JP2012006531A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】サイドウォール部に形成されたタイヤ識別用標章の視認性と、走行中の空気抵抗の低減とをより高い次元で両立する空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】空気入りタイヤは、1対のサイドウォールの少なくとも一方にタイヤ識別用標章が表示され、装飾領域と、無装飾領域と、標章表示領域とを備えている。無装飾領域は、少なくともタイヤ周方向において前記装飾領域に接する。前記無装飾領域における前記装飾領域と接する境界線が、前記無装飾領域におけるタイヤ径方向内側の端部及びタイヤ径方向外側の端部からそれぞれ、前記標章表示領域から遠ざかるようにタイヤ周方向に延びてお互いに交わっている。前記無装飾領域におけるタイヤ周方向の両端部は、前記境界線が交わる点を頂点とし、前記境界線の間で作られる角を頂角とする鋭角形状に形成されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、1対のサイドウォール部の少なくとも一方にタイヤ識別用標章が表示された空気入りタイヤに関する。
空気入りタイヤのサイドウォール部の表面には、メーカー名やタイヤ種別などを表す文字、記号又はこれらの組み合わせからなるタイヤ識別用標章が設けられている。従来の空気入りタイヤとして、タイヤ識別用標章と、タイヤ識別用標章のタイヤ周方向両側に設けられ、タイヤ回転方向を図案化した装飾体とを備え、装飾体が、タイヤ回転方向の一端が先細りで他端が巾を広げた形状に形成されたものが既に提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載のタイヤは、上記装飾体によって、タイヤ識別用標章の視認性が確保され、かつ、走行中の空気抵抗が抑制される、とされている。
特開2001−287512号公報
しかし、タイヤ識別用標章の視認性と空気抵抗の低減とは、絶えずより高い次元での両立が求められている。
本発明は、サイドウォール部に形成されたタイヤ識別用標章の視認性と、走行中の空気抵抗の低減とをより高い次元で両立する空気入りタイヤを提供する。
本発明の一態様は、
1対のサイドウォールの少なくとも一方にタイヤ識別用標章が表示された空気入りタイヤであって、
複数のリッジで装飾された装飾領域と、
少なくともタイヤ周方向において前記装飾領域に接する、リッジを有さない平滑面を有する無装飾領域と、
文字、記号又はこれらの組み合わせからなるタイヤ識別用標章のうち前記文字または前記記号のそれぞれが前記無装飾領域に囲まれ、前記平滑面に対して凹んだ底部を有する凹部領域である標章表示領域と、を備え、
前記無装飾領域における前記装飾領域と接する境界線が、前記無装飾領域におけるタイヤ径方向内側の端部及びタイヤ径方向外側の端部からそれぞれ、前記標章表示領域から遠ざかるようにタイヤ周方向に延びてお互いに交わり、
前記無装飾領域におけるタイヤ周方向の両端部は、前記境界線が交わる点を頂点とし、前記境界線の間で作られる角を頂角とする鋭角形状に形成されている、ことを特徴とする。
その際、前記無装飾領域の前記頂角は10〜45°の角度を有することが好ましい。
前記標章表示領域の凹部領域は、前記平滑面に対する前記底部の凹み深さが0.3〜1mmであることが好ましい。
前記標章表示領域の凹部領域は、前記底部から突出する複数のリッジをさらに有することが好ましい。
前記装飾領域は、前記無装飾領域に接する第1のリッジ部と、前記第1のリッジ部に囲まれた、前記第1のリッジ部とリッジ間隔の異なるリッジを有する第2のリッジ部とを有することが好ましい。
前記第2のリッジ部はタイヤ周方向に延びるよう形成され、タイヤ周方向の両端部は先細りに形成された先端を有し、前記先端は10〜45°の角度をなす鋭角形状に形成されていることが好ましい。
