JP2011154150A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2011154150A JP2010015043A JP2010015043A JP2011154150A JP 2011154150 A JP2011154150 A JP 2011154150A JP 2010015043 A JP2010015043 A JP 2010015043A JP 2010015043 A JP2010015043 A JP 2010015043A JP 2011154150 A JP2011154150 A JP 2011154150A
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Abstract

【課題】装置の大型化を回避するとともに,印刷不能期間の短縮を図ることができる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】MFP100は,搬送ベルト7の用紙外領域7Eに画調整用のマークを形成し,そのマークの測定結果に基づいて画調整用の補正値を取得する取得処理を実行する。そして,MFP100は,画調整用のマークを複数種類用意し,取得処理を実行するに際し,用紙外領域7E内に形成可能なマークを選択する(S103)。そして,用紙外領域7E内に形成可能なマークが選択された場合には(S104:YES),選択されたマークに従って取得処理を実行する(S105)。
【選択図】 図6

Description

本発明は,用紙搬送用のベルト部材上に,画調整用のマークを形成する画像形成装置に関する。さらに詳細には,印刷動作中に画調整用のマークを形成することが可能な画像形成装置に関するものである。
従来から,画像形成装置では,画像の位置や濃度にずれが生じないように画調整を行っている。画調整の手順としては,例えば,画調整用のマークであるレジストパターンを,用紙搬送用のベルト部材上に色ごとに形成し,基本色のレジストパターンと被検色のレジストパターンとのずれ量(補正値)を取得し,その補正値に基づいて被検色の画像の位置ずれを補正する。
また,引用文献1には,ベルト部材の幅方向の端部であって,用紙搬送の際に空きスペースとなる領域に画調整用のマークを形成するカラー画像形成装置が開示されている。このように,ベルト部材の空きスペースを利用して画調整用のマークを形成することで,印刷動作中に画調整用の補正値を取得することが可能となり,補正値の取得に伴う印刷不能期間を短縮することが知られている。
特開2006−337552号公報
しかしながら,前記した従来の画像形成装置には,次のような問題があった。すなわち,ベルト部材の端部の空きスペースを十分に確保しようとすると,ベルト部材の幅が大きくなり,装置全体のサイズが大型化する。一方,空きスペースが小さいと,画調整用のマークを形成できる機会が減少し,印刷不能期間の短縮を図ることが期待できない。
本発明は,前記した従来の画像形成装置が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,印刷動作中に画調整用のマークを形成可能な画像形成装置であって,装置の大型化を回避するとともに,印刷不能期間の短縮を図ることができる画像形成装置を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた画像形成装置は,用紙を搬送するベルト部材と,ベルト部材の幅方向における用紙の搬送領域外の領域である用紙外領域に,画調整用のマークを形成する形成手段と,形成手段が形成したマークの測定結果に基づいて,画調整用の補正値を取得する取得手段と,画調整用のマークを複数種類用意し,用紙外領域のサイズに基づいて,形成手段が形成するマークを選択する選択手段とを備えることを特徴としている。
本発明の画像形成装置は,ベルト部材の用紙外領域に画調整用のマークを形成し,そのマークの測定結果に基づいて画調整用の補正値を取得する。マークは,ベルト部材の両端の用紙外領域にそれぞれ形成してもよいし,一方の用紙外領域のみに形成してもよい。また,本発明の画像形成装置は,画調整用のマークを複数種類用意しており,マークの形成に際し,用紙外領域内に形成可能なマークを選択する。マークの種類としては,例えば,位置ずれを検出するためのマークや,濃度ずれを検出するためのマークがある。また,補正種別が同じマークを複数種類用意してもよい。例えば,位置ずれを検出するマークの中でも,補正値を高精度に取得するマークと,補正値を短時間で取得するマークとを用意してもよい。
