JP5618058B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば自動車用の空気入りタイヤに関するものである。
この種の空気入りタイヤとしては、サイドウォールの外表面に、それぞれタイヤ径方向に延びるとともに互いにタイヤ周方向に間隔をおいて配置され、それぞれサイドウォールの外表面から突出するように設けられた複数のリッジを有し、各リッジを部分的に途切れさせ、リッジの途切れた部分によってサイドウォールの外表面に文字や模様をあらわす表示部が形成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、サイドウォールの外表面に、それぞれタイヤ径方向に延びるとともに互いにタイヤ周方向に間隔をおいて配置され、それぞれサイドウォールの外表面から突出するように設けられた複数のリッジを有し、複数のリッジが設けられた部分に文字や模様をあらわす表示部が設けられ、表示部の文字や模様が各リッジよりも高く突出するように形成されたものが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特許第3733054号公報 特開2004−224342号公報
ところで、サイドウォールは車両の荷重による屈曲変形が比較的大きい部分であることから、サイドウォールの外表面は他の部分に比べてタイヤ周方向に延びるクラックが生じやすく、クラックがタイヤ周方向に伸展し易い。また、サイドウォール部にタイヤ径方向に延びる複数のリッジが設けられ、各リッジがタイヤ外表面から突出するように形成されていると、サイドウォールの外表面にクラックが発生した場合でも、そのクラックのタイヤ周方向への伸展が各リッジによって抑制される。
ここで、前者の空気入りタイヤでは、それぞれタイヤ径方向に延びる各リッジを部分的に途切れさせることにより、複数のリッジが設けられたサイドウォールの外表面に文字や模様をあらわす表示部が形成されているので、リッジが途切れている部分では、前記リッジによるクラックのタイヤ周方向への伸展の抑制効果が無くなり、クラックの伸展を抑制する上で好ましくない。
また、後者の空気入りタイヤでは、複数のリッジが設けられた部分に文字や模様をあらわす表示部が設けられ、表示部の文字や模様が各リッジよりも高く突出するように設けられているので、例えば突出している文字と各リッジとの境界部において、形成されたクラックがタイヤ周方向に伸展する場合があり、前記リッジによるクラックのタイヤ周方向への伸展の抑制効果を得難い。
本発明は前記課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、リッジによるクラックの伸展の抑制効果を維持しながら、リッジが設けられた部分に文字や模様をあらわす表示部を形成することのできる空気入りタイヤを提供することにある。
本発明は前記目的を達成するために、サイドウォールの外表面に、それぞれ所定方向に延びるとともに互いに延設方向と直交する方向に間隔をおいて配置され、且つ、それぞれサイドウォールの外表面から突出するように複数のリッジが形成されたリッジ形成部を備えた空気入りタイヤにおいて、前記各リッジのうち少なくとも一部のリッジにおいて、延設方向の所定範囲におけるリッジ幅方向一方の側壁を曲面にするとともに延設方向の他の部分を平面にすることにより、リッジ形成部に文字や模様をあらわす表示部を設けている。
このため、例えば、各リッジのうち少なくとも一部のリッジの延設方向の所定範囲において、延設方向の所定範囲におけるリッジ幅方向一方の側壁が曲面であるとともに延設方向の他の部分が平面であることから、側壁を曲面にした部分における光の反射が、側壁を曲面にした部分以外の側壁における光の反射と異なることになり、その部分によってリッジ形成部に文字や模様等をあらわす表示部を設けることができる。
また、各リッジはそれぞれ所定方向に延びるとともに互いに延設方向と直交する方向に間隔をおいて配置され、それぞれサイドウォール外表面から突出するように形成され、表示部を設けるために各リッジを部分的に途切れさせることもなく、表示部のために文字や模様を各リッジよりも高く突出させて設ける必要もないので、サイドウォールの外表面にクラックが発生した場合でも、そのクラックの伸展が各リッジによって確実に抑制される。