上記態様の空気入りタイヤは、サイドウォール部に形成されたタイヤ識別用標章の視認性と、走行時の空気抵抗の低減とをより高い次元で両立できる。
一実施形態の空気入りラジアルタイヤを示す側面図である。 図1に示す空気入りラジアルタイヤのサイドウォール部の一部を拡大して示す部分側面図である。 図2に示すA−A線におけるサイドウォール部の断面図である。 他の実施形態の空気入りラジアルタイヤを示す側面図である。
以下、本発明の空気入りタイヤを詳細に説明する。
図1は、本実施形態の空気入りラジアルタイヤ(以下、タイヤという)10を示す側面図である。タイヤ10は、乗用車用タイヤである。なお、タイヤ10の後述するサイドウォール部は、重荷重用タイヤ、航空機用タイヤ、建設車両用タイヤ、二輪車用タイヤ等に用いることができ、タイヤの種類は制限されない。
以下で説明する凹部領域の凹み深さは、乗用車用タイヤにおける数値例である。
タイヤ10は、車両前進時に図1において反時計回りに回転するよう、車両に装着される。
タイヤ10は、トレッド部12と、サイドウォール部14と、ビード部16とを有する。この他に図示されないが、タイヤ10は、カーカス層、インナライナ層、ベルト層等を有する。サイドウォール部14及びビード部16は、トレッド部12を挟むようにタイヤ幅方向の両側に配されて対を成している。なお、図1において、トレッド部12及びビード部16は、仮想線を用いてタイヤ径方向の輪郭のみ示す。
本発明におけるタイヤ幅方向とは、タイヤ回転軸に平行な方向をいい、タイヤ周方向とは、タイヤを回転体としてみたときの回転の周方向をいい、タイヤ径方向とは、タイヤを回転体としてみたときの径方向をいう。また、タイヤ周方向のうち、車両前進時にタイヤが回転する向きを特にタイヤ回転方向という。
トレッド部12、ビード部16、カーカス層、インナライナ層、ベルト層等は、公知のものが用いられてもよいし、新規なものが用いられてもよく、本発明において、特に限定されない。
サイドウォール部14の少なくとも一方の表面は、図1及び図2に示すような形態を有し、その表面には、標章表示領域2と、第1の無装飾領域3と、第2の無装飾領域4と、装飾領域5とが形成されている。これら領域2〜5は、1対のサイドウォール部14の一方または両方に設けられてよい。一方にのみ設ける場合は、タイヤ10を車両に装着した場合に車両外側に配されるサイドウォール部14に設けられるのが好ましい。
(標章表示領域)
標章表示領域2は、文字、記号又はこれらの組み合わせからなる、図2に示されるように、タイヤ識別用標章(以下、標章という)1が表示される領域である。標章表示領域2は、タイヤ周上に1つまたはタイヤ周上に離間して複数配されてよく、本実施形態では、タイヤ周上の反対側位置の2箇所に配置されている。
標章1は、メーカー名、ブランド名、タイヤサイズなどを示す文字、記号またはこれらの組み合わせからなる。記号には数字が含まれる。文字、記号はそれぞれ、図案化されたものも含む。標章1を構成する文字及び記号の数は、1つまたは複数であってよい。図1に示すタイヤ10において、上部の標章表示領域2の標章1は、左端に配された図案化されたyの文字と、この右側に隣接して配された「YOKOHAMA」との文字列とで構成される。また、下部の標章表示領域2の標章1は、上述した図案化されたyの文字と、複数のaの文字からなる文字列とで構成される。標章1を構成する文字、記号は、それぞれ第1の無装飾領域3に囲まれている。