すなわち,本発明の画像形成装置は,複数あるマークの中から,空きスペースである用紙外領域のサイズに適したマークを形成する。そのため,空きスペースの幅が狭くても,印刷動作とマーク形成動作とを同時実行でき,印刷不能期間の短縮が期待できる。例えば,位置ずれ補正用のマークAと濃度ずれ補正用のマークBがあり,マークAは用紙外領域に収まるが,マークBは収まらない場合,マークAのみを印刷動作中に形成し,マークBは他の機会に形成する。これにより,マークAに関する印刷不能期間の短縮が期待できる。
また,本発明の画像形成装置の選択手段は,選択するマークを,各マークの副走査方向の長さと用紙外領域のベルト部材の進行方向の長さとに基づいて選択するとよい。例えば,位置ずれを検知する場合には,各色のマークの副走査方向の長さ,各色のマーク数,および各色のマークの間隔から,位置ずれ調整用のマーク全体として必要な副走査方向の長さが規定される。一方,用紙外領域のベルト部材の進行方向の長さは,例えば,用紙サイズ,紙間,印刷枚数等に基づいて計算される。マークの選択時に,主走査方向のサイズに加え,これら副走査方向のサイズを考慮することで,マークの形成途中にマーク形成が不可になる事態を回避できる。
また,本発明の画像形成装置は,印刷待ちにある印刷ジョブの用紙サイズを取得するサイズ取得手段と,サイズ取得手段にて取得した用紙サイズのうち,形成手段によるマーク形成の実行時に印刷される用紙となる注目用紙の用紙サイズに基づいて,所定のマークが形成可能か否かを判断する判断手段と,判断手段が形成不可と判断した場合に,注目用紙の印刷前あるいは印刷後であって所定のマークが形成可能となる用紙を検索し,形成手段によるマーク形成の実行を,検索された用紙の印刷時に行うように変更する変更手段とを備えるとよい。マーク形成の実行開始を注目用紙の印刷開始から前後させることで,より適切なマークを形成することができるならば,マーク形成の実行条件を変更する方が画質を向上させる上で望ましい。
本発明によれば,装置の大型化を回避するとともに,印刷不能期間の短縮を図ることができる画像形成装置が実現される。
実施の形態にかかるMFPの電気的構成を示すブロック図である。 図1に示したMFPの画像形成部の構成を示す概略図である。 図1に示したMFPにかかるマークセンサの配置およびレジストパターンを示す概念図である。 用紙領域と用紙外領域の配置を示す図である。 MFPの取得実行処理の手順を示すフローチャートである。 マークサイズを記憶するデータベースの例を示す図である。 レジストパターンの副走査方向の長さの概念を示す図である。 濃度パターンの副走査方向の長さの概念を示す図である。 MFPの取得変更処理の手順を示すフローチャートである。 予約ジョブと取得処理の実行時間の例を示す図である。
以下,本発明にかかる画像形成装置を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,カラー印刷機能を有し,印刷動作中に画調整用のマークを形成することが可能な複合機(MFP:Multi Function Peripheral )に本発明を適用したものである。
[MFPの全体構成]
実施の形態にかかるMFP(画像形成装置の一例)は,図1に示すように,CPU31と,ROM32と,RAM33と,NVRAM(不揮発性RAM)34と,ASIC35と,ネットワークインターフェース36と,FAXインターフェース37とを備えた制御部30を備えている。また,制御部30は,用紙に画像を形成する画像形成部10,原稿の画像を読み取る画像読取部20,動作状況の表示やユーザによる入力操作の受付を行う操作パネル40と電気的に接続されている。
ROM32には,MFP100を制御するための各種制御プログラムや各種設定,初期値等が記憶されている。RAM33は,各種制御プログラムが読み出される作業領域として,あるいは画像データを一時的に記憶する記憶領域として利用される。