本発明の空気入りタイヤによれば、側壁を曲面にした部分における光の反射が、側壁を曲面にした部分以外の側壁における光の反射と異なることにより、その部分によってリッジ形成部に文字や模様等をあらわす表示部を設けることができ、また、サイドウォールの外表面にクラックが発生した場合でも、そのクラックの伸展が各リッジによって確実に抑制されるので、リッジによるクラックの伸展の抑制効果を維持しながら、リッジ形成部に文字や模様をあらわす表示部を形成することができる。
本発明の前提技術を示す空気入りタイヤのサイドウォールの要部正面図 空気入りタイヤのサイドウォールの正面図 図1におけるX−X線断面図 リッジ形成部の要部正面図 リッジ形成部の要部正面図 評価結果を示す表 評価結果を示す表 本発明の実施形態を示す空気入りタイヤのサイドウォールの断面図 前提技術の第1の変形例を示す空気入りタイヤのサイドウォールの断面図 前提技術の第2の変形例を示すリッジ形成部の要部正面図
本発明の前提技術の空気入りタイヤを図1乃至図7を参照しながら説明する。この空気入りタイヤは4輪自動車、バイク、トラック、バス等に装着されて使用される。
この空気入りタイヤは、図1乃至図3に示すように、サイドウォール1の外表面1aにおける径方向所定範囲ARの全周に、または周方向の一部に、リッジ形成部2が設けられ、リッジ形成部2には、それぞれ径方向に延びるとともに互いに延設方向と直交する方向に略等間隔をおいて配置され、それぞれサイドウォール1の外表面1aから突出するように形成された複数のリッジ10が設けられている。また、リッジ形成部2には文字や模様をあらわす表示部20が形成されている。
各リッジ10は、隣接するリッジとほぼ平行(互いの延設方向のなす角度が1°以下)に延びるように形成されるとともに、タイヤ径方向に延びるように形成されている。即ち、タイヤ径方向に対する各リッジ10の延設方向の傾斜角度ωは0°である。また、各リッジ10はリッジ形成部2内で途切れずに、または折れ曲がることなく、連続して形成されている。各リッジ10は、図3に示すように、互いに延設方向と直交する方向に所定のピッチPで間隔をおいて配置され、各リッジ10はサイドウォール10の外表面1aから高さHを有するように形成されている。
各リッジ10は、図3に示すように、幅方向一対の側壁11及び上壁12を有する。また、各リッジ10のうち一部のリッジ10のタイヤ周方向一方の側壁11には、サイドウォール1の外表面1aに対する傾斜角度を他の側壁11に対して異ならせた一方側角度変更部11aが1つまたは複数設けられ、各リッジ10のうち一部のリッジ10のタイヤ周方向他方の側壁11には、サイドウォール1の外表面1aに対する傾斜角度を他の側壁11に対して異ならせた他方側角度変更部11bが1つまたは複数設けられている。また、各リッジ10において、一方側角度変更部11aが設けられたリッジ延設方向の範囲は、各他方側角度変更部11bが設けられたリッジ延設方向の範囲と異なる。また、図3に示すように、各リッジ10の側壁11がサイドウォール1の外表面1aとなす角度αは例えば70°であり、各角度変更部11a,11bがサイドウォール1の外表面1aとなす角度βは例えば50°である。また、1つのリッジ10に複数の一方側角度変更部11aまたは他方側角度変更部11bが設けられる場合は、各一方側角度変更部11aまたは他方側角度変更部11bは互いにリッジ10の延設方向に間隔をおいて配置される。また、前記前提技術では、各角度変更部11a,11bにより「y」の文字をあらわす表示部20が形成されている。
前述のように構成された空気入りタイヤでは、各リッジ10のうち一部のリッジにおいて、リッジ幅方向一方の側壁11に、サイドウォール1の外表面1aに対する傾斜角度βを側壁11の他の部分の傾斜角度αに対して異ならせた一方側角度変更部11aが1つまたは複数設けられ、リッジ幅方向他方の側壁11には、サイドウォール1の外表面1aに対する傾斜角度βを側壁11の他の部分の傾斜角度αに対して異ならせた他方側角度変更部11bが1つまたは複数設けられている。このため、側壁11において傾斜角度を小さくした各角度変更部11a,11bの部分がリッジ10の他の部分に対して光の反射等により目立つことになり、その部分によってリッジ形成部2に文字や模様等をあらわす表示部20が設けられる。
