JP2015222377A - 画像形成装置、位置ずれ量の補正方法、コンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】複数色の画像を並べたパターン像を形成する際に隣り合う画像同士が過度に接近するほど位置ずれが生じているときに、各画像の位置が正しく検出され、これによって補正がされたのかどうかの判別ができないという問題を解決する。【解決手段】隣り合う画像の色に応じて異なる規定値を設定しておく。そして、光学的に検知したパターン像の画像間の間隔が規定値未満になるほど接近した場合(S106:NO、S110:NO)、該間隔を補正せずに、報知情報を出力する(S111)ことにより、誤った位置に基づく補正を抑制する。【選択図】図10
Description
本発明は、複数色の画像を並べたパターン像の各画像の位置を正しく検出する、画像の位置ずれ検知技術に関する。
電子写真方式の画像形成装置には、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色について、それぞれ、帯電、露光、現像、転写のプロセスを経て画像を形成し、各画像を重ね合わせてカラー画像を印刷するタンデム方式のものがある。タンデム方式では各色を一度に印刷を行うため、印刷速度が速いという利点がある。反面、各色の画像形成のタイミング等を正確に制御しないと画像の位置ずれが生じ、色ずれにつながる。このような問題を解消するため、特許文献1には、色ずれ検出パターンを用いて画像の位置を補正する技術が開示されている。すなわち、中間転写ベルトに複数色の画像を並べた色ずれ検出パターンを形成し、これを光学センサ等で検出したときのタイミングで画像間の位置ずれ量を算出する。位置ずれ量は、例えば画像形成手段の画像形成タイミングを変えることで補正される。
色ずれ検出パターンとその検知結果例を図11に示す。図11の例では、イエロー画像、マゼンタ画像、シアン画像、複合画像(ブラックとマゼンタとの複合)の色ずれ検出パターン1-(3)と、光学センサによるセンサ出力1-(2)が示されている。色ずれ検出パターンが形成される中間転写ベルトは一般的には無彩色、例えばブラックである。そのため、発光部からの光の反射率は、中間転写ベルトよりも色ずれ検出パターン1-(3)が形成された領域の方が大きくなる。但し、ブラック画像1-(5)については、中間転写ベルトからの反射率と同じになる。このセンサ出力1-(2)のセンサ出力を閾値1-(4)で2値化することにより、パルス波形1-(1)が得られる。このパルス波形1-(1)の出力タイミングに基づいて位置ずれ量が算出される。
図12は、複合画像の構造説明図である。複合画像2-(1)は、1つのマゼンタ画像2-(3)を一対のブラック画像2-(2)で挟むように形成される。複合画像2-(1)を側面から見たのが2-(4)である。つまり、マゼンタ画像2-(3)の上にブラック画像2-(2)の一部が重なっている。これらのブラック画像のマゼンタ画像に対する位置がずれた場合、図11に示した出力タイミングが変わる。これにより、複合画像の場合の位置ずれ量を算出することができる。
位置ずれ量の検知結果に応じてリミッタを設けることも行われている。例えば、ユーザによるドラムカートリッジ交換時や、サービスマンによるレーザスキャナ交換時に、不適切な取付けが行われると位置ずれ量が異常に大きくなることがある。この状態で検知された位置ずれ量に基づいて位置ずれ量の補正を行うと補正量が異常に大きくなる。反面、その補正が無意味になることがある。この場合は、制御系の機構や部品の動作にストレスがかかり、装置故障の原因となる。このような問題を解決するため、特許文献2に開示された技術では、色ずれの補正量が規定値より大きい場合に補正を行わないようにリミッタを設けている。
ドラムカートリッジやレーザスキャナの不適切な取付などにより、隣り合う画像同士が過度に接近する場合がある。このような場合、各画像の位置を正しく検知することができなくなる。つまり、位置ずれ量は算出できても、それが正確である保障がない。そのため、特許文献1,2に開示された技術を用いて補正やリミットを行うと、画像を正しく補正できない場合がある。また、従来のこの種の画像形成装置では、正しく補正ができていないことがユーザに明示されないため、ユーザが気づかずに位置ずれが生じたままの画像を形成してしまうおそれがあった。
本発明の目的は、測定用画像の相対的な位置を高精度に検出することにある。
本発明の画像形成装置は、複数色の画像が並ぶパターン像を画像形成媒体に形成する像形成手段と、前記パターン像が所定幅の検知領域を通過するように前記画像形成媒体を搬送する搬送手段と、前記パターン像が前記検知領域を通過する際に、隣り合う画像の間隔を光学的に検知する検知手段と、検知された画像同士が予め定めた規定値を超えて接近し又は重なっているときに、当該画像間の間隔が補正される前に報知情報を出力する報知手段とを備えるものである。
本発明によれば、測定用画像の相対的な位置を高精度に検出できる。
