JP2022190332A - ステータおよびモータ - Google Patents

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Yoichi Katahira
宏昌 平手
Hiromasa Hirate
すず佳 舟橋
Suzuka Funahashi
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Abstract

【課題】ステータコアへの波巻コイルの取り付けが飛躍的に容易となるコイル形状を備えたステータと、当該ステータを有するモータを提供する。【解決手段】コイル2u(2v,2w)を各々1巻で構成する。コイル2u(2v,2w)はコイルサイド7からステータコアの径方向外周側および周方向へ延在する第1のコイルエンド9と、径方向内周側および周方向へ延在する第2のコイルエンド8を備える。このように構成したコイル2u(2v,2w)を、ステータコアの軸方向一方側から軸方向他方側へ向けて、コイルサイド7をステータコア1のスロット35内に順番に挿入することによって取り付ける。【選択図】 図2

Description

本発明は、波巻コイルを備えたステータと、当該ステータを有するモータに関する。
従来から、断面形状を平角形状とした導線(以下、平角線という)をステータコアのスロット内に波巻してコイルを形成したモータは知られている。このような波巻コイルをステータコアのスロット内に設置する場合は、例えば、コイルを形成するための複数のセグメント導体を用意し、これらセグメント導体の各々をステータコアのスロット内に配置した上で、各セグメント導体の端部同士を接続することによって、ステータの波巻コイルを形成する方法などが知られている。
例えば、下記特許文献1の図3と図4には、前記複数のセグメント導体を構成するU字形状のセグメント導体とクランク形状のセグメント導体が図示されている。当該特許文献1の場合、これらセグメント導体をステータコアのスロットに配列することにより、U字形状セグメント導体とクランク形状のセグメント導体の両端部をステータコアの軸方向両端面側へ突出させ、当該セグメント導体の前記両端面側から突出した部位同士を接続することにより、ステータの波巻コイルを形成している。
なお、特許文献1のコイルは、3相スター結線で、2つのコイルを直列接続したものであるが、当然ながら、デルタ結線や並列接続した波巻コイルも知られている。
特開2014-90546
然るに、上記特許文献1で開示される波巻コイルは、各種形状の異なるセグメント導体を製造し準備しておく必要がある。そして、U字セグメント導体はステータのスロット数と同数必要であり、異形セグメント導体のうち3相のUVWの口出し端子として用いるものは、それぞれ1個ずつ必要となる。また、各相毎の2直列構成の渡り部として用いられる異形グメント導体は3個ずつ必要となるし、中性点として用いられる異形セグメント導体は、それぞれ1個ずつ必要になるなど、使用されるセグメント導体の数が非常に多い。
また、これらセグメント導体は、ステータコアのスロット内に収納すべく、ステータコアの径方向内周側から径方向外周側へ向けてスロット内に配列する必要があり、セグメント導体の数が多いことと相まって、各種形状の異なるセグメント導体を所定のスロット位置に配列しなければならず、作業が煩雑かつ複雑化する。
さらに、ステータコアのスロット内に配列した多数のセグメント導体の開放端部間をTIG溶接やレーザー溶接などで溶接しなければならないので、当該作業に要する負担は非常に重く、作業工数も相当に要する。仮に溶接部分に不具合が発生すれば、製造ライン又は出荷後に断線が発生してしまう問題も生じかねない。
そこで、本発明は、波巻コイルの構成部材を極力少なくし、ステータの組立作業を飛躍的に簡素化することのできる波巻コイルの構造と、これを備えたステータおよびモータに関する技術の提供を目的とする。