CPU31は,ROM32から読み出した制御プログラムや各種センサから送られる信号に従って,その処理結果をRAM33またはNVRAM34に記憶させながら,MFP100の各構成要素を,ASIC35を介して制御する。
ネットワークインターフェース36は,ネットワークに接続され,サーバ等の他の情報処理装置との接続を可能にしている。FAXインターフェース37は,電話回線に接続され,相手先のFAX装置との接続を可能にしている。そして,ネットワークインターフェース36やFAXインターフェース37を介して外部装置とデータのやりとりを行うことができる。
[MFPの画像形成部の構成]
続いて,MFP100の画像形成部10の構成について,図2を参照しつつ説明する。画像形成部10は,電子写真方式によってトナー像を形成し,そのトナー像を用紙に転写するプロセス部50と,用紙上の未定着のトナーを定着させる定着装置8と,画像転写前の用紙を載置する給紙トレイ91と,画像転写後の用紙を載置する排紙トレイ92とを備えている。画像形成部10の上方には,画像読取部20が配置されている。
また,画像形成部10内には,底部に位置する給紙トレイ91に収容された用紙が,給紙ローラ71,レジストローラ72,プロセス部50,定着装置8を通り,排紙ローラ76を介して上部の排紙トレイ92への導かれるように,略S字形状の搬送路11(図2中の一点鎖線)が設けられている。
また,プロセス部50は,カラー画像の形成が可能であり,イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の各色に対応するプロセス部を並列に配置している。具体的には,Y色の画像を形成するプロセス部50Yと,M色の画像を形成するプロセス部50Mと,C色の画像を形成するプロセス部50Cと,K色の画像を形成するプロセス部50Kとを備えている。そして,各プロセス部50Y,50M,50C,50Kは,用紙の搬送方向において互いに一定の距離をおいた状態で配置されている。
プロセス部50では,感光体の表面が帯電装置によって一様に帯電される。その後,露光装置53からの光により露光され,用紙に形成すべき画像の静電潜像が形成される。次いで,現像装置を介して,トナーが感光体に供給される。これにより,感光体上の静電潜像は,トナー像として可視像化される。
また,画像形成部10は,各プロセス部50Y,50M,50C,50Kに光を照射する露光装置53と,各プロセス部50Y,50M,50C,50Kの転写位置に用紙を搬送する搬送ベルト7と,搬送ベルト7上に形成されたレジストパターンあるいは濃度パターンを検出するマークセンサ61とを備えている。
搬送ベルト7(ベルト部材の一例)は,搬送ローラ73,74によって張架された無端状のベルト部材であり,ポリカーボネート等の樹脂材からなる。搬送ベルト7は,搬送ローラ74が回転駆動されることにより紙面反時計回りに循環移動する。これにより,その上面に載置された用紙を,レジストローラ72側から定着装置8側に搬送する。
画像形成部10は,給紙トレイ91に載置されている用紙を1枚ずつ取り出し,その用紙を搬送ベルト7上に搬送する。そして,プロセス部50にて形成されたトナー像をその用紙に転写する。このとき,カラー印刷では,各プロセス部50Y,50M,50C,50Kにてトナー像が形成され,用紙上で各トナー像が重ね合わせられる。一方,モノクロ印刷では,プロセス部50Kのみでトナー像が形成され,用紙に転写される。その後は,トナー像が転写された用紙を定着装置8に搬送し,トナー像をその用紙に熱定着させる。そして,定着後の用紙を排紙トレイ92に排出する。
また,マークセンサ61は,用紙の搬送方向におけるプロセス部50Y,50M,50C,50Kよりも下流であって定着装置8よりも上流に位置し,搬送ベルト7上に形成されたレジストパターンあるいは濃度パターンを検知する。
具体的に,マークセンサ61は,図3に示すように,搬送ベルト7の幅方向の右側に配置されたセンサ61Rと,左側に配置されたセンサ61Lとの,2つのセンサによって構成される。各センサ61R,61Lは,発光素子62(例えば,LED)と,受光素子63(例えば,フォトトランジスタ)とが一対となる反射型の光学センサである。マークセンサ61は,発光素子62にて搬送ベルト7の表面(図3中の点線枠E)に対して斜め方向から光を照射し,その光を受光素子63が受光する構成になっている。そして,画調整用のマーク(図3ではレジストパターン66)が通過する際の受光量と搬送ベルト7から直接受ける受光量との違いによって,画調整用のマークを検知できる。