以下、本発明の実施の形態例を説明する。本実施形態では、画像の位置ずれ検知機能を有する画像形成装置の例を説明する。この画像形成装置は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等に搭載されるもので、複数色の画像が並ぶパターン像を用い、このパターン像の隣り合う画像同士の間隔を光学的に検知する。パターン像は、有彩色画像同士、および、有彩色画像と無彩色画像とが隣り合う複合画像を含むものであれば、どのような画像であっても良い。本実施形態では、便宜上、上述した色ずれ検出パターンを用いる。つまり、無彩色画像については、その中間に有彩色画像が挟まれた複合画像であるものとする。なお、本実施形態に記載される構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
まず、本実施形態が適用される画像形成装置の概要を説明する。図1は、この画像形成装置1の概略断面図である。画像形成装置1は、それぞれ異なる色の画像を形成する4つの画像形成部IMG−Y、IMG−M、IMG−C、IMG−Kを有する。画像形成部IMGは、感光ドラム2a〜2d、帯電器3a〜3d、クリーナ4a〜4d、レーザ走査ユニット5a〜5d、一次転写部6a〜6d、及び、現像器7a〜7dを有する。感光ドラム2a〜2dは、その表面に感光体を有する。感光ドラム2a〜2dは不図示のモータによって矢印方向に回転駆動される。帯電器3a〜3dが感光ドラム2a〜2dの表面を一様に帯電し、レーザ走査ユニット5a〜5dが、画像形成装置1に転送された画像データに基づく光によって感光ドラム2a〜2dを露光する。これにより、感光ドラム2a〜2d上に画像データに基づいた静電潜像が形成される。
現像器7a〜7dは、感光ドラム2a〜2d上の静電潜像をトナー(現像剤)を用いて現像する。感光ドラム2a〜2d上の静電潜像は顕像化する。感光ドラム2a〜2dには、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック用の画像が担持される。一次転写部6a〜6dは感光ドラム2a〜2d上の画像を画像形成媒体の一例となる中間転写ベルト8に重なるように転写する。これによって、中間転写ベルト8はフルカラーの画像(重畳画像)が担持される。なお、クリーナ4a〜4dは、一次転写部6a〜6dにより感光ドラム2a〜2dから中間転写ベルト8に転写されずに、感光ドラム2a〜2dに残留したトナーを清掃する。
中間転写ベルト8は、ローラ10、11、21に架け回されている。中間転写ベルト8はローラ10が回転することによって矢印方向に搬送される。中間転写ベルト8を介してローラ21の反対側には二次転写部22が設けられている。二次転写部22は、ニップ部STRにおいて、中間転写ベルト8上の画像を、給紙カセット17や手差しトレイ13から給紙したシートSに転写する。クリーナ12は、二次転写部22により中間転写ベルト8からシートSに転写されずに、中間転写ベルト8に残留したトナーを清掃する。なお、感光ドラム2a〜2dや中間転写ベルト8は、画像を担持する像担持体に相当する。
給紙カセット17に収容されたシートSは、ピックアップローラ18により給紙され、搬送ローラ19、及び20によってレジストレーションローラ16に向けて搬送される。また、手差しトレイ13に積載されたシートSは、ピックアップローラ14により給紙され、搬送ローラ15によってレジストレーションローラ16に向けて搬送される。レジストレーションローラ16は、中間転写ベルト8上の画像がニップ部STRに到達するタイミングに合わせるように、シートSをニップ部STRへ向けて搬送する。なお、ピックアップローラ14、及び18、搬送ローラ15、19、及び20、レジストレーションローラ16の各々は不図示のステッピングモータにより回転駆動される。
画像が転写されたシートSは定着装置23に搬送される。定着器23は、熱と圧力によってシートS上の画像をシートに定着させる。排紙ローラ24は定着器23により画像が定着されたシートSを排紙トレイ25に排出する。
画像形成装置1は、原稿の画像や外部のPCから転送された画像データに基づく画像を形成する他に、各画像形成部IMG−Y〜IMG−Kによりに形成される色成分毎の画像の相対的な位置を補正するため、色ずれ検出パターンを形成する。以下、色ずれ検出パターンを形成する場合について説明する。感光ドラム2a〜2dに、レーザ走査ユニット5a〜5dから色ずれ検出パターンに対応する強度のレーザが照射されると、色ずれ検出パターンに対応した静電潜像が形成される。感光ドラム2a〜2dの色ずれ検出パターンに対応した静電潜像は、現像器7a〜7dによって現像されて色ずれ検出パターンが形成される。この色ずれ検出パターンは、一次転写部6a〜6dで中間転写ベルト8に転写される。中間転写ベルト8上の色ずれ検出パターンは、中間転写ベルト8が矢印方向へ搬送されることによって後述する検知領域へ搬送される。
感光ドラム2dよりも中間転写ベルト8の搬送方向の下流側には、色ずれ検知センサ40が設けられている。色ずれ検知センサ40は、後述する発光制御部714(図5)により制御される光学センサであり、図2に示すように、発光部51と受光部52とを有する。発光部51は中間転写ベルト8に向けて光を照射する。検知領域54は、発光部51から照射され、レンズ53を介して受光部52により反射光が受光される領域である。レンズ53は反射光を集光する。受光部52は、受光光量が多いほど大きなレベルの検知信号を出力する。この検知信号は色ずれ検出パターンの検知タイミングを算出するためにコンパレータ52(図5)によって、ハイレベルの信号とローレベルの信号に2値化される。
