JP2012008478A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画調整用のマークを形成し,そのマークを検知して自動的にずれ量を取得する画像形成装置において,適切なずれ量を取得できなかった際に簡便な解決が期待できる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】MFP100は,位置ずれと濃度ずれとの少なくとも一方を検出するためのマークを形成し,そのマークを測定することによって取得したずれ量を利用して画像形成を行うものである。MFP100は,ずれ量を取得する自動取得処理において,許容範囲内のずれ量が得られない場合に,補正値を特定するためのパターン画像を印刷するパターン印刷処理,あるいはパターン画像を印刷するように促す報知処理を行う。
【選択図】 図5

Description

本発明は,画調整用のマークを形成し,そのマークを検知することによって得られるずれ量に基づいて画調整を行う画像形成装置に関する。
従来から,画像形成装置は,画像の位置や濃度にずれが生じないように画調整を行っている。画調整の手順としては,例えば,位置ずれ調整用のマークであるレジストパターンを,用紙搬送用のベルト部材上に色ごとに形成し,基本色のレジストパターンと被検色のレジストパターンとのずれ量を取得し,そのずれ量を利用して特定される補正値に基づいて被検色の画像の位置ずれを補正する。
また,補正値を取得する技術としては,ユーザに補正値を入力させるものがある。例えば,特許文献1には,ユーザが入力した補正値(手動補正値)と,レジストパターンを検知することで画像形成装置が計算によって求めた補正値(自動補正値)との両方を用いて,カラー画像における位置ずれを補正する技術が開示されている。
特開2002−244393号公報
しかしながら,前記した従来の画像形成装置には,次のような問題があった。すなわち,複数のレジストパターンを形成し,それらを検知して自動的にずれ量を取得する画像形成装置では,適切なずれ量を取得できないことがある。例えば,位置ずれ量が大きすぎると,レジストパターン同士が重なってしまうことがあり,レジストパターンを検知できない状況に陥ることがある。また,転写ベルトに傷や汚れがあると,それらをレジストパターンとして誤検知することがある。このような状態でずれ量を求めたとしても不適切な値となることが多い。そして,従来の画像形成装置では,適切なずれ量を取得できなかった際に,ユーザにとって簡便に解決できる手段が不明であり,改善の余地が有る。
本発明は,前記した従来の画像形成装置が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,画調整用のマークを形成し,そのマークを検知して自動的にずれ量を取得する画像形成装置において,適切なずれ量を取得できなかった際に簡便な解決が期待できる画像形成装置を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた画像形成装置は,位置ずれと濃度ずれとの少なくとも一方を検出するためのマークを形成し,そのマークを測定することによってずれ量を取得する自動取得手段と,ずれ量を利用して特定される補正値に基づいて,位置ずれと濃度ずれとの少なくとも一方を調整して画像形成を行う画像形成手段と,自動取得手段にて許容範囲内のずれ量が得られない場合に,位置ずれと濃度ずれとの少なくとも一方の補正値を特定するためのパターン画像を用紙に印刷するパターン印刷処理,あるいは前記パターン印刷処理の実行を促すための報知を行う報知処理を実行する出力手段とを備えることを特徴としている。
本発明の画像形成装置は,位置ずれと濃度ずれとの少なくとも一方を検出するためのマークを形成し,そのマークを測定することによって取得したずれ量を利用して特定される補正値(自動補正値)に基づいて画像形成を行うものである。そして,本発明の画像形成装置は,許容範囲内のずれ量が得られない場合に,補正値を特定するためのパターン画像を印刷するパターン印刷処理,あるいはパターン画像を印刷するように促す報知処理を行う。報知処理としては,例えば,装置の操作パネルに,補正値の入力を促すメッセージを表示する。パターン印刷処理あるいは報知処理は,ずれ量が範囲外であったことを契機に即時に行ってもよいし,ずれ量の次の取得時で行ってもよい。
すなわち,本発明の画像形成装置は,自動取得処理中,許容範囲内のずれ量が得られない場合に,画調整用のパターン画像を印刷(あるいはパターン画像の印刷を報知)する。これにより,ユーザは,適切なずれ量の取得ができなかったことを把握できる。さらに,用紙に印刷されたパターン画像から,画調整に必要な補正値を特定することができる。これにより,ユーザは,適切なずれ量を取得できなかった際の解決策として,そのパターン画像から特定できる補正値(手動補正値)の入力があることを把握できる。