図4は,用紙Sが搬送ベルト7上を搬送されている状態を示している。用紙Sは,搬送ベルト7上であってその幅方向の中心に載置される。用紙Sの幅は,搬送ベルト7の幅よりも狭く,搬送ベルト7の搬送面において用紙Sの幅方向の外側には空きスペースが存在する。本明細書では,搬送ベルト7の搬送面のうち,搬送ベルト7の中心部であって用紙Sが搬送される領域を「用紙領域7C」とし,搬送ベルト7の端部であって用紙が搬送されない空きスペースを「用紙外領域7E」とする。画調整用のマークは,搬送ベルト7の両端にある用紙外領域7Eの少なくとも一方に形成される。
前述した用紙外領域7Eの,搬送ベルト7の幅方向のサイズ(以下,用紙外領域7Eの「幅」とする)は,用紙Sの搬送方向に直交する方向のサイズによって決まる。また,用紙外領域7Eの搬送方向の長さ(つまり,用紙外領域7Eの幅が一定となる長さ。以下,用紙外領域7Eの「長さ」とする)は,用紙Sの搬送方向の長さと連続印刷枚数によって決まる。つまり,用紙外領域7Eのサイズは,搬送されている用紙Sのサイズや連続印刷枚数によって変化する。
[MFPの画調整]
続いて,MFP100における画調整(形成手段,取得手段の一例)について説明する。MFP100では,画調整として,各色の画像の位置調整を行う位置ずれ補正と,各色の濃度調整を行う濃度ずれ補正とを実施する。
以下,位置ずれ補正を例に,画調整を簡単に説明する。位置ずれ補正は,基準色に対する各色のずれ量(補正値)を取得する取得処理と,その補正値を基に画像を補正する補正処理とに分けられる。取得処理は,あらかじめ規定された実行条件を満たすことで実行される。実行条件は,例えば,前回の取得処理からの経過時間や,印刷枚数や,温度・湿度等の環境変化や,トナー残量によって定められる。補正処理は,印刷の度に実行される。本明細書では,取得処理について説明し,補正処理については省略する。
取得処理では,まず,各プロセス部50Y,50M,50C,50Kによって,位置ずれ補正用の画像パターンであるレジストパターンを形成する。具体的に,レジストパターンは,図3に示すように,プロセス部50Kによって形成されるマーク66Kと,プロセス部50Cによって形成されるマーク66Cと,プロセス部50Mによって形成されるマーク66Mと,プロセス部50Yによって形成されるマーク66Yとを,副走査方向に並べてなるマーク群(以下,「レジストパターン66」とする)からなる。
レジストパターン66は,副走査方向(図3に示す搬送ベルト7の移動方向)に一定間隔で形成される。本形態の各マーク66K,66C,66M,66Yは,矩形の棒状をなし,それぞれが主走査方向(副走査方向に直交する方向)に沿って配置される。
次に,マークセンサ61から出力される2値化信号に基づいて,各マーク66K,66Y,66M,66Cのそれぞれの位置を検知する。そして,基準色であるマーク(例えば,マーク66K)に対する各調整色のマーク(例えば,マーク66C,66M,66Y)の副走査方向における間隔をそれぞれ算出する。基準色と調整色とのマーク間の間隔は,副走査方向に位置ずれが生じることによって変化する。そのため,基準色に対する調整色の副走査方向におけるずれ量を特定できる。印刷時の補正処理では,そのずれ量に基づいて,調整色の画像の位置が基準色の画像の位置に一致するように調整色のプロセス条件を調整する。
なお,上述したレジストパターン66の構成は,あくまでも一例であり,これに限るものではない。レジストパターンは,位置ずれ補正に利用される一般的な画像パターンであればよい。例えば,2本で1対の棒状マークからなり,少なくとも一方が主走査方向に沿った直線に対して所定の角度だけ傾いたものであってもよい。このようなレジストパターンであれば,副走査方向に加え,主走査方向の位置ずれ量も特定できる。
