JPH1097859A - 固体電解質型電気化学セルおよびその製造方法 - Google Patents

固体電解質型電気化学セルおよびその製造方法

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JPH1097859A
JPH1097859A JP8251238A JP25123896A JPH1097859A JP H1097859 A JPH1097859 A JP H1097859A JP 8251238 A JP8251238 A JP 8251238A JP 25123896 A JP25123896 A JP 25123896A JP H1097859 A JPH1097859 A JP H1097859A
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mol
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solid
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Yuichiro Murakami
勇一郎 村上
Akihiro Sawada
明宏 沢田
Ichiro Nagano
一郎 永野
Makoto Uchino
信 内埜
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Abstract

(57)【要約】 【課題】 固体電解質型燃料電池、高温水蒸気電解セ
ル、酸素センサー等の固体電解質型電気化学セルおよび
その製造方法を提供する。 【解決手段】 空気極、固体電解質および燃料極から構
成される固体電解質型電気化学セルにおいて、ジルコニ
アにイッテルビアを9モル%以上、11モル%未満固溶
させ、且つ、第3成分としてアルミナを0.1から7モ
ル%添加した材料を固体電解質とし、固体電解質膜とし
て、その結晶構造が立方晶または立方晶と擬蛍石構造の
共存状態で且つ緻密であり、高温で長時間使用しても性
能の劣化が少ないものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体電解質型燃料
電池、高温水蒸気電解セル、酸素センサー等の固体電解
質型電気化学セルおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、固体酸化物電解質型燃料電池(S
OFC)を例として、本電気化学セルを説明する。この
SOFCは、固体電解質膜の両端に酸素濃度の差により
起電力を生じさせ、電流を取り出すことにより発電する
もので、従来、電解質としてはY2 3 濃度8モル%の
立方晶ジルコニア(ZrO2 )−イットリア(Y
2 3 )固溶体(以下「YSZ」と略記する。)が用い
られていた。これは、YSZの導電率がY2 3 濃度8
モル%組成で最大となるためである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ここで、(100−
m)ZrO2 ・mY2 3 組成の固溶体を、「ZmY」
と略記すると、従来の固溶体であるZ8Yは、SOFC
の運転温度である1000℃で長時間使用すると、導電
率が約半分に減少し、SOFCの性能の経時劣化が大き
いという問題点がある。SOFCの経時劣化を少なくす
るためには、SOFCの運転温度が800℃程度に下げ
るとともに、800℃でも導電率の高い固体電解質を提
供する必要がある。
【0004】ここで、ZrO2 にY2 3 を8モル%以
上固溶させると、Yイオンのイオン半径はZrイオンよ
りも大きいため、導電率がしだいに小さくなるが、イオ
ン半径の小さいYbイオンで置換したZrO2 −Yb2
3 系固溶体(以下「YbSZ」と略記する。)では、
導電率がYSZよりも高いことが知られている。
【0005】しかし、YbSZであっても、ZrO2
8モル%Yb2 3 組成の固溶体は、1000℃で長時
間使用すると導電性が大きく経時劣化するという問題が
ある。
【0006】そこで、YbSZの経時劣化の原因を解明
し、長時間使用しても導電率の低下が少ない組成領域お
よびその製造条件を明らかにし、出力の経時劣化の少な
い安定なSOFCを提供する必要がある。
【0007】ここで、(100−m)ZrO2 ・mYb
2 3 組成の固溶体を「ZmYb」と略記することにす
る。本発明者等は種々の試験を行った結果、Z8Yb固
溶体は、1500℃で焼結させた場合、立方晶である
が、1000℃で長時間保持するとしだいに正方晶の粒
子が析出し、さらに正方晶の析出量の増加とともに導電
率が低くなることを見いだし、これが経時劣化の原因で
あることを発見した。しかしながら、上述したようにし
て得られたYbSZ原料粉末中には、0.01〜0.2
%程度のSiO2 が不純物として含まれるので、この低
コスト原料粉末を用いたZ8Ybの導電率は従来のZ8
Yと同程度の大きさとなり、イオン半径の小さいYbイ
オンで置換したという利点を活かしきれていないという