また,本発明の画像形成装置の出力手段は,自動取得手段がずれ量の取得に失敗した場合に,パターン印刷処理あるいは報知処理を実行するとよい。自動取得手段によってずれ量が得られなかった場合には,自動取得手段のみでは不具合に対処し難い。そのため,ユーザ入力によってずれ量が補足されることが望ましい。ずれ量の取得に失敗する場合としては,実際に取得できなかった場合(例えば,位置ずれ量が多く,他色のレジストパターンに重なる場合)の他,失敗することが明らかな場合(例えば,センサの故障)も含む。
また,本発明の画像形成装置は,パターン画像に基づいてユーザ入力によって得られた補正値を記憶する記憶手段を備え,自動取得手段は,少なくとも記憶手段に記憶された補正値を用いてマークを形成するとよい。ユーザ入力による補正値を利用してマークを形成することで,次回から自動取得手段にて適切なずれ量を得ることが期待できる。
また,本発明の画像形成装置のパターン画像には,広範囲補正用と狭範囲補正用とがあり,自動取得手段にて許容範囲内のずれ量が得られない場合には,広範囲補正用のパターン画像を用いるとよい。ずれ量の自動取得に失敗したということは,位置ずれあるいは濃度ずれが顕著であることが考えられる。その際には,補正尺度が大きい広範囲補正用のパターン画像を印刷し,自動補正が成功し易くする方が望ましい。
また,本発明の画像形成装置のパターン画像には,広範囲補正用と狭範囲補正用とがあり,パターン画像は,ずれ量が許容範囲外であった色は,広範囲補正用を用い,許容範囲内であった色は,狭範囲補正用を用いるとよい。許容範囲内のずれ量が得られている色まで広範囲補正用のパターン画像を用いると,適正な色まで大幅な変更が加えられるおそれがある。そのため,不適正な色のみ広範囲補正用のパターン画像を用いることが望ましい。
また,本発明の画像形成装置のパターン画像には,広範囲補正用と狭範囲補正用とがあり,パターン画像は,ずれ量が許容範囲外であった走査方向は,広範囲補正用を用い,許容範囲内であった走査方向は,狭範囲補正用を用いるとよい。許容範囲内のずれ量が得られている走査方向まで広範囲補正用のパターン画像を用いると,適正な走査方向まで大幅な変更が加えられるおそれがある。そのため,不適正な走査方向のみ広範囲補正用のパターン画像を用いることが望ましい。
また,前述した広範囲補正用のパターン画像は,狭範囲補正用よりもユーザの入力値に対する単位調整量が大きいとよい。すなわち,ユーザの入力値に対する単位調整量を,広範囲補正用はN,狭範囲補正用はM(M<N)とする。これにより,例えば,ユーザ入力値が「1」としても,広範囲補正用の補正値は,1×Nドット,狭範囲補正用の補正値は1×Mドットとなる。そのため,広範囲補正用のパターン画像は,狭範囲補正用のパターン画像よりも少ないパターン数で大まかに補正値を決定でき,パターン画像の肥大化を抑制できる。一方,狭範囲補正用のパターン画像は,細やかに補正値を決定できる。
本発明によれば,画調整用のマークを形成し,そのマークを検知して自動的にずれ量を取得する画像形成装置において,適切なずれ量を取得できなかった際に簡便な解決が期待できる画像形成装置が実現される。
MFPの電気的構成を示すブロック図である。 図1に示したMFPの画像形成部の概略構成を示す図である。 マークセンサの配置を示す図である。 位置ずれ補正用のパターン画像の印刷例を示す図である。 自動取得処理の手順を示すフローチャートである。 補正値を記憶するデータベースの例を示す図である。 広範囲パターン画像および狭範囲パターン画像のそれぞれの印刷例を示す図である。 手動取得処理の手順を示すフローチャートである。 広範囲パターン画像と狭範囲パターン画像とが混在した用紙を示す図である。 印刷処理の手順を示すフローチャートである。
以下,本発明にかかる画像形成装置および画像形成システムを具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,カラー印刷機能を有する複合機(MFP:Multi Function Peripheral )に本発明を適用したものである。
[MFPの構成]
実施の形態にかかるMFP100は,図1に示すように,CPU31と,ROM32と,RAM33と,NVRAM(不揮発性RAM)34と,ASIC35と,ネットワークインターフェース36と,FAXインターフェース37とを備えた制御部30を備えている。また,制御部30は,用紙に画像を形成する画像形成部10,原稿の画像を読み取る画像読取部20,動作状況の表示やユーザによる入力操作の受付を行う操作パネル40と電気的に接続されている。
CPU31は,MFP100における画像読取機能,画像形成機能,FAXデータ送受信機能,さらには後述する画調整機能等の各種機能を実現するための演算を実行し,制御の中枢となるものである。ROM32には,MFP100を制御するための各種制御プログラムや各種設定,初期値等が記憶されている。RAM33は,各種制御プログラムが読み出される作業領域として,あるいは画像データを一時的に記憶する記憶領域として利用される。NVRAM(Non Volatile RAM)34は,不揮発性を有する記憶手段であって,各種設定ないし画像データ等を保存する記憶領域として利用される。
