JP2011514629A - 高出力および高い機械的強度を有する安価な電解質支持型高温燃料電池のための電解質 - Google Patents

高出力および高い機械的強度を有する安価な電解質支持型高温燃料電池のための電解質 Download PDF

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Abstract

高性能および高い機械的強度を有する電解質支持型燃料電池のための電解質であって、酸化イッテルビウム(III)(=Yb23)を用いてドーピングされている酸化ジルコニウム(IV)(=ZrO2)を実質的に含み、当該酸化イッテルビウム(III)の割合が、当該酸化ジルコニウム(IV)に対して3.5〜6.5mol%であり、当該電解質材料の800℃における熱膨張係数が10.6×10-6〜11.1×10-6-1の範囲である、電解質を提供する。

Description

高出力および高い機械的強度を有する電解質支持型燃料電池の開発に対する動機の1つは、定置型発電並びに、ピーク負荷時のメガワット級の発電所としてのH2貯蔵(例えば、金属水素化物)との組み合わせにおける、例えば、自動車または宇宙飛行での移動型発電のための、国内エネルギー分野における出力−加熱システムとしての使用である。
本発明は、高温燃料電池の技術分野に含まれる。燃料電池は、直接、化学エネルギーを高い効率で電気エネルギーに変換する電気化学電池である。従来の発電所およびタービン技術とは対照的に、燃料電池技術は、0.1〜1000kWの範囲の小さなプラントにおいてさえも高い電気エネルギー効率を提供する。
燃料電池において利用される最も一般的な化学反応は、水素と酸素の間の反応である。低温燃料電池(例えば、高分子電解質膜燃料電池)と比較して、高温燃料電池は、陽極の適切な触媒活性により、水素だけではなく、一酸化炭素並びに/あるいはメタンおよびより高級な炭化水素も、直接的に、または適切であれば、水または空気中の酸素を使用して水素リッチおよび一酸化炭素リッチな燃料ガスを与えるための簡単な改質後に、電気エネルギーに変換することができるという利点を提供する。
高温燃料電池において、バッテリーや燃料電池などの電気化学的エネルギー変換システムに典型的な陽極反応と陰極反応の分離は、セラミック膜、すなわち電解質によって行われ、当該セラミック膜は、電子的には絶縁しているが水素イオンまたは酸素イオンに対しては伝導性でなければならない。本発明は、酸素イオン伝導体、すなわち固体酸化物電解質を主成分とする高温燃料電池のための電解質、並びに当該電解質を主成分とし、水素の酸化に対して電極触媒活性な陽極および酸素の還元に対して電極触媒活性な陰極を、酸素イオンを伝導する電解質に適用することによって得ることができる電解質支持型固体酸化物形燃料電池(SOFC=solid oxide fuel cell)を提供する。
単一の高温燃料電池は、約1ボルトの最大開放回路電圧もしくはゼロ負荷電圧を発生させるので、発電において使用可能な12V以上の電圧を発生させるためには、多くの個別の電池を直列に接続(すなわち、陽極を陰極へ、すなわち、バイポーラ)、すなわち積み重ねなければならない。とりわけ、陽極および陰極のガス空間の必要な分離を提供し、かつ電流が電池スタックを通って流れることが可能なように電池を電気伝導的な方法でしっかりと接続するために、バイポーラプレートとも呼ばれる相互接続部材が、燃料電池スタックの個々の電池の間に挿入される。コストの理由から、並びに操作性(加熱挙動、熱質量)の理由からも、0.2〜0.5mm厚の金属製バイポーラプレート材料の使用が望ましい。当該金属材料の選択は、多くの要件(耐食性、不動態層の電気伝導性、およびセラミック電池に対する熱膨張挙動の適合性などを含む)によって制限される。
公知の好適な金属材料としては、溶融冶金法によって製造されたフェライト鋼、例えば、ThyssenKruppVDM社によるCrofer22APU、粉末冶金法によって製造されたFe−Cr合金、例えば、Plansee社によるITM合金、または粉末冶金法によって製造されたCr−Feベースの合金、例えば、Plansee社によるDucrolloyが挙げられる。後者は、バイポーラプレートに通常必要とされるようなプレートサイズでは、従来の生産技術では1.5mm未満の膜厚を製造することができないという欠点を有し、その一方で、耐食性であり、950℃においてさえ機械的に強靱であるという利点を有する。フェライト合金は、通常0.3〜0.5mmの厚さを有する薄いシートを製造するために有利に加工することができるが、最高850℃までしか耐食性でないという欠点を有する。
CrFeベースの合金は、主にクロムを含む(例えば、Siemens/Planseeの材料では、95%クロムと5%鉄を含む)。当該CrFeベースの合金は、粉末冶金法によってのみ製造することができ、すなわち、粉末の加圧成形によって成形されるが、それらは脆過ぎるため、切削機械よる機械加工ができず、冷間成形(例えば、曲げ加工、深絞り加工など)による成形もできない。
フェライトFe−Cr合金(最大25%のクロム含有量を有する)は、鉄鋼と同様に、溶融冶金法によって(例えば、真空溶解法によって)製造することができ、したがって、シート状にロール加工することができるし、切削機械によって機械加工することもできるし、並びに冷間成形によって成形することもできる。
溶融冶金による製造法の代替手段として、フェライトFe−Cr合金は、粉末冶金法によっても、すなわち、加圧成形および焼結によっても製造することができる。それらは、溶融冶金法によって製造されたフェライト鋼と同様の特性を有するが、製造方法に起因してそれらは鉄鋼ではない。