標章表示領域2は、図案化されたyの文字の領域を除き、図2及び図3に示すように、第1の無装飾領域3の後述する平滑面3gに対して凹んだ底部1aと、底部1aから突出する多数のリッジ1bと、を有する凹部領域1cを有する。なお、図2は、タイヤ10のサイドウォール部14の一部を拡大して示す図である。図3は、文字列「YOKOHAMA」の「Y」の位置における図2のA−A線断面図である。凹部領域1cは、平滑面3gに対する底部1aの凹み深さが0.3〜1mmであるのが好ましい。凹み深さが0.3mm以上であることにより、標章表示領域2が濃く見え、標章1の視認性が上がる。また、凹み深さが1mm以下であることにより、特にカーカス層への方向にクラックが発生するのを抑えることができる。また、凹部領域1cは、多数のリッジ1bを有することにより、隣接する第1の無装飾領域3と比較して濃く見え、標章1の視認性が上がる。例えば、第1の無装飾領域3の平滑面3gにおける光の鏡面反射光等の成分により第1の無装飾領域3の色は白っぽく見え(濃度が淡く見え)、標章表示領域2は光の散乱反射光の成分により標章表示領域2の色は黒く見える(濃度が濃く見える)。また、凹部領域1cは、多数のリッジ1bが形成されることにより、埃、泥等が標章表示領域2に付着して目詰まりを起こしにくくなっている。
多数のリッジ1bは、タイヤ径方向に延びるよう形成されている。これにより、標章表示領域2に付着した泥等の汚れは、タイヤ10が高速で回転するとタイヤ外径側に移動しやすく、リッジ1b間の目詰まりをより効果的に抑制できる。凹部領域1cにおいて、リッジ1bの底部1aからの高さは、標章表示領域2の鏡面反射光を抑えるため、平滑面3gに対する底部1aの凹み深さと同じであることが好ましい。図1の下部の標章表示領域2では、aの文字列の部分に、上述の底部1a、多数のリッジ1b及び凹部領域1cと同様に構成された底部、多数のリッジ及び凹部領域が形成されている。
(第1の無装飾領域)
第1の無装飾領域3は、タイヤ周方向に沿ってタイヤ周上に部分的に形成されている。第1の無装飾領域3は、平滑な平滑面3gを有している。第1の無装飾領域3は、装飾領域5に囲まれている。第1の無装飾領域3では、タイヤ周方向において装飾領域5と接する端部は、境界線3a,3b,3c,3dを形成している。境界線3a,3cは、第1の無装飾領域3におけるタイヤ径方向外側の端部からそれぞれ、標章表示領域2から遠ざかるようにタイヤ周方向に延びている。境界線3b,3dは、タイヤ径方向内側の端部からそれぞれ、標章表示領域2から遠ざかるようにタイヤ周方向に延びている。境界線3aと境界線3bとは、頂点3eで交わり、頂角θ1を形成している。境界線3cと境界線3dとは、頂点3fで交わり、頂角θ2を形成している。頂角θ1,θ2はいずれも鋭角をなしている。これにより、見る者の視線をタイヤ周方向に沿って移動させやすく、そのタイヤ周方向の延長にある標章表示領域2に注意を引きつけることができ、標章1の視認性が向上する。
頂角θ1,θ2は、同一または異なる角度をなしてよい。頂角θ1,θ2は、10〜45°の角度を有することが好ましい。頂角θ1,θ2が10°より大きいことで、第1の無装飾領域3が、目立ちすぎず、また、境界線3aと境界線3bで挟まれる領域の面積および境界線3cと境界線3dで挟まれる領域の面積が広くなりすぎて標章表示領域2が目立たなくなってしまうのを回避できる。頂角θ1,θ2が45°より小さいことで、走行時の空気抵抗の低減効果が得られる。
(第2の無装飾領域)
第2の無装飾領域4は、各第1の無装飾領域3のタイヤ回転方向後方側に2つずつ配されている。第2の無装飾領域4は、第1の無装飾領域3と同様に、平滑な平滑面4aを有している。第2の無装飾領域4はいずれも、装飾領域5に囲まれている。第2の無装飾領域4のタイヤ周方向の両端部はそれぞれ、先細りに形成された先端4b,4cを有している。先端4b,4cは、鋭角形状に形成されている。これにより、見る者の視線をタイヤ周方向に移動させやすく、そのタイヤ周方向の延長にある第1の無装飾領域3及び標章表示領域2に注意を引きつけることができ、標章1の視認性が向上する。第2の無装飾領域4のタイヤ周方向の両端部は、10〜45°の角度をなすのが好ましい。この両端部の角度が10°より大きいことで、第2の無装飾領域4が、目立ちすぎず、また、両端部の面積が広くなりすぎて標章表示領域2が目立たなくなってしまうのを回避できる。両端部の角度が45°より小さいことで、走行時の空気抵抗の低減効果が得られる。第2の無装飾領域4は、タイヤ回転方向後方側の端部に、第1の無装飾領域3の境界線3dの延長線に重なるよう形成された境界線4dを有している。