請求項1記載の発明は、ステータコアのスロット間に波巻される各相のコイルを各々1巻にて構成したことを特徴とするステータに関する。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のコイルのコイルサイドの横断面形状を、ステータコアのスロット形状の寸法より小さくした略同一形状としたことを特徴とするステータに関する。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2の何れかに記載のコイルが、ステータコアのスロット内を軸方向に延在するコイルサイドと、ステータコアの一方端面側において、コイルサイドの一方端部間を連結し、ステータコアの径方向外周側および周方向へ向けて延在する第1のコイルエンドと、ステータコアの他方端面側において、コイルサイドの他方端部間を連結し、ステータコアの径方向内周側および周方向へ向けて延在する第2のコイルエンドを備えて構成したことを特徴とするステータに関する。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3の何れかに記載のコイルが、各相毎に、ステータコアの1つのスロット内に1相のコイルの1つのコイルサイドのみが配置されることを特徴とするステータに関する。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求項4の何れかに記載のコイルのコイルサイドを、ステータコアの一方端面側から他方端面側へ向けて各相毎に挿入することによって、ステータコアに取り付けられることを特徴とするステータに関する。
請求項6記載の発明は、請求項1乃至請求項5の何れかに記載の各相のコイルが、第1,2のコイルエンドの一部を他相コイルの第1,2のコイルエンドの一部の上側または下側に位置するように配置することによって、各相コイルを略階段状に配置することを特徴とするステータに関する。
請求項7記載の発明は、請求項1乃至請求項6の何れかに記載のステータコアとコイルの周囲を絶縁樹脂でモールドすることを特徴とするステータに関する。
請求項8記載の発明は、請求項1乃至請求項7の何れかに記載のコイルが、鋳造や鍛造、または、条材料から製造、或いは、板状材料から製造されることを特徴とするステータに関する。
請求項9記載の発明は、請求項1乃至請求項8記載のステータを有することを特徴とするモータに関する。
請求項1記載の発明によれば、波巻コイルの形成に多数の導体部材を製造し準備する必要がなく、また、多数の導体部材をステータコアの所定位置のスロット内に配列する作業や各導体部材同士を接合する作業が不要となる。
請求項2記載の発明によれば、コイル形状がステータコアのスロット形状と略同一形状であるので、スロットに対するコイルの占積率を高めることができる。
請求項3記載の発明によれば、ステータコアへのコイルの取り付ける際に、コイルがステータコアや他相のコイルと干渉することを防止できる。
請求項4記載の発明によれば、コイルの配置が単純化するので、ステータ構造を簡素化できる。
請求項5記載の発明によれば、ステータコアへのコイルの取り付けが容易となるので、作業負担の軽減、および、作業時間の飛躍的な低減が可能となる。
請求項6記載の発明によれば、コイルをステータコアへ取り付ける際に、互いに上下方向に位置するコイルエンドの部位間に絶縁部材を介在させて、ステータコアに対するコイル取付位置の位置決めを容易に行うことが可能となる。
請求項7記載の発明によれば、各相コイル間および各相コイルとステータコアなどの導体間を確実に絶縁することができる。
請求項8記載の発明によれば、波巻コイルを簡単に成形、製造することができる。
請求項9記載の発明によれば、上記請求項1乃至請求項8記載の発明の効果を有するモータを提供することが可能となる。
3相分のコイルを取り付けた本発明のステータを示す斜視図である。 本発明のステータに取り付ける1相分のコイルを示す斜視図である。 本発明のステータに取り付ける1相分のコイルの一部を拡大して示す斜視図である。 本発明のステータに取り付ける1相分のコイルの一部を拡大して示す平面図である。 本発明のステータコアを示す平面図である。 1相分のコイルを挿入した本発明に係るステータの一部を拡大して示す平面図である。 1相分のコイルを取り付けた状態の本発明のステータを示す正面図である。 2相分のコイルを取り付けた状態の本発明のステータを示す正面図である。 3相分のコイルを取り付けた状態の本発明のステータを示す正面図である。
本発明の内容を本明細書にて説明するが、本明細書では、「軸方向」という記載は、本発明のモータを構成する図示しないロータがステータに対して相対的に回転可能に配置されている状態において、ロータの回転中心線の延在方向を指す。
また、「周方向」という記載は、ロータがステータに対して相対的に回転可能に配置されている状態、または、コイルがステータに取り付けられている状態において、前記「軸方向」に直角な断面で見て、前記回転中心線を中心とする円周方向を指す。