図3(a)〜(e)は、色ずれ検出パターンが所定幅の検知領域54を一定速度で通過する様子を時系列に示した模式図である。また、図4は、色ずれ検知センサ40の出力信号(以下、「センサ出力」という。)と2値化後の信号波形(以下、「2値化波形」という。)である。ここでは、マゼンタ画像1301を光学的に検知した場合の例を示す。測定用画像の1つであるマゼンタ画像1301と検知領域54との位置関係が図3の(a)〜(e)であるときのセンサ出力が図4に示された(a)点〜(e)点に対応する。図4において、マゼンタ画像1301以外の中間転写ベルト8(無彩色)からの反射光を受光した際の出力レベルがレベルBとなる。マゼンタ画像1301からの反射光を受光した際の出力レベルがレベルAとなる。マゼンタ画像1301の反射率は、中間転写ベルト8の反射率よりも高いため、レベルAの出力レベルはレベルBよりも大きくなる。このレベルAとレベルBとの間に閾値を設けることで、マゼンタ画像1301の検知信号が2値化される。
図4において、センサ出力が閾値以下に低下するとローレベルの信号が出力される。ハイレベルからローレベルに変化したタイミングが2値化波形の立ち下がりエッジ712bに相当する。他方、センサ出力が閾値よりも上昇するとハイレベルの信号が出力される。ローレベルからハイレベルに変化したタイミングが2値化波形の立ち上がりエッジ712aに相当する。このとき、センサ出力の立ち上がり時間とセンサ出力の立ち下がり時間とは等時間となる。立ち上がり時間は(b)点から(c)点までの時間である。立ち下がり時間は、(c)点から(d)点までの時間である。また、センサ出力の立ち上がりの直前(b)点とセンサ出力の立ち下がりの直後(d)点は、共に中間転写ベルト8からの反射光を受光した際の出力レベルとなる。そのため、(b)点と(c)点の出力は等レベルとなる。よって、センサ出力の波形は、(c)点を軸に線対称となる。また、閾値で2値化した波形の立ち下がりエッジ712bから立ち上がりエッジ712aまでの期間の中央値712cがマゼンタ画像1301の中心と一致する。つまり、この中央値712cをマゼンタ画像1301の形成位置とみなすことができる。同様に、センサ出力の立ち上がりの直前(b)点とセンサ出力の立ち下がりの直後(d)点の出力レベルが等しければ、その中央値712cをマゼンタ画像1301の形成位置とみなすことができる。なお、本例では、色ずれ検出パターンとしてマゼンタ画像の例を説明したが、イエロー画像、シアン画像、ブラックとマゼンタとの複合画像の場合も同様となる。
次に、図5の機能構成図を参照して、画像形成装置1における位置ずれ検知機能について説明する。この機能は、画像形成装置1に実装されたCPU(Central Processing Unit)70がROM(Read Only Memory)73などに記録されたコンピュータプログラムを実行することにより実現される。コンピュータプログラムは、CPU70を、閾値調整部711、パターン読取部712、位置ずれ管理部713、発光制御部714、A/Dコンバータ715、パターン形成部717、パターン間隔算出部718、リミット判断部719として機能させる。上述した通り、色ずれ検知センサ40は、色ずれ検出パターンの検知信号を出力する。この検知信号は、アナログ信号として直接CPU70に伝達されるほか、コンパレータ72に入力され、予め設定された閾値で2値化される。アナログ信号は、色ずれ検知センサ40の光量調整を行うための信号である。CPU70には、画像処理制御部74、レーザ走査ユニット制御部75、表示部80が接続される。
閾値調整部711は、コンパレータ72の閾値の調整(設定)を行う。パターン読取部712は、コンパレータ72から受領した2値化波形を読み取り、その立ち上がりエッジ712aと立ち下がりエッジ712bとから検知信号の中央値712cを算出する。これにより、色ずれ検出パターンの検知タイミングを算出する。位置ずれ管理部713は、パターン読取部712が算出した検知タイミングから検知領域54におけるパターン像のいずれかの基準画像に対する他の画像の位置ずれ量を検出する。位置ずれは色毎に生じる。すなわち、各色の画像は、通常、すべて同量、同方向にずれる。他の色の画像についても同様である。位置ずれ管理部713は、また、検出した位置ずれ量を低減するための位置ずれ補正量を各色の画像毎に算出し、これをCPU70のワークエリアなどに保存する。パターン間隔算出部718は、パターン読取部712で読み取った2値化波形に基づき、色ずれ検出パターンにおいて隣り合う画像間の間隔を算出する。つまり、上記各部711〜714,718と色ずれ検知センサ40とにより検知手段を構成する。
リミット判断部719は、検知された画像同士が予め定めた規定値を超えて接近し又は重なっているときに、当該画像間の間隔が補正される前に報知情報を出力する報知手段として機能する。例えば、上記間隔が規定値であるリミット値未満まで接近したかどうかを判断する。報知情報は、表示部80または図示しないエラーランプを通じてユーザに報知される。発光制御部714は、色ずれ検知センサ40の発光部51を駆動制御する。A/D(アナログ/デジタル)コンバータ715は、色ずれ検知センサ40から出力されるアナログ信号をサンプリングし、デジタル信号に変換する。発光制御部714は、このデジタル信号により色ずれ検知センサ40の発光量を調整する。