CPU31は,ROM32から読み出した制御プログラムや各種センサから送られる信号に従って,その処理結果をRAM33またはNVRAM34に記憶させながら,MFP100の各構成要素(例えば,画像形成部10を構成する露光装置の点灯タイミング,用紙の搬送路を構成する各種ローラの駆動モータ,画像読取部20を構成するイメージセンサユニットの移動用モータ)を,ASIC35を介して制御する。
ネットワークインターフェース36は,ネットワークに接続され,他の情報処理装置との接続を可能にしている。FAXインターフェース37は,電話回線に接続され,相手先のFAX装置との接続を可能にしている。そして,ネットワークインターフェース36やFAXインターフェース37を介して外部装置とデータ通信を行うことができる。
[MFPの画像形成部の構成]
続いて,MFP100の画像形成部10の構成について,図2を参照しつつ説明する。画像形成部10は,電子写真方式によってトナー像を形成し,そのトナー像を用紙に転写するプロセス部50と,用紙上の未定着のトナーを定着させる定着装置8と,画像転写前の用紙を載置する給紙トレイ91と,画像転写後の用紙を載置する排紙トレイ92とを備えている。画像形成部10の上方には,画像読取部20が配置されている。
また,画像形成部10は,各プロセス部50Y,50M,50C,50Kに光を照射する露光装置53と,各プロセス部50Y,50M,50C,50Kの転写位置に用紙を搬送する搬送ベルト7と,搬送ベルト7上に形成されたパターン画像を検出するマークセンサ61とを備えている。
また,画像形成部10内には,底部に位置する給紙トレイ91に収容された用紙が,給紙ローラ71,レジストローラ72,プロセス部50,定着装置8を通り,排紙ローラ76を介して上部の排紙トレイ92への導かれるように,略S字形状の搬送路11(図2中の一点鎖線)が設けられている。
プロセス部50は,カラー画像の形成が可能であり,イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の各色に対応するプロセス部を並列に配置している。具体的には,Y色の画像を形成するプロセス部50Yと,M色の画像を形成するプロセス部50Mと,C色の画像を形成するプロセス部50Cと,K色の画像を形成するプロセス部50Kとを備えている。そして,各プロセス部50Y,50M,50C,50Kは,用紙の搬送方向において互いに一定の距離をおいた状態で配置されている。
プロセス部50では,感光体の表面が帯電装置によって一様に帯電される。その後,露光装置53からの光により露光され,用紙に形成すべき画像の静電潜像が形成される。次いで,現像装置を介して,トナーが感光体に供給される。これにより,感光体上の静電潜像は,トナー像として可視像化される。
搬送ベルト7は,搬送ローラ73,74によって張架された無端状のベルト部材であり,ポリカーボネート等の樹脂材からなる。搬送ベルト7は,搬送ローラ74が回転駆動されることにより紙面反時計回りに循環移動する。これにより,その上面に載置された用紙を,レジストローラ72側から定着装置8側に搬送する。
画像形成部10は,給紙トレイ91に載置されている用紙を1枚ずつ取り出し,その用紙を搬送ベルト7上に搬送する。そして,プロセス部50にて形成されたトナー像をその用紙に転写する。このとき,カラー印刷では,各プロセス部50Y,50M,50C,50Kにてトナー像が形成され,用紙上で各トナー像が重ね合わせられる。一方,モノクロ印刷では,プロセス部50Kのみでトナー像が形成され,用紙に転写される。その後は,トナー像が転写された用紙を定着装置8に搬送し,トナー像をその用紙に熱定着させる。そして,定着後の用紙を排紙トレイ92に排出する。
また,マークセンサ61は,用紙の搬送方向におけるプロセス部50Y,50M,50C,50Kよりも下流であって定着装置8よりも上流に位置し,搬送ベルト7上に形成された画調整用のパターンを検知する。
具体的に,マークセンサ61は,図3に示すように,搬送ベルト7の幅方向の右側に配置されたセンサ61Rと,左側に配置されたセンサ61Lとの,2つのセンサによって構成される。各センサ61R,61Lは,発光素子62(例えば,LED)と,受光素子63(例えば,フォトトランジスタ)とが一対となる反射型の光学センサである。マークセンサ61は,発光素子62にて搬送ベルト7の表面(図3中の点線枠E)に対して斜め方向から光を照射し,その光を受光素子63が受光する構成になっている。そして,画調整用のマーク66(図3中のマーク66は位置ずれ補正用のマークの一例)が通過する際の受光量と搬送ベルト7から直接受ける受光量との違いによって,画調整用のマークを検知できる。
[MFPの画調整]
続いて,MFP100における画調整について説明する。MFP100では,画調整として,各色の画像の位置調整を行う位置ずれ補正と,各色の濃度調整を行う濃度ずれ補正とを実施する。どちらの画調整も,基準色に対する調整色のずれ量を取得し,さらにそのずれ量を利用して特定される補正値を取得する取得処理と,その補正値を基に画像を補正する補正処理とに分けられる。以下,位置ずれ補正を例に,画調整を説明する。