また、各リッジ10はそれぞれ所定方向に延びるとともに互いに延設方向と直交する方向に間隔をおいて配置され、それぞれサイドウォール1の外表面1aから突出するように形成され、表示部20のために各リッジ10を部分的に途切れさせることもなく、表示部20のために文字や模様を各リッジ10よりも高く突出させて設ける必要もないので、サイドウォール1の外表面1aにクラックが発生した場合でも、そのクラックの伸展が各リッジ10によって確実に抑制される。
このように、前記空気入りタイヤによれば、側壁11の傾斜角度を小さくした各角度変更部11a,11bの部分をリッジ10の側壁11の他の部分に対して目立たせることにより、その部分によってリッジ形成部2に文字や模様等をあらわす表示部20を設けることができ、また、サイドウォール1の外表面1aにクラックが発生した場合でも、そのクラックの伸展が各リッジ10によって確実に抑制されるので、リッジ10によるクラックの伸展の抑制効果を維持しながら、リッジ形成部2に文字や模様等をあらわす表示部20を形成することができる。
各リッジ10のピッチP、高さH、傾斜角度α,βを様々に異ならせた空気入りタイヤのサンプル(前記前提技術の実施例)を作成し、各サンプルについて表示部20の視認性及び耐クラック性の評価を行った(図6及び図7参照)。
比較例1は、タイヤサイズ205/55R16のタイヤを用い、サイドウォールの外表面に複数のリッジが設けられたリッジ形成部を設け、特許文献2(特開2004−224342号公報)と同様に、リッジ形成部内に文字や模様をあらわす表示部を設け、表示部の文字や模様を各リッジよりも高く突出するように形成したものである。また、実施例1〜10及び比較例2〜4は、タイヤサイズ205/55R16のタイヤを用い、前記前提技術において、各リッジ10のピッチP、高さH、傾斜角度α,β、各角度変更部11a,11b以外の表面粗さ(10点平均粗さ)R1及び各角度変更部11a,11bの表面粗さ(10点平均粗さ)R2を様々に異ならせたものである。
表示部20の視認性の評価は、複数人の観察者によって各サンプルの表示部20の視認性を評価したものである。具体的には、各観察者が「視認性は極めて良好」、「視認性は良好」の2段階で評価を行い、全ての観察者のうち75%以上が「視認性は良好」以上で判断した場合の評価結果を3とし、全ての観察者のうち90%が「視認性は良好」以上で判断した場合の評価結果を4とし、全ての観察者のうち90%が「視認性は極めて良好」と判断した場合の評価結果を5とし、全ての観察者のうち50%以上が「視認性は良好」以上で判断した場合の評価結果を2とし、それ未満の場合を1とした。
耐クラック性の評価は、空気圧を100kPa、速度を80km/h、荷重を4.5kNにするとともに、濃度が100pphmのオゾンをサイドウォールの外表面から10mm離れた位置から照射し、50時間経過後に、クラックが各リッジを超えて伸びているか否かを判断した。クラックが各リッジを超えて伸びている場合を100とし、クラックが各リッジを超えて伸びていない、即ち各リッジによってクラックの伸展が止められている場合を120とした。
図6及び図7の実施例1〜6及び比較例1〜4より、リッジ高さHが0.3mm以上、リッジのピッチPが0.5mm以上3.5mm以下で、表示部20の視認性が良好であること及びクラックの伸展抑制効果が確認された。また、傾斜角度αが60°以上90°以下、傾斜角度βが30°以上70°以下、α−βが15°以上で、表示部20の視認性が良好であること及びクラックの伸展抑制効果が確認され、実施例3と実施例4との比較から、α−βが20°以上で、表示部20の視認性がより良好になることが確認された。
さらに、実施例4、7及び8の比較から、リッジの延設角度ωが0°、45°、55°の何れであっても、表示部20の視認性が良好であること及びクラックの伸展抑制効果が確認された。但し、実施例8のリッジの延設角度ωが55°以上の場合は、クラックがリッジ10を超えることはないが、各リッジ10の間隔がタイヤ周方向に大きくなるので、クラックがタイヤ周方向に伸びる場合にクラックが長くなり易い。このため、リッジの延設角度ωは45°以下であることが好ましい。