パターン形成部717は、色ずれ検出パターンを形成するためのデータを保持しており、このデータをレーザ走査ユニット制御部75へ伝達する。このデータには、色ずれ検出パターンを構成する各画像の画像データ、位置データなどである。位置データは、上述した位置ずれ補正量に基づいて適宜補正される。レーザ走査ユニット制御部75は、画像処理制御部74またはCPU70から送られてきたデータをもとにレーザ走査ユニット5a〜5dの動作を制御する。これにより、上述のように色ずれ検出パターン(補正後のものを含む)が中間転写ベルト8に形成される。画像処理制御部74およびレーザ走査ユニット制御部75は、CPU70との協働により、検知された画像同士が規定値を超えて接近していないときに生じた位置ずれ量を低減させる補正手段としても機能する。つまり、CPU70が行う補正処理により、位置ずれが検知された画像の形成位置を補正するのが画像処理制御部74およびレーザ走査ユニット制御部75である。
ROM73には、上記のコンピュータプログラムのほか、コンパレータ72等に設定する閾値、リミット判断部719に参照されるパターン間隔のリミット値などが格納される。また、起動時などに、CPU70が参照し、画像処理制御部74などに設定する設定値などが格納される。
次に、画像形成装置1の動作を詳しく説明する。図6は、本実施形態で用いる色ずれ検出パターンの概略図である。紙面の右から左に向かう方向が副走査方向(第1方向)、つまり、中間転写ベルト8が搬送される搬送方向である。また、紙面上方が、副走査方向と直交する主走査方向(第2方向)である。つまり、第2方向は、中間転写ベルト8の搬送方向に直交する方向である。
中間転写ベルト8には、図6に示す色ずれ検出パターンが形成される。この色ずれ検出パターンは、マゼンタ画像1301a〜1301j、イエロー画像1302a,1302b、シアン画像1303a,1303b、及び、ブラック画像1304a〜1304dが形成される。ブラック画像1304a〜1304dについては複合画像となる。各画像は、副走査方向に同一の配列で2グループ形成される。一方のグループの画像は、他方のグループの画像に対して、主走査方向に対して同一角度で線対象に傾けた状態で並べて形成される。
中間転写ベルト8には、図6に示す色ずれ検出パターンが形成される。この色ずれ検出パターンは、マゼンタ画像1301a〜1301j、イエロー画像1302a,1302b、シアン画像1303a,1303b、及び、ブラック画像1304a〜1304dが形成される。ブラック画像1304a〜1304dについては複合画像となる。各画像は、副走査方向に同一の配列で2グループ形成される。一方のグループの画像は、他方のグループの画像に対して、主走査方向に対して同一角度で線対象に傾けた状態で並べて形成される。
例えば、第1グループのマゼンタ画像1301aは主走査方向に対して45度の傾きで形成される。第1グループの他の画像1302a,1302a,1301b,1303a,1301c,1304a,1301d,1304b,1301eについても同様である。これに対し、第2グループにおいて第1グループに対応するマゼンタ画像1301fは主走査方向に対して−45度の傾きで形成される。第2グループの他の画像1302b,1301g,1301b,1303b,1301h,1304c,1301i,1304d,1301jについても同様である。これにより、位置ずれが生じたときに、それが副走査方向起因なのか主走査方向起因なのかの判別が可能となる。これについては後述する。
なお、第1グループの複合画像は、マゼンタ画像1301dの両エッジに、それぞれブラック画像1304a,1304bのエッジの一部が重なるように形成される。第2グループの複合画像は、マゼンタ画像1301iの両エッジに、それぞれブラック画像1304c,1304dのエッジの一部が重なるように形成される。
なお、第1グループの複合画像は、マゼンタ画像1301dの両エッジに、それぞれブラック画像1304a,1304bのエッジの一部が重なるように形成される。第2グループの複合画像は、マゼンタ画像1301iの両エッジに、それぞれブラック画像1304c,1304dのエッジの一部が重なるように形成される。
ここで、中間転写ベルト8の表面に形成されるマゼンタ画像の形成位置に対するイエロー画像の形成位置のずれ量の算出手順について、図7を参照して説明する。他色画像の形成位置のずれ量についても同様の手順となる。そのため、重複説明を省略する。ブラック画像の形成位置のずれ量については、そのブラック画像に挟まれたマゼンタ画像により算出することになる。
図7(a)〜(c)の上段は、中間転写ベルト8に形成されたイエロー画像1302a,1302bと、それぞれ隣り合う位置に形成されたマゼンタ画像1301a,1301b,1301c,1301dとの位置関係を示す。図7(a)〜(c)の下段は、色ずれ検知センサ40からのセンサ出力及び2値化波形を示す。なお、図7(a)〜(c)における帯7-(1)は、検知領域54における色ずれ検出パターンの通過軌跡である。