また,濃度ずれ補正についても,位置ずれ補正と同様に,所定の濃度に対する補正値を取得する取得処理と,その補正値を基に画像を補正する補正処理とに分けられる。そして,取得処理では,各プロセス部50Y,50M,50C,50Kによって,副走査方向に濃度差が付けられた画像パターンである濃度パターンを形成する。そして,位置ずれ補正と共通のセンサあるいは別の光学センサによって,その濃度パターンからの反射光量を検出する。そして,その反射光量の大小から濃度を特定し,目標濃度との差を補正値として算出する。印刷時の補正処理では,その補正値に基づいて目標濃度が維持できるように各色のプロセス条件を調整する。
[MFPの取得処理の管理動作]
[取得実行処理]
続いて,取得処理の実行管理を行う取得実行処理(形成手段,取得手段,選択手段の一例)の手順について,図5のフローチャートを参照しつつ説明する。この取得実行処理は,制御部30によって定期的(例えば1分毎)に実行される。
まず,取得処理の実行条件が成立しているか否かを判断する(S101)。実行条件はあらかじめMFP100に規定されている。実行条件が成立していない場合には(S101:NO),本処理を終了する。
実行条件が成立している場合には(S101:YES),印刷ジョブの処理中か否かを判断する(S102)。印刷ジョブの処理中ではない場合(S102:NO),所望のマークによって取得処理の実行を開始する(S111)。すなわち,搬送ベルト7上に用紙を搬送していない場合には,用紙によるマーク形成の制限を受けない。そのため,位置ずれ補正および濃度ずれ補正ともに所望のマークを形成する。
一方,印刷ジョブの処理中の場合(S102:YES),用紙外領域7E内に形成可能なマークを選択する(S103)。すなわち,印刷ジョブの処理中は,用紙領域7Cにマークを形成することはできない。そこで,用紙外領域7Eのサイズとマークのサイズから,用紙外領域7E内に形成可能なマークを選択する。用紙外領域7Eのサイズは,用紙サイズと印刷枚数とから求められる。マークのサイズは,補正内容ごとにあらかじめMFP100内のデータベースに登録されており,そのデータベースを参照することで取得できる。
図6は,各種マークのサイズを記憶するデータベース341およびその登録例を示している。データベース341は,各種マークの,主走査方向のサイズ(主走査サイズ)と副走査方向のサイズ(副走査サイズ)を記憶している。
図7は,レジストパターンの例を示している。レジストパターンは,4色分のマーク66K,66C,66M,66Yを1組とするパターン66を複数有するものからなる。そして,その副走査サイズは,先頭パターンの先頭マークから最終パターンの最終マークまでの距離となる。図8は,濃度パターンの例を示している。濃度パターンは,4色分の濃度パターン67K,67C,67M,67Yからなる。そして,その副走査サイズは先頭の濃度パターンから最終の濃度パターンまでの距離となる。
また,MFP100は,印刷ジョブの処理中,印刷ジョブの非処理中と同様のマークで取得処理を行う通常取得の他,通常取得よりも簡易的なマークで取得処理を行う簡易取得が実施可能である。そのため,データベース341には,補正内容ごとに簡易取得用のサイズも登録されている。
簡易取得としては,位置ずれ補正であれば,例えば,形成するマーク数を少なくする(例えば,通常取得は8組のレジストパターン(4色分のマーク66K,66C,66M,66Yを8回)を作成するところ,簡易取得は2組のレジストパターン(4色分のマーク66K,66C,66M,66Yを2回)を作成する。また,濃度ずれ補正であれば,例えば,形成するマークの階調数を少なくする(例えば,通常取得は各色の濃度パターンについて10%刻みの濃度パターン67K,67C,67M,67Yを作成するが,簡易取得は25%刻みの濃度パターンを作成する)。すなわち,簡易取得で作成されるマークは,副走査方向のサイズが通常取得と比較して小さい。
S103では,用紙外領域7E内に形成可能なマークを,データベース341を参照して選択する。例えば,位置ずれ補正であれば,始めに通常取得用のレジストパターンが用紙外領域7E内に形成可能か否かを判断し,形成可能であれば通常取得用のレジストパターンを選択する。一方,形成不可であれば,簡易取得用のレジストパターンが用紙外領域7E内に形成可能か否かを判断する。形成可能であれば簡易取得用のレジストパターンを選択する。形成不可であればレジストパターンを選択しない。濃度ずれ補正についても,位置ずれ補正と同様に,通常取得,簡易取得の順序を優先順位として,用紙外領域7Eのサイズに対応する濃度パターンを選択する。