尚、前記前提技術では、各リッジ10が直線状に延びるものを示した。これに対し、各リッジ10が湾曲して延びる場合でも前述と同様の作用効果を達成可能である。
また、実施例3と9との比較から、各角度変更部11a,11b以外の側壁11の表面粗さR1に対して各角度変更部11a,11bの表面粗さR2を1μm以上異ならせることにより、表示部20の視認性がより向上することが確認された。
また、前記前提技術では、各リッジ10において、一方側角度変更部11aが設けられたリッジ延設方向の範囲は、各他方側角度変更部11bが設けられたリッジ延設方向の範囲と異なるので、サイドウォール1を図2におけるA方向の斜め方向から見た場合は、図4に色付けして示すように、各一方側角度変更部11aが各他方側角度変更部11bよりも良く見え、サイドウォール1をB方向の斜め方向から見た場合は、図5に色付けして示すように、各他方側角度変更部11bが各一方側角度変更部11aよりも良く見え、サイドウォール1を正面から見た場合は、図1に示すように、各一方側角度変更部11a及び各他方側角度変更部11bの両方が良く見え、見る方向によって表示部20の見え方が変化する。このため、表示部20の視認性及び表示部20を見た者に与える印象を従来の表示部20に対して大きく変えることができる。
尚、一方側角度変更部11aが設けられたリッジ延設方向の範囲を、各他方側角度変更部11bが設けられたリッジ延設方向の範囲と同一にすることも可能である。
また、各一方側角度変更部11a及び各他方側角度変更部11bを凹状または凸状の曲面によって形成することも可能であり、この場合でも前述と同様の作用効果を達成可能である。
尚、前記前提技術では、表示部20を表す部分を各角度変更部11a,11bによって形成したものを示した。これに対し、各リッジ10の側壁11の表示部20以外の傾斜角度をαとし、表示部20の部分の傾斜角度をβとする場合でも、表示部20を表示することが可能であり、前述と同様の作用効果を達成可能である。
本発明の実施形態の空気入りタイヤを図8を参照しながら説明する。この空気入りタイヤは4輪自動車、バイク、トラック、バス等に装着されて使用される。
この空気入りタイヤは、前記前提技術において、各一方側角度変更部11a及び他方側角度変更部11bの代わりにそれぞれ一方側曲面部11c及び他方側曲面部11dを設け、その他を前記前提技術と同等に構成したものである。
即ち、各リッジ10のうち一部のリッジ10において、リッジ延設方向の所定範囲におけるリッジ幅方向一方の側壁11に1つまたは複数の一方側曲面部11cが設けられ、リッジ延設方向の前記所定範囲と異なる所定範囲におけるリッジ幅方向他方の側壁11に1つまたは複数の他方側曲面部11dが設けられている。また、各曲面部11c,11dは凹状の曲面によって形成されている。尚、図8に示すように、各リッジ11の各曲面部11c,11d以外の側壁11は平面状である。
このように構成された空気入りタイヤでは、各リッジ10のうち一部のリッジにおいて、リッジ幅方向一方の側壁11には1つまたは複数の一方側曲面部11cが設けられ、リッジ幅方向他方の側壁11には1つまたは複数の他方側曲面部11dが設けられている。このため、側壁11において各曲面部11c,11dにおける光の反射が各曲面部11c,11d以外の側壁11における光の反射と異なることになり、その部分によってリッジ形成部2に文字や模様等をあらわす表示部20が設けられる。尚、各曲面部11c,11dにおける光の反射を各曲面部11c,11d以外の側壁11における光の反射と確実に異ならせるために、各曲面部11c,11dの曲率半径はリッジ10の高さHの0.7倍以上2倍以下であることが好ましい。
また、各リッジ10はそれぞれ所定方向に延びるとともに互いに延設方向と直交する方向に間隔をおいて配置され、それぞれサイドウォール1の外表面1aから突出するように形成され、表示部20のために各リッジ10を部分的に途切れさせることもなく、表示部20のために文字や模様を各リッジ10よりも高く突出させて設ける必要もないので、サイドウォール1の外表面1aにクラックが発生した場合でも、そのクラックの伸展が各リッジ10によって確実に抑制される。