図7(a)は、イエロー画像の形成位置が、マゼンタ画像の形成位置に対して目標とする位置関係となっている場合の例である。つまり、位置ずれが生じていない状態の例である。このとき、各間隔13・a1,13・b1,13・a2,13・b2は等しくなる。図7(b)は、イエロー画像の形成位置が中間転写ベルト8の搬送方向で下流側にずれた状態を示す。この場合、第1グループの色ずれ検出パターンにおける各画像の間隔13・a1,13・a2は、間隔13・b1,13・b2よりも短くなる。なお、図示を省略したが、イエロー画像の形成位置が中間転写ベルト8の搬送方向で上流側にずれた場合、間隔13・a1, 13・a2は、間隔13・b1, 13・b2よりも長くなる。このとき、間隔13・a1の変化量と間隔13・a2の変化量とは同量となる。
図7(c)は、主走査方向にイエロー画像1302aの位置ずれが生じた場合の例である。この場合は、第1グループでは間隔13・a1,13・b2が小さくなり、第2グループでは間隔13・a2,13・b1が大きくなる。このように、主走査方向に位置ずれが生じた場合、第1グループにおける画像(エッジ)間の間隔13・a1,13・b2と第2グループにおける画像(エッジ)間の間隔13・a2,13・b1とがそれぞれセットで同量だけ変動する。以上のことから、下記の式で位置ずれ量(色ずれ量)を求めることができる。
副走査方向の位置ずれ量
={[(13・b2)−(13・a2)]/2)+[(13・b1)−(13・a1)]/2)}
×搬送速度・・・・(1)
主走査方向の位置ずれ量
={[(13・b2)−(13・a2)]/2)+[(13・a1)−(13・b1)]/2)}
×搬送速度・・・・(2)
={[(13・b2)−(13・a2)]/2)+[(13・b1)−(13・a1)]/2)}
×搬送速度・・・・(1)
主走査方向の位置ずれ量
={[(13・b2)−(13・a2)]/2)+[(13・a1)−(13・b1)]/2)}
×搬送速度・・・・(2)
(1)式において、[(13・b2)−(13・a2)]/2は、第1グループのマゼンタ画像1301a,1301bからのイエロー画像1302aの位置ずれ量である。また、[(13・b1)−(13・a1)]/2は、第2グループにおけるマゼンタ画像1301f,1301gからのイエロー画像1302bの位置ずれ量である。2分の1とするのは、第2グループにおける画像間の間隔(13・b2),(13・a2)だけでなく、第1グループにおける画像間の間隔(13・b1)と(13・a1)の差分から変動量を求めているためである。すなわち、算出された変動量が実際の変動量の2倍になるためである。第2グループにおける間隔[(13・b2)−(13・a2)]/2と第1グループにおける間隔[(13・b1)−(13・a1)]/2とを加算するのは、間隔の変動が副走査の色ずれ起因か主走査の色ずれ起因かを切り分けるためである。
先に説明したように、副走査方向の位置ずれは、間隔13・a1,13・a2と間隔13・b1,13・b2とがセットとなる。また、主走査方向の色ずれは、間隔13・a1,13・b2と間隔13・a2, 13・b1とセットとなる。これらは、同量で変化する。副走査方向の位置ずれを求める式(1)に、13・a1=13・b2、13・a2=13・b1を代入すると、副走査色ずれ=0が導かれる。逆に、主走査方向の位置ずれを求める式(2)に13・a1=13・a2、13・b1=13・b2を代入すると、主走査色ずれ=0が導かれる。このようにして、間隔の変動が副走査の色ずれ起因か主走査の色ずれ起因かを切り分けることができる。上記各式で求めた値は単位が時間なので、搬送速度を乗算することで、副走査方向の位置ずれ量を算出することができる。
(2)式についても(1)式とほぼ同様となる。[(13・b2)−(13・a2)]/2と[(13・a1)−(13・b1)]/2とからイエロー画像1302a,1302bの主走査方向への位置ずれ量(間隔の変動)を求めている。この2つの式を用いることで、ずれ量算出部713により、主走査方向、副走査方向の位置ずれ量を算出することができる。
次に、リミット判断部719の動作について説明する。まず、色ずれ検出パターン、センサ出力波形、検知領域54の関係を用いて位置ずれ検知のリミッタ値について説明する。
図8は、マゼンタ画像の形成位置に対するイエロー画像の形成位置の関係を示す図である。図8(a)〜(c)のうち、最上段は色ずれ検出パターンの正面図、その下段が中間転写ベルト8上をみた断面図、色ずれ検知センサのセンサ出力である。最下段は、2値化波形である。色ずれ検出パターンは、マゼンタ画像1301a,1301bと、イエロー画像1302aとが示されている。なお、第2グループの色ずれ検出パターンについては省略してある。センサ出力は、色ずれ検出パターンを検知した色ずれ検知センサ40の出力レベルである。2値化波形は、このセンサ出力を閾値で2値化した波形である。先に説明したように、各画像の形成位置は、2値化波形の立ち下がり712bと立ち上がり712aの中央値712cから特定することができる。なお、ここでは、便宜上、マゼンタ画像の形成位置に対するイエロー画像の形成位置の関係について示すが、マゼンタ画像の形成位置に対するシアン画像の形成位置の関係についても同様となる。