(装飾領域)
装飾領域5は、タイヤ周上の2箇所に配され(図1参照)、2つの第1の無装飾領域3とタイヤ周方向に交互に並んで配されている。装飾領域5は、多数のリッジで装飾された領域であり、リッジ間隔が異なる少なくとも2種類の領域を有している。例えば、標章表示領域2に接する第1のリッジ部6と、第1のリッジ部6に囲まれた3つの第2のリッジ部7とを有する(図1,2参照)。なお、図1及び図2において破線で示す、第1のリッジ部6と第2のリッジ部7との間の境界線は、理解のしやすさのために示すものであって、実際には存在しない。第1のリッジ部6及び第2のリッジ部7は、例えば、上述した標章1のリッジ1bと同様に、隣接する無装飾領域3,4の平滑面3g,4aから凹んで形成された底部から突出するよう形成されている。
第1のリッジ部6において、多数のリッジ6aは、タイヤ周方向に対し一定の角度傾斜した方向に延びて形成されている。
第2のリッジ部7は、タイヤ周方向に延びるよう形成されている。図1に示すように、第2のリッジ部7は、それぞれの第1のリッジ部6内に3つ、計6個、タイヤ周上に設けられている。
各第2のリッジ部7のタイヤ周方向の両端部はそれぞれ、先細りに形成された先端7a,7bを有している。先端7a,7bは、鋭角形状に形成されており、10〜45°の角度をなしていることが好ましい。10°より大きいことで、第2のリッジ部7が、目立ちすぎず、また、先端の面積が広すぎて標章表示領域2が目立たなくなってしまうのを抑えることができる。45°より小さいことで、車両走行時のタイヤ回転に伴う空気抵抗の低減効果が得られる。
第2のリッジ部7において、多数のリッジ7cのリッジ間隔は、第1のリッジ部6のリッジ間隔より広い。このような構成により、空気抵抗の低減効果が得られる。第2のリッジ部7のリッジ間隔は、第1のリッジ部6のリッジ間隔の1.3〜2.0倍であるのが好ましく、例えば、1.4倍である。多数のリッジ7cは、第1のリッジ部6のリッジ6aの延びる方向と直交する方向に延びている。
サイドウォール部14には、さらに、装飾領域5のタイヤ径方向外径側にタイヤ外径装飾領域8が形成されている(図1参照)。タイヤ外径装飾領域8には、多数のリッジ8aが形成されている。リッジ8aの向き、リッジ間隔は、特に制限されないが、例えば、装飾領域5の第2のリッジ部7のリッジ7cと同じ向き、第1のリッジ部6と同じリッジ間隔を有する。また、サイドウォール部14には、装飾領域5のタイヤ径方向内側に、多数のリッジを有するタイヤ内径装飾領域が形成されてもよい。
(他の実施形態)
本発明のタイヤは、上述のサイドウォール部14に代えて、例えば、図4に示すサイドウォール部34を採用することができる。図4において、上記実施形態で説明したのと同じ符号で示す要素は、上記実施形態の同じ符号の要素と同様に構成されている。図4に示すタイヤも、車両前進時に反時計回りに回転するよう車両に装着される。トレッド部12及びビード部16は、仮想線を用いてタイヤ径方向の輪郭のみ示す。
サイドウォール部34では、第2の無装飾領域44が、上述の装飾領域5をタイヤ周方向に分断するように配され、2つの標章表示領域2のタイヤ周方向間に、第1の装飾領域45及び2つの第2の装飾領域46が配されている。第1の装飾領域45には、上記装飾領域5と同様に、共に多数のリッジが形成されかつ互いにリッジ間隔の異なる第1のリッジ部47及び第2のリッジ部48が形成されている。なお、図4において破線で示す、第1のリッジ部47と第2のリッジ部48との間の境界線は、理解のしやすさのために示すものであって、実際には存在しない。