問題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するため、さらに種々の試験を行った結果、第三
成分としてアルミナ(Al2 3 )を所定量添加するこ
とにより、導電率がYSZよりも高くなり、劣化も少な
く、YSZよりも優れた固体電解質が提供できることを
知見した。
【0009】かかる知見に基づく本発明の固体電解質型
電気化学セルは、空気極、固体電解質及び燃料極から構
成される固体電解質型電気化学セルにおいて、固体電解
質として、ジルコニア(ZrO2 )にイッテルビア(Y
2 3 )を9モル%以上、11モル%未満固溶させ、
かつ第三成分としてアルミナ(Al2 3 )を0.1〜
7モル%添加することにより、その結晶構造が立方晶ま
たは立方晶と擬蛍石構造の共存状態である緻密なジルコ
ニア−イッテルビア固溶体膜を用いることにより、高温
で長時間使用しても性能の経時劣化が少ないことを特徴
とする。
【0010】また、一方固体電解質型燃料電池の製造方
法は、空気種を成膜し、その上に、ジルコニアにイッテ
ルビアを9モル%以上、11モル%未満固溶させ、且
つ、第三成分としてアルミナを0.1から7モル%添加
した微粉末を固体電解質の原料粉末として、電解質膜を
成膜し、その上に燃料極を成膜する工程を有することを
特徴とする。また、上記電気化学セルの製造方法におい
て、燃料極、電解質膜、空気極の順に成膜する工程を有
するようにしてもよい。また、上記電気化学セルの製造
方法において、燃料極と空気極の間にインターコネクタ
を設ける工程を有するようにしてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0012】(1)固体電解質として、ZrO2 にYb
2 3 を9モル%以上、11モル%未満固溶させ、かつ
その結晶構造が立方晶または立方晶と擬蛍石構造の共存
状態であるものとする。
【0013】後述の試験例で示すように、Yb2 3
度が9モル%未満の組成では、YbSZを1000℃で
長時間保持する正方晶構造の粒子が析出するとともに、
導電率が低下するので、SOFCの出力の経時劣化が大
きいので好ましくない。一方、Yb2 3 濃度が11モ
ル%以上では、YbSZの結晶構造は立方晶で安定であ
るが、Yb2 3 濃度の増加とともに導電率は小さくな
るので、出力が小さく、かつ焼結性が悪くなるので、焼
結温度を高くしないと密度が上がらないため、固体電解
質としては好ましくない。
【0014】Yb2 3 濃度が9モル%以上、11モル
%未満の領域では、長時間保持によっても正方晶構造の
粒子の析出は無く、YbSZの結晶構造は立方晶または
立方晶と擬蛍石構造の共存状態であり、この状態であれ
ば導電率も高く、その経時劣化も小さいので、固体電解
質として適しているからである。
【0015】ここで、擬蛍石構造とは、図1に示すよう
に、酸素原子の位置が蛍石構造(立方晶)の酸素原子の
位置から僅かに変位するとともに、格子も僅かに膨張し
ているため、その導電率は正方晶構造の粒子よりも高
く、導電率の劣化も小さいからである。
【0016】(2)第三成分としてAl2 3 を0.1
〜7モル%添加する。ZrO2 にYb2 3 が均質に固
溶した微粉末の製造方法としては、通常ZrとYb原子
の硝酸塩またはアルコキシドの溶液から、ZrとYbを
均一に含む沈殿物または微結晶を作製し、それを高温で
酸化させ、酸化物固溶体微粉末を得る方法を用いる。
【0017】この場合、粉末の純度は通常99.5〜9
9.9%であり、不純物としてSiO2 等が含まれる。
この原料粉末を用いて固体電解質を作製すると、SiO
2 等の不純物により粒界ガラス相が形成されるため、本
来の高純度YbSZで期待される高い導電率が得られ
ず、従来のYSZと同程度の導電率を持った固体電解質
しか得られないことが明らかになった。
【0018】そこで、その改善策として、Al2 3
0.1〜7モル%添加すると、導電率が未添加のYbS
Zよりも向上することが判明した。Al2 3 の添加量
が0.1モル%未満であると、添加効果が発現されず、
一方、添加量が7モル%よりも多くなると、粒界相の量
が多くなるため、かえって導電率は悪くなり、共に好ま
しくないからである。なお、導電率を向上させるための
より好ましいAl2 3 の添加量は、1〜3モル%の範
囲である。
【0019】Al2 3 添加によりYbSZの導電率が
向上する原因としては、添加したAl2 3 が原料粉末
に不純物として含まれるSiO2 と反応し、Al2 3
−SiO2 −ZrO2 系の液相を生成するので、液相焼
結により焼結体の密度が向上すること、Al2 3 粒子
の回りにAl−Si−O系の化合物が生成し、導電性が
悪いシリカ質の粒界ガラス相の量を減少させることがで
きることが考えられる。添加したAl2 3 はYbSZ
の焼結助剤としても働くので、Al2 3 粉末として
は、平均粒径1μm以下(好ましくは0.3μm程度)
の微粉末を用いることが、良好な固体電解質焼結体膜を
得るためには必要である。なお、原料粉末としては、溶