まず,位置ずれ補正の取得処理について説明する。MFP100では,取得処理の態様として,自動補正と手動補正との2つがある。自動補正は,MFP100自身に設定されている理想的な位置に合わせ込むためのものである。一方,手動補正は,ユーザの好みを反映させたり,自動補正が上手く機能しないときの代役を担わせたりするためのものである。
自動補正では,位置ずれ量検出用のパターン画像であるレジストパターンを形成し,そのレジストパターンをマークセンサ61が検出し,ずれ量を計算する。そしてそのずれ量に基づく補正値を自動で取得する。手動補正では,ユーザが操作パネル40を介して数値入力することで,補正値を手動で取得する。
ここで,自動補正における補正値の取得手順について説明する。まず,あらかじめ規定された実行条件を満たしたことを契機に,各プロセス部50Y,50M,50C,50Kによって,位置ずれ補正用の画像パターンであるレジストパターンを形成する。実行条件は,例えば,前回の取得処理からの経過時間や,印刷枚数や,温度・湿度等の環境変化や,トナー残量によって定められる。
具体的に,レジストパターンは,図3に示すように,プロセス部50Kによって形成されるマーク66Kと,プロセス部50Cによって形成されるマーク66Cと,プロセス部50Mによって形成されるマーク66Mと,プロセス部50Yによって形成されるマーク66Yとを,副走査方向に並べてなるマーク群(以下,「レジストパターン66」とする)からなる。
このレジストパターン66は,副走査方向(図3に示す搬送ベルト7の移動方向)に一定間隔で形成される。本形態の各マーク66K,66C,66M,66Yは,矩形の棒状をなし,それぞれが主走査方向(副走査方向に直交する方向)に沿って配置される。
次に,マークセンサ61から出力される2値化信号に基づいて,各マーク66K,66Y,66M,66Cのそれぞれの位置を検知する。そして,基準色であるマーク(例えば,マーク66K)に対する各調整色のマーク(例えば,マーク66C,66M,66Y)の副走査方向における間隔をそれぞれ算出する。基準色と調整色とのマーク間の間隔は,副走査方向に位置ずれが生じることによって変化する。そのため,基準色に対する調整色の副走査方向におけるずれ量を特定できる。このずれ量が自動補正による補正値(以下,「自動補正値」とする)となる。自動補正値は,NVRAM34に記憶される。
なお,上述したレジストパターン66の構成は,あくまでも一例であり,これに限るものではない。レジストパターンは,位置ずれ補正に利用される一般的な画像パターンであればよい。例えば,2本で1対の棒状マークからなり,少なくとも一方が,走査方向に沿った直線に対して所定の角度だけ傾いたものであってもよい。このようなレジストパターンであれば,副走査方向に加え,主走査方向の位置ずれ量も特定できる。
一方,手動補正は,ユーザの操作によって実行される。ユーザは,所望の補正値を入力し,OKボタンを押下する。MFP100は,このOKボタンの押下を契機に,その入力値を取得する。この入力値が手動補正による補正値(以下,「手動補正値」とする)となる。手動補正値は,NVRAM34に記憶される。
また,MFP100は,ユーザが補正値を決定する際に参考となるパターン画像を用紙に印刷する。パターン画像としては,例えば図4(a)や(b)に示すようなマーク群(以下,「パターン画像86」とする)が印刷される。
本形態のパターン画像86は,矩形棒状の同一色のマークが主走査方向(図4(a)中の横方向)に一定間隔で形成される。図4(a)の例では,基準色をK色,調整色をC色とし,調整色のマーク86Cの間隔を基準色のマーク86Kの間隔よりもNドット分(Nは自然数。本形態ではN=1とする)だけ狭くする。基準色のマーク86Kは,調整色の手動補正値の許容範囲に対応する本数(図4では25本)形成され,各マークには,その許容範囲に対応する番号(図4では−12〜12)が用紙面左側から昇順に付される。調整色のマーク86Cは,基準色と同数であり,0番目のマークが基準色の0番目のマークと主走査方向の位置が一致するように印刷される。図4(a)は,位置ずれが生じていない場合を示しており,0番目の位置で基準色のマークと調整色のマークが一致する。
図4(b)は,左側に3ドット分の位置ずれが生じている場合の印刷例を示している。この場合,0番目の位置では基準色のマークと調整色のマークとが一致せず,−3番目の位置で一致する。これにより,ユーザは左側に3ドット分の位置ずれが生じていることを視認できる。この場合,ユーザは,補正値として「3」を入力することでC色の位置ずれを調整することができる。仮に,右側に3ドット分の位置ずれが生じている場合,ユーザは補正値として「−3」を入力する。本形態では,K色を基準色としており,C色以外のM色,Y色についても同様に補正値を入力可能である。
なお,上述したパターン画像86の構成は,あくまでも一例であり,これに限るものではなく,位置ずれ補正に利用される一般的な画像パターンであればよい。例えば,パターン画像86を構成するマーク群を副走査方向(図4(a)中の縦方向)に一定間隔で形成することで,ユーザは副走査方向の位置ずれを確認できる。