SOFCバイポーラプレートのための材料として好適な、溶融冶金法および粉末冶金法の両方で製造されたFe−Cr合金は、800℃で11.8〜12.2×10-6-1の範囲および200℃で10.6〜10.7×10-6-1の範囲の熱膨脹係数(TEC(=thermal expansion coefficient);下記において報告されるすべての値は、30℃の参考温度によるものである)によって特徴付けられる。CrFeベースの合金は、800℃で10.1×10-6-1および200℃で8.9×10-6-1の熱膨脹係数を有する。バイポーラプレートとセラミック電池の間の強固な結合を得る必要性から、バイポーラプレートの熱膨張係数とセラミック電池の熱膨張係数との間の違いは、非常に小さいことが望ましい。
セラミック燃料電池は、大まかに、電解質支持型電池、陰極支持型電池、陽極支持型、第三の材料支持型電池に分類することができる。さらに、幾何学的用語による区別として、管状電池と平面電池がある。
電解質支持型電池の場合、電解質の厚さは、電解質材料の強度と電池のサイズに応じて、少なくとも50〜150μmでなければならない。陽極および陰極は、構造および材料に応じて、20〜100μmの層厚を有する。陰極支持型電池の場合、通常、ランタン−ストロンチウム−酸化マンガンである陰極材料が、約1mmの厚みを有する多孔質支持層として構成され、当該支持層上に薄い陰極機能層が存在し得、並びにその上に5〜15μmの厚さの電解質層と、それに続いて20〜100μmの厚さの陽極層が存在し得る。陽極支持型電池の場合、陽極材料は、通常、ニッケルのサーメットおよび(部分的に)安定化された酸化ジルコニウム(IV)であり、0.2〜1.5mmの厚みを有する多孔質支持層として構成される。薄い陽極機能層がこの層上に存在し得、並びにその上に5〜15μmの厚さの電解質層と、それに続いて20〜100μmの厚さの陰極層上が存在し得る。第三の材料支持型電池の場合、陽極、5〜15μmの厚さの電解質、および陰極を有する構造のための多孔質支持材料は、耐食性金属または不活性セラミックを含む。
支持材料は、実質的に、熱膨張挙動を決定する。本明細書で使用される一般型「番号−元素−SZ」の略語については、以下のように説明することができる。番号は、モルパーセントで表される材料のドーピングを示し、元素は、ドーピングする元素またはそれらの酸化物を示し、SZは、安定化された酸化ジルコニウム(IV)である。例えば、3YSZは、3mol%の酸化イットリウム(III)でドーピングされた酸化ジルコニウム(IV)であり、10ScSZは、10mol%の酸化スカンジウム(III)でドーピングされた酸化ジルコニウム(IV)であり、並びに5YbSZは、5mol%の酸化イッテルビウム(III)でドーピングされた酸化ジルコニウム(IV)である。電解質支持型電池における、3YSZ(3mol%の酸化イットリウム(III)で安定化された酸化ジルコニウム(IV))で構成された電解質は、800℃で約10.9×10-6-1のTEC、および200℃で約10.4×10-6-1のTECを有する。8YSZ(8mol%の酸化イットリウム(III)で安定化された酸化ジルコニウム(IV))を主成分とする電解質は、800℃で約10.1×10-6-1のTEC、および200℃で約8.8〜9.2×10-6-1のTECを有する。
Ni/YSZを主成分とする陽極支持型電池は、約12〜13×10-6-1のTECを有する。陽極支持型電池は、フェライト合金と調和するが、一方で、8YSZ(および10ScSZ)を主成分とする電解質支持型電池は、従来技術によりCr−Feベースの合金と一緒に使用されることは公知である。
陽極支持型電池は、700〜800℃という低い温度でも非常に高い出力密度を提供するが、それらは、陽極側での酸化および還元の繰り返しに対して機械的に安定ではないという欠点を有する。この挙動は、当該系の開発者に対して、陽極側に酸化性雰囲気が存在しないよう確実にすることを強い、それが、系のコストを増加させ、燃料ガス生産の種類を水蒸気改質に制限し、このことは、一般的に、移動型システムにとって望ましくなく、小型の定置型システムの場合の制約となっている。8YSZまたは10ScSZを主成分とする電解質支持型電池は、800〜900℃を超える温度において高出力密度を示し、陽極側における酸化および還元のサイクルの繰り返しに曝され得るが、それらは、機械的強度が比較的低いという欠点を有しており、これにより、電解質における150ミクロン以上の厚さと、相互接続部材のTECと電池のTECとの特に良好な適合が不可欠であり、したがって、厚い電解質の使用およびCrFeベースの合金から構成される相当に高価な相互接続部材の使用が不可欠であり、そうでなければ、燃料電池スタックの加熱および/または冷却の際の電池の損傷が生じる。
酸化スカンジウム(III)(ScSZ)でドーピングされた酸化ジルコニウム(IV)を主成分とする電解質支持型電池は、最も高い出力密度を提供するが、とりわけ埋蔵物の不足から酸化スカンジウム(III)は非常に価格が高く(モル量ベースで酸化イットリウム(III)の約100倍)、そのために、大量生産には過度に高価である。