液法で作製したZr,Yb,Al原子を最初から均一に
含む微粉末を用いることもできる。
【0020】(3)SOFCの構造としては、燃料極の
上に固体電解質膜、さらにその上に空気極を成膜するも
のと、この逆の順に成膜するもの、および積層の仕方に
より燃料極と空気極の間にインターコネクタを設けるも
のがあるが、本発明は、いずれにも適応でき、限定され
るものではない。
【0021】
【実施例】以下、本発明の効果を示す実施例を説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。
【0022】SOFCを作製する前に、ZrO2 −Yb
2 3 固溶体の組成と導電性およびAl2 3 添加の影
響を試験し、経時劣化の少ないSOFCを得るために必
要な固体電解質材料の選定を行った。以下、その例を
「試験例」に、SOFCを作製した例を実施例に示す。
【0023】[試験例1]ZrとYb原子を均一に含有
するアルコキシドを高温で分解して得たZrO2にYb
2 3 がmモル%固溶した固溶体微粉末を1550℃で
5時間熱処理して得たZmYb組成の焼結体を、100
0℃で保持しながら導電率の保持時間依存性を測定した
結果を図2に、1000℃で3000時間熱処理した
後、X線回折により結晶構造を決定した結果を「表1」
に示す。
【0024】ここで、「表1」中、c相は蛍石構造の立
方晶相、t相は正方晶構造の相、t″相は図1に示した
擬蛍石構造(金属イオンは立方晶の格子を組み、酸素イ
オンは立方晶の格子位置からずれている)の相を示す。
図2中、実線はZmYb組成の電解質の導電率、点線は
後述のAl2 3 を2モル%添加したZ9Yb固溶体
(Z9Yb′と略記)の導電率である。図2に示すよう
に、Yb2 3 濃度9モル%未満では、導電率の経時劣
化が大きい。この劣化した試料の結晶構造は、「表1」
のX線回折の結果から、c+t+t″の3相共存であ
り、1000℃保持している間に正方晶の粒子が析出す
ることが、導電率低下の原因であることが判明した。
【0025】ここで、Yb2 3 濃度が9モル%以上、
11モル%未満の間では、固溶体の結晶構造はc相また
はc+t″相であり、劣化の原因となる正方晶の粒子は
析出していないので、この領域では導電率の経時劣化は
非常に少なく、固体電解質として優れている。また、Y
2 3 濃度が11モル%以上では、導電率は低く、従
来のZ8Yと同程度またはそれよりも低くなるので、固
体電解質としては好ましくない。1000〜800℃で
長時間使用した場合、劣化の少ない固体電解質を提供す
るためには、Yb2 3 濃度が9〜10モル%がより好
ましい組成範囲である。
【0026】
【表1】
【0027】[試験例2]試験例1で試作したYbSZ
固体電解質は導電率も高く、優れているが、その導電性
は従来のYSZと同程度であり、希土類元素のイオン半
径を小さくしたことから予想される程には、導電性は向
上しなかった。その原因としては、YbSZはYSZよ
りも焼結しにくいこと、現状では高純度品が得にくく、
粒界に存在するガラス相のため導電率が低くなっている
ことが考えられる。そこで、上記試験で導電性が良かっ
たZ9Ybに、第三成分として粒径0.3μmのAl2
3 微粉末を添加することにより、YbSZの焼結性を
改善すること、SiO2 との親和力が大きいAl2 3
を添加することにより、粒界ガラス相の量を減少させ、
導電率を向上させることを試みた。1550℃で5時間
焼結させて作製したZ9Yb−Al2 3 擬2元系の焼
結体の密度と1000℃における導電率の関係を「表
2」および図3に示す。
【0028】この結果、第三成分としてAl2 3 を添
加することにより、焼結体の密度が向上することが判明
した。これは、添加したAl2 3 が焼結助剤として働
くためである。さらに、Al2 3 を2モル%程度添加
することにより、導電率が向上している。Al2 3
加量は、7モル%よりも多いと、導電率は悪くなる。こ
れは、第三成分の量が多くなると、粒界相の量が多くな
り、導電性が低下するためである。なお、Al2 3
加量2モル%前後で導電率が最も高い理由としては、A
2 3 添加により密度が向上すること、Al2 3
子とSiO2 成分が反応し、粒界のSiO2 成分が消費
されるため、粒界ガラス相の量が減少することが考えら
れる。
【0029】Al2 3 を2モル%添加したZ9Ybの
導電率に対する1000℃熱処理の影響を図2の点線
(Z9Yb′)で示す。この結果、Al2 3 を添加し
たYbSZ固体電解質は、従来のYSZと比較して、経
時劣化が小さく、優れていることがわかる。不純物を含
まない高純度YbSZはコストが高いが、低価格で不純
物を含むYbSZであってもAl2 3 を添加すること
により性能が向上するので、本発明により低コストで劣
化の少ない固体電解質を提供できる。さらに、本発明の
YbSZ固体電解質は、導電性が従来のYSZよりも優
れているので、1000℃よりも劣化の少ない運転温度
である800℃においても、効率良く電力を取り出すこ