第2のリッジ部48は、各第1の装飾領域45内に4つ配されている。第2のリッジ部48は、第1のリッジ部47に囲まれている。第2のリッジ部48は、タイヤ周方向に延び、かつ、タイヤ回転方向にかけてタイヤ径方向外側から内側に傾斜するよう形成されている。第2のリッジ部48は、タイヤ回転方向先端側の端部が10〜45°の角度をなす鋭角形状に形成されている。10°より大きいことで、第2のリッジ部48が、目立ちすぎず、また、面積が広すぎて標章表示領域2が目立たなくなるのを回避できる。45°より小さいことで、車両走行時のタイヤ回転に伴う空気抵抗の低減効果が得られる。第2のリッジ部48のリッジ間隔は、空気抵抗の低減の点から、第1のリッジ部47のリッジ間隔より広い。第2のリッジ部48のリッジの向きは、第1のリッジ部47のリッジの向きと直交するよう延びている。第2のリッジ部48同士のリッジの向き及びリッジ間隔は、同じまたは異なってよい。
標章表示領域2は、2つの第2の装飾領域46によりタイヤ周方向の両側から挟まれている。
本発明では、標章表示領域の底部の凹み深さは、0.3mm未満または1.0mmを超えてもよい。標章表示領域は、多数のリッジが形成されていなくてもよい。無装飾領域のタイヤ周方向の両端部は、鋭角形状であれば、10°未満又は45°より大きくてもよい。装飾領域は、リッジ間隔の異なる2種の領域を有していなくてもよく、また、リッジ間隔の異なる3種以上の領域を有してよい。装飾領域は、リッジ間隔の同じリッジ部が1つまたは複数あってよい。上記実施形態において、第2のリッジ部のタイヤ周方向の両端部は、鋭角形状であれば、10°未満又は45°より大きくてもよい。
(実施例)
以下、本発明のタイヤの効果を調べるために、サイドウォール部の仕様を種々変えたタイヤ(195/65R15 91H)を試作し、試作したタイヤをリムに組み付け、230kPaの内圧を充填し、小型FF車両に装着し、空気抵抗及び標章の視認性を評価した。
空気抵抗の評価は、風洞試験室にて、タイヤを265回転/分で回転させ、100km/時に相当する速度で送風した時の空気力を計測して指数化した。指数は高いほど空気抵抗が少ないことを示す。
視認性の評価は、タイヤ幅方向に対し左方に45°傾斜した方向に1m離れた位置に20人のモニターが立ってそれぞれ目視したときに、標章を視認できるかを調べ、その結果を集計して指数化した。指数は高いほど視認性が優れていることを示す。
空気抵抗及び視認性の指数はいずれも、2%で有意差ありと判断した。また、視認性及び空気抵抗の指数は、互いに接近しているほど好ましく、また、いずれも105以上であるのが好ましい。
(実施例1〜17、比較例1〜3)
実施例1〜17、比較例1〜3における詳細な仕様と、評価結果を表1〜3に示す。
表1〜3において、「標章」の欄において、「凸」は、標章表示領域2が平滑面3gに対し突出して形成されていることを示し、「凹」は、標章表示領域2が平滑面3gに対して凹んだ凹部領域を有することを示す。「標章深さ」は、標章表示領域の平滑面3gに対する凹み深さを示す。「無装飾領域の頂角角度」は、第1の無装飾領域の頂角の角度を示す。「第2のリッジ部の先端向き」の欄で、「外径側」及び「内径側」はそれぞれタイヤ径方向外径側及びタイヤ径方向内径側を示す。
比較例1と実施例3に示す評価結果から、標章表示領域が平滑面に対し凹んだ凹部領域を有することにより、視認性が向上し、空気抵抗が低減することが分かる。
比較例3と実施例3に示す評価結果から、第1の無装飾領域のタイヤ周方向の端部の頂角が鋭角形状であることにより、視認性が向上し、空気抵抗が低減することが分かる。
実施例1,5と実施例2〜4に示す評価結果から、第1の無装飾領域の頂角の角度が10〜45°であることにより、視認性の向上と空気抵抗の低減がより高い次元で両立できることが分かる。
実施例6,10と実施例7〜9に示す評価結果から、標章深さが0.3〜1.0mmであることにより、視認性の向上と空気抵抗の低減がより高い次元で両立できることが分かる。