さらに「径方向」という記載は、前記ロータがステータに対して相対的に回転可能に配置されている状態において、前記「軸方向」に直角な断面で見て、前記回転中心線を通る方向を指す。
また、「径方向内周側」という記載は、径方向に沿って前記回転中心線側を指し、「径方向外周側」という記載は、径方向に沿って前記回転中心線と反対側を指す。
また、本明細書では、「直線」、「平行」、「直角」、「円環」「円筒」「波形」「矩形」という記載は、それぞれ、「略直線」「略平行」、「略直角」、「略円環」、「略円筒」、「略波形」、「略矩形」を含むものとして用いられる。さらに、本明細書では、便宜的に、「上側」および「下側」という記載を、それぞれ「軸方向一方側」および「軸方向他方側」として説明し、「左側」および「右側」という記載を、それぞれ「周方向一方側」および「周方向他方側」として、また、「内側」および「外側」という記載の、それぞれ「径方向内周側」および「径方向外周側」として説明するが、「一方」および「他方」、「内側」および「外側」は、これに限定されるものではなく、適宜の方向を選択するものである。
以下に、本発明の実施例を図1乃至図7を用いて説明する。図1は、本発明のステータAを示す斜視図である。図1に示すように、本発明のステータAは、ステータコア1と波巻コイル2によって概略構成されており、ステータコア1は、円環状のヨーク部3と、該ヨーク部2の径方向内周側へ向けて突出する複数のティース4から構成されている。
ステータコア1は、薄い鉄板を積み重ねて積層鉄心としたものであり、積層鉄心とすることにより渦電流損を抑制できるが、このような積層構造はステータコア1の必須の条件ではなく、ステータコア1を1固体として構成してもよい。また、積層構造あるいは1固体として製造したコア部材を分割構造のコア部材として、当該コア部材同士を円環状に接合することによってステータコア1を形成することも可能である。
また、図1に示すコイル2は、波形に成形、製造された導体をステータコア1のスロット内に取り付けることによって波巻コイルとしたものであり、U相、V相、W相の3相分のコイル、計3本によって構成されている。
なお、図1に示すステータコア1の径方向内周側の中空部4には、図示しない円筒形状のロータが回転可能に配置される。当該ロータは、コイル2が形成する回転磁界によって、中空部4内を、当該ロータの横断面で見て、ロータの円形断面の中心位置を通る回転軸周りに回転する。このとき、前記回転軸は、その延在方向が前記回転中心線と一致しており、該回転軸の両端部は図示しない軸受に枢支されることによって中空部4内で回転する。つまり、前記ロータの回転軸の長手方向が前記「軸方向」となる。
次に、図2を用いて前記コイル2の構造について説明する。コイル2は前述したとおり、U,V,W相のコイル2u,2v,2wから構成されているが、各相コイル2u,2v,2wは形状、構造が同一であるので、図2においては、U相コイル2uとして説明する。
図2に示すように、コイル2uは、1本の導体を波形に成形、製造して構成されている。詳しくは、コイル2uの一方開放端部5と他方開放端部6を備え、両開放端部5,6間を波形に成形、製造している。
一方開放端部5は、上側から下側に向けて直線状に延在する薄板形状のコイルサイド7と、コイルサイド7の下側端部(他方端部)から径方向内周側および周方向他方側に向けて延在する第2のコイルエンド8を備えている。
前記第2のコイルエンド8の周方向他方側には、径方向外周側および軸方向一方側(図2の上側)へ向けて延在する薄板形状のコイルサイド7が連結されており、コイルサイド7の上側端部(一方端部)には、径方向外周側および周方向他方側へ向けて延在する第1のコイルエンド9が連結されている。第1のコイルエンド9の周方向他方側には、径方向内周側および軸方向他方側へ向けて延在するコイルサイド7が連結している。
第1のコイルエンド9の周方向他方側に連結されたコイルサイド7の周方向他方側には、前述と同様に、第2のコイルエンド8,コイルサイド7,第1のコイルエンド9が、この順番で周方向に連続して連結されている。そして、他方開放端部6の手前においては、コイルサイド7の下側端部(他方端部)から径方向内周側および周方向他方側へ向けて第2のコイルエンド8が連結され、当該第2のコイルエンド8の周方向他方側に、径方向外周側および軸方向一方側へ向けて延在するコイルサイド7が連結され、当該コイルサイド7の軸方向一方側に前記他方開放端部6が位置する。