このように、本実施形態によれば、リッジ10の側壁11に一方側曲面部11c及び他方側曲面部11dが設けられ、各曲面部11c,11dにおける光の反射が各曲面部11c,11d以外の側壁11における光の反射と異なることにより、リッジ形成部2に文字や模様をあらわす表示部20を設けることができ、また、サイドウォール1の外表面1aにクラックが発生した場合でも、そのクラックの伸展が各リッジ10によって確実に抑制されるので、リッジ10によるクラックの伸展の抑制効果を維持しながら、リッジ形成部2に文字や模様をあらわす表示部20を形成することができる。
尚、本実施形態では、各曲面部11c,11dを凹状の曲面によって形成したものを示したが、各曲面部11c,11dを凸状の曲面によって形成することも可能であり、前述と同様の作用効果を達成可能である。
尚、実施形態では、表示部20を表す部分を各曲面部11c,11dによって形成したものを示した。これに対し、各リッジ10の側壁11の表示部20以外の部分を曲面によって形成し、表示部20の部分を平面によって形成する場合でも、表示部20を表示することが可能であり、前述と同様の作用効果を達成可能である。
前記前提技術の第1の変形例の空気入りタイヤを図9を参照しながら説明する。この空気入りタイヤは4輪自動車、バイク、トラック、バス等に装着されて使用される。
この空気入りタイヤは、前記前提技術において、各一方側角度変更部11a及び他方側角度変更部11bの代わりにそれぞれ一方側粗さ変更部11e及び他方側粗さ変更部11fを設け、その他を前記前提技術と同等に構成したものである。
即ち、各リッジ10のうち一部のリッジ10において、リッジ延設方向の所定範囲におけるリッジ幅方向一方の側壁11に1つまたは複数の一方側粗さ変更部11eが設けられ、リッジ延設方向の前記所定範囲と異なる所定範囲におけるリッジ幅方向他方の側壁11に1つまたは複数の他方側粗さ変更部11fが設けられている。また、図9に示すように、リッジ延設方向に延びる複数の突条部11gを側壁11に設けることにより、各粗さ変更部11e,11fを粗面状に形成することが可能であり、側壁11に複数の凹凸を設けることによっても、各粗さ変更部11e,11fを粗面状に形成することも可能である。尚、各粗さ変更部11e,11fの表面粗さ(10点平均粗さ)を25μm以上とし、各粗さ変更部11e,11f以外の側壁11の平均表面粗さ(10点平均粗さ)を2.5μm以下としている。
このように構成された空気入りタイヤでは、各リッジ10のうち一部のリッジにおいて、リッジ幅方向一方の側壁11には1つまたは複数の一方側粗さ変更部11eが設けられ、リッジ幅方向他方の側壁11には1つまたは複数の他方側粗さ変更部11fが設けられている。また、各粗さ変更部11e,11fの平均表面粗さを25μm以上とし、各粗さ変更部11e,11f以外の側壁11の平均表面粗さを2.5μm以下としている。このため、側壁11において各粗さ変更部11e,11fにおける光の反射が各粗さ変更部11e,11f以外の側壁11における光の反射と異なることになり、その部分によってリッジ形成部2に文字や模様等をあらわす表示部20が設けられる。尚、各粗さ変更部11e,11fの平均表面粗さを12.5μm以上とし、各粗さ変更部11e,11f以外の側壁11の平均表面粗さを3μm以下にすることが、各粗さ変更部11e,11fにおける光の反射を各粗さ変更部11e,11f以外の側壁11における光の反射と異ならせる上で好ましい。
また、各リッジ10はそれぞれ所定方向に延びるとともに互いに延設方向と直交する方向に間隔をおいて配置され、それぞれサイドウォール1の外表面1aから突出するように形成され、表示部20のために各リッジ10を部分的に途切れさせることもなく、表示部20のために文字や模様を各リッジ10よりも高く突出させて設ける必要もないので、サイドウォール1の外表面1aにクラックが発生した場合でも、そのクラックの伸展が各リッジ10によって確実に抑制される。