補正処理では,NVRAM34に記憶している自動補正値および手動補正値を利用して実補正値を決定する。そして,その実補正値に基づいて,調整色の画像の位置が基準色の画像の位置に一致するように調整色のプロセス条件(例えば,露光位置,搬送ベルト7や感光体の速度)を調整する。
なお,濃度ずれ補正についても,自動補正と手動補正とがある。例えば,自動補正では,各プロセス部50Y,50M,50C,50Kによって,副走査方向に濃度差が付けられた画像パターンである濃度パターンを形成する。そして,位置ずれ補正と共通のセンサあるいは別の光学センサによって,その濃度パターンからの反射光量を検出する。本形態では,例えば,センサ61Lによって検出する。そして,その反射光量の大小から濃度を特定し,目標濃度との差を自動補正値として算出する。また,手動補正として,ユーザ入力による手動補正値の受け付けを可能にする。一方,補正処理では,それらの補正値に基づいて実補正値を算出し,目標濃度が維持できるように各色のプロセス条件(例えば,露光強度,露光範囲,現像バイアス)を調整する。
[画調整の実行手順]
続いて,前述した画調整のうち,位置ずれ調整の実行手順について説明する。MFP100は,自動補正値と手動補正値との両方を利用して位置ずれ調整を行う。
また,MFP100は,自動補正値を取得する自動取得処理の実行中,適切なずれ量が取得できなかった場合には,手動補正値の入力を促す。具体的には,手動補正値を取得する手動取得処理を,即時に実行するか後から実行するかを問い合わせる。即時に実行する場合には,直ちに手動取得処理を実行する。一方,後から実行する場合には,手動設定フラグをオンし,次回の自動取得処理の実行時やユーザ任意のタイミングで手動取得処理を実行する。
[自動補正処理]
以下,前述の動作を実現する自動取得処理の手順について,図5のフローチャートを参照しつつ説明する。自動取得処理は,自動補正用にあらかじめ規定された実行条件を満たすことで,CPU31によって実行される。
まず,手動設定フラグがオンしているか否かを判断する(S100)。手動設定フラグの初期値はオフであり,自動取得処理中に所定の条件を満たすことでオンになる。手動設定フラグがオンになる条件は後述する。
手動設定フラグがオンしている場合には(S100:YES),手動補正値を取得する手動取得処理を実行する(S200)。手動取得処理の詳細については後述する。手動取得処理の実行後は,自動取得処理を終了する。なお,手動取得処理を実行する前に,手動取得処理を実行するか否かを問い合わせ,実行指示が入力された場合にのみ手動取得処理を実行するようにしてもよい。
一方,手動設定フラグがオフしている場合には(S100:NO),NVRAM34から自動補正値および手動補正値を読み出す(S101)。なお,MFP100は,工場出荷前からの位置ずれ量を初期ずれ量としてROM32に記憶している。この初期ずれ量は,製造時に装置個々に測定された装置固有の位置ずれ量であり,出荷前にROM32に記憶される。自動補正値の初期値には,この初期ずれ量が設定される。すなわち,自動補正値は,初期ずれ量を加味した値となる。一方,手動補正値の初期値には0が設定される。
次に,S101で読み出した自動補正値および手動補正値を利用して,搬送ベルト7上にレジストパターン66を形成する(S102)。そして,レジストパターン66をマークセンサ61が検出する(S103)。そして,マークセンサ61からの信号に基づいて各調整色の位置ずれ量を計算する(S104)。
次に,適正な位置ずれ量が取得できたか否かを判定する(S105)。位置ずれ量が適正か否かは,取得した位置ずれ量が規定範囲内か否かで判断する。規定範囲は,位置ずれ調整可能な範囲としてあらかじめROM32に記憶されている。適正な位置ずれ量が取得できないケースとしては,例えば,位置ずれ量が大きすぎて隣り合うマークが重なり合ってしまう場合が該当する。この位置ずれ量過大の要因としては,例えば,ユーザによる手動補正値の入力ミスが挙げられる。また,搬送ベルト7上に傷があり,マークセンサ61がその傷をマークとして誤検知した場合も,適正な位置ずれ量とならないことがある。また,マークセンサ61が故障している場合は,位置ずれ量自体を得ることができないことがある。
また,位置ずれ量は,調整色(CMY)ごと,さらに走査方向(主走査方向,副走査方向)ごとに判断される。つまり,調整色と走査方向との組合せの数分位置ずれ量は存在する。そのため,MFP100は,図6に示すようなデータベース341をNVRAM34に有し,調整色と走査方向との組合せごとに,自動補正値および手動補正値を記憶する。S105では,すべての組合せで適正な位置ずれ量が取得できたか否かを判定する。
なお,データベース341中の「狭範囲」,「広範囲」は,パターン画像の調整量設定である。本形態では,「狭範囲」の場合,1ドット単位で位置ずれ量を把握可能な画像パターンを形成する。一方,「広範囲」の場合,3ドット単位で位置ずれ量を把握可能な画像パターンを形成する。つまり,「広範囲」のパターン画像は,「狭範囲」のパターン画像よりも少ないパターン数で大まかに補正値を決定でき,パターン画像の肥大化を抑制できる。一方,「狭範囲」のパターン画像は,細やかに補正値を決定できる。