このように概略構成されたコイル2uは、コイルサイド7や第1,2のコイルエンド8,9の幅寸法や板厚寸法、コイルサイド7と第1,2のコイルエンド8,9を連結する部位の形状や寸法などの細部の構造は、コイル2uを組み込むモータやモータを組み込む各種機器のサイズや、コイル2uに電流を流すために必要な断面積、或いは、各相コイル2u,2v,2w間の空間距離(絶縁距離)などを考慮して決定する。
図3は図2に示すコイル2uの一部を拡大して示す斜視図である。図3の場合であれば、コイルサイド7は内側端面10と外側端面11、上側端面12,13の板厚寸法が小さく、周方向一方側端面14および周方向他方側端面15の幅寸法が大きく形成されている。また、第1のコイルエンド9の上側端面16と下側端面17および第2のコイルエンド8の上側端面18と下側端面19の幅寸法はコイルサイド7の内側端面10と外側端面11の板厚寸法より大きく形成されている。
さらに、第1のコイルエンド9の内側端面19と外側端面20および第2のコイルエンド8の内側端面21と外側端面22の高さ寸法は、第1のコイルエンド9の上側端面16と下側端面17や、第2のコイルエンド8の上側端面18と下側端面19の幅寸法と略同一寸法か若干大きく形成されている。
また、コイルサイド7の第1のコイルエンド9の連結部位(コイルサイド7の一方端部)は、径方向内周側かつ軸方向一方側に曲線部23が形成され、径方向外周側かつ軸方向他方側には直角部24が形成されている。コイルサイド7と第2のコイルエンド8との連結部位(コイルサイド7の他方端部)は、径方向内周側かつ軸方向一方側に傾斜部25が形成され、径方向外周側かつ軸方向他方側には曲線部26が形成されている。
図4は前記コイル2uの一部を拡大して示す平面図である。図4で示すように、第1のコイルエンド9とコイルサイド7は、径方向外周側の円弧部27,28と、径方向内周側の拡開部29,30で連結されている。拡開部29,30は、コイルサイド7から第1のコイルエンド9側に向かうにつれて幅寸法が拡大する方向に拡開している。
また、第2のコイルエンド8とコイルサイド7は、径方向内種側の円弧部31,32と、径方向外周側の段差部33,34によって連結されている。
以上のようなコイル2uの構造は、モータやこれを組み込む各種機器のサイズや、通電に必要な断面積、他相間の絶縁距離を考慮して決定されてものであるが、各種機器の相違する場合など、当該構造を別な構造となることは当然であり、前述した要素を総合的に判断してコイル2uの構造を適宜決定すればよいので、本発明に係るコイル2uは、図2乃至図4に示す構造に限定されるものではない。
また、コイル2uの一方開放端部5と他方開放端部間の波形の個数は、図2に示す個数に限定されるものではなく、ステータコア1のスロット数の1/3の数のコイルサイド7が形成される波形となる。
なお、各相のコイル2u,2v,2wは、いずれも図2乃至図4に示す構造と同一であるので、2v,2wについてはその説明を割愛する。
以上説明したコイル2u,2v,2wの製造方法としては、例えば、鋳造や鍛造にて成形したり、条材料や板状材料から製造することが可能である。何れかの方法を採用することによって、従来のごとく、多数の部材を溶接等によって接合する必要がなくなるので、コイルの成形、製造作業に係る負担と作業コストを低減できる。なお、このようなメリットが必要ないのであれば、多数の部材を溶接等によって接合することによって、図2に示すコイルを製造してもよい。
図5は図1に示すステータコア1を、前述したロータの図示しない回転軸の軸方向から見た平面図である。図5に示すように、本発明のステータコア1は、円環状のヨーク部3と当該ヨーク部3から径方向内周側に突出する複数のティース4によって構成されている。
ティース3によって、ティース間に複数のスロット35が形成されている。スロット35の形状は、図2のコイル2uの横断面形状と略同一形状をなしている。具体的には、図2に示すように、コイル2uの横断面形状が矩形状の場合、スロット35の形状も矩形状となり、かつ、スロット35の寸法はコイル2の寸法より若干大きく形成されることとなる。