したがって、特に安価であって、したがって有利な、CrFeベースの合金(Sulzer Hexis社製)およびフェライトFe−Cr合金(Staxera社製)の両方による高強度3YSZを主成分とする電解質支持型電池の組み合わせが、技術的に簡単で堅牢な系に対する研究において検討されている。相互接続部材のTECと電解質のTECとの間に生じる違いは、高強度の3YSZを主成分とする電池が、生じる機械的応力に対応できるように、質量あるいは燃料電池スタックに適用されるクランプ力で補われる。3YSZを主成分とする電解質支持型電池の欠点は、850℃で約2.5S/mである3YSZの比較的低いイオン伝導率のために、比較的薄い3YSZ電解質(150μmの8YSZまたは10ScSZと比較して、90μmの3YSZ)を使用する場合でさえ、電池の出力密度が、8YSZ(850℃で約8S/m)または10〜11ScSZ(850℃で約20S/m)の場合あるいは陽極支持型電池の場合よりも著しく低く、したがって、特定の出力を達成するために、より大きく、その結果、より高価なスタックが必要であるということである。
発明の目的
本発明の目的は、約20〜25%のクロム含有量を有するフェライト鉄−クロム鋼または合金の作動温度範囲、すなわち、800〜900℃において、下記の特徴を有する電解質支持型電池のための電解質を提供することである。
本発明による燃料電池のための本発明の電解質は、90μmの厚さの3YSZを主成分とする電解質を有する燃料電池の場合よりも著しく高い出力密度を達成することを可能にする。850℃の操作温度において、3YSZで構成される90μmの厚さの電解質を有する電池は、電極の焼成温度に応じて、0.49〜0.54Ωcm2の面積抵抗を有し、700mVの操作電圧において、1:1のモル比の水素および水の燃料ガス混合物で、約315または約290mW/cm2の出力密度を可能にする。
本発明の電解質に基づく電解質支持型燃料電池は、フェライト鋼で作製した相互接続部材を有する燃料電池スタックの冷却時に生じる圧縮応力および引張応力が非常に低く、電解質材料が、燃料電池の処理中および操作中に損傷を受けないようにするために、3YSZを主成分とする電解質支持型電池と同様の熱膨張係数、すなわち、800℃で10.6×10-6-1〜11.2×10-6-1の範囲、好ましくは10.7×10-6-1〜11.1×10-6-1の範囲、特に好ましくは10.8×10-6-1〜11.0×10-6-1の範囲の、30℃に基づく熱膨張係数(TEC)を有するべきである。一般的に、電解質材料は、11.5×10-6-1〜12.5×10-6-1の範囲の熱膨張係数を有する相互接続部材と共に使用することが可能であるべきである。
本発明の電解質は、8YSZおよび10ScSZ電解質より著しく高い機械的強度を有するべきであり、特に、機械的強度が規格EN1288−2の二重環測定法によって決定される場合に、700MPaを超える、好ましくは800MPaを超える、特に好ましくは900MPaを超える高い機械的強度を有するべきである。あるいは、当該電解質層は、90μmに等しいかまたはわずかだけ厚い、すなわち、50〜150μmの範囲、好ましくは70〜120μmの範囲の厚さの電解質を有する燃料電池スタックを使用できるように、機械的強度がシリンダー曲げ破壊試験によって決定される場合に、50mm×7.7mm×0.090mmの寸法を有する電解質ストリップの張力下で、体積あたり800MPaを超える、好ましくは1000MPaを超える、特に好ましくは1200MPaを超える機械的強度を有するべきである。
さらに、本発明の電解質は、電解質支持型電池用に、3YSZまたは8YSZを主成分とする電解質より実質的に高価であるべきではない。
上記の条件下において燃料電池を操作可能にするためには、単位面積あたりの高い出力、特に、850℃において400mW/cm2より高い出力を有し、並びに電池体積あたり電力が高い電池が必要とされる。安価な燃料電池系は、燃料電池スタックの相互接続部材が、フェライト鋼の薄いシートから作製され、並びに当該系において、陽極の酸化を防ぐような不活性条件を提供する補助設備を使用しないことも特徴とする。これら2つの要件、すなわち高い出力および機械的強度は、燃料電池の操作中に送り込まれるかまたは進入した空気によって陽極が再酸化される場合に陽極側における機械的安定性を維持し、陽極の新たな還元後にそれらの電気化学的性能を完全に回復させることができる、十分な機械的強度を有する電池によってのみ実現することができる。
目的の達成
本発明の目的は、酸化イッテルビウム(III)(=Yb23)でドーピングされた酸化ジルコニウム(IV)(=ZrO2)を実質的に含み、当該酸化イッテルビウム(III)の割合が、各場合、酸化ジルコニウム(IV)に対して、3.5〜6.5mol%、好ましくは4〜6mol%、特に好ましくは4.25〜5.75mol%、特段には4.5〜5.5mol%、最も好ましくは4.8〜5.2mol%、具体的には5mol%である電解質によって達成される。必要な電池出力を有する電解質支持型燃料電池は、本発明の電解質を主成分として製造することができる。
さらに、熱膨張係数および機械的強度に関する電解質材料の必要な固有特性は、特に、焼結温度、材料が当該焼結温度に保持される保持時間、および昇温速度が重要な因子である、電解質材料に対する本発明による焼結法によって実現される。本発明による条件が忠実に実行される場合、求める焼結密度、比導電率、すなわち出力、および必要とされる機械的強度が得られる。安価な酸化イッテルビウム(III)の使用により、酸化スカンジウム(III)と比較して、製造コストを低減することが可能となる。
本発明の説明
燃料電池の本発明による電解質は、酸化イッテルビウム(III)(=Yb23)によってドーピングされた酸化ジルコニウム(IV)(=ZrO2)を実質的に含み、当該酸化イッテルビウム(III)の割合が、各場合、酸化ジルコニウム(IV)に対して、3.5〜6.5mol%、好ましくは4〜6mol%、特に好ましくは4.25〜5.75mol%、特段には4.6〜5.5mol%、最も好ましくは4.8〜5.2mol%、具体的には5.0mol%である。