適正な位置ずれ量を取得した場合には(S105:YES),調整色と走査方向との各組合せについて,それぞれS104で得られた位置ずれ量を現在の自動補正値に加算して,新たな自動補正値としてデータベース341に記憶する(S106)。なお,例えば自動補正値として上限値があり,自動補正値がその上限値を超えてしまう場合については,上限値に調整された自動補正値を記憶してもよい。さらに,パターン画像の調整量設定については,すべての組合せを「狭範囲」に設定する(S107)。S107の後は,本処理を終了する。
適正な位置ずれ量を取得できなかった場合には(S105:NO),まず,適正な位置ずれ量を取得できた組合せについて,自動補正値を更新する(S121)。そして,パターン画像の調整量設定として,「狭範囲」に設定する。次に,適正な位置ずれ量が取得できなかった組合せについて調整量設定を行う(S122)。具体的には,位置ずれ量が取得できたもののその値が規定範囲外だった組合せについては「広範囲」とし,それ以外の組合せ(例えば,センサ故障やノイズ等によって位置ずれ量が取得できなかった組合せ)については「狭範囲」とする。
すなわち,位置ずれが規定範囲外であった場合には,通常のパターン画像である狭範囲のパターン画像では表示可能範囲を超えるおそれがある。例えば,図4(a)は「狭範囲」のパターン画像の一例であり,調整色の間隔を基準色よりも1ドット短くしてマークを形成したものである。このパターン画像では,1ドット単位で−12〜12ドットの範囲で位置ずれ量の把握が可能であり,その範囲以上の位置ずれが生じていると,位置ずれ量の把握が困難となる。そこで,「広範囲」のパターン画像として,例えば,図7に示すように調整色の間隔を3ドット短くしてマークを形成する。これにより,調整量は3ドット単位となるが,位置ずれ量として把握できる範囲が−36〜36ドットとなり,「狭範囲」と比較して約3倍になる。
なお,前述したように,本形態のパターン画像は,図4や図7に示したように,「狭範囲」であっても「広範囲」であっても,−12〜12までの番号が付されたマークから,基準色と調整色との位置が一致する番号を見つけてもらうものであり,画像のレイアウトは同じである。そのため,どちらのパターン画像であっても補正値の入力インターフェースを同じにすることができ,ユーザはその違いを意識する必要がない。
MFP100は,ユーザ入力によって(調整量N×入力値)ドットを補正値をして取得する。このとき,「狭範囲」では調整量N=1となり,「広範囲」では調整量N=3となる。これにより,例えば,ユーザ入力値が「1」としても,「広範囲」での補正値は,1×1ドット,「狭範囲」での補正値は3×1ドットとなり,「広範囲」と「狭範囲」とで同じ数値を入力したとしても,異なる手動補正値が設定される。調整量Nの値は,補正可能範囲や解像度によってMFP100が決定する。
S122の後,手動補正の実行をユーザに問い合わせる(S123)。問合せ方法としては,例えば操作パネル40にメッセージ表示する。この他,所定の情報処理装置にメッセージ表示させてもよい。具体的にS123では,操作パネル40にメッセージ表示し,即時に手動補正値を入力するか,次の自動取得処理のタイミングで手動補正値を入力するかを選択させる。
手動補正の実行指示を受け付けた場合,すなわち即時に手動補正値を入力することが選択された場合には(S124:YES),手動取得処理を実行する(S200)。手動取得処理の詳細については後述する。一方,手動取得処理の実行指示を受け付けなかった場合,すなわち次の自動取得処理のタイミングで手動補正値を入力することが選択された場合には(S124:NO),手動設定フラグをオンする(S141)。S200ないしS141後は,自動補正処理を終了する。
[手動補正処理]
続いて,図5中のS200の手動取得処理について,図8のフローチャートを参照しつつ説明する。
まず,NVRAM34のデータベース341から,調整色と走査方向との組合せごとに自動補正値,手動補正値および調整量設定を読み出す(S201)。そして,読み出した調整量設定の中に,広範囲が含まれるか否かを判断する(S202)。
調整量設定に広範囲を含まない場合には(S202:NO),全ての組合せについて狭範囲のパターン画像を1枚の用紙に印刷する(S211)。一方,調整量設定に広範囲を含む場合には(S202:YES),広範囲が設定されている組合せでは広範囲のパターン画像を,狭範囲が設定されている組合せでは狭範囲のパターン画像を,1枚の用紙にそれぞれ印刷する(S203)。