また、図5に示すステータコア1は、1固体として形成した分割構造の複数のコア部材を円環状に接合することによってステータコア1を形成した場合を例示している。そのため、ステータコア1は、周方向に幅広な第1のティース36と、周方向に幅狭な第2,第3のティース37,38を備えている。そして、第1のティース36は、分割構造のコア部材の中央部に配置され、第2のティース37は、分割構造のコア部材の周方向一方側に配置され、第3のティース38は、分割構造のコア部材の周方向他方側に配置される。
このような構造のコア部材の第2のティース37と第3のティース38を接合面39で接合することにより、第2,第3のティース37,38の双方の幅寸法を加算して第1のティース36と同一の幅寸法となるように形成されている。
なお、前述したとおり、本発明に係るステータコア1は、このような分割構造を採用する必要はなく、全体を1固体として構成してもよい。
ステータコア1のスロット35は、図5の場合、48個形成されているが、これに限定されない。図2に示すコイル2が3相であるので、3の倍数のスロットを形成すればよい。なお、選択するスロット数に応じて図2に示すコイル2uのコイルサイド7の個数もそれに応じて変化することは前述したとおりである。
つづいて、図2に示すコイル2uを図5に示すステータコア1に取り付ける場合について説明する。本発明のステータコア1を製造するにあたり、図2に示すコイル2u,2v,2wをそれぞれ1つずつ、計3本用意する。
ステータコア1へは各相のコイル2u,2v,2wを順番に取り付ける。ステータコア1に取り付ける順番は、本実施例では、V相のコイル2v、U相のコイル2u,W相のコイル2wの順番に1つずつ取り付ける場合について説明するが、この順番に限られない。相互に順番を入れ替えた6通りの何れを選択してもよい。
最初にV相のコイル2vをステータコア1に取り付ける場合は、コイル2vを図5に示すステータコア1の軸方向一方側(紙面手前側)から軸方向他方側(紙面奥側)へ向けて、コイルサイド7がステータコア1のスロット12内に配列するように挿入する。
このとき、図2に示す隣り合うコイルサイド7は、スロット12を2つ置きにスロット12内に挿入される。図6はコイル2vをステータコア1に取り付けた状態を示す要部拡大平面図である。
図6に示すように、コイルサイド7をステータコア1のスロット35内に挿入する際、コイル2vの第2のコイルエンド8は、ステータコア1の径方向内周側の位置において周方向に延在しているので、コイルサイド7をステータコア1のスロット35内に挿入する過程において、第2のコイルエンド8がステータコア1に干渉(接触)することはない。
また、第1のコイルエンド9は、ステータコア1の径方向外周側のステータコア1の一方端面上において周方向に延在しているので、コイルサイド7をステータコア1のスロット35内に深く挿入していった場合、ある深さ位置以上では、第1のコイルエンド9がステータコア1の一方端面に干渉(接触)することとなるので、それ以上は深く挿入できない。
図7はコイル2vをステータコア1に取り付けた状態を示す正面図である。コイル2vは、図7に示す上側(軸方向一方側)から下側(軸方向他方側)へ向けてステータコア1のスロット35(図5参照)内にコイルサイド7を一定深さで挿入した状態であるが、この状態では、第2のコイルエンド8はステータコア1の下側(軸方向他方側)に位置し、第1のコイルエンド9はステータコア1の上側(軸方向一方側)に位置する。
第1のコイルエンド9は、ステータコア1の一方側端面(図5の上側面)との間に絶縁距離が確保できる隙間を形成するように、コイルサイド7のスロット35への挿入量を調節する。なお、ステータコア5に絶縁被膜を塗布するなどした場合は、第1のコイルエンド9をステータコア1の一方側端面に当接させてもよい。
スロット35へのコイルサイド7の挿入量の調節は、例えば、図示しないスペーサ等の絶縁部材をステータコア1の上側面と第1のコイルエンド9の下側端面17間に介在させて調節してもよい。このようにすれば、コイル2vのステータコア1のスロット35に対する挿入量を簡単かつ確実に調節することが可能となる。
コイル2vのステータコア1への取り付けた完了したら、次に、コイル2uをステータコア1に取り付ける。コイル2uの取り付け方は、コイル2vの場合と同様、図5に示すステータコア1の軸方向一方側(図7の上側)から軸方向他方側(図7の下側)へ向けて、図2に示すコイルサイド7を図5に示すスロット35内に挿入することによって行う。
このとき、コイル2uのコイルサイド7は、図5の時計周り方向に、コイル2vのコイルサイド7が挿入されているスロット35の1つ隣りのスロット35に挿入してもよいし、2つ隣りのスロット35に挿入してもよい。