実施例8と実施例11に示す評価結果から、標章表示領域に多数のリッジが形成されていることで、視認性がより向上することが分かる。
実施例3と実施例8に示す評価結果から、装飾領域に互いにリッジ間隔の異なる2種のリッジ部があることにより、空気抵抗がより低減されることが分かる。
実施例12,16と実施例13〜15に示す評価結果から、第2のリッジ部の先端の角度が10〜45°である場合に、視認性の向上と空気抵抗の低減がより高い次元で両立できることが分かる。
実施例17と実施例14に示す評価結果から、第2のリッジ部がタイヤ径方向外側から内側に傾斜して形成されていることで、空気抵抗がより低減されることが分かる。
以上、本発明の空気入りタイヤについて詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよいのはもちろんである。
1 タイヤ識別用標章
1a 底部
1b,6a,7c リッジ
1c 凹部領域
2 標章表示領域
3 第1の無装飾領域(無装飾領域)
3a,3b,3c,3d 境界線
3e,3f 境界線が交わる点
3g 平滑面
5 装飾領域
6,47 第1のリッジ部
7,48 第2のリッジ部
7a,7b 第2のリッジ部の先端
10 空気入りタイヤ
12 トレッド部
14 サイドウォール部
45 第1の装飾領域(装飾領域)
θ1,θ2 頂角

Claims (6)

  1. 1対のサイドウォールの少なくとも一方にタイヤ識別用標章が表示された空気入りタイヤであって、
    複数のリッジで装飾された装飾領域と、
    少なくともタイヤ周方向において前記装飾領域に接する、リッジを有さない平滑面を有する無装飾領域と、
    文字、記号又はこれらの組み合わせからなるタイヤ識別用標章のうち前記文字または前記記号のそれぞれが前記無装飾領域に囲まれ、前記平滑面に対して凹んだ底部を有する凹部領域である標章表示領域と、を備え、
    前記無装飾領域における前記装飾領域と接する境界線が、前記無装飾領域におけるタイヤ径方向内側の端部及びタイヤ径方向外側の端部からそれぞれ、前記標章表示領域から遠ざかるようにタイヤ周方向に延びてお互いに交わり、
    前記無装飾領域におけるタイヤ周方向の両端部は、前記境界線が交わる点を頂点とし、前記境界線の間で作られる角を頂角とする鋭角形状に形成されている、ことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記無装飾領域の前記頂角は10〜45°の角度を有する、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記標章表示領域の凹部領域は、前記平滑面に対する前記底部の凹み深さが0.3〜1mmである、請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記標章表示領域の凹部領域は、前記底部から突出する複数のリッジをさらに有する、請求項1から3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記装飾領域は、前記無装飾領域に接する第1のリッジ部と、前記第1のリッジ部に囲まれた、前記第1のリッジ部とリッジ間隔の異なるリッジを有する第2のリッジ部とを有する、請求項1から4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記第2のリッジ部はタイヤ周方向に延びるよう形成され、タイヤ周方向の両端部は先細りに形成された先端を有し、前記先端は10〜45°の角度をなす鋭角形状に形成されている、請求項1から5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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