このように、第1の変形例によれば、リッジ10の側壁11に一方側粗さ変更部11e及び他方側粗さ変更部11fが設けられ、各粗さ変更部11e,11fにおける光の反射が各粗さ変更部11e,11f以外の側壁11における光の反射と異なることにより、リッジ形成部2に文字や模様等をあらわす表示部20を設けることができ、また、サイドウォール1の外表面1aにクラックが発生した場合でも、そのクラックの伸展が各リッジ10によって確実に抑制されるので、リッジ10によるクラックの伸展の抑制効果を維持しながら、リッジ形成部2に文字や模様等をあらわす表示部20を形成することができる。
尚、第1の変形例では、各粗さ変更部11e,11fを粗面状に形成し、粗面状に形成された部分によって表示部20の文字等をあらわすものを示した。これに対し、各粗さ変更部11e,11f以外の側壁11の平均表面粗さを25μm以上とし、各粗さ変更部11e,11fの平均表面粗さを2.5μm以下とし、粗面状に形成された部分以外の部分によって表示部20の文字等をあらわすことも可能である。
尚、前記前提技術、本発明の実施形態、第1の変形例では、各リッジ10の幅方向一方の側壁11に1つまたは複数の一方側角度変更部11a、一方側曲面部11cまたは一方側粗さ変更部11eを設け、各リッジ10の幅方向他方の側壁11に1つまたは複数の他方側角度変更部11b、他方側曲面部11dまたは他方側粗さ変更部11fを設けている。これに対し、各リッジ10の幅方向一方側または他方側だけに角度変更部、曲面部または粗さ変更部を設けることも可能であり、この場合でも前述と同様の作用効果を達成可能である。
また、前記前提技術では、1つのリッジ10に複数の一方側角度変更部11aまたは他方側角度変更部11bが設けられ、各一方側角度変更部11aまたは他方側角度変更部11bは互いにリッジ10の延設方向に間隔をおいて配置されている。これに対し、図10に示す第2の変形例のように、リッジ幅方向一方に設けられる一方側角度変更部11aをリッジ延設方向に長くすることにより一方側角度変更部11aの数量を減らすとともに、他方側角度変更部11bを省くことも可能である。この場合でも、側壁11において傾斜角度を小さくした各一方側角度変更部11aの部分がリッジ10の他の部分に対して目立つことになり、その部分によってリッジ形成部2に文字や模様等をあらわす表示部20が設けられる。各曲面部11c,11d及び各粗さ変更部11e,11fについても同様に構成することが可能である。
1…サイドウォール、1a…外表面、2…リッジ形成部、10…リッジ、10a…一方側角度変更部、11b…他方側角度変更部、11c…一方側曲面部、11d…他方側曲面部、11e…一方側粗さ変更部、11f…他方側粗さ変更部、20…表示部。

Claims (4)

  1. サイドウォールの外表面に、それぞれ所定方向に延びるとともに互いに延設方向と直交する方向に間隔をおいて配置され、且つ、それぞれサイドウォールの外表面から突出するように複数のリッジが形成されたリッジ形成部を備えた空気入りタイヤにおいて、
    前記各リッジのうち少なくとも一部のリッジにおいて、延設方向の所定範囲におけるリッジ幅方向一方の側壁を曲面にするとともに延設方向の他の部分を平面にすることにより、リッジ形成部に文字や模様をあらわす表示部を設けた
    ことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記一部のリッジにおいて、延設方向の前記所定範囲におけるリッジ幅方向他方の側壁を曲面にするとともに延設方向の他の部分を平面にすることにより、前記表示部を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記一部のリッジにおいて、延設方向の前記所定範囲と異なる所定範囲におけるリッジ幅方向他方の側壁を曲面にするとともに延設方向の他の部分を平面にすることにより、前記表示部を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記各リッジを、その延設方向のタイヤ径方向に対する最大の傾斜角度が45°以下となるように形成した
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載の空気入りタイヤ。
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