とができ、中温度領域で使用できるSOFC材料を提供
できる。
【0030】
【表2】
【0031】[実施例1]本発明の一実施例として作製
した平板型SOFCの構成とその製造方法を以下に示
す。
【0032】Z9Yb組成の微粉末にAl2 3 を2モ
ル%添加したりスラリーを用いてドクターブレード法で
厚膜を作製し、1550℃で6時間焼成し、厚さ約30
0μm、直径約21mmの円板状固体電解質厚膜を作製
した。この電解質厚膜の表面にNiO/Z9Yb系の燃
料極をスラリーを用いて印刷し、1400℃で2時間焼
成した。続いて、もう一方の面にSr置換LaMnO3
系空気極をスラリーを用いて印刷し、1100℃で4時
間焼成した。
【0033】発電終了後、電極の厚さを評価すると、い
ずれも約40〜60μmあった。この焼成時に、各々の
電極にPtメッシュを取り付け、Ptリード線を接合し
て焼成し、電流取り出し端子とした。
【0034】また同時に、この固体電解質厚膜の縁を直
径約21mmのCSZ管(カルシア安定化ジルコニア)
の端面にシール剤をはって乗せ、1100℃に加熱し固
体電解質厚膜を接着させ、燃料ガスが漏れないようにし
た。このCSZ管の内側に70%H2 /N2 混合ガスを
流し、外部に空気を流して、800℃に加熱して発電試
験を行った。
【0035】得られたSOFCを800℃で運転した結
果、その出力の経時変化を図4に示す。
【0036】この結果、従来のZ8Y固溶体を電解質と
するSOFCの出力は経時劣化が大きいのに対し、本発
明のAl2 3 を2モル%添加したZ9Yb′固溶体を
電解質とするSOFCは、その経時劣化が少ないので、
本発明により経時劣化の少ないSOFCが得られること
がわかる。
【0037】これは、本発明の固体電解質を用いること
により、緻密で、導電率の経時劣化が少なく、長時間使
用しても安定な固体電解質を提供できるからである。
【0038】
【発明の効果】本発明により、高温で長時間運転しても
出力の経時劣化が少ない固体電解質型燃料電池等の電気
化学セルを提供することができ、電力源の多様化等、産
業上の利用価値が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】ジルコニアの擬蛍石構造を示す図(矢印は酸素
イオンの蛍石構造中の位置からの変位を示す)である。
【図2】本発明の試験例として作製したZrO2 −mモ
ル%Yb2 3 固溶体(ZmYb)の1000℃におけ
る導電率と保持時間の関係を示す図である。
【図3】本発明の試験例として作製したZrO2 −9モ
ル%Yb2 3 固溶体(Z9Yb)の導電率に対するA
2 3 添加の影響を示す図である。
【図4】本発明の一実施例として作製したSOFCの8
00℃における出力と800℃での運転時間との関係を
示す図である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年10月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】
【表2】
フロントページの続き (72)発明者 内埜 信 神奈川県横浜市金沢区幸浦一丁目8番地1 三菱重工業株式会社基盤技術研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気極、固体電解質および燃料極から構
    成される固体電解質型電気化学セルにおいて、 ジルコニアにイッテルビアを9モル%以上、11モル%
    未満固溶させ、 且つ、第三成分としてアルミナを0.1から7モル%添
    加した材料を固体電解質とし、 固体電解質膜として、その結晶構造が立方晶または立方
    晶と擬蛍石構造の共存状態でかつ緻密であることを特徴
    とする固体電解質型電気化学セル。
  2. 【請求項2】 空気種を成膜し、その上に、ジルコニア
    にイッテルビアを9モル%以上、11モル%未満固溶さ
    せ、 且つ、第三成分としてアルミナを0.1から7モル%添
    加した微粉末を固体電解質の原料粉末として、電解質膜
    を成膜し、その上に燃料極を成膜する工程を有すること
    を特徴とする固体電解質電気化学セルの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の電気化学セルの製造方法
    において、 燃料極、電解質膜、空気極の順に成膜する工程を有する
    ことを特徴とする固体電解質電気化学セルの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の電気化学セルの製
    造方法において、 燃料極と空気極の間にインターコネクタを設ける工程を
    有することを特徴とする固体電解質電気化学セルの製造
    方法。
JP8251238A 1996-09-24 1996-09-24 固体電解質型電気化学セルおよびその製造方法 Pending JPH1097859A (ja)

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