図9は,パターン画像を用紙に印刷する際の,各パターン画像の配置例を示している。手動取得処理では,用紙90上に,C色の主走査方向の位置ずれ量を表示するためのパターン画像86SCと,M色の主走査方向の位置ずれ量を表示するためのパターン画像86SMと,Y色の主走査方向の位置ずれ量を表示するためのパターン画像86SYと,C色の副走査方向の位置ずれ量を表示するためのパターン画像86VCと,M色の副走査方向の位置ずれ量を表示するためのパターン画像86VMと,Y色の副走査方向の位置ずれ量を表示するためのパターン画像86VYとを印刷する。S211では,すべてのパターン画像86SC,86SM,86SY,86VC,86VM,86VYを狭範囲で印刷する。S203では,広範囲が設定されているパターン画像については広範囲で印刷し,狭範囲が設定されているパターン画像については狭範囲で印刷する。すなわち,S203では,図9に示すように,広範囲のパターン画像と狭範囲のパターン画像とが混在する。なお,前述したように,「狭範囲」のパターン画像と「広範囲」のパターン画像とは調整色の間隔が異なるのみであり,パターン画像の見かけは変わらない。そのため,ユーザの利便性を損なう可能性は少ない。
S203あるいはS211の後は,ユーザによる補正値の入力待ちとなる(S204)。ユーザは,パターン画像が印刷された用紙を参照しつつ,操作パネル40を操作して補正値を入力する。補正値は,調整色と走査方向との組合せごとに入力する。
その後,補正値の入力完了指示が入力されたか否かを判断する(S205)。補正値の入力完了指示が入力されていなければ(S205:NO),キャンセル指示が入力されたか否かを判断する(S221)。キャンセル指示も入力されていない場合には(S221:NO),S205に戻る。キャンセル指示が入力されている場合には(S221:YES),手動取得処理を終了する。
補正値の入力完了指示が入力された場合には(S205:YES),各組合せの入力値を取得し,各組合せに対応する手動補正値を更新する(S206)。すなわち,入力値を現在の手動補正値に加算して,新たな手動補正値としてNVRAM34のデータベース341に記憶する。S206の後は,パターン画像の印刷のリトライ指示を受け付ける(S207)。
パターン画像の印刷のリトライ指示を受け付けた場合には(S207:YES),S211に移行して狭範囲のみのパターン画像を印刷する。これにより,入力した補正値が画質に正しく反映されたか否かを確認できる。また,広範囲のパターン画像を印刷した場合には,詳細な画調整が難しい。例えば,調整色の間隔を3ドット狭くした場合には,3ドット以下の画調整は困難である。そこで,広範囲による調整後,狭範囲による調整を行うことによって高精度の画調整が可能になる。パターン画像の印刷のリトライ指示を受け付けなかった場合には(S207:NO),手動設定フラグをオフし(S208),手動取得処理を終了する。
[印刷処理]
続いて,画像データを印刷する印刷処理の手順について,図10のフローチャートを参照しつつ説明する。印刷処理は,操作パネル40からの印刷指示や,MFP100に接続される情報処理装置からの印刷ジョブを受け付けたことを契機に,CPU31によって実行される。
まず,NVRAM34から自動補正値および手動補正値を読み出す(S301)。そして,印刷対象となる画像データを取得する(S302)。なお,S301とS302の処理は逆順であってもよいし,同時であってもよい。
その後,S301で読み出した自動補正値および手動補正値を利用して実補正値を決定し,調整色の画像の位置が基準色の画像の位置に一致するように調整色のプロセス条件を調整しながら画像形成を行う(S303)。つまり,仮に位置ずれ量の取得に失敗していたとしても,手動補正値によって代用することができ,画質の低下が抑えられる。
以上詳細に説明したように本形態のMFP100は,自動取得処理中,適正な位置ずれ量が得られない場合に,手動取得処理を実行し,画調整用のパターン画像を印刷(あるいは手動取得処理の実行を報知)している。これにより,ユーザは,適切な位置ずれ量の取得ができなかったことを把握できる。さらに,用紙に印刷されたパターン画像86から補正値を特定することができる。これにより,ユーザは,自動補正において適切な位置ずれ量を取得できなかった際の解決策として,そのパターン画像86から特定できる手動補正値の入力があることを把握できる。また,MFP100は,手動補正値の入力を受け付けることが可能であり,その手動補正値を利用して画調整を行うことができ,その結果,画質低下の抑制が期待できる。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,画像形成装置は,MFPに限らず,プリンタ,コピー機,FAX装置等,印刷機能を備えるものであれば適用可能である。また,画像形成装置は,電子写真方式に限らず,インクジェット方式であってもよい。また,実施の形態のMFP100は,直接転写タンデム方式であるが,例えば,中間転写方式や4サイクル方式であってもよい。
また,実施の形態では,カラー印刷機能を有するMFPに本発明を適用しているが,画像形成装置はカラー印刷装置に限るものではない。例えばモノクロ印刷装置であっても,位置ずれ補正や濃度ずれ補正等を行うものであれば適用可能である。