その後,用紙外領域7E内に形成可能なマークが選択されたか否かを判断する(S104)。選択されていなければ(S104:NO),S102に戻ってS102以降の処理を繰り返す。すなわち,現在の印刷ジョブの処理終了を待って,再度S102以降の処理を行う。
一方,形成可能なマークが選択されていれば(S104:YES),その選択されたマークによって取得処理の実行を開始する(S105)。つまり,取得処理では,用紙外領域7E内に形成可能なマークを形成する。S105あるいはS111後は,本処理を終了する。
すなわち,取得実行処理では,印刷ジョブの処理中に取得処理を開始するにあたって,用紙外領域7E内に収まるマークを選択している。そのため,印刷処理を継続しつつ取得処理を実行できる。具体的に本形態では,通常取得用のマークが形成可能であれば通常取得用のマークを選択し,形成不可であっても簡易取得用のマークが形成可能であれば簡易取得用のマークを選択し,それでも形成不可であれば印刷ジョブの終了を待つこととしている。これにより,搬送ベルト7の幅を広げなくても,少なくとも印刷動作と同時にマークが形成された取得処理については,印刷不能期間の短縮が期待できる。
[取得変更処理]
続いて,取得処理の実行タイミングを印刷ジョブの内容に応じて変更する取得変更処理(サイズ取得手段,判断手段,変更手段の一例)の手順について,図9のフローチャートを参照しつつ説明する。この取得変更処理は,制御部30によって定期的(例えば1分毎)に実行される。なお,MFP100には,取得処理の実行条件として前回の取得処理完了後からの印刷枚数が設定されているものとする。
まず,スプーラに保存されている印刷ジョブを確認する(S201)。MFP100は,印刷ジョブの受信時にその印刷ジョブを印刷しない場合(例えば,先行する印刷ジョブが処理中,または印刷開始時間が指定されている)に,スプーラに印刷ジョブを保存する。S201では,少なくとも印刷ジョブの印刷ページ数と用紙サイズを確認する。そして,印刷ジョブの印刷ページ数に基づいて,取得処理の実行条件が成立する印刷ジョブがあるか否かを判断する(S202)。実行条件が成立する印刷ジョブがなければ(S202:NO),本処理を終了する。
実行条件が成立する印刷ジョブがある場合には(S202:YES),その印刷ジョブ(注目印刷ジョブ)の用紙サイズに基づいて,通常取得用のマークが用紙外領域7Eに形成可能か否かを判断する(S203)。通常取得用のマークが形成可能である場合には(S203:YES),本処理を終了する。
通常取得用のマークが形成不可である場合には(S203:NO),その注目印刷ジョブの前後に印刷ジョブがあるか否かを判断する(S204)。例えば,図10に示すように,スプーラ342に印刷ジョブが5つ保存されており,3番目に実行される印刷ジョブ(JOB3)で実行条件が成立し,その注目印刷ジョブ(JOB3)の用紙サイズでは通常取得用のマークが形成不可である場合,注目予約ジョブ(JOB3)の直前あるいは直後に印刷ジョブがあるか否かを判断する。この例では,注目印刷ジョブ(JOB3)の直前に印刷ジョブ(JOB2)があり,直後にも印刷ジョブ(JOB4)がある。そのため,S204では印刷ジョブがあると判断される。直前にも直後にも印刷ジョブがない場合には(S204:NO),本処理を終了する。
直前と直後の少なくとも一方に印刷ジョブがある場合には(S204:YES),その印刷ジョブの用紙サイズに基づいて,用紙外領域7Eに形成可能なマークをデータベース341を参照して選択する(S205)。
その後,用紙外領域7E内に形成可能なマークが選択されたか否かを判断する(S206)。マークが選択されていなければ(S206:NO),本処理を終了する。マークが選択されていれば(S206:YES),取得処理の実行条件を変更する(S207)。具体的には,用紙外領域7E内にマークが形成可能な印刷ジョブで取得処理が開始されるように,取得処理の実行条件を変更する(S207)。S207後は,本処理を終了する。
例えば,図10に示した例では,S205にて直前の印刷ジョブ(JOB2)と直後の印刷ジョブ(JOB4)とが抽出され,S206にて用紙外領域7Eに形成可能なマークがあるか否かが判断される。そして,JOB2について用紙外領域7Eに形成可能なマークが選択されると,取得処理の実行条件が変更される。なお,MFP100は,直前の印刷ジョブと直後の印刷ジョブとの両方ともに,形成可能なマークが選択された場合に,どちらを優先するかをあらかじめ規定している。