このようにして、コイル2uをステータコア1に取り付けた状態では、コイル2uの第2のコイルエンド8の一部が、コイル2vの第2のコイルエンド8の上側に位置し、第1のコイルエンド9の一部がコイル2vの第1のコイルエンド7bの上側に位置する。
図8は、ステータコア1にコイル2vとコイル2uを取り付けた状態を示す正面図である。図8に示すように、コイル2uの第1のコイルエンド9は、コイル2vの第1のコイルエンド9との間に絶縁距離が確保できる隙間を形成するように取り付けられる。また、コイル2uの第2のコイルエンド8dは、コイル2vの第2のコイルエンド8との間に絶縁距離が確保できる隙間を形成するように取り付けられる。
コイル2uのコイルサイド7のスロット35への挿入量の調節は、前述したコイル2vの場合と同様に、コイル2uの第2のコイルエンド8の一部が、コイル2vの第2のコイルエンド8の上側に位置し、また、第1のコイルエンド9の一部がコイル2vの第1のコイルエンド9の上側に位置することから、図示しないスペーサ等の絶縁部材をコイル2vの第2のコイルエンド8上側端面18または第1のコイルエンド9上側端面16と、コイル2uの第2のコイルエンド8下側端面19または第1のコイルエンド9下側端面17の間に介在させて調節することも可能である。
コイル2uのステータコア1への取り付けた完了したら、次に、コイル2wをステータコア1に取り付ける。コイル2wの取り付け方は、コイル2v,2uの場合と同様、図8に示すステータコア1の軸方向一方側(図8の上側)から軸方向他方側(図8の下側)へ向けて、図2に示すコイルサイド7を図5に示すスロット35内に挿入することによって行う。
このとき、コイル2uのコイルサイド7を、コイル2vのコイルサイド7が挿入されているスロット35の図4に示す時計回り方向に1つ隣りのスロット35に挿入している場合は、コイル2wのコイルサイド7は、コイル2vのコイルサイド7が挿入されているスロット35の時計周り方向に2つ隣りのスロット35に挿入し、コイル2uのコイルサイド7が、コイル2vのコイルサイド7が挿入されているスロット5の図4に示す時計周り方向に2つ隣りのスロット35に挿入されている場合は、コイル2wのコイルサイド7を、コイル2uのコイルサイド7が挿入されているスロット35の時計周り方向に1つ隣りのスロット35に挿入する。
このようにして、コイル2wをステータコア1に取り付けた状態では、コイル2wの第2のコイルエンド8の一部が、コイル2uの第2のコイルエンド8の上側に位置し、第1のコイルエンド9の一部がコイル2uの第1のコイルエンド9の上側に位置する。
図9は、ステータコア1にコイル2v,2u,2wが取り付けられた状態を示す正面図である。図9に示すように、コイル2wの第1のコイルエンド9は、コイル2uの第1のコイルエンド9との間に絶縁距離が確保できる隙間を形成して取り付けられる。また、コイル2wの第2のコイルエンド8dは、コイル2uの第2のコイルエンド8との間に絶縁距離が確保できる隙間を形成して取り付けられる。
コイル2wのコイルサイド7のスロット35への挿入量の調節は、前述のごとく、コイル2wの第2のコイルエンド8の一部が、コイル2uの第2のコイルエンド8の上側に位置しており、また、第1のコイルエンド9の一部がコイル2uの第1のコイルエンド9の上側に位置することから、図示しないスペーサ等の絶縁部材をコイル2uの第2のコイルエンド8の上側端面18または第1のコイルエンド9上側端面16と、コイル2uの第2のコイルエンド8の下側端面19または第1のコイルエンド9の下側端面17の間に介在させて調節することも可能である。
コイル2u,2wもコイル2vと同様、図6に示すように、コイルサイド7をステータコア1のスロット35内に挿入する際、コイル2u,2wの第2のコイルエンド8は、ステータコア1の径方向内周側の位置において周方向に延在しているので、コイルサイド7をステータコア1のスロット35内に挿入する過程において、第2のコイルエンド8がステータコア1に干渉(接触)することはない。
また、コイル2u,2wの第1のコイルエンド9は、ステータコア1の径方向外周側のステータコア1の一方端面上の位置において周方向に延在しているので、コイルサイド7をステータコア1のスロット35内に挿入したとき、ある深さ位置に達した状態では、第1のコイルエンド9が、コイル2vの第1のコイルエンド9の上側端面16上方(または、コイル2uの第1のコイルエンド9の上側端面16上方)に位置することになる。