図8は、マゼンタ画像の形成位置に対するイエロー画像の形成位置の関係を示す図である。図8(a)〜(c)のうち、最上段は色ずれ検出パターンの正面図、その下段が中間転写ベルト8上をみた断面図、色ずれ検知センサのセンサ出力である。最下段は、2値化波形である。色ずれ検出パターンは、マゼンタ画像1301a,1301bと、イエロー画像1302aとが示されている。なお、第2グループの色ずれ検出パターンについては省略してある。センサ出力は、色ずれ検出パターンを検知した色ずれ検知センサ40の出力レベルである。2値化波形は、このセンサ出力を閾値で2値化した波形である。先に説明したように、各画像の形成位置は、2値化波形の立ち下がり712bと立ち上がり712aの中央値712cから特定することができる。なお、ここでは、便宜上、マゼンタ画像の形成位置に対するイエロー画像の形成位置の関係について示すが、マゼンタ画像の形成位置に対するシアン画像の形成位置の関係についても同様となる。
図8(a)は、位置ずれが発生していない状態を示す。このとき、2値化波形における間隔13・a1,13・b1は等しくなる。マゼンタ画像1301aとイエロー画像1302aのエッジ同士の間隔を「γ」とする。これに対し、副走査方向に位置ずれが発生し、図8(b)のように、マゼンタ画像1301aとイエロー画像1302aとが接近したとする。このときの画像(エッジ)同士の間隔を「α」とする。この例では、イエロー画像1302aの位置がリミット値までずれた状態を示している。
ここでのリミットの考え方は、以下の通りである。色ずれ検出パターンにおける画像の形成位置は、2値化波形の立ち下がり712bと立ち上がり712aの中央値712cであった。この中央値712cを正確に算出するには、センサ出力の立ち上がり波形とセンサ出力の立ち下がり波形が図6の(c)点を軸に線対称のようになる必要がある。このようになるためには、前述のように図6の(b)点と(d)点の出力レベルが等しくなる必要がある。つまり、センサ出力が、画像の検知前後に中間転写ベルト8の検知レベルまで出力レベルが低下することが必要である。具体的には、色ずれ検出パターンにおいて隣り合う画像間の間隔「α」が検知領域54の幅(副走査方向の長さ)以上である必要がある。よって、図8(b)に示すように、画像の形成位置がリミッタ値までずれている状態における位置ずれ量は、位置ずれが発生していない状態での画像間の間隔「γ」から検知領域54の幅を減算した値となる。この条件を満たさない場合を示したのが図8(c)である。
このように、色ずれ検出パターンにおける隣り合う画像の間隔「α」が検知領域54の幅未満となった場合、色ずれ検知センサ40は、その間隔を正しく検出できない。このときの図8(c)におけるA範囲の詳細を図8(d)に示す。図8(c),(d)に示すように、検知領域54をマゼンタ画像1301aが通過したとき、本来ならばマゼンタ画像1301aのセンサ出力の立ち下がりはラインaのようになり、立ち下がり直後のレベルは1301a・(d)となるはずである。しかし、隣り合う画像の間隔「α」が検知領域54の幅未満であるため、立ち下がり途中からイエロー画像1302aからの反射光が入り込む。そのため、マゼンタ画像1301aのセンサ出力の立ち下がりは、ラインbのように歪んだものとなる。そうすると、中間転写ベルト8からの反射光のみによる出力レベル1301a・(d)点まで下がらず、マゼンタ画像1301aとイエロー画像1302aからの反射光を含んだ1301a・(d)'点となる。
同様に、イエロー画像1302aの立ち上がりは、本来の形成位置であればラインcのようになり、立ち上がり直前の出力レベルは1302a・(b)となるはずである。しかし、隣り合う画像の間隔「α」が検知領域54の幅未満であるために、立ち上がり直前の時点でマゼンタ画像1301aからの反射光が入り込む。そのため、中間転写ベルト8からの反射光のみによる出力レベル1302a・(b)にならず、マゼンタ画像1301aとイエロー画像1302aからの反射光を含んだ1302a・(b)'点となる。また、立ち上がりは、ラインdのように歪んだものとなる。このようになると、2値化波形から検出した画像の形成位置が本来の正確な形成位置とは異なってしまう。
そこで、本実施形態では、図8(c)、(d)のような状態とならないリミット値を、色ずれ検出パターンの画像間の間隔が色ずれセンサ40の検知領域54の幅未満となったときとする。言い換えると、第1有彩色画像(マゼンタ画像)の形成位置に対して隣り合う第2有彩色画像(イエロー画像)の形成位置の位置ずれが、該位置ずれの無い状態での第1有彩色画像と第2有彩色画像との間隔から検知領域54の幅を減算した値以上となったときとする。
一方、有彩色画像と無彩色画像との複合画像の位置ずれ量のリミット値は、第1有彩色画像と第2有彩色画像との間の規定値と異なる値となる。このことを図9を参照して説明する。図9(a)〜(d)のうち、最上段は色ずれ検出パターンの正面図、その下段が中間転写ベルト8上をみた断面図、色ずれ検知センサのセンサ出力および2値化波形が示されている。色ずれ検出パターンとして、複合画像1304a,1301d,1304bの前後にマゼンタ画像1301c,1301eが形成されている。第2グループの色ずれ検出パターンについては省略してある。複合画像では、ブラック画像1304a,1304bの反射率が中間転写ベルト8の反射率と同じとなる。そのため、複合画像のセンサ出力は、マゼンタ画像1301dについての検知結果となる。この場合も、各画像についてのセンサ出力の立ち上がりと立ち下がりを2値化することにより2値化波形を得、この2値化波形の立ち下がり712bと立ち上がり712aの中央値712cを各画像の形成位置としている。