すなわち,取得変更処理では,あらかじめ注目印刷ジョブでのマーク形成が可能か否かを調査し,マーク形成が不可であればマーク形成の実行開始を注目印刷ジョブの印刷開始から前後させる。これにより,注目印刷ジョブでのマーク形成が不可であったとしても,他の印刷ジョブに代替することで,印刷不能期間の短縮が期待できる。例えば,100枚目の用紙が実行予定用紙であり,その用紙では大サイズのマークが形成できず,105枚目(あるいは95枚目)の用紙では大サイズのマークが形成できるのであれば,マーク形成の実行時間を105枚目(あるいは95枚目)の用紙に変更することで,印刷不能期間の短縮が期待できる。
以上詳細に説明したように本形態のMFP100は,画調整用のマークを複数種類用意しており,取得処理としてマークを形成するに際し,用紙外領域7E内に形成可能なマークを選択している。そして,取得処理時には,選択されたマークを形成している。つまり,空きスペースである用紙外領域7Eのサイズに適した画調整用マークを形成している。そのため,用紙外領域7Eの幅が狭くても,印刷動作とマーク形成動作とを同時実行でき,結果として印刷不能期間の短縮が期待できる。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,画像形成装置は,MFPに限らず,プリンタ,コピー機等,印刷機能を備えるものであれば適用可能である。
また,実施の形態では,カラー印刷機能を有するMFPに本発明を適用しているが,画像形成装置はカラー印刷装置に限るものではない。例えばモノクロ印刷装置であっても,位置ずれ補正や濃度補正等を行うためにマークを形成するものであれば適用可能である。
また,実施の形態では,搬送ベルト7の両側の用紙外領域にマークを形成しているが,一方の用紙外領域のみであってもよい。また,実施の形態では,搬送ベルト7の両側に位置する各用紙外領域について,副走査方向に複数のマークを形成しているが,主走査方向に複数のマークを形成してもよい。
7 搬送ベルト
7C 用紙領域
7E 用紙外領域
10 画像形成部
50 プロセス部
61 マークセンサ
100 MFP

Claims (4)

  1. 用紙を搬送するベルト部材と,
    前記ベルト部材の幅方向における用紙の搬送領域外の領域である用紙外領域に,画調整用のマークを形成する形成手段と,
    前記形成手段が形成したマークの測定結果に基づいて,画調整用の補正値を取得する取得手段と,
    画調整用のマークを複数種類用意し,前記用紙外領域のサイズに基づいて,前記形成手段が形成するマークを選択する選択手段と,
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載する画像形成装置において,
    前記選択手段は,選択するマークを,各マークの副走査方向の長さと前記用紙外領域の前記ベルト部材の進行方向の長さとに基づいて選択することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載する画像形成装置において,
    印刷待ちにある印刷ジョブの用紙サイズを取得するサイズ取得手段と,
    前記サイズ取得手段にて取得した用紙サイズのうち,前記形成手段によるマーク形成の実行時に印刷される用紙となる注目用紙の用紙サイズに基づいて,所定のマークが形成可能か否かを判断する判断手段と,
    前記判断手段が形成不可と判断した場合に,前記注目用紙の印刷前あるいは印刷後であって所定のマークが形成可能となる用紙を検索し,前記形成手段によるマーク形成の実行を,検索された用紙の印刷時に行うように変更する変更手段と,
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1つに記載する画像形成装置において,
    前記マークの種類には,位置ずれと濃度ずれとの少なくとも一方を検出するためのマークが含まれていることを特徴とする画像形成装置。
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