図1はこのようにしてU相,V相,W相の3相コイル2u,2v,2wをステータコア1に取り付けた状態を示す斜視図である。図1に示すように各相のコイル2u,2v,2wはステータコア1のスロット35に波巻され、各相コイル2u,2v,2wの第1,第2のコイルエンド9,8が略階段状に配置される。
なお、図1では、各相コイル2u,2v,2wの第1,第2のコイルエンド9,8が、軸方向他方側(図1の下側)から順に、v相、u相、w相の順番に略階段状に配置されているが、本発明のステータはこの構成に限定されず、各相コイル2u,2v,2wの第1,第2のコイルエンド9,8の順番が適宜入れ替わった状態で配置されていても良い。
図1に示すように、各相コイル2u,2v,2wがステータコア1に取り付けられた状態では、コイル2u,2v,2wの一方開放端部5は、コイル2u,2v,2wのコイルサイド7が挿入されているスロット35から時計周り方向に2つのスロット35を隔てた位置にあるスロット35に挿入されて、ステータコア1の一方側端面(図1の上側端面)から上方へ向けて突出している。
また、各相コイル2u,2v,2wの他方開放端部6は、コイル2u,2v,2wの一方開放端部5が挿入されているスロット35から時計周り方向に2つのスロット35を隔てた位置にあるスロット35に挿入されて、ステータコア1の一方側端面(図1の上側端面)から上方へ向けて突出している。
前記各相コイル2u,2v,2wの一方開放端部5は、図示しない外部電源に電気的に接続され、当該外部電源から各相コイル2u,2v,2wに3相交流電源を供給することにより、各相コイル2u,2v,2wによって回転磁界を生成し、ステータコア1の径方向内周側の中空部4に配置する図示しないロータを回転させる。
このとき、一方側開放端部5の形状を、外部電源の図示しない給電接続用のコネクタに嵌合可能な形状とすれば、一方側開放端部5を当該コネクタに取り付けるだけで、煩雑な端末処理を回避することが可能となる。
図1に示す他方側開放端部6は、各相コイル2u,2v,2wをスター結線する場合は中性点として機能し、3つの他方側開放端部6を図1に示す中性コイル40にて接続すればよい。また、各相コイル2u,2v,2wをデルタ結線する場合は、図1に示す中性点コイル40は使用せず、3つの他方側開放端部6を、各相コイル2u,2v,2wがデルタ結線されるように結線すればよい。つまり、本発明に係るモータは、スター結線、デルタ結線の別なく適用可能である。
そして、図1のように各相コイル2u,2v,2wを取り付けたステータコア1は、ステータコア1と各相コイル2u,2v,2wの周囲を絶縁樹脂でモールドすることによって、ステータコア1とコイル2u,2v,2w間および各相コイル2u,2v,2w間を確実に絶縁することができる。
なお、前記実施例では、各相コイル2u,2v,2wのコイルサイド7の横断面形状が矩形状の導線にて形成した場合について説明したが、本発明に係るコイル2u,2v,2wは、横断面形状が円形や楕円形、正方形その他、四角形以外の多角形であってもよい。その場合、図5に示すステータコア1のスロット35の形状も、コイル2u,2v,2wの横断面形状と略同一形状とし、かつ、コイル2u,2v,2wのコイルサイド7を収納すべく、コイルサイド7より若干大きな寸法で形成することにより、スロット35内のコイル2u,2v,2wの占積率を高めることができる。
以上説明したように、本発明のステータに用いられる波巻コイルは各相毎に1巻で構成したので、当該コイルの形成に多数のコイル部材を用意する必要がなく、波巻コイルを形成する際の溶接作業等が不要となる。
また、波巻コイルのコイルサイドの横断面形状がステータコアのスロット形状と略同一形状であるので、スロットに対するコイルの占積率を高めることができる。
さらに、各相毎に1巻で形成したコイルは、コイルサイドから径方向内周側へ向けて延在する第2のコイルエンドと、径方向外周側へ向けて延在する第1のコイルエンドを備えて構成されるので、ステータコアへの当該コイルの取り付けは、ステータコアの一方側端面方向から他方側端面方向へ向けて、各コイルのコイルサイドをステータコアのスロット内へ挿入するだけで、ステータコアへ取り付けることが可能となり、ステータの製造作業が飛躍的に簡単になる。