フェライト鋼で構成される相互接続部材による十分な処理並びに故障の無い操作を可能にするためには、800℃での電解質(TEC)の30℃に基づく熱膨張係数は、10.6×10-6-1〜11.2×10-6-1の範囲、好ましくは10.7×10-6-1〜11.1×10-6-1の範囲、特に好ましくは10.8×10-6-1〜11.0×10-6-1の範囲でなければならない。一般的に、参照温度T1および最終温度T2による「技術的」熱膨張係数は、以下:TEC(T1,T2)=[1/L(T1)] × [L(T2)−L(T1)]/[T2−T1]のように定義され、この場合、L(T1)は、参照温度T1での試験体の長さであり、L(T2)は、最終温度T2での試験体の長さである。図において、このTECは、最終温度T2の関数として示される(図1)。当該電解質層の厚さは、50〜150μmの範囲、好ましくは70〜120μmの範囲、特に好ましくは90〜100μmの範囲である。
電解質層の最適の機械的強度は、4.6〜5.5mol%のYb23、特に4.8〜5.2mol%のYb23による酸化ジルコニウム(IV)のドーピングにおいて、場合により少なくとも98%の粒体が、電子顕微鏡写真において、2.0μm以下、好ましくは1.6μm以下、特に好ましくは1.3μm以下の視認可能な直径を有する(図3〜8参照)場合に得られることが判明した。「電子顕微鏡写真における視認可能な直径」なる用語は、この文脈において、熱的にエッチングされた研磨片の電子顕微鏡写真における20μm×25μmの区分内において、5つまたは6つの最も大きな視認可能な粒体直径が、約1000〜2000個の視認可能な粒体直径から選択されて、並びにその直径が測定される、という意味に理解されるべきである。この場合、「未満("less than")」に対して所与されるサイズは、示された制限を超える視認可能な粒体直径が存在しないように選択される。電子顕微鏡写真のための熱的にエッチングされた研磨片では、粒体は、常に最も大きい直径に沿って切断されるわけではなく、逆に、1000個を超える粒体が、示された制限を超える直径を有する単一の粒体が視認されない状態において切断されているため、粒体の実際の直径は、電子顕微鏡写真における当該粒体の視認可能な直径とはわずかに異なる。
電解質層の機械的強度は、当該機械的強度が規格EN1288−2の二重環測定法によって決定される場合、700MPaを超え、好ましくは800MPaを超え、特に好ましくは900MPaを超える。あるいは、機械的強度は、50mm×7.7mm×0.090mmの寸法を有する電解質ストリップの張力下で、体積に対して、シリンダー曲げ破壊試験によって決定され、この場合、機械的強度の値は、800MPaを超え、好ましくは1000MPaを超え、特に好ましくは1200MPaを超える。後者の方法による試験において、試験体の厚さは約90〜95μmであり、曲げの際に、その半分に張力がかけられ、もう半分が圧縮下におかれる。強度決定の参照体積として、張力がかけられた一部のみ、すなわち、算術的に正確に45〜47.5μmが考慮される。
Ωcm2(オーム×正方形のセンチメートル)で表される電池の面積比抵抗は、ASR(=area specific resistance)とも呼ばれ、電極からの寄与および電解質からの寄与から成る。高いASRは、Wcm-2で表される電池の単位面積あたりの低い出力と等しく、所定の0.7Vの作動電圧では0.7VAcm-2であり、逆もまた同様である。電池の面積比抵抗ASRに対する電解質の非常に低い寄与は、mol%で表されるドーパント濃度に対する、850℃においてS/mで測定された伝導度の比率が、1.0S/(mmol%)以上の値、好ましくは1.05S/(mmol%)以上の値、特に好ましくは1.075S/(mmol%)以上の値を有する場合に、製造に関連して最適化された使用ドーパントの有効性の結果として得られる。
本発明による電解質を使用して製造された電池は、850℃において0.4Ωcm2以下、好ましくは0.36Ωcm2以下、特に好ましくは0.32Ωcm2以下の面積比抵抗を有する。
同程度もしくはより優れた電池特性を有する、酸化ジルコニウム(IV)のためのドーパントとしての酸化イッテルビウム(III)の本発明による使用は、これまで使用されてきた、その価格が酸化イッテルビウム(III)の約65倍である高価な酸化スカンジウム(III)に対する本発明による安価な代替手段を示す。したがって、高価な酸化スカンジウム(III)の使用を避けることができる。
電解質層の厚さは、機械的安定性、例えば層を破壊するために必要な絶対力に影響を及ぼす。それは、スタックにおける温度依存性の機械的応力にも影響を及ぼす。鉄鋼は、高温において可塑的に変形するため、高温では、セラミックの応力が決定的であり、低温では、鉄鋼は熱膨張係数がより高いためにセラミックより強く収縮するので、鉄鋼の応力が決定的である。最後に、厚さは抵抗に影響を及ぼし、伝導度または出力を大きくするためには、電解質層はより薄くなるが、電解質層を薄く作製する場合、それは、機械的安定性を犠牲にすることになる。50〜150μm、特に70〜120μmの電解質層の好ましい厚さは、フェライト鋼で構成される相互接続部材に対して最適化される。
本発明の電解質から製造され得る燃料電池は、さらに、以下において詳細に説明される陽極および陰極を含む。
本発明の電解質支持型燃料電池の陽極は、3層を含む。