図9(a)は、位置ずれが発生していない状態を示す。このとき、間隔13・a1,13・b1は等しくなる。マゼンタ画像1301cと複合画像のうちブラック画像1304aとの間隔を「β」とする。これに対し、位置ずれが発生してマゼンタ画像1301cとブラック画像1304aとの間隔「α」が検知領域54の幅と等しくなった状態を図9(b)に示す。この状態では、センサ出力は、立ち上がり直前と立ち下がり直後とで等レベルとなる。そのため、マゼンタ画像1301cの形成位置と、複合画像1304a,1301d,1304eの形成位置は正しく検知できていることがわかる。複合画像の位置ずれが大きくなり、隣り合うマゼンタ画像1301cとブラック画像1304aとが接触している状態を図9(c)に示す。この状態では、間隔13・a1と間隔13・b1とは異なるものとなるが、センサ出力の出力レベルは、図9(b)の状態と同様に、立ち上がり直前と立ち下がり直後とで等しい。そのため、マゼンタ画像1301cの形成位置と、複合画像1304a,1301d,1304eの形成位置は、正しく検知できていることがわかる。位置ずれが無い状態でのマゼンタ画像1301cとブラック画像1304aとの間隔は「β」なので、図9(c)の状態のときのマゼンタ画像の形成位置に対する複合画像の形成位置の位置ずれ量は「β」である。
さらに複合画像の位置ずれが大きくなり、マゼンタ画像1301cに対してブラック画像1304aが重なった状態を図9(d)に示す。このときのA範囲の詳細を図9(e)に示す。図9(d),(e)に示すように、検知領域54をマゼンタ画像1301cが通過したとき、本来ならば、マゼンタ画像1301cのセンサ出力の立ち上がり、立ち下がりは、それぞれラインa、ラインcのようになる。しかし、マゼンタ画像1301cにブラック画像1304aが重なると、マゼンタ画像1301cのセンサ出力の立ち上がりはラインb、立ち下がりはラインdのように変わる。そのため、2値化波形から算出されるマゼンタ画像1301cの形成位置が本来の正確な形成位置とは異なるものとなってしまう。
以上のように、隣り合う画像が有彩色画像同士となる場合のリミット値と、一方が無彩色画像になる場合のリミット値とは異なるものとなる。前者については、図8(a)〜(d)を用いて説明したように、画像間の間隔が検知領域54の幅未満となったときである。これに対し、後者は、図9(a)〜(e)で示したように隣り合う画像の間隔がゼロ未満、つまり重なった状態のときとなる。つまり、有彩色画像の形成位置に対する無彩色画像の形成位置が、位置ずれの無い状態での画像間の間隔以上となったときとなる。このように、有彩色画像同士と無彩色画像を含む場合とでリミット値を変えることで、色ずれ検出パターンに含まれる画像の色に応じて、正しく位置ずれ(色ずれ)の検出を行うことができる。このように正しく位置ずれの検出が行われた後に、位置ずれ量の補正を行うことにより、適切な画像を得ることができる。
次に、図10を参照して、位置ずれ量の補正処理について説明する。この補正処理は、画像形成装置1の起動時や規定枚数以上のシートを出力した後などに、CPU70が行う。
CPU70は、中間転写ベルト8の回転を開始し(S101)、色ずれ検知センサ40を発光させる(S102)。そして、中間転写ベルト8に色ずれ検出パターンを形成し(S103)、検知領域54を通過させる。また、色ずれ検知センサ40から検知信号を受け取る(S104)。この検知信号に基づき、CPU70は、検知された隣り合う画像の一方がブラック画像かどうかを判定する(S105)。ブラック画像であった場合(S105:Yes)、CPU70は、当該ブラック画像と隣り合う有彩色画像との間隔が、位置ずれ無し時の画像の間隔未満かどうかを判定する(S106)。間隔未満であった場合(S106:Yes)、CPU70は、ブラック画像の隣の有彩色画像の形成位置が正確に検知できていると判定し、検知結果から位置ずれ補正量を算出する(S107)。
CPU70は、中間転写ベルト8の回転を開始し(S101)、色ずれ検知センサ40を発光させる(S102)。そして、中間転写ベルト8に色ずれ検出パターンを形成し(S103)、検知領域54を通過させる。また、色ずれ検知センサ40から検知信号を受け取る(S104)。この検知信号に基づき、CPU70は、検知された隣り合う画像の一方がブラック画像かどうかを判定する(S105)。ブラック画像であった場合(S105:Yes)、CPU70は、当該ブラック画像と隣り合う有彩色画像との間隔が、位置ずれ無し時の画像の間隔未満かどうかを判定する(S106)。間隔未満であった場合(S106:Yes)、CPU70は、ブラック画像の隣の有彩色画像の形成位置が正確に検知できていると判定し、検知結果から位置ずれ補正量を算出する(S107)。
S105において、検知した画像が有彩色画像同士であった場合(S105:No)、CPU70は、隣り合う有彩色画像間の間隔が、位置ずれ無し時の画像の間隔から検知領域の幅を減算した値未満かどうかを判定する(S110)。減算した値未満であった場合(S110:Yes)、CPU70は、各有彩色画像の形成位置を正確に検知できていると判定し、検知結果から位置ずれ補正量を算出する(S107)。