しかも、各相コイルのコイルエンドはその一部が他相のコイルエンドの一部と上下位置関係にあるので、各相コイルをステータコアに取り付ける際に、当該一部間に絶縁部材を介在させれば、ステータコアへの各相コイルの取付位置を容易に設定することができる。
そのうえ、各相コイルは、鋳造や鍛造、または、条材料から製造、或いは、板状材料から製造することで、簡易かつ確実にコイルの成形、製造が可能となる。
なお、本発明の技術的範囲は、前述した発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々に変更した構成についても及ぶことは当然である。例えば、ステータコアのスロット内にスロット内絶縁フィルムを設けたり、または、各相コイルを成形、製造した後、エナメル、ポリウレタン、ポリエステルなどの絶縁樹脂で被覆して構成することもできる。
各種モータを構成するステータに利用可能である。
1 ステータコア
2 コイル
2u U相コイル
2v V相コイル
2w W相コイル
3 ヨーク部
4 ティース
5 一方側開放端部
6 他方側開放端部
7 コイルサイド
8 第2のコイルエンド
9 第1のコイルエンド
10,21 内側端面
11,20,22 外側端面
12,13,16,18 上側端面
14 周方向一方側端面
15 周方向他方側端面
17,19 下側端面
20 径方向外側端面
23,26 曲線部
24 直角部
25 傾斜部
27,28,31,32 円弧部
29,30 拡開部
33,34 段差部
35 スロット
36 第1のティース
37 第2のティース
38 第3のティース
39 接合面
40 中性点コイル
A ステータ
H 中空部

Claims (9)

  1. ステータコアのスロット間に波巻される各相のコイルを各々1巻にて構成したことを特徴とするステータ。
  2. 前記コイルは、コイルサイドの横断面形状を、前記ステータコアのスロット形状より小さな略同一形状としたことを特徴とする請求項1記載のステータ。
  3. 前記コイルは、前記スロット内を、前記ステータコアの軸方向に延在するコイルサイドと、前記ステータコアの一方端面側において、前記コイルサイドの一方端部間を連結し、前記ステータコアの径方向外周側および周方向へ向けて延在する第1のコイルエンドと、前記ステータコアの他方端面側において、前記コイルサイドの他方端部間を連結し、前記ステータコアの径方向内周側および周方向へ向けて延在する第2のコイルエンドを備えて構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2の何れかに記載のステータ。
  4. 前記コイルは、各相毎に前記ステータコアの1つのスロット内に1相のコイルの1つのコイルサイドのみが配置されることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載のステータ。
  5. 前記コイルは、前記ステータコアの一方端面側から他方端面側へ向けて、前記コイルサイドを前記スロット内に、各相毎に挿入することによって、ステータコアに取り付けられることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載のステータ。
  6. 前記各相のコイルは、前記第1,2のコイルエンドの一部が他相コイルの第1,2のコイルエンドの一部の上側または下側に位置することにより、各相コイルが略階段状に配置されることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載のステータ。
  7. 前記ステータコアおよびコイルの周囲を絶縁樹脂でモールドすることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載のステータ。
  8. 前記コイルは、鋳造や鍛造、または、条材料から製造、或いは、板状材料から製造することを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れかに記載のステータ。
  9. 請求項1乃至請求項8記載のステータを有することを特徴とするモータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116914971A (zh) * 2023-09-11 2023-10-20 苏州时代新安能源科技有限公司 电机定子、电机定子的制造方法以及电机

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