陽極の第一の層は、薄い接着層である。この接着層は、酸化ガドリニウム(III)でドーピングされた酸化セリウムを含み、並びに酸化コバルトが添加される。当該薄い接着層中の酸化ガドリニウム(III)(=Gd23)の割合は、酸化セリウムに対して5〜25mol%、特に好ましくは15〜<20mol%である。当該酸化セリウムの薄い接着層における酸化コバルトの割合は、酸化セリウムに対して1〜2質量%である。この酸化セリウムの第一の接着層の厚さは、1〜5μmの範囲、好ましくは2〜4μmの範囲である。
当該陽極の第二の層は、電気化学的に活性な機能層である。当該機能層は、酸化ニッケル(II)と酸化セリウムの混合物を含み得、この場合、当該酸化セリウムは、酸化ガドリニウム(III)でドープされている。酸化ニッケル(II)と酸化セリウムの混合物において、酸化ニッケル(II)の割合は、当該混合物の総質量に対して、50〜70質量%の範囲である。当該陽極の第二の層の厚さは、10〜40μm、好ましくは15〜30μmである。
代替手段として、酸化ジルコニウム(IV)と酸化ニッケル(II)の混合物を、電気化学的に活性な陽極層として使用することができる。この場合、当該酸化ジルコニウム(IV)を、当該酸化ジルコニウム(IV)に対して8〜10mol%の酸化イットリウム(III)でドーピングする。電気化学的に活性な陽極層のためのさらなる代替手段としては、酸化ニッケル(II)および酸化ジルコニウム(IV)の混合物が挙げられ、この場合、当該酸化ジルコニウム(IV)は、当該酸化ジルコニウム(IV)に対して7〜10mol%の酸化イッテルビウム(III)でドーピングされる。酸化ニッケル(II)の割合は、両方の場合において、50〜70質量%の範囲である。陽極の第二の層の厚さは、10〜40μm、好ましくは15〜30μmである。
陽極の第三の層は、少なくとも85質量%の酸化ニッケル(II)を含む接触層である。当該陽極の第三の層の厚さは、5〜25μm、好ましくは10〜20μmである。当該接触層は、場合により、15質量%まで、通常は2〜15質量%、特に3〜10質量%の酸化ニッケルの結晶粒粗大化を遅らせる構造安定化剤を含有する。好適な構造安定化剤としては、例えば、酸化マグネシウム、イットリウムでドーピングされた酸化ジルコニウム(特に、8YSZ)、並びに酸化ガドリニウム(III)でドーピングされた酸化セリウム粉末(特に、5mol%の酸化ガドリニウム(III)でドーピングされた酸化セリウム粉末、5GCO)が挙げられる。
陰極は、以下の2つの層を含む。
陰極の第一の層は、電気化学的に活性な機能層である。当該層は、ランタン−ストロンチウム−酸化マンガン(=LSM)および酸化ジルコニウム(IV)の混合物を含み得、この場合、当該酸化ジルコニウム(IV)は、当該酸化ジルコニウム(IV)に対して8〜10mol%の酸化イットリウム(III)でドーピングされている。総混合物に対するランタン−ストロンチウム−酸化マンガン(=LSM)の割合は、45〜55質量%である。8〜10mol%の酸化イットリウム(III)でドーピングされた酸化ジルコニウム(IV)の代替手段として、4〜10mol%の酸化イッテルビウム(III)、好ましくは7〜10mol%の酸化イッテルビウム(III)でドーピングされた酸化ジルコニウム(IV)を使用することも可能である。
陰極の第二の層は、陰極接触層であり、ランタン−ストロンチウム−酸化マンガン(=LSM)を含む。当該層の厚さは、25〜50μmである。
電解質の製造
まず、薄層がテープキャスティング法によってキャスティングスリップから製造され、続いてこれらを焼結して電解質を得る。
シートの製造
キャスティングスリップを製造するために、例えば、50質量%の、5mol%のYb23でドーピングされた酸化ジルコニウム(IV)粉末と、50質量%のバインダー懸濁液、例えば、Ferro社によって供給される配合完了済みのバインダー懸濁液B−73208とを使用する。
バインダー懸濁液FERRO B−73208を、冷却したミル容器に入れ、5YbSZ粉末を当該バインダー懸濁液に加えて、高速攪拌機によって均一な混合物が得られるように撹拌する。次の工程において、当該高速攪拌機を、部分的に安定化された酸化ジルコニウム(IV)ミルビーズで満たしたバスケットミルに取り替える。製造されたスリップ混合物を、バスケットミル内において、すべての凝集物が崩壊するまで粉砕した。ミル動作は、複数回の粒度計試験によって制御した。エネルギー入力は、スリップ温度が35℃を超えないように設定した。次に、製造されたスリップを、ローラーセット上でさらに均一化するために、内側がポリアミドで覆われた清浄な10L容量のボールミル容器に導入した。当該ボールミルは、あらかじめ14.7kgの部分的に安定化された酸化ジルコニウム(IV)のミル媒体で満たしておいた。当該スリップを、60prmで48時間、当該ローラーセット上で転がした。
完了したスリップは、ボールミルからSPOTEXフィルター(150μm)を通して濾過し、キャスティング圧力容器内に入れた。次に、当該スリップを、同じ時間撹拌して脱ガス処理した。脱ガス処理されたスリップを、KEKO社のテープキャスティング装置において、担持フィルム上に膜厚125μmでキャスティングした。当該スリップは、キャスティングシューに導入する前に、もう一度、SPOTEXフィルター(75μm)により濾過した。強度を低下させるミクロ構造欠陥を最少にするように、未分散粉末凝集物および塊状化したバインダー成分は、フィルターを使用して除去する。キャスティングされたシートを乾燥しロール上に巻き取るようなキャスティングプロセスの経過の際には、乾燥パラメータが採用される。
製造されたシートは、以下の特性を有する。
・テープ密度=3.36±0.02g/cm3
・最大引張り強度=7.8±0.1MPa
・最大引張り強度での伸び率=43.0±0.8%