全ての画像について補正量の算出が終了したかどうかを判定し(S108)、終了していないときは、S104の処理に戻る(S108:No)。全ての画像についての補正量の算出が終了した場合(S108:Yes)、画像処理制御部74およびレーザ走査ユニット制御部75へ補正量を設定する(S109)。
S106において、間隔が閾値以上であった場合(S106:No)、あるいは、S110において、減算した値以上であった場合(S110:No)、CPU70は、画像の形成位置が正しく検知されていない旨を表す報知情報を出力する(S111)。この報知情報は画像形成装置1の表示部80などに表示させる。その後、色ずれ検知センサ40を消灯させ(S112)、中間転写ベルト8の回転を停止して(S112)、補正処理を終える。
なお、図10の手順では、報知情報を出力するときは、画像の色に関わらず、補正量の設定が行われない場合の例について説明したが、S106またはS110のいずれか一方のみが否定的な判定の場合にだけ、報知情報を出力するようにしても良い。この場合、他方の判定結果に基づいて補正量の設定が行われる。
なお、図8および図9では、有彩色画像または複合画像が副走査方向にずれた場合に、2値化波形に歪みが生じ、画像の形成位置を正しく検出できない場合の例を示したが、いずれかの画像が主走査方向にずれた場合についても同様となる。
また、本発明は、複数色の画像を並べたパターン像を形成する際の画像の位置ずれ量を検出し、検出した位置ずれ量を補正する方法として実施することもできる。この方法は、上述した画像形成装置1が実行する。すなわち、隣り合う画像の色に応じて異なる規定値をROM73に設定しておき、パターン像における画像間の間隔を光学的に検知する。そして、隣り合う画像に規定値未満になるほど接近した画像が存在する場合に、位置ずれ量を補正する前に報知情報を出力する。
また、本実施形態では、位置ずれ検知機能を実現するためのコンピュータプログラムがROM73などに予め格納されていることを前提として説明したが、この例に限定されない。例えばCD−ROMやDVDのような可搬性の記録媒体に記録して流通させることが可能である。また、プログラムプログラムをプログラムサーバに記録しておき、適宜、ダウンロードして使用する形態も可能である。このようなコンピュータプログラムを汎用のコンピュータにインストールすることにより、本発明の画像形成装置を実現することができる。
Claims (10)
- 複数色の画像が並ぶパターン像を画像形成媒体に形成する像形成手段と、
前記パターン像が所定幅の検知領域を通過するように前記画像形成媒体を搬送する搬送手段と、
前記パターン像が前記検知領域を通過する際に、隣り合う画像の間隔を光学的に検知する検知手段と、
検知された画像同士が予め定めた規定値を超えて接近し又は重なっているときに、当該画像間の間隔が補正される前に報知情報を出力する報知手段とを備える、
画像形成装置。 - 前記搬送手段は、前記パターン像が前記検知領域を第1方向に一定速度で通過するように前記画像形成媒体を搬送する、
請求項1記載の画像形成装置。 - 前記パターン像は、前記第1方向に同一の配列で2グループ形成されており、一方のグループは、他方のグループに対して、前記第1方向に直交する第2方向に対して同一角度で線対象に傾けた状態で並べて形成されている、
請求項2記載の画像形成装置。 - 前記パターン像は、第1有彩色画像と第2有彩色画像、または、第1有彩色画像と無彩色画像が隣り合う複合画像を含み、第1有彩色画像と前記第2有彩色画像との間の前記規定値と、有彩色画像と無彩色画像との間の前記規定値とが異なる値となる、
請求項3記載の画像形成装置。 - 前記第1有彩色画像と前記第2有彩色画像との間の前記規定値は、位置ずれが生じていない状態で隣り合う画像間の間隔から、前記検知領域の幅を減算した値として定められる、
請求項4記載の画像形成装置。 - 前記有彩色画像と前記無彩色画像との間の前記規定値を、位置ずれが生じていない状態で隣り合う画像間の間隔未満として定められる、
請求項4記載の画像形成装置。 - 検知された画像同士が前記規定値を超えて接近していないときに生じた位置ずれ量を低減させる補正手段をさらに有する、
請求項1ないし6のいずれか1項記載の画像形成装置。 - 前記報知情報を表示する表示手段をさらに有する、
請求項1ないし7のいずれか1項記載の画像形成装置。 - 複数色の画像を並べたパターン像を形成する際の画像の位置ずれ量を検出し、検出した位置ずれ量を補正する方法において、
隣り合う画像の色に応じて異なる規定値を設定しておき、前記パターン像における画像間の間隔を光学的に検知するとともに、隣り合う画像に前記規定値未満になるほど接近した画像が存在する場合に、前記位置ずれ量を補正する前に報知情報を出力することを特徴とする、位置ずれ量の補正方法。 - コンピュータを請求項1ないし8のいずれか1項記載の画像形成装置として機能させるためのコンピュータプログラム。
Priority Applications (1)
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JP2014107372A JP2015222377A (ja) | 2014-05-23 | 2014-05-23 | 画像形成装置、位置ずれ量の補正方法、コンピュータプログラム |
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