索の自由度を上げることや、材料費の上昇を抑制することができる。
また、接続面511aが、直線部517に被覆されている絶縁被膜52の外面52aよりもコイル巻線32の端部321,322側に位置していることにより、接続面511aをコイル巻線32の端部321,322に接合し易くすることができる。
さらに、接続面511aの幅が、中間部512の中心軸線O2方向に垂直な断面における中間部512の直径以上であることにより、接続面511aとコイル巻線32の端部321,322との接合面積をより大きくすることができる。
またさらに、中間部512が、その端部において絶縁被膜52から露出した屈曲部515が接続部511に連続しており、当該屈曲部515の少なくとも一部の側面515bが接続面511aと連続する平坦面である構成とすれば、接続面511aを中間部512の絶縁被膜52よりもコイル巻線32の端部321,322側に位置させることができないような、例えば狭いスペースにおいても、接続面511aとコイル巻線32の端部321,322との接合が可能となる。その結果、コイル接続部材5の配索の自由度をさらに上げることができる。
(実施の形態のまとめ)
次に、以上説明した実施の形態から把握される技術思想について、実施の形態における符号等を援用して記載する。ただし、以下の記載における各符号は、特許請求の範囲における構成要素を実施の形態に具体的に示した部材等に限定するものではない。
[1]電動機(1)の固定子を構成する環状の磁性体コア(30)に巻き回された複数のコイル巻線(32)の端部(321,322)を電気的に接続するコイル接続部材(5)であって、線状の導体性金属からなる導電体(51)と、前記導電体(51)の表面を被覆する絶縁体からなる絶縁被膜(52)とを備え、前記導電体(51)は、前記複数のコイル巻線(32)の端部(321,322)のそれぞれに接続される複数の接続部(511)と、前記複数の接続部(511)の間の中間部(512)とを一体に有し、前記接続部(511)は、前記コイル巻線(32)の端部(321,322)との接続面(511a)が平坦に形成されており、前記中間部(512)は、丸線状であると共に少なくとも1箇所において屈曲されており、前記絶縁被膜(52)は、前記中間部(512)の少なくとも一部を被覆している、コイル接続部材(5)。
[2]前記複数の接続部(511)のうち少なくとも1つの接続部(511)は、その前記接続面(511a)が当該接続部(511)の近傍の前記中間部(512)に被覆された前記絶縁被膜(52)の外面よりも前記コイル巻線(32)の端部(321,322)側に位置している、[1]に記載のコイル接続部材(5)。
[3]前記接続面(511a)の幅は、前記中間部(512)直径以上である、[1]または[2]に記載のコイル接続部材(5)。
[4]前記中間部(512)は、その端部において前記絶縁被膜(52)から露出した部分が屈曲されて前記接続部(511)に連続しており、当該屈曲された部分の少なくとも一部の側面が前記接続面(511a)と連続する平坦面である、[1]乃至[3]の何れか1つに記載のコイル接続部材(5)。
[5]前記中間部(512)は、その少なくとも一部が前記磁性体コア(30)の配置に沿って円弧状に湾曲している、[1]乃至[4]の何れか1つに記載のコイル接続部材(5)。
[6]前記中間部(512)は、その少なくとも一部が前記磁性体コア(30)の配置に沿って多角形状に形成されている、[1]乃至[4]の何れか1つに記載のコイル接続部材(5)。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上記に記載した実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明した特徴の組合せの全てが発明の課題を解決するための手段に必須であるとは限らない点に留意すべきである。
1…電動機
2…ロータ
3…ステータ
3…変形例
5…コイル接続部材
30…磁性体コア
32…コイル巻線
51…導電体
52…絶縁被膜
321,322…端部
511…接続部
511a…接続面
512…中間部
O2…中心軸線

Claims (6)

  1. 環状の磁性体コアに巻き回された複数のコイル巻線の端部を電気的に接続するコイル接続部材であって、
    線状の導体性金属からなる導電体と、前記導電体の表面を被覆する絶縁体からなる絶縁被膜とを備え、
    前記導電体は、前記複数のコイル巻線の端部のそれぞれに接続される複数の接続部と、前記複数の接続部の間の中間部とを一体に有し、
    前記接続部は、前記コイル巻線の端部との接続面が平坦に形成されており、
    前記中間部は、丸線状であると共に少なくとも1箇所において屈曲されており、
    前記絶縁被膜は、前記中間部の少なくとも一部を被覆しており、
    前記コイル巻線の端部は、前記磁性体コア側から延在しているとともに、前記接続部の前記接続面は、前記コイル巻線の端部の延在方向に延在している、
    コイル接続部材。
  2. 前記複数の接続部のうち少なくとも1つの接続部は、その前記接続面が当該接続部の近傍の前記中間部に被覆された前記絶縁被膜の外面よりも前記コイル巻線の端部側に位置している、
    請求項1に記載のコイル接続部材。
  3. 前記接続面の幅は、前記中間部の直径以上である、
    請求項1または2に記載のコイル接続部材。
  4. 前記中間部は、その端部において前記絶縁被膜から露出した部分が屈曲されて前記接続部に連続しており、当該屈曲された部分の少なくとも一部の側面が前記接続面と連続する平坦面である、
    請求項1乃至3の何れか1項に記載のコイル接続部材。
  5. 前記中間部は、その少なくとも一部が前記磁性体コアの配置に沿って円弧状に湾曲している、
    請求項1乃至4の何れか1項に記載のコイル接続部材。
  6. 前記中間部は、その少なくとも一部が前記磁性体コアの配置に沿って多角形状に形成されている、
    請求項1乃至4の何れか1項に記載のコイル接続部材。
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