・空気中における600℃での強熱減量=17.4質量%
製造されたシートは、ロールから比較的大きい断片に切断した。焼結密度並びに焼結後に実施される機械的破断強度の測定のための丸い試験体は、製造されたばかりの断片からレーザー切断法によって切断し、並びに焼結後に実施される電気伝導率の測定のための正方形の試験体は、製造されたばかりの断片からレーザー切断法によって切断した。シートの当該断片は、独立してバインダーを含まず、2つのセッタープレート間で焼結した。
焼結
焼結温度および時間は、第一に非常に低い間隙率、第二に非常に低い粒子成長が達成され、その結果として、説明したような高い伝導率および強度が得られるように選択されるべきである。これらの条件は、1400〜1550℃、好ましくは1400〜1475℃、特に好ましくは1400〜1445℃の焼結温度における、酸化イッテルビウム(III)でドーピングされた好適な酸化ジルコニウム(IV)粉末の使用により実現することができる。焼結時間は、概して15〜600分間、好ましくは60〜180分間、特に好ましくは60〜120分間である。
詳細には、1475〜1550℃の焼結温度において、焼結時間は、好ましくは15〜60分間の範囲で選択され、1445℃〜1475℃の焼結温度では、焼結時間は、好ましくは60〜180分間の範囲において選択され、その一方で、1400℃〜1445℃の焼結温度では、焼結時間は、好ましくは120〜600分間の範囲において選択される。
焼結密度、伝導度および強度、並びにRoR破断強度に対する焼結条件の影響は、第1表および第2表に示す。
丸い試験体を、焼結基材から取り外し、焼結密度および機械的破断強度の測定のために使用した。形成された細長いストリップを正方形の焼結基板からウェハ切断によって切断し、それらの電気伝導率を4点直流法で測定した。
本発明により製造された4.8〜5.2mol%のYb23によるドーピングを有する電解質において、少なくとも98%の粒体が、2μm未満、好ましくは1.6μm未満、特に好ましくは1.3μm未満の直径を有する。
スクリーン印刷による電極のさらなるコーティングは、5cm×5cmの寸法を有する電解質を使用して実施した。
シリンダー曲げ破壊試験
Yb23でドーピングした薄い酸化ジルコニウム(IV)電解質の曲げ破壊強度を測定するために、シリンダー曲げ破壊試験を用いた。この場合、50mm×7.7mmの長さ×幅並びに約95μmの厚さhを有する電解質試験体を、直径が徐々に小さくなる様々なプラスチックシリンダーの周りにおいて、当該試験体がもうこれ以上曲げることができず破壊するまで曲げた。この半径Rは、最大曲げ破壊半径として測定し、最大曲げ破壊応力σmax Lは、Y23でドーピングした酸化ジルコニウム(IV)に対する典型的な値に対応するE’=200GPaのYb23でドーピングした酸化ジルコニウム(IV)のE係数を想定して、以下の式:
Figure 2011514629
により、決定する。このように、電解質バッチからの各場合における20個の試験体の曲げ破壊応力を決定し、並びに曲げ破断強度σ0およびワイブル係数mを決定するために、当該値を、ワイブル分布に従ってプロットした。応力がかけられる体積として、ストリップ体積Vの半分を想定して、当該応力は、1mm3の標準体積V’あるいは5cm×5cmおよび10cm×10cmの電池寸法に典型的な電解質体積に対する値に変換されるが、この場合、ζおよびζ’は、試験体の割合F、ここでは63.2%、が破壊する応力である。
Figure 2011514629
焼結電解質から電解質支持型電池を製造するために、様々な陽極層および陰極層を、スクリーン印刷およびその後の共焼結により適用した。
電解質の厚さが薄くかつ陽極材料および陰極材料の熱膨張係数と電解質の熱膨張係数が異なることによるそりの発生を防ぐために、陽極および陰極は、陽極と陰極の良好な接着が結果として得られるように、単一の焼結工程において焼成されなければならない。電極の良好な接着を有する電池の最適な出力は、電極の焼成が、1175℃〜1275℃、好ましくは1200℃〜1250℃の温度において実施される場合にのみ達成される。
表1:酸化ジルコニウム(IV)中のYb23濃度に対する、電解質の伝導度:表1は、酸化イッテルビウム(III)による酸化ジルコニウム(IV)のドーピング、焼結パラメータ、すなわち、焼結温度および焼結される材料が当該焼結温度に保持される保持時間、並びに様々な操作温度における伝導度の間の関係を示している。850℃における伝導度[S/m]と酸化イッテルビウム(III)によるドーピング[mol%]との比率は、使用する酸化イッテルビウム(III)のモル量あたりの当該燃料電池の予想出力の尺度である。
Figure 2011514629
表2:焼結条件(焼結温度(℃)、焼結する電解質材料が当該焼結温度に保持される保持時間(分)、および昇温速度(ケルビン/時間))が、材料特性、すなわち、焼結密度、比電気伝導度、並びにワイブル係数mkおよびσ(RoR)0として報告される機械的強度に関して、4.96mol%のYb23でドーピングされた酸化ジルコニウム(IV)の特性へ及ぼす影響
Figure 2011514629
連番14は図3に対応する;連番15は図4に対応する;連番12は図5に対応する;連番13は図6に対応する;並びに連番16は図7に対応する。
陽極接着層のためのスクリーン印刷用ペーストの製造:20mol%のGd23でドーピングされた酸化セリウム粉末(例えばPraxair社製、これはさらに1〜2質量%の酸化コバルトを含有し得る)50質量%と、実質的にエチルセルロースおよびテルピネオールから成るバインダーを50質量%とを、ミル容器において混合し、ビーズミルにおいて脱凝集処理し、続いてロールミルにおいて均一化して、非常に微細なペーストを得る。当該ペーストは、乾燥後の層が約5μmの厚さを有するように、非常に微細なスクリーンを使用して印刷する。