また,実施の形態では,手動取得処理が自動取得処理によって実行されるが,ユーザの任意のタイミングで実行することが可能であってもよい。例えば,操作パネル40に,補正値の入力を許可する手動補正モードに移行するための移行ボタンを配置する。そして,ユーザによる移行ボタンの押下を契機に手動取得処理を実行するように構成してもよい。
また,実施の形態では,S123にて,即時に手動補正を入力するか,次の自動取得処理のタイミングで手動補正値を入力するかを選択させるかを選択させているが,選択項目はこれに限るものではない。例えば,前述した任意の手動取得処理の実行が可能な構成であれば,ユーザの任意のタイミングで手動取得処理を実行できる選択肢を設けてもよい。すなわち,手動取得処理の実行を促すのみの選択肢を設けてもよい。
また,実施の形態のMFP100は,パターン画像86によって特定される手動補正値をユーザ入力によって取得する手動取得手段を備え,自動取得処理にて取得した自動補正値および手動補正値を用いて決定される補正値である実補正値に基づいて画像形成を行っているが,これに限るものではない。例えば,自動取得処理中にユーザ入力によって取得した補正値を自動補正値に加算し,新たな自動補正値に基づいて画像形成を行ってもよい。
また,実施の形態では,位置ずれ補正の自動取得処理に本発明を適用しているが,濃度ずれ補正についても本発明を適用可能である。濃度ずれ補正の場合には,例えば,あらかじめ標本として比較されるパターン画像を用意する。この標本は,各色について複数段階の濃度差が付けられた濃度パターンが事前に印刷されたものである。そして,MFP100は,濃度補正用の自動取得処理中,適正な濃度ずれ量を取得できなかった場合,標本と同様に各色について複数段階の濃度差が付けられた濃度パターンを用紙に印刷し,濃度ずれ用の補正値の入力を受け付ける。そして,ユーザが,自動取得処理中に印刷された濃度パターンと標本の濃度パターンとを比較し,それらから特定できる手動補正値をユーザが入力することで,その手動補正値を利用して画調整を行うことができ,その結果,画質低下の抑制が期待できる。
10 画像形成部
61 マークセンサ
66 レジストパターン
86 パターン画像
100 MFP

Claims (7)

  1. 位置ずれと濃度ずれとの少なくとも一方を検出するためのマークを形成し,そのマークを測定することによってずれ量を取得する自動取得手段と,
    前記ずれ量を利用して特定される補正値に基づいて,位置ずれと濃度ずれとの少なくとも一方を調整して画像形成を行う画像形成手段と,
    前記自動取得手段にて許容範囲内のずれ量が得られない場合に,位置ずれと濃度ずれとの少なくとも一方の補正値を特定するためのパターン画像を用紙に印刷するパターン印刷処理,あるいは前記パターン印刷処理の実行を促すための報知を行う報知処理を実行する出力手段と,
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載する画像形成装置において,
    前記出力手段は,前記自動取得手段が前記ずれ量の取得に失敗した場合に,前記パターン印刷処理あるいは前記報知処理を実行することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載する画像形成装置において,
    前記パターン画像に基づいてユーザ入力によって得られた補正値を記憶する記憶手段を備え,
    前記自動取得手段は,少なくとも前記記憶手段に記憶された補正値を用いて前記マークを形成することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1つに記載する画像形成装置において,
    前記パターン画像には,広範囲補正用と狭範囲補正用とがあり,
    前記自動取得手段にて許容範囲内のずれ量が得られない場合には,前記広範囲補正用のパターン画像を用いることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1つに記載する画像形成装置において,
    前記パターン画像には,広範囲補正用と狭範囲補正用とがあり,
    前記パターン画像は,前記ずれ量が許容範囲外であった色は,前記広範囲補正用を用い,許容範囲内であった色は,前記狭範囲補正用を用いることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1つに記載する画像形成装置において,
    前記パターン画像には,広範囲補正用と狭範囲補正用とがあり,
    前記パターン画像は,前記ずれ量が許容範囲外であった走査方向は,前記広範囲補正用を用い,許容範囲内であった走査方向は,前記狭範囲補正用を用いることを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項4から請求項6のいずれか1つに記載する画像形成装置において,
    前記広範囲補正用は,前記狭範囲補正用よりもユーザの入力値に対する単位調整量が大きいことを特徴とする画像形成装置。
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