陽極機能層のためのスクリーン印刷用ペーストの製造:65質量%のNiOおよび35質量%の、Praxair社によって供給されるような、5mol%のGd23でドーピングされた酸化セリウム粉末の混合物63質量%と、実質的にエチルセルロースおよびテルピネオールから成るバインダーを37質量%とを、混練容器において混合し、続いてロールミルにおいて均一化して、ペーストを得る。当該ペーストは、乾燥後の層が約30μmの厚さを有するように、中細スクリーンを使用して印刷する。
陽極接触層のためのスクリーン印刷用ペーストの製造:ペーストは、95質量%のNiO粉末および5質量%の、5mol%の酸化ガドリニウム(III)でドーピングされた酸化セリウム粉末を含む混合物63質量%と、実質的にエチルセルロースおよびテルピネオールから成るバインダー37質量%とから、ロールミルにおいて製造する。当該ペーストは、乾燥後の層が約15μmの厚さを有するように、中細スクリーンを使用して印刷する。
陰極機能層のためのペーストの製造:ペーストは、50質量%の、H.C.Starck社によって供給されるようなランタン−亜マンガン酸ストロンチウム粉末、および50質量%の、Tosoh社によって供給されるような8YSZを含む混合物60質量%と、実質的にエチルセルロースおよびテルピネオールから成るバインダー40質量%とから、ロールミルにおいて製造する。当該ペーストは、乾燥後の層が約30μmの厚さを有するように、粗目スクリーンを使用して印刷する。
陰極接触層のためのペーストの製造:ペーストは、H.C.Starck社によって供給されるようなランタン−亜マンガン酸ストロンチウム粉末60質量%と、実質的にエチルセルロースおよびテルピネオールから成るバインダー40質量%とから、ロールミルにおいて製造する。当該ペーストは、乾燥後の層が約30μmの厚さを有するように、粗目スクリーンを使用して印刷する。
本発明による電解質よって提供される電池および従来技術による3YSZ電解質の以下のすべての実施例は、これらのペーストを使用して、上記において説明した手順により製造した。最初に、3つの陽極層および2つの陰極層を、4cm×4cmのサイズで印刷する。以下の実施例では、電解質基材および焼結条件を変更している。
850℃で、水素50%と水50%の燃料ガス混合物を使用して、専用の酸化アルミニウムハウジングにおいて、電池に電流−電圧曲線を記録する。陽極に流す燃料ガスは、20標準リットル/時であり、陰極には40標準リットル/時の空気を供給する。電圧−電流密度曲線の勾配は、電池の面積比抵抗に対応する。
平面燃料電池スタックは、本発明による電解質を主成分とする電解質支持型平面燃料電池と、フェライト型Fe−Cr合金、例えば、通常、18〜25%のクロムを含有し、通常、11.5×10-6-1〜12.5×10-6-1の範囲のTECを有する、ThysenKrupp VDM社からのCrofer22APUまたはPlansee社からのITMで構成される相互接続部材とから、例えば、国際公開公報第2005/011040号(A2)または同第2005/013390号(A2)に記載の従来の方法で製造することができる。高出力および高い機械的強度を有し、本発明による電解質を主成分とする電解質支持型電池の使用は、従来技術、すなわち3YSZ電解質を主成分とする電池の使用と比較して好ましい。
熱膨張係数の測定。 1mm3の標準体積および他の試料体サイズへのYbSZストリップの強度の変換。 5YbSZを含有する焼結電解質層の、熱的にエッチングされた研磨片の電子顕微鏡写真。 5YbSZを含有する焼結電解質層の、熱的にエッチングされた研磨片の電子顕微鏡写真。 5YbSZを含有する焼結電解質層の、熱的にエッチングされた研磨片の電子顕微鏡写真。 5YbSZを含有する焼結電解質層の、熱的にエッチングされた研磨片の電子顕微鏡写真。 5YbSZを含有する焼結電解質層の、熱的にエッチングされた研磨片の電子顕微鏡写真。 電解質75μm 6YbSZを有する電池のU−I曲線。 電解質54μm 4YbSZを有する電池のU−I曲線。 電解質89μm 5YbSZを有する電池のU−I曲線。 電解質91μm 5YbSZを有する電池のU−I曲線。 電解質90μm 3YSZを有する、従来技術による比較電池のU−I曲線。 電解質90μm 3YSZを有する、従来技術による比較電池のU−I曲線。
実施例
実施例1(図8):
5.96mol%のYb23でドーピングされた酸化ジルコニウム(IV)による75μmの厚さの層を含み、1500℃で30分間焼結され、約800MPaの強度を有し(シリンダー曲げ破壊試験におけるストリップ)、ドーパント濃度に対する伝導度の比率が1.11である、本発明による電解質を、上記において説明した電極ペーストにより上記において説明した方法でコーティングし、その後1200℃で焼成した。これにより、結果として、0.28Ωcm2の面積抵抗を有する電池を得る。
実施例2(図9):
4.12mol%のYb23でドーピングされた酸化ジルコニウム(IV)による54μm厚の層を含み、1500℃で60分間焼結され、約1240MPaの強度を有し(シリンダー曲げ破壊試験におけるストリップ)、ドーパント濃度に対する伝導度の比率が1.02である、本発明による電解質を、上記において説明した電極ペーストにより上記において説明した方法でコーティングし、その後1200℃で焼成した。これにより、結果として、0.31Ωcm2の面積抵抗を有する電池を得る。
実施例3(図10):
出発材料は、本発明による電解質層であり、当該電解質層は、4.96mol%のYb23でドーピングされた酸化ジルコニウム(IV)の89μm厚の層を含み、1500℃で60分間焼結され、約1040MPaの強度を有し(シリンダー曲げ破壊試験におけるストリップ)、ドーパント濃度に対する伝導度の比率が1.06である。さらに、電解質層の粒体の少なくとも98%が、1.8μmの最大直径を有する。次いで、当該電解質層を、上記において説明した電極ペーストにより上記において説明した方法でコーティングし、その後1200℃で焼成した。結果として、0.32Ωcm2の面積抵抗を有する電池を得る。
実施例4(図11):
出発材料は、本発明による電解質層であり、当該電解質層は、4.96mol%のYb23でドーピングされた酸化ジルコニウム(IV)の91μm厚の層を含み、1500℃で60分間焼結され、約1040MPaの強度を有し(シリンダー曲げ破壊試験におけるストリップ)、ドーパント濃度に対する伝導度の比率が1.06である。さらに、電解質層の粒体の少なくとも98%が、1.8μmの最大直径を有する。次いで、当該電解質層を、上記において説明した電極ペーストにより上記において説明した方法でコーティングし、その後1250℃で焼成した。結果として、0.36Ωcm2の面積抵抗を有する電池を得る。
比較例1(従来技術)(図12):
3mol%のY23でドーピングされた酸化ジルコニウム(IV)の90μm厚の層を含み、1500℃で60分間焼結され、約1440MPaの強度を有する(シリンダー曲げ破壊試験におけるストリップ)、従来技術に対応する電解質層を、上記において説明した電極ペーストにより上記において説明した方法でコーティングし、その後1200℃で焼成した。結果として、0.49Ωcm2の面積抵抗を有する電池を得る。
比較例2(従来技術)(図13):
3mol%のY23でドーピングされた酸化ジルコニウム(IV)の90μm厚の層を含み、1500℃で60分間焼結され、約1440MPaの強度を有する(シリンダー曲げ破壊試験におけるストリップ)、従来技術に対応する電解質層を、上記において説明した電極ペーストにより上記において説明した方法でコーティングし、その後1250℃で焼成した。結果として、0.53Ωcm2の面積抵抗を有する電池を得る。

Claims (10)

  1. 電解質支持型高温燃料電池のための電解質であって、
    該電解質が、3.5〜6.5mol%の酸化イッテルビウム(III)でドーピングされた酸化ジルコニウム(IV)を含み、並びに
    該電解質が、800℃で10.6×10-6-1〜11.1×10-6-1の範囲の、30℃に基づく熱膨張係数(TEC)を有することを特徴とする、電解質。
  2. 前記電解質層の厚さが50〜150μmであることを特徴とする、請求項1に記載の電解質。
  3. 4.6〜5.5mol%、特に4.8〜5.2mol%の酸化イッテルビウム(III)でドーピングされる場合に、前記酸化ジルコニウム(IV)の粒体の少なくとも98%が、焼結後に、熱的にエッチングされた研磨片の電子顕微鏡写真において、2.0μm以下の視認可能な直径を有することを特徴とする、請求項1または2に記載の電解質。
  4. 機械的強度が規格EN1288−2の二重環測定方法によって決定される場合に、前記電解質層が700MPaを超える機械的強度を有するか、
    あるいは
    50mm×7.7mm×0.090mmの寸法を有する電解質ストリップの張力下で、体積に対して、機械的強度がシリンダー曲げ破壊試験によって決定される場合に、前記電解質層が800MPaを超える機械的強度を有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の電解質。
  5. 前記電解質層の2つの特性の比率、すなわち、前記ドーパント濃度で除された前記伝導度が、パラメータとして以下の値:
    (単位シーメンス/メートルで測定される、850℃での前記電解質の比伝導度)/(mol%で測定される、酸化イッテルビウム(III)による前記酸化ジルコニウム(IV)のドーピング濃度)>1.0S/(mmol%)を有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の電解質。
  6. 前記電解質支持型電池の前記面積比抵抗が、≦0.4Ωcm2であることを特徴とする、電解質支持型燃料電池の構成要素としての、請求項1〜5のいずれか1項に記載の電解質。
  7. 前記電解質層が、最初に、シートとしてキャスティングされ、続いて焼結され、
    この場合、焼結工程が、1400〜1550℃の温度で実施され、該電解質層が該焼結温度に保持される時間が15〜600分間であることを特徴とする、電解質支持型燃料電池のための、請求項1〜6のいずれか1項に記載の電解質の製造。
  8. 1475℃〜1550℃の焼結温度での前記保持時間が、好ましくは15〜60分間であるか、または1445℃〜14750℃の焼結温度での前記保持時間が、好ましくは60〜180分間であるか、または1400℃〜1445℃の焼結温度での前記保持時間が、好ましくは120〜600分間であることを特徴とする、請求項7に記載の電解質の製造。
  9. 電解質支持型燃料電池のための、請求項1〜6のいずれか1項に記載の電解質の使用。
  10. 11.5〜12.5×10-6-1の熱膨張係数を有する相互接続部材を有する燃料電池スタックのための、請求項9に記載の燃料電